JP2003211287A - 被覆材料、スメルトスパウト及びソーダ回収ボイラの排出部位の防食方法 - Google Patents

被覆材料、スメルトスパウト及びソーダ回収ボイラの排出部位の防食方法

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JP2003211287A
JP2003211287A JP2002011292A JP2002011292A JP2003211287A JP 2003211287 A JP2003211287 A JP 2003211287A JP 2002011292 A JP2002011292 A JP 2002011292A JP 2002011292 A JP2002011292 A JP 2002011292A JP 2003211287 A JP2003211287 A JP 2003211287A
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Hirotoshi Matsumoto
拓俊 松本
Toshiaki Nishio
敏昭 西尾
Kazuo Hiromatsu
一男 広松
Yoshio Kaji
義男 鍜治
Yuichi Doi
祐一 土井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外面側の防食とき裂発生をより一層に抑制し、
その抑制のために好適である溶接材料の成分を決定する
こと。 【解決手段】内面側が積極的に冷却される基体2を被覆
する被覆層5を形成するために用いられる。材料の質量
%は、C;0.06〜0.13,Cr;20〜26,S
i;0.3〜1.0,Nb;0.8〜1.2,Ni;
0.5以下である。公知の被覆層のCrは、23〜30
質量%が好適であったが、積極的冷却環境下では、Cr
の質量%を低下させることが可能になる。Crの質量%
の範囲が公知の質量%に比して少ない側にシフトしてい
る。Crは、耐食性と高温強度改善の両点で添加され
る。多すぎれば靱性が劣化し、少なすぎれば耐食効果が
薄い。冷却によりCrの質量%は、26%よりも低減す
ることが可能になり、その結果、その靱性の劣化を防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆材料、スメル
トスパウト及びソーダ回収ボイラの排出部位の防食方法
に関し、特に、燃焼炉で生成される燃焼残滓を排出する
ために用いられるスメルトスパウト、それの被覆材料に
関する。
【0002】
【従来の技術】製紙製造工程で、薬品廃液が排出され
る。その薬品廃液は、黒液といわれ、その主成分として
Na2SO4が含まれている。このような薬品廃液の燃
料成分は、ソーダ回収ボイラの中で燃焼させられ、燃焼
後に残存する燃焼残滓であるソーダ分は、スメルト(主
成分:Na2S)として回収される。図6は、ソーダ回
収ボイラを示している。ソーダ回収ボイラである火炉1
01に黒液102が投入され、火床に集積するスメルト
103は、スメルトスパウト104と呼ばれる排出管か
ら外部に排出される。
【0003】高温・腐食環境で使用されるスメルトスパ
ウト104は、防食・温度低減対策が採られている。こ
のようなスメルトスパウトは、図7に示されるように、
低合金鋼の板105で製作され、その板は、溶接される
フェライト系ステンレス(例示:18Cr−1Nb−F
e)の肉盛り106で覆われて、その耐食性の向上が図
られている。従来、そのような肉盛りは、腐食環境の厳
しさの度合いに応じて、1層盛り又は2層盛りで形成さ
れている。その肉盛りのために用いられる溶接棒は、特
開平10−99990号で知られている。
【0004】特開平10−99990号に述べられてい
るように、肉盛り溶接棒の元素として、下記の物性を得
るために複数の元素が採択されている。 C:適正な強度を得るために不可避的である。多すぎれ
ば靱性が劣化し、少なすぎれば強度が低下する。0.0
6〜0.13質量%が好ましい範囲である。 Si:脱酸の目的で添加される。多すぎれば靱性が劣化
し、少なすぎれば脱酸効果が薄い。0.3〜1.0質量
%が好ましい範囲である。 Mn:脱酸と強度確保の両点で添加される。多すぎれば
靱性が劣化し、少なすぎれば脱酸効果が薄い。0.3〜
1.0質量%が好ましい範囲である。 Cr:耐食性と高温強度改善の両点で添加される。多す
ぎれば靱性が劣化し、少なすぎれば耐食効果が薄い。2
