JP2003211332A - カムシャフトの製造装置およびその製造方法 - Google Patents

カムシャフトの製造装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP2003211332A
JP2003211332A JP2002011683A JP2002011683A JP2003211332A JP 2003211332 A JP2003211332 A JP 2003211332A JP 2002011683 A JP2002011683 A JP 2002011683A JP 2002011683 A JP2002011683 A JP 2002011683A JP 2003211332 A JP2003211332 A JP 2003211332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
shaft
piece
cam piece
camshaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002011683A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Maruyama
法之 円山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2002011683A priority Critical patent/JP2003211332A/ja
Publication of JP2003211332A publication Critical patent/JP2003211332A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、各カムピースを各カムテーブ
ルに対して大きく一定の面積で接しさせて安定して保持
させ、確実且つ正確にカムピースをシャフトに固定する
ことができるカムシャフトの製造装置およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 カムシャフトの製造装置は、第1位置と
第2位置との間で移動可能とされた複数のカムテーブル
1(a〜h)と、各カムピースCの各軸穴Caにシャフ
トSを挿通すべくシャフトSを保持してその軸方向に移
動させるシャフト挿通手段と、を備えている。各カムテ
ーブル1(a〜h)は、保持手段6が各カムピースCを
前記所定の位相で保持するよう構成され、シャフト挿通
部7が第1位置側の側縁に開放するよう形成され、第2
位置が各カムピースCのノーズCbが向く方向である前
記所定の位相と直交する方向に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カムシャフトの製
造装置およびその製造方法に関し、特に、軸穴を有する
複数のカムピースをそれぞれ所定の位相でシャフトに固
定してなる、カムシャフトの製造装置、および、複数の
カムピースの各軸穴にシャフトを挿通して、各カムピー
スをそれぞれ所定の位相でシャフトに固定する、カムシ
ャフトの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カムシャフトには、内燃機関の給排気バ
ルブを開閉させるための動弁機構などに使用されるよう
に、複数のカムピースのノーズを所定の位相に向かせた
状態で、各カムピースの軸穴にシャフトを挿通して固定
してなるカムシャフトがある。そして、かかる動弁機構
のカムピースの中には、給排気バルブの開閉時期を変更
することができるように、カムプロフィール面がそのカ
ムシャフトの軸線に対して傾斜して、隣接する両側面の
面積が異なるように成形された所謂三次元カムがある。
このような三次元カムでは、シャフトの軸方向に移動さ
せることにより、給排気バルブの開閉時期が変更され
る。
【0003】かかるカムシャフトを製造するための従来
の技術としては、例えば、特開平12―61749号公
報に開示されているように、必要数のカムピースをシャ
フト本体の所定位置へと挿入し固定するカムシャフトの
組立装置であって、前記カムピースを予め所定の回転角
(位相)に合わせた状態で1個づつ載置する複数のカム
テーブルと、該複数のカムテーブル上のカムピースが同
軸上に整列する第1位置、及び各カムテーブルが重なら
ないように離間する第2位置との間で各カムテーブルを
変位させる変位手段と、各カムテーブルが前記第1位置
にあるときに前記シャフト本体を各カムテーブル上のカ
ムピースに挿通する挿通手段とを有することを特徴とす
るカムシャフトの組立装置が知られている。
【0004】また、当該公報には、前記カムテーブル
に、前記カムピースを前記カムテーブル上で移動可能に
支持するフローティングホルダを設けることや、前記カ
ムテーブルが前記第2位置にあるとき、隣接するカムテ
ーブル同士が階段状に位置することなども開示されてい
る。
【0005】そして、当該公報においては、図11にも
示すように、第2位置にあるときに各カムテーブル1'
が平面視で一直線状となるように配置された状態が開示
されており、そのために、各カムテーブル1'上でカム
ピースを所定の位相に合わせた状態で保持することがで
きるように構成されていることが、すなわち、各クラン
プの形状が各カムピースを所定の位相で保持することが
できるように各カムピースの位相に応じて成形されてい
ることが開示されている。また、カムテーブル1'に
は、一般に、保持したカムピースの軸穴にシャフトを挿
通することができるようにすると共に第1位置でカムピ
ースが固定されたシャフトを抜き取ることができるよう
にするためのシャフト挿通部7’が形成されている。そ
して、カムピースは、カムテーブル1’上の、シャフト
挿通部7’の周囲に接するように載置されて保持され
る。当該公報におけるシャフト挿通部7’は、複数のカ
ムテーブル1’が平面視で一直線状となるように配列さ
れて第1位置と第2位置との間で移動するよう構成され
ているため、それぞれシャフトSの挿入軸芯CLとは反
対側に向かって開放し、しかも、変位手段によって変位
される方向に対して交差する一定方向に設けられてい
る。さらに、当該公報においてカムピースを保持するク
ランパ6’は、一方のクランプ部材66’が固定され、
このクランプ部材66’に対して他方のクランプ部材6
7’が近接遠退するようにアクチュエータ61’に連結
されている。アクチュエータは61’は、クランプ部材
67’の移動延長線上に設けられており、カムプレート
1'の側縁から飛び出している。当該公報における各カ
ムテーブル1’は、そのアクチュエータは61’が飛び
出していない一方の側縁のみがリニアガイドにより所謂
片持ちで支持されている。
【0006】このような装置を使用して三次元カムピー
スを有するカムシャフトを組立てる場合には、一般に、
三次元カムピースの面積が小さい方の側面を基準として
カムテーブルに接するように保持される。そして、カム
ピースを加熱してその軸穴を拡張させ、この拡張された
状態の軸穴にシャフトを挿通し、カムピースを冷却する
ことにより軸穴を元の径に収縮させる、所謂締まりばめ
によってシャフトにカムピースを固定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平12―61749号公報に開示された従来の技術に
あっては、平面視で一直線状となるように配列された各
カムテーブル1’に対して各カムピースが所定の位相で
保持されるため、カムピースCの配置される位相によっ
てはカムテーブル1’のシャフト挿通部7’の周囲に接
する面積、すなわち受け面の面積(図11の斜線で示し
