JP2003208724A - 光学装置、複合光学素子、光ピックアップ装置及び光学ディスク装置 - Google Patents

光学装置、複合光学素子、光ピックアップ装置及び光学ディスク装置

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JP2003208724A
JP2003208724A JP2002003768A JP2002003768A JP2003208724A JP 2003208724 A JP2003208724 A JP 2003208724A JP 2002003768 A JP2002003768 A JP 2002003768A JP 2002003768 A JP2002003768 A JP 2002003768A JP 2003208724 A JP2003208724 A JP 2003208724A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性を向上し、製造コストの低減を図り、
フォーカシングエラー信号の信頼性を向上する。 【解決手段】 光学ディスク装置1が備える光ピックア
ップ3は、受発光一体型素子31から出射された出射光
をメインビーム及び2つのサイドビームに分割する第1
の回折格子46と、光学ディスク2からの各戻り光の光
路を回折させる第2の回折格子47と、この第2の回折
格子47で回折された各戻り光が入射される位置に配設
されてこの各戻り光を分割しビーム形状を所定のパワー
で変形するビーム変形ホログラム48と、このビーム変
形ホログラム48により変形された各戻り光を全反射す
る全反射ミラー49と、この全反射ミラー49で全反射
された各戻り光を更に3つに分割するビーム分割プリズ
ム50とを有する複合光学素子32を有する。また、受
発光一体型素子31は、ビーム分割プリズム50で分割
された各戻り光のうちメインビームをそれぞれ受光する
ことによりフォーカシングエラー信号FEを得るととも
に、サイドビームを受光することによりトラッキングエ
ラー信号TEを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復光路を分離す
る複合光学素子と、この複合光学素子を有する、例え
ば、光磁気ディスク、光ディスク等の光学ディスクに対
して情報を記録及び/又は再生する光ピックアップ装置
と、この光ピックアップ装置を備える光学ディスク装置
とに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば光ディスク、光磁気ディスク等の
光学ディスクに対して情報を記録及び/又は再生する光
ピックアップ装置が知られている。
【0003】図9に示すように、この種の光ピックアッ
プ装置が備える光学系101は、光路順に、光学ディス
ク104にレーザ光を出射する光源111と、この光源
111から出射された出射光を分割する回折格子112
と、出射光と光学ディスク104からの戻り光とを分離
するビームスプリッタ113と、出射光を所定の開口数
NAに絞るための開口絞り114と、光学ディスク10
4に出射光を集光する対物レンズ115と、光学ディス
ク104からの戻り光を受光する受光部116とを有し
ている。
【0004】光源111は、半導体レーザが用いられて
おり、レーザ光を出射する。回折格子112は、いわゆ
る3ビーム法によってトラッキングエラー信号を得るた
めに、光源111から出射された出射光を0次光及び±
1次光からなる3ビームに分割する。ビームスプリッタ
113は、光源111からの出射光を反射するとともに
光学ディスク104からの戻り光を透過するハーフミラ
ー119を有し、出射光と戻り光とを分離する。
【0005】受光部116は、図示しないが、戻り光の
うち回折格子112で分割された0次光を受光するメイ
ンビーム用フォトディテクタと、戻り光のうち回折格子
112で分割された±1次光をそれぞれ受光する一組の
サイドビーム用フォトディテクタとを有している。
【0006】光学系101には、フォーカシングエラー
信号を検出する検出方法として、いわゆる非点収差法が
用いられている。このため、図10(a),図10
(b),図10(c)に示すように、メインビーム用フ
ォトディテクタ121は、戻り光を受光する受光面が略
方形状に形成されており、受光面の中央を通り互いに直
交する一組の分割線により4等分割された各受光領域a
,b,c,dを有する分割パターンとされてい
る。また、図示しないが、サイドビーム用フォトディテ
クタは、メインビーム用フォトディテクタ121を間に
挟んで対向する位置にそれぞれ配設されている。
【0007】そして、光学系101は、図9に示すよう
に、光源111から光学ディスク104までの往路にお
いて、光源111の発光点を物点として、その共役点で
ある像点が、光学ディスク104の記録面105上に位
置するように各光学部品がそれぞれ配設されている。
【0008】また、光学系101は、光学ディスク10
4から受光部116までの復路において、光学ディスク
104の記録面105上の点を物点として、その共役点
である像点が受光部116のメインビーム用フォトディ
テクタ121の受光面上に位置するように各光学部品が
それぞれ配設されている。
【0009】したがって、光学系101は、光源111
の発光点と受光部116のメインビーム用フォトディテ
クタ121の受光面上の点も、また互いに共役な関係と
されている。
【0010】上述したメインビーム用フォトディテクタ
121の各受光領域a,b,c ,dにより、フ
ォーカシングエラー信号を得る方法を以下説明する。
【0011】まず、光学ディスク104の記録面105
に対して対物レンズ115が最適な位置とされて、光学
ディスク104の記録面105に対して合焦された、い
わゆるジャストフォーカスの状態であれば、メインビー
ム用フォトディテクタ121の受光面上のビームスポッ
トの形状は、図10(b)に示すように、円形となる。
【0012】しかし、対物レンズ115が光学ディスク
104の記録面105に近づき過ぎた場合、ジャストフ
ォーカスの状態から外れて、戻り光がビームスプリッタ
113を通過することによって発生した非点収差によっ
て、メインビーム用フォトディテクタ121の受光面上
のビームスポットの形状は、図10(a)に示すように
長軸が受光領域a及び受光領域cに跨った楕円形状
になる。
【0013】さらに、対物レンズ115が光学ディスク
104の記録面105から遠ざかり過ぎた場合、ジャス
トフォーカスの状態から外れて、戻り光がビームスプリ
ッタ113を通過することによって発生した非点収差に
よって、メインビーム用フォトディテクタ121の受光
面上のビームスポットの形状は、図10(c)に示すよ
うに長軸が受光領域b及び受光領域dに跨った楕円
形状になり、上述した図10(a)に示すビームスポッ
トの形状に比して長軸方向が90度だけ傾いた楕円形状
になる。
【0014】メインビーム用フォトディテクタ121
は、各受光領域a,b,c,d による戻り光の
出力を各々Sa,Sb,Sc,Sdとすると、
フォーカシングエラー信号FEは、以下に示す式2で計
算される。FE=(Sa+Sc)−(Sb+Sd
)・・・・(式2)すなわち、図10(b)に示すよ
うに、メインビーム用フォトディテクタ121は、対物
レンズ115が合焦位置に位置された、いわゆるジャス
トフォーカスの状態の場合、上述した式2により演算さ
れるフォーカシングエラー信号FEが0となる。
【0015】また、メインビーム用フォトディテクタ1
21は、対物レンズ115が光学ディスク104の記録
面105に近づき過ぎた場合、フォーカシングエラー信
号FEが正となり、また対物レンズ115が光学ディス
