JP2003208569A - 手書き情報処理装置、手書き情報処理方法、手書き情報処理プログラム、そのプログラムが記録された記録媒体、及び電子黒板 - Google Patents

手書き情報処理装置、手書き情報処理方法、手書き情報処理プログラム、そのプログラムが記録された記録媒体、及び電子黒板

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JP2003208569A
JP2003208569A JP2002003468A JP2002003468A JP2003208569A JP 2003208569 A JP2003208569 A JP 2003208569A JP 2002003468 A JP2002003468 A JP 2002003468A JP 2002003468 A JP2002003468 A JP 2002003468A JP 2003208569 A JP2003208569 A JP 2003208569A
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character
handwritten
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handwritten character
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JP2002003468A
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Tadashi Honda
正 本田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、文字認識処理が開始されるまでの残
り時間・現在の動作モード状態・認識文字の確信度を使
用者にわかり易く提示する使い勝手のよいユーザーイン
ターフェースを有する手書き情報処理装置、手書き情報
処理方法、手書き情報処理プログラム、そのプログラム
が記録された記録媒体、及び電子黒板を提供することを
課題とする。 【解決手段】この手書き情報処理装置1は、手書き枠内
26への手書き文字101〜103の入力が開始されて
から入力が終了するまでの間に書かれた前記手書き文字
101〜103を表示する表示画面4と、手書き文字1
01〜103の入力が終了してから所定時間Tが経過し
た後に自動的に文字認識処理を行うとともにその認識結
果に基づいて手書き文字101〜103を認識して手書
き文字101〜103の近傍にその認識文字101a〜
103aを表示する文字認識処理手段と、手書き文字1
01〜103の入力が終了してから文字認識処理が開始
されるまでの時間tの経過を色に変換して認識させる経
過時間認識手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タブレットペン、
マウス、タッチパネル等によって手書き入力された手書
き文字の文字認識処理又は文字整形処理を行って表示画
面上に認識文字又は整形文字を表示する手書き情報処理
装置、手書き情報処理方法、手書き情報処理プログラ
ム、そのプログラムが記録された記録媒体、及び、電子
黒板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、文字入力の際に手書き文字入力が
よく用いられている。この手書き文字入力は、キーボー
ドによる入力と異なり、所定の手書き枠内又は表示画面
にペンで文字を書くように文字入力を行うと、その入力
された手書き文字が文字認識されて認識文字又は整形文
字として活字化されるものである。
【0003】具体的には、例えば、所定の手書き枠内に
書き込まれた手書き文字の書き終わりが検出されると、
所定時間が経過した後に自動的に文字認識処理が開始さ
れる。この文字認識処理によって、書かれた手書き文字
の形状に最も近いと判断されるコード文字(予めJI
S、ASCII等の規格に基づいて文字コードに割り当
てられている文字)が選択され、このコード文字が認識
又は整形されて認識文字又は整形文字として表示画面に
表示される。この文字認識処理においては、手書き文字
の形状に最も近いと判断されるコード文字の他に、候補
としての複数のコード文字も選択される。
【0004】このコード文字の選択は確信度に基づいて
行われる。確信度とは、書かれた手書き文字の文字形状
や書き順等に対してコード文字の形状等がどのくらい合
致しているかを示す確からしさとしての指標値であっ
て、文字認識処理を行う文字認識処理手段の認識的中率
である。すなわち、文字認識処理手段は、書かれた手書
き文字の形状等を認識し、その形状等に最も合致してい
ると判断したコード文字(言い換えれば、書かれた手書
き文字に対する確信度が最も高いと判断されたコード文
字)を認識又は整形して表示画面に表示するとともに、
それに次いで確信度が高いと判断されたコード文字を候
補文字として複数選択する。
【0005】手書き入力に際しては、例えばタブレット
ペン、マウス、タッチパネル等の様々な入力手段が用い
られ、従来のキーボード入力のように熟練を要すること
がなく、簡便に文字入力ができて便利であるので、最近
では携帯情報端末を初めとする様々な装置にこの手書き
入力による方法が採用されている。
【0006】この手書き文字入力においては、書かれた
手書き文字の修正処理を行うためのモードや、選択表示
された整形文字の修正処理を行うためのモード等、様々
な動作モードを有するものもある。
【0007】例えば、特開平09−319503号公報
には、筆記文字列入力方式と認識文字列入力方式とを併
用または混用した、文書入力や文書編集を簡単な操作で
自由に行うためのものが開示されている。特開2000
−076380号公報に開示のものは、タッチパネル上
で手書きで文字入力する際に、入力枠等や文書書式の設
定を意識することなく、任意の入力方向で手書き文字を
自由に入力するためのものが開示されている。特開20
00−099223号公報には、手書き文字の誤認識さ
れた文字候補を指定するだけで、複数の文字候補と実行
が可能な編集コマンドとを、例えば同じポップアップ・
メニューに一括して表示してユーザに選択させることに
より、手書き文字が誤認識された場合の操作が簡易であ
って作業効率が良い手書き文字入力インターフェースを
有するデータ処理装置が開示されている。特開2001
−014103号公報には、入力目的に応じて各種の入
力機能を切り替えて文字入力を効率的に行うことのでき
る文字入力装置が開示されている。
【0008】この手書き文字入力には、例えば、1文字
単位の手書き枠が設けられてその手書き枠内に1文字ず
つ手書きを行って文字入力を行う方法と、手書き枠内に
複数の手書き文字を入力することができる方法との2つ
の方法がある。前者は、文字認識において文字認識手段
が1文字ごとに文字切り出しを行う必要がない反面、入
力者が手書き枠内ごとに1文字ずつ入力する必要があ
る。例えば、特開2000−099223号公報、特開
2001−014103号公報に開示のものがこの方法
によるものである。一方、後者は、使用者が特に枠を意
識することなく、普通に紙面にペンで文字を記入するよ
うに連続的に文字入力を行うことができるという点にお
いて操作が容易なものとなっている。例えば、特開20
00−076380号公報、特開平09−319503
号公報に開示のものがこの方法によるものである。
【0009】また、最近では、特開2000−0434
85号公報に開示のもののように、この手書き入力を会
議等に用いられる電子黒板に応用したものも考案されて
いる。この特開2000−043485号公報に開示の
ものによれば、電子黒板のタッチ面に手書き入力を行う
と、入力された手書き文字が文字認識されて活字化さ
れ、タッチ面上に表示される。例えば、会議等において
議題や議事録を電子黒板に記録する場合に、電子黒板上
に手書き文字した手書き文字が活字化されて整然とした
議事録等を得ることができるので、便利である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
手書き文字入力においては、手書き文字が書かれてから
所定時間が経過した後に自動的に文字認識処理が開始さ
れるにもかかわらず、その文字認識処理の開始までにど
のくらいの残り時間があるのかを使用者にわかりやすく
提示するものはなく、使用者にとって残り時間がわかり
にくいという問題がある。
【0011】例えば、使用者が文字認識処理が開始され
るまでの間に手書き文字を修正しようと考えていると、
使用者の予想に反して唐突に文字認識処理が開始されて
しまってその後の手書き文字の修正が面倒になってしま
う。また、例えば、文字認識処理が開始されるまでの所
定時間が使用者の予想よりも長い場合は、その文字認識
処理の開始まで待ちきれず、使用者がいらいらしてしま
う。
【0012】このように、文字認識処理の開始までにど
のくらいの残り時間があるのかがわかりにくいと、使用
者にとって使いづらいものとなってしまい、快適に手書
き文字入力を行うことができない。
【0013】また、従来の手書き文字入力においては、
上述のように様々な動作モードを有するものがあるが、
その動作モード状態をわかりやすく使用者に提示するも
のはなく、使用者にとって現在の動作モード状態がわか
りにくいという問題もある。
【0014】動作モード状態が使用者にとってわかりに
くいと、使用者はその動作モードでは使用できない操作
方法、例えば使用できないボタンやアイコンの選択をし
てしまったり、手書き文字の入力ができないモード状態
であるにもかかわらず手書き文字の入力を行ってしまっ
て操作ミスが増え、結果的に使いづらいものとなってし
まって、快適に手書き文字入力を行うことができない。
【0015】さらに、従来の手書き文字入力において
は、書かれた手書き文字に対応する認識文字又は整形文
字の確信度を使用者に提示するものはなく、使用者は手
書き文字に対応して表示された認識文字又は整形文字の
確信度を知ることができないという問題がある。
【0016】認識文字又は整形文字の確信度を知ること
により、使用者は、どのように手書き文字を書けばどの
認識文字又は整形文字が表示され易いかを知ることがで
き、結果的に使用者が手書き文字の書き方を学習するこ
ととなり、次回から誤認識されないように気を付けて手
書き文字を書くことができる。しかし、従来のものは認
識文字又は整形文字の確信度を使用者が知ることができ
ないので、同様の誤認識を繰り返すことになり、手書き
文字入力の作業効率が悪いという問題がある。
【0017】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、手書き文字が書かれてから文字認識処理が開始さ
れるまでの残り時間・現在の動作モード状態・認識文字
又は整形文字の確信度を使用者にわかり易く提示するこ
とによって操作ミスを防止して手書き文字入力の作業効
率を向上させるとともに文字認識の誤認識を減らして快
適に利用することができる上に使い勝手のよいユーザー
インターフェースを有する手書き情報処理装置、手書き
情報処理方法、手書き情報処理プログラム、そのプログ
ラムが記録された記録媒体、及び電子黒板を提供するこ
とを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願の請求項1に記載の手書き情報処理装置は、
手書き文字の入力が開始されてから手書き文字の入力が
終了するまでの間に書かれた手書き文字を表示する表示
画面と、
【0019】手書き文字の入力が終了してから所定時間
が経過した後に自動的に手書き文字を認識して手書き文
字の近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手段
と、
【0020】手書き文字の入力が終了してから文字認識
処理が開始されるまでの時間の経過又は手書き文字の入
力が終了してから前記文字認識処理が終了するまでの時
間の経過を色に変換して認識させる経過時間認識手段と
を有することを特徴とする。
【0021】請求項2に記載の手書き情報処理装置は、
請求項1に記載の手書き情報処理装置において、経過時
間認識手段は、時間の経過にともなって手書き文字の表
示色を変化させることを特徴とする。
【0022】請求項3に記載の手書き情報処理装置は、
請求項1に記載の手書き情報処理装置において、経過時
間認識手段は、手書き文字を含みつつ所定の範囲を四角
く囲む手書き文字領域の表示色を、時間の経過にともな
って変化させることを特徴とする。
【0023】請求項4に記載の手書き情報処理装置は、
請求項1に記載の手書き情報処理装置において、経過時
間認識手段は、手書き文字の上部近傍又は下部近傍に、
時間の経過とともに手書き文字の左端から右端に向かっ
て直線的に走るように表示が移動する経過時間認識マー
クを表示させ、経過時間認識マークは時間の経過にとも
なって手書き文字の左端から右端に向かって直線的に走
るように移動しつつその色が変化することを特徴とす
る。
【0024】請求項5に記載の手書き情報処理装置は、
請求項1に記載の手書き情報処理装置において、経過時
間認識手段は、時間の経過をその長さによって示すバー
