JP2003207588A - 原子炉建屋の建設工法 - Google Patents
原子炉建屋の建設工法Info
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- JP2003207588A JP2003207588A JP2002004619A JP2002004619A JP2003207588A JP 2003207588 A JP2003207588 A JP 2003207588A JP 2002004619 A JP2002004619 A JP 2002004619A JP 2002004619 A JP2002004619 A JP 2002004619A JP 2003207588 A JP2003207588 A JP 2003207588A
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- system equipment
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- safety system
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 原子炉建屋における現地建設工程の低減
【解決手段】 常用系および安全系の機器・計装設備・
配管・ダクト・トレイ・ケーブルから構成される系統設
備が複数設置される建屋において、常用系と安全系の系
統設備を系統設備毎に分割した区画内に設置し、その分
割した複数の区画の系統設備および躯体を、工場あるい
は現地にてモジュール化する。原子炉建屋における現地
建設工程の低減を図ることができる。
配管・ダクト・トレイ・ケーブルから構成される系統設
備が複数設置される建屋において、常用系と安全系の系
統設備を系統設備毎に分割した区画内に設置し、その分
割した複数の区画の系統設備および躯体を、工場あるい
は現地にてモジュール化する。原子炉建屋における現地
建設工程の低減を図ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉建屋の建設
工期を短縮させるのに好適な原子炉建屋の建設工法に関
する。
工期を短縮させるのに好適な原子炉建屋の建設工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】原子炉建屋の建設は、階層毎に床、側壁
を作り機器を据え付けている。また、一部には部屋毎の
モジュールを用い、その部屋の構成部材に、部屋を通る
配管、ダクト、トレイ等の構成機器を一体に取り付けて
おき、その一体物を側壁の上端に吊り降ろして据え付け
る。このため、1フロアを数十ブロックに分けて床、側
壁を作ることとなり、ブロック間をまたがる配管・ダク
ト・トレイ・ケーブルの接続作業が数多く発生する。特
開平5−107381号公報には、原子炉格納容器の外周領域
を数区画とし、各区画に配置する機器・配管及び電気品
を各区毎に鉄骨製ボックスを工場において製作し、現地
にて据え付けることによって、プレハブ製原子力プラン
トの現地工事を排除して工期の短縮を図ることが開示さ
れている。この場合、大きなブロック間の配管・ダクト
・トレイ・ケーブルの接続作業物量は大きくなってい
る。
を作り機器を据え付けている。また、一部には部屋毎の
モジュールを用い、その部屋の構成部材に、部屋を通る
配管、ダクト、トレイ等の構成機器を一体に取り付けて
おき、その一体物を側壁の上端に吊り降ろして据え付け
る。このため、1フロアを数十ブロックに分けて床、側
壁を作ることとなり、ブロック間をまたがる配管・ダク
ト・トレイ・ケーブルの接続作業が数多く発生する。特
開平5−107381号公報には、原子炉格納容器の外周領域
を数区画とし、各区画に配置する機器・配管及び電気品
を各区毎に鉄骨製ボックスを工場において製作し、現地
にて据え付けることによって、プレハブ製原子力プラン
トの現地工事を排除して工期の短縮を図ることが開示さ
れている。この場合、大きなブロック間の配管・ダクト
・トレイ・ケーブルの接続作業物量は大きくなってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
作業環境の改善、安全性の確保、生産性の向上等様々な
要求を満足しながら、同時に建設工期を短縮し、高品質
を確保し続けることが要求されている。これらを達成す
るために配管ユニットの等のプレハブ工法、全天候工
法、大型クローラークレーンによる大ブロック・モジュ
ール工法等様々な開発がされてきた。しかし、モジュー
ル数の増大による配管・ダクト・トレイ・ケーブル等の
連絡物の接続工数が増える要因ともなっていた。
作業環境の改善、安全性の確保、生産性の向上等様々な
要求を満足しながら、同時に建設工期を短縮し、高品質
を確保し続けることが要求されている。これらを達成す
るために配管ユニットの等のプレハブ工法、全天候工