ク104の記録面105から遠ざかり過ぎた場合、フォ
ーカシングエラー信号FEが負となる。
【0016】トラッキングエラー信号TEは、回折格子
112で分割された±1次光をサイドビーム用フォトデ
ィテクタがそれぞれ受光して、各サイドビーム用フォト
ディテクタの各出力の差分を演算することにより得られ
る。
【0017】以上のように構成された光学系101を備
える光ピックアップ装置は、受光部116のメインビー
ム用フォトディテクタ121によって得られたフォーカ
シングエラー信号FE、及びサイドビーム用フォトディ
テクタによって得られたトラッキングエラー信号TEに
基づいて、対物レンズ115を駆動変位させることによ
って、光学ディスク104の記録面105に対して対物
レンズ115が合焦位置に移動されて、出射光が光学デ
ィスク104の記録面105上に合焦されて、光学ディ
スク104から情報が再生される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した光
ピックアップ装置が備える光学系101は、上述した受
光部116によってフォーカシングエラー信号FEを得
る場合、メインビーム用フォトディテクタ121の受光
面上に照射されるビームスポットの中心が、図11に示
すように、メインビーム用フォトディテクタ121の中
央からいずれかの方向に少しでも外れることにより、ジ
ャストフォーカスの状態の場合の出力が0でなくなるた
め、結果的にフォーカシングエラー信号FEにオフセッ
トがかかることになる。
【0019】光学系101は、フォーカシングエラー信
号FEが0になるようにフォーカシング制御が行われる
ため、対物レンズ115を正確な合焦位置に駆動制御す
ることができなくなるという問題がある。
【0020】したがって、上述した光ピックアップ装置
は、対物レンズ115を適正な位置に制御することが可
能とされる適正なフォーカシングエラー信号FEを得る
ために、光源111の発光点に対して共役な位置に高精
度にメインビーム用フォトディテクタ121の受光面が
4分割される中心を位置させるように配設する必要があ
る。
【0021】上述したように光源111に対する受光部
116の位置精度を高く確保するためには、メインビー
ム用フォトディテクタ121の製造時に、例えばパッケ
ージの位置基準に対してメインビーム用フォトディテク
タ121の受光面の位置精度を厳密に管理する等の必要
がある。
【0022】このため上述したような光学系101は、
メインビーム用フォトディテクタ121等の受光素子の
製造コストを低減する妨げになるとともに、光ピックア
ップ装置の組立工程の生産性を向上する妨げにもなり、
結果的に光ピックアップ装置自体の製造コストの低下の
妨げや品質低下の大きな要因となり得るという問題があ
る。
【0023】そこで、本発明は、生産性を向上し、製造
コストの低減を図り、フォーカシングエラー信号の信頼
性を向上することができる複合光学素子、光ピックアッ
プ装置及び光学ディスク装置を提供することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る光学装置は、光源から出射された出
射光を透過させ光学ディスクからの戻り光を回折させる
回折素子と、回折素子で回折された戻り光が入射される
位置に配置され、この戻り光を分割しビーム形状を変形
させるビーム形状変形手段と、ビーム形状変形手段で変
形された戻り光が入射される位置に配置され、この戻り
光を複数に分割して複数の受光領域を有する受光手段に
導く光分割手段とを備えることを特徴とする。
【0025】以上のように構成された本発明に係る光学
装置は、光源から出射された出射光を光学ディスクに導
き、光学ディスクからの戻り光を回折素子により回折
し、回折素子で回折された戻り光をビーム形状変形手段
で分割してビーム形状を所定のパワーで変形し、ビーム
形状変形手段で変形された戻り光をさらに光分割手段で
複数に分割し、光ピックアップ装置がフォーカシングエ
ラー信号を得るために、光分割手段で分割された各戻り
光を複数の受光領域を有する受光手段に導く。
【0026】また、上述した目的を達成するため、本発
明に係る複合光学素子は、光源から出射された出射光を
透過させ光学ディスクからの戻り光を回折させる回折素
子と、回折素子で回折された戻り光が入射される位置に
配置され、この戻り光を分割しビーム形状を変形させる
ビーム形状変形手段と、ビーム形状変形手段で変形され
た戻り光が入射される位置に配置され、この戻り光を複
数に分割して複数の受光領域を有する受光手段に導く光
分割手段とを備えることを特徴とする。
【0027】以上のように構成された本発明に係る複合
光学素子は、光源から出射された出射光を光学ディスク
に導き、光学ディスクからの戻り光を回折素子により回
折させ、回折素子で回折された戻り光をビーム形状変形
手段で分割してビーム形状を所定のパワーで変形し、ビ
ーム形状変形手段で変形された戻り光をさらに光分割手
段で複数に分割し、光ピックアップ装置がフォーカシン
グエラー信号を得るために、光分割手段で分割された各
戻り光を複数の受光領域を有する受光手段に導く。
【0028】また、上述した目的を達成するため、本発
明に係る光ピックアップ装置は、所定の波長の光を出射
する光源と、光学ディスクに光源から出射された出射光
を集光するとともに光学ディスクからの戻り光を集光す
る対物レンズと、光源から出射された出射光を透過させ
光学ディスクからの戻り光を回折させる回折素子と回折
素子で回折された戻り光が入射される位置に配置され戻
り光を分割しビーム形状を変形させるビーム形状変形手
段とビーム形状変形手段で変形された戻り光が入射され
る位置に配置され戻り光を複数に分割して複数の受光領
域を有する受光手段に導く光分割手段とを有する複合光
学素子と、光分割手段で分割された各戻り光を、フォー
カシングエラー信号を得るために複数の受光領域で受光
する受光手段とを備えることを特徴とする。
【0029】以上のように構成された光ピックアップ装
置は、光源から出射した出射光を対物レンズにより光学
ディスクに集光し、光学ディスクからの戻り光を複合光
学素子内の回折素子により回折させ出射光の光路と分離
する。そして、光ピックアップ装置は、複合光学素子内
において、回折素子で回折された戻り光をビーム形状変
形手段により分割してビーム形状を所定のパワーで変形
し、ビーム形状変形手段で変形された戻り光を光分割手
段で複数に分割し、この分割した各戻り光を受光部が複
数の受光領域で受光することによりフォーカシングエラ
ー信号を得る。
【0030】また、上述した目的を達成するため、本発
明に係る光学ディスク装置は、光学ディスクに対して情
報を記録及び/又は再生する光ピックアップと、光学デ
ィスクを回転駆動するディスク回転駆動手段とを備える
光学ディスク装置であって、光ピックアップは、所定の
波長の光を出射する光源と、光学ディスクに光源から出
射された出射光を集光するとともに光学ディスクからの
戻り光を集光する対物レンズと、光源から出射された出
射光を透過させ光学ディスクからの戻り光を回折させる
回折素子と回折素子で回折された戻り光が入射される位
置に配置され戻り光を分割しビーム形状を変形させるビ
ーム形状変形手段とビーム形状変形手段で変形された戻
り光が入射される位置に配置され戻り光を複数に分割す
る光分割手段とを有する複合光学素子と、光分割手段で
分割された各戻り光をフォーカシングエラー信号を得る
ために複数の受光領域で受光する受光手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0031】以上のように構成された光学ディスク装置
は、ディスク回転駆動手段により光学ディスクが回転駆
動されて、光ピックアップにより情報の記録及び/又は
