JP2003209356A - 多層基板の製造方法 - Google Patents

多層基板の製造方法

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JP2003209356A JP2002006007A JP2002006007A JP2003209356A JP 2003209356 A JP2003209356 A JP 2003209356A JP 2002006007 A JP2002006007 A JP 2002006007A JP 2002006007 A JP2002006007 A JP 2002006007A JP 2003209356 A JP2003209356 A JP 2003209356A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂フィルム上に形成した導体パターンが位
置ずれを生ずることなく、加熱・加圧工程により複数枚
の樹脂フィルムを一括して接着すること。 【解決手段】 多層基板形成用フィルム21に形成され
る複数の貫通孔27,35は、多層基板の積層方向に沿
って重なり合う位置に形成される。この複数の貫通孔2
7,35内に、各多層基板形成用フィルム21を相互に
溶着するために実行される加熱・加圧工程の加熱温度よ
りも低温で焼結する導電ペースト50を充填する。これ
により、加熱・加圧工程が実行される際に、導電ペース
ト50が焼結されて柱状の支持部60,70が形成さ
れ、熱プレス板80a,80bを支持するので、多層基
板として利用される領域の熱可塑性樹脂に、過剰な圧力
が印加されることを防止することができ、多層基板形成
用フィルム21に形成された導体パターン22の位置ず
れを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂から
なる樹脂フィルムと導体パターンとを交互に積層してな
る多層基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多層基板の製造方法として、導体
パターンを形成した樹脂フィルムを積層し、それらを加
熱しつつ加圧することによって一括して複数の樹脂フィ
ルム同士を接着して多層基板を製造する方法が知られて
いる。
【0003】例えば、特開2000−38464号公報
に開示された多層基板の製造方法によれば、まず、熱可
塑性樹脂からなる樹脂フィルム両面に導体パターンを形
成し、かつこれら両面の導体パターンを導電ペーストに
よって層間接続した両面基板を複数枚製造する。次に、
この複数枚の両面基板を、層間接続可能な処理をした熱
可塑性樹脂フィルムを介して積層する。そして、積層し
た両面基板及び樹脂フィルムを、所定の温度に加熱しつ
つ、所定圧力で加圧することにより、樹脂フィルムを構
成する熱可塑性樹脂を軟化させて接着する。この加熱・
加圧工程は、発熱したプレス板を積層した樹脂フィルム
所定の圧力で押し当てることにより実施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発熱し
たプレス板を樹脂フィルムに押し当てて、積層した樹脂
フィルムを加熱・加圧すると、樹脂フィルム上に形成し
た導体パターンの位置ずれが発生しやすい。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、多層基板形成用フィルムの所望の面に形成した導体
パターンが位置ずれを生ずることなく、加熱・加圧工程
により複数枚の樹脂フィルムを一括して接着して多層基
板を製造することが可能な多層基板の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】まず、本発明の課題解決
手段を説明する前に、多層基板形成用フィルムの所望の
面に形成した導体パターンの位置ずれの発生原因につい
て説明する。
【0007】樹脂フィルムが熱可塑性樹脂によって構成
される場合、その熱可塑性樹脂のガラス転移点温度以
上、望ましくは融点付近まで樹脂フィルムを加熱すれ
ば、熱可塑性樹脂が軟化する。所定の弾性率まで軟化し
た熱可塑性樹脂に対して、所定の圧力を加えることによ
り、導体パターンを挟み込みつつ熱可塑性樹脂が相互に
密着する。このため、接着剤等を用いることなく樹脂フ
ィルム同士を接着することができる。
【0008】しかしながら、積層された樹脂フィルムを
加熱・加圧する際に、加熱されて軟化状態となっている
樹脂フィルムに大きな圧力が加えられると、加圧方向に
対して垂直方向への熱可塑性樹脂の流動量が大きくな
り、結果として樹脂フィルム上に形成されている導体パ
ターンが、当初の設計位置からずれてしまう場合があ
る。このずれ量が大きくなると、多層基板内において、
導体パターン同士の層間接続が取れなくなり、回路基板
としての用をなさなくなってしまう。
【0009】そのため、請求項1に記載の多層基板の製
造方法は、熱可塑性樹脂からなる複数枚の樹脂フィルム
の所望の面に導体パターンを形成して、当該導体パター
ンと樹脂フィルムとが交互に積層される多層基板を形成
するための多層基板形成用フィルムを用意する工程と、
多層基板形成用フィルムにおいて、多層基板として利用
される領域を取り囲むように、多層基板形成用フィルム
に複数の貫通孔を形成する工程と、多層基板形成用フィ
ルムの複数の貫通孔内に、多層基板形成時に印加する所
定温度よりも低い温度で固化する低温固化材料を充填す
る工程と、多層基板形成用フィルムを重ねて、多層基板
として利用される領域及び低温固化材料が充填された部
位に対して熱プレス板によって所定温度に加熱しつつ加
圧することにより、多層基板形成用フィルムを相互に接
着して多層基板を形成する工程とを備え、多層基板形成
用フィルムに形成される複数の貫通孔は、積層される複
数の多層基板形成用フィルムにおいて、積層方向に沿っ
て少なくとも一部が重なり合う位置に形成されることに
より、当該複数の貫通孔内で固化する低温固化材料が積
層方向に沿って実質的に柱状に形成されることを特徴と
する。この結果、多層基板を形成する工程において、柱
状に形成された低温固化材料が熱プレス板を支持するの
で、多層基板として利用される領域の熱可塑性樹脂に、
熱プレス板から過剰な圧力が印加されることを防止する
ことができる。従って、多層基板形成用フィルムを構成
する樹脂の流動量が減少し、多層基板形成用フィルムに
形成される導体パターンの位置ずれを防止することがで
きる。
【0010】請求項2に記載のように、熱プレス板は、
少なくとも低温固化材料が固化される温度から所定温度
まで徐々に加熱温度を上昇させることが好ましい。この
ようにすると、多層基板形成用フィルムを構成する樹脂
が軟化して流動しやすくなる前に、低温固化材料を固化
させることができるので、過剰な圧力の印加を確実に防
止できる。
【0011】請求項3に記載のように、多層基板を形成
する工程において、熱プレス板の加熱によって達成され
る所定温度は、熱可塑性樹脂の融点よりも低い温度に設
定されることが好ましい。熱プレス板の加熱温度が、熱
可塑性樹脂の融点を超えてしまうと、熱可塑性樹脂が液
状化し、圧力の印加の有無にかかわらず流動量が過剰に
なるためである。
