JP2003210576A - 医療用チューブ及び医療用具 - Google Patents

医療用チューブ及び医療用具

Info

Publication number
JP2003210576A
JP2003210576A JP2002018520A JP2002018520A JP2003210576A JP 2003210576 A JP2003210576 A JP 2003210576A JP 2002018520 A JP2002018520 A JP 2002018520A JP 2002018520 A JP2002018520 A JP 2002018520A JP 2003210576 A JP2003210576 A JP 2003210576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
intermediate layer
pitch
medical
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002018520A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Watanabe
正年 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SB Kawasumi Laboratories Inc
Original Assignee
Kawasumi Laboratories Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasumi Laboratories Inc filed Critical Kawasumi Laboratories Inc
Priority to JP2002018520A priority Critical patent/JP2003210576A/ja
Publication of JP2003210576A publication Critical patent/JP2003210576A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】チューブの折れ曲がりや潰れを抑えることがで
きる医療用チューブ及び該医療用チューブを装着した医
療用具を提供する。 【解決手段】医療用チューブ1は少なくとも2種類以上
の熱可塑性樹脂で、三層以上のチューブを同時成形し、
前記チューブの中間層Mをスパイラル状に成形し且つ前
記中間層Mの内外周面を内外層チューブI、Oで被覆し
平坦に形成した。前記中間層Mのスパイラル部分2のピ
ッチPの幅を、一定の幅で形成するか、または異なる幅
で形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば体外循環回
路、輸液セット、輸血セット、カテーテル(バルーンカ
テーテルを含む)等の医療用具に使用される医療用チュ
ーブ及び該医療用チューブを装着した医療用具の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
医療用具に装着される医療用チューブは、必要最低限の
機能を有する形状に形成されているために一般的に肉薄
になり、チューブの強度が弱く、折れ曲がりや潰れが発
生し易くなり、医療現場でチューブの折れ曲がりや潰れ
を修復しなければならなかった。これを防止する為チュ
ーブ自体を硬くするがチューブの柔軟性が損なわれ、操
作性の劣るチューブが形成されてしまう。例えばカテー
テルでは、硬さの異なるチューブを接続したり、チュー
ブの肉厚を徐々に変えたり、多層チューブの中間層の外
周に金属メッシュや金属コイルを入れて折れ曲がりや潰
れを防いだりして、操作性が良好なチューブを形成して
いた。
【0003】硬さの異なるチューブを長さ方向に接続す
るには、内外径の異なる各々のチューブを成形した後、
加熱溶着で接続したり、接着剤(溶剤)を使用しなけれ
ばならず作業の能率が悪く、また連続してチューブを成
形することが不可能であった。また、多層チューブの中
間層外周に金属メッシュ又はコイルを入れる場合は、内
層チューブを成形した後、該内層チューブの外周面に金
属メッシュ又はコイルを巻きつけ、前記内層チューブの
外周面に外層チューブを被覆しなければならなく、かな
りの手間を要していた。そこで本発明者は以上の課題を
解決する為に鋭意検討を重ねた結果次の発明に到達し
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】[1]本発明は、少なく
とも2種類以上の熱可塑性樹脂で、三層以上のチューブ
を同時成形し、前記チューブの中間層(M)をスパイラ
ル状に成形し且つ前記中間層(M)の内外周面を内外層
チューブ(I、O)で被覆し平坦に形成した医療用チュ
ーブ(1)、(11)、(21)、(31)、(41)
