JP2003212315A - 検索システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 目視で文書内容を確認することなく書類の束
から目的とする書類を検索する検索システムを提供する
こと。 【解決手段】 書類検索情報を記録し、非接触で情報を
通信するＩＣチップを内蔵したステイプル針３０と、ス
テイプル針３０により書類４０を束ねさせるステイプル
本体２０と、書類検索情報の登録およびこの登録情報の
管理を行うコンピュータ１０とを備え、ステイプル本体
２０が、ステイプル針３０のＩＣチップに書類検索情報
を記録するとともに、ステイプル針３０のＩＣチップか
ら書類検索情報を読み出すリーダライタ機能を備えるこ
とにより、使用されたステイプル針３０内のＩＣチップ
と非接触で通信を行い書類検索情報を読み出し、必要な
書類４０を探すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信を行う非
接触ＩＣチップを用いた書類の検索システムに関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、書類の保存は、何枚かの書類をス
テイプラーで束ね１部の書類としてまとめ、保存単位と
していた。これらの書類は、そのまま束ねて保存する
と、必要とする書類を捜すために書類をすべて目視にて
確認する必要があり、時間のかかる作業となっていた。
このため、複数の保存対象を分類し、保存する際にバイ
ンダー等にまとめ保存している。

【０００３】また、物理的バインダーと対応させ、個別
に検索情報を作成の上、これらの検索情報を書類と対応
付けた上で管理することにより、後に、情報を参照する
際に、書類を検索する場合には、インデックス情報から
必要情報を探し、物理的な書類検索場所から目視により
書類情報を確認して目的とする書類を探し出していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな物理的バインダーと対応させて検索情報を作成、管
理する方法でも、インデックスの管理や維持が煩雑で、
さらには検索の際に目視作業が発生するものであった。

【０００５】また、このような従来の検索システムで
は、厳密な管理と、検索時には目視による確認が必要と
なるために、情報の維持管理、および再利用時の検索に
労力と時間がかかってしまうという問題があった。

【０００６】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、短時間で検索することができる書類の
検索システムを提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の検索システム
は、書類検索情報を記録し非接触で情報を通信するＩＣ
チップを内蔵したステイプル針と、このステイプル針に
より書類を束ねさせるステイプル本体と、前記書類検索
情報の登録およびこの登録情報の管理を行うコンピュー
タとを備え、前記ステイプル本体が、前記コンピュータ
と前記書類検索情報を送受信し、前記ステイプル針のＩ
Ｃチップに前記書類検索情報を記録するとともに、前記
ステイプル針のＩＣチップから前記書類検索情報を読み
出すリーダライタ機能を備えた構成を有している。

【０００８】この構成により、保存したい書類の管理お
よび検索用情報はコンピュータに入力され、ステイプル
針で書類をとめる前に、書類検索情報がステイプル本体
に無線にて送信され、次に使用されるステイプル針内の
ＩＣチップにステイプル本体のリーダライタにより書き
込まれる。この書類検索情報が書き込まれたステイプル
針により書類が束ねられることにより書類と書類検索情
報が対応付けられる。このようにして、書類検索情報と
書類を蓄積保存することができる。

【０００９】後に検索したい書類情報をコンピュータで
指定すると、ＩＣチップＩＤおよび書類検索情報がステ
イプル本体に送信される。ステイプル本体を書類のステ
イプル針の近傍に近づけると、ステイプル本体内に内蔵
されたリーダライタによりＩＣチップから自動的に情報
が読み出され、照合が行われ、検索対象の情報と合致し
た場合表示され、書類の検索を行うことができる。

【００１０】したがって、書類をバインダー等に保存し
なくとも書類を検索することができ、書類の山の中から
所望の書類を検索することができる。また、ステイプル
本体内のリーダライタで検出されたＩＣチップ内のＩＤ
および書類検索情報を、ステイプル本体内のリーダライ
タにより次々と読み出し、コンピュータに送信すること
により、ステイプルの近くにある書類情報を次々表示
し、どのような書類があるか、書類をめくらなくても確
認することもできることとなる。

【００１１】ここで、前記書類は、名刺、写真、雑誌ま
たはカタログ、新聞、切り抜き、郵便物、書籍等であ
る。

【００１２】また、本発明の検索システムは、前記ステ
イプル本体が、前記ステイプル針のＩＣチップと非接触
で通信を行う通信距離が、前記束ねた書類の厚みに比べ
短い構成を有している。この構成により、所望のステイ
プル針が付けられた書類の近くに他のステイプル針が付
けられた書類があっても、的確に所望の書類を選び出す
ことができることとなる。