【0012】請求項4に記載のように、積層した多層基
板形成用フィルムに、多層基板として利用される領域を
複数箇所設ける場合、複数の貫通孔は、その多層基板と
して利用される複数箇所の領域全体を取り囲むように形
成することができる。このようにすれば、多層基板とし
て利用される複数箇所の領域全体に渡って、過剰な圧力
の印加を防止できる。
【0013】低温固化材料が充填される貫通孔を多層基
板として利用される複数箇所の領域全体を取り囲むよう
に形成した場合、請求項5に記載のように、さらに、複
数の貫通孔を多層基板として利用される複数箇所の領域
のそれぞれの周りを取り囲むように形成することが好ま
しい。これにより、多層基板として利用される各領域の
周りに柱状の低温固化材料が配置されるので、より確実
に過剰な圧力の印加を防止することができる。
【0014】請求項6に記載のように、低温固化材料
は、金属粒子を含み、当該金属粒子は多層基板形成時に
印加する温度よりも低い温度で焼結されて固化すること
が好ましい。金属粒子が焼結して合金化されると、耐荷
重性に非常に優れた材料になるため、支持部として熱プ
レス板からの圧力を十分に支持することができる。
【0015】請求項7に記載のように、樹脂フィルムを
介して配置される2層の導体パターンを電気的に接続す
るために、当該樹脂フィルムにビアホールを形成し、そ
のビアホール内に金属粒子を含む導電ペーストを充填す
る工程を備える場合、低温固化材料は、その導電ペース
トと同じ材料によって構成されることが好ましい。この
場合、ビアホールへの導電ペーストの充填と、複数の貫
通孔への低温固化材料の充填を同じ工程で行うことがで
きるので、工程を簡略化することができる。
【0016】請求項8に記載のように、隣接する多層基
板形成用フィルムに設けられた金属粒子を含む低温固化
材料の間に、その低温固化材料が充填された貫通孔の面
積よりも大きな面積を有する導体接続パターンを配置
し、隣接する多層基板形成用フィルムに設けられた低温
固化材料は、導体接続パターンを介して相互に接続され
ることが好ましい。
【0017】多層基板内に、その積層方向に沿って、低
温固化材料に含まれる金属粒子を焼結して柱状の低温固
化材料、すなわち支持部を形成する場合、各多層基板形
成用フィルムに形成した貫通孔の位置がずれていると、
熱プレス板からの圧力によって、位置ずれした部分で支
持部が座屈したり、隣接する低温固化材料の金属粒子と
の接合がなされずに、支持部として機能しない場合が生
じる。これは、特に貫通孔を小径に形成した場合に生じ
易い。
【0018】このような場合、上記のように、隣接する
多層基板形成用フィルムに設けられた低温固化材料を、
貫通孔の面積よりも大きな面積を有する導体接続パター
ンを介して接続すると効果的である。すなわち、隣接す
る低温固化材料が位置ずれしていても、大きな面積を有
する導体接続パターンへの接続が確保できる程度の位置
ずれであれば、隣接する低温固化材料間の接続状態は確
保できる。さらに、大きな面積を有する導体パターンが
補強材となり、低温固化材料及び導体接続パターンによ
って構成される支持部が座屈しにくくなる。
【0019】請求項9に記載したように、導体接続パタ
ーンは、多層基板として利用される領域を取り囲むよう
に枠状に形成されることが好ましい。これによれば、各
多層基板形成用フィルムの複数の貫通孔に形成されるす
べての低温固化材料が、共通の導体接続パターンに接合
されるので、支持部を強固に構成することができる。
【0020】請求項10に記載したように、多層基板と
して利用される領域を取り囲む位置に低温固化材料を配
置しない樹脂フィルムを少なくとも1枚、積層される多
層基板形成用フィルムに含ませることが好ましい。この
ようにすると、低温固化材料を配置しない樹脂フィルム
の厚さ分だけ積層された多層基板形成用フィルムが圧縮
されるまで、熱プレス板からの圧力及び熱が多層基板形
成用フィルム全体に伝達されるので、導体パターンを挟
み込んだ状態で、各多層基板形成用フィルムが十分に密
着され、接着される。この場合でも、熱プレス板は柱状
の低温固化材料に当接した時点で、その低温固化材料に
よって支持されるので、樹脂の流動量が過剰になること
は防止される。
【0021】請求項11に記載のように、熱プレス板は
積層された多層基板形成用フィルムの両表面から熱及び
圧力を加えるものであり、その多層基板形成用フィルム
の両表面には、下層の多層基板形成用フィルム全面を覆
うように導体箔が設けられることが好ましい。積層され
た多層基板形成用フィルムの両表面を導体箔で覆うよう
に構成すると、多層基板形成用フィルムを構成する樹脂
が軟化した場合でも、熱プレス板との接着を確実に防止
することができる。この導体箔は、各多層基板形成用フ
ィルムを相互に接着した後に、エッチング等によりパタ
ーン加工され、外部素子との接続用電極、もしくは接続
用電極と配線が形成される。
【0022】特に、請求項10のように、積層された多
層基板形成用フィルムの両表面に導体箔を形成する際に
は、請求項11記載のように、低温固化材料を配置しな
い樹脂フィルムを多層基板形成用フィルムに含ませるこ
とが、多層基板形成用フィルム全体に圧力を印加する上
で効果的である。つまり、低温固化材料を配置しない樹
脂フィルムの厚さ分だけ積層された多層基板形成用フィ
ルムが圧縮されるので、導体箔に多少のそりや凹凸等が
あっても、フィルムの各部にほぼ均一に圧力を作用する
ことができる。
【0023】請求項12に記載のように、積層された多
層基板形成用フィルムを熱プレス板によって加熱及び加
圧する際に、熱プレス板から多層基板形成用フィルム各
部に印加される圧力差を減少するために、熱プレス板と
多層基板形成用フィルムとの間に緩衝材を介在させるこ
ともできる。このように、緩衝材を介在させて熱プレス
板によって加熱・加圧を行うことにより、多層基板形成
用フィルムの各部に印加される圧力差が減少するので、
局部的な樹脂の流動を抑制でき、これによって導体パタ
ーンの位置ずれをより確実に防止できる。
【0024】請求項13に記載のように、緩衝材は、熱
プレス板と多層基板形成用フィルムとの間で部分的に収
縮変形可能なものであり、それによって熱プレス板から
多層基板形成用フィルムの各部に略均一に圧力を伝達す
るものであることが望ましい。これにより、多層基板形
成用フィルムの表面に凹凸があったり、内部に圧縮方向
への抵抗力が大きな部位があっても、緩衝材はその凹凸
や抵抗力の大小に応じて部分的に収縮変形するので、多
層基板形容用フィルムの各部に略均一な圧力を伝達する
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0026】(第1の実施形態)図1は、本実施形態に
おける多層基板の製造工程を概略的に示す工程別断面図
である。
【0027】図1(a)において、21は、熱可塑性樹
脂からなる樹脂フィルム23の片面に貼着された導体箔
(本例では厚さ18μmの銅箔)をエッチングによりパ
ターニングした導体パターン22を有する多層基板形成
用フィルムである。本例では、樹脂フィルム23として
ポリエーテルエーテルケトン樹脂65〜35重量%とポ
リエーテルイミド樹脂35〜65重量%とからなる厚さ
40〜75μmの樹脂フィルムを用いている。
