JP2003209142A - ボンディングヘッドおよび実装装置 - Google Patents

ボンディングヘッドおよび実装装置

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JP2003209142A
JP2003209142A JP2002008270A JP2002008270A JP2003209142A JP 2003209142 A JP2003209142 A JP 2003209142A JP 2002008270 A JP2002008270 A JP 2002008270A JP 2002008270 A JP2002008270 A JP 2002008270A JP 2003209142 A JP2003209142 A JP 2003209142A
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jig
mounting
electronic component
chip
suction nozzle
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JP2002008270A
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Seiichi Yatsugayo
聖一 八ヶ代
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Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】超音波エネルギーの伝達効率を維持しつつ、電
子部品のサイズ等に合わせて、当該電子部品を保持する
治具を適正サイズのものに交換することが容易なボンデ
ィングヘッドおよび当該ボンディングヘッドを備えた実
装装置を提供する。 【解決手段】ホーン61に取り付け凹部を設け、吸着ノ
ズル65に取り付け凸部652を設け、当該取り付け凹
部に外力を加えてその径を広げるように変形させ、吸着
ノズル65の取り付け凸部652を挿入後に外力から解
放させることにより、当該外力によって変形されたホー
ン61を構成する材料の弾性による復元力により吸着ノ
ズル65の取り付け凸部を締め付けて固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップ等の
電子部品に加圧および超音波振動を与えて、基板に電子
部品を接合する実装装置および当該実装装置に使用され
るボンディングヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯機器を中心とした電子機器の小型
化、軽量化、薄型化、高性能化、高密度化の要求が急速
に進み、パッケージ形態は、小型化に難点があるQFP
(Quad Flat Package)等の周辺端子型から、小型化、高
密度化に対応できるBGA(BallGrid Array)やCSP
(Chip Size Package)等の格子端子型へと変化してい
る。特に、CSPはチップレベルで高密度集積が可能な
だけでなく、電気特性面でも優れたパッケージである。
【0003】このCSP化に伴う端子間隔の狭ピッチ化
や高集積化の流れの中で、高密度実装技術も急激に進展
し、重要な役割を担っている。その動向としては、通常
行われているボンディング方式であるワイヤボンディン
グ(WB:Wire Bonding)では、隣接配線の交差や短絡の
問題があり、テープオートメーテッドボンディング(T
AB:Tape Automated Bonding) では、薄型化は可能だ
が、外部リードの引き出し方向の関係で小型化が難しい
という問題がある。
【0004】従って、近年、パッドピッチを狭めずに多
ピン化に対応するため、チップと基板とをワイヤレスで
接合でき、エリア配置に有利なフリップチップボンディ
ング(FC:Flip Chip Bonding)の採用が拡大してきて
いる。
【0005】フリップチップ実装とは、パッケージング
されていない裸のチップ(ベアチップ)を使用し、当該
チップの回路形成面上の電極と基板面上の電極とを向き
合わせて接続する実装形態である。フリップチップ実装
方法は、はんだ付け、樹脂による圧接等各種あるが、A
u−Au金属接合が接続信頼性、微細化、環境配慮の観