再生が行われる。このとき光学ディスク装置は、光ピッ
クアップが、光源から出射した出射光を対物レンズによ
り光学ディスクに集光し、光学ディスクからの戻り光を
複合光学素子の回折素子により回折させ出射光の光路と
分離する。そして、光ピックアップ装置は、回折素子で
回折された戻り光をビーム形状変形手段により分割して
ビーム形状を所定のパワーで変形し、ビーム形状変形手
段で変形された戻り光を複合光学素子内の光分割手段で
複数に分割し、この分割した各戻り光を受光部が複数の
受光領域で受光することによりフォーカシングエラー信
号を得る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された光学デ
ィスク装置について、図面を参照して説明する。
【0033】光学ディスク装置1は、図1に示すよう
に、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Var
satile Disc)、情報の追記が可能とされるCD−R(Rec
ordable)、情報の書き換えが可能とされるCD−RW(R
eWritable)等の光ディスクや、光磁気ディスク等の光学
ディスク2に対して情報の記録及び/又は再生(以下で
は記録再生と記述する。)を行うことができるようにさ
れている。
【0034】光学ディスク装置1は、光学ディスク2か
ら情報の記録再生を行う光ピックアップ3と、光学ディ
スク2を回転駆動するディスク回転駆動機構4と、光ピ
ックアップ3を光学ディスク2の径方向に移動させる送
り機構5と、これら光ピックアップ3、ディスク回転駆
動機構4、送り機構5を制御する制御部6とを備えてい
る。
【0035】ディスク回転駆動機構4は、光学ディスク
2が載置されるディスクテーブル7と、このディスクテ
ーブル7を回転駆動するスピンドルモータ8とを有して
いる。送り機構5は、図示しないが、光ピックアップ3
を支持する支持ベースと、この支持ベースを移動可能に
支持する主軸及び副軸と、支持ベースを移動させるスレ
ッドモータとを有している。
【0036】制御部6は、図1に示すように、送り機構
5を駆動制御して光学ディスク2の径方向に対する光ピ
ックアップ3の位置を制御するアクセス制御回路9と、
光ピックアップ3の二軸アクチュエータを駆動制御する
サーボ回路10と、これらアクセス制御回路9、サーボ
回路10を制御するドライブコントローラ11とを有し
ている。また、この制御部6は、光ピックアップ3から
の信号を復調処理する信号復調回路12と、復調処理さ
れた信号を誤り訂正する誤り訂正回路13と、誤り訂正
された信号を外部コンピュータ等の電子機器に出力する
ためのインターフェース14とを有している。
【0037】以上のように構成された光学ディスク装置
1は、ディスク回転駆動機構4のスピンドルモータ8に
よって、光学ディスク2が載置されたディスクテーブル
7を回転駆動し、制御部6のアクセス制御回路9からの
制御信号に応じて送り機構5を駆動制御し、光ピックア
ップ3を光学ディスク2の所望の記録トラックに対応す
る位置に移動することで、光学ディスク2に対して情報
の記録再生を行う。
【0038】ここで、上述した光ピックアップ3につい
て詳しく説明する。
【0039】光ピックアップ3は、図2に示すように、
光学ディスク2から情報を再生する光学系30と、この
光学系30が有する後述する対物レンズを駆動変位させ
る図示しないレンズ駆動機構とを有している。
【0040】光ピックアップ3が有する光学系30は、
光路順に、レーザ光を出射する光源と光学ディスク2か
らの戻り光を受光する受光素子とが一体に形成された受
発光一体型素子31と、この受発光一体型素子31から
出射された出射光を分割し、光学ディスク2からの戻り
光を回折するとともに、さらに戻り光を分割する複合光
学素子32と、受発光一体型素子31から出射され複合
光学素子32を透過した出射光を所定の開口数NAに絞
る開口絞り33と、この開口絞り33により絞られた出
射光を光学ディスク2の記録面2aに集光させる対物レ
ンズ34とを有している。
【0041】受発光一体型素子31は、図3に示すよう
に、光源及び受光素子が形成される基板31aと、光源
として波長が例えば780nm程度のレーザ光を出射す
る半導体レーザ31aと、受光素子として光学ディスク
2からの戻り光を受光するフォトディテクタ31cとを
有している。
【0042】複合光学素子32は、図4に示すように、
例えば樹脂材料を用いた射出成形によってブロック状に
形成されており、受発光一体型素子31に臨まされると
ともにこの受発光一体型素子31から出射される出射光
の光軸に直交する第1の面41と、この第1の面41と
平行に対向する第2の面42と、第1の面41及び第2
の面42に直交し出射光と平行な第3の面43と、この
第3の面43に対して所定の角度だけ傾斜して一辺を接
する第4の面44と、第3の面43と平行であり第4の
面44と一辺を接する第5の面45とを有している。
【0043】第1の面41には、受発光一体型素子31
から出射された出射光を、0次光(以下では、メインビ
ームと称する。)及び±1次光(以下ではサイドビーム
と称する。)からなる3ビームに分割する第1の回折格
子46が設けられている。光学系30は、トラッキング
エラー信号TEを得るために、いわゆる3スポット法
(3ビーム法)が適用されており、2つのサイドビーム
の各出力の差分を検出することによってトラッキングサ
ーボを行うように構成されている。
【0044】第2の面42には、光学ディスク2からの
メインビーム及びサイドビームの各戻り光を、さらに0
次光及び±1次光に分割することにより、±1次光のい
ずれか一方を第3の面43側に導くように各戻り光を回
折させる第2の回折格子47が設けられている。
【0045】第3の面43には、第2の回折格子47で
回折された各戻り光を、フォーカシングエラー信号を得
るために、例えば各戻り光を0次光及び±1次光に3分
割し、所定のパワーを有することでビーム形状を変形す
るビーム変形ホログラム48が設けられている。なお、
以下で分割及び変形された各戻り光の内、メインビーム
については、メインビームの0次光、メインビームの+
1次光、メインビームの−1次光と記述し、サイドビー
ムについては、サイドビーム0次光、サイドビームの+
1次光、サイドビームの−1次光と記述する。
【0046】このビーム変形ホログラム48は、例えば
表面レリーフ型ホログラムであり、入射する各戻り光を
全反射するように表面に所定の反射膜が設けられてい
る。なお、ビーム変形ホログラム48は、入射する各戻
り光が複合光学素子32内で全反射条件となるように光
学系30が設計されていれば、反射膜を設ける必要がな
くなる。
【0047】第4の面44には、ビーム変形ホログラム
48で分割及び変形された各戻り光を折り返す全反射ミ
ラー49が設けられており、入射する各戻り光を全反射
するように反射膜が施してある。なお、全反射ミラー4
9は、入射する各戻り光が複合光学素子32内において
全反射条件となるように光学系30が設計されていれ
ば、反射膜を施す必要がなくなる。
【0048】第5の面45には、全反射ミラー49によ
って全反射された各戻り光のうちメインビームの0次光
及び±1次光をそれぞれ3分割し、サイドビームの0次
光及び±1次光をそれぞれ屈折させるビーム分割プリズ
ム50が設けられている。
【0049】このビーム分割プリズム50は、断面が略
台形をなす形状に形成されており、上底面50aと2つ
の傾斜面50b,50cとに各戻り光が入射されること
となり、下底面50dから各戻り光が出射される。ビー
ム分割プリズム50は、全反射ミラー49によって全反
射された各戻り光の焦点又は焦点近傍で、光学ディスク
