JP2003209678A - 情報処理装置及びその制御方法 - Google Patents

情報処理装置及びその制御方法

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JP2003209678A JP2002003895A JP2002003895A JP2003209678A JP 2003209678 A JP2003209678 A JP 2003209678A JP 2002003895 A JP2002003895 A JP 2002003895A JP 2002003895 A JP2002003895 A JP 2002003895A JP 2003209678 A JP2003209678 A JP 2003209678A
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    • G06T2201/005Image watermarking
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの画像内に複数種類、或いは多ビットの
付加情報を埋め込める様にすることができる情報処理装
置及びその制御方法を提供する。 【解決手段】 画像入力部101から入力された画像デ
ータに、埋め込み情報入力部102から入力された電子
透かし情報が埋め込まれる。この際、透かしパターン生
成部104において、互いに異なる2n通りの係数値配
列が疑似乱数によって設定され、埋め込むべきnビット
の電子透かし情報に基づいて、係数値配列のいずれか1
つが選択される。そして、画像データを所定画素ブロッ
クに分割し、各画素ブロック中の相対的同位置の画素デ
ータを、選択した係数値配列の所定の係数値を用いて補
正することで透かしパターンが生成され、電子透かし埋
め込み部105において画像データに埋め込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに対し
て人間の目に見えにくいように、電子透かしによって、
付加情報を埋め込む情報処置装置及びその制御方法、並
びに、付加情報が埋め込まれた画像データから付加情報
を抽出する情報処理装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータとそのネットワーク
の急速な発達及び普及により、文書データ、画像デー
タ、音声データ等の様々な情報がディジタル化されてい
る。ディジタル情報は、経年変化による劣化がなく、い
つまでも完全な状態で保存できる一方、第三者による複
製が容易であり、著作権の保護が大きな問題となってい
る。このような背景から、著作権保護のためのセキュリ
ティ技術の重要性が急速に増している。
【0003】著作権を保護する技術の一つとして「電子
透かし」がある。電子透かしとは、ディジタル化された
画像データ、音声データ、文書データ等に、人が知覚し
にくいように著作権保有者の名前や購入者のID等の情
報を埋めこみ、違法な複製によるコンテンツの無断使用
を追跡する技術である。
【0004】従来、電子透かしを埋め込む手法として、
擬似乱数列を用いる方法が知られている。例えば、複数
種類の付加情報の何れか1つを埋め込める様にする為に
は、上記各付加情報に1対1で対応する様な各擬似乱数
列を準備し、埋め込みたい1つの付加情報に対応する擬
似乱数列を用いて画像データを変調することにより、そ
の付加情報を埋め込む技術が知られている。
【0005】この技術では、埋め込み後の画像データか
らは、埋め込み時に使用した擬似乱数列に対応する擬似
乱数列を用いて畳み込み演算することにより、付加情報
を抽出することが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、1画像に対して何れか1つの擬似乱数列を用
いて、1種類の付加情報を埋め込むのが通常であり、埋
め込み可能な付加情報量を増加させるための技術は未だ
確立していなかった。
【0007】本発明は上記従来例に鑑みて成されたもの
であり、1つの画像内に複数種類、或いは多ビットの付
加情報を埋め込める様にすることを主な目的とする。
【0008】更に、本発明は、上記複数種類、或いは多
ビットの付加情報を1画像内に、実画像空間や周波数空
間の状態で埋め込む際に、その付加情報の各部分の重要
度に応じて、その各部分の以後の取扱いを配慮した埋め
込みを行うことにより、重要度の高い部分の付加情報に
ついて、確実にその付加情報を抽出/検出できる様にす
ることを別の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、画像の可視表示状態において、その存在
を人間が知覚しにくいように、該画像を表す画像データ
に電子透かし情報を埋め込む情報処理装置であって、前
記画像データが表す実画像空間/周波数空間における、
少なくとも二つの領域を特定する領域情報を発生する領
域情報発生手段と、互いに異なる少なくとも2つの係数
値系列を設定する係数値系列発生手段と、前記分割され
た夫々の領域に対して、埋め込むべき電子透かし情報に
基づいて前記係数値系列を割り当て、透かしパターンを
生成する透かしパターン生成手段と、前記画像データを
前記透かしパターンを用いて変更することで、電子透か
し情報を埋め込む埋め込み手段とを備えることを特徴と
する。
【0010】また、本発明は、画像の可視表示状態にお
いて、その存在を人間が知覚しにくいように、該画像を
表す画像データ中にnビットの電子透かし情報を埋め込
む情報処理装置であって、互いに異なる2n通りの係数
値配列を設定する設定手段と、埋め込むべきnビットの
電子透かし情報に基づいて、前記係数値配列のいずれか
1つを選択する選択手段と、前記画像データを所定画素
ブロックに分割し、各画素ブロック中の相対的同位置の
画素データを、前記選択した係数値配列の所定の係数値
を用いて補正し、他の相対的同位置の画素に対しても、
順次他の係数値を用いて補正することで、nビットの電
子透かし情報を埋め込む埋め込み手段とを備え、前記画
素ブロックの画素群をQ個のグループに分け、各グルー
プに対してnビットの電子透かし情報を埋め込むこと
で、Q×nビットの電子透かし情報を埋め込むことを特
徴とする。
【0011】さらに、本発明は、人間が知覚しにくいよ
うに、nビットの電子透かし情報が埋め込まれた画像デ
ータから、該電子透かし情報を抽出する情報処理装置で
あって、互いに異なる2n通りの係数値配列を設定する
設定手段と、抽出すべきnビットの電子透かし情報に基
づいて、前記係数値配列のいずれか1つを選択する選択
手段と、前記画像データを所定画素ブロックに分割し、
各画素ブロック中の相対的同位置の画素データを、前記
選択した係数値配列の所定の係数値を用いて補正し、他
の相対的同位置の画素に対しても、順次他の係数値を用
いて補正することで得られた補正値と、該画素ブロック
の画素データの平均値との相関を算出する相関算出手段
と、2n通りの係数値配列について算出された、所定画
素ブロックについての相関の総和に基づいて、前記画素
ブロックを補正した位置の係数値配列を選択し、選択さ
れた係数値配列から埋め込まれたビットを抽出する抽出
手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施形態による情報処理装置について説明する。
【0013】<第1の実施形態>最初に、電子透かしに
よって付加情報の埋め込み処理を行う情報処理装置につ
いて説明する。図1は、本実施形態による電子透かし情
報の埋め込み処理を行う情報処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0014】図1に示すように、本発明における情報処
理装置は、付加情報Infが埋め込まれる画像データI
を入力するための画像入力部101と、付加情報Inf
を入力するための埋め込み情報入力部102と、付加情
報Infの埋め込みの際に用いられる鍵情報kを入力す
るための鍵情報入力部103と、付加情報Infと鍵情
報kとから、画像データIに埋め込む透かしパターンw
n(n=1,2,・・・)を生成する透かしパターン生成
部104と、透かしパターンwnを画像データIに埋め
込む電子透かし埋め込み部105と、付加情報Infが
埋め込まれた画像データI’を出力する画像出力部10
6とから構成される。
【0015】画像入力部101は、ネットワークあるい
は外部機器等から直接、画像データIを本情報処理装置
内に入力するための端子、あるいは、媒体上に形成され
た画像を読み取って画像データIに変換する読取装置で
ある。本実施形態では、簡単化のため、画像データIは
白黒の多値画像を表現しているものとする。しかし、本
発明で埋め込み可能な画像データは、白黒画像データに
限定されない。例えば、複数の色成分からなるカラー画
像データであってもよい。
【0016】カラー画像データに対して電子透かし情報
を埋め込む場合、例えば、その複数の色成分であるRG
B成分や、輝度、色差成分のそれぞれの成分を白黒の多
値画像と同様に扱うようにして、各成分に対して電子透
