JP4301670B2 - 医療用チューブ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば生体外から血管、胆管、膵管等の生体管腔に挿入して目的部位まで導入されて使用されるカテーテルのような医療用チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、選択血管造影や血管拡張術を行う際に、造影用カテーテル、ガイディングカテーテル、拡張用カテーテル等が用いられる。
【0003】
このようなカテーテルでは、細く複雑なパターンの血管系に迅速かつ確実な選択性をもって挿入し得るような優れた操作性が要求される。
【0004】
また、カテーテル挿入部位の選択の幅を広げること、患者の負担軽減、挿入操作等の容易性向上の観点から、カテーテルの細径化を図ること、特に、一定の内径を確保しつつ外径をできるだけ小さくすることが要求される。
【0005】
前記操作性について詳述すると、血管内を前進させるために術者の押し込む力がカテーテルの基端側から先端側に確実に伝達され得るいわゆる押し込み性(プッシャビリティー)と、カテーテルの基端側にて加えられた回転力が先端側に確実に伝達され得るトルク伝達性と、曲がった血管内を先行するガイドワイヤーに沿って円滑かつ確実に進み得る追随性(以下「追従性」という)と、目的部位までカテーテル先端が到達し、ガイドワイヤーを引き抜いた後でも、血管の湾曲、屈曲した部位でカテーテルに折れ曲がりが生じない耐キンク性とが必要とされる。また、カテーテルの先端で血管内壁を損傷したりすることがないような安全性も要求される。
【0006】
押し込み性やトルク伝達性を得るためには、カテーテルの先端部を除く部分を比較的硬質な材料で構成するのが良く、また、追従性や安全性を得るためには、カテーテルの先端部を比較的柔軟な材料で構成するのが良いことが知られている。
【0007】
このようなものとしては、異種材料で構成される単位チューブを連結したもの(特開昭59−156353号公報、特開平8−317988号公報)が挙げられる。
【0008】
しかし、異種材料を連結したものは、連結部位で接着強度の低下による切断のおそれがあることから、チューブの厚さ(内外径の差)を大きくとらねばならず、細径化が図れない。また、連結部位で剛性が急激に変化するため、この部分で折れ曲がりを生じ易く、前記耐キンク性が劣っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、押し込み性、トルク伝達性、追随性、耐キンク性等の操作性に優れ、細径化に有利な医療用チューブを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
【0011】
(1) 第1の樹脂部と、該第1の樹脂部と物性の異なる第2の樹脂部とを少なくとも有する層を有する医療用チューブであって、
前記第1の樹脂部および前記第2の樹脂部のうちの少なくとも一部分は、該医療用チューブの周方向に蛇行する帯状をなしており、
前記樹脂部は、蛇行パターンの振幅の異なる複数の部分を有し、該各部分は、先端側から前記振幅の大きい順に軸方向に配置されていることを特徴とする医療用チューブ。
【0012】
(2) 前記第1の樹脂部および前記第2の樹脂部は、それぞれ、複数設けられており、前記第1の樹脂部と前記第2の樹脂部とが、周方向に交互に配置されている上記(1)に記載の医療用チューブ。
【0013】
(3) 前記第1の樹脂部の樹脂材料と前記第2の樹脂部の樹脂材料とは、互いに相溶性を有する上記(1)または(2)に記載の医療用チューブ。
【0014】
(4) 前記樹脂部のうちの少なくとも先端部が蛇行している上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の医療用チューブ。
【0015】
(5) 前記樹脂部の蛇行パターンのピッチは、軸方向に一定ではない上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の医療用チューブ。
【0016】
(6) 前記樹脂部は、蛇行パターンのピッチの異なる複数の部分を有し、該各部分は、先端側から前記ピッチの小さい順に軸方向に配置されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の医療用チューブ。
