JP2003212346A - 使用者交換可能部材(orc)に関してのオンラインでの在庫管理システム - Google Patents

使用者交換可能部材(orc)に関してのオンラインでの在庫管理システム

Info

Publication number
JP2003212346A
JP2003212346A JP2002292940A JP2002292940A JP2003212346A JP 2003212346 A JP2003212346 A JP 2003212346A JP 2002292940 A JP2002292940 A JP 2002292940A JP 2002292940 A JP2002292940 A JP 2002292940A JP 2003212346 A JP2003212346 A JP 2003212346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inventory
inventory management
management system
orc
life
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002292940A
Other languages
English (en)
Inventor
Thomas L Schwartz
トマス・エル・シュワルツ
Domenick Vitulli
ドムニック・ヴィチュリ
Richard Robert Tilney Carling
リチャード・ロバート・ティルニー・カーリング
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NexPress Solutions LLC
Original Assignee
NexPress Solutions LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NexPress Solutions LLC filed Critical NexPress Solutions LLC
Publication of JP2003212346A publication Critical patent/JP2003212346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/08Logistics, e.g. warehousing, loading or distribution; Inventory or stock management
    • G06Q10/087Inventory or stock management, e.g. order filling, procurement or balancing against orders

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Finance (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム内の各部材を機能停止させることな
くかつ現場サービス代行者を必要とすることなく、在庫
需要を予測し得るような使用者制御型の在庫管理システ
ムを提供すること。 【解決手段】 在庫管理システムであって、少なくとも
1つの装置(103)と;この装置内に設置されている
とともに、それぞれが予測寿命を有している複数の部材
と;装置に対して動作可能に接続された計算部材(10
5)と;この計算部材によって管理されている、複数の
部材に関しての交換部材からなる在庫と;この在庫内に
おいて複数の部材の予測寿命の合計を記録することによ
って在庫を追跡するための追跡機構と;を具備してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データベースを使
用した在庫管理に関するものである。より詳細には、使
用者交換可能部材を備えているサービス可能な装置の在
庫管理に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】在庫
管理という概念は、様々なシステムによって様々なタイ
プの製品に対して適用されている。典型的には、『販売
時点管理』システムが使用されている。このシステムに
おいては、販売される在庫製品は、例えばバーコードと
いったような識別表示によって識別される。購入時に
は、製品に対するバーコードが走査され、購入が記録さ
れる。加えて、『販売時点管理』システムにおいては、
購入された時点で製品のリストを作成し、勘定の目的の
ために、販売される個々の製品項目の数を整理する。
『販売時点管理』システムは、また、勘定および税金計
算を補助する。『販売時点管理』システムは、製品の販
売時に個別的に走査され得る製品の在庫を維持するに際
しては有効ではあるけれども、『販売時点管理』システ
ムの有効性は、在庫を通して比較的大量に製品が移動す
るような複数の店舗に限定されている。在庫管理という
観点からは、『販売時点管理』システムの有効性は、在
庫管理を行うために購入時点で走査され得る製品に限定
されている。『販売時点管理』という概念は、定期的に
交換される必要がある部材を備えたシステムにおける在
庫の維持に際しては、有効性をもたらさない。
【0003】従来技術において、Sattar氏他に対して付
与された米国特許明細書第6,154,728号(以
下、「Sattar特許」と称す)には、分散された在庫管理
スキームでもって多数の現場交換ユニットの在庫管理お
よび制御を行うことが開示されている。Sattar特許にお
いては、現場交換ユニットが、分散した在庫管理システ
ムによって追跡され得る状態を入力することが必要とさ
れている。Sattar特許においては、非機能的現場交換ユ
ニットに対しての変更を在庫が要望していることを、分
散した在庫管理システムが理解し得るよう、現場交換ユ
ニットが、非機能的なものとしての状態を報告しなけれ
ばならないという必要がある。したがって、現場交換ユ
ニットは、実際に機能停止し、そのような現場交換ユニ
ットを備えているシステムも、また、機能停止する。し
たがって、Sattar特許は、システム内における交換可能
部材の機能停止前に在庫需要を予測し得る在庫管理シス
テムを開示していないという欠点を有している。
【0004】従来技術においては、通常使用時に摩耗す
るような様々な複雑なシステムが存在している。このよ
うなシステムは、摩耗した部材を交換するために、定期
的なメンテナンスを必要とする。典型的には、このよう
な複雑なシステムは、通常使用時に摩耗した部材を修理
したりあるいは交換したりするために、例えば現場サー
ビスエンジニアといったようなサービス専門職を必要と
する。多くの複雑なシステムにおいては、システムの停
止時間、あるいは、システムが最適性能以下の性能で動
作している時間は、問題である。このようなシステムの
大部分においては、システムが連続的に継続して動作す
ることが意図されている。デジタル式印刷システムは、
そのようなシステムの一例である。デジタル式プリンタ
の所有者や使用者にとっては、停止時間を最小化するこ
とは重要なことである。
【0005】従来技術においては、印刷デバイスの使用
回数をカウントすることが重要であることが認識されて
いる。そのような従来技術における1つの参考文献であ
る、Miller氏他に対して付与された米国特許明細書第
5,383,004号(以下、「Miller特許」と称す)
には、印刷されるシートサイズの変更を補償するために
またシステム内の各部材の摩耗をより正確に記録するた
めに、印刷されるシートのカウント数を規格化するため
の方法および装置が開示されている。しかしながら、Mi
ller特許には、使用者に対してシステム内の各部材の摩
耗の関しての特定の知識を付与しこれにより最適のタイ
ミングでもってシステムのメンテナンスを使用者が行い
得るようにするようなシステムは開示されていない。通
常使用時に摩耗する部材の交換に関しての最適タイミン
グが不明であることにより、得られる印刷の品質は、最
適であることが保証されない。したがって、Miller特許
における知見は、印刷システム内において使用時に摩耗
する各部材の現在状況が使用者に対して知らされないと
いう点において、欠点を有している。
【0006】1つの解決手段は、本出願人によって Bur
gessの名前で出願された米国特許出願明細書第09/1
66,326号(以下、「Burgess 出願」と称す)に示
されている。Burgess 出願には、現場交換ユニット(Fi
eld Replaceable Units,FRUs)の形態でサービス関
連情報をもたらすサービス公開システムが記載されてい
る。Burgess 出願は、サービス診断や閲覧を可能とする
公開をもたらすことによって、現場サービスエンジニア
等に対してサービス関連情報をもたらすという点におい
て、有効である。しかしながら、Burgess 出願は、厳密
な意味で現場サービスエンジニアや現場サービス代行者
が使用することを意図したシステムに関するものであ
り、使用者がメンテナンスを行い得るようなシステムを
もたらすものではない。Burgess 出願によるシステム
は、現場エンジニアに対してデータをもたらすことにお
いては有効ではあるけれども、使用者自身によるメンテ
ナンスの実行可能性をもたらすことがなく、サービス
は、現場サービス代行者が行うものであった。したがっ
て、複雑なシステムの現場メンテナンスは、Burgess 出
願によるシステムによっては、不可能である。さらに、
Burgess 出願は、交換可能部材の寿命を決定するための
いかなるタイプの自動予測手段をももたらさない。さら
に、交換履歴を維持する方法や、交換履歴に基づいた新
たな寿命予測の計算方法は、記載されていない。したが
って、複雑なシステムの各部材に関しての現場メンテナ
ンスや寿命予測は、Burgess 出願によるシステムでは不
可能である。
【0007】上記により、この技術分野において、シス
テム内の各部材を機能停止させることなくかつ現場サー
ビス代行者を必要とすることなく、在庫需要を予測し得
るような使用者制御型の在庫管理システムが要望されて
いる。
【0008】
【特許文献1】米国特許明細書第6,154,728号
【特許文献2】米国特許明細書第5,383,004号
【特許文献3】米国特許出願明細書第09/166,3
26号
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、在庫を分配す
るシステムに関し、使用者が在庫を管理し得るような在
庫管理システムおよび在庫管理方法を提供するものであ
って、在庫管理システムは、少なくとも1つの装置を具
備し、装置は、複数の交換可能部材を備えており、各交
換可能部材の各々は、所定基準に基づいた予測寿命を有
している。在庫管理システムは、追跡システムに対し
て、複数の交換可能部材に関するデータを受領し得るよ
うにして、接続されている。
【0010】本発明は、従来技術における上記要望を、
サービス可能な装置における複数の使用者交換可能部材
の在庫を管理するためのただ1つのデータベースを使用
する在庫管理システムを提供することによって、もたら
す。本発明による在庫管理においては、使用者交換可能
部材に関する使用を記録することによりまた使用タイプ
を記録することにより使用者交換可能部材に関しての残
寿命情報を詳細に記録する。使用者交換可能部材の残寿
命に関する重要なしきい値は、カスタム化することがで
き、複数の装置に関する在庫管理のために使用すること
ができる。在庫データベースは、予測寿命に到達した部
材を交換する時点において、使用者交換可能部材(Oper
ator Replaceable Component,ORC)に関する再注文
伝票を自動的に作成し得るようにして、また、使用者に
対する通知を自動的に行い得るようにして、使用するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の好ましい実施
形態をなすシステム(102)が示されている。デジタ
ル式プリンタ(103)は、使用者交換可能部材(OR
C)デバイスを備えて構成されている。ORCデバイス
は、現場エンジニアによるサービスを必要とすることな
く、システムに関するメンテナンスの大部分を典型的な
使用者が行うことを可能とする。デジタル式プリンタ
(103)は、好ましい実施形態においては、NexPress
2100(登録商標) とされる。しかしながら、本発明
は、一般的なシステムと、特別なデジタル式印刷システ
ムと、に関するものである。図1に示す好ましい実施形
態は、システム(102)内に、好ましい実施形態にお
いては NexPress 2100(登録商標)に隣接した NextSta
tion(登録商標)とされるような使用者インターフェー
ス(104)を備えている。しかしながら、一般的に
は、実質的にいかなるインターフェースデバイスであっ
ても、使用者インターフェース(104)として機能す
ることができる。特に、本発明において使用されている
ように、すべての画像的使用者インターフェース(GU
I)が、使用者インターフェース(104)として機能
することができる。本発明におけるORCデバイスは、
所定の使用期間後には摩耗してしまうようなシステム内
構成部材である。特に、本発明のこの好ましい実施形態
におけるORCデバイスは、デジタル式印刷システム内
において使用されかつ使用するにつれて摩耗するような
構成部材である。好ましい実施形態におけるこのような
ORCデバイスは、デジタル式プリンタ(103)の使
用に関連するパラメータによって予想し得るような予測
可能寿命を有している。したがって、これらORCデバ
イスに関する摩耗によってシステム(102)の性能が
所望性能よりも劣化してしまう前に、これらORCデバ
イスを交換すべき時点を、予測することができる。
【0012】システム(102)は、複数の計算部材を
備えている。デジタル式プリンタ(103)には、計算
デバイスが設けられており、デジタル式プリンタ(10
3)内の最も顕著な計算部材は、ここでは、デジタル式
フロントエンド(DigitalFront End,DFE)と称され
る。 NextStation(登録商標)は、DFE内のデータベ
ース管理システムに対してのインターフェースをなす画
像的使用者インターフェース(GUI)(106)を備
えた計算部材(105)を提供する。好ましい実施形態
は、GUI(106)に対してのインターフェースをな
す少なくとも1つの計算部材とGUI(106)に関連
した他の計算部材とを有したデジタル式プリンタ(10
3)を備えたシステム(102)に関するものであるけ
れども、より多数のまたはより少数の計算部材を備えて
いるようにして同様のシステムを構築することができる
こと、および、このような変形例が当業者には自明であ
ることは、理解されるであろう。好ましい実施形態にお
いては、 NextStation(登録商標)上のGUI(10
6)は、使用者に対して、 NexPress 2100(登録商標)
デジタル式プリンタ(103)のORCデバイスの現在
状況を見る能力をもたらすとともに、GUI(106)
上の画像表示によって提供されたメンテナンス情報に応
答したまたDFEによって提供された警告に応答したメ
ンテナンス実行能力をもたらす。
【0013】データベース管理システムは、実行された
印刷の数や、使用された紙のタイプや、印刷されたペー
ジのカラー組成や、様々なセンサ入力、に基づき、各O
