JP3223163B2 - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP3223163B2
JP3223163B2 JP11750098A JP11750098A JP3223163B2 JP 3223163 B2 JP3223163 B2 JP 3223163B2 JP 11750098 A JP11750098 A JP 11750098A JP 11750098 A JP11750098 A JP 11750098A JP 3223163 B2 JP3223163 B2 JP 3223163B2
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雅三 平川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信装置に関し、特
にJPEG(Photographic Picture Experts Group)規格に
基づき圧縮された画像データを通信する通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラー原稿を送信する場合、その圧縮方
式としてJPEG圧縮方式を採用する。このJPEG圧縮方式
は、カラー静止画像の圧縮に適した世界標準の方式であ
り、そのベースラインプロセスでは、離散コサイン変換
(DCT:Discrete Cosine Transform)・量子化・エント
ロピー符号化を行って画像データを圧縮し、また、エン
トロピー復号化・逆量子化・逆DCTを行って画像を復元
する。即ち、圧縮時には、8×8画素の小ブロックを単
位として、画像の2次元配列をDCTによって空間周波数
成分の2次元配列に変換し、量子化参照値を基準として
量子化し、ハフマン符号や算術符号を用いて符号化す
る。量子化された各周波数成分の値は画像情報に対応し
た確率分布に従うので、ハフマン符号化や算術符号化に
よって、量子化値は確率分布と符号化シンボルで決まる
エントロピーに漸近したビット数の符号データに変換さ
れ、これによって画像データの圧縮がなされる。
【0003】離散コサイン変換を行って得られる変換係
数(DCT係数)は、DC成分とAC成分とからなり、JPEG仕
様書では、DC成分,AC成分の順に符号化するようになっ
ている。また、DC成分の符号化では、直前の画素ブロッ
クの量子化値との差分を符号化するようになっており、
JPEGの勧告書には符号化処理例が開示されている。即
ち、直前の画素ブロックとの差分を、ゼロ,符号,絶対
値の優先順に符号化するようになっている。このように
差分を符号化するのは、DC成分の量子化値をそのまま符
号化する場合に比べ、冗長な情報を排除して効率的な圧
縮を行うことができるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このJPEG圧縮
方式によると、JPEG圧縮した画像データにこれとは別に
JPEG圧縮した画像データを付加して送信できないという
問題が生じてした。以下、カラー原稿に発信元情報(OT
I情報:発信者の名前や発信時刻の情報)を付加して送
信する場合を例に説明する。一般に、ファクシミリ通信
には必要な情報を緊急かつ迅速に伝え入手できるいう利
点があり、この利点を生かすために入手した情報がどの
時点での情報かを示す発信元情報を送信原稿に付加する
ことが行われているが、カラー原稿に発信元情報を付加
して送信する場合には、以下の問題が生じていた。即
ち、モノクロ原稿について用いられるMH(Modified H
uffman)やMR(Modified Read)などの圧縮方式の場合
は、メモリ蓄積送信時において、圧縮画像ファイルの先
頭に発信元情報(OTI情報:発信者の名前や発信時刻の
情報)を付加することにより、簡単に付加情報を送信で
きた。
【0005】しかし、カラー原稿に用いるJPEG圧縮方式
は、上述の通りブロック毎の圧縮であり、DCT変換係数
のDC成分の符号化に関して直前の画素ブロックとの差分
を符号化するという関係上、直前の画素ブロックの情報
を次のブロックに引き継ぐという特徴がある。
【0006】したがって、メモリ蓄積送信時において、
圧縮画像ファイルの先頭に圧縮した発信元情報を単純に
付加するだけでは、受信側で正確な復元処理ができない
という問題が生ずる。
【0007】つまり、圧縮画像ファイルの先頭に、圧縮
された発信元情報が付加されていると、受信側では、発
信元情報の画素ブロックの情報に基づいて画像データの
復号化が開始するので、画像データの符号化に用いられ
た情報(DC成分のデータ)とは異なる発信元情報の符号
化に用いられた情報(DC成分のデータ)に基づいて復号
化を行うことになり、正確な画像の再現ができない。
【0008】このような不都合を回避するべく、第1に
送信側において、画像の読取り時にはJPEG方式の圧縮を
行わずに読取った画像データをそのままメモリに蓄積し
ておき、メモリ送信を実際に行う時に発信元情報を付加
し、その後画像データと発信元情報とを一体としてJPEG
圧縮を行い送信することも考えられる。これならば、送
信するべき全データを1つのJPEG圧縮処理により符号化
して送信することができ、受信側で問題なく画像の復元
ができる。しかしこれでは、非圧縮の画像データを一旦
格納するための大容量のメモリが必要となるという問題
が生ずる。
【0009】また、第2に、送信側において、画像デー
タを読取った際に、読取ったデータに発信元情報を直ち
に付加し、その後にJPEG圧縮を行ってメモリに蓄積し、
送信を行うことも考えられる。この場合も、送信するべ
き全データについて1つのJPEG圧縮処理による符号化を
施すことができる。しかし、時刻指定送信やリダイヤル
送信を行う場合のように送信が直ちに行われない場合に
は、画像の読取り時点で付加された発信元情報のうちの
送信時刻情報は過去のものとなり、正確な送信時刻の情
報の送信ができない。
【0010】また、第3に、読取った画像データは予め
JPEG圧縮してメモリに蓄積しておき、実際のメモリ送信
を開始する際にJPEGの復元化処理を行い、メモリに蓄積
されている圧縮データを一旦復号化して元のデータに戻
し、その復元データの先頭に発信元情報を付加し、再び
JPEG圧縮をして送信することも考えられる。この場合
も、送信すべき全データについて1つのJPEG圧縮処理に
よる符号化を施すことができる。しかし、JPEG圧縮は量
子化を伴う不可逆圧縮であるので、一旦圧縮をしてしま
うと、これを復元した際に量子化誤差に起因する画質劣
化は避けられない。したがって、上述のように、圧縮を
一旦解除し、再度JPEG圧縮を行うと、その時点でカラー
画像の品質が損なわれるという問題が生ずる。
【0011】このように、上記第1から第3までのいず
れの手段によっても、発信元情報(特に、送信時刻情
報)の正確性の確保と、メモリの容量の削減と、送信す
るべきカラー画像の品質の劣化防止と、をすべて満足す
ることができない。
【0012】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
であり、メモリ容量の増大を招くことなく、リアルタイ
ム性を確保しつつ、JPEG圧縮された画像データにこれと
別にJPEG圧縮された画像データを付加して送信し、受信
側で両者の画像データを合成して正確に再現できる通信