法、大型クローラークレーンによる大ブロック・モジュ
ール工法等様々な開発がされてきた。しかし、モジュー
ル数の増大による配管・ダクト・トレイ・ケーブル等の
連絡物の接続工数が増える要因ともなっていた。
【0004】安全系の系統設備における機器配置をとっ
ても、安全系の系統設備毎に独立して分かれているもの
の、常用系の配管・ダクト・トレイ・ケーブル等が渡っ
ており、モジュールによる連絡物の接続工数増の要因に
なっていた。ここで安全系は原子炉の運転を確保するの
に必要な最低限の系統設備であり、常陽系とは原子炉の
通常運転を可能にする系統設備を意味する。この内、特
にケーブルは原則として出発点から終着点まで一本のケ
ーブルで結ぶため、複数のモジュールを渡るケーブル
は、モジュール単位でケーブルを組み込み、モジュール
据え付け後にモジュール間のケーブルを接続することは
新たな作業の増加となる。また、モジュール据え付け後
にケーブルを布設することはモジュール化による工程短
縮効果を損なうことになる。このため、ケーブルについ
ては、特にモジュールに組み込み、かつ、モジュール間
を渡るケーブルを少なくすることが必要になる。本発明
の目的は、安全系を系統設備毎に分割し、モジュール化
することにより、モジュール間の連絡物の接続工数を最
小限にし、ひいては、現地建設工期の短縮を図ることで
ある。
ても、安全系の系統設備毎に独立して分かれているもの
の、常用系の配管・ダクト・トレイ・ケーブル等が渡っ
ており、モジュールによる連絡物の接続工数増の要因に
なっていた。ここで安全系は原子炉の運転を確保するの
に必要な最低限の系統設備であり、常陽系とは原子炉の
通常運転を可能にする系統設備を意味する。この内、特
にケーブルは原則として出発点から終着点まで一本のケ
ーブルで結ぶため、複数のモジュールを渡るケーブル
は、モジュール単位でケーブルを組み込み、モジュール
据え付け後にモジュール間のケーブルを接続することは
新たな作業の増加となる。また、モジュール据え付け後
にケーブルを布設することはモジュール化による工程短
縮効果を損なうことになる。このため、ケーブルについ
ては、特にモジュールに組み込み、かつ、モジュール間
を渡るケーブルを少なくすることが必要になる。本発明
の目的は、安全系を系統設備毎に分割し、モジュール化
することにより、モジュール間の連絡物の接続工数を最
小限にし、ひいては、現地建設工期の短縮を図ることで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、安全系の系統
設備に対する機器配置が多重性防護の観点から、遮へ
い、火災、冠水から守るため安全系の系統毎に独立して
分かれていることに着目し、ブロック間の接続物量を最
少とする方法を提供するものである。
設備に対する機器配置が多重性防護の観点から、遮へ
い、火災、冠水から守るため安全系の系統毎に独立して
分かれていることに着目し、ブロック間の接続物量を最
少とする方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1および図2は、従来技術を
説明する平面図を示し、図1は最地下階を図2は上階を
示す。なお、本図は安全系3区分の場合を示すものであ
る。図1は原子炉格納容器5を収容する原子炉建屋6の
最地下階の系統設備を大きく、安全系の系統設備および
常用系の系統設備の2つに分けた場合の設置状況を示
し、太枠内は安全系A系設備1、安全系B系設備2、安全
系C系設備3を太枠外は常用系設備4を示す。図1の原
子炉建屋6最地下階では、安全系A系設備1、安全系B系
設備2、安全系C系設備3の間に常用系設備4が点在
し、安全系の系統設備は遮へい、火災、冠水対策によっ
て壁等で区画している。図2に示す上階では、図1と同
様に安全系A系設備1、安全系B系設備2、安全系C系設
備3および常用系設備4を区画しているが、安全系A系
設備1、安全系B系設備2、安全系C系設備3の位置及び
範囲が図1とは異なっている。従来、モジュール化する
には機器室および機器毎に組み上げるのが一般的である
が、図1の2点鎖線の位置で区画を分け、モジュール化
にして組み上げると考えた場合、機器8、配管9、ダク
ト10、トレイ11およびケーブル12の系統設備を接
続する箇所が多くなる。また、安全系の系統設備を区画
している壁でモジュールを区画した場合でも、図1の安
全系の系統設備と図2に示す安全系の系統設備の設置位
置および範囲が相違している為、図1の最地下階を組み
上げた後に、図2の上階を設置する際、上下階間の機器
8、配管9、ダクト10、トレイ11およびケーブル1
2の系統設備を接続する箇所が多くなる。本発明は、安
全系の機器・計装設備・配管・ダクト・トレイ・ケーブ
ル等の系統設備を複数の区画に分割し、モジュール化し
た場合に系統設備の水平、上下間の接続物量を低減する
方法であり、図3を用いて説明する。図3は、安全系3
区分の場合の本発明の実施例を示す平面図である。原子