【００１３】さらに、本発明の携帯端末は、書類を束ね
たステイプル針のＩＣチップから前記書類の書類検索情
報を非接触で受信する受信手段と、前記書類検索情報が
所望の書類検索情報であるとき通知する通知手段とを備
えた構成を有している。

【００１４】この構成により、ＰＤＡや携帯電話、ハン
ディ端末などのモバイル端末を用いて、所望の書類を検
索することができることとなる。

【００１５】また、本発明の携帯端末は、前記受信手段
が受信した書類検索情報を表示する表示手段を備えた構
成を有している。この構成により、携帯端末において取
得した情報を表示させて簡単に確認することができるこ
ととなる。

【００１６】また、本発明の携帯端末は、前記受信手段
が受信した書類検索情報を、前記書類検索情報の登録お
よび管理を行うコンピュータに送信する送信手段を備え
た構成を有している。この構成により、取得した情報を
自動的にコンピュータに送信することができ、書類の管
理、例えば在庫管理等を容易に行うことができることと
なる。

【００１７】さらに、本発明のステイプル本体は、ステ
イプル針のＩＣチップに書類検索情報を記録するリーダ
ライタ手段と、前記ステイプル針により書類を束ねさせ
る束ね手段とを備え、前記リーダライタ手段が、書類を
束ねた前記ステイプル針のＩＣチップから非接触でデー
タの読み書きを行う構成を有している。

【００１８】この構成により、ステイプル針で書類を束
ねるステイプル本体において、本棚等に保管されている
書類を、非接触で検索することができ、書類検索情報の
書き込み、書類の束ね、書類検索情報の読み込みを全て
１つの装置で行うことができるとともに、書類情報の書
き込みを非接触で行うことができることとなる。

【００１９】さらに、本発明のステイプル針は、書類を
保持する書類保持部と、前記書類の書類検索情報を記録
するＩＣチップを保持するＩＣチップ保持部とを備え、
前記書類保持部が、書類を保持しているときのみ、外部
機器と前記ＩＣチップ保持部に保持されたＩＣチップと
を非接触で通信させる通信部を有する構成を有してい
る。

【００２０】この構成により、不要になった書類の廃棄
時にステイプル針を取り外すことにより、ＩＣチップの
情報を読み込まなくなるので、はずしたステイプル針に
よる反応がなくなり、検索時の不要データ検出を防止す
ることができることとなる。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。

【００２２】本発明の実施の形態における書類の検索シ
ステムの構成図を、図１に示す。

【００２３】検索システムにおいて、コンピュータ１０
は、入力された各種文字、音声、映像による書類情報お
よび検索情報を記憶部１２に記憶し、維持管理するもの
である。また、コンピュータ１０は、書類４０を管理、
検索するための情報を入力するためのキーボードやタブ
レット、音声入力装置、スキャナー、ネットワーク経由
での情報入手手段などの外部情報入力機能を持つ。さら
に、コンピュータ１０は、ステイプル本体２０と無線通
信により情報を通信することができるものである。

【００２４】ステイプル本体２０は、ステイプル針３０
をセットし、ステイプル本体２０に内蔵されるリーダラ
イタ部２２により非接触でデータを書き込むとともに、
読み出すことができるものである。また、ステイプル本
体２０には、情報の登録完了、検索の完了を表示するた
めの通知部２１があり、青色のＬＥＤや音色の発信等に
より反応することで通知される。

【００２５】ステイプル針３０は、ステイプル本体２０
により、ステイプル本体２０から押し出され書類４０を
束ねるものである。

【００２６】以上のように構成された検索システムの登
録手順について、書類検索情報登録動作を示すフローチ
ャートを図２に示し、その動作を説明する。

【００２７】検索のための情報登録手順は、まず、コン
ピュータ１０に登録開始を指示する（ステップ１１）。
次に、コンピュータ１０に登録日時や文書名、文書内容
等の情報が入力され、それらの情報が記憶部１２に保存
される（ステップ１２）。次に、コンピュータ１０から
登録情報がステイプル本体２０に無線通信により送信さ
れる（ステップ１３）。

【００２８】ステイプル本体２０は、情報を受信すると
ステイプル針３０に登録情報を書き込む（ステップ１
４）。登録情報が正常に書き込まれたか確認するため、
コンピュータ１０では、書き込み情報を読み出し、確認
する（ステップ１５）。正常に読み出しが行われ、デー
タの確認がされた後、ステイプル本体２０により書類４
０をとめると、ステイプル針３０が書類４０上に移動す
る（ステップ１６）。

