JP2003209639A - カラーファクシミリ装置 - Google Patents

カラーファクシミリ装置

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JP2003209639A
JP2003209639A JP2002006232A JP2002006232A JP2003209639A JP 2003209639 A JP2003209639 A JP 2003209639A JP 2002006232 A JP2002006232 A JP 2002006232A JP 2002006232 A JP2002006232 A JP 2002006232A JP 2003209639 A JP2003209639 A JP 2003209639A
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JP2002006232A
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English (en)
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Teruki Matsuyama
輝樹 松山
Kenji Ibuki
健志 伊吹
Yuki Shibayama
由紀 柴山
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 復号化や再符号化を行わずにRAM6に保存
のJPEG符号化データを送信し、原稿データの画質劣
化がなく、データ処理量や構成部品の増大がないカラー
ファクシミリ装置を提供する。 【解決手段】 操作部2、表示部3、RAM6、ROM
7、通信制御部9、原稿読取部11、ヘッダ作成部1
4、JPEG符号化部12、ヘッダ挿入部15、制御部
1を備え、原稿読取部11が原稿を読み取り、JPEG
符号化部12が読み取った原稿データをJPEG符号化
し、得られたJPEG符号化データをRAM6に保存
し、RAM6に保存したJPEG符号化データを相手側
ファクシミリ装置に送信する際に、ヘッダ挿入部15が
JPEG符号化した送信ヘッダをJPEG符号化データ
に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーファクシミ
リ装置に係り、特に、RAMに保存したJPEG符号化
データを読み出して送信する際に、そのJPEG符号化
データに直接JPEG符号化した送信ヘッダを挿入する
ことを可能にしたカラーファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年になり、モノクロデータの他にカラ
ーデータを送受信することが可能なカラーファクシミリ
装置が実用化されている。
【0003】カラーファクシミリ装置は、国際電気通信
連合(ITU)の電気通信標準化部門(ITU−TS
S)による勧告、ITU−T勧告(T.30Annex
E)により、カラーファクシミリの標準方式に関する
内容が規定され、規定された標準方式に基づいたカラー
データの送受信を行なっている。
【0004】一般に、カラーファクシミリ装置は、原稿
読取部がカラー原稿を読み取って原稿データを形成し、
JPEG符号化部が原稿データをJPEG(Joint
Photographic Coding Expe
rts Group)方式によるJPEG符号化してJ
PEG符号化データを形成している。そして、カラーフ
ァクシミリ装置には、ITU−T勧告(T.42)によ
る規定によりCIELAB色空間が使用される。
【0005】カラーファクシミリ装置において、カラー
原稿の読み取りを行ないながら得られた原稿データを順
次送信する場合は、カラー原稿の読み取りが終了するま
でライン数が確定しない。このため、通常、JPEG符
号化データの最初の部分に付加されるSOF(Star
t of Frame)マーカセグメントのパラメータ
Yによってライン数を指定する代わりに、JPEG符号
化データの最後の部分にDNL(Define Num
ber of Lines)マーカセグメントを付加す
ることにより、ライン数を指定している。これに対し、
カラー原稿の読み取りを行ない、得られた原稿データを
JPEG符号化した後、JPEG符号化データとして一
旦RAMに保存し、その後にこのJPEG符号化データ
を読み出して送信する場合は、SOFマーカセグメント
のパラメータYによってライン数を指定することができ
る。
【0006】ここで、図6は、既知のカラーファクシミ
リ装置の構成の一例を示すもので、その要部構成を示す
ブロック図である。
【0007】図6に示されるように、このカラーファク
シミリ装置は、カラーファクシミリ装置全体の動作を制
御する制御部(CPU)61と、電話番号入力や送受信
操作等を行うキーパッドを含んだ操作部62と、電話番
号の表示やカラーファクシミリ装置の状態及び操作メニ
ュー等を表示する表示部63と、受信したカラーJPE
G符号化データをJPEG復号化するJPEG復号化部
64と、受信したモノクロ符号化データを復号化するモ
ノクロ復号化部65と、送受信符号化データ等を一時保
存するRAM(メモリ)66と、制御部61の制御プロ
グラム等を格納したROM67と、受信したカラーデー
タやモノクロデータを印字する印字部68と、通信回線
である電話回線70等に接続され、電話回線70を通し
て各種符号化データを送受信する通信制御部69と、送
信するカラー原稿またはモノクロ原稿を読み取り、カラ
ー原稿データまたはモノクロ原稿データを形成する原稿
読取部71と、カラー原稿データをJPEG符号化方式
に従ってJPEG符号化し、JPEG符号化データを形
成するJPEG符号化部72と、モノクロ原稿データを
下記の符号化方式のいずれかの符号化方式に従ったモノ
クロ符号化データを形成するモノクロ符号化部73と、
送信者の名称、送信時刻、送信ページ数等を含んだ送信
ヘッダを作成するヘッダ作成部74と、これらの構成要
素61乃至73を相互結合するバスライン75とからな
っている。この場合、モノクロ情報に対する符号化復号
化方式としては、MH(Modified Huffm
an)、MR(Modified READ)、MMR
(Modified Modified READ)、
JBIG(Joint Bi−level Image
Experts Group)等の方式が使用される。
【0008】前記構成を有するカラーファクシミリ装置
は、概略、次のように動作する。
【0009】ファクシミリデータを送信する場合、送信
すべきカラー原稿を原稿読取部71が読み取って原稿デ
ータを形成し、この原稿データをJPEG符号化部72
がJPEG符号化してJPEG符号化データを形成し、
得られたJPEG符号化データを通信制御部69から電
話回線70を通して相手側ファクシミリ装置に送信す
る。そして、JPEG符号化データに送信元情報等を含
んだ送信ヘッダを付加する場合は、原稿データの最初の