かし情報を埋め込むことによって実現することができ
る。また、このような場合には、白黒の多値画像へ電子
透かし情報を埋め込む場合と比較して、約3倍のデータ
量を埋め込むことが可能となる。その逆に、複数成分の
うちの一部の成分のみに電子透かし情報を埋め込む様に
しても良く、その場合には、埋め込み可能なデータ量は
白黒画像データに埋め込む場合と同じだが、その埋め込
みの対象となる成分を他者から特定しにくくする効果が
有る。
【0017】また、埋め込み情報入力部102及び鍵情
報入力部103は、ネットワークあるいは外部機器等か
ら付加情報Inf及び鍵情報kを本情報処理装置内に入
力するための端子、あるいは、直接入力するためのキー
ボード等の入力装置である。
【0018】埋め込み情報入力部102から入力される
付加情報Infは、上述した画像データIに対して電子
透かしによって埋め込まれる、バイナリデータ列からな
るデータである。すなわち、付加情報Infは、「0」
又は「1」のいずれかを表すビットの数個の組み合わせ
によって構成される情報である。そして、この数ビット
の付加情報Infが、画像データIの著作者を特定する
著作権情報や、画像データIの利用者を特定する利用者
情報を表す。
【0019】尚、上記付加情報Inf自身が、第三者に
容易に悪用されないように暗号化されていてもよい。さ
らに、当該付加情報Infが電子透かしによって埋め込
まれた画像データIから、悪意を持った人間によって、
埋め込まれた付加情報Infを抽出できないように内容
変更が施された場合でも、正しくその付加情報Infを
抽出できるように、誤り訂正符号化が施されてもよい。
【0020】尚、付加情報Infが埋め込まれている画
像データI’に対する内容変更には、上述したような第
三者からの故意によるものだけでなく、故意ではない内
容変更もある。例えば、画像の非可逆圧縮、輝度補正、
幾何変換、フィルタリング等の画像処理を施すことによ
って、結果として、電子透かし情報に影響を及ぼすこと
もある。尚、暗号化や誤り訂正符号化などの処理の詳細
は公知であるので、本実施形態での説明は省略する。
【0021】また、鍵情報入力部103から入力される
鍵情報kは、付加情報Infの埋め込みや抽出の際に必
要とされる情報のことである。本実施形態における鍵情
報kには、整数のLビットで表される実数の情報を用い
る。例えば、「01010101」は、L=8の正数と
して表現された鍵情報であり、正の整数として表現する
場合には「85」として与えられる。
【0022】また、鍵情報kは、後述する擬似乱数発生
部202に出力され、そこで実行される擬似乱数発生処
理の際の初期値として与えられる。そして、本実施形態
で説明する電子透かしを埋め込むための情報処理装置
と、後述する電子透かしを抽出するための情報処理装置
において、共通の鍵情報kを使用した場合に限り、同一
の擬似乱数を発生させることができるので、電子透かし
として埋め込まれている付加情報Infを正しく抽出す
ることが可能であるようにする。これによって、鍵情報
kを知っている利用者だけが、画像データI’に埋め込
まれた付加情報Infを正しく抽出することができる。
【0023】次に、透かしパターン生成部104の細部
構成について説明する。図2は、透かしパターン生成部
104の細部構成を示すブロック図である。図2に示す
ように、透かしパターン生成部104は、領域情報生成
部201と、擬似乱数発生部202と、擬似乱数割り当
て部203とから構成される。
【0024】一方、領域情報生成部201によって、生
成された領域情報mが擬似乱数割り当て部203に出力
される。領域情報mとは、付加情報Infを構成する各
ビットの位置と、それぞれのビットが埋め込まれる画像
データI上の画素位置を対応付けるために用いられる行
列で与えられた少領域内の各画素の属性情報である。図
3は、4ビットから構成される付加情報Infを、画像
データIに埋め込む場合に用いられる領域情報mの一例
を示す図である。
【0025】図3に示される例は、4ビットの付加情報
Infを埋め込むために用いられる、4×4の領域情報
mである。本実施形態では、領域情報mに示される領域
と付加情報Infのビット位置が対応付けられているも
のとする。そして、領域情報m内の各要素に対して、第
1の領域には「A」、あるいは、第2の領域には「B」
というように領域内の各画素に対して属性情報が割り当
てられている。具体的には、領域情報mに示される第1
の領域Aに対して、4ビットの付加情報Infにおける
ビット位置「1」のビット情報(最上位ビット)とビッ
ト位置「2」のビット情報(最上位ビットの次のビッ
ト)が埋め込まれる。
【0026】同様にして、領域情報mに示される第2の
領域Bに対して、付加情報Infのビット位置「3」の
ビット情報(最上位ビットから3番目のビット)とビッ
ト位置「4」のビット情報(最上位ビットから4番目の
ビット)が埋め込まれる。これによって、4×4の大き
さの画素内に4ビットの付加情報を埋めることが可能と
なる。
【0027】次に、擬似乱数発生部202では、入力さ
れた鍵情報kを初期値として、第1の擬似乱数列r1と
第2の擬似乱数列r2とが生成される。生成された第1
の擬似乱数列r1及び第2の擬似乱数列r2は、擬似乱
数割り当て部203に出力される。ここで、第1の擬似
乱数列r1及び第2の擬似乱数列r2には、{−1,
1}の範囲に含まれる一様分布に従う実数列を用いる。
擬似乱数列を生成する方法は公知の技術であるため、本
実施形態での説明は省略する。
【0028】さらに、擬似乱数割り当て部203には、
領域情報生成部201で生成された領域情報mと、擬似
乱数発生部202で発生した、第1の擬似乱数列r1及
び第2の擬似乱数列r2と、埋め込み情報入力部102
からの付加情報Infとが入力される。そして、入力さ
れた第1の擬似乱数列r1及び第2の擬似乱数列r2の
各要素が、付加情報Infのビット数によって定められ
る領域情報mの所定の要素に割り当てられる。尚、領域
情報mの所定の要素に乱数列が割り当てられた行列のこ
とを、本実施形態では透かしパターンwnと呼ぶことに
する。
【0029】ここで、第1の擬似乱数列r1及び第2の
擬似乱数列r2の各要素を、領域情報mの所定の要素に
割り当てる処理の詳細について説明する。
【0030】本実施形態では、付加情報Infを4ビッ
トとし、図3に示した4×4の領域情報mを用いる。前
述したように、領域情報mと2つの擬似乱数列(第1の
擬似乱数列r1、第2の擬似乱数列r2)を用いること
により4ビットの付加情報を埋め込むことが可能であ
る。以降では、4ビットの付加情報について、最初の2
ビットを第1のビットセット、次の2ビットを第2のビ
ットセットと呼ぶ。
【0031】まず、第1のビットセットを領域情報mに
示す第1の領域に割り当てる。第1の領域は、上述した
ように、値として「A」を持つ要素である。尚、割り当
ての際、領域情報mに示す領域情報内の各要素のうち、
第1の領域についてラスター走査し、図4に示すビット
割り当て規則と第1のビットセットに従って、順に、第
1の擬似乱数列r1、あるいは第2の擬似乱数列r2の
いずれかの要素を割り当てる。図4は、本実施形態の擬
似乱数割り当て部203で用いられるビット割り当て規
則を示す図である。
【0032】すなわち、第1の領域Aに埋め込まれる付
加情報の第1のビットセットが「00」の場合は、第1
の擬似乱数列r1内の各擬似乱数の符号を変化させない
で、「A」の属性を持つ画素の位置に対してラスター走
査順に擬似乱数を一つずつ割り当てる。同様にして、埋
め込まれる付加情報の第1のビットセットが「01」の
場合は、第1の擬似乱数列r1内の各擬似乱数の符号を
逆にして(すなわち、各擬似乱数に−1を乗算して)、
同様にして順に一つずつ割り当てる。また、付加情報の
第1のビットセットが「10」のときは、第2の擬似乱
数列r2内の擬似乱数の符号を変化させずに、付加情報
の第1のビットセットが「11」のときは、第2の擬似
乱数列r2内の擬似乱数の符号を逆にして割り当てる。
【0033】次に、第2のビットセットを領域情報mに
示す第2の領域に割り当てる。第2の領域は、上述した
ように、値として「B」をもつ要素である。尚、割り当
ての際、領域情報mに示す領域情報内の各要素のうち、
第2の領域をラスタ走査し、図4に示すビット割り当て
規則と第2のビットセットに従って、第1のビットセッ
トの場合と同様にして、第2の擬似乱数列r2、あるい
は第1の擬似乱数列r1のいずれかの要素を割り当て
る。
【0034】図5は、上述したようにして生成される、
透かしパターンwnの一例を説明するための図である。
図5では、埋め込まれる付加情報Infとして「001
1」という4ビットの情報を用い、第1のビットセット
「00」に対応する第1の擬似乱数列r1の「+r1」
の擬似乱数r1={0.7,−0.6、−0.2,0.
1,0.5、−0.3、−0.9.0.4}という実数
列が第1の領域Aに対して割り当てられる。また、第2
のビットセット「11」に対応する第2の擬似乱数列r
2の「−r2」を割り当てるため、r2={0.2、−
0.6、−0.5,0.1,0.3、−0.9、−0.
