JP2003206648A - 木造家屋における免震装置 - Google Patents

木造家屋における免震装置

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JP2003206648A
JP2003206648A JP2002004451A JP2002004451A JP2003206648A JP 2003206648 A JP2003206648 A JP 2003206648A JP 2002004451 A JP2002004451 A JP 2002004451A JP 2002004451 A JP2002004451 A JP 2002004451A JP 2003206648 A JP2003206648 A JP 2003206648A
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foundation
coil spring
seismic isolation
slider
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JP2002004451A
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Yoshio Suzuki
義男 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基礎の上面に木材の土台を載架して、その土台
上に軸組みして構築する木造家屋において、それの免震
構造を、製作・組み立て易い機構をもって構成でき、か
つ、家屋の構造体を基礎上の所定の状態位置に安定して
保持させるのが適確に行われるようにする。 【解決手段】敷設した基礎の上面に、鉄材により束柱状
に形成して上端部に皿状の台盤を設けその台盤内にスチ
ールボールをボールベアリング状に装入したスライダ
を、独立基礎状に所定の位置に配位して固定装設し、そ
れらスライダの台盤の上面に、土台4を載架して、台盤
内に装入したスチールボールを介し水平な方向に自在に
スライドするよう支架し、この土台を基礎に対し、伸縮
するコイルバネを介して緊縛する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、敷設したコンクリ
ートの基礎の上に、木の角材よりなる土台を載架してア
ンカーボルトにより組み付け固定して、その土台上に木
材よりなる柱・桁を組み付け軸組みして構築する木造家
屋における免震装置についての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】木造家屋における免震手段には、従来か
ら種々の手段が提案されている。これらは、基礎を多数
の独立基礎に分け、その独立基礎の各々に免震構造体を
組み込む手段か、基礎を一定に連続する布基礎とし、そ
の基礎の上面と土台の上面との間に免震構造体を組み込
む手段があり、この後者の手段には、本発明の出願人が
提起している特開2001−55843号の手段があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従前の木造家屋におけ
る免震装置には、基礎を多数の独立基礎に分け、それの
免震構造体を組み込む手段にあっては、基礎の敷設・施
工が面倒になり、コスト高になる問題がある。
【0004】また、布基礎の上面と、その上に構築する
土台の下面との間に、免震構造体を組み込む手段にあっ
ては、免震構造体を独立したものとして、予め製作し
て、家屋の構造体の垂直方向の荷重が集中する構造体の
各柱の下方に位置する土台の下面に位置する部位に、配
置し得るようになるが、免震構造体を、垂直な方向の荷
重と水平な方向の荷重とを弾性的に支承し得るようにゴ
ム材等で構成するのに、コストが高くなる問題があり、
また、土台を布基礎の上面に固定緊縛するアンカーボル
トが取り除かれることで、家屋の構造体の全体が、それ
のベースとなる土台ごと免震構造体の上面からずり落ち
るようになる問題がある。
【0005】また、特開2001−55843号の手段
は布基礎の上面に免震構造体を介して載架する土台を、
