JP2003209443A - 温度補償装置およびその装置を備えた電子機器 - Google Patents

温度補償装置およびその装置を備えた電子機器

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JP2003209443A
JP2003209443A JP2002356963A JP2002356963A JP2003209443A JP 2003209443 A JP2003209443 A JP 2003209443A JP 2002356963 A JP2002356963 A JP 2002356963A JP 2002356963 A JP2002356963 A JP 2002356963A JP 2003209443 A JP2003209443 A JP 2003209443A
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variable
capacitance
temperature
function
signal
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JP2002356963A
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Sebastien Amiot
セバスティアン、アミオ
Bertrand Duloy
ベルトラン、デュロワ
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Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips Electronics NV
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B5/00Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input
    • H03B5/02Details
    • H03B5/04Modifications of generator to compensate for variations in physical values, e.g. power supply, load, temperature
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L1/00Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply
    • H03L1/02Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only
    • H03L1/022Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only by indirect stabilisation, i.e. by generating an electrical correction signal which is a function of the temperature
    • H03L1/023Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only by indirect stabilisation, i.e. by generating an electrical correction signal which is a function of the temperature by using voltage variable capacitance diodes

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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】電子機器に使用されるトランジスタの真性容量
の変化を補償する補償装置を備えた電子機器を提供す
る。 【解決手段】電子機器は、補償装置602が可変容量と
して作用する手段の組合せを備えていることを特徴と
し、それが影響を補償するように可変容量は温度の関数
として変化し、また可変容量は真性容量に接続されてお
り、電圧制御発振器の周波数ドリフトを補償するのに有
利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御端子を有する
少なくとも1つのトランジスタおよび温度の関数として
可変値を伴う真性容量ジャンクション(intrinsic capa
citance junction)を備え、前記トランジスタは、前記
真性容量ジャンクションの変化の影響を補償するための
補償装置を伴う。
【0002】本発明は、共振回路を備えた電子装置に多
数の用途があることに注意されたい。
【0003】
【従来の技術】従来からトランジスタは、温度の関数と
して可変値を伴ういくつかの真性容量ジャンクションを
有することが知られている。特に、真性容量(intrinsi
c capacitances)の1つは、トランジスタの入力端子