2に対して合焦状態のときにメインビームの0次光及び
±1次光が上底面50aと2つの傾斜面50b,50c
とに跨るように入射され、サイドビームの0次光及び±
1次光がそれぞれ傾斜面50b,50cとに入射される
ように配設されている。
【0050】また、ビーム分割プリズム50は、複合光
学素子32の内方に位置して、この内方側に上底面50
aを向けて設けられている。なお、ビーム分割プリズム
50は、上底面50aと下底面50dとが、全反射ミラ
ー49で全反射された各戻り光の光軸に対して直交する
ように配設されてもよい。
【0051】また、複合光学素子32は、ビーム変形ホ
ログラム48で回折及び反射された各戻り光が全反射ミ
ラー49で全反射され、ビーム分割プリズム50により
分割されることで、受発光一体型素子31上に複数のビ
ームスポットを形成する。光学系30では、この複数の
ビームスポットを用いたspot side detection法(以下
では、SSD法と称する。)により、受発光一体型素子
31から出射された出射光の光軸方向の位置を調動する
ことによって、光学ディスク2に対するデフォーカスを
容易に調整することが可能とされる。
【0052】ここで、複合光学素子32は、樹脂材料を
用いた射出成型により形成される。また、その他の形成
方法としては、エッチング加工により上述の第1の回折
格子46、第2の回折格子47、ビーム変形ホログラム
48、ビーム分割プリズム50を形成しても良いし、機
械加工により形成してもかまわない。なお、複合光学素
子32を形成する材料としては、樹脂材料に限定される
ものではなく、硝材等の透光性を有する光学材料を用い
ることができ、さらにこれらの光学材料の組み合わせに
より、部分的に材料構成を変えるようにしてもよい。
【0053】開口絞り33は、図2に示すように、複合
光学素子32の第2の回折格子47を通過した出射光の
光軸上に位置して配設されている。
【0054】対物レンズ34は、少なくとも1つの凸レ
ンズにより構成され、受発光一体型素子31から出射さ
れ開口絞り33で絞られた出射光を光学ディスク2に集
光するように配設されている。
【0055】また、受発行一体型素子31は、フォトデ
ィテクタ31cが、図5に示すように、第1の回折格子
46で分割され、ビーム変形ホログラム48により分割
及び変形され、さらにビーム分割プリズム50により分
割されたメインビームの0次光及び±1次光を受光する
略矩形状のメインビーム用フォトディテクタ51,5
2,53と、第1の回折格子46で分割され、ビーム変
形ホログラム48で分割及び変形され、さらにビーム分
割プリズム50により分割されたサイドビームの0次光
及び±1次光をそれぞれ受光する一組の略帯状のサイド
ビーム用フォトディテクタ54,55とを有している。
フォトディテクタ31cは、複合光学素子32のビーム
分割プリズム50によって分割された各戻り光に対応す
る位置に配設されている。フォトディテクタ31cに
は、中央に位置して略帯状のメインビーム用フォトディ
テクタ51が配設されているとともに、このメインビー
ム用フォトディテクタ51を挟み込んで両側に位置して
一組の略帯状のメインビーム用フォトディテクタ52,
53が配設されている。また、このメインビーム用フォ
トディテクタ51,52,53を間に挟み込んで両側に
位置して、一組の略帯状のサイドビーム用フォトディテ
クタ54,55が、メインビーム用フォトディテクタ5
1,52,53と直交する向きにそれぞれ配設されてい
る。
【0056】フォトディテクタ31cのメインビーム用
フォトディテクタ51,52,53は、ビーム分割プリ
ズム50によるメインビームの0次光及び±1次光の分
割方向にサイドビーム用フォトディテクタ54,55が
接するように設けられており、メインビーム用フォトデ
ィテクタ51は、メインビームの0次光が入射される受
光領域51aを有し、メインビーム用フォトディテクタ
52,53は、メインビームの±1次光が入射され、ビ
ーム分割プリズム50の分割方向に3分割された各受光
領域52a,52b,52c及び各受光領域53a,5
3b,53cを有している。
【0057】フォトディテクタ31cのサイドビーム用
フォトディテクタ54,55は、それぞれ受光領域54
a,55aを有している。これら各受光領域54a,5
5aには、ビーム分割プリズム50によって屈折された
サイドビームの0次光及び±1次光がそれぞれ入射され
る。
【0058】光ピックアップ3が有するレンズ駆動機構
は、図示しないが、対物レンズ34を保持するレンズホ
ルダと、このレンズホルダを対物レンズ34の光軸に平
行なフォーカシング方向及び対物レンズ34の光軸に直
交するトラッキング方向との二軸方向に変位可能に支持
するホルダ支持部材と、レンズホルダを二軸方向に電磁
力により駆動変位させる電磁駆動部とを有している。
【0059】レンズ駆動機構は、フォトディテクタ31
cのメインビーム用フォトディテクタ51,52,53
が検出するフォーカシングエラー信号及びサイドビーム
用フォトディテクタ54,55が検出するトラッキング
エラー信号に基づいて、対物レンズ34をフォーカシン
グ方向及びトラッキング方向にそれぞれ駆動変位させ
て、光学ディスク2の記録面2aの記録トラックに出射
光を合焦させる。
【0060】なお、上述した複合光学素子32は、ビー
ム分割プリズム50が、第5の面45に対して内方側に
設けられたが、第5の面45に対して外方側に突設され
てもよい。さらに、複合光学素子32は、ビーム分割プ
リズム50が、平面を有する角錐に限定されずに、複数
の曲面を有する形状とされていてもよい。
【0061】この場合には、受発光一体型素子31のメ
インビーム用フォトディテクタ51,52,53及びサ
イドビーム用フォトディテクタ54,55の各分割領域
を対応するように設けることとなる。さらに、複合光学
素子32は、第1の回折格子46と第2の回折格子47
とがそれぞれホログラム素子として所定のホログラムパ
ターンをエッチング処理等によって形成する構成とされ
てもよい。このようなホログラムとしては、ブレーズ化
ホログラムとすることで、回折効率が向上し迷光が低減
するので特に好ましい。
【0062】また、複合光学素子32は、ビーム分割プ
リズム50の代わりに、図6に示すように、3つの領域
に分割されたグレーティング55を用いても同等の効果
を得ることができる。この場合に、グレーティング55
は、ビーム分割プリズム50と同等の効果が得られるよ
うに、略帯状の分割領域y,y,yが設けられ、
中央の分割領域yには溝が設けられず、分割領域y
の両側に設けられた各分割領域y,yにおいて溝が
設けられている。具体的には、分割領域yに入射した
メインビームの0次光及び±1次光が透過して直進し、
分割領域y,yに入射したメインビームが溝の向き
及び格子定数に応じて回折するようにされているので、
各分割領域y,y,yに跨ってメインビームの0
次光及び±1次光が入射されることで、入射された各メ
インビームを3分割し、受発光一体型素子31のメイン
ビーム用フォトディテクタ51,52,53に導く。ま
た、グレーティング55は、ブレーズ化ホログラムを用
いることで、回折効率が向上し迷光が低減するので特に
好ましい。
【0063】さらに、複合光学素子32は、内部に反射
面を有する設計にしてもよく、反射面を利用して光路を
曲げることにより光学設計の自由度を向上させることが
できる。
【0064】さらにまた、複合光学素子32は、ビーム
分割プリズム50に入射する光学ディスク2からの各戻
り光の入射角がビーム分割プリズム50の各面に対して
45°以下となるようにする、すなわちビーム分割プリ
ズム50の2つの傾斜面50a,50bの傾角を45°
以下とすることで、入射する各戻り光が全反射条件に入