【００２９】ステイプル針３０が正常にとめられると、
使用したステイプル針３０のユニークなＩＤをステイプ
ル本体２０からコンピュータ１０に送信する（ステップ
１７）。コンピュータ１０は、書類４０に使用されたス
テイプル針３０内のＩＣチップのユニークＩＤを保存し
て、登録が完了する（ステップ１８）。

【００３０】次に、検索時の手順について、書類検索動
作を示すフローチャートを図３に示し、その動作を説明
する。

【００３１】まず、検索開始動作をコンピュータ１０に
指示する（ステップ２１）。次に、登録してある情報か
ら検索する書類情報を選択する（ステップ２２）。選択
された情報は、コンピュータ１０からステイプル本体２
０へ送信される。このとき、ユニークなＩＤがあればそ
れを送信することもできる（ステップ２３）。

【００３２】ステイプル本体２０は、情報を受信した
後、リーダライタ部２２から発信を行い、ステイプル針
３０内のＩＣチップからの応答を待つ（ステップ２
４）。ステイプル針３０のユニークなＩＤがある場合
は、発信時にそのＩＤを指定することで、そのＩＤのス
テイプル針３０のみが応答するように動作させることも
可能である。ＩＤを指定しない場合には、応答してくる
複数のステイプル針３０の登録情報をすべて読み出し、
該当する情報を持つステイプル針３０があるかを確認す
る（ステップ２５）。該当するステイプル針３０があれ
ば、通知部２１により通知を行い、検索が終了しなけれ
ばステップ２４へ戻る（ステップ２６）。

【００３３】次に、連続検出表示時の手順について、連
続検出表示動作を示すフローチャートを図４に示し、そ
の動作を説明する。

【００３４】まず、連続検出表示動作開始をコンピュー
タ１０に指示する（ステップ３１）。次に、連続検出動
作指示が、コンピュータ１０からステイプル本体２０へ
送信される（ステップ３２）。

【００３５】ステイプル本体２０は、連続検出動作指示
を受信した後、リーダライタ部２２から無線の発信を行
い、ステイプル針３０内のＩＣチップからの応答を待つ
（ステップ３３）。応答があれば、そのＩＤや情報をス
テイプル針３０内のＩＣチップから読み出す。複数のス
テイプル針３０が応答した場合、アンチコリジョン制御
を行い、それぞれのステイプル針３０のＩＤ、情報を読
み取る（ステップ３４）。読み取ったデータは、ステイ
プル本体２０からコンピュータ１０に送信される。コン
ピュータ１０は、ステイプル本体２０から送信された情
報から対応する保存情報を画面に表示する。次の読み出
しがあれば、ステップ３３に戻る（ステップ３５）。

【００３６】また、書類４０の束４１を検索する際の状
態例を図５に示す。上記書類検索動作に従い検索する場
合、ステイプル本体２０のリーダライタ部２２をステイ
プル針３０に向け、応答するステイプル針３０の位置に
従って書類４０の近傍でステイプル本体２０を移動させ
る。検索情報のあるステイプル針３０の近傍で通知部２
１が通知するので、その位置の書類４０を抜き出し、ス
テイプル針３０が付けられた書類４０を特定することが
できる。

【００３７】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、ＩＣチップ応用のステイプル針による書類検索によ
り、内容を目視確認によらず短時間で書類を検索できる
検索システムを実現することができる。

【００３８】次に、本発明の検索システムを用いた名刺
の管理を行う名刺管理検索システムを説明する。

【００３９】名刺管理検索システムでは、上記書籍の検
索システムにおける入力情報の内容を変更することによ
り実現する。名刺管理検索システムにおいては、ステイ
プル針３０を名刺に止め、名刺を束ねて管理する。コン
ピュータ１０には、会社名、氏名等の名刺の情報を登録
しておくことにより、必要なときに必要な名刺を検索す
ることができる。また、通常用いられる名刺バインダー
において名刺を管理する場合であっても、バインダーの
ページをめくりながら検索することができる。

【００４０】図６に、名刺を束ねた場合の検索例を示
し、説明する。名刺が束ねられている場合、ステイプル
本体２０のリーダライタ部２２を名刺に止めてあるステ
イプル針３０に向け、束ねた名刺の束４２の厚さの方向
（矢印方向）にステイプル本体２０を移動させる。ステ
イプル本体２０が、検索目的の名刺に近づくと、通知部
２１から通知があるので、検索目的の名刺の近傍である
ことが認識できる。検索目的の名刺の近傍では、指５０
により名刺の束４２に隙間を設け、目的とする名刺を検
索することができる。

