JP2003212271A - 易開封包装体 - Google Patents

易開封包装体

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JP2003212271A
JP2003212271A JP2002015266A JP2002015266A JP2003212271A JP 2003212271 A JP2003212271 A JP 2003212271A JP 2002015266 A JP2002015266 A JP 2002015266A JP 2002015266 A JP2002015266 A JP 2002015266A JP 2003212271 A JP2003212271 A JP 2003212271A
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Japan
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film
tape
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package
length
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JP2002015266A
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English (en)
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Yasuo Ogawa
保男 小川
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】包装機により、引き裂きテープの長さをフィル
ムの長さよりも短くするための機構の必要がなく、引き
裂きテープによってフィルムを確実に切り離すことがで
きる易開封包装体を提供する。 【解決手段】被包装物がフィルムによって包装された包
装体において、被包装物の巻き付け方向の周囲の長さ
と、フィルムの一方端部および他方端部の長さの和に相
当する長さの引き裂きテープがフィルムの巻き付け方向
に連続して、フィルムに固着され、フィルムの一方端部
が他方端部より長くなるように合掌状に貼り合わされ、
フィルムへの切れ目が、貼り合わされていないフィルム
の一方端部の先端から貼り合わされた部分に届く長さま
で、かつ引き裂きテープに沿って、該テープの両側にあ
り、フィルムの一方端部を他方端部側に折り、被包装物
の表面を覆うフィルムに接着する際に、他方端部と接着
していないフィルムの一方端部において、引き裂き用テ
ープの一部及びテープ両側の切れ目の一部さらにその外
側にあるフィルムの一部を含む領域を有する非接着部が
備えてある易開封包装体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は易開封包装体に関
し、キャンディー、ガム、チョコレート、グミキャンデ
ィ等の防湿性・保香性を確保することを必要とする被包
装物を包装する易開封包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キャンディー、ガム等の防湿性・
保香性を確保することを必要とする包装体の易開封構造
としては、特開平8−91430号、特開平11−49
120号に開示の方法など、多くの方法が知られてい
る。
【0003】特開平8−91430号には、筒状フィル
ムの内周面にフィルムを合掌状に合わせた接着部の途中
から周方向に伸び、かつ他端が接着部に達しない引き裂
きテープが接着された包装体の易開封構造が開示されて
いる。しかしこの方法ではフィルムに引き裂きテープを
断続的に接着しなくてはならず、そのため包装機にテー
プとフィルムの長さを調整する制御機構が必要となる。
【0004】特開平11−49120号に開示の易開封
包装構造も前述の特開平8−91430号と同様に、フ
ィルムに引き裂きテープを断続的に接着しなくてはなら
ない方法である。その主な構造を図5、図6に示す。図
5はフィルム(1)を被包装物(3)に巻き付けて包装
した包装体(7)の斜視図であり、図6は図5の包装体
(7)のX1−X1断面での概要説明図である。
【0005】包装体(7)は図5及び図6に示す様に、
被包装物(3)と、被包装物(3)に巻き付けられてそ
の一方端部(101)と他方端部(102)とが内面ど
うしにて貼り合わされたフィルム(1)と、フィルム
(1)の内面に対して巻き付け方向に延びるように固着
された引き裂きテープ(2)とを有している。そして、
フィルム(1)は、フィルムが引き裂きテープ(2)の
各々の一方側端部(201)に一致する位置で切断されて
得られる。これによって、フィルムの一方端部(10
1)側の端縁と引き裂きテープの一方端部(201)の端
縁とが一致したものとなる。
【0006】又、フィルム(1)の長さが、被包装物
(3)の巻き付け長さよりも長く設定され、引き裂きテ
ープ(2)の長さを被包装物(3)の巻き付け長さと同
等にすることにより、フィルムの一方端部(101)と
他方端部(102)とを内面どうし貼り合わせた時、フ
ィルムの一方端部(101)と他方端部(102)に挟
み込む引き裂きテープ(2)は一重となる。