グラフで表示させ、バーグラフは時間の経過にともなっ
てその色が変化することを特徴とする。
【0025】請求項6に記載の手書き情報処理装置は、
請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載の手書
き情報処理装置において、経過時間認識手段は、時間の
経過を信号機の青、黄、赤の色表示に対応させて、手書
き文字の書き終わりを検出した直後の時点を青色で表示
し、文字認識処理が開始される直前の時点を赤色で表示
し、その中間時点を黄色で表示することを特徴とする。
【0026】請求項7に記載の手書き情報処理装置は、
請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の手書
き情報処理装置において、文字認識処理手段は、手書き
文字の入力が終了してから文字認識処理が開始されるま
での積算時間又は手書き文字の入力が終了してから前記
文字認識処理が終了するまでの積算時間をカウントする
積算時間カウント手段と、積算時間のカウント中に手書
き入力がされた場合であって、その手書き入力が手書き
枠内への点入力である場合に積算時間のカウントを停止
する積算時間停止手段とを有することを特徴とする。
【0027】請求項8に記載の手書き情報処理装置は、
請求項7に記載の手書き情報処理装置において、手書き
入力が新たな手書き文字の入力であった場合に積算時間
のカウントをリセットする積算時間リセット手段とを有
することを特徴とする。
【0028】請求項9に記載の手書き情報処理装置は、
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の手書き情
報処理装置において、手書き文字に対して修正処理を行
うための手書き文字編集モードと、整形文字に対して修
正処理を行うための整形文字編集モードと、いずれのモ
ード状態であるかを色の変化に対応させて認識させるモ
ード認識手段とを有することを特徴とする。
【0029】請求項10に記載の手書き情報処理装置
は、手書き文字の入力が開始されてから手書き文字の入
力が終了するまでの間に書かれた手書き文字を表示する
表示画面と、手書き文字の入力が開始されてから所定時
間が経過した後に自動的に手書き文字を認識して手書き
文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手段
と、手書き文字に対して修正処理を行うための手書き文
字編集モードと、認識文字に対して修正処理を行うため
の認識文字編集モードと、いずれのモード状態であるか
を色の変化に対応させて認識させるモード認識手段とを
有することを特徴とする。
【0030】請求項11に記載の手書き情報処理装置
は、請求項9又は請求項10に記載の手書き情報処理装
置において、モード認識手段は、各モード状態に対応さ
せて、表示画面に表示された手書き文字及び認識文字の
背景部分に表示された背景色を変化させて表示させるこ
とを特徴とする。
【0031】請求項12に記載の手書き情報処理装置
は、請求項1乃至請求項11のうちいずれか1項に記載
の手書き情報処理装置において、文字認識処理手段は、
手書き文字に対応する認識文字であるとして多数の認識
文字の中から一の認識文字を選択して表示させたときの
文字認識処理の認識的中率としての確信度を、手書き文
字に対応するものとして選択表示された認識文字の確信
度毎に色を変えて認識させる確信度認識手段を有するこ
とを特徴とする。
【0032】請求項13に記載の手書き情報処理装置
は、手書き文字の入力が開始されてから手書き文字の入
力が終了するまでの間に書かれた手書き文字を表示する
表示画面と、手書き文字の入力が開始されてから所定時
間が経過した後に自動的に手書き文字を認識して手書き
文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手段
と、文字認識処理手段が、手書き文字に対応する認識文
字であるとして多数の認識文字の中から一の認識文字を
選択して表示させたときの文字認識処理の認識的中率と
しての確信度を、手書き文字に対応するものとして選択
表示された認識文字の確信度毎に色を変えて認識させる
確信度認識手段を有することを特徴とする。
【0033】請求項14に記載の手書き情報処理装置
は、請求項12又は請求項13に記載の手書き情報処理
装置において、多数の認識文字の中から選択表示された
一の認識文字を、手書き文字に対応して高い確信度に割
り当てる学習機能を有することを特徴とする。
【0034】請求項15に記載の手書き情報処理方法
は、手書き文字の入力が開始されてから手書き文字の入
力が終了するまでの間に書かれた手書き文字を表示画面
に表示し、手書き文字の入力が終了してから所定時間が
経過した後に自動的に手書き文字を認識する文字認識処
理手段によって手書き文字の近傍にその認識文字を表示
し、かつ、手書き文字の入力が終了してから文字認識処
理が開始されるまでの時間の経過又は手書き文字の入力
が終了してから前記文字認識処理が終了するまでの時間
の経過を色に変換する経過時間認識手段によって文字認
識処理が開始されるまでの残り時間を認識させることを
特徴とする。
【0035】請求項16に記載の手書き情報処理方法
は、手書き文字の入力が開始されてから手書き文字の入
力が終了するまでの間に書かれた手書き文字を表示画面
に表示し、手書き文字の入力が終了してから所定時間が
経過した後に自動的に手書き文字を認識する文字認識処
理手段によって手書き文字の近傍にその認識文字を表示
し、手書き文字に対して修正処理を行うための手書き文
字編集モードと認識文字に対して修正処理を行うための
認識文字編集モードとを有するとともに各モード状態で
あることを色の変化に対応させて表示するモード認識手
段によっていずれのモード状態であるかを認識させるこ
とを特徴とする。
【0036】請求項17に記載の手書き情報処理方法
は、手書き文字の入力が開始されてから手書き文字の入
力が終了するまでの間に書かれた手書き文字を表示画面
に表示し、手書き文字の入力が終了してから所定時間が
経過した後に自動的に手書き文字を認識する文字認識処
理手段によって手書き文字の近傍にその認識文字を表示
し、文字認識処理手段が、手書き文字に対応する認識文
字であるとして多数の認識文字の中から一の認識文字を
選択して表示させたときの文字認識処理の認識的中率と
しての確信度を、手書き文字に対応するものとして選択
表示された認識文字の確信度毎に色を変える確信度認識
手段によって選択表示された認識文字の確信度を認識さ
せることを特徴とする。
【0037】請求項18に記載の手書き情報処理プログ
ラムは、手書き文字の入力が終了してから所定時間が経
過した後に自動的に手書き文字を認識して手書き文字の
近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手段、及
び、手書き文字の入力が終了してから文字認識処理が開
始されるまでの時間の経過又は手書き文字の入力が終了
してから前記文字認識処理が終了するまでの時間の経過
を色に変換して認識させる経過時間認識手段としてコン
ピュータを機能させることを特徴とする。
【0038】請求項19に記載の手書き情報処理プログ
ラムは、手書き文字の入力が終了してから所定時間が経
過した後に自動的に手書き文字を認識して手書き文字の
近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手段、及
び、手書き文字に対して修正処理を行うための手書き文
字編集モードと認識文字に対して修正処理を行うための
認識文字編集モードとのいずれのモード状態であるかを
色の変化に対応させて認識させるモード認識手段として
コンピュータを機能させることを特徴とする。
【0039】請求項20に記載の手書き情報処理プログ
ラムは、手書き文字の入力が終了してから所定時間が経
過した後に自動的に手書き文字を認識して手書き文字の
近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手段、及
び、文字認識処理手段が、手書き文字に対応する認識文
字であるとして多数の認識文字の中から一の認識文字を
選択して表示させたときの文字認識処理の認識的中率と
しての確信度を、手書き文字に対応するものとして選択
表示された認識文字の確信度毎に色を変えて認識させる
確信度認識手段としてコンピュータを機能させることを
特徴とする。
【0040】請求項21に記載のコンピュータ読取可能
な記録媒体は、手書き文字の入力が終了してから所定時
間が経過した後に自動的に手書き文字を認識して手書き
文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手
段、及び、手書き文字の入力が終了してから文字認識処
理が開始されるまでの時間の経過又は手書き文字の入力
が終了してから前記文字認識処理が終了するまでの時間
の経過を色に変換して認識させる経過時間認識手段とし
てコンピュータを機能させる手書き情報処理プログラム
を記録したことを特徴とする。
【0041】請求項22に記載のコンピュータ読取可能
な記録媒体は、手書き文字の入力が終了してから所定時
間が経過した後に自動的に手書き文字を認識して手書き
文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手
段、及び、手書き文字に対して修正処理を行うための手
書き文字編集モードと認識文字に対して修正処理を行う
ための認識文字編集モードとのいずれのモード状態であ
るかを色の変化に対応させて認識させるモード認識手段
としてコンピュータを機能させる手書き情報処理プログ
ラムを記録したことを特徴とする。
【0042】請求項23に記載のコンピュータ読取可能
な記録媒体は、手書き文字の入力が終了してから所定時
間が経過した後に自動的に手書き文字を認識して手書き
文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手
段、及び、文字認識処理手段が、手書き文字に対応する
認識文字であるとして多数の認識文字の中から一の認識
文字を選択して表示させたときの文字認識処理の認識的
中率としての確信度を、手書き文字に対応するものとし
て選択表示された認識文字の確信度毎に色を変えて認識
させる確信度認識手段として機能させる手書き情報処理
プログラムを記録したことを特徴とする。
【0043】請求項24に記載の電子黒板は、手書き文
字の入力が開始されてから手書き文字の入力が終了する
までの間に書かれた手書き文字を表示する表示画面と、
手書き文字の入力が終了してから所定時間が経過した後
に自動的に手書き文字を認識して手書き文字の近傍にそ
の認識文字を表示する文字認識処理手段と、手書き文字
の入力が終了してから文字認識処理が開始されるまでの
時間の経過又は手書き文字の入力が終了してから文字認
識処理が終了するまでの時間の経過を色に変換して認識
させる経過時間認識手段とを有することを特徴とする。
【0044】請求項25に記載の電子黒板は、手書き文
字の入力が開始されてから手書き文字の入力が終了する
までの間に書かれた手書き文字を表示する表示画面と、
手書き文字の入力が開始されてから所定時間が経過した
後に自動的に手書き文字を認識して手書き文字の近傍に
その認識文字を表示する文字認識処理手段と、手書き文
字に対して修正処理を行うための手書き文字編集モード
と、認識文字に対して修正処理を行うための認識文字編
集モードと、いずれのモード状態であるかを色の変化に
対応させて認識させるモード認識手段とを有することを
特徴とする。
【0045】請求項26に記載の電子黒板は、手書き文
字の入力が開始されてから手書き文字の入力が終了する
までの間に書かれた手書き文字を表示する表示画面と、
手書き文字の入力が開始されてから所定時間が経過した
後に自動的に手書き文字を認識して手書き文字の近傍に
その認識文字を表示する文字認識処理手段と、文字認識
処理手段が、手書き文字に対応する認識文字であるとし
て多数の認識文字の中から一の認識文字を選択して表示
させたときの文字認識処理の認識的中率としての確信度
を、手書き文字に対応するものとして選択表示された認
識文字の確信度毎に色を変えて認識させる確信度認識手
段を有することを特徴とする。
【0046】請求項1,15,18,21,24に係る
発明によれば、経過時間認識手段によって、手書き文字
の入力が終了してから文字認識処理が開始されるまでの
時間の経過を色に変換して使用者に認識させるので、使
用者は文字認識処理が開始されるまでの残り時間を色の
変化によって直感的にかつ容易に把握することができ
る。
【0047】それにより、使用者の予想に反して唐突に
文字認識処理が開始されてしまったり、文字認識処理の
開始まで待ちきれずにいらいらしてしまうこともなく、
使用者にとって快適でかつ使い易いものとすることがで
きる。
【0048】請求項2に係る発明によれば、経過時間認
識手段が、時間の経過にともなって手書き文字の表示色
を変化させるので、使用者は、自分が書いた手書き文字
を見るだけで文字認識処理が開始されるまでの残り時間
を容易に把握することができる。
【0049】それにより、使用者の予想に反して唐突に