布基礎に緊縛固定するのに、軸部の途中にユニバーサル
ジョイントを具備せしめた特殊なアンカーボルトにより
行うようにした手段であるが、免震構造体の製作組み立
てがむずかしくコスト高になる問題が残り、かつ、免震
構造体による家屋の構造体の支承を、一定の状態位置に
保持させるのがむずかしく、僅かな衝激によって家屋の
構造体が揺動するようになる問題がでてくる。
【0006】本発明は、従来手段に生じているこれら
の、問題を解消せしめるためになされたものであって、
基礎の上面に木材の土台を載架して、その土台上に軸組
みして構築する木造家屋において、それの免震構造を、
製作・組み立て易い機構をもって構成でき、かつ、家屋
の構造体を基礎上の所定の状態位置に安定して保持させ
るのが適確に行われるようにする新たな手段を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、上述の目的を達成するための手段として、敷設した
基礎の上面に、鉄材により束柱状に形成して上端部に皿
状の台盤を設けその台盤内にスチールボールをボールベ
アリング状に装入したスライダを、独立基礎状に所定の
位置に配位して固定装設し、それらスライダの台盤の上
面に、木の角材により枠組みして組み立てる土台を載架
して、その台盤内に装入したスチールボールを介し水平
な方向に自在にスライドするよう支架し、この土台を基
礎に対し、伸縮するコイルバネを介して緊縛し、このコ
イルバネとスライダとにより地震による基礎の揺れを吸
収せしめることを特徴とする木造家屋における免震装置
を提起するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による木造家屋の免震装置
は、家屋を構築する敷地内に敷設する基礎と、その基礎
の上面とその上に載架する土台の下面との間に組み込む
免震構造体とで構成する。その基礎1は独立基礎でもよ
いがなるべくは図1および図2に示しているようにコン
クリートを打ち込んで成形する布基礎とする。
【0009】そして、この布基礎とした基礎1の上面に
は、図3にあるように、鉄材により束柱状に形成したス
ライダ2を、図1にあるように、通常の独立基礎を用い
て木造家屋を構築する場合に、その独立基礎を配置する
部位に対応するよう配位して布基礎とした基礎1に固定
して装設する。基礎1を独立基礎としたときは、各独立
基礎の上にスライダ2を固定装設する。
【0010】これら束柱状のスライダ2は、鉄材によ
り、例えば、図3・図4にに示している如く、直径が約
60ミリで高さが約250ミリ程度の円柱状の本体20
を形成し、これの上端側と下端側とに、厚さ5ミリ程度
の鉄板よりなる角板状の底板21と天板22とを、適宜
の形状の補強リブ23を介して熔接により一体に取り付
け、その天板22の上面に、底板をステンレスの鋼板2
4とした深さが略10ミリ程度の浅い皿状の台盤2aを
一体に連結させて装設し、その台盤2aの内腔にステン
レスのスチールボール3…を、ボールベアリング状に転
動自在に装入することで構成し、このスライダ2を基礎
1の上面に据え付け敷設して、そのスライダ2の上端側
の台盤2aの上面に土台4を載架したときに、その土台
4を台盤2a内に装入するスチールボール3…により水
平な方向にスライド自在に支承するようにする。
【0011】このスライダ2の上端側に設ける皿状の台
盤2a内に装入するスチールボール3…は、例えば、ス
テンレスの鋼板24とした台盤2aの底板に、凹溝を所
定の配列パターンに従って形設し、これにスチールボー
ル3の底面側を嵌合させることで、ボールベアリング状
に自在に転動するようにしてよいが、図3に示している
例の如く、台盤2aの内側に、スチールボール3より小
径とした丸棒の鋼材により環状に成形したリング25を
形成して、それをメッキ液へのドブ漬けなどにより防錆
処理を施して装設しておき、このリング25の内周側に
スチールボール3…を装入するときは、台盤2aの底板
とするステンレスの鋼板24には凹溝を設けずに、か
つ、所定のパターンに配列させることなくランダムにス
チールボール3を投入するようにしてよい。
【0012】この束柱状のスライダ2を基礎1の上面に
対して固定装着する手段は、スライダ2の底板26の下
