JP2003207864A - 放射線画像撮影用カセッテ及び乳房撮影用カセッテ - Google Patents

放射線画像撮影用カセッテ及び乳房撮影用カセッテ

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JP2003207864A
JP2003207864A JP2002003405A JP2002003405A JP2003207864A JP 2003207864 A JP2003207864 A JP 2003207864A JP 2002003405 A JP2002003405 A JP 2002003405A JP 2002003405 A JP2002003405 A JP 2002003405A JP 2003207864 A JP2003207864 A JP 2003207864A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の端面がカセッテ側壁の胸壁側の内
面に確実に隣接または密接した状態で収納可能な構造を
有する放射線撮影用カセッテ及び乳房撮影用カセッテを
提供する。 【解決手段】 この放射線撮影用カセッテは、放射線入
射側のフロント板10と、フロント板と対向するバック
板20と、被写体の胸壁に向けられる胸壁側側壁116
と、フロント板とバック部材との間に放射線画像を記録
する記録媒体28をその端面28aが胸壁側側壁に当接
または接近して収納可能な空間とを備え、胸壁側側壁1
16の一部または全てが開閉可能であり、胸壁側側壁の
開放によりフロント板10とバック板20とが分離可能
になる。また、記録媒体の端面と胸壁側側壁との間に隙
間が形成されて分離可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像撮影用
カセッテに関し、特に乳房撮影用(マンモグラフィー
用)カセッテに適用して好適な放射線画像撮影用カセッ
テに関する。
【0002】
【従来の技術】マンモグラフィーとは、単純乳房撮影法
といわれる放射線撮影方法で、乳ガン検査等のため胸部
や腹部の放射線撮影よりも弱い放射線を用い患者の乳房
を片側づつ上下方向または左右方向にカセッテと圧迫板
で挟み込み、カセッテと対向配置した放射線管から放射
線を放射して乳房の放射線像を得るものである。マンモ
グラフィー用(乳房撮影用)カセッテでは、このとき、
乳房の撮影範囲はできるだけ患者の胸壁側の奥まで撮影
し読影できることが望ましく、一般的に胸部や腹部や手
や足などに使用するカセッテとは異なり、カセッテ側壁
の胸壁突き当て側に対し感光体であるフィルムや輝尽性
蛍光体シートの端面がカセッテ側壁の胸壁突き当て側内
壁に隣接して収納可能な構造とする必要がある。フィル
ムや輝尽性蛍光体シートの端面と被験者の胸壁との距離
は、規格(IEC60406)により2mm以内とする
ことが必要である。
【0003】このような放射線画像撮影用カセッテに
は、感光体であるフィルムや輝尽性蛍光体シートに対す
る外光の遮蔽を考慮して、従来、次のような2つの構造
の何れかが採用されることが多かった。
【0004】(a)図16(A),(B)のように、カ
セッテの放射線入射側であるフロント面1121と対面
となるバック面1122と胸壁突き当て側のカセッテ側
面1123とからなる稜線位置に蝶番1124を配し、
フロント面1121とカセッテ側面1123とからなる
フロント板1126に対しバック面を構成するバック板
1125が蝶番1124を中心に回転することにより開
蓋し、フィルムや輝尽性蛍光体シート1127を装填
し、回収をする構造。
【0005】(b)図17(A)、(B)のように、胸
壁突き当て側のカセッテ側面1123に接合する4面
(1132、1133、1134、1135)が固定的
に形成され、胸壁突き当て側のカセッテ側面1123の
対面1128側のバック板の一部1151が開閉または
離脱することにより開蓋し、フィルムや輝尽性蛍光体シ
ート1127を装填し、回収をする構造。または、図1
8(A)、(B)のように、胸壁突き当て側のカセッテ
側面1123の対面を形成する側面の一部またはこの形
成する側面と一体となった対面寄りのバック板の一部1
136が開閉または離脱することにより開蓋し、フィル
ムや輝尽性蛍光体シートを装填し、回収をする構造。
【0006】前記(a)の構造を用いた場合は遮光状態
を保ったままカセッテ内のフィルムや輝尽性蛍光体シー
トを露光し、取り出し、画像読み込みをする必要がある
ため、カセッテ全体をフィルムや輝尽性蛍光体シートの
読取装置内に格納しなくてはならず、さらにバック板が
蝶番を中心に回転動作するため、装置内にフィルムや輝
尽性蛍光体シートの取り扱いのための領域が多く必要と
なり、装置をコンパクトに構成することが困難となる。
【0007】また、前記(b)の構造を用いた場合は、
(a)の構造に比べカセッテ本体を暗箱状態の読取装置
内に全て取り込むことなく遮光状態をつくることができ
るため装置をコンパクトに構成することが可能となる。
しかし、フィルムや輝尽性蛍光体シートをカセッテに対
し装填または回収する際の開口幅が、(a)の構造に比
べ少ない量しかとることが出来ず、フィルムや輝尽性蛍
光体シートの取り扱いの精度を上げるために精度の高い
ガイド機構が必要となる。
【0008】特に、輝尽性蛍光体シートの取り扱い方法
には、特開平1−237636号公報で示されるよう
に、柔軟性のある輝尽性蛍光体シートをカセッテの中か
ら吸盤等で取り出し、取り出された輝尽性蛍光体シート
をローラで挟み込んで搬送する接触搬送方式が良く知ら
れている。接触搬送方式では輝尽性蛍光体面がローラで
押圧されるため、ローラに汚れや塵などが付着していた
場合、蛍光体面を汚したり傷つけたりして、輝尽性蛍光
体シートの寿命を縮めるという欠点がある。また、輝尽
性蛍光体面上の傷や汚れは、読み取った画像中でノイズ
となって現れるため、診断画像として良質な画像を提供
することが出来なくなる。
【0009】この接触搬送方式の欠点を解消する方式と
して、特開平11−160821号公報に示されるよう
な方式が提案されている。この方式は、輝尽性蛍光体シ
ートをリジッドな板状部材に張り付け、板状部材のみに
接触する(輝尽性蛍光体面には接触しない)方法で、輝
尽性蛍光体シートと板状部材を一体に搬送する。このよ
うに、輝尽性蛍光体面に接触することなく輝尽性蛍光体
シートを搬送する方式を非接触搬送方式と呼ぶ。
【0010】かかる非接触搬送方式では、輝尽性蛍光体
面に対して非接触な搬送が約束されるため、輝尽性蛍光
体面が汚れたり傷ついたりしない。このため、読み取っ
た画像に輝尽性蛍光体面の汚れや傷に起因するノイズが
現れることが無く、また輝尽性蛍光体シートの寿命が長
いなどのメリットがあるため、輝尽性蛍光体シートの新
たな搬送方法として注目されている。この非接触搬送方
式に用いられる従来のカセッテ1kを図19(A)、
(B)、(C)に示すが、このカセッテ1kは、輝尽性
蛍光体シート1102をリジッドな板状部材1103、
1104に張り付けてフロント板1126、バック板1
125及び側面からなる筐体内に収納し、開口する一側
面1101で輝尽性蛍光体シート1102を板状部材1
103、1104とともに装填し、回収するようになっ
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の非接触搬送方式
で用いられる従来のカセッテlkでは、一般的に輝尽性
蛍光体シート1102がリジッドな板状部材1103、
1104に張り付けられた状態で搬送する必要があるた
め、接触搬送方式のように輝尽性蛍光体シートを有る程
度曲げた状態で搬送することが困難であり、搬送方向h
1のように常に直線的な搬送しかできず、このため、非
接触搬送方式のカセッテでは、厚さ約14mmの制限の
あるカセッテ側面に設けられた更に小さな開口1105
に対して、輝尽性蛍光体シート1102を貼りつけたリ
ジッド板1104を非接触で正確に出し入れする必要が
ある。このため、装置機構に対して極めて高い部品精度
と組立精度が要求される。また、装置の輸送時に生じた
装置骨格や機構の微妙な変形が原因で、輝尽性蛍光体シ
ートを貼りつけたリジッド板のカセッテへの出し入れ動
作(特にリジッドな板のカセッテ本体への収納動作)が
正常に行われなくなるという不具合が生じ易い。更に、
カセッテでは、静電気による記録媒体への悪影響が生じ
ることがあり、また衛生管理のために紫外線照射及びそ
の管理が必要であり煩雑となり紫外線によるカセッテの
損傷の問題も生じる。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、記
録媒体の端面がカセッテ側壁の胸壁側の内面に確実に隣
接または密接した状態で収納可能な構造を有する放射線
撮影用カセッテ及び乳房撮影用カセッテを提供すること
を目的とする。また、フィルムや輝尽性蛍光体シート等
の記録媒体の端面がカセッテ側壁の胸壁側の内面に確実
に隣接または密接した状態で収納可能な構造であるとと
もに、記録媒体の出し入れ、記録媒体の画像記録面の露
出及び画像読み込みを読取装置の大型化を引き起こさず
かつ動作信頼性を損なうことなく実行でき、良好な放射
線撮影画像を得ることのできる放射線撮影用カセッテ及
び乳房撮影用カセッテを提供することを目的とする。
【0013】また、静電気による記録媒体への悪影響を
未然に防止できる放射線画像撮影用カセッテ及び乳房撮
影用カセッテを提供することを目的とする。更に、衛生
管理のための紫外線照射を少なくしカセッテの管理が簡
単となりかつ紫外線によるカセッテの損傷を軽減できる
放射線画像撮影用カセッテ及び乳房撮影用カセッテを提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による放射線撮影用カセッテは、放射線入射
側のフロント部材と、前記フロント部材と対向するバッ
ク部材と、被写体の胸壁に向けられる胸壁側側壁と、前
記フロント部材と前記バック部材との間に放射線画像を
記録する記録媒体をその端面が前記胸壁側側壁に当接ま
たは接近して収納可能な空間と、を備え、前記胸壁側側
壁の一部または全てが開閉可能であり、前記胸壁側側壁
の開放により前記フロント部材と前記バック部材とが分
離可能になることを特徴とする。
【0015】この放射線画像撮影用カセッテによれば、
記録媒体の端面が胸壁側側壁に当接または接近して記録
媒体を確実に収納できるので、乳房等の放射線撮影に好
適となる。また、胸壁側側壁の一部または全てが開放し
かつ閉塞でき、フロント部材とバック部材とが分離でき
るので、装置に装填されたときに記録媒体からの読み取
り動作が可能になる。
【0016】また、本発明による別の放射線画像撮影用
カセッテは、放射線入射側のフロント部材と、前記フロ
ント部材と対向するバック部材と、被写体の胸壁に向け
られる胸壁側側壁と、前記フロント部材と前記バック部
材との間に放射線画像を記録する記録媒体をその端面が
前記胸壁側側壁に当接または接近して収納可能な空間
と、を備え、前記記録媒体の端面と前記胸壁側側壁との
間に隙間が形成されたときに前記フロント部材と前記バ
ック部材とが分離可能になることを特徴とする。
【0017】この放射線画像撮影用カセッテによれば、
記録媒体の端面が胸壁側側壁に当接または接近して記録
媒体を確実に収納できるので、乳房等の放射線撮影に好
適となる。また、記録媒体の端面と胸壁側側壁との間に
隙間が形成されることで、記録媒体の端面と胸壁側側壁
との当接または接近状態を解除できるので、記録媒体が
端面で胸壁側側壁と干渉することがなく、フロント部材
とバック部材との分離が容易となり、装置に装填された
ときに記録媒体からの読み取り動作が可能になる。
【0018】また、本発明による更に別の放射線画像撮
影用カセッテは、放射線入射側のフロント部材と、前記
フロント部材と対向するバック部材と、被写体の胸壁に
向けられる胸壁側側壁と、前記フロント部材と前記バッ
ク部材との間に放射線画像を記録する記録媒体をその端
面が前記胸壁側側壁に当接または接近して収納可能な空
間と、を備え、前記記録媒体の端面が前記胸壁側側壁に
対し接近しまた離間するように前記フロント部材と前記
バック部材とが相対的にスライド可能であり、前記記録
媒体の端面が前記胸壁側側壁から離間することで前記フ
ロント部材と前記バック部材とが分離可能になる。
【0019】この放射線画像撮影用カセッテによれば、
記録媒体の端面が胸壁側側壁に当接または接近して記録
媒体を確実に収納できるので、乳房等の放射線撮影に好
適となる。また、フロント部材とバック部材とが相対的
にスライドすることで相対位置を変えることで記録媒体
の端面と胸壁側側壁との当接または接近状態を解除でき
るので、記録媒体が端面で胸壁側側壁と干渉することが
なく、フロント部材とバック部材との分離が容易とな
り、装置に装填されたときに記録媒体からの読み取り動
作が可能になる。
【0020】この場合、前記胸壁側側壁が前記記録媒体
の画像記録面と略平行な方向にスライド可能なように前
記フロント部材(またはバック部材)に接合する構成に
できる。また、前記フロント部材と前記バック部材との
相対的なスライドにより前記胸壁側側壁の近傍が開閉す
るようにできる。
【0021】上述のような放射線画像撮影用カセッテを
装着しフロント部材とバック部材とを分離して記録媒体