3〜30質量%が好ましい範囲である。 Nb:NbCを形成させるために必要であり、NbCを
微細析出させるために添加される。結晶微粒微細化によ
り、靱性が向上する。少なすぎれば靱性が劣化し、多す
ぎれば強度が低下する。0.8〜1.2質量%が好まし
い範囲である。 Ni:NiはC,Mnと同じくオーステナイト生成元素
である。C:23〜30質量%の範囲では、過剰なNi
はマルテンサイト組織を生成し、組織が硬化して曲げ加
工性が劣化する。0.5質量%以下に抑えられている。
【0005】回収ボイラの高温高圧化による温度上昇と
燃料である黒液の濃度の上昇により、スメルトの硫化度
の上昇を招いていて、その腐食環境がますます悪化して
いる。このような悪化状況では、18Cr肉盛りのスメ
ルトスパウトは、それが1層盛りであれば、高耐食性が
薄く、耐用年数が短くなってきており、それが2層盛り
であれば、腐食に対する耐用年数を確保することができ
るが、そのメタル温度の上昇により、内外面の温度差が
大きくなって、そのメタル表面に発生する熱応力が大き
くなり、熱疲労き裂を招いている。このような熱疲労き
裂の内部にスメルトが侵入して、耐用年数がますます短
くなっている。スメルトスパウトには、防食とともに熱
疲労き裂の発生の抑制が望まれている。
【0006】温度の低減による腐食速度の上昇の抑制が
求められるスメルトスパウトは、図6〜図8に示される
ように、その内部が冷却されている。水冷管107から
冷却水が誘導されて、スメルトスパウト104の内部は
水冷されている。長時間使用の間に、スメルトスパウト
104の内面に、図7に示されるように、自己酸化スケ
−ルとデポジットのような析出物質108が生成する。
析出物質108は、スメルトスパウト104を形成する
板105と冷却水との間の熱伝導性を阻害し、その冷却
効果を低下させる。その結果、板105を形成するメタ
ルの温度が上昇する。このようなメタル温度の上昇は、
外面側腐食を加速度的に進行させる。
【0007】外面側の防食とき裂発生が抑制されること
が更に求められる。そのような抑制のために、新たな溶
接材料の選定と開発が求められる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、外面
側の防食とき裂発生をより一層に抑制することができる
被覆材料、スメルトスパウト及びソーダ回収ボイラの排
出部位の防食方法を提供することにある。本発明の他の
課題は、そのような抑制のために好適である溶接材料を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複
数・形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実
施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特
に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現さ
れている技術的事項に付せられている参照番号、参照記
号等に一致している。このような参照番号、参照記号
は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の
技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよ
うな対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の
形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されるこ
とを意味しない。
【0010】本発明による被覆材料は、内面側が積極的
に冷却される基体(2)を被覆する被覆層(5)を形成
するために用いられ、下記質量%の元素:C;0.06
〜0.13,Cr;20〜26を含んでいる。公知の被
覆層のCrは、23〜30質量%が好適であったが、積
極的冷却環境下では、Crの質量%を低下させることが
可能になる。Crの質量%の範囲が公知の質量%に比し
て少ない側にシフトしている。Crは、耐食性と高温強
度改善の両点で添加される。多すぎれば靱性が劣化し、
少なすぎれば耐食効果が薄い。冷却によりCrの質量%
は、26%よりも低減することが可能になり、その結
果、その靱性の劣化を防止することができる。
【0011】下記質量%の元素:Si;0.3〜1.