らずに屈折による分割された各戻り光の進行方向の変化
量を大きくすることができ、メインビーム用フォトディ
テクタ51,52,53内の各分割領域の間隔や、メイ
ンビーム用フォトディテクタ51,52,53とサイド
ビーム用フォトディテクタ54,55との間隔を広く取
ることができ、光ピックアップ3の組立精度を緩くする
ことができる。
【0065】以上のように構成された光学ディスク装置
1は、光学ディスク2からの各戻り光によって光ピック
アップ3が検出したフォーカシングエラー信号及びトラ
ッキングエラー信号に基づいて、サーボ回路10から光
ピックアップ3の二軸アクチュエータに制御信号が出力
されて、対物レンズ34がフォーカシング方向及びトラ
ッキング方向にそれぞれ駆動変位されることにより、出
射光が対物レンズ34を介して光学ディスク2の所望の
記録トラックに合焦される。そして、光学ディスク装置
1は、光ピックアップ3によって読み取られた信号が信
号復調回路12及び誤り訂正回路13により、復調処理
及び誤り訂正処理された後、インターフェース14から
再生信号として出力される。
【0066】ここで、光学ディスク装置1について、光
ピックアップ3内の出射光及び戻り光の光路を図面を参
照して説明する。
【0067】光学ディスク装置1は、図2に示すよう
に、光学ディスク2の記録面2aから情報を再生する場
合、受発光一体型素子31から出射されたレーザ光が、
複合光学素子32の第1の回折格子46によって0次光
及び±1次光、すなわちメインビーム及び2つのサイド
ビームからなる3ビームにそれぞれ分割される。3ビー
ムに分割された出射光は、複合光学素子32の第2の回
折格子47を透過されて、対物レンズ34により光学デ
ィスク2の記録面2aに集光される。
【0068】光学ディスク2の記録面2aからの各戻り
光は、複合光学素子32の第2の回折格子47により回
折し、ビーム変形ホログラム48に向かう光路に導か
れ、ビーム変形ホログラム48によりさらに0次光及び
±1次光に分割及び変形されて全反射ミラー49に向か
う光路に導かれ、全反射ミラー49で全反射されてビー
ム分割プリズム50に向かう光路に導かれ、ビーム分割
プリズム50の各面に入射される。ビーム分割プリズム
50の上底面50aに入射されたメインビームの0次光
及び±1次光は、上底面50a及び2つの傾斜面50
b,50cに跨って入射されることにより、各面に対応
して互いに異なる方向にそれぞれ屈折し、各メインビー
ムがそれぞれ3本の光束に3分割され計9本の光束とし
て、受発光一体型素子31のメインビーム用フォトディ
テクタ51,52,53の各受光領域51a,52a,
52b,52c,53a,53b,53cにそれぞれ照
射される。
【0069】第2の回折格子47で回折され、ビーム変
形ホログラム48で0次光及び±1次光に分割及び変形
され、全反射ミラー49で全反射された各戻り光がビー
ム分割プリズム50に入射されるとき、図7(b)に示
すように、光学ディスク2の記録面2aに対して対物レ
ンズ34が合焦位置に位置されている場合、ビーム分割
プリズム50の上底面50a及び傾斜面50b,50c
には、ビームスポットが同じ大きさの略円形とされたメ
インビームの0次光及び±1次光がそれぞれ入射され
る。なお、図7(b)においては、メインビームの±1
次光以外のビームスポットを省略して図示している。
【0070】一方、メインビームの0次光及び±1次光
がビーム分割プリズム50にそれぞれ入射されるとき、
図7(a)に示すように、光学ディスク2の記録面2a
に対して対物レンズ34が近づき過ぎた場合、対物レン
ズ34が合焦位置から外れるため、ビーム分割プリズム
50の上底面50a及び傾斜面50b,50cには、ビ
ームスポットがそれぞれ異なる大きさの略円形とされた
メインビームの0次光及び±1次光がそれぞれ入射され
る。図7(a)においては、右側のビームスポットが大
きい径とされ、左側のビームスポットが小さい径とされ
2つの傾斜面50b,50cに跨らずに上底面50a上
に位置している。なお、図7(a)においては、メイン
ビームの±1次光以外のビームスポットを省略して図示
している。
【0071】また、メインビームの0次光及び±1次光
がビーム分割プリズム50にそれぞれ入射されるとき、
図7(c)に示すように、光学ディスク2の記録面2a
に対して対物レンズ34が遠ざかり過ぎた場合、対物レ
ンズ34が合焦位置から外れるため、ビーム分割プリズ
ム50の上底面50a及び2つの傾斜面50b,50c
には、ビームスポットがそれぞれ異なる大きさの略円形
とされたメインビームの0次光及び±1次光がそれぞれ
入射される。図7(c)においては、左側のビームスポ
ットが大きい径とされ、右側のビームスポットが小さい
径とされ2つの傾斜面50b,50cに跨らずに上底面
50a上に位置している。なお、図7(c)において
は、メインビームの±1次光以外のビームスポットを省
略して図示している。
【0072】したがって、対物レンズ34が合焦位置か
ら外れた状態で、ビーム分割プリズム50にメインビー
ムの0次光及び±1次光がそれぞれ入射するとき、ビー
ム分割プリズム50の2つの傾斜面50b,50cに
は、メインビームの±1次光のうち一方がより多く入射
するとともに、他方が一方よりも少なく入射する。
【0073】このように、全反射ミラー49で全反射さ
れたメインビームの0次光及び±1次光は、ビーム分割
プリズム50の上底面50a及び2つの傾斜面50b,
50cにそれぞれ入射されることにより、各面に対応し
て互いに異なる方向に屈折されるため、それぞれ3本の
光束に分割されて、計9本の光束となり、受発光一体型
素子31のメインビーム用フォトディテクタ51,5
2,53の各受光領域51a,52a,52b,52
c,53a,53b,53cにそれぞれ入射する。
【0074】このため、図8(a)及び図8(c)に示
すように、メインビーム用フォトディテクタ52及びメ
インビーム用フォトディテクタ53の互いに対向する二
組の各受光領域52a,52b,52c及び各受光領域
53a,53b,53cでは、一方の組の各受光領域が
受光する受光量が多くなるとともに、他方の組の各受光
領域が受光する受光量が少なくなる。
【0075】すなわち、図7(a)に示すような大きさ
の異なるビームスポットとなるようにメインビームの±
1次光がビーム分割プリズム50に入射した場合、メイ
ンビーム用フォトディテクタ52及びメインビーム用フ
ォトディテクタ53は、図8(a)に示すように、対向
する各受光領域52a,52b,52c及び各受光領域
53a,53b,53cが受光する受光量がそれぞれ異
なる。また、図7(c)に示すような大きさの異なるビ
ームスポットとなるようにメインビームの±1次光がビ
ーム分割プリズム50に入射した場合、メインビーム用
フォトディテクタ52及びメインビーム用フォトディテ
クタ53は、図8(c)に示すように、対向する各受光
領域52a,52b,52c及び各受光領域53a,5
3b,53cが受光する受光量がそれぞれ異なる。
【0076】また、図7(b)に示すような同じ大きさ
のビームスポットとなるようにメインビームの±1次光
がビーム分割プリズム50に入射した場合、メインビー
ム用フォトディテクタ52及びメインビーム用フォトデ
ィテクタ53は、図8(b)に示すように、対向する各
受光領域52a,52b,52c及び各受光領域53
a,53b,53cが受光する受光量がそれぞれ等しく
なる。
【0077】したがって、メインビーム用フォトディテ
クタ52,53において、各受光領域52a,52b,
52c,53a,53b,53cがそれぞれ検出する各
出力をS52a,S52b,S52c,S53a,S5
3b,S53cとすると、フォーカシングエラー信号F