炉建屋6において、原子炉格納容器5廻りに安全系A系
設備1、安全系B系設備2、安全系C系設備3および常用
系設備4を系統設備毎に分割する。このとき、安全系A
系設備1、安全系B系設備2、安全系C系設備3および常
用系設備4の系統設備を同一区画内でクローズさせる。
ここで安全系は原子炉の運転を確保するのに必要な最低
限の系統設備であり、常陽系とは原子炉の通常運転を可
能にする系統設備を意味する。これにより図3に示す2
点鎖線の位置でモジュールを区画した場合、機器8、配
管9、ダクト10、トレイ11およびケーブル12の系
統設備の接続箇所を図1および図2で示す従来技術より
も低減することが可能となる。また、上下階の関係にお
いても、図3の分割関係を上階、下階とも同じようにす
ることによって、機器8、配管9、ダクト10、トレイ
11およびケーブル12の連絡設備の接続箇所を従来技
術よりも低減することが可能となる。図4は安全系4区
分の場合の実施例を示す平面図である。原子炉建屋6に
おいて、通常安全系の系統設備は安全系A系設備1、安
全系B系設備2、安全系C系設備3の3区分であるが、炉
形式の変更等により、安全系設備D7が増えた場合に
は、常用系設備4を付属建屋する。原子炉建屋内には、
安全系の系統設備・計装、非常用電源設備、原子炉格納
容器、使用済燃料プールおよび機器仮置プールのみを収
納することも可能である。また、常用系設備4を原子炉
建屋6に隣接している他の建屋に設置することも可能で
ある。図5は安全系3区分の場合の実施例を示す平面図
である。本実施例では、原子炉建屋6において、原子炉
格納容器5廻りに安全系A系設備1、安全系B系設備2、
安全系C系設備3および常用系設備4を系統設備毎に分
割し、かつ安全系の系統設備内に一部常用系の系統設備
を設置している。これにより、図3で示す平面図より
も、機器8、配管9、ダクト10、トレイ11およびケ
ーブル12の系統設備の接続箇所が多くなるけれども、
機器配置の自由度を持たせつつ、図1および図2で示す
従来技術よりも、機器8、配管9、ダクト10、トレイ
11およびケーブル12の系統設備の接続箇所を低減す
ることが可能となる。図6は、他の実施例を示す鳥かん
図である。原子炉建屋6において、太線で示すような系
統設備毎に複数の区画、階層にモジュール化する。その
際、太線内に示す機器8、配管9、ダクト10、トレイ
11およびケーブル12の系統設備を建設地点に搬入・
固定する前に、現地あるいは工場にて事前にモジュール
化する。モジュール化する際の機器8、配管9、ダクト
10、トレイ11およびケーブル12の系統設備を設置
する部材としては部材の軽量化を考慮して、鉄骨、鉄板
とする。また、建設地点へ搬入・固定後は、各系統設備
間の連絡物、原子炉格納容器5、および各区分間の部材
の接続をし、部材内にコンクリートを流し込んだ上で躯
体を形成することとなる。接続の方法としては、配管・
ダクト・トレイについては溶接等で接続する。部材間の
接続としては、鉄骨、鉄板の場合には鉄骨、鉄板間を溶
接し、溶接した後にコンクリートを流し込み躯体を形成
する。図7は、本発明の実施例の吊上状態を示す図であ
る。原子炉建屋6において、系統設備毎複数の区画、階
層に分割し、建設地点へ搬入・固定する際には、大型揚
重機13からワイヤー14、吊材15を用い、モジュー
ル16を吊り上げる。吊り上げ、建設地点へ固定後は、
上記図5の説明時に述べたような方法で区分間を接続す
る。本発明の実施形態を示せば次の通りである。 (1)常用系および安全系の機器・計装設備・配管・ダ
クト・トレイ・ケーブルから構成される系統設備が複数
設置される建屋において、常用系と安全系の系統設備を
系統設備毎に分割した区画内に設置し、その分割した複
数の区画の系統設備および躯体を、工場あるいは現地に
てモジュール化すること。 (2)上記(1)において、安全系の機器・計装設備・
配管・ダクト・トレイ・ケーブル等の系統設備を設置す
る区画に一部の常用系の系統設備を設置すること (3)上記(1)および(2)において、モジュール化
した設備の区画を、複数の階層に分割すること。 (4)上記(1)(2)において、モジュール化した複
数の区画を建設地点に搬入・固定し、区画間をまたがる
連絡設備のみを連結すること。
発明を詳細に説明する。図1および図2は、従来技術を
説明する平面図を示し、図1は最地下階を図2は上階を
示す。なお、本図は安全系3区分の場合を示すものであ
る。図1は原子炉格納容器5を収容する原子炉建屋6の
最地下階の系統設備を大きく、安全系の系統設備および
常用系の系統設備の2つに分けた場合の設置状況を示
し、太枠内は安全系A系設備1、安全系B系設備2、安全
系C系設備3を太枠外は常用系設備4を示す。図1の原
子炉建屋6最地下階では、安全系A系設備1、安全系B系
設備2、安全系C系設備3の間に常用系設備4が点在
し、安全系の系統設備は遮へい、火災、冠水対策によっ
て壁等で区画している。図2に示す上階では、図1と同