た部分を参照)が少なかったり、受け面が安定しない場
合があった。
【0008】一方、各カムテーブル1’が第1位置に移
動することにより整列された各軸穴にシャフトを挿通す
るときに、シャフトの挿通軸芯に対するカムピースの軸
穴の軸芯にズレが生じていると、シャフトの先端がカム
ピースの軸穴の周囲に衝突して、フローティングホルダ
によりカムピースをカムテーブル上で移動させる分力だ
けでなく、カムピースを傾けるように作用する分力が発
生する。そのため、上述したように受け面の面積が少な
かったり受け面が安定していないと、シャフトの先端が
衝突することによってカムピースが傾くことがある。カ
ムピースが傾いた状態では、その軸穴のシャフトの軸方
向に関する投影面積が小さくなるため、その状態となっ
たカムピースの軸穴にシャフトを挿通させることができ
なくなったり、軸穴の内周面をシャフトが擦って所謂か
じりが発生する可能性があるなどの問題があった。ま
た、受け面が大きく安定している場合であっても、カム
テーブルの剛性が低いと、シャフトの先端が衝突するこ
とによってそのカムピースを保持しているカムテーブル
が傾いた状態となり、上記と同様の問題が発生する。
【0009】さらには、シャフトの先端が衝突すること
による衝撃力、カムピースをカムテーブル上で移動させ
る分力、および、カムピースを傾けるように作用する分
力のバランスにより、カムピースが傾いた状態からその
軸穴にシャフトを挿通することができたとしても、カム
ピースのシャフトに対する軸方向の固定位置がずれる場
合がある。製造するカムシャフトが内燃機関の動弁機構
に使用される三次元カムである場合には、特に、給排気
バルブの開閉時期に誤差が生じるという問題もあった。
【0010】さらに、上記従来の技術にあっては、第2
位置にあるときに各カムテーブル1’が平面視で一直線
状となるように配置されているために、各クランパ6’
がカムピースCを所定の位相に合わせた状態で保持する
ことができるように構成されている必要がある。そのた
め、図11に示すように、保持するカムピースCの位相
に応じてクランプ部材66’、67’を成形する必要
や、カムピースCをその位相に応じてクランプ部材6
6’、67’間にセットする必要があるという問題や、
また、カムピースCの位相によっては、かかるクランプ
部材66’、67’によってカムピースCを所定の位相
に正確に保持することが困難となる場合があるなどの問
題があった。そして、上記従来の技術にあっては、第2
位置にあるときに各カムテーブル1’が平面視で一直線
状となるように配置されているために、シャフトSをカ
ムテーブル1’のシャフト挿通部7から抜き出してカム
シャフトCSを取り出すことと、カムテーブルを第2位
置に後退移動させることと、その後、次の製造サイクル
で組み付けられるカムピースCを各カムテーブル1(a
〜h)にセットすることとを別々に行わなければならな
いために、製造サイクルの時間がかかるという問題があ
った。
【0011】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
もので、簡単な構成で、各カムピースを各カムテーブル
に対して大きく一定の面積で接しさせて安定して保持さ
せることができ、もって、確実且つ正確にカムピースを
シャフトに固定することができるカムシャフトの製造装
置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のカムシャフト
の製造装置に係る発明は、上記課題を解決するため、軸
穴を有する複数のカムピースをそれぞれ所定の位相でシ
ャフトに固定してなる、カムシャフトの製造装置であっ
て、シャフトを挿通する軸芯上に各カムピースの各軸穴
を整列させる第1位置、および、該第1位置からシャフ
ト挿通軸芯の周方向に離れて変位した第2位置、の間で
移動可能とされており、各カムピースを保持する保持手
段と、第1位置において前記所定の位相で保持された各
カムピースの軸穴と対応してシャフトを挿通させること
ができ、且つ、側縁に開放して各カムテーブルを第1位
置で挿通されたシャフトから抜き出して第2位置に移動
させることができるように形成されたシャフト挿通部と
を有する、複数のカムテーブルと、各カムテーブルが第
1位置に移動されて各カムピースの各軸穴がシャフト挿
通軸芯に整列されたときに各カムピースの各軸穴にシャ
フトを挿通する手段と、を備えており、各カムテーブル
は、保持手段が各カムピースを前記所定の位相で保持す
るよう構成され、シャフト挿通部が第1位置側の側縁に
開放するよう形成され、第2位置が各カムピースの前記
所定の位相と直交する方向に設定されていることを特徴
とするものである。請求項2のカムシャフトの製造装置
に係る発明は、上記課題を解決するため、請求項1に記
載の発明において、各カムテーブルの保持手段は、各カ
ムピースのノーズ側とその反対側とをクランプすること
により、各カムピースを前記所定の位相で保持するもの
であることを特徴とするものである。請求項3のカムシ
ャフトの製造装置に係る発明は、上記課題を解決するた
め、請求項1または2に記載の発明において、各カムテ
ーブルの移動方向に沿った両側縁をリニアガイドによっ
て支持することを特徴とするものである。請求項4のカ
ムシャフトの製造装置に係る発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1〜3のいずれかに記載の発明におい
て、各カムテーブルのシャフト挿通部の周囲近傍に、第
1位置に移動されたときに隣接する他のカムテーブルと
の間に介在する受け部材が配設されていることを特徴と
するものである。請求項5のカムシャフトの製造装置に
係る発明は、上記課題を解決するため、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において、各カムテーブルを、シ
ャフトの挿通軸芯の周方向に120度の角度を持たせて
配列したことを特徴とするものである。請求項6のカム
シャフトの製造装置に係る発明は、上記課題を解決する
ため、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
各カムテーブルを、シャフトの挿通軸芯の周方向に90
度の角度を持たせて配列したことを特徴とするものであ
る。
【0013】また、請求項7のカムシャフトの製造方法
に係る発明は、上記課題を解決するため、複数のカムピ
ースの各軸穴にシャフトを挿通して、各カムピースをそ
れぞれ所定の位相でシャフトに固定する、カムシャフト
の製造方法であって、シャフト挿通軸芯の周方向であっ
て各カムピースの前記所定の位相と直交する方向に離れ
て変位した第2位置で、各カムピースをそれぞれカムテ
ーブル上に前記所定の位相で保持し、シャフトを挿通す
る軸芯上に各カムピースの各軸穴が整列する第1位置に
各カムテーブルを移動させ、各カムピースの各軸穴にシ
ャフトを挿入し固定してカムシャフトを得て、各カムピ
ースをそれぞれカムテーブルから解放し、各カムテーブ
ルを前記第2位置に後退移動させてカムシャフトを取り
出すことを特徴とするものである。請求項8のカムシャ
フトの製造方法に係る発明は、上記課題を解決するた
め、請求項7に記載の発明において、カムシャフトを軸
方向に所定量移動させて、各カムピースを各カムテーブ
ルから相対的に離間させることにより、各カムピースを
それぞれカムテーブルから解放することを特徴とするも
のである。
【0014】請求項1の発明では、シャフトに固定する
各カムピースの位相に応じてシャフト挿入軸芯の周囲に
配列された各カムテーブルを第1位置からシャフト挿通
