JP2733465B2 - データ通信装置及び方法 - Google Patents

データ通信装置及び方法

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JP2733465B2
JP2733465B2 JP8116223A JP11622396A JP2733465B2 JP 2733465 B2 JP2733465 B2 JP 2733465B2 JP 8116223 A JP8116223 A JP 8116223A JP 11622396 A JP11622396 A JP 11622396A JP 2733465 B2 JP2733465 B2 JP 2733465B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は画像データを送信す
るデータ通信装置及び方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ワープロ等で扱われる文字データ
とFAX等で扱われる画像データを含む混在データを送
信するデータ通信装置があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
データ通信装置では、文字データ以外の画像データは1
画素を2値で表す2値データしか扱うことができないの
で、例えばモノクロ多値画像やカラー多値画像が上記画
像データに含まれている場合にも、全て画像データは2
値データとして扱われていた。 【0004】従って、例えば文字、文字以外の2値画
像、多値画像の3つが1画面内に混在する複雑な画像を
送信する場合には、画面内の一部の画質が劣化してしま
う。即ち、この様に3種類以上の異なる画像が混在する
画像を、画質を劣化させること無く送信することができ
なかった。 【0005】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
であり、文字データと、該文字データとはデータ形態の
異なる第1の種類の画像データと、該文字データとはデ
ータ形態の異なる第2の種類の画像データとにより表現
される1画面分の混在画像を、できるだけ画質を劣化さ
せることなく送信することができるデータ通信技術を提
供することを目的とする。 【0006】更には、通信相手先の機能に応じたデータ
通信を行うことを別の目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明のデータ通信装置によれば、文字データと、
該文字データとはデータ形態の異なる第1の種類の画像
データと、該文字データとはデータ形態の異なる第2の
種類の画像データとにより構成される1画面分のデータ
を発生する発生手段と、該発生手段により発生した1画
面分のデータを分割することにより前記文字データ、前
記第1の種類の画像データ、第2の種類の画像データの
各々を得る分割手段と、該分割手段により得られた各デ
ータを送信する送信手段とを有することを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。 【0009】図1は本発明の実施の形態を示すブロック
図であり、図2は上記実施の形態を示す斜視図である。 【0010】リーダ10は、所定原稿を読取って電気信
号を出力するものである。 【0011】又、リーダは2値画像域と写真画像等の様
な中間調画像域との像域を識別でき、後者に対してディ
ザ・パターン等で読み込む等の画像処理機能を持つ。 【0012】ファクシミリ本体20は、リーダ/プリン
タインタフェース21と、イメージコンプレッションユ
ニット(以下「ICU」という)22と、プログラムメ
モリ(以下「PMEM」という)23と、ビットムーブ
ユニット(以下「BMU」という)24と、イメージメ
モリ(以下「IMEM」という)25と、ビデオRAM
(以下「VRAM」という)26と、中央処理装置(以
下「CPU」という)27と、バス29と、コミュニケ
ーションコントロールユニット(以下「CCU」とい
う)30とを有する。 【0013】ICU22は、データを圧縮または伸長す
るものであり、符号化率を高くするためには、二次元圧
縮(高圧縮)が採用されている。PMEM23は、ファ
クシミリ本体20の周辺に設けられている入出力装置や
ファクシミリ本体内の各ユニットを制御するためのOS