【００４１】また図７に、名刺バインダーに名刺を入れ
て管理する場合の検索例を示し、説明する。

【００４２】名刺がバインダーに収納されて管理されて
いる場合、名刺バインダーのページをめくりながら、開
いているページの表面に沿ってステイプル本体２０を移
動させる。上記束ねられた名刺の場合と同様に、ステイ
プル本体２０が検索目的の名刺に近づくと、通知部２１
から通知があるので、ページ内のステイプル針３０内の
ＩＣチップを検索し、目的とする名刺を検索することが
できる。

【００４３】次に、本発明の検索システムを用いた写真
の管理を行う写真管理検索システムを説明する。

【００４４】写真管理検索システムでは、上記名刺管理
検索システムと同様に、書籍の検索システムにおける入
力情報の内容を変更することにより実現する。写真管理
検索システムにおいては、ステイプル針３０を写真に止
め、写真を束ねて管理する。コンピュータ１０には、写
真の内容等の情報を登録しておくことにより、必要なと
きに必要な写真を検索することができる。また、通常用
いられるアルバムに写真を入れて管理する場合であって
も、アルバムのページをめくりながら検索することがで
きる。

【００４５】次に、本発明の検索システムを用いた雑誌
やカタログの管理を行う雑誌カタログ管理検索システム
を説明する。

【００４６】雑誌カタログ管理検索システムでは、上記
名刺管理、写真管理検索システムと同様に、書籍の検索
システムにおける入力情報の内容を変更することにより
実現する。雑誌カタログ管理検索システムにおいては、
ステイプル針３０を雑誌やカタログに止め、雑誌やカタ
ログを束ねて管理する。コンピュータ１０には、雑誌
名、カタログの内容等の情報を登録しておくことによ
り、必要なときに必要な雑誌やカタログを検索すること
ができる。

【００４７】次に、本発明の検索システムを用いた新聞
の管理を行う新聞管理検索システムを説明する。

【００４８】新聞管理検索システムでは、上記名刺管
理、写真管理、雑誌カタログ管理検索システムと同様
に、書籍の検索システムにおける入力情報の内容を変更
することにより実現する。新聞管理検索システムにおい
ては、ステイプル針３０を新聞に止め、新聞を束ねて管
理する。コンピュータ１０には、新聞名、新聞の内容等
の情報を登録しておくことにより、必要なときに必要な
新聞を検索することができる。

【００４９】次に、本発明の検索システムを用いた新
聞、雑誌の切り抜きの管理を行う切り抜き管理検索シス
テムを説明する。

【００５０】切り抜き管理検索システムでは、上記名刺
管理〜新聞管理検索システムと同様に、書籍の検索シス
テムにおける入力情報の内容を変更することにより実現
する。切り抜き管理検索システムにおいては、ステイプ
ル針３０を新聞、雑誌の切り抜きに止め、新聞や雑誌の
切り抜きを束ねて管理する。コンピュータ１０には、新
聞や雑誌の内容等の情報を登録しておくことにより、必
要なときに必要な新聞や雑誌の切り抜きを検索すること
ができる。

【００５１】次に、本発明の検索システムを用いたはが
きや封筒の管理を行うはがき封筒管理検索システムを説
明する。

【００５２】はがき封筒管理検索システムでは、上記名
刺管理〜切り抜き管理検索システムと同様に、書籍の検
索システムにおける入力情報の内容を変更することによ
り実現する。はがき封筒管理検索システムにおいては、
ステイプル針３０をはがきや封筒に止め、はがきや封筒
を束ねて管理する。コンピュータ１０には、はがきや封
筒の内容等の情報を登録しておくことにより、必要なと
きに必要なはがきや封筒を検索することができる。

【００５３】次に、本発明の検索システムを用いた書籍
の管理を行う書籍管理検索システムを説明する。

【００５４】書籍管理検索システムでは、上記名刺管理
〜はがき封筒管理検索システムと同様に、検索システム
における入力情報の内容を変更することにより実現す
る。書籍管理検索システムにおいては、ステイプル針３
０を書籍に止め、書籍を束ねて管理する。コンピュータ
１０には、書籍の内容等の情報を登録しておくことによ
り、必要なときに必要な書籍を検索することができる。

【００５５】図８に、書籍検索システムにおける検索例
を示し、説明する。書籍が束ねられている場合、ステイ
プル本体２０のリーダライタ部２２を書籍に止めてある
ステイプル針３０に向け、束ねられた書籍間を移動させ
る。ステイプル本体２０が、検索目的の書籍に近づく
と、通知部２１から通知があるので、目的とする書籍を
検索することができる。

