JP2000061749A - カムシャフトの組立装置 - Google Patents

カムシャフトの組立装置

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JP2000061749A
JP2000061749A JP10235375A JP23537598A JP2000061749A JP 2000061749 A JP2000061749 A JP 2000061749A JP 10235375 A JP10235375 A JP 10235375A JP 23537598 A JP23537598 A JP 23537598A JP 2000061749 A JP2000061749 A JP 2000061749A
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tables
cam
shaft body
cam piece
camshaft
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JP10235375A
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Hitoshi Kihara
均 木原
Fumimasa Kurokawa
文雅 黒河
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カムシャフトの組立時間を短縮する。 【解決手段】 各テーブル4が階段状に位置するとき
に、各テーブル4に対してカムピースを載置する。この
際、隣接するテーブル同士が階段状に離間しているの
で、カムピースがテーブル等に干渉して作業性を悪化さ
せることがない。カムピースを各テーブル4に載置した
後、各テーブル4を中心線CL へ向けて一度に移動させ
る。そして、各テーブル4を中心線CL 上に整列させ
る。その後、シャフト本体2を各カムピースの開口に挿
通することにより、カムシャフトの組立作業を終了す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの給排気
バルブを開閉させるためのカムシャフトを製造する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの給排気バルブの開閉に用いら
れるカムシャフトは、円柱状(又は円筒状)のシャフト
本体と、カムピースとを別部材とし、これらを組み合わ
せた構造を有するものが多い。このような構造を採る主
な理由は、シャフト本体とカムピースとに異なる機械的
性質が求められることによる。
【0003】さて、1本のカムシャフトに複数のカムピ
ースを組み付ける際には、各バルブの開閉のタイミング
に合わせて、シャフト本体に対する各カムピースの回転
角を正確に割り出し、かつ、シャフト本体の長手方向の
所定位置に正確に組み付ける必要がある。このような作
業を行うカムシャフトの組立装置の従来例としては、特
開平6-114653号公報等にその詳細が開示されている。こ
の装置は、次のような構造を有する。
【0004】まず、シャフト本体を鉛直に保持しかつ昇
降させる駆動手段を有する。該シャフト本体の駆動手段
は、シャフト本体の回転角度を正確に割り出す機能も備
えている。また、該シャフト本体の駆動手段に隣接し
て、必要数のカムピースを同一円周状に並べ、かつ、各
カムピースを該円周上で回転させるカムピース支持手段
を有する。各カムピースは、前記カムピース支持手段の
回転軸に対し全て同一方向を向くように支持されてい
る。また、該カムピース支持手段に支持される各カムピ
ースは、前記円周上を回転移動する際に、前記シャフト
本体の昇降経路を横切るようになっている。なお、前記
シャフト本体の駆動手段は、シャフト本体をカムピース
の上方に位置するように保持している。
【0005】カムシャフトを組み立てる手順としては、
まずシャフト本体の中心軸と1つ目のカムピースの開口
の中心軸とを一致させた状態で、シャフト本体の回転角
度を当該カムピースの回転角に合わせる。次に、シャフ
ト本体を下降させ、該カムピースにシャフト本体を挿通
する。該カムピースがシャフト本体の長手方向の所定位
置に到達するまでシャフト本体を下降させた後、前記カ
ムピース支持手段から当該カムピースを解放する。そし
て、再びシャフト本体を上昇させる。
【0006】続いて、前記カムピース支持手段を回転さ
せ、2つ目のカムピースの開口の中心軸を、シャフト本
体の中心軸に一致させる。そして、シャフト本体の回転
