JP2003210114A - 積層キャンディーおよびその製造方法 - Google Patents

積層キャンディーおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】接合面が平滑で見た目にも美しい新規な積層キ
ャンディーを提供する。 【解決手段】成形型に品温120〜180℃のキャンデイー生
地を注入し、該成形型にはめ込み可能な押型を該キャン
デイー生地の上面の押圧圧力が0.05〜0.4MPaになるよう
に押圧し、次に該キャンデイー生地に積層するためのキ
ャンデイー生地を用い、一連の注入および押圧の操作を
繰り返すことにより積層成形することを特徴とする製造
方法により積層キャンデイーを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、層間の接触面が平
滑で見た目に美しい積層キャンディーおよびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】異なる生地を組み合わせたキャンディー
としては、金太郎飴や積層ソフトキャンディーが知られ
ている。この種のキャンディーの面白さは、異なる色調
によって製品の断面に現われる模様の面白さにあるが、
透明なキャンディーを組み合わせた場合には透明なるが
故に異なるキャンディー生地の色が混ざり合い、面白さ
を発揮することができない。
【0003】また積層キャンディーの従来製法として
は、流し込み製法による積層キャンディーの製造方法が
知られている。従来製法の流し込み積層キャンディーの
製法は複数個のデポジッターを使用して、高温の溶融し
た煮詰めキャンディー生地を間隔を置いて、次々と運行
する成形型に注入し、冷却し、冷却・固化した状態で、
運行する成形型を反転し、成形型の底部に装着した押出
棒により、成形キャンディーを成形型から押出し、離型
して積層成形キャンディーを得る方法であるが、該従来
製造方法による積層成形キャンディー製造工程において
は第1層目に注入したハードキャンディーの表面に色
調、配合等、品質の異なる第2層目のハードキャンディ
ーを注入し、冷却・固化した場合、ハードキャンディー
同士が混ざり合った状態となり、積層することの特徴で
ある明白な異なる品質のハードキャンディーによる積層
状態のハードキャンディーが得られない。又、一方、ハ
ードキャンディー同士が混ざり合うことを防止した方法
として、第1層目に注入したハードキャンディーの表面
を冷却した後、第2層目のハードキャンディーを注入す
る方法でも、キャンディーの接合境界面上で第1層目に
注入したハードキャンディーはその中央部では広がりが
早いが、成形型の周縁部までの広がりは遅く、特に接合
境界面の周縁部において空気を閉じ込めてしまい、又
は、第2層目のハードキャンディー生地が冷却され、粘
性が急激に上昇し、成形型の周縁部に均等に広がる前に
流動性が消失し、得られる積層キャンディーはその接合
部に空隙が生じてしまう。その結果、該製造方法で得た
製品は重ね餅の様な体裁のものとなり、接合面が平滑な
積層形状のものが得られない。
【0004】上記の問題点を解決するために特開昭55
−64760号には第1層の粘性菓子を菓子成形用型の
所定レベルまで流し込み、次いで別の流し込み装置によ
り、第2層もしくはそれ以上の粘性菓子を菓子成形用型
の所定レベルまで流し込むと同時に前記第1層の粘性菓
子と第2層もしくはそれ以上の粘性菓子との接合面から
空気を抜くために菓子成形用型の内周面に刻設した通孔
を介して、菓子成形用型の開口部に空気を導出する方法
で成形し、冷却固化し、離型して多層粘性菓子を製造す
る方法が開示されている。また、特開昭62−1793
45号にはあめ生地を成形型に流し込み、その表面を急
速に冷却固化した後、その表面に色調の異なるあめ生地
を流し込み、これを冷却固化し、離型することにより積
層面が湾曲である多層あめ菓子を製造する方法が開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭55−6476
0号に開示の方法では成形型に注入した煮詰めキャンデ
ィー生地の成形型内への広がりは粘性特性によって自由
流動に任せたものであり、このために成形型周縁部に達
するまでに煮詰めキャンディー生地の温度が低下し、成
形型周縁部で空隙部を作り易い。