Eは、以下に示す式1で計算することができる。 FE=(S52a−(S52b+S52c)) −(S53a−(S53b+S53c))・・・・(式1) すなわち、メインビーム用フォトディテクタ51は、光
学ディスク2の記録面2aに対して対物レンズ34が合
焦位置に位置された場合、式1によって演算されるフォ
ーカシングエラー信号FEが0となる。また、メインビ
ーム用フォトディテクタ51は、光学ディスク2の記録
面2aに対して対物レンズ34が近づき過ぎた場合、フ
ォーカシングエラー信号FEが正となり、また光学ディ
スク2の記録面2aに対して対物レンズ34が遠ざかり
過ぎた場合、フォーカシングエラー信号FEが負とな
る。
【0078】上述のように受発光一体型素子31のメイ
ンビーム用フォトディテクタ52,53は、各受光領域
52a,52b,52c,53a,53b,53cにそ
れぞれ入射された各ビームスポットの出力により、フォ
ーカシングエラー信号FEを得るとともに、メインビー
ム用フォトディテクタ51は、受光領域51aに入射さ
れた各ビームスポットの合計出力より再生信号を得る。
【0079】また、一組の各サイドビーム用フォトディ
テクタ54,55は、それぞれ受光領域54a,55a
を有し、これら受光領域54a,55aがサイドビーム
の各受光量を検出し、受光領域54a,55aからの出
力をそれぞれS54a,S55aとして、これらS54
a,S55aの差分を演算することによってトラッキン
グエラー信号TEを得る。
【0080】以上のように光学ディスク装置1は、光ピ
ックアップ3により得られたフォーカシングエラー信号
FE及びトラッキングエラー信号TEに基づいて、サー
ボ回路10がレンズ駆動機構を制御して対物レンズ34
をフォーカシング方向及びトラッキング方向にそれぞれ
駆動変位させることにより、光学ディスク2の記録面2
aに出射光を合焦させて、光学ディスク2から情報を再
生する。
【0081】上述したように、光学ディスク装置1は、
光ピックアップ3が、光学ディスク2からの各戻り光を
分割及び変形するビーム変形ホログラム48と、このビ
ーム変形ホログラム48により分割及び変形された各戻
り光のうちメインビームの0次光及び±1次光を更に3
分割するビーム分割プリズム50とを有する複合光学素
子32を有することにより、従来に述べた光学系101
のようにメインビーム用フォトディテクタの分割線によ
ってビームスポットを分割する形式に比して光路上で戻
り光が分割されるため、ビーム分割プリズム50で分割
された各3本のメインビームの0次光及び±1次光を受
光するようにメインビーム用フォトディテクタ51,5
2,53の各受光領域51a,52a,52b,52
c,53a,53b,53cを所定の大きさに確保する
ことで、メインビーム用フォトディテクタ51,52,
53の分割位置等に要求される精度が緩和される。この
ため、光学ディスク装置1は、光ピックアップ3におけ
るフォトディテクタ31cの製造コストを低減するとと
もに、光ピックアップ3の製造工程でフォトディテクタ
31cの位置調整を容易に行うことが可能とされて、得
られるフォーカシングエラー信号FEの信頼性を向上す
ることができる。
【0082】また、光学ディスク装置1は、光ピックア
ップ3において、複合光学素子32のみで、従来に述べ
た光学系101が有する回折格子112及びビームスプ
リッタ113の各機能を備えているため、光学部品の点
数を必要最小限に留めて、光学系30の構成を簡素化、
小型化を図るとともに製造コストを低減することが可能
とされる。
【0083】したがって、光学ディスク装置1は、光ピ
ックアップ3内の光学系30が複合光学素子32有する
ことで、生産性が向上し、製造コストの低減を図り、信
頼性を向上させることができる。
【0084】さらに、光学ディスク装置1は、光ピック
アップ3が、光源と受発素子とが一体化された受発光一
体型素子31として構成することにより、さらに部品点
数を削減し、製造コストの低減を実現することが可能と
される。
【0085】なお、光学ディスク装置1は、上述した光
ピックアップ3においてフォーカシングエラー信号FE
を得るために、ビーム分割プリズム50の形状を断面が
略台形として、いわゆるSSD法が採用されたが、非点
収差法やフーコー法等の他の検出方法を用いる場合にビ
ーム分割プリズム50の形状が上述の形状と異なること
となる。例えば、非点収差法とする場合には、複合光学
素子32のビーム分割プリズム50の形状を略正四角錐
とし、この正四角錐の頂角にメインビームの0次光が入
射するように配設する位置を調整して、このメインビー
ムの0次光を正四角錐の4つの傾斜面で4分割すること
でフォーカシングエラー信号FEを得るようにする。な
お、上述のようにメインビームの0次光が4分割される
場合には、4分割されたビームに対応してフォトディテ
クタ31cの各分割領域を設けることとなる。
【0086】また、光学ディスク装置1は、複合光学素
子32のように1つの素子により構成せずに、各光学素
子を上述と同じような配置とすることで同様の機能を得
ることができることは言うまでもない。
【0087】
【発明の効果】上述したように本発明に係る光学装置に
よれば、光学ディスク装置においてこの光学装置を光ピ
ックアップに用いることで、生産性を向上し、製造コス
トの低減を図り、フォーカシングエラー信号の信頼性を
向上することができる。
【0088】また、本発明に係る複合光学素子によれ
ば、光学ディスク装置においてこの複合光学素子を光ピ
ックアップに用いることで、生産性を向上し、製造コス
トの低減を図り、フォーカシングエラー信号の信頼性を
向上することができる。
【0089】さらに、本発明に係る光ピックアップ装置
によれば、光学ディスク装置においてこの光ピックアッ
プ装置を用いることで、生産性を向上し、製造コストの
低減を図り、フォーカシングエラー信号の信頼性を向上
することができる。
【0090】さらにまた、本発明に係る光学ディスク装
置によれば、生産性を向上し、製造コストの低減を図
り、フォーカシングエラー信号の信頼性を向上すること
ができる。
【0091】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学ディスク装置の構成を示す概
略図である。
【図2】同光学ディスク装置が備える光ピックアップの
概略を示す斜視図である。
【図3】上記光ピックアップが有する受発光一体型素子
の構成を示す斜視図である。
【図4】上記光ピックアップが有する複合光学素子の構
成を示す斜視図である。
【図5】上記光ピックアップにおける受発行一体型素子
が有するメインビーム用フォトディテクタ及びサイドビ
ーム用フォトディテクタを示す平面図である。
【図6】上記光ピックアップにおける複合光学素子が有
するビーム分割プリズムと同等の機能を有するグレーテ
ィングを示す平面図である。
【図7】上記光ピックアップにおける複合光学素子が有
するビーム分割プリズムに入射されるメインビームの±
1次光を示し、(a)は対物レンズが光学ディスクに近
い状態を示し、(b)は対物レンズが合焦位置に位置す
る状態を示し、(c)は対物レンズが光学ディスクから
遠い状態を示す図である。
【図8】上記光ピックアップにおけるメインビーム用フ
ォトディテクタの各受光領域のビームスポットを示し、
(a)は対物レンズが光学ディスクに近い状態を示し、
(b)は対物レンズが合焦位置に位置する状態を示し、
(c)は対物レンズが光学ディスクから遠い状態を示す
図である。
【図9】従来の光ピックアップ装置が備える光学系を示
す模式図である。
【図10】従来の光学系が有するメインビーム用フォト
ディテクタの各受光領域のビームスポットを示し、
(a)は対物レンズが光学ディスクに近い状態を示し、