【0007】更に、図5に示すように、フィルムの一方
端部(101)と他方端部(102)には、その先端縁
から切り込まれて引き裂きテープ(2)の両側に位置す
る一対の切れ目(4a、4b)が形成されている。
【0008】このものでは、フィルムの一方端部(10
1)と他方端部(102)に於ける切れ目(4a、4b)
に挟まれた片部を引き裂きテープ(2)と共に摘んでフ
ィルムの一方端部(101)の外側に引っ張ると、他方
端部(102)の基端部が破断する。更に、フィルムの
一方端部(101)とこれに連続する部分とが前記巻き
付け方向にてほぼ全周にわたって引き裂きテープ(2)
によって破られる。そしてこれによってフィルム(1)
が開封され、この状態で、被包装物(3)の紙箱を開い
てなかのものを取り出すことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のとおり、従来技
術による防湿性が高く、且つ、易開封構造を持つ包装体
を得るための手段としては、図5に示すようにテープ
(2)の長さをフィルム(1)の長さよりも短くするこ
とでフィルム(1)の一方端部(101)と他方端部
(102)との貼りあわせ部に挟まれる引き裂きテープ
(2)を一重にする手段を採用しているが、そのために
は包装機に引き裂きテープ(2)の長さをフィルム
(1)の長さよりも短くするための機構が必要となる。
更に、フィルム(1)を破断するための引き裂きテープ
(2)の長さがフィルム(1)より短いため、フィルム
(1)をほぼ全周にわたって破断できても、引き裂きテ
ープ(2)によってフィルム(1)を確実に切り離すこ
とはできない。
【0010】上記のとおり、従来技術における問題点で
ある、テープの長さを物体に巻き付けて使用するフィル
ムの長さよりも短くするための機構を包装機に装着する
必要がなく、且つ、開封時には包装体に使用したフィル
ムを確実に切り離すことを可能とする構造を有する易開
封包装体を提供することを本発明の課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに鋭意研究の結果、発明者らは包装機の機構をより簡
略化でき、かつ引き裂き用テープによってフィルムを完
全に切り離すことができ、なおかつ防湿性・保香性に優
れた易開封包装体を見いだすに至った。
【0012】すなわち、被包装物(3)がフィルム(1)
によって包装された包装体(7)において、被包装物
(3)の巻き付け方向の周囲の長さと、フィルムの一方
端部(101)および他方端部(102)の長さの和に相当す
る長さの引き裂きテープ(2)がフィルム(1)の巻き付
け方向に連続して、フィルム(1)に固着され、フィル
ムの一方端部(101)が他方端部(102)より長くなるよ
うに合掌状に貼り合わされ、フィルムへの切れ目が、貼
り合わされていないフィルムの一方端部(101)の先端
から貼り合わされた部分に届く長さまで、かつ引き裂き
テープ(2)に沿って、該テープの両側にあり、フィル
ムの一方端部(101)を他方端部(102)側に折り、被包
装物(3)の表面を覆うフィルム(1)に接着する際に、
他方端部(102)と接着していないフィルムの一方端部
(101)において、引き裂き用テープ(2)の一部及びテ
ープ両側の切れ目の一部さらにその外側にあるフィルム
の一部を含む領域を有する非接着部(5)が備えてある
ことを特徴とする易開封包装体。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に示す様に、被包装物(3)
をフィルム(1)によって包装する際に、フィルム
(1)に引き裂きテープ(2)をフィルムの巻き付け方向
に連続して固着させ、被包装物(3)のフィルム巻き付
け方向の周囲の長さとフィルムの一方端部(101)と
他方端部(102)を合わせた長さでフィルムを固着し
た引き裂きテープ(2)とともに切断し、被包装物
(3)に巻き付けた後に、フィルムの一方端部(10
1)と他方端部(102)を合掌状に貼り合わせる。
【0014】フィルムの一方端部(101)と他方端部
(102)の長さの関係は、一方端部(101)の長さ
を他方端部(102)より長くする。この際、フィルム
(1)の一方端部(101)の先端を折り曲げ方向に物
体の最初の角縁までの長さとするとより開封しやすい包
装体となる。
【0015】続いてフィルム端部から張り合わせ部分に
届く長さまで引き裂きテープ(2)に沿ってテープの両
側のフィルムに切れ目(4a、4b)を入れ、フィルム
の一方端部(101)を他方端部(102)側に折り、他方端
部(102)と接着していない一方端部(101)の引き裂き
テープ、該テープ両側の切れ目の一部、さらにその外側
のフィルムの一部は接着せずに残るように、被包装物の
表面を覆うフィルム(1)に接着することで密封する。
【0016】従って、図2及び図4の拡大図に示すように
本発明による包装体は切れ目に挟まれた引き裂きテープ
端部(201)を含むフィルムの一方端部(101)の非接着
部分(5)を摘み上げ、フィルム(1)の巻きつけ方向
に引っ張ることにより、フィルム(1)を全周にわたっ
て容易に、且つ確実に切り離すことができる。
【0017】引き裂きテープの幅は0.5〜10mmで、好ま
しくは1.5〜3mmがよい。また、切れ目幅はテープの幅と
同等またはそれ以上がよく、好ましくはテープ幅より0.
