JP2003207708A - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置

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JP2003207708A
JP2003207708A JP2002040791A JP2002040791A JP2003207708A JP 2003207708 A JP2003207708 A JP 2003207708A JP 2002040791 A JP2002040791 A JP 2002040791A JP 2002040791 A JP2002040791 A JP 2002040791A JP 2003207708 A JP2003207708 A JP 2003207708A
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support frame
lens
coil
magnet
driving device
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JP2002040791A
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English (en)
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Morimasa Yoshie
守正 吉江
Yosuke Chiyohara
陽介 千代原
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Shicoh Engineering Co Ltd
Original Assignee
Shicoh Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小形なレンズ駆動装置を提供する。 【解決手段】 前方レンズ2と、前方レンズ2を支持す
る前方支持枠3と、前方支持枠3に収り付けられた前方
コイル4と、前方支持枠3に取り付けられた前方給電体
5と、後方レンズ6と、後方レンズ6を支持する後方支
持枠7と、後方支持枠7の内周部に取り付けられた後方
コイル8と、後方支持枠7に取り付けられた後方給電体
9と、マグネット10と、マグネット支持体21と、ヨ
ーク11とを備え、前方コイル4はマグネット10とヨ
ーク11間の外側ギャップに配置し、後方コイル8は、
マグネット10とヨーク11間の内側ギャップに配置
し、外側および内側ギャップの磁束密度を軸方向に変化
させ、前方および後方コイル4,8は、それぞれ2個の
コイル31,32を軸方向に重ねて配置し且つ、2個の
コイル31,32には電磁力が、お互いに引っ張り合う
方向に働くように電流を印加し、前方コイル4に電流を
印加することによって、前方レンズ2を位置決めし、後
方コイル8に電流を印加することによって、後方レンズ
6を位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型小形カメラ
に用いられ、被写像をズームするレンズ駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のレンズ駆動装置としては、スプ
リングとボイスコイルとの組み合わせによる装置が知ら
れており、このレンズ駆動装置を図7に示す。図7に示
すように、レンズ駆動装置100は、マグネット101
とヨーク102から成るギャップ部に、コイル104と
レンズ107を固定した支持枠103を配置する。一
方、支持枠103と固定部(図7では、ヨーク102)
間にはスプリング105を介在させて、コイル104に
上方向の電磁力が働くように電流を印加し、この電磁力
とスプリング105の復元力が釣合う位置にレンズ10
7を移動している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の技術で
は、スプリング105の復元力は、短い距離範囲内でし
か働かないので、軸方向のレンズの移動距離が短くな
り、また、2個のレンズを設けると装置が大形になると
いう課題がある。
【0004】そこで、本発明は、軸方向の長い距離に渡
って2個のレンズを位置決めでき且つ、位置決めに伴う
レンズ間の軸ズレが生じない小形なレンズ駆動装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、前方レンズと、前方レンズを支持する前方支持枠
と、前方支持枠に取り付けられた前方コイルと、前方支
持枠に取り付けられた前方給電体と、後方レンズと、後
方レンズを支持する後方支持枠と、後方支持枠に取り付
けられた後方コイルと、後方支持枠に取り付けられた後
方給電体と、マグネットと、マグネット支持体と、ヨー
クとを備え、前方コイルは、マグネットとヨーク間の外
側ギャップに配置し、後方コイルは、マグネットとヨー
ク間の内側ギャップに配置し、外側および内側ギャップ
の磁束密度を軸方向に変化させ、前方および後方コイル
は、それぞれ2個のコイルを軸方向に重ねて配置し且
つ、2個のコイルには電磁力がお互いに引っ張り合う方
向に働くように電流を印加し、前方コイルに電流を印加
することによって、前方レンズを位置決めし、後方コイ