様に安全系A系設備1、安全系B系設備2、安全系C系設
備3および常用系設備4を区画しているが、安全系A系
設備1、安全系B系設備2、安全系C系設備3の位置及び
範囲が図1とは異なっている。従来、モジュール化する
には機器室および機器毎に組み上げるのが一般的である
が、図1の2点鎖線の位置で区画を分け、モジュール化
にして組み上げると考えた場合、機器8、配管9、ダク
ト10、トレイ11およびケーブル12の系統設備を接
続する箇所が多くなる。また、安全系の系統設備を区画
している壁でモジュールを区画した場合でも、図1の安
全系の系統設備と図2に示す安全系の系統設備の設置位
置および範囲が相違している為、図1の最地下階を組み
上げた後に、図2の上階を設置する際、上下階間の機器
8、配管9、ダクト10、トレイ11およびケーブル1
2の系統設備を接続する箇所が多くなる。本発明は、安
全系の機器・計装設備・配管・ダクト・トレイ・ケーブ
ル等の系統設備を複数の区画に分割し、モジュール化し
た場合に系統設備の水平、上下間の接続物量を低減する
方法であり、図3を用いて説明する。図3は、安全系3
区分の場合の本発明の実施例を示す平面図である。原子
炉建屋6において、原子炉格納容器5廻りに安全系A系
設備1、安全系B系設備2、安全系C系設備3および常用
系設備4を系統設備毎に分割する。このとき、安全系A
系設備1、安全系B系設備2、安全系C系設備3および常
用系設備4の系統設備を同一区画内でクローズさせる。
ここで安全系は原子炉の運転を確保するのに必要な最低
限の系統設備であり、常陽系とは原子炉の通常運転を可
能にする系統設備を意味する。これにより図3に示す2
点鎖線の位置でモジュールを区画した場合、機器8、配
管9、ダクト10、トレイ11およびケーブル12の系
統設備の接続箇所を図1および図2で示す従来技術より
も低減することが可能となる。また、上下階の関係にお
いても、図3の分割関係を上階、下階とも同じようにす
ることによって、機器8、配管9、ダクト10、トレイ
11およびケーブル12の連絡設備の接続箇所を従来技
術よりも低減することが可能となる。図4は安全系4区
分の場合の実施例を示す平面図である。原子炉建屋6に
おいて、通常安全系の系統設備は安全系A系設備1、安
全系B系設備2、安全系C系設備3の3区分であるが、炉
形式の変更等により、安全系設備D7が増えた場合に
は、常用系設備4を付属建屋する。原子炉建屋内には、
安全系の系統設備・計装、非常用電源設備、原子炉格納
容器、使用済燃料プールおよび機器仮置プールのみを収
納することも可能である。また、常用系設備4を原子炉
建屋6に隣接している他の建屋に設置することも可能で
ある。図5は安全系3区分の場合の実施例を示す平面図
である。本実施例では、原子炉建屋6において、原子炉
格納容器5廻りに安全系A系設備1、安全系B系設備2、
安全系C系設備3および常用系設備4を系統設備毎に分
割し、かつ安全系の系統設備内に一部常用系の系統設備
を設置している。これにより、図3で示す平面図より
も、機器8、配管9、ダクト10、トレイ11およびケ
ーブル12の系統設備の接続箇所が多くなるけれども、
機器配置の自由度を持たせつつ、図1および図2で示す
従来技術よりも、機器8、配管9、ダクト10、トレイ
11およびケーブル12の系統設備の接続箇所を低減す
ることが可能となる。図6は、他の実施例を示す鳥かん
図である。原子炉建屋6において、太線で示すような系
統設備毎に複数の区画、階層にモジュール化する。その
際、太線内に示す機器8、配管9、ダクト10、トレイ
11およびケーブル12の系統設備を建設地点に搬入・
固定する前に、現地あるいは工場にて事前にモジュール
化する。モジュール化する際の機器8、配管9、ダクト
10、トレイ11およびケーブル12の系統設備を設置
する部材としては部材の軽量化を考慮して、鉄骨、鉄板
とする。また、建設地点へ搬入・固定後は、各系統設備
間の連絡物、原子炉格納容器5、および各区分間の部材
の接続をし、部材内にコンクリートを流し込んだ上で躯
体を形成することとなる。接続の方法としては、配管・
ダクト・トレイについては溶接等で接続する。部材間の
接続としては、鉄骨、鉄板の場合には鉄骨、鉄板間を溶
接し、溶接した後にコンクリートを流し込み躯体を形成
する。図7は、本発明の実施例の吊上状態を示す図であ
る。原子炉建屋6において、系統設備毎複数の区画、階
層に分割し、建設地点へ搬入・固定する際には、大型揚
重機13からワイヤー14、吊材15を用い、モジュー
ル16を吊り上げる。吊り上げ、建設地点へ固定後は、
上記図5の説明時に述べたような方法で区分間を接続す
る。本発明の実施形態を示せば次の通りである。 (1)常用系および安全系の機器・計装設備・配管・ダ
クト・トレイ・ケーブルから構成される系統設備が複数
設置される建屋において、常用系と安全系の系統設備を
系統設備毎に分割した区画内に設置し、その分割した複
数の区画の系統設備および躯体を、工場あるいは現地に