RCデバイスの使用に関連したデータを受領する。その
後、データベース管理システムは、受領したデータを参
照して、各ORCデバイスの残寿命の追跡を継続すると
ともにGUI(106)を介して使用者に通知するため
の寿命追跡システムを生成する。好ましい実施形態にお
いては、GUI(106)上に表示される表を使用する
ことによって、使用者に対して、ORCデバイスの現在
状況を通知する。しかしながら、限定するものではない
けれども、単一のORCデバイスに関連した直接的メッ
セージや様々なタイプのアラームやGUI(106)上
の画像メッセージといったようなものさえも含めた様々
な変形例が可能であることに、注意されたい。データベ
ース管理システムは、また、複数のORCデバイスのい
ずれかの交換が必要となった時点で、使用者に対して知
らせる。本発明によるデジタル式印刷システムは、OR
C追跡表内においてORCデバイスの追跡をもたらすと
ともに、ORC追跡表をGUI(106)に対して自動
送信する。本発明の好ましい実施形態においては、ペー
ジカウント数と使用状況に関連したパラメータとを使用
することによって、ORC追跡チャートを生成する。本
発明による技術思想は、使用者に対して、複雑なデジタ
ル式機械に関するメンテナンスの実行能力を付与する。
使用者があるORCを交換したときには、そのORCに
関する寿命カウンタがリセットされる。以下の表1は、
本発明の好ましい実施形態におけるGUI(106)上
に典型的にもたらされるORCデバイス追跡表を示して
いる。
【表1A】
【表1B】
【0014】表1は、残寿命が短いORCデバイスを優
先的に示しているようなORCデバイスのリストを示し
ている。各ORCデバイスには、注文操作を単純化する
ためのカタログ番号と、使用者がORCデバイスを簡単
に識別することを補助するための説明と、が付与されて
いる。表1から容易にわかるように、表1内のORCデ
バイスは、残寿命が短い順に列記されている。
【0015】表1に関し、カタログ番号と題した列にお
いて、いくつかの物品には、実際のカタログ番号の前の
位置に、一重星印() が付されている。この一重星
印( ) は、実際にはGUI(106)上には表示さ
れるものではないけれども、好ましい実施形態において
はORCデバイスとして使用されない物品を示すため
に、表1においては表示されている。好ましい実施形態
においては、このような物品をORCデバイスとして使
用する代わりに、補給や交換が必要となった時点を検出
するセンサを設置する。表1内においてカタログ番号の
前に一重星印() が付されている物品は、全体的
に、例えばドライインクや流体といったような消耗品を
示している。しかしながら、例えば融着器クリーニング
ウェブやドライインク収集ボトルといったような、通常
は消耗するものではないような物品にも、カタログ番号
の前に一重星印() が付されていることもある。し
かしながら、好ましい実施形態においては、このような
物品を交換する必要があることを検出するためのセンサ
を使用する。カタログ番号の前に一重星印() を有
した物品の交換の指示が、予測された寿命長さによって
ではなくセンサによって知らされることにより、これら
物品は、本発明で言うところのORCデバイスではな
い。したがって、カタログ番号の前に一重星印(
が付されている物品が、残寿命列に列記された予測寿命
長さを有しているにしても、それら自身の各対象ファイ
ルは、カタログ番号の前に一重星印() が付された
物品の追跡を妨げることを無効とされた予測寿命長さか
らの追跡特性を有している。単に、残寿命列に記載され
た予測寿命長さの値を使用することによってそれら物品
の使用を追跡しそして交換時期を知らせることにより、
カタログ番号の前に一重星印( ) が付された物品
を、ORCデバイスとして使用できることは、理解され
るであろう。
【0016】表1に示したように、GUI(106)上
には、例えば、その特定タイプのORCデバイスの平均
寿命や、その特定のORCデバイスがこれまでに交換さ
れた回数である交換回数や、必要数といったような、付
加的な情報が提供される。必要数とは、システム内にそ
の特定のORCデバイスが存在している物理的個数のこ
とである。必要数の列において2以上の入力値を有して
いるORCデバイスは、各対象ファイル内において追跡
特性が無効とされていることを示すことによって無効と
された残寿命列内の予測寿命長さに関しての追跡特性を
有しているような、好ましい実施形態におけるORCデ
バイスを示している。必要数の列において2以上の入力
値を有しているこれらORCデバイスは、表1において
は、カタログ番号の前に二重星印(**)が付されてお
り、残寿命が追跡されるORCデバイスとして、本発明
において容易に使用することができる。しかしながら、
それら物品は、好ましい実施形態においては、追跡され
ない。それは、それら物品を互いに交換することがで
き、個々の寿命予測が困難であるからである。したがっ
て、表1においてカタログ番号の前に二重星印(**
が付されているそれら物品に関しての予測寿命追跡特性
を無効とし得るという、好ましい実施形態における特徴
点は、好ましい実施形態における設計事項であり、カタ
ログ番号の前に二重星印(**)が付されている物品に
関する予測寿命追跡特性を有効とするように、容易に変
更することができる。表1内の情報をなす各列の付加的
な使用については、後述する。
【0017】図2には、デジタル式プリンタ(103)
の内部が示されており、全体的に符号(200)によっ
て示されているような、本発明の好ましい実施形態によ
る像形成複写装置を構成している。この複写装置(20
0)は、電子写真式像形成装置の形態とされており、よ
り詳細には、4つの個別色モジュールの各々において個
別色トナー像が形成され、受取部材が紙搬送ウェブ(pa
per transport web,PTW)(216)によって装置内
を搬送される際に受取部材に対してトナー像付帯部材か
ら見当合わせ状態で各個別色トナー像が転写されるよう
になっている、カラー複写装置の形態とされている。こ
の装置(200)は、デジタル式プリンタ(103)の
うちの、4つの個別色モジュー備えてなる像形成領域を
示している。しかしながら、本発明は、すべてのタイプ
のプリンタに対して応用可能であり、より詳細には、使
用するにつれて摩耗するような部材を備えたシステムに
対して応用可能である。図2は、使用するにつれて摩耗
するような多数の部材であって定期的に交換する必要が
あるような多数の部材を備えたシステムを示している。
【0018】各モジュールにおいて互いに同様にものと
されている図2における各部材には、同じ参照符号に添
字B,C,M,Yが付されている。これら添字は、それ
ぞれ、ブラック、シアン、マゼンダ、イエローに対応し
ており、各モジュールが扱っている個別色に対応してい
る。各モジュール(291B,291C,291M,2
91Y)は、互いに同様の構成とされている。無端ベル
トの形態とすることができる紙搬送ウェブ(216)
が、すべてのモジュール(291B,291C,291
M,291Y)に対して動作しており、受取部材は、モ
ジュール間にわたってPTW(216)によって搬送さ
れる。4つの受取部材すなわち受取シート(212a,
b,c,d)が、それぞれ対応するモジュールから同時
にトナー像を受領する様子が図示されている。上述した
ように、各受取部材が各モジュールから1つの個別色像
を受領すること、および、各受取部材がこの例において
は最大で4つの個別色像を受領し得ること、を理解され
たい。PTW(216)による受取部材の搬送は、各モ
ジュールの転写ニップにおいて受取部材に対して転写さ
れる各個別色像が、既に転写されている像に対して見当
合わせして転写されるようにして、行われる。これによ
り、受取部材上に形成された4つの個別色像は、受取部
材上において見当合わせされた関係とされる。その後、
受取部材は、順次的にPTWから取り外され、ドライト
ナー像を受取部材に対して融着するためのまたは定着さ
せるための融着ステーション(図示せず)へと、送出さ
れる。PTWは、例えば対向配置されたコロナ帯電器
(222,223)を使用することによって両面に電荷
を付与することによりPTWの両面上の電荷を中性化す
ることによって、再使用のために調整される。これらコ
ロナ帯電器(222,223)は、好ましい実施形態に
おいては使用者によって交換可能な部材とされ、交換さ
れるまでの予測寿命長さを有している。
【0019】各個別色モジュールは、それぞれ例えば回
転ドラム(203B,C,M,Y)といったような、一
次像形成部材(primary image-forming member, PIF
M)を備えている。これらドラムは、それぞれの軸回り
に、矢印によって示されている向きに、回転する。各P
IFM(203B,C,M,Y)は、光伝導性表面を有
している。光伝導性表面上に、色素着色粒子像、あるい
は、一組をなす複数の個別色着色粒子像が、形成され
る。PIFM(203B,C,M,Y)は、予測可能な
寿命を有しており、使用者交換可能部材を構成してい
る。好ましい実施形態においては、各PIFM(203
B,C,M,Y)の光伝導性表面は、実際に、外側スリ
ーブ(265B,C,M,Y)上に形成され、光伝導性
表面上に、色素着色粒子像が形成される。外側スリーブ
(265B,C,M,Y)は、予測可能な寿命を有して
おり、したがって、使用者交換可能部材を構成してい
る。像の形成に際しては、PIFMの外表面が、例えば
コロナ帯電デバイス(205B,C,M,Y)やあるい
はローラ帯電器やブラシ帯電器等といったような他の適
切な帯電器といったような一次帯電器によって、一様に
帯電される。コロナ帯電器(205B,C,M,Y)の
各々は、予測可能な寿命を有しており、使用者交換可能
部材である。一様に帯電した表面は、例えばレーザー
(206B,C,M,Y)といったような適切な露光手
段によって、あるいは、より好ましくは、LEDや他の
電気光学的露光デバイスによって、あるいは、光学的露
光デバイスによってさえも、露光される。これにより、
PIFM(203B,C,M,Y)の外側スリーブ(2
65B,C,M,Y)の表面上の電荷が選択的に変更さ
れ、複写すべき像に対応した静電潜像が形成される。静
電潜像は、現像ステーション(281B,C,M,Y)
のそれぞれにおいて静電潜像付帯光伝導性ドラムに対し
て着色マーキング粒子を印加することによって、現像さ
れる。現像ステーションにおいては、それぞれのステー
ションに関連する特定個別色の着色トナーマーキング粒
子を使用する。このようにして、各モジュールは、それ
ぞれの光伝導性ドラム上に、一連の個別色マーキング粒
子像を形成する。現像ステーション(281B,C,
M,Y)は、交換が必要となるまでの予測可能寿命を有
しており、使用者交換可能部材である。光伝導性ドラム
が好ましいけれども、光伝導性ドラムに代えて、光伝導
性ベルトを使用することもできる。
【0020】それぞれのPIFM上に形成された各マー
キング粒子像は、転写用中間モジュール(intermediate
transfer module, ITM)(208B,C,M,Y)
に対して、静電的に転写される。ITM(208B,
C,M,Y)は、予測可能な寿命を有しており、そのた
め、使用者交換可能部材と見なすことができる。好まし
い実施形態においては、各ITM(208B,C,M,
Y)は、外側スリーブ(243B,C,M,Y)を備え
ている。外側スリーブは、PIFM(203B,C,
M,Y)から像が転写される表面を有している。外側ス
リーブ(243B,C,M,Y)は、予測可能な寿命を
有した使用者交換可能部材と考えられる。PIFM(2
03B,C,M,Y)は、それぞれ対応するITM(2
08B,C,M,Y)に対して摩擦係合することによっ
て、これらITM(208B,C,M,Y)をそれぞれ
の軸回りに回転駆動する。ITM(208B,C,M,
Y)内における矢印は、各ITMの回転方向を示してい
る。転写後には、適切なクリーニングデバイス(204
B,C,M,Y)のそれぞれによって光伝導性ドラムの
表面から、残留トナーがクリーニングされる。これによ
り、光伝導性ドラムの表面は、次なるトナー像の形成を
行う再使用のための待受状態となる。クリーニングデバ
イス(204B,C,M,Y)は、本発明による使用者
交換可能部材と考えることができる。
【0021】ITM(208B,C,M,Y)の外側ス
リーブ(243B,C,M,Y)の表面(242B,
C,M,Y)上にそれぞれ形成されるマーキング粒子像
は、転写用中間部材ドラムと転写用バッキングローラ
(transfer backing roller,TBR)(221B,C,
M,Y)との間のニップ内へと供給される受取部材のト
ナー像受領表面に対して転写される。TBR(221
B,C,M,Y)は、予測可能な寿命を有しており、本
発明による使用者交換可能部材と考えられる。各TBR
(221B,C,M,Y)は、受取シートに対しての帯
電したトナー粒子像の静電転写を誘起し得るよう、定電
流電源(252)によって適切に電気バイアスされてい
る。TBR(221B,C,M,Y)に抵抗性ブランケ
ットを設けることが好ましいけれども、TBR(221
B,C,M,Y)を、アルミニウムや他の金属から形成
された導電性ローラとして構成することもできる。受取
部材は、適切な受取部材供給源(図示せず)から供給さ
れ、PTW(216)に対して適切に『装着』され、各
ニップ(210B,C,M,Y)を順次的に通過する。
各ニップにおいて、受取部材は、適切な見当合わせ関係
でもってそれぞれのマーキング粒子像を受領し、これに
より、複合多色カラー像が形成される。周知なように、
着色された色素は、その着色色素の色とは異なる色の領
域を形成するようにして、次々と上書きされる。受取部
材は、最後のニップを抜け、適切な搬送機構(図示せ
ず)によって融着器へと搬送される。融着器において
は、受取部材は、熱印加または圧力印加によって、ある
いは、好ましくは両者の印加によって、受取部材に対し
て、マーキング粒子像が固定される。ベルト(216)
からの受取部材の脱離を容易とし得るよう、受取部材上
の電荷を中性化するために、脱離帯電器(224)を、
設けることができる。脱離帯電器(224)は、本発明
におけるさらなる使用者交換可能部材と考えられる。マ
ーキング粒子像が固定された受取部材は、その後、使用
者による回収のための場所へと搬送される。それぞれの
ITM(208B,C,M,Y)は、再使用のために、
各クリーニングデバイス(211B,C,M,Y)によ
ってクリーニングされる。クリーニングデバイス(21
1B,C,M,Y)は、予測可能な寿命を有した本発明
による使用者交換可能部材と考えられる。
【0022】例えば機械的センサや電気的センサや光学
的センサといったような任意の周知のタイプの適切なセ
ンサ(図示せず)を、複写装置(200)のための制御
信号を生成し得るよう、複写装置内において使用するこ
とができる。そのようなセンサは、受取部材供給源から
一連のニップを経由して融着器に至るまでの受取部材移
動経路に沿って、配置される。さらなるセンサを、一次
像形成部材光伝導性ドラムや転写用中間部材ドラムや転
写用バッキング部材や様々な像処理ステーションと関連
させて設置することができる。その場合、センサが、受
取部材移動経路内における受取部材の位置や、像形成処
理ステーションに対しての一次像形成部材光伝導性ドラ
ムの位置を検出し、それら位置を表す適切な信号を生成
する。それら信号は、計算部材に対してのインターフェ