6,0.8}に対して符号を逆にした実数列が割り当て
られた場合の例が示されている。図5において、符号5
01は、第1のビットセット「00」を埋め込むための
透かしパターンw1を示す。また、符号5402は、第
2のビットセット「11」を埋め込むための透かしパタ
ーンw2を示す。
【0035】尚、上述した実施形態においては、4ビッ
トの付加情報を埋め込むために4×4の大きさの領域情
報mを用いたが、本発明はこれに限られない。例えば、
1ビット埋め込むために更に多くの画素を利用し、より
大きなサイズの領域情報mを用いる場合も本発明の範疇
に含まれる。そして、より大きなサイズの領域情報を用
いた場合には、擬似乱数列もより長い実数列を用いるこ
とができる。これによって、より長い実数列を用いるこ
とによって、付加情報Infが埋め込まれているにも関
わらず、集積画像と透かしパターンw1、w2、…、w
nとの相関係数が小さくなることを防ぐことができる。
例えば、64ビットの付加情報を埋め込むために、充填
率を50%として、256×256の領域情報を用い
る。この場合、1ビット埋め込むために512画素使用
することになる。
【0036】次に、電子透かし埋め込み部105につい
て説明する。電子透かし埋め込み部105には、画像デ
ータI及び透かしパターンwnが入力される。そして、
画像データIに透かしパターンwnが埋め込まれ、透か
しパターンwnが埋め込まれた画像データI’が出力さ
れる。
【0037】電子透かし埋め込み部0105の処理の詳
細について説明する。電子透かし埋め込み部0105で
は、次式に従って、電子透かしの埋め込み処理が実行さ
れる。
【0038】
【数1】
【0039】ここで、I’i,jは、電子透かしが埋め込ま
れた画像データを示す。また、Ii,jは、電子透かしが埋
め込まれる前の画像データを示す。また、wni,jは透
かしパターンを示す。但し、nは埋め込まれる付加情報
Infのビット位置及び付加情報Infのビット位置に
対応する透かしパターンwnを示す整数、i,jはそれ
ぞれ画像データI及びI’、透かしパターンwnのx座
標及びy座標を表すパラメータを示す。また、aは電子
透かしの強度を設定するための係数である。例えば、4
ビットから構成される付加情報Infを埋め込むため
に、nは1から2までの値をとる。
【0040】例えば、係数aを0.01とすると、原画
像の要素値の1%程度が変更されることを意味する。係
数aの値を大きく設定することによって耐性の強い電子
透かしを埋め込むことが可能であるが、反面、画質劣化
が大きくなる。一方、aの値を小さく設定することによ
って電子透かしの耐性は弱くなるが、画質劣化を小さく
することが可能である。このようにして、領域情報mの
構成と同様に係数aの値を適切に設定することにより、
電子透かしの内容変更に対する耐性と電子透かしを埋め
込んだ後の画像の画質のバランスを設定することが可能
である。
【0041】図6は、式(1)に示した電子透かし埋め
込み処理の具体例として、4×4の領域情報mを用いた
場合の例を説明するための図である。図6において、符
号601は式(1)における画像データI’、符号60
2は画像データI、符号603は透かしパラメータwn
を表す。また、Eは、符号601〜603の行列と同じ
大きさの単位行列である。式(1)における演算は、図
6に示されるような行列内の各要素に対して実行され
る。
【0042】図6に示されるパラメータを式(1)を用
いて4×4の大きさの領域内で演算する処理は、実際に
は入力された画像データIの全体に対して繰り返し実行
される。例えば、図7は、24×24画素から構成され
る画像データIを示す図である。図7に示すように、入
力された画像データIは、4×4画素から構成される互
いに重ならないブロックに分割され、分割されたそれぞ
れのブロックに対して、上述したような、図6のパラメ
ータを用いて式(1)に示した同じ演算処理が繰り返し
実行される。このように図6のパラメータを用いて式
(1)に示された処理が実行されるブロックを、「マク
ロブロック」と呼ぶ。
【0043】全てのマクロブロックに対して繰り返し、
電子透かしによる付加情報の埋め込み処理を実行するこ
とにより、画像全体に対して付加情報を埋め込むことが
可能である。尚、本実施形態では、1つのマクロブロッ
クにはnビットから構成される付加情報Infを埋め込
むことができる。このことから、少なくとも1つのマク
ロブロックからは、nビットの付加情報Infを抽出す
ることができる。すなわち、nビットの付加情報Inf
が埋め込まれた画像データからその付加情報Infを抽
出するためには、画像データIの全体の情報を必要とせ
ず、画像データIの一部(少なくともnビットの付加情
報が埋め込まれた1つのマクロブロック)があれば十分
である。
【0044】このように、画像データIの一部から電子
透かしを完全に抽出可能であることを「切り取り耐性が
ある」と呼ぶ。そして、マクロブロック単位の電子透か
し埋め込み処理を画像全体に繰り返し実行することによ
り、電子透かしに切り取り耐性を持たせることが可能で
ある。
【0045】すなわち、この発明は、画像の可視表示状
態において、その存在を人間が知覚しにくいように、該
画像を表す画像データ中にnビットの電子透かし情報を
埋め込む情報処理装置であって、互いに異なる2n-2
りの係数値配列を設定する設定手段(透かしパターン生
成部104)と、埋め込むべきnビットの電子透かし情
報に基づいて、係数値配列のいずれか1つを選択する選
択手段(透かしパターン生成部104)と、画像データ
を所定画素ブロックに分割し、各画素ブロック中の相対
的同位置の画素データを、選択した係数値配列の所定の
係数値を用いて補正し、他の相対的同位置の画素に対し
ても、順次他の係数値を用いて補正することで、nビッ
トの電子透かし情報を埋め込む埋め込み手段(電子透か
し埋め込み部105)とを備え、画素ブロックの画素群
をQ個のグループに分け、各グループに対してnビット
の電子透かし情報を埋め込むことで、Q×nビットの電
子透かし情報を埋め込むことを特徴とする。
【0046】さらに、本発明は、所定の鍵情報を入力す
る鍵情報入力手段(鍵情報入力部103)をさらに備
え、設定手段(透かしパターン生成部104)が、入力
された鍵情報にしたがって係数値配列を設定することを
特徴とする。
【0047】さらにまた、本発明は、疑似乱数列を用い
て互いに異なる係数値配列を生成する疑似乱数生成手段
(疑似乱数発生部202)をさらに備えることを特徴と
する次に、上述した構成によって付加情報を画像データ
に埋め込む情報処理装置の動作手順について説明する。
図8は、本実施形態による付加情報を埋め込むための情
報処理装置の動作手順を説明するためのフローチャート
である。
【0048】まず、画像入力部101から、付加情報I
nfを埋め込む先の画像データIが入力される(ステッ
プS801)。次に、埋め込み情報入力部102から、
画像データIに埋め込む付加情報Infが入力される
(ステップS802)。さらに、鍵情報入力部103か
ら、画像データIに付加情報Infを埋め込む際に用い
られる鍵情報kが入力される(ステップS803)。
尚、画像データIと付加情報Infと鍵情報kの入力順
は、この順に限られず、また同時であってもよい。
【0049】そして、入力された付加情報Inf及び鍵
情報kは、透かしパターン生成部104に出力され、そ
こで透かしパターンwnが生成される(ステップS80
4)。図9は、透かしパターン生成部104で行われる
透かしパターンwnの生成手順を説明するためのフロー
チャートである。透かしパターン生成部104では、領
域情報生成部201において、付加情報Infの大きさ
に基づいて、付加情報Infのビット数分の種類の属性
情報を有する領域に分割された領域情報mが生成される
(ステップS804a)。また、入力された鍵情報kを
初期値として、擬似乱数発生部202において擬似乱数
(例えば、上述したr1、r2)を発生させる(ステッ
プS804b)。さらに、領域情報mと擬似乱数r1及
びr2と付加情報Infが擬似乱数割り当て部203に
入力され、そこで透かしパターン(例えば、上述したw
1、w2)が生成される(ステップS804c)。
【0050】こうして生成された透かしパターンが電子
透かし埋め込み部105に入力され、そこで電子透かし
埋め込み済みの画像データI’が生成される(ステップ
S805)。この画像データI’は、画像出力部106
から電子透かしの埋め込み処理部の最終的な出力として
出力される(ステップS806)。
【0051】尚、本実施形態では、1枚の画像データを
4×4画素のブロックに分割して、4ビットを埋め込む
方法について記述したが、各ブロックに4ビット以上の
電子透かし情報を埋め込んでもよい。また、1枚の画像
データを複数の領域に分割し、各領域に対して上述した
電子透かし情報埋め込み方法を適用することも可能であ
る。この場合、例えば、画像データをp個の領域に分割
し、各領域にqビットの電子透かし情報を埋め込むとす
ると、当該画像データにはp×qビットの電子透かし情
報を埋め込むことができる。
【0052】<第2の実施形態>次に、第1の実施形態
に示された方法によって画像に埋め込まれた電子透かし
情報の抽出処理を行う情報処理装置について説明する。
図10は、本実施形態における電子透かし情報の抽出処
理を行う情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0053】図10に示すように、電子透かし情報を抽
出するための情報処理装置は、電子透かし埋め込み済み
の画像データI”を入力するための画像入力部1001
と、付加情報Inf’の抽出に用いられる鍵情報を入力
するための鍵情報入力部1002と、透かしパターンを