を露出させて記録媒体から画像データを得るように構成
された装置に好適に使用できる。
【0022】上述の記録媒体の端面が胸壁側側壁に当接
または接近している状態から両者間に隙間を設けるため
に、フロント部材とバック部材との相対位置を記録媒体
の端面と胸壁側側壁の内面との間に隙間が形成される方
向にスライドさせる構造、または、胸壁側側壁の一部ま
たは全てが回動またはスライドする構造とすることがで
きる。これにより、フロント部材とバック部材との分離
時に記録媒体が端面で胸壁側側壁と干渉することがな
く、分離動作を円滑に行うことができる。
【0023】前記胸壁側側壁が蝶番で前記フロント部材
(または前記バック部材)と回動可能に接合されること
により、記録媒体の端面と胸壁側側壁との間に隙間を形
成できる。この場合、前記蝶番の回動位置が前記記録媒
体の画像記録面と前記フロント部材(またはバック部
材)との間の略中間位置または前記画像記録面と略同一
位置にあるようにできる。また、前記蝶番の回動位置が
前記フロント部材(またはバック部材)と前記胸壁側側
壁との接合位置にあるようにしてもよい。
【0024】また、前記開閉可能な胸壁側側壁が前記バ
ック部材の一部として構成され前記バック部材の他の部
分と蝶番で回動可能に接合されるようにしてもよい。
【0025】前記蝶番が柔軟性のある材料の屈曲性を利
用したヒンジから構成することが好ましい。また、前記
蝶番が前記胸壁側側壁及び前記フロント部材または前記
バック部材と一体的に構成できる。
【0026】また、前記蝶番を構成する柔軟性のある材
料で前記胸壁側側壁及び前記フロント部材または前記バ
ック部材の少なくともその一部表面が覆われるように構
成できる(図10(A)参照)。
【0027】また、前記フロント部材または前記バック
部材と前記蝶番とが柔軟性のある材料から一体的に構成
されるとともに、前記胸壁側側壁の少なくとも一部表面
が前記柔軟性のある材料で覆われるように構成できる
(図10(B)参照)。
【0028】また、前記蝶番と前記胸壁側側壁とが柔軟
性のある材料から一体的に構成されるとともに、前記バ
ック部材または前記フロント部材の少なくとも一部表面
が前記柔軟性のある材料で覆われるように構成できる
(図10(C)参照)。
【0029】また、前記フロント部材が炭素繊維強化樹
脂材料から構成され、その炭素繊維強化樹脂材料から構
成された表面の少なくとも一部が柔軟性のある材料で覆
われる構成が好ましく、高強度及び柔軟性の両方を併せ
持つことができる。
【0030】また、前記蝶番が柔軟性のある材料から構
成されるとともに交換可能に構成されていることが好ま
しく、交換しながら長期に使用を継続できる。また、前
記蝶番と前記胸壁側側壁とが柔軟性のある材料から交換
可能に一体的に構成してもよい。また、前記蝶番と前記
フロント部材またはバック部材とが柔軟性のある材料か
ら一体的に構成されるとともに、前記胸壁側側壁を交換
可能に構成してもよい。
【0031】また、前記胸壁側側壁の閉塞時に前記胸壁
側側壁と対向する前記バック部材または前記フロント部
材との隙間から内部に外光が進入することを防ぐように
前記胸壁側側壁と前記バック部材または前記フロント部
材とが重なり合うように構成することで、カセッテ内部
を確実に遮光状態にすることができる。また、前記蝶番
が遮光性を有するように構成することが好ましい。
【0032】また、前記記録媒体を貼り付ける板状部材
を更に備え、前記板状部材が前記バック部材(またはフ
ロント部材)の内面側に接着または吸着されるように構
成できる。この場合、前記バック部材(またはフロント
部材)は、適度な剛性を有するとともに、別平面に吸着
されたときにその平面性が前記別平面の平面性に従うよ
うな適度な柔軟性を有することが好ましい。
【0033】また、前記バック部材の前記カセッテの外
面の少なくとも一部が強磁性体から構成され、前記バッ
ク部材の前記別平面への吸着が磁力により行われるよう
にしてもよい。この場合、前記バック部材の前記カセッ
テの外面における強磁性体領域が特定部位の撮影領域以
外に形成されていることにより、放射線撮影時にバック
部材側に放射線検出センサを配置したときに、その検出
に悪影響を与えない。
【0034】また、前記バック板の前記別平面への吸着
がバキュームによる吸引により行われるようにしてもよ
く、また、前記板状部材が両面テープまたは接着剤によ
り貼り替え可能な状態で前記バック部材(またはフロン
ト部材)の内面側に接着されるようにしてもよい。ま
た、前記板状部材が前記バック板の内面側に磁力で吸着
されるようにできる。
【0035】また、前記胸壁側側壁の開閉により、前記
胸壁側側壁が閉状態となると前記フロント部材と前記バ
ック部材との分離が不可能なロック状態となり、前記胸
壁側側壁が開状態となると前記分離が可能な非ロック状
態となるように構成することが好ましい。これにより、
胸壁側側壁の開閉と連動してフロント部材とバック部材
との合体状態を維持できるとともに分離可能状態にする
ことができる。
【0036】この場合、前記ロック状態及び前記非ロッ
ク状態を交互に維持可能なロック機構を更に備えること
が好ましい。また、前記胸壁側側壁の開閉動作と連動し
て前記ロック状態及び前記非ロック状態する連動機構を
更に備えることが好ましく、また、前記ロック機構の前
記ロック状態と前記非ロック状態との切り替えを行うプ
ッシュラッチ機構を更に備えることが好ましい。
【0037】この場合、前記ロック機構が複数のロック
爪を有し、前記ロック爪の各先端が前記バック部材の側
面から突出した状態で前記ロック状態となり、突出しな
い状態で前記非ロック状態となるように構成できる。ま
た、前記ロック機構が複数のロック爪を有し、前記ロッ
ク爪の各先端が前記バック部材の側面から突出した状態
を保ちながら前記バック部材に対しスライドするように
動作することで前記ロック状態と前記非ロック状態との
切り替えが行われるように構成できる。
【0038】また、前記胸壁側側壁の開閉動作に前記複
数のロック爪が連動することで前記ロック状態と前記非
ロック状態との切り替えが行われるように構成できる。
また、前記複数のロック爪が前記カセッテの対向する少
なくとも一対の側面にそれぞれ配置されるように構成で
きる。
【0039】また、前記ロック爪により前記ロック状態
とする動作により前記記録媒体の端面と前記胸壁側側壁
とが当接または接近するように相対的に移動するように
でき、また、前記胸壁側側壁が前記記録媒体の端面と当
接または接近するように移動するようにできる。更に、
前記記録媒体、前記記録媒体を接着した板状部材または
前記板状部材を取り付けたバック部材が前記胸壁側側壁
と前記記録媒体の端面との当接または接近のために移動
するようにできる。
【0040】または、前記記録媒体、前記記録媒体を接
着した板状部材または前記板状部材を取り付けたバック
部材を摩擦力により前記胸壁側側壁に寄せる感光体移動
機構により前記記録媒体の端面を前記胸壁側側壁に当接
または接近するように移動させるようにできる。
【0041】本発明による更に別の放射線画像撮影用カ
セッテは、放射線入射側のフロント部材と前記フロント
部材と対向するバック部材との間に放射線画像を記録す
る記録媒体を収納する放射線画像撮影用カセッテであっ
て、前記フロント部材、前記バック部材及び前記カセッ
テの他の構成部材のうちの少なくとも1つが導電性のあ
る材料から構成されるか、または帯電防止加工されてい
ることを特徴とする。この放射線画像撮影用カセッテに
よれば、カセッテの構成部材において帯電防止効果を得
ることができるので、静電気による記録媒体への悪影響
を未然に防止できる。
【0042】また、本発明による更に別の放射線画像撮
影用カセッテは、放射線入射側のフロント部材と前記フ
ロント部材と対向するバック部材との間に放射線画像を
記録する記録媒体を収納する放射線画像撮影用カセッテ
であって、前記カセッテが抗菌材料から構成されるか、
または抗菌処理されていることを特徴とする。
【0043】この放射線画像撮影用カセッテによれば、
カセッテが抗菌効果を有するので、衛生管理のための紫
外線照射を不要にできるかまたは少なくできるので、カ
セッテの管理が簡単となり、また、紫外線によるカセッ
テの損傷が軽減されてカセッテの寿命が延びて好まし
い。
【0044】また、上述の放射線画像撮影用カセッテか
ら乳房撮影用カセッテを構成することができる。この場
合、前記バック部材及び前記バック部材の内部構造体が
少なくとも乳房撮影領域において放射線透過が略均一で
あり放射線透過特性が極度に低下しないように構成され
ることが好ましい。乳房撮影においては特に弱い放射線
が使用されるので、放射線透過が略均一で放射線透過特
性が極度に低下しないことで放射線撮影時にバック部材
側に放射線検出センサを配置したときに、その検出に悪
影響を与えない。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る第1及び第2の実施の形態を詳細に説明する。
【0046】〈第1の実施の形態〉
【0047】図1〜図6は、第1の実施の形態の放射線
画像撮影用マンモグラフィー(乳房撮影用)カセッテ1
(以下、「カセッテ」という。)を示す図である。図1
はカセッテ1のフロント板10とバック板20を分離さ
せたときの斜視図、図2はカセッテ1のフロント板10
とバック板20を合体させたときの断面図、図3はカセ
ッテ1のロック機構を説明するためにフロント板10と
バック板20を分離させたときの平面図、図4はロック
機構の状態を示すカセッテ1の断面図、図5はカセッテ
1のロック機構を説明するための斜視図、図6はバック
板20を裏側(フロント板10と反対側)から見た背面
図である。
【0048】図1(A),(B)、図2に示すように、
カセッテ1は、分離可能なフロント板10とバック板2
0とから全体として薄形の矩方体状に構成され、その内
部空間に輝尽性蛍光体シート28を収容する。輝尽性蛍
光体シート28は支持板27に固定された状態で収容さ
れており、この状態でフロント板10側から放射線を照
射して放射線撮影をした後、カセッテ1は、輝尽性蛍光
体シート28に記録された放射線画像情報を読み取るた
めの読取装置に装着される。
【0049】図1(B)、図2、図3のように、フロン
ト板10は、矩形状の枠体からなるフレーム11と、フ
レームの内面側に固定された矩形状の前面板13とを備
える。フレーム11は、フレーム側面110と、フレー
ム底面111と、所定の傾斜角でフレーム底面111か
ら内側に傾斜した傾斜面112と、フレーム内面114
と、傾斜面112の先端でフレーム内面114と対向す
る内向面113と、フレーム内面114から直立するよ
うに設けられた遮光突起115と、フレーム側面111
に設けられた挿入孔14と、内向面113から傾斜面1
12に形成された切り込み部15a、15bと、グリッ
プ用凹部16a、16bとを備える。傾斜面112と遮
光突起115とによりフレーム11の内部にフレーム側
面110に沿って凹部12を形成する。
【0050】上述のように、フレーム11に傾斜面11
2を設けることによって、バック板20がフロント板1
0と合体するときの位置合わせ精度はさほど要求され
ず、設計及び製造が容易となる。即ち、バック板20が
フロント板10と合体するときの位置が多少ずれても、
傾斜面112がバック板20を合体位置まで自動的に導
くため、読取装置側の部品精度や組立精度に対する要求
がさほど高くならない。また、読取装置の輸送時に装置
の骨格や機構に微妙な変形がたとえ生じても、フロント
板10とバック板20の合体作業で不具合を起こす確率
を極めて小さくすることができる。
【0051】また、図1(B)、図3、図5のように、
フロント板10は、放射線撮影時に患者の胸壁側に位置
する胸壁側側壁を構成するフレーム116を有し、フレ
ーム116は、フロント板10とバック板20との合体
時にバック板20の端部にある当接面204(図5
(C))を覆うようにして遮光および施錠を行う遮光面
117を有する。フレーム116は蝶番の支点116b
で遮光面117とともに回動するようになっている。バ
ック板20とフロント板10を分割する場合は、フレー
ム116が支点116bで図5(D)の破線のように回
動し、また、ほかの3辺に設けられた傾斜面112によ
るバック板20とフロント板10との合体時の位置合わ
せ精度を妨げない。
【0052】なお、胸壁側側壁であるフレーム116が
遮光面117でバック板20の当接面204を覆ったと
きの遮光を確実にするため、遮光面117と当接面20
4との間に遮光目的の緩衝材(図示せず)を設けてもよ
く、その場合、緩衝材は当接面204または遮光面11
7に貼り付けられる。
【0053】フレーム116における遮光および施錠状
態を確実にするために、図5(C)、(D)のように、
遮光面117に凸状のリブ118が設けられ、このリブ
118がバック板20側の当接面204の一部に長手方
向に延在するように設けられた溝205に嵌合すること
で、カセッテ1の内部への光の進入経路をクランク状に
して遮光状態を確実にするとともに、外部からロック開
閉部のプッシュラッチ機構による力ではなく胸壁側側壁
のフレーム116を強制的に開こうとする力が働いた場
合でもこの嵌合部分の構造によって不測に開くことを防
止している。
【0054】さらに、上述のように凸状のリブ118と