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、メモリ送信の画情報に
発信元情報を付加する場合であって前記発信元情報を外
付けする場合は、先ず発信元情報のライン数に対応する
ダミーデータの符号化情報を1ブロック目として生成
し、符号化処理を初期化した後、1ページ分の画情報を
所定ブロック単位で符号化処理を初期化しながら生成し
た符号化画情報をメモリに格納し、一方、前記発信元情
報を内付けする場合は、前記ダミーデータの符号化情報
を1ブロック目として生成することなく、1ページ分の
画情報を所定ブロック単位で符号化処理を初期化しなが
ら生成した符号化画情報をメモリに格納する構成とし
た。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】上記の構成により、発信元情報を外付けす
る場合には、画像情報の格納の際に、予め発信元情報の
ライン数に対応するダミーデータを生成して、その後に
1ページ分の画像情報を各ブロック単位で初期化しなが
ら符号化処理をすることにより、送信の際に、ダミーデ
ータの部分のブロックのみを発信元情報へ置き換えるこ
とが可能となるので、画像データの蓄積に用いるメモリ
容量の増大を招くことなく、1ページ分の符号化画像情
報のすべてを一旦復号化することによる画質の劣化を防
ぎつつ送信の正確な時間を受信側へ伝えることができ
る。一方、発信元情報を内付けする場合には、前記ダミ
ーデータの符号化情報を生成することなく、1ページ分
の画像情報を各ブロック単位で初期化しながら符号化処
理をするので、不要な処理が増加するのを防止できる。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】請求項記載の発明は、メモリ送信の画情
報に発信元情報を付加する場合であって前記発信元情報
を外付けする場合は、先ず発信元情報のライン数に対応
するダミーデータの符号化情報を1ブロック目として生
成し、符号化処理を初期化した後、1ページ分の画情報
を所定ブロック単位で符号化処理を初期化しながら生成
した符号化画情報をメモリに格納し、一方、前記発信元
情報を内付けする場合は、前記ダミーデータの符号化情
報を1ブロック目として生成することなく、1ページ分
の画情報を所定ブロック単位で符号化処理を初期化しな
がら生成した符号化画情報をメモリに格納し、さらに、
前記発信元情報を外付けする場合にのみ、マーカーコー
ドに受信側で前記発信元情報の取り扱いを自由に変更で
きる旨を記載する構成とした。
【0045】上記の構成により、発信元情報を外付けす
る処理をした場合のみマーカーコード内に受信側で発信
元情報の設定を変更できる旨を記載することにより、受
信側では原画像を損なうことなく、受信側の希望によ
り、発信元情報の設定を自由に変更することが可能とな
る。
【0046】請求項記載の発明は、発信元情報が外付
けされた画情報を受信した場合であってマーカーコード
1ページ分の画情報を所定ブロック単位で符号化処理
を初期化して符号化した旨及び受信側で発信元情報の設
定を変更できる旨が記載されている場合、受信側で前記
発信元情報を削除するのであれば、前記発信元情報は削
除して前記画情報のみを出力する構成とした。
【0047】上記の構成により、受信画像情報のマーカ
ーコードに基づき受信側で発信元情報の設定を変更でき
る旨を確認し、受信側で発信元情報を削除することがで
きるので、例えば受信側で受信画像情報がカラーの場合
は、送信側で発信元情報が付加されていても発信元情報
を削除してカラー画像データのみを出力させることが可
能となる。
【0048】請求項記載の発明は、発信元情報が外付
けされた画情報を受信した場合であってマーカーコード
1ページ分の画情報を所定ブロック単位で符号化処理
を初期化して符号化した旨及び受信側で発信元情報の設
定を変更できる旨が記載されている場合、受信側で発信
元情報を外付けから内付けに変更するのであれば、まず
前記発信元情報を読出し、次に画情報を構成する1ブロ
ック目は読出さず2ブロック目以降を読出して出力する
構成とした。
【0049】上記の構成により、受信画像情報のマーカ
ーコードに基づき受信側で発信元情報の設定を変更でき
る旨を確認し、受信側で発信元情報を外付けから内付け
に変更する場合には、まず前記発信元情報を読出し、次
に画情報を構成する1ブロック目は読出さず2ブロック
目以降を読出すことにより、受信側で発信元情報を外付
けから内付けに変更することができるので、例えば、発
信元情報を外付けすると画像情報を縮小する必要がある
ため画質が劣化するが、この場合でも受信側で内付けに
変更できるので、縮小率をそのままにして出力すること
が可能となり、画質の劣化を防止できる。
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0061】(実施の形態1)図1は実施の形態1にか
かる通信装置の要部の構成を示すブロック図である。図
中、一点鎖線で囲んで示される送信部10と受信部30
は、一つのファクシミリ装置に内蔵されるものである。
但し、図1では、送信側と受信側とを明確に区別する必
要上、送信部10と受信部30は分離して描かれ、かつ
両者は有線伝送路(通信回線)L1を介して結ばれてい
るように描いてある。
【0062】まず、送信部10の構成と動作の概略を説
明する。
【0063】送信部10は、発信元情報を付加したメモ
リ蓄積送信を行う機能を具備しており、操作パネル12
と、スキャナ14およびラインメモリ15からなる読み
取り手段13と、マーカーコード作成手段16と、発信
元情報作成手段17と、タイマ18と、システムメモリ
19と、圧縮処理部20(DCT変換回路21,量子化回
路22,エントロピー符号化回路23,量子化テーブル
24を含む)と、リスタートマーカー挿入手段25と、
メモリA,B(参照符号26,27)と、送信順制御手
段28と、通信インタフェース29と、を有する。
【0064】操作パネル12は、発信元情報を付加する
か否か等の送信条件を入力したり、送信先や送信の開始
等を指示するために用いられる。
【0065】マーカーコード作成手段16は、オペレー
タによってメモリ蓄積送信の開始を指示するキーが押さ
れると、送信ファイルの先頭および末尾に添付するマー
カーコードを作成し、メモリA(参照符号26)に蓄積
する。マーカーコードは、エントロピー符号化の種類
や、量子化に用いられたテーブルの番号等の情報、なら
びに本通信装置の特徴的な処理である分割圧縮に関する
情報等を含む。
【0066】読み取り手段13は、送信対象のカラー写
真画像11を読み取り、その画像データを圧縮処理部2
0に供給する。圧縮処理部20では、離散コサイン変換
(DCT),量子化テーブル24に格納されている量子化
参照値を用いた量子化,エントロピー符号化(ハフマン
符号化や算術符号化)を順次、行う。
【0067】エントロピー符号化回路23では、カラー
写真画像11の画像データを複数のブロックに区分し
て、各ブロック毎に符号化を行う。つまり、ブロックの
数だけ符号化処理が繰り返される。各符号化処理により
符号化されたブロックを単位とする画像データは、メモ
リA(参照符号26)に蓄積される。このとき、リスタ
ートマーカー挿入手段25は、一つの符号化処理が終了
して新たな符号化処理が開始されたことを示すリスター
トマーカーを、圧縮された各ブロック間に挿入する。
【0068】発信元情報作成手段17は、メモリA(参
照符号26)に蓄積されている画像データを実際に送信