軸芯の周方向に退避した第2位置に位置させ、各カムピ
ースが所定の位相となるように各ノーズを所定の方向に
向けて保持手段にセットし保持させる。各カムテーブル
の、保持手段が各カムピースを前記所定の位相で保持す
るよう構成され、シャフト挿通部が第1位置側の側縁に
開放するよう形成され、第2位置が各カムピースの前記
所定の位相と直交する方向に設定されていることによ
り、各カムピースは、各カムテーブルに対して最大の面
積で接地するため、安定した状態で保持される。次い
で、各カムテーブルを第1位置に前進移動させて、各カ
ムピースの各軸穴をシャフトの挿入軸芯に整列させ、挿
通手段によってシャフトを軸方向に移動させて各カムピ
ースの各軸穴および各カムテーブルの各シャフト挿通部
に挿通する。各カムピースが各カムテーブルに安定して
保持されているため、カムピースの軸穴がシャフト挿入
軸芯に対して芯ズレしていることによりシャフトの先端
がカムピースの軸穴の周囲に衝突する場合であっても、
カムピースが傾くことなく芯ズレが修正されて軸穴にシ
ャフトが挿通される。その後、保持手段による各カムピ
ースの保持を解放して、各カムテーブルを第2位置に後
退移動させる。このとき、各カムテーブルに設けられた
各シャフト挿通部が第1位置側の側縁に開放するよう形
成され、第2位置が各カムピースの前記所定の位相と直
交する方向に設定されているため、各カムテーブルをそ
れぞれ第2位置へと後退移動させることによりシャフト
が各カムテーブルのシャフト挿通部から相対的に抜き出
されて、製造されたカムシャフトが取り出し可能とな
る。請求項2の発明では、請求項1に記載の発明におい
て、各カムテーブルの保持手段が、各カムピースのノー
ズ側とその反対側とをクランプすることにより、各カム
ピースを前記所定の位相で保持するものであるため、各
保持手段のカムピースと接する部分が同じ形状となると
共に、各カムピースが保持手段に対して同じ方向に保持
される。請求項3の発明では、請求項1または2に記載
の発明において、各カムテーブルの変位方向に沿った両
側縁がリニアガイドによって支持されていることによ
り、各カムテーブルの剛性が向上し、各保持手段によっ
て各カムピースがより確実に安定して各カムテーブルに
保持される。請求項4の発明では、請求項1〜3のいず
れかに記載の発明において、各カムテーブルのシャフト
挿通部の周囲近傍に、第1位置に移動されたときに隣接
する他のカムテーブルとの間に介在する受け部材が配設
されていることにより、カムテーブルの剛性が向上し、
各カムピースがより確実に安定して各カムテーブル上に
保持される。請求項5の発明では、請求項1〜4のいず
れかに記載の発明において、各カムテーブルをシャフト
の挿入軸芯の周方向に120度の角度を持たせて配列し
たことにより、カムピースのノーズがシャフトの周方向
に120度の角度を持った位相で固定されたカムシャフ
トが製造される。請求項6の発明では、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において、各カムテーブルをシャ
フトの挿入軸芯の周方向に90度の角度を持たせて配列
したことにより、カムピースのノーズがシャフトの周方
向に±90度の角度を持って4方向に固定されたカムシ
ャフトが製造される。
【0015】また、請求項7の発明では、シャフト挿通
軸芯の周囲であって各カムピースの所定の位相と直交す
る方向に離して設定された第2位置で、各カムピースの
各ノーズをそれぞれ前記所定の位相に向かせた状態でカ
ムテーブル上にセットし保持する。各カムテーブルの第
2位置が各カムピースの所定の位相と直交する方向に設
定されているため、各カムテーブルのシャフト挿通部の
開口は第1位置に向かって開放するように成形されてい
る。そのため、各カムピースは各カムテーブルに対して
最大の面積で接地するため、安定した状態で保持され
る。そして、シャフトを挿通する軸芯上に各カムピース
の各軸穴が整列する第1位置に各カムテーブルを前進移
動させ、その後、各カムピースの各軸穴およびカムテー
ブルのシャフト挿通部にシャフトを挿通し、各カムピー
スの軸穴とシャフトを固定してカムシャフトを得る。各
カムピースが各カムテーブルに安定して保持されている
ため、カムピースの軸穴がシャフト挿入軸芯に対して芯
ズレしていることによりシャフトの先端がカムピースの
軸穴の周囲に衝突する場合であっても、カムピースが傾
くことなく芯ズレが修正されて軸穴にシャフトが挿通さ
れる。次いで、各カムピースの保持を解除してそれぞれ
カムテーブルから解放し、各カムテーブルをそれぞれの
前記第2位置に後退移動させることにより、シャフトを
各カムテーブルの各シャフト挿通部の開放部から相対的
に抜き出すと、カムシャフトを取り出すことが可能とな
る。請求項8の発明では、請求項7に記載の発明におい
て、カムシャフトを軸方向に所定量移動させて、各カム
ピースを各カムテーブルから相対的に離間させることに
より、カムテーブルから各カムピースがそれぞれ各カム
ピースが離間されて解放されるため、各カムテーブルが
確実にそれぞれの前記第2位置に後退移動してシャフト
が各カムテーブルの各シャフト挿通部の開放部から相対
的に抜き出される。
【0016】
【発明の実施の形態】最初に、本発明のカムシャフトの
製造装置の実施の一形態を図1〜図9に基づいて詳細に
説明する。なお、この実施の形態におけるカムシャフト
CSは、カムプロフィールが回転軸方向に連続して変化
し、カムプロフィール面と隣接する両側面の面積を異な
らせて成形された3次元カムピースCが使用されてお
り、主に、V型6気筒エンジンの給排気弁の動弁機構に
使用されるものを製造する場合により説明する。同一符
号は、同一部分または相当する部分を示すものとする。
【0017】この実施の形態におけるカムシャフトの製
造装置は、概略、軸穴Caを有する複数のカムピースC
をそれぞれ所定の位相でシャフトSに固定してなる、カ
ムシャフトCSを製造するための装置であって、シャフ
トSを挿通する軸芯CL上に各カムピースCの各軸穴C
aを整列させる第1位置、および、この第1位置からシ
ャフト挿通軸芯CLの周方向に離れて変位した第2位
置、の間(X方向)で移動可能とされた複数のカムテー
ブル1(a〜h)と、各カムピースCの軸穴Caを拡径
させる加熱手段2と、各カムテーブル1(a〜h)を第
1位置と第2位置との間で移動させる変位手段3と、各
カムテーブル1(a〜h)が第1位置に移動されて各カ
ムピースCの各軸穴Caがシャフト挿通軸芯CLに整列
されたときに各カムピースCの各軸穴CaにシャフトS
を挿通すべくシャフトSを保持してその軸方向に移動さ
せるシャフト挿通手段4と、を備えている。各カムテー
ブル1(a〜h)は、各カムピースCを保持する保持手
段6と、第1位置において前記所定の位相で保持された
各カムピースCの軸穴Caと対応してシャフトSを挿通
させることができ、且つ、側縁に開放して各カムテーブ
ル1(a〜h)を第1位置で挿通されたシャフトSから
抜き出して第2位置に移動させることができるように形
成されたシャフト挿通部7と、を有している。そして、
各カムテーブル1(a〜h)は、保持手段6が各カムピ
ースCを前記所定の位相で保持するよう構成され、シャ
フト挿通部7が第1位置側の側縁に開放するよう形成さ
れ、第2位置が各カムピースCのノーズCbが向く方向
である前記所定の位相と直交する方向に設定されてい
る。
【0018】さらに、この実施の形態におけるカムシャ
フトの製造装置は、各カムテーブルの保持手段(以下、
クランパ6という)がカムピースCのノーズ側の先端部
Cbとその反対側である基端部Ccとをクランプするよ
う構成されており、各カムテーブル1(a〜h)の移動