文字認識処理が開始されてしまったり、文字認識処理の
開始まで待ちきれずにいらいらしてしまうこともなく、
使用者にとって快適でかつ使い易いものとすることがで
きる。
【0050】請求項3に係る発明によれば、経過時間認
識手段が、手書き文字を含みつつ所定の範囲を四角く囲
む手書き文字領域の表示色を、時間の経過にともなって
変化させるので、使用者は、手書き文字領域を見るだけ
で文字認識処理が開始されるまでの残り時間を容易に把
握することができる。例えば、手書き文字領域の領域面
積を大きく設定することにより、より一層その色の変化
を使用者に認識させ易くすることができる。
【0051】それにより、使用者の予想に反して唐突に
文字認識処理が開始されてしまったり、文字認識処理の
開始まで待ちきれずにいらいらしてしまうこともなく、
使用者にとって快適でかつ使い易いものとすることがで
きる。
【0052】請求項4に係る発明によれば、経過時間認
識マークが時間の経過にともなって手書き文字の左端か
ら右端に向かって直線的に走るように移動しつつその色
が変化するので、使用者は、文字認識処理が開始される
までの残り時間を容易にかつ直感的で面白みをもって把
握することができる。
【0053】それにより、使用者の予想に反して唐突に
文字認識処理が開始されてしまったり、文字認識処理の
開始まで待ちきれずにいらいらしてしまうこともなく、
使用者にとって快適でかつ使い易いものとすることがで
きる。
【0054】請求項5に係る発明によれば、経過時間認
識手段によって表示されたバーグラフの色が時間の経過
にともなって変化するので、使用者は、文字認識処理が
開始されるまでの残り時間を容易にかつ直感的で面白み
をもって把握することができる。
【0055】それにより、使用者の予想に反して唐突に
文字認識処理が開始されてしまったり、文字認識処理の
開始まで待ちきれずにいらいらしてしまうこともなく、
使用者にとって快適でかつ使い易いものとすることがで
きる。
【0056】請求項6に係る発明によれば、経過時間認
識手段が、手書き文字の書き終わりを検出した直後の時
点を青色で表示し、文字認識処理が開始される直前の時
点を赤色で表示し、その中間時点を黄色で表示するの
で、使用者は、信号機の色表示による連想から、直感的
にかつ容易に文字認識処理が開始されるまでの残り時間
を把握することができる。
【0057】請求項7に係る発明によれば、積算時間の
カウント中に点入力がされた場合に積算時間のカウント
を停止するので、文字認識処理の開始を遅らせることが
できる。例えば、使用者が手書き文字を修正しようと考
えている場合等、文字認識処理の開始を遅らせたい場合
に一時的に文字認識処理が開始されるまでの経過時間を
停止させることができ、使用者の予想に反して唐突に文
字認識処理が開始されてしまってその後の手書き文字の
修正が面倒になってしまうのを防止することができる。
【0058】請求項8に係る発明によれば、新たな手書
き文字の入力が開始された場合に積算時間リセット手段
が積算時間のカウントをリセットする。したがって、一
連の手書き文字を入力する場合でも、最後に書いた手書
き文字の入力が終了してから所定時間が経過した後に文
字認識処理が開始されるので、手書き文字の入力中に唐
突に文字認識処理が開始してしまったり、最後の手書き
文字の入力が終了してから文字認識処理が開始されるま
での時間が短くなってしまったりすることがない。
【0059】請求項9,10,16,19,22,25
に係る発明によれば、モード認識手段によっていずれの
モード状態であるかを色の変化に対応させて使用者に認
識させるので、使用者は現在の動作モードを容易にかつ
直感的に把握することができる。したがって、現在の動
作モードでは使用できない操作方法、例えば使用できな
いボタンやアイコンの選択等を行ってしまって操作ミス
をしてしまうのを防止することができる。
【0060】請求項11に係る発明によれば、モード認
識手段が、各モード状態に対応させて、表示画面に表示
された手書き文字及び認識文字又は整形文字の背景部分
に表示された背景色を変化させて表示させるので、表示
画面を一目見ただけで現在のモード状態を容易にかつ直
感的に把握することができる。
【0061】請求項12,13,17,20,23,2
6に係る発明によれば、確信度認識手段によって、文字
認識処理の認識的中率としての確信度を認識文字又は整
形文字の確信度毎に色を変えて使用者に認識させるの
で、使用者は、容易にかつ直感的に認識文字又は整形文
字の確信度を把握することができる。
【0062】したがって、使用者は、どのように手書き
文字を書けばどの認識文字又は整形文字が表示され易い
かを知ることができ、結果的に使用者が表示を望む認識
文字又は整形文字に対応するものとして文字認識され易
い手書き文字の書き方を学習することとなる。使用者
は、次回から誤認識されないように気を付けて手書き文
字を書くことができ、ひいては手書き文字入力の作業効
率を高めることができる。
【0063】請求項14に係る発明によれば、多数の認
識文字又は整形文字の中から選択表示された前記一の認
識文字又は整形文字を、手書き文字に対応して高い確信
度に割り当てる学習機能を有するので、使用者の手書き
文字の癖等に対応して使用者が表示を望む認識文字又は
整形文字の確信度を高い確信度に割り当てることができ
る。
【0064】したがって、同様の手書き文字に対して、
次回からは使用者の望む認識文字又は整形文字が表示さ
れるようになり、結果的に誤認識を減少させることがで
きて、手書き文字入力の作業効率を高めることができ
る。
【0065】
【発明の実施の形態】[実施の形態1] <手書き情報処理装置の構成>以下、本発明の実施の形
態1を図面を参照しつつ説明する。図1に、本発明の実
施の形態に係る手書き情報処理装置1を示す。この手書
き情報処理装置1は、入力された手書き文字の文字認識
処理を行って認識文字又は整形文字を表示したり、手書
き文字や認識文字又は整形文字の修正処理を行ったりす
るためのもので、電子黒板2とコンピュータ3とで大略
構成される。
【0066】ここで文字認識処理とは、手書き入力され
た手書き文字の文字形状や書き順等に基づいて、JIS
・ASCII等の規格に準拠した文字コードから、手書
き文字に最も近いと判断されるコード文字(文字コード
に対応する文字)を選択し、その選択されたコード文字
を所定の文字サイズや文字フォントに対応させて文字認
識又は文字整形してその認識文字又は整形文字を表示画
面上に表示する処理をいう。
【0067】電子黒板2はデータ入出力インタフェース
5を備え、そのデータ入出力インタフェースによってコ
ンピュータ3と接続されている。電子黒板2の前面には
表示画面4が設けられている。この表示画面4はコンピ
ュータ3からデータ入出力インタフェースを介して送ら
れた処理情報やデータを表示する機能を有している。表
示画面としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレ
イ、プラズマディスプレイ等が用いられる。
【0068】表示画面4はタッチパネル式となってお
り、特開平2000−105671号公報に開示のよう
に画面両端から表示画面4の表面に沿って発せられたレ
ーザの遮光位置を検出することにより手書き情報の入力
位置を検出できる手書き枠26としての機能も有してい
る。レーザの遮光によって手書き情報の入力位置を検出
するので、入力に際しては、画面上を軽く触れる程度で
よく、使用者が指や様々なペン状部材(入力ペン等)を
用いて入力することができ、この入力された手書き情報
も画面上に表示することができるようになっている。
【0069】表示画面4が手書き枠26としても機能す
る構成としては、上記のほかフィルム状の圧電センサや
静電センサ等が表示画面4上に形成されたタッチパネル
であってもよい。また、コンピュータに接続されたマウ
スを用いる構成、タブレットと電子ペンを用いる構成
等、表示画面4と手書き枠26とが別々の構成であって
もよい。
【0070】ホワイトボードやスクリーン等を手書き枠
として手書きを行う場合には、Virtual In
c.社製のmimio、EFI社製のeBeam等の公
知の手書き情報取り込み手段を用いてその手書き情報を
取り込み、取り込まれた手書き情報を手書きされたホワ
イトボード等自体に画面投影する構成としてもよい。
【0071】コンピュータ3は、図2に示すように電子
黒板2とデータ入出力を行うためのデータ入出力インタ
フェース6を備え、その内部に信号処理手段7と記憶手
段としてのハードディスク8を備えている。
【0072】そのハードディスク8内には、手書き情報
処理プログラム9が備えられている。この手書き情報処
理プログラム9は、コンピュータ3を手書き文字検出手
段・文字認識処理手段・経過時間認識手段・モード認識
手段・確信度認識手段・積算時間カウント手段・積算時
間停止手段・積算時間リセット手段として機能させる。
【0073】手書き文字検出手段は、手書き枠26内へ
の手書き文字の入力を検出するもので、その手書き文字
を構成する各ストロークの位置座標を後述するストロー
クデータメモリ12に送る。ストロークとは、入力ペン
等で手書き枠26内に書かれた一筆に相当する1本の線
(画)のことであり、すなわち、入力ペン等で手書き枠
26に触れたことが検出(以下、ダウンイベントの検出
という)され、入力ペン等が手書き枠26に触れつつ移
動したことが検出(以下、ムーブイベントの検出とい
う)され、入力ペン等が手書き枠26から離れたことが
検出(以下、アップイベントの検出という)されるまで
が1つのストロークである。このストロークが複数集合
して手書き文字を構成する。
【0074】文字認識処理手段は、手書き枠26内に手
書き入力された手書き文字の文字形状や書き順等に基づ
いて、その手書き文字に最も近いと判断されるコード文
字(以下、選択コード文字という)を選択し、その選択
コード文字を所定の文字サイズや文字フォントに基づい
て文字認識又は文字整形してその認識文字又は整形文字
を表示画面上に表示するものである。また、この文字認
識処理手段は、上記選択されたコード文字に次いで手書
き文字に近いと判断される複数のコード文字(以下、候
補コード文字という)も候補として選択する。
【0075】経過時間認識手段は、文字認識処理手段に
よる文字認識処理が開始されるまでの時間の経過又は手
書き文字の入力が終了してから文字認識処理が終了する
までの時間の経過を色に変換して表示画面4上に表示す
る。時間が経過するとともに、例えば表示画面4上に表
示された手書き文字の色を変化させて、使用者に文字認
識処理が開始されるまでの残り時間を認識・把握させ
る。
【0076】モード認識手段は、この手書き情報処理装
置1の現在の動作モード状態を、色の変化に対応させて
表示画面4上に表示する。例えば手書き文字の修正処理
を行うための手書き文字編集モードであるか、または認
識文字又は整形文字の修正処理を行うための認識文字編
集モード又は整形文字編集モードであるか等を表示画面
4の背景色を変えて表示し、使用者に現在の動作モード
状態を認識・把握させる。
【0077】確信度認識手段は、手書き枠26内に手書
き入力された手書き文字に対応して表示される認識文字
又は整形文字の確信度を、その確信度ごとに色を変えて
表示画面4上に表示する。例えば確信度の低い認識文字
又は整形文字を赤色で表示し、確信度の高い認識文字又
は整形文字を黒色で表示して、使用者に認識文字又は整
形文字の確信度を認識・把握させる。
【0078】積算時間カウント手段は、手書き枠26内
への手書き文字の入力が終了してから文字認識処理手段
による文字認識処理が開始されるまでの時間又は手書き
文字の入力が終了してから文字認識処理が終了するまで
の時間(積算時間)を時間カウントする。予め、文字認
識処理が開始されるまでの所定時間(本実施の形態1に
おいては2sec)が設定されており、積算時間カウン
ト手段による積算時間カウントがその所定時間に達する
と文字認識処理が開始される。
【0079】積算時間停止手段は、積算時間カウント手
段による積算時間カウント中に手書き枠26内に新たな
手書き入力がされ、かつ、その新たな手書き入力が点入
力であると判断した場合に積算時間カウントを一時的に
停止する。例えば、使用者が文字認識処理の開始を遅ら
せたい場合に、入力ペン等で手書き枠26に触れ、その
入力ペン等を動かさずに手書き枠26に触れ続けている
間はこの積算時間停止手段が積算時間のカウントを停止
させる。また、手書き文字の入力中に入力ペン等の動き
を止めた場合も、手書き枠26に触れ続けている間はこ
の積算時間停止手段は積算時間のカウントを停止させ
る。
【0080】積算時間リセット手段は、積算時間カウン
ト手段による時間カウント中に手書き枠26内に新たな
手書き文字の入力がされた場合、すなわち、入力ペン等
で手書き枠26に触れ、かつその入力ペン等を動かして
ストロークの入力を開始した場合に積算時間カウントを
リセットして積算時間を0に戻す。
【0081】上記各手段の動作については、以下[手書
き情報処理装置の動作]の説明において詳述する。
【0082】この手書き情報処理プログラム9が起動さ
れると、図3に示すように、表示画面4上にメニューア
イコン群10が表示される。図3において、表示画面4