ースをなす論理制御ユニット(logic and control uni
t, LCU)に対しての入力情報として供給される。そ
れら信号に基づき、また、マイクロプロセッサに対して
の適切なプログラムに基づき、論理制御ユニット(LC
U)は、複写プロセスを実行するための様々な静電写真
処理ステーションのタイミング動作を制御するための、
また、様々なドラムやベルトに対してのモータ(M)に
よる駆動を制御するための、信号を生成する。本発明に
おける使用に適したような多数の市販のマイクロプロセ
ッサのためのプログラムの製造は、当業者には周知であ
る。当然のことながら、そのようなプログラムの特定の
詳細は、使用されるマイクロプロセッサのアーキテクチ
ャーに依存することとなる。
【0023】複写装置(200)において使用される受
取部材は、様々なものとすることができる。例えば、受
取部材は、薄い紙や厚い紙(コーティングされた紙やコ
ーティングされていない紙)ストック、あるいは、透明
体ストック、とすることができる。受取部材ストックの
厚さおよび/または抵抗率が変わるごとに、インピーダ
ンスが変化してしまって、受取部材に向けてのマーキン
グ粒子の転写を付勢し得るよう転写ニップ(210B,
C,M,Y)において使用されている電界に影響を与え
る。さらに、相対湿度の変化が、紙受取部材の電導度を
変化させてしまい、このこともまた、インピーダンスを
変化させてしまって転写電界に影響を与える。このよう
な湿度変動は、使用者交換可能部材の予測寿命に影響を
及ぼし得る。
【0024】受取部材をベルト(216)上に供給する
に際しては、受取部材をベルト(216)に対して静電
的に引きつけて受取部材をベルトに対して『固定保持』
し得るよう、帯電器(226)によって受取部材上に電
荷を付与することができる。帯電器(226)に関連し
て設置されたブレード(227)は、受取部材をベルト
上に押圧することができ、受取部材とベルトとの間に残
留しがちなすべての空気を、除去することができる。ベ
ルト(216)と帯電器(226)とブレード(22
7)とは、使用者交換可能部材と考えられる。
【0025】無端形状とされた紙搬送ウェブ(PTW)
(216)は、複数の支持部材の回りに巻回されてい
る。例えば図2においては、複数の支持部材は、ローラ
(213,214)である。この場合、好ましくは、ロ
ーラ(213)が、モータ(M)によって駆動され、P
TWを駆動する。各転写ニップの前後位置には、支持構
造(275a,b,c,d,e)が設けられている。こ
れら支持構造は、ベルトの背面に係合しており、ベルト
の直線状配置を変更して、各ITM回りに対してのベル
トの重なり具合を大きくしている。これにより、ニップ
前イオン化を低減することができ、ニップ後領域におけ
る重なり度合いによってニップ後イオン化を制御するこ
とができる。ニップとは、圧力ローラがベルトの背面に
接触している領域のことである、あるいは、圧力ローラ
が使用されていない場合には、電界が実質的に印加され
ている領域のことである。しかしながら、ニップの像転
写領域は、重なり全体よりは、小さな領域である。転写
バッキングローラ(TBR)(221B,C,M,Y)
によって印加される圧力は、転写時には、ベルト(21
6)の背面上に作用し、ソフトなITMの表面を押圧し
て、この表面を、受取部材の外形形状に従うように変形
させる。TBR(221B,C,M,Y)は、コロナ帯
電器やバイアスブレードやバイアスブラシによって代替
することもできる。これら各部材は、本発明による使用
者交換可能部材と考えることができる。転写ニップ内に
おいては、受取部材に対しての着色像と、ミクロスケー
ルでもマクロスケールでも像コンテンツと、が一致して
いるというソフトな転写用中間部材の利点を実現するた
めの、実質的な圧力が印加される。圧力は、転写バイア
ス機構だけによって印加することができる。あるいは、
ローラやシューやブレードやブラシといったような他の
部材による圧力を併用することによっても印加すること
ができる。これらすべての部材は、本発明による使用者
交換可能部材と考えることができる。
【0026】図3は、本発明によるシステムによって実
行される操作に関するフローチャートである。全体的に
符号(300)によって示されているORC追跡は、起
動操作(311)によって開始される。そして、ORC
ファイルの検索操作(312)が実行される。ORCフ
ァイル検索(312)においては、ORCデバイスに関
する対象ファイルを検索し、必要なすべての対象ファイ
ルが存在するかどうかがチェックされる。必要な対象フ
ァイルが1つでも見つからなければ、ORCファイルの
作成および初期化操作(313)が実行され、このファ
イルが搭載される。
【0027】好ましい実施形態においては、対象ファイ
ルは、記録と称されるデータ構造のものである。対象フ
ァイルとして使用される各記録は、特定のORCデバイ
スに関連した情報を含有している。また、他のタイプの
データ構造を使用することによって、特定のORCデバ
イスに関連した情報を保持することもできる。しかしな
がら、記録は、本発明の好ましい実施形態において使用
されるデータ構造である。好ましい実施形態において
は、各対象ファイル内には、その特定タイプのORCデ
バイスの履歴や、現在設置されているその特定ORCデ
バイスの予測寿命や、現在設置されているそのORCデ
バイスの使用量が、入力される。付加的には、各対象フ
ァイルは、システム(102)内の様々な計算部材によ
ってアクセス可能な多数の設定ポイントを有することが
できる。計算部材によってアクセス可能な設定ポイント
をGUI(106)やDFEやデジタル式印刷システム
(103)内の他の計算部材に対して設けることは、好
ましい実施形態における一特徴点であって、本発明の精
神を逸脱することなく他のアーキテクチャー構成を構築
し得ることは、理解されるであろう。ORCデバイスに
対する各対象ファイル内の他の項目は、そのORCデバ
イスを潜伏状態とすべきかどうかである。この場合にお
ける潜伏という用語は、ORCデバイスに関するパラメ
ータが、そのORCデバイスに関する潜在的問題点を使
用者に対して警告するためにシステム(102)内のト
リガーポイントとして使用されるべきかどうかを意味し
ている。潜伏という特徴点は、有効とすることもまた無
効とすることもできる。潜伏という特徴点を有している
ことの理由は、ある種のタイプのORCデバイスにおい
ては、ORCデバイスの寿命満了を自動的に通知するこ
とよりも視覚的に知らせることの方が望ましいこともあ
るからである。視覚的な通知は、典型的には、システム
の予測手段が十分な正確性を有していないと思われる場
合や、問題点を通知するための印刷出力において物理的
に検索することが、そのORCに起因する問題を決定す
るには最良の方法であると思われる場合には、望まし
い。特定のORCデバイスに関する潜伏特徴点が無効と
されたときには、そのORCデバイスに関するトリガー
機構が有効とされ、そのORCデバイスの予測寿命が経
過した時点での使用者に対する警告が、潜在的にトリガ
ーされることとなる。対象ファイル内に含有される他の
入力は、ORCデバイスが破損したことをあるいは近い
うちに破損するであろうことを使用者に対して警告する
ために送出されるリマインダー(あるいは、注意喚起通
知)のためのものである。図3に示すように、リマイン
ダー間隔送出操作(317)は、ORCデバイスの予測
寿命が満了したことを使用者に対して警告する。リマイ
ンダー間隔送出操作(317)に関する詳細は、対象と
なっている当該ORCデバイスに関する対象ファイルに
アクセスすることによって取得される。リマインダー間
隔送出操作(317)は、GUI(106)を介して使
用者に対して警告を付与するためのメッセージであり、
その特定のORCデバイスに対する対象ファイルに対し
てアクセスして対象ファイル内の格納事項を読み取るこ
とによって行われる。好ましい実施形態においては、リ
マインダー間隔は、特定ORCデバイスの予測寿命が満
了したことを使用者に対して注意喚起するために使用さ
れるリマインダー期間を取得するためにアクセスされる
対象ファイル内の1つのパラメータである。リマインダ
ー期間は、使用者に対しての繰返し的な警告を可能とす
るタイマーをセットするために使用される時間間隔とす
ることができる。あるいは、リマインダー期間は、好ま
しい実施形態においては印刷枚数といったように、その
ORCデバイスの使用に関連して測定することができ
る。時間間隔は、また、時間または日数の観点から設定
することもでき、これにより、1分単位であるいは1時
間単位であるいは1日単位であるいは1週間単位で、使
用者に対して警告を発することができる。ORCのため
の対象ファイル内に含有される他の情報は、装置の寿命
全体にわたって装置内において使用された特定ORCデ
バイスの量に関する情報である。これに加えて、その特
定ORCデバイスのための各ORCデバイスに関する履
歴データが、データベース管理システムにおける能力増
強のために付与される。このように、計算部材は、OR
Cデバイスのための対象ファイルに対してアクセスする
ことができ、そのORCデバイスに関するすべての履歴
データを取得することができ、そして、その特定使用者
がそのデジタル式印刷デバイス(103)を使用したと
きのそのORCの履歴に基づいて、そのORCの予測寿
命を計算することができる。履歴データを使用すること
によって、動的に予測寿命を計算することができ、デジ
タル式印刷システムに関しての高度な個別化をもたらす
ことができる。個別化は、ORCデバイスの寿命に対し
て多数の変数が影響を与え得ることにより、重要であ
る。これら変数については、より詳細に後述する。
【0028】さらに図3を参照すれば、ORC追跡シス
テム(300)は、必要なORCファイルが存在するこ
とを検証した後に、ファイル並べ替え操作(314)へ
と進む。このファイル並べ替え操作(314)において
は、ORC対象ファイルを検索して、それらORC対象
ファイルを並べ替え、どのORCデバイスがまず最初に
寿命満了すると予測されるかを決定する。好ましい実施
形態におけるORCデバイスは、交換までに印刷可能な
A4ページでの残枚数として決定された残寿命を有して
いる。これは、表1に示すタイプのものとして示され
る。しかしながら、表1は、例示としてのリストを示し
ているに過ぎず、本発明において使用される各ORCの
完全なるリストを表しているわけではないことに注意さ
れたい。好ましい実施形態においては、ページ単位でも
ってORCデバイスの残寿命を測定しているけれども、
本発明においては、システムの使用状況に応じて、時間
でもってあるいは特定の日付によって、残寿命を測定す
ることも想定される。本発明におけるファイル並べ替え
操作(314)においては、予測残寿命という点におい
てORCデバイスリストを整理(あるいは、編集)す
る。最も短い予測寿命を有したORCデバイスが一番最
初にリストアップされ、2番目に短い予測寿命を有した
ORCデバイスが2番目にリストアップされ、そして同
様の操作が繰り返され、最終的には、予測残寿命という
観点からすべてのORCデバイスがリストアップされ
る。このように、好ましい実施形態においては、最も早
く寿命満了しそうなORCデバイスが、最初にリストア
ップされる。よって、リスト内の最初の部材をチェック
するだけで、使用者に対して、まず最初に寿命満了しそ
うなORCに関する情報を提供することができる。OR
Cデバイスのリストに関連した上記議論に関する例外
は、ORCデバイスが交換された場合であり、また、装
置の最初の起動時である。そのような場合には、ファイ
ル並べ替え操作(314)を、複数のORC対象ファイ
ルについて行わなければならない。
【0029】好ましい実施形態においては、ファイル並
べ替え操作(314)が実行され、デジタル式プリンタ
(103)の直近の使用によって、最も短い残寿命を有
したORCデバイスの残寿命を超えなかったことが確認
された後には、システム(102)は、表1に示すよう
なリストにおいて最上段に表示されているORCデバイ
スに関する対象ファイルだけをチェックするだけで良
い。好ましい実施形態においては、このような単一のチ
ェックだけで良い。それは、最も早く寿命満了すると予
測されるORCがこのORCであるからである。これに
より、システム(102)に関しての処理経費が低減さ
れる。ファイル並べ替え操作(314)においては、す
べてのORCデバイスに関しての並べ替えを行い、OR
CデバイスリストをGUI(106)に対して送出す
る。これにより、使用者は、様々なORCデバイスに関
しての寿命予測を閲覧することができる。当業者であれ
ば、上記ファイル並べ替え操作を容易に変形できること
は、理解されたい。当該技術分野においては、本発明に
おいて必要とされている所定機能をもたらし得るような
多数の並べ替え操作が公知である。
【0030】残寿命の決定操作(315)においては、
各ORCデバイスの対象ファイルから残寿命値を取得
し、最後に残寿命決定操作(315)が実行されて以降
に印刷された印刷ページ数の分だけ、各ORCデバイス
に関しての残寿命値を減算する。いずれかのORCデバ
イスの寿命が満了したかどうかが、検証される。好まし
い実施形態においては、印刷シートは、典型的にはA4
ページであり、279.4mm×431.8mm(11
インチ×17インチ)というシートの場合には、2ペー
ジに相当する分だけORCデバイスの残寿命を減算す
る。したがって、各ORCデバイスに関する対象ファイ
ル内の残寿命値は、A4シートを印刷するごとに1ずつ
減算され、279.4mm×431.8mm(11イン
チ×17インチ)というシートを印刷するごとに2ずつ
減算される。両面ページは、ORCデバイスの残寿命の
決定に際しては、典型的には、片面ページの2倍多くカ
ウントされる。ORCデバイスの残寿命を決定するため
に使用されるパラメータは、また、色に関連するパラメ
ータとすることができる。実質的な量の色を必要とする
シートまたは特定の色を大量に必要とするシートは、そ
の色またはそれらの色を大量に使用することを示す個別
パラメータを有することができる。
【0031】残寿命の決定操作(315)の結果が、O
RCの寿命満了に到達したことを示している場合には、
リマインダー間隔送出操作(317)によって、上述し
たように、当該ORCデバイスに関する対象ファイルに
アクセスし、そのORCデバイスの予測寿命が満了した
ことを使用者に対して注意喚起するための間隔を設定す
る。ORCデバイスの中の1つが予測寿命に到達したこ
とが、残寿命の決定操作(315)によって決定された
後には、好ましい実施形態においては、ORC寿命満了
メッセージ送出操作(318)を行って、GUI(10
6)を介して使用者に警告を付与することにより、使用
者に対して、ORCの寿命が満了したことを通知する。
当業者であれば、多くの通知手段が存在することは理解
されるであろう。また、警告は、画像的使用者インター
フェースではない使用者インターフェースを介して行う
こともできる。
【0032】残寿命決定操作(315)によってすべて
のORCデバイスが予測寿命に到達していないことが示
された場合には、所定時間待機操作(316)により、
残寿命決定操作(315)へと戻る前に所定パラメータ
の分だけ経過させるという機能がもたらされる。好まし
い実施形態においては、所定時間待機操作(316)
は、残寿命決定操作(315)へと戻る前に所定時間分
だけ待機するように設定されたタイマーをもたらす。好