てモジュール化すること。 (2)上記(1)において、安全系の機器・計装設備・
配管・ダクト・トレイ・ケーブル等の系統設備を設置す
る区画に一部の常用系の系統設備を設置すること (3)上記(1)および(2)において、モジュール化
した設備の区画を、複数の階層に分割すること。 (4)上記(1)(2)において、モジュール化した複
数の区画を建設地点に搬入・固定し、区画間をまたがる
連絡設備のみを連結すること。
【0007】(1)によれば、常用系および安全系の機
器・配管・ダクト・トレイ・ケーブルから構成される系
統設備が複数設置される建屋において、常用系と安全系
の系統設備を系統設備毎に分割した区画内に設置し、そ
の分割した複数の区画の系統設備および躯体を、工場あ
るいは現地にてモジュール化することによって、製作工
程の前倒しを行い、現地建設工程を短縮することが可能
になる。(2)によれば、安全系の機器・計装設備・配
管・ダクト・トレイ・ケーブル等の系統設備を設置する
区画内に一部の常用系の系統設備を設置することによ
り、建屋内機器設備のレイアウトに自由度をもたせつ
つ、当初の目的である製作工程の前倒しを行い、現地建
設工程を短縮することが可能になる。
器・配管・ダクト・トレイ・ケーブルから構成される系
統設備が複数設置される建屋において、常用系と安全系
の系統設備を系統設備毎に分割した区画内に設置し、そ
の分割した複数の区画の系統設備および躯体を、工場あ
るいは現地にてモジュール化することによって、製作工
程の前倒しを行い、現地建設工程を短縮することが可能
になる。(2)によれば、安全系の機器・計装設備・配
管・ダクト・トレイ・ケーブル等の系統設備を設置する
区画内に一部の常用系の系統設備を設置することによ
り、建屋内機器設備のレイアウトに自由度をもたせつ
つ、当初の目的である製作工程の前倒しを行い、現地建
設工程を短縮することが可能になる。
【0008】(3)によれば、モジュール化した設備の
区画を、複数の階層に分割することによって、系統毎の
連絡設備の接続をモジュール化した区画内で行うことが
でき、モジュール化した区画間をまたがる連絡設備を低
減することが可能になる。
区画を、複数の階層に分割することによって、系統毎の
連絡設備の接続をモジュール化した区画内で行うことが
でき、モジュール化した区画間をまたがる連絡設備を低
減することが可能になる。
【0009】(4)によれば、モジュール化した複数の
区画を建設地点に搬入・固定し、区画間をまたがる連絡
設備のみを連結することによって、現地据付工数の低
減、ひいては現地建設工程を低減することが可能にな
る。
区画を建設地点に搬入・固定し、区画間をまたがる連絡
設備のみを連結することによって、現地据付工数の低
減、ひいては現地建設工程を低減することが可能にな
る。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば安
全系の系統設備が、分割した複数の区画で構成される建
屋において、系統設備毎に区画、階層を分割し、モジュ
ール化することで機器、配管、ダクト、トレイおよびケ
ーブルの連絡設備の接続箇所が低減でき、従来技術より
も現地建設工程の低減を図ることができる。
全系の系統設備が、分割した複数の区画で構成される建
屋において、系統設備毎に区画、階層を分割し、モジュ
ール化することで機器、配管、ダクト、トレイおよびケ
ーブルの連絡設備の接続箇所が低減でき、従来技術より
も現地建設工程の低減を図ることができる。
【図1】本発明に係わる原子炉建屋最地下階における安
全系の系統設備および常用系の系統設備の配置状況の一
例を示す平面図である。
全系の系統設備および常用系の系統設備の配置状況の一
例を示す平面図である。
【図2】本発明に係わる図1に示す原子炉建屋平面図の
上階の配置状況の一例を示すものである。
上階の配置状況の一例を示すものである。
【図3】本発明の原子炉建屋を系統設備毎に複数の区画
に分割した一例を示す平面図である。
に分割した一例を示す平面図である。
【図4】本発明の常用系の系統設備を原子炉建屋外の付
属建屋に設置する際の一例を示す平面図である。
属建屋に設置する際の一例を示す平面図である。
【図5】本発明の一部の常用系の系統設備を安全系の系
統設備内へ設置する際の一例を示す平面図である。
統設備内へ設置する際の一例を示す平面図である。
【図6】本発明の原子炉建屋を系統設備毎に複数の区画
に分割した一例を示す鳥かん図である。
に分割した一例を示す鳥かん図である。
【図7】本発明の原子炉建屋を系統設備毎に複数の区画
に分割し、建設地点へ搬入・固定する際の一例を示す吊
上図である。
に分割し、建設地点へ搬入・固定する際の一例を示す吊
上図である。
1…安全系A系設備、2…安全系B系設備、3…安全系C
系設備、4…常用系設備、5…原子炉格納容器、6…原
子炉建屋、7…安全系D系設備、8…機器、9…配管、
10…空調ダクト、11…トレイ、12…ケーブル、1