プログラム、アプリケーションプログラムメモリエリア
を有し、また、キャラクタコードをイメージデータに変
換するためのフォントメモリエリアを有するものであ
る。 【0014】また、PMEM23は、メモリマネージメ
ントユニット(MMEU)を有し、ハードディスクから
CCU30を介して送信したり、CCU30からハード
ディスクへ格納したりするための伝送データのバッファ
としてのワークエリアも有している。なお、上記バッフ
ァは、ディスク、回線等の速度合せのためのものであ
る。又キー61による文章のコードデータを格納する。 【0015】BMU24は、CRT60において、画像
の編集(画像処理)を行なうものであり、所定画像を拡
大、縮小、回転、移動またはカット等を行なうものであ
る。 【0016】IMEM26は、4Mバイトを有し、リー
ダからの画像を格納したり、BMU24による編集画像
を格納したり、ICU22によって伸長したデータを格
納したり、キャラクタコードをイメージに変換したデー
タを格納するものである。ここで、混在文書情報の1頁
はビットイメージデータのブロックとキャラクタコード
データのブロックの合成で構成される。各ブロックデー
タは識別コードとブロック位置を示す属性コードを付し
てPMEM,IMEMに格納されたりする。尚属性コー
ドは各ブロックが伝送されるとき付与することもでき
る。 【0017】VRAM26は、CRT60に表示する画
像データを、ビットマップコードによって記憶するもの
である。 【0018】また、外部記憶装置として、ハードディス
ク装置50とフロッピーディスク装置51とが設けられ
ている。これらの装置は不揮発性メモリであるが、不揮
発性メモリとして、バックアップメモリを使用してもよ
い。 【0019】キーボード61は、文字等を入力するとと
もに、カーソルを使用してCRT60上の位置を指定す
るものである。62は、ポインティングデバイスの1つ
である。この他、プリンタ70が設けられている。 【0020】以上の構成において本実施の形態では、画
像データと文字コードデータをブロックに分割して通信
する。そして更に画像データにおいても2値画像領域と
中間画像領域(ないしは、2値画像であっても非常に細
かい画像領域)はそれぞれ別々のブロックに分割して各
領域に対応した圧縮処理を行ってデータ通信するもので
ある。 【0021】図5は、本実施の形態におけるCPU27
の制御動作を示すフローチャート図である。 【0022】図5のステップS1,S19においてデー
タの作成かデータの通信かを判別する。 【0023】オペレータは、データを作成する場合に
は、キーボード61により装置をデータ作成モードに
し、データを送信する場合には、キーボード61により
装置をデータ送信モードにする。又、ステップS19で
は、回線からの呼び出し信号の有無を判別する。 【0024】データ作成の場合は、ステップS1からス
テップS2に進み、データ通信の場合はステップS19
からステップS20に進む。 【0025】ステップS2,S3では、作成するデータ
がキャラクタデータかイメージデータかを判別する。オ
ペレータはデータ作成する場合、CRT60の表示を見
ながら1頁づつ原稿データを作成して行くが、この時、
1頁の原稿を全てキャラクタデータ、或いは全てイメー
ジデータ、或いはキャラクタデータとイメージデータの
混在データにすることが出来る。オペレータはこれから
入力するデータがキャラクタデータか或いはイメージデ
ータかをキーボード61により指示し、装置をキャラク
タ入力モード,イメージ入力モードにする。CPU27
はステップS2,S3でキャラクタ入力モードか、イメ
ージ入力モードかを判別する。 【0026】ステップS2でキャラクタ入力モードと判
断すると、ステップS5において1頁の原稿においてキ
ャラクタデータが入力される領域データ(ブロック領
域)とキャラクタの形式(文字の大きさ、或いは、文字
の配列等)のデータを入力する。これらの領域データ,
形式データは、オペレータがキーボード61,マウス6
2によって入力される。 【0027】ステップS5で文字領域データと文字形式
データを入力すると、ステップS6,S7で入力するキ
ャラクタデータと一緒にPMEM23にブロックデータ
として格納する。 【0028】ステップS3でイメージ入力モードと判断
するとステップS8に進み、ステップS8においてイメ
ージデータが入力されるブロック領域データを入力す