角度を該2つ目のカムピースの回転角に合わせる。この
後は、1つ目のカムピースをシャフト本体に固定する手
順と同様である。そして、カムピース支持手段の回転動
作と、シャフト本体の駆動手段の昇降動作とを、カムピ
ース毎に繰り返し、カムシャフトを完成させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記装置は、シャフト
本体に各カムピースを高精度に組み付けることが可能な
ものであるが、シャフト本体に取付けるべきカムピース
の数に応じて、前記カムピース支持手段の作動回数と、
前記シャフト本体の駆動手段の作動回数が増加し、カム
シャフトの組立時間を増加させることになった。今日の
エンジンは、マルチバルブ化、多気筒化が進んでおり、
1本のシャフト本体に組み付けるべきカムピースの数も
増加している。したがって、このような組立時間の増加
の影響を大きく受けることとなっている。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、複数個のカムピースを
シャフト本体に組み付ける装置において、組立に要する
時間を短縮することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の請求項1に係る手段は、必要数のカムピース
をシャフト本体の所定位置へと挿通し固定するカムシャ
フトの組立装置であって、前記カムピースを予め所定の
回転角に合わせた状態で1個づつ載置する複数のテーブ
ルと、該複数のテーブル上のカムピースが同軸上に整列
する第1位置、及び、各テーブルが重ならないように離
間する第2位置との間で各テーブルを変位させる変位手
段と、各テーブルが前記第1位置にあるとき前記シャフ
ト本体を各テーブル上のカムピースに挿通する挿通手段
とを有することを特徴とする。
【0010】本発明においては、前記複数のテーブルが
第2位置にある状態で、各テーブル上にカムピースを載
置する。テーブルが第2位置にあるときには、各テーブ
ルが重ならないように離間しているので、テーブル上に
カムピースを載置する際の作業性が、隣接するテーブル
等に干渉して損なわれることを防ぐことができる。
【0011】また、前記第2位置にある各テーブルを前
記変位手段により第1位置へと変位させると、該複数の
テーブル上のカムピースが同軸上に整列する。ところ
で、各カムピースは、予め所定の回転角に合わせた状態
で各テーブル上に載置されている。よって、各テーブル
を第1位置へと変位させた時点で、組み付けるべきシャ
フト本体に対する各カムピースの回転角を正確に割り出
し、かつ、シャフト本体の長手方向の所定位置に配置す
ることができる。そして、前記挿通手段によって、前記
第1位置にある各テーブル上のカムピースに前記シャフ
ト本体を挿通することにより、カムシャフトの組立を完
了する。
【0012】また、本発明の請求項2に係るカムシャフ
トの組立装置によると、前記テーブルには、前記カムピ
ースを前記テーブル上で移動可能に支持するフローティ
ングホルダを設けている。よって、前記各テーブルを第
1位置へと変位させたときの、各テーブル上のカムピー
スの開口にずれが生じている場合でも、各カムピース
は、前記シャフト本体が挿通される際にその位置が受動
的に補正される。よって、複数のカムピースに対しシャ
フト本体を正しく挿通することができる。
【0013】また、本発明の請求項3に係るカムシャフ
トの組立装置によると、前記テーブルが前記第2位置に
あるとき、隣接するテーブル同士が階段状に位置するも
のとする。このように、隣接するテーブル同士が階段状
に位置することによって、各テーブル上にカムピースを
載置する際に、隣接するテーブルにカムピースが緩衝す
ることによる作業性の悪化を防ぐ。
【0014】さらに、本発明の請求項4に係るカムシャ
フトの組立装置は、前記変位手段は、隣接するテーブル
間を連結するリニアガイドと、少なくとも1つのテーブ
ルを駆動するリニアアクチュエータとを有するものとす
る。
【0015】この構成によると、隣接する各テーブル間
をリニアガイドで連結することによって、第2位置にお
いては、隣接するテーブル同士が重ならないように、リ
ニアガイドの作動方向へとずらして配置することができ
る。また、前記リニアアクチュエータにより、少なくと
も1つのテーブルを駆動すると、当該1つのテーブルが
前記リニアガイドによって隣接するテーブルに対して移
動する。そして、前者のテーブルの該リニアガイドによ
る移動限度に達すると、前記1つのテーブルとこれに隣
接するテーブルとが、さらに隣接するテーブルに対し一