溝205が嵌合した後に、後述のように、ロック爪30
a、30bをロック状態にすることでバック板20が胸
壁側に微動し胸壁側側壁のフレーム116が開くことを
防止し、外部からロック開閉部のプッシュラッチ機構に
よる力ではなくフレーム116を強制的に開こうとする
力に対して強い妨げとなる。また、フレーム116の遮
光面117に凸状のリブ118をバック板20側の溝2
05に嵌合するように配することでフレーム116も強
度のある形状を取ることができる。
【0055】フレーム11および前面板13は、例えば
アルミニウム、硬質プラスチック、炭素繊維強化プラス
チックなどから形成されることが好ましく、特に前面板
13は、放射線吸収の比較的小さい部材で形成されるこ
とが好ましい。また、フレーム11と前面板13は一体
に構成されていてもよい。
【0056】図1(A)、図2のように、バック板20
は、矩形状のバック板本体21と、薄板24と、輝尽性
蛍光体シート28を固定する支持板27とを備え、適度
な剛性及び適度な柔軟性を有するように構成されてい
る。輝尽性蛍光体シート28を固定した支持板27は、
両面テープや接着剤などによって張り替え可能な強さで
薄板24に接着されている。
【0057】薄板24は、バック板本体21の内面から
直立した複数のリブ214に接着されている。リブ21
4は、バック板本体21の内面と薄板24との間に空気
相23を形成し、カセッテの軽量化に貢献する。このよ
うに、輝尽性蛍光体シート28はバック板本体21と一
体構造を形成している。
【0058】バック板20をフロント板10と合体させ
ると、バック板本体21の薄板24に固定された支持板
27と輝尽性蛍光体シート28は、図5(D)のよう
に、輝尽性蛍光体シート28の端面28aが筐体側側壁
のフレーム116の内面116aに当接または近接する
ようにカセッテ1の内部空間に収納される。また、両者
を分離するときには、フレーム116が蝶番の支点11
6bで遮光面117とともに回動し、輝尽性蛍光体シー
ト28の端面28aと筐体側側壁のフレーム116の内
面116aとの間に隙間が形成され、バック板20とフ
ロント板10とが分離可能となるようになっている。
【0059】また、複数のリブ214は後述の自動露出
機構の放射線検出部分(図示せず)の妨げにならない位
置に配置され、放射線検出部分による放射線情報取得の
際にデータが測定位置により大きく異ならないようにな
っている。この自動露出機構の放射線検出部分は空気相
23にすることが放射線透過を考慮すると望ましいが、
バック板の強度が必要な場合は、バック板を構成する材
料よりも放射線の透過のよい材料を空気相23に均一に
充填し強度の向上を図ってもよい。
【0060】また、輝尽性蛍光体シート28を交換する
場合は、支持板27ごと薄板24から剥がし取り、その
後、新しい輝尽性蛍光体シート28が添付された支持板
27を両面テープや接着剤などによって薄板24に接着
すればよい。
【0061】また、輝尽性蛍光体シート28の交換を容
易にするために、支持板27を両面テープや接着剤など
によって薄板24に接着するのではなく、磁力によって
吸着するように構成してもよい。例えば、支持板27を
ラバーマグネットで構成するか、支持板27の裏面(輝
尽性蛍光体シート28が貼り付けられていない方の面)
にラバーマグネットを接着しかつ薄板24の表面を強磁
性体で構成する。このような構成により、輝尽性蛍光体
シート28が接着された支持板27を簡単にバック板2
0から取り外すことができる。また、支持板27の裏面
を強磁性体で構成し、薄板24上にラバーマグネットを
貼り付ける構成にしても、同様の効果が得られることは
言うまでもない。
【0062】バック板本体21は、バック板裏面210
と、バック板側面211と、リム212と、バック板本
体21の内面から直立した内壁213と、上述の複数の
リブ214とを備える。リム212と内壁213との間
にバック板側面211に沿って凹部22が形成される。
【0063】バック板20は、バック板20とフロント
板10とを図2のように合体したとき、胸壁側側壁を構
成する一辺以外においてバック板20の凹部22へフロ
ント板10の遮光突起115が入り込むとともに、フロ
ント板10の凹部12ヘバック板20のリム211が入
り込むようになっている。かかる構造により外光が輝尽
性蛍光体シート28ヘ到達しない遮光状態を実現でき
る。なお、フロント板10の凹部12へ例えばビロード
やスポンジなどを貼り付けるとさらに遮光性を向上でき
る。
【0064】また、図2に示すように、カセッテ1は、
フロント板10とバック板20が合体した状態で、フロ
ント板10の傾斜面112の先端とバック板側面211
との間にある程度のギャップgが生ずるようになってい
る。このギャップgは、フロント板10とバック板20
との合体をスムーズに行うために必要な間隔になってお
り、ギャップgの間隔は、例えば0.2〜2mm程度あ
れば、フロント板10とバック板20の合体を十分スム
ーズに行うことができる。また、このギャップgは、フ
ロント板10とバック板20との製造誤差を吸収する意
味でも重要であり、フロント板10とバック板20との
合体動作の信頼性と安定性を向上させている。この実施
の形態では、上述したような凹部と凸部の組合せによる
遮光構造を採用しているため、このギャップgから入り
込んだ外光が輝尽性蛍光体シート28まで到達して輝尽
性蛍光体をかぶらせることはない。
【0065】また、バック板本体21は、後述の読取装
置内の磁石54ヘ磁力で吸着可能なように、通常のプラ
スチックで形成し、鉄箔などの磁性体シート(図示せ
ず)をバック板裏面210に貼り付けるように構成して
もよい。また、バック板裏面210に磁性体物質を塗布
する方法などを用いてもよい。鉄箔などの磁性体シート
(図示せず)は、後述の自動露出機構の放射線検出部分
の妨げにならない位置に配置され、自動露出機構の放射
線情報取得の妨げにならないようになっている。
【0066】また、バック板裏面210は、磁石54に
吸着されたとき、磁石54で形成される平面に従うよう
に構成されている。このため、バック板20は、有る程
度の剛性を有するとともに磁石54で形成される平面に
従うことができるだけの柔軟性を有している。このよう
に、バック板20に有る程度の柔軟性を持たせること
で、例えばバック板20が経年変化や使用状況によって
変形したり反ったりしても、磁石54側の平面に従うこ
とでバック板20の変形や反りが矯正される。従って、
画像情報読取時に輝尽性蛍光体シート28の表面を常に
平面に保つことができる。
【0067】また、フロント板10とバック板20との
分離動作を行う際に、光密に閉じられたバック板20と
フロント板10とを引き剥がすため、輝尽性蛍光体シー
ト28の周辺を取り巻く空間が一気に拡大することで圧
力変化が生じることがあり、この圧力変化によりバック
板20とフロント板10の間を維持しようとする力が発
生し、この力に打ち勝つようにバック板を磁石54によ
り保持したりフロント板を保持する必要が生じるが、こ
の保持力のためバック板20を通常貼り付けて保持する
以上の磁力を必要とし、またフロント板10の保持に関
しても同様に通常に保持する以上の保持機構が必要とな
ってしまう。かかる急激な圧力変化を回避するためにも
バック板20とフロント板10を引き剥がす前に胸壁側
の側壁を開放することで輝尽性蛍光体シート28の周辺
を取り巻く空間に対する空気の導入路を確保することが
好ましい。
【0068】上述のように、バック板20とフロント板
10を引き剥がすための分離動作を行う際に空気の導入
路を確保することは、本実施の形態のマンモグラフィー
カセッテに限らず放射線撮影用カセッテ全般に関して有
効な手段であり、空気の導入路として胸壁側側壁のよう
にカセッテ側壁を開閉する手段に限らず、空気の導入路
として活用できる専用の開閉可能な窓(図示しない)等
を設けるなど様々な形態をとることができる。
【0069】次に、図3、図4、図5を用いて、カセッ
テ1のロック機構について説明する。カセッテ1は、フ
ロント板10とバック板20との合体状態を保ち(施錠
状態)かつ分離可能状態(開錠状態)にするためのロッ
ク機構を備える。ロック機構はプッシュラッチ機構によ
り駆動されるように構成されている。
【0070】図3(A)、図5(B)のように、プッシ
ュラッチ機構は、カセッテ1の胸壁側側壁を構成するフ
レーム116と反対側の側面の近傍に配置されたプッシ
ュラッチ部39と、プッシュラッチ部39を矢印Q1の
方向に付勢するように設けられた一対のコイルばね38
bとを備える。フロント板10のフレーム側面110に
挿入孔14が設けられ、バック板20のバック板側面2
11に挿入孔34が設けられている。挿入孔14は合体
時に挿入孔34に対応する位置関係にある。
【0071】プッシュラッチ機構は、挿入孔14及び挿
入孔34から棒状部材を挿入しプッシュラッチ部39を
プッシュする度に、ロック機構がロックON状態/ロッ
クOFF状態に切り替わる方式(例えば、シャープペン
シルで芯を出し入れするときに用いられる公知の機構と
して知られるプッシュラッチ方式)を採用している。各
ばね38bは、その一端がプッシュラッチ部39に連結
され、他端がバック板本体21に連結されている。この
一対のばね38bによりプッシュラッチ部39は常に矢
印Q1方向に移動しようとする力を受けている。
【0072】バック板20は複数のロック爪30a、3
0bを有し、各ロック爪30a、30bは、その先端が
ロックON/OFF動作に伴ってバック板側面211の
開口部31a、31bで矢印Q1またはその逆の矢印Q
2の方向に移動できるように構成されている。
【0073】バック板20は別のロック爪32a、32
bを更に有し、各ロック爪32a、32bは、ロックO
N/OFF動作に伴ってバック板側面211の開口部3
3a、33bの中を矢印Q1またはQ2の方向にスライ
ドできるように構成されている。
【0074】図3(A)、図5(B)のように、プッシ
ュラッチ部39には連結部材35が連結され、連結部材
35にはロック爪30a,30b及び32a、32bが
連結され、プッシュラッチ部39が方向Q2に移動する
と、連結部材35を介してロック爪30a、30b、3
2a、32bがそれぞれ方向Q2に移動するようになっ
ている。
【0075】また、連結部材35は一対のコイルばね3
8aにより方向Q1に付勢されている。即ち、ばね38
aの一端が連結部材35に連結され、他端がバック板本
体21に連結されており、ばね38aにより連結部材3
5は常に矢印Q1方向に移動しようとする力を受けてい
る。
【0076】ここで、ロックON状態とは、ロック爪3
0a、30b、32a、32bの各先端が図1(A)の
ようにバック板側面211より外側に突出た状態をい
う。このロックON状態の時の図3(A)の点線U1、
U2におけるカセッテ1の要部断面を図4(A)、
(B)に示すが、ロック爪30a、30bは、図4
(A)のようにバック板側面211の開口31aを突き
抜けて、その先端がフロント板10のフレーム内面11
4と内向面113の間の凹部12に突入した状態にあ
る。また、プッシュラッチ部39は、図3(A)、図4
(B)のように、一対のばね38bにより付勢されてバ
ック板側面211に当接し、連結部材35から離れてい
る。
【0077】また、ロックON状態で、ロック爪32
a、32bの先端は、矢印Q1の方向へ移動した状態に
ある。この時の図3の点線U3、U4におけるカセッテ
1の要部断面を示す図4(E)、(F)のように、ロッ
ク爪32a、32bの位置がフロント板10の切り込み
部15a、15b(内向面113と傾斜面112に設け
られた開口部分)に対しずれており位相が合わない状
態、即ち、バック板本体21をフロント板10のフレー
ム11から引き剥がそうとしても、図4(E)のように
バック板20のロック爪32a、32bがフロント板1
0の内向面113に当たるため、バック板20がフロン
ト板10から分離できない状態となっている。
【0078】ロックOFF状態とは、ロック爪30a、
30bの先端がバック板側面211より内側に入り込ん
だ状態をいう。この時の図3の点線U1、U2における
カセッテ1の要部断面を図4(C)、(D)に示す。図
3(A)、図5(B)のように方向Pから挿入孔14及
び挿入孔34に棒状部材14aを挿入し、図4(D)の
ように、プッシュラッチ部39を一対のばね38bの付
勢力に抗してプッシュすると、プッシュラッチ部39
は、バック板側面211から離れて連結部材35を押し
付ける。これにより、連結部材35が一対のバネ38a
の付勢力に抗して方向Q2に移動し、所定の距離だけ移
動し、そこで停止した状態となるようになっている。こ
れにより、ロック爪30aは、その先端が図4(C)の
ようにバック板側面211の開口31a内へ後退した状
態となる。
【0079】更に、ロックOFF状態の時の図3の点線
U3、U4におけるカセッテ1の要部断面を図4
(G)、(H)に示すが、上述のように連結部材35が
矢印Q2の方向ヘ所定の距離だけ移動すると、この連結
部材35と連動してロック爪32a、32bも方向Q2
ヘ同じ距離だけ移動して停止し、この停止位置でロック
爪32a、32bはフロント板10の切り込み部15
a、15bと位相が合う状態、即ち、図3(H)のよう
にバック板20のロック爪32a、32bが切り込み部
15a、15bに位置し内向面113がないため、バッ