3…大型揚重機、14…ワイヤー、15…吊材、16…
モジュール。
系設備、4…常用系設備、5…原子炉格納容器、6…原
子炉建屋、7…安全系D系設備、8…機器、9…配管、
10…空調ダクト、11…トレイ、12…ケーブル、1
3…大型揚重機、14…ワイヤー、15…吊材、16…
モジュール。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 大島 宣昭
茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会
社日立製作所原子力事業部内
(72)発明者 平子 静
茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ
ンジニアリング株式会社内
(72)発明者 松平 稔
茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ
ンジニアリング株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 常用系および安全系の機器・計装設備・
配管・ダクト・トレイ・ケーブルを備える系統設備が複
数設置される原子炉建屋の建設工法において、前記常用
系と安全系の系統設備を系統設備毎に分割した区画内に
設置するとともに、その分割した複数の区画の系統設備
および躯体をモジュール化することを特徴とした原子炉
建屋の建設工法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記安全系の機器・
計装設備・配管・ダクト・トレイ・ケーブル等の系統設
備を設置する区画内には、一部常用系の系統設備を設置
する原子炉建屋の建設工法。 - 【請求項3】 請求項1、または、2において、モジュ
ール化した系統設備の区画を、複数の階層に分割する原
子炉建屋の建設工法。 - 【請求項4】 請求項1、または、2において、モジュ
ール化した複数の区画を建設地点に搬入・固定し、区画
間をまたがる連絡設備のみを連結する原子炉建屋の建設
工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002004619A JP2003207588A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | 原子炉建屋の建設工法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002004619A JP2003207588A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | 原子炉建屋の建設工法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003207588A true JP2003207588A (ja) | 2003-07-25 |
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ID=27643911
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JP2002004619A Pending JP2003207588A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | 原子炉建屋の建設工法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003207588A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017133922A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 原子力発電所および設計用3d−cadシステム |
CN112746758A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-05-04 | 岭东核电有限公司 | 一种核岛厂房布置结构 |
-
2002
- 2002-01-11 JP JP2002004619A patent/JP2003207588A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017133922A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 原子力発電所および設計用3d−cadシステム |
CN112746758A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-05-04 | 岭东核电有限公司 | 一种核岛厂房布置结构 |
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