JP5366778B2 - 溶接治具 - Google Patents

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本発明は、ワークに溶接作業を行う際にワークを位置決めするための溶接治具に関する。
一般に、ワークに対する溶接は、溶接ロボットを用い、ワーク上に設定された所定の溶接箇所(溶接予定箇所)に溶接処理を施すことで行われる。このような溶接をワーク上の所定の溶接箇所に対して正確に行うためには、溶接ガンの位置を正確に制御しながら移動及び位置決めすることが必要であるとともに、溶接治具によりワークを所定位置に載置及び保持させることが重要である。このような溶接治具においては、ワークの位置決めを行うとともに、溶接ガンが溶接箇所にアクセスできるように、溶接ガンの進入スペースを確保する必要がある(例えば、下記特許文献1参照)。
このため、従来の溶接治具100は、図1に示すように、地面(設置面)に近い位置に設置された基準面になる板状のベース部102と、このベース部102から上方に延在する複数のブラケット104と、各ブラケット104上に設置された支持部品106、位置決めピン108及びクランプ装置110とからなる。ブラケット104の高さは、溶接ガン112の進入スペースが確保されるように設定されている。
このような溶接治具100を用い、ワーク101に対して溶接を行う際には、溶接治具100上に載置したワーク101をクランプ装置110によりクランプしてワーク101の位置決め及び固定を行い、スポット溶接機の溶接ガン112を溶接治具100に進入させる。すなわち、図1に示すように、溶接ガン112の一方のアーム114がワーク101の上面側に、他方のアーム116がワーク101の下面側に位置するように溶接ガン112を進入させる。そして、各アーム114、116の先端に設けられた電極チップ115、117によりワーク101を両面側から挟んで電極チップ115、117に通電することにより溶接を行う。
特許第2701561号公報
上述したように、ベース部102上に立設されたブラケット104は、溶接ガン112の進入スペースを確保するために長尺な部材である。このため、図1中のII−II線による断面図である図2に示すように、クランプ装置110の基準面(ベース部102)からの距離L1が長く、位置決め機構であるクランプ装置110の管理ポイントの位置精度を確保することが難しい。すなわち、クランプ装置110の位置の精度管理が困難である。なお、管理ポイントとは、クランプ装置110の位置が正確であるか否かを管理するためにクランプ装置110上の任意の箇所に設定した位置であり、例えば、クランプ装置110のクランプ位置が挙げられる。また、基準面からクランプ装置110の管理ポイントまでの距離L1が長いことから、振動や接触などの外乱による位置精度の悪化に対する耐性が低く、位置精度の信頼性を保証しにくい。
さらに、クランプ装置110毎にブラケット104が必要であり、しかもブラケット104が長尺であるため、設備が重厚になりやすい。その上、ブラケット104の設置数が多いため、図1に示すように、ある溶接箇所から別の溶接箇所に溶接ガンを移動させる際に、溶接ガンがブラケット104aと干渉しないように、溶接ガン112を一端退避させてから再度進入させる回避動作を行う頻度が多い。このような回避動作は、サイクルタイムの短縮化の阻害要因となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、位置決め機構の位置の精度管理が容易であり、外乱に対する耐性が強く、全体構成を簡素化することが可能な溶接治具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、ワークに溶接作業を行う際に前記ワークを位置決めするための溶接治具であって、下方に溶接ガンが進入可能なスペースを空けて設置され、基準面となるベース部と、前記ベース部に設置され、前記ベース部に対して前記ワークの位置を固定するための位置決め機構とを備え、前記ベース部には、前記溶接ガンの先端部の少なくとも一部が進入可能であり、前記ベース部の厚さ方向に貫通した穴部又は切欠き部からなる開口部が設けられている、ことを特徴とする。