方向に沿った両側縁がリニアガイド5,5によって支持
されており、各カムテーブル1(a〜h)のシャフト挿
通部7の周囲近傍に、第1位置に移動されたときに隣接
する他のカムテーブル1との間に介在する受け部材8が
配設されている。そして、各カムテーブル1(a〜h)
は、シャフトSに固定するカムピースCの位相に応じて
シャフトSの挿入軸芯CLの周方向に、120度の角度
の間隔で3列で、シャフトSの挿入軸芯CLを中心とし
て放射状に配列されている。
【0019】各カムテーブル1(a〜h)は、平板状の
部材により構成されてなるもので、図6などに示すよう
に、その上面の略中央部には、クランパ6が設けられて
いる。クランパ6は、リニアガイド5(後述する)によ
ってそれぞれX方向と直交する方向(Y方向)に移動可
能に支持された一対からなるクランプアーム60、60
と、両クランプアーム60、60の間に設けられて両者
を近接・遠退させるように駆動するアクチュエータ61
と、により構成されている。両クランプアーム60、6
0はX方向に延在するように配置されている。クランパ
6のリニアガイドは、カムテーブル1(a〜h)の上面
にY方向に延在するように設けられたスライドレール6
2と、各クランプアーム60,60の中間部に設けられ
たスライドレール62に摺動可能に係合されるスライダ
63と、により構成されている。アクチュエータ61
は、その本体が一方のクランプアーム60の後端に設け
られており、その伸長・退縮駆動される駆動ロッド61
aが他方のクランプアーム60の後端に接続されてい
る。クランプアーム60,60のY方向の両外側には、
クランプアーム60の開き位置を規制する外側ストッパ
64,64がそれぞれ立設されており、また両クランプ
アーム60,60の間には、クランプアーム60の閉じ
位置を規制する内側ストッパ65が設けられている。こ
のように構成することにより、クランパ6は、カムテー
ブル1(a〜h)のY方向の大きさがコンパクトなもの
となっており、カムテーブル1(a〜h)の両側縁を支
持するリニアガイド5,5に干渉することがない。な
お、クランパ6は、保持したカムピースCの軸穴Caが
それぞれのY方向にわずかに移動することを許容して芯
ズレを吸収するために、両クランプアーム60,60の
閉じ位置を規制する内側ストッパ65のY方向の幅がカ
ムピースCを保持した状態での両クランプアーム60,
60の間のY方向の幅よりもわずかに小さく、すなわ
ち、両クランプアーム60,60と内側ストッパ65と
の間に隙間が形成されるように設定されている。
【0020】両クランプアーム60,60の前端には、
保持する各カムピースCのノーズ側の先端部Cbおよび
その反対側である基端部Ccの形状に応じて成形された
クランプ部材67、66が取付けられている。各カムピ
ースCを各カムテーブル1(a〜h)に対してそれぞれそ
れぞれX方向と略直交するY方向に向けて同様にセット
して保持するため、各クランプ部材67、66を同じ形
状に成形することができ、しかも、各カムピースCを確
実に正確な角度で安定して保持することができる。な
お、クランプ部材66、67は、カムピースCを保持す
るための形状に限定されることなく、必要に応じて他の
ものを保持することができるように成形することもでき
る。例えば、カムシャフトCsに、その軸周りの回転角
度(姿勢)を検出するための角度センサR(図3を参
照)を設ける場合には、その角度センサRを組み付ける
位置に対応する所定のカムテーブル(例えば、1(a)
と1(d))に設けられるクランパ6のクランプ部材6
6、67は、かかる角度センサRを保持することができ
るような形状に成形される。そして、この実施の形態で
は、シャフトSに対して6つのカムピースCと2つの角
度センサRを組付けるために、8つのカムテーブル1
(a〜h)を有している。角度センサRを組付ける必要が
ない場合には、6つのカムテーブル(例えば、1
(b),1(c)と、1(e),1(f)と、1
(g),1(h))を用意し、または、所定のカムテー
ブル(1(a)と1(d))のクランパ6は空の状態と
することにより対応することができる。
【0021】各カムテーブル1(a〜h)に設けられる
シャフト挿通部7は、それぞれ第1位置に向かう前方縁
に開放するように切り欠き形成されている。シャフト挿
通部7のY方向の幅は、シャフトSの直径よりも僅かに
大きく設定されている。そして、シャフト挿通部7のX
方向の長さは、クランパ6に保持されたカムピースCの
軸穴Caと共にシャフトSを挿通することができるよう
に、カムピースCの軸穴Caと整合するように設定され
ている。シャフト挿通部7が各カムテーブル1(a〜
h)の第1位置に向かう前方縁に開放するように形成さ
れているため、各カムテーブル1(a〜h)は、カムシャ
フトCSの各カムピースCの間に位置するシャフトSが
相対的に抜かれて第2位置に退避するように後退移動す
ることができる。
【0022】V型6気筒エンジンの給排気弁の動弁機構
に使用されるカムシャフトCSを製造する場合、この実
施の形態では、1本のシャフトに対して6個のカムピー
スCと2個の角度センサRを組付けるために、以上のよ
うにそれぞれ構成されたカムテーブル1は、8つ1(a
〜h)が用意される。そして、カムピースCは、2個を
一組として、角度センサRと共に、シャフトSの軸周り
に120度の位相を持って組み付けられる。そのため、
図3に平面図で示すように、カムテーブル1(a),1
(b),1(c)と、1(d),1(e),1(f)
と、1(g),1(h)がそれぞれ平面視でシャフトS
の挿入軸芯CLの周囲に120度の間隔を持って放射状
に、その挿入軸芯CLに向かって配列されている。すな
わち、カムテーブル1(a),1(b),1(c)と、
1(d),1(e),1(f)と、1(g),1(h)
のそれぞれの第1位置と第2位置との間のX方向は、シ
ャフトSの挿入軸芯CLの周方向に120度の間隔を持
った位相となっている。また、各カムテーブル1(a〜
h)は、製造するカムシャフトCsに応じてカムピース
Cを所定の高さおよび間隔で保持することができるよう
に且つ水平方向に移動可能に支持されており、図1など
に示すように、それぞれが第2位置にあるときに側面視
で階段状となるように配列されている。
【0023】このように、本発明では、各カムテーブル
1(a〜h)のクランパ6が各カムピースCを組付ける
位相に応じてそれぞれノーズCbをY方向に向かせて同
様の姿勢で保持するよう構成され、各カムテーブル1
(a〜h)の第1位置と第2位置との間で移動する方向
が各カムピースCの保持された所定の位相と直交するX
方向に設定されており、シャフト挿通部7がシャフトS
の挿通軸芯CLと対向する第1位置側の側縁に開放する
よう形成されていることにより、各カムピースCを各カ
ムテーブル1(a〜h)に対して最大で一定の面積で接
地させるため、従来の技術よりも安定した状態で保持す
ることができる(図7の斜線で示した部分と図11の斜
線で示した個々の部分とを参照・比較されたい)。
【0024】図1および図3に示すように、基台9の下
方支持板90の上面には、リニアガイド5として、カム
テーブル1(a),1(b),1(c)と、1(d),
1(e),1(f)と、1(g),1(h)のうちでそ
れぞれ垂直方向に関して最下位置にあるカムテーブル1
(a),1(d),1(g)のX方向に沿った両側縁を
支持するための一対のスライドレール50,50がそれ
ぞれのX方向に平行に所定の高さで設けられている。ま
た、カムテーブル1(a),1(b)と1(d),1
(e)と1(g)の上面にも、リニアガイド5として、
それぞれ直上に隣接するカムテーブル1(b),1
