JP2003207062A - 逆止弁 - Google Patents

逆止弁

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JP2003207062A
JP2003207062A JP2002006137A JP2002006137A JP2003207062A JP 2003207062 A JP2003207062 A JP 2003207062A JP 2002006137 A JP2002006137 A JP 2002006137A JP 2002006137 A JP2002006137 A JP 2002006137A JP 2003207062 A JP2003207062 A JP 2003207062A
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valve
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valve body
flat
wall portion
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JP2002006137A
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Inventor
Akira Mizukoshi
明 水越
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Inaba Denki Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Inaba Denki Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所期の防臭・防虫効果を長期間に亘って良好
に発揮させながらも、コンパクト化と製造コストの低廉
化とを図ることができ、しかも、壁面に沿って配設され
る配管の途中又は端部に接続する場合でも、壁面からの
張り出し量を減少しつつ能率良く容易に接続することが
できるようにする。 【解決手段】 弁ケースAの弁室3を形成する側壁部6
の一部の外側面6a、及び、これに対応する側壁部6の
内側面6bを夫々扁平又はほぼ扁平状に形成し、弁室3
の天井壁部に、上側接続口部1に連通する状態で弁室3
内に突出する流下ガイド筒部5を形成し、流下ガイド筒
部5の少なくとも下端開口部の外周を覆い包む状態で側
壁部6の扁平状内側面6bに接当可能な一つの弁体7
を、上部を支点として左右方向に揺動開閉自在に垂設し
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商業用冷凍機等の
大型の空調設備における排水配管系、或いは、家庭等に
おける排水配管系に、下流側からの悪臭の上昇や害虫の
侵入を防止するために設けられる逆止弁に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の排水配管系に設けられる排水ト
ラップ等の逆止弁としては、従来から種々のものが開発
されているが、そのうちの代表的なものとしては次の
(イ)、(ロ)に記載したものが存在する。
【0003】(イ)図9に示すように、上下に開口する
弁室50を形成してある円筒状の弁ケース51の内周面
で、かつ、上部流入口48近くに形成した環状取付け溝
51a内に、多数の排水用スリット52aを形成してあ
る蓋体52と、弁室50側に入込み配置される弁取付け
筒体53の上部フランジ部53aとを、パッキング54
を介して取付けるとともに、前記弁取付け筒体53の下
端部の外周面には、該弁取付け筒体53の下部開口53
bを開閉する横軸芯周りで上下揺動自在な弁体55を枢
着し、この弁体55の揺動支点となるボス部55a に
は、弁体55を弁取付け筒体53の下端部に密着する水
平の閉止姿勢に復帰付勢するための金属製の錘56を、
弁体55とは逆方向に突出する状態で取付けたもの(例
えば、実開昭62−35079号公報参照)。
【0004】(ロ)図10に示すように、上下に開口す
る弁室60を形成してある円筒状の弁ケース61の内周
面で、かつ、上部流入口48側に形成した取付け段部6
1a内に、弁室60側に入込み配置可能な袋状で、か
つ、底部に開口可能な切込み62aを形成してあるゴム