を提供する。 [2]本発明は、前記中間層(M)のスパイラル部分
(2)のピッチ(P)の幅を、[a]一定の幅で形成す
るか、または[b]異なる幅で形成した、前記[1]に
記載の医療用チューブ(1)、(11)、(21)、
(31)、(41)を提供する。 [3]本発明は、前記中間層(M)をスパイラル部分
(2)とストレート部分(3)により形成した前記
[1]ないし[2]に記載の医療用チューブ(11)を
提供する。 [4]本発明は、前記中間層(M)のスパイラル部分
(2)のピッチ(P)を密部(4)と疎部(5)で形成
した前記[1]ないし[2]に記載の医療用チューブ
(21)を提供する。 [5]本発明は、前記中間層(M)のスパイラル部分
(2)のピッチ(P)の幅を、押し出し方向に向けて幅
の大きいピッチ(P)から徐々に幅の小さいピッチ
(P)に形成するか、または幅の小さいピッチ(P)か
ら徐々に幅の大きいピッチ(P)に形成した前記[1]
ないし[2]に記載の医療用チューブ(31)を提供す
る。 [6]本発明は、前記中間層(M)のスパイラル部分
(2)を、間欠的に形成した前記[1]ないし[2]に
記載のチューブ(41)を提供する。 [7]本発明は、前記[1]ないし[6]に記載の医療
用チューブ(1)、(11)、(21)、(31)、
(41)を装着した医療用具を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】図1から図5は本発明の医療用チ
ューブを構成する中間層Mの一例を示す概略図であり、
図1の(A)はその一例を示す斜視図、(B)は前記斜
視図(A)の幅方向a−a′の断面図(中間層Mを内外
層(I、O)で被覆したとき)で、(C)は前記斜視図
(A)のb−b′の長さ方向の断面図(中間層Mを内外
層(I、O)で被覆したとき)である。図6は本発明の
医療用チューブの製造装置50の一例で、図7は前記図
6の金型52の断面図である。図8は本発明の医療用チ
ューブを装着した医療用具の一例を示す体外循環回路6
0の概略図で、図9は前記図8と同様に本発明の医療用
チューブを装着したバルーンカテーテル70の概略図で
ある。本発明の医療用チューブは図6の製造装置50に
より成形される。該製造装置50は、図6に示すように
金型52と該金型52の上方に中間層Mを形成する押出
し機51と前記金型52の両側に内外層(I、O)を形
成する押出し機51A、51Bが配置され、さらに水槽
53と引き取り装置54と巻き取りドラム55より構成
されている。前記押出し機51、51A、51Bには原
料供給槽56が装着されている。本発明の医療用チュー
ブを成形するために、前記金型52の天面の略中腹部に
継ぎ手51Nを介して押出し機51が配置されている。
前記金型52の片側面に継ぎ手51ANを介して外層O
の押出し機51Aが配置されている。さらに前記金型5
2を間に挟んだ対称方向の片側面に継ぎ手51BNを介
して内層Iの押出し機51Bが配置されている。前記金
型52は図7に示すように芯金型52Aの外周に筒体5
2Bを装着し、前記中間層Mを形成する回転ダイM1が
前記芯金型52Aの略中腹部の中心Cを軸として円周方
向に回転するように装着されている。前記原料供給槽5
6の各原料の溶融樹脂は、前記継ぎ手51N、51A
N、51BNを介して前記金型52に注入され、前記溶
融樹脂の流路として内層流路57と中間層流路58と外
層流路59が形成されている。前記中間層流路58では
中間層Mが形成され、前記内層流路57と外層流路59
を介して内層Iと外層Oが同時に形成される。前記中間
層Mの形成に関与する少なくとも一つ以上の回転ダイM
1は前記内層Iの外周にスパイラル部分2を形成すると
同時に前記スパイラル部分2の外周面に外層チューブO
を被覆して平坦に形成する。前記押出し機51の継ぎ手
51Nは、前記筒体52Bの外周天面に接続され前記中
間層流路58と連通されている。前記押出し機51Aの
継ぎ手51NAは、前記回転ダイM1に接触せず且つ形
成した中間層Mの外周に外層Oを被覆するために、前記
金型52の押出し方向前方側面の前記外層流路59に接
続されている。前記押出し機51Bの継ぎ手51BN
は、前記押出し機51Aと同様に前記回転ダイM1に接
触せず、前記金型52の押出し方向後方側面の前記内層
通路57に接続されている。
【0006】前記内層Iと外層Oは、前記押出し機51
Aと51Bにより異なる溶融樹脂で形成することができ
る。また前記内外層(I、O)を同一の樹脂で形成する
場合は前記押出し機51Aと51Bに同一の原料を原料
供給槽56に入れて形成することができる。さらに前記
内外層(I、O)を同一の樹脂で形成するその他の製造
装置として、前記製造装置50の二台の押出し機51
A、51Bを一台に一体化して、この一台の押出し機が
内層流路57と外層流路59に連通して内外層(I、
O)を形成することができる新たな金型52を配置し
て、連続的に成形することができる。本発明の医療用チ