5〜2mm広いのがよい。テープの材質は例えば、ポリプロ
ピレンやポリエチレンテレフタレートなどがある。フィ
ルムまたは引き裂きテープを貼り合わせる接着剤として
は感圧タイプと感熱タイプがあり、どちらでも使用可能
であるが、好ましくは感熱タイプがよい。
【0018】フィルムの材質としては延伸ポリプロピレ
ンまたは延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの両
面にヒートシールコーティングしたフィルムが適してい
る。コーティング剤としてはアクリル樹脂、ポリ塩化ビ
ニリデン樹脂等が挙げられる。
【0019】図1はフィルムの一方端部と他方端部を貼
り合わせ、切れ目を入れた段階での状態を示している。
包装ステップ1の工程では、引き裂き用テープ(2)が
固着されたフィルム(1)を、被包装物(3)の巻き付
け方向の周囲と、フィルムの一方端部(101)と、他
方端部(102)とを合わせた長さで切断する。このと
き引き裂きテープ(2)の長さとフィルム(1)の巻き
付け方向の長さは同寸法である。
【0020】フィルムの一方端部(101)の長さは、
他方端部(102)より長くし、且つ、被包装物(3)
を覆うフィルム(1)の折り曲げ方向の角縁までの長さ
と同じかまたはそれより短くする。
【0021】被包装物(3)に巻き付けたフィルムの一
方端部(101)と他方端部(102)とを図1に示す
様に合掌状に貼り合わせ、一方端部(101)と他方端
部(102)の貼りあわせ部と、一方端部(101)の
他方端部(102)と貼り合わされていない端部のテー
プ端部(201)の両側に、切れ目(4a,4b)を入
れる。
【0022】切れ目(4a,4b)の長さはフィルムの
一方端部(101)と他方端部(102)とが貼り合わ
されていない端部の長さよりも長く、一方端部(10
1)の長さよりも短くすることが必要である。
【0023】切れ目(4a,4b)の長さがフィルムの
一方端部(101)よりも長ければ被包装物(3)を覆
うフィルム(1)の一部を切断することになり、防湿性
・保香性を確保できない。
【0024】一方、切れ目(4a,4b)の長さが一方
端部(101)と他方端部(102)の貼り合わせ部ま
で届いていない場合には、非接着部(5)を摘み上げる
だけでは、被包装物(3)を覆うフィルム(1)を破断
することが不可能となる。
【0025】次いで包装ステップ2では、一方端部(1
01)を他方端部側に折り曲げ、他方端部(102)と
貼り合わされていない一方端部の範囲で、テープ端部
(201)を挟んだ切り目を含む非接着部(5)を接着
せずに残るように、その他のフィルムの一方端部(10
1)と貼り合わされている他方端部(102)を被包装
物(3)の表面を覆うフィルム(1)面に接着し、密封
する。
【0026】図2はフィルムの一方端部(101)と他
方端部(102)を被包装物(3)の表面を覆うフィル
ム(1)面に接着し、密封した状態を示している。
【0027】網掛けで示す部分は引き裂きテープ端部
(201、202)を固着したフィルムの一方端部(1
01)と他方端部(102)が合掌状に貼り合わされ、
且つ、被包装物(3)の表面を覆うフィルム(1)面に
接着された部分を示す。
【0028】又、斜線で示す部分は、引き裂きテープの
一方端部(201)が固着したフィルムの一方端部(1
01)のみが被包装物(3)の表面を覆うフィルム
(1)面に接着された部分を示し、その中央付近で斜線
のない部分はテープ端部(201)を挟んだ両側の切れ
目(4a、4b)を含む非接着部(5)を示している。
【0029】非接着部(5)は、図2に示されるよう
に、フィルムの一方端部(101)と他方端部(102)
が貼り合わされた部分(網掛け部分)にまで達しないこ
とが必要で、それによって、図4の拡大図に示すように
フィルムの一方端部に固着している引き裂きテープの一
方端部(201)が被包装物(3)の表面を覆うフィル
ム(1)面の一部と貼り合わされ、引き裂きテープの一
方端部(201)の一部がフィルムの一方端部(101)とフ