(b)は対物レンズが合焦位置に位置する状態を示し、
(c)は対物レンズが光学ディスクから遠い状態を示す
図である。
【図11】従来の光学系のメインビーム用フォトディテ
クタの受光面の中央に対してビームスポットの中心が外
れた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 光学ディスク装置、2 光学ディスク、30 光学
系、31 受発光一体型素子、32 複合光学素子、3
3 開口絞り、34 対物レンズ、41 第1の面、4
2 第2の面、43 第3の面、44 第4の面、45
第5の面、46 第1の回折格子、47 第2の回折
格子、48 ビーム変形ホログラム、49 全反射ミラ
ー、50 ビーム分割プリズム
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/135 G11B 7/135 A 5D789 Z 11/105 551 11/105 551L 551M 551N 556 556B 556C Fターム(参考) 2H042 AA01 AA16 AA17 AA19 AA31 CA06 CA12 DA11 DA12 2H049 AA03 AA25 AA50 AA57 AA65 CA01 CA15 CA17 CA20 5D075 AA03 CD10 CD16 CE03 CE04 5D118 AA06 AA13 BA01 CD02 CD03 DA08 DA17 DA20 5D119 AA28 AA38 AA40 BA01 EA02 EA03 JA06 JA07 JA14 JA23 5D789 AA28 AA38 AA40 BA01 EA02 EA03 JA06 JA07 JA14 JA23

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出射された出射光を透過し、光
    学ディスクからの戻り光を回折する回折素子と、 上記回折素子で回折された戻り光が入射される位置に配
    置され、上記戻り光を分割しビーム形状を変形させるビ
    ーム形状変形手段と、 上記ビーム形状変形手段で変形された戻り光が入射され
    る位置に配置され、上記戻り光を複数に分割して複数の
    受光領域を有する受光手段に導く光分割手段とを備える
    光学装置。
  2. 【請求項2】 上記回折素子は、ホログラムであること
    を特徴とする請求項1記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 上記ビーム形状変形手段は、他の回折素
    子であり、上記回折素子で回折された戻り光を更に回折
    させて複数に分割することを特徴とする請求項1記載の
    光学装置。
  4. 【請求項4】 上記他の回折素子は、ホログラムである
    ことを特徴とする請求項3記載の光学装置。
  5. 【請求項5】 上記光分割手段は、複数の平面又は曲面
    により構成されたプリズムであることを特徴とする請求
    項1記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 上記プリズムは、断面が略台形状に形成
    されてなり、上記ビーム形状変形手段で変形された戻り
    光を3分割することを特徴とする請求項5記載の光学装
    置。
  7. 【請求項7】 上記プリズムは、上記ビーム形状変形手
    段で変形された戻り光の各面への入射角が45°以下と
    なるようにされていることを特徴とする請求項5記載の
    光学装置。
  8. 【請求項8】 更に、上記光源から出射された出射光を
    上記回折素子に反射させ、及び/又は上記回折素子で回
    折された戻り光を上記光分割手段に反射させる反射手段
    を備えることを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  9. 【請求項9】 更に、上記光源と上記回折素子との間の
    光路上に設けられ、上記光源から出射された出射光を0
    次光及び±1次光に3分割する更に他の回折素子を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  10. 【請求項10】 上記更に他の回折素子は、ホログラム
    であることを特徴とする請求項9記載の光学装置。
  11. 【請求項11】 光源から出射された出射光を透過さ
    せ、光学ディスクからの戻り光を回折させる回折素子
    と、 上記回折素子で回折された戻り光が入射される位置に配
    置され、上記戻り光を分割しビーム形状を変形させるビ
    ーム形状変形手段と、 上記ビーム形状変形手段で変形された戻り光が入射され
    る位置に配置され、上記戻り光を複数に分割して複数の
    受光領域を有する受光手段に導く光分割手段とを備える
    複合光学素子。
  12. 【請求項12】 上記回折素子と上記ビーム形状変形手
    段と上記光分割手段とが樹脂材料により一体成型されて
    なることを特徴とする請求項11記載の複合光学素子。
  13. 【請求項13】 上記回折素子は、ホログラムであるこ
    とを特徴とする請求項11記載の複合光学素子。
  14. 【請求項14】 上記ビーム形状変形手段は、他の回折
    素子であり、上記回折素子で回折された戻り光を更に回
    折させて複数に分割することを特徴とする請求項11記
    載の複合光学素子。
  15. 【請求項15】 上記他の回折素子は、ホログラムであ
    ることを特徴とする請求項14記載の複合光学素子。
  16. 【請求項16】 上記光分割手段は、複数の平面又は曲
    面により構成されたプリズムであることを特徴とする請
    求項11記載の複合光学素子。
  17. 【請求項17】 上記プリズムは、断面が略台形状に形
    成されてなり、上記ビーム形状変形手段で変形された戻
    り光を3分割することを特徴とする請求項16記載の複
    合光学素子。
  18. 【請求項18】 上記プリズムは、上記ビーム形状変形
    手段で変形された戻り光の各面への入射角が45°以下
    となるようにされていることを特徴とする請求項16記
    載の複合光学素子。
  19. 【請求項19】 更に、上記光源から出射された出射光
    を上記回折素子に反射させ、及び/又は上記回折素子で
    回折された戻り光を上記光分割手段に反射させる反射手
    段を備えることを特徴とする請求項11記載の複合光学
    素子。
  20. 【請求項20】 上記回折素子と上記ビーム形状変形手
    段と上記光分割手段と上記反射手段とが樹脂材料により
    一体成型されてなることを特徴とする請求項19記載の
    複合光学素子。
  21. 【請求項21】 更に、上記光源と上記回折素子との間
    の光路上に設けられ、上記光源から出射された出射光を
    0次光及び±1次光に3分割する更に他の回折素子を備
    えることを特徴とする請求項11記載の複合光学素子。
  22. 【請求項22】 上記回折素子と上記ビーム形状変形手
    段と上記光分割手段と上記更に他の回折素子とが樹脂材
    料により一体成型されてなることを特徴とする請求項2
    1記載の複合光学素子。
  23. 【請求項23】 上記更に他の回折素子は、ホログラム
    であることを特徴とする請求項21記載の複合光学素
    子。
  24. 【請求項24】 所定の波長の光を出射する光源と、 光学ディスクに上記光源から出射された出射光を集光す
    るとともに上記光学ディスクからの戻り光を集光する対
    物レンズと、 上記光源から出射された出射光を透過させ、上記光学デ