上記の本発明の構成によれば、位置決め機構が基準面であるベース部に設置されているが、溶接ガンはベース部に設けられた開口部を通してワークの溶接箇所にアクセスすることが可能である。このため、従来の溶接治具と比較して、基準面から位置決め機構の管理ポイントまでの距離を大幅に短くすることが可能であることから、位置決め機構の管理ポイントの位置精度を大幅に向上させることが可能であり、また、振動や接触などの外乱による位置精度の悪化に対する耐性が高い。また、位置決め機構の管理ポイントの位置精度が向上することから、位置決め機構の位置確認のための測定及び調整の頻度の低減が可能である。
さらに、従来の溶接治具と異なり、位置決め機構毎の長尺なブラケットが不要であるため、全体構成の簡素化が可能であるとともに軽量化が可能である。さらにまた、位置決め機構毎のブラケットが不要であり、溶接治具に溶接ガンが進入したときの溶接ガンの周囲に存在する構造物が少ないため、従来の溶接治具と比較して、溶接ガンの移動に際して周囲構造物を回避するための動作を減少させることが可能であり、結果として溶接作業のサイクルタイムを短縮できる。また、支持部品や位置決め機構をベース部に直接載置することで、組付け部品の集積公差を低減でき、結果として品質に対する信頼性を向上できる。
また、上記の溶接治具において、前記位置決め機構は、前記ワークに当接して保持する位置決め部と、前記位置決め部を駆動する駆動部とを有し、前記位置決め部は、前記ベース部の上面側に配設され、前記駆動部は、前記ベース部の下面側に配設されている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、位置決め機構の駆動部の配置位置をベース部の裏面側に集中させることにより、溶接ガンと干渉しにくい構造の溶接治具を提供することが可能である。この結果、レイアウトの自由度が向上し、治具としての成立性の検討工数が低減し、治具の設計期間の短縮化が可能となる。
本発明の溶接治具によれば、位置決め機構の位置の精度管理が容易であり、外乱に対する耐性が強く、全体構成を簡素化することが可能である。
従来の溶接治具の全体構成を示す斜視図である。 図1中のII−II線による断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る溶接治具の全体構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る溶接治具によりワークを位置決めし、第1の進入パターンにより溶接ガンを進入させた状態を示す斜視図である。 図4中のV−V線による断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る溶接治具によりワークを位置決めし、第2の進入パターンにより溶接ガンを進入させた状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る溶接治具の全体構成を示す斜視図である。
以下、本発明に係る溶接治具について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図3は、本発明の第1の実施形態に係る溶接治具10の全体構成を示す斜視図である。この溶接治具10は、ワーク38(図4参照)に溶接作業を行う際にワーク38を位置決めするために使用されるものであり、図3に示すように、ベース部12と、位置決め機構14とを備える。
ベース部12は、位置決め機構14の位置の精度管理についての基準面となるものであり、下方に溶接ガン30(図4参照)が進入可能なスペースを空けて設置されている。具体的には、ベース部12は、全体として板状に構成されており、図1の構成例では水平に配置されている。ベース部12は、全体として1枚の板状部材であるのがよい。ベース部12の下面には複数の支柱16が連結されている。
各支柱16は、ベース部12の下面から下方に延在し、下端において地面(設置面)に固定されている。支柱16の個数及び高さ(長さ)は、ベース部12を安定して支持するのに必要な剛性が得られ、且つ、溶接作業時の溶接ガン30の進入及び移動スペースを十分に確保できるように設定される。
ベース部12には、少なくとも1つの開口部18が設けられている。この開口部18は、ベース部12の厚さ方向(上下方向)に貫通した穴部20又は切欠き部19である。すなわち、開口部18は、周囲が閉じた開口である穴部20、又は周囲の一部が開いた開口である切欠き部19のいずれの形態であってもよい。図示例の溶接治具10では、穴部20と切欠き部19の両方が設けられた構成であるが、設計条件等によっては、穴部20のみ、あるいは切欠き部19のみが設けられた構成であってもよい。