【００５６】次に、携帯端末を用いて本棚等にある書籍
を検索する携帯端末による検索システムを説明する。情
報登録時には、上記書類の検索システムと同様の構成お
よび処理が行われる。

【００５７】本検索システムにおける携帯端末の構成図
を図９に、機能ブロック図を図１０に示す。

【００５８】携帯端末１００において、操作部１１１
は、操作者の操作を入力させるものであり、表示部１１
２は、操作者の操作補助のため、情報を表示するもので
ある。操作制御部１１３は、操作部１１１に入力された
操作を主制御部１１５に通知するものであり、表示制御
部１１４は、主制御部１１５の制御により、表示部１１
２に情報を表示させるものである。

【００５９】主制御部１１５は、携帯端末１００の各部
を制御するものであり、操作制御部１１３から通知され
た操作情報により、表示制御部１１４、無線制御部１１
６、リーダライタ部１１８を制御するとともに、無線制
御部１１６、リーダライタ部１１８から通知された情報
により各部の制御をも行うものである。

【００６０】無線制御部１１６は、主制御部１１５の制
御により、無線部１１７を介してコンピュータ１０に情
報を送信するとともに、無線部１１７を介してコンピュ
ータ１０から受信した情報を主制御部１１５に通知する
ものである。無線部１１７は、無線制御部１１６に制御
され、コンピュータ１０との無線通信を行うものであ
る。

【００６１】リーダライタ部１１８は、主制御部１１５
の制御により、ステイプル針３０と無線通信を行い、ス
テイプル針３０から情報を受信し、主制御部１１５に通
知するものである。

【００６２】以下、本携帯端末１００を用いて、検索対
象を指定し、書籍を検索する処理について説明する。

【００６３】書籍を検索する場合、書籍の名称や書籍コ
ードなど検索のために必要な情報を携帯端末１００に直
接入力しても良いが、検索情報の一覧から所望の書籍を
選択して、入力する方が利便性が高いので、この選択入
力方式について説明する。また、必要な情報を携帯端末
１００に直接入力する直接入力方式は、選択入力方式の
処理に、処理のほとんどが含まれるので、選択入力方式
の説明の中で違いのみを説明する。

【００６４】選択入力方式では、操作者は、携帯端末１
００の表示部１１２に、たとえば書籍の名称や書籍コー
ドなど検索のために必要な情報を表示させるため、操作
部１１１を用いてコンピュータ１０への問い合わせ情報
およびコンピュータ１０との通信指示を入力する。操作
部１１１に入力された操作指示は、操作制御部１１３を
介して主制御部１１５に通知される。

【００６５】主制御部１１５は、操作制御部１１３から
通知された操作指示情報により、問い合わせ情報および
通信指示を解釈し、無線制御部１１６に、問い合わせ情
報を通知するとともに、通信指示に従ってコンピュータ
１０との通信を指示する。無線制御部１１６は、主制御
部１１５から通知された通信指示に従って無線部１１７
を介してコンピュータ１０と無線通信を行い、問い合わ
せ情報を送信する。

【００６６】コンピュータ１０では、携帯端末１００か
ら問い合わせ情報を受信すると、携帯端末１００で検索
情報の一覧から所望の書籍を選択できるように、検索の
ために必要な情報を、記憶部１２から抽出し、抽出した
検索一覧情報を携帯端末１００に送信する。

【００６７】携帯端末１００では、コンピュータ１０が
送信した検索一覧情報を、無線部１１７を介して無線制
御部１１６が受信し、受信した検索一覧情報を主制御部
１１５に通知する。

【００６８】主制御部１１５は、無線制御部１１６から
通知された検索一覧情報に基づいて表示部１１２に表示
させる検索一覧を表示制御部１１４に通知し、表示制御
部１１４は、通知された検索一覧から書類の検索情報の
一覧を表示部１１２に表示する。

【００６９】操作者は、表示部１１２に表示された検索
情報の一覧を見て、操作部１１１により所望の書籍を選
択する。操作部１１１に入力された操作情報は、操作制
御部１１３から主制御部１１５に通知され、主制御部１
１５は、操作制御部１１３に通知された操作情報に従っ
て、検索のための情報を特定する。

【００７０】ここで、直接入力方式では、コンピュータ
１０との送受信を行わず、携帯端末１００の操作部１１
１から必要な情報を直接入力する。操作部１１１に入力
された操作情報は、上記選択入力方式と同様に、操作制
御部１１３から主制御部１１５に通知され、主制御部１
１５が、検索のための情報を特定する。