部分にヘッダ作成部74で作成した送信ヘッダを付加
し、送信ヘッダを付加した原稿データをJPEG符号化
部72でJPEG符号化してJPEG符号化データを形
成し、得られたJPEG符号化データを通信制御部69
から電話回線70を通して相手側ファクシミリ装置に送
信する。
【0010】ところで、カラーファクシミリ装置を含む
ファクシミリ装置には、指定時刻にファクシミリデータ
を送信する時刻指定送信機能を有するものがある。この
場合、時刻指定送信機能を有するカラーファクシミリ装
置は、ファクシミリデータを指定送信時刻に合わせるた
め、送信されるJPEG符号化データを一旦RAMに保
存している。すなわち、送信すべきカラー原稿を原稿読
取部71が読み取って原稿データを形成し、この原稿デ
ータをJPEG符号化部72に供給してJPEG符号化
した後、そのJPEG符号化データをRAM66に転送
し、RAM66に一時保存させる。また、RAM66に
保存されたJPEG符号化データの送信時刻が到来する
と、RAM66からJPEG符号化データを読み出し、
読み出したJPEG符号化データをJPEG復号化部6
4に供給し、JPEG復号化部64でJPEG符号化デ
ータを復号化して元の原稿データを再生する。この後、
再生した原稿データの最初の部分にヘッダ作成部74で
作成した送信ヘッダを付加し、送信ヘッダを付加した原
稿データをJPEG符号化部72に供給し、JPEG符
号化部72で再びJPEG符号化してJPEG符号化デ
ータを形成し、得られたJPEG符号化データを通信制
御部69から電話回線70に送信する。
【0011】なお、送信ヘッダをJPEG符号化データ
の送信の直前に付加する理由は、送信ヘッダが送信時刻
等の変動情報を含むため、送信ヘッダを付加した状態で
RAM66に保存すると、送信ヘッダの送信時刻がRA
M66に保存した時刻のまま更新されないため、現実に
JPEG符号化データが送信される時刻と送信ヘッダに
含まれる送信時刻とが異なるようになる。このため、こ
の種のカラーファクシミリ装置においては、JPEG符
号化データを送信するときに、RAM66に保存してい
るJPEG符号化データを読み出して復号化し、得られ
た原稿データに送信ヘッダを付加し、再びJPEG符号
化するという処理を行っている。
【0012】次に、図7は、既知のカラーファクシミリ
装置において使用される一般形式のJPEG符号化デー
タ構成を示すデータ構成図である。
【0013】図7に示されるように、JPEG符号化デ
ータ80は、最初の部分にSOI(Start of
Image)マーカコード81があり、その次の部分に
各種マーカセグメント82があり、その次の部分にフレ
ーム83があり、その次の部分にDNL(Define
Number of Lines)マーカセグメント
84があり、最後の部分にEOI(End of Im
age)マーカコード85がある。
【0014】SOIマーカコード81は、JPEG符号
化データ80の開始を示すコードである。
【0015】各種マーカセグメント82は、APPl
(Application 1)マーカセグメント8
6、COM(Comment)マーカセグメント87、
DHT(Define Huffman Table)
マーカセグメント88、DQT(Define Qua
ntization Table)マーカセグメント8
9等を含んでいる。この場合、APPlマーカセグメン
ト86は、JPEG符号化データ80がカラーデータで
あることを示す「G3FAX0」という文字列を格納し
ている。COMマーカセグメント87は、JPEG符号
化データのコメントを文字列の形で格納している。DH
Tマーカセグメント88は、JPEG符号化に用いられ
るハフマンテーブルを形成するための情報を格納してい
る。DQTマーカセグメント89は、JPEG符号化に
用いられる量子化テーブルを格納している。
【0016】フレーム83は、SOF(Start o
f Frame)マーカセグメント90、SOS(St
art of Scan)マーカセグメント91、符号
化データ92等で構成される。この場合、SOFマーカ
セグメント90は、フレームの先頭を示すSOFマーカ
93と、フレームヘッダ94とからなり、また、フレー
ムヘッダ94は、パラメータLf95、パラメータP9
6、パラメータY97、パラメータX98、パラメータ
Nf99とからなっている。なお、パラメータLf95
はフレームヘッダ94内のパラメータの長さを示し、パ
ラメータP96はJPEG符号化データにおける各色成
分の1画素当たりのビット精度を示す。パラメータY9
7は、JPEG符号化データのライン数を示すもので、
カラーファクシミリの場合はゼロ(0)かDNLマーカ
セグメント84のライン数よりも大きい値に指定され
る。パラメータX98は1ライン当たりの画素数を示
し、パラメータNf99はフレーム内の色成分の数を示
す。さらに、SOSマーカセグメント91は、原稿を上
から下に走査するスキャンの開始点となる符号化データ
を示す。なお、カラーファクシミリ装置に使用されるJ
PEG符号化方式は、各色成分が順番に現れるインタリ
ーブ形式を採用しているため、スキャンに一つしか含ま
れていない。符号化データ92は、符号化されたJPE
G符号化データの本体を格納している。
【0017】DNLマーカセグメント84は、JPEG
符号化データの全ライン数を指定するもので、カラーフ
ァクシミリ装置においては、JPEG符号化の開始時に
読み取った原稿データの全ライン数が確定しないことが
あるため、JPEG符号化データの最後にDNLマーカ
セグメント84を付加し、続く2バイトでデータサイズ
を、続く2バイトでライン数を指定している。
【0018】EOIマーカコード85は、JPEG符号
化データの終わりを示すコードである。
【0019】また、カラーファクシミリ装置において
は、使用するJPEG符号化方式により、離散コサイン
変換(Discrete Cosine Transf
ormで、DCTという)、量子化、エントロビ符号化
による原稿データの圧縮を行っている。この場合、原稿
データは、8×8画素からなる小ブロックに分割され、
これらの小ブロックを単位とし、離散コサイン変換が行
われる。離散コサイン変換が行なわれると、原稿データ
が周波数成分に変換される。この周波数成分は、DCT
係数と呼ばれる。離散コサイン変換により得られた8×
8のDCT係数の中で、左上の係数をDC成分と呼び、
残りをAC成分と呼んでいる。DC成分の符号化は、直
前の4ブロックのDC成分との差分を求め、その差分を
ハフマン符号化するものである。また、AC成分の符号
化は、DC成分を除くDCT係数のジグザクスキャンを
行い、ゼロ(0)のランレングス(0の続く個数)と非
ゼロ(0)の値の組み合わせをハフマン符号化するもの
である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】既知のカラーファクシ
ミリ装置は、JPEG符号化方式として、DC成分のJ
PEG符号化に際して直前のブロックとの差分が使用さ