の左上部を原点として、右方向をX方向、下方向をY方
向とする。このメニューアイコン群10は、文字認識処
理開始アイコン10a、ソフトキーボード表示アイコン
10b、貼付け実行アイコン10c、画面消去アイコン
10d、ヘルプ表示アイコン10e、設定画面表示アイ
コン10fを有している。
【0083】この文字認識処理開始アイコン10aは、
文字認識処理を即時に開始させたい場合に選択するもの
である。この手書き情報処理装置1は、手書き枠26内
への手書き文字の入力が終了し、所定時間が経過した後
に自動的に文字認識処理を開始するものであるが、所定
時間の経過を待たずに即時に文字認識処理を開始させた
い場合等にこの文字認識処理開始アイコン10aを選択
する。
【0084】表示画面4上に表示された文字認識処理開
始アイコン10a上に入力ペン等で触れることによりこ
の文字認識処理開始アイコン10aの選択が行われる。
以下に示す各種アイコン10b〜10fの選択も同様に
そのアイコン上に入力ペン等で触れることにより行われ
る。
【0085】ソフトキーボード表示アイコン10bは、
表示画面4上にソフトキーボードを表示させるためのも
のである。このソフトキーボード表示アイコン10bを
選択することにより表示画面4上に図示しないソフトキ
ーボードが表示され、ソフトキーボードによる文字入力
を行うことができる。
【0086】このソフトキーボードは、表示画面4上に
文字入力用キーボードの形状を模して表示されるプログ
ラム表示の一機能である。表示画面4上に表示されたソ
フトキーボードの表示キーを選択すると、実際の文字入
力用キーボードのキーを押した場合と同様に文字入力を
行うことができる。
【0087】貼付け実行アイコン10cは、表示画面4
上に表示された認識文字又は整形文字を貼付け対象アプ
リケーション11の文書作成枠11a内に貼付けるため
のものである。貼付けとは、選択した文字等を異なる位
置や異なるアプリケーションプログラム上に移動したり
複製したりするプログラム上での処理であって、ペース
ト処理ともいう。
【0088】貼付け対象アプリケーション11は、例え
ばメモ帳、Word(マイクロソフト社製)等の文書作
成可能なアプリケーションプログラムで、この手書き情
報処理プログラム9とともに起動される。また、文書作
成機能を有するものであれば、例えば表計算プログラム
や描画用プログラム等であってもよい。
【0089】表示画面4上にまだ貼付けが行われていな
い認識文字又は整形文字が表示されている場合に、この
貼付け実行アイコン10cを選択すると、その認識文字
又は整形文字が貼付け対象アプリケーション11の文書
作成枠11a内に貼り付けられる。
【0090】画面消去アイコン10dは、表示画面4上
に表示されている手書き文字や認識文字又は整形文字を
消去するためのものである。ヘルプ表示アイコン10e
は、この手書き情報入力プログラム9の操作や機能がわ
からないときにその説明を表示させるためのものであ
る。設定画面表示アイコン10fは、この手書き情報入
力プログラム9の各種設定を行うためのものである。
【0091】コンピュータ3のハードディスク8内に
は、ストロークデータメモリ12、文字データメモリ1
3、文字コードデータ14、漢字変換辞書データ15も
備えられている。
【0092】ストロークデータメモリ12は、手書き枠
26内に入力された手書き文字の各ストローク毎のデー
タを保持するメモリである。図4に示すように、ストロ
ーク25のダウンイベントが検出されて入力が開始され
た入力開始点22の座標、ムーブイベントが検出されて
入力点が手書き枠26内を移動する間に一定時間(約1
0msec)間隔で検出された途中入力点23の座標、
アップイベントが検出されて入力が終了した入力終了点
24の座標が、このストロークデータメモリ12内に保
持される。
【0093】ストロークデータメモリ12内のデータ構
造の概略を図5に示す。ストロークデータメモリ12内
には、ストロークデータ16が複数保持されている。ス
トロークデータ16は、1つのストローク25に対応し
て、そのストローク25の入力開始点22から途中入力
点23を含み入力終了点24に至るまでに検出された入
力点の数16a及びそれら各入力点の座標値16bを有
している。
【0094】この1つのストロークに対応するストロー
クデータ16には、それぞれそのストロークが手書き枠
26内に書かれた順番に対応してストロークナンバー1
6cが付されており、後述する文字データメモリ13に
よって、各手書き文字を構成するストロークを管理する
ことが可能とされている。
【0095】例えば、図4に示すストローク25が手書
き枠26内に最初に入力されたストロークである場合
は、ストロークナンバー16cは1、入力点の数16b
は7、各入力点の座標16bは、(x1,y1),(x
2,y2),(x3,y3)・・(x7,y7)となる
(図5を参照)。
【0096】文字データメモリ13は、手書きされた手
書き文字ごとに、その手書き文字及びその手書き文字に
基づいて文字認識され整形された認識文字又は整形文字
のデータを保持するためのものである。この文字データ
メモリ13内のデータ構造の概略を図6に示す。この文
字データメモリ13は文字認識処理によって1文字であ
ると認識された手書き文字1文字ごとの文字データ13
pによって構成されている。図6は、手書き文字”あ”
に対応する文字データ13pの例を示す。
【0097】文字データ13pは、手書き文字の文字認
識処理が行われた結果その手書き文字に最も近いと判断
された選択コード文字の文字コードデータ(選択文字コ
ードデータ)13a、その際に候補とされた候補コード
文字の文字コードデータ(候補文字コードデータ)13
b、この文字データ13pに対応する手書き文字を構成
するストロークのストロークナンバーのうち最初のスト
ロークナンバー13c、この文字データ13pに対応す
る手書き文字を構成するストロークのストロークナンバ
ーのうち最後のストロークナンバー13dを有してい
る。
【0098】また、この文字データ13pは、手書き枠
26内に書かれた手書き文字の位置と大きさとを管理す
るために、この文字データ13pに対応する手書き文字
を構成する全てのストロークの入力点の座標のうち、最
も左に位置するもののX座標値(Xmin)、最も右に
位置するもののX座標値(Xmax)、最も上に位置す
るもののY座標値(Ymin)、最も下に位置するもの
のY座標値(Ymax)に基づいて、左上座標13eと
右下座標13fとを生成して有している。
【0099】例えば図7に示すように、手書き文字10
1〜103(”あいう”)が手書き枠26内に入力され
た場合、手書き文字101(”あ”)に対応する文字デ
ータ13pの最初のストロークナンバー13cは1、最
後のストロークナンバー13dは3、左上座標は13e
は(Xamin,Yamin)、右下座標13fは(X
amax,Yamax)となる。
【0100】同様に、手書き文字102(”い”) に
対応する文字データ13p’の最初のストロークナンバ
ー13c’は4、最後のストロークナンバー13d’は
5、左上座標は13e’は(Xbmin,Ybmi
n)、右下座標13f’は(Xbmax,Ybmax)
となる。
【0101】手書き文字103(”う”) に対応する
文字データ13p”の最初のストロークナンバー13
c”は6、最後のストロークナンバー13d”は7、左
上座標は13e”は(Xcmin,Ycmin)、右下
座標13f”は(Xcmax,Ycmax)となる。
【0102】この手書き文字101(”あ”)に対応す
る文字データ13pは、手書き文字101(”あ”)に
対応して選択された選択コード文字”あ”の選択文字コ
ードデータ13a、及び候補コード文字、例えば”
お”、”め”の候補文字コードデータ13bも有する。
【0103】同様に、手書き文字102,103(”
い”,”う”)に対応する文字データ13p’,13
p”も、手書き文字102,103(”い”,”う”)
に対応して選択された選択コード文字”い”、”う”の
選択文字コードデータ13a’,13a”、及び候補コ
ード文字の候補文字コードデータ13b’,13b”も
有する。
【0104】文字データ13p,13p’,13p”
は、それぞれ、コード文字”あ”、”い”、”う”を認
識又は整形して表示画面4上に表示する際の文字フォン
トデータ13g,13g’,13g”、文字サイズデー
タ13h,13h’,13h”、文字色データ13i,
13i’,13i”も有する。
【0105】文字コードデータ14は、JISに準拠し
た文字コードとその文字コードに対応する活字文字とし
てのコード文字とを保持している。文字認識処理の際
に、この文字コードデータ14から、手書き文字に対応
する選択文字コードデータ13a,13a’,13a”
や候補文字コードデータ13b,13b’,13”が選
択される。
【0106】漢字変換辞書データ15は、図示しない漢
字変換アイコンが選択された場合に、表示画面4上に表
示された整形文字を漢字に変換するための辞書データで
ある。
【0107】この手書き情報処理装置1は、手書き文字
編集モードと整形文字編集モードとを有している。
【0108】手書き文字編集モードは、手書き枠26内
に書かれた手書き文字の修正処理を行うための動作モー
ドで、使用者が手書き文字の書き間違いをした場合や、
文字認識処理の結果、使用者の望む認識文字又は整形文
字が表示されなかった場合等に、手書き文字からのスト
ロークの削除、手書き文字への新たなストロークの追
加、手書き文字の分割処理・統合処理を行うための動作
モードである。
【0109】手書き文字の分割処理とは、例えば図8に
示すように、使用者が手書き枠26内に手書き文字10
4a(”木”)、104b(”木”)という2文字を手
書き入力したにもかかわらず、文字認識処理手段によっ
て”林”という1文字であると認識されて表示された場
合に、その手書き文字104a(”木”)と手書き文字
104b(”木”)との間を分割する縦線の入力操作
(分割操作)17を行うことにより、手書き文字104
a(”木”)と手書き文字104b(”木”)との2文
字であると再認識させるための修正処理である。
【0110】具体的には、図9(a)に示すように、手
書き文字編集モードにおいて、手書き枠26内にされた
入力操作17のダウンイベント17aからアップイベン
ト17cに至るまでの各入力点の座標から入力操作17
の高さ17hと幅17bとを求める。この入力操作17
の高さ17hが予め定められた所定高さ以上で、かつ幅
17bが予め定められた所定幅以下の場合にこの入力操
作17は手書き文字の分割処理の入力操作であると判断
する。
【0111】図9(b)に示すように、この入力操作1
7のX方向の重心位置17jが手書き文字104a(”
木”)と手書き文字104b(”木”)とを構成する各
ストロークのX方向の重心位置18a〜18hを手書き
文字104a(”木”)を構成する各ストロークの重心
18a〜18dと手書き文字104b(”木”)を構成
する各ストロークの重心18e〜18hとに左右に分割
すると、この手書き文字104a,104bが”林”で
はなく”木”と”木”との2文字であると再認識され
る。
【0112】手書き文字の統合処理とは、例えば図10
に示すように、使用者が手書き枠26内に手書き文字1
05(”林”)という1文字を手書き入力したにもかか
わらず、文字認識処理手段によって”木”、”木”とい
う2文字であると認識されて表示された場合に、その手
書き文字105(”林”)の周囲を囲んで統合する入力
操作(統合操作)19を行うことにより、手書き文字
が”林”という1文字であると再認識させるための修正
処理である。
【0113】具体的には、図11(a)に示すように、
手書き文字編集モードにおいて、手書き枠26内にされ
た入力操作19のダウンイベント19aからアップイベ
ント19cに至るまでの各入力点の座標から入力操作1
9の高さ19hと幅19bとを求める。この入力操作1
9の高さ19hが予め定められた所定高さ以上で、かつ
幅19bも予め定められた所定幅以上の場合であって、
その形状が四角く囲むような入力形状である場合に入力
操作19は手書き文字の統合処理の入力操作であると判
断する。
【0114】図11(b)に示すように、この入力操作
19の高さ19hと幅19bとによって形成される四角
形20が、手書き文字105(”林”)の偏部分”木”
を構成する各ストロークによる左上座標21a、右下座
標21b、及び旁部分”木”を構成する各ストロークに
よる左上座標21c、右下座標21dを、その内部に全
て包含していると、この手書き文字105が”木”と”
木”との2文字ではなく”林”の1文字であると再認識
される。
【0115】この手書き文字編集モードにおいて、手書
き文字の修正処理を行った後、図示しない漢字変換アイ
コンが選択されると、認識文字又は整形文字の漢字変換
が行われると同時に、この手書き情報処理装置1の動作
モードは整形文字編集モードとなる。
【0116】認識文字編集モード又は整形文字編集モー
ドは、文字認識されて表示画面4上に表示された認識文
字又は整形文字の修正処理を行うための動作モードであ
る。この認識文字編集モード又は整形文字編集モード
は、認識文字又は整形文字の追加・削除を行ったり、整