点で有利な方法といえる。
【0006】しかし、400℃を越える高温拡散接合で
は、基板へのダメージが大きく、有機基板では問題にな
る。そこで、低温あるいは常温でのAu−Au金属接合
を行うことが可能な、ボンディングヘッドに超音波発振
を併用搭載した、超音波発振ヘッド搭載フリップチップ
ボンダが開発されている。
【0007】上記の超音波発振ヘッド搭載フリップチッ
プボンダでは、フリップチップ接合の際に、チップ上の
バンプと基板上の電極とを接触させた状態で、圧力を加
えながら超音波振動を与える。これにより、超音波エネ
ルギーが、接合面の酸化被膜やコンタミを除去し、その
結果、活性化した新生面が現れ、同時に摩擦熱が発生
し、金属原子が互いに結合する。
【0008】この超音波発振ヘッド搭載フリップチップ
ボンダでは、金属の溶融温度より低い温度で接合するこ
とができ、接合後の残留応力が小さいことが特徴であ
り、さらに、同材質、異材質、軟質、硬質金属間の接合
に対応可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
超音波発振ヘッド搭載フリップチップボンダによる実装
へ本格的に移行するに伴い、実装対象となる半導体チッ
プのサイズやチップ間のピッチの種類が増加することか
ら、当該チップサイズやピッチに合わせた吸着ノズルを
使用しないと、図10(a)に示すように、先にフリッ
プチップ実装された半導体チップ10aを有するインタ
ポーザ等の基板11に、所定のピッチで半導体チップ1
0bを図示のように実装する際に、図10(b)に示す
ように超音波発振ヘッドの吸着ノズル65aが接触して
しまうという問題がある。
【0010】この吸着ノズル65aのサイズを適正サイ
ズにする方法として、超音波発振ヘッドには、吸着ノズ
ル65aが一体形成された一体型と、吸着ノズル65a
が交換可能な分割型とが考えられる。
【0011】一体型は、吸着ノズル65aが一体形成さ
れていることから、半導体チップへの超音波の伝達の観
点からは好ましいが、上記のように半導体チップのサイ
ズに応じて、超音波発振ヘッド自体を交換する必要があ
る。超音波発振ヘッドを交換する際には、基板と超音波
発振ヘッドとの平行度をμm単位で満足させる必要があ
ることから、段取り性が著しく悪く、容易に交換するこ
とができないという問題がある。
【0012】一体型でない分割式の超音波発振ヘッドを
用いる場合には、超音波発振ヘッドにおける吸着ノズル
の取り付け部分の超音波エネルギーの伝達効率をいかに
向上させるかが問題となる。
【0013】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、超音波エネルギーの伝達効率を維
持しつつ、電子部品のサイズ等に合わせて、当該電子部
品を保持する治具を適正サイズのものに交換することが
容易なボンディングヘッドおよび当該ボンディングヘッ
ドを備えた実装装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のボンディングヘッドは、電子部品を保持
し、超音波振動を与えることで、当該超音波振動を前記
電子部品へ伝達して、基板と当該電子部品とを接合する
ボンディングヘッドであって、前記電子部品を着脱可能
に保持する治具と、挿入された前記治具を弾性による復
元力により締め付けて固定し得る治具取り付け孔が設け
られた基体とを有する。
【0015】前記基体は、前記治具取り付け孔に連通し
て形成された割れ溝を有する。前記割れ溝の一部が他の
部分に比して幅広に形成されている。前記割れ溝は、超
音波振動が印加される方向と平行な方向に形成されてい
る。
【0016】前記治具は、前記電子部品を吸着して保持
するための吸着孔を有し、前記基体は、前記治具取り付
け孔に挿入された前記治具の前記吸着孔に連通するよう
に設けられた連通孔を有する。
【0017】上記の本発明のボンディングヘッドでは、
電子部品を着脱可能に保持する治具の基体への取り付け
は、基体に治具取り付け孔が設けられていることから、
当該治具取り付け孔に外力を加えてその径を広げるよう
に変形させ、治具を挿入後に外力から解放させることに
より、当該外力によって変形された治具取り付け孔を構
成する材料の弾性による復元力により治具を締め付けて
固定することにより行われる。従って、基体の治具取り
付け孔と治具との間の隙間が生じにくい構造となってい