【0006】また、第1層の粘性菓子を菓子成形用型の
所定レベルまで流し込み、次いで別の流し込み装置によ
り、第2層もしくはそれ以上の粘性菓子を菓子成形用型
の所定レベルまで流し込むため第1層の粘性菓子表面が
第2層を流し込む押し圧により、凹面となり、積層キャ
ンディー接合面は湾曲面となる。また、特開昭62−1
79345号に開示の方法も同様な問題がある。
【0007】従って、本発明の課題は積層キャンディー
接合面が曲面ではなく、凹凸のない平面で、且つ、積層
キャンディー周縁接合部に凹部のない平滑な積層キャン
ディーの提供とその製造方法を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記記載の問題点を鋭意
検討した結果、下記の方法で製造することにより、積層
キャンディー接合面が平面で、積層キャンディー周縁接
合部も平滑な積層キャンディーを得ることができ、発明
を完成させた。すなわち、成形型に品温120〜180℃のキ
ャンデイー生地を注入し、該成形型にはめ込み可能な押
型を該キャンデイー生地の上面の押圧圧力が0.05〜0.4MP
aになるように押圧し、次に該キャンデイー生地に積層す
るためのキャンデイー生地を用い、一連の注入および押
圧の操作を繰り返すことにより積層成形することを特徴
とする積層キャンデイーの製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明においてキャンディー生地
原料としてはブドウ糖、果糖等の一糖類、蔗糖、マルト
ース、乳糖、トレハロース、パラチノース等の二糖類、
マルチトール、キシリトール、ソルビトール、パラチニ
ット等の糖アルコール、酸糖化水飴、酵素糖化水飴、ポ
リデキストロース等を一種、または二種以上を適宜組合
せて使用することが出来る。この原料の配合比率として
は製造工程において晶化現象を起こす恐れのない比率で
あれば特定比率に限定するものではない。該原料を一
種、又は二種以上併用して配合し、加水し、混合、溶解
した糖液を通常製法による連続煮詰クッカー、バッチ・
連続型真空煮詰装置等を使用して煮詰め、水分含量が1.
5〜4.0重量%の煮詰めハードキャンディー生地とする。
また、キャンディー生地原料としては、上記糖以外に香
料、果汁、乳化剤、酸味料、甘味料、食塩、ビタミン、
エキスや色素を添加してもよい。香料としては例えば、
リンゴ香料やミント香料などがある。果汁としては例え
ば、リンゴ果汁、ミカン果汁やそれぞれの濃縮したもの
などがある。乳化剤としては例えば、油脂、レシチンな
どがあり、練乳、バター、バターパウダーなどがある。
酸味料としては例えば、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒
石酸やフマル酸などがある。甘味料としてはステビア、
アスパルテームなどがある。エキスとしては例えば、コ
ーラエキスやハーブエキスが挙げられる。色素としては
例えば、クチナシ青色色素、赤色色素、黄色色素などが
ある。
【0010】本発明において、積層キャンデイーは二層
以上の積層キャンデイーに適用されるが、三層の積層キ
ャンデイ―の製造方法について説明する。図1に示すよう
に上記製法によって得られる第1層用の煮詰めハードキ
ャンディー生地は進行する成形型1aにデポジッター2aに
より注入される。次いで押圧装置3aを用いて、キャンデ
ィー生地を押圧する。該ハードキャンディー生地を注入
するためのデポジッターとしては従来から使用されてい
るピストン式、ロータリーバルブ式連続注入機を使用す
る。図2に示すように押圧装置は金属製押型4とそれを装
着する金属製押型棒5、該金属製押型棒5を保持する押型
棒保持部6と該押型棒保持部6を移行させるための押型棒
保持部支持具7、押型棒移行用ロッド8、油圧シリンダ
ー9から構成される。また、該押圧装置には金属製押型
棒5と押圧調整スプリング押え10との間に金属製押型4
が成形型1に注入された煮詰めキャンディー生地11の
上面を押えるための押圧を調整するのに必要な押圧調整
スプリング12があり、更に、金属製押型4を所定の温度
に調温するために該押型棒保持部6内に冷却水を通水す
るための冷却水通水孔13がある。
【0011】上記成形は次のように行う。すなわち、第
1層目の煮詰めキャンディー生地11の上面を成形型1a
の凹部と同型で嵌込み可能な押圧装置3の油圧シリンダ