(c)と1(e),1(f)と1(h)をそれぞれ支持
するための一対のスライドレール50,50がそれぞれ
のX方向に平行に設けられている。そして、各カムテー
ブル1(a〜h)の下面には、スライドレール50に摺
動可能に係合されるスライダ51が設けられている。こ
のような構成により、各カムテーブル1(a〜h)は、
保持したカムピースCの軸穴CaがシャフトSの挿入軸
芯CLと整合する第1位置とこの第1位置から水平方向
に離れた第2位置との間でそれぞれのX方向に移動する
ことが可能となっている。そして、各カムテーブル1
(a〜h)のX方向に沿った両側縁がリニアガイド5、5
によって安定して支持されるため、芯ズレが生じている
ことによってカムピースCの軸穴Caの周辺にシャフト
Sの先端が衝突した場合であっても、カムピースCを保
持する各カムテーブル1(a〜h)を傾かせるように作用
する力に対して対抗する剛性を向上させることができ
る。
【0025】さらに、図6に示すように、各カムテーブ
ル1(a〜h)のシャフト挿通部7の近傍には、保持し
たカムピースCの軸穴CaをシャフトSの挿入軸芯CL
と整合させた第1位置にカムテーブル1(a〜g)があ
るときに、それぞれ直上に隣接するカムテーブル1(b
〜h)のシャフト挿通部7の近傍との間に介在してサポ
ートする受け部材8が設けられている。このような構成
により、各カムテーブル1(a〜h)が第1位置にあると
きに上下に隣接するカムテーブル1がそれぞれサポート
されるため、芯ズレが生じることによってカムピースC
の軸穴Caの周辺にシャフトSの先端が衝突した場合で
あっても、カムピースCを保持する各カムテーブル1
(a〜h)を撓ませるように作用する力に対して対抗する
剛性を向上させることができる。なお、各受け部材8
は、概念的に説明するために図9(カムテーブル1
(g)、1(h)については図示を省略した)に示すよ
うに、第1位置に各カムテーブル1(a〜h)を変位さ
せたときに垂直方向に整合して水平面上で同位置となる
ように配設することが望ましい。
【0026】なお、本発明は、上述したようにV型6気
筒エンジンの給排気弁の動弁機構に使用されるカムシャ
フトを製造する実施の形態に限定されることなく、例え
ば図10に平面図で示すように、直列型の4気筒エンジ
ンの給排気弁の動弁機構に使用されるカムシャフトを製
造する場合にも適用できる。かかる場合には、例えば、
9つのカムテーブル1(a〜i)が用意される。カムテ
ーブル1(a),1(b),1(c),1(d)と、1
(e),1(f),1(g),1(h),1(i)は、
平面視でシャフトSの挿入軸芯CLの周囲に90度の間
隔を持って、その挿入軸芯CLに向かって2列で配列さ
れている。したがって、この場合においては、カムテー
ブル1(a),1(b),1(c),1(d),と、1
(e),1(f),1(g),1(h),1(i)のそ
れぞれのX方向は、シャフトSの挿入軸芯CLの周方向
に90度の間隔を持った位相で異なることとなる。この
ように、本発明は、製造するカムシャフトに応じて、必
要な数のカムテーブル1が用意され、平面視でシャフト
Sの挿入軸芯CLの周囲に所定の角度の間隔を持った位
相で配列される。図10に示した実施の形態では、1つ
のシャフトSに対して8つのカムピースCを組付けると
共に、1つの角度センサRを上端に組付けるために、9
つのカムテーブル1(a〜i)が用意さていれる。そし
て、最上位置のカムテーブル1(i)に設けられるクラ
ンパ6のクランプ部材66、67は、かかる角度センサ
Rを保持することができるような形状に成形される。
【0027】変位手段3は、各カムテーブル1(a〜
h)の一方の側方に沿って配設されたアクチュエータ3
0と、このアクチュエータ30によってそれぞれのX方
向に移動されるスライダ31と、各カムテーブル1(a
〜h)の一方の側縁に設けられスライダ31に係合され
る係合部材32と、を備えてなる。アクチュエータ30
によりスライダ31をX方向に移動させるのに伴って、
係合部材32が設けられた各カムテーブル1(a〜h)
は、第1位置とそれぞれの第2位置との間で変位され
る。なお、変位手段3は、保持したカムピースCの軸穴
CaがそれぞれのX方向にわずかに移動することを許容
して芯ズレを吸収するために、スライダ31の係合部材
32と係合されるX方向の幅が、係合部材32のX方向
の幅よりも僅かに大きく、すなわち、スライダ31と係
合部材32との間に隙間が形成されるように設定されて
いる。ここで、第1位置とは、各カムテーブル1(a〜
h)のクランパ6に保持されたカムピースCの軸穴Ca
がシャフトSの挿入軸芯CLと整合する位置をいい、第
2位置とは、各カムテーブル1(a〜h)がシャフトS
の挿入軸芯CLからそれぞれX方向に退避して階段状に
配列される位置をいう。そして、シャフトSの挿入軸芯
CLとは、各カムテーブル1(a〜h)が第1位置に移
動されたときに、整列されたカムピースCの軸穴Ca軸
芯またはこの軸穴Caに挿入するシャフトSの軸芯を意
味する。そして、シャフトSを挿入する前においては、
後述するように位置決めされたシャフトSの軸芯の延長
線を意味する
【0028】加熱手段2は、図1のみに示すように、各
カムテーブル1(a〜h)が第2位置にあるときにそれ
ぞれ保持されたカムピースCに対して当接または近接さ
れるヒータ20と、このヒータ20をカムピースCに対
して当接または近接させ、また、カムピースCから退避
させるよう駆動するアクチュエータ21と備えている。
各ヒータ20は、各カムテーブル1(a〜h)の配列毎
に、支持部材22によって連結され、対応する各カムテ
ーブル1(a〜h)に保持されたカムピースCの水平位
置および高さに応じて階段状に支持されている。各アク
チュエータ21の駆動ロッド21aは支持部材22に連
結されており、また、支持部材22に設けられたガイド
ロッド23が上方支持板91に挿通されている。アクチ
ュエータ21の駆動ロッド21aを伸長駆動させること
により、支持部材22に支持されたヒータ20が下降し
てカムピースCに当接または近接され、また、駆動ロッ
ド21aを退縮駆動させることにより、支持部材22に
支持されたヒータ20を上昇させてカムピースCから退
避させる。なお、図1では、カムテーブル1f,1gと
対応する加熱手段2を省略示していることに注意された
い。
【0029】挿通手段4は、図4に示すように、シャフ
トSに一端を仮支持するクランパ40と、クランパ40
に仮支持されたシャフトSの軸方向の位置を位置決めす
る位置決め機構41と、位置決めされたシャフトSの他
端を支持して各カムテーブル1(a〜h)が第1位置に
あるときのカムピースCの軸穴CaにシャフトSを案内
する支持機構42と、シャフトSをその軸方向に変位さ
せてカムピースCの軸穴CaにシャフトSを挿通させる
挿通機構43と、を備えている。
【0030】位置決め機構41は、昇降移動板44のブ
ラケット440の下面に設けられた基準センタピン41
0(図4および図5)と、この基準センタピン410に
対してクランパ40に仮支持されたシャフトSの一端を
押し当てて係合させるアクチュエータ411とを備えて
いる。アクチュエータ411は、作動部材412を介し
てクランパ40と連結されている。作動板412には、
昇降移動板44のブラケット440に挿通されるガイド
ロッド413が設けられている。シャフトSの両端面に
は、それぞれ位置決め用のテーパ状の凹部(図示は省略
する)が形成されている。アクチュエータ411の駆動
により一端の凹部に基準センタピン410が押し当てら
ると、シャフトSの一端は軸方向および径方向に位置決
めされる。
【0031】支持機構42は、昇降移動板44に設けら