ることから、超音波エネルギーの伝達効率の低下が抑制
される。また、治具の取り付けに他の部品等が介在しな
いことから、このような部品による超音波エネルギーの
伝達効率への影響もない。
【0018】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明の実装装置は、電子部品を保持する保持手段を有し、
前記保持手段に超音波振動を与えることで、当該超音波
振動を前記電子部品へ伝達して、基板に当該電子部品を
実装する実装装置であって、前記保持手段は、前記電子
部品を着脱可能に保持する治具と、挿入された前記治具
を弾性による復元力により締め付けて固定し得る治具取
り付け孔が設けられた基体とを有する。
【0019】前記基体は、前記治具取り付け孔に連通し
て形成された割れ溝を有する。前記割れ溝の一部が他の
部分に比して幅広に形成されている。前記割れ溝は、超
音波振動が印加される方向と平行な方向に形成されてい
る。
【0020】前記治具は、前記電子部品を吸着して保持
するための吸着孔を有し、前記基体は、前記治具取り付
け孔に挿入された前記治具の前記吸着孔に連通するよう
に設けられた連通孔を有する。
【0021】上記の本発明の実装装置によれば、電子部
品を保持しかつ、超音波振動を電子部品へ伝達する保持
手段の基体への治具の取り付けは、基体に治具取り付け
孔が設けられていることから、当該治具取り付け孔に外
力を加えてその径を広げるように変形させ、治具を挿入
後に外力から解放させることにより、当該外力によって
変形された治具取り付け孔を構成する材料の弾性による
復元力により治具を締め付けて固定することにより行わ
れる。従って、基体の治具取り付け孔と治具との間の隙
間が生じにくい構造となっていることから、超音波エネ
ルギーの伝達効率の低下が抑制される。また、治具の取
り付けに他の部品等が介在しないことから、このような
部品による超音波エネルギーの伝達効率への影響もな
い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のボンディングヘ
ッドおよび実装装置の実施の形態について、図面を参照
して説明する。
【0023】図1は、本実施形態に係るボンディングヘ
ッドを備えた実装装置の構成の一例を示す図である。図
1に示す実装装置1は、設置基準2上に設けられたチッ
プ供給手段3および基板保持手段4と、設置基準2より
立設された複数の支柱21a,21bにより支えられた
支持部22に支持され、基板保持手段4上に位置決めさ
れた超音波振動接合手段5と、基板保持手段4と超音波
振動接合手段5との間に設けられた計測手段7とを有す
る。
【0024】チップ供給手段3は、設置基準2に設けら
れたXY駆動部31と、XY駆動部31に連結されたパ
レットテーブル32と、図示しないフリップユニットと
を備える。XY駆動部31は、パレットテーブル32を
設置基準と平行な方向であるX方向及びY方向に移動さ
せて、パレットテーブル32上のパレット33に収納さ
れた多数のチップの内の実装対象である、例えば1個の
チップ10がフリップユニットによる所定の吸着位置と
なるように、パレットテーブル32を位置制御する。な
お、図示しないフリップユニットは、パレット33に収
納されたチップ10を吸着し、吸着したチップ10を反
転して、実装機構の後述する吸着ノズルへチップの裏面
を吸着させるものである。
【0025】基板保持手段4は、設置基準2に設けられ
たXYθ駆動部41と、XYθ駆動部41に連結された
マウントテーブル42とを備える。XYθ駆動部41
は、後述する計測手段7からの出力により、マウントテ
ーブル42を設置基準2と平行なX方向とY方向へ移動
させ、かつ、角度θだけ回転させて、マウントテーブル
42上に搭載された被実装対象である基板11のチップ
実装位置が所定の位置となるように、マウントテーブル
42を位置制御する。
【0026】超音波振動接合手段5は、支持部22に固
定された固定ベース51と、固定ベース51に取り付け
られたサーボモータ等のモータ52と、モータ52の出
力軸に連結されたボルト・ナット機構53と、ボルトナ
ット機構53のナットに連結されたリフトベース54
と、リフトベース54に取り付けられたエアシリンダ5
5と、エアシリンダ55のピストンロッドに連結された
ホルダ56と、ホルダ56に装着された超音波発振ヘッ
ド(ボンディングヘッド)6とを備えている。