れるため、RAMに保存したJPEG符号化データに送
信ヘッダを付加する場合、送信ヘッダを別途JPEG符
号化し、JPEG符号化した送信ヘッダをJPEG符号
化データに直接挿入することができないので、RAMに
保存したJPEG符号化データを一旦復号化して元の原
稿データに戻し、得られた原稿データに送信ヘッダを付
加し、送信ヘッダを付加した原稿データを再びJPEG
符号化している。
【0021】ところで、既知のカラーファクシミリ装置
に用いているJPEG符号化方式は、元の原稿データの
内容が失われる非可逆符号化方式であるため、一度、J
PEG符号化したJPEG符号化データを復号化し、再
び、JPEG符号化した場合、原稿データの画質の劣化
を伴う場合がある。また、既知のカラーファクシミリ装
置は、原稿データに送信ヘッダを付加するため、JPE
G符号化データの復号化と原稿データのJPEG符号化
とを並行して行う必要があり、処理時のオーバヘッドが
大きくなってしまう。
【0022】既知のカラーファクシミリ装置における原
稿データの画質の劣化を防ぐため、原稿データを符号化
することなしに、非圧縮原稿データの状態でRAMに保
存しておき、ファクシミリデータの送信時に、RAMに
保存してある非圧縮原稿データに送信ヘッダを付加した
後、JPEG符号化するという方式が考えられる。しか
しながら、この方式は、カラー原稿データをRAMに保
存するものであるため、RAMとして非常に大きな記憶
容量のものが必要となり、この点でカラーファクシミリ
装置の製造コストの上昇を招くことになる。
【0023】また、カラーファクシミリ装置におけるこ
れらの課題を解決するものとして、特開2001−16
369号公報において画像通信装置及び画像通信方法が
提案されている。この提案による画像通信装置及び画像
通信方法は、画像(原稿)データをJPEG符号化方式
によって圧縮する前に、RSTマーカ(リスタートマー
カ)を付加することにより、ファクシミリデータの送信
時に、JPEG符号化データの復号化や、復号化データ
(原稿データ)の再JPEG符号化を行うことなく、J
PEG符号化データに送信ヘッダを付加して送信するも
のである。
【0024】しかしながら、この画像通信装置及び画像
通信方法に使用されるRSTマーカは、最小処理単位
(Minimum Coded Unit)単位毎に複
数挿入する必要があり、また、RSTマーカを挿入する
毎に、DC成分の符号化が差分の符号化を行なうもので
はなく、DC成分の値そのものの符号化を行なっている
ため、符号化データの総量が多くなってしまう。
【0025】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、復号化や再JPEG符号
化を行わずにRAMに保存されたJPEG符号化データ
を送信することにより、原稿データの画質が劣化せず、
データ処理量や構成部品が増大しないカラーファクシミ
リ装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によるカラーファクシミリ装置は、操作部
と、表示部と、各種の処理データを一時保存するRAM
と、制御プログラムを格納したROMと、通信回線を通
して相手側ファクシミリ装置と選択接続される通信制御
部と、原稿を読み取って原稿データを形成する原稿読取
部と、送信ヘッダを作成するヘッダ作成部と、原稿デー
タ及び送信ヘッダをJPEG符号化するJPEG符号化
部と、送信するJPEG符号化データにJPEG符号化
した送信ヘッダを挿入するヘッダ挿入部と、制御プログ
ラムによりカラーファクシミリ装置全体の動作を制御す
る制御部とを備え、原稿読取部が原稿を読み取り、JP
EG符号化部が読み取った原稿データをJPEG符号化
し、得られたJPEG符号化データをRAMに保存し、
RAMに保存したJPEG符号化データを相手側ファク
シミリ装置に送信する際に、ヘッダ挿入部がJPEG符
号化した送信ヘッダをJPEG符号化データに挿入する
手段を具備する。
【0027】前記手段によれば、JPEG符号化データ
を一旦RAMに保存した後で送信する場合、RAMに保
存したJPEG符号化データを復号化することなく、そ
のJPEG符号化データにJPEG符号化した送信ヘッ
ダを付加して送信することができるので、復号化した原
稿データを再JPEG符号化する必要がなく、復号化及
び再JPEG符号化による原稿データの画質の劣化を防
ぐことができ、その上に、復号化及び再JPEG符号化
を並行して行う必要がないので、カラーファクシミリ装
置の処理性能の向上を図れる。
【0028】この場合、前記手段におけるJPEG符号
化部は、原稿読取部で読み取った原稿データの先頭部に
白ダミーデータを付加してJPEG符号化するととも
に、送信ヘッダの最後のブロックを白データにして送信
ヘッダをJPEG符号化し、ヘッダ挿入部は、JPEG
符号化データに送信ヘッダを挿入する際に、JPEG符
号化データに付加した白ダミーデータを削除することに
より、JPEG符号化された送信ヘッダとJPEG符号
化データとを連結する第1の構成にすることができる。
【0029】かかる第1の構成によれば、JPEG符号
化データとJPEG符号化した送信ヘッダとを連結する
際に、予め原稿データの先頭部に白ダミーデータを付加
挿入した後でJPEG符号化し、一方、送信ヘッダの最
後のブロックを白データにしてJPEG符号化すること
により、JPEG符号化データとJPEG符号化した送
信ヘッダにおけるDC成分の差分が一致するようにする
ことができ、JPEG符号化データとJPEG符号化し
た送信ヘッダとの連結が可能になる。
【0030】また、前記第1の構成において、ヘッダ挿
入部は、白ダミーデータの符号化ビット数と送信ヘッダ
の符号化ビット数に基づいてJPEG符号化データのビ
ットシフト量を算出し、求めたビットシフト量を用いて
JPEG符号化データをビットシフトした後、JPEG
符号化された送信ヘッダとビットシフトしたJPEG符
号化データとを連結する第2の構成にすることができ
る。
【0031】かかる第2の構成によれば、JPEG符号
化データの符号化ビット数が8ビット境界で区切られな
いため、白データの符号化ビット数と、送信ヘッダの符
号化ビット数とをそれぞれカウントし、カウントしたこ
れら2つのビット数からJPEG符号化データのビット
シフト量を算出し、求めたビットシフト量を用いてJP
EG符号化データをビットシフトすることにより、正し
いビット位置においてJPEG符号化データとJPEG
符号化した送信ヘッダとを正しいビット位置において連
結することができる。
【0032】さらに、前記第2の構成において、ヘッダ
挿入部は、JPEG符号化データのビットシフトを行う
前に、JPEG符号化データに対して0×FFの後に続
く0×00の削除を行った後でビットシフトを行い、ビ
ットシフトしたJPEG符号化データに対して0×FF
の後に0×00を挿入する第3の構成にすることができ
る。
【0033】かかる第3の構成によれば、JPEG符号