生成する透かしパターン生成部1003と、付加情報I
nf’を抽出する電子透かし抽出部1004と、抽出し
た付加情報を出力する電子透かし出力部1005とから
構成される。
【0054】まず、画像入力部1001について説明す
る。画像入力部1001には、電子透かしが埋め込まれ
ている可能性がある画像データI”が入力される。ここ
で、画像入力部1001の動作は、前述した画像入力部
101と同様であるので詳細な動作の説明は省略する。
【0055】尚、画像入力部1001から入力される画
像データI”は、前述した電子透かし埋め込み部105
によって付加情報が埋め込まれた画像データI’だけに
限定されない。すなわち、付加情報が埋め込まれた画像
データI’であってもよいし、画像データI’が内容変
更された画像データであってもよい。更に、付加情報が
何も埋め込まれていない画像データIであってもよい。
【0056】次に、鍵情報入力部1002について説明
する。鍵情報入力部1002からは、埋め込まれた付加
情報を抽出するための鍵情報kが入力される。ここで、
入力される鍵情報kは、第1の実施形態における鍵情報
入力部103から入力されたものと同一でなければなら
ない。すなわち、鍵情報入力部103から入力された鍵
情報kと異なる鍵情報が入力された場合には、付加情報
を埋め込んだときと同一の擬似乱数列を発生させること
ができないので、画像データに埋め込まれた付加情報を
正しく抽出することができない。したがって、正しい鍵
情報kを知る利用者だけに、正しい付加情報を抽出され
るようにすることができる。
【0057】次に、透かしパターン生成部1003につ
いて説明する。透かしパターン生成部1003には、鍵
情報生成部1002から鍵情報kが入力され、入力され
た鍵情報kに基づいて透かしパターンwnが生成され、
生成された透かしパターンwnが出力される。透かしパ
ターン生成部1003は、透かしパターン生成部104
と同様に、図2に示される各部を構成要素とし、透かし
パターン生成部104とほぼ同様の処理が実行される。
但し、擬似乱数割り当て部で実行される処理が第1の実
施形態とは異なるので、ここでは擬似乱数割り当て部の
処理について説明する。
【0058】透かしパターン生成部1003における擬
似乱数割り当て部には、領域情報生成部で生成された領
域情報m、擬似乱数発生部で発生した第1の擬似乱数列
r1、第2の擬似乱数列r2が入力され、第1の擬似乱
数列、及び第2の擬似乱数列が領域情報mに従って割り
当てられ、透かしパターンwnとして出力される。
【0059】すなわち、透かしパターン生成部1003
においては、まず、領域情報mに示す領域情報内の各要
素のうち、値として「A」を持つ要素である第1の領域
をラスター走査して、第1の擬似乱数列r1内の各擬似
乱数を順に割り当てる。次に、値として「A」を持つ要
素の第1の領域をラスター走査して、第2の擬似乱数列
r2内の各擬似乱数を順に割り当てる。さらに、領域情
報mに示す領域情報内の各要素のうち、値として「B」
を持つ要素である第2の領域をラスター走査して、第1
の擬似乱数列r1内の擬似乱数を順に割り当てる。そし
て、値として「B」を持つ要素の第2の領域をラスター
走査して、第2の擬似乱数列r2内の各擬似乱数を順に
割り当てる。
【0060】図11は、第2の実施形態における透かし
パターン生成部1003によって生成された、透かしパ
ターンの一例を示す図である。図11では、第1の擬似
乱数列r1として、r1={0.7,−0.6、−0.
2,0.1,0.5、−0.3、−0.9.0.4}と
いう実数列を用い、第2の擬似乱数列r2としてr2=
{0.2、−0.6、−0.5,0.1,0.3、−
0.9、−0.6,0.8}という実数列を用いた。こ
れらの擬似乱数は、上述した実施形態において付加情報
を埋め込む場合に使用された擬似乱数と同様のものであ
る。そして、これらの擬似乱数を、領域情報mとして図
3に示す4×4の大きさの領域情報の例を用いた場合に
生成されるA、Bの領域にr1、r2を割り当てること
によって、透かしパターンw1〜w4が生成される。
【0061】次に、電子透かし抽出部1004について
説明する。電子透かし抽出部1004には、画像データ
I”及び透かしパターンw1、w2、w3、w4が入力
される。そして、透かしパターンw1、w2、w3、w
4を用いて画像データI”から付加情報Inf’が抽出
される。尚、抽出された付加情報Inf’は、通常、埋
め込んだ付加情報Infに等しいが、電子透かしを埋め
込んだ画像データI’が種々の内容変更を受けている場
合には、必ずしも付加情報Infと付加情報Inf’は
一致しないこともある。
【0062】本実施形態において、電子透かし抽出部1
004では、入力された画像データI”から生成された
集積画像と透かしパターンw1、w2、w3、w4との
相互相関がそれぞれ計算される。ここで、集積画像と
は、入力された画像データI”をマクロブロックの大き
さ(領域情報の大きさ)の互いに重ならないブロックに
分割し、分割されたそれぞれのブロックの要素の値の平
均値を算出した画像である。
【0063】図12は、集積画像1202についての具
体例を説明するための図である。図12では、4×4画
素の透かしパターンと24×24画素の画像1201が
入力された場合の集積画像の例が示されている。図12
において、符号1201は、24×24画素の画像デー
タ1201が、4×4画素の互いに重ならないブロック
に分割されている場合の例である。図12では、画像デ
ータ1201は、36個のブロックに分割されている。
この36個のブロックの各要素の値の平均値を求めたも
のが集積画像1202である。そして、電子透かし抽出
部1004では、このようにして生成された集積画像1
202と透かしパターンw1、w2、w3、w4との相
互相関がそれぞれ計算される。
【0064】次に、相関係数を計算する具体的な方法に
ついて、集積画像1202と透かしパターンwnの相関
係数ρを計算する場合を用いて説明する。相関係数ρ
は、集積画像をcとし、透かしパターンをwnとする
と、それらの間の類似度を測定する統計量であり、次式
で表すことができる。
【0065】
【数2】
【0066】ここで、c’及びwn’は、集積画像c、
透かしパターンwnのそれぞれの要素から、それぞれの
行列の要素の平均値を減算した値を要素とする行列であ
る。本実施形態では、自然画像内の4×4画素の大きさ
の範囲では、極端に画素値が変化する場合が少ないと考
えられるので、集積画像平均値を減算した値を要素を用
いた。また、cTは、cの転置行列である。これによっ
て、相関係数ρは、−1から+1の値の範囲の値とな
る。
【0067】例えば、集積画像と透かしパターンwnと
の相関係数ρは、正の相関が強い場合は+1に近づく。
一方、集積画像と透かしパターンwnとの相関係数ρ
は、負の相関が強い場合は−1に近づく。ここで、「正
の相関が強い」とは、「集積画像が大きいほど透かしパ
ターンwnが大きくなる」というような関係である。ま
た、「負の相関が強い」とは、「集積画像が大きいほど
透かしパターンwnが小さくなる」というような関係で
ある。また、集積画像と透かしパターンwnとが無相関
の場合、相関係数ρは0となる。
【0068】電子透かし抽出部1004では、上述した
手順で算出された相互相関の結果によって、埋め込まれ
ている付加情報Inf’が抽出される。尚、透かしパタ
ーンが複数の場合は、集積画像と各透かしパターンw
1、w2、w3、w4との相関係数をそれぞれ算出し、
算出された相互相関の結果により、図4に示されたビッ
ト割り当て規則を用いて、埋め込まれている付加情報I
nf’が判断される。
【0069】このようにして相互相関を求めることは、
集積画像と透かしパターンw1、w2、…、wnとが、
どの程度類似しているかを評価することに等しい。すな
わち、図1に示される電子透かし埋め込み部105にお
いて、集積画像である画像データI”の中に、透かしパ
ターンw1、w2、…、wnが埋め込まれている場合に
は、これらは比較的類似しており、この類似の度合いが
相互相関値として算出される。また、透かしパターンw
nが加えられて埋め込まれている場合には相互相関値は
正となり、透かしパターンwnが減じられている場合に
は相互相関値は負になる。
【0070】以上のことから、領域情報mに示す第1の
領域Aに第1の擬似乱数列r1が加えられている場合、
透かしパターンw1と集積画像との相関係数として、
「1」に近い値が得られる。一方、領域情報mに示す第
1の領域Aに第1の擬似乱数列r1が減じられている場
合、透かしパターンw1と集積画像との相関係数とし
て、「−1」に近い値が得られる。さらに、領域情報m
に示す第1の領域に第1の擬似乱数列r1が加えられて
いるか、あるいは、減じられている場合には、透かしパ
ターンw2と集積画像との相関係数として「0」に近い
値が得られる。
【0071】以上のように、全ての透かしパターンw
1、w2、w3、w4と集積画像との相関係数を算出す
る。こうして得られた相関係数から、図4に示したビッ
ト割り当て規則に基づいて、埋め込まれているビットセ
ットを判断し、付加情報Infを抽出することが可能で
ある。
【0072】図13は、4ビットの付加情報「001
1」が埋め込まれた集積画像から、透かしパラメータw
1、w2、w3、w4を用いて、付加情報「0011」
を抽出する過程を説明するための図である。
【0073】まず、集積画像と4ビットの付加情報In
f’に対応した4つの透かしパターンw1、w2,w
3、w4との相互相関値がそれぞれ算出される。入力さ
れた集積画像である画像データI’に付加情報Inf’
が埋め込まれている場合、相関係数はそれぞれ「+1,
0,0,−1」として算出される。ここで、透かしパタ
ーンw1及びw2と、集積画像との相関係数「+1,