【0027】モータ52が正転すると、ボルト・ナット
機構53のねじ棒が正転し、当該ねじ棒に螺合したナッ
トによりリフトベース54が下降する一方、モータ52
が逆転すると、ボルト・ナット機構53のねじ棒が逆転
し、リフトベース54がナットを介して上昇する。リフ
トベース54は、固定ベース51より下方に立設された
左右のガイドポール58に案内され、かつ回り止めされ
て昇降する。各ガイドポール58の内部に昇降可能に収
納されたガイドシャフト59は、その下端がホルダ56
に結合されており、リフトベース54の昇降と、エアシ
リンダ55の伸縮とにより昇降して、ホルダ56を設置
基準2と平行に保持しつつ昇降させる。
【0028】超音波発振ヘッド6は、ホーン61と、そ
の両側に同軸に結合された2つのブースタ62,63と
を備え、各ブースタ62,63がホルダ56の左右より
下方に延設されたアーム部に支持される、いわゆる両持
ち支持に取り付けられている。一方のブースタ62に
は、図外の超音波発生器より電力が供給されて所定周波
数の縦波の超音波振動を発生して出力する圧電素子又は
磁歪素子等のようなエネルギー変換器である振動子64
が、図示しない無頭ねじとねじ孔とにより同軸に結合さ
れている。
【0029】また、本実施形態に係るホーン61の中央
部には、後述するように、チップ10を真空吸着して保
持する吸着ノズル65が着脱可能にはめ込まれている。
【0030】計測手段7は、吸着ノズル65に吸着され
たチップ10とマウントテーブル42上に保持された基
板11との位置合わせの精度を確保するためのものであ
り、2視野光学系レンズ71と、2視野光学系レンズ7
1を通してその上下に離隔配置されたチップ10と基板
11とを撮像して電気信号に変換して出力するCCDカ
メラ72と、2視野光学系レンズ71を計測位置に移動
するアクチュエータ73とを備えている。
【0031】図2に、超音波発振ヘッド6のホーン61
の構成の詳細な一例を示す。なお、図2には、図示した
右側の構成においてその内部構造を示している。本実施
形態に係る超音波発振ヘッド6のホーン61には、図2
に示すように、振動子64からの超音波振動に共振する
ことで発生する定常波の最大振幅ポイントである中央部
に、チップ10を保持する吸着ノズル65が着脱可能に
はめ込まれている。例えば、ホーン61は、SK材によ
り構成され、吸着ノズル65は、タングステンカーバイ
ドにより構成される。なお、SK材は、日本鋼とも称
し、一般的に利器材として製品化されており、大量生産
に向き、コストパフォーマンスにも優れている材料であ
る。
【0032】吸着ノズル65には、当該吸着ノズル内の
中央部を貫通する吸着孔651が形成されている。
【0033】ホーン61は、その内部に通路610を備
え、通路610は、吸着ノズル65の吸着孔651に連
通するようにホーン中心まで形成された縦孔610a
と、縦孔610aに繋がるように形成された横孔610
bと、ホーン61の外周面より横孔610bに繋がるよ
うに形成された縦孔610cとを有する。
【0034】横孔610bが達するホーン61の端面に
は、無頭ねじ611が装着されている。無頭ねじ611
は、横孔610bの開口を密封するとともにブースタ6
3を同軸に嵌合するものである。ホーン61の他方の端
面には、ブースタ62に同軸に結合するための無頭ねじ
614が装着されている。これらの無頭ネジ611,6
14はホーン61に形成されたねじ孔に締結されてい
る。
【0035】縦孔610cの開口部には、ホース口61
2が設けられており、ホーン61より突出するホース口
612にホース613の一端が外側から嵌め込まれて装
着され、ホース613の内部空洞がホース口612の内
部貫通孔を介して通路610に接続されている。ホース
613の他端が、図外の真空ポンプのような吸引発生源
に図外のバルブを介して接続されている。
【0036】この図外のバルブが大気開放側から吸引側
に切り替わることで、吸着ノズル65が吸引発生源から
の吸引動作でその吸着孔651より外気を吸引すること
により、チップ10を吸着し、逆に、バルブが吸引側か
ら大気開放側に切り替わることで、通路610が大気に
満たされチップ10の吸着を開放する。
【0037】上記の吸着ノズル65の構成について、さ
らに詳細に説明する。吸着ノズル65は、図3(a)の
正面図および図3(b)に示す下面図に示すように、例