ルに電流を印加することによって、後方レンズを位置決
めすることを特徴とする。
【0006】この請求項1に記載の発明では、外側およ
び内側ギャップの磁束密度を軸方向に変化させ、前方お
よび後方コイルはそれぞれ2個のコイルを軸方向に重ね
て配置し且つ、2個のコイルには電磁力がお互いに引っ
張り合う方向に働くように電流を印加している。従っ
て、軸方向の長い距離に渡って、前方および後方レンズ
を位置決めできる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、内側ギャップを構成するヨークの内壁
に切欠きを設け、後方支持枠の腕部が切欠きを貫通する
ことを特徴とする。
【0008】この請求項2に記載の発明では、請求項1
に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、後方
レンズをマグネットの内側に配置することができるの
で、装置の構造を小形なものにすることができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1乃至2
のいずれかに記載の発明において、マグネット支持体の
外周部に前方支持枠の内周部と同一径の外周リブを設
け、マグネット支持枠の内周部に後方支持枠の外周部と
同一径の内周リブを設けたことを特徴とする。
【0010】この請求項3に記載の発明では、請求項1
乃至2のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏す
るとともに、マグネット支持体の外周リブおよび内周リ
ブに沿ってそれぞれ前方支持枠と後方支持枠が摺動する
ので、レンズ間の軸ズレを抑えることができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の発明において、前方給電体および後
方給電体は、略4分の1の円弧を描いて折返す細線スプ
リング構造としたことを特徴とする。
【0012】この請求項4に記載の発明では、請求項1
乃至3のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏す
るとともに、細線スプリングがレンズの動きに対して伸
縮するので、給電構造を小形なものにすることができ
る。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の発明において、マグネットは、軸方
向にテーパを付けた形状としたことを特徴とする。
【0014】この請求項5に記載の発明では、請求項1
乃至4のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏す
るとともに、マグネットの形状によって、外側および内
側ギャップの磁束密度を軸方向に変化させているので、
装置の構造を一層小形なものにすることができる。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれかに記載の発明において、マグネット支持体の
外周前方部および前方支持枠の内周後方部の同一円周方
向位置にそれぞれ突起を設けたことを特徴とする。
【0016】この請求項6に記載の発明では、請求項1
乃至5のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏す
るとともに、小さな突起によって前方支持枠の脱落を防
止できるので、装置の構造を更に小形なものにすること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照しなが
ら、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明に
係るレンズ駆動装置を示す断面図であり、図2は図1の
レンズ駆動装置の分解斜視図であり、図3は、図1のレ
ンズ駆動装置の動作を示す断面図である。
【0018】レンズ駆動装置1は、前方レンズ2と、前
方支持枠3と、前方コイル4と前方給電体5と、後方レ
ンズ6と、後方支持枠7と、後方コイル8と、後方給電
体9と、マグネット10とマグネット支持体21とヨー
ク11とを備えており、前方コイル4に直流電流を印加
することにより、前方レンズ2を軸方向に位置決めし、
後方コイル8に直流電流を印加することにより、後方レ
ンズ6を軸方向に位置決めするようになっている。尚、
本明細書においては、図面の上部を前方と呼び、図面の
下部を後方と呼ぶ文言を適宜、使用するが、これはカメ
ラから被写体に向って、相対的に前方及び後方の位置関
係を表わすものである。
【0019】リング状の前方支持枠3は合成樹脂等の成
形品(電気的絶縁体)であり、中央部で前方レンズ2を
支持し、外周後方に前方コイル4を備え、最前方部分に
は、前方給電体5の上端部が固着されているとともに内
周部の最後方部分に120度間隔3個所の内突起3aを
設けている。
【0020】同様に、リング状の後方支持枠7は、合成
樹脂等の成形品(電気的絶縁体)であり、中央部で後方
レンズ6を支持し、内周側と腕部7aの間に後方コイル
8を備え、後方部の底面上には後方給電体9の上端部が
固着されている。
【0021】リング状のヨーク11は、外壁11aと内
壁11b及び底面11cから成る形状を有し、外壁11
aは内壁11bより壁高が大であり、内壁11bには、