【0028】図1(a)に示すように、導体パターン2
2の形成が完了すると、次に、図1(b)に示すよう
に、樹脂フィルム23側から炭酸ガスレーザを照射し
て、導体パターン22を底面とする有底ビアホールであ
るビアホール24を形成する。ビアホール24の形成で
は、炭酸ガスレーザの出力と照射時間等を調整すること
で、導体パターン22に穴を開けないようにしている。
【0029】ビアホール24の形成には、炭酸ガスレー
ザ以外にエキシマレーザ等が使用可能である。レーザ以
外のドリル加工等のビアホール形成方法も可能である
が、レーザビームで穴あけ加工すると、微細な径で穴あ
けでき、導体パターン22にダメージを与えることが少
ないため好ましい。
【0030】図1(b)に示すように、ビアホール24
の形成が完了すると、次に、図1(c)に示すように、
ビアホール24内に層間接続材料である導電ペースト5
0を充填する。導電ペースト50は、銀及びスズの金属
粒子に有機溶剤を加え、これを混練しペースト化したも
のである。
【0031】導電ペースト50は、メタルマスクを用い
たスクリーン印刷機により、片面導体パターンフィルム
21の導体パターン22側を下側としてビアホール24
内に印刷充填される。また、ビアホール24内への導電
ペースト50の充填は、本例ではスクリーン印刷機を用
いたが、確実に充填ができるのであれば、ディスペンサ
等を用いる他の方法を採用しても良い。
【0032】ビアホール24内への導電ペースト50の
充填が完了すると、図1(d)に示すように、多層基板
形成用フィルム21を複数枚(図示した例では8枚)積
層する。このとき、下方側の4枚の多層基板形成用フィ
ルム21は、導体パターン22が設けられた側を下側と
して、上方側の4枚の多層基板形成用フィルム21は導
体パターン22が設けられた側を上側として積層する。
【0033】すなわち、中央の2枚の多層基板形成用フ
ィルム21を導体パターン22が形成されていない面同
士を向かい合わせて積層し、その両面に、導体パターン
22が形成された面と導体パターン22が形成されてい
ない面とが向かい合うようにして、上方側及び下方側に
それぞれ3枚の多層基板形成用フィルム21を積層す
る。
【0034】上述のように、本実施形態では、片面にの
み導体パターン22を形成した多層基板形成用フィルム
21を用いて多層基板を構成する。このため、樹脂フィ
ルム23の片面にのみ導体パターン22を形成したフィ
ルム21を製造する工程、設備のみによってすべての多
層基板形成用フィルム21を形成することができるの
で、製造設備の簡素化、製造コストの低減に効果があ
る。
【0035】また、本実施形態では、中央の2枚の多層
基板形成用フィルム21を導体パターン22が形成され
ていない面同士が向かい合うように積層し、残りの多層
基板形成用フィルム21は、導体パターン22が形成さ
れた面と導体パターン22が形成されていない面とが向
かい合うように積層される。このため、片面にのみ導体
パターンが形成された多層基板形成用フィルム21を用
いながら、多層基板の両表面において導体パターン22
による電極32,37が形成できる。これにより、多層
基板両面において、電子部品や外部回路と接続すること
ができるので、高密度実装あるいは多層基板の小型化を
図ることができる。
【0036】なお、最表面に位置する多層基板形成用フ
ィルム21に関しては、そのフィルム21上に形成され
る導体パターン22が、実装される電子部品等との接続
に利用される電極32,37のみからなるように形成さ
れることが好ましい。この場合、電極32,37のみか
らなる導体パターン22に対する配線は、導電ペースト
50を介して多層基板の内部に形成される導体パターン
22によって行われる。このようにすると、電極32,
37に対してはんだ付け等を行う場合にもレジスト膜を
形成する必要がなくなるため、多層基板の構成を簡素化
できる。
【0037】図1(d)に示すように多層基板形成用フ
ィルム21を積層したら、これらの上下両面から後述す
る真空加熱プレス機により加熱しながら加圧する。
【0038】この加熱・加圧工程により、図1(e)に
示すように、各多層基板形成用フィルム21が相互に接
着される。つまり、樹脂フィルム23が熱融着して一体
化するとともに、ビアホール24内の導電ペースト50
により隣接する導体パターン22の層間接続が行なわ
れ、両面に電極32、37を備え、かつ内部に必要な配
線が施された多層基板100が得られる。
【0039】次に本実施形態における、多層基板形成用
フィルム21の詳細な構成について説明する。
【0040】図2は、積層する多層基板形成用フィルム
21の上面図である。図2に示されるように、多層基板
形成用フィルム21には、多層基板として利用される領
域(多層基板形成領域)26が複数箇所(図示の例では
25箇所)設けられている。これら複数の多層基板形成
領域26の周囲を取り囲むように、周辺部30に四角枠
状の導体パターン25及び複数の貫通孔27が設けられ
る。貫通孔27内には、低温固化材料として、上述した
導電ペースト50が、ビアホール24内への充填工程を
行う際に同様に充填される。なお、四角枠状の導体パタ
ーン25は、多層基板形成用フィルム21に設けられた
複数の貫通孔27の一方の開口を塞ぐように、樹脂フィ
ルム23上に配置されている。
【0041】図3は、複数の多層基板形成領域26の周
辺部30の断面図を示す。図3に示すように、積層され
る多層基板形成用フィルム21の全層おいて、同じ位置
に貫通孔27が設けられるとともに、それら貫通孔27
内に導電ペースト50が充填されている。また、各多層
基板形成用フィルム21には、図2に示した四角枠状の
導体パターン25が形成されている。
【0042】また、図5は、図2における多層基板形成
領域26を拡大して示した拡大図である。図5に示すよ
うに、多層基板形成領域26の表面には電子素子を実装
し、電気的接続を取るための電極32が複数形成されて
いる。これらの電極32に対する配線は、下層の導体パ
ターン22及び導電ペースト50による層間接続を用い
て行われる。さらに、多層基板形成領域26の外周部に
は四角枠状の導体パターン34が形成されており、この
四角枠状の導体パターン34が一方の開口部を塞ぐ位置
に複数の貫通孔35が形成されている。これらの貫通孔
35内にも、導電ペースト50が充填されている。
【0043】図6は、多層基板形成用フィルム21が積
層された状態における多層基板形成領域26の断面図を
示す。図6に示すように、複数の多層基板形成領域26
の周囲に形成される貫通孔27と同様に、積層される多
層基板形成用フィルム21全層おいて、同じ位置に貫通
孔35が設けられる。それら各貫通孔35内には導電ペ
ースト50が充填される。そして、各多層基板形成用フ
ィルム21には、図5に示した四角枠状の導体パターン
34がそれぞれ形成されている。
【0044】なお、複数の多層基板形成領域26の周囲
に形成される貫通孔27は、例えば、その径が1.5m
mで15mm間隔で設けられるのに対し、各多層基板形
成領域26の周囲に形成される貫通孔35は、その径が
0.1mmで1mm間隔で設けられる。すなわち、各多
層基板形成領域26の周囲に設けられる貫通孔35の径