(バイポーラトランジスタにおけるベース、電界効果ト
ランジスタにおけるゲートと呼ばれている)と出力端子
(バイポーラトランジスタにおけるコレクタ、電界効果
トランジスタにおけるドレインと呼ばれている)との間
に接続されている。ミラー効果(Miller effect)のた
めに、この真性容量はトランジスタのゲインによって増
幅された値を有し、従って、他の真性容量に対して有利
である。この真性容量は温度によって上昇する。
【0004】それが低い値を有していても、この真性容
量は、温度が上昇したときに、特に、電子装置が共振回
路を含む場合に、電子機器の動作の安定性に不利とな
る。実際に、共振回路が一般に並列に構成されたインダ
クタンスおよび容量(非真性容量(extrinsic capacita
nce)と呼ばれる)を含み、並びに、共振回路がトラン
ジスタを伴う場合には、その真性容量の容量性の影響
は、非真性容量へのカップリングによって累積する。こ
れにより、温度が変化したときに、共振回路によって生
成される信号の周波数の変化が生じ、共振回路の周波数
変動(frequency drift)がそれに伴って生じ、電子機
器の動作を不安定にする。
【0005】米国特許6,043,720には、真性容
量ジャンクションが温度の関数として変化する増幅トラ
ンジスタを備え、補償装置を伴う電子回路が記載されて
いる。温度の関数としてレベルが変化するバイアス信号
を生成する手段が設けられ、そのバイアス信号は、前記
トランジスタの真性容量の変化の影響を補償するために
電気回路のバイアスを変更する。正および負の温度係数
を有する追加的抵抗も設けられている。
【0006】
【特許文献1】米国特許6,043,720
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの補償手段には
いくつかの制限がある。
【0008】実際に、先行技術文献に用いられている手
段が発振器のバイアスパラメータの直接的変更から成る
限りにおいて、この解決策には、発振器の発振条件がも
はや予期できず、発振器の動作の不安定性を招き、さら
に、その動作が停止するという危険性がある。
【0009】一方で、多数の要素が導入されるという点
で、使用される手段には補償パラメータの困難な調節が
要求される。パラメータのこの調節は、同一の要素がわ
ずかな特徴を有し得るので、与えられた発振器のみのた
めに特別に保証される。これは、バイアスパラメータの
調節が各発振器に対して実行されなければならないこと
を意味する。
【0010】さらに、使用されている要素が多数である
ために、その解決策は、集積回路内に集積することが困
難になりかつコスト高になる。
【0011】本発明の目的は、電子機器に使用されるト
ランジスタの真性容量の変化を補償する改善された補償
装置を備えた電子機器を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的のために、補
償装置は、可変容量として作用する手段の組合せを備え
ていることを特徴とし、それが前記影響を補償するよう
に、該可変容量は温度の関数として変化し、該該可変容
量は前記真性容量に接続されている。
【0013】可変容量は、その変化が可変容量および真
性容量に関する容量性の影響の累積による電子機器の動
作における真性容量の変化の影響を補償する。
【0014】このような解決策の利点は、真性容量に対
して直接に作用することであり、電子機器のバイアスパ
ラメータ(bias parameters)に作用することによっ
て、先行技術文献におけるもののように間接的ではな
い。実際に、本発明に従った補償装置は電子機器を構成
する要素のバイアスには作用しない。このことは、バイ
アスパラメータを変更することなしに補償装置が電子機
器に容易に導入され得るという点で、使用上の大きな自
由度を本発明に与える。従って、この提案された解決策
は、バイアスパラメータの変更によって生じる、前記電
子機器の動作の安定性の総ての変動を防止する。
【0015】本発明は、手段の組合せが、温度の関数と
してレベルが変化するバイアス信号を発生する手段と、
前記バイアス信号によって逆バイアスされるジャンクシ
ョンであって、逆バイアスされた該ジャンクションが前
記制御端子に接続されているところのジャンクションと
を備えていることによっても特徴付けられる。
【0016】前記手段の組合せは、必要な構成要素の数
が少ないので経済的な解決をもたらす。
【0017】本発明は、逆バイアスされたジャンクショ
ンの特性から、特に、所与のバイアス信号に対して所与
の容量が存在することから利点が得られる。発生手段に
ダイオードを付随させることは、温度が変化したときに
可変容量として動作させる。
【0018】単一のジャンクションを使用すること自体
が、高価な部品であるバリキャップタイプ(varicap ty
pe)のダイオードを必要としないので有利である。
【0019】この解決策は、補償装置とトランジスタ
(該トランジスタの真性容量は変更されなければならな
い)との接続には、該トランジスタの逆バイアスジャン
クションの単一接続しか含まれないために簡単であると
いう理由によっても有利である。