化データにおける0×FFで始まるマーカコードと、実
際にJPEG符号化データ中に現れる0×FFとを区別
するため、JPEG符号化データの0×FFの後に0×
00を挿入しているもので、ビットシフトを行なう前に
0×FFの後の0×00を削除してビットシフトを行な
い、一方、ビットシフトを行なった後に0×FFの後に
0×00を挿入することにより、ビットシフトを行った
JPEG符号化データを正規の形式のデータにすること
ができる。
【0034】また、前記手段において、ヘッダ作成部
は、送信ヘッダを作成する際に、JPEG符号化された
送信ヘッダの各種マーカセグメントをJPEG符号化デ
ータの各種マーカセグメントと同じものにし、ヘッダ挿
入部は、JPEG符号化された送信ヘッダにおける各種
マーカセグメント中のヘッダSOFマーカセグメントと
DNLマーカセグメントに対して、それらのセグメント
のライン数を、JPEG符号化データのライン数とJP
EG符号化された送信ヘッダ送信ヘッダのライン数との
加算数に書き換える第4の構成にすることができる。
【0035】かかる第4の構成によれば、JPEG符号
化データにJPEG符号化した送信ヘッダを付加して送
信ファクシミリデータを作成する際に、JPEG符号化
データのマーカセグメントを使用することにより、SO
FマーカセグメントとDNLマーカセグメントの一部の
パラメータを書き換えるだけで済むので、送信ファクシ
ミリデータ用の新たなマーカセグメントの作成処理を省
くことができる。
【0036】さらに、前記手段において、JPEG符号
化部は、送信ヘッダをJPEG符号化する際に用いる量
子化テーブル及びハフマンテーブルとして、原稿データ
をJPEG符号化する際に用いた量子化テーブル及びハ
フマンテーブルを用い、原稿データをJPEG符号化す
る際に用いた量子化テーブル及びハフマンテーブルが不
明である場合、JPEG符号化データを用いて量子化テ
ーブル及びハフマンテーブルを作成し、作成した量子化
テーブル及びハフマンテーブルを用いて送信ヘッダをJ
PEG符号化する第5の構成にすることができる。
【0037】かかる第5の構成によれば、送信ヘッダを
JPEG符号化する際に、原稿データをJPEG符号化
するときに用いた量子化テーブル及びハフマンテーブル
と同じ量子化テーブル及びハフマンテーブルを用いるこ
とにより、JPEG符号化した送信ヘッダとJPEG符
号化データとを連結したとき、それらのJPEG符号化
データを正確に復号化することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0039】図1は、本発明によるカラーファクシミリ
装置の一つの実施の形態に係るもので、その要部構成を
示すブロック図である。
【0040】図1に示されるように、このカラーファク
シミリ装置は、カラーファクシミリ装置全体の動作を制
御する制御部(CPU)1と、電話番号入力や送受信操
作等を行うキーパッドを含んだ操作部2と、電話番号の
表示やカラーファクシミリ装置の状態及び操作メニュー
等を表示する表示部3と、受信したカラーJPEG符号
化データをJPEG復号化するJPEG復号化部4と、
受信したモノクロ符号化データを復号化するモノクロ復
号化部5と、送受信符号化データ等を一時保存するRA
M(メモリ)6と、制御部1の制御プログラム等を格納
したROM7と、受信したカラーデータやモノクロデー
タを印字する印字部8と、通信回線である電話回線10
等に接続され、電話回線10を通して各種符号化データ
を送受信する通信制御部9と、送信するカラー原稿また
はモノクロ原稿を読み取り、カラー原稿データまたはモ
ノクロ原稿データを形成する原稿読取部11と、カラー
原稿データをJPEG符号化方式に従ってJPEG符号
化し、JPEG符号化データを形成するJPEG符号化
部12と、モノクロ原稿データを下記の符号化方式のい
ずれかの符号化方式に従ってモノクロ符号化データを形
成するモノクロ符号化部13と、送信者の名称、送信時
刻、送信ページ数等を含んだ送信ヘッダを作成するヘッ
ダ作成部14と、RAM6から読み出したJPEG符号
化データにJPEG符号化した送信ヘッダを挿入付与す
るヘッダ挿入部15と、これらの構成要素1乃至15を
相互結合するバスライン16とからなっている。この場
合、モノクロ情報の符号化復号化方式としては、MH
(Modified Huffman)、MR(Mod
ified READ)、MMR(Modified
Modified READ)、JBIG(Joint
Bi−level Image Experts G
roup)等が使用される。
【0041】前記構成を有するカラーファクシミリ装置
は、次のように動作する。
【0042】JPEG符号化データに送信元情報等を含
んだ送信ヘッダを付加しないで送信する場合は、原稿読
取部11が送信すべきカラー原稿を読み取って原稿デー
タ(カラー原稿データ)を形成し、JPEG符号化部1
2が原稿読取部11で形成した原稿データをJPEG符
号化してJPEG符号化データを形成し、通信制御部9
がこのJPEG符号化データを電話回線10を通して相
手側ファクシミリ装置に送信する。
【0043】これに対して、JPEG符号化データに送
信元情報等を含んだ送信ヘッダを付加して送信する場合
は、前の場合と同様に、原稿読取部11が送信すべきカ
ラー原稿を読み取って原稿データ(カラー原稿データ)
を形成し、JPEG符号化部12が原稿読取部11で形
成した原稿データをJPEG符号化してJPEG符号化
データを形成する。そして、形成されたJPEG符号化
データをRAM6に保存しないで送信する第1の場合
と、得られたJPEG符号化データをRAM6に一時保
存し、その後でRAM6から読み出して送信する第2の
場合との2通りの場合に分かれる。
【0044】始めに、第1の場合は、原稿読取部11で
読み取った原稿データの最初の部分にヘッダ作成部14
で作成した送信ヘッダを付加し、送信ヘッダを付加した
原稿データをJPEG符号化部12でJPEG符号化し
てJPEG符号化データを形成し、形成したJPEG符
号化データを通信制御部9から電話回線10を通して相
手側ファクシミリ装置に送信する。
【0045】一方、相手側ファクシミリ装置から電話回
線10を通して通信制御部9に供給されたJPEG符号
化データは、通信制御部9からJPEG復号化部4に供
給され、JPEG復号化部4でJPEG復号化されて元
の原稿データに再生される。再生された原稿データは、
印字部8に供給されて印字される。
【0046】次に、第2の場合は、原稿読取部11で読
み取った原稿データをJPEG符号化部12でJPEG
符号化してJPEG符号化データを形成し、形成したJ
PEG符号化データをRAM6に保存する。RAM6に
保存したJPEG符号化データを送信する際は、RAM
6からJPEG符号化データを読み出すとともに、ヘッ
ダ作成部14で作成した送信ヘッダをJPEG符号化部
12でJPEG符号化し、JPEG符号化した送信ヘッ