及びその間隔は、複数の多層基板形成領域26の周囲に
形成される貫通孔27の径及び間隔よりも小さく設定さ
れている。
【0045】積層した多層基板形成用フィルム21を加
熱及び加圧する際、多層基板形成領域26のみでなく、
上記のように構成された周辺部30に対しても同様に、
加熱及び加圧が行われる。この加熱及び加圧により、図
4及び図7に示すように、複数の多層基板形成領域26
の周囲の貫通孔27及び各多層基板形成領域の周囲の貫
通孔35に配設された導電ペースト50が焼結して固化
される。この結果、複数の多層基板形成領域26の周辺
部30においては、焼結された導電ペースト50と四角
枠状の導体パターン25とによって支持部60が形成さ
れ、各多層基板形成領域の周囲においては、導電ペース
ト50と四角枠状の導体パターン34とによって支持部
70が形成される。
【0046】以下、この支持部60、70の形成方法及
びその作用について詳しく説明する。
【0047】導電ペースト50は、それぞれ平均粒径が
0.1〜20μmの範囲の錫粒子と銀粒子とを、錫の含
有率が20〜80重量%になるように調合し、有機溶剤
(例えばテルピネオール)を加えて混練し、ペースト化
したものである。この導電ペースト50が、貫通孔2
7、35に充填された後に乾燥される。導電ペースト5
0の乾燥は、加熱・加圧工程時に有機溶剤によるガスの
発生を防止するために行われるものである。
【0048】加熱・加圧工程は、図8に示す真空加熱プ
レス機によって行われる。図8において、80a,80
bは一対の熱プレス板であり、減圧された雰囲気内で多
層基板形成用フィルム21の積層体90を両側から挟む
ように配置される。この一対の熱プレス板80a,80
bは、内部にヒータを埋設して、そのヒータによって加
熱したり、内部に作動油の流通経路を設け、その流通経
路内に加熱された作動油を流すことにより加熱される。
【0049】81a,81bは、ポリイミドからなる樹
脂シートである。この樹脂シート81a,81bは、多
層基板形成用フィルム21を構成する熱可塑性樹脂が加
熱されて軟化しても、ポリイミドの溶融温度はその加熱
温度よりも高く、また温度上昇に伴う弾性率の低下も小
さいため、その熱可塑性樹脂と非接着性との性質を有す
る。さらに、このポリイミド樹脂シートの厚さが100
μm以下であり、非常に薄いため多層基板形成用フィル
ム21の表面凹凸に合わせて撓むことができる。
【0050】この樹脂シート81a,81bを、熱プレ
ス板80a,80bと積層された多層基板形成用フィル
ム21の積層体90との間に設けることにより、両者が
接着されることを防止できる。なお、樹脂シート14
a,14bとしては、テフロン(登録商標)等の高耐熱
性樹脂も使用できるが、ポリイミドは引っ張り強度が強
く、多層基板形成用フィルム21から引き離す際にも破
れにくいため、繰り返し使用することができ好ましい。
【0051】図示しないプレス機により熱プレス板80
a,80bを介して多層基板形成用フィルム21の積層
体90に加えられる圧力は0.5〜10MPaの範囲の
値であり、熱プレス板80a,80bの発熱温度は、加
熱・加圧工程中において200℃から350℃まで上昇
される。さらに、加熱・加圧時間は、10〜40分程度
に設定される。
【0052】上述した導電ペースト50が、熱プレス板
によって200℃から350℃まで加熱されると、錫粒
子の融点は232℃であるため、錫粒子は加熱温度がそ
の融点を超えた時点で融解し始める。一方、銀粒子の融
点は961℃であるため、融解することなく、その状態
を維持する。このため、融解した錫は、銀粒子の外周を
覆うように、銀粒子に付着する。この状態で、加熱温度
が上昇しつつ、加熱が継続されると、融解した錫は、銀
粒子の表面から内部へ拡散していく。この錫が拡散した
部分は銀と錫の合金(融点480℃)となる。
【0053】このとき、導電ペースト50には0.5〜
10MPaの圧力が加えられているため、貫通孔27,
35内に充填されたすべての錫粒子と銀粒子とが一体化
して合金となる。すなわち、貫通孔27,35内の金属
粒子全体が焼結され、固化する。
【0054】さらに、導電ペースト50が焼結される時
に圧力が加えられていることにより、導電ペースト50
は貫通孔27,35の開口部に面する四角枠状の導体パ
ターン25、34に圧接される。これにより、合金の錫
成分と導体パターン25,34を構成する銅箔の銅成分
とが相互に固相拡散し、錫と銀の合金と銅箔からなる導
体パターン25,34とが金属結合する。
【0055】このように、導電ペースト50が焼結によ
り合金となり、かつ、当該合金化された導電ペースト5
0が導体パターン25,34と接合されるため、多層基
板100の積層方向に沿って、導電ペースト50と導体
パターン25,34とが強固に接続された、実質的に柱
状の支持部60、70が形成される。
【0056】導電ペースト50を錫粒子と銀粒子とから
構成した場合、加熱・加圧工程中において熱プレス板8
0a,80bからの加熱温度が約250℃程度で、上記
の支持部60,70の形成が完了する。
【0057】これら支持部60,70の形成の完了後
も、加熱・加圧工程において、熱プレス板80a,80
bは、さらにその加熱温度を上昇させつつ、多層基板形
成用フィルム21の積層体90を圧縮する方向に圧力を
印加し続ける。
【0058】ここで、樹脂フィルム23は、ポリエーテ
ルエーテルケトン樹脂65〜35重量%とポリエーテル
イミド樹脂35〜65重量%とからなり、そのガラス転
移点温度は約220℃、及び融点は約350℃である。
従って、熱プレス板80a,80bの加熱温度が220
℃を超えた時点で、樹脂フィルム23は軟化し始め、特
に、その加熱温度が300℃以上となると、樹脂フィル
ム23の軟化状態が顕著となる。このとき、熱プレス板
80a,80bからの圧力が、直接、樹脂フィルム23
に作用すると、圧力の印加方向と垂直な方向へ樹脂が流
動し、その樹脂フィルム23上に形成された導体パター
ン22の位置ずれが生じる。
【0059】しかしながら、本実施形態においては、上
述したように、複数箇所の多層基板形成領域26全体を
取り囲むように支持部60を形成し、さらに各多層基板
形成領域26の周囲を取り囲むように支持部70を形成
しているため、熱プレス板80a,80bからの圧力
が、それらの支持部60,70によって支持される。従
って、特に樹脂フィルム23の軟化状態が顕著となる温
度領域において、熱プレス板80a,80bからの圧力
が、直接、多層基板形成領域26における樹脂フィルム
23に印加することを防止することができる。このた
め、熱可塑性樹脂の流動量が過大となることを防止し、
曳いては、樹脂フィルム23上に形成した導体パターン
22の過剰な位置ずれを防止することが可能になる。
【0060】なお、熱プレス板80a,80bが支持部
60,70に支持されている状態でも、加熱温度が上昇
するにつれて樹脂の膨張量が大きくなるため、各樹脂フ
ィルム23が多層基板100の積層方向に向かって膨張
することにより、軟化状態の各樹脂フィルム23の界面
が相互に溶着される。さらに、各貫通孔27,35に充
填される金属粒子は、焼結により一体化する際に収縮す
る。この収縮時にも、熱プレス板80a,80bからの