【0020】本発明は、発生手段が、温度の関数として
変化し得る電流を発生するために直列に構成された一組
のジャンクションと、前記バイアス信号を発生させる前
記可変電流のカレントミラー回路とを備えていることを
も特徴とする。
【0021】このような発生手段は、温度が変化した場
合に、単調に振幅が変化するバイアス信号を発生するこ
とができる。これらの発生手段は、電子産業において現
に使用されている要素であり、よって、経済的な解決に
繋がる。
【0022】本発明は上述の特徴を有する補償装置にも
関する。
【0023】本発明は、上述の特徴を有する少なくとも
1つの補償装置を備えた集積回路にも関する。
【0024】特に、本発明は、RF信号を受信するため
のチューナタイプ(tuner type)の電子機器に関し、該
チューナは、上述の特徴を有する少なくとも1つの補償
装置を備えている。
【0025】一般に、チューナは、入力されたRF信号
のうちの所与のチャネルを選択するために用いられるい
くつかの選択フィルタおよび、前記チャネルの周波数変
動に影響する混合器への信号を発生する少なくとも1つ
の発振器を備えている。そのフィルタとは対照的に、一
般に、発振器は、発振を維持する目的で、負のコンダク
タンスを生じるトランジスタタイプの能動素子を備えて
いる。選択フィルタの周波数および発振器の周波数は、
発振器により発生した信号の周波数を安定させる位相ロ
ックループ(以下、PLLと示される)から発生した固
有の可変制御電圧を用いて調節される。
【0026】トランジスタタイプの前記能動素子は、温
度によって変化する真性容量を有する。この真性容量の
変化が発振器から発生した信号の周波数の変化を引き起
こすことを防止するように、PLLから発生した制御電
圧は変更される。
【0027】この制御電圧が固有である限りにおいて、
変更された制御電圧は、異なるフィルタにも適用され、
結果的に、チャネルの通常のフィルタリング周波数を変
動させる。この変動は、フィルタの選択性を損ねるとい
う理由だけでなく、フィルタリングされた信号のチャネ
ルの幅が不均一な周期で減衰するということも理由でも
不利になる。
【0028】チューナにおいて本発明に従った補償装置
を使用することは、制御信号を変更することなく、前記
トランジスタの真性容量の変化の補償を可能にするの
で、特に有利である。このように発振器が内部的に補償
されるので、それはフィルタの変動を回避し、温度が変
化したときにチューナの動作のより良い直線性(a bett
er linearity of operation)を導く。
【0029】本発明は、上述の特徴を有する少なくとも
1つの補償装置を設けたチューナを備えたテレビ信号受
信器にも関する。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明のこれらのおよび他の特徴
は、以下に非限定的に記述された実施の形態に関して説
明され、それらにより明らかにされる。
【0031】図1は、本発明に従った補償装置101の
動作原理を図示している。
【0032】本発明に従った補償装置101は、バイア
ス信号Vtempを発生する手段102および、該バイ
アス信号によって逆バイアスされるジャンクション10
3を備えている。バイアス信号Vtempは、温度Tが
変化したときに、レベルが変化する特性を有する。手段
102および103の結合は、温度の関数として可変な
値を有する容量Cvarと等価である。
【0033】この容量Cvarが温度の関数として可変
値を有する真性容量を有するトランジスタに接続されて
いる場合には、それは前記真性容量の影響を補償する。
【0034】ジャンクション103は、特に、ダイオー
ド、例えば、ショットキータイプのダイオード、または
トランジスタのジャンクションに対応し得る。
【0035】図2は、温度Tの関数としてバイアス信号
tempを供給し得る回路の実施の形態を示してい
る。
【0036】この回路は、温度の関数として可変な値を
有する電流Iを発生させるため、直列に配列されたジャ
ンクションJ1、J2、J3、J4の一群を備えてい
る。これらのジャンクションは、この場合、ベース−コ
レクタ間ジャンクションが短絡しているトランジスタに
よって構成されている。同一値の抵抗器R1polおよ
びR2polは、異なる要素をバイアスする役目を有す
る。トランジスタT1のジャンクションと類似の特性を
有するジャンクションJ1を伴うことで、トランジスタ
T1はカレントミラーを構成する。このときトランジス
タT1のエミッタ電流は電流Iに等しい。抵抗器R
outは、電流Iが横切るときに、その端子においてバ
イアス信号Vtempを発生し得る。
【0037】図3は、温度の関数としてバイアス信号V
tempの変化の具体例を示しており、図2を参照して
記述されたタイプの回路によって得られる。このバイア
ス信号は、温度が上昇したときにそのレベルが単調に上
昇することを示す。
【0038】図4は、図3を参照して記述されたバイア
ス信号Vtempによってジャンクションが逆バイアス
されたときに、温度の関数として可変容量Cvarの変
化の具体例を図示している。バイアス信号V
tempは、温度が上昇したときに上昇し、可変容量C
の値は、温度が上昇したときに低下する。