る。 【0029】ステップS9においてリーダ10により読
み取られた原稿のイメージデータを入力し、IMEM2
5に順次格納すると共にリーダ10よりイメージデータ
とともに送られてくる像域データに基づいてPMEM2
3に像域分離テーブルを作成する。リーダ10は、例え
ば図3の様な原稿を読み取るとリーダ/プリンタインタ
ーフェース21を介してイメージの画像のアドレスデー
タ(X,Y)、及び画像属性データ(例えば2値画像か
或いは中間調画像かのデータ)をイメージデータと一緒
に出力する。CPU27はイメージデータをIMEM2
5に格納しながら、リーダ10より送られてくるアドレ
スデータと画像属性データに基づいて図4に示す様な像
域分離テーブルをPMEM23に作成する。 【0030】ステップS10において、PMEM23の
像域分離テーブルの先頭ブロックにポインタをセットす
る。 【0031】ステップS11,S12において該当ブロ
ックが2値画像か、中間調画像かを判断し、2値画像で
あればステップS15で2値画像の圧縮処理例えばMH
(モディファイドハフマン)符号化、MR(モディファ
イドリード)符号化、MMR(モディファイドモディフ
ァイドリード)符号化等の処理を行う。そしてステップ
S16においてブロックの符号化属性データ(例えばM
H,MRで符号化していることを示すデータ)をブロッ
クにセットし、ステップS17に進む。 【0032】又、ステップS12で当ブロックが中間調
画像と判断するとステップS13において中間調画像の
圧縮処理、例えばディザパターン用の圧縮処理、或い
は、圧縮を行わない(非圧縮)等を行う。そして、ステ
ップS14でブロックの符号化属性データをステップS
16と同様にセットしステップS17でテーブルポイン
タをインクリメントし、ステップS18において次のブ
ロック有と判断するとステップS11に戻る。 【0033】こうしてイメージデータの圧縮処理が終了
し、ブロックデータが作成されるとステップS18から
S2に戻る。こうして作成されたデータは、原稿名が付
加され、ハードディスク装置50に格納される。 【0034】上述の様にステップS2〜ステップS18
により1頁の原稿データが作成されるとオペレータはキ
ーボード61,ポインティングデバイス62により1頁
の原稿完了の入力を行い、更に次頁の原稿を作成する場
合には、ステップS2〜ステップS18を繰り返すこと
により作成して行く。そして送信データの作成が終了す
るとデータ作成終了の入力をキーボード61より行う。 【0035】ステップS4においてデータ作成終了入力
を判別するとステップS4よりステップS19に進む。 【0036】オペレータにより、データ通信モードが選
択されると、ステップS19よりステップS20に進
み、データ送信であるかどうかを判別し、データ送信で
あればステップS21に進み、データ受信であれば受信
ルーチンへ進む。 【0037】データを送信する場合、オペレータは、送
信する原稿名を入力しハードディスク50に格納されて
いる原稿データの中から送信する原稿を指定する。そし
て、原稿データを送信する相手先の電話番号を入力す
る。 【0038】ステップS21においてオペレータにより
入力された相手先と回線を接続する為に回線40に対し
てCCU30により電話番号の発呼動作を行う。そして
相手先と回線が接続されたことをステップS22で確認
するとステップS23で相手先の装置との間でCCIT
T勧告の通信手順(プロトコル)を行う。このプロトコ
ルにおいてキャラクタコードデータとイメージデータの
混在データを受信可能かどうかを判断し、受信可能であ
ればデータ送信を行う。 【0039】ステップS24,S25,S26において
まずハードディスク50より送信原稿を1頁づつ読み出
し、更に1頁のデータをブロック単位で送信する。こう
して原稿データの送信が終了すると、ステップS27で
回線を解放する。 【0040】図6はデータ受信の場合のCPU27の制
御動作を示したフローチャート図である。 【0041】図5のステップS20でデータ受信と判断
すると図6の受信ルーチンに進み、図6のステップR1
においてCCITT勧告のプロトコルを行う。そしてこ
のプロトコルにより受信可能と判断するとプロトコルに
より決定された受信モードに設定しステップR2,R
3,R4でデータの受信を行い、受信したデータを順次
ハードディスク50に格納してゆく。そして、データ受