ューブは前記押出し機51、51A、51Bからの溶融
樹脂が金型52を介してチューブTが成形され、水槽5
3を通過することで冷却され、引き取り機54により形
成されたチューブTを引き取り、前記チューブTを巻取
りドラム55で巻き取る。
【0007】前記医療用チューブは少なくとも2種類以
上の熱可塑性樹脂で、三層以上のチューブを同時成形
し、前記チューブの中間層Mをスパイル状に成形し且つ
前記中間層Mの内外周面を内外層チューブ(I、O)で
平坦に被覆して金型52を介して連続成形される。中間
層Mのラインを所定のピッチPの幅で押出ながら内層チ
ューブIの円周方向に回転ダイM1を回転させることに
よって螺旋状のスパイラル部分2を形成すると同時に前
記スパイラル部分2の外周に外層チューブOを被覆して
チューブTが成形される。前記中間層Mは例えばスパイ
ラル部分2を形成することでその間に溝7が形成され
る。前記溝7は内層Iの外周面にあたる。前記溝7によ
り中間層Mの外周面が凸凹状態となり、前記中間層Mの
外周面及び溝7を外層チューブOで被覆することにより
前記中間層Mの外周を平坦に形成し、他のチューブとの
接着を容易に行なうことができる。
【0008】図1の医療用チューブ1は中間層Mのスパ
イラル部分2のピッチPの幅が同じ大きさで形成されて
いる。前記スパイラル部分2は少なくとも1つ以上あれ
ばよく、所定の長さのチューブに対して前記スパイラル
部分2の本数が多くなるとスパイラル部分2のピッチP
の幅が小さいくなる。またスパイラル部分2のピッチP
の幅は、スパイラル部分2の本数の他に、押出し機51
の押出速度、押出されたチューブの引き取り装置54の
引き取り速度、回転ダイM1の回転速度等の条件を適宜
変える手段により調節することができる。例えば中間層
Mに硬い樹脂を採用した時、回転ダイM1の回転数を速
くするとピッチPの幅が小さくなり硬いチューブが形成
される。逆に遅くするとピッチPの幅が大きくなり軟ら
かいチューブが形成される。また押出し機51の押出し
速度を速くするとピッチPの幅が大きくなり軟らかいチ
ューブが形成され、前記押出し速度を遅くするとピッチ
Pの幅が小さくなり硬いチューブが形成される。さらに
引き取り装置54の速度を速くするとピッチPの幅が大
きくなり軟らかいチューブが形成され、また前記引き取
り速度を遅くするとピッチPの幅が小さくなり硬いチュ
ーブが形成される。前記各々の速度を適宜調整すること
により、目的に適用するチューブの硬度を形成すること
ができる。その他の手段としてチューブTの硬さを変え
るには、例えば内外層の成形樹脂に対して、前記樹脂と
硬さの異なる樹脂を中間層Mに採用して三層同時に成形
する。または前記内層I、中間層M、外層Oの肉厚を適
宜調節することで前記チューブTの硬さを調整すること
もできる。
【0009】図2、図3、図4、図5は前記図1の医療
用チューブ1の中間層Mのその他の実施例を示す医療チ
ューブ11、21、31、41の概略図である。前記図
2の医療用チューブ11はスパイラル部分2とチューブ
の長さ方向に直線のストレート部3により形成されてい
る。前記医療用チューブ11は前記回転ダイM1の回転
によりスパイラル部分2を成形し、前記回転ダイM1の
回転を止めると溶融した樹脂がそのまま吐出されストレ
ート部3が形成される。従って回転ダイM1の回転を止
めることでストレート部3を形成し、再び前記回転ダイ
M1を回転させることによりスパイラル部分2を形成
し、スパイラル部分2近傍の硬い部分とストレート部3
近傍の軟らかい部分を形成することができる。前記図3
の医療用チューブ21はピッチPの幅が小さい密部4と
前記ピッチPの幅が大きい疎部5により形成されてい
る。前記密部4と疎部5を形成する場合、前記段落番号
[0008]で述べた手段があり、例えば前記密部4を
形成するには、押出し機51の押出し速度を速くする
か、またはチューブ引き取り装置54の引き取り速度を
速くするか、または前記回転ダイM1の回転速度を速く
するか、このいずれかのうち、少なくとも一つを採用す
ればよい。また疎部5を形成するには前記押出し機51
の押出し速度を遅くするか、またはチューブ引き取り装
置54の引き取り速度を遅くするか、または前記回転ダ
イM1の回転速度を遅くするか、このいずれかのうち、
少なくとも一つを採用すればよい。前記密部4と疎部5
の硬さを比較すると前記密部4の部分が硬く、疎部5が
軟らかくなる。前記図4の医療用チューブ31は中間層
MのピッチPを押出し方向に向けて、大きい幅のピッチ
Pから徐々に小さい幅のピッチPに形成することで、チ
ューブの硬さを徐々に変えることができる。また逆に小
さい幅のピッチPから徐々に大きい幅のピッチPに形成
することもでき、同様にチューブの硬さを徐々に変える
ことができる。前記ピッチを徐々に変える場合、大きい
幅のピッチPから徐々に小さい幅のピッチPに形成する
には、例えば前記回転ダイM1の回転速度を低速から徐