するときに、発信元情報(発信者名や送信時刻等)を作
成して圧縮処理部20に供給する。JPEG方式の圧縮を受
けた発信元情報のデータはメモリB(参照符号27)に
蓄積される。
【0069】送信順制御手段28は、メモリA,B(参
照符号26,27)から、先頭マーカーコード,圧縮さ
れた発信元情報のデータ,圧縮されたカラー写真画像の
データ,終端マーカーコードを順次、読み出して通信イ
ンタフェース29に送る。通信インタフェース29は送
信データを変調して通信回線L1を介して受信側装置に
送信する。
【0070】以上が、送信部10の基本的な構成と動作
である。次に、受信部30の構成と動作の概要を説明す
る。
【0071】受信部30は、通信インタフェース31
と、エントロピー復号器(ハフマン復号器や算術復号器
等)32と、マーカーコード解析手段33と、処理順制
御手段34と、メモリ35と、逆量子化回路38および
逆DCT変換(IDCT)回路37を具備する逆変換処理部3
6と、画像合成手段39と、操作パネル40と、印刷設
定手段41と、記録手段42と、を具備する。
【0072】通信インタフェース31は送信されてきた
変調信号を復調する。マーカーコード解析手段33は、
送信ファイルの先頭に添付されているマーカーコードを
解析する。これによって、圧縮データの復元に必要な条
件(例えば、使用する量子化テーブルの番号)や、送信
されてきたデータをどの順番で復元していけばいいのか
といった処理手順に関する情報、送信されてきた圧縮デ
ータがいくつのブロックを含んでいるか、そのブロック
のサイズはどうかといった圧縮データに関する情報、発
信元情報が付加されているか、その発信元情報は受信側
で適宜、変更してもよいかといった発信元情報の取り扱
いに関する情報等が取得される。
【0073】エントロピー復号器32は、符号データを
復号化する。このとき、送信側で挿入されたリスタート
マーカーを目印として復号化の条件を初期化しながら、
ブロックを単位とした復号化処理を繰り返す。
【0074】復号化されたデータはメモリ35に蓄積さ
れる。処理順制御手段34は、マーカーコード解析手段
33の解析結果に基づいて、あるいは、操作パネル40
と印刷設定手段41を介して予め設定されている受信側
における印刷条件に基づいて、必要なデータを順次、メ
モリ35から読み出し、逆変換処理部36に送る。この
結果、復号データは、逆量子化,逆離散コサイン変換を
受けて2次元配列をもつ画素の画素値に復元される。
【0075】印刷設定手段41は、操作パネル40を介
して入力された印刷の条件等を画像合成手段39に指示
する。画像合成手段39は、発信元情報の付加や削除,
あるいは発信元情報のデータを原画像データの一部と置
換する等の処理を行って、一つの画像を合成する。
【0076】記録手段42は、画像合成手段39から供
給される画像データに基づき印刷処理を実行する。この
結果、例えば、カラー写真画像43に発信元情報44が
付加された画像がプリントアウトされる。
【0077】以上が、受信部30の基本的な構成と動作
である。
【0078】次に、上述の通信装置における特徴的な動
作である、ブロック分割による符号化・復号化について
具体的に説明する。
【0079】図2(a)〜(c)はブロック分割による
符号化・復号化の基本的な考え方を説明するための図で
あり、(a)は従来のJPEG圧縮方式の問題点を示す図、
(b)は本実施の形態におけるJPEG圧縮方式の特徴を示
す図、(c)は圧縮条件の初期化の具体的な意味を説明
するための図である。
【0080】図2(a)において、参照符号50は1つ
のJPEG圧縮処理を受けたカラー写真画像のデータを含む
ブロックであり、参照符号51は、時刻を異にした他の
JPEG圧縮処理を受けた発信元情報のデータを含むブロッ
クである。
【0081】従来の方式では、発信元情報のブロック5
1をカラー写真画像のブロック50に付加した場合(図
中、矢印)、本来、ブロック50と51とは区別され
て復号化されるべきものであるところ、ブロックの境界
がわからないため正確な復号化ができないという問題が
あった。また、JPEG圧縮方式では、DCT変換係数のDC成
分の符号化に際して、直前の画素ブロック(8×8画
素)のDC成分値との差分を符号化するという関係上、各
画素ブロックは連鎖的に関連付けされるので、ブロック
50の圧縮データの一部を削除してブロック51を挿入
するといった自由な処理ができないという問題があっ
た。
【0082】そこで、本実施の形態では、図2(b)に
示すように、従来、1回のJPEG圧縮で一挙に符号化して
いた画像データを4個のブロックに区分けし、各ブロッ
クに対して1回の符号化を施し、それぞれが独立した4
つの圧縮データのブロック50a,50b,50c,5
0dを作成する。
【0083】この際、各ブロック50a〜50dは同じ
サイズであり、そのサイズは、発信元情報のブロック5
1のサイズと同じ、あるいは整合性あるサイズ(例え
ば、ブロック51の半分のサイズ等)としておくのが好
ましい。これは、圧縮データの単位となるブロックのサ
イズがそろっていた方がその後の処理が容易であり、ブ
ロックの置換等も簡単に行えるからであり、また、ブロ
ックの先頭部分のDC成分の符号化では差分値ではなく実
際の値を使用することから符号量が増えるので、ブロッ
クをあまりに細かくすると圧縮率が低下してしまうの
で、これを防止する必要があるからであり、あるいは、
1ブロックが大きすぎると発信元情報を内付けする場合
には画像情報が欠落し、外付けの場合には復元画像の全
体をより小さく縮小する必要があるため画質が劣化する
といった理由によるものである。
【0084】そして、送信ファイルにおいて、各ブロッ
クの間に一つのブロックが終わって新たなブロックが始
まることを示す目印となるリスタートマーカーを挿入し
ておき、かつ合計で4つのブロック(但し、発信元情報
のブロック51を一つのブロックと考えると合計で5つ
のブロックとなる)がある旨を先頭マーカーコード部に
記載しておく(この点は後述する)。
【0085】このようにしておけば、ブロック単位で伸
長処理ができるので、発信元情報51をブロック50a
の上に外付けして(図2(a)の矢印)、あるいは、
ブロック51をブロック50aと置換して(矢印,内
付け)、送信しても、受信側では何も問題が生じない。
したがって、より自由度の高い処理が可能となる。
【0086】図2(c)は8×8画素の小ブロック毎の
DCT変換係数の2次元配列を示している。小ブロック5
2a〜52cは一つのブロック(例えば、図2(b)の
50a)に属するデータであり、小ブロック53a〜5
3cは他のブロック(例えば、図2(b)の50b)に
属するデータである。
【0087】各小ブロックの左上に示される「DC」は直
流成分を示している。DC成分の符号化に際しては、先頭
の小ブロックのDC成分(参照符号54)のみ実際の値を
符号化し、以降、差分のみを符号化していくのである
が、本実施の形態では、小ブロック52cのDC成分(参
照符号56)の符号化が終了すると、その符号化処理を
終了する。そして、次の行からは新たな符号化処理を開
始する。すなわち、次の行の、先頭の小ブロック53a
のDC成分(参照符号57)については、直前の小ブロッ
ク52cのDC成分との差分を符号化するのではなく、実
際の値を符号化する。これによって、直前の小ブロック
との連鎖は断ち切られる。以下、DC成分58,59につ