ィルム(1)に一重に挟まれた部分(A)を作ることが可
能となる。 但し、図4の拡大図において引き裂きテー
プの一方端部(201)と他方端部(202)が直接重なる部
分は接着されていない。
【0030】上記のように、引き裂きテープの一方端部
(201)と他方端部(202)とが直接重なり合っ
て、フィルムがテープを二重に挟んでしまうことによる
隙間を生じることがなく、防湿性・保香性を悪化する恐
れがない。
【0031】非接着部(5)が、網掛けで示すフィルム
の一方端部と他方端部が貼り合わされた部分に達してし
まっている場合には、一方端部(101)と他方端部
(102)との間にテープが二重に挟まった状態とな
り、防湿性・保香性が悪化する恐れがあり好ましくな
い。
【0032】最終段階の包装ステップ3では図3に示す
様に側面部6を密封状態で接着し、全包装工程を完了す
る。
【0033】以上により、本発明の切れ目に挟まれた、
引き裂きテープの一方端部(201)が固着したフィル
ムの一方端部(101)の非接着部(5)を摘み上げ、
フィルム(1)の巻きつけ方向に引っ張ることにより、
包装体に被覆したフィルム(1)が破断され、且つ、容
易に切り離される、易開封包装体を得ることが出来る。
【0034】
【発明の効果】本発明により、包装体に使用したフィル
ムを引き裂き用テープで確実に破断され、容易に切り離
すことが可能で、かつ、密封性に優れ、包装機にテープ
とフィルムの長さを調整する制御機構を必要としない、
易開封包装体を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開封構造を設けた包装体の包装ステップ1の状
態を示す斜視図である。
【図2】開封構造を設けた包装体の包装ステップ2の状
態を示す斜視図である。
【図3】開封構造を設けた包装体の包装ステップ3の状
態を示す斜視図である。
【図4】図3に示すX−Xで切った断面図とその拡大図
である。
【図5】従来の、フィルムを物体に巻き付けた包装体の
斜視図である。
【図6】図5の包装体のXI−XIで切った断面での概要
説明図である。
【符号の説明】
1 フィルム 2 引き裂きテープ 3 被包装物 4a 切れ目 4b 切れ目 5 非接着部 6 側面部 7 包装体 101 フィルムの一方端部 102 フィルムの他方端部 201 引き裂きテープの一方端部 202 引き裂きテープの他方端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被包装物(3)がフィルム(1)によって包
    装された包装体(7)において、被包装物(3)の巻き付
    け方向の周囲の長さと、フィルムの一方端部(101)お
    よび他方端部(102)の長さの和に相当する長さの引き
    裂きテープ(2)がフィルム(1)の巻き付け方向に連続
    して、フィルム(1)に固着され、フィルムの一方端部
    (101)が他方端部(102)より長くなるように合掌状に
    貼り合わされ、フィルムへの切れ目が、貼り合わされて
    いないフィルムの一方端部(101)の先端から貼り合わ
    された部分に届く長さまで、かつ引き裂きテープ(2)
    に沿って、該テープの両側にあり、フィルムの一方端部
    (101)を他方端部(102)側に折り、被包装物(3)の
    表面を覆うフィルム(1)に接着する際に、他方端部(1
    02)と接着していないフィルムの一方端部(101)にお
    いて、引き裂き用テープ(2)の一部及びテープ両側の
    切れ目の一部さらにその外側にあるフィルムの一部を含
    む領域を有する非接着部(5)が備えてあることを特徴
    とする易開封包装体。
  2. 【請求項2】被包装物(3)に角がある場合に、フィル
    ムの一方端部(101)の端を被包装体(3)の角縁と揃え
    ることを特徴とする、請求項1に記載の易開封包装体。
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