れたアクチュエータ420と、アクチュエータ420の
駆動ロッド420aにブラケット421を介して設けら
れたセンタロッド422と、を備えている。センタロッ
ド422は、各カムテーブル1(a〜h)に支持された
カムピースCの軸穴Caよりも小径で、全てのカムピー
スCの軸穴Caを通過して、位置決め機構41により一
端が支持位置決めされたシャフトSの他端に押し当てる
ことができる長さに設定されている。
【0032】挿通機構43は、位置決め機構41の基準
センタピン410と支持機構42のセンタロッド422
を軸方向に移動させるアクチュエータ420とが設けら
れた昇降移動板44を昇降移動させるもので、基台9に
立設された一対の支持柱92にはそれぞれスライドレー
ル430が垂直方向に延在するように設けられており、
このスライドレール430には、昇降移動板44に設け
られたスライダ431が摺動可能に係合されている。そ
して、基台9にはモータ432によって軸周りに回転駆
動されるボールねじ軸433がスライドレール430と
平行に設けられており、昇降移動板44にはボールねじ
軸433に螺合されるボールねじナット434が設けら
れている。モータ432を駆動することにより、軸周り
にボールねじ軸433が回転されてこれに螺合されたボ
ールねじナット434と共に、シャフトSの両端を位置
決め保持した基準センタピン410およびセンタロッド
422を軸方向に移動させる。
【0033】以上のように構成されたカムシャフトの製
造装置は、図2に平面図で示すように、その周囲を取り
囲むように安全柵93が設けられている。各カムテーブ
ル1(a〜h)を第2位置に後退させた状態で、安全柵
93の外側から作業者が各カムテーブル1(a〜h)の
クランパ6にカムピースCを、そのノーズCbがそれぞ
れのY方向と同じ向きとなるように、容易にセットする
ことができる。
【0034】次に、本発明のカムシャフトの製造方法の
実施の一形態を、図1から図9に示したように構成され
た製造装置を使用した場合により、詳細に説明する。本
発明のカムシャフトの製造方法は、概略、複数のカムピ
ースCの各軸穴CaにシャフトSを挿通して、各カムピ
ースCをそれぞれ所定の位相でシャフトSに固定する、
カムシャフトCSの製造方法であって、シャフト挿通軸
芯CLの周方向であって各カムピースCの前記所定の位
相と直交するX方向に離れて変位した第2位置で、各カ
ムピースCをそれぞれカムテーブル1(a〜h)上のク
ランパ6に前記所定の位相で保持し、シャフトSの挿通
軸芯CL上に各カムピースCの各軸穴Caが整列する第
1位置に各カムテーブル1(a〜h)を移動させ、各カ
ムピースCの各軸穴CaにシャフトSを挿入し固定して
カムシャフトCSを得て、各カムピースCをそれぞれカ
ムテーブル1(a〜h)のクランパ6から解放し、各カ
ムテーブル1(a〜h)を前記第2位置に後退移動させ
ることにより、シャフトSから各カムテーブル1(a〜
h)を相対的に抜き出してカムシャフトCSを取り出す
ものである。さらに本発明のカムシャフトの製造方法
は、上述した構成に加えて、カムシャフトSを軸方向に
移動させてカムピースCをカムテーブル1(a〜h)か
ら離間させることにより、各カムピースCをそれぞれカ
ムテーブル1(a〜h)から解放するものである。な
お、ここでは便宜上、カムテーブル1(a〜h)の各ク
ランパ6にそれぞれカムピースCを保持させると記載し
たが、図1〜図9に示した実施の形態の場合、正確には
後述するように、カムテーブル1(a〜h)のうちの所
定のカムテーブル(例えば、1(b),1(c)と、1
(e),1(f)と、1(g),1(h))の各クラン
パ6に保持させ、他のカムテーブル(例えば、1
(a),1(d))のクランパ6には角度センサRを保
持させる。
【0035】カムシャフトCSを製造するに際しては、
最初に、各カムテーブル1(a〜h)をシャフトSの挿
入軸芯CLからそれぞれ所定の距離で離間して階段状と
なる第2位置に位置させておく。この状態で、安全柵9
3の外側から作業者がそれぞれ配列された各カムテーブ
ル1(a),1(b),1(c)と1(d),1
(e),1(f)と1(g),1(h)の各クランパ6
にカムピースCまたは角度センサRを所定の位相にセッ
トする。この実施の形態で使用される製造装置では、各
カムテーブル1(a〜h)がカムピースCを組付ける所
定の位相に応じてシャフトSの挿入軸芯CLの周囲に放
射状に3列で配列されているため、各列のカムテーブル
1(a),1(b),1(c)と1(d),1(e),
1(f)と1(g),1(h)に対してカムピースCの
ノーズCbをそれぞれ同じ方向に向けてセットすること
ができる。なお、上述したように、必要に応じて角度セ
ンサをシャフトSに設ける場合には、その角度センサR
を所定のカムテーブル1(a),1(h)のクランパ6
にセットする。次いで、クランパ6のアクチュエータ6
1を駆動してクランプアーム60、60を互いに近接さ
せ、クランプ部材66、67によってカムピースCのノ
ーズCbと基端部Ccを保持する。このように保持され
たカムピースCはそれぞれのX方向に対して略直交する
Y方向にノーズCbが向いた状態で保持される。そし
て、各カムピースCは、それぞれシャフト挿通部7が形
成されたカムテーブル1(a〜h)に対して、最大で一
定の面積で接した状態で安定して各クランパ6によって
保持されることとなる。
【0036】その後、カムテーブル1a〜1hを第2位
置に維持した状態で、加熱手段2のアクチュエータ21
の駆動ロッド21aを伸長駆動し、カムピースCにヒー
タ20を当接または近接させて加熱する。カムピースC
の軸穴Caは、加熱前の室温においてはシャフトSの径
よりも僅かに小さく、例えば両者の径の差が約30μm
程度となるように設定されている。そしてヒータ20に
よりカムピースCを例えば室温+250℃程度に加熱す
ると、その軸穴Caの径は、シャフトSよりも30μm
程度大きくなる。この軸穴Caの拡大によってシャフト
Cを抵抗なく軸穴Caに挿通することが可能となる。
【0037】続いて、変位手段3のアクチュエータ30
を駆動しクランパ6に保持されたカムピースCをX方向
に前進移動させて第1位置にカムテーブル1(a〜h)
を位置させ、その軸穴CaをそれぞれシャフトSの挿入
軸芯CLに整列させる。また、カムピースCを保持した
各カムテーブル1(a〜h)が第1位置に移動されるまで
には、挿通手段4の昇降移動板44を最上位置に位置さ
せた状態でシャフトSをクランパ40に仮支持させ、位
置決め機構41のアクチュエータ411を駆動してシャ
フトSの一端を基準センタピン410に押し当てて位置
決めし、支持機構42のアクチュエータ420の駆動ロ
ッド420aを退縮駆動する。すると、センタロッド4
22が各カムCの軸穴Caおよびカムテーブル1(a〜
h)のシャフト挿通部7を通過してシャフトSの他端に
押し当てられ、シャフトSが基準センタピン410とセ
ンタロッド422の間で位置決めされる。
【0038】この状態で、挿通手段4の挿通機構43の
モータ432を駆動して昇降移動板44を下降させる
と、基準センタピン410とセンタロッド422の間で
位置決めされたシャフトSは、各カムピースCの軸穴C
aとカムテーブル1(a〜h)の各シャフト挿通部7に
挿通される。このとき、各カムテーブル1a〜1hのそ
れぞれのX方向に沿った両側縁がリニアガイド5によっ
て支持されており、しかも、各カムテーブル1a〜1h
の受け部材8が垂直方向に整列するために剛性が向上し
ているので、シャフトSの軸芯と各カムピースCの軸穴
Caとの間に相対的なズレ(芯ズレ)が生じていること
によってカムピースCの軸穴Caの周辺にシャフトSの
先端が衝突した場合であっても、各カムテーブル1(a