製の中空弁体62のフランジ部62bを載置するととも
に、弁ケース61の上部流入口48側の内周面に形成し
たネジ部には、多数の排水用スリット63aを形成して
ある蓋体63を、中空弁体62の上部フランジ部62b
を締め付け固定する状態で螺合し、更に、前記中空弁体
62の切込み62bを、一定量の排水が残留する程度の
弾性力で密着閉止するように構成したもの(例えば、実
公昭35−18759号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の前者の逆止弁で
は、弁体55の揺動支点となるボス部55aに、弁体5
5を弁取付け筒体53の下端部に密着する水平の閉止姿
勢に復帰付勢するための錘56を、弁体55とは逆方向
に突出する状態で取付けるため、弁取付け筒体53の外
周面と弁ケース51の内周面との間に、錘56を揺動自
在に収納するためのスペースを確保する必要があり、逆
止弁全体が大型化し易い。
【0006】しかも、弁体55の揺動支点となるボス部
55aが、弁取付け筒体53の下端部と同じ高さ位置に
取付けられているため、弁体55が開いた瞬間、排水の
一部が弁体55のボス部55aに降りかかり易く、その
結果、排水中の異物や異成分が次第に弁体55の揺動支
点部の回動面に付着するため、弁体55の開閉不良を招
来する可能性がある。
【0007】また、従来の前者の逆止弁では、ゴム製の
中空弁体62内に流入した排水の圧力で外方に弾性膨張
変形させて、底部に形成された切込み62aを押し開く
ように構成したものであるが、中空弁体62の切込み6
2aが、一定量の排水が残留する程度の比較的強い弾性
力で密着閉止するように構成されているため、排水の単
位時間当りの流入量が多い場合にはオーバーフローを招
来し易い。
【0008】しかも、ゴム製の中空弁体62の弾性力が
経年的に劣化するため、中空弁体62の底部に形成した
切込み62aが次第に開き始め、所期の防臭・防虫効果
が低下又は喪失することがある。
【0009】更に、従来の両タイプの逆止弁において
は、排水トラップ用に構成されている逆止弁をドレン配
管途中に接続するタイプに改造した場合、上部流入口4
8及び下部流出口49に相当する両配管用接続口部と弁
室を構成する側壁部とが共に円筒形状で、かつ、同芯状
態で一体成形されるため、例えば、壁面に沿って配設さ
れるドレン配管の途中に逆止弁を介装する際、配管途中
の配管端部を、上下の両接続口部に接続可能な位置にま
で壁面から離間させる必要があり、その結果、特殊形状
の接続配管が必要で、かつ、配管系の一部を取替える必
要があるため、配管工事コストが高騰するとともに、ド
レン配管の一部と逆止弁が壁面から大きく張り出す問題
がある。
【0010】本発明は、上述の実状に鑑みて為されたも
のであって、その主たる課題は、所期の防臭・防虫効果
を長期間に亘って良好に発揮させながらも、コンパクト
化と製造コストの低廉化とを図ることができ、しかも、
壁面に沿って配設される配管の途中又は端部に接続する
場合でも、壁面からの張り出し量を減少することがで
き、かつ、特殊形状の接続配管を用いることなく能率良
く容易に接続することのできる逆止弁を提供する点にあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
逆止弁の特徴構成は、上下に開口する両配管用接続口部
と、それらに連通する弁室とを備えた弁ケースのうち、
弁室を形成する側壁部の少なくとも一部の外側面を、壁
面等の偏平状の取付け面に沿って当て付け可能な扁平又
は略扁平状の当付け部に形成し、この当付け部に対応す
る側壁部の少なくとも一部の内側面を扁平又はほぼ扁平
状に形成するとともに、弁室の天井壁部に、上側接続口
部に連通する状態で弁室内に突出する流下ガイド筒部を
形成し、この流下ガイド筒部又は弁室に臨む側壁部若し
くはこれら両者に亘って、流下ガイド筒部の少なくとも
下端開口部の外周を覆い包む状態で側壁部の扁平状内側
面に接当可能な一つの弁体を、上部を支点として左右方
向に揺動開閉自在に垂設して、弁体が自重で垂下したと
き、弁体の合せ面が側壁部の扁平状内側面に密封又は略
密封状態で当接し、かつ、弁体の上部内周縁が流下ガイ
ド筒部の外周面に摺接又は近接した閉止姿勢となるよう
に構成されている点にある。
【0012】上記特徴構成によれば、弁ケースのうち、
弁室を形成する側壁部の少なくとも一部の外側面が、壁