圧力が作用しており、このときの加熱温度は熱可塑性樹
脂のガラス転移点温度を超えているため、導体パターン
25,34が各樹脂フィルム23に埋め込まれて導電ペ
ースト50の高さが圧縮され、この圧縮分だけ、積層さ
れた多層基板形成用フィルム21を構成する樹脂フィル
ム23の間隔が短くなる。これにより、樹脂フィルム2
3の膨張時に、隣接する樹脂フィルム23と溶着され易
くなる。
【0061】上述したように、熱プレス板80a,80
bの加熱温度は、導電ペースト50が焼結される温度
(250℃)よりも低い温度(200℃)から熱可塑性
樹脂の溶融温度(350℃)まで徐々に上昇される。こ
のようにすると、多層基板形成用フィルム21を構成す
る熱可塑性樹脂の軟化状態が特に顕著となり、流動しや
すくなる前に、導電ペースト50の焼結を完了すること
ができる。従って、熱プレス板80a,80bから積層
された多層基板形成用フィルム21の樹脂フィルム23
へ過剰な圧力が印加されることを確実に防止できる。
【0062】また、熱プレス板80a,80bによる加
熱温度は、熱可塑性樹脂の融点を超えないように調節し
ているため、これによっても導体パターン22の位置ず
れを防止できる。熱プレス板80a,80bの加熱温度
が、熱可塑性樹脂の融点を超えてしまうと、熱可塑性樹
脂が液状化し、圧力の印加の有無にかかわらず流動量が
過剰になり、導体パターン22が位置ずれする可能性が
生ずるためである。
【0063】なお、上述した実施形態においては、支持
部60,70を構成するための低温固化材料として、多
層基板100において層間接続を行うための導電ペース
ト50を利用したが、必ずしも導電ペースト50を利用
する必要はない。例えば、多層基板形成用フィルム21
の熱可塑性樹脂の軟化状態が顕著となる温度に達する前
に固化され、熱プレス板80a,80bからの圧力を支
持することができる限り、熱硬化性樹脂等を低温固化材
料として用いても良い。
【0064】また、上述した実施形態では、導電ペース
ト50を錫粒子と銀粒子を含む金属粒子から構成した
が、層間接続材料として、あるいは低温固化材料として
の導電ペースト50は種々変形して構成することができ
る。
【0065】例えば、錫粒子は、多層基板形成用フィル
ム21の熱可塑性樹脂の軟化状態が顕著となる温度領域
以下の温度において、銀粒子と合金を形成しつつ、導体
パターンを構成する銅箔と相互に拡散するものであった
が、同様の作用を奏する限り、他の金属粒子と置換する
ことができる。他の金属粒子の例としては、例えばイン
ジウム(融点160℃)等が挙げられる。このような低
融点金属粒子は、単独で用いても良いし、適宜混合して
用いても良い。
【0066】また、銀粒子は、上記熱可塑性樹脂の軟化
状態が顕著となる温度領域においても溶融せず、低融点
金属粒子である錫粒子と合金を形成するものであった
が、この銀粒子も他の金属と置換することが可能であ
る。他の金属粒子の例としては、銅(融点1083
℃)、金(融点1063℃)、白金(融点1769
℃)、パラジウム(融点1552℃)、ニッケル(融点
1453℃)、亜鉛(419℃)等がある。これらの高
融点金属に関しても、それぞれ単独で用いても良いし、
適宜混合して用いても良い。
【0067】さらに、上記の低融点金属と高融点金属と
を予め合金化し、その合金の粒子を層間接続材料、ある
いは低温固化材料として用いても良い。
【0068】また、上述の実施形態では、導電ペースト
50と四角枠状の導体パターン25,34とを交互に積
層することによって、実質的に柱状の支持部60、70
を形成した。しかしながら、四角枠状の導体パターン2
5,34は必ずしも設ける必要はなく、各多層基板形成
用フィルム21の貫通孔27、35に配設された導電ペ
ースト50同士を直接接合して、支持部を形成しても良
い。
【0069】ただし、導電ペースト50同士を直接接合
する場合、各多層基板形成用フィルム21に形成した貫
通孔27,35の位置がずれたりした場合や、貫通孔の
径が小さい場合、熱プレス板80a,80bからの圧力
によって、焼結した導電ペースト50が座屈したり、隣
接する導電ペースト50との接合がなされずに、支持部
材として機能しない場合が生じる。
【0070】これに対し、接合する導電ペースト50の
間に、その導電ペースト50が設けられる貫通孔27,
35の径よりも大きな面積を有する導体パターン25,
34を介在させると、各多層基板形成用フィルム21に
形成される貫通孔27,35の位置が多少ずれても、確
実に導電ペースト50同士が接続され、かつ、大きな面
積を有する導体パターン25,34が補強材となり、導
電ペースト50及び導体パターン25,34によって構
成される支持部60,70が座屈しにくくなるとの利点
がある。
【0071】なお、四角枠状の導体パターン25,34
を設けずに、導電ペースト50同士を直接接合して支持
部を構成する場合はもちろんのこと、四角枠状の導体パ
ターン25,34を設ける場合であっても、各多層基板
形成用フィルム21に配置される導電ペースト50の少
なくとも一部が重なる位置に貫通孔27,35を形成す
る必要がある。その理由は以下の通りである。
【0072】四角枠状の導体パターン25,34は、そ
の厚さが非常に薄い(18μm)。従って、導体パター
ン25,34の両面にそれぞれ接続される導電ペースト
50の位置が、多層基板100の積層方向に沿って全く
重なる部分を持たない場合、熱プレス板80a,80b
からの圧力の印加により導体パターン25,34にはせ
ん断方向の力が作用する。このため、四角枠状の導体パ
ターン25,34は容易に破壊され、熱プレス板80
a,80bからの圧力に耐えることができないのであ
る。
【0073】上記の実施形態において説明したように、
導電ペースト50を充填する貫通孔27,35は、各多
層基板形成用フィルム21において全く同じ位置に形成
されることが最も望ましいのである。この場合には、焼
結された導電ペースト50の全てが同軸状に形成される
ので、熱プレス80a,80bからの圧力によって四角
枠状の導体パターン25,34には、単に圧縮方向の力
が作用するのみである。導体ペースト50が焼結されて
合金化されると、その耐荷重は非常に優れたものとな
り、また非常に薄い導体パターン25,34であって
も、圧縮方向の力に対しては十分な耐性を示す。この結
果、焼結した導電ペースト50と四角枠状の導体パター
ン25,34から構成される支持部60,70が、十分
に熱プレス板80a,80bからの圧力を支持すること
ができる。
【0074】上述の実施形態では、導体パターン25,
34は、多層基板形成領域26の周囲を取り囲む四角枠
状に形成されたが、円形枠等他の形状であっても良い。
また、四角枠全体を一続きの導体パターンによって構成
する必要はなく、いくつかの部分に分割し、全体として
四角枠となるように構成しても良い。
【0075】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について、図9に基づいて説明する。
【0076】図9は、多層基板形成用フィルム21を積
層した状態における、多層基板形成領域26を示す断面
図である。本実施形態の説明において、前述の第1の実
施形態と同様の構成については、同じ符号を付すことに