【００７１】また、選択入力方式であっても、必要な情
報の一部を入力して、限定された中での検索情報の一覧
から所望の書籍を選択するようにしても良い。この場
合、コンピュータ１０に対して通信指示を出すときに、
限定したい情報を絞った問い合わせ情報を操作部１１１
から入力し、コンピュータ１０は、入力された限定情報
により、記憶部１２から情報を絞って検索一覧情報を抽
出する。

【００７２】主制御部１１５による検索情報の特定処理
以降は、選択入力方式、直接入力方式ともに同一の処理
となる。

【００７３】主制御部１１５は、検索情報を特定した
ら、リーダライタ部１１８に書籍の情報の受信指示を通
知する。リーダライタ部１１８は、書籍の情報をステイ
プル針３０内のＩＣチップから読み出すため無線を発信
する。リーダライタ部１１８の無線範囲内にＩＣチップ
があればそのＩＣチップと通信し、ＩＤまたは書籍の情
報を読み出し、主制御部１１５に通知する。

【００７４】主制御部１１５では、上記特定された検索
情報と、受信したＩＤまたは書籍の情報とが一致するか
判断する。上記情報が一致した場合、主制御部１１５
は、表示制御部１１４に検索条件が一致したことを表示
するように指示し、表示制御部１１４は、表示部１１２
に検索対象の書籍であることを表示する。この表示によ
り、操作者は所望の書籍を検索することができる。

【００７５】また、上記情報が一致しない場合、主制御
部１１５が、表示制御部１１４に検索条件が一致しない
ことを表示するよう指示し、表示制御部１１４が、表示
部１１２に検索対象が存在しないことを表示するように
しても良い。

【００７６】次に、書籍に取り付けられたステイプル針
３０から、携帯端末を用いて書籍の情報を取り込む処理
について説明する。この情報取り込み処理では、取得す
る情報を限定して取り込む処理と、受信した全ての情報
を取り込む処理とを行うことができる。

【００７７】取得する情報を限定する場合、操作者は、
書籍の検索処理のときと同様に、携帯端末１００の操作
部１１１を操作し、コンピュータ１０と通信を行って取
り込む情報を表示部１１２に表示させ、検索対象を選択
するか、あるいは、限定しようとする検索対象を操作部
１１１から直接入力する。

【００７８】操作者の操作部１１１への入力は、操作制
御部１１３により主制御部１１５に通知され、主制御部
１１５で操作に応じた検索対象が特定される。主制御部
１１５は、検索対象を特定したら、リーダライタ部１１
８に対しステイプル針３０からの情報取得動作を指示す
る。

【００７９】受信した全ての情報を取り込む場合、携帯
端末１００の操作部１１１を操作し、書籍の検索動作を
指示する。操作部１１１に入力された操作は、操作制御
部１１３を介して主制御部１１５に通知され、主制御部
１１５は、リーダライタ部１１８に対しステイプル針３
０からの情報取得動作を指示する。

【００８０】以下、取得する情報を限定する場合、受信
した全ての情報を取り込む場合ともに、リーダライタ部
１１８が、主制御部１１５の指示により無線を発信し、
通信距離内にあるステイプル針３０内のＩＣチップか
ら、ＩＤまたは書籍検索情報を連続的に読み出し、主制
御部１１５に通知する。

【００８１】主制御部１１５は、リーダライタ部１１８
から取得したＩＤまたは書籍検索情報が通知されると、
無線制御部１１６に指示し、通知されたＩＤまたは書籍
検索情報を、無線部１１７を介してコンピュータ１０へ
送信させ、ＩＤまたは書籍検索情報を伝える。これらの
情報は、コンピュータ１０内で棚卸情報等に使用するこ
とができる。

【００８２】また、主制御部１１５は、リーダライタ部
１１８から通知されたＩＤまたは書籍検索情報を、表示
制御部１１４に通知し、表示部１１２に表示させても良
い。さらに、主制御部１１５は、リーダライタ部１１８
から通知されたＩＤまたは書籍検索情報を、直接コンピ
ュータ１０に送信させず、表示部１１２に表示させた
後、操作者に送信させる情報を選択させて、操作者が操
作部１１１から入力した操作指示に従って、選択された
情報のみをコンピュータ１０に送信させるようにしても
良い。

【００８３】このように、本棚から書籍を検索するなど
の検索情報操作と、本棚にある書籍の情報を取得する情
報取得操作とを、一つの携帯端末で行うことができる方
が利便性が高い。