信が終了すると回線を開放した後、ステップR5以下で
受信データをプリントアウトする。 【0042】ステップR5において、受信したデータを
ハードディスク50より1頁分読み出してPMEM23
に格納し、更にステップR6において1頁のデータがど
のようなブロックで構成されているかを示すブロック構
成データを入力して、そのブロック単位でデータをドッ
トデータに展開するべく、まず1つのブロックのデータ
を入力する。 【0043】そしてステップR7で入力したブロックデ
ータがキャラクタコードデータであればステップR8で
ブロックデータに付加されているアドレスデータと形式
データに基づいてキャラクタコードをPMEM23のキ
ャラクタジェネレータによりドットデータに展開し、I
MEM25の該ブロックに相当とする領域に格納する。 【0044】又、ステップR9において入力したブロッ
クデータがイメージデータであると判断し、更にステッ
プR10,R12においてイメージデータが2値画像デ
ータか、或いは、中間調画像データかの判断を行う。そ
して2値画像データであればステップ%R11でブロッ
クの符号化属性データに基づいて伸長処理(例えばM
H,MR,MMRの復号化)を行い、伸長したイメージ
データをIMEM25の1頁のメモリにおける該ブロッ
クに相当する領域に格納する。 【0045】ステップR12で中間調画像であると判断
するとステップR13でステップR11と同様に中間調
画像に応じた伸長処理を行い伸長したデータをIMEM
25のブロック領域に格納する(中間調画像が非圧縮の
ときは、そのままIMEM25に格納する)。 【0046】このようにしてキャラクタコードデータ、
イメージデータをブロック単位でドットデータに展開
し、ステップR14で1頁を構成する全ブロックのデー
タの展開が終了し、IMEM25に1頁の原稿のドット
データが格納されるとステップR15においてIMEM
25よりドットデータを順次読み出してプリンタ70で
プリントアウトする。そして、1頁のデータのプリント
アウトが終了すると次頁のデータのプリントアウトを行
う。 【0047】以上の様に本実施の形態では、キャラクタ
コードデータとイメージデータが混在する文書において
キャラクタコードデータとイメージデータを夫々ブロッ
クに分割して送信(又は受信)し、更にイメージデータ
においても2値画像と中間調画像(又は非常に細かい画
像、複雑な画像)をブロックに分割し、夫々、中間調画
像或いは2値画像に応じた圧縮処理を行うので単にイメ
ージデータとキャラクタコードデータとに分割するもの
に比べてより効率的なデータ伝送を行うことが出来る。
尚本実施の形態では、イメージデータにおいて、2値画
像領域と中間調画像領域は自動的に分割されるがオペレ
ータがキーボード61,ポインティングデバイス62に
よりマニュアルで分割するようにも構成可能である。 【0048】図7は、2値画像領域と中間調画像領域を
自動的分割する為の一例を示したフローチャート図であ
る。 【0049】以下、2値画像領域と中間調画像領域の自
動分割について説明する。 【0050】リーダ10により読み取られた原稿データ
は図8の(a),(b)に示す小ブロックデータ単位
(例えば4×4=16ドットで構成されるブロック)で
リーダ10から出力される。このときリーダ10はこの
小ブロックデータSに加えて、小ブロックデータSが中
間調画像か或いは2値画像かを示す識別データ小ブロッ
クデータのアドレスデータ(X,Y)を同時に出力す
る。 【0051】リーダ10による小ブロックSが中間調画
像か2値画像かの判定は、図8の(b)に示すP1〜P
16(画素の濃度を示すデータ)の最大値Pmaxから最
小値Pminを減算した値が所定レベルαより大いかど
うかを判断することにより行う。例えば濃度レベルを8
レベルとしてαを4と設定すると、Pmax=6でPm
in=5の場合はα=4より小さくなり小ブロックSは
中間調画像ブロックと判断され、Pmax=7でPmi
n=1の場合はα=4より大きくなり小ブロックSは2
値画像ブロックと判断される。 【0052】図7のステップM1においてCPU27
は、PMEM23の像域分離テーブルを作成する為の小
ブロックテーブルを初期設定する。そしてステップM2
においてリーダ10より小ブロックデータSn,mを入力
し、IMEM25に格納する。 【0053】ステップM3において小ブロックデータS
n,mに付加されている識別データに基づいて小ブロック