ダを形成する。この後、ヘッダ挿入部15において、読
み出したJPEG符号化データにJPEG符号化した送
信ヘッダを付加挿入し、JPEG符号化した送信ヘッダ
を付加したJPEG符号化データを通信制御部9から電
話回線10を通して相手側ファクシミリ装置に送信す
る。
【0047】一方、相手側ファクシミリ装置から電話回
線10を通して通信制御部9に供給されたJPEG符号
化データは、通信制御部9からJPEG復号化部4に供
給され、JPEG復号化部4でJPEG復号化される
か、通信制御部9からRAM6に供給されて一時保存さ
れた後、JPEG復号化部4に供給されてJPEG復号
化され、いずれも元の原稿データに再生される。再生さ
れた原稿データは、印字部8に供給されて印字される。
【0048】これらの一連の処理は、制御部1の制御の
基に行なわれるもので、制御部1はROM7に格納され
た制御プログラムに従って各種の制御を実行する。な
お、このカラーファクシミリ装置において、ファクシミ
リデータの送信設定、送信ヘッダを付加する設定、相手
側ファクシミリ装置への送信操作等は、ユーザが操作部
2を操作することにより設定されるものである。
【0049】図2は、図1に図示されたカラーファクシ
ミリ装置において実行されるファクシミリデータの送信
時の動作経緯を示すフローチャートである。
【0050】このフローチャートを用いて、ファクシミ
リデータの送信時の動作経緯について説明する。
【0051】始めに、ステップS1においては、原稿読
取部11が送信する原稿を読み取り、原稿データを形成
する。この場合、原稿は、1枚づつ読み取られ、原稿を
1枚読み取る毎に赤、緑、青(RGB)の3色成分を含
んだカラー原稿データが形成される。通常、原稿読取部
11を構成するスキャナ装置は、RGBの3色データを
出力するが、カラーファクシミリ装置は色空間としてC
IELABを使用するため、RGBからCIELABへ
の色変換が行われる。
【0052】次に、ステップS2においては、ステップ
S1で形成した原稿データの前に白ダミーデータを付加
する。この場合、白ダミーデータのライン数はJPEG
符号化を行うのに必要な最低ライン数に選ばれる。すな
わち、サブサンプリングが4:1:1の場合は16ライ
ンであり、サブサンプリングが1:1:1の場合は8ラ
インである。白ダミーデータの色空間においてもCIE
LABが使用される。
【0053】次いで、ステップS3においては、白ダミ
ーデータを付加した原稿データをJPEG符号化部12
でJPEG符号化してJPEG符号化データを形成し、
形成したJPEG符号化データをRAM6に保存する。
このとき、白ダミーデータにおける符号化データのビッ
ト数(マーカセグメントを除く符号化データのビット
数)も併せてRAM6に保存する。このビット数は、白
ダミーデータを削除して送信ヘッダを挿入する際に使用
される。ステップS1乃至ステップS3の処理は、原稿
の枚数分だけ繰り返し実行される。
【0054】次に、ステップS4においては、JPEG
符号化データの送信時刻が到来したので、電話回線10
を通して通信制御部9を相手側ファクシミリ装置と接続
する。相手側ファクシミリ装置がカラーファクシミリ受
信機能を有する場合は、直ちに送信処理を開始する。
【0055】次いで、ステップS5においては、送信さ
れるJPEG符号化データに送信ヘッダを付加するか否
かを判断する。そして、送信ヘッダを付加すると判断し
た(Y)ときは次のステップS6に移行し、一方、送信
ヘッダを付加しないと判断した(N)ときは他のステッ
プS16に移行する。
【0056】次いで、ステップS6においては、RAM
6に保存してある送信する原稿1ページ分のJPEG符
号化データを読み出す。
【0057】続く、ステップS7においては、ヘッダ作
成部14が送信元情報(送信者名称、送信時間、送信ペ
ージ数等)を含んだ送信ヘッダをカラーデータによって
作成し、作成した送信ヘッダをJPEG符号化部12に
おいてJPEG符号化する。このとき、送信ヘッダのJ
PEG符号化データのビット数を記憶しておく。なお、
送信ヘッダのライン数は、サブサンプリングが1:1:
1の場合、8の倍数であり、サブサンプリングが4:
1:1の場合、16の倍数である。
【0058】続いて、ステップS8においては、RAM
6から読み出した送信原稿1ページ分のJPEG符号化
データから白ダミーデータのJPEG符号化データを除
いたJPEG符号化データ(以下、このデータを原稿J
PEG符号化データという)を抽出する。
【0059】次に、ステップS9においては、原稿JP
EG符号化データ中の0×FFに0×00が続くデータ
部分を検索し、0×FFの後の0×00を削除する。
【0060】次いで、ステップS10においては、前の
ステップS9で得た原稿JPEG符号化データのビット
シフトを行う。このときに行なわれるビットシフト処理
については後述する。
【0061】続く、ステップS11においては、前のス
テップS10で得られた原稿JPEG符号化データ内の
0×FFのデータ部分を検索し、0×FFの後に0×0
0を挿入する。なお、ステップS8乃至ステップS11
で行なわれる処理は、JPEG符号化した送信ヘッダ
と、原稿JPEG符号化データとを連結する処理であ
り、この処理の詳細については後述する。
【0062】続いて、ステップS12においては、JP
EG符号化した送信ヘッダと原稿JPEG符号化データ
とを連結する。
【0063】次に、ステップS13においては、RAM
6から読み出したJPEG符号化データのSOFマーカ
及びDNLマーカのライン数を書き換える。このライン
数は、送信ヘッダのライン数と原稿データのライン数と
の和になる。
【0064】次いで、ステップS14においては、JP
EG符号化した送信ヘッダを付加したJPEG符号化デ
ータを通信制御部9から電話回線10を通して相手側フ
ァクシミリ装置に送信する。
【0065】続く、ステップS15においては、RAM
6に保存されたJPEG符号化データに次に送信するペ
ージがあるか否かを判断する。そして、次に送信するペ
ージがあると判断した(Y)ときは前のステップS6に
戻り、ステップS6以降の動作が繰り返し実行され、一
方、次に送信するページがないと判断した(N)ときは
他のステップS19に移行する。
【0066】また、ステップS16においては、RAM
6から送信する原稿1ページ分のJPEG符号化データ
を読み出す。
【0067】次に、ステップS17においては、RAM
6から読み出したJPEG符号化データをそのまま通信
制御部9から電話回線10を通して相手側ファクシミリ
装置に送信する。
【0068】次いで、ステップS18においては、RA
M6に保存されたJPEG符号化データに次に送信する
ページがあるか否かを判断する。そして、次に送信する
ページがあると判断した(Y)ときは前のステップS1
6に戻り、ステップS16以降の動作が繰り返し実行さ
れ、一方、次に送信するページがないと判断した(N)
ときは次のステップS19に移行する。