ましい実施形態において所定時間待機操作(316)に
よって設定される時間間隔は、最小の予測寿命を有した
ORCデバイスの残寿命に適合するように設定される。
所定時間待機操作(316)における実際の時間を決定
するために、時間間隔に代えて、他のパラメータを使用
することができる。このような他のパラメータの使用
が、本発明においては、特に想定されている。ORCデ
バイスの残寿命以外の異なるパラメータとしては、例え
ば、ORCデバイスの残寿命に関連した時間間隔に代え
たあるいはこれと組み合わせた、特定の印刷シート枚数
(あるいは可能であれば、シートごと)がある。加え
て、所定時間待機操作(316)において使用する時間
間隔を確立するために、特定の時間間隔を使用すること
ができる。
【0033】所定時間待機操作(316)において使用
されたパラメータが経過した後には、残寿命決定操作
(315)によって、再度、各ORCデバイスの対象フ
ァイルの残寿命値に対してアクセスがなされ、上述した
ように、最後に残寿命決定操作(315)が実行されて
以降に印刷された印刷ページ数の分だけ、各ORCデバ
イスに関しての残寿命値が減算される。
【0034】NexPress 2100(登録商標) においては、
1ページあたりの全体的印刷コストを低減するためにま
た印刷品質を最良化するためにさらに使用現場における
使用可能時間を最大化するために、使用者交換可能部材
(ORC)デバイスを使用している。本発明の好ましい
実施形態におけるORCデバイスは、熟練した現場エン
ジニアによるサービスを必要とすることなく、プリンタ
の使用者によって交換され得るように構成されたプリン
タ内部材である。ORCデバイスの使用によって1ペー
ジあたりの印刷コストの低減という目標を達成するため
には、ORCデバイスの『最適』寿命に到達した時点を
知ることが必要である。ここで、『最適』という用語
は、その時点以降において、既に最適寿命に到達したO
RCデバイスを使用した状態でのさらなるプリンタの使
用によって印刷品質が潜在的に悪影響を受けたりあるい
は破損が発生したりしかねないような時点を表すために
使用されている。すべての印刷システムにおいて、印刷
品質に影響をもたらす変数を理解することは重要であ
る。高級なデジタル式プリンタといったようなシステム
においては、印刷品質に影響を与える変数を十分に認識
しておくことが、極めて重要である。加えて、このよう
なプリントシステムの使用者は、印刷品質に影響を与え
得る変数の状態を追跡する必要がある。本発明は、要求
時にORCデバイスに関する予測寿命長さのリアルタイ
ム更新を行うことによって、また、ORCデバイスの予
測寿命が正に満了しそうであるとか既に満了したといっ
た状況を通知することによって、上記要求を満たすもの
である。通知のタイミングは、できる限り正確である必
要がある。特に、高級なデジタル式プリントシステムに
おいては、できる限り正確である必要がある。それは、
最大の部材が寿命を超えないことを確保しつつ大量の印
刷を行うことによって、そのプリンタに関しての1ペー
ジあたりの印刷コストを最小としつつかつ印刷品質を最
良とすることができるからである。
【0035】特定のプリンタ内における特定のORCデ
バイスの実際寿命は、多くの要因に依存する。これら要
因には、印刷したページ数や、ページのサイズや、紙の
片方の面に印刷したか(片面印刷)あるいは紙の両方の
面に印刷したか(両面印刷)や、仕上げのタイプや、紙
の特性や、プリンタが設置されている環境(室温、空気
品質、ダスト汚染量)や、プリンタの起動回数および停
止回数や、ORCデバイスの製造品質、がある。ORC
デバイスの寿命に影響を及ぼすすべての要因をシステム
が即座に特性づけることは実際的ではないけれども、特
定のORCデバイスの寿命に関する決定要因を有した変
数を特性づけし得るようにシステムを構成することがで
きる。本発明においては、同一のまたは同種のORCデ
バイスの過去の履歴を実際に考慮することによって、O
RCデバイスの寿命を予測することを想定している。
【0036】ORCデバイスの寿命をできるだけ正確に
予測するという目標を達成するために、本発明において
は、このような重要な任務を果たし得るORC追跡シス
テムソフトウェアを想定している。特定のORCデバイ
スの寿命が満了したときには、この特定のORCデバイ
スの交換が、このシステム内において行われる。その場
合、システムソフトウェアは、寿命満了したORCデバ
イスに関する寿命情報を取り寄せ、そのORCデバイス
の履歴リストファイル内にその寿命情報を入力する。好
ましい実施形態においては、履歴ファイルは、上述した
ように、対象ファイル内に保持される。その特定のOR
Cデバイスが再度交換されたときには、各特定ORCデ
バイスに対する寿命履歴を取り出すことができ計算のた
めに使用できるようにして、さらなる履歴情報がリスト
に対して加えられる。ORCデバイスの交換後には、シ
ステムソフトウェアは、過去のORCデバイスの寿命長
さに基づいて、新たな寿命予測を計算する。そして、そ
の新たな寿命予測が、そのORCデバイスに関する予測
寿命長さとされる。
【0037】特定のORCに関するN個の履歴の非重み
づけ平均は、合計履歴を計算しさらに新たな寿命を計算
するための以下の式(1a,1b)において示した式を
使用することによって計算される。これらの式は、N個
のORCに関しての非重みづけ平均計算操作の一般化で
ある。 [式1a]合計履歴=履歴+履歴N−1+履歴N−2
+履歴N−3+ … +履歴 [式1b]新たな寿命=合計履歴/N
【0038】好ましい実施形態においては、ORCデバ
イス追跡システムは、典型的には、ORCデバイスの寿
命予測に際して初期値を使用する。好ましい実施形態に
おいては、特定タイプのORCデバイスが十分な回数に
わたって交換されたときには、過去に使用したORCデ
バイスから得られる履歴データを使用する。各ORCデ
バイスに関する対象ファイルは、特定ORCデバイスの
交換回数の記録を保持しているとともに、ORCデバイ
スの平均寿命に関する記録を保持している。特定のOR
Cデバイスに関しての10回の交換履歴を使用する場合
について、以下の式(2a,2b)は、合計履歴と、新
たな寿命と、の計算方法を示している。
【0039】[10個のORCの場合の非重みづけ計
算] [式2a]合計履歴=履歴10+履歴+履歴+履歴
+履歴+履歴+履歴+履歴+履歴+履歴 [式2b]新たな寿命=合計履歴/10
【0040】予測寿命を計算においては、重みづけ平均
や、数回の交換履歴だけを考慮した平均といったよう
な、多くの変形例が使用される。本発明においては、履
歴データを使用し、比較的単純な数式を使用することに
よって部材交換を予測することを想定している。
【0041】交換履歴に基づいて新たな寿命を計算する
ことによって、システムソフトウェアは、印刷品質に影
響を与えるような、例えばプリンタの使用状況やプリン
タの使用環境といった変数の変化に適応することができ
る。システムソフトウェアは、ORCの予測寿命に対し
てのこれら変数の変化の影響を反映させることができ
る。変数の変化に対してORCの予測寿命を適応させ得
る能力を有していることにより、システムソフトウェア
は、個々のプリンタに関してのORC予測寿命をORC
交換のたびごとに動的に個別化することができて、OR
C寿命の履歴データを使用することによって、ORC寿
命に影響を及ぼす要因を把握することができる。ORC
寿命に関しての変数の影響を把握することによって、シ
ステムは、ORC部材の予測寿命を個々のプリンタ単位
でもって最適化するという目標を達成する。
【0042】本発明の他の実施形態においては、適切な
回数の交換履歴に到達するまでは初期部材交換に関して
の所定の『初期値寿命』を含む重みづけ平均を使用し、
これにより、『暫定の』正確な平均値を決定する。一例
として、さらなる寿命を決定するために使用する好まし
い履歴数の例として例として10回という履歴を参照す
る。10回という履歴数よりも少ない場合には、利用可
能な履歴数(最大10)を10で割り(これにより、
0.0〜1.0という数が得られる。履歴数が10以上
であれば、1.0という数が得られ、交換履歴がなけれ
ば、0.0という数が得られる)、この値に、履歴の平
均を掛算することによって、重みづけ平均を計算する。
また、その値の補数に対して、『初期寿命』を掛算した
ものを計算する。これら2つの値を加算することによっ
て、予測寿命を得る。『初期寿命』を使用した場合の、
10回未満のORCの重みづけ平均の計算方法が、以下
の式(3a,3b,3c)に示されている。 [式3a]比=合計履歴(最大10)を、10.0で割
算したもの [式3b]補数=1.0−比 [式3c]予測寿命=予測寿命(式2に基づく予測寿命)
×比+初期寿命×補数
【0043】また、予測寿命を、初期値を一切使用しな
くても決定できることに注意されたい。このような決定
方法の1つは、最初のORCデバイスの寿命満了後に、
その最初のORCデバイスの寿命を交換履歴として使用
する。交換履歴を初期化した後には、使用者は、その交
換履歴を、そのORCデバイスの予測寿命として使用す
ることができる。交換履歴は、2番目や3番目といった
ようなさらなるORCデバイスが使用されるたびごと
に、更新することができる。ORCデバイスの予測寿命
を決定するために、様々な重みづけ平均値を使用できる
ことは、容易に理解されるであろう。
【0044】図4は、上述のORC追跡手法と履歴デー
タとを組み合わせて使用することによってORCの寿命
長さを予測するに際しての、本発明による操作を示すフ
ローチャートである。全体的に符号(400)によって
示すように、ORC履歴データを使用して予測寿命長さ
を決定するための一連の操作は、図3のフローチャート
に関して上述したような、ORCデータを使用してOR
Cデバイスの寿命を予測するような操作の組合せであ
る。図3における一連の操作は、図4においては、簡潔
さのためによりハイレベルな態様で示されている。OR
Cの寿命満了まで待機するというステップ(416)
は、本質的に、図3のフローチャートにおける、残寿命
決定操作(315)および所定時間待機操作(316)
という一連のステップと同等である。(上述したよう
に)ORCの寿命が満了したときには、システムは、図
3におけるリマインダー間隔送出操作(317)とOR
C寿命満了メッセージ送出操作(318)との組合せと
同等の、ORC寿命満了認識およびGUIに対する通知
ステップ(418)を行う。ORC寿命満了認識および
GUIに対する通知ステップ(418)においては、プ
リンタの使用者に対して、ORCの予測寿命が満了した
こと、および、ORCを交換する必要があること、を通
知する。ORC交換をGUIに対して通知するステップ
(410a)においては、使用者は、使用者インターフ
ェース(GUI106)に対して、寿命満了したORC
を交換したことを入力する。GUIがORCデータ管理
システムに対してORC交換を通知するステップ(41
0b)においては、ORCデータベース管理システムに
対して、寿命満了したORCに代えて、新たなORCが
搭載されたことを通知する。ORCデータ管理システム
がプリンタページカウント数でもって更新するステップ
(412)においては、ORCデータベース管理システ
ムが、システム(102)によって未だ計数されていな
いデジタル式プリンタ(103)の最近使用からのペー
ジカウント数によって、更新する。ORCデータ管理シ
ステムがページカウント更新によって新たな履歴データ
を追加するステップ(414)においては、ORCデー
タ管理システムがプリンタページカウント数でもって更
新するステップ(412)からページカウント数を取り
込んで、ORCデータベース管理システムを更新する。
新たなORC部材の寿命を計算するステップ(416)
においては、更新されたORCデータベース管理情報を
取り込んで、上述した式を使用することによって、交換
したてのORCに関する新たな予測寿命を計算する。部
材寿命を設定するステップ(417)においては、計算
された寿命を取り込んで、それを、交換したばかりのO
RCに対して適用する。好ましい実施形態におけるシス
テムは、ORCの寿命満了まで待機するというステップ
(416)へと戻る。それは、本発明の好ましい実施形
態が、図3および図4に示すフローチャートを実行する
様々な計算部材を備えているからである。図4のフロー
チャートは、 NextStation(登録商標)内における計算
部材によって行われ、デジタル式プリンタ(103)内
のDFEによって、図3のファイル並べ替え操作(31
4)が行われる。
【0045】ただ1つの計算部材を有したシステムある
いはただ1つの計算部材を使用しているシステムにおい
て図3および図4の双方のフローチャートを実行する場
合には、図4において破線で示すように、部材寿命を設
定するステップ(417)の後に、ファイルの並べ替え
ステップ(314)を行う。このステップにおいては、
ORCデバイスに対する対象ファイルを再度検索し、ど
のORCが最も短い予測寿命を有しているかを決定す
る。図3に関連して詳細に上述したように、ORC対象
ファイルの並べ替え方法には多数の方法が存在するとと
もに、時間間隔の設定方法にも、多数の方法が存在す
る。最も短い寿命を有したORCを操作の基本パラメー
タとして使用するに際して代替例を使用し得ることは、
当業者には自明であろう。複数のしきい値を使用するこ
とができる。複数のしきい値は、様々なORCデバイス
に対して同時に適用することができ、これにより、使用
者に対して、どの予測値が最も早いかを通知することが
できる。
【0046】本発明による在庫管理システム(500)
においては、使用者交換可能部材に関する使用を記録す
ることによりまた使用タイプを記録することにより使用
者交換可能部材に関しての残寿命情報を列記して記録す
る。図5に示すような本発明の好ましい実施形態におい
ては、印刷装置(505)内におけるサービス可能部材
および消耗品に対しての追跡特性を含有している複数の
印刷装置(505)を使用している。印刷装置(50
5)は、在庫システムマスター(510)に対して、追
跡情報を送出する。在庫システムマスター(510)
は、印刷装置(505)内における交換可能部材および
消耗品の在庫を管理するためのものである。本発明の好
ましい実施形態においては、印刷装置(505)とし
て、少なくとも1つの NexPress 2100(登録商標)を使
用しており、 NexPress 2100(登録商標)は、オンライ
ンでの使用者交換可能部材(ORC)デバイス寿命追跡
システムを備えている。この追跡システムは、在庫管理
システム(500)と関連して使用される。 NexPress
2100(登録商標)内のORC寿命追跡システムは、使用
者が、ORCデバイスの在庫を管理することを可能と
し、さらに、装置性能を最適化させるとともに装置の利
用可能時間を最適化させるようなタイミングでもってO
RCデバイスを交換することを可能とする。在庫管理シ
ステム(500)は、また、複数の NexPress 2100(登
録商標)装置の各々におけるORC寿命追跡システム
が、ここではマスター(510)と称されるようなただ
1つの装置上において動作するようなただ1つの在庫管
理システムを共有し得るように、また、マスター(51
0)の使用者が、ただ1つの在庫でもって複数の NexPr
ess 2100(登録商標)装置におけるORCデバイスの在
庫を管理し得るように、構成することができる。本発明