0」から、領域情報mに示す第1の領域には第1の擬似
乱数列r1が加えれていることがわかる。そこで、図4
に示されるビット割り当て規則により、第1のビットセ
ットは「00」であると判断することができる。
【0074】また、透かしパターンw3、透かしパター
ンw4、集積画像の相関係数「0,−1」から、領域情
報mに示す第2の領域には第2の擬似乱数列r2が減じ
られていることがわかる。そこで、図4に示されるビッ
ト割り当て規則により、第2のビットセットは「11」
であると判断することができる。以上のようにして、埋
め込まれている付加情報Inf’「0011」を抽出す
ることが可能である。
【0075】このようにして抽出された付加情報In
f’は、電子透かし出力部1005から外部に出力され
る。この際、図1に示される電子透かし埋め込み部10
5において付加情報Infが埋め込まれる時に、誤り訂
正符号化処理や暗号化処理が施されている場合には、そ
れぞれ誤り訂正復号処理や暗号復号処理を実行するよう
にする。この場合は、その後、得られた情報が最終的に
抽出されたバイナリデータ列からなる付加情報Inf’
として出力されることになる。
【0076】上述した実施形態においては、4ビットの
情報を埋め込むための領域情報mとして第1の領域A及
び第2の領域Bを用い、擬似乱数列として第1の擬似乱
数列r1と第2の擬似乱数列r2を用いた。しかしなが
ら、本発明はこれに限定されるものではなく、領域情報
mとしてs個の領域を用い、擬似乱数列としてt個の擬
似乱数列を用いることによって、s×tビットの情報を
埋め込むことが可能である。
【0077】すなわち、本発明は、人間が知覚しにくい
ように、nビットの電子透かし情報が埋め込まれた画像
データから、電子透かし情報を抽出する情報処理装置で
あって、互いに異なる2n通りの係数値配列を設定する
設定手段(透かしパターン生成部1003)と、埋め込
むべきnビットの電子透かし情報に基づいて、係数値配
列のいずれか1つを選択する選択手段(透かしパターン
生成部1003)と、画像データを所定画素ブロックに
分割し、各画素ブロック中の相対的同位置の画素データ
を、選択した係数値配列の所定の係数値を用いて補正
し、他の相対的同位置の画素に対しても、順次他の係数
値を用いて補正することで得られた補正値と、画素ブロ
ックの画素データの平均値との相関を算出する相関算出
手段(透かしパターン生成部1003)と、2n通りの
係数値配列について算出された、所定画素ブロックにつ
いての相関の総和に基づいて、画素ブロックを補正した
一の係数値配列を選択し、選択された係数値配列から埋
め込まれたビットを抽出する抽出手段(電子透かし抽出
部1004)とを備えることを特徴とする。
【0078】また、本発明は、相関算出手段(透かしパ
ターン生成部1003)が、画像データにおいて分割さ
れた所定の画素ブロックの平均画素ブロックを生成する
平均値生成手段をさらに備え、抽出手段(電子透かし抽
出部1004)が、生成された平均画素ブロックと2n
通りの係数値配列についての算出された相関に基づい
て、画素ブロックを補正した一の係数値配列を選択し、
選択された係数値配列から埋め込まれたビットを抽出す
ることを特徴とする。
【0079】さらに、本発明は、電子透かし情報が埋め
込まれた際に使用された鍵情報を入力する鍵情報入力手
段(鍵情報入力部1002)をさらに備え、設定手段
(透かしパターン生成部1003)が、入力された鍵情
報に基づいて、互いに異なる2 n通りの係数値配列を設
定することを特徴とする。
【0080】次に、上述した構成によって、画像データ
中に埋め込まれた付加情報を抽出する情報処理装置の動
作手順について説明する。図14は、本実施形態による
付加情報を抽出するための情報処理装置の動作手順を説
明するためのフローチャートである。
【0081】まず、画像入力部1001から、付加情報
が埋め込まれている画像データI”が入力される(ステ
ップS1401)。次に、鍵情報入力部1002から、
画像データI”から付加情報を抽出する際に用いられる
鍵情報kが入力される(ステップS1402)。尚、画
像データI”と鍵情報kの入力順は、この順に限られ
ず、また同時であってもよい。また、鍵情報kは第1の
実施形態で入力された付加情報を埋め込む際に用いられ
た鍵情報kと同一のものである。
【0082】そして、入力された鍵情報kは、透かしパ
ターン生成部1003に出力され、そこで透かしパター
ンwnが生成される(ステップS1403)。て生成さ
れた透かしパターンwn及び画像データI”が電子透か
し抽出部1004に入力され、そこで上述した相関係数
を用いて付加情報Inf’の抽出が行われる(ステップ
S1404)。抽出された付加情報Inf’は、電子透
かし出力部1005から最終的な出力として外部へ出力
される(ステップS1405)。
【0083】<第3の実施形態>以上、説明した第1の
実施形態、及び第2の実施形態は、付加情報Infを効
率的に埋め込む例として、4ビットの情報を二つの擬似
乱数列(第1の擬似乱数列r1、及び第2の擬似乱数列
r2)と二つの2次元の領域(第1の領域A、及び第2
の領域B)を用いて埋め込む方法について述べた。しか
しながら本発明はこれに限定されることはない。そこ
で、本実施形態では、より簡素化した例として、1ビッ
トの情報を埋め込むために一つの1次元の領域と二つの
擬似乱数列を用いる例について説明する。
【0084】まずはじめに、本実施形態における電子透
かし情報の埋め込み処理について説明する。
【0085】本実施形態における電子透かし情報の埋め
込み処理を行う情報処理装置の構成は図1、及び図2に
示したものと同様のものを利用可能である。本実施形態
においては、前記情報処理装置のうち擬似乱数割り当て
部203における動作が第1の実施の形態とは異なる。
そこで、以降では、擬似乱数割り当て部203の動作に
ついて詳細に説明する。
【0086】擬似乱数割り当て部203には一つの1次
元領域を表す領域情報m、1ビットから構成される付加
情報Inf,及び二つの擬似乱数列r1、及びr2が入
力される。入力された擬似乱数列r1、及びr2は、所
定のビット割り当て規則に従って割り当てられ、擬似乱
数列r1、及びr2が割り当てられた透かしパターンw
が出力される。
【0087】ここで、ビット割り当て規則の一例とし
て、付加情報Infがビット「0」である場合には擬似
乱数列r1を割り当て、一方で付加情報Infがビット
「1」である場合には付加情報r2を割り当てるように
する。更に、割り当てる際には、全ての要素に対してラ
スタスキャン順に擬似乱数列を割り当てる。即ち、一つ
の1次元領域に対して擬似乱数列を割り当てる。
【0088】こうして擬似乱数列が割り当てられた一つ
の透かしパターンwが擬似乱数割り当て部203から出
力される。出力された透かしパターンwを用いて、後段
の電子透かし埋め込み部において画像データIに施され
る処理は第1の実施形態と同様であるので説明は省略す
る。
【0089】次に、本実施形態における電子透かし情報
の抽出処理について説明する。
【0090】本実施形態における電子透かし情報の抽出
処理を行う情報処理装置の構成は図2、及び図10に示
したものと同様のものを利用可能である。本実施形態に
おいては、前記情報処理装置のうち透かしパターン生成
部104、及び電子透かし抽出部1004における動作
が第2の実施の形態とは異なる。そこで、以降では、透
かしパターン生成部104、及び電子透かし抽出部10
04の動作について説明する。
【0091】透かしパターン生成部104には一つの1
次元情報を表す領域情報m、及び二つの擬似乱数列r
1、及びr2が入力され、擬似乱数列r1、及びr2が
夫々割り当てられた透かしパターンw1、及びw2が出
力される。ここで、擬似乱数列r1、及びr2は本実施
の形態において電子透かし埋め込み処理の時に用いられ
た擬似乱数列r1、及びr2と同じでなければならな
い。更に、割り当てる方法も同様でなければならず、例
えば前述したように全ての要素に対してラスタスキャン
順に擬似乱数列を割り当てる。
【0092】こうして擬似乱数列r1、及びr2が割り
当てられた二つの透かしパターンw1、及びw2が擬似
乱数割り当て部203から出力される。出力された透か
しパターンw1、及びw2を用いて、後段の電子透かし
抽出部1004において画像データI''に埋め込まれて
いる付加情報Inf'が抽出される。
【0093】電子透かし抽出部1004においては、第
2の実施の形態において説明したように画像データI''
から集積画像を生成し、生成された集積画像と前記透か
しパターンw1及びw2の相互相関値を算出し、算出さ
れた相互相関値から付加情報Inf'を抽出する例え
ば、前述したビット割り当て規則によって付加情報In
f'が埋め込まれている場合には、集積画像と擬似乱数
列r1との相互相関値が+1に近い時、付加情報In
f'はビット「0」であると判断する。一方で集積画像
と擬似乱数列r2との相互相関値が+1に近い時、付加
情報Inf'はビット「1」であると判断する。こうし
て抽出された付加情報Inf'が出力される。
【0094】<第4の実施形態>以上、説明した第1の
実施の形態、第2の実施の形態、及び第3の実施の形態
は、数ビットから構成される付加情報Infを埋め込む
方法を例をあげて説明した。しかしながら、本発明はこ
れに限定されることはなく、埋め込むべき付加情報を2
以上の複数種類に分類して識別可能な状態において、複
数種類の付加情報を埋め込める様にする場合に適宜対応
可能な技術である。本実施形態では、一つの画像内に、
二つの領域と2つの擬似乱数列を用いて、2種類の付加
情報(即ち、2つのID)を埋め込む例について説明す
る。
【0095】まずはじめに、本実施形態における電子透
かし情報の埋め込み処理について説明する。