    ィスクからの戻り光を回折させる回折素子と、上記回折
    素子で回折された戻り光が入射される位置に配置され、
    上記戻り光を分割しビーム形状を変形させるビーム形状
    変形手段と、上記ビーム形状変形手段で変形された戻り
    光が入射される位置に配置され、上記戻り光を複数に分
    割して複数の受光領域を有する受光手段に導く光分割手
    段とを有する複合光学素子と、 上記光分割手段で分割された各戻り光を、フォーカシン
    グエラー信号を得るために複数の受光領域で受光する受
    光手段とを備える光ピックアップ装置。
  25. 【請求項25】 上記複合光学素子は、上記回折素子と
    上記ビーム形状変形手段と上記光分割手段とが樹脂材料
    により一体成型されてなることを特徴とする請求項24
    記載の光ピックアップ装置。
  26. 【請求項26】 上記回折素子は、ホログラムであるこ
    とを特徴とする請求項24記載の光ピックアップ装置。
  27. 【請求項27】 上記ビーム形状変形手段は、他の回折
    素子であり、上記回折素子で回折された戻り光を更に回
    折させて複数に分割することを特徴とする請求項24記
    載の光ピックアップ装置。
  28. 【請求項28】 上記他の回折素子は、ホログラムであ
    ることを特徴とする請求項27記載の光ピックアップ装
    置。
  29. 【請求項29】 上記光分割手段は、複数の平面又は曲
    面により構成されたプリズムであることを特徴とする請
    求項24記載の光ピックアップ装置。
  30. 【請求項30】 上記プリズムは、断面が略台形状に形
    成されてなり、上記ビーム形状変形手段で変形された戻
    り光を3分割することを特徴とする請求項29記載の光
    ピックアップ装置。
  31. 【請求項31】 上記プリズムは、上記ビーム形状変形
    手段で変形された戻り光の各面への入射角が45°以下
    となるようにされていることを特徴とする請求項29記
    載の光ピックアップ装置。
  32. 【請求項32】 更に、上記複合光学素子は、上記光源
    から出射された出射光を上記回折素子に反射させ、及び
    /又は上記回折素子で回折された戻り光を上記光分割手
    段に反射させる反射手段を有することを特徴とする請求
    項24記載の光ピックアップ装置。
  33. 【請求項33】 上記複合光学素子は、上記回折素子と
    上記ビーム形状変形手段と上記光分割手段と上記反射手
    段とが樹脂材料により一体成型されてなることを特徴と
    する請求項32記載の光ピックアップ装置。
  34. 【請求項34】 更に、上記複合光学素子は、上記光源
    と上記回折素子との間の光路上に設けられ、上記光源か
    ら出射された出射光を0次光及び±1次光に3分割する
    更に他の回折素子を有し、 上記更に他の回折素子で分割された0次光を、フォーカ
    シングエラー信号を得るために受光し、上記更に他の回
    折素子で分割された±1次光を、トラッキングエラー信
    号を得るために受光することを特徴とする請求項24記
    載の光ピックアップ装置。
  35. 【請求項35】 上記複合光学素子は、上記回折素子と
    上記ビーム形状変形手段と上記光分割手段と上記更に他
    の回折素子とが樹脂材料により一体成型されてなること
    を特徴とする請求項34記載の光ピックアップ装置。
  36. 【請求項36】 上記更に他の回折素子は、ホログラム
    であることを特徴とする請求項34記載の光ピックアッ
    プ装置。
  37. 【請求項37】 光学ディスクに対して情報を記録及び
    /又は再生する光ピックアップと、上記光学ディスクを
    回転駆動するディスク回転駆動手段とを備える光学ディ
    スク装置において、 上記光ピックアップは、所定の波長の光を出射する光源
    と、 上記光学ディスクに上記光源から出射された出射光を集
    光するとともに上記光学ディスクからの戻り光を集光す
    る対物レンズと、 上記光源から出射された出射光を透過し上記光学ディス
    クからの戻り光を回折させる回折素子と、上記回折素子
    で回折された戻り光が入射される位置に配置され、上記
    戻り光を分割しビーム形状を変形させるビーム形状変形
    手段と、上記ビーム形状変形手段で変形された戻り光が
    入射される位置に配置され、上記戻り光を複数に分割す
    る光分割手段とを有する複合光学素子と、 上記光分割手段で分割された各戻り光をフォーカシング
    エラー信号を得るために複数の受光領域で受光する受光
    手段とを有する光学ディスク装置。
  38. 【請求項38】 上記複合光学素子は、上記回折素子と
    上記ビーム形状変形手段と上記光分割手段とが樹脂材料
    により一体成型されてなることを特徴とする請求項37
    記載の光学ディスク装置。
  39. 【請求項39】 上記回折素子は、ホログラムであるこ
    とを特徴とする請求項37記載の光学ディスク装置。
  40. 【請求項40】 上記光分割手段は、複数の平面又は曲
    面により構成されたプリズムであることを特徴とする請
    求項37記載の光学ディスク装置。
  41. 【請求項41】 上記プリズムは、断面が略台形状に形
    成されてなり、上記ビーム形状変形手段で変形された戻
    り光を3分割するとともに、 上記受光手段は、上記3分割された各戻り光を受光する
    受光領域が3分割されたことを特徴とする請求項40記
    載の光学ディスク装置。
  42. 【請求項42】 上記プリズムは、上記ビーム形状変形
    手段で変形された戻り光の各面への入射角が45°以下
    となるようにされていることを特徴とする請求項40記
    載の光学ディスク装置。
  43. 【請求項43】 更に、上記複合光学素子は、上記光源
    から出射された出射光を上記回折素子に反射させ、及び
    /又は上記回折素子で回折された戻り光を上記光分割手
    段に反射させる反射手段を有することを特徴とする請求
    項37記載の光学ディスク装置。
  44. 【請求項44】 上記複合光学素子は、上記回折素子と
    上記ビーム形状変形手段と上記光分割手段と上記反射手
    段とが樹脂材料により一体成型されてなることを特徴と
    する請求項43記載の光学ディスク装置。
  45. 【請求項45】 更に、上記複合光学素子は、上記光源
    と上記回折素子との間の光路上に設けられ、上記光源か
    ら出射された出射光を0次光及び±1次光に3分割する
    更に他の回折素子を有し、 上記受光手段は、上記光分割手段で分割された各戻り光
    のうち、上記更に他の回折素子で分割された0次光を、
    フォーカシングエラー信号を得るために受光し、上記更
    に他の回折素子で分割された±1次光を、トラッキング
    エラー信号を得るために受光することを特徴とする請求
    項37記載の光学ディスク装置。
  46. 【請求項46】 上記複合光学素子は、上記回折素子と
    上記ビーム形状変形手段と上記光分割手段と上記更に他
    の回折素子とが樹脂材料により一体成型されてなること
    を特徴とする請求項45記載の光学ディスク装置。
  47. 【請求項47】 上記更に他の回折素子は、ホログラム
    であることを特徴とする請求項45記載の光学ディスク
    装置。
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