面等の偏平状の取付け面に沿って当て付け可能な扁平又
は略扁平状の当付け部に形成されているから、側壁部の
一部の外側面を扁平又は略扁平状の当付け部に構成する
分だけ、上下の配管用接続口部を壁面等の偏平状取付け
面に近接配置することができるから、例えば、壁面に沿
って配設されるドレン配管の途中に逆止弁を介装する場
合でも、従来のように、配管途中の配管端部を、上下の
両接続口部に接続可能な位置にまで壁面から離間させる
ための特殊形状の接続配管を用いる必要がない。
【0013】しかも、弁室に臨む側壁部又は弁室内に突
出する流下ガイド筒部若しくはこれら両者に亘って、流
下ガイド筒部の少なくとも下端開口部の外周を覆い包む
状態で側壁部の扁平状内側面に接当可能な一つの弁体を
垂設するだけでありながら、この弁体が自重で垂下した
ときには、弁体の合せ面が側壁部の扁平状内側面に密封
又は略密封状態で当接し、かつ、弁体の上部内周縁が流
下ガイド筒部の外周面に摺接又は近接した閉止姿勢とな
るから、下側接続口部を通して弁室内に侵入してくる悪
臭や害虫が、流下ガイド筒部を通して上側接続口部側に
侵入することを抑制することができる。
【0014】その上、当付け部に対応する側壁部の少な
くとも一部の内側面が、扁平又はほぼ扁平状に形成され
ているから、例えば、側壁部の内側面全体が円筒面に形
成されている場合に比して、弁体が自重で垂下したと
き、弁体の合せ面と側壁部の扁平状内側面とを密封又は
略密封状態で容易に当接させることができる。
【0015】更に、前記流下ガイド筒部の少なくとも下
端開口部の外周を覆い包む一つの弁体が、上部を支点と
して左右方向に揺動自在に垂設されているため、流下ガ
イド筒部から流出する液体が閉止姿勢にある弁体の内面
に衝突した際、弁体が下端側から次第に押し開かれこと
となり、液体が弁体の揺動支点部に降り掛かることを抑
制することができる。
【0016】従って、筒状ケース内に一つの弁体を垂設
するだけであるから、経年的な劣化がなく、しかも、弁
体を錘で復帰付勢する場合に比較して弁体以外の必要ス
ペースが少なくて済むことと、弁体の揺動支点部の回動
面に排水中の異物や異成分が付着することに起因する開
閉不良を抑制することができること、並びに、自重で垂
下した弁体の合せ面と側壁部の扁平状内側面との間での
密封性能を向上することができることとの相乗作用によ
り、所期の防臭・防虫効果を長期間に亘って良好に発揮
させながらも、逆止弁全体のコンパクト化と製造コスト
の低廉化とを図ることができる。
【0017】更に、壁面に沿って配設される配管の途中
又は端部に接続する場合でも、壁面からの張出し量を減
少することができるとともに、特殊形状の接続配管を用
いることなく能率良く容易に接続することができる。
【0018】本発明の請求項2による逆止弁の特徴構成
は、前記弁体の揺動支点部が、流下ガイド筒部の下端開
口部よりも上方に配置されている点にある。
【0019】上記特徴構成によれば、流下ガイド筒部か
ら流出する液体が弁体の揺動支点部に降り掛かることが
殆どなく、弁体の揺動支点部の回動面に排水中の異物や
異成分が付着することに起因する開閉不良を一層良好に
抑制することができる。
【0020】本発明の請求項3による逆止弁の特徴構成
は、前記弁体の揺動支点部が、弁体の外側面の揺動支点
相当位置に突設された一対の揺動支点ピンと、各揺動支
点ピンを揺動自在に吊下げ掛止するべく、弁室の側壁部
の揺動支点相当位置に形成された掛止溝とから構成され
ているとともに、前記筒状ケースが、掛止溝を横切る位
置で上下に二分割された分割弁ケース体から構成され、
前記弁体の揺動支点ピンを掛止溝に掛止させた状態で両
分割弁ケース体が固着されている点にある。
【0021】上記特徴構成によれば、下部分割弁ケース
体の掛止溝内に、弁体の両揺動支点ピンを掛止させたの
ち、両分割弁ケース体を固着するだけで組付けることが
できるから、生産性が高くなり、この面でも製造コスト
の低廉化を促進することができる。
【0022】本発明の請求項4による逆止弁の特徴構成
は、前記弁体の外側面に重さ調節手段が設けられている
点にある。
【0023】上記特徴構成によれば、施工箇所の排水条
件に応じて弁体の合せ面と側壁部の扁平状内側面との間
での密着状態を簡単、迅速に調整することができる。
【0024】本発明の請求項5による逆止弁の特徴構成
は、前記弁体の揺動支点部に、側壁部の扁平状内側面に