いては直前の成分との差分を符号化していく。
【0088】このように、DC成分の符号化に関して、途
中で一つの圧縮処理を終了して新たな符号化処理を開始
することを、本明細書では、「符号化の条件(圧縮の条
件)を初期化して符号化する」、「符号化処理を初期化
して符号化する」或いは「所定ブロック単位毎に分割し
て符号化処理を初期化しながら符号化する」と記載す
る。また、時刻をまったく異にして別の圧縮処理を受け
る場合には、「異なる符号化処理(圧縮処理)を受け
る」と記載する。復号化処理についても同様である。な
お、DCT変換係数のAC成分については実際の値を符号化
するので、このような問題は生じない。
【0089】次に、図1の送信部10によって作成され
る送信ファイルのフォーマットについて説明する。
【0090】図3に示すように、図1のメモリA(参照
符号26)には、送信しようとする圧縮画像データが所
定の形式で格納されており、メモリB(参照符号27)
には発信元情報の圧縮データ61が格納されている。
【0091】メモリAに格納されている送信画像ファイ
ルは、先頭と終端にマーカーコード部(参照符号55と
60)があり、各マーカーコード部に挟まれて、圧縮画
像データ56(ブロック1)〜圧縮画像データ59(ブ
ロックn)がある。各ブロックは、符号化処理の条件を
初期化しつつ圧縮されて得られたブロックである。ここ
でのブロックとは、図2(b)で説明したブロック50
aから50dに相当するものである。
【0092】また、圧縮画像データのブロック間に挿入
されている「RST0〜RSTn」はリスタートマーカーと呼ば
れるマーカーである。
【0093】JPEGのベースラインシステムで解釈できな
ければならないとされるマーカーコードには、このリス
タートマーカー(RST)が含まれており、このリスター
トマーカーは、伝送エラーが発生した場合の再同期をと
ること等を目的として、圧縮データ間に挿入可能とされ
ているものである。つまり、非常時に使用される処理の
初期化を意味するコードであり、現状では、通常の圧縮
処理には使用されていない。
【0094】本実施の形態では、このような、JPEG規格
に含まれてはいるが、現状では補助的にしか使用されな
い冗長な機能に着目し、この機能を積極的に活用し、分
割して圧縮したデータを送信するための送信ファイルの
作成に利用するのであり、これにより、国際標準である
JPEG規格を乱すことなく、新規な形態の送信が可能とな
る。
【0095】同様に、JPEGの画像フォーマットの先頭マ
ーカーコード部には、データ圧縮に何ら関係のない情報
(例えば、コピーライトの指定に用いる文字コード等)
を記載できる冗長な部分が用意されている。この部分
に、分割圧縮したブロックの数やリスタートマーカーの
挿入間隔(各ブロックのサイズ)等の情報を記載してお
けば、受信側に必要な情報を送信することができる。
【0096】図4に、JPEGのベースラインプロセスに使
用される圧縮画像ファイルのフォーマットの一例が示さ
れる。
【0097】この図4において、実線で囲まれる部分
は、現状の画像の圧縮処理に直接利用される部分であ
り、点線で囲まれる部分は、圧縮には直接関与しない冗
長部分である。
【0098】図中、SOIはイメージの先頭を表すマーカ
ーであり、DQTは量子化マトリクスの内容記述欄を示す
マーカーであり、DNLはライン数を定義する欄を示すマ
ーカーであり、DRIはリスタートマーカーの挿入間隔を
示す欄を示すマーカーであり、COMは自由なコメントを
記載できる欄を示すマーカーであり、APPnはアプリケー
ションセグメントのためにリザーブされているマーカー
であり、SOF0は基本DCT処理のフレームを示すマーカー
であり、RST0〜RSTnはリスタートマーカーであり、DNL
はライン数を定義するマーカーであり、EOIはイメージ
の終端を示すマーカーである。各マーカーコードは、JP
EGベースラインプロセスにおいて解釈できなければなら
ないとされるコードであるため、JPEG圧縮データの伸長
機能をもつ装置は、これらのコードを理解できるように
なっている。
【0099】本実施の形態では、先頭マーカーコード部
55における、DRIマーカー,COMマーカー,APPnマーカ
ーを積極的に使用して、分割圧縮に関係する情報(各種
パラメータ等)を各マーカーコードが示す欄に記載して
おき、また、画像データは分割してブロック毎に圧縮
し、分割された圧縮データの境界(各ブロックの境界)
にはリスタートマーカー(RST)を挿入しておく。
【0100】また、リスタートマーカー(RST0,RST1…
…RSTn)自体が自己の識別情報をもっているので、本実
施の形態では、これを活用し、リスタートマーカーを目
印として所望の圧縮データブロックを検索するようにし
ている(この点については後述する)。このように、本
実施の形態では、既存の機能を活用して、新規かつ効率
的な処理を実現する。
【0101】図1に示される送信分10を用いて、画像
情報に発信元情報を付加してメモり蓄積送信する場合の
手順の概要を図5および図6に示す。
【0102】図5は、送信するべきデータをメモリに蓄
積するまでの処理手順を示す。
【0103】まず、マーカーコードを作成し(ステップ
70)、メモリAに蓄積し(ステップ71)する。
【0104】次に、符号化処理を初期化し(ステップ7
2)、送信しようとする画像の読取り・圧縮(符号化)
・メモリAへの蓄積処理を実行する(ステップ73)。
続いて、1ページ分の圧縮処理が終了しているか否かを
判断し(ステップ74)、終了していなければ一つのブ
ロックについて圧縮が終了したかを判断し(ステップ7
5)、終了していなければステップ73に戻り、終了し
ていればリスタートマーカーを作成してメモリAに蓄積
し(ステップ76)、符号化処理を初期化して(ステッ
プ77)、ステップ73に戻る。また、ステップ74で
全ページの処理が終了していれば、終端マーカーコード
を作成し、メモリAに格納する(ステップ78)。そし
て、全ページの処理が終了していれば(ステップ7
9)、メモリへの蓄積処理を終了する(ステップ7
9)。
【0105】次に、図6を用いて、メモリに蓄積された
データを送信する処理の手順を説明する。ここでは、発
信元情報のデータを画像データに内付けして送信する場
合について説明する。ここで「内付け」とは、画像デー
タの一部を発信元情報のデータに置換すること(画像デ
ータの一部に発信元情報のデータを上書きすること)で
ある。また、「外付け」とは、画像データを欠損させる
ことなく、画像データの全部に発信元情報を付加するこ
とである。したがって、本実施の形態では、図3に示す
圧縮画像データ56(ブロック1)を、発信元情報のデ
ータ61に置換して送信することになる。
【0106】まず、発信元情報(発信時刻の情報を含
む)を作成し(ステップ80)、圧縮してメモリBに蓄
積する(ステップ81)。次に、メモリAに蓄積されて
いる先頭マーカーコード部のデータを送信し(ステップ
82)、続いて、メモリBに蓄積されている発信元情報
のデータを送信する(ステップ83)。続いて、リスタ
ートマーカーRST0を目印として、このマーカー以降の圧
縮画像データ(図3の参照符号58,59)を送信し
(ステップ84)、終端マーカーコード部のデータを送
信する(ステップ86)。そして、全ページについて、
データの送信が完了するまで同様の処理を繰り返す(ス
テップ86)。
【0107】次に、図1の受信部30が、送信されてき