また、開口部18は、溶接ガン30(図4参照)の先端部(電極チップ33、34)の少なくとも一部が進入可能であるように構成されている。従って、開口部18の位置、大きさ(範囲)及び個数は、ベース部12に必要な剛性が十分に確保できる範囲内で、溶接作業時に溶接ガン30の先端部(電極チップ33、34)が進入でき、ワーク38の所定の溶接箇所に対して溶接を実施できるように設定される。
ベース部12の上面には、支持部品22及び位置決めピン23が設置されている。支持部品22は、ワーク38の下面に接触してワーク38を下方から支持するための部品である。図3に示すように、第1の実施形態では、支持部品22がベース部12の上面に直接取り付けられている。この支持部品22の設置位置及び個数は、図示例の構成に限られず、載置されるワーク38の形状等の諸条件に応じて適切に設定される。
位置決めピン23は、ワーク38を溶接治具10上に載置したときに、その上端部がワーク38の下面に設けられた(形成された)凹部に挿入されることにより、ベース部12に対するワーク38の位置を所定位置に位置決めするための部品である。図3に示すように、第1の実施形態では、位置決めピン23がベース部12の上面に直接取り付けられている。位置決めピン23の設置位置及び個数は、図示例の構成に限られず、載置されるワーク38の形状等の諸条件に応じて適切に設定される。
位置決め機構14は、ベース部12に対してワーク38の位置を固定するための機構であり、ベース部12に設置されている。図示例において、位置決め機構14は、溶接治具10において複数設けられており、ブラケット27を介して、ベース部12の周縁部に配置されている。一構成例に係る位置決め機構14は、ワーク38に当接して保持する位置決め部24と、この位置決め部24を駆動する駆動部26とを有する。
図示例の位置決め部24は、揺動自在に支持された押え部25として構成されている。押え部25は、揺動することによってベース部12の上面に設けられた受け座28に対して接近及び離反が可能であるように構成されており、押え部25と受け座28との間にワーク38の周縁部を挟持することで、ベース部12に対してワーク38が固定されるようになっている。
駆動部26は、押え部25を駆動して揺動させるものであり、図示例では、流体圧シリンダ装置(ガス圧シリンダ装置又は油圧シリンダ装置)として構成されている。なお、駆動部26は、流体圧シリンダに限られず、その他の直動アクチュエータや、回転モータ等により構成されてもよい。
図3に示すように、第1の実施形態において、位置決め部24は、ベース部12の上面側(ベース部12に対して概ね高い位置)に配置されており、駆動部26は、ベース部12の下面側(ベース部12に対して概ね低い位置)に配置されている。
上記のように構成された各位置決め機構14では、図示しない制御部による制御の下、駆動部26が制御されて、ワーク38の搬入及び搬出のタイミングに合わせて位置決め部24が揺動動作することで、ワーク38の保持及び開放がなされる。なお、位置決め機構14の設置位置及び個数は、図示例の構成に限られず、載置されるワーク38の形状等の諸条件に応じて適切に設定される。
本発明の第1の実施形態に係る溶接治具10は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、その作用及び効果について説明する。
図4は、第1の実施形態に係る溶接治具10の使用状態を示す斜視図である。ワーク38に対して溶接処理を行うために、図4に示すように、図示しないワーク搬送装置によりワーク38が搬入され、溶接治具10上に載置(セット)される。ここで、溶接処理の対象となるワーク38は、少なくとも2つの部品によって構成されるものであり、各部品同士を接合するために、ワーク38上に設定された所定の溶接箇所に対してスポット溶接が施される。
上述したワーク搬送装置によるワーク38の搬入に合わせて、図示しない制御部の制御の下、位置決め部24が受け座28に近づくように位置決め機構14が駆動され、ワーク38の周縁部がクランプされる。これにより、ワーク38がベース部12に対して固定される。
位置決め機構14の動作と並行して、あるいは位置決め機構14によりワーク38を固定した後、図4に示すように、スポット溶接機の溶接ガン30を溶接治具10に進入させる。なお、ここでは、溶接治具10の側方から溶接ガン30を進入させるパターン(第1の進入パターン)について説明する。