えば4角柱形状を有しており、ホーン61へ着脱可能に
設けられている。当該吸着ノズルの取り付け凸部652
を後述するホーン61に設けられた取り付け凹部にはめ
込むことにより使用される。
【0038】また、当該吸着ノズル65の治具取り付け
凸部652は、円柱形状をなしており、吸着ノズル65
の取り付け側とは反対側において、ホーン61には、吸
着ノズル65と同様の4角柱形状を有する凸部615が
形成されている。このように凸部615が形成されてい
るのは、超音波の伝達の観点から、ホーンの上下左右の
形状は、できるだけ対称にすることが好ましいからであ
る。
【0039】図4は、吸着ノズルの取り付け部における
ホーン61の下面図である。図4(a)に示すように、
ホーン61には、吸着ノズル65の取り付け凸部652
を嵌め込むために、当該取り付け凸部652よりも径の
短い取り付け凹部616が形成されており、当該取り付
け凹部616は、図面の垂直方向に伸びた円柱形状をな
している。当該取り付け凹部616に連通して割れ溝6
17が形成されており、当該割れ溝617の中途に楕円
形状の治具はめ込み部618が形成されている。取り付
け凹部616の径は、例えば、5±0.01mm程度で
あり、割れ溝617の幅は、例えば、1mm程度であ
る。
【0040】ホーン61の治具取り付け凹部616に、
吸着ノズル65の取り付け凸部652を嵌め込んで装着
する方法について説明すると、まず、図4(b)に示す
ように、ホーン61の治具はめ込み部618に、取り付
け用治具の先端部100aを挿入する。
【0041】図5(c)に示すように、当該取り付け用
治具100は、例えば、L字形を有しており、当該取り
付け用治具100は、ホーン61の治具はめ込み部61
8の径より一回り小さい楕円形状の先端部100aを有
しており、当該先端部100aを治具はめ込み部618
に挿入する。
【0042】そして、取り付け用治具100をホーン6
1の下面に平行な方向において、図5(c)の矢印に示
すように90°回転させることにより、図6(d)に示
すように治具はめ込み部618の楕円形状の短軸が長く
なり、これにより、当該治具はめ込み部618に連通し
て形成された割れ溝617の幅が広がり、当該割れ溝6
17に連通する取り付け凹部616の径が広がることと
なる。なお、このときの取り付け凹部616の径の広が
りにより、ホーン61を構成する材料の弾性限界を越え
ない範囲で、治具はめ込み部618の形状を設定するこ
とが好ましい。
【0043】そして、このように取り付け用治具100
の先端部100aにより、取り付け凹部616の径を広
げた状態で、図6(e)の正面図に示すように、ホーン
61の取り付け凹部616に、吸着ノズル65の取り付
け凸部652を挿入することにより、図7(f)の下面
図に示すように、径が若干広がった状態のホーン61の
取り付け凹部616に、吸着ノズル65の取り付け凸部
652が嵌め込まれることとなる。
【0044】そして、取り付け用治具100をホーン6
1の下面に平行な方向において、さらに90°回転さ
せ、ホーン61の治具はめ込み部618から取り付け用
治具100の先端部100aを抜きとることにより、図
7(g)に示すように、ホーン61を構成する材料の弾
性の復元力により、挿入された吸着ノズル65の取り付
け凸部652が締め付けられて固定されることとなる。
【0045】上記構成の本実施形態に係る実装装置1の
動作について説明する。まず、チップ供給手段3の図示
しないフリップユニットがパレットテーブル32の上方
から、実装対象であるチップ10を吸着して、吸着した
チップ10を反転して、吸着ノズル65の位置へ移動さ
せて、当該吸着ノズル65にチップ10の裏面を吸着さ
せる。
【0046】吸着ノズル65によりチップ10が吸着さ
れると、2視野光学系レンズ71を備えたCCDカメラ
72が、超音波振動接合手段5の吸着ノズル65に吸着
されたチップ10と、マウントテーブル42に搭載され
た基板11との間の空間に進入し、当該チップ10と基
板11との位置ずれを測り、その測定結果により、XY
θ駆動部41によりマウントテーブル42がXY方向に
移動され、かつ、角度θだけ回転されて、基板11のチ
ップ実装位置がチップ10と正確に整合し得るように、
チップ10を基準に基板11が位置補正される。この位
置補正による基板11の実装位置とチップ10との位置