形文字とともに候補として選択された他の候補コード文
字を表示させたり、認識文字又は整形文字と候補コード
文字とを置換して、候補コード文字を認識又は整形して
認識文字又は整形文字として表示画面4上に表示させた
り、図示しない漢字変換アイコンの選択により認識文字
又は整形文字の漢字変換を行ったりするための動作モー
ドであるが、詳細は省略する。
【0117】認識文字編集モード又は整形文字編集モー
ドにおいて、認識文字又は整形文字の修正処理を行った
後、貼付け実行アイコン10cが選択されると、認識文
字又は整形文字が貼付け対象アプリケーション11の文
書作成枠11a内に貼付けられる。 <手書き情報処理装置の動作>次に、この手書き情報処
理装置1の動作について図12に示すフローチャートに
基づいて説明する。
【0118】手書き情報処理プログラム9を起動し
(S.1)、貼付け対象アプリケーション11を起動す
る(S.2)と、図3に示すように、表示画面4上にメ
ニューアイコン群10と貼付け対象アプリケーション1
1の文書作成枠11aとが表示される。この表示画面4
は、全面が手書き枠26としても機能し、表示画面4上
のどの部分でも手書き文字の入力が可能となっている。
【0119】入力ペン等により手書き枠26内への手書
き文字101の入力が開始されると(S.3)、手書き
文字検出処理が開始される(S.4)。 <手書き文字検出処理>手書き枠26内に手書き文字1
01の入力が開始されると、手書き文字検出手段として
機能するコンピュータ3は、この手書き文字101を構
成するストローク25を検出する。具体的には、図13
に示すように、手書き枠26内へのダウンイベントの検
出(S.21)、ムーブイベントの検出(S.22)、
アップイベントの検出(S.23)によって、1つのス
トローク25の入力が終了したと判断する。表示画面4
上には、ストローク25の入力と同時にそのストローク
25が表示される。
【0120】この手書き情報処理装置1では、表示画面
4の表面に沿って発せられたレーザの遮光によって、手
書き枠26内へのダウンイベントを検出し、レーザの遮
光が解除されることにより、アップイベントを検出す
る。さらに、その遮光位置の移動によってムーブイベン
トを検出し、その遮光位置の座標がストローク25の各
入力点22〜24の入力座標となる。この入力座標の検
出は、コンピュータ3により所定時間間隔(約10m
s)ごとに行われる。
【0121】1つのストローク25が入力が終了したと
判断したら、手書き文字検出手段として機能するコンピ
ュータ3はストローク25を確定し(S.24)、その
ストローク25を構成する各入力点22〜24の入力点
の数16a及び各入力点の座標16bとともにそのスト
ローク25のストロークナンバー16cをストロークデ
ータ16としてストロークデータメモリ12に送る
(S.25)。 <積算時間カウント処理及び積算時間表示処理>アップ
イベントが検出されてストローク25が確定された後、
文字認識処理を開始するまでの時間(積算時間t)をカ
ウントする積算時間カウント処理が、積算時間カウント
手段として機能するコンピュータ3によって行われる
(S.5)。
【0122】それとともに、その積算時間を色に変換し
て表示画面4上に表示し、使用者に文字認識処理が開始
されるまでの残り時間を認識させる積算時間表示処理
が、経過時間認識手段として機能するコンピュータ3に
よって行われる(S.6)。
【0123】この積算時間カウント処理は、具体的には
図14に示すような手順によって行われる。まず、積算
時間t=0にセットされた後、積算時間カウント手段に
より、積算時間tのカウントを開始する(S.31)。
この積算時間tの値は、後述する経過時間認識手段によ
って行われる積算時間表示処理へも送られる。
【0124】この手書き情報処理装置1では、予めスト
ローク25のアップイベントが検出されてから文字認識
処理が開始されるまでの所定時間T(本実施の形態1に
おいては2sec)が定められており、積算時間カウン
ト手段は、この積算時間tと所定時間Tとの比較を行う
(S.32)。積算時間t=所定時間Tとなり、所定時
間が経過したら、文字認識処理が開始される。
【0125】所定時間Tが経過する前に、手書き枠26
内への新たなダウンイベントが検出され(S.33)、
さらにムーブイベントが検出された場合は(S.3
4)、そのダウンイベントが新たな手書き文字の入力開
始であると判断し(S.35)、積算時間リセット手段
によって積算時間tがリセットされて(S.36)、再
びt=0とされる。その後、再び手書き文字検出処理
(S.4)に戻り、アップイベントが検出されたら
(S.23)、そのストロークを確定し(S.24)、
そのストロークの入力点の数や座標データ等をストロー
クデータメモリ12へと送る。
【0126】複数のストロークによって手書き文字が構
成されている場合、ストロークの入力終了(アップイベ
ント)から次のストロークの入力開始(ダウンイベン
ト)までを所定時間T内に行うと、そのたびに積算時間
tがリセットされるので、手書き文字の入力途中に文字
認識処理が開始されることはない。
【0127】手書き枠26内への新たなダウンイベント
が検出されたが(S.33)、ムーブイベントが検出さ
れない場合は(S.34)、その入力は手書き文字の入
力ではなく積算時間停止のための点入力であると判断し
(S.37)、積算時間tのカウントを停止する(S.
38)。
【0128】ここで積算時間tのカウントの停止とは、
積算時間tのカウントを進行させずに、その時点でのt
の値のまま保持することをいう。したがって、例えば使
用者が入力ペン等で手書き枠26に触れたまま、その入
力ペン等を動かさない場合に積算時間tが停止されて、
文字認識処理の開始を遅らせることができる。
【0129】アップイベントが検出されると(S.3
9)、積算時間tのカウントが再開されて(S.4
0)、停止した時点での積算時間tの値からカウントが
進行し、再び積算時間tと所定時間Tとの比較を行う
(S.32)。
【0130】積算時間表示処理は、具体的には図15に
示すような手順によって行われる。経過時間認識手段と
して機能するコンピュータ3は積算時間tを受け取り
(S.41)、表示色パラメータWを算出する(S.4
2)。
【0131】ここで、W=t/Tとして与えられ、積算
時間tの所定時間Tに対する時間進行の割合である。し
たがって、積算時間t=0のとき表示色パラメータW=
0であり、積算時間tの経過とともに表示色パラメータ
Wも増加していき、積算時間t=所定時間Tとなったと
き、表示色パラメータW=1となる。
【0132】経過時間認識手段によって、ストローク2
5の表示色が(R,G,B)=(W,0,0)に設定さ
れ(S.43)、その設定色に従ってストローク25が
表示画面4上に表示される(S.44)。したがって、
ストローク25の表示色は、ストローク25のダウンイ
ベントの検出直後が黒色であり、積算時間tのカウント
の進行とともに色が変化して、積算時間t=所定時間T
となって文字認識処理が開始される直前には赤色とな
る。ただし、ここで(R,G,B)の各色は256階調
であるとする。
【0133】このように、ストローク25の表示色が積
算時間tの経過とともに変化するので、使用者は、積算
時間tの時間経過を容易に把握でき、ひいては、文字認
識処理が開始されるまでの残り時間を直感的にかつ容易
に認識・把握することができる。
【0134】なお、複数のストロークによって手書き文
字が構成されている場合、ストロークの入力終了(アッ
プイベント)から次のストロークの入力開始(ダウンイ
ベント)までを所定時間T内に行えば、そのたびに積算
時間tがリセットされ、既に入力されて表示されている
ストロークの表示色パラメータWも0となる。したがっ
て、最後のストロークの表示色とともに、その手書き文
字を構成する全てのストロークの表示色が同じように変
化することとなる。
【0135】また、一連の手書き文字の入力を、各スト
ロークの入力終了(アップイベント)から次のストロー
クの入力開始(ダウンイベント)までが所定時間T以内
となるように行えば、一連の手書き文字の最後のストロ
ークの表示色とともに、その一連の手書き文字を構成す
る全てのストロークの表示色が同じように変化すること
となる。 <文字認識処理>所定時間が経過したら、すなわち積算
時間t=所定時間Tとなると、文字認識処理が、文字認
識手段として機能するコンピュータ3によって行われる
(S.7)。この文字認識処理は、具体的には図16に
示すような手順によって行われる。
【0136】まず、ストロークデータメモリ12から手
書き枠26内に入力された手書き文字101を構成する
各ストロークのストロークデータ16を取得する(S.
51)。手書き文字101が複数のストロークから構成
されている場合や複数の手書き文字101〜103が一
連として手書き入力された場合等、ストロークが複数で
ある場合は、それらのストローク全てのストロークデー
タ12を取得する。その各ストロークデータ12が有す
る入力点の数16aや各入力点の座標値16bに基づい
て、文字切り出し処理(S.52)、及び文字コード選
択処理(S.53)を行う。
【0137】この文字切り出し処理は、複数の手書き文
字101〜103が一連として手書き入力された場合
に、それらを構成するストロークを、手書き文字1文字
を構成するストローク毎にそれぞれ切り分ける処理であ
る。また、文字コード選択処理は、文字切り出し処理に
よって切り出された手書き文字1文字毎に、文字コード
データ14からその手書き文字に対応する選択文字コー
ドデータ13aや候補文字コードデータ13bを選択す
る処理である。これらの文字切り出し処理や文字コード
選択処理は、公知の文字認識エンジン(文字認識処理プ
ログラム)を用いて行われ、その具体的手順は公知であ
るので省略する。
【0138】この手書き情報処理装置1は、文字コード
選択処理の際に、手書き文字に対応して最も確信度が高
いと判断される選択コード文字の文字コードデータ(選
択文字コードデータ13a〜13a”)を選択するとと
もに、それに次いで確信度が高いと判断される候補コー
ド文字の文字コードデータ(候補文字コードデータ13
b〜13b”)を候補として複数選択する。これらの選
択文字コードデータ13a〜13a”及び候補文字コー
ドデータ13b〜13b”は、文字データ13p〜13
p”として文字データメモリ13へと送られる(S.5
4)。
【0139】文字切り出し処理によって切り出された全
ての手書き文字101〜103に対して文字コード選択
処理を行い、それらの選択文字コードデータ13a〜1
3a”及び候補文字コードデータ13b〜13b”を文
字データメモリ12へと送ると、この選択文字コードデ
ータ13a〜13a”に対応する選択コード文字が、認
識文字又は整形文字として表示画面4上に表示される
(S.55)。
【0140】このとき図17に示すように、各認識文字
又は整形文字101a〜103aは、それぞれ対応する
手書き文字101〜103の近傍下部に小さく表示され
る。また、以下に示す確信度表示処理によって各々の認
識文字又は整形文字101a〜103aが有する確信度
が、その確信度ごとに色を変えて表示される。
【0141】また、この文字認識処理においては、後述
するモード表示処理において使用される動作モードを識
別するためのモード表示用フラグm=1に設定される
(S.56)。 <確信度表示処理>認識文字又は整形文字101a〜1
03aが、対応する手書き文字101〜103の近傍下
部に小さく表示される際には、確信度認識手段として機
能するコンピュータ3によって確信度表示処理が行われ
る(S.8)。この確信度表示処理は、具体的には図1
8に示すような手順によって行われる。
【0142】文字コード選択処理によって、手書き文字
101〜103に対応するものとして選択された選択コ
ード文字は、確信度を有している。この確信度は、手書
きされた手書き文字の形状や書き順等に対して、選択さ
れた各コード文字の形状等がどのくらい合致しているか
を示す文字認識処理手段の認識的中率であり、その最大
値をKとして確信度の取り得る値の範囲は0〜Kであ
る。
【0143】文字認識処理において公知の手順によって
算出された各選択コード文字の確信度kを、確信度認識
手段として機能するコンピュータ3が受け取り(S.6
1)、その後、各選択コード文字の確信度kと確信度の
最大値Kとの比較を行う(S.62)。
【0144】k≧K/2のとき(R,G,B)=(0,
0,0)として認識文字又は整形文字の表示色の設定を
行い(S.63)、k<K/2のとき(R,G,B)=
(255,0,0)として認識文字又は整形文字の表示
色を設定する(S.64)。すなわち、選択コード文字
を認識文字又は整形文字として表示画面4上に表示する
際に、その確信度kが低い場合は認識文字又は整形文字
が赤色で表示され、その確信度kが高い場合は認識文字
又は整形文字が黒色で表示される。したがって、使用者
は認識文字又は整形文字を見るだけで、その確信度が高
いか低いかを直感的にかつ容易に認識・把握することが
できる。
【0145】上記に基づいて設定された表示色によっ
て、各選択コード文字を認識文字又は整形文字101a
〜103aとして表示画面4上の手書き文字101〜1