0,Nb;0.8〜1.2,Ni;0.5以下にするこ
とが好ましい点は、公知のそれに同じである。Mn;
0.3〜1.0であることは、公知技術と同じく更に好
ましい。被覆層(5)は、溶接棒を用いた溶接により形
成される。Crは20〜23質量%であることが、靱性
劣化の回避のために特に好ましい。溶接棒は、具体的に
は、ソーダ回収ボイラの排出部位、特には、スメルトス
パウトの被覆のために用いられる。
【0012】本発明によるスメルトスパウトは、内面側
が積極的に冷却される基体(2)と、基体(2)を被覆
する被覆層(5)とから形成されている。被覆層(5)
は、下記質量%の元素:C;0.06〜0.13、S
i;0.3〜1.0、Nb;0.8〜1.2、Ni;
0.5以下、Cr;20〜23を含んでいる。Mnは、
0.3〜1.0で含まれることが望ましい。被覆層は溶
接層であり、この場合、単層であることが好ましい。熱
伝導性の劣化を防止するために、基体(2)の内面に防
食層(6)が形成されることが特に好ましい。防食層
は、基体(5)の内面に、溶射、メッキ、拡散浸透の中
から選択される処理により形成される。
【0013】本発明によるソーダ回収ボイラの排出部位
の防食方法は、ソーダ回収ボイラの燃焼残滓を排出する
排出部位の防食方法であり、その排出部位を基体(2)
と基体(2)を被覆する被覆層(5)とで形成するステ
ップと、基体(2)の内面を冷却するステップとから構
成されている。被覆層(5)の好ましい元素%は既述の
通りである。被覆層は溶接層として形成されることが、
作業性の点で優れている。溶接層は単層であることが、
歪み発生の抑制の点で好ましい。この場合、熱伝導性を
更に良好にすることにより、歪みの発生を抑制しながら
強度を確保することが重要である。その熱伝導性を更に
良好にするために、基体(2)の内面に防食層を形成す
ることが重要である。
【0014】
【発明の実施の形態】図に対応して、本発明によるスメ
ルトスパウトの実施の形態は、基体の内外面に腐食防止
処理が施されている。その防食処理は、機械的観点と熱
的観点とから施されている。スメルトスパウト1は、図
1に示されるように、互いに対向する第1基体2と第2
基体3とから構成されている。対向する第1基体2と第
2基体3の間は、冷却水4が通される冷却水路に構成さ
れている。冷却環境下では、Cr%の低減が可能であ
る。
【0015】第1基体2の外側表面には、溶接により肉
盛り5が機械的に形成されている。溶接は、慣用の肉盛
り溶接機が用いられ得る。第1基体2と第2基体3の対
向両側内面には、防食層6,7が形成されている。防食
層6と防食層7は、溶射、メッキ、拡散浸透のような慣
用の表面処理技術が好適に適用される。メッキとして
は、クロマイズ処理、カロマイズ処理が好適であり、溶
射としては、プラズマ溶射が好適である。
【0016】肉盛り5は、1層のみであることが優れて
いる。第1基体2の内側表面と第1基体2の外側表面の
金属面との間の温度差は、その肉盛りが多層である場合
に比べて小さく、熱応力が比較的に小さくて、き裂の発
生がより効果的に抑制されている。一方で、肉盛り5の
単層盛りは、多層盛りに比べて、第1基体2の耐食性の
点で劣化するが、耐食性が向上する材料(後述)が用い
ることにより、その耐食性の劣化が抑制される。
【0017】肉盛り5が単層であることに起因して既述
の内外温度差が低く抑えられる温度差低減効果は、長期
間で保持される。第1基体2と第2基体3の内側表面
は、防食層6と防食層7とにより防食処理が施されてい
る。防食の効果は、自己酸化スケールとデポジットの発
生の抑制である。自己酸化スケールとデポジットの発生
が、第1基体2と第2基体3の内側表面で抑制され、自
己酸化スケールとデポジットの発生に起因する第1基体
2と第2基体3の熱伝導性の低下が抑制されている。こ
のような抑制は、既述の温度差低減効果に対応してい
る。このような効果により、肉盛り5の熱応力の増大が
長時間・長年月で抑制される。
【0018】肉盛り5の形成に用いられる溶接棒の成分
は、下記の通りである。肉盛り5を形成するための溶接
棒の成分である複数原子は、下記質量%比を有してい