合わせが完了した後、2視野光学系レンズ71を備えた
CCDカメラ72が元の位置に戻る。
【0047】そして、超音波振動接合手段5の超音波発
振ヘッド6が下降して、チップ10を基板11に押し付
けて加圧しながら、振動子64が超音波振動を発生す
る。例えば、この基板11へ搭載させるためのチップ1
0の下降制御は、主として超音波振動接合手段5のモー
タ52により行い、基板11へ搭載後のチップ10への
加圧力の制御は、主としてエアシリンダ55により行
う。
【0048】そして、上記の振動子64により発生した
超音波振動は、一対のブースタ62,63により増幅さ
れ、この増幅された超音波振動にホーン61が共振し、
その共振による超音波振動が、チップ10と基板11の
接合部分に伝達されることで、超音波振動によるエネル
ギーが接合面の酸化被膜やコンタミを除去し、その結
果、活性化した新生面が現れ、同時に摩擦熱が発生し、
金属原子が互いに結合する。これにより、チップ10が
基板11の実装位置に接合される。
【0049】上記構成の本実施形態に係る実装装置で
は、吸着ノズル65を除く超音波発振ヘッド6は固定
し、チップ10のサイズ等に合わせて吸着ノズル65の
みを交換することができるように構成されている。そし
て、当該吸着ノズル65のホーン61への取り付けは、
ホーン61に取り付け凹部616を設け、吸着ノズル6
5に取り付け凸部652を設け、当該取り付け凹部61
6に外力を加えてその径を広げるように変形させ、吸着
ノズル65の取り付け凸部652を挿入後に外力から解
放させることにより、当該外力によって変形されたホー
ン61を構成する材料の弾性による復元力により吸着ノ
ズル65の取り付け凸部652を締め付けて固定するこ
とにより行われる。
【0050】従って、ホーン61の取り付け凹部616
と、吸着ノズル65の取り付け凸部652の間の隙間が
生じにくい構造となっていることから、図8に示すよう
に、一体型に近い超音波の伝達が可能となり、吸着ノズ
ル65を着脱式(分割式)にしても、超音波エネルギー
の伝達効率の低下を抑制することが可能となり、チップ
10の金などからなるバンプと、基板11の金などから
なる電極との接合強度を安定させることができる。
【0051】また、本実施形態では、ホーン61へ吸着
ノズル65を取り付ける際に、ねじ等の部品を一切使用
しないことから、これらの部品による超音波エネルギー
の伝達効率への影響をなくすことができる。
【0052】また、超音波エネルギーの伝達効率の観点
からは、図9の下面図に示すように、割れ溝617の形
成方向を超音波振動の印加方向Dvと平行に設けること
が好ましいと考えられる。これは、割れ溝617を超音
波振動の印加方向と垂直に設けた場合には、超音波の振
動の伝達が割れ溝617により遮られる恐れがあるが、
超音波振動の印加方向と平行に設ければ超音波の振動に
対して及ぼす影響を低下させることができると考えられ
るからである。
【0053】以上のように、本実施形態に係る超音波発
振ヘッドおよびこれを備えた実装装置によれば、チップ
上の電極部に形成された金バンプと、インタポーザ等の
基板11の電極部を超音波接合する際に、超音波振動エ
ネルギーの伝達効率の低下を抑制しつつ、隣接するチッ
プに接触しないような適正サイズの吸着ノズルに交換す
ることが容易となる。これにより、チップ10と基板1
1との接合強度の安定、吸着ノズルの交換の際の段取り
性を向上させることができる。
【0054】本発明は、上記の実施形態の説明に限定さ
れない。例えば、本実施形態では、チップ供給手段3、
基板保持手段4、超音波振動接合手段5の一例について
説明したが、これに限られるものでなく、ホーン61と
吸着ノズル65との取り付け構成以外の構成について
は、特に限定するものではない。その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、超音波エネルギーの伝
達効率を維持しつつ、電子部品のサイズ等に合わせて、
当該電子部品を保持する治具を適正サイズのものに交換
することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るボンディングヘッドを備えた
実装装置の構成の一例を示す図である。
【図2】図1に示すホーンの構成の詳細な一例を示す図
である。
【図3】ホーンへの吸着ノズルの着脱の様子を示す図で