ー9を作動して、押型棒移行用ロッド8を下方に移行
し、押型棒保持部支持具7に装着した押型棒保持部6を
下方に移行させ、金属製押型棒5の先端に装着した金属
製押型4を押し込み、押圧調整スプリング12によって所
定の押圧圧力に達した事をセンサー14によって確認した
時点で、注入した煮詰めキャンディー生地11の上面を
平滑な平面とする。所定の押圧圧力に達した事をセンサ
ー14によって確認した時点で油圧シリンダー9は逆作動
して、押型棒移行用ロッド8を上方に移行し、押型棒保
持部支持具7に装着した押型棒保持部6を上方に移行さ
せ、金属製押型棒5の先端に装着した金属製押型4を成形
型1から離脱する。次いで図1に示す様に第2層目の煮詰
めキャンディー生地をデポジッター2bにより注入し、該
第2層目の注入した煮詰めキャンディー生地の上面を第
1層目の煮詰めキャンディー生地の上面を平滑にした方
法と同様の方法により、押圧装置3bを使用して平滑化
し、同様に第3層目もデポジッター2c,押圧装置3cを使
用して平滑な平面に成形する。その後、冷却固化して積
層キャンデイーを得る。また第4層目以上についても、
同様の操作を繰り返すことにより、平滑に積層すること
が可能である。
【0012】所定の積層成形した成形型内の積層キャン
ディーは冷却固化した時点で反転し、離型し製品を取り
出すことにより、積層面が湾曲ではなく、平滑水平面
で、異なるキャンディー層の接合面に隙間がなく、且
つ、接合面周縁部に凹部のない本発明の積層キャンディ
ーを得る。本発明の製法において使用する金属製押型1
はアルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等の熱
伝達性の良い金属材料が好ましい。
【0013】本発明において、ハードキャンディー生地
が成形型にデポジッターにより注入され、次いで押圧装
置を用いて、該キャンディー生地を押圧する時の該キャ
ンディー生地の品温は70〜180℃がよい。押圧時の該キ
ャンディー生地の品温が70℃未満では生地粘度が高すぎ
て押圧するのに好ましくない。一方、180℃を越える
と、生地粘度が低すぎて、キャンディー生地の上面を平
滑化することが不可能となる。成形型に注入した煮詰め
キャンディー生地の上面を押圧する際の金属製押型4の
温度は10〜25℃が好ましく、該金属製押型4の温度が
10℃未満では金属製押型4の表面に結露したり、0℃以
下では結氷する等の現象が起こる場合もあり好ましくな
い。一方、金属製押型4の温度が25℃を超える場合に
は成形型に注入した煮詰めキャンディー生地が金属製押
型4に付着する現象が発現し、成形型に注入した煮詰め
キャンディー生地の上面を平滑化することが不可能とな
る。金属製押型4の温度は押型棒保持部6に孔設した、
冷却水通水孔13に冷却水を通水することによって調温す
る。
【0014】本発明において、押圧圧力はゲージ圧を意
味する。成形型に注入した煮詰めキャンディー生地の上
面を平滑化するために金属製押型4によって押圧する際
の押圧圧力は0.05〜0.4MPaであることが好ましい。従っ
て、押圧調整スプリング12に使用するスプリングは圧縮
ばねとし、使用する該スプリングの最適強さの選定は積
層成形する成形型の押圧する面の面積と、煮詰めキャン
ディー生地の粘度及び押圧圧力(0.05〜0.4MPa)との最
適値によって決められる。かくして、該押圧圧力の調整
は押圧調整スプリング12によって行われ、金属製押型4
によって押圧する際の押圧圧力が押圧調整スプリング12
の所定の押圧に達した事により、金属製押型4が押圧調
整スプリング12を圧縮し、金属製押型4が上昇し、金属
製押型4の先端ロッド部15が上昇し、光電スイッチ、近
接スイッチ等のセンサー14によって、該金属製押型4の
先端ロッド部15を認識し、成形型に注入した煮詰めキャ
ンディー生地の上面を平滑化するために金属製押型4に
より所定の圧力で押圧したことを確認する。成形型に注
入した煮詰めキャンディー生地の上面を金属製押型4に
よって押圧する際の押圧圧力が0.05MPa未満の場合には
煮詰めキャンディー生地の上面を押圧して平滑にするこ
とが出来ない。一方、金属製押型4による押圧圧力が0.4
MPaを超えた場合には、成形型に注入した煮詰めキャン
ディー生地が成形型内壁周縁部と金属製押型4の周縁部
との間に入り込み、成形される積層キャンディーの外周