向って移動付勢するための摺動ガイド手段が設けられて
いる点にある。
【0025】上記特徴構成によれば、弁体の揺動支点部
に設けた摺動ガイド手段により、弁体を側壁部のに向っ
て移動付勢することができるから、弁体を閉止姿勢に迅
速、確実に復帰揺動させることができるとともに、弁体
の密封性能を高めることができる。
【0026】本発明の請求項6による逆止弁の特徴構成
は、前記摺動ガイド手段が、側壁部の扁平状内側面側が
最も低くなる傾斜姿勢で形成された掛止溝の掛止面から
構成されていて、弁体が側壁部の扁平状内側面に向って
自重で滑動するように構成されている点にある。
【0027】上記特徴構成によれば、掛止溝の掛止面を
傾斜姿勢に形成するだけであるから、弁体を閉止姿勢に
迅速、確実に復帰揺動させ、かつ、密封性能を高めるた
めの摺動ガイド手段を、構造面及び製造コスト面で有利
に構成することができる。
【0028】本発明の請求項7による逆止弁の特徴構成
は、前記上部分割弁ケース体の接合部に、下部分割弁ケ
ース体に固着したとき、掛止溝に掛止された弁体の揺動
支点ピンの上方への移動を規制する規制部が形成されて
いる点にある。
【0029】上記特徴構成によれば、流下ガイド筒部か
ら流出する液体が閉止姿勢にある弁体の内面に衝突した
際、その時の衝撃で弁体が上下方向に動くことを規制す
ることができ、弁体を確実、スムースに開閉揺動させる
ことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1〜図5は、
商業用冷凍機等の大型の空調設備における排水配管系、
或いは、家庭等における排水配管系の途中又は端部に接
続される逆止弁を示し、配管の端部が内嵌接続される接
続口部1,2を上下に備えた合成樹脂製の筒状の弁ケー
スA内に、両接続口部1,2を通して上下方向に開口す
る弁室3が形成され、この弁室3に臨む天井壁部4に
は、上側接続口部1に連通する状態で弁室3内に突出す
る筒状の流下ガイド筒部5が一体形成されているととも
に、弁ケースAのうち、弁室3を形成する側壁部6の少
なくとも一部の外側面6aが、側壁部6の水平断面形状
(横断面形状)が略Dの字形状となるように、壁面等の
偏平状の取付け面Wに沿って当て付け可能な扁平又は略
扁平状の当付け部に形成され、この当付け部6aに対応
する側壁部6の少なくとも一部の内側面6bも、当付け
部6aと平行な扁平又はほぼ扁平状に形成され、更に、
流下ガイド筒部5のうち、側壁部6の扁平状内側面6b
に相対向する周壁部分5aも、流下ガイド筒部5の水平
断面形状(横断面形状)が略Dの字形状となるように、
扁平状内側面6bと平行な扁平又はほぼ扁平状に形成さ
れている。
【0031】前記弁ケースAのうち、弁室3を形成する
側壁部6には、流下ガイド筒部5の少なくとも下端開口
部5bの外周を覆い包む状態で側壁部6の扁平状内側面
6bに接当可能な合成樹脂製の一つの弁体7が、それの
上部を支点として左右方向に揺動開閉自在に垂設され、
弁体7が自重で垂下したとき、それの合せ面7cが側壁
部6の扁平状内側面6bに密封又は略密封状態で当接
し、かつ、上部内周縁7aが流下ガイド筒部5の外周面
に摺接又は近接した閉止姿勢となるように構成されてい
る。
【0032】前記弁体7の揺動支点部8が、弁室3に臨
む天井壁部4と流下ガイド筒部5の下端開口部5bとの
間の上下中間位置、詳しくは、天井壁部4の近傍に配置
されているとともに、この揺動支点部8は、弁体7の外
側面の揺動支点相当位置に突設された左右一対の揺動支
点ピン8Aと、各揺動支点ピン8Aを左右方向に揺動自
在に吊下げ掛止するべく、弁室3に臨む左右の側壁部6
の揺動支点相当位置に形成された掛止溝8Bとから構成
されており、更に、前記揺動支点ピン8Aは、自重で垂
下した弁体7の合せ面7cと側壁部6の扁平状内側面6
bとが密封又は略密封状態で当接するように、揺動軸芯
方向視において弁体7の重心位置を通る鉛直線上又はそ
の近傍に配置されている。
【0033】前記弁ケースAは、掛止溝8Bの上端縁を
水平方向に横切る位置で上下に二分割された分割弁ケー
ス体A1,A2から構成されているとともに、両分割弁
ケース体A1,A2の接合部である分割端面には、上下
方向から嵌合する嵌合連結部9a,9bが形成され、こ
の両分割弁ケース体A1,A2の嵌合連結部9a,9b
は、弁体7の揺動支点ピン8Aを掛止溝8Bに掛止させ
た状態で超音波による融着手段や接着剤による接着手段