面に、木材またはコンクリート材または鉄材よりなる座
板26を連結ボルト27により一体に連結し、この座板
26の周縁部に予め形設しておく透孔28に挿通したコ
ンクリートビス29を、基礎1に打ち込むことで行う
が、このとき、スライダ2の底板21と座板26との間
に、数ミリの厚さの鋼板よりなる調整シート210を適
宜枚数装入することで、基礎1の上面の凹凸によるスラ
イダ2の台盤2a上面の高さ位置の変化を調整し、その
高さ位置が均一なレベルに揃うようにする。
【0013】そして、木材の角材で構成して布基礎とし
た基礎1の上面に載架して組み付ける土台4は、この基
礎1上に配設した束状のスライダ2の上面に載架するよ
うにする。
【0014】この木材よりなる土台4は、それを構成す
る木の角材を、図5にあるように、一体に連結して平た
い剛体枠を組み立てるように枠組みして、スライダ2の
上面に載架し、そのスライダ2の上面の皿状の台盤2a
内に装入するスチールボール3により一体の剛体枠とし
て水平な方向に動くようにする。
【0015】このとき、土台4の下面の、スライダ2の
上面に設けた台盤2a内のスチールボール3と接触する
部位には、そのスチールボール3の転動を円滑なものと
するために、図6にあるように、ステンレスの鋼板40
を設けておく。
【0016】また、土台4が一体の剛体枠としてスライ
ダ2上面のスチールボール3により水平な方向にスライ
ドすることから、この土台3のスライダ2上面のスチー
ルボール3に当接していく部位は、図6にあるように、
その土台4の上に組み付けていく柱5の巾よりも拡巾さ
せた拡巾部4aに形成しておき、この拡巾部4aの下面
にコンパネ合板41を貼り、それの下面に前述したステ
ンレスチールの鋼板40を重合して、このステンレスの
鋼板40の下面がスライダ2上面の台盤2a内に装入し
たスチールボール3…に対し接触するようにし、これに
より、そのスチールボール3による水平な方向の土台4
のスライドが適確に行われ、かつ、水平な方向に土台4
がスライドしたときの、支台となるスライダ2から外れ
ないで支承される許容範囲を拡張させるようにする。
【0017】スライダ2の上面にスチールボール3…を
介して支承させる土台4は、図7にあるように、H型鋼
6を、それの左右の側板6a・6bが上板および下板と
なる横向きの姿勢として、それの上板(側板6a)が土
台4の下面に重合する状態に土台4に組み付け、そのH
型鋼6の下板(側板6b)の下面でスライダ2と対応さ
せる部位に、前述のステンレス鋼板40を熔接または鋲
打ちにより接合して、そのステンレス鋼板40の下面
を、スライダ2の上面にスチールボール3…を介して支
承させるようにする場合がある。
【0018】この場合においては、H型鋼6は、それの
上板および下板とする左右の側板6a・6bの高さが、
土台4の拡巾部4aの巾に対応する寸法のものを選択す
るか、土台4の拡巾部4aの下面に接合する部位に、熔
接により鉄板6cを継ぎ足して対応する拡巾部6Bに形
成しておく。
【0019】このように土台4下面にH型鋼6を組み付
ける場合には、そのH型鋼6は、図8にあるように角材
を台枠状に枠組みする土台4に対応する形状・パターン
に枠組みして架台枠6Aに組み立てるようにし、この架
台枠6Aを組み立てながら、または組み立てた状態で、
基礎1の上面に配設した束状のスライダ2…の上面に載
架し、その上面に土台4を、枠組みして、または枠組み
しながら図9にあるように載置し、H型鋼6に予め熔接
して一体に装設しておくボルト60によりH型鋼6に一
体的に組み付けるようにし、これにより、土台4がそれ
の下面に組み付けた鉄骨の架台枠6Aと連結して一体の
剛体枠となって、スライダ2の上面にスチールボール3
を介して水平な方向に動くように支承されるようにす
る。
【0020】そして、このように基礎1の上面に配設し
たスライダ2…の上に載架した土台4には、それと基礎
1の上面との間に、コイルバネ7を張架して土台4を基
礎1に向け牽引し、このバネ7のバネ圧により土台4を
基礎1の上面に緊縛して固定するようにする。
【0021】この土台4と基礎1との間に張設するコイ
ルバネ7は、土台4の下面側でスライダ2とスライダ2
との間に位置する適宜位置に、土台4を基礎1に対し弾