た圧縮データを伸長して画像を復元する処理について、
図7を用いて説明する。
【0108】まず、送信されてきた信号を復調し(ステ
ップ90)、次に、送信ファイルの先頭のマーカーコー
ドを解析する(ステップ91)。この結果、送信されて
きたデータは、図3に示すように発信元情報が内付けさ
れたものであり、n-1個の圧縮画像データのブロックを
含み、そのブロックの大きさ(リスタートマーカーの挿
入間隔)はどれだけであるか、といった情報が取得され
る。
【0109】このような情報に基づき、圧縮データの先
頭から伸長処理を開始し(ステップ92)、リスタート
マーカーが現れる毎に復号化の条件を初期化しながら、
順次復号化,逆量子化,逆離散コサイン変換をおこなっ
て各ブロックに相当する画像を復元し(ステップ9
3)、それらの画像を合成して発信元情報が付加された
画像データを得、その画像をプリントする(ステップ9
4)。全ページのプリントアウトが終了するまで、同様
の処理を繰り返す(ステップ95)。これによって、送
信されてきた全画像をプリントアウトすることができ
る。
【0110】次に、図1の構成を実現するために必要
な、ファクシミリ装置のハードウエアの構成例につい
て、図8を用いて説明する。
【0111】カラー光学系101は、カラー原稿をRG
B成分に色分解して読取るカラー読取部と、通常の白黒
2値で読取るモノクロ読取部とを有し、各々読み取った
データをA/D変換部102、シェーデング補正部10
3をで処理した後に色補正部104に入力する。
【0112】色補正部104は、読取デバイスがCCD
かCISかにより読み取ったRGBデータの比率の補正を
行うものである。また、経時変化により変動する光源の
光量の補正もこの色変換部104で行う。その際に使用
する補正データは、予め色補正データメモリ105に格
納されている。
【0113】多値画像符号復号化部106は、多値のカ
ラー画像をJPEG方式又はJBIG方式で符号・復号
を行う。多値画情報メモリ107は、多値画像の符号・
復号処理のために用いられる非圧縮データのラインメモ
リーである。
【0114】この多値画像符号復号化部106は、カラ
ー光学系101から読み取ったカラーデータをJPEG
圧縮する。
【0115】なお、2値画像符号復号化部108はカラ
ーの2値画像をJBIG圧縮する。このとき、JBIG圧縮
するとともに、白黒2値の画像をJBIG、MR、MM
R等の符号復号方式で符号・復号を行う。2値画情報メ
モリ109は、白黒2値画像の符号・復号処理のために
用いられる非圧縮データのラインメモリーである。
【0116】色変換部110は、読取系と記録系との色
空間を変換する手段であり、RGB成分とCIELab
との相互の色空間変換を実行するRGB/CIELab
変換部111と、CIELabとYCbCr成分との相
互の色空間変換を実行するYCbCr/CIELab変
換部112とから構成される。
【0117】ファクシミリ通信はCIELabデータに
より行われるため、RGB/CIELab変換部111
が、読取系のRGB色空間と通信系のCIELab色空
間との変換を行うことにより、データの互換が可能にな
る。また、JPEGデータは、インターネット上ではY
CbCr色空間で扱われるため、本ファクシミリ装置が
インターネットを経由して受信したデータを処理する場
合を想定して、YCbCr/CIELab変換部112
が設けられている。
【0118】尚、ここで、CIELab、YCbCrと
は、CIE(国際照明学会)で定めた、明度と色度とで
表現される標準色空間の一つである。
【0119】変倍処理回路113は、画像の解像度変換
処理、拡大縮小処理等を行う回路である。
【0120】画像メモリ114は、読取データ又は受信
データを圧縮した状態で格納するメモリであり、図1の
メモリAに相当するメモリである。記録用メモリ115
は、圧縮データを復元した状態の記録用データを格納す
るメモリである。この記録用メモリ115に格納された
データは、記録制御部116の制御により記録ヘッド1
17で記録される。記録ヘッド117では、インクジェ
ット方式やレーザー記録方式のような記録方式に応じ
て、CMYK4色のカラーインクやカラートナーを使用
して記録が行われる。
【0121】また、色補正部119は、記録用メモリ1
15に格納されているカラーデータの記録に際して、記
録方式がインクジェットかレーザー記録かによって、C
MYKデータの比率の補正を行う。補正処理後のカラー
データは、ガンマ補正部120でガンマ補正され、誤差
拡散処理部121で誤差拡散処理される。
【0122】CMYK変換部122では、この誤差拡散
処理後のデータを記録系のCMYK色空間に変換する処
理を行う。記録用メモリ115には、RGB/CIEL
ab変換部111と又はYCbCr/CIELab変換
部112により色空間変換処理された後のデータが格納
されているので、このCMYK変換部122での変換
は、CIELab/CMYK色変換のみを行えばよい。
【0123】2値多値変換部123及びシステムメモリ
124は、発信元情報データの保存・生成を行う。シス
テムメモリ124は、図1のメモリBに相当するメモリ
である。発信元情報データは、オペレータにより操作パ
ネル125から入力され、システムメモリ124に一時
記憶される。発信元情報データをマーカーコードに定義
して送信する場合には、このシステムメモリ124から
読み出してセットし、送信側で符号化して送信する場合
には、発信元情報データをシステムメモリ124から読
み出して2値多値変換部123により多値変換した後に
圧縮して、送信する画像データとともに送信する。
【0124】また、このシステムメモリ124には、上
述したブロック分割による圧縮を行うプログラムを含む
装置制御のための種々のプログラムが格納されている。
【0125】尚、回線制御部126は、外部端末とデー
タ送受信のための回線制御を行い、CPU127は、上
記の装置全体を制御する。また、ワークメモリ128
は、色補正部119、ガンマ補正部120、誤差拡散処
理部121、CMYK変換部122が適宜使用する作業
のメモリである。
【0126】(実施の形態2)本実施の形態では、発信
元情報を付加するかしないか、あるいは、発信元情報を
内付けにするか外付けにするか等を送信側で自由に選択
できるようにし、また、受信側においても同様の選択を
自由にできるようにして、送受信の自由度を高めるよう
にする。
【0127】本実施の形態にかかる通信装置の基本的な
構成は図1と同じである。但し、メモリ送信するときの
送信データの選択や送信順序の制御、あるいは受信側に
おけるデータの選択や画像合成の制御等を行うことが必
要となる。このような制御は、図8のシステムメモリ1
24に搭載する制御プログラムに基づいてなされる。
【0128】以下、本実施の形態における特徴的な動作
を図9,図10を用いて説明する。図9は、発信元情報
(OTI情報)を付加するかしないか、あるいは発信元情
報を内付けとするか外付けとするか、を選択してメモリ
蓄積送信する場合のデータの送信手順を説明するための
図である。図9の上段はOTI無しの場合であり、中段はO
TIを内付け(インサイド)する場合であり、下段はOTI
を外付け(アウトサイド)する場合を示す。
【0129】前掲の実施の形態で説明したように、圧縮
画像データはメモリAに蓄積されており、OTI情報の圧
縮データはメモリBに蓄積されている。
【0130】OTI無しの送信(通常送信)の場合は、図