等によって一体的に固着されている。
【0034】前記上部分割弁ケース体A1には、流下ガ
イド筒部5よりも大径な上側接続口部1が一体形成され
ているとともに、この上側接続口部1内の奥部に位置す
る天井壁部4の環状段部4aが、上側接続口部1に挿入
接続される上流側配管P1と上下方向から接当する差込
み長さ規制用の当り部に構成されている。
【0035】前記下部分割弁ケース体1Bには、上側接
続口部1と同径の下側接続口部2が一体形成されている
とともに、この下側接続口部2内の奥部には、これに挿
入接続される下流側配管P2と上下方向から接当する差
込み長さ規制用の当り部2aが形成されている。
【0036】前記上部分割弁ケース体A1の接合部であ
る分割端面には、下部分割弁ケース体A2に固着したと
き、掛止溝8Bに掛止された弁体7の揺動支点ピン8A
の上方への移動を規制する規制部10が形成されてい
る。
【0037】そのため、流下ガイド筒部5から弁室3側
に流出する排水が閉止姿勢にある弁体7の内面に衝突し
た際、その時の衝撃で弁体7が上下方向に動くことを規
制することができ、弁体7を確実、スムースに開閉揺動
させることができる。
【0038】前記弁体7の上半部が半円筒状に形成され
ているとともに、それに連続する下半部には、側壁部6
の扁平状内側面6bに当接した閉止姿勢にあるとき、揺
動支点ピン8Aの揺動軸芯方向視で傾斜姿勢の流体受け
面7bが形成されている。
【0039】前記流下ガイド筒部5の外周面の下端部
は、弁体7が自重で垂下した閉止姿勢にあるとき、弁体
7の上部内周縁7aが流下ガイド筒部5の外周面に摺接
又は近接するように、弁体7の上部内周縁7aに沿う曲
面に形成されている。
【0040】そして、前記弁室3に臨む左右の側壁部6
に形成された掛止溝8Bに、流下ガイド筒部5の少なく
とも下端開口部5bの外周を覆い包む状態で側壁部6の
扁平状内側面6bに当接可能な一つの弁体7の揺動支点
ピン8Aを掛止させるだけでありながら、これら弁体7
が自重で垂下したときには、側壁部6の扁平状内側面6
bに対して接当領域の全域で密着状態に当接し、かつ、
上部内周縁7aが流下ガイド筒部5の下端部側の外周面
に摺接又は近接して、流下ガイド筒部5の少なくとも下
端開口部5bの外周をほぼ密封する閉止姿勢となるか
ら、下側接続口部2を通して弁室3内に侵入してくる悪
臭や害虫が、流下ガイド筒部5を通して上側接続口部1
側に侵入することを抑制することができるのである。
【0041】記弁体7の揺動支点部8には、側壁部6の
扁平状内側面6bに向って移動付勢するための摺動ガイ
ド手段11が設けられているとともに、この摺動ガイド
手段11は、側壁部6の扁平状内側面6b側が最も低く
なる傾斜姿勢で形成された掛止溝8Bの掛止面8bから
構成されていて、弁体7が側壁部6の扁平状内側面6b
側に向って自重で滑動するように構成されている。
【0042】前記弁体7の内側面の揺動支点相当位置に
は、流下ガイド筒部5の外側面に点接触又は接触面積の
少ない状態で接当する半球状又は略半球状の摺接突起1
7が一体的に突出形成されているとともに、揺動支点ピ
ン8Aの基端部には、側壁部6の扁平状内側面6bとの
接触面積が減少する略C の字状の摺接ガイド突起18が
形成されている。
【0043】〔第2実施形態〕上述の第1実施例では、
弁室3を形成する側壁部6に、流下ガイド筒部5の少な
くとも下端開口部5bの外周を覆い包む状態で側壁部6
の扁平状内側面6bに接当可能な一つの弁体7を、上部
を支点として左右方向に揺動開閉自在に垂設したが、図
6に示すように、流下ガイド筒部5の外周面の両側部
に、流下ガイド筒部5の少なくとも下端開口部5aの外
周を覆い包む状態で側壁部6の扁平状内側面6bに接当
可能な一つの弁体7を、上部を支点として左右方向に揺
動開閉自在に垂設してもよい。
【0044】即ち、弁体7の内側面の揺動支点相当位置
に左右一対の揺動支点ピン8Aを突設するとともに、流
下ガイド筒部5の外周面の揺動支点相当位置に、揺動支
点ピン8Aを左右方向に揺動開閉自在に吊下げ掛止する
掛止溝8Bを形成して実施してもよい。
【0045】また、前記揺動支点ピン8Aは、自重で垂
下した弁体7の合せ面7cと側壁部6の扁平状内側面6
bとが密封又は略密封状態で当接するように、揺動軸芯
方向視において弁体7の重心位置を通る鉛直線上又はそ
の近傍に配置されている。尚、その他の構成は、第1実