より説明を省略する。
【0077】第2の実施形態と第1の実施形態との第1
の相違点は、第2の実施形態においては、積層される多
層基板形成用フィルムとして、多層基板形成領域26の
周囲に貫通孔35が形成されず、導電ペースト50が配
置されないフィルム121を1枚用いることである。さ
らに、第2の相違点は、多層基板形成用フィルム21,
121を積層して多層基板を形成する際、多層基板の両
表面に位置することになる導体パターンを、予め所望の
パターンにエッチング加工せずに、導体箔122a,1
22bのままにしていることである。
【0078】以下、これらの構成上の相違点に基づく、
第2の実施形態特有の作用効果について説明する。
【0079】まず、多層基板の両表面に位置することに
なる導体パターンは、導体箔122a,122bとし
て、その下地となる樹脂フィルム23,123の全面を
覆うように設けられている。このように、積層された多
層基板形成用フィルム21,121の両表面を導体箔1
22a,122bで覆うように構成すると、熱プレス板
80a,80bからの熱によって多層基板形成用フィル
ム21,121を構成する熱可塑性樹脂が軟化した場合
でも、熱プレス板80a,80bとの接着を防止するこ
とができる。従って、図8において説明したポリイミド
フィルム81a,81bを省略することも可能である。
【0080】さらに、積層された状態の多層基板形成用
フィルム21,121の両面が、所定の強度を有する導
体箔122a,122bによって覆われていると、基板
の取扱が容易になるとの利点もある。
【0081】なお、この導体箔122a,122bは、
各多層基板形成用フィルム21,121を相互に接着し
た後に、エッチング等によりパターン加工され、外部電
子素子との接続用電極、もしくは接続用電極と配線が形
成される。
【0082】次に、本実施形態では、層間接続用のビア
ホール24への導電ペースト50の充填は行うが、多層
基板形成領域26の周囲を取り囲む位置に導電ペースト
50を配置していないフィルム121を用意し、これを
第1の実施形態において説明した構成を有する多層基板
形成用フィルム21に加えて積層する。なお、図示して
いないが、複数の多層基板形成領域26を取り囲む周辺
部30においても、このフィルム121には導電ペース
ト50は配置されない。
【0083】このようにすると、多層基板形成用フィル
ム121には、支持部60,70を形成する位置に導電
ペースト50が配置されていないので、熱プレス板80
a,80bからの加圧力が、この多層基板形成用フィル
ム121の樹脂フィルム123に直接作用する。そし
て、樹脂フィルム123の厚さ分だけ、積層された多層
基板形成用フィルム21,121の樹脂フィルム23,
123が圧縮されるまで、熱プレス板80a,80bが
支持部60,70に当接することなく、熱プレス板80
a,80bからの圧力及び熱が樹脂フィルム23,12
3全体に伝達される。このため、各樹脂フィルム23,
123は、それらの上に形成された導体パターン22を
挟み込んだ状態で、相互に十分に密着され、接着され
る。
【0084】すなわち、支持部60,70を形成すべき
位置に導電ペースト50を配置していない多層基板形成
用フィルム121を用いることにより、多層基板を構成
するための各樹脂フィルム23,123を十分に密着さ
せることができるので、各樹脂層の接着強度を向上する
ことができる。
【0085】そして、熱プレス板80a,80bの圧力
により、樹脂フィルム123の厚さ分だけ、樹脂フィル
ム23,123が圧縮変形されると、熱プレス板80
a,80bは柱状の支持部60,70に当接して支持さ
れるので、樹脂フィルム23,123の流動量が過剰に
なることは防止される。
【0086】特に、積層された多層基板形成用フィルム
21,121の両表面に導体箔122a,122bを設
ける場合には、支持部60,70を形成すべき位置に導
電ペースト50を配置しない多層基板形成用フィルム1
21を用いることが有効である。その理由は、熱プレス
板80a,80bによる加熱・加圧工程時に、多層基板
形成用フィルム121の樹脂フィルム123の厚さ分だ
け、積層された多層基板形成用フィルム21,121の
樹脂フィルム23,123が圧縮変形されるので、導体
箔122aに多少のそりや凹凸等があっても、樹脂フィ
ルム23,123の各部にほぼ均一に圧力を作用するこ
とができるためである。
【0087】なお、本実施形態においては、支持部6
0,70を形成すべき位置に導電ペースト50を配置し
ない多層基板形成用フィルム121を多層基板の一表面
側に積層したが、その積層位置は、特に限定されるもの
ではない。
【0088】また、積層される多層基板形成用フィルム
21の枚数や用いられる導体パターンの厚さに応じて、
追加的に積層される多層基板形成用フィルム121の枚
数や厚さを調節すれば、熱プレス板80a,80bから
の圧力により積層される樹脂フィルム23,123を確
実に密着させ、その接着強度を向上することができる。
【0089】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
について、図10に基づいて説明する。
【0090】図10は、多層基板形成用フィルム21を
積層した状態における、多層基板形成領域26を示す断
面図である。本実施形態の説明において、前述の第1及
び第2の実施形態と同様の構成については、同じ符号を
付すことにより説明を省略する。
【0091】第3の実施形態における特徴は、多層基板
形成用フィルム21の積層方向にある。
【0092】第1及の実施形態においては、中央の2枚
の多層基板形成用フィルム21を導体パターン22が形
成されていない面同士を向かい合わせて積層し、その両
面に、導体パターン22が形成された面と導体パターン
22が形成されていない面とが向かい合うようにして、
上方側及び下方側にそれぞれ所定枚数の多層基板形成用
フィルム21を積層した。
【0093】これに対し、第3の実施形態においては、
多層基板形成用フィルム21を全て同じ向きに積層する
とともに、図10において最下層に位置する多層基板形
成用フィルム21の導体パターンを導体箔122bと
し、かつ導体箔122bが設けられた表面と反対側表面
に導体箔122aを積層する。
【0094】このように多層基板形成用フィルム21及
び導体箔122aを積層した状態で熱プレス板80a,
80bによって加熱・加圧工程を行う。この加熱・加圧
工程によって、多層基板形成用フィルム21の各樹脂フ
ィルム23を接着した後、多層基板の両表面に設けられ
た導体箔122a,122bがパターン加工される。
【0095】このようにすれば、多層基板形成用フィル
ム21の積層方向を全て同一方向としながら、多層基板
の両表面において電極等を形成することができる。
【0096】(第4の実施形態)次に、第4の実施形態
について、図11に基づいて説明する。
【0097】第4の実施形態では、熱プレス板80a,
80bによる加熱・加圧工程行う際に、熱プレス板80
a,80bと多層基板形成用フィルム21の積層耐90
との間にそれぞれ緩衝材82a,82bを設けることを
特徴とするものである。
【0098】この緩衝材82a,82bとして、例え