の好ましい実施形態においては、特定のORCデバイス
が使用されたときには、在庫内のその特定ORCデバイ
スの数を自動的に減算する。
【0047】さらに、図5に示すように、本発明は、O
RCデバイスの在庫追跡に関して2つの基本モデルを想
定している。第1モデルにおいては、複数の NexPress
2100(登録商標)印刷装置(505)の各々に関しての
使用者インターフェース(GUI106)の能力を使用
することによって、在庫追跡をもたらす。この第1モデ
ルにおいては、プリンタの使用者によって、 NexPress
2100(登録商標)印刷装置(505)内へとORCデバ
イスが配置された後に、プリンタ使用者は、その印刷装
置(505)のGUI(106)を使用して入力(登
録)を行うことにより、在庫管理システム(500)に
対して、ORCデバイスが交換されたことを認識させ
る。印刷装置(505)と在庫管理システム(500)
のマスター(510)との間のインターフェースは、印
刷装置(505)において局所的に行われた入力(登
録)を受領し、在庫データベースに対して消費データを
入力する。マスター(510)は、印刷装置(505)
からの局所的な入力を受け取って、それを、在庫管理シ
ステム(500)内のすべての装置にわたって全体的に
維持されている在庫内へと入力する。その場合、全体的
に維持されている在庫は、在庫内から、交換されたOR
Cデバイスを取り出す。局所的には、 NexPress 2100
(登録商標)印刷装置(505)は、上述したように、
ORCデバイスの交換後に、プリンタの使用者が、その
ORCデバイスの残寿命や交換履歴や平均予測寿命に関
する情報を見ることを、可能とする。加えて、マスター
(510)と NexPress 2100(登録商標)印刷装置(5
05)との間のインターフェースは、プリンタの使用者
が、在庫全体に関する情報を見ることを、可能とする。
全体的には、在庫管理システム(500)は、在庫管理
システム(500)のマスター(510)と、在庫を共
有しているすべての NexPress 2100(登録商標)印刷装
置(505)と、の間のインターフェース通信によって
直接的に在庫消費を追跡する(認識する)。
【0048】第2モデルにおいては、在庫マスター(5
10)は、マスター(510)から直接的に在庫の更新
を制御する。第2モデルは、ORCデバイスに関しての
在庫を格納するために例えばボールト(vault,地下室、
貯蔵所、貴重品保管室)が使用される場合に、好まし
い。 NexPress 2100(登録商標)印刷装置(505)内
のORCデバイスが交換されるたびごとに、交換部材
が、ボールト内に格納されている在庫の中から取り出さ
れなければならない。在庫マスター(510)は、典型
的には、ボールトに関連した位置を有している、あるい
は、ボールトのところに配置されてさえいる。この第2
モデルにおいては、在庫マスター(510)の使用者
が、在庫の管理を行い、印刷装置(505)の使用者
(プリンタ使用者)は、 NexPress 2100(登録商標)印
刷装置(505)から局所的に生成されたメッセージに
応答して、指定されたORCデバイスを交換するだけで
良い。したがって、在庫マスター(510)の使用者
は、在庫に関してのデータの入力を行う。在庫から出庫
されたORCデバイスを実際に受領する NexPress 2100
(登録商標)の使用者が、個別的に在庫使用を入力する
必要はない。
【0049】本発明においては、在庫管理のために第1
モデルと第2モデルとのいずれを使用しているかを識別
するために、在庫管理システム(500)は、システム
ソフトウェア内においてフラグを提供する、あるいは、
機械的スイッチを提供する。双方のモデルにおいて、プ
リンタ使用者は、マスター(510)からの在庫情報を
見ることができる。また、双方のモデルにおいて、在庫
管理システム(500)は、同じ在庫を共有している複
数のすべての NexPress 2100(登録商標)印刷装置(5
05)から、ORC追跡情報を受け取る。
【0050】上述したように、各 NexPress 2100(登録
商標)におけるORC追跡システムは、ORCデバイス
の正確な交換タイミングを決定し、GUI(106)上
において警告ボックスを表示することによって使用者に
対しての通知を行い、部材交換の実行を要求する。使用
者は、GUI(106)を使用することによって、交換
作業の完了を通知する。ORCのID(典型的には、在
庫カタログ番号)や交換量や過去の実際交換寿命や新た
な予測平均寿命といったようなものを含んだORCデバ
イスに関する交換情報が、在庫管理システム(500)
に対して送信される。1つまたは複数の NexPress 2100
(登録商標)印刷装置(505)に対する在庫管理シス
テム(500)は、単独の NexPress 2100(登録商標)
印刷装置(505)に関しての使用パターンに基づい
て、あるいは、複数の NexPress 2100(登録商標)印刷
装置(505)からなるグループ全体に関しての使用パ
ターンに基づいて、ORCデバイスの予測寿命を計算す
ることができる。これに代えて、複数の NexPress 2100
(登録商標)印刷装置(505)からなるグループは、
複数の NexPress 2100(登録商標)印刷装置(505)
からなるいくつかのグループへと分類されたいくつかの
使用パターンを有することができる、あるいは、個別の
NexPress 2100(登録商標)印刷装置(505)に関す
る複数の使用パターンへと分類することができる。
【0051】好ましくは、 NexPress 2100(登録商標)
印刷装置(505)は、在庫管理システム(500)に
対して、1日ごとのプリンタページカウント数を送信す
る。在庫管理システム(500)は、 NexPress 2100
(登録商標)印刷装置(505)の現在の使用状況に応
じて在庫需要を予測することができる、あるいは、 Nex
Press 2100(登録商標)印刷装置(505)の使用に関
連した複数のパラメータに基づいて在庫需要を予測する
ことができる。
【0052】在庫内における各ORCデバイスのストッ
クに関する情報は、在庫管理システム(500)によっ
て保持され、この在庫データは、 NexPress 2100(登録
商標)印刷装置(505)のGUI(106)に対して
送信することができ、これにより、使用者は、交換を行
う前に利用可能なストックを確認することができる。在
庫データのこの送信は、在庫マスター(510)から、
在庫を共有しているすべての従属 NexPress 2100(登録
商標)印刷装置(505)に向けて、行うことができ
る。
【0053】好ましい実施形態における在庫管理システ
ム(500)は、印刷装置(505)のGUI(10
6)を単に使用することによって、在庫を共有している
いずれの NexPress 2100(登録商標)印刷装置(50
5)の使用者からでも、アクセスすることができる。ア
プリケーションと外部サーバーとの間の通信によって、
プロセス注文に必要な処理データがもたらされる。OR
Cデバイスの残寿命に関する重要なしきい値は、複数の
装置の在庫管理に対してカスタム化することができる。
しきい値を使用することによって、在庫データベース
は、予測寿命を経過したORCデバイスを交換する際に
使用者からもたらされる通知に応答して、ORCデバイ
スの注文伝票の作成を自動的にトリガーすることができ
る。好ましい実施形態におけるシステムにおいては、G
UI(106)を使用することによって、プリンタ使用
者は、あるいは、例えば在庫マスター(510)の使用
者といったような印刷店舗の店員は、ORCデバイスに
関して、再注文レベルを設定したり、推奨レポートを作
成したり、在庫から出庫したり、在庫から受領したり、
在庫を確認したり、在庫を注文したり、在庫を再注文し
たり、経緯を記録したり、在庫を構成したり、在庫を変
更したり、することができる。よって、本発明の在庫管
理システム(500)は、注文を行ったり注文伝票を作
成したり装置使用に関する報告を入力したり一般的には
在庫を維持したりすることによって、在庫を管理して発
送を管理することができる。以下の表2は、 NexPress
2100(登録商標)印刷装置(505)のGUI(10
6)上に表示されるであろう典型的なORC在庫リスト
を示している。
【表2A】
【表2B】
【0054】表2においては、複数のORCデバイス
は、カタログ番号の若い順に列記されている。このこと
は、残寿命の少ない順でもって複数のORCデバイスが
列記されていた表1における順序とは、相違している。
表2の各列においては、各ORCデバイスに関しての、
カタログ番号と、説明と、平均寿命と、在庫数と、推奨
在庫数と、ORC再注文ポイントと、が示されている。
ORCデバイスについてのカタログ番号と説明と平均寿
命とに関する列は、各ORCデバイスの並びが違うだけ
で表1の場合と同じである。在庫数という列は、各OR
Cデバイスに関して現時点で在庫内に存在している数を
示している。推奨在庫数という列は、表2に列記された
各ORCデバイスに関して在庫内に備えておくものとし
て在庫管理システム(500)によって推奨(提案)さ
れている交換用ORCデバイスの数を示している。OR
C再注文ポイントという列は、その値に到達した時点
で、在庫を補充するためにそのORCデバイスの再注文
が必要とされるような、各ORCデバイスに関してのし
きい値を示している。
【0055】ORC在庫管理システム(500)は、追
跡しているORCデバイスの在庫しきい値に到達したと
きには、在庫管理者に対して通知する。在庫しきい値
が、ORCデバイスが予測寿命に到達した時点で起動さ
れる上記トリガー機構とは異なるトリガー機構であるこ
とは、理解されるであろう。在庫しきい値とは、所望量
と比較した場合の、在庫内におけるORCデバイスの数
に関するものである。在庫追跡システムは、在庫しきい
値と在庫内の実際のORCデバイスの数とを比較する。
在庫内の実際のORCデバイスの数は、使用者がストッ
ク部材を出庫したときには増加され、使用者がストック
物品を補充したときには減少される。使用者は、在庫管
理システム(500)が作成したORC推奨レポートを
受領することができる。推奨レポートには、システム内
のORCデバイスに関しての推奨再補充リストが示され
ている。以下の表3は、ORC推奨レポートの一例であ
る。
【表3A】
【表3B】
【0056】本発明においては、在庫を補充するための
依頼伝票を自動的に作成することができる。本発明によ
る在庫管理システム(500)は、単一の在庫を共有し
ているすべてのプリンタ内における各ORCデバイスの
残寿命を追跡することによって、自動的に、注文伝票を
作成することができる。自動的注文伝票を、通常のビジ
ネス慣行の一環として所望の消耗品の供給業者に対して
送信することが想定されている。あるいは、供給業者に
送信する前に、自動的に作成された注文伝票を、在庫管
理の責任者が確認することが想定されている。本発明に
おいては、さらに、注文伝票を、定期的な間隔で作成す
ることが想定されている。例えば、1か月単位での発送
数が特定数となるように注文周期を設定することができ
る。好ましい実施形態においては、在庫管理システム
(500)は、不適切な注文周期が入力された場合に
は、マスター(510)の使用者に対して通知する(こ
れに代えて、在庫管理システム(500)は、適切な注
文だけを示すことができる)。典型的には、注文周期
は、プリンタの使用頻度やプリント枚数やビジネスルー
ルに基づいて、小さめに(交換頻度を小さく)設定した
り大きめに(交換頻度を大きく)設定したりすることが
できる。したがって、在庫管理システム(500)は、
システムの使用によって決まる適正範囲外の注文周期を
許容しないように予め設定しておくことができる。
【0057】在庫管理の責任者は、プリンタの使用に関
して適切であるような特定の使用パターンビジネスルー
ルを規定することができる。この場合の使用パターン
は、典型的には、在庫をより正確に管理し得るようまた
在庫のための部材の伝票の作成をより正確に管理し得る
よう、ビジネスルールに基づいたものとされる。単一の
サイトすなわちプリンタに対して特有のビジネスルール
の一例においては、非常に大量のジョブのすべてが、月
始めの2週間で実行される。この情報により、2か月の
1度の発送によって不均一な使用パターンが補償される
ことが確保されるとともに、需要ピーク時に適切に在庫
を利用できることが確保される。
【0058】本発明においては、また、使用者が、様々
な装置における使用という点から予測し得るような予測
寿命を有したデバイスを追跡可能であることにより、潜
在的に様々な装置に関しての在庫を維持する能力がもた
らされる。本発明においては、しきい値を使用すること
により、在庫管理責任者が、ORCデバイスどうしの相
対使用に応じてORCデバイスを追跡することができ
る。しきい値は、消費レベルに応じて変化することがで
きる。また、単一のまたは同様のORCデバイスパラメ
ータに関連して複数のしきい値を設定することができ
る。しきい値は、上述したように、補充が要求されるま
では、ORCデバイス予測寿命に関して設定される。在
庫管理に関する本発明の概念においては、在庫需要を予
測するために、ORCデバイスの予測寿命とORCデバ
イスの使用予測とを互いに関連させて使用する。好まし
くは、しきい値は、ORCデバイスの交換に関しての臨
界レベルにおいてまた推奨レベルにおいて、設けられ
る。
【0059】在庫管理マスター(510)と、ORCデ
バイスと、の間のインターフェースは、様々な機構によ
って実現することができる。限定するわけではないけれ
ども、このような機構は、インターネット電子メール
や、インターネットを介した通信や、 NexPress 2100
(登録商標)と在庫管理システム(500)との間のリ
アルタイム通信や、あるいは、 NexPress 2100(登録商
標)と在庫管理システム(500)との間の非リアルタ
イム通信、とすることができる。
【0060】本発明による在庫管理システム(500)
において使用されるパラメータは、例えば、ORCデバ
イスの寿命;再補充までの時間;装置が許容した使用者
による調整によって算出された将来的印刷量予測;およ
び、プリンタの使用タイプの優先事項;といったような
項目に関連することができる。これらパラメータを、シ
ステムにおいて使用されるパラメータに関しての平均値
や最良の場合の最大値や最悪の場合の最小値といったよ
うな様々な値として表現できることは、容易に理解され
るであろう。システムは、分散した処理態様において、
個々の印刷装置(505)内における2つまたはそれ以
上の計算部材がその印刷装置の特定の使用状況に応じて
パラメータを調整して、在庫管理システム(500)に
対して報告するように、構成することができる。あるい
は、システムは、在庫管理システム(500)が、在庫
管理システム(500)に関連しているすべての印刷装
置に適用されているパラメータを調整し得るように、構
成することができる。
【0061】NexPress 2100(登録商標)内に含まれて
いる複数のORCデバイスに関する寿命追跡システム
は、最適タイミングに関する知識を有した使用者がOR
Cデバイスを交換することを可能とし、また、装置の性
能を最大化し得るようにまた装置の使用可能時間を最大
化し得るように、使用者がORCデバイスを管理するこ
とを可能とする。本発明の好ましい実施形態における在
庫管理システム(500)は、 NexPress 2100(登録商