120度間隔で3個所の切欠11dを備え、後方支持枠
7の腕部7aは、切欠11dを貫通している。
【0022】マグネット10は、前方を短辺とした台
形、円弧形状の同一の3片から成り、ラジアル方向に磁
化されており、リング状をしたマグネット支持体21の
120度間隔3個所の凹んだ内周部に固着されている。
【0023】リング状のマグネット支持体21は、合成
樹脂等の成形品(電気的絶縁体)であり、ヨーク11の
底面11cに固定(圧入)され、外周部には120度間
隔で3個所の外周リブ21aを備え、内周部には外周リ
ブ21aと60度ズレた120度間隔の3個所に内周リ
ブ21bを備えるとともに、内周リブ21bと対向する
外周部の最前方部分には外突起21cを設け、前方支持
枠3の内突起3aと突き当たると脱落防止用として作用
する。
【0024】図4は、前方コイル4および後方コイル8
の構造を説明する斜視図であり、両コイル4,8とも下
コイル31と上コイル32を軸方向に重ねて配置(一体
化)して、前方支持枠3および後方支持枠7に組込まれ
ている。尚、両コイル4,8の動作原理と構成は同じな
ので、図4では直径の異なる両コイル4,8をただ1個
のコイル4(8)として描いている。更に、後述するよ
うに、上下のコイル31,32には電磁力がお互いに引
っ張り合う方向に働くように電流を印加する。従って図
3に示すように、前方レンズ2は、前方コイル4に作用
する電磁力が釣合う個所に位置決めされ、後方レンズ6
は、後方コイル8に作用する電磁力が釣合う個所に位置
決めされる。
【0025】前方コイル4は、マグネット10と外壁1
1aから成る外側ギャップに配置されており、同様に後
方コイル8は、マグネット10と内壁11bから成る内
側ギャップに配置されており、マグネット10の外周面
から外壁11a、底面11cと内壁11bを経由してマ
グネット10の内周面に到る磁路を構成している。
【0026】図5(a)、(b)は、それぞれ前方給電
体5及び後方給電体9の構造を示す斜視図であり、軸方
向に重ねられた2個のコイル31,32に給電するため
に4片で構成され、上端部および下端部から成る給電点
は180度対向する2個所に設けている。4個の下端部
は、外部入力に接続され、4個の上端部はコイルのリー
ド線に接続され、上下端部間は略4分の1の円弧を描い
て折返す細線スプリングで連がれている。
【0027】前方給電体5は、上端部が前方支持枠3の
最前方部分に固着され、下端部はマグネット支持体21
の外周部に固着されている。前方コイル4のリード線
は、前方支持枠3の2個所の外周凹部を経由して上端部
に接続されており、外部入力から前方コイル4に2個の
電流が印加される。
【0028】後方給電体9は、上端部が後方支持枠7の
後方部底面上に固着され、下端部はマグネット支持体2
1の最後方部底面に固着されている。後方コイル8のリ
ード線は、腕部7aの側面に沿って切欠11dを貫通し
て上端部に接続されており、外部入力から後方コイル8
に2個の電流が供給される。
【0029】前方給電体5の細線スプリングは、前方支
持枠3の前方部分とマグネット支持体21の最前方部間
に介在し、後方給電体9の細線スプリングは、後方支持
枠7の最後方部とマグネット支持体21の底部間に介在
し、それぞれ前方支持枠3および後方支持枠7が前方に
移動しても抵抗とならず且つ、ネジレ力も作用しないよ
うに、細線スプリングは極く細い線の構造体としてい
る。両給電体5,9の材質は導電体であり、例えばリン
青銅が用いられる。
【0030】次に、上述した構成に基づき、本実施の形
態の作用を説明する。レンズ駆動装置1を組立てるに
は、まず最初に、前方レンズ2と前方コイル4を前方支
持枠3に組込み、後方レンズ6と後方コイル8を後方支
持枠7に組込んで、それぞれを固着する。前方コイル4
のリード線は、予め前方支持枠3の2箇所の外周凹部内
に沿わせて固着し、引出しておく。
【0031】次いで、マグネット10をマグネット支持
体21に組込み、ヨーク11の底面11cに、予め位置
決めして、マグネット支持体21の底面を固定(圧入)
する。
【0032】次に、後方給電体9をマグネット支持体2
1の底面に組込み、続いて、腕部7aを切欠11dを挿
通させながら、後方支持枠7をマグネット支持体21に
挿入する。後方給電体9の上端部を後方支持枠7に取付
けるとともに、内側ギャップに挿入されている後方コイ
ル8のリード線を腕部7aの側面に沿って切欠11dを
貫通させ、後方給電体9の上端部に接続する。
【0033】引続き、前方給電体5の下端部をマグネッ
ト支持体21に固着し、前方支持枠3を円周方向に位置
決めしながら、外側ギャップに挿入する。前方コイル4
のリード線は、それぞれ、前方給電体5の上端部に接続
する。
【0034】上述した結線によって、前方コイル4を構
成する上下のコイル31,32への4個の外部入力は、
ヨーク11の底面11cを貫通した前方給電体の4個の
下端部として得られ、後方コイル8を構成する上下のコ
イル31,32への4個の外部入力は、マグネット支持
体21の底面の底部に後方給電体の4個の下端部として
得られる。
【0035】次に、前方コイル4および後方コイル8に
よる軸方向のレンズの位置決めの動作を説明する。両コ
イル4,8とも同一の動作なので、以下、前方コイル4
で代表させて説明する。図6は、マグネット10による