々に高速に上げることにより形成することができる。従
ってこの場合の医療用チューブ31はチューブの押出し
方向に向けて軟らかいチューブから徐々に硬いチューブ
に形成することができる。また逆に小さい幅のピッチP
から徐々に大きい幅のピッチPを形成する場合、前記回
転ダイM1の回転速度を高速から徐々に低速に落とすこ
とにより形成することができる。また前記段落番号[0
008]で述べた手段を用いることもできる。図5の医
療用チューブ41は、前記回転ダイM1を回転させなが
ら該中間層Mを押出す樹脂の吐出を止めたり、再び開始
したりすることでスパイラル部分2が間欠的に成形され
る。スパイラル部分2と間欠部6と比較すると、スパイ
ラル部2の方が硬く形成される。尚前記間欠部6は内層
Iの外周面にあたる。
【0010】前記医療用チューブ1、11、21、3
1、41はスパイラル状のピッチPの間隔及びストレー
ト部3、蜜部4、疎部5、間欠部6を適宜自在に形成す
ることにより、前記医療用チューブ1、11、21、3
1、41を目的に適応する硬度に調整することができ
る。また前記医療用チューブ1、11、21、31、4
1を成形する内層I、中間層M、外層Oの肉厚及び使用
する樹脂の硬度及び樹脂の種類に於いても前記ピッチP
の幅および中間層Mの形態と同様に調整して目的に適応
する硬度を得ることができる。
【0011】本発明の医療用チューブを装着した体外循
環回路60は上流に動脈側回路60Aと下流に静脈側回
路60Bから構成されている。前記動脈側回路60A
は、上流(シャントコネクター67a側)から下流(血
液処理器コネクター66a側)に向けて、シャントコネ
クター67a、陰圧検知器62、モニターライン64
a、ローリングチューブ63、ヘパリンラインH、ドリ
ップチャンバー65a、血液処理器コネクター66aが
配置され、それぞれメインチューブ61、61a、61
bを介して接続されている。静脈側回路60Bは、上流
(血液処理器コネクター66b側)から下流(シャント
コネクター67b側)に向けて、血液処理器コネクター
66b、ドリップチャンバー65b、シャントコネクタ
ー67bが配置され、前記動脈側回路60Aと同様にメ
インチューブ61、61bを介して接続されている。前
記血液処理器コネクター66aと前記血液処理器コネク
ター66bの間に血液処理器(ダイアライザー)が接続
されている。例えば体外循環回路60は体外循環装置
(透析装置)に少なくともローリングチューブ63のみ
を装着して使用する例があり、この場合前記ローリング
チューブ63の前後に接続したメインチューブ61は比
較的折れ曲がりやすいので、これを防ぐ為に、所定の長
さが均一に硬い本発明の医療用チューブ1を好適に使用
することができる。また他の体外循環装置(透析装置)
では、ドリップチャンバー65a、65b、陰圧検知器
62のみを直接装着するタイプがある。前記ドリップチ
ャンバー65aのモニターライン64b及びドリップチ
ャンバー65bのモニターライン64cを透析装置の接
続口(図示せず)に接続した時、前記モニターライン6
4b、64cの両端が折れ曲がる可能性がある。また陰
圧検知器62と接続チューブ68の間のメインチューブ
61aが短いので、前記モニターライン64b、64c
と同様に前記メインチューブ61aの両端が折れ曲がる
可能性がある。従って前記モニターライン64b、64
c及びメインチューブ61aに本発明の医療用チューブ
21、31、41を好適に使用することができる。前記
医療チューブ21を採用する場合、密部4が前記モニタ
ーライン64b、64c及びメインチューブ61aの両
端に配置されるように接続する。また前記医療チューブ
41を採用する場合、スパイラル部2が前記医療用チュ
ーブ21と同様に前記モニターライン64b、64c及
びメインチューブ61aの両端に配置されるように接続
する。ダイアライザーに接続する血液処理器コネクター
66a、66bとメインチューブ61bの接続部69が
折れ曲がり易いので、本発明の医療用チューブ31を好
適に使用することができる。この場合ピッチPの幅が小
さい方を前記血液処理器コネクター66a、66bに接
続する。
【0012】本発明のバルーンカテーテル70は前方部
72と中間部73からなるシャフトチューブ71と後方
部74から構成される。前記前方部72にバルーン75
が装着され、先端開口部76Fから該前方部72の後方
開口部76Bに亘りGWが挿入されている。前記中間部
73は大径チューブで形成されている。後方部74には
コネクター77が装着されている。例えば前方部72の
先端は血管壁を傷つけないように軟らかいチューブを配
置し、前記前方部72の後方はチューブに腰をつけるた
めに硬くする必要がある。従って本発明の医療用チュー
ブ31のピッチPの幅が大きい方を前記前方部72の先
端に配置し、ピッチPの幅が小さい方を前方部72の後
方に配置して、好適に使用することができる。また中腹
部73は後方部74との接続部78からの折れ曲がりを