標)と一緒に動作することによって、在庫ストック内の
現在のストックを確認できる能力を有していることによ
りまた将来的な在庫ストック要求を予測できる能力を有
していることにより、一目で在庫管理を行う能力をもた
らすことができる。
【0062】本発明による在庫管理システム(500)
は、ORCデバイスのための寿命追跡システムに対して
接続されている。この接続により、特定のORCデバイ
スが交換されたというデータを在庫管理システム(50
0)が受領したときに、その特定のORCデバイスに関
する在庫内への入力数を減少させるよう動作する機構が
もたらされる。ORCデバイス寿命追跡システムと在庫
管理システム(500)との間には、在庫管理システム
(500)のマスター(510)が、寿命追跡システム
から受け取った情報に基づいて将来的な在庫需要を予測
し得るという、付加的な相互関係が存在する。在庫管理
システム(500)は、ORCデバイス寿命追跡システ
ムと各 NexPress 2100(登録商標)装置との間のインタ
ーフェースによって、1つまたは複数の NexPress 2100
(登録商標)装置から、ORCデバイスに関連した情報
を受け取ることができる。
【0063】本発明による在庫管理システム(500)
は、ビジネスルールを使用することによって、在庫需要
や、再注文する必要のある消耗品量や、システムの使用
状況に応じた許容可能な再注文頻度、を決定することが
できる。好ましい実施形態において使用されるビジネス
ルールは、システム使用状況によって決定されるような
部材の消耗寿命という概念を使用する。在庫管理システ
ム(500)においては、システム使用状況に代えて例
えば時間といったような他のタイプのビジネスルールを
使用することができることは、容易に理解されるであろ
う。 NexPress2100(登録商標)においては、最近の使
用状況に基づいて在庫要求を予測するとともに特定時間
内に在庫を自動的に発注するような在庫管理システム
(500)を使用することができる。好ましい実施形態
における在庫管理システム(500)は、再注文すべき
各ORCデバイスの量を予測し得るよう、システム使用
状況に関連したORCデバイスの残『ページ寿命』に基
づいて、在庫需要を決定する。ORCデバイスの残寿命
は、従来的なシステム使用状況という概念に対して、従
来技術においては利用できないものでありかつ主要予測
基準としてユニット数または時間だけを特定するような
付加的なパラメータを付与する。
【0064】在庫『ページ寿命』は、様々な使用タイプ
に応じて変化し得るようなあるいは様々な使用条件に応
じて変化し得るような動的変数である。したがって、す
べての特定ORCデバイスの『ページ寿命』は、経時的
に、その特定ORCデバイスの過去の使用状況および実
際寿命に応じて変化することができる。これら変化は、
特定のプリンタに関するものとすることができる、ある
いは、予測寿命に関するデータが以前のその特定ORC
デバイスのデータからは変化しているようなORCデバ
イスに関するものとすることができる。
【0065】ORCタイプの在庫物品が在庫から出庫さ
れて装置内において交換されるたびごとに、そのORC
デバイスに関する新たな『ページ寿命』が計算される。
この新たな『ページ寿命』は、特定のプリンタに関する
変数や、複数のプリンタを有した特定の印刷サイトに関
する変数や、装置の実際のORCデバイスに関する以前
の寿命や、あるいは、これらパラメータの様々な組合
せ、に基づくものとすることができる。当業者であれ
ば、他のパラメータを容易に想定できるであろう。在庫
管理システム(500)は、在庫需要を適切に満たし得
るようORCデバイスおよび消耗品の将来的な使用状況
をより正確に予測するために、ビジネスルール内におい
て、1日あたりのプリンタページカウント数を使用する
ことができる。
【0066】1日あたりのページカウント数というパラ
メータは、すべてのORCデバイスの使用状況に影響を
及ぼす。消耗品または交換可能部材を交換する必要があ
るかどうかを判断するためのパラメータとして所定時間
にわたっての消費量を使用してる在庫管理システムにお
いては、時間ベースの予測を、効果的に加速修正したり
または減速修正したりすることはできない。さらに、セ
ンサに基づくアラーム機構を有しているシステムは、本
発明によって追跡される多くのタイプのORCデバイス
にとっては有効ではない。本発明において使用される1
日あたりのページカウント数は、すべてのORCデバイ
スの消費予測を、効果的に加速修正したりまたは減速修
正したりすることができる。時間ベースの消費では、使
用状況の変化を、すぐに反映することができない。本発
明において使用される1日あたりのプリンタページカウ
ント数は、1つのサイトにおける複数のプリンタからの
ものとも、単一の個別のプリンタからのものとも、する
ことができる。1日あたりのページカウント数に代え
て、例えば、1週間あたりのページカウント数や、本発
明による在庫管理システム(500)の使用者にとって
適切であると考えられる実質的に任意の適切な期間にわ
たってのページカウント数、といったような他の期間を
使用できることは、容易に理解されるであろう。
【0067】使用者インターフェース(好ましい実施形
態においては、GUI(106))は、在庫管理システ
ム(500)に対して、サービス可能部材の交換が行わ
れ在庫の補充が必要であることを示す内容を、入力する
ことができる。本発明による在庫管理システム(50
0)においては、また、他の様々な方法によって更新さ
れるシステムを使用することもできる。そのような他の
方法の一例においては、サービス可能な複数の部材の各
々にバーコードが付与され、バーコードを走査するデバ
イスが使用される。バーコードは、システム内に入力さ
れ、部材寿命全体にわたっての部材の追跡が可能とされ
る。本発明においては、また、他の形態とされた検出可
能標識も想定される。検出可能標識の潜在的に可能な範
囲は、人が読み取ることができる標識から、機械によっ
てのみ読み取ることができる標識まで、広範なものとす
ることができる。様々なタイプの機械読取可能標識に
は、システムによって光学的に走査され得る標識や、シ
ステムによって磁気的に読み取られる標識、があり、こ
れにより、サービス可能部材の在庫が記録される。当業
者であれば、例えば文字と数字の組合せといったよう
な、様々な他のタイプの人や機械によって読取可能な標
識を、容易に想定されるであろう。
【0068】図6は、在庫内における特定ORCの交換
部材の詳細に関してGUI(106)上に表示されるス
クリーンを示している。図6に示すORC在庫部材詳細
600スクリーンは、 NexPress 2100(登録商標)印刷
装置(505)の使用者があるいは在庫マスター(51
0)の使用者がGUI(106)上においてこの機能を
選択した場合に、表示される。ORC在庫部材詳細60
0スクリーンは、同じカタログ(ORC)番号のORC
デバイスに関して表2において示されている情報と同様
の情報を示している。ORC在庫部材詳細600スクリ
ーンの上段には、ORC量の調節(725)、ORCの
受領(750)、および、ORCレベルの設定(77
5)、という3つのクリック領域がある。使用者は、こ
れらクリック領域をクリックすることによって、この部
材に関しての在庫管理に関連して、1つまたは複数の操
作を行うことができる。
【0069】図7においては、図6のORC在庫部材詳
細600スクリーン上において使用者がORC量の調節
(725)をクリックした場合に表示される在庫量調整
画面(720)が示されている。在庫量調整画面(72
0)により、使用者は、この場合にはイエロードライイ
ンクとされている特定ORCに関して、在庫内における
存在数を変更することができる。量調節領域(721)
が設けられていることにより、その特定ORCの量を、
在庫に対して入力することができる。量調節領域(72
1)へと数値を入力した後に、使用者は、変更決定(7
22)をクリックする。これにより、量調節領域(72
1)内の量が、その特定ORCデバイスに関しての在庫
合計量となる。その特定ORCデバイスに関して在庫内
に以前に存在していた量は、消去される。何らかの理由
によって、使用者が、現在の在庫量調整画面(720)
が正しくないと判断したときには、使用者は、中止(7
22)をクリックすることによって、現在の操作を中止
する。
【0070】図8には、ORC在庫の受領画面(74
0)が示されている。この画面は、ORCが受領され在
庫に入力しなければならない場合に在庫内の特定ORC
に関する詳細情報を調節するために表示される。ORC
在庫受領画面(740)は、図6のORC在庫部材詳細
600スクリーン上において使用者がORCの受領(7
50)をクリックした場合に、表示される。ORC在庫
受領画面(740)により、使用者は、新たに受領した
ORCデバイスの数を受領量領域(741)内に入力す
ることによって、在庫データベース内に受領ストック物
品を入力することができる。受領量領域(741)へと
数値を入力した後に、使用者は、変更決定(742)を
クリックする。これにより、受領量領域(741)内の
量が、そのORCデバイスに関して在庫内に現在保持さ
れている量に対して、加算される。何らかの理由によっ
て、使用者が、現在のORC在庫受領画面(740)が
正しくないと判断したときには、使用者は、中止(74
2)をクリックすることによって、現在の操作を中止す
る。
【0071】図9には、再注文数および推奨ORC在庫
量の調節画面(770)が示されている。この画面は、
在庫内の特定ORCに関しての再注文の詳細情報を調節
するために表示される。この画面は、図6のORC在庫
部材詳細600スクリーン上において使用者がORCの
レベル設定(775)をクリックした場合に、表示され
る。推奨ORC在庫量の調節画面(770)を使用する
ことにより、在庫管理システム(500)が使用してい
る特定のORCデバイス(この場合には、イエロードラ
イインク)のしきい値を調節することができる。ORC
再注文ポイント(776)は、在庫内における特定OR
Cデバイスのストック量が深刻に少ないという警告を在
庫管理システム(500)が使用者に対して通知するた
めに使用するその特定ORCデバイスに関する数を、入
力することができる領域である。推奨在庫量(777)
は、常に在庫内に保有しておくことが望ましいその特定
ORCデバイスに関する数を、入力することができる領
域である。使用者が、その領域内に入力した数値が適切
であると判断した場合には、使用者は、変更決定(77
2)をクリックする。これにより、その特定ORCデバ
イスに関して在庫管理システム(500)が使用するし
きい値が、更新される。何らかの理由によって、使用者
が、現在の画面(770)が正しくないと判断したとき
には、使用者は、中止(773)をクリックすることに
よって、以前の画面へと戻ることができる。
【0072】図10には、ORC再注文レベルの計算画
面(800)が示されている。この画面は、GUI(1
06)上において選択されたときに表示される。ORC
再注文レベルの計算画面(800)を使用することによ
り、在庫管理システム(500)は、ORCデバイスが
再注文されたレベルを計算するために使用するパラメー
タを設定することができる。1か月あたりの平均印刷量
(810)は、1か月単位でシステムを評価する際の印
刷数を、使用者が調節することができる領域である。1
か月あたりの印刷量は、1か月単位で起こるようなOR
Cデバイスの使用状況全体を評価するに際して、重要で
ある。1か月あたりの平均印刷量(810)は、印刷シ
ステムの使用パターンの変更に応じて調節することがで
きる。1か月あたりの使用日数(820)は、印刷シス
テムが使用される合計日数を示す領域である。1か月あ
たりの注文数(830)は、1か月あたりに在庫が注文
されて補充される回数を示す領域である。注文実行まで
の日数(840)という領域は、発注されてからストッ
クを受領するまでの評価時間である。安全係数(85
0)は、ORC再注文レベルの計算画面(800)にお
いて上述した合計を示す領域である。安全係数(85
0)は、印刷システムが中断を行わないことを確保し得
る時間内に交換部材を受領することを保証するための基
準である。安全係数(850)が大きくなるほど、在庫
内に十分なストックがあることが保証され、印刷装置
(505)が中断することなく交換部材を受領すること
が確保される。使用者は、所望の安全係数(850)を
入力することができ、在庫管理システム(500)は、
交換部材の注文伝票を作成するときには、この所望安全
係数(850)を考慮する。入力される安全係数が大き
いほど、注文伝票に記載される交換部材の数が多くな
る。再計算(860)は、使用者がクリックすることが
できる画面上の領域である。再計算(860)がクリッ
クされると、自動的注文伝票の再計算が開始される。本
発明において想定される自動的注文伝票は、表3に示す
ORC推奨レポートと同様のものである。再計算(86
0)をクリックすることにより、使用者は、ORC再注
文レベルの計算画面(800)内の各領域に入力された
すべての値を読み取り、それら値に応じた注文伝票を作
成する。
【0073】本発明による在庫管理システム(500)
は、サービス可能な部材を備えた1台の装置から、相互
関係を維持させつつ任意台数(N台)の装置にまで、拡
張することができる。複数台の装置を使用する場合で
も、すべての装置に関連しているただ1つの在庫を使用
するだけである。本発明は、実質的に任意台数の(N台
の)装置に関連してただ1つの在庫を使用するものであ
り、上述した様々なパラメータを使用することによっ
て、ORCデバイスを使用しているすべての装置に関連
するただ1つの在庫を管理する。
【0074】上記説明は、本発明の好ましい実施形態に
ついて記述されたものである。上記実施形態に関する変
形は、当業者であれば容易に可能であろう。よって、本
発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定されるべき
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施形態を含有したシステ
ムを示す斜視図である。
【図2】 システム内のORCの使用者による交換を示
す図である。
【図3】 図1のシステム内におけるORCデバイスの
寿命追跡を表示する画像的使用者インターフェースを示
す図である。
【図4】 本発明によるシステムによって実行される操
作を詳細に示すフローチャートである。
【図5】 本発明による在庫管理システムの好ましい実
施形態において使用される複数の装置を示すブロック図
である。
【図6】 在庫内の特定のORCの詳細を提示するに際
して表示されるスクリーンの一例を示す図である。
【図7】 特定のORCに関する在庫量の調整に際して
表示されるスクリーンの一例を示す図である。
【図8】 ORCが入庫されて在庫内への登録が必要と
されたときに、在庫内の特定のORCに関する詳細を調
整するに際して表示されるスクリーンの一例を示す図で
ある。
【図9】 在庫内の特定のORCに関する再注文の詳細
を調整するに際して表示されるスクリーンの一例を示す
図である。
【図10】 ORCの再注文レベルを計算するに際して
表示されるスクリーンの一例を示す図である。
【符号の説明】