磁束分布と、前方コイル4を構成する下コイル31及び
上コイル32に働く電磁力と、前方レンズ2の位置決め
を説明する動作原理図である。図6において、abcd
の矩形は、リング状のギャップを平面状に展開したもの
であり、模式的に上下方向を均等な5層に分割してい
る。両コイル から表に向く方向)の直流電流を印加して、電磁力が引
っ張り合う方向に働くようにしている。
【0036】edcfから成る台形は、図2に示すよう
なマグネット10のテーパ形状による磁束密度を模式的
に表わし、各層の磁束密度を代表値として、最上層から
3,5,7,9,11と割付けている。この代表値3〜
11は、台形edcfの各層の面積比率を表わし、上層
から下層方向に直線的に増加しており、図2に示したテ
ーパ形状のマグネット10が内側および外側ギャップに
造り出す磁界強度を代表させる値としている。前方コイ
ル4の代表的位置として、図6に実線で示すように、下
コイル31は下から2番目の層、上コイル32は下から
3番目の層に位置させ、それぞれのコイルに働く力をF
,Fと表わしている。
【0037】ここで、下コイル31に印加する電流をI
,下コイル31の長さをLとすると、磁束密度9の
層に位置する下コイル31に働く電磁力Fは、次の
(1)式で表わされる。 F=9×I×L ・・・・・(1) 同様に、上コイル32に印加する電流をI,その長さ
をLとすると、電磁力Fは次の(2)式で表わされ
る。 F=7×I×L ・・・・・(2)
【0038】簡素化のために両コイルのコイル長を等し
くし(L=L)、図6に示す位置で釣合っていると
すると、F=Fより次の(3)式が成り立つ。 9×I=7×I ・・・・・(3) 上式より、例えば下コイル31にI=100を印加し
ていたとき、図3に示す位置で釣合わせるためには、上
コイル32にI=9×100/7≒129の電流を印
加すれば良い。
【0039】次に、本釣合いの安定性を確認するため
に、図3の右端に破線で示すように、一層だけ上にズレ
た場合の力F ,F を求めると、次の(4)式を
得る。 F =7×100=700,F =5×129=645 ・・・・・( 4) (4)式より、F >F なので、合成力はズレを
修復する向きに作用する。下方向にズレた場合も同様な
ので、本釣合いは安定な釣合い条件となっている。
【0040】引続いて、図6の右端に破線で示す一層だ
け上の位置に移動させるための電流値を求める。例え
ば、下コイル31に印加する電流I=100を一定の
ままとすると、下向きの力は、F =7×100=7
00なので、上コイル32に印加する電流値I は、
次の(5)式から求められる。 I =700/5=140 ・・・・・(5)
【0041】即ち、下コイル31に印加する電流値I
が一定の場合、上コイル32に印加する電流値Iを磁
束分布に反比例させて与えれば、所望の軸方向の高さに
位置決めすることができる。
【0042】この様に、下コイル31と上コイル32の
一方に印加する電流値を一定に保って、他方のコイルに
は、軸方向の磁束分布に従って相応する電流を印加すれ
ば、安定な釣合い条件の元に、任意の軸方向位置に、前
方コイル4を位置決めすることができ、従って、前方レ
ンズ2を位置決めすることができる。
【0043】上述の図6における力の釣合いでは、前方
支持枠3の自重を無視して説明したが、本装置1を図1
〜3に示す上下方向位置に置くか逆様に置くかによっ
て、前方支持枠3の位置は、その自重分だけ下方にズレ
を生じる。このズレ量は、力の釣合いのために印加する
電流量を大きくすれば、小さくすることができ、同様
に、外力による前方レンズ2のブレ量も釣合わせる電流
量を大きくすれば、小さく抑えることができる。また、
両コイル31,32に流す電流値は釣合い条件を満たせ
ば、同時に変化させても良いことは、言うまでもない。
【0044】これによって、前方コイル4に印加する2
個の電流量によって、前方レンズ2の位置決めを行うこ
とができる。同様に、後方コイル8に印加する2個の電
流量によって、後方レンズ6の位置決めを行うことがで
きる。
【0045】後方支持枠7は、後方レンズ6を内壁11
bの内側で固定し、後方コイル8を腕部7aを介して、
内側ギャップに挿入し且つ、底面に後方給電体9を備
え、マグネット支持体21を介して外部入力点を底部に
設けたので、コンパクトで小形な構造を実現している。
【0046】マグネット支持体21の外周リブ21a
は、前方支持枠3の内周面に接して摺動し、内周リブ2
1bは後方支持枠7の内周面に接して摺動するので、マ
グネット支持体21を基準として前方レンズ2および後
方レンズ6は軸方向に移動する。従って、両レンズ2,
6間の軸ズレを小さく抑えることができる。
【0047】前方給電体5および後方給電体9は、図5
(a),(b)に示すように上端部と下端部間を細線ス
プリングで連いでいるので、図3に示すようにレンズが
移動した状態でも抵抗とはならずにコンパクトな給電機
能を実現している。
【0048】前方支持枠3の内突起3aは、マグネット
支持体21の外突起21cと同一円周方向位置に設けて
いるので、前方支持枠3が前方へ移動した時のストッパ
ーとして機能し、脱落を防止している。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、軸方向の全