【0096】本実施形態における電子透かし情報の埋め
込み処理を行う情報処理装置の構成は図1、及び図2に
示したものと同様のものを利用可能である。本実施形態
においては、前記情報処理装置のうち擬似乱数割り当て
部203における動作が第1の実施の形態とは異なる。
そこで、以降では、擬似乱数割り当て部20 3の動
作について詳細に説明する。
【0097】擬似乱数割り当て部203には二つの領域
情報を表す領域情報m、及び2種類の付加情報ID1と
ID2,及び2つの擬似乱数列r1とr2が入力され
る。ここで、二つの領域情報として、本実施形態におい
ては図3に示した領域情報を用いることにする。しかし
ながら本発明はこれに限定されることなく種々の領域情
報を用いることが可能であり、他の領域情報の一例につ
いては別の実施形態として後述する。
【0098】本実施形態においては、図3に示す領域の
うち領域AにはID1、領域BにはID2を埋め込むこ
ととする。更に、入力された付加情報ID1、及びID
2は、夫々入力された擬似乱数列r1、及びr2に対応
付けるものとする。即ち、領域Aには擬似乱数列r1
が、領域Bには擬似乱数列r2が夫々割り当てられ、擬
似乱数列が割り当てられた一つの透かしパターンwが擬
似乱数割り当て部203から出力される。出力された透
かしパターンwを用いて、後段の電子透かし埋め込み部
において画像データIに施される処理は第1の実施の形
態と同様であるので説明は省略する。
【0099】次に、本実施形態における電子透かし情報
の抽出処理について説明する。
【0100】本実施形態における電子透かし情報の抽出
処理を行う情報処理装置の構成は、図2、及び図10に
示したものと同様のものを利用可能である。本実施形態
においては、前記情報処理装置のうち透かしパターン生
成部104、及び電子透かし抽出部1004における動
作が第2の実施形態とは異なる。そこで、以降では、透
かしパターン生成部104、及び電子透かし抽出部10
04の動作について説明する。
【0101】透かしパターン生成部104には領域情報
m、及び2つの擬似乱数列r1、及びr2が入力され、
擬似乱数列r1、及びr2が夫々割り当てられた透かし
パターンw1、及びw2が出力される。ここで、擬似乱
数列r1、及びr2は本実施の形態において電子透かし
埋め込み処理の時に用いられた擬似乱数列r1、及びr
2と同じでなければならない。
【0102】こうして擬似乱数列r1、及びr2が割り
当てられた2つの透かしパターンw1、及びw2が擬似
乱数割り当て部203から出力される。出力された透か
しパターンw1、及びw2を用いて、後段の電子透かし
抽出部1004において画像データI''に埋め込まれて
いる付加情報ID1及びID2が抽出される。
【0103】電子透かし抽出部1004においては、第
2の実施形態において説明したように画像データI''か
ら集積画像を生成し、生成された集積画像と前記透かし
パターンw1及びw2の相互相関値を算出し、算出され
た相互相関値から付加情報ID1及びID2を抽出す
る。
【0104】例えば、画像データI''と透かしパターン
w1との相互相関値が所定の値以上である場合、画像デ
ータI''にはID1が埋め込まれていると判断する。同
様に、画像データI''と透かしパターンw2との相互相
関値が所定の値以上である場合、画像データI''にはI
D2が埋め込まれていると判断する。このように処理す
ることによって、一つの画像内に複数種類の付加情報を
埋め込むことが可能となる。
【0105】<第5の実施形態>前記第4の実施形態に
おいては一つの画像内に、図3に示したような領域情報
を用いて2種類の付加情報を埋め込む例について説明し
た。本実施の形態においては、図3に示した領域情報の
他の領域情報を用いる例について説明する。更に、本実
施の形態では、複数種類(ここでは2種類)の付加情報
に重要度を設定し、重要度に応じた付加情報の埋め込み
を行うことにより、重要度の高い付加情報をより確実に
抽出する方法について説明する。
【0106】図15に本実施形態において用いる領域情
報の例を示す。図15(a)及び(b)に示す領域全体は
入力された画像データと同じ面積を有する。図15(a)
は画像データのうち中心部の領域を領域Aとし、外枠部
の領域を領域Bとした場合の領域情報の例である。ま
た、図15(b)は利用者により指定された任意の領域
(被写体や画像中の主要な箇所など)を領域Aとし、そ
れ以外の領域を領域Bとした場合の領域情報の例であ
る。尚、図15に示す例はいずれも画像中で領域Aが領
域Bよりも重要であるとした場合の例であり、各領域の
位置関係は任意に設定可能である。
【0107】尚、本実施形態においては図15に示すよ
うに画像データは何れかの領域に必ず含まれるように領
域情報を設定した。この場合、画像データ全体に何れか
の付加情報が電子透かしとして埋め込まれることにな
る。しかしながら、本発明はこれに限定されることな
く、図18に示すように領域Cを設定し領域Cには擬似
乱数列を割り当てず、即ちいずれの付加情報も埋め込ま
れないようにしてもよい。
【0108】更に、本実施形態においては2種類の付加
情報ID1とID2に重要度を設定する。ここでは、I
D1はID2よりも重要であると設定する。そして、図
15に示した領域AにはID1(重要度が大きい)、領
域BにはID2(重要度が小さい)を割り当てて、埋め
込む。このように処理することにより、付加情報が埋め
込まれた画像データが、以後に種々の処理(切り取りな
ど)を施された場合にも、ID1(重要度が大きい)は
ID2(重要度が小さい)よりも確実に抽出することが
可能となる。
【0109】<第6の実施形態>第5の実施形態におい
ては、(実画像の)空間領域における領域情報を用い、
更に2種類の付加情報に重要度を設定し、前記空間領域
における領域情報と重要度に応じて付加情報を埋め込む
例について説明した。しかしながら、本発明における領
域情報は上記空間領域における領域情報に限定されるこ
となく、空間周波数領域において電子透かしの埋め込み
が行われる場合に適用するならば、その空間周波数領域
に関する領域情報を用いることになる。以下、この形態
について説明する。
【0110】まず、電子透かし情報の埋め込み処理につ
いて説明する。
【0111】本実施形態における電子透かし情報の埋め
込み処理を行う情報処理装置の構成は図1、及び図2に
示したものと同様のものを利用可能である。本実施形態
においては、前記情報処理装置のうち電子透かし埋め込
み部105、及び擬似乱数割り当て部203における動
作が第1の実施の形態とは異なる。そこで、以降では、
電子透かし埋め込み部105、及び擬似乱数割り当て部
203の動作について詳細に説明する。
【0112】まず、擬似乱数割り当て部203の動作に
ついて説明する。擬似乱数割り当て部203の動作は第
4の実施形態と同様である。但し、本実施形態において
は領域情報として空間周波数領域の領域情報を用いる。
図17に本実施の形態で用いる領域情報の例を示す。
【0113】図17(a)、(b)、(c)は、後述する
空間周波数変換部において夫々離散ウェーブレット変
換、離散コサイン変換、離散フーリエ変換を用いた場合
の例であり、領域全体の面積は夫々の空間周波数変換の
処理単位に等しい。図17に設定した領域は、各々の空
間周波数変換の性質を考慮し、領域Aとして低周波成
分、領域Bとして高周波成分が割り当てられるように設
定してある。
【0114】尚、本実施の形態においては図17に示す
ように画像データは何れかの領域に必ず含まれるように
領域情報を設定した。この場合、画像データ全体に何れ
かの付加情報が電子透かしとして埋め込まれることにな
る。しかしながら、本発明はこれに限定されることな
く、図19に示すように領域Cを設定し領域Cには擬似
乱数列を割り当てず、即ちいずれの付加情報も埋め込ま
れないようにしてもよい。
【0115】そして、第5の実施形態で述べたのと同様
に、付加情報ID1とID2に重要度を設定する。ここ
では、ID1はID2よりも重要であると設定し、擬似
乱数列r1,及びr2を、夫々領域A、及び領域Bに割
り当てる。そして、擬似乱数列が割り当てられた一つの
透かしパターンwが擬似乱数列割り当て部203から出
力される。
【0116】次に、電子透かし埋め込み部105の細部
構成について説明する。図16は、電子透かし埋め込み
部105の細部構成を示すブロック図である。図16に
示すように、電子透かし埋め込み部105は、空間周波
数変換部161と、加算部162と、逆周波数変換部1
63とから構成されている。
【0117】電子透かし埋め込み部105に入力された
画像データIは空間周波数変換部161において、空間
周波数変換処理が施され、空間周波数変換された係数が
出力される。ここで、空間周波数変換処理として、離散
ウェーブレット変換、離散コサイン変換、離散フーリエ
変換などを用いることが可能である。空間周波数変換処
理された係数に対して加算部162において、入力され
た透かしパターンwが加えられる。
【0118】そして、透かしパターンwが加えられた係
数が逆空間周波数変換部163に入力され、逆空間周波
数変換部162において逆周波数変換処理が施されたデ
ータがI'として出力される。
【0119】次に、本実施形態における電子透かし情報
の抽出処理について説明する。
【0120】本実施形態における電子透かし情報の抽出
処理を行う情報処理装置の構成は図2、及び図10に示
したものと同様のものを利用可能である。本実施形態に
おいては、前記情報処理装置のうち透かしパターン生成
部104、及び電子透かし抽出部1004における動作
が第2の実施の形態とは異なる。そこで、以降では、透
かしパターン生成部104、及び電子透かし抽出部10
04の動作について説明する。