【0019】
) 前記物性は、曲げ剛性である上記(1)ないし()のいずれかに記載の医療用チューブ。
【0020】
) 前記樹脂部の形成パターンによって該医療用チューブの柔軟性を調整する上記(1)ないし()のいずれかに記載の医療用チューブ。
【0021】
) 前記層の内周側および/または外周側に被覆層を有する上記(1)ないし()のいずれかに記載の医療用チューブ。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の医療用チューブを添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の医療用チューブをカテーテル(カテーテルチューブ)に適用した場合の第1実施例を示す斜視図、図2は、図1に示す医療用チューブの側面図、図3は、図1に示す医療用チューブの横断面図である。
【0024】
なお、説明の都合上、図1および図2中の左右方向を「軸方向」、左側を「先端」、右側を「基端」として説明する。また、特に断わらない限り、医療用チューブを直線状にした状態において説明する。
【0025】
これらの図に示すように、医療用チューブ1は、第1の樹脂部3(外周側から見ると5つの帯状の第1の樹脂部3のように見える)と、5つの帯状の第2の樹脂部4とで構成された円筒状の層(樹脂層)2を有している。
【0026】
樹脂部3と樹脂部4とは、共に樹脂材料、特に熱可塑性樹脂で構成されているが、それらは物性が異なっている。この物性には、例えば、剛性(柔軟性)、表面硬度、伸び率、引張強さ、せん断強さ、アイゾット衝撃強さ、曲げ弾性率、曲げ強さ、誘電率、軟化点、融点、比重、吸水率等の物理的特性が挙げられる。なお、これらは一例であり、これらに限定されるものではない。
【0027】
本実施例では、樹脂部3は、樹脂部4より曲げ剛性が低い(柔軟性が高い)ものとする。
【0028】
樹脂部3および樹脂部4の構成材料(樹脂材料)としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスチレン、熱可塑性ポリウレタン、ポリカーボネート、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリアリレート、ポリオキシメチレン(POM)、高張力ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、エチレン−酢酸ビニルケン化物(EVOH)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィド等の各種熱可塑性樹脂、ポリアミドエラストマー(PAE)、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリオレフィンエラストマー等の各種熱可塑性エラストマー、これらのうちのいずれかを含むポリマーアロイ、あるいはこれらのうちの2以上を組み合わせたものが挙げられる。
【0029】
そして、樹脂部3および樹脂部4の構成材料としては、互いに相溶性のある(熱力学的な相互溶解性が良好である)ものを選択するのが好ましい。この例としては、例えば、ポリアミドとポリアミドエラストマー、ポリエチレンまたはポリプロピレンとポリオレフィンエラストマー、ポリエチレンテレフタレートとポリエステルエラストマー、高可塑化ポリ塩化ビニルと低可塑化ポリ塩化ビニル等の組み合わせが挙げられる。
【0030】
ここで、ポリアミドエラストマーとは、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン46、ナイロン11、ナイロン12、または芳香族ポリアミドをハードセグメントとし、ポリエステル、ポリエーテル等のポリマーをソフトセグメントとするブロック共重合体が代表的であり、その他、前記ポリアミドと柔軟性に富む樹脂とのポリマーアロイ(ポリマーブレンド、グラフト重合、ランダム重合等)や、前記ポリアミドを可塑剤等で軟質化したもの、さらには、これらの混合物をも含む概念である。
【0031】
また、ポリエステルエラストマーとは、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の飽和ポリエステルと、ポリエーテルまたはポリエステルとのブロック共重合体が代表的であり、その他、これらのポリマーアロイや前記飽和ポリエステルを可塑剤等で軟質化したもの、さらには、これらの混合物をも含む概念である。