性的に緊縛するように設けるが、基礎1上に従前の独立
基礎のように配設するスライダ2…の全ての中間位置に
装設する必要はなく、図1に示しているように、枠組み
して配設してあるスライダ2上に、水平な方向に自在に
スライドするよう載架した土台4を支承するのに主要な
位置を占める位置にだけ設けるようにしてよい。
【0022】そして、この土台4と基礎1との間に設け
るコイルバネ7は、図10にあるように、太いバネ鋼の
線材を大径に巻いて緊縛位置の中心部位に位置させるメ
インのコイルバネ7aと、少し細いバネ鋼の線材を小径
に巻いて前記メインのコイルバネ7aの周囲を取り囲む
よう環状に並列させてサテライト状に配置する複数のサ
ブのコイルバネ7bとを組み合わせて構成し、かつ、こ
れらコイルバネ7a・7bは、メッキ液へのドブ漬けな
どにより防錆処理を施しておく。
【0023】そして、このメインおよびサブのコイルバ
ネ7a・7bは、メインのコイルバネ7aにあっては、
コンクリートビス70により基礎1の上面に止着する鉄
板よりなる取付座板71の中央部位に設けた係止金具7
2に下端側を係着し、上端側を土台4に形設しておくボ
ルト挿通穴に貫通して土台4にナットにより締着するア
ンカーボルト73の下端側に設けておく係止金具74に
係着しておいて、取付座板71を基礎1の上面に止着
し、アンカーボルト73の上端部を土台4の上面に締着
することで、土台4と基礎1との間に張設するように
し、また、サテライト状に前記メインのコイルバネ7a
の周囲に配設するサブのコイルバネ7bにあっては、基
礎1の上面に止着する前述の取付座板71の周縁部位
に、前述の係止金具72を取り囲むサテライト状に配位
して、熔接により装設せる係止金具75に各下端側を係
止し、上端側を、土台4の下面側にビス76により止着
する鉄板よりなる取付座板77の周縁部位に環状に配列
して、装設しておく係止金具78に係止することで、土
台4と基礎1とを緊縛するように装設する。
【0024】このとき、メインおよびサブのコイルバネ
7a・7bは、取付座板71および取付座板77を、土
台4の下面側および基礎1の上面側に止着する前に、メ
インのコイルバネ7aの下端側を取付座板71の中央部
に設けた係止金具72に係着し、上端側を取付座板77
の中央部位に開設しておく透孔に嵌挿したアンカーボル
ト73の下端部に設けた係止金具74に連結係着してお
き、また、複数本のサブのコイルバネ7bの各々の上下
の端部を、取付座板71・77に設けておく係止金具7
4・78にそれぞれ係止しておくことで、取付座板71
と取付座板77とに組み付けた状態としておき、このセ
ットされた状態のメインおよびサブのコイルバネ7a・
7bを、土台4の下面側のスライダ2とスライダ2との
中間の所定の取付位置に運び、その位置において、下方
の取付座板71をコンクリートビス70により基礎1の
上面に止着し、上方の取付座板77を、土台4の下面に
コンパネ合板41を介して当接し、ビス76により土台
4に止着し、メインのコイルバネ7aの上端側に連結す
るアンカーボルト73を、予め土台4に開設しておくボ
ルト挿通孔に嵌挿して、それの上端側を土台4の上面に
ワッシャーを介してナットにより締着することで、この
コイルバネ7aの装着が行われるようにすることが、組
付工事を簡略にするうえにおいて有効である。
【0025】また、このとき、サテライト状に配設する
複数本のサブのコイルバネ7bは、それの長さを、土台
4および基礎1の上面にそれぞれ止着された状態の取付
座板71・77に設けた係止金具75と係止金具78と
の距離よりも僅かに短い長さに設定しておいて、土台4
の下面側に取付座板77を当接してときに、その取付座
板77が土台4の下面側に対し少し浮き勝手となるよう
にしておくことで、その取付座板77をビス76により
土台4に締着していくことにより、これらサブのコイル
バネ7bがピンと張った状態として装設されるようにし
ておくことも有効である。
【0026】また、メインのコイルバネ7aは、アンカ
ーボルト73を土台4の上面にナットにより締着してい
くことで、張った状態となるようにしておく。
【0027】そしてまた、メインのコイルバネ7aを中
心としてそれの周囲をサテライト状に取り囲むように設