【0069】続く、ステップS19においては、通信制
御部9から電話回線10を通して相手側ファクシミリ装
置に接続されている回線接続を切断する。この回線接続
の切断が行なわれた後、この一連のフローチャートを終
了させる。
【0070】続いて、図1に図示されたカラーファクシ
ミリ装置で実行されるJPEG符号化した送信ヘッダの
挿入処理について説明する。なお、JPEG符号化した
送信ヘッダの挿入処理は、ヘッダ挿入部15において行
われる。
【0071】このカラーファクシミリ装置に使用される
JPEG符号化方式は、データブロック毎に符号化する
方式であって、各データブロックを離散コサイン変換し
て得られるDC成分の符号化は、直前のDC成分との差
分を符号化するものである。また、各成分を符号化した
ビット数は一定にならないので、原稿データを符号化し
たときの全ビット数は8ビット境界で区切られるとは限
らない。このため、JPEG符号化データに対して、別
途JPEG符号化したデータを単純に連結することはで
きない。
【0072】そこで、この実施の形態においては、原稿
データをJPEG符号化したJPEG符号化データに、
JPEG符号化した送信ヘッダを連結する場合、まず、
原稿データをJPEG符号化する前に、原稿データの先
頭部に白ダミーデータを付加し、その状態でJPEG符
号化する。この白ダミーデータのライン数は、JPEG
符号化を行うのに必要な最低ライン数に選択する。すな
わち、サブサンプリングが4:1:1の場合は16ライ
ンであり、サブサンプリングが1:1:1の場合は8ラ
インである。また、送信ヘッダの最後のブロックは、白
データになるように制御する。この白データのブロック
の大きさは、サブサンプリングが1:1:1の場合は8
×8画素であり、サブサンプリングが4:1:1の場合
は16×16画素である。これにより、原稿データをJ
PEG符号化したJPEG符号化データの最初のDC成
分の差分は、白データを符号化したDC成分との差分と
なり、送信ヘッダの最後のDC成分と白ダミーデータの
DC成分とが一致するため、JPEG符号化した送信ヘ
ッダの後にJPEG符号化データを挿入しても、DC成
分を正しく復号できるJPEG符号化データにすること
ができる。また、白ダミーデータのJPEG符号化デー
タのビット数と、JPEG符号化した送信ヘッダのビッ
ト数とを考慮し、JPEG符号化データのビットシフト
を行うことにより、JPEG符号化した送信ヘッダと、
JPEG符号化データとの連結が可能になる。
【0073】ここで、図3は、このカラーファクシミリ
装置における送信ヘッダの挿入処理を表す説明図であっ
て、上段のデータ列はRAM6に保存されたJPEG符
号化データ30であり、中段のデータ列はJPEG符号
化データとJPEG符号化した送信ヘッダとを連結した
送信用JPEG符号化データ40であり、下段のデータ
列はJPEG符号化した送信ヘッダ50である。
【0074】図3に示されるように、RAM6に保存さ
れたJPEG符号化データ30は、最初にSOIマーカ
コード31があり、次に各種マーカセグメント32があ
り、その次にSOFマーカセグメント33があり、その
次にSOSマーカセグメント34があり、その次に白ダ
ミーデータをJPEG符号化した白符号化データ35が
あり、その次に原稿データをJPEG符号化したJPE
G符号化データ(以下、これを原稿符号化データとい
う)36があり、その次にDNLマーカセグメント37
があり、最後にEOIマーカコード38がある。
【0075】また、送信用JPEG符号化データ40
は、最初にSOIマーカコード41があり、次に各種マ
ーカセグメント42があり、その次にSOFマーカセグ
メント43があり、その次にSOSマーカセグメント4
4があり、その次にJPEG符号化した送信ヘッダ(以
下、これをヘッダ符号化データaという)45があり、
その次に原稿符号化データを後述するように処理したJ
PEG符号化データ(以下、これを原稿符号化データd
という)46があり、その次にDNLマーカセグメント
47があり、最後にEOIマーカコード48がある。
【0076】さらに、JPEG符号化した送信ヘッダ5
0は、最初にSOIマーカコード51があり、次に各種
マーカセグメント52があり、その次にSOFマーカセ
グメント53があり、その次にSOSマーカセグメント
54があり、その次にJPEG符号化した送信ヘッダ
(以下、これをヘッダ符号化データという)55があ
り、その次にDNLマーカセグメント56があり、最後
にEOIマーカコード57がある。
【0077】JPEG符号化データ30から白符号化デ
ータ35を削除するには、原稿符号化データ36に白符
号化データ35の余りビットを含む最後の1バイト39
を付加したデータ、すなわち原稿符号化データa36
(1)を取り出す。このとき、白符号化データ35の余
りビットを0ビットでマスクしている。なお、白符号化
データ35の余りビットの意味は、白符号化データ25
を8ビットづつ区切ったとき最後に端数となるビット数
のことである。
【0078】原稿符号化データ36は、0×FFで始ま
るマーカコードと区別するために、原稿データ中に0×
FFがある場合、0×FFの後に0×00を挿入してJ
PEG符号化し、そのJPEG符号化データ36を復号
化するときに0×FFの後の0×00を削除する。原稿
符号化データa36(1)は、0×FFの後に0×00
が挿入されたデータであるため、このままでは加工処理
することができない。そのため、0×FFの後の0×0
0を削除するもので、0×00を削除した原稿符号化デ
ータを原稿符号化データb36(2)とする。
【0079】原稿符号化データb36(2)は、JPE
G符号化した送信ヘッダを後に連結できるようにビット
シフトを行う必要がある。このビットシフト量は、白符
号化データ35の余りビット数をSw、ヘッダ符号化デ
ータ56の余りビット数をShとしたとき、ビットシフ
ト量=Sw−Sbによって求められる。ビットシフト量
が正であるときは左シフトを行い、ビットシフト量が負
であるときは右シフトを行う。ビットシフト量がゼロで
あるときはシフトを行わない。このようなビットシフト
を行なった結果、原稿符号化データの最後が8ビット境
界にならない場合は、残りのビットをビット1で埋め合
わせる。このようにしてビットシフトを行った原稿符号
化データを原稿符号化データc36(3)とする。
【0080】再度、原稿符号化データc36(3)内の
0×FFの後に0×00を挿入する。ただし、最後のバ
イトが0×FFであるときは0×00の挿入は行わな
い。このような処理を行った原稿符号化データを原稿符
号化データd46とする。
【0081】一方、送信ヘッダをJPEG符号化すると
きは、原稿データをJPEG符号化するときに使用した
符号化パラメータと同様の符号化パラメータを使用す
る。原稿データをJPEG符号化したときに使用した量
子化テーブルやハフマンテーブルが判明している場合
は、送信ヘッダをJPEG符号化するときにもそれらの
テーブルを直接使用し、これらのテーブルが不明である