9の上段に示されるように、圧縮画像データ62にはリ
スタートマーカーが挿入されず、送信は、ブロック
「1」,「2」,「3」の順になされる。
【0131】OTIのインサイド付加の場合は、図9の中
段に示されるように、圧縮画像データの最初のブロック
(参照符号56,BLOCK1)の次に、リスタートマーカー
(RST0)が挿入され、以下、所定間隔をおいてリスター
トマーカーが順次、挿入されている。
【0132】また、OTIアウトサイド付加の場合は、下
段に示されるように、圧縮画像データの前にダミー白デ
ータを圧縮したブロック63が設けられ、所定間隔で、
リスタートマーカーRST0〜RSTnが順次、挿入されてい
る。ダミー白データは、メモリから読み出すときのタイ
ミングを調整するために挿入される。
【0133】そして、外付けの場合および内付の場合
は、共に、「1」,「4」,「2」,「3」の順に送信
がなされる。このとき、送信するべき圧縮画像データの
選択(検索)は、リスタートマーカーを目印にして行わ
れる。よって、所望のデータの選択(検索)が容易であ
る。
【0134】次に、図10を用いて、受信・伸長・プリ
ント処理の手順を説明する。受信側では、送られてきた
データの先頭マーカーコードの部を解析してプリント処
理に必要な情報を取得し、その情報に基づいて処理を行
う。
【0135】この場合、先頭マーカーコード部に、OTI
の取り扱いは受信側で自由に変更してもよい旨の情報が
記載されていれば、受信側は、OTI無し,OTI外付け,OT
I内付けを選択できる。但し、送信側でOTIが内付けされ
ている場合、受信側でさらに内付け処理を行うと、原画
像データの欠損の影響で画質が劣化するので、原則とし
て、OTIが外付けされて送信されてきた場合のみ、上述
した受信側での自由な選択を可能とするのが好ましい。
【0136】受信したデータは、図10の中央に示され
るような構造(フォーマット)となっている。OTIを付
加しない場合には、受信データを「2」,「3」の順に
プリント処理を行う。また、OTIを内付けする場合は、
「1」,「3」の順にプリントし、外付けする場合は、
「1」,「2」,「3」の順にプリントする。
【0137】次に、メモリ蓄積送信および受信処理の具
体的手順について、図11〜図14を用いて説明する。
【0138】図9に示した送信処理は、図11および図
12の一連の処理を実行することによって実現される。
ここで、図11は、画像メモリに先頭マーカーコード
(および白ダミーデータ)を蓄積するまでの処理(メモ
リ蓄積処理の前半)の手順を示す。
【0139】まず、オペレータがモード(例えば、JPEG
を用いたカラー画像の圧縮モード)を設定し、操作パネ
ルを操作してメモリへの蓄積処理を開始させる(ステッ
プ140)。次に、先頭マーカーコード部の作成する処
理を行う。ステップ141で先頭マーカーコード部の作
成を開始し、続いて、OTIを付加するか否かを判断する
(ステップ142)。OTI情報を付加しない場合は図4
で示したDRIマーカーに0(リスタートマーカーRSTを挿
入しないことを意味する)をセットする(ステップ14
3)。一方、OTI情報を付加する場合には、解像度に応
じてリスタートマーカ(RST)の挿入間隔を決定してDRI
マーカーに、その値をセットする(ステップ144)。
続いて、その他のマーカーコードやヘッダ情報等を作成
し(ステップ145)、先頭マーカーコード部画像メモ
リAに蓄積する(ステップ146)。これで、先頭マー
カーコード部の作成処理は終了する。
【0140】次に、OTI情報を外付けにより付加する場
合にダミー白データを生成する処理を行う。即ち。OTI
情報を付加するか、ならびに外付けするかを判定し(ス
テップ147,148)、外付けする場合、OTI情報の
サイズ分のダミー白ラインを作成し(ステップ14
9)、OTI情報の2値/多値変換と解像度変換を行い
(ステップ150)、多値ラインメモリ上に展開する
(ステップ151)。なお、ステップ149において作
成されるダミー白ラインデータは、図9に左下側に示さ
れる参照符号63に相当する。
【0141】そして、多値画像圧縮処理を行って圧縮画
像データをメモリAに蓄積し(ステップ152)、全ラ
インが終了するまでステップ149〜ステップ153ま
での処理を実行し(ステップ153)、全ラインが終了
すると、「RST0マーカー」を作成してメモリAに蓄積し
(ステップ154)、符号化処理の初期化を行う(ステ
ップ155)。このステップ155で作成される「RST0
マーカー」は、図9の左下側においてRST0と記載される
マーカーであり、圧縮された白ダミーデータ63に続い
てRST0マーカーが挿入される。これにより、次のブロッ
クの符号化において、実際の値で符号化が開始されるこ
とになり、前ブロックとの連鎖は断ち切られることにな
る。
【0142】なお、ステップ147,148において、
OTI情報を付加しない場合およびOTI情報を外付けしない
場合には、ステップ149〜ステップ155までの各処
理は行わない。これで、ダミー白データの作成処理は終
了する。
【0143】ここで、OTIを付加するか否かあるいは付
加の態様は、ページ単位毎に自由に変更でき、この場合
には、ページ毎にOTI設定条件を変更する場合の処理
(ステップ156)を実行する。このステップ156
は、現在のページについてのOTI設定を個別にセットす
る処理(ステップ157)を含む。
【0144】また、受信側におけるOTI情報の自由な取
り扱いを許可する場合には、その旨を通知するための処
理(ステップ159)を実行する。ステップ159は、
OTI情報を付加するか否かを判定する処理(ステップ1
60)と、外付けするかしないかを判定する処理(ステ
ップ161)と、図4に示したAPPマーカーもしくはCOM
マーカーに、受信側にてOTI情報の取り扱いを自由に変
更できる旨を記載する(ステップ162)。OTI情報が
外付けの場合にのみ、ステップ162の処理を行えるよ
うにするのは、内付けの場合は送信画像データの一部が
失われるので、受信側でさらに内付け処理を許すと原画
像データの欠損が大きくなって画質が低下するので、こ
れを防止するためである。
【0145】以上の処理が終了すると、次に、図12に
示す処理(メモリ蓄積処理の後半)を実行する。
【0146】まず、スキャナを用いて原稿を読取り(ス
テップ170)、A/D変換処理を施し(ステップ17
1)、シェーディング補正処理を行い(ステップ17
2)、多値ラインメモリに展開する(ステップ17
3)。続いて、読取り用色補正処理を実行し(ステップ
174)、多値画像圧縮処理を行ってメモりAに蓄積す
る(ステップ175)。
【0147】次に、全ラインの読み取りが終了したかを
判定する(ステップ176)。全ラインが終了していな
いときはOTI情報を付加するのか否かを判定し(ステッ
プ177)、OTIを付加する場合には、分割された一つ
のブロックについての処理、つまり、リスタートマーカ
ーRSTの挿入間隔分の処理が終了したか否かを判定する
(ステップ178)。
【0148】ステップ178で、1つのブロックの処理
が終了した場合には、続いて、OTI情報を外付けするか
内付けするかを判定し(ステップ179)、外付けの場
合にはステップ180を実行し、内付けの場合にはステ
ップ181を実行する。このステップ180,ステップ
181は共に、リスタートマーカー(RSTn(nは0
以上の整数であり、順次更新される))を作成してメモ