【0039】図5は、本発明に従った補償装置を伴う発
振器OSCの簡単化された回路を示している。
【0040】発振器OSCは、受動共振回路501、能
動回路502および、本発明に従った前述の補償装置に
よって得られる可変容量Cvarから構成される。要素
501、502およびCvarは並列に接続されてい
る。
【0041】発振器の公称上の共振周波数は、共振回路
501の周波数によって、特に、要素C1−L1によっ
て与えられる。共振回路501は、インダクタンスL
1、制御電圧503の関数として変数を有する容量C1
および要素C1−L1の損失を図式的に示す正のコンダ
クタンスGlostを並列構成で備えている。制御電圧
503のレベルの変化は、容量C1の変化を引き起こ
し、それにより共振回路501の共振周波数が変化し得
る。
【0042】共振回路501の発振器が維持されるよう
に、能動回路502は、受動共振回路501と並列に接
続される。能動回路502は、コンダクタンスG
lostによって生じる損失を補償する負のコンダクタ
ンスGnegを生じさせることができる。能動回路は、
温度によって変化する真性容量を有するトランジスタタ
イプの能動素子(図示せず)を備えている。考察してき
たケースでは、前記トランジスタの組立てによる真性容
量の累積は、温度が上昇したときに上昇する値を有する
真性容量Cの負のコンダクタンスGnegとの並列接
続と等価である。
【0043】容量Cが共振回路501の通常の共振周
波数の変更を引き起こすことを回避するために、容量C
の変化は容量Cに並列接続された前記可変容量C
varを用いることによって補償される。容量Cの正
方向への変化は、可変容量C arの負方向への変化に
よって補償される。逆に、容量Cの負方向への変化
は、可変容量Cvarの正方向への変化によって補償さ
れる。可変容量Cvarの変化が容量Cの変化を補償
するので、一定値で前記通常の共振周波数を維持するた
めに制御電圧503を変更する必要がなくなる。
【0044】図6は、本発明に従った2つの補償装置6
02および603に伴う回路601の詳細図である。回
路601は、図5を参照して記述された発振器に使用さ
れ得るという観点で、2つの端子AとBとの間におい
て、負のコンダクタンスGne を発生させることを目
的とする。
【0045】回路601は、差動対(differential pai
r)を成すように接続された第1および第2のトランジス
タT1およびT2を含む。これらのトランジスタは、こ
の場合、バイポーラ技術で実施され、それぞれコマン
ド、トランスファおよびリファレンス端子を成すベー
ス、コレクタおよびエミッタを有する。勿論、それらに
代えて、それぞれコントロール、トランスファおよびリ
ファレンス端子を成す電界効果型のゲート、ドレインお
よびソースとすることは認識できる。
【0046】前記トランジスタのトランスファ端子は、
不可抵抗器Rcを介して電力供給端子Vccへ接続され、
一方、第1および第2のトランジスタT1およびT2の
リファレンス端子は、ともに差動対をバイアスする目的
で電流源I0を介して回路のグランドへ接続されている。
この回路も、トランジスタT1のコントロール端子とト
ランジスタT2のトランスファ端子との間に設けられた
第1の容量C1および、トランジスタT2のコントロー
ル端子とトランジスタT1のトランスファ端子との間に
設けられた第2の容量C2を含む。容量C1およびC2
は、トランジスタのコントロール端子に負のフィードバ
ックを成し、それによって、端子AおよびBの間におい
て前記負のコンダクタンスGnegを発生させることが
できる。
【0047】トランジスタT1およびT2の真性容量の
変化を補償し、この回路501が発振器に用いられる場
合に通常の共振周波数の総ての変動を防止するために、
第1の補償装置602はトランジスタT1に付随し、第
2の補償装置603はトランジスタT2に付随する。
【0048】補償装置602は、バイアス信号V
tempを発生する発生器604を備え、それによっ
て、ジャンクションD1は抵抗器R1を介して逆バイア
スされ得る。例えば、発生器604は、図2を参照して
記述されるようなタイプのものである。温度が変化した
ときには、トランジスタT1の真性容量の変化は、ダイ
オードD1のジャンクションによって形成される可変容
量の変化によって補償される。即ち、バイアス信号V
tempによって間接的に(indirectly)補償される。
ダイオードD1が逆バイアスされるので、この補償装置
は、回路601のバイアスが変更されないように、回路
601におけるいずれの電流も注入しない。補償装置6
02および603は同一の構成を有し、要素D2、R
2、605は、要素D1、R1、604と同じ機能を有
する。温度が変化したときには、トランジスタT2の真
性容量の変化は、ダイオードD2のジャンクションによ
って形成される可変容量の変化によって補償される。即
ち、バイアス信号Vtempによって間接的に補償され
る。T1の真性容量とT2の真性容量との結合(図5を
参照して記述される容量Cと等価である)は、2つの
補償装置602および603によって補償される。
【0049】コスト低減という観点においては、バイア