【００８４】次に、取り外し時に情報を無効とするステ
イプル針３０について図１２に示し、説明する。

【００８５】図１２に示すように、ステイプル針３０
は、書類に止められるまではコの字の形状であり、その
中央部３０ａにＩＣ部を持ち、その両端部３０ｂ、３０
ｃにアンテナ部を持つ構造である。

【００８６】ステイプル針３０は、書類に一度止め、は
ずす際に、アンテナに相当する両端部３０ｂ、３０ｃを
折り取ると、中央部３０ａにあるＩＣチップが、外部と
通信することができなくなり、無効となる。したがっ
て、ステイプル針を書籍から取り外したときに情報を無
効とすることができる。

【００８７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の検索シス
テムは、書類検索情報を記録し、非接触で情報を通信す
るＩＣチップを内蔵したステイプル針と、ステイプル針
により書類を束ねさせるステイプル本体と、書類検索情
報の登録およびこの登録情報の管理を行うコンピュータ
とを備え、ステイプル本体が、ステイプル針のＩＣチッ
プに書類検索情報を記録するとともに、ステイプル針の
ＩＣチップから書類検索情報を読み出すリーダライタ機
能を備えることにより、書類検索情報はコンピュータで
管理され、書類検索情報が書き込まれたステイプル針に
より書類が束ねられ、ステイプル本体が、コンピュータ
と送受信するとともに、書類を束ねたステイプル針のＩ
Ｃチップから非接触で書類検索情報を読み出し、書類の
検索を行うことができる。

【００８８】したがって、書類をバインダー等に保存し
なくとも書類を検索することができ、書類の山の中から
所望の書類を検索することができる。また、ステイプル
本体内のリーダライタで検出されたＩＣチップ内のＩＤ
および書類検索情報を、ステイプル本体内のリーダライ
タにより次々と読み出し、コンピュータに送信すること
により、ステイプルの近くにある書類情報を次々表示
し、どのような書類があるか、書類をめくらなくても確
認することもできるというすぐれた効果を有する検索シ
ステムを提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における書類の検索システ
ムを示す構成図

【図２】本発明の実施の形態における書類の検索システ
ムの検索情報登録動作を示すフローチャート

【図３】本発明の実施の形態における書類の検索システ
ムの検索動作を示すフローチャート

【図４】本発明の実施の形態における書類の検索システ
ムの連続検索動作を示すフローチャート

【図５】本発明の実施の形態における書類の検索システ
ムの書類束の検索状態を示す図

【図６】検索システムにおける名刺の束の検索状態を示
す図

【図７】検索システムにおける名刺をバインダーで管理
した場合の検索状態を示す図

【図８】検索システムにおける書籍の検索状態を示す図

【図９】本棚の検索に使用する携帯端末を示す構成図

【図１０】本棚の検索に使用する携帯端末を示す機能ブ
ロック図

【図１１】携帯端末を使用した本棚検索システムを示す
構成図

【図１２】取り外し時に情報を無効とするステイプル針
を示す構成図

【符号の説明】

１０ コンピュータ １２ 記憶部 ２０ ステイプル本体 ２１ 通知部 ２２ リーダライタ部 ３０ ステイプル針 ４０ 書類 ４１ 書類の束 ４２ 名刺の束 ５０ 指 １００ 携帯端末 １１１ 操作部 １１２ 表示部 １１３ 操作制御部 １１４ 表示制御部 １１５ 主制御部 １１６ 無線制御部 １１７ 無線部 １１８ リーダライタ部

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｋ 19/00 Ｇ０６Ｋ 19/00 Ｑ 19/07 Ｈ (72)発明者 南部 啓一 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目３番１ 号 松下通信工業株式会社内 Ｆターム(参考） 2C005 UA07 WA15 3F022 AA13 CC02 FF01 MM08 MM13 MM22 MM35 5B035 AA15 BA01 BA06 BB09 BC00 CA01 CA23 5B058 CA15 KA02 KA06 KA13 YA20