リAに蓄積する処理である。但し、ステップ180にお
いて、最初に作成・蓄積されるRSTマーカーの識別番号
は「1」(つまりRST1が作成・蓄積される)であり、一
方、ステップ181において、最初に作成・蓄積される
RSTマーカーの識別番号は「0」(つまり、RST0が作成
・蓄積される)である点に注意を要する。これにより、
図9の左下側に示されるように、外付けの場合には、圧
縮データ(BLOCK1)57に続いてリスタートマーカーRS
T1が挿入され、また、内付けの場合には、図9の左中央
に示されるように、圧縮データ(BLOCK1)56に続い
て、リスタートマーカーRST0が、挿入されることにな
る。
【0149】次に、符号化処理を初期化して(ステップ
182)、ステップ171に戻り、上述の処理を繰り返
す。ここでも、ステップ182の符号化処理の初期化に
より、次のブロックの符号化は、実際の値で符号化が開
始されることになり、前ブロックとの連鎖は断ち切られ
ることになる。
【0150】一方、ステップ176で全ラインが終了し
ていれば(ステップ176)、終端マーカーコード部を
作成して画像メモリAに蓄積する(ステップ183)。
そして、全ページについての処理が終了するまで、以上
の処理を繰り返す(ステップ184)。
【0151】以上の処理により、図9の左側および中央
に示すような送信用データがすべて準備されたことにな
る。したがって、次に、図13に示すメモリー送信処理
を実行する。
【0152】即ち、まず、OTI情報を付加した送信であ
るか否かを判定し(ステップ190)、OTI情報を作成
する(ステップ191)。そして、OTI情報をラスタイ
メージに展開し(ステップ192)、2値/多値変換と
解像度変換を行い(ステップ193)、多値ラインメモ
リ上に展開し(ステップ194)、多値画像を圧縮して
メモリBに蓄積する(ステップ195)。以上の処理
を、全ラインが終了するまで繰り返す(ステップ19
6)。
【0153】続いて、送信を開始し(ステップ19
7)、送信画像ファイルの先頭に付加される先頭マーカ
ーコード部を送信する(ステップ198)。この先頭マ
ーカーコード部は、図11のメモリ蓄積処理で生成して
メモリAに蓄積したものである。そして、OTI情報を付
加するか否かを判定し(ステップ199)、付加しない
のであれば、メモリAに蓄積された全ての圧縮データを
送信する(ステップ200)。
【0154】一方、ステップ199において、OTI情報
を付加するのであれば、まず、メモリBに蓄積されてい
るOTI情報の圧縮データを送信し(ステップ201)、
続いて、メモリAに蓄積されている、リスタートマーカ
ーRST0以降の圧縮データを送信する(ステップ20
2)。ここで、注目すべきは、OTI情報を内付けする場
合と外付けする場合とを区別することなく、RST0を目印
としてデータを検索して送信するだけでよいことであ
る。すなわち、図9の右側に示すように、ブロック
「1」,「4」を送信し、続いて、内付け・外付けを問
わず、ブロック「2」を送信すればよい。これは、図1
1のステップ154や図12のステップ177〜ステッ
プ181の各処理によって、図9の左側に示されるよう
な送信画像ファイルがあらかじめ構築されていることに
よる効果である。
【0155】次に、メモリAに蓄積されている終端マー
カーコード部を送信する(ステップ203)。すなわ
ち、図9の右側に示すように、「1」,「4」,「2」
に続いて、「3」を送信する。以上の各処理を全ページ
のデータを全て送信するまで、繰り返す(ステップ20
4)。
【0156】なお、ページ毎にOTI情報の設定を変更し
てよい旨を受信側に送信する場合には、処理205を実
行する。処理205は、現在のページについてのOTI情
報の設定をセットする処理(ステップ206)を含む。
以上で、送信側における送信処理が完了する。
【0157】次に、受信側における受信・データのプリ
ント処理の手順について、図14を用いて説明する。受
信されたデータは、図10に示すような構造となってお
り、図10の右側に示すような手順でプリント処理がな
される。
【0158】即ち、まず、マーカーコードを解析して、
送信されてきたデータについての情報を取得する(ステ
ップ210)。つまり、OTI情報が付加されているか、
分割してJEPG圧縮された画像データを含むか、リスター
トマーカーの挿入間隔はどのくらいか、受信側における
OTI情報の自由な取り扱いが許可されているか否か、と
いった種々の情報が取得される。
【0159】ここで、マーカーコードの解析の結果、付
加されているOTI情報について、受信側で自由に取り扱
ってよい旨が記載されていることがわかると(ステップ
211)、続いて、受信側のオペレータがOTI情報の付
加を希望しているか否かを判定する(ステップ21
2)。
【0160】もし、OTI情報の付加を望まないのであれ
ば、リスタートマーカーRST0を検索し、RST0以降のデー
タの伸長を開始し(ステップ213)、データの伸長処
理,プリントを順次行っていき、この処理を、全データ
のプリントアウト・全ページのプリントアウトが完了す
るまで行う(ステップ215,ステップ226)。これ
により、例えば、受信側で受信したカラー画像データの
みを出力したい場合には、送信画像データに発信元情報
が付加されていても、これを受信側でこれを削除でき
る。
【0161】また、ステップ212において、OTI情報
の付加を希望するのであれば、外付けをするのか否かを
判断する(ステップ216)。内付けを希望するのであ
れば、圧縮データ先頭からのデータの伸長処理を開始し
(ステップ217)、データの伸長及びプリント処理を
行う(ステップ218)。ここで、リスタートマーカー
RST0までの伸長処理が終了すると(ステップ219)、
次に、リスタートマーカーRST0ではなくRST1を検索し
て、RST1以降のデータについて伸長処理を再開し(ステ
ップ220)、データの伸長・プリント処理を順次、行
っていく。以上の処理を全データのプリントアウトが終
了するまで行う(ステップ222)。このようにして、
図10の右側・中央に示す「1」,「3」の手順でプリ
ント処理が行われる。以上の処理を、全ページについて
行う(ステップ226)。これにより、例えば、発信元
情報を外付けすると画像データを縮小する必要があるた
め画質が劣化するが、これを避けたい場合には受信側で
内付けに変更することにより、縮小率をそのままにして
出力でき、画質の劣化を防止できる。
【0162】また、ステップ216において、OTI情報
を外付けしたいのであれば、圧縮データの先頭からデー
タの伸長を開始し(ステップ223)、データの伸長・
プリント処理を続行し(ステップ224)、全データを
プリントするまで、同様の処理を繰り返し行う(ステッ
プ225)。以上の処理が全ページについて行われる
(ステップ226)。このようにして、図10の右下側
に示した順序で、プリント処理が行われる。
【0163】なお、ページ毎にOTIを付加するか否かを
制御する場合には、処理227を実行する。処理227
は、現在のページについて、OTI情報の設定をセットす
る処理(ステップ227)を含む。
【0164】本発明では、画像データをブロック単位で
分割して圧縮するので、そのブロックを単位として組み
合わせを変更したり、組み合わせる順序を変更すること
が容易にできる。したがって、本実施の形態のような、
多様な送受信(圧縮・伸長)処理を実行することが可能