施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇
所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説
明は省略する。
【0046】〔第3実施形態〕図7は、前記弁体7の外
側面で、かつ、揺動支点部8から少なくとも水平方向に
離れた部位に、弁体7の閉じ方向への揺動付勢力を調節
する重さ調節手段Bを設けた別実施形態の逆止弁を示
し、この重さ調節手段Bは、弁体7の外側面で、かつ、
揺動支点部8から水平方向と下方とに離れた部位に一体
形成されたポケット構成部12と、該ポケット構成部1
2内に脱着自在に収納される薄い金属板製の調整錘13
とから構成されている。
【0047】尚、前記ポケット構成部12に代えて、調
整錘13を脱着自在に係合保持する係合支持部を弁体7
の外側面に一体形成して実施してもよい。尚、その他の
構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるか
ら、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を
付記してそれの説明は省略する。
【0048】〔第4実施形態〕図8は、弁ケースAの上
部分割弁ケース体A1の上部に、多数の排水用スリット
15aを形成してある蓋体15を脱着自在に載置支持す
る大径の筒状受け部16を連設して、逆止弁の一例であ
る床排水用トラップを構成したものである。尚、その他
の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるか
ら、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を
付記してそれの説明は省略する。
【0049】〔その他の実施形態〕 (1)上述の各実施形態では、前記弁体7の揺動支点部
8を、弁室3に臨む天井壁部4又はその近傍に配置した
が、弁室3に臨む天井壁部4と流下ガイド筒部5の下端
部との間の上下中間位置に配置して実施してもよい。要
するに、前記弁体7の揺動支点部8は、流下ガイド筒部
5の下端開口部5bよりも上方位置に配設することが望
ましい。
【0050】(2)上述の各実施形態では、弁体7に揺
動支点ピン8Aを突設し、弁室3に臨む側壁部6又は流
下ガイド筒部5の外周面に、揺動支点ピン8Aを掛止す
る掛止溝8Bを形成したが、これとは逆に、弁室3に臨
む側壁部6又は流下ガイド筒部5の外周面に揺動支点ピ
ン8Aを突設し、弁体7に、揺動支点ピン8Aを掛止す
る掛止溝8Bを形成して実施してもよい。
【0051】(3)上述の各実施形態では、弁室3に臨
む側壁部6の内側面又は流下ガイド筒部5の外周面に、
一つの弁体7を揺動開閉自在に垂設したが、この弁体7
を、弁室3に臨む側壁部6の内側面と流下ガイド筒部5
の外周面とに亘って揺動開閉自在に垂設してもよい。
【0052】(4)上述の第1実施形態では、前記掛止
溝8Bの掛止面8bを、側壁部6の扁平状内側面6b側
が最も低くなる傾斜姿勢で形成して、弁体4が側壁部6
の扁平状内側面6b側に向って自重で滑動するように構
成したが、摺動ガイド手段Bとしては、弁体7を側壁部
6の扁平状内側面6b側に向ってスプリング等の弾性付
勢力で移動付勢するものであってもよい。
【0053】(5)上述の各実施形態では、前記弁ケー
スAを、掛止溝8Bを水平方向に横切る位置で上下に二
分割された分割弁ケース体A1,A2から構成したが、
この弁ケースAを、掛止溝8Bを縦断する状態で左右に
二分割された分割弁ケース体から構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逆止弁の第1実施形態を示す全体の分
解斜視図
【図2】(イ)弁体が閉じ姿勢にあるときの縦断面側面
図 (ロ)弁体が開き姿勢にあるときの縦断面側面図
【図3】弁体が閉じ姿勢にあるときの縦断面正面図
【図4】弁体が閉じ姿勢にあるときの横断平面図
【図5】弁体の揺動支点部の拡大断面側面図
【図6】本発明の逆止弁の第2実施形態を示す縦断面正
面図
【図7】本発明の逆止弁の第3実施形態を示す縦断面側
面図
【図8】本発明の逆止弁の第4実施形態を示す分解斜視
【図9】従来の逆止弁を示す縦断面正面図
【図10】他の従来の逆止弁を示す縦断面正面図
【符号の説明】