ク板20がフロント板10から分離できる状態となる。
【0080】上述のように、ロックON状態の時に、挿
入孔14及び挿入孔34から棒状部材14aを矢印Pの
方向ヘ1回だけ挿入しプッシュすると、ロックOFF状
態へと移行し、フロント板10とバック板20が分離可
能な状態となる。挿入孔14、挿入孔34から棒状部材
14aを作用させない限り、このロックOFF状態は継
続し維持される。
【0081】ロックOFF状態の時に、挿入孔14、挿
入孔34から棒状部材を矢印Pの方向ヘ1回だけ挿入し
プッシュすると、上述の停止状態が解除するようになっ
ており、連結部材35が方向Q1へ所定の距離だけ移動
した状態で停止し、図4(A)、(B)に示すロックO
N状態ヘと移行する。連結部材35が矢印Q1の方向ヘ
移動するとロック爪32a、32bも矢印Q1の方向ヘ
同じ距離だけ移動して、図4(E)、(F)に示すロッ
クON状態となる。
【0082】すなわち、ロックOFF状態の時に、挿入
孔14、挿入孔34から棒状部材14aを矢印Pの方向
ヘ1回だけ挿入しプッシュすると、ロックON状態ヘと
移行し、フロント板10とバック板20が分離不可能な
状態となる。次に、挿入孔14、挿入孔34から棒状部
材14aを作用させない限り、このロックON状態は継
続し維持される。
【0083】カセッテ1は、更に図5(B)に示すよう
に、上述のロック機構と連動して胸壁側側壁を構成する
フレーム116を回動させる連動機構を有する。この連
動機構は、ロック爪32a、32bが突き出ている両側
面にロック爪32a、32bと係合するように設けられ
た一対の板状の連動部材321a、321bと、連動部
材321a、321bを図の方向Sと反対方向に付勢す
る一対のバネ38cとを備える。連動部材321a、3
21bは、フレーム116に延びた先端側に長孔部32
2を有し、この長孔部322にフレーム116の支点部
116bが嵌め込まれている。連動部材321a、32
1bが図の方向Sへ移動すると、フレーム116は支点
部116bで図の回動方向Tに回動するようになってい
る。
【0084】上述のようにロック機構によりロック爪3
2a、32bが移動してロックOFF状態となると、ロ
ック爪32a、32bと連動して連動機構の連動部材3
21a、321bが方向Sに移動してフレーム116を
回動方向Tへ回動させることにより、胸壁側側壁116
を開放する。これにより、輝尽性蛍光体シート28はそ
の端面28aが胸壁側側壁116から離れ、胸壁側側壁
116と干渉することなく、カセッテ1の読取装置内等
でフロント板10とバック板20とを円滑に分離でき、
後述のように輝尽性蛍光体シート28から放射線画像の
読み取りを信頼性よく行うことができる。
【0085】また、上述のロックON状態となると、連
動部材321a、321bが連動して逆方向に移動し、
胸壁側側壁を閉塞させる。これにより、カセッテ1内を
遮光状態とするとともに、輝尽性蛍光体シート28の端
面28aがフレーム(胸壁側側壁)116の内面116
aに当接または近接する。そして、この施錠状態では、
輝尽性蛍光体シートを胸壁側側壁に移動させるように上
述のロック機構のばね効果が働き常に胸壁側側壁の側に
輝尽性蛍光体シートが当接または接近する。
【0086】上述のように、ロック機構及び連動機構に
よれば、ロック機構によるフロント板10とバック板2
0の施錠及び開錠を行うロック開閉動作に連動して合体
及び分離動作を行うことができ、開動作の場合、その開
錠と遮光の解除を一動作で行うことができる。また、施
錠状態と開錠状態を交互に維持可能であるため、ロック
機構によるフロント板とバック板の分離動作が簡便であ
る。
【0087】なお、フロント板10とバック板20の分
離動作の簡便性を更に促進させるために、フロント板1
0とバック板20が分離する方向に力が働くようなばね
機構をカセッテ1に内蔵してもよく、この場合、ばね効
果がある緩衝材を使用することも可能である。
【0088】また、上述の例では、輝尽性蛍光体シート
または輝尽性蛍光体シートを接着した板状部材が、両面
テープや接着剤などで貼り替え可能な状態でバック板2
0の内面に接着されてバック板20とともに移動する構
成としたが、輝尽性蛍光体シートまたは輝尽性蛍光体シ
ートを接着した板状部材を特にバック板20に固定せず
に、ロック機構がロックのために動く動作によりゴムな
どでできたパッドが輝尽性蛍光体シートまたは板状部材
を押圧した状態で胸壁側側壁の側に動くときに摩擦力で
輝尽性蛍光体シートまたは板状部材を一緒に移動させる
ようにしてもよい(図9参照)。
【0089】次に、バック板20とフロント板10とを
正しい方向で合体させるための逆入れ防止機構について
説明する。フロント板10の切り込み15a、15bと
ロック爪32a、32bは、カセッテ1の側面側の図3
に示す中心位置Cから所定の距離だけ離れた場所に配置
してある。切り込み15a、15bとロック爪32a、
32bをカセッテ1の側面側の中心位置Cからずらして
配置することで、バック板20とフロント板10の方向
が正しい方向でないと合体できない。
【0090】上述の構成により、例えば、使用者がカセ
ッテ内部の清掃や輝尽性蛍光体シート28の張り替えな
どの理由でカセッテ1を分離し、作業終了後に再び合体
しようとしたときに、バック板20とフロント板10の
方向を誤って合体させるおそれがなくなる。このよう
に、バック板20とフロント板10の方向を誤って合体
させるおそれを回避するための機構を逆入れ防止機構と
呼ぶ。
【0091】なお、ロック爪32aと切り込み15aの
ぺア及びロック爪32bと切り込み15bのペアのいず
れか一方のぺアが、カセッテ1の側面側の中心位置Cか
らずれて配置されていれば、他方のぺアはカセッテ1の
側面側の中心位置C上に配置されていても差し支えな
い。
【0092】また、フロント板10のフレーム11(例
えば、フレーム側面110の内面や傾斜面112など)
か、バック板20の外周部(例えば、バック板側面21
1の外面)のいずれか一方に少なくとも1つの凸部を設
け、他方に少なくとも1つの凹部を設け、この凸部と凹
部をフロント板10とバック板20とが正しい方向で相
対したときにのみ合致するように配置することで、簡単
に逆入れ防止機構を構成できる。
【0093】例えば、バック板側面211の外面にロッ
ク爪32a、32bと同様な形状の凸部を設け、フロン
ト板10のフレーム11に切り込み15a、15bと同
様な形状の凹部を設け、この凸部と凹部を、ロックOF
F状態でのロック爪32a、32b、切り込み15a、
15bと同じ位置関係に配置することによって、逆入れ
防止機構を構成できる。
【0094】また、この実施の形態では挿入孔14や挿
入孔34を円形形状で表現しているが、これは、挿入孔
14や挿入孔34を円形形状に限定するものではない。
例えば、コイン等を用いてロック解除ができるように、
挿入孔14や挿入孔34の形状を長方形や長穴形状等に
してもよい。
【0095】次に、上述のロック機構のロック状態表示
手段について説明する。図6はカセッテ1のバック板2
0を裏側(フロント板10と反対側)から見た図であ
り、図6(A)はロックON状態、図6(B)はロック
OFF状態を示している。
【0096】ロック状態表示手段203は、連結部材3
5と連動して移動する表示部203aと、バック板20
のバック板裏面210に表示部203aがその中で移動
できるように設けられた開口部202とを備える。表示
部203aは、ロックON状態で図6(A)のように開
口部202の下側に存在し、ロックOFF状態では、図
6(B)のように開口部202の上側に移動する。
【0097】ロック状態表示手段203の表示部203
aの位置は、開口部202によってカセッテ1の外部か
ら観察できるので、センサを用いて外部からカセッテ1
のロック状態を監視することができる。このようにカセ
ッテ1のロック状態をセンサで外部から監視すること
で、フロント板10とバック板20の分離や合体の際
に、カセッテ1のロック機構が正しく動作しているかを
確認でき、正しく動作していないときには分離動作や合
体動作のリトライを行ったり、所定の表示手段にエラー
メッセージを表示したりすることが可能となる。
【0098】次に、カセッテ1の情報記憶手段について
図6で説明する。図6(A)のように、バック板裏面2
10上の挿入孔34と同じ側に情報記憶手段としてコー
ド記憶素子200が貼り付けられている。このコード記
憶素子200は、電磁波やマイクロ波などを用いた無線
技術を用いて、コード記憶素子200に書き込まれたコ
ードを読み取り可能な素子である。電磁波やマイクロ波
などの無線技術を用いてコードを読み取り可能な素子を
使用すると、コード記憶素子200とコード記憶素子2
00の読取装置の位置関係が多少ずれていてもコード記
憶素子200に記録されているコードを精度良く読み取
ることができるので便利である。このような素子とし
て、例えば、非接触IDラべル(Sラベル)やタイリス
と呼ばれる素子などが使用できる。コード記憶素子20
0には、輝尽性蛍光体シート28の識別番号(ID番
号)や製造年月日、輝尽性蛍光体のバージョン番号、カ
セッテのサイズを表す番号などがコードとして記録され
ている。
【0099】また、コード記憶素子200は、図6
(A)のようにカセッテ1の搬送幅方向の中心線m上に
配置するか、図6(B)のようにカセッテ1の搬送幅方
向の中心線m上から搬送幅方向に一定の距離Xだけ離れ
た平行線上に配置するのがよい。Xの値は、カセッテサ
イズによらず常に一定の値である。
【0100】なお、コード記憶素子200は、光学的に
読み取り可能なパターンが印刷されたシートであっても
よい。例えばバーコードラベルなどが良く知られてい
る。
【0101】また、コード記憶素子200が電磁波で読
み書き可能な素子の場合は、コード記憶素子200をバ
ック板裏面210ではなく、バック板20の内部に配置
するようにしてもよい。読み書きが電磁波で行われるた
め、コード記憶素子200がバック板裏面210上に存
在する必要はない。この場合、バック板裏面210上
に、輝尽性蛍光体シート28の識別番号(ID番号)等
を印刷したラべルを貼り付けておくと、視覚的にも認識
することができるのでより分かりやすい。
【0102】さらに、バーコード読取方式と電磁波で読
み書きする方式を併用すれば、さらに便利である。この
場合、バーコードラベルの内容と電磁波で読み書きする
素子に記録した内容が対応づけられていることが重要で
ある。
【0103】次に、図12により、上述のカセッテ1の
放射線撮影時の使用方法を乳房撮影の場合を例として説
明する。図12(A)の側面図に示すように、図の上下
方向にカセッテ1と圧迫板161との間に被験者の乳房
150を挟み込むとともに、カセッテ1の側壁116を
被験者の胸壁151に当てた状態で、圧迫板161の図
の上方に対向するように配置された放射線管160から
放射線を放射して放射線撮影を行う。このとき、カセッ
テ1内の輝尽性蛍光体シート28はその端面が上述のよ
うに側壁116の内面に当接または接近しているので、
得られる放射線画像の撮影範囲が胸壁151側に近づく
ので好ましい。また、輝尽性蛍光体シート28の端面と
胸壁151との距離を2mm以下にできるので、規格
(IEC60406)を充分に満足することができる。
なお、乳房撮影は図12(A)のようなカセッテ1、圧
迫板161、放射線管160等の相対関係を保ったま
ま、角度を変えて行うことができ、例えば水平方向に撮
影することもできる。
【0104】また、カセッテ1の図の下方には自動露出
機構(フォトタイマ)のためのセンサ部162が配置さ
れており、フロント板10からバック板20へと透過し
た放射線の強度をセンサ部(放射線検出体)162で測
定し、露出を制御できるようになっている。また、図1
2(B)の平面図に示すように、センサ部162は複数
設けてもよい。
【0105】上述の乳房撮影においては、胸部や腹部の
放射線撮影よりも弱い放射線を用いて撮影を行うため、
自動露出機構のセンサ部162は図12(A)のように
披検体に対しカセッテ1を挟んで対面側に透過した放射
線を検出する構成とすることで、センサ部162が放射
線画像として輝尽性蛍光体シートに写りこむことを防止
している。このような場合、カセッテを透過した後の放
射線量が自動露出機構の1つまたは複数のセンサ部にで
きるだけ多く到達することが好ましい。また、複数のセ
ンサ部を用いた場合、自動露出機構においては個々の放
射線検出体に対する放射線到達量のバラツキが少ないこ
とが望まれる。このため、カセッテの自動露出機構にお
けるセンサ部の配置位置は、放射線の透過を妨げる金属
部品や樹脂成型における樹脂板補強用の梁(リブ)など
が配置されないようにフロント板とバック板のロック機
構、フロント板とバック板を施錠・開錠するロック機構
のロック開閉動作領域及び胸壁側側壁の開閉機構の連動
機構などを回避した放射線均一透過領域に設定すること
により、自動露出機構を使用した場合においても良好な
画像が得られる。例えば、図5(A)、図12(B)の
ように、乳房撮影用カセッテでは、披検体がおかれるカ
セッテ胸壁側側壁からの一定領域で胸壁側を底とする中
央凸形の領域206が放射線均一透過領域となってい
る。
【0106】なお、かかる構成をとるためにバック板の
放射線均一透過領域における剛性が不足する場合は放射