あり、(a)は正面図、(b)は下面図である。
【図4】吸着ノズルの取り付け部におけるホーンの下面
図である。
【図5】取り付け用治具をホーンの治具はめ込み部に挿
入する動作を説明するための図である。
【図6】取り付け用治具により、ホーンの取り付け凹部
の径を広げた状態を示す図であり、(d)は下面図、
(e)は正面図である。
【図7】ホーンの取り付け凹部の径を広げた状態で吸着
ノズルの取り付け凸部を挿入して固定する状態を示す図
である。
【図8】本実施形態の効果を説明するための図である。
【図9】割れ溝の形成方向の好適な例を説明するための
図である。
【図10】従来例における超音波発振ヘッドの問題点を
説明するための図である。
【符号の説明】
1…実装装置、2…設置基準、3…チップ供給手段、4
…基板保持手段、5…超音波振動接合手段、6…超音波
発振ヘッド、7…計測手段、10,10a,10b…チ
ップ、11…基板、21a,21b…支柱、22…支持
部、31…XY駆動部、32…パレットテーブル、33
…パレット、41…XYθ駆動部、42…マウントテー
ブル、51…固定ベース、52…モータ、53…ボルト
・ナット機構、54…リフトベース、55…エアシリン
ダ、56…ホルダ、58…ガイドポール、59…ガイド
シャフト、61…ホーン、62,63…ブースタ、64
…振動子、65…吸着ノズル、71…2視野光学系レン
ズ、72…CCDカメラ、73…アクチュエータ、10
0…取り付け用治具、100a…取り付け用治具の先端
部、610…通路、610a…縦孔、610b…横孔、
610c…縦孔、611…無頭ねじ、612…ホース
口、613…ホース、614…無頭ねじ、615…凸
部、616…取り付け凹部、617…割れ溝、618…
治具はめ込み部、651…吸着孔、652…取り付け凸
部、Dv…超音波振動印加方向。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子部品を保持し、超音波振動を与えるこ
    とで、当該超音波振動を前記電子部品へ伝達して、基板
    と当該電子部品とを接合するボンディングヘッドであっ
    て、 前記電子部品を着脱可能に保持する治具と、 挿入された前記治具を弾性による復元力により締め付け
    て固定し得る治具取り付け孔が設けられた基体とを有す
    るボンディングヘッド。
  2. 【請求項2】前記基体は、前記治具取り付け孔に連通し
    て形成された割れ溝を有する請求項1記載のボンディン
    グヘッド。
  3. 【請求項3】前記割れ溝の一部が他の部分に比して幅広
    に形成されている請求項2記載のボンディングヘッド。
  4. 【請求項4】前記割れ溝は、超音波振動が印加される方
    向と平行な方向に形成されている請求項2記載のボンデ
    ィングヘッド。
  5. 【請求項5】前記治具は、前記電子部品を吸着して保持
    するための吸着孔を有し、前記基体は、前記治具取り付
    け孔に挿入された前記治具の前記吸着孔に連通するよう
    に設けられた連通孔を有する請求項1記載のボンディン
    グヘッド。
  6. 【請求項6】電子部品を保持する保持手段を有し、前記
    保持手段に超音波振動を与えることで、当該超音波振動
    を前記電子部品へ伝達して、基板に当該電子部品を実装
    する実装装置であって、 前記保持手段は、 前記電子部品を着脱可能に保持する治具と、 挿入された前記治具を弾性による復元力により締め付け
    て固定し得る治具取り付け孔が設けられた基体とを有す
    る実装装置。
  7. 【請求項7】前記基体は、前記治具取り付け孔に連通し
    て形成された割れ溝を有する請求項6記載の実装装置。
  8. 【請求項8】前記割れ溝の一部が他の部分に比して幅広
    に形成されている請求項7記載の実装装置。
  9. 【請求項9】前記割れ溝は、超音波振動が印加される方
    向と平行な方向に形成されている請求項7記載の実装装
    置。
  10. 【請求項10】前記治具は、前記電子部品を吸着して保
    持するための吸着孔を有し、 前記基体は、前記治具取り付け孔に挿入された前記治具
    の前記吸着孔に連通するように設けられた連通孔を有す
    る請求項6記載の実装装置。
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