防ぐ為に前記前方部72と同様に医療用チューブ31を
好適に使用することができる。また前記バルーンカテー
テルを含むカテーテル等は、適度な強度を得る為に従来
チューブの中間層に金属メッシュや金属コイルを装着し
ていたが、その必要がなく成形性が良くなり、操作性の
良いカテーテルを成形することができる。本発明の医療
用チューブは前記図8の体外循環回路60及び図9のバ
ルーンカテーテル70に採用できる他に、輸液セット、
輸血セット、カテーテル(バルーンカテーテルを含む)
等の医療用具に採用することができる。
【0013】前記本発明の医療用チューブはスパイラル
部分2を形成する回転ダイM1が、芯金型52の略中腹
部の中心Cを軸として円周方向に回転して、スパイラル
部分2を連続的に形成したが、前記回転ダイM1を中心
Cの対称位置に同様の回転ダイM1を配置し同時に回転
させることで、前記内層チューブIに巻きつける新たな
スパイラル部分2を形成することができる。前記スパイ
ラル部2を複数本形成することによりピッチPの幅が小
さくなり、より硬いチューブを形成することができる。
【0014】前記医療用チューブ1、11、21、3
1、41に使用される樹脂は、押出成形できる熱可塑性
樹脂であればよく、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、
ポリアミド、フッ素樹脂、エラストマー、ポリウレタ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド等があ
る。内外層(I、O)の樹脂は、前記に示した樹脂をい
ずれか一つ使用することができるが、内層Iと外層Oが
異なる樹脂を使用してもかまわない。好ましくは内外層
(I、O)が同じ樹脂で接着性が高い樹脂を使用するの
が良い。中間層Mは前記内外層(I、O)と硬さの異な
る樹脂がよく、好ましくは前記内外層(I、O)と同系
の樹脂で且つ硬さの異なる樹脂を採用するのが良い。特
に好ましくは、例えば前記内外層(I、O)と同じ樹脂
で、硬さの違う同樹脂を採用するのが良い。
【0015】
【発明の作用効果】本発明の医療用チューブ1、11、
21、31、41の中間層Mをスパイラル状及びその他
の形状に形成すると同時に前記中間層Mの内外周面を内
外層チューブ(I、O)で被覆して平坦に形成すること
により、目的に適応した医療用チューブの硬度を得るこ
とができ、チューブの折れ曲がりや潰れを抑えることが
できる。前記医療用チューブを医療用具に採用すること
により操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療用チューブ1の中間層Mの概略図
で(A)は斜視図、(B)は前記(A)の幅方向のa−
a′の断面図、(C)は前記斜視図(A)の長さ方向の
b−b′の断面図
【図2】前記中間層Mのその他の実施例を示す医療用チ
ューブ11の概略図
【図3】前記中間層Mのその他の実施例を示す医療用チ
ューブ21の概略図
【図4】前記中間層Mのその他の実施例を示す医療用チ
ューブ31の概略図
【図5】前記中間層Mのその他の実施例を示す医療用チ
ューブ41の概略図
【図6】本発明の医療用チューブ1、11、21、3
1、41の製造装置50の概略図
【図7】前記図6の金型52の断面図
【図8】本発明の医療用チューブ1、11、21、3
1、41を採用した体外循環回路60の概略図
【図9】本発明の医療用チューブ1、11、21、3
1、41を採用したバルーンカテーテル70の概略図
【符号の説明】
1、11、21、31、41 医療用チューブ(T、チ
ューブ) 2 スパイラル部分 3 ストレート部分 4 密部 5 疎部 6 間欠部 7 溝 50 製造装置 51、51A、51B 押出し機 51N、51AN、51BN 継ぎ手 52 金型 52A 芯金型 52B 筒体 53 水槽 54 引き取り装置 55 巻き取りドラム 56 原料供給槽 57 内層流路 58 中間層流路 59 外層流路 60 体外循環回路 60A 動脈側回路 60B 静脈側回路 61、61a、61b メインチューブ 62 陰圧検知器 63 ローリングチューブ 64a、64b、64c モニターライン 65a、65b ドリップチャンバー 66a、66b 血液処理器コネクター 67a、67b シャントコネクター 68 接続チューブ 69 接続部 70 バルーンカテーテル 71 シャフトチューブ 72 前方部 73 中腹部 74 後方部 75 バルーン 76F 先端開口部 76B 後方開口部 77 コネクター 78 接続部 GW ガイドワイヤー P ピッチ O 外層(チューブ) M 中間層(2、スパイラル部分) M1 回転ダイ I 内層(チューブ) I、O 内外層チューブ C 中心 H ヘパリンライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16L 11/08 F16L 11/08 