範囲で前方および後方レンズを正確に位置決めすること
ができる。
【0050】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明と同様な効果を奏するとともに、装置の構造を
コンパクトで、小形なものにすることができる。
【0051】請求項3に記載の発明では、請求項1乃至
2のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するととも
に、前方レンズと後方レンズ間の軸ズレを抑えることが
できる。
【0052】請求項4に記載の発明では、請求項1乃至
3のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するととも
に、前方および後方レンズの位置決め精度を劣化させる
ことなく、小形な給電構造を実現することができる。
【0053】請求項5に記載の発明では、請求項1乃至
4のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するととも
に、装置の構造を一層小形なものにすることができる。
【0054】請求項6に記載の発明では、請求項1乃至
5のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するととも
に、装置の構造を更に小形なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ駆動装置を示す断面図であ
る。
【図2】図1のレンズ駆動装置の分解斜視図である。
【図3】図1のレンズ駆動装置の動作を示す断面図であ
る。
【図4】前方コイルおよび後方コイルの構造を示す斜視
図である。
【図5】前方給電体および後方給電体の構造を示す斜視
図である。
【図6】前方レンズおよび後方レンズの位置決めを示す
動作原理図である。
【図7】従来に係るレンズ駆動装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 レンズ駆動装置 2 前方レンズ 3 前方支持枠 4 前方コイル 5 前方給電体 6 後方レンズ 7 後方支持枠 8 後方コイル 9 後方給電体 10 マグネット 11 ヨーク 21 マグネット支持体 31 下コイル 32 上コイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方レンズと、前方レンズを支持する前
    方支持枠と、前方支持枠に取り付けられた前方コイル
    と、前方支持枠に取り付けられた前方給電体と、後方レ
    ンズと、後方レンズを支持する後方支持枠と、後方支持
    枠に取り付けられた後方コイルと、後方支持枠に取り付
    けられた後方給電体と、マグネットと、マグネット支持
    体と、ヨークとを備え、前方コイルは、マグネットとヨ
    ーク間の外側ギャップに配置し、後方コイルは、マグネ
    ットとヨーク間の内側ギャップに配置し、外側および内
    側ギャップの磁束密度を軸方向に変化させ、前方および
    後方コイルは、それぞれ2個のコイルを軸方向に重ねて
    配置し且つ、2個のコイルには電磁力がお互いに引っ張
    り合う方向に働くように電流を印加し、前方コイルに電
    流を印加することによって、前方レンズを位置決めし、
    後方コイルに電流を印加することによって、後方レンズ
    を位置決めすることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 内側ギャップを構成するヨークの内壁に
    切欠きを設け、後方支持枠の腕部が切欠きを貫通するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 マグネット支持体の外周部に前方支持枠
    の内周部と同一径の外周リブを設け、マグネット支持枠
    の内周部に後方支持枠の外周部と同一径の内周リブを設
    けたことを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載
    のレンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前方給電体および後方給電体は、略4分
    の1の円弧を描いて折返す細線スプリング構造としたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のレン
    ズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 マグネットは、軸方向にテーパを付けた
    形状としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載のレンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 マグネット支持体の外周前方部および前
    方支持枠の内周後方部の同一円周方向位置にそれぞれ突
    起を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    に記載のレンズ駆動装置。
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