線透過性のよい物質をバック板20の内面と輝尽性蛍光
体シート28の間に配置してもよい。また、フロント板
10とバック板20のロック機構に関しても胸壁側側壁
と直交するカセッテ側壁および胸壁側側壁と対向する側
壁の1つまたは複数に配置することにより、自動露出機
構の放射線均一透過領域から外すことが可能となる。
【0107】〈第2の実施の形態〉
【0108】次に、図7および図8を参照して第2の実
施の形態によるマンモグラフィーカセッテ(乳房撮影用
カセッテ)を説明する。図7は本実施の形態の乳房撮影
用カセッテ(以下、「カセッテ」という。)の各動作を
説明するための側面図である。
【0109】第2の実施の形態によるカセッテ90は、
バック板20がフロント板10に対し胸壁の対辺側から
胸壁側側壁の方にスライドすることによりカセッテに内
包される輝尽性蛍光体シート28を胸壁側側壁の内面に
隣接させることができる構造を有する。
【0110】図7に示すように、カセッテ90のフロン
ト板10は、胸壁側にフロント板10と一体に設けられ
た胸壁側側壁63と、胸壁側側壁63の上端でカセッテ
の内側面に嵌合するように設けられた遮光用突起部材6
1と、内面に輝尽性蛍光体シート28の画像記録面をご
みや挨などの異物から保護するために設けられた不織布
65とを有する。また、バック板20は、カセッテ90
として合体したときに、輝尽性蛍光体シート28をフロ
ント板20側に押し付ける押付部64を有する。この押
付部64に輝尽性蛍光体シート28が貼り付けられてい
る。
【0111】カセッテ90は、図7(D)のようにバッ
ク板20とフロント板10が分離した状態で、図7
(A)のようにバック板20をフロント板10に図の上
方から下方に移動させ合わせたとき、フロント板10の
胸壁側側壁63の遮光用突起部材61と、バック板20
の輝尽性蛍光体シート28の押付部64の先端64aと
の間に隙間67ができるとともに、胸壁側側壁63の対
面の側壁66に隙間62が同様にできる寸法関係となっ
ている。
【0112】カセッテ90は、図7(A)のように、図
7(D)の状態からバック板20をフロント板10に図
の上方から下方に移動させて合わせると、輝尽性蛍光体
シート28はバック板20の押付部64とフロント板1
0の底面に配置された不織布65との間に位置するよう
になっている。
【0113】また、バック板20の押付部64に貼り付
けられた輝尽性蛍光体シート28は、バック板20が図
の水平方向nにスライドすることで図7(A)の状態か
らフロント板10の胸壁側側壁63に寄せられて図7
(B)の状態になる。この状態で輝尽性蛍光体シート2
8の先端28aが胸壁側側壁63の内面63aに当接ま
たは接近する。
【0114】図7(B)で示す状態では、フロント板1
0に固定的に構成されたロック爪625と、バック板2
0に構成されたばね性のある爪624とが噛み合う。ば
ね性のある爪624は、図7(C)のように外部からピ
ン627などにより持ち上げられてフロント板20のロ
ック爪625との噛み合いが解かれた状態になるまでバ
ック板20がスライドすることはない。
【0115】また、図7(B)のように、バック板20
とフロント板10とは、図の上下方向に分離されないよ
うにバック板20に固定的に配置された爪622とフロ
ント板10にスライド可能に構成されたスライド爪62
0との間で係合することで閉錠状態とされロックされ
る。フロント板20のスライド爪620はばね623に
より常に胸壁側側壁63の対面側の側壁66の側に位置
するようになっている。
【0116】バック板20とフロント板10とを分離す
る場合には、図7(B)の状態で図7(C)のように外
部からピン627などにより爪624を持ち上げ、フロ
ント板10のロック爪625とバック板20の爪624
との噛み合いが解かれた状態としてから、バック板20
の爪622とフロント板20のスライド爪620との係
合を解くようにバック板20を図7(B)の水平方向n
と反対方向n’にスライドさせる。これにより、図7
(C)のようにバック板20を開錠状態(非ロック状
態)とし、輝尽性蛍光体シート28の先端28aと胸壁
側側壁63の内面63aとが離れ、図7(D)のように
バック板20とフロント板10とを図の上下方向に分離
することができる。
【0117】また、スライド爪620に付けられた突起
列621がバック板20側に露出するように設けられて
おり、作業者が外部からピン627により施錠を開錠す
ることなく、突起列621をスライドさせることで直に
スライド爪620を胸壁側側壁63の方にスライドさせ
ることができる。これにより、ばね性のある爪624を
持ち上げることなくバック板20とフロント板10とを
図の上下方向に分離可能にできる。
【0118】突起列621によるスライド爪620の胸
壁側側壁63の方へのスライドにより、外部からのピン
627による開錠を行うことなく、バック板20とフロ
ント板10とを図7(E)のように胸壁側側壁63の側
を中心に相対的に回動させることにより分離することが
できる。また、カセッテの読取装置においても図7
(E)に示すような相対的な回動によりバック板20と
フロント板10との分離が可能である。
【0119】なお、上述の第1の実施の形態と同様に、
蝶番構造でフロント板10またはバック板20と接合さ
れた胸壁側側壁63は、閉状態で施錠状態、開状態で開
錠状態となるロック機構を構成することができる。この
ロック機構は、胸壁側側壁63がスライドしフロント板
10またはバック板20に取り付けられて遮光を行う動
作により施錠状態となる滑動機構から構成してもよい。
【0120】さらに、胸壁側側壁63と直交するカセッ
テ側壁及び胸壁側側壁と対向する側壁のうちの1つまた
は複数に図3〜図5のようなロック機構を設け、このロ
ック機構によるフロント板とバック板の施錠及び開錠を
行うロック開閉動作に連動して、カセッテが取り扱われ
る装置内等で輝尽性蛍光体シートを露出するように構成
でき、この場合、その開錠と遮光の解除を一動作で行う
ようにできる。この連動機構は、上述のように、フロン
ト板10とバック板20の分離動作が簡便であるように
施錠状態と開錠状態とを交互に維持可能なロック機構が
好ましい。
【0121】次に、図8により図7のカセッテの変形例
を説明する。図8はカセッテの概略的な側面図である。
図8に示すカセッテ90aは、輝尽性蛍光体シート28
が単独のシート状であり、バック板20側の押付部64
の輝尽性蛍光体シート28との接触面がゴムなど摩擦力
を発生する材料で一部分または全面に形成されている。
図8(A)のような分離状態から図8(B)のように合
体され、バック板20が図8(B)の状態からスライド
しながら、輝尽性蛍光体シート28がバック板20側の
押付部64により胸壁側側壁63に寄せられることで、
輝尽性蛍光体シート28の端面28aが図8(C)のよ
うに胸壁側側壁63の内面63aに当接または接近した
状態になる。
【0122】なお、カセッテ90a内に輝尽性蛍光体シ
ート28の代わりに感光フィルムを収納する場合には、
放射線を受けることにより発光するスクリーンが胸壁側
側壁63の端部から貼り付けられるため、胸壁側側壁6
3の対面側における画像領域に入らない部分に主に上述
の摩擦力発生材料が取り付けられる。
【0123】また、図8(B)、(C)では、輝尽性蛍
光体シート28はバック板20の押付部64とフロント
板10の内面の不織布65との間に挟まれる状態とな
り、不織布65で輝尽性蛍光体シート28の画像記録面
がごみや挨などの異物から保護される。
【0124】次に、図9により、フロント板10とバッ
ク板20との分離時に図7のカセッテ側壁の胸壁側側壁
に隙間を形成するための胸壁側側壁構造の変形例につい
て説明する。
【0125】図9(A1)、(A2)に示す例は、フロ
ント板10と胸壁側側壁63との接合部またはその近傍
にヒンジ部を設けたものである。図9(A1)のよう
に、フロント板10は、胸壁側側壁63と一体に構成さ
れており、フロント板10と胸壁側側壁63との間であ
って屈曲したときに角部となる位置にヒンジ部81aを
設けている。胸壁側側壁63の先端にはバック板20の
端部の当接面20aに当接するように折れ曲がった当接
部63bが設けられている。また、バック板20の当接
面20aの先端にはフロント板10の胸壁側側壁63の
内面63aに部分的に当接するように折れ曲がった折れ
曲がり部20bが設けられている。
【0126】また、図9(A1)のようにフロント板1
0とバック板20との合体時には、バック板20の折れ
曲がり部20bがフロント板10の胸壁側側壁63の内
面63aに当接または隣接するとともに、胸壁側側壁6
3の当接部63bがバック板20の当接面20aに当接
するようにして当接部63bが当接面20aに嵌め込ま
れる。このため、カセッテ内部を充分な遮光状態にでき
る。また、ヒンジ部81aは、若干薄肉状に形成されて
いるが、充分な遮光性を有する厚さとなっている。
【0127】図9(A1)の状態から胸壁側側壁63を
ヒンジ部81aで折り曲げるように回動させて当接部6
3bの嵌め込みを解除すると、図9(A2)のように胸
壁側側壁63はヒンジ部81aでほぼ真っ直ぐか若干折
れ曲がった状態となり、バック板20の先端とフロント
板10の胸壁側側壁63との間には隙間67が形成され
る。この状態で、バック板20とフロント板10とを図
9(A2)のように図の上下方向に分離できる。
【0128】また、図9(B1)、(B2)に示す例
は、図9(A1),(A2)と同様に構成されている
が、ヒンジ部81bは、胸壁側側壁63の長手方向(図
の紙面垂直方向)の全体ではなく両端面側に形成されて
おり、輝尽性蛍光体シート28の端面28aが胸壁側側
壁63の内面63aに確実に当接または接近するように
構成されている。
【0129】また、図9(C1),(C2)に示す例
は、図9(A1),(A2)と同様に構成されている
が、フロント板10の胸壁側側壁63にヒンジ部81c
が蛇腹状に形成されて変形容易に構成されている。
【0130】また、図9(D1)、(D2)に示す例
は、図9(A1),(A2)と同様に構成されている
が、フロント板10に対し胸壁側側壁63が着脱自在に
構成されている。即ち、図9(D1)のように、胸壁側
側壁63は、当接部63bでバック板20の当接面20
aに嵌め込まれるとともに嵌合部63cでフロント板1
0の先端部69に嵌合するようになっている。胸壁側側
壁63は、図9(D2)の矢印方向に取り外すことがで
きる。
【0131】また、上述の各例では、フロント板10は
胸壁側側壁63とともに柔軟なプラスチック材料やゴム
やエラストマー等から構成され、ヒンジ部81a、81
b、81cは、これらの柔軟性のある材料の屈曲性を利
用して蝶番を構成している。このように胸壁側側壁63
及びヒンジ部81a〜81cを柔軟性のある材料で一体
に構成しているので、患者の皮膚に当てられたときに違
和感が少なくなりカセッテの使用上好ましく、またカセ
ッテの構造体の撓み等のためにカセッテの隙間に患者の
皮膚などを挟み込んだりすることを未然に防止できる。
【0132】上述のカセッテにおいて輝尽性蛍光体シー
トの画像記録面は被写体に近い位置で放射線撮影される
ことが良好な画像を得る上で好ましいので、画像記録面
はフロント板10の内面に設けられた不織布65(図
7,図8参照)に隣接または密接する位置にあることが
好ましい。この場合、カセッテ側壁の胸壁側側壁63
は、上述のように柔軟なプラスチックやゴムやエラスト
マーなどの屈曲性を利用したヒンジ部(樹脂ヒンジ)8
1a、81b、81cによりフロント板10と接合され
または一体で構成されているが、分離時におけるフロン
ト板10と胸壁側側壁63との間またはその近傍に設け
られた樹脂ヒンジによる屈曲動作で輝尽性蛍光体シート
28の端面28aと胸壁側側壁63との間に隙間が形成
される構成により、カセッテ胸壁側側壁とフロント板1
0の内面63aに輝尽性蛍光体シート28の画像記録面
の端面28aを当て付けた場合でも分離時には充分な隙
間が形成される。この構造により、フロント板10とバ
ック板20の2つの固体に回動または平行移動による離
間動作が互いの隙間を保ったまま可能となる。
【0133】また、バック板20側に輝尽性蛍光体シー
ト28が添付されている状態でフロント板10とバック
板20の2つの固体に回動または平行移動による離間動
作が行われるときにも、カセッテ側壁内面と輝尽性蛍光
体シートの端面が擦れるようなことが起きることなく上
述の離間動作が互いの隙間を保ったまま可能となる。
【0134】また、カセッテ内の輝尽性蛍光体シート
は、光に対し露光特性をもつ感光体であるため通常は遮
光されているが、本発明のように胸壁側側壁が開閉し、
フロント板とバック板の2つの固体に回転または平行移
動による離間する構造の場合、図5の胸壁側側壁を構成
するフレーム116及び当接部117、または、胸壁側
側壁に取り付けられた遮蔽用緩衝材とフロント板10
(またはバック板20)は、胸壁側側壁が閉じられるこ
とにより摺接しまたは一部が重なり合い胸壁側側壁とフ
ロント板またはバック板との間の遮光を行うようにでき
る。
【0135】図10により、図7の胸壁側側壁構造の更
に別の変形例を説明する。乳房撮影用カセッテでは、胸
部や腹部の放射線撮影よりも弱い放射線を用いて撮影を
行うため、フロント板に関しても放射線透過の部分的な