〜h)を傾かせるように作用する力や撓ませるように作
用する力に対して充分に対抗することができ、したがっ
て、カムピースが傾くようなことなくカムテーブル1
(a〜h)に安定して確実に保持された状態で、芯ズレを
吸収して各軸穴Caにシャフトが所定の軸方向位置まで
挿入される。続いて、各カムピースCにエアを吹き付け
るなどして冷却すると、カムピースCの軸穴Caがシャ
フトSより小さい元の径に収縮してシャフトSに適切な
位置および位相で固定されることとなる。
【0039】その後、クランパ6のアクチュエータ61
を駆動してクランプアーム60、60を互いに離間さ
せ、クランプ部材66、67によるカムピースCの保持
を解除する。次いで、この実施の形態では、挿通手段4
の挿通機構43のモータ432を駆動して昇降移動板4
4を僅かに上昇させて、シャフトSに固定された各カム
ピースCをそれぞれカムテーブル1(a〜h)から浮か
せるように離間させる。
【0040】この状態から、変位手段3のアクチュエー
タ30を駆動して第2位置にカムテーブル1a〜1hを
後退移動させる。各カムテーブル1a〜1hのシャフト
挿通部7がシャフトSの挿入軸芯CLに対向する側の縁
部に開放するように設けられていることにより、シャフ
トSがシャフト挿通部7から相対的に抜き出される。こ
のとき、カムシャフトCSの各カムピースCがそれぞれ
カムテーブル1(a〜h)から離間しているため、各カ
ムピースCがそれぞれカムテーブル1(a〜h)に擦れ
ることなくカムシャフトCSを確実に取り出すことがで
きる。そして、カムテーブルを第2位置に後退移動させ
ると、カムシャフトCSを取り出すことができるように
なると同時に、次の製造サイクルで組み付けられるカム
ピースCを各カムテーブル1(a〜h)にセットすること
ができることから、従来の技術と比較して製造サイクル
の時間が短縮される。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構成で、各カム
ピースを各カムテーブルに対して大きく一定の面積で接
しさせて安定して保持させることができ、もって、確実
且つ正確にカムピースをシャフトに固定することができ
るカムシャフトの製造装置およびその製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカムシャフトの製造装置の実施の一形
態を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明のカムシャフトの製造装置のカムテーブ
ルの配列を説明するための平面図である。
【図4】本発明のカムシャフトの製造装置の側面図であ
る。
【図5】図4の状態からシャフトをカムピースに挿入し
た状態を示す説明図である。
【図6】本発明のカムシャフトの製造装置におけるカム
テーブルと、カムテーブルをX方向に変位させるための
変位手段を説明するための平面図である。
【図7】本発明におるカムシャフトの製造装置のカムテ
ーブルと保持されるカムピースの接地面積を説明するた
めの部分拡大図である。
【図8】カムテーブルに設けられるクランパと切り欠き
を説明するための部分拡大平面図である。
【図9】第1位置にカムテーブルを集合させて積み重ね
た状態の一部を概念的に説明するための側面図である。
【図10】本発明のカムシャフトの製造装置の別の実施
の形態を説明するための平面図である。
【図11】従来のカムテーブルに設けられたクランパと
切欠の構成を説明するための平面図である。
【符号の説明】
C カムピース Ca 軸穴 Cb ノーズ S シャフト CL シャフトの挿入軸芯 1a〜1h カムテーブル 2 加熱手段 3 変位手段 4 挿通手段 5 リニアガイド 6 クランパ 7 シャフト挿通部 8 受け部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸穴を有する複数のカムピースをそれぞ
    れ所定の位相でシャフトに固定してなる、カムシャフト
    の製造装置であって、 シャフトを挿通する軸芯上に各カムピースの各軸穴を整
    列させる第1位置、および、該第1位置からシャフト挿
    通軸芯の周方向に離れて変位した第2位置、の間で移動
    可能とされており、各カムピースを保持する保持手段
    と、第1位置において前記所定の位相で保持された各カ
    ムピースの軸穴と対応してシャフトを挿通させることが
    でき、且つ、側縁に開放して各カムテーブルを第1位置
    で挿通されたシャフトから抜き出して第2位置に移動さ
    せることができるように形成されたシャフト挿通部とを
    有する、複数のカムテーブルと、 各カムテーブルが第1位置に移動されて各カムピースの
    各軸穴がシャフト挿通軸芯に整列されたときに各カムピ
    ースの各軸穴にシャフトを挿通する手段と、を備えてお
    り、 各カムテーブルは、保持手段が各カムピースを前記所定
    の位相で保持するよう構成され、シャフト挿通部が第1
    位置側の側縁に開放するよう形成され、第2位置が各カ
    ムピースの前記所定の位相と直交する方向に設定されて
    いることを特徴とするカムシャフトの製造装置。
  2. 【請求項2】 各カムテーブルの保持手段は、各カムピ
    ースのノーズ側とその反対側とをクランプすることによ
    り、各カムピースを前記所定の位相で保持するものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のカムシャフトの製
    造装置。
  3. 【請求項3】 各カムテーブルの移動方向に沿った両側
    縁をリニアガイドによって支持することを特徴とする請
    求項1または2に記載のカムシャフトの製造装置。
  4. 【請求項4】 各カムテーブルのシャフト挿通部の周囲
    近傍に、第1位置に移動されたときに隣接する他のカム
    テーブルとの間に介在する受け部材が配設されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカムシ
    ャフトの製造装置。
  5. 【請求項5】 各カムテーブルを、シャフトの挿通軸芯
    の周方向に120度の角度を持たせて配列したことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカムシャフト
    の製造装置。
  6. 【請求項6】 各カムテーブルを、シャフトの挿通軸芯
    の周方向に90度の角度を持たせて配列したことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載のカムシャフトの
    製造装置。
  7. 【請求項7】 複数のカムピースの各軸穴にシャフトを
    挿通して、各カムピースをそれぞれ所定の位相でシャフ
    トに固定する、カムシャフトの製造方法であって、 シャフト挿通軸芯の周方向であって各カムピースの前記
    所定の位相と直交する方向に離れて変位した第2位置
    で、各カムピースをそれぞれカムテーブル上に前記所定
    の位相で保持し、 シャフトを挿通する軸芯上に各カムピースの各軸穴が整
    列する第1位置に各カムテーブルを移動させ、 各カムピースの各軸穴にシャフトを挿入し固定してカム
    シャフトを得て、 各カムピースをそれぞれカムテーブルから解放し、 各カムテーブルを前記第2位置に後退移動させてカムシ
    ャフトを取り出すことを特徴とするカムシャフトの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 カムシャフトを軸方向に所定量移動させ