データSn,mが中間調画像かどうかを判別し、中間調画
像であればステップM4に進み、2値画像であればステ
ップM8に進む。 【0054】ステップM3で小ブロックデータSn,m
中間調画像と判断しステップM4に進むと、現ブロック
領域が中間調領域かどうかを判断し、現ブロック領域が
中間調領域であればステップM12に進み、現ブロック
領域が中間調領域でなければステップM5に進む。 【0055】ステップM5,M6では小ブロックデータ
n-1,m、Sn,m-1が中間調画像かどうかを判断し、小ブ
ロックデータSn-1,m、Sn,m-1の両方が中間調画像の時
ステップM7に進み、以降のデータが中間調画像である
ことを示す。データをその小ブロックのアドレスデータ
とともにPMEM23の小ブロックテーブルに格納す
る。 【0056】ステップM3で小ブロックデータSn,m
2値画像であると判断し、ステップM8に進むと、ステ
ップM8において現ブロック領域が2値画像領域である
かどうかを判断して、2値画像領域であればステップM
2に進み、2値画像領域でなければステップM9に進
む。 【0057】ステップM9,M10では、小ブロックデ
ータSn-1,m、Sn,m-1の両方が2値画像であればステッ
プM11で以降のデータが2値画像であることを示すフ
ラグをPMEM23の小ブロックテーブルにその小ブロ
ックのアドレスデータとともに格納する。 【0058】そしてステップM12において小ブロック
ポインタをインクリメントし次の小ブロックデータの判
別に向かう。 【0059】このようにしてリーダ10より出力される
小ブロックデータの判別を行いPMEM23の小ブロッ
クテーブルを作成する。こうして全データの判別が終了
するとステップM14において、小ブロックテーブルを
基にイメージをブロック領域に分割する。ステップM1
4におけるブロック分割は以下の様にして行う。 【0060】即ち、小ブロックテーブルの1つの中間調
領域において2値画像から中間調に変化したことを示す
フラグの付加されたアドレスデータ(X,Y)内で最小
のXminと最小のYminを選択し、次に中間調から
2値画像に変化したことを示すフラグの付加されたアド
レスデータ(X,Y)の最大のXmaxと最大のYma
xを選択する。この(Xmin,Ymin)を中間調ブ
ロック領域の開始アドレスとし(Xmax,Ymax)
を中間調ブロック領域の終了アドレスとする。こうして
得られた中間調画像ブロック領域の開始アドレスと終了
アドレスに基づいてステップM15において図4に示す
様な像域分離テーブルを作成する。 【0061】尚、以上で説明した画像領域の自動分割は
ほんの一例であり、以上で説明した自動分割に限るもの
ではない。 【0062】尚、中間調画像データはリーダ10からの
データをA/D変換して1画素8ビットの階調コードで
構成されるものでこれらの集合からなる中間調ブロック
を送信する場合は、所定ビット数のデータ毎にパケット
送信され、受信側においては受信した所定ビット数毎の
バケットデータを組み立て、画素8ビットの中間調画像
ブロックが再生される。従って、輝度変調又はパルス巾
変調により上記階調コードに対応して中間調を再現でき
るいわゆる多値プリンタを受信記録部70として有する
ものであれば、送信中間調画像ブロックを忠実に受信記
録できる。 【0063】以上の実施の形態では画像領域を2値画像
領域と中間調画像領域に分割してデータ送信している
が、受信側の装置の機能によっては中間調画像を処理で
きない場合がある。そこで以下他の実施の形態として相
手先(受信先)の装置が中間調画像の多値コードを処理
出来ない場合には、中間調画像(多値コード)を2値画
像(“1”,“0”)即ちディザ法等による擬似中間2
値信号に変換して1つの2値画像領域としてキャラクタ
ブロックと2値画像ブロックの送信を行い、相手先が中
間調画像を受信出来る場合にはキャラクタブロックと1
画素1ビットで示される2値画像ブロック及び1画素8
ビットで示される中間調画像ブロックの送信を行うこと
について説明する。 【0064】尚他の実施の形態ではハードディスク装置
50に格納されているデータの送信を行うものであり、
該データの作成については既に上述したのでここでは省
略する。又、他の実施の形態の構成も図1と同じであ
り、CPU27の制御プログラムが異なるものである。 【0065】図9は他の実施の形態におけるCPU27