場合は、原稿データをJPEG符号化したJPEG符号
化データからDQTマーカを検索して量子化テーブルを
作成し、DHTマーカを検索してハフマンテーブルを作
成する。そして、作成したこれらのテーブルを用いて送
信ヘッダのJPEG符号化を実行する。
【0082】JPEG符号化した送信ヘッダ50におけ
るヘッダ符号化データ56は、DNLマーカセグメント
57の前に、スタッフビットが付加されている。このス
タッフビットは、DNLマーカコード(0×FF 0×
DC)が8ビット境界で開始されるように付加されるビ
ットであり、連続したビット1からなる。スタッフビッ
トは、ヘッダ符号化データを原稿符号化データd46と
連結する際には、不要となるため、ビット0でマスクす
る。このような処理をしたヘッダ符号化データをヘッダ
符号化データa45とする。
【0083】送信用JPEG符号化データ40における
SOIマーカコード41と各種マーカセグメント42
は、JPEG符号化データ30におけるSOIマーカコ
ード31と各種マーカセグメント32と同じものを使用
する。SOFマーカセグメント43は、ライン数Yを除
いてSOFマーカセグメント33と同じである。ここで
いうライン数Yは、原稿のライン数をYD、ヘッダのラ
イン数をYHとした場合、Y=YD+YHで求めた値と
なる。
【0084】図4は、図3に図示されたSOFマーカセ
グメント43の構成の一例を示す説明図である。
【0085】図4に示されるように、SOFマーカセグ
メント43は、SOFマーカコード43(1)と、パラ
メータLf43(2)と、パラメータP43(3)と、
パラメータY43(4)と、パラメータX43(5)
と、パラメータNf43(6)とからなる。この場合、
パラメータY43(4)には、前記式YD+YHで表さ
れたライン数Yが入る。SOSマーカセグメント43
は、SOSマーカセグメント33と同じものが使用され
る。SOSマーカセグメント43の後にヘッダ符号化デ
ータa45と原稿画像データd46とを連結したデータ
が続いている。このとき、ヘッダ符号化データa45と
最終バイトと、原稿画像データd46の先頭バイトの論
理和(OR)をとって連結する。ただし、ヘッダ符号化
データ55にスタッフビットがない場合は、この論理和
(OR)処理を行わず、ヘッダ符号化データ45の後に
原稿画像データd46を連結する。これらの連結データ
の後に、DNLマーカセグメント47が続いている。D
NLマーカセグメント47のライン数は、SOFマーカ
セグメント43で指定したライン数Yと同じである。
【0086】図5は、図3に図示されたDNLマーカセ
グメント47の構成の一例を示す説明図である。
【0087】図5に示されるように、DNLマーカセグ
メント47は、DNLマーカコード47(1)と、デー
タサイズ47(2)と、ライン数47(3)とからな
る。この場合、ライン数47(3)には、前記式YD+
YHで表されたライン数Yが入る。既に、SOFマーカ
セグメント43においてライン数Yが指定されているた
め、DNLマーカセグメント47を省略することも可能
である。なお、白ダミーデータのライン数と、送信ヘッ
ダのライン数とが一致する場合は、SOFマーカセグメ
ント43のパラメータY43(4)とDNLマーカセグ
メント47のライン数47(3)との置き換えを行う必
要がない。
【0088】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、JPEG符号化データを一旦RAMに保存した
後で送信する場合、RAMに保存したJPEG符号化デ
ータを復号化することなく、そのJPEG符号化データ
にJPEG符号化した送信ヘッダを付加して送信するこ
とができるので、復号化した原稿データを再JPEG符
号化する必要がなく、復号化及び再JPEG符号化によ
る原稿データの画質の劣化を防ぐことができ、その上
に、復号化及び再JPEG符号化を並行して行う必要が
ないので、カラーファクシミリ装置の処理性能の向上を
図ることができ、使用される構成要素の数も増えること
がないという効果がある。
【0089】また、請求項2に記載の発明によれば、J
PEG符号化データとJPEG符号化した送信ヘッダと
を連結する際に、予め原稿データの先頭部に白ダミーデ
ータを付加挿入した後でJPEG符号化し、一方、送信
ヘッダの最後のブロックを白データにしてJPEG符号
化することにより、JPEG符号化データとJPEG符
号化した送信ヘッダにおけるDC成分の差分を一致させ
ることができ、JPEG符号化データとJPEG符号化
した送信ヘッダとの連結が可能になるという効果があ
る。
【0090】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
JPEG符号化データの符号化ビット数が8ビット境界
で区切られないため、白データの符号化ビット数と、送
信ヘッダの符号化ビット数とをそれぞれカウントし、カ
ウントしたこれら2つのビット数からJPEG符号化デ
ータのビットシフト量を算出し、求めてビットシフト量
を用いてJPEG符号化データをビットシフトすること
により、正しいビット位置においてJPEG符号化デー
タとJPEG符号化した送信ヘッダとを正しいビット位
置において連結することができるという効果がある。
【0091】また、請求項4に記載の発明によれば、J
PEG符号化データにおける0×FFで始まるマーカコ
ードと、実際にJPEG符号化データ中に現れる0×F
Fとを区別するため、JPEG符号化データの0×FF
の後に0×00を挿入しているもので、ビットシフトを
行なう前に0×FFの後の0×00を削除してビットシ
フトを行ない、一方、ビットシフトを行なった後に0×
FFの後に0×00を挿入することにより、ビットシフ
トを行ったJPEG符号化データを正規の形式のデータ
にすることができるという効果がある。
【0092】さらに、請求項5に記載の発明によれば、
JPEG符号化データにJPEG符号化した送信ヘッダ
を付加して送信ファクシミリデータを作成する際に、J
PEG符号化データのマーカセグメントを使用すること
により、SOFマーカセグメントとDNLマーカセグメ
ントの一部のパラメータを書き換えるだけで済むので、
送信ファクシミリデータ用の新たなマーカセグメントの
作成処理を省くことができるという効果がある。
【0093】この他に、請求項6に記載の発明によれ
ば、送信ヘッダをJPEG符号化する際に、原稿データ
をJPEG符号化するときに用いた量子化テーブル及び
ハフマンテーブルと同じ量子化テーブル及びハフマンテ
ーブルを用いることにより、JPEG符号化した送信ヘ
ッダとJPEG符号化データとを連結したとき、それら
のJPEG符号化データを正確に復号化することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラーファクシミリ装置の一つの
実施の形態に係るもので、その要部構成を示すブロック
図である。
【図2】図1に図示されたカラーファクシミリ装置にお