となる。
【0165】なお、本実施の形態では、OTIを画像の先
頭に付加する場合を想定しているが、これに限定される
ものではない。例えば、図9において、OTI情報を送信
するタイミングを変更することにより、画像中の任意の
位置にOTIを付加することも可能である。
【0166】(実施の形態3)本実施の形態では、本発
明のブロック単位の分割圧縮,リスタートマーカーのも
つ識別情報等を活用して、前掲の2つの実施の形態より
も、さらに自由な送受信処理(圧縮・伸長,画像合成処
理)を行う。
【0167】図15(a)は、送信側で、発信元情報
(OTI)を画像データに外付けして送信し、受信側で、
奇数番のリスタートマーカーに対応するブロックの画像
データのみを組み合わせて合成し、これにOTIを外付け
してプリントする場合の画像データのフォーマットを示
している。
【0168】図15(b)では、OTI情報の代わりに他
の画像を用意し、種々の画像データ236〜237を、
リスタートマーカーを目印にして任意に組み合わせて合
成し、プリントする場合を示している。
【0169】例えば、応用例として、ファクシミリ装置
に簡単なワープロ機能(メッセージ入力機能)をもた
せ、メッセージと画像、ならびにメッセージを画像に挿
入する位置を示す情報(例えば、画像の中央に挿入)を
入力して、ブロック分割によるJPEG圧縮を施してメモリ
蓄積送信し、受信側で、マーカーコードに記載されてい
る情報やリスタートマーカーを目印として、所定の順番
でデータの伸長を行い、画像合成処理を施すことによ
り、画像の中央にメッセージが挿入された1枚の画像を
プリントアウトする、というようなことも行える。
【0170】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、画像デー
タをブロック単位で分割して圧縮するので、そのブロッ
クを単位として組み合わせを変更したり、組み合わせる
順序を変更することが容易にできる。したがって、発信
元情報の付加形態や付加位置を容易に変更できるように
なり、さらに、その他のメッセージの添付や画像合成等
の処理の自由度が向上するという効果がある。また、JP
EG規格に本来、備わっている冗長な機能を活用するの
で、JPEG規格を乱すこともなく、かつ実現が容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる通信装置の送信
分および受信部の要部の構成を示すブロック図
【図2】(a)JPEG圧縮データを従来方式でメモリ蓄積
送信する場合の問題点を説明するための図 (b)実施の形態1にかかるJPEG圧縮の特徴を説明する
ための図 (c)実施の形態1にかかる符号化条件の初期化の意義
を説明するための図
【図3】実施の形態1にかかるメモリ蓄積送信するべき
データのフォーマット例を示す図
【図4】JPEGベースラインプロセスにおける画像データ
のフォーマット例を示す図
【図5】実施の形態1における圧縮データのメモリへの
蓄積処理の手順を示す図
【図6】実施の形態1におけるメモリ送信処理の手順を
示す図
【図7】実施の形態1における受信側プリント処理の手
順を示す図
【図8】実施の形態1にかかる通信装置のハードウエア
構成の一例を示す図
【図9】本発明の実施の形態2におけるメモリ蓄積送信
の送信順を示す図
【図10】実施の形態2におけるプリント処理の順番を
示す図
【図11】実施の形態2におけるメモリへの蓄積処理
(前半)の具体的な手順例を示す図
【図12】実施の形態2におけるメモリへの蓄積処理
(後半)の具体的な手順例を示す図
【図13】実施の形態2におけるメモリ送信処理の具体
的な手順例を示す図
【図14】実施の形態2における受信側プリント処理の
具体的な手順例を示す図
【図15】本発明の実施の形態3にかかる画像合成の一
例を示す図
【符号の説明】
10 送信部 11 カラー写真画像 12 操作パネル 13 読み取り部 16 マーカーコード作成手段 17 発信元情報作成手段 20 符号化回路 25 リスタートマーカー挿入手段 26,27 メモリA,B 29,31 通信インタフェース 32 復号器 33 マーカーコード解析手段 34 処理順制御手段 35 メモリ 36 逆変換回路 39 画像合成回路 40 操作パネル 41 印刷設定手段 42 記録手段 43 復元画像 44 発信元情報(OTI)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419 H04N 1/21 H04N 1/387

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリ送信の画情報に発信元情報を付加
    する場合であって前記発信元情報を外付けする場合は、
    先ず発信元情報のライン数に対応するダミーデータの符
    号化情報を1ブロック目として生成し、符号化処理を初
    期化した後、1ページ分の画情報を所定ブロック単位で
    符号化処理を初期化しながら生成した符号化画情報をメ
    モリに格納し、一方、前記発信元情報を内付けする場合
    は、前記ダミーデータの符号化情報を1ブロック目とし
    て生成することなく、1ページ分の画情報を所定ブロッ
    ク単位で符号化処理を初期化しながら生成した符号化画
    情報をメモリに格納することを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 メモリ送信の画情報に発信元情報を付加
    する場合であって前記発信元情報を外付けする場合は、
    先ず発信元情報のライン数に対応するダミーデータの符
    号化情報を1ブロック目として生成し、符号化処理を初
    期化した後、1ページ分の画情報を所定ブロック単位で
    符号化処理を初期化しながら生成した符号化画情報をメ
    モリに格納し、一方、前記発信元情報を内付けする場合
    は、前記ダミーデータの符号化情報を1ブロック目とし
    て生成することなく、1ページ分の画情報を所定ブロッ
    ク単位で符号化処理を初期化しながら生成した符号化画
    情報をメモリに格納し、さらに、前記発信元情報を外付
    けする場合にのみ、マーカーコードに受信側で前記発信
    元情報の取り扱いを自由に変更できる旨を記載すること
    を特徴とする通信装置。
  3. 【請求項3】 発信元情報が外付けされた画情報を受信
    した場合であってマーカーコードに1ページ分の画情報
    を所定ブロック単位で符号化処理を初期化して符号化し
    た旨及び受信側で発信元情報の設定を変更できる旨が記
    載されている場合、受信側で前記発信元情報を削除す
    であれば、前記発信元情報は削除して前記画情報のみ
    出力する通信装置。
  4. 【請求項4】 発信元情報が外付けされた画情報を受信
    した場合であってマーカーコードに1ページ分の画情報
    を所定ブロック単位で符号化処理を初期化して符号化し
    た旨及び受信側で発信元情報の設定を変更できる旨が記
    載されている場合、受信側で発信元情報を外付けから内
    付けに変更するのであれば、まず前記発信元情報を読出
    し、次に画情報を構成する1ブロック目は読出さず2
    ロック目以降を読出して出力する通信装置。
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