03の近傍下部に表示する(S.62)。 <手書き文字編集モード>認識文字又は整形文字101
a〜103aが、対応する手書き文字101〜103の
近傍下部に表示されると、この手書き情報処理装置1の
動作モードは自動的に手書き文字編集モードとなる
(S.9)。それとともに後述するモード表示処理によ
って、表示画面4の背景色が緑色に設定されて表示され
る(S.11)。この手書き文字編集モードにおいて
は、モード表示用フラグm=2に設定される。
【0146】この手書き文字編集モードは、手書き枠2
6に手書き入力され、表示画面4上に表示された手書き
文字に対して、ストロークの追加・削除、手書き文字の
分割処理・統合処理等の修正処理を行うための動作モー
ドである。
【0147】表示画面4上に表示された認識文字又は整
形文字が使用者の望む認識文字又は整形文字でなかった
場合、例えば、手書き文字として”木”、”木”の2文
字を入力したにもかかわらず、”林”の1文字として認
識されて表示された場合、また逆に、手書き文字とし
て”林”の1文字を入力したにもかかわらず”木”、”
木”の2文字として認識されて表示された場合、それぞ
れ手書き文字の分割処理、統合処理を行って再認識させ
る。
【0148】この手書き文字編集モードにおいて手書き
文字の修正処理を行った後、その修正結果を認識文字又
は整形文字に反映させたい場合は、例えば文字認識処理
開始アイコン10aを選択する。 <整形文字編集モード>手書き文字の修正処理を行った
後、図示しない漢字変換アイコンを選択すると、この手
書き情報処理装置1の動作モードは認識文字編集モード
又は整形文字編集モードとなる(S.10)。また、例
えば、図示しないモード変更アイコンを選択することに
より、手書き文字編集モードから認識文字編集モード又
は整形文字編集モードへとモードが変更されるものであ
ってもよい。この手書き情報処理装置1は、手書き文字
編集モードから認識文字編集モード又は整形文字編集モ
ードへとその動作モードが変更されると、後述するモー
ド表示処理によって、表示画面4の背景色が青色に設定
されて表示される(S.11)。この認識文字編集モー
ド又は整形文字編集モードは、表示画面4上の各手書き
文字101〜103に対応してその近傍下部に表示され
た認識文字又は整形文字101a〜103aの修正処理
を行うための動作モードで、認識文字又は整形文字の追
加・削除を行ったり、表示画面4上に候補コード文字を
表示させたり、認識文字又は整形文字と候補コード文字
とを置換して、候補コード文字を認識又は整形して認識
文字又は整形文字として表示画面4上に表示させたりす
るための動作モードである。
【0149】表示画面4上に表示された認識文字又は整
形文字が使用者の望む認識文字又は整形文字でない場
合、この認識認識文字編集モード又は整形文字編集モー
ドにおいて、認識文字又は整形文字と他の候補コード文
字を置換して、その候補コード文字を整形文字として表
示画面4上に表示する。候補コード文字が選択されて表
示された場合は、文字認識手段として機能するコンピュ
ータ3は、この候補コード文字の確信度を高い確信度に
割り当てる。この学習機能を有することにより、この手
書き情報処理装置1においては、次回に同じ手書き文字
の入力がされた場合に使用者の望むコード文字が選択さ
れやすくなり、文字認識の確度が向上する。この認識文
字編集モード又は整形文字編集モードにおいても、図示
しない漢字変換アイコンの選択により認識文字又は整形
文字の漢字変換を行うことができる。認識文字編集モー
ド又は整形文字編集モードにおいて、認識文字又は整形
文字101a〜103aの修正処理を行った後、貼付け
実行アイコン10cを選択すると貼付け処理が行われ
(S.12)、この認識文字又は整形文字101a〜1
03aが、貼付け対象アプリケーション11の文書作成
枠11a内に貼付けられる。このとき、文字データ13
p〜13p”内の文字フォントデータ13g〜13
g”、文字サイズデータ13h〜13h”、文字色デー
タ13i〜13i”の各データに基づいて認識文字又は
整形文字が文字認識又は文字整形されて貼付け表示され
る。 <モード表示処理>手書き文字編集モード及び認識文字
編集モード又は整形文字編集モードにおいては、モード
認識手段として機能するコンピュータ3によって、手書
き情報処理装置1の動作モードを色の変化に対応させて
表示するモード表示処理も行われる(S.11)。この
モード表示処理は、具体的には図19に示すような手順
によって行われる。
【0150】文字認識処理が終了すると、モード認識手
段として機能するコンピュータ3は、モード表示用フラ
グmの値を受け取り(S.71)、そのモード表示用フ
ラグmの値を判断する(S.72)。このとき、モード
表示用フラグmの値は1に設定されているので、続くモ
ードが手書き文字編集モードであると判断し(S.7
3)、表示画面4の背景色を(R,G,B)=(0,2
55,0)と設定する(S.74)。それにより、手書
き文字編集モードにおいては、表示画面4の背景色が緑
色に表示される(S.75)。
【0151】一方、手書き文字編集モードが終了した場
合も、モード認識手段として機能するコンピュータ3
は、モード表示用フラグmの値を受け取り(S.7
1)、そのモード表示用フラグmの値を判断する(S.
72)。
【0152】このとき、モード表示用フラグmの値は2
に設定されているので、続くモードが認識文字編集モー
ド又は整形文字編集モードであると判断し(S.7
6)、表示画面4の背景色を(R,G,B)=(0,
0,255)と設定する(S.77)。それにより、手
書き文字編集モードにおいては、表示画面4の背景色が
青色に表示される(S.78)。
【0153】[実施の形態2]上記の実施の形態1にお
いては、表示色パラメータWを積算時間t/所定時間T
として、手書き文字のストロークの表示色を(R,G,
B)=(W,0,0)としている。したがって、積算時
間tのカウントが進むにしたがって、手書き文字のスト
ロークの表示色が黒色から赤色に徐々に変化するものと
なっている。
【0154】しかしながら、手書き文字のストロークの
表示色を、0≦t<T/3のときは青色とし、T/3≦
t<2T/3のときは黄色とし、2T/3≦t<Tのと
きは赤色としてもよい。
【0155】そのように構成すると、例えば所定時間T
=2secの場合、手書き文字103(”う”)の最後
のストロークのアップイベントが検出されてから0.2
sec後(積算時間t=0.2)には、図20(a)に
示すように手書き文字101〜103(”あいう”)は
青色で表示され、積算時間t=1のときは、図20
(b)に示すように手書き文字101〜103(”あい
う”)は黄色で表示され、文字認識処理が開始される直
前の積算時間t=1.8のときは、図20(c)に示す
ように手書き文字101〜103(”あいう”)は赤色
で表示される。文字認識処理後は、それぞれ文字色デー
タ13i〜13i”で設定された色で表示されてもよい
(図20(d)を参照)。
【0156】このように表示することで、手書き文字の
ストロークは、積算時間tの経過とともに青色・黄色・
赤色と段階的に変化し、信号機の色表示による連想か
ら、使用者に、例えば青色のときは残り時間がまだ多
く、赤色のときは残り時間が少ない等、文字認識処理が
開始されるまでの残り時間の多少を容易に把握させるこ
とができる。
【0157】[実施の形態3]上記の実施の形態1では
その積算時間tを手書き文字101〜103のストロー
クの色表示で使用者に認識させているが、例えば図21
(a)〜図21(c)に示すように、手書き文字101
〜103自体はそれぞれ文字色データ13i〜13i”
で設定された色で表示されて、かつ、その手書き文字1
01〜103を含んで四角く囲む所定サイズの手書き文
字領域30全体の色が変化するものであれば、使用者に
とって、より一層残り時間を直感的に把握しやすくな
る。
【0158】この場合においても、上記の実施の形態2
と同様に、手書き文字領域30の表示色の変化は、0≦
t<T/3のときは青色(図21(a)を参照)、T/
3≦t<2T/3のときは黄色(図21(b)を参
照)、2T/3≦t<Tのときは赤色(図21(c)を
参照)としてもよい。また、文字認識処理後は、この手
書き文字領域30の表示は消えるものとされる(図21
(d)を参照)。
【0159】[実施の形態4]上記の実施の形態1では
その積算時間tを手書き文字101〜103のストロー
クの色表示で使用者に認識させているが、例えば図22
(a)〜図22(c)に示すように、手書き文字自体は
それぞれ文字色データ13i〜13i”で設定された色
で表示されて、かつ、その手書き文字101〜103の
近傍にバーグラフ31を表示させて、そのバーグラフが
時間とともに延びつつその色を変化させるものであって
もよい。バーグラフ31を手書き文字101〜103の
近傍に表示することによって、使用者にとって、より一
層残り時間を直感的に把握しやすくなる。
【0160】この場合においても、上記の実施の形態2
と同様に、バーグラフ31の表示色の変化は、0≦t<
T/3のときは青色(図22(a)を参照)、T/3≦
t<2T/3のときは黄色(図22(b)を参照)、2
T/3≦t<Tのときは赤色(図22(c)を参照)と
してもよい。文字認識処理後は、このバーグラフ31の
表示は消えるものとされる(図22(d)を参照)。
【0161】また、図22(a)〜図22(c)に示す
ように、積算時間tの経過とともにバーグラフ31全体
の色表示が変化するものでなく、図23(a)〜図23
(c)に示すように積算時間tの経過に従って延びた部
分の色が、バーグラフ31の途中部分から変わるものと
されていてもよい。この場合であっても、文字認識処理
後は、このバーグラフ31の表示は消えるものとされる
(図23(d)を参照)。
【0162】[実施の形態5]上記の実施の形態1では
その積算時間tを手書き文字101〜103のストロー
クの色表示で使用者に認識させているが、例えば図24
(a)〜図24(c)に示すように、手書き文字101
〜103自体はそれぞれ文字色データ13i〜13i”
で設定された色で表示されて、かつ、その手書き文字1
01〜103の近傍に経過時間認識マーク32を表示さ
せ、その経過時間認識マークが、積算時間tの経過とと
もに手書き文字101の左端から手書き文字103の右
端に向かって直線的に走るように移動しつつその表示色
を変化させるものであってもよい。このように構成する
ことにより、使用者にとって残り時間を直感的に把握し
やすいというだけでなく、表示自体に面白みがあるとい
う効果をも得ることができる。
【0163】この場合においても、上記の実施の形態2
と同様に、経過時間認識マーク32の表示色の変化は、
0≦t<T/3のときは青色(図24(a)を参照)、
T/3≦t<2T/3のときは黄色(図24(b)を参
照)、2T/3≦t<Tのときは赤色(図24(c)を
参照)としてもよい。また、文字認識処理後は、この経
過時間認識マーク32の表示は消えるものとされる(図
24(d)を参照)。
【0164】
【発明の効果】以上説明したように、本願の請求項1,
15,18,21,24に係る発明によれば、経過時間
認識手段によって、手書き文字の入力が終了してから文
字認識処理が開始されるまでの時間の経過を色に変換し
て使用者に認識させるので、使用者は文字認識処理が開
始されるまでの残り時間を色の変化によって直感的にか
つ容易に把握することができる。
【0165】それにより、使用者の予想に反して唐突に
文字認識処理が開始されてしまったり、文字認識処理の
開始まで待ちきれずにいらいらしてしまうこともなく、
使用者にとって快適でかつ使い易いものとすることがで
きる。請求項2に係る発明によれば、経過時間認識手段
が、時間の経過にともなって手書き文字の表示色を変化
させるので、使用者は、自分が書いた手書き文字を見る
だけで文字認識処理が開始されるまでの残り時間を容易
に把握することができる。
【0166】それにより、使用者の予想に反して唐突に
文字認識処理が開始されてしまったり、文字認識処理の
開始まで待ちきれずにいらいらしてしまうこともなく、
使用者にとって快適でかつ使い易いものとすることがで
きる。
【0167】請求項3に係る発明によれば、経過時間認
識手段が、手書き文字を含みつつ所定の範囲を四角く囲
む手書き文字領域の表示色を、時間の経過にともなって
変化させるので、使用者は、手書き文字領域を見るだけ
で文字認識処理が開始されるまでの残り時間を容易に把
握することができる。例えば、手書き文字領域の領域面
積を大きく設定することにより、より一層その色の変化
を使用者に認識させ易くすることができる。
【0168】それにより、使用者の予想に反して唐突に
文字認識処理が開始されてしまったり、文字認識処理の
開始まで待ちきれずにいらいらしてしまうこともなく、
使用者にとって快適でかつ使い易いものとすることがで
きる。
【0169】請求項4に係る発明によれば、経過時間認
識マークが時間の経過にともなって手書き文字の左端か
ら右端に向かって直線的に走るように移動しつつその色
が変化するので、使用者は、文字認識処理が開始される
までの残り時間を容易にかつ直感的で面白みをもって把
握することができる。