いて実行されるファクシミリデータの送信時の動作経緯
を示すフローチャートである。
【図3】このカラーファクシミリ装置における送信ヘッ
ダの挿入処理を表す説明図である。
【図4】図3に図示されたSOFマーカセグメントの構
成の一例を示す説明図である。
【図5】図3に図示されたDNLマーカセグメントの構
成の一例を示す説明図である。
【図6】既知のカラーファクシミリ装置の構成の一例を
示すもので、その要部構成を示すブロック図である。
【図7】既知のカラーファクシミリ装置において使用さ
れる一般形式のJPEG符号化データ構成を示すデータ
構成図である。
【符号の説明】
1 制御部(CPU) 2 操作部 3 表示部 4 JPEG復号化部 5 モノクロ復号化部 6 RAM(メモリ) 7 ROM 8 印字部 9 通信制御部 10 電話回線(通信回線) 11 原稿読取部 12 JPEG符号化部 13 モノクロ符号化部 14 ヘッダ作成部 15 ヘッダ挿入部 16 バスライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴山 由紀 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5C062 AA02 AA30 AB40 AB42 AC24 AC25 AE02 AE03 AE04 AF01 5C075 AA90 CF04 FF02 5C078 AA09 BA57 CA31 DA01 DA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部と、表示部と、各種の処理データ
    を一時保存するRAMと、制御プログラムを格納したR
    OMと、通信回線を通して相手側ファクシミリ装置と選
    択接続される通信制御部と、原稿を読み取って原稿デー
    タを形成する原稿読取部と、送信ヘッダを作成するヘッ
    ダ作成部と、前記原稿データ及び前記送信ヘッダをJP
    EG符号化するJPEG符号化部と、送信するJPEG
    符号化データにJPEG符号化した送信ヘッダを挿入す
    るヘッダ挿入部と、前記制御プログラムによりカラーフ
    ァクシミリ装置全体の動作を制御する制御部とを備え、
    前記原稿読取部が原稿を読み取り、前記JPEG符号化
    部が読み取った原稿データをJPEG符号化し、得られ
    たJPEG符号化データを前記RAMに保存し、前記R
    AMに保存した前記JPEG符号化データを相手側ファ
    クシミリ装置に送信する際に、前記ヘッダ挿入部がJP
    EG符号化した送信ヘッダを前記JPEG符号化データ
    に挿入することを特徴とするカラーファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記JPEG符号化部は、前記原稿読取
    部で読み取った原稿データの先頭部に白ダミーデータを
    付加してJPEG符号化するとともに、前記送信ヘッダ
    の最後のブロックを白データにして前記送信ヘッダをJ
    PEG符号化し、前記ヘッダ挿入部は、前記JPEG符
    号化データに前記送信ヘッダを挿入する際に、前記JP
    EG符号化データに付加した白ダミーデータを削除する
    ことにより、JPEG符号化された送信ヘッダとJPE
    G符号化データとを連結することを特徴とする請求項1
    記載のカラーファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記ヘッダ挿入部は、前記白ダミーデー
    タの符号化ビット数と前記送信ヘッダの符号化ビット数
    に基づいて前記JPEG符号化データのビットシフト量
    を算出し、求めたビットシフト量を用いて前記JPEG
    符号化データをビットシフトした後、前記JPEG符号
    化された送信ヘッダと前記ビットシフトしたJPEG符
    号化データとを連結することを特徴とする請求項2記載
    のカラーファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記ヘッダ挿入部は、前記JPEG符号
    化データのビットシフトを行う前に、前記JPEG符号
    化データに対して0×FFの後に続く0×00の削除を
    行った後でビットシフトを行い、前記ビットシフトした
    JPEG符号化データに対して0×FFの後に0×00
    を挿入することを特徴とする請求項3記載のカラーファ
    クシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記ヘッダ作成部は、送信ヘッダを作成
    する際に、前記JPEG符号化された送信ヘッダの各種
    マーカセグメントを前記JPEG符号化データの各種マ
    ーカセグメントと同じものにし、前記ヘッダ挿入部は、
    前記JPEG符号化された送信ヘッダにおける前記各種
    マーカセグメント中のヘッダSOFマーカセグメントと
    DNLマーカセグメントに対して、それらのセグメント
    のライン数を、前記JPEG符号化データのライン数と
    前記JPEG符号化された送信ヘッダ送信ヘッダのライ
    ン数との加算数に書き換えることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか記載のカラーファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 前記JPEG符号化部は、前記送信ヘッ
    ダをJPEG符号化する際に用いる量子化テーブル及び
    ハフマンテーブルとして、前記原稿データをJPEG符
    号化する際に用いた量子化テーブル及びハフマンテーブ
    ルを用い、前記原稿データをJPEG符号化する際に用
    いた量子化テーブル及びハフマンテーブルが不明である
    場合、前記JPEG符号化データを用いて量子化テーブ
    ル及びハフマンテーブルを作成し、作成した量子化テー
    ブル及びハフマンテーブルを用いて送信ヘッダをJPE
    G符号化することを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載のカラーファクシミリ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7643689B2 (en) 2005-04-21 2010-01-05 Canon Kabushiki Kaisha Encoded data conversion method
JP2016096379A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 ブラザー工業株式会社 圧縮装置

Cited By (2)

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