けるこれらサブのコイルバネ7bは、それらの下端側を
係止する係止金具75を、メインのコイルバネ7aの下
端に対し近い距離をもって環状に並列するよう配設し、
上端側を係止する係止金具78を、メインのコイルバネ
7aの上端に対し少し離れた距離をもって環状に並列す
るように配設しておくことで、垂直な方向に対し所定の
角度で傾斜した状態に張設し、これにより、土台4が水
平な方向にスライドしたときに、これらサブのコイルバ
ネ7bが、メインのコイルバネ7aを中心とする旧の位
置に引き戻す方向に働くようにする。
【0028】このコイルバネ7の組み付けは、土台4の
下面側にH型鋼6よりなる鉄骨の架台枠6Aを一体的に
組み付ける場合にあっても同様に行ってよいが、この場
合にあっては、鉄板よりなる取付座板77を、H型鋼6
により枠組みした架台枠6Aの下面側に、ビスまたは熔
接によりダイレクトに取り付けるようにしてよい。
【0029】また、メインのコイルバネ7aの上端側に
連結させるアンカーボルト73は、H型鋼6および土台
4を貫通させて、上端部を土台4の上面に締着するよう
にしてよいが、架台枠6Aがボルト60により土台4に
一体に連結させてあることから、このアンカーボルト7
3は、架台枠6Aを構成するH型鋼6の下板62にナッ
トを介し締結するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による木造
家屋における免震装置は、コンクリートの打ち込みによ
り敷設した基礎の上面に、束柱状に形成して上端側に設
けた皿状の台盤内にスチールボールを装入したスライダ
を配設し、これに、枠組みした土台を載架してスチール
ボールにより水平な方向にスライド自在に支承させ、こ
の土台と基礎との間に伸縮するコイルバネを張設して、
土台を基礎に緊縛固定することで構成するようにしてい
るのだから、地震により基礎が揺れたときに、それをス
ライダとコイルバネとにより吸収し得るようになり、免
震構造体に、ゴム材を積層した特殊な構造のものを作る
必要がなく既存のコイルバネを利用できるので、免震装
置を製作し易い簡略な構成で得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明手段の免震装置に用いる布基礎の平面図
である。
【図2】同上の布基礎の縦断正面図である。
【図3】同上免震装置のスライダの斜視図である。
【図4】同上のスライダの一部破断した正面図である。
【図5】同上免震装置の土台の平面図である。
【図6】同上免震装置の布基礎の上面に配設したスライ
ダおよびそれに支承させた土台の要部の一部破断した正
面図である。
【図7】同上の土台の別の実施例の要部の一部破断した
正面図である。
【図8】同上の別の実施例における鉄骨の架台枠の底面
図である。
【図9】同上の実施例の要部の一部破断した正面図であ
る。
【図10】同上免震装置のコイルバネの一部破断した正
面図である。
【符号の説明】
1…基礎、2…スライダ、2a…台盤、20…本体、2
1…底板、22…天板、23…補強リブ、24…ステン
レス鋼板、25…リング、26…底板、27…連結ボル
ト、28…透孔、29…コンクリートビズ、3…スチー
ルボール、4…土台、4a…拡巾部、40…ステンレス
の鋼板、41…コンパネ合板、5…柱、6…H型鋼、6
A…架台枠、6B…拡巾部、6a…上板(側板)、6b
…下板(側板)、6c…鉄板、61…上板、62…下
板、7…コイルバネ、7a…メインのコイルバネ、7b
…サブのコイルバネ、70…コンクリートビス、71…
取付座板、72…係止金具、73…アンカーボルト、7
4…係止金具(メインの上端)、75…係止金具(サ
ブ)、76…ビス、77…取付座板(上)、78…係止
金具(サブ)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 敷設した基礎1の上面に、鉄材により束
    柱状に形成して上端部に皿状の台盤2aを設けその台盤
    2a内にスチールボール3をボールベアリング状に装入
    したスライダ2を、独立基礎状に所定の位置に配位して
    固定装設し、それらスライダ2の台盤2aの上面に、木
    の角材により枠組みして組み立てる土台4を載架して、