体的に移動する。このようにして、各テーブルを前記第
2位置から前記第1位置へと変位させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0017】図1には、本発明の実施の形態に係るカム
シャフトの組立装置1の全体図を示している。カムシャ
フト組立装置1は、シャフト本体2を上下に昇降させる
昇降装置3と、シャフト本体2に組み付けるカムピース
を載置するための複数のテーブル4と、各カムピースを
テーブル4上に載置した状態で加熱する加熱装置5とを
備えている。
【0018】昇降装置3は、一体的に昇降する上部スラ
イダ6と下部スライダ8とを備える。そして、上部スラ
イダ6にはシャフト本体2の一端部を保持するクランパ
7を備える。また、下部スライダ8は、該下部スライダ
8に対し昇降可能なロッド9を備える。そして、シャフ
ト本体2の両端部をクランパ7とロッド9の先端とで挟
持することにより、シャフト本体2をカムシャフトの組
立装置1の中心軸CL上に支持することができる。な
お、ロッド9の径は、各カムピースの開口(シャフト本
体2を挿通させる開口)よりも小径をなしている。
【0019】テーブル4は、図示のごとくカムシャフト
の組立装置1の中心軸CL を挟んで右側に5個、左側に
4個の合計9個が設けられている。この数は、カムシャ
フトに必要とされるカムピースの数によって決定される
ものである。図2には、中心軸CL を挟んで右側に設け
られた5個のテーブル4を示している。また、図3に
は、図2に示すテーブル4の上面図を示している。図2
に示すように、各テーブル4(4a〜4e)は水平かつ
互いに平行に、しかも階段状に配置されている。このよ
うに、各テーブル4a〜4eが重ならないように離間し
た状態を、本発明の実施の形態では「第2位置」とい
う。各テーブルの上下方向の位置関係は、これらに1つ
づつ載置されるカムピースが、シャフト本体2に固定さ
れる際の、シャフト本体2の長手方向に対する位置関係
と一致するようになっている。互いに隣接するテーブル
間は、水平かつ中心軸CL に対し離間接近する方向に作
動するリニアガイド10(10a〜10d)で連結されてい
る。最も下方に位置するテーブル4eは、支持部材11に
対しリニアガイド10eを介して支持されている。なお、
支持部材11は、図5に示すようにカムシャフトの組立装
置1に固定されており、シャフト本体2の挿通穴17を備
える。
【0020】また、各テーブル4a〜4eの下面には、
コイルバネ等の弾性手段12(12a〜12e)を設けてい
る。各弾性手段12a〜12eは、それが固定される各テー
ブル4a〜4eと共に移動し、隣接するテーブル又は支
持部材11に設けられた位置決めブロック13(13b〜13
f)の右側面に当接する。さらに、各テーブル4a〜4
eに対し中心軸CL を挟んで対向する位置には、位置決
めストッパー14(14a〜14e)を備える。この位置決め
ストッパー14(14a〜14e)は、カムシャフトの組立装
置1に固定されている。この位置決めストッパー14a〜
14eは、各テーブルが図4に示す「第1位置」(後述す
る)にあるとき、各テーブル4a〜4eに設けられた位
置決めブロック13a〜13eの左側面が当接することによ
り、各テーブルの位置を保証するものである。
【0021】さらに、テーブル4aにはジョイント15を
介してリニアアクチュエータ16(図3)が連結されてい
る。リニアアクチュエータ16は、中心軸CL に対し離間
接近する方向に作動する。カムピース18(18a〜18e)
は、各テーブル4a〜4e上に1個づつ載置される。そ
して、各テーブル4a〜4eに設けたクランプ19,20
で、所定の回転角に合わせた状態で保持することができ
る。各クランプ19,20の形状は、各カムピース18a〜18
eの開口が、中心軸CL を通り各リニアガイド10の作動
方向に平行な線上に、1列に整列することができるもの
とする。クランプ20には、開閉作動用の動力源であるア
クチュエータ21(21a〜20e)が接続されている。な
お、説明の便宜上、図2及び図4ではクランプ19,20及
びアクチュエータ21の図示を省略している。
【0022】なお、カムシャフトの組立装置1の中心軸
L を挟んで左側に設けられた各テーブル4について
は、その数が4個である点と、各テーブル等の位置関係
が左右対称である点を除き、中心軸CL の右側にある各
テーブル4a〜4eと同一の構成を有していることか
ら、詳しい説明を省略する。
【0023】さて、リニアアクチュエータ16を中心軸C