A 弁ケース A1 上部分割弁ケース体 A2 下部分割弁ケース体 B 重さ調節手段 1 上側接続口部 2 下側接続口部 3 弁室 4 天井壁部 5 下流ガイド筒部 6 側壁部 6a 外側面(当付け部) 6b 偏平状内側面 7 弁体 7a 上部内周縁 7b 合せ面 8 揺動支点部 8A 揺動支点ピン 8B 掛止溝 8b 掛止面 10 規制部 11 摺動ガイド手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に開口する両配管用接続口部と、それ
    らに連通する弁室とを備えた弁ケースのうち、弁室を形
    成する側壁部の少なくとも一部の外側面を、壁面等の偏
    平状の取付け面に沿って当て付け可能な扁平又は略扁平
    状の当付け部に形成し、この当付け部に対応する側壁部
    の少なくとも一部の内側面を扁平又はほぼ扁平状に形成
    するとともに、弁室の天井壁部に、上側接続口部に連通
    する状態で弁室内に突出する流下ガイド筒部を形成し、
    この流下ガイド筒部又は弁室に臨む側壁部若しくはこれ
    ら両者に亘って、流下ガイド筒部の少なくとも下端開口
    部の外周を覆い包む状態で側壁部の扁平状内側面に接当
    可能な一つの弁体を、上部を支点として左右方向に揺動
    開閉自在に垂設して、弁体が自重で垂下したとき、弁体
    の合せ面が側壁部の扁平状内側面に密封又は略密封状態
    で当接し、かつ、弁体の上部内周縁が流下ガイド筒部の
    外周面に摺接又は近接した閉止姿勢となるように構成さ
    れている逆止弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体の揺動支点部が、流下ガイド筒
    部の下端開口部よりも上方に配置されている請求項1記
    載の逆止弁。
  3. 【請求項3】 前記弁体の揺動支点部が、弁体の外側面
    の揺動支点相当位置に突設された一対の揺動支点ピン
    と、各揺動支点ピンを揺動自在に吊下げ掛止するべく、
    弁室の側壁部の揺動支点相当位置に形成された掛止溝と
    から構成されているとともに、前記筒状ケースが、掛止
    溝を横切る位置で上下に二分割された分割弁ケース体か
    ら構成され、前記弁体の揺動支点ピンを掛止溝に掛止さ
    せた状態で両分割弁ケース体が固着されている請求項1
    又は請求項2記載の逆止弁。
  4. 【請求項4】 前記弁体の外側面には重さ調節手段が設
    けられている請求項1、2又は3記載の逆止弁。
  5. 【請求項5】 前記弁体の揺動支点部には、側壁部の扁
    平状内側面に向って移動付勢するための摺動ガイド手段
    が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    逆止弁。
  6. 【請求項6】 前記摺動ガイド手段が、側壁部の扁平状
    内側面側が最も低くなる傾斜姿勢で形成された掛止溝の
    掛止面から構成されていて、弁体が側壁部の扁平状内側
    面側に向って自重で滑動するように構成されている請求
    項5記載の逆止弁。
  7. 【請求項7】 前記上部分割弁ケース体の接合部には、
    下部分割弁ケース体に固着したとき、掛止溝に掛止され
    た弁体の揺動支点ピンの上方への移動を規制する規制部
    が形成されている請求項3記載の逆止弁。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007301246A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Koken Ltd 内視鏡洗滌装置
JP2010530484A (ja) * 2007-05-03 2010-09-09 ジョンスン キム 下水道管路逆流防止装置
CN103603418A (zh) * 2013-11-14 2014-02-26 陈朋海 下水管自动防臭装置
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CN106594330A (zh) * 2016-12-28 2017-04-26 江苏特思克阀门制造有限公司 一种旋启式止回阀

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