縁部が盛り上がるバリ(加工過程で、その稜にはみでた
ギザギザを称する:burr)の発生を起こし、積層キャン
ディーの上面を平滑にできず、且つ、積層した状態を明
確にすることが出来ず好ましくない。
【0015】成形型としては成形型の煮詰めキャンディ
ー生地注入部が凹型をしていれば、底面が方形、三角、
星型などの任意のものを使用することが出来る。
【0016】
【実施例】以下、更に実施例、比較例をもとに本発明の
製品と製造方法について詳細に説明するが、本発明はこ
れらの実施例に限らない。
【0017】実施例1 三層構造からなる積層キャンディー菓子を製造するため
に、銅製鍋にグラニュー糖40重量部、酵素処理マルト
ース水飴((株)林原生物化学研究所製:マルトース水
飴 DE値42)60重量部に水7重量部を加えて、加
熱して溶解し、155℃に煮詰め、水分 1.8重量%
の煮詰めキャンディー生地を得た。該煮詰めキャンディ
ー生地にりんご香料(長谷川香料製 りんごフレーバ
ー)0.2重量部を均一に混合し、145℃に調温し、
第1層、第3層用煮詰めキャンディー生地とした。一
方、別の銅製鍋にパラチニット(新三井製糖製)90重
量部、ポリデキストロース(ファイザー社製)10重量
部に水23重量部を加えて、加熱して溶解し、170℃
に煮詰め水分 2.0重量% の煮詰めキャンディー生地
を得た。該煮詰めキャンディー生地にミント香料(長谷
川香料製 ミントフレーバー)0.2重量部と、クチナ
シ青色色素(三栄源エフエフアイ製)0.05重量部を
水0.1重量部に溶解したクチナシ青色色素水溶液0.
15重量部を均一に混合し、145℃に調温し、第2層
用煮詰めキャンディー生地とした。14mm×22mm
で深さ15mmの直方体の金属製の成形型1に、先に準
備した第1層目の煮詰めキャンディー生地をデポジッタ
ー(葵精機(株)製キャンディー充填機MS型)を使用し
て1.2gを注入し、該成形型に注入した第1層目の煮
詰めキャンディー生地の上面を押圧して平滑な水平面と
するために図2に示す押圧装置3を使用して、調整スプリ
ング12を装着した金属製押型棒5の先端部に13.8m
m×21.8mmで厚さ10mmの金属製押型4を装着
し、該金属製押型4を冷却するために冷却水通水孔13に
冷却水を通水し、金属製押型4の表面温度を20℃に調
温した。この状態で成形型に注入した第1層目の煮詰め
キャンディー生地の上面を押圧して平滑な水平面とし
た。該押圧装置の調整スプリング12には圧縮スプリング
(ミスミ(株)製:WH13-30:最大荷重88.2N)を装着
し、4mmの圧縮によって、40Nの荷重で押圧するよ
うに調節した。図2に示す押圧装置の油圧シリンダー9
を作動して、押型棒移行用ロッド8を下方に移行し、押
型棒保持部支持具7に装着した押型棒保持部6を下方に
移行させて、押し込み、押圧調整スプリング12によっ
て、成形型に注入した煮詰めキャンディー生地の上面を
0.132MPaの圧力で押圧し、調整スプリング12には40N
の力が掛かり、該調整スプリング12が4mm圧縮され、
該金属製押型4の先端ロッド部15が上方に押し出され
る。該押し出された金属製押型4の先端ロッド部15をセ
ンサー14(光電スイッチ:キーエンス(株)PZ型)に
より確認し、注入した煮詰めキャンディー生地11の上
面を平滑な平面とした。センサー14(光電スイッチ:キ
ーエンス(株)PZ型)による確認信号によって油圧シ
リンダー9を逆作動して、押型棒移行用ロッド8を上方
に移行し、押型棒保持部支持具7に装着した押型棒保持
部6を上方に移行させ、金属製押型棒5の先端に装着した
金属製押型4を成形型から離脱した。次いで第1層目と
同様の方法により、先に準備したミント香料でミント風
味付けした第2層目の調温145℃の煮詰めキャンディ
ー生地1.2gを注入し、第1層目の煮詰めキャンディ
ー生地の上面を平滑した方法と同様の方法によって平滑
化した。次いで、第3層目の煮詰めキャンディー生地
1.2gを第2層目の上面に注入し、第1層目、第2層
目と同様の成形型による押圧処理を繰り返した後、20
℃、湿度50%未満の冷却風を送風して積層キャンデイー
生地を固化し、1層、3層目のキャンディー生地がりん
ご風味付きキャンディーであって、この間の第2層目が
ミントキャンディー生地の3層からなる積層キャンディ
ーを得た。なお、該キャンデイ―の各層は接触面が水