102 システム 103 デジタル式プリンタ(複写装置、装置) 104 使用者インターフェース 105 計算部材 106 画像的使用者インターフェース 500 在庫管理システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 302 G06F 17/60 302A (72)発明者 ドムニック・ヴィチュリ アメリカ合衆国・ニューヨーク・14580・ ウェブスター・ブラック・フォレスト・ド ライブ・6 (72)発明者 リチャード・ロバート・ティルニー・カー リング アメリカ合衆国・ニューヨーク・14480・ レイクヴィル・ペブル・ビーチ・ロード・ 3687 Fターム(参考) 2H027 DA44 DA45 EJ08 EJ13 EJ15 HB02 HB13 HB14 HB16 HB17 ZA07

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 在庫管理システムであって、 少なくとも1つの装置と;該装置内に設置されていると
    ともに、それぞれが予測寿命を有している複数の部材
    と;前記装置に対して動作可能に接続された計算部材
    と;該計算部材によって管理されている、前記複数の部
    材に関しての交換部材からなる在庫と;該在庫内におい
    て前記複数の部材の前記予測寿命の合計を記録すること
    によって前記在庫を追跡するための追跡機構と;を具備
    することを特徴とする在庫管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の在庫管理システムにおい
    て、 前記計算部材が、さらに、該計算部材に対しての使用者
    インターフェースを備えていることを特徴とする在庫管
    理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の在庫管理システムにおい
    て、 前記使用者インターフェースが、さらに、この使用者イ
    ンターフェースに対しての入力部分を有しており、 この入力部分によって、前記在庫に対して出入庫される
    交換部材のリストを作るようになっていることを特徴と
    する在庫管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の在庫管理システムにおい
    て、 前記複数の部材が、前記予測寿命に関連した少なくとも
    1つのしきい値を有し、 前記追跡機構は、前記しきい値を観測することを特徴と
    する在庫管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の在庫管理システムにおい
    て、 前記追跡機構が、さらに、 前記複数の部材の各々に関して設定された少なくとも1
    つのしきい値であって、サービス可能な各部材に関する
    所定パラメータと比較するためのしきい値と;前記複数
    の部材の各々に関しての前記在庫内における各交換部材
    を追跡するための在庫データベースと;を有しているこ
    とを特徴とする在庫管理システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の在庫管理システムにおい
    て、 前記計算部材が、さらに、使用者インターフェースを備
    え、 該使用者インターフェースが、サービス可能な部材に関
    しての、再注文レベルの設定操作;推奨レポートの作成
    操作;在庫からの出庫操作;在庫への入庫操作;在庫の
    確認操作;在庫注文操作;在庫再注文操作;経緯の記録
    操作;在庫構成操作;または、在庫変更操作;を可能と
    していることを特徴とする在庫管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の在庫管理システムにおい
    て、 前記追跡機構が、さらに、前記在庫データベースに対し
    て接続された在庫通知システムを備えていることを特徴
    とする在庫管理システム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の在庫管理システムにおい
    て、 前記追跡機構が、さらに、前記在庫に対しての再注文部
    材の量を決定するために使用される一組をなすパラメー
    タを備えていることを特徴とする在庫管理システム。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の在庫管理システムにおい
    て、 前記追跡機構が、さらに、前記在庫に対して部材の再注
    文が行われる頻度を決定するために使用される一組をな
    すパラメータを備えていることを特徴とする在庫管理シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の在庫管理システムにお
    いて、 前記一組をなすパラメータが、交換可能な部材の使用速
    度であることを特徴とする在庫管理システム。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の在庫管理システムにお
    いて、 前記装置が、印刷装置であり、 前記追跡機構が、交換可能な部材の残寿命を記録するこ
    とを特徴とする在庫管理システム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の在庫管理システムに
    おいて、 前記残寿命が、前記印刷装置の使用につれて変化し得る
    ような、前記交換可能部材に関しての動的変数であるこ
    とを特徴とする在庫管理システム。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の在庫管理システムに
    おいて、 前記交換可能部材に関しての前記残寿命が、前記交換可
    能部材の1つのものがストックから取り出されて交換さ
    れるたびごとに、計算されることを特徴とする在庫管理
    システム。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の在庫管理システムに
    おいて、 前記交換可能部材の将来的使用および在庫需要をより正
    確に予測し得るよう、前記追跡機構が、1日単位でのプ
    リンタページカウント数を使用することを特徴とする在
    庫管理システム。
  15. 【請求項15】 請求項11記載の在庫管理システムに
    おいて、 前記追跡機構が、複数のプリンタの各々に関して、1日
    単位でのプリンタページカウント数を追跡することを特
    徴とする在庫管理システム。
  16. 【請求項16】 請求項11記載の在庫管理システムに
    おいて、 前記在庫内において少なくとも1つの前記交換可能部材
    のしきい値に到達したときには、自動的に注文伝票を作
    成するようになっていることを特徴とする在庫管理シス
    テム。
  17. 【請求項17】 請求項11記載の在庫管理システムに
    おいて、 前記交換可能部材の残在庫に基づいて所定数の交換部材
    に対する注文伝票を自動的に作成するようになっている
    ことを特徴とする在庫管理システム。
  18. 【請求項18】 請求項11記載の在庫管理システムに
    おいて、 残在庫と予測使用パラメータとの比較結果に基づいて月
    単位での所定数の出荷に関しての注文伝票を自動的に作
    成するようになっていることを特徴とする在庫管理シス
    テム。
  19. 【請求項19】 請求項11記載の在庫管理システムに
    おいて、 交換部材に関しての注文伝票を自動的に作成するため
    に、一組をなす所定パラメータを使用することを特徴と
    する在庫管理システム。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の在庫管理システムに
    おいて、 前記装置の使用パターンを使用することによって前記注
    文伝票を自動的に作成するようになっていることを特徴
    とする在庫管理システム。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の在庫管理システムに
    おいて、 前記使用パターンが、変動するものとされていることを
    特徴とする在庫管理システム。
  22. 【請求項22】 在庫管理方法であって、 複数の交換可能部材を有している少なくとも1つのサー
    ビス可能な装置を準備するとともに、前記交換可能部材
    の在庫を準備し;前記サービス可能装置内における前記
    交換可能部材の各々に対して所定寿命長さを割り当て;
    前記在庫に対しての追跡システムを形成し;該追跡シス
    テムを使用して前記在庫を管理する;ことを特徴とする
    在庫管理方法。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の在庫管理方法におい
    て、 前記形成ステップにおける前記追跡システムが、使用者
    インターフェースを備え、 該使用者インターフェースが、前記在庫に対しての再注
    文レベルの設定操作;前記在庫に対してのレポートの作
    成操作;在庫からの交換可能部材の出庫操作;在庫への
    交換可能部材の入庫操作;在庫の確認操作;前記在庫に
    対しての交換部材の注文操作;前記在庫に対しての再注
    文操作;前記在庫に関しての経緯の記録操作;在庫構成
    操作または在庫変更操作;の少なくとも1つを可能とし
    ていることを特徴とする在庫管理方法。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の在庫管理方法におい
    て、 前記形成ステップにおける前記追跡システムが、前記在
    庫に対しての再注文部材の量を決定するために使用され
    る一組をなすパラメータを備えていることを特徴とする
    在庫管理方法。
  25. 【請求項25】 請求項22記載の在庫管理方法におい
    て、 前記形成ステップにおける前記追跡システムが、前記在
    庫に対して部材の再注文が行われる頻度を決定するため
    に使用される一組をなすパラメータを備えていることを
    特徴とする在庫管理方法。
  26. 【請求項26】 請求項22記載の在庫管理方法におい
    て、 前記形成ステップにおける前記追跡システムが、前記交
    換可能部材の使用速度を有した一組をなすパラメータを
    備え、 前記管理ステップにおいては、前記交換可能部材の補充
    期間を決定することを特徴とする在庫管理方法。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の在庫管理方法におい
    て、 前記管理ステップにおいては、前記交換可能部材の使用
    速度に基づいて前記交換可能部材に関してのページ寿命
    を決定し、 該ページ寿命は、経時的に変化し得るような前記交換可
    能部材に関しての動的変数であることを特徴とする在庫
    管理方法。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の在庫管理方法におい
    て、 前記管理ステップにおいては、前記交換可能部材に関す
    る前記ページ寿命を、前記交換可能部材の1つのものが
    ストックから取り出されて交換されるたびごとに、計算
    することを特徴とする在庫管理方法。
  29. 【請求項29】 請求項22記載の在庫管理方法におい
    て、 前記形成ステップにおける前記追跡システムは、前記交
    換可能部材の将来的使用および在庫需要をより正確に予
    測し得るよう、1日単位でのプリンタページカウント数
    を使用することを特徴とする在庫管理方法。
  30. 【請求項30】 請求項22記載の在庫管理方法におい
    て、 前記形成ステップにおける前記追跡システムは、複数の
    プリンタの各々に関して、1日単位でのプリンタページ
    カウント数を追跡することを特徴とする在庫管理方法。
  31. 【請求項31】 請求項22記載の在庫管理方法におい
    て、 前記管理ステップにおいては、さらに、前記交換可能部
    材の使用予測に基づいて交換可能部材に対する注文伝票
    を作成することを特徴とする在庫管理方法。
  32. 【請求項32】 請求項22記載の在庫管理方法におい
    て、 前記管理ステップにおいては、さらに、前記交換可能部
    材の残在庫に基づいて所定数の交換可能部材に対する注
    文伝票を作成することを特徴とする在庫管理方法。
  33. 【請求項33】 請求項22記載の在庫管理方法におい
    て、 前記管理ステップにおいては、さらに、前記交換可能部
    材の残在庫と予測使用パラメータとの比較結果に基づい
    て月単位での所定数の出荷に関しての注文伝票を作成す
    ることを特徴とする在庫管理方法。
  34. 【請求項34】 請求項22記載の在庫管理方法におい
    て、 前記管理ステップにおいては、さらに、前記交換可能部
    材に関しての注文伝票を自動的に作成し得るよう、一組
    をなす所定パラメータに基づいて注文伝票を作成するこ
    とを特徴とする在庫管理方法。
  35. 【請求項35】 請求項34記載の在庫管理方法におい
    て、 前記管理ステップにおいては、さらに、前記装置の使用
    パターンに基づいて前記注文伝票を作成することを特徴
    とする在庫管理方法。
  36. 【請求項36】 請求項22記載の在庫管理方法におい
    て、 前記管理ステップにおいては、さらに、動的変数として
    装置使用パターンを使用することによって注文伝票を作
    成することを特徴とする在庫管理方法。
JP2002292940A 2001-12-20 2002-10-04 使用者交換可能部材(orc)に関してのオンラインでの在庫管理システム Pending JP2003212346A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/028,134 2001-12-20
US10/028,134 US20030139982A1 (en) 2001-12-20 2001-12-20 ORC online inventory management system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003212346A true JP2003212346A (ja) 2003-07-30

Family

ID=21841768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002292940A Pending JP2003212346A (ja) 2001-12-20 2002-10-04 使用者交換可能部材(orc)に関してのオンラインでの在庫管理システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20030139982A1 (ja)
JP (1) JP2003212346A (ja)
DE (1) DE10254328A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4486165B1 (ja) * 2010-02-09 2010-06-23 サンエポック株式会社 自動車部品スマートカタログシステム