B Fターム(参考) 3H111 AA02 BA15 CA53 CB04 CB10 CB14 CB24 CC07 CC19 DA20 DB21 EA04 4C066 AA07 BB01 BB02 CC01 DD01 FF01 HH07 JJ10 PP04 4C077 AA05 BB01 DD21 KK21 NN14 PP07 PP08 PP12 PP13 PP14 4C167 AA01 AA06 BB05 BB06 BB07 BB12 BB13 BB14 BB26 BB27 BB38 BB39 BB40 CC07 CC08 CC29 DD01 FF01 GG02 GG36 GG37 HH01 HH02 HH03 HH04 HH17 4F100 AK01A AK01B AK01C DA11 DA14B EH202 GB66 JB16A JB16B JB16C JK17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2種類以上の熱可塑性樹脂で、
    三層以上のチューブを同時成形し、前記チューブの中間
    層(M)をスパイラル状に成形し且つ前記中間層(M)
    の内外周面を内外層チューブ(I、O)で被覆し平坦に
    形成したことを特徴とする医療用チューブ(1)、(1
    1)、(21)、(31)、(41)。
  2. 【請求項2】前記中間層(M)のスパイラル部分(2)
    のピッチ(P)の幅を、[a]一定の幅で形成するか、
    または[b]異なる幅で形成した、ことを特徴とする前
    記請求項1に記載の医療用チューブ(1)、(11)、
    (21)、(31)、(41)。
  3. 【請求項3】前記中間層(M)をスパイラル部分(2)
    とストレート部分(3)により形成したことを特徴とす
    る前記請求項1ないし2に記載の医療用チューブ(1
    1)。
  4. 【請求項4】前記中間層(M)のスパイラル部分(2)
    のピッチ(P)を密部(4)と疎部(5)で形成したこ
    とを特徴とする前記請求項1ないし2に記載の医療用チ
    ューブ(21)。
  5. 【請求項5】前記中間層(M)のスパイラル部分(2)
    のピッチ(P)の幅を、押し出し方向に向けて幅の大き
    いピッチ(P)から徐々に幅の小さいピッチ(P)に形
    成するか、または幅の小さいピッチ(P)から徐々に幅
    の大きいピッチ(P)に形成したことを特徴とする前記
    請求項1ないし2に記載の医療用チューブ(31)。
  6. 【請求項6】前記中間層(M)のスパイラル部分(2)
    を、間欠的に形成したことを特徴とする前記請求項1な
    いし2に記載のチューブ(41)。
  7. 【請求項7】前記請求項1ないし6に記載の医療用チュ
    ーブ(1)、(11)、(21)、(31)、(41)
    を装着した医療用具。
JP2002018520A 2002-01-28 2002-01-28 医療用チューブ及び医療用具 Pending JP2003210576A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002018520A JP2003210576A (ja) 2002-01-28 2002-01-28 医療用チューブ及び医療用具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002018520A JP2003210576A (ja) 2002-01-28 2002-01-28 医療用チューブ及び医療用具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003210576A true JP2003210576A (ja) 2003-07-29

Family

ID=27653845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002018520A Pending JP2003210576A (ja) 2002-01-28 2002-01-28 医療用チューブ及び医療用具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003210576A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007229245A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Fukuda Denshi Co Ltd カテーテル用チューブ及び、カテーテル用チューブの製造装置の制御方法
JP2007229244A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Fukuda Denshi Co Ltd カテーテル用チューブ及び、カテーテル用チューブの製造装置の制御方法