溶接ガン30を溶接治具10に進入させたら、2つのアーム31、32の先端部に互いに対向するように設けられた電極チップ33、34によりワーク38を両側から(上下から)挟持する。この場合、ワーク38の下面側から溶接治具10に進入したアーム32の先端に設けられた電極チップ34は、開口部18(穴部20又は切欠き部19)を通してワーク38に当接することが可能である。
電極チップ33、34によりワーク38を両側から挟持したら、電極チップ33、34間に通電することにより、通電箇所を溶接する。そして、溶接ガン30を移動させることにより、ワーク38の所定の溶接箇所を順次溶接していく。
なお、スポット溶接機による溶接は、スポット溶接機の図示しない制御ユニットによる制御の下、予めプログラム又は教示された移動軌跡に沿って溶接ガン30を移動及び位置制御することにより行われる。
ワーク38における所定の溶接箇所に対する溶接が全て終了したら、溶接ガン30を溶接治具10及びワーク38から退避させるとともに、位置決め部24によるワーク38の周縁部のクランプを解除するように位置決め機構14を作動させる。そして、ワーク38が位置決め機構14から開放されたら、ワーク搬送装置により溶接治具10からワーク38が搬出され、続いて次のワーク38が溶接治具10に搬入される。以上の一連の動作がワーク38毎に繰り返され、ワーク38に対する溶接処理が行われていく。
なお、図4では、溶接ガン30は1つだけ描写されているが、必要に応じて、ワーク38に対する溶接を複数の溶接ガン30を用いて行ってもよいことは勿論である。
上述した第1の実施形態に係る溶接治具10では、基準面であるベース部12に位置決め機構14が設置されているため、ワーク38とベース部12の間には、溶接ガン30が進入可能なスペースは設けられていない。しかし、溶接ガン30はベース部12に設けられた開口部18(穴部20又は切欠き部19)を通してワーク38の溶接箇所にアクセスすることが可能である。
ここで、図5は、図4中のV−V線による断面図である。上述したように、第1の実施形態に係る溶接治具10によれば、基準面であるベース部12に位置決め機構14が設置されているので、従来の溶接治具(図1及び図2参照)と比較して、図5に示すように、基準面(ベース部12)から位置決め機構14の管理ポイントまでの距離L2を大幅に短くすることが可能である。従って、位置決め機構14の管理ポイントの位置精度を大幅に向上させることが可能であり、また、振動や接触などの外乱による位置精度の悪化に対する耐性を高めることが可能である。
また、第1の実施形態に係る溶接治具10によれば、位置決め機構14の管理ポイントの位置精度が向上することから、位置決め機構14の位置確認のための測定及び調整の頻度の低減が可能である。
さらに、溶接治具10においては、従来の溶接治具(図1参照)と異なり、位置決め機構毎の長尺なブラケットが不要であるため、全体構成の簡素化が可能であるとともに軽量化が可能である。
上述したように、従来の溶接治具では、溶接ガンの周囲にブラケットが多く存在するため、ある溶接箇所から別の溶接箇所に溶接ガンを移動させる際に、回避動作をしなければ移動できないことが多く発生する。これに対し、本発明の溶接治具10によれば、位置決め機構14毎の長尺のブラケットが不要であり、溶接治具10に溶接ガン30が進入したときの溶接ガン30の周囲に存在する構造物が少ない。このため、図4に示すように、ある溶接箇所から別の溶接箇所に移動する際に、回避動作を行うことなくそのまま横移動することが可能である場合が多い。このように、本発明の溶接治具10によれば、従来の溶接治具と比較して、溶接ガン30の移動に際して周囲構造物を回避するための動作を減少させることが可能であり、結果として溶接作業のサイクルタイムを短縮できる。
また、第1の実施形態に係る溶接治具10によれば、支持部品22や位置決め機構14をベース部12に直接載置することで、組付け部品の集積公差を低減でき、結果として品質に対する信頼性を向上できる。
また、上述したように、第1の実施形態に係る溶接治具10において、位置決め部24はベース部12の上面側に配設され、駆動部26はベース部12の下面側に配設されている。このように、位置決め機構14の駆動部26の配置位置をベース部12の裏面側に集中させることにより、溶接ガン30と干渉しにくい構造の溶接治具10を提供することが可能である。この結果、レイアウトの自由度が向上し、治具としての成立性の検討工数が低減し、治具の設計期間の短縮化が可能となる。