の制御動作を示したフローチャート図である。 【0066】図9のステップN1においてCPU27
は、オペレータによりキーボード61の送信指令が入力
されたかどうかを判別し送信指令入力と判別するとステ
ップN2に進み、ステップN2においてオペレータがキ
ーボード61によって入力したデータの送信相手先の電
話番号に基づいて回線40に発呼動作を行う。そしてス
テップN3において所定時間が経過するまでに相手先と
回線がつながったかどうかを判断し、相手先と回線がつ
ながるとステップN4に進む。 【0067】ステップN4においては相手先の装置と通
信手順の交換(プロトコル)を行い、このプロトコルに
よって相手先装置の種類(相手先がG4ファクシミリ
か、ミクストモード端末か、テレテックスか等)及び相
手先の通信機能(キャラクタコード受信可能か、中間調
処理可能か等)の情報を受信し、この相手先情報に基づ
いて通信モードを決定する。そして、相手先の情報に基
づいて送信データを相手先装置が受信可能な形態にデー
タ変換する。例えば相手先がG4ファクシミリ装置のク
ラス1機でイメージデータしか受信できない場合にはキ
ャラクタコードをフォトデータに展開し、全てのデータ
を1画素1ビットのイメージデータに変換した後必要に
応じ圧縮符号化して送信する。又、相手先が中間調画像
の処理(中間調の多値コードの処理)が出来ない場合に
は中間調画像は全てディザ等の疑似中間調の2値画像に
変換して送信する。 【0068】次にステップN4で相手先とのプロトコル
が終了するとステップN5に進み、ステップN5におい
てプロトコルの結果に基づいて相手先装置が中間調画像
データの受信が可能かどうかを判断し、中間調画像デー
タの受信が可能であればステップN10に進んで送信デ
ータをハードディスク装置50より読み出してステップ
N11でブロックデータの送信を行い、中間調画像デー
タの受信が出来なければステップN6に進む。中間調画
像データの送信はCCU30においてパラレルな8ビッ
トコード信号をシリアルな8ビットコード信号に変換し
て回線に送り込む。 【0069】ステップN6では送信データをハードディ
スク装置50より読み出し、ステップN7で中間調画像
ブロックが存在するかどうかを送信データの頭に付加さ
れている送信データのブロック構成情報に基づいて判別
し、中間調画像ブロックが無ければステップN11に進
み、中間調画像ブロックが有ればステップN8,N9に
おいて中間調画像を2値画像に変換する。この中間調画
像の2値画像変換はハードディスク50に格納する際に
実行する。 【0070】こうして全中間調画像ブロックを2値画像
ブロックに変換し、ブロックの属性を中間調画像から2
値画像に変更するとステップN9からステップN11に
進む。 【0071】ステップN11,N12,N13,N14
において、図5のステップS24,S25,S26,S
27と同様にデータの送信を行う。 【0072】以上の様に他の実施の形態では、相手先が
中間調画像の処理が可能であれば送信データをキャラク
タコードブロック、2値画像ブロック、中間調画像ブロ
ックとして送信し、相手先に中間調画像処理機能が無け
れば中間調画像ブロックを2値画像ブロックに変換して
送信データをキャラクタコードブロック、2値画像ブロ
ックとして送信するので、相手先の機能に応じてデータ
送信することが出来る。 【0073】又、上述した他の実施の形態では、キャラ
クタコードブロック、2値画像ブロック、中間調画像ブ
ロックの3つのブロックに分割された送信データの変換
を行っているが、予め相手先が中間調画像処理出来ない
ことが判明している場合には、原稿読取データの画像領
域を2値画像領域と中間調画像領域に分割処理せずに、
文字等の線画は所定でスライスし、写真等の中間調画は
ディザパターンで2値化しいずれも2値画像して扱う様
にしてもよい。 【0074】ところでカラー原稿をB,G,R成分に色
分解して読取って、1画素をそれらの成分に分けて伝送
する場合がある。このカラー成分からなるブロックを伝
送文書の1頁中に混在させて伝送することができる。そ
れは1画素中の各カラー成分毎に8ビットを割当て、1
画素、計24ビットを対応させてカラーブロックを構成
し、カラーブロックであることの識別符号(属性)で付
して伝送することで、受信側にカラー再生の機能があれ
ば、そのブロックに限り各成分データに基づいてカラー