相違も画像として写る可能性があり、好ましくない。そ
こで、胸壁側側壁を前述のようにフロント板と蝶番によ
り接合する構成とした場合、その接合位置において画像
に濃度差が発生することをできるだけ回避するため、図
10(A)のように、蝶番構成可能な屈曲性のある比較
的薄い板状部材91でフロント板10と胸壁側側壁63
とを一様に覆うとともに、ヒンジ部81が輝尽性蛍光体
シート28の端面28aよりも胸壁側側壁63側に形成
されることで輝尽性蛍光体シート28の画像領域と重な
り合わない。これにより、輝尽性蛍光体シート28の端
面28a近傍における画像領域で画像に濃度差が発生し
ない。
【0136】また、図10(B)のように、フロント板
10を一体構成されたヒンジ部81まで厚さが一様にな
るように構成し、ヒンジ部81から先の部分10bが薄
肉に構成され胸壁側側壁63を覆うとともに、ヒンジ部
81が輝尽性蛍光体シート28の端面28aよりも胸壁
側側壁63側に形成されることで輝尽性蛍光体シート2
8の画像領域と重なり合わない。これにより、輝尽性蛍
光体シート28の端面28a近傍における画像領域で画
像に濃度差が発生しない。
【0137】また、図10(C)のように、蝶番構成可
能な屈曲性のある比較的薄い板状部材92でフロント板
10を一様に覆いヒンジ部81を形成するとともに、ヒ
ンジ部81が輝尽性蛍光体シート28の端面28aより
も胸壁側側壁63側にあり、ヒンジ部81の図の上方側
で比較的厚くなっている板状部材92で一体に胸壁側側
壁63が形成されている。このように、ヒンジ部81が
輝尽性蛍光体シート28の画像領域と重なり合わないの
で、輝尽性蛍光体シート28の端面28a近傍における
画像領域で画像に濃度差が発生しない。
【0138】なお、上述の図10(A)、(C)におけ
る板状部材91,92、及び図10(B)のフロント板
10は、柔軟なプラスチック材料やゴムやエラストマー
などの屈曲性のある材料で構成されることが好ましい。
【0139】次に、図11により図7の胸壁側側壁構造
の更に別の変形例を説明する。前述の図10のようなヒ
ンジ部81は柔軟なプラスチック材料やゴムやエラスト
マーなどの屈曲性のある材料で構成されることにより、
カセッテの使用回数からその寿命は充分に確保される
が、材料の屈曲性を用いるという性質上、蝶番単体また
は一体的に構成されている構成部分を交換できることが
望ましい。そこで、図11(A)のように、ヒンジ部8
1がフロント板10の先端部69に嵌合するとともに胸
壁側側壁63の図の下端部63dに嵌合するように構成
され、交換可能になっている。ヒンジ部81は、柔軟な
プラスチック材料やゴムやエラストマーなどの材料から
なる。
【0140】また、図11(B)のように、胸壁側側壁
63が一体にヒンジ部81を薄肉に構成し、ヒンジ部8
1の先端でフロント板10の先端部69に嵌合するよう
になっており、ヒンジ部81を胸壁側側壁63とともに
一体に交換可能になっている。
【0141】また、図11(C)のように、フロント板
10が一体に薄肉のヒンジ部81を構成し、ヒンジ部8
1の先端で胸壁側側壁63の下端部63dと嵌合するよ
うになっており、胸壁側側壁63が交換可能である。
【0142】また、輝尽性蛍光体シートを使用した撮影
においては輝尽性蛍光体シート上に蓄積された画像情報
を読み取り数値変換しコンピュータ処理を行うため、放
射線透過の部分的な相違をコンピュータ処理により補正
することも可能である。その場合、接合部は必ずしも上
記領域を避けた位置に配置しているとは限らない。上記
のようにコンピュータ処理により補正する場合は、画像
情報上、蝶番の画像などの予測しうる特異なデータを検
出し補正する場合や、予めカセッテ側に補正開始位置を
知らせる検出手段を設けておき、画像読取の走査時また
は画像上に記録され位置検出データからその位置を割り
出す方式などを用いることができる。
【0143】次に、上述のような放射線撮影用カセッテ
の好ましい構成について2例を説明する。
【0144】第1の例は、静電気の発生を防止するよう
に構成した放射線撮影用カセッテである。即ち、撮影作
業時にべッド上に横たわる患者とシーツ・毛布等で擦ら
れるためカセッテが帯電してしまい、読取装置内に取り
込み処理を行う際に、その静電気が読取装置内に放電
し、読取装置の誤動作や画像ノイズとして現れるなどの
電気的な不具合を発生させるおそれがある。また、静電
気の影響でカセッテ内に内包された輝尽性蛍光体シート
にホコリが吸着され、画像に悪影響を与えることがある
などの理由より、従来、カセッテを読取装置内に受け入
れる投入口や輝尽性蛍光体シートが読取装置内に露出す
る位置に除電用に導電性の材料からなるブラシを設け、
カセッテ外形面や輝尽性蛍光体の表面などをブラッシン
グし静電気を除去していた。しかし、輝尽性蛍光体シー
トの表面の除電のために導電性の材料からなるブラシ
(カーボン繊維やステンレス繊維)でブラッシングする
と、ブラシ先端と輝尽性蛍光体シートの表面間で放電が
起こり、放電による光が画像として現れる場合があっ
た。そこで、かかる状態を回避するために輝尽性蛍光体
シートの背面部材を静電気の減哀特性の高い金属材料ま
たは導電性のある材料で構成することが好ましい。また
は、導電性加工及び帯電防止加工をすることが好まし
い。このように導電性のある材料からカセッテの構成材
料を形成し、強制的に接地すること等により上述の不具
合を回避できる。
【0145】この帯電防止加工は、公知の各種の方法で
行われてよく、例えば帯電防止性能を有する界面活性剤
を樹脂溶液または樹脂エマルジョンに添加し、塗布する
ことによって実施できる。より具体的には、表面抵抗が
1×1015Ω以下、好ましくは1×1013Ω以下と
されればよい。帯電防止加工における基材への帯電防止
剤の塗布の例として、粒径0.5μm以下の酸化錫(S
nO)を用い、表面抵抗値が1010Ω以下となるよ
うな帯電防止層を設ける。帯電防止層は、金属酸化物微
粉末、金属微粉末、有機帯電防止剤等により形成するこ
とができる。
【0146】第2の例は放射線撮影用カセッテの衛生管
理に関するものである。即ち、放射線撮影用カセッテ
は、病院施設で使用しさらに患者の素肌に直に触れるこ
とが多いため、紫外線による殺菌処理を行いカセッテの
衛生管理が行われているが、紫外線照射の影響等で、カ
セッテを構成している樹脂材料の劣化や外観色の色あ
せ、カセッテの種類判別用シールの退色による誤判別な
どシステムに与える悪影響が多い。そこで、放射線撮影
用カセッテの外側部分を抗菌処理するか、または抗菌剤
(イオン交換性を有する無機化合物質に亜鉛や銀などの
金属イオンを付加した物質等)を添加された材料で構成
することにより、殺菌処理のための紫外線照射が不要ま
たは照射回数が少なくなり、また、紫外線照射によるカ
セッテの損傷がなくなるので、カセッテの長寿命化を達
成できる。
【0147】上述の抗菌処理は、例えば、カセッテの構
成部材の表面に、抗菌剤を結合剤としてのバインダに添
加した抗菌剤混合バインダを塗布することで行うことが
できる。添加する抗菌剤としては、特に限定する必要は
ないが、好ましくは銀、銅、亜鉛等をゼオライト、アパ
タイト、リン酸ジルコニウム等の無機物に担持させた無
機系抗菌剤または有機系抗菌剤を使用できる。また、結
合剤としてはポリエステル系またはアクリル系のバイン
ダを使用できるが、これに限定されない。
【0148】次に、図13乃至図15により、上述の図
1〜図6のカセッテ1を使用して放射線撮影後の輝尽性
蛍光体シートに蓄積された放射線画像情報を読み取る放
射線画像読取装置について説明する。図13は放射線画
像読取装置の概略的構成を示す側面図、図14は図13
の放射線画像読取装置の概略的な平面図、図15は図1
3の放射線画像読取装置のカセッテの分離動作を説明す
るための要部側面図である。
【0149】図13に示すように、装置本体2は、カセ
ッテ1の挿入口3と、カセッテ1の排出口4と、搬送読
取り部2a及びカセッテ挿入排出部2bの2つのユニッ
トと、を備える。カセッテ挿入排出部2bは、搬送読取
り部2aから簡単に取り外し可能な構造になっている。
また、搬送読取り部2aとカセッテ挿入排出部2bとの
間には防振ゴム73が配してあり、カセッテ挿入または
排出時の振動が搬送読取り部2aへ伝わり難い防振構造
になっている。
【0150】また、カセッテ挿入排出部2b内の副走査
手段50とカセッテの搬送機構40は、同一の基板71
上に構築されている。この基板71と底板70の間に防
振ゴム72を配置することで、カセッテ挿入排出部2b
の振動を副走査手段50に伝搬させない防振構造を実現
している。また、副走査手段50の上端と図示しない装
置フレームの間は、防振ゴム74が配してあり、副走査
手段50に対する防振構造を強化している。
【0151】このような防振構造により、搬送読取り部
2aで輝尽性蛍光体シート28から画像情報を読み取っ
ている最中に、挿入口3へカセッテを挿入したり、排出
口4からカセッテを取り出したり、装置本体2を振動さ
せたりしても、読み取った画像情報中に振動によるノイ
ズが生じるのを防止することができる。また、副走査手
段50と搬送機構40が同じ基板71上に構築されてい
るので、搬送機構40から副走査手段50へバック板2
0を受け渡す際に、受け渡し位置がぶれることが無い。
これにより、フロント板10とバック板20の分離、合
体作業が安定的に精度良く実施できる。
【0152】次に、放射線画像読取装置の動作について
説明する、なお、カセッテ1は半切サイズのカセッテを
想定しているが、これに限定されるものではない。
【0153】図13のように、放射線画像撮影が行われ
たカセッテ1を矢印A1の方向で挿入口3へ挿入する。
このとき、カセッテ1の挿入孔14が下側になり、か
つ、フロント板10の前面板13が斜め下側を向くよう
に挿入する。すなわち、輝尽性蛍光体シート28の読み
取り面が斜め下側を向くように挿入する。カセッテ1が
挿入口3に挿入されると、カセッテ検出センサ(図示省
略)によってカセッテ1の存在が認識され、挿入口3に
配置されている幅寄せ手段47によって、カセッテが挿
入口3のセンターヘ幅寄せされる。
【0154】カセッテが挿入口3のセンターヘ幅寄せさ
れると、バック板裏面210に添付された(またはバッ
ク板20内に内蔵されている)コード記憶素子200と
コード読取手段45の位置が合致し、コード記憶素子2
00に記録されているコードがコード読取手段45によ
って読み取られる。
【0155】コード読取手段45がコードを正確に読み
とると、読み取られたコードからカセッテサイズを検出
し、搬送機構40の幅をカセッテサイズに合わせて調整
を開始する。すなわち、図14の幅寄せ手段401a、
401bが矢印Mの方向にカセッテ1のサイズに合わせ
て移動を開始する。
【0156】次に、挿入ローラ42を動作させてカセッ
テ1を点線aに沿って矢印A2の方向に装置本体2の中
ヘ取り込む。搬送機構40は、挿入ローラ42が動作し
た時点には、既に点線aの位置に待機しており、挿入口
3から挿入ローラ42によって搬入されるカセッテ1を
受け取る。昇降台402(搬送機構40に沿って動作す
る)上のカセッテグリップ402a、402bがカセッ
テ1の下端をキャッチすると、昇降台402は搬送機構
40に沿って矢印A2の方向ヘカセッテ1を搬送し、図
14のようにカセッテ1の上端が矢印Zで示される位置
で停止するように制御される。
【0157】カセッテ1が矢印Zで示される位置で停止
すると、グリップ爪403a、403bの先端が、フロ
ント板側面110上に存在するグリップ用凹部16a、
16bの窪みに挿入され、搬送機構40に対してフロン
ト板10を固定した状態にする。
【0158】搬送機構40は、回転軸404を有し、こ
の回転軸404を回転中心として、少なくとも点線aか
ら点線cの範囲(角度θの範囲)を自由に回転移動する
ことができる。カセッテ1が搬送機構40によって装置
本体2の内部に取り込まれると、搬送機構40は回転軸
404を回転中心として点線aの位置から矢印A3の方
向に点線cの位置まで回転移動する。搬送機構40が点
線cの位置まで回転移動すると、磁性体を有するカセッ
テ1のバック板裏面210が、磁石54に磁力で吸着さ
れる。このとき、バック板20は、適度な柔軟性を有し
ているので、磁石54の平面に吸着されたときにその平
面性がその磁石54の平面性に従う。
【0159】昇降台402には、カセッテ1のロック機
構をON/OFFするためのロックピン402c(図5
(B)の棒状部材14aに相当する)が配置してあり、
ロックピン402cが上下運動することによって、カセ
ッテ1のロック機構をON/OFFすることができる。
また、カセッテ1の上端(上側基準位置Z)は、副走査
時にカセッテ1の上端もしくは側端を検出する目的で、
カセッテ1の上端が副走査手段50の副走査移動板53
よりも上側に突出するように構成されている。
【0160】バック板20が磁石54に吸着されると、
昇降台402内に収納されていたロックピン402cが
上昇し、フロント板10の挿入孔14にロックピン40
2cの先端が挿入される(図14参照)。この動作によ
り、ロックON状態にあったカセッテ1のロックが解除
され、ロックOFF状態に移行する。すなわち、バック
板20とフロント板10が分離可能な状態となる。カセ
ッテ1がロックOFF状態に移行すると、ロックピン4