平、且つ、平行な状態に積層された積層キャンディーで
あった。
【0018】比較例1 実施例1に記載の製造方法において、本発明の特徴とす
る、成形型に注入したキャンディー生地の上面を押圧し
て平滑な水平面とするための図2に示す押圧装置を使用
せずに、成形型に注入した第1層のキャンディー生地の
表面、及び成形型の裏面に冷却風を送風して、冷却し、
注入した第1層のキャンディー生地を冷却固化し、しか
る後に、冷却固化したキャンディー生地表面に第2層の
キャンディー生地を注入し、前記の第1層目と同様に冷
却し、冷却固化し、以後、第3層のキャンディー生地を
注入し、前記同様に冷却して固化し、積層キャンディー
を得た。かくして得た、積層キャンディーは異なるキャ
ンディー層との接触面は湾曲したものであり、且つ、該
異なるキャンディー層との接触面の周縁部に凹部の存在
する、本発明の積層キャンディーとは全く異なるもので
あった。
【0019】実施例2 実施例1に記載の方法において、金属製押型4を冷却す
るために冷却水通水孔13に冷却水を通水し、金属製押型
4の表面温度を15℃に調温し、実施例1に記載と同様
な方法で製造することにより積層キャンディーを得た。
該積層キャンディーは異なるキャンディー層との接触面
が水平、且つ、平行な積層状態に積層された、3層積層
キャンディーであった。
【0020】実施例3 実施例1に記載の方法において、金属製押型4を冷却す
るために冷却水通水孔13に冷却水を通水し、金属製押型
1の表面温度を25℃に調温し、実施例1に記載と同様
な方法で製造することにより積層キャンディーを得た。
該積層キャンディーは異なるキャンディー層との接触面
が水平、且つ、平行な積層状態に積層された、3層積層
キャンディーであった。
【0021】比較例2 実施例1に記載の方法において、金属製押型4を冷却す
るために冷却水通水孔13に冷却水を通水し、金属製押型
4の表面温度を5℃に調温し、実施例1に記載と同様な
方法で成形型に注入した第1層目の煮詰めキャンディー
生地の上面を該5℃に調温した金属製押型4を用いて、
押圧して平滑な水平面とした。次いで、金属製押型4を
成形型1から引き上げたが、該金属製押型4の表面に結露
が起こり、成形型に注入したキャンディーの表面を押圧
した時点より、注入したキャンディーの付着現象が起こ
り、成形型に注入したキャンディーの上面に金属製押型
4表面に付着したキャンディーが付着し、その結果、成
形型に注入したキャンディーの上面を平滑な、水平な平
面にすることが不可能であった。
【0022】比較例3 実施例1に記載の方法において、金属製押型4を冷却す
るために冷却水通水孔13に冷却水を通水し、金属製押型
4の表面温度を30℃に調温し、実施例1に記載と同様
な方法で成形型に注入した第1層目の煮詰めキャンディ
ー生地の上面を該30℃に調温した金属製押型4を用い
て、押圧して平滑な水平面とする操作をおこない、次い
で、金属製押型4を成形型1から引き上げたが、該金属製
押型4に成形型に注入したキャンディーが付着し、成形
型に注入したキャンディーの上面を平滑な平面にするこ
とが全く不可能であった。
【0023】実施例4 実施例1に記載の方法において、三層構造からなる積層
キャンディー菓子を製造するために、銅製鍋にグラニュ
ー糖42重量部、マルト・テトラオース72重量%含有
のテトラップ((株)林原生物化学研究所製)58重量
部に水7重量部を加えて、加熱して溶解し、155℃に
煮詰め、水分 1.8重量% の煮詰めキャンディー生地
を得た。該煮詰めキャンディー生地にりんご香料(長谷
川香料製りんごフレーバー)0.2重量部を均一に混合
し、145℃に調温し、第1層、第3層用煮詰めキャン
ディー生地とした。一方、別の銅製鍋にパラチニット
(新三井製糖製)90重量部、ポリデキストロース(フ
ァイザー社製)10重量部に水23重量部を加えて、加
熱して溶解し、170℃に煮詰め水分 2.0重量%の
煮詰めキャンディー生地を得た。該煮詰めキャンディー
生地にミント香料(長谷川香料製 ミントフレーバー)
0.2重量部と、クチナシ青色色素(三栄源エフエフア
イ製)0.05重量部を水0.1重量部に溶解したクチ
ナシ青色色素水溶液0.15重量部を均一に混合し、1
45℃に調温し、第2層用煮詰めキャンディー生地とし
た。かくして得た、第1層、第3層用、第2層用煮詰め