ス信号VtempがジャンクションD1およびD2へ同
じバイアス信号を供給するためにたった1つの発生器を
用いることが認識され得る。
【0050】図7は、図5を参照して記述されたような
発振器OSC717を備え、図6を参照して記述したよ
うな本発明に従った補償装置を伴うチューナを示してい
る。チューナの機能は、RF信号702をIF出力信号
706へ変換することである。
【0051】このチューナは、RF信号702を受信
し、第1のフィルタリングされた信号703を供給する
フィルタ手段701を備えている。フィルタ手段701
は、一方で、受信手段704(アンテナ、ケーブル)と
レベルおよびインピーダンスを整合し、他方で、信号7
02の帯域内の所望のチャネルの周波数帯域周りを選択
的にフィルタリングする。フィルタリングされた信号7
03は、IF出力信号706の振幅がRF信号702の
レベルに関係なく一定のままであるように、増幅器70
5によって増幅される。この目的のために、フィルタリ
ングされた信号703を増幅器705によって自動増幅
制御することを可能とするレギュレーション手段707
が設けられている。フィルタリング手段708は、出力
信号710を発生させるために所望のチャネルの選択性
を強調するように、増幅信号709をフィルタする。特
に、フィルタ手段708は、周波数帯域における画像周
波数の抑制を可能とする。このチューナは、RF入力信
号710をIF出力信号712に変換する混合器711
をさらに備えている。混合器711は、制御電圧719
によって制御される発振器717が発生した出力信号7
13を受信する。混合器711は、信号710の周波数
変動を引き起こす前記出力信号713を入力信号710
と掛け合わせる。信号713の周波数と710の周波数
との差に等しい周波数のIF信号712は、RFの残留
信号を減衰させ、フィルタリングされたIF信号715
を発生させるために、フィルタ手段714によってフィ
ルタリングされる。特に、フィルタ手段714は、所望
のチャネルに隣接し、フィルタ手段701および708
によって完全には抑制されなかったチャネルから残留周
波数を減衰させるのと同様に、混合器711からの残留
周波数を減衰させる。フィルタリングされたIF信号7
15は、続いて、前記IF出力信号706を発生させる
ために増幅器716によって増幅される。位相ロックル
ープ(PLL)タイプの制御手段718は、フィルタ手
段701および708の中心周波数(central frequenc
y)の制御を可能とし、レベルが可変である制御電圧7
19を発振器717へ供給することによって信号713
の周波数の安定性を確保する。
【0052】本発明に従った補償装置を用いることは、
制御電圧719を変更することなしに、発振器717の
負のコンダクタンスが生じ得るトランジスタの真性容量
の変化の補償が可能になるので、特に有利である。この
ことは、フィルタ手段701および708の遷移を防止
し、それは、温度が変化したときに、チューナの動作の
より良い直線性(a better linearity)をもたらす。
【0053】図8は、本発明に従った補償装置が設けら
れたチューナを備えた、テレビ信号を受信する電子機器
を示している。
【0054】この電子機器は、RF信号803の受信、
それのIF信号804への変換および、復調手段806
を介して復調された出力信号805を発生させるために
用いられる信号804の復調に専用される。RF信号8
03がアナログ技術に従って変調されたチャネルおよび
デジタル技術に従って変調されたチャネルを構成し得る
限りにおいて、チューナ802はハイブリッドタイプで
ある。
【0055】この装置801は、例えば、ケーブルネッ
トワーク807を介して送信されるRFビデオ信号80
3の受信に専用されるセットトップボックスタイプであ
る。本発明に従ったチューナによって供給されるIF信
号804は、ディスプレイ手段808によってビデオコ
ンテンツを目に見えるようにするという観点で、処理手
段806によって連続的に増幅かつ復調される。
【0056】他の実施の形態では、ディスプレイ手段8
08は、テレビ受像機を構成するための装置801の一
部分として一体に形成される。
【0057】本発明は、温度の上昇に伴い上昇する値を
有する真性ジャンクション容量が電子アセンブリの一部
分を成す非真性容量に付加される場合について記述して
きた。上述のように、本発明に従った可変容量Cvar
は、補償を実現するための減少値の変化を与え、その補
償は、上昇値を有するバイアス信号Vtempの発生に
より可能となる。
【0058】電子アセンブリにおいて真性容量が非真性
容量から差し引かれることは認識され得る。この場合、
本発明に従った可変容量Cvarは補償の実現のために
上昇値の変化を有さなければならず、それは、バイアス
信号Vtempの減少値の発生によって可能となる。換
言すると、この場合、可変容量Cvarの変数は、アセ
ンブリの補償を実現するために、前記真性容量としての
変化と同一の向き(same sense)を有さなければならな
い。この目的のために、本発明の範囲から逸脱すること
なく、当業者は、温度を上昇させることで低下する値を
有するバイアス信号を発生させるためのバイアス手段を