【0032】
樹脂部3の曲げ弾性率は、100〜2000kg/cm2程度が好ましく、300〜1000kg/cm2程度がより好ましい。また、樹脂部4の曲げ弾性率は、1000〜10000kg/cm2程度が好ましく、1000〜5000kg/cm2程度がより好ましい。このような範囲とすることにより、押し込み性、トルク伝達性、追随性および耐キンク性をバランスよく両立することができる。
【0033】
樹脂部3は、略円筒状をなしており、図3に示すように、この樹脂部3の外周側には、5つの溝31が等間隔(等角度間隔)に形成されている。
【0034】
各溝31は、それぞれ、樹脂部3の先端から基端まで形成されている。また、各溝31の断面形状(横断面形状)、パターン、寸法等の諸条件は、等しく設定されている。
【0035】
これらの溝31内には、それぞれ、樹脂部4が設置されている。すなわち、層2の外周部においては、樹脂部3と樹脂部4とが周方向に交互に配置され、層2の内周部は、樹脂部3で構成されている。
【0036】
これにより、外周側から見たときは、帯状の樹脂部3と、この樹脂部3より幅の狭い帯状の樹脂部4とが、それぞれ、5つずつ設けられており、これら樹脂部3と樹脂部4とが、周方向に交互に配置されているように見える。
【0037】
図1および図2に示すように、層2の先端部21においては、樹脂部3の各溝31、すなわち、各樹脂部4は、それぞれ、周方向に蛇行している。従って、先端部21においては、樹脂部3のうちの、隣接する樹脂部4と樹脂部4との間の部分(各ランド部32)もそれぞれ樹脂部4と同様に周方向に蛇行している。
【0038】
一方、層2の基端部22においては、樹脂部3の各溝31、すなわち、各樹脂部4は、それぞれ、直線状に、かつ、医療用チューブ1の軸(中心軸)5と平行に配置されている。従って、基端部22においては、各ランド部32もそれぞれ樹脂部4と同様に、直線状に、かつ、軸5と平行に配置されている。
【0039】
次に、各樹脂部4の蛇行パターンと、各ランド部32の蛇行パターンとを説明する。なお、各樹脂部4および各ランド部32の蛇行パターンは、ほぼ同様であるので、代表的に、1つの樹脂部4の蛇行パターンを説明する。
【0040】
図2に示すように、先端部21における樹脂部4の蛇行パターン(形成パターン)は、規則的(周期的)な波状をなしている。
【0041】
この樹脂部4の蛇行パターンのピッチ(隣接する山部41と山部41との間の軸方向の距離)aは、20mm以下が好ましく、10mm以下がより好ましい。
【0042】
蛇行パターンのピッチaが前記上限より大きいと、樹脂部3や樹脂部4の曲げ剛性が比較的高い場合に、先端部21の柔軟性が不十分となる。
【0043】
また、樹脂部4の蛇行パターンの振幅(隣接する山部41と谷部42との間の周方向の長さ)bは、隣り合う樹脂部4と樹脂部4とが噛み合わない程度とするのが好ましい(図9参照)。なお、図9に示す蛇行パターンについては、後で詳述する。
【0044】
医療用チューブ1の外径(直径)Dがほぼ一定であり、かつ樹脂部4の蛇行パターンの振幅(隣接する山部41と谷部42との間の周方向の長さ)bもほぼ一定と仮定した場合、蛇行パターンのピッチaが小さいほど、樹脂部4の蛇行パターンにおける隣接する山部(ピーク)41と谷部(ボトム)42とを結ぶ直線(線分)43の軸5に対する傾斜角度θは大きくなり、また逆に、蛇行パターンのピッチaが大きいほど、傾斜角度θは小さくなる。
【0045】
また、医療用チューブ1の外径Dがほぼ一定であり、かつ樹脂部4の蛇行パターンのピッチaもほぼ一定と仮定した場合、樹脂部4の蛇行パターンの振幅bが大きいほど、傾斜角度θは大きくなり、また逆に,蛇行パターンの振幅bが小さいほど、傾斜角度θは小さくなる。
【0046】
この医療用チューブ1では、樹脂部4およびランド部32(外周側から見たときの樹脂部3)の形成パターン、特に、前記蛇行パターンによって、任意の部分の曲げ剛性(柔軟性)を自在に調整することができる。
【0047】
なお、本実施例では、樹脂部4の数およびランド部32の数(外周側から見たときの樹脂部3の数)は、それぞれ5であるが、本発明では、これらの数は、それぞれ5に限らず、例えば、1〜4でもよく、また、6以上でもよい。
【0048】
次に、医療用チューブ1の製造方法の例を説明する。
[方法1]