【0170】それにより、使用者の予想に反して唐突に
文字認識処理が開始されてしまったり、文字認識処理の
開始まで待ちきれずにいらいらしてしまうこともなく、
使用者にとって快適でかつ使い易いものとすることがで
きる。
【0171】請求項5に係る発明によれば、経過時間認
識手段によって表示されたバーグラフの色が時間の経過
にともなって変化するので、使用者は、文字認識処理が
開始されるまでの残り時間を容易にかつ直感的で面白み
をもって把握することができる。
【0172】それにより、使用者の予想に反して唐突に
文字認識処理が開始されてしまったり、文字認識処理の
開始まで待ちきれずにいらいらしてしまうこともなく、
使用者にとって快適でかつ使い易いものとすることがで
きる。
【0173】請求項6に係る発明によれば、経過時間認
識手段が、手書き文字の書き終わりを検出した直後の時
点を青色で表示し、文字認識処理が開始される直前の時
点を赤色で表示し、その中間時点を黄色で表示するの
で、使用者は、信号機の色表示による連想から、直感的
にかつ容易に文字認識処理が開始されるまでの残り時間
を把握することができる。
【0174】請求項7に係る発明によれば、積算時間の
カウント中に点入力がされた場合に積算時間のカウント
を停止するので、文字認識処理の開始を遅らせることが
できる。例えば、使用者が手書き文字を修正しようと考
えている場合等、文字認識処理の開始を遅らせたい場合
に一時的に文字認識処理が開始されるまでの経過時間を
停止させることができ、使用者の予想に反して唐突に文
字認識処理が開始されてしまってその後の手書き文字の
修正が面倒になってしまうのを防止することができる。
【0175】請求項8に係る発明によれば、新たな手書
き文字の入力が開始された場合に積算時間リセット手段
が積算時間のカウントをリセットする。したがって、一
連の手書き文字を入力する場合でも、最後に書いた手書
き文字の入力が終了してから所定時間が経過した後に文
字認識処理が開始されるので、手書き文字の入力中に唐
突に文字認識処理が開始してしまったり、最後の手書き
文字の入力が終了してから文字認識処理が開始されるま
での時間が短くなってしまったりすることがない。
【0176】請求項9,10,16,19,22,25
に係る発明によれば、モード認識手段によっていずれの
モード状態であるかを色の変化に対応させて使用者に認
識させるので、使用者は現在の動作モードを容易にかつ
直感的に把握することができる。したがって、現在の動
作モードでは使用できない操作方法、例えば使用できな
いボタンやアイコンの選択等を行ってしまって操作ミス
をしてしまうのを防止することができる。
【0177】請求項11に係る発明によれば、モード認
識手段が、各モード状態に対応させて、表示画面に表示
された手書き文字及び認識文字又は整形文字の背景部分
に表示された背景色を変化させて表示させるので、表示
画面を一目見ただけで現在のモード状態を容易にかつ直
感的に把握することができる。
【0178】請求項12,13,17,20,23,2
6に係る発明によれば、確信度認識手段によって、文字
認識処理の認識的中率としての確信度を認識文字又は整
形文字の確信度毎に色を変えて使用者に認識させるの
で、使用者は、容易にかつ直感的に認識文字又は整形文
字の確信度を把握することができる。
【0179】したがって、使用者は、どのように手書き
文字を書けばどの認識文字又は整形文字が表示され易い
かを知ることができ、結果的に使用者が表示を望む認識
文字又は整形文字に対応するものとして文字認識され易
い手書き文字の書き方を学習することとなる。使用者
は、次回から誤認識されないように気を付けて手書き文
字を書くことができ、ひいては手書き文字入力の作業効
率を高めることができる。請求項14に係る発明によれ
ば、多数の認識文字又は整形文字の中から選択表示され
た前記一の認識文字又は整形文字を、手書き文字に対応
して高い確信度に割り当てる学習機能を有するので、使
用者の手書き文字の癖等に対応して使用者が表示を望む
認識文字又は整形文字の確信度を高い確信度に割り当て
ることができる。
【0180】したがって、同様の手書き文字に対して、
次回からは使用者の望む認識文字又は整形文字が表示さ
れるようになり、結果的に誤認識を減少させることがで
きて、手書き文字入力の作業効率を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る手書き情報処理装
置の概略構成を示す外観斜視図である。
【図2】図1の手書き情報処理装置に用いられるコンピ
ュータの内部構成を示すブロック図である。
【図3】手書き情報処理プログラムを起動した際の画面
表示を示す図である。
【図4】手書き情報入力の入力ストロークを示す図であ
る。
【図5】ストロークデータメモリのデータ構成を示す図
である。
【図6】文字データメモリのデータ構成を示す図であ
る。
【図7】手書き文字と文字データとの対応関係を説明す
る図である。
【図8】手書き文字が分割処理によって分割される様子
を示す図である。
【図9】手書き文字の分割処理を説明する図であって、
(a)は分割処理の入力操作であると判断される条件を
説明する図であって、(b)は、分割処理の具体的な手
順を説明する図である。
【図10】手書き文字が統合処理によって統合される様
子を示す図である。
【図11】手書き文字の統合処理を説明する図であっ
て、(a)は統合処理の入力操作であると判断される条
件を説明する図であって、(b)は、統合処理の具体的
な手順を説明する図である。
【図12】この手書き情報処理装置の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図13】手書き文字検出処理の手順を説明するフロー
チャートである。
【図14】積算時間カウント処理の手順を説明するフロ
ーチャートである。
【図15】積算時間表示処理の手順を説明する図であ
る。
【図16】文字認識処理の手順を説明するフローチャー
トである。
【図17】表示画面上の手書き文字の近傍に認識文字又
は整形文字が表示される様子を示す図である。
【図18】確信度表示処理の手順を説明するフローチャ
ートである。
【図19】モード表示処理の手順を説明するフローチャ
ートである。
【図20】本発明の実施の形態2に係る手書き情報処理
装置の積算時間の経過を手書き文字の色の変化で表示す
る例を説明する図であって(a)は、手書き文字の入力
が終了して積算時間が0.2secとなったときを示
し、(b)は、積算時間が1secとなったときを示
し、(c)は積算時間が1.8secとなったときを示
し、(d)は文字認識処理後の様子を示す
【図21】本発明の実施の形態3に係る手書き情報処理
装置の積算時間の経過を手書き文字領域の色の変化で表
示する例を説明する図であって(a)は、手書き文字の
入力が終了して積算時間が0.2secとなったときを
示し、(b)は、積算時間が1secとなったときを示
し、(c)は積算時間が1.8secとなったときを示
し、(d)は文字認識処理後の様子を示す
【図22】本発明の実施の形態4に係る手書き情報処理
装置の積算時間の経過をバーグラフの色の変化で表示す
る例を説明する図であって(a)は、手書き文字の入力
が終了して積算時間が0.2secとなったときを示
し、(b)は、積算時間が1secとなったときを示
し、(c)は積算時間が1.8secとなったときを示
し、(d)は文字認識処理後の様子を示す
【図23】本発明の実施の形態4に係る手書き情報処理
装置の積算時間の経過をバーグラフの色の変化で表示す
る他の例を説明する図であって(a)は、手書き文字の
入力が終了して積算時間が0.2secとなったときを
示し、(b)は、積算時間が1secとなったときを示
し、(c)は積算時間が1.8secとなったときを示
し、(d)は文字認識処理後の様子を示す
【図24】本発明の実施の形態5に係る手書き情報処理
装置の積算時間の経過を経過時間認識マークの位置と色
の変化で表示する例を説明する図であって(a)は、手
書き文字の入力が終了して積算時間が0.2secとな
ったときを示し、(b)は、積算時間が1secとなっ
たときを示し、(c)は積算時間が1.8secとなっ
たときを示し、(d)は文字認識処理後の様子を示す
【符号の説明】
K:確信度 T:所定時間 W:表示色パラメータ k:整形文字の確信度 m:モード表示用フラグ t:積算時間 1:手書き情報処理装置 2:電子黒板 3:コンピュータ 4:表示画面 5,6:データ入出力インタフェース 7:信号処理手段 8:ハードディスク(記憶手段) 9:手書き情報処理プログラム 10:メニューアイコン群 10a:文字認識処理開始アイコン 10b:ソフトキーボード表示アイコン 10c:貼り付け実行アイコン 10d:画面消去アイコン 10e:ヘルプ表示アイコン 10f:設定画面表示アイコン 11:貼付け対象アプリケーション 11a:文書作成枠 12:ストロークデータメモリ 13:文字データメモリ 13a〜13a”:選択文字コードデータ 13b〜13b”:候補文字コードデータ 13c〜13c”:最初のストロークナンバー 13d〜13d”:最後のストロークナンバー 13e〜13e”:左上座標 13f〜13f”:右下座標 13g〜13g”:文字フォントデータ 13h〜13h”:文字サイズデータ 13i〜13i”:文字色データ 13p〜13p”:文字データ 14:文字コードデータ 15:漢字変換辞書データ 16:ストロークデータ 16a:入力点の数 16b:各入力点の座標値 16c:ストロークナンバー 17:入力操作(分割操作) 17a:ダウンイベント 17b:幅 17c:アップイベント 17h:高さ 17j:X方向の重心 18a〜18h:X方向の重心 19:入力操作(統合操作) 19b:幅 19h:高さ 20:四角形 21a,21c:左上座標 21b,21d:右下座標 22:入力開始点 23:途中入力点 24:入力終了点 25:ストローク 26:手書き枠 30:手書き文字領域 31:バーグラフ 32:経過時間認識マーク 101〜103,104a,104b:手書き文字 101a〜103a:整形文字

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手書き文字の入力が開始されてから該手書
    き文字の入力が終了するまでの間に書かれた前記手書き
    文字を表示する表示画面と、前記手書き文字の入力が終
    了してから所定時間が経過した後に自動的に前記手書き
    文字を認識して前記手書き文字の近傍にその認識文字を
    表示する文字認識処理手段と、 前記手書き文字の入力が終了してから前記文字認識処理
    が開始されるまでの時間の経過又は前記手書き文字の入
    力が終了してから前記文字認識処理が終了するまでの時
    間の経過を色に変換して認識させる経過時間認識手段と
    を有することを特徴とする手書き情報処理装置。
  2. 【請求項2】前記経過時間認識手段は、時間の経過にと
    もなって前記手書き文字の表示色を変化させることを特
    徴とする請求項1に記載の手書き情報処理装置。
  3. 【請求項3】前記経過時間認識手段は、前記手書き文字
    を含みつつ所定の範囲を四角く囲む手書き文字領域の表
    示色を、時間の経過にともなって変化させることを特徴
    とする請求項1に記載の手書き情報処理装置。
  4. 【請求項4】前記経過時間認識手段は、前記手書き文字
    の上部近傍又は下部近傍に、時間の経過とともに前記手
    書き文字の左端から右端に向かって直線的に走るように
    表示が移動する経過時間認識マークを表示させ、該経過
    時間認識マークは時間の経過にともなって前記手書き文
    字の左端から右端に向かって直線的に走るように移動し
    つつその色が変化することを特徴とする請求項1に記載
    の手書き情報処理装置。
  5. 【請求項5】前記経過時間認識手段は、時間の経過をそ
    の長さによって示すバーグラフで表示させ、該バーグラ
    フは時間の経過にともなってその色が変化することを特
    徴とする請求項1に記載の手書き情報処理装置。
  6. 【請求項6】前記経過時間認識手段は、時間の経過を信
    号機の青、黄、赤の色表示に対応させて、前記手書き文
    字の書き終わりを検出した直後の時点を青色で表示し、
    前記文字認識処理が開始される直前の時点を赤色で表示
    し、その中間時点を黄色で表示することを特徴とする請
    求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載の手書き
    情報処理装置。
  7. 【請求項7】前記文字認識処理手段は、前記手書き文字
    の入力が終了してから前記文字認識処理が開始されるま
    での積算時間又は前記手書き文字の入力が終了してから
    前記文字認識処理が終了するまでの積算時間をカウント
    する積算時間カウント手段と、 該積算時間のカウント中に手書き入力がされた場合であ
    って、その手書き入力が前記手書き枠内への点入力であ
    る場合に前記積算時間のカウントを停止する積算時間停