キャンディー生地を実施例1に記載の方法で、注入し、
第1層煮詰めキャンディー生地を成形型1に注入後、該
注入キャンディーの表面を押圧装置の調整スプリング12
には圧縮スプリング(ミスミ(株)製:WH13-30:最大
荷重88.2N)を装着し、8mmの圧縮によって、調整ス
プリング12には80Nの力が掛かる調整押圧となる様に
し、金属製押型4を用いて、成形型に注入した煮詰めキ
ャンディー生地の上面を0.264MPaの圧力で押圧した。
又、第2層煮詰めキャンディー生地を第1層に注入した
煮詰めキャンディー生地の表面を押圧処理した後の成形
型1に注入後、該注入キャンディーの表面を実施例1に
記載の方法で金属製押型4を用いて押圧し、次いで第3
層煮詰めキャンディー生地を注入し、第1層煮詰めキャ
ンディー生地の押圧処理と同様の方法で押圧し、冷却固
化し、積層キャンデイーを得た。本積層キャンディーは
異なるキャンディー層との接触面が水平、且つ、平行な
積層状態に積層された、3層積層キャンディーであっ
た。
【0024】比較例4 実施例3に記載の製造方法において、押圧装置の調整ス
プリング12に圧縮スプリング(ミスミ(株)製:WM5-3
0:最大荷重30.4N)を装着し、3mmの圧縮によっ
て、調整スプリング12には9Nの力が掛かる調整押圧と
なる様にし、金属製押型4を用いて、成形型に注入した
煮詰めキャンディー生地の上面を0.03Mpaの圧力で押圧
した。しかしながら、成形型に注入した煮詰めキャンデ
ィー生地の上面は平面とならず、湾曲した状態を残した
積層キャンディーであった。
【0025】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、異なるキ
ャンディー層との接触面が水平、且つ、平行な積層状態
に積層された積層キャンディーとその製造方法を利用す
ることにより、積層状態がスッキリした美麗なる積層キ
ャンディーを効率よく、生産出来、消費者は安価に賞味
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示す図である。
【図2】本発明の押型装置を示す図である。
【図3】実施例1によって製造された積層キャンデイ―を
示す図である。
【図4】比較例1によって製造された積層キャンデイ―を
示す図である。
【符号の説明】
1a 成形型 1b 成形型 1c 成形型 1 成形型 2a デポジッター 2b デポジッター 2c デポジッター 3a 押圧装置 3b 押圧装置 3c 押圧装置 3 押圧装置 4 金属製押型 5 金属製押型棒 6 押型棒保持部 7 押型棒保持部支持具 8 押型棒移行用ロッド 9 油圧シリンダー 10 押圧調整スプリング押え 11 注入煮詰めキャンディー生地 12 押圧調整スプリング 13 冷却水通水孔 14 センサー 15 金属製押型の先端ロッド部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形型に品温120〜180℃のキャンデイー生地
    を注入し、該成形型にはめ込み可能な押型を該キャンデ
    イー生地の上面の押圧圧力が0.05〜0.4MPaになるように
    押圧し、次に該キャンデイー生地に積層するためのキャ
    ンデイー生地を用い、一連の注入および押圧の操作を繰
    り返すことにより積層成形することを特徴とする積層キ
    ャンデイーの製造方法。
  2. 【請求項2】押圧時の該キャンデイー生地の品温が70〜1
    80℃である請求項1記載の積層キャンデイーの製造方法。
  3. 【請求項3】キャンデイー生地の原料が一糖類、二糖類、
    糖アルコール、酸糖化水飴、酵素糖化水飴、ポリデキス
    トロースを一種、又は二種以上を含むことを特徴とする
    請求項1または2記載の積層キャンデイーの製造方法。
  4. 【請求項4】押型の調温が10〜25℃であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか一項記載の積層キャンデイー
    の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4いずれか一項記載の製造方法
    により製造する積層キャンデイ―。
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