L の方向へと駆動すると、その動力はテーブル4aに伝
達され、テーブル4aはリニアガイド10aによってテー
ブル4bの、真上へ向けて移動する。すると、テーブル
4aに固定された弾性手段12aの先端が、テーブル4b
に固定された位置決めブロック13bの右側面に当接す
る。そして、弾性手段12aが圧縮され、弾性力を発生さ
せる。弾性手段12aの弾性力とテーブル4aを介して伝
達されるリニアアクチュエータ16の動力とが均衡すると
(もしくは、弾性手段12aの圧縮限度に達すると)、弾
性手段12aはそれ以上圧縮しなくなる。この位置が、リ
ニアガイド10aによるテーブル4aの移動限度となる。
この後は、テーブル4a、弾性手段12aを介してリニア
アクチュエータ16の動力がテーブル4bに伝達され、テ
ーブル4a,4bは一体となり、リニアガイド10b上を
テーブル4cの真上へ向けて移動する。
【0024】そして、テーブル4bに固定された弾性手
段12bの先端が、テーブル4cに固定された位置決めブ
ロック13cの右側面に当接する。そして、弾性手段12b
が圧縮され、弾性力を発生させる。この後は、テーブル
4a対テーブル4bのときと同様に、テーブル4a〜4
cが一体となって、テーブル4dの真上へ向けて移動す
る。このように、リニアアクチュエータ16の動力が各テ
ーブル4および各弾性手段12を介して順々に伝達され、
各リニアガイド10により水平に移動する。そして、最終
的には各テーブル4a〜4eの位置決めブロック13a〜
13eの左側面が、位置決めストッパー14a〜14eに当接
する。
【0025】そして、図4に示すように、各テーブル4
a〜4eが同軸上に整列した状態となる。各テーブルの
位置決めブロック13a〜13eの左側面が、位置決めスト
ッパー14a〜14eに当接した後は、弾性手段12a〜12e
の弾性力によって、各テーブル4a〜4eを位置決めス
トッパー14a〜14eに押し付け、各テーブルのガタつき
を抑えることができる。
【0026】なお、中心軸CL を挟んで左側に設けられ
た4個のテーブル4についても、作動方向が左右対称で
ある以外はテーブル4a〜4eと同様に作動し、9個の
テーブル4の全てが同軸上に整列する。このように、各
テーブル4の全てが同軸上に整列した状態(実際には、
各テーブル上に載置されたカムピース18の開口が中心軸
L 上に整列した状態)を、本発明の実施の形態では
「第1位置」という。図5には、図4に示す9個のテー
ブル4を側面から見た状態を示している。図5中斜線で
示す部分は、各テーブル4上に載置されたカムピース18
を示している。
【0027】前述のごとく、各テーブルが第2位置にあ
るときに、各カムピース18は各テーブル4に設けたクラ
ンプ19,20で、所定の回転角に合わせた状態で保持され
ている。また、各カムピース18a〜18eの開口は、中心
軸CL を通り各リニアガイド10の作動方向に平行な線上
に、1列に整列されている。したがって、各テーブルが
第1位置へと変位した状態では、テーブル上の各カムピ
ース18は、シャフト本体2に固定される際の所定の回転
角が正確に割り出され、かつ、シャフト本体2に対する
長手方向の位置関係も所望の状態に正確に並べられた状
態で、中心軸C L 上に整列している。
【0028】カムシャフトの組立手順としては、各テー
ブル4が第1位置にあるとき、図1に示す下部スライダ
8のロッド9を上昇させ、各カムピースの開口に挿通す
る。そして、ロッド9の先端とクランパ7との間にシャ
フト本体2を挟み込む。つづいて、シャフト本体2を下
降させて、各カムピース18の開口に挿通することによ
り、カムシャフトの組立作業を終了することができる。
【0029】その後、ロッド9をさらに下方へと待避さ
せ、各カムピースを挟持しているクランプ19,20を解放
し、各テーブル4の切り欠き部29(図3のテーブル4a
にのみ符号を付している。)から、シャフト本体2とこ
れに一体化された各カムピース18を抜き取る。そして、
リニアアクチュエータ16を中心軸CL から離間する方向
へと作動させることにより、各テーブル4は再び図1、
図2に示す第2位置へと復帰する。
【0030】なお、弾性手段12a〜12eのバネレートの
設定については、12aから12eに向かうにつれて低い値
とする。理由は、第2位置から第1位置へと変位する際
に、弾性手段12aにはテーブル4b〜4eの4個のテー
ブル等の荷重がかけられるが、弾性手段12bにはテーブ
ル4c〜4eの3個分の荷重、弾性手段12cにはテーブ
ル4d〜4eの2個分の荷重と、徐々に荷重が減ってい
くことから、負担する荷重に合わせてバネレートを設定