    止手段とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項
    6のうちいずれか1項に記載の手書き情報処理装置。
  8. 【請求項8】前記手書き入力が新たな手書き文字の入力
    であった場合に前記積算時間のカウントをリセットする
    積算時間リセット手段とを有することを特徴とする請求
    項7に記載の手書き情報処理装置。
  9. 【請求項9】前記手書き文字に対して修正処理を行うた
    めの手書き文字編集モードと、 前記認識文字に対して修正処理を行うための認識文字編
    集モードと、 前記いずれのモード状態であるかを色の変化に対応させ
    て認識させるモード認識手段とを有することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の手書き
    情報処理装置。
  10. 【請求項10】手書き文字の入力が開始されてから該手
    書き文字の入力が終了するまでの間に書かれた前記手書
    き文字を表示する表示画面と、前記手書き文字の入力が
    開始されてから所定時間が経過した後に自動的に前記手
    書き文字を認識して前記手書き文字の近傍にその認識文
    字を表示する文字認識処理手段と、 前記手書き文字に対して修正処理を行うための手書き文
    字編集モードと、 前記認識文字に対して修正処理を行うための認識文字編
    集モードと、 前記いずれのモード状態であるかを色の変化に対応させ
    て認識させるモード認識手段とを有することを特徴とす
    る手書き情報処理装置。
  11. 【請求項11】前記モード認識手段は、前記各モード状
    態に対応させて、前記表示画面に表示された前記手書き
    文字及び前記認識文字の背景部分に表示された背景色を
    変化させて表示させることを特徴とする請求項9又は請
    求項10に記載の手書き情報処理装置。
  12. 【請求項12】前記文字認識処理手段は、前記手書き文
    字に対応する認識文字であるとして多数の認識文字の中
    から一の認識文字を選択して表示させたときの前記文字
    認識処理の認識的中率としての確信度を、前記手書き文
    字に対応するものとして選択表示された認識文字の確信
    度毎に色を変えて認識させる確信度認識手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちいずれか
    1項に記載の手書き情報処理装置。
  13. 【請求項13】手書き文字の入力が開始されてから該手
    書き文字の入力が終了するまでの間に書かれた前記手書
    き文字を表示する表示画面と、 前記手書き文字の入力が開始されてから所定時間が経過
    した後に自動的に前記手書き文字を認識して前記手書き
    文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手段
    と、 該文字認識処理手段が、前記手書き文字に対応する認識
    文字であるとして多数の認識文字の中から一の認識文字
    を選択して表示させたときの前記文字認識処理の認識的
    中率としての確信度を、前記手書き文字に対応するもの
    として選択表示された認識文字の確信度毎に色を変えて
    認識させる確信度認識手段を有することを特徴とする手
    書き情報処理装置。
  14. 【請求項14】前記多数の認識文字の中から選択表示さ
    れた前記一の認識文字を、前記手書き文字に対応して高
    い確信度に割り当てる学習機能を有することを特徴とす
    る請求項12又は請求項13に記載の手書き情報処理装
    置。
  15. 【請求項15】手書き文字の入力が開始されてから該手
    書き文字の入力が終了するまでの間に書かれた前記手書
    き文字を表示画面に表示し、 前記手書き文字の入力が終了してから所定時間が経過し
    た後に自動的に前記手書き文字を認識する文字認識処理
    手段によって前記手書き文字の近傍にその認識文字を表
    示し、 かつ、前記手書き文字の入力が終了してから前記文字認
    識処理が開始されるまでの時間の経過又は前記手書き文
    字の入力が終了してから前記文字認識処理が終了するま
    での時間の経過を色に変換する経過時間認識手段によっ
    て前記文字認識処理が開始されるまでの残り時間を認識
    させることを特徴とする手書き情報処理方法。
  16. 【請求項16】手書き文字の入力が開始されてから該手
    書き文字の入力が終了するまでの間に書かれた前記手書
    き文字を表示画面に表示し、 前記手書き文字の入力が終了してから所定時間が経過し
    た後に自動的に前記手書き文字を認識する文字認識処理
    手段によって前記手書き文字の近傍にその認識文字を表
    示し、 前記手書き文字に対して修正処理を行うための手書き文
    字編集モードと前記認識文字に対して修正処理を行うた
    めの認識文字編集モードとを有するとともに前記各モー
    ド状態であることを色の変化に対応させて表示するモー
    ド認識手段によっていずれのモード状態であるかを認識
    させることを特徴とする手書き情報処理方法。
  17. 【請求項17】手書き文字の入力が開始されてから該手
    書き文字の入力が終了するまでの間に書かれた前記手書
    き文字を表示画面に表示し、前記手書き文字の入力が終
    了してから所定時間が経過した後に自動的に前記手書き
    文字を認識する文字認識処理手段によって前記手書き文
    字の近傍にその認識文字を表示し、 該文字認識処理手段が、前記手書き文字に対応する認識
    文字であるとして多数の認識文字の中から一の認識文字
    を選択して表示させたときの前記文字認識処理の認識的
    中率としての確信度を、前記手書き文字に対応するもの
    として選択表示された認識文字の確信度毎に色を変える
    確信度認識手段によって前記選択表示された認識文字の
    確信度を認識させることを特徴とする手書き情報処理方
    法。
  18. 【請求項18】手書き文字の入力が終了してから所定時
    間が経過した後に自動的に前記手書き文字を認識して前
    記手書き文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識
    処理手段、及び、前記手書き文字の入力が終了してから
    前記文字認識処理が開始されるまでの時間の経過又は前
    記手書き文字の入力が終了してから前記文字認識処理が
    終了するまでの時間の経過を色に変換して認識させる経
    過時間認識手段としてコンピュータを機能させることを
    特徴とする手書き情報処理プログラム。
  19. 【請求項19】手書き文字の入力が終了してから所定時
    間が経過した後に自動的に前記手書き文字を認識して前
    記手書き文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識
    処理手段、及び、前記手書き文字に対して修正処理を行
    うための手書き文字編集モードと前記認識文字に対して
    修正処理を行うための認識文字編集モードとのいずれの
    モード状態であるかを色の変化に対応させて認識させる
    モード認識手段としてコンピュータを機能させることを
    特徴とする手書き情報処理プログラム。
  20. 【請求項20】手書き文字の入力が終了してから所定時
    間が経過した後に自動的に前記手書き文字を認識して前
    記手書き文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識
    処理手段、及び、該文字認識処理手段が、前記手書き文
    字に対応する認識文字であるとして多数の認識文字の中
    から一の認識文字を選択して表示させたときの前記文字
    認識処理の認識的中率としての確信度を、前記手書き文
    字に対応するものとして選択表示された認識文字の確信
    度毎に色を変えて認識させる確信度認識手段としてコン
    ピュータを機能させることを特徴とする手書き情報処理
    プログラム。
  21. 【請求項21】手書き文字の入力が終了してから所定時
    間が経過した後に自動的に前記手書き文字を認識して前
    記手書き文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識
    処理手段、及び、前記手書き文字の入力が終了してから
    前記文字認識処理が開始されるまでの時間の経過又は前
    記手書き文字の入力が終了してから前記文字認識処理が
    終了するまでの時間の経過を色に変換して認識させる経
    過時間認識手段としてコンピュータを機能させる手書き
    情報処理プログラムを記録したことを特徴とするコンピ
    ュータ読取可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】手書き文字の入力が終了してから所定時
    間が経過した後に自動的に前記手書き文字を認識して前
    記手書き文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識
    処理手段、及び、前記手書き文字に対して修正処理を行
    うための手書き文字編集モードと前記認識文字に対して
    修正処理を行うための認識文字編集モードとのいずれの
    モード状態であるかを色の変化に対応させて認識させる
    モード認識手段としてコンピュータを機能させる手書き
    情報処理プログラムを記録したことを特徴とするコンピ
    ュータ読取可能な記録媒体。
  23. 【請求項23】手書き文字の入力が終了してから所定時
    間が経過した後に自動的に前記手書き文字を認識して前
    記手書き文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識
    処理手段、及び、該文字認識処理手段が、前記手書き文
    字に対応する認識文字であるとして多数の認識文字の中
    から一の認識文字を選択して表示させたときの前記文字
    認識処理の認識的中率としての確信度を、前記手書き文
    字に対応するものとして選択表示された認識文字の確信
    度毎に色を変えて認識させる確信度認識手段としてコン
    ピュータを機能させる手書き情報処理プログラムを記録
    したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒
    体。
  24. 【請求項24】手書き文字の入力が開始されてから該手
    書き文字の入力が終了するまでの間に書かれた前記手書
    き文字を表示する表示画面と、 記手書き文字の入力が終了してから所定時間が経過した
    後に自動的に前記手書き文字を認識して前記手書き文字
    の近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手段と、 前記手書き文字の入力が終了してから前記文字認識処理
    が開始されるまでの時間の経過又は手書き文字の入力が
    終了してから前記文字認識処理が終了するまでの時間の
    経過を色に変換して認識させる経過時間認識手段とを有
    することを特徴とする電子黒板。
  25. 【請求項25】手書き文字の入力が開始されてから該手
    書き文字の入力が終了するまでの間に書かれた前記手書
    き文字を表示する表示画面と、 前記手書き文字の入力が開始されてから所定時間が経過
    した後に自動的に前記手書き文字を認識して前記手書き
    文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手段
    と、 前記手書き文字に対して修正処理を行うための手書き文
    字編集モードと、 前記認識文字に対して修正処理を行うための認識文字編
    集モードと、 前記いずれのモード状態であるかを色の変化に対応させ
    て認識させるモード認識手段とを有することを特徴とす
    る電子黒板。
  26. 【請求項26】(電子黒板)手書き文字の入力が開始さ
    れてから該手書き文字の入力が終了するまでの間に書か
    れた前記手書き文字を表示する表示画面と、 前記手書き文字の入力が開始されてから所定時間が経過
    した後に自動的に前記手書き文字を認識して前記手書き
    文字の近傍にその認識文字を表示する文字認識処理手段
    と、 該文字認識処理手段が、前記手書き文字に対応する認識
    文字であるとして多数の認識文字の中から一の認識文字
    を選択して表示させたときの前記文字認識処理の認識的
    中率としての確信度を、前記手書き文字に対応するもの
    として選択表示された認識文字の確信度毎に色を変えて
    認識させる確信度認識手段を有することを特徴とする電
    子黒板。
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