る: C;0.06〜0.13 Si;0.3〜1.0 Mn;0.3〜1.0 Nb;0.8〜1.2 Cr;20〜26 Ni;0.5以下 残部は、鉄と不可避的不純物である。
【0019】Crの質量比が23〜30%の溶接棒は、
特開平10−99990号で公知であるが、冷却構造を
持つスメルトスパウトの肉盛りに用いられる溶接棒とし
ては、Crが20〜26%である材料は、図2の表に示
されるように効果的である。積極的冷却環境下で用いら
れる単層の肉盛りのために用いられる本発明による溶接
棒は、Crの質量%の範囲が公知の溶接棒のそれに比し
て少ない側にシフトしている。Cr以外の元素の質量%
は、公知のそれに一致している。Crは、耐食性と高温
強度改善の両点で添加される。多すぎれば靱性が劣化
し、少なすぎれば耐食効果が薄い。冷却により、Crの
質量%は、26%よりも低減することによりその靱性の
劣化を防止することができる。
【0020】図2は、元素質量%が多様に変化する本発
明品溶接棒と本発明に属さない比較対称溶接棒とその性
能を比較して示している。本発明品溶接棒のNo.4、
No.5、No.7、No.8、No.12〜No.1
7、No.19は、溶接棒そのものとしては公知であ
る。性能試験項目は、熱応力に関する熱衝撃試験後の割
れの有無と、溶接性(溶接作業性)と、腐食性を示す腐
食質量減の3項目である。1層溶接金属中のCr%は、
溶接後に肉盛り5と基体2との間で元素移動した結果の
Cr%を示している。既述の成分比率を持つ溶接棒を用
いて肉盛りすれば、総合評価は”良”である。
【0021】実施例:防食処理として、下記条件のクロ
マイズと、カロライズと、クロムメッキが好適に例示さ
れる。 クロマイズ:1050度C、10hr、Cr粉末89%
−Al2O3粉末10%−塩化アンモニウム粉末1%中
に埋設。純H2中で処理。 カロマイズ:900度C、10hr、Al粉末89%−
Al2O3粉末10%−塩化アンモニウム粉末1%中に
埋設。アルゴン中で処理。 クロムメッキ:60度C、10hrのサージェント浴。
30A/平方cmの電流を流すこと。
【0022】図3は、既述の実施例とプラズマ溶射の実
施例の性能の比較を示している。その表は、既述の実施
令とプラズマ溶射の複数の実施例に関してその材料を示
している。比較例の材料として、1Cr鋼が用いられて
いる。性能比較は、腐食スケール厚さにより行われてい
る。図4は、このような厚さ試験に用いられるボックス
を示している。6面壁で構成されているそのボックス1
1は、1Cr鋼製である。ボックス11の内側に図3の
表の材料の被覆層が形成されている。ボックス11の一
方側に冷却水導入管が結合され、ボックス11の他方側
に冷却水排出管が結合されている。ボックス11を60
0゜Cの火炉の中に入れ、その中に100時間保持し、
そのボックスの内側面に生成するスケールの厚みが図3
に示されるように測定された。スケールの成分は、水と
メタルの反応により生成する化合物であり、特にはFe
2O3である。
【0023】防食の処理の処理温度(溶射の場合は余熱
温度)とき裂発生の有無を示している。処理温度には、
図5に示されるように、適正な範囲が存在する。適正な
範囲外の温度では、膜は形成されてない。図5に示され
るき裂の試験には、6mm厚の1Cr鋼の板が用いられ
た。その板で100mm×100mmの試験片を作成
し、それを電気炉で800゜Cに加熱した後に水冷し、
熱衝撃によるき裂の有無が観測される。クロマイズとカ
ロライズについては、処理温度が変化させられ、溶射に
ついては予熱温度が変化させられた。図5に示されるよ
うに、クロマイズとカロライズと溶射の条件は、それぞ
れに、900゜〜105゜、700〜950゜、100
〜600゜が適正である。このような温度範囲から外れ
る温度の処理では、熱衝撃き裂が発生し、又は、皮膜そ
のものが形成されない。
【0024】
【発明の効果】本発明による被覆材料、スメルトスパウ
ト及びソーダ回収ボイラの排出部位の防食方法は、き裂
の発生を有効に抑制することができる。そのための材料
成分が決定され得る。特に、冷却環境下で、その成分が
決定され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による名称の実施の形態を示す