【0121】まず、透かしパターン生成部104の動作
について説明する。擬似乱数割り当て部203の動作は
第4の実施形態と同様である。但し、本実施形態におい
ては領域情報として、前記電子透かし埋め込み処理にお
いて用いられたものと同様の領域情報を用いなければな
らない。
【0122】次に、電子透かし抽出部1004の細部構
成について説明する。図20は、電子透かし抽出部10
04の細部構成を示すブロック図である。図20に示す
ように、電子透かし抽出部1004は、空間周波数変換
部2001と、相関算出部2002とから構成されてい
る。
【0123】電子透かし抽出部1004に入力された画
像データI''は空間周波数変換部2001において、空
間周波数変換処理が施され、空間周波数変換された係数
が出力される。ここで用いる空間周波数変換処理は、前
述した電子透かし埋め込み処理において実行された処理
と同様の処理でなければならない。
【0124】次に、空間周波数変換処理された係数に対
して相関算出部2002において、入力された透かしパ
ターンw1、及びw2と空間周波数変換された係数の相
互相関値が算出される。そして、透かしパターンw1と
空間周波数変換された係数の相互相関値が所定の値より
も大きい場合は、画像データI''には付加情報ID1が
埋め込まれていると判断する。また、透かしパターンw
2と空間周波数変換された係数の相互相関値が所定の値
よりも大きい場合には、画像データI''には付加情報I
D2が埋め込まれていると判断する。
【0125】このように処理することにより、付加情報
が埋め込まれた画像データが、以後に種々の処理(ロー
パスフィルタリングや非可逆圧縮など)を施された場合
にも、ID1(重要度が大きい)はID2(重要度が小
さい)よりも確実に抽出することが可能となる。
【0126】尚、本発明は、複数の機器(例えば、ホス
トコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリン
タ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
等)に適用してもよい。
【0127】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記録媒体(又は記憶媒体)を、システムあるいは
装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュー
タ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプロ
グラムコードを読み出し実行することによっても、達成
されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から
読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態
の機能を実現することになり、そのプログラムコードを
記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0128】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーテ
ィングシステム(OS)などが実際の処理の一部又は全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0129】さらに、記録媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0130】本発明を上記記録媒体に適用する場合、そ
の記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードが格納されることになる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1つの画像内に複数種類、或いは多ビットの付加情報を
埋め込むことが可能である。
【0132】また、上記複数種類、或いは多ビットの付
加情報を1画像内に、実画像空間や周波数空間の状態で
埋め込む際に、その付加情報の各部分の重要度に応じ
て、その各部分の以後の取扱いを配慮した埋め込みを行
うので、重要度の高い部分の付加情報について、確実に
その付加情報を抽出/検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による電子透かし情報の埋め込み処
理を行う情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】透かしパターン生成部104の細部構成を示す
ブロック図である。
【図3】4ビットから構成される付加情報Infを、画
像データIに埋め込む場合に用いられる領域情報mの一
例を示す図である。
【図4】本実施形態の擬似乱数割り当て部203で用い
られるビット割り当て規則を示す図である。
【図5】上述したようにして生成される、透かしパター
ンwnの一例を説明するための図である。
【図6】式(1)に示した電子透かし埋め込み処理の具
体例として、4×4の領域情報mを用いた場合の例を説
明するための図である。
【図7】24×24画素から構成される画像データIを
示す図である。
【図8】本実施形態による付加情報を埋め込むための情
報処理装置の動作手順を説明するためのフローチャート
である。
【図9】透かしパターン生成部104で行われる透かし
パターンwnの生成手順を説明するためのフローチャー
トである。
【図10】本実施形態における電子透かし情報の抽出処
理を行う情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図11】第2の実施形態における透かしパターン生成
部1003によって生成された、透かしパターンの一例
を示す図である。
【図12】集積画像についての具体例を説明するための
図である。
【図13】4ビットの付加情報「0011」が埋め込ま
れた集積画像から、透かしパラメータw1、w2、w
3、w4を用いて、付加情報「0011」を抽出する過
程を説明するための図である。
【図14】本実施形態による付加情報を抽出するための
情報処理装置の動作手順を説明するためのフローチャー
トである。
【図15】第5の実施形態における領域情報mの一例を
示す図である。
【図16】第6の実施形態における電子透かし埋め込み
部の構成を示すブロック図である。
【図17】第6の実施形態における領域情報mの一例を
示す図である。
【図18】第5の実施形態における領域情報mの変形例
を示す図である。
【図19】第6の実施形態における領域情報mの変形例
を示す図である。
【図20】第6の実施形態における電子透かし抽出部の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101、1001 画像入力部 102 埋め込み情報入力部 103、1002 鍵情報入力部 104、1003 透かしパターン生成部 105 電子透かし埋め込み部 106 画像出力部 201 領域情報生成部 202 擬似乱数発生部 203 擬似乱数割り当て部 1004 電子透かし抽出部 1005 電子透かし出力部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の可視表示状態において、その存在
    を人間が知覚しにくいように、該画像を表す画像データ
    に電子透かし情報を埋め込む情報処理装置であって、 前記画像データが表す実画像空間/周波数空間におけ
    る、少なくとも二つの領域を特定する領域情報を発生す
    る領域情報発生手段と、 互いに異なる少なくとも2つの係数値系列を設定する係
    数値系列発生手段と、 前記分割された夫々の領域に対して、埋め込むべき電子
    透かし情報に基づいて前記係数値系列を割り当て、透か
    しパターンを生成する透かしパターン生成手段と、 前記画像データを前記透かしパターンを用いて変更する
    ことで、電子透かし情報を埋め込む埋め込み手段とを備
    えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記前記透かしパターン生成手段
    は、前記電子透かし情報、及び前記電子透かし情報の重
    要度に応じて、前記分割された夫々の領域に対して、前
    記係数値系列を割り当てることを特徴とする請求項1記
    載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 画像の可視表示状態において、その存在
    を人間が知覚しにくいように、該画像を表す画像データ
    中にnビットの電子透かし情報を埋め込む情報処理装置
    であって、 互いに異なる2n通りの係数値配列を設定する設定手段
    と、 埋め込むべきnビットの電子透かし情報に基づいて、前
    記係数値配列のいずれか1つを選択する選択手段と、 前記画像データを所定画素ブロックに分割し、各画素ブ
    ロック中の相対的同位置の画素データを、前記選択した
    係数値配列の所定の係数値を用いて補正し、他の相対的
    同位置の画素に対しても、順次他の係数値を用いて補正
    することで、nビットの電子透かし情報を埋め込む埋め
    込み手段とを備え、 前記画素ブロックの画素群をQ個のグループに分け、各
    グループに対してnビットの電子透かし情報を埋め込む
    ことで、Q×nビットの電子透かし情報を埋め込むこと
    を特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 所定の鍵情報を入力する鍵情報入力手段
    をさらに備え、 前記設定手段が、入力された鍵情報にしたがって係数値
    配列を設定することを特徴とする請求項3記載の情報処