することが望ましいことによる。
【0031】図6には、テーブル4の構造を摸式的に示
している。また図7には、図6のA−A線における断面
図を示している。図示のごとく、クランプ19,20及びア
クチュエータ21は、テーブル4に対し直接的に設けられ
ているのではなく、フローティングプレート22上に設け
られている。このフローティングプレート22は、テーブ
ル4に対し前後左右に摺動可能であり、かつ、テーブル
4との間にスプリング23を介して支持されている。した
がって、フローティングプレート22は、外力を受けると
テーブル4上を前後左右に移動することができる。すな
わち、クランプ19,20、アクチュエータ21は、テーブル
4上でカムピース18を移動可能に支持するフローティン
グホルダを構成している。なお、図7に示すように、テ
ーブル4には開口24、フローティンプレート22には開口
25が夫々設けられており、シャフト本体2の挿通を可能
としている。
【0032】以上のごとく、クランプ19,20、アクチュ
エータ21をフローティングホルダとして構成すると、次
のような利点がある。すなわち、各テーブル4が第1位
置(図4参照)にある状態で、シャフト本体の軸芯CS
と、カムピースの開口26の中心CP とにずれが生じた場
合でも、各カムピース18の開口26にシャフト本体2が挿
通される際に、その位置ずれが受動的に補正される。よ
って、全てのカムピースに対しシャフト本体2を正しく
挿通することが可能となる。
【0033】なお、図1に示す加熱装置5は、各テーブ
ル4が第2位置にある各テーブル4上にカムピース18を
載置した状態で、各カムピース18を加熱し熱膨張を促す
ものである。したがって、各カムピース18はシャフト本
体2に対して焼きばめによって固定される。
【0034】上記構成をなす本発明の実施の形態から得
られる作用効果は、以下の通りである。まず、各テーブ
ル4が第2位置にあるときには、隣接するテーブル同士
が階段状に位置することから、各テーブル4上にカムピ
ース18を載置する際に、隣接するテーブル等にカムピー
ス18が干渉し作業性を悪化させることがない。したがっ
て、各カムピース18を所定の回転角に合わせた状態で、
各テーブル4に載置する作業を、正確かつ迅速に行うこ
とができる。
【0035】また、各テーブル4にカムピース18を載置
した後、リニアアクチュエータ16を組立装置1の中心軸
L へ向けて駆動することのみにより、各テーブル4を
第1位置へと一度に移動させることができる。そして、
各テーブルが第1位置へと変位すると、テーブル上の各
カムピース18は、シャフト本体2に固定される際の所定
の回転角が正確に割り出され、シャフト本体2に対する
長手方向の位置関係も所望の状態に正確に並べられた状
態で、中心軸CL 上に整列することになる。この後はシ
ャフト本体2を全てのカムピース18の開口26に挿通する
ことのみによって、カムシャフトの組立作業を終了する
ことができる。したがって、1本のシャフト本体に組み
付けるべきカムピースの数に関係なく、各カムピースの
整列及びシャフト本体の挿通という2ステップのみでカ
ムシャフトの組立作業を完了することが可能となる。
【0036】しかも、各カムピース18は各テーブル4に
対しフローティング支持されているので、第1位置にお
いて、シャフト本体の軸芯CS と、カムピースの開口26
の中心CC とにずれが生じた場合でも、各カムピース18
の開口26にシャフト本体2が挿通される際に、その位置
ずれを補正し、全てのカムピース18に対しシャフト本体
2を正しく挿通することが可能となる。よって、高精度
の組み付け作業を行うことができる。
【0037】なお、本発明の実施の形態では、各テーブ
ル4を第1位置と第2位置との間で変位させるための変
位手段として、リニアガイドと、少なくとも1つのテー
ブルを駆動するリニアアクチュエータとを用いる場合を
例に挙げて説明したが、各テーブルにリニアアクチュエ
ータを設けることも可能である。
【0038】また、図8(a)に示すように、各テーブ
ル4を扇子の骨組み状のリンク27で連結することによ
り、第2位置では各テーブル4がらせん階段状に離間
し、第1位置では中心軸CL 上に整列する構造とするこ
とも可能である。さらに、図8(b)に示すように、各
テーブルを平行リンク28で連結し、該平行リンクの作用
によって、第2位置では各テーブル4が階段状に離間
し、第1位置では中心軸CL上に整列する構造を採るこ
ともできる。加えて、図8(c)に示すように、第2位
置において各テーブル4を水平に離間させ、第1位置で