図4では、溶接治具10の側方から溶接ガン30を進入させるパターンを説明したが、ワーク38における溶接箇所の向きによっては、図6に示すように、溶接治具10の下方から溶接ガン30を進入させるパターン(第2の進入パターン)もあり得る。例えば、溶接しようとする2つの部位が水平方向に並んだ箇所である場合には、当該2つの部位を水平方向から挟持して溶接することが必要である。従って、そのような場合には、図6に示すような姿勢で溶接ガン30を下方から溶接治具10に向けて進入させ、電極チップ33、34でワーク38の溶接箇所を水平方向から挟持して溶接を行う。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態に係る溶接治具10a及びその使用状態を示す斜視図である。なお、第2の実施形態に係る溶接治具10aにおいて、上記第1の実施形態に係る溶接治具10と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
溶接対象が図4に示したワーク38のように全体として凹凸(高低差)が小さいが場合と異なり、図7に示すワーク38aのように凹凸が大きい場合には、ワーク38a内の異なる位置間で生じる高低差に対応するためにブラケット39を追加的に設置してもよい。図示例では、位置決め機構14の位置決め部24(押え部25)との間にワーク38aを挟む受け座28の高さを上げるため、複数のブラケット39が、位置決め機構14の設置箇所に対応したベース部12の周縁部上に設けられ、各ブラケット39の上に受け座28が配置されている。なお、設置するブラケット39の設置位置及び個数は、図示例に限られず、ワーク38の形状に応じて適切に設定される。
第2の実施形態の場合、第1の実施形態と比較してブラケット39が追加される分、基準面(ベース部12)から位置決め機構14の管理ポイントまでの距離は長くなる。しかしながら、ブラケット39は、従来の溶接治具のブラケットと比較して格段に短いものでよいため、依然として、基準面から位置決め機構14の管理ポイントまでの距離を大幅に短くすることが可能である。
従って、第2の実施形態に係る溶接治具10aによっても、位置決め機構14の管理ポイントの位置精度を大幅に向上させることが可能であるとともに、振動や接触などの外乱による位置精度の悪化に対する耐性が高く、しかも、位置決め機構14の位置確認のための測定及び調整の頻度の低減が可能である。
なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と共通する各構成部分については、第1の実施形態における当該共通の各構成部分がもたらす作用及び効果と同一又は同様の作用及び効果が得られることは勿論である。
上記において、本発明について好適な実施の形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10、10a…溶接治具 12…ベース部
14…位置決め機構 16…支柱
18…開口部 19…切欠き部
20…穴部 30…溶接ガン
39…ブラケット

Claims (2)

  1. ワークに溶接作業を行う際に前記ワークを位置決めするための溶接治具であって、
    下方に溶接ガンが進入可能なスペースを空けて設置され、基準面となるベース部と、
    前記ベース部を支持する複数の支柱と、
    前記ベース部に設置され、前記ワークをクランプして前記ベース部に対して前記ワークの位置を固定するための複数の位置決め機構とを備え、
    前記複数の支柱の数は、前記複数の位置決め機構の数よりも少なく、
    前記ベース部には、前記溶接ガンの先端部の少なくとも一部が進入可能であり、前記ベース部の厚さ方向に貫通した穴部又は切欠き部からなる開口部が設けられている、
    ことを特徴とする溶接治具。
  2. 請求項1記載の溶接治具において、
    前記位置決め機構は、前記ワークに当接して保持する位置決め部と、前記位置決め部を駆動する駆動部とを有し、
    前記位置決め部は、前記ベース部の上面側に配設され、
    前記駆動部は、前記ベース部の下面側に配設されている、
    ことを特徴とする溶接治具。
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