    理装置。
  5. 【請求項5】 疑似乱数列を用いて互いに異なる係数値
    配列を生成する疑似乱数生成手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 人間が知覚しにくいように、nビットの
    電子透かし情報が埋め込まれた画像データから、該電子
    透かし情報を抽出する情報処理装置であって、 互いに異なる2n通りの係数値配列を設定する設定手段
    と、 抽出すべきnビットの電子透かし情報に基づいて、前記
    係数値配列のいずれか1つを選択する選択手段と、 前記画像データを所定画素ブロックに分割し、各画素ブ
    ロック中の相対的同位置の画素データを、前記選択した
    係数値配列の所定の係数値を用いて補正し、他の相対的
    同位置の画素に対しても、順次他の係数値を用いて補正
    することで得られた補正値と、該画素ブロックの画素デ
    ータの平均値との相関を算出する相関算出手段と、 2n通りの係数値配列について算出された、所定画素ブ
    ロックについての相関の総和に基づいて、前記画素ブロ
    ックを補正した位置の係数値配列を選択し、選択された
    係数値配列から埋め込まれたビットを抽出する抽出手段
    とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記相関算出手段が、 前記画像データにおいて分割された所定の画素ブロック
    の平均画素ブロックを生成する平均値生成手段をさらに
    備え、 前記抽出手段が、生成された平均画素ブロックと2n
    りの係数値配列についての算出された相関に基づいて、
    前記画素ブロックを補正した位置の係数値配列を選択
    し、選択された係数値配列から埋め込まれたビットを抽
    出することを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記電子透かし情報が埋め込まれた際に
    使用された鍵情報を入力する鍵情報入力手段をさらに備
    え、 前記設定手段が、入力された鍵情報に基づいて、互いに
    異なる2n通りの係数値配列を設定することを特徴とす
    る請求項6又は7に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 画像の可視表示状態において、その存在
    を人間が知覚しにくいように、該画像を表す画像データ
    に電子透かし情報を埋め込む情報処理装置の制御方法で
    あって、 前記画像データが表す実画像空間/周波数空間におけ
    る、少なくとも二つの領域を特定する領域情報を発生す
    る領域情報発生工程と、 互いに異なる少なくとも2つの係数値系列を設定する係
    数値系列発生工程と、 前記分割された夫々の領域に対して、埋め込むべき電子
    透かし情報に基づいて前記係数値系列を割り当て、透か
    しパターンを生成する透かしパターン生成工程と、 前記画像データを前記透かしパターンを用いて変更する
    ことで、電子透かし情報を埋め込む埋め込み工程とを有
    することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 画像の可視表示状態において、その存
    在を人間が知覚しにくいように、該画像を表す画像デー
    タ中にnビットの電子透かし情報を埋め込む情報処理装
    置の制御方法であって、 互いに異なる2n通りの係数値配列を設定する設定工程
    と、 埋め込むべきnビットの電子透かし情報に基づいて、前
    記係数値配列のいずれか1つを選択する選択工程と、 前記画像データを所定画素ブロックに分割し、各画素ブ
    ロック中の相対的同位置の画素データを、前記選択した
    係数値配列の所定の係数値を用いて補正し、他の相対的
    同位置の画素に対しても、順次他の係数値を用いて補正
    することで、nビットの電子透かし情報を埋め込む埋め
    込み工程とを有し、 前記画素ブロックの画素群をQ個のグループに分け、各
    グループに対してnビットの電子透かし情報を埋め込む
    ことで、Q×nビットの電子透かし情報を埋め込むこと
    を特徴とする情報処理装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記設定工程が、入力された所定の鍵
    情報にしたがって係数値配列を設定することを特徴とす
    る請求項10記載の情報処理装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 疑似乱数列を用いて互いに異なる係数
    値配列を生成する疑似乱数生成工程をさらに備えること
    を特徴とする請求項10又は11に記載の情報処理装置
    の制御方法。
  13. 【請求項13】 人間が知覚しにくいように、nビット
    の電子透かし情報が埋め込まれた画像データから、該電
    子透かし情報を抽出する情報処理装置の制御方法であっ
    て、 互いに異なる2n通りの係数値配列を設定する設定工程
    と、 抽出すべきnビットの電子透かし情報に基づいて、前記
    係数値配列のいずれか1つを選択する選択工程と、 前記画像データを所定画素ブロックに分割し、各画素ブ
    ロック中の相対的同位置の画素データを、前記選択した
    係数値配列の所定の係数値を用いて補正し、他の相対的
    同位置の画素に対しても、順次他の係数値を用いて補正
    することで得られた補正値と、該画素ブロックの画素デ
    ータの平均値との相関を算出する相関算出工程と、 2n通りの係数値配列について算出された、所定画素ブ
    ロックについての相関の総和に基づいて、前記画素ブロ
    ックを補正した位置の係数値配列を選択し、選択された
    係数値配列から埋め込まれたビットを抽出する抽出工程
    とを備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記相関算出工程が、 前記画像データにおいて分割された所定の画素ブロック
    の平均画素ブロックを生成する平均値生成工程をさらに
    備え、 前記抽出工程が、生成された平均画素ブロックと2n
    りの係数値配列についての算出された相関に基づいて、
    前記画素ブロックを補正した位置の係数値配列を選択
    し、選択された係数値配列から埋め込まれたビットを抽
    出することを特徴とする請求項13記載の情報処理装置
    の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記設定工程が、前記電子透かし情報
    が埋め込まれた際に使用された鍵情報に基づいて、互い
    に異なる2n通りの係数値配列を設定することを特徴と
    する請求項13又は14に記載の情報処理装置。
  16. 【請求項16】 画像の可視表示状態において、その存
    在を人間が知覚しにくいように、該画像を表す画像デー
    タ中にnビットの電子透かし情報を埋め込む情報処理装
    置を制御するためのコンピュータプログラムであって、 互いに異なる2n通りの係数値配列を設定する設定工程
    のプログラムコードと、 埋め込むべきnビットの電子透かし情報に基づいて、前
    記係数値配列のいずれか1つを選択する選択工程のプロ
    グラムコードと、 前記画像データを所定画素ブロックに分割し、各画素ブ
    ロック中の相対的同位置の画素データを、前記選択した
    係数値配列の所定の係数値を用いて補正し、他の相対的
    同位置の画素に対しても、順次他の係数値を用いて補正
    することで、nビットの電子透かし情報を埋め込む埋め
    込み工程のプログラムコードとを備え、 前記画素ブロックの画素群をQ個のグループに分け、各
    グループに対してnビットの電子透かし情報を埋め込む
    ことで、Q×nビットの電子透かし情報を埋め込むこと
    を特徴とするコンピュータプログラム。
  17. 【請求項17】 人間が知覚しにくいように、nビット
    の電子透かし情報が埋め込まれた画像データから、該電
    子透かし情報を抽出する情報処理装置を制御するための
    コンピュータプログラムであって、 互いに異なる2n通りの係数値配列を設定する設定工程
    のプログラムコードと、 抽出すべきnビットの電子透かし情報に基づいて、前記
    係数値配列のいずれか1つを選択する選択工程のプログ
    ラムコードと、 前記画像データを所定画素ブロックに分割し、各画素ブ
    ロック中の相対的同位置の画素データを、前記選択した
    係数値配列の所定の係数値を用いて補正し、他の相対的
    同位置の画素に対しても、順次他の係数値を用いて補正
    することで得られた補正値と、該画素ブロックの画素デ
    ータの平均値との相関を算出する相関算出工程のプログ
    ラムコードと、 2n通りの係数値配列について算出された、所定画素ブ
    ロックについての相関の総和に基づいて、前記画素ブロ
    ックを補正した位置の係数値配列を選択し、選択された
    係数値配列から埋め込まれたビットを抽出する抽出工程
    のプログラムコードとを備えることを特徴とするコンピ
    ュータプログラム。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17に記載のコンピュ
    ータプログラムを格納することを特徴とする記録媒体。
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