まず、押出成形により、前記所定パターンの5つの溝31を有する樹脂部3を形成する。
【0049】
すなわち、周方向の所定位置に各溝31に対応した形状、寸法の凸部を有する図示しないダイスから、樹脂部3の構成材料を図示しない芯金上に押出していく。
【0050】
この場合、医療用チューブ1の基端部22となる部分では、芯金を回転させずに軸方向に移動させて、軸5に対して平行な5つの溝31を形成する。
【0051】
そして、医療用チューブ1の先端部21となる部分では、芯金を所定方向に所定角度回転させ、続いて前記と逆方向に所定角度回転させ、この動作を繰り返し行ないつつ、芯金を軸方向にも移動させて、前記蛇行した5つの溝31を形成する。
【0052】
前記芯金の回転角度を調整することにより、各溝31の蛇行パターンの振幅(各樹脂部4の蛇行パターンの振幅b)を任意の値に設定することができる。
【0053】
また、前記芯金の軸方向の移動速度や回転を調整することにより、各溝31の蛇行パターンのピッチ(各樹脂部4の蛇行パターンのピッチa)を任意の値に設定することができる。
【0054】
これにより、各溝31の蛇行パターンにおける傾斜角度(各樹脂部4の蛇行パターンにおける傾斜角度θ)を任意の値に設定することができる。
【0055】
この樹脂部3の成形温度は、使用する樹脂材料の種類に応じて適宜設定される。
【0056】
次いで、得られた樹脂部3の各溝31内に、それぞれ、樹脂部4を配設する。これら樹脂部4の成形温度は、使用する樹脂材料の種類に応じて適宜設定される。
【0057】
なお、本発明では、溝31内のみならず、樹脂部3の外周側の表面全体が樹脂部4の構成材料で被覆されるようにしてもよい。
【0058】
[方法2]
まず、押出成形により、円筒状の樹脂部3を形成する。
【0059】
次いで、得られた樹脂部3の外周側に、例えば、切削加工、レーザー加工等によりその一部を除去し、前記所定パターンの5つの溝31(後述する第2実施例の場合にはスリット)を形成する。これにより、前記所定パターンの5つの溝31を有する樹脂部3が得られる。
【0060】
以下、前述した方法1と同様にして、得られた樹脂部3の各溝31内に、それぞれ、樹脂部4を配設する。
【0061】
[方法3(一体成形)]
図8は、本発明の医療用チューブの製造に用いられる押し出し成形装置の構成例を示す概念図である。
【0062】
同図に示すように、押し出し成形装置8は、樹脂部3の構成材料を供給する押し出し機81と、樹脂部4の構成材料を供給する押し出し機82と、回転ダイス83とを有している。回転ダイス83は、医療用チューブ1が形成される芯金84に対し、その軸の回りに正逆両方向に回転可能に構成されている。
【0063】
医療用チューブ1(層2)の製造の際には、この押し出し成形装置8により、芯金84を軸方向に移動させながら、押し出し機81および82より、樹脂部3の構成材料と樹脂部4の構成材料とをそれぞれ周方向に交互になるように芯金84上に押し出していく。
【0064】
この場合、医療用チューブ1の基端部22となる部分では、回転ダイス83を回転させずに、芯金84を軸方向に移動させて、軸5に対して平行に樹脂部3および4をそれぞれ成形する。
【0065】
そして、医療用チューブ1の先端部21となる部分では、回転ダイス83を所定方向(例えば、芯金84の軸に対して時計回りの方向)に所定角度回転させ、続いて前記と逆方向(例えば、芯金84の軸に対して反時計回りの方向)に所定角度回転させ、この動作を繰り返し行いつつ、芯金84を軸方向に移動させて、前記蛇行した樹脂部3および4をそれぞれ形成する。
【0066】
なお、前述した方法1においても、芯金を回転させる方法に代えて、回転ダイスを用い、その回転ダイスを回転させることにより蛇行パターンを形成してもよい。
【0067】
この医療用チューブ1は、例えば、前記のようにして、容易に製造することができる。
【0068】
次に、医療用チューブ1の作用を説明する。
樹脂部4およびランド部32(外周側から見たときの樹脂部3)が蛇行している部分では、層2全体の曲げ剛性として、曲げ剛性の低い方の樹脂部3の曲げ剛性が主に作用する。これにより、医療用チューブ1の曲げ剛性が低くなり(柔軟性が高くなり)、医療用チューブ1は、曲がり易くなる。
【0069】