断面図である。
【図2】図2は、金属成分と性能を示す表である。
【図3】図3は、表面処理法と腐食発生を示す表であ
る。
【図4】図4は、試験片を示す斜軸投影図である。
【図5】図5は、処理法とき裂の有無を示す表である。
【図6】図6は、公知のソーダ回収ボイラを示す断面図
である。
【図7】図7は、公知のスメルトスパウトを示す断面図
である。
【図8】図8は、公知のスメルトスパウトを示す斜軸投
影図である。
【符号の説明】
2…基体 5…被覆層 6…防食層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広松 一男 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 鍜治 義男 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 土井 祐一 長崎県長崎市深堀町5丁目717番地1 長 菱エンジニアリング株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面側が積極的に冷却される基体を被覆す
    る被覆層を形成するために用いられ、下記質量%の元
    素: C;0.06〜0.13 Cr;20〜26 を含む被覆材料。
  2. 【請求項2】下記質量%の元素: Si;0.3〜1.0 Nb;0.8〜1.2 Ni;0.5以下 を更に含む請求項1の被覆材料。
  3. 【請求項3】下記質量%の元素:Mn;0.3〜1.0
    を更に含む請求項2の被覆材料。
  4. 【請求項4】溶接棒として形成される請求項1〜3から
    選択される1請求項の被覆材料。
  5. 【請求項5】Crは20〜23質量%である請求項1〜
    4から選択される1請求項の被覆材料。
  6. 【請求項6】スメルトスパウトの被覆のために用いられ
    る請求項5の被覆材料。
  7. 【請求項7】内面側が積極的に冷却される基体と、 前記基体を被覆する被覆層とを具え、 前記被覆層は、下記質量%の元素: C;0.06〜0.13 Si;0.3〜1.0 Nb;0.8〜1.2 Ni;0.5以下 Cr;20〜23を含むスメルトスパウト。
  8. 【請求項8】下記質量%の元素:Mn;0.3〜1.0
    を更に含む請求項7のスメルトスパウト。
  9. 【請求項9】前記被覆層は溶接層である請求項8のスメ
    ルトスパウト。
  10. 【請求項10】前記溶接層は単層である請求項9のスメ
    ルトスパウト。
  11. 【請求項11】前記基体の内面に形成される防食層を更
    に具える請求項7〜10から選択される1請求項のスメ
    ルトスパウト。
  12. 【請求項12】前記防食層は、前記内面に溶射、メッ
    キ、拡散浸透の中から選択される処理により形成される
    請求項11のスメルトスパウト。
  13. 【請求項13】ソーダ回収ボイラの燃焼残滓を排出する
    排出部位の防食方法であり、 前記排出部位を基体と前記基体を被覆する被覆層とで形
    成するステップと、 前記基体の内面を冷却するステップとを具え、 前記被覆層は、 下記質量%の元素: C;0.06〜0.13 Cr;20〜26を含むソーダ回収ボイラの排出部位の
    防食方法。
  14. 【請求項14】前記被覆層は溶接層である請求項13の
    ソーダ回収ボイラの排出部位の防食方法。
  15. 【請求項15】前記溶接層は単層である請求項14のソ
    ーダ回収ボイラの排出部位の防食方法。
  16. 【請求項16】前記基体の内面に防食層を形成するステ
    ップを更に含む請求項13〜15から選択される1請求
    項のソーダ回収ボイラの排出部位の防食方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012130998A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スメルトスパウト及びその製造方法

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