EP2184003A1 (en) * 2008-11-06 2010-05-12 FUJIFILM Corporation Endoscope and flexible tube therefor
JP2013002457A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Evuc Kk 合成樹脂製ホースとその製造方法
KR101870716B1 (ko) * 2017-02-24 2018-07-20 재단법인 아산사회복지재단 의료용 배액관 고정 기구

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007229245A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Fukuda Denshi Co Ltd カテーテル用チューブ及び、カテーテル用チューブの製造装置の制御方法
JP2007229244A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Fukuda Denshi Co Ltd カテーテル用チューブ及び、カテーテル用チューブの製造装置の制御方法
EP2184003A1 (en) * 2008-11-06 2010-05-12 FUJIFILM Corporation Endoscope and flexible tube therefor
JP2013002457A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Evuc Kk 合成樹脂製ホースとその製造方法
KR101870716B1 (ko) * 2017-02-24 2018-07-20 재단법인 아산사회복지재단 의료용 배액관 고정 기구

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1344549B1 (en) Medical tubing and extrusion die for producing the same
JP5225848B2 (ja) マイクロカテーテル
US7276043B2 (en) Occlusion-resistant catheter
US20040087885A1 (en) Medical tube and production method and production device therefor and medical appliance
US5059375A (en) Apparatus and method for producing kink resistant tubing
JP5755835B2 (ja) 内視鏡用可撓管及びその製造方法
JP5696659B2 (ja) カテーテルの製造方法
CN110650767A (zh) 导管
US20090112066A1 (en) Endoscope flexible tube and its manufacturing method
JP2004512150A (ja) 厚みが変化するレイヤを有するカテーテルシャフトおよびその製造方法
JP4866824B2 (ja) 内視鏡可撓管の製造方法
JP2003210576A (ja) 医療用チューブ及び医療用具
JP3846508B2 (ja) 二重チューブ及び二重チューブを用いたバルーンカテーテル
JP2001088199A (ja) 樹脂製多重管の押出成形装置
JP2009106632A (ja) 内視鏡可撓管の製造方法
JP5290921B2 (ja) 内視鏡用可撓管及びその製造装置並びに製造方法
JP4301670B2 (ja) 医療用チューブ
US11439791B2 (en) Catheter and manufacturing method of catheter
JP3955643B2 (ja) 可とう性に富む複合チューブ
JPH03177682A (ja) チューブ
JP3775439B2 (ja) 二重チューブ、二重チューブ製造装置、二重チューブを用いたバルーンカテーテル及びバルーンカテーテルの製造方法
US20240075670A1 (en) Mold for extrusion molding flexible tube and flexible tube producing apparatus
JP2013022367A (ja) カテーテル及びその製造方法
JP3977116B2 (ja) ガイドチューブの製造方法
JPH0938209A (ja) カテーテルチューブ及びバルーンカテーテル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070626

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071002