02cが下降し、再び昇降台402内に収納される。
【0161】カセッテ1のロックが解除され、ロックO
FF状態に移行すると、搬送機構40が矢印A6の方向
へ回転移動して待避位置(例えば点線bの位置)で停止
する。この操作により、バック板20とフロント板10
を完全に分離する。
【0162】図15のように、バック板20とフロント
板10を完全に分離し、搬送機構40が待避位置で停止
し、フロント板10をバック板20から十分な角度で待
避させることで、バック板20が副走査動作した時に、
バック板20とフロント板10とが干渉することを防止
することができる。また、この分離時に輝尽性蛍光体シ
ート28が端面で胸壁側側壁116と干渉することがな
く分離動作を円滑に行うことができる。このように、バ
ック板20とフロント板10を分離する一連の作業を行
う手段を総称して分離手段と呼ぶ。
【0163】分離手段により、バック板20がフロント
板10から完全に分離されると、駆動部(図示省略)が
作動し、バック板20が矢印A4の方向(上方向)へ搬
送(副走査)される。この副走査の動作中に、輝尽性蛍
光体シート28がレーザ走査ユニット121から射出さ
れるレーザ光Bによって副走査方向と垂直な方向に主走
査される。
【0164】輝尽性蛍光体シート28にレーザ光が作用
すると、輝尽性蛍光体シート28に蓄積された放射線エ
ネルギーに比例した輝尽光(画像情報)が放出され、こ
の輝尽光が光ガイド122を通って集光管123に集め
られた後、フォトマルチプラーヤ等の光電変換素子(図
示省略)により輝尽光を電気信号に変換する。電気信号
に変換された輝尽光は、画像データとして所定の信号処
理を施された後に別の装置である画像出力装置(図示せ
ず)ヘ出力される。
【0165】上述のようにして、輝尽性蛍光体シート2
8から画像情報の読取りが完了すると、駆動部(図示省
略)が、図13のようにバック板20の矢印A5の方向
(下方向)ヘの搬送を開始する。バック板20が矢印A
5の方向ヘ搬送されている間、消去手段124から消去
光Eが発光され、輝尽性蛍光体シート28に残存する画
像情報を消去する。
【0166】次に、バック板20が、磁石54に受け渡
された位置まで下降した時点で、駆動部(図示省略)
は、副走査手段50によるバック板20の移動を停止す
る。バック板20が、磁石54に受け渡された位置で停
止すると、待避位置に待避していた搬送機構40が、再
び点線cの位置まで回転移動し、バック板20とフロン
ト板10を合体させる。バック板20とフロント板10
が合体すると、昇降台402内に収納されていたロック
ピン402cが上昇し、フロント板10の挿入孔14に
ロックピン402cの先端が挿入される。この動作によ
り、ロックOFF状態にあったカセッテ1にロックがか
かり、ロックON状態に移行する。すなわち、バック板
20とフロント板10が分離不可能な状態となる。カセ
ッテ1がロックON状態に移行すると、ロックピン40
2cが下降し、再び昇降台402内に収納される。この
ように、カセッテ1のロック状態をロックOFF状態か
らロックON状態に移行させる一連の作業を行う手段を
総称して合体手段と呼ぶ。
【0167】合体手段によりバック板20とフロント板
10の合体作業が完了すると、搬送機構40は再び矢印
A6の方向に点線bの位置まで回転移動して停止する。
搬送機構40が点線bの位置で停止すると、グリップ爪
403a、403bによるフロント板10の固定状態が
解除され、カセッテ1が搬送機構40上を搬送可能な状
態となる。
【0168】フロント板10の固定状態が解除される
と、昇降台402は搬送機構40に沿って矢印A7の方
向に排出口4ヘカセッテ1を搬送し、カセッテ1を排出
ローラ43ヘ受け渡す。排出ローラ43は、カセッテ1
を受け取ると、カセッテ1が排出口4ヘ完全に排出され
るまで排出動作を行う。カセッテ1が排出口4へ完全に
排出されると、搬送機構40は、矢印A6の方向に点線
aの位置まで回転移動して停止し、次のカセッテ1を受
け取り可能な状態へと移行する。
【0169】以上のようにして、図13〜図15に示す
画像読取装置でカセッテ1内の輝尽性蛍光体シートを非
接触方式で取り出して放射線画像情報の読み取りを行
い、またカセッテ内に戻して再収納することができる。
かかる読取装置内におけるカセッテによれば、輝尽性蛍
光体シートの出し入れ、輝尽性蛍光体シートの画像記録
面の露出及び画像読み込の各動作を信頼性よく実行で
き、良好な放射線撮影画像を得ることができる。また、
かかる動作を小型の読取装置で信頼性よく実行できる。
【0170】以上のように本発明を実施の形態により説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、カセッテ内に収納する記録媒体としては、
輝尽性蛍光体シートに限定されず、感光フィルムであっ
てもよいことは勿論である。また、放射線撮影カセッテ
を乳房撮影用カセッテとして説明したが、本発明の放射
線撮影カセッテは、他の部位を撮影するのに用いてもよ
いことは勿論である。
【0171】
【発明の効果】本発明によれば、記録媒体の端面がカセ
ッテ側壁の胸壁側の内面に確実に隣接または密接した状
態で収納可能な構造を有する放射線撮影用カセッテ及び
乳房撮影用カセッテを提供できる。
【0172】また、記録媒体の端面がカセッテ側壁の胸
壁側の内面に確実に隣接または密接した状態で収納可能
な構造であるとともに、記録媒体の出し入れ、記録媒体
の画像記録面の露出及び画像読み込を読取装置の大型化
を引き起こさずかつ動作信頼性を損なうことなく実行で
き、良好な放射線撮影画像を得ることのできる放射線撮
影用カセッテ及び乳房撮影用カセッテを提供できる。
【0173】また、静電気による記録媒体への悪影響を
未然に防止できる放射線画像撮影用カセッテ及び乳房撮
影用カセッテを提供でき、更に、衛生管理のための紫外
線照射を少なくしカセッテの管理が簡単となりかつ紫外
線によるカセッテの損傷を軽減できる放射線画像撮影用
カセッテ及び乳房撮影用カセッテを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による放射線撮影用カセッテ
のバック板(A)とフロント板(B)とを分離させた状
態で示す斜視図である。
【図2】図1のカセッテのフロント板とバック板とを合
体させた状態で示すカセッテの断面図である。
【図3】図1のカセッテに設けられたロック機構を説明
するためにバック板(A)とフロント板(B)とを分離
させた状態で示す平面図である。
【図4】図1のカセッテにおいてロックON状態を示す
要部の断面図(A),(B),(E),(F)及びロッ
クOFF状態を示す要部の断面図(C),(D),
(G),(H)である。
【図5】図1のカセッテの外観を示す斜視図(A)、カ
セッテ内部に設けられたロック機構及び連動機構を示す
ために内部を透視してみた斜視図(B)、バック板とフ
ロント板とを分離した状態で示す斜視図(C)及びカセ
ッテの胸壁側側壁近傍の要部断面図(D)である。
【図6】図1のカセッテのバック板を裏側から見た背面
図(A),(B)である。
【図7】第2の実施の形態による放射線撮影用カセッテ
を示す側断面図であり、各部材の動作(A)〜(E)を
示す図である。
【図8】図7のカセッテの変形例を示す側断面図であ
り、各部材の動作(A)〜(C)を示す図である。
【図9】図7のカセッテの別の変形例(4例)においけ
る胸壁側側壁の閉塞状態を示す要部の側断面図(A
1),(B1),(C1),(D1)であり、閉塞状態
からそれぞれ開放状態としてフロント板とバック板とを
分離した状態を示す要部の側面図(A2),(B2),
(C2),(D2)である。
【図10】図7のカセッテの更に別の変形例(3例)に
おける胸壁側側壁の閉塞状態を示す要部の側断面図
(A),(B),(C)である。
【図11】図7のカセッテの更に別の変形例(3例)に
おける胸壁側側壁の閉塞状態を示す要部の側断面図
(A),(B),(C)である。
【図12】図1のカセッテを乳房撮影用に用いた場合の
放射線撮影状態を概略的に示す側面図(A)、及び平面
図(B)である。
【図13】図1のカセッテ内の輝尽性蛍光体シートから
放射線画像を読み取るための放射線画像読取装置の側面
図である。
【図14】図13の放射線画像読取装置の要部平面図で
ある。
【図15】図13の放射線画像読取装置の要部側面図で
ある。
【図16】従来のカセッテを示す斜視図(A)及び矢視
方向A−Aに沿って切断して見た断面図(B)である。
【図17】従来の別のカセッテを示す斜視図(A)及び
矢視方向B−Bに沿って切断して見た断面図(B)であ
る。
【図18】従来の更に別のカセッテを示す斜視図(A)
及び矢視方向C−Cに沿って切断して見た断面図(B)
である。
【図19】従来の更に別のカセッテを示す平面図
(A)、側面図(B)及び線D−Dに沿って切断して見
た断面図(C)である。
【符号の説明】
1、90,90a 放射線撮影用カセッテ、カセッ
テ 2 放射線画像読取装置本体 10 フロント板(フロント部材) 20 バック板(バック部材) 27 支持板(板状部材) 28 輝尽性蛍光体シート(記録媒
体) 28a 輝尽性蛍光体シートの端面 116 フレーム、胸壁側側壁 116a 胸壁側側壁の内面 31a,31b 複数のロック爪 32a,32b 複数のロック爪 63 胸壁側側壁 63a 胸壁側側壁の内面 64 押付部 65 不織布 62,67 隙間 81 ヒンジ部 81a〜81c ヒンジ部 151 胸壁 162 自動露出機構のセンサ部 206 撮影領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21K 4/00 G21K 4/00 L

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線入射側のフロント部材と、前記フ
    ロント部材と対向するバック部材と、被写体の胸壁に向
    けられる胸壁側側壁と、前記フロント部材と前記バック
    部材との間に放射線画像を記録する記録媒体をその端面
    が前記胸壁側側壁に当接または接近して収納可能な空間
    と、を備え、 前記胸壁側側壁の一部または全てが開閉可能であり、前
    記胸壁側側壁の開放により前記フロント部材と前記バッ
    ク部材とが分離可能になることを特徴とする放射線画像
    撮影用カセッテ。
  2. 【請求項2】 前記胸壁側側壁の開放により前記記録媒
    体の端面と前記胸壁側側壁との間に隙間が形成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影用カセ
    ッテ。
  3. 【請求項3】 放射線入射側のフロント部材と、前記フ
    ロント部材と対向するバック部材と、被写体の胸壁に向
    けられる胸壁側側壁と、前記フロント部材と前記バック
    部材との間に放射線画像を記録する記録媒体をその端面
    が前記胸壁側側壁に当接または接近して収納可能な空間
    と、を備え、 前記記録媒体の端面と前記胸壁側側壁との間に隙間が形
    成されたときに前記フロント部材と前記バック部材とが
    分離可能になることを特徴とする放射線画像撮影用カセ
    ッテ。
  4. 【請求項4】 前記胸壁側側壁の一部または全部が回動
    可能またはスライド可能である請求項1,2または3に
    記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  5. 【請求項5】 前記胸壁側側壁が蝶番で前記フロント部
    材と回動可能に接合されている請求項1乃至4のいずれ
    か1項に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  6. 【請求項6】 前記蝶番の回動位置が前記記録媒体の画
    像記録面と前記フロント部材との間の略中間位置または
    前記画像記録面と略同一位置にある請求項5に記載の放
    射線画像撮影用カセッテ。
  7. 【請求項7】 前記蝶番の回動位置が前記フロント部材
    と前記胸壁側側壁との接合位置にある請求項5に記載の
    放射線画像撮影用カセッテ。
  8. 【請求項8】 前記胸壁側側壁が蝶番で前記バック部材
    と回動可能に接合されている請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  9. 【請求項9】 前記開閉可能な胸壁側側壁が前記バック
    部材の一部として構成され前記バック部材の他の部分と
    蝶番で回動可能に接合されている請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  10. 【請求項10】 前記蝶番が柔軟性のある材料の屈曲性
    を利用したヒンジから構成されている請求項5乃至9の
    いずれか1項に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  11. 【請求項11】 前記蝶番が前記胸壁側側壁及び前記フ
    ロント部材または前記バック部材と一体的に構成されて
    いる請求項5乃至10のいずれか1項に記載の放射線画
    像撮影用カセッテ。
  12. 【請求項12】 前記蝶番を構成する柔軟性のある材料
    で前記胸壁側側壁及び前記フロント部材または前記バッ