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 書類検索情報を記録し非接触で情報を通
   信するＩＣチップを内蔵したステイプル針と、 このステイプル針により書類を束ねさせるステイプル本
   体と、 前記書類検索情報の登録およびこの登録情報の管理を行
   うコンピュータとを備え、 前記ステイプル本体が、前記コンピュータと前記書類検
   索情報を送受信し、前記ステイプル針のＩＣチップに前
   記書類検索情報を記録するとともに、前記ステイプル針
   のＩＣチップから前記書類検索情報を読み出すリーダラ
   イタ機能を備えたことを特徴とする検索システム。
2. 【請求項２】 前記書類が名刺であり、前記書類検索情
   報が名刺情報であり、 前記コンピュータが、名刺情報の登録および管理を行
   い、 前記ステイプル本体が、前記ステイプル針のＩＣチップ
   に名刺情報を記録し、前記ステイプル針を名刺に添付
   し、前記ステイプル針から名刺情報を読み出すことを特
   徴とする請求項１記載の検索システム。
3. 【請求項３】 前記書類が写真であり、前記書類検索情
   報が写真情報であり、 前記コンピュータが、写真情報の登録および管理を行
   い、 前記ステイプル本体が、前記ステイプル針のＩＣチップ
   に写真情報を記録し、前記ステイプル針を写真に添付
   し、前記ステイプル針から写真情報を読み出すことを特
   徴とする請求項１記載の検索システム。
4. 【請求項４】 前記書類が雑誌またはカタログであり、
   前記書類検索情報が雑誌またはカタログ情報であり、 前記コンピュータが、雑誌またはカタログ情報の登録お
   よび管理を行い、 前記ステイプル本体が、前記ステイプル針のＩＣチップ
   に雑誌またはカタログ情報を記録し、前記ステイプル針
   を雑誌またはカタログに添付し、前記ステイプル針から
   雑誌またはカタログ情報を読み出すことを特徴とする請
   求項１記載の検索システム。
5. 【請求項５】 前記書類が新聞であり、前記書類検索情
   報が新聞情報であり、 前記コンピュータが、新聞情報の登録および管理を行
   い、 前記ステイプル本体が、前記ステイプル針のＩＣチップ
   に新聞情報を記録し、前記ステイプル針を新聞に添付
   し、前記ステイプル針から新聞情報を読み出すことを特
   徴とする請求項１記載の検索システム。
6. 【請求項６】 前記書類が切り抜きであり、前記書類検
   索情報が切り抜き情報であり、 前記コンピュータが、切り抜き情報の登録および管理を
   行い、 前記ステイプル本体が、前記ステイプル針のＩＣチップ
   に切り抜き情報を記録し、前記ステイプル針を切り抜き
   に添付し、前記ステイプル針から切り抜き情報を読み出
   すことを特徴とする請求項１記載の検索システム。
7. 【請求項７】 前記書類が郵便物であり、前記書類検索
   情報が郵便物情報であり、 前記コンピュータが、郵便物情報の登録および管理を行
   い、 前記ステイプル本体が、前記ステイプル針のＩＣチップ
   に郵便物情報を記録し、前記ステイプル針を郵便物に添
   付し、前記ステイプル針から郵便物情報を読み出すこと
   を特徴とする請求項１記載の検索システム。
8. 【請求項８】 前記書類が書籍であり、前記書類検索情
   報が書籍情報であり、 前記コンピュータが、書籍情報の登録および管理を行
   い、 前記ステイプル本体が、前記ステイプル針のＩＣチップ
   に書籍情報を記録し、前記ステイプル針を書籍に添付
   し、前記ステイプル針から書籍情報を読み出すことを特
   徴とする請求項１記載の検索システム。
9. 【請求項９】 前記ステイプル本体が、前記ステイプル
   針のＩＣチップと非接触で通信を行う通信距離が、前記
   束ねた書類の厚みに比べ短いことを特徴とする請求項１
   から８のいずれか１項に記載の検索システム。
10. 【請求項１０】 書類を束ねたステイプル針のＩＣチッ
    プから前記書類の書類検索情報を非接触で受信する受信
    手段と、 前記書類検索情報が所望の書類検索情報であるとき通知
    する通知手段とを備えたことを特徴とする携帯端末。
11. 【請求項１１】 前記受信手段が受信した書類検索情報
    を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項１
    ０記載の携帯端末。
12. 【請求項１２】 前記受信手段が受信した書類検索情報
    を、前記書類検索情報の登録および管理を行うコンピュ
    ータに送信する送信手段を備えたことを特徴とする請求
    項１０または１１記載の携帯端末。
13. 【請求項１３】 ステイプル針のＩＣチップに書類検索
    情報を記録するリーダライタ手段と、 前記ステイプル針により書類を束ねさせる束ね手段とを
    備え、 前記リーダライタ手段が、書類を束ねた前記ステイプル
    針のＩＣチップから非接触でデータの読み書きを行うこ
    とを特徴とするステイプル本体。
14. 【請求項１４】 書類を保持する書類保持部と、 前記書類の書類検索情報を記録するＩＣチップを保持す
    るＩＣチップ保持部とを備え、 前記書類保持部が、書類を保持しているときのみ、外部
    機器と前記ＩＣチップ保持部に保持されたＩＣチップと
    を非接触で通信させる通信部を有することを特徴とする
    ステイプル針。