この場合、蛇行パターンのピッチaが小さいほど、傾斜角度θが大きく、これにより、医療用チューブ1の曲げ剛性が低くなり、医療用チューブ1は、曲がり易くなる。また、蛇行パターンの振幅bが大きいほど、傾斜角度θが大きく、これにより、医療用チューブ1の曲げ剛性が低くなり、医療用チューブ1は、曲がり易くなる。
【0070】
一方、樹脂部4およびランド部32(外周側から見たときの樹脂部3)が、直線状に、かつ、軸5と平行に配置されている部分では、層2全体の曲げ剛性として、曲げ剛性の高い方の樹脂部4の曲げ剛性が主に作用する。これにより、医療用チューブ1の曲げ剛性が高くなり(柔軟性が低くなり)、医療用チューブ1は、曲がり難くなる。
【0071】
従って、医療用チューブ1は、先端部21において、柔軟性が高く、曲がり易く、基端部22において、柔軟性が低く、曲がり難い。
【0072】
以上説明したように、この医療用チューブ1によれば、その各部の曲げ剛性が良好なバランスに保たれ、特に、基端部22においては、十分な剛性が得られ、優れた押し込み性およびトルク伝達性を発揮するとともに、先端部21においては、優れたガイドワイヤーに対する追随性が得られ、血管内壁等に与える刺激も極めて少なく、しかも、耐キンク性にも優れる。すなわち、医療用チューブ1は、操作性に優れ、安全性も高い。
【0073】
また、医療用チューブ1では、樹脂部4およびランド部32(外周側から見たときの樹脂部3)の形成パターン、特に、蛇行パターンにより、剛性の変化を付与するため、細径化に有利である。特に、医療用チューブ1の内径を十分に確保した上で、その外径を小さくすることができる。
【0074】
また、医療用チューブ1は、容易かつ安価に製造され、特に、医療用チューブ1の製造に際し、その各部の剛性、柔軟性を容易かつ確実に調整することができる。
【0075】
なお、本発明では、蛇行パターンのピッチaや振幅bは、一定でなくてもよい。
【0076】
また、本発明では、蛇行パターンは、その蛇行中心に対して非対称であってもよい。
【0077】
また、本発明では、基端部22において、樹脂部4やランド部32(外周側から見たときの樹脂部3)が蛇行していてもよい。
【0078】
この場合、基端部22における蛇行パターンのピッチaを、先端部21における蛇行パターンのピッチaより大きくするのが好ましい。また、基端部22における蛇行パターンの振幅bを、先端部21における蛇行パターンの振幅bより小さくするのが好ましい。これにより、基端部22における傾斜角度θが先端部21における傾斜角度θより小さくなり、基端部22においては、柔軟性が低く、曲がり難く、先端部21においては、柔軟性が高く、曲がり易くなる。
【0079】
ここで、本発明において、各樹脂部4の蛇行パターン(形成パターン)は、それぞれ、図9に示すように、隣り合う樹脂部4と噛み合わないように形成されるのが好ましい(各樹脂部4を軸方向に投影したとき、隣り合う樹脂部4同士が交差しないのが好ましい)。
【0080】
すなわち、樹脂部4の山部41を通り、かつ軸5と平行な直線(線分)44が、前記樹脂部4の図9中上側に位置する樹脂部4の谷部42を通り、かつ軸5と平行な直線(線分)45と一致するか、または、直線44が直線45の図9中下側に位置するのが好ましい。
【0081】
このように隣り合う樹脂部4と樹脂部4とが噛み合っていない場合には、これらが噛み合っている場合(直線44が直線45の図9中上側に位置している場合)に比べ、比較的硬質な樹脂部4が疎に形成されているので、先端部21全体において優れた柔軟性が得られる。
【0082】
次に、本発明の医療用チューブの第2実施例を説明する。
図4は、本発明の医療用チューブをカテーテル(カテーテルチューブ)に適用した場合の第2実施例を示す横断面図である。なお、前述した第1実施例の医療用チューブ1との共通点については、説明を省略し、主な相違点を説明する。
【0083】
同図に示すように、この医療用チューブ1は、幅(周方向の長さ)がd1の5つの帯状の第1の樹脂部3と、幅(周方向の長さ)がd2の5つの帯状の第2の樹脂部4とで構成された円筒状の層(樹脂層)2を有している。樹脂部3と樹脂部4とは、周方向に交互に配置されている。
【0084】
層2の先端部21においては、樹脂部3および4は、それぞれ、前述した第1実施例の医療用チューブ1と同様に周方向に蛇行している(図2参照)。
一方、層2の基端部22においては、樹脂部3および4は、それぞれ、前述した第1実施例の医療用チューブ1と同様に、直線状に、かつ、医療用チューブ1の軸(中心軸)5と平行に配置されている(図2参照)。