ば、ステンレス等の金属を繊維状に裁断し、その繊維状
金属を板状に成型したもの、一般的には石綿と呼ばれる
ものを使用可能である。上述したように、熱プレス板8
0a,80bを介して多層基板形成用フィルム21の積
層体90に加えられる圧力は0.5〜10MPaの範囲
の値であり、熱プレス板80a,80bの加熱温度は、
200℃から350℃まで上昇される。このような高温
・高圧に晒されながら、繰り返し使用するためには、上
述したような繊維状金属を板状に成型したものが最も適
している。ただし、上記の高温・高圧に耐えられる限
り、ゴムシートや樹脂シート、ガラス繊維や樹脂繊維を
板状に成形したものなど緩衝材として機能するものであ
れば、使用することが可能である。
【0099】緩衝材82a,82bを設けることによ
り、積層された多層基板形成用フィルム21の表面に凹
凸があったり、支持部60、70の形成が完了した後で
あっても、緩衝材82a,82bが基板表面に現れる凹
凸に応じて圧縮変形するため、熱プレス板80a,80
bから印加される圧力に関して、各樹脂フィルム23の
各部で過大な圧力差が生じることを防止できる。
【0100】この結果、積層された各多層基板形成用フ
ィルム21において、局部的に大きな圧力が印加され
て、樹脂フィルム23を構成する熱可塑性樹脂の一部の
みが流動することが防止できるとともに、支持部60、
70によって熱プレス板80a,80bが支持された後
も、緩衝材82a,82bを介して、多層基板形成領域
の樹脂フィルム23に圧力を加えることができる。これ
により、積層された多層基板形成用フィルム21の樹脂
フィルム23全体が圧力を受けてほぼ同時に変形するた
め、各樹脂フィルム23上に形成された導体パターン2
2の位置ずれを防止できるとともに、各樹脂フィルム2
3を相互に十分に密着させて、接着強度を確保できる。
【0101】この緩衝材82a,82bの使用は、多層
基板表面の導体パターンが予めパターニングされた場合
のみ有効となるのではなく、第2の実施形態や第3の実
施形態のように、多層基板の両表面に導体箔122a,
122bを設けた場合にも効果がある。
【0102】多層基板の両面に導体箔122a,122
bが貼着されていると、その表面は平坦となる。しかし
ながら、表面が平坦であっても、多層基板の内層の多層
基板形成用フィルム21上の凹凸状の導体パターン22
や支持部60,70の形成によって、積層された多層基
板形成用フィルム21を圧縮する方向の抵抗力が部位に
よって異なる場合がある。そのような場合、加熱・加圧
工程において、抵抗力の高い部位に集中して圧力が加え
られることになる。
【0103】このため、熱プレス板80a,80bと積
層体90との間に緩衝材82a,82bを設けて、加熱
・加圧工程を行うことにより、積層された多層基板形成
用フィルム21の内層に圧縮方向に対する抵抗力が大き
な部位がっても、その部位に対応した部分の緩衝材82
a,82bが収縮変形し、かつ抵抗力が小さい部位で
は、緩衝材82a,82bがそれほど収縮することなく
導体箔122a,122bを押圧できる。なお、このと
き、導体箔122a,122bは非常に薄く形成されて
おり、かつ熱が加えられているので、上述の抵抗力の大
小に応じて容易に変形する。
【0104】(他の実施形態)上述の各実施形態では、
複数箇所の多層基板形成領域26を取り囲む周辺部30
及び各多層基板形成領域26の周囲に熱プレス板80
a,80bからの圧力を支持する支持部60,70を形
成したが、どちらか一方をのみを形成するようにしても
良い。
【0105】また、各多層基板形成領域26の周囲に形
成される支持部70は、多層基板として製品となるべき
領域の外側に形成しておき、多層基板の形成工程後に、
製品部から切り離しても良い。
【0106】また、上記各実施形態において、樹脂フィ
ルム23としてポリエーテルエーテルケトン樹脂65〜
35重量%とポリエーテルイミド樹脂35〜65重量%
とからなる樹脂フィルムを用いたが、これに限らず、ポ
リエーテルエーテルケトン樹脂とポリエーテルイミド樹
脂にフィラを充填したフィルムであってもよいし、ポリ
エーテルエーテルケトンもしくはポリエーテルイミドを
単独で使用することも可能である。
【0107】さらに樹脂フィルムとして、ポリエチレン
ナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)や熱可
塑性ポリイミド、または所謂液晶ポリマー等を用いても
よい。あるいは、ポリイミドフィルムにPEEK、PE
I、PEN、PET、PES、熱可塑性ポリイミド、液
晶ポリマーの少なくともいずれかの熱可塑性樹脂からな
る層を積層した構造のものを使用してもよい。加熱プレ
スにより接着が可能であり、後に多層基板に対して実行
される半田付け工程等で必要な耐熱性を有する樹脂フィ
ルムであれば好適に用いることができる。
【0108】また、例えば第1実施形態では、多層基板
を8層の多層基板形成用フィルム21によって形成した
が、層数が限定されるものではないことは言うまでもな
い。
【0109】さらに、上記各実施形態では、片面にのみ
導体パターンを形成した多層基板形成用フィルム21か
ら多層基板を形成する例について説明したが、両面に導
体パターンを形成したフィルムを用いて多層基板を構成
しても良い。たとえば、複数の両面導体パターンフィル
ムを用意し、それらを、層間接続材料がビアホールに充
填された絶縁フィルムを介して積層しても良いし、1枚
の両面導体パターンフィルムの両面にそれぞれ片面導体
パターンフィルムを積層しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施形態の多層基板の概
略の製造工程を示す工程別断面図である。
【図2】多層基板形成用フィルムの構成を示す平面図で
ある。
【図3】多層基板形成用フィルムの周辺部の断面を示す
断面図である。
【図4】多層基板形成用フィルムの周辺部に形成される
支持部を示す断面図である。。
【図5】多層基板形成用フィルムにおいて、多層基板形
成領域を拡大して示す拡大図である。
【図6】多層基板形成領域の断面を示す断面図である。
【図7】多層基板形成領域の周囲に形成される支持部を
示す断面図である。
【図8】熱プレス板による加熱・加圧工程を説明するた
めの説明図である
【図9】第2実施形態における、多層基板形成用フィル
ムの積層状態を示す断面図である。
【図10】第3実施形態における、多層基板形成用フィ
ルムの積層状態を示す断面図である。
【図11】第4実施形態における、熱プレス板による加
熱・加圧工程を説明するための説明図である。
【符号の説明】
21 多層基板形成用フィルム 22、25、34 導体パターン 23 樹脂フィルム 24 ビアホール 27、35 貫通孔 32、37 電極 50 導電ペースト 60、70 支持部 80a、80b 熱プレス板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 慶吉 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5E346 AA06 AA12 AA15 AA22 AA35 AA38 AA43 BB01 CC02 CC08 CC31 DD02 DD32 EE04 EE06 EE07 EE08 EE14 EE15 EE42 FF18 FF35 FF36 GG15 GG19 GG22 GG28 HH11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる複数枚の樹脂フィ