    ク部材の少なくともその一部表面が覆われている請求項
    5乃至10のいずれか1項に記載の放射線画像撮影用カ
    セッテ。
  13. 【請求項13】 前記フロント部材または前記バック部
    材と前記蝶番とが柔軟性のある材料から一体的に構成さ
    れるとともに、前記胸壁側側壁の少なくとも一部表面が
    前記柔軟性のある材料で覆われている請求項5乃至10
    のいずれか1項に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  14. 【請求項14】 前記蝶番と前記胸壁側側壁とが柔軟性
    のある材料から一体的に構成されるとともに、前記バッ
    ク部材または前記フロント部材の少なくとも一部表面が
    前記柔軟性のある材料で覆われている請求項5乃至10
    のいずれか1項に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  15. 【請求項15】 前記フロント部材が炭素繊維強化樹脂
    材料から構成され、その炭素繊維強化樹脂材料から構成
    された表面の少なくとも一部が柔軟性のある材料で覆わ
    れている請求項5乃至14のいずれか1項に記載の放射
    線画像撮影用カセッテ。
  16. 【請求項16】 前記蝶番が柔軟性のある材料から構成
    されるとともに交換可能に構成されていることとを特徴
    とする請求項3乃至15のいずれか1項に記載の放射線
    画像撮影用カセッテ。
  17. 【請求項17】 前記蝶番と前記胸壁側側壁とが柔軟性
    のある材料から交換可能に一体的に構成される請求項3
    乃至15のいずれか1項に記載の放射線画像撮影用カセ
    ッテ。
  18. 【請求項18】 前記蝶番と前記フロント部材またはバ
    ック部材とが柔軟性のある材料から一体的に構成される
    とともに、前記胸壁側側壁が交換可能に構成されている
    請求項3乃至15のいずれか1項に記載の放射線画像撮
    影用カセッテ。
  19. 【請求項19】 前記胸壁側側壁の閉塞時に前記胸壁側
    側壁と対向する前記バック部材または前記フロント部材
    との隙間から内部に外光が進入することを防ぐように前
    記胸壁側側壁と前記バック部材または前記フロント部材
    とが重なり合うように構成されている請求項1乃至18
    のいずれか1項に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  20. 【請求項20】 前記蝶番が遮光性を有することを特徴
    とする請求項3乃至19のいずれか1項に記載の放射線
    画像撮影用カセッテ。
  21. 【請求項21】 前記胸壁側側壁が前記記録媒体の画像
    記録面と略平行な方向にスライド可能なように前記フロ
    ント部材に接合されている請求項1乃至4のいずれか1
    項に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  22. 【請求項22】 前記胸壁側側壁が前記記録媒体の画像
    記録面と略平行な方向にスライド可能なように前記バッ
    ク部材に接合されている請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  23. 【請求項23】 放射線入射側のフロント部材と、前記
    フロント部材と対向するバック部材と、被写体の胸壁に
    向けられる胸壁側側壁と、前記フロント部材と前記バッ
    ク部材との間に放射線画像を記録する記録媒体をその端
    面が前記胸壁側側壁に当接または接近して収納可能な空
    間と、を備え、 前記記録媒体の端面が前記胸壁側側壁に対し接近しまた
    離間するように前記フロント部材と前記バック部材とが
    相対的にスライド可能であり、 前記記録媒体の端面が前記胸壁側側壁から離間すること
    で前記フロント部材と前記バック部材とが分離可能にな
    ることを特徴とする放射線画像撮影用カセッテ。
  24. 【請求項24】 前記フロント部材と前記バック部材と
    の相対的なスライドにより前記胸壁側側壁の近傍が開閉
    する請求項23に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  25. 【請求項25】 前記胸壁側側壁の開閉により、前記胸
    壁側側壁が閉状態となると前記フロント部材と前記バッ
    ク部材との分離が不可能なロック状態となり、前記胸壁
    側側壁が開状態となると前記分離が可能な非ロック状態
    となる請求項1乃至22、24のいずれか1項に記載の
    放射線画像撮影用カセッテ。
  26. 【請求項26】 前記記録媒体を貼り付ける板状部材を
    更に備え、前記板状部材が前記バック部材の内面側に接
    着または吸着されている請求項1乃至25のいずれか1
    項に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  27. 【請求項27】 前記バック部材は、適度な剛性を有す
    るとともに、別平面に吸着されたときにその平面性が前
    記別平面の平面性に従うような適度な柔軟性を有する請
    求項26に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  28. 【請求項28】 前記記録媒体を貼り付ける板状部材を
    更に備え、前記板状部材が前記フロント部材の内面側に
    接着または吸着されている請求項1乃至27のいずれか
    1項に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  29. 【請求項29】 前記フロント部材は、適度な剛性を有
    するとともに、別平面に吸着されたときにその平面性が
    前記別平面の平面性に従うような適度な柔軟性を有する
    請求項28に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  30. 【請求項30】 前記バック部材の前記カセッテの外面
    の少なくとも一部が強磁性体から構成され、前記バック
    部材の前記別平面への吸着が磁力により行われる請求項
    26または27に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  31. 【請求項31】 前記バック部材の前記カセッテの外面
    における強磁性体領域が特定部位の撮影領域以外に形成
    されている請求項30に記載の放射線画像撮影用カセッ
    テ。
  32. 【請求項32】 前記バック板の前記別平面への吸着が
    バキュームによる吸引により行われる請求項26または
    27に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  33. 【請求項33】 前記板状部材が両面テープまたは接着
    剤により貼り替え可能な状態で前記バック部材の内面側
    に接着されている請求項26または27に記載の放射線
    画像撮影用カセッテ。
  34. 【請求項34】 前記板状部材が両面テープまたは接着
    剤により貼り替え可能な状態で前記フロント部材の内面
    側に接着されている請求項28または29に記載の放射
    線画像撮影用カセッテ。
  35. 【請求項35】 前記板状部材が前記バック板の内面側
    に磁力で吸着されている請求項26または27に記載の
    放射線画像撮影用カセッテ。
  36. 【請求項36】 前記ロック状態及び前記非ロック状態
    を交互に維持可能なロック機構を更に備える請求項25
    に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  37. 【請求項37】 前記胸壁側側壁の開閉動作と連動して
    前記ロック状態及び前記非ロック状態する連動機構を更
    に備える請求項25または36に記載の放射線画像撮影
    用カセッテ。
  38. 【請求項38】 前記ロック機構の前記ロック状態と前
    記非ロック状態との切り替えを行うプッシュラッチ機構
    を更に備える請求項36または37に記載の放射線画像
    撮影用カセッテ。
  39. 【請求項39】 前記ロック機構が複数のロック爪を有
    し、 前記ロック爪の各先端が前記バック部材の側面から突出
    した状態で前記ロック状態となり、突出しない状態で前
    記非ロック状態となる請求項36、37または38に記
    載の放射線画像撮影用カセッテ。
  40. 【請求項40】 前記ロック機構が複数のロック爪を有
    し、 前記ロック爪の各先端が前記バック部材の側面から突出
    した状態を保ちながら前記バック部材に対しスライドす
    るように動作することで前記ロック状態と前記非ロック
    状態との切り替えが行われる請求項36、37または3
    8に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  41. 【請求項41】 前記胸壁側側壁の開閉動作に前記複数
    のロック爪が連動することで前記ロック状態と前記非ロ
    ック状態との切り替えが行われる請求項39または40
    に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  42. 【請求項42】 前記複数のロック爪が前記カセッテの
    対向する少なくとも一対の側面にそれぞれ配置されてい
    る請求項39,40また41に記載の放射線画像撮影用
    カセッテ。
  43. 【請求項43】 前記ロック爪により前記ロック状態と
    する動作により前記記録媒体の端面と前記胸壁側側壁と
    が当接または接近するように相対的に移動する請求項3
    9乃至42のいずれか1項に記載の放射線画像撮影用カ
    セッテ。
  44. 【請求項44】 前記胸壁側側壁が前記記録媒体の端面
    と当接または接近するように移動する請求項43に記載
    の放射線画像撮影用カセッテ。
  45. 【請求項45】 前記記録媒体、前記記録媒体を接着し
    た板状部材または前記板状部材を取り付けたバック部材
    が前記胸壁側側壁と前記記録媒体の端面との当接または
    接近のために移動する請求項43に記載の放射線画像撮
    影用カセッテ。
  46. 【請求項46】 前記記録媒体、前記記録媒体を接着し
    た板状部材または前記板状部材を取り付けたバック部材
    を摩擦力により前記胸壁側側壁に寄せる感光体移動機構
    により前記記録媒体の端面を前記胸壁側側壁に当接また
    は接近するように移動させる請求項36乃至42のいず
    れか1項に記載の放射線画像撮影用カセッテ。
  47. 【請求項47】 請求項1乃至46のいずれか1項に記
    載の放射線画像撮影用カセッテの前記フロント部材、前
    記バック部材及び前記カセッテの他の構成部材のうちの
    少なくとも1つが導電性のある材料から構成されるか、
    または帯電防止加工がされていることを特徴とする放射
    線画像撮影用カセッテ。
  48. 【請求項48】 請求項1乃至47のいずれか1項に記
    載の放射線画像撮影用カセッテが抗菌材料から構成され
    るか、または抗菌処理されていることを特徴とする放射
    線画像撮影用カセッテ。
  49. 【請求項49】 放射線入射側のフロント部材と前記フ
    ロント部材と対向するバック部材との間に放射線画像を
    記録する記録媒体を収納する放射線画像撮影用カセッテ
    であって、 前記フロント部材、前記バック部材及び前記カセッテの
    他の構成部材のうちの少なくとも1つが導電性のある材
    料から構成されるか、または帯電防止加工されているこ
    とを特徴とする放射線画像撮影用カセッテ。
  50. 【請求項50】 放射線入射側のフロント部材と前記フ
    ロント部材と対向するバック部材との間に放射線画像を
    記録する記録媒体を収納する放射線画像撮影用カセッテ
    であって、 前記カセッテが抗菌材料から構成されるか、または抗菌
    処理されていることを特徴とする放射線画像撮影用カセ
    ッテ。
  51. 【請求項51】 請求項31に記載の放射線画像撮影用
    カセッテから構成されるとともに前記撮影領域が乳房撮
    影領域であることを特徴とする乳房撮影用カセッテ。
  52. 【請求項52】 請求項1乃至50のいずれか1項に記
    載の放射線画像撮影用カセッテから構成されたことを特
    徴とする乳房撮影用カセッテ。
  53. 【請求項53】 前記バック部材及び前記バック部材の
    内部構造体が少なくとも乳房撮影領域において放射線透
    過が略均一であり放射線透過特性が極度に低下しないよ
    うに構成される請求項52に記載の乳房撮影用カセッ
    テ。
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