用いることができる。例えば、このようなバイアス信号
は、図2を参照して記載されたアセンブリの出力に設け
られたインバータ増幅器によって、または、トランジス
タT1と電力供給Vccとの間に設けられた電圧分割ブリ
ッジ(voltage divider bridge)の出力から得ることが
できる。
【0059】本発明は、バイポーラ型トランジスタの真
性容量を補償する目的の範囲内で記述されてきた。しか
し、本発明の目的の範囲から逸脱することなく本発明
は、電界効果トランジスタがバイポーラトランジスタの
真性容量に類似した真性容量を有する限りにおいて、電
界効果トランジスタの真性容量の補償にも本発明の範囲
内において用いられ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った補償装置の動作原理を示した
図。
【図2】温度の関数として変化するバイアス信号を供給
することができる回路の実施の形態を示した図。
【図3】温度の関数としてバイアス信号の変化の例を示
した図。
【図4】温度の関数として本発明に従った可変容量の変
化の具体例を示した図。
【図5】本発明に従った補償装置を伴う発振器の簡単化
した図。
【図6】本発明に従った補償装置を伴う回路の詳細図。
【図7】本発明に従った補償装置を伴う発振器を備えた
チューナを示す図。
【図8】本発明に従った補償装置を設けたチューナを備
えたテレビ信号受信器を示す図。
フロントページの続き (72)発明者 セバスティアン、アミオ フランス国サン、トバン、シュール、メー ル、ロティスマン、レ、ボワリエ、5ベ (72)発明者 ベルトラン、デュロワ フランス国ビロン‐ル‐ビュイソン、リ ュ、ド、ラ、メリ、1 Fターム(参考) 5J081 AA08 CC17 CC22 DD03 DD11 EE03 EE04 FF10 GG01 HH10 KK02 KK09 KK22 LL05 MM01 MM03 5J090 AA01 AA12 AA43 CA02 CN01 FA08 FN12 HA02 HA08 HA09 HA17 HA19 HA25 HA29 HA30 HA33 KA05 KA13 KA32 KA41 KA55 TA01 TA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御端子を有する少なくとも1つのトラン
    ジスタおよび温度の関数として変数を有する真性容量ジ
    ャンクションを備え、 前記トランジスタは前記真性容量ジャンクションの変化
    の影響を補償する補償装置を伴い、 前記補償装置は可変容量として機能する手段の組合せを
    含み、前記可変容量は前記影響を補償するように温度の
    関数として変化し、前記可変容量は前記真性容量に接続
    されていることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】前記手段の組合せは、 温度の関数としてレベルが可変であるバイアス信号を発
    生する発生手段と、 前記制御端子へ接続され、前記バイアス信号によって逆
    バイアスされるジャンクションとを備えていることを特
    徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 【請求項3】前記発生手段は、 温度の関数として可変である電流を発生するために直列
    に構成された一組のジャンクションと、 前記バイアス信号を発生させるために前記可変電流のカ
    レントミラー回路とを備えていることを特徴とする請求
    項2に記載の電子機器。
  4. 【請求項4】温度の関数として可変である真性容量ジャ
    ンクションの変化の影響を補償する補償装置であって、 前記補償装置は、可変容量として機能する手段の組合せ
    を備え、前記可変容量は前記影響を補償するように温度
    の関数として変化し、前記可変容量は前記真性容量に接
    続されていることを特徴とする補償装置。
  5. 【請求項5】前記補償装置は、 温度の関数としてレベルが可変であるバイアス信号を発
    生する発生手段と、 前記制御端子へ接続され、前記バイアス信号によって逆
    バイアスされるジャンクションとを備えていることを特
    徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 【請求項6】前記発生手段は、 温度の関数として可変である電流を発生するために直列
    に構成された一組のジャンクションと、 前記バイアス信号を発生させるために前記可変電流のカ
    レントミラー回路とを備えていることを特徴とする請求
    項5に記載の電子機器。
  7. 【請求項7】請求項4に記載の補償装置を少なくとも1
    つ備えた集積回路。
  8. 【請求項8】電圧制御発振器を備えたRF信号受信用チ
    ューナであって、 前記発振器に伴い、請求項4に記載の補償装置を少なく
    とも1つ備えたことを特徴とするチューナ。
  9. 【請求項9】請求項8に記載したチューナを備えたテレ
    ビ信号受信器。
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