演算を行いY,M,Cの色材を選択しカラープリンタ等
でその記録が可能となる。 【0075】他方受信側にカラー再生の機能ではなくモ
ノクロの機能しかない場合、送信側では前記中間調の場
合と同様相手情報に基づきカラーブロックを単なるモノ
クロの中間調ブロックに変換する。これはB,G,R成
分のデータからY,I,Q成分のデータに変換し、明度
Yだけのデータを抽出しモノクロ中間調データに変換す
る。そして、他の本来のモノクロ中間調ブロックと同じ
ブロックに含ませて、ブロック境界情報(ブロックの大
きさ,ブロック毎の属性データ等)を削除して大きなブ
ロックに変換して伝送することになる。 【0076】 【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、文字
データと、該文字データとはデータ形態の異なる第1の
種類の画像データと、該文字データとはデータ形態の異
なる第2の種類の画像データとにより表現される1画面
分の混在画像を、できるだけ画質を劣化させることなく
送信することができる。 【0077】また通信相手先の機能に応じて上記送信さ
れる混在データの1部のデータ形態を変換して送信する
ので、通信相手先の機能に適したデータ送信ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本実施例の構成を示すブロック図 【図2】本実施例のデータ通信装置の斜視図 【図3】イメージデータの例を示した図 【図4】像域分離テーブルを示した図 【図5】本実施例のフローチャート図 【図6】受信ルーチンを示したフローチャート図 【図7】イメージ領域の自動分割を示したフローチャー
ト図 【図8】小ブロックデータを示した図 【図9】他の実施例のフローチャート図 【符号の説明】 10 リーダ 20 ファクシミリ装置本体 21 リーダ/プリンタインタフェース 22 ICU 23 PMEM 24 BMU 25 IMEM 26 VRAM 27 CPU 29 バス 30 CCU 40 回線 50 ハードディスク装置 51 フロッピーディスク装置 60 CRT 61 キーボード 62 マウス 70 プリンタ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.文字データと、該文字データとはデータ形態の異な
    る第1の種類の画像データと、該文字データとはデータ
    形態の異なる第2の種類の画像データとにより構成され
    る1画面分のデータを発生する発生手段と、 該発生手段により発生した1画面分のデータを分割する
    ことにより前記文字データ、前記第1の種類の画像デー
    タ、第2の種類の画像データの各々を得る分割手段と、 該分割手段により得られた各データを送信する送信手段
    とを有することを特徴とするデータ通信装置。 2.更に、前記分割手段による分割で得られた各データ
    が示す画像が1画面内に存在する位置を特定する位置情
    報を、前記送信手段により送信される各データに付加す
    る付加手段を有することを特徴とする請求項1に記載の
    データ通信装置。 3.更に、前記分割手段による分割で得られた各データ
    の種別を示す種別情報を付加することを特徴とする請求
    項1に記載のデータ通信装置。 4.更に、前記送信手段が前記各データを送信する相手
    先の機能を判断する判断手段を有し、前記送信手段は、
    該判断手段による判断の結果に応じて前記相手先に送信
    されるデータの一部のデータ形態を変換して送信するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のデータ通信装置。 5.文字データと、該文字データとはデータ形態の異な
    る第1の種類の画像データと、該文字データとはデータ
    形態の異なる第2の種類の画像データとにより構成され
    る1画面分のデータを発生する発生ステップと、 該発生ステップで発生した1画面分のデータを分割する
    ことにより前記文字データ、前記第1の種類の画像デー
    タ、第2の種類の画像データの各々を得る分割ステップ
    と、 該分割ステップで得られた各データを送信する送信ステ
    ップとを有することを特徴とするデータ通信方法。
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