    て、各カムピースを各カムテーブルから相対的に離間さ
    せることにより、各カムピースをそれぞれカムテーブル
    から解放することを特徴とする請求項7に記載のカムシ
    ャフトの製造方法。
JP2002011683A 2002-01-21 2002-01-21 カムシャフトの製造装置およびその製造方法 Pending JP2003211332A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002011683A JP2003211332A (ja) 2002-01-21 2002-01-21 カムシャフトの製造装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002011683A JP2003211332A (ja) 2002-01-21 2002-01-21 カムシャフトの製造装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003211332A true JP2003211332A (ja) 2003-07-29

Family

ID=27649103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002011683A Pending JP2003211332A (ja) 2002-01-21 2002-01-21 カムシャフトの製造装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003211332A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101101862B1 (ko) * 2011-09-28 2012-01-05 주식회사 미보 캠 샤프트의 조립 장치
EP2756917A1 (de) * 2013-01-17 2014-07-23 MAHLE International GmbH Vorrichtung zur Positionierung mehrerer Funktionselemente
JP2016114235A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 トヨタ自動車株式会社 カムシャフトの製造装置
DE102014211565B4 (de) 2014-06-17 2023-03-23 Mahle International Gmbh Verfahren zum thermischen Fügen von Nocken auf einem Nockenwellenrohr einer Nockenwelle

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101101862B1 (ko) * 2011-09-28 2012-01-05 주식회사 미보 캠 샤프트의 조립 장치
WO2013048166A2 (en) * 2011-09-28 2013-04-04 Mibo Co., Ltd. Apparatus for assembling camshaft
WO2013048166A3 (en) * 2011-09-28 2013-05-23 Mibo Co., Ltd. Apparatus for assembling camshaft
CN103842128A (zh) * 2011-09-28 2014-06-04 株式会社未宝 用于组装凸轮轴的装置
EP2756917A1 (de) * 2013-01-17 2014-07-23 MAHLE International GmbH Vorrichtung zur Positionierung mehrerer Funktionselemente
CN103934667A (zh) * 2013-01-17 2014-07-23 马勒国际有限公司 用于定位多个功能元件的装置
US9492896B2 (en) 2013-01-17 2016-11-15 Mahle International Gmbh Device for positioning multiple function elements
DE102014211565B4 (de) 2014-06-17 2023-03-23 Mahle International Gmbh Verfahren zum thermischen Fügen von Nocken auf einem Nockenwellenrohr einer Nockenwelle
JP2016114235A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 トヨタ自動車株式会社 カムシャフトの製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2317085A1 (en) Method and device for adjusting valve clearance
KR20140138091A (ko) 크랭크샤프트 가공용 기계
US20140196552A1 (en) Device for positioning multiple function elements
KR102165627B1 (ko) 유지 디바이스
US20150040711A1 (en) Parallel micro-robot with 5-degrees-of-freedom
US20140245582A1 (en) Apparatus for Assembling Camshaft
JP2003211332A (ja) カムシャフトの製造装置およびその製造方法
JP2017080876A (ja) 複数の機能要素を位置決めするための装置
JP2003211330A (ja) カムシャフトの製造装置
JP4940107B2 (ja) レーザ肉盛りシステム
US9114495B2 (en) Machining method and machining apparatus of valve holes of cylinder head, and clamp device
JP3951702B2 (ja) 工作機械のワーク位置決め方法
JP2003227560A (ja) カムシャフトのシャフト位相決め方法、カムシャフトの製造方法およびその装置
US5850694A (en) Terminal insertion apparatus and terminal posture correcting device and method
JP2003231024A (ja) カムシャフトの製造装置
JPH07115225B2 (ja) 内燃機関用マフラにエキゾースト・パイプを溶接する工程におけるマフラのクランプ方法とクランプ装置
JP5725473B2 (ja) 部品の挿入方法、及び、挿入装置
JP5645623B2 (ja) 位置決めピンユニット、およびこのユニットを具備した位置決め装置
JP2642473B2 (ja) ロッカーアームの組付装置及びその組付方法
JP2000061749A (ja) カムシャフトの組立装置
JP5988946B2 (ja) Cvtベルト組立装置及びcvtベルトの組立方法
CN219005361U (zh) 一种阀体凹槽加工用的内撑式夹具
US11705792B2 (en) Coil insertion device and coil insertion method
JP6663805B2 (ja) 実装装置および実装方法
CN219668942U (zh) 一种玻璃用固定装置