    その台盤2a内に装入したスチールボール3を介し水平
    な方向に自在にスライドするよう支架し、この土台4を
    基礎1に対し、伸縮するコイルバネ7を介して緊縛し、
    このコイルバネ7とスライダ2とにより地震による基礎
    1の揺れを吸収せしめることを特徴とする木造家屋にお
    ける免震装置。
  2. 【請求項2】 スライダ2の上端側の皿状に形成した台
    盤2aの底板をステンレスの鋼板24とし、その台盤2
    a内の周縁部位に、その台盤2a内に装入するステンレ
    スのスチールボール3の周囲を取り囲むよう装設するリ
    ング25を、スチールボール3より小径の円柱状の丸棒
    の鋼材により環状に成形して装設することを特徴とする
    請求項1記載の木造家屋における免震装置。
  3. 【請求項3】 土台4の下面側に、横向きの姿勢とした
    H型鋼6を土台4に倣う形態に枠組みしてなる鉄骨の架
    台枠6Aを一体的に組み付け、その架台枠6Aの下面側
    により、基礎1の上面に配設したスライダ2の上端の台
    盤2aに支架し、この架台枠6の下面側と基礎1の上面
    側との間に土台4を基礎1に対し緊縛するコイルバネ7
    を張設することを特徴とする請求項1記載の木造家屋に
    おける免震装置。
  4. 【請求項4】 土台4を基礎1に対し緊縛するコイルバ
    ネ7を、大径に巻いて緊縛位置の中心に張設するメイン
    のコイルバネ7bと、小径に巻いてメインのコイルバネ
    7a周面を取り囲む位置に平面視において環状に並列さ
    せて張設する複数本のサブのコイルバネ7bとの組み合
    わせとしたことを特徴とする請求項1記載の木造家屋に
    おける免震装置。
  5. 【請求項5】 基礎1の上面に対しコンクリートビス7
    0により取り付ける取付座板71に、それの中心部位に
    は、メインのコイルバネ7aの下端側を係着する係止金
    具72を設け、周縁部位には、複数のサブのコイルバネ
    7bの各下端側を係止する複数の係止金具75を、前記
    係止金具72を取り囲むよう環状に配列させて設け、土
    台4の下面に対しビス76により取り付ける取付座板7
    7に、それの中心部位には、メインのコイルバネ7aの
    上端側に連結するアンカーボルト73の挿通穴を設け、
    周縁部位には、複数のサブのコイルバネ7bの各上端側
    を係止する複数の係止金具78を、前記挿通穴を取り囲
    むよう環状に配列させて設け、これら上下の取付座板7
    1・77間に、複数本のサブのコイルバネ7bを、それ
    の上下の両端部を係止金具75と係止金具78とに係止
    して組み付け、メインのコイルバネ7aを、それの上端
    側に連結するアンカーボルト73を挿通穴に挿通し、下
    端側を係止金具72に連結して組み付け、土台4の下面
    側でスライダ2とスライダ2との中間の適宜位置に取付
    座板77をビス76により止着し、これの下方における
    基礎1の上面に取付座板77をコンクリートビス70に
    より止着し、メインのコイルバネ7aの上端側に連結す
    るアンカーボルト73を、土台4に形設しておくボルト
    挿通孔に挿通して、それの上端側を土台4の上面にナッ
    トにより締着することにより、コイルバネ7を土台4と
    基礎1との間に張設することを特徴とする請求項1記載
    の木造家屋における免震装置。
  6. 【請求項6】 取付座板77に環状に配列させて設ける
    サブのコイルバネ7bの上端側を係止せしめる係止金具
    78を、取付座板71に環状に配列させて設ける係止金
    具75よりも、中心から離れた位置に設けて、係止金具
    75と係止金具78とに張設するサブのコイルバネ7b
    が、上方に向かうに従いメインのコイルバネ7aから離
    れる傾斜姿勢となるようにすることを特徴とする請求項
    4または請求項5記載の木造家屋における免震装置。
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