    ルムの所望の面に導体パターンを形成して、当該導体パ
    ターンと樹脂フィルムとが交互に積層される多層基板を
    形成するための多層基板形成用フィルムを用意する工程
    と、 前記多層基板形成用フィルムにおいて、多層基板として
    利用される領域を取り囲むように、前記多層基板形成用
    フィルムに複数の貫通孔を形成する工程と、 前記多層基板形成用フィルムの複数の貫通孔内に、多層
    基板形成時に印加する所定温度よりも低い温度で固化す
    る低温固化材料を充填する工程と、 前記多層基板形成用フィルムを重ねて、前記多層基板と
    して利用される領域及び前記低温固化材料が充填された
    部位に対して熱プレス板によって前記所定温度に加熱し
    つつ加圧することにより、前記多層基板形成用フィルム
    を相互に接着して多層基板を形成する工程とを備え、 前記多層基板形成用フィルムに形成される複数の貫通孔
    は、積層される複数の多層基板形成用フィルムにおい
    て、積層方向に沿って少なくとも一部が重なり合う位置
    に形成されることにより、当該複数の貫通孔内で固化す
    る前記低温固化材料が前記積層方向に沿って実質的に柱
    状に形成されることを特徴とする多層基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記熱プレス板は、少なくとも前記低温
    固化材料が固化される温度から前記所定温度まで徐々に
    加熱温度を上昇させることを特徴とする請求項1記載の
    多層基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記多層基板を形成する工程において、
    前記熱プレス板の加熱によって達成される前記所定温度
    は、前記熱可塑性樹脂の融点よりも低い温度に設定され
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の多層基板
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 積層した前記多層基板形成用フィルム
    に、多層基板として利用される領域を複数箇所設ける場
    合、前記複数の貫通孔は、その多層基板として利用され
    る複数箇所の領域全体を取り囲むように形成されること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の多層基
    板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記複数の貫通孔は、さらに、多層基板
    として利用される複数箇所の領域のそれぞれの周りを取
    り囲むように形成されることを特徴とする請求項4記載
    の多層基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記低温固化材料は、金属粒子を含み、
    多層基板形成時に印加する温度よりも低い温度で当該金
    属粒子が焼結されて固化することを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載の多層基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記樹脂フィルムを介して配置される2
    層の導体パターンを電気的に接続するために、当該樹脂
    フィルムにビアホールを形成し、そのビアホール内に金
    属粒子を含む導電ペーストを充填する工程を備え、 前記低温固化材料は、前記導電ペーストと同じ材料によ
    って構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の多層基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 隣接する多層基板形成用フィルムに設け
    られた金属粒子を含む低温固化材料の間に、その低温固
    化材料が充填された貫通孔の面積よりも大きな面積を有
    する導体接続パターンを配置し、前記隣接する多層基板
    形成用フィルムに設けられた低温固化材料は、前記導体
    接続パターンを介して相互に接続されることを特徴とす
    る請求項6または7に記載の多層基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記導体接続パターンは、多層基板とし
    て利用される領域を取り囲むように枠状に形成されるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の多層基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 多層基板として利用される領域を取り
    囲む位置に前記低温固化材料を配設しない樹脂フィルム
    を少なくとも1枚、積層される前記多層基板形成用フィ
    ルムに含ませることをにより、その低温固化材料を配設
    しない樹脂フィルムによって多層基板として利用される
    領域に熱プレス板からの熱及び圧力が十分に印加するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに
    記載の多層基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記熱プレス板は積層された前記多層
    基板形成用フィルムの両表面から熱及び圧力を加えるも
    のであり、その多層基板形成用フィルムの両表面には、
    下層の多層基板形成用フィルム全面を覆うように導体箔
    が設けられることを特徴とする請求項1乃至10記載の
    多層基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 積層された前記多層基板形成用フィル
    ムを熱プレス板によって加熱及び加圧する際に、熱プレ
    ス板から多層基板形成用フィルム各部に印加される圧力
    差を減少するために、前記熱プレス板と前記多層基板形
    成用フィルムとの間に緩衝材を介在させることを特徴と
    する請求項1乃至11のいずれかに記載の多層基板の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 前記緩衝材は、前記熱プレス板と前記
    多層基板形成用フィルムとの間で部分的に収縮変形可能
    なものであり、それによって前記熱プレス板から前記多
    層基板形成用フィルムの各部に略均一に圧力を伝達する
    ものであることを特徴とする請求項12記載の多層基板
    の製造方法。
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