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030172072A1 (en) * 2002-03-06 2003-09-11 Smith Margaret Paige Method and system for automatically ordering replacement of consumable parts of a system
US8024236B2 (en) * 2002-11-22 2011-09-20 Eastman Kodak Company Method and apparatus for reducing supply orders in inventory management
US7287177B2 (en) * 2003-12-04 2007-10-23 International Business Machines Corporation Digital reliability monitor having autonomic repair and notification capability
US20050144524A1 (en) * 2003-12-04 2005-06-30 International Business Machines Corporation Digital reliability monitor having autonomic repair and notification capability
US7131585B2 (en) 2003-12-15 2006-11-07 Digimarc Corporation Inventory management system and methods for secure identification document issuance
US20050273349A1 (en) * 2004-06-08 2005-12-08 International Business Machines Corporation System and method for establishing computer warranty costs
US7351076B2 (en) 2004-06-08 2008-04-01 Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. Cover for PCI express connector
US20050283635A1 (en) * 2004-06-08 2005-12-22 International Business Machines Corporation System and method for promoting effective service to computer users
US20050283683A1 (en) * 2004-06-08 2005-12-22 International Business Machines Corporation System and method for promoting effective operation in user computers
US9870584B2 (en) 2004-06-10 2018-01-16 HemaSource, Inc. Method and system for web-based inventory control and automatic order calculator
US8095433B2 (en) * 2005-02-22 2012-01-10 Sap Ag Method and computer storage medium for ordering a replacement kit to build superseded parts
JP5142578B2 (ja) * 2007-04-13 2013-02-13 キヤノン株式会社 画像形成装置及びその情報処理方法
US8190488B2 (en) * 2008-06-16 2012-05-29 Xerox Corporation Methods and systems for evaluating the impact of consolidating print shops on inventory levels
US8311903B2 (en) * 2008-06-17 2012-11-13 Xerox Corporation Methods and systems for evaluating the impact of migrating to a dynamic processing environment
US8121910B2 (en) * 2008-09-04 2012-02-21 International Business Machines Corporation Automatic loaner part replacement to prevent system callback
US8694506B2 (en) * 2009-10-07 2014-04-08 Lifethread, Llc System for displaying graphical narrations
US20110224564A1 (en) * 2010-03-10 2011-09-15 Sotera Wireless, Inc. Body-worn vital sign monitor
MX2018013270A (es) 2010-04-30 2022-07-21 Spm Oil & Gas Inc Máquinas, sistemas, métodos implementados en computadoras, y productos de programas en computadoras para probar y certificar equipo de petróleo y gas.
US8908201B2 (en) * 2011-01-24 2014-12-09 Xerox Corporation System and method for filtering non-actionable alerts in a managed print service
USD713825S1 (en) 2012-05-09 2014-09-23 S.P.M. Flow Control, Inc. Electronic device holder
CN104508233B (zh) 2012-05-25 2017-05-03 S.P.M.流量控制股份有限公司 评估与井口相关联的系统
US9773223B2 (en) 2013-06-28 2017-09-26 Wal-Mart Stores, Inc. Inventory cache
US9916560B2 (en) 2013-06-28 2018-03-13 Wal-Mart Stores, Inc. Inventory tracking
US9430753B2 (en) 2013-06-28 2016-08-30 Wal-Mart Stores, Inc. Inventory tracking
GB2544671A (en) 2014-07-30 2017-05-24 Spm Flow Control Inc Band with RFID chip holder and identifying component
USD750516S1 (en) 2014-09-26 2016-03-01 S.P.M. Flow Control, Inc. Electronic device holder
CA2986233A1 (en) 2015-05-21 2016-11-24 Texas Nameplate Company, Inc. Method and system for securing a tracking device to a component
US9888145B2 (en) 2015-08-03 2018-02-06 Canon Information And Imaging Solutions, Inc. System and method enabling resetting of a counter associated with a component of an image processing device
US10102471B2 (en) 2015-08-14 2018-10-16 S.P.M. Flow Control, Inc. Carrier and band assembly for identifying and managing a component of a system associated with a wellhead
US11138555B2 (en) 2018-08-07 2021-10-05 Adrich, Inc. Remotely programming an inventory management device to measure usage of material
US11127069B2 (en) * 2018-08-07 2021-09-21 Adrich, Inc. Resistive-sensor based inventory management device

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4412292A (en) * 1981-02-17 1983-10-25 The Coca-Cola Company System for the remote monitoring of vending machines
US5282127A (en) * 1989-11-20 1994-01-25 Sanyo Electric Co., Ltd. Centralized control system for terminal device
USH1743H (en) * 1995-03-17 1998-08-04 Hercules Incorporated Inventory management method and apparatus
US6494562B1 (en) * 1998-09-03 2002-12-17 Hewlett-Packard Company Method and apparatus for identifying a sales channel
CA2318023A1 (en) * 1999-09-16 2001-03-16 Xerox Corporation Context sensitive web-based supply ordering
US7324966B2 (en) * 2001-01-22 2008-01-29 W.W. Grainger Method for fulfilling an order in an integrated supply chain management system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4486165B1 (ja) * 2010-02-09 2010-06-23 サンエポック株式会社 自動車部品スマートカタログシステム
JP2011164940A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Sunepoch Corp 自動車部品スマートカタログシステム

Also Published As

Publication number Publication date
DE10254328A1 (de) 2003-07-10
US20030139982A1 (en) 2003-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003212346A (ja) 使用者交換可能部材(orc)に関してのオンラインでの在庫管理システム
US8024236B2 (en) Method and apparatus for reducing supply orders in inventory management
JP2003182195A (ja) 交換可能部材の使用履歴に基づいた使用者交換可能部材寿命予測の個別化
US6718285B2 (en) Operator replaceable component life tracking system
US6295423B1 (en) Methods and systems for monitoring consumable item lifetimes for peripheral units
JPH10319707A (ja) トナーレベル検出システムおよびトナーレベルの検出方法
JP2008009990A (ja) 保守計画システム、保守計画方法
US5717974A (en) Method for monitoring prescribed use periods of replaceable parts within an image forming apparatus
JP2008102470A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US20030135431A1 (en) Linking ORC life tracking/usage with inventory management
JP2019132957A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法
WO2006020007A1 (en) Replaceable component life tracking for idled components
JP2024045456A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法
JP4136984B2 (ja) 感光体管理装置および感光体管理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム
US20030191655A1 (en) Method and data processing system for a pay-for-usage print service
JP2001228762A (ja) 消耗品管理システム及び消耗品管理方法
JPH08152825A (ja) 画像形成装置の管理システム
JPH02559A (ja) 画像形成装置
JP2008009157A (ja) 電子機器、残管理プログラム、残管理方法
CN100357836C (zh) 用于成像设备的容器装置
JP2002099184A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP3445850B2 (ja) 画像形成装置の管理システム
JP2002127568A (ja) 消耗品管理システム、消耗品管理方法及び記憶媒体
JP2020034585A (ja) 画像形成装置、画像形成システム、およびメンテナンス支援システム
JP2005202045A (ja) 画像形成装置の保守料金管理システム及び該システムに用いる保守料金管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041012

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081111