は中心軸CL 上に整列する構造を用いることも可能であ
る。そして、いずれの場合も本発明の実施の形態と同様
の作用効果を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。まず、本発明の請求項1に係る
カムシャフトの組立装置によると、1本のシャフト本体
に組み付けるべきカムピースの数に関係なく、各カムピ
ースの整列及びシャフト本体の挿通という2ステップの
みでカムシャフトの組立作業を完了するので、カムシャ
フトの組立に要する時間を短縮することができる。
【0040】また、本発明の請求項2に係るカムシャフ
トの組立装置によると、カムピースの開口とシャフト本
体との間にずれが生じている場合でも、各カムピースの
位置が受動的に補正され、全てのカムピースに対しシャ
フト本体を正しく挿通することが可能となる。
【0041】また、本発明の請求項3に係るカムシャフ
トの組立装置によると、各テーブル上にカムピースを載
置する際に、隣接するテーブルにカムピースが緩衝する
ことによる作業性の悪化を防ぎ、カムピースを所定の回
転角に合わせた状態で各テーブルに載置する作業を、正
確かつ迅速に行うことをが可能となる。
【0042】さらに、本発明の請求項4に係るカムシャ
フトの組立装置によると、第2位置においては、隣接す
るテーブル同士が重ならないように、各テーブルをリニ
アガイドの作動方向へとずらして配置することができ
る。また、前記リニアアクチュエータを駆動することに
よって、各テーブルを前記第1位置と第2位置とで変位
させることができる。したがって、1本のシャフト本体
に組み付けるべきカムピースの数に関係なく、各カムピ
ースの整列及びシャフト本体の挿通という2ステップの
みでカムシャフトの組立作業を完了することが可能とな
る。また、前記第2においては、各テーブルにカムピー
スを載置する際の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカムシャフト
の組立装置の全体図である。
【図2】図1に示すカムシャフトの組立装置が備える複
数のテーブルの一部を示すものであり、該テーブルが第
2位置にあるときの様子を示す概略図である。
【図3】図2の上面図である。
【図4】図1に示すカムシャフトの組立装置が備える複
数のテーブルが、第1位置にあるときの様子を示す概略
図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図1に示すカムシャフトの組立装置が備える複
数のテーブルの構造を示す摸式図である。
【図7】図6のA−A線における断面図である。
【図8】本発明に係るカムシャフトの組立装置の応用例
を示す摸式図である。
【符号の説明】
1 カムシャフト組立装置 2 シャフト本体 3 昇降装置 4 テーブル 6 上部スライダ 8 下部スライダ 7 クランパ 9 ロッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必要数のカムピースをシャフト本体の所
    定位置へと挿通し固定するカムシャフトの組立装置であ
    って、前記カムピースを予め所定の回転角に合わせた状
    態で1個づつ載置する複数のテーブルと、該複数のテー
    ブル上のカムピースが同軸上に整列する第1位置、及
    び、各テーブルが重ならないように離間する第2位置と
    の間で各テーブルを変位させる変位手段と、各テーブル
    が前記第1位置にあるとき前記シャフト本体を各テーブ
    ル上のカムピースに挿通する挿通手段とを有することを
    特徴とするカムシャフトの組立装置。
  2. 【請求項2】 前記テーブルには、前記カムピースを前
    記テーブル上で移動可能に支持するフローティングホル
    ダを設けたことを特徴とする有する請求項1記載のカム
    シャフトの組立装置。
  3. 【請求項3】 前記テーブルが前記第2位置にあると
    き、隣接するテーブル同士が階段状に位置することを特
    徴とする請求項1又は2記載のカムシャフトの組立装
    置。
  4. 【請求項4】 前記変位手段は、隣接するテーブル間を
    連結するリニアガイドと、少なくとも1つのテーブルを
    駆動するリニアアクチュエータとを有することを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1項記載のカムシャフ
    トの組立装置。
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