【0085】
この医療用チューブ1によれば、前述した第1実施例の医療用チューブ1と同様の効果が得られる。
【0086】
次に、本発明の医療用チューブの第3実施例を説明する。
図5は、本発明の医療用チューブをカテーテル(カテーテルチューブ)に適用した場合の第3実施例を示す横断面図である。なお、前述した第1実施例の医療用チューブ1との共通点については、説明を省略し、主な相違点を説明する。
【0087】
同図に示すように、この医療用チューブ1は、第1の樹脂部3(外周側から見ると5つの帯状の第1の樹脂部3のように見える)と、5つの帯状の第2の樹脂部4とで構成された円筒状の層(樹脂層)2を有している。
【0088】
そして、この層2の内周側および外周側に、それぞれ、樹脂材料で構成された円筒状の被覆層6および7が設けられている。
【0089】
この医療用チューブ1によれば、前述した第1実施例の医療用チューブ1と同様の効果が得られる。
【0090】
なお、本発明では、前記被覆層6が複数設けられていてもよい。
また、本発明では、前記被覆層7が複数設けられていてもよい。
また、本発明では、前記被覆層6および7の一方が省略されていてもよい。
【0091】
図6は、本発明の医療用チューブをカテーテル(カテーテルチューブ)に適用した場合の第4実施例を示す斜視図、図7は、図6に示す医療用チューブの側面図である。
【0092】
なお、前述した第1実施例の医療用チューブ1との共通点については、説明を省略し、主な相違点を説明する。また、説明の都合上、図6および図7中の左右方向を「軸方向」、左側を「先端」、右側を「基端」として説明する。また、特に断わらない限り、医療用チューブを直線状にした状態において説明する。
【0093】
これらの図に示すように、医療用チューブ1は、第1の樹脂部3(外周側から見ると6つの帯状の第1の樹脂部3のように見える)と、6つの帯状の第2の樹脂部4とで構成された円筒状の層(樹脂層)2を有している。この医療用チューブ1の曲げ剛性(柔軟性)は、軸方向に3段階に設定されている。
【0094】
層2の先端部21および中間部23においては、樹脂部3の各溝31、すなわち、各樹脂部4は、それぞれ、周方向に蛇行している。従って、先端部21および中間部23においては、樹脂部3のうちの、隣接する樹脂部4と樹脂部4との間の部分(各ランド部32)もそれぞれ樹脂部4と同様に周方向に蛇行している。
【0095】
一方、層2の基端部22においては、樹脂部3の各溝31、すなわち、各樹脂部4は、それぞれ、直線状に、かつ、医療用チューブ1の軸(中心軸)5と平行に配置されている。従って、基端部22においては、各ランド部32もそれぞれ樹脂部4と同様に、直線状に、かつ、軸5と平行に配置されている。
【0096】
次に、各樹脂部4の蛇行パターンと、各ランド部32の蛇行パターンとを説明する。なお、各樹脂部4および各ランド部32の蛇行パターンは、ほぼ同様であるので、代表的に、1つの樹脂部4の蛇行パターンを説明する。
【0097】
図7に示すように、先端部21および中間部23における樹脂部4の蛇行パターン(形成パターン)は、規則的(周期的)な波状をなしている。
【0098】
この樹脂部4の蛇行パターンの中間部23におけるピッチ(隣接する山部41と山部41との間の軸方向の距離)a2は、先端部21におけるピッチa1より大きく設定されている。
【0099】
すなわち、樹脂部4は、蛇行パターンのピッチの異なる2つの部分(先端部21に属する部分と中間部23に属する部分)を有し、これらの部分は、先端側から前記ピッチの小さい順に軸方向に配置されている。
【0100】
前記蛇行パターンの先端部21におけるピッチa1は、5〜20mm程度が好ましく、5〜10mm程度がより好ましい。
【0101】
前記ピッチa1が前記上限より大きいと、樹脂部3や樹脂部4の曲げ剛性が比較的高い場合に、先端部21の柔軟性が不十分となる。
【0102】
また、前記蛇行パターンの中間部23におけるピッチa2は、10〜50mm程度が好ましく、20〜40mm程度がより好ましい。
【0103】
前記ピッチa2が前記上限より大きいと、樹脂部3や樹脂部4の曲げ剛性が比較的高い場合に、中間部23の柔軟性が不十分となり、また、前記下限より小さいと、押し込み性が劣化する。
【0104】
また、樹脂部4の蛇行パターンの中間部23における振幅(隣接する山部41と谷部42との間の周方向の長さ)b2は、先端部21における振幅b1より小さく設定されている。
【0105】
すなわち、樹脂部4は、蛇行パターンの振幅の異なる2つの部分(先端部21に属する部分と中間部23に属する部分)を有し、これらの部分は、先端側から前記振幅の大きい順に軸方向に配置されている。
【0106】
また、層2の直径(外径)をDとしたとき、樹脂部4の蛇行パターンの先端部21における振幅b1は、0.4D〜1.0D程度が好ましく、0.6D〜0.7D程度がより好ましい。
【0107】
前記振幅b1が前記上限より大きいと、押し込み性が劣化し、また、前記下限より小さいと、樹脂部3や樹脂部4の曲げ剛性が比較的高い場合に、先端部21の柔軟性が不十分となる。
【0108】
また、樹脂部4の蛇行パターンの中間部23における振幅b2は、0.1D〜0.4D程度が好ましく、0.2D〜0.3D程度がより好ましい。
【0109】
前記振幅b2が前記上限より大きいと、押し込み性が劣化し、また、前記下限より小さいと、樹脂部3や樹脂部4の曲げ剛性が比較的高い場合に、中間部22の柔軟性が不十分となる。
【0110】
医療用チューブ1の外径(直径)Dがほぼ一定であり、かつ樹脂部4の蛇行パターンの振幅(隣接する山部41と谷部42との間の周方向の長さ)b1、b2もほぼ一定と仮定した場合、蛇行パターンのピッチa1、a2が小さいほど、樹脂部4の蛇行パターンにおける隣接する山部(ピーク)41と谷部(ボトム)42とを結ぶ直線(線分)43の軸5に対する傾斜角度θ1、θ2は大きくなり、また逆に、蛇行パターンのピッチa1、a2が大きいほど、傾斜角度θ1、θ2は小さくなる。
【0111】
また、医療用チューブ1の外径Dがほぼ一定であり、かつ樹脂部4の蛇行パターンのピッチa1、a2もほぼ一定と仮定した場合、樹脂部4の蛇行パターンの振幅b1、b2が大きいほど、傾斜角度θ1、θ2は大きくなり、また逆に、蛇行パターンの振幅b1、b2が小さいほど、傾斜角度θ1、θ2は小さくなる。
【0112】
この医療用チューブ1の柔軟性は、先端部21、中間部23、基端部22の順に高い。従って、医療用チューブ1は、その先端部21が最も曲がり易く、中間部23がその次に曲がり易く、基端部22が最も曲がり難い。
【0113】
以上説明したように、この医療用チューブ1によれば、前述した第1実施例の医療用チューブ1と同様の効果が得られる。
【0114】
そして、医療用チューブ1は、先端部21と基端部22との間に、先端部21より柔軟性が低く、かつ基端部22より柔軟性が高い中間部23を有しているので、耐キンク性が極めて優れている。
【0115】
なお、前記第4実施例では、医療用チューブ1の曲げ剛性(柔軟性)が、軸方向に3段階に設定されているが、本発明では、医療用チューブの曲げ剛性が、軸方向に4段階以上に設定されていてもよい。
【0116】
また、前記第4実施例では、樹脂部4の蛇行パターンのピッチおよび振幅の両方を先端部21と中間部23とで変えているが、本発明では、前記ピッチおよび振幅のいずれか一方のみを先端部21と中間部23とで変えてもよい。すなわち、前記ピッチおよび振幅のいずれか一方のみを先端部21と中間部23とで変えて、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2とを変えてもよい。
【0117】
また、本発明では、先端部21と基端部22との間の部分(中間部23)において、蛇行パターンのピッチや振幅を連続的に変化させることにより、医療用チューブ1の曲げ剛性をその先端方向に向かって連続的に減少させてもよい。
【0118】
このように、医療用チューブ1の曲げ剛性がその先端方向へ向かって連続的に減少することにより、極めて優れた耐キンク性を発揮する。
【0119】
以上、本発明の医療用チューブを、図示の各実施例に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
【0120】
例えば、本発明では、前記各実施例の任意の構成を適宜組み合わせてもよい。また、本発明では、層2が物性の異なる3種類以上の樹脂部で構成されていてもよい。
【0121】
また、本発明では、層2の内側および/または外側に、別の層(例えば、潤滑層等)を設けてもよい。
【0122】
また、本発明の医療用チューブの用途は、特に限定されず、例えば、ガイディングカテーテル、造影用カテーテル、PTCA用、PTA用、IABP用等の各種バルーンカテーテル、超音波カテーテル、アテレクトミーカテーテル、内視鏡用カテーテル、留置カテーテル、薬液投与用カテーテル、脳や肝臓等の臓器に導入される塞栓術用カテーテル等の種々のカテーテル(カテーテルチューブ)、内視鏡用チューブ、シースイントロデューサのシース、ダイレータ等が挙げられる。
【0123】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の医療用チューブによれば、優れた押し込み性およびトルク伝達性を有する。しかも、物性の異なる少なくとも2種類の樹脂部(第1の樹脂部と第2の樹脂部)の形成パターン(蛇行パターン)により、医療用チューブの各部、特に先端部付近の剛性のバランスが極めて良好となり、優れた追随性および耐キンク性が発揮され、また、医療用チューブを例えばカテーテルに適用したときのそのカテーテルを挿入する血管等への損傷も防止でき、安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療用チューブをカテーテル(カテーテルチューブ)に適用した場合の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す医療用チューブの側面図である。
【図3】図1に示す医療用チューブの横断面図である。
【図4】本発明の医療用チューブをカテーテル(カテーテルチューブ)に適用した場合の第2実施例を示す横断面図である。
【図5】本発明の医療用チューブをカテーテル(カテーテルチューブ)に適用した場合の第3実施例を示す横断面図である。
【図6】本発明の医療用チューブをカテーテル(カテーテルチューブ)に適用した場合の第4実施例を示す斜視図である。
【図7】図6に示す医療用チューブの側面図である。
【図8】本発明の医療用チューブの製造に用いられる押し出し成形装置の構成例を示す概念図である。
【図9】本発明における樹脂部の蛇行パターン(形成パターン)の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 医療用チューブ
2 層
21 先端部
22 基端部
23 中間部
3 第1の樹脂部
31 溝
32 ランド部
4 第2の樹脂部
41 山部
42 谷部
43〜45 直線
5 軸
6、7 被覆層
8 押し出し成形装置
81、82 押し出し機
83 回転ダイス
84 芯金

Claims (9)

  1. 第1の樹脂部と、該第1の樹脂部と物性の異なる第2の樹脂部とを少なくとも有する層を有する医療用チューブであって、
    前記第1の樹脂部および前記第2の樹脂部のうちの少なくとも一部分は、該医療用チューブの周方向に蛇行する帯状をなしており、
    前記樹脂部は、蛇行パターンの振幅の異なる複数の部分を有し、該各部分は、先端側から前記振幅の大きい順に軸方向に配置されていることを特徴とする医療用チューブ。
  2. 前記第1の樹脂部および前記第2の樹脂部は、それぞれ、複数設けられており、前記第1の樹脂部と前記第2の樹脂部とが、周方向に交互に配置されている請求項1に記載の医療用チューブ。
  3. 前記第1の樹脂部の樹脂材料と前記第2の樹脂部の樹脂材料とは、互いに相溶性を有する請求項1または2に記載の医療用チューブ。
  4. 前記樹脂部のうちの少なくとも先端部が蛇行している請求項1ないし3のいずれかに記載の医療用チューブ。
  5. 前記樹脂部の蛇行パターンのピッチは、軸方向に一定ではない請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用チューブ。
  6. 前記樹脂部は、蛇行パターンのピッチの異なる複数の部分を有し、該各部分は、先端側から前記ピッチの小さい順に軸方向に配置されている請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用チューブ。
  7. 前記物性は、曲げ剛性である請求項1ないしのいずれかに記載の医療用チューブ。
  8. 前記樹脂部の形成パターンによって該医療用チューブの柔軟性を調整する請求項1ないしのいずれかに記載の医療用チューブ。
  9. 前記層の内周側および/または外周側に被覆層を有する請求項1ないしのいずれかに記載の医療用チューブ。
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