JP2003206526A - 地盤改良装置における固化材吐出装置 - Google Patents

地盤改良装置における固化材吐出装置

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JP2003206526A JP2002003198A JP2002003198A JP2003206526A JP 2003206526 A JP2003206526 A JP 2003206526A JP 2002003198 A JP2002003198 A JP 2002003198A JP 2002003198 A JP2002003198 A JP 2002003198A JP 2003206526 A JP2003206526 A JP 2003206526A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固化材を安定して且つ効率よく吐出できる固
化材吐出装置を提供する。 【解決手段】 固化材圧送管2に接続される固化材吐出
装置1のノズルチャンバー3は、上流側から加速用チャ
ンバー(加速領域)4と拡散用チャンバー(拡散領域)
5とを備え、その拡散用チャンバー5に偏平スリット状
の吐出口5aが形成される。拡散用チャンバー5内には
拡散プレート7が配置される。加速用チャンバー4の圧
縮空気導入口6から圧縮空気を導入してその加速用チャ
ンバー4内にて固化材を加圧,加速し、さらに拡散用チ
ャンバー5内にて幅広に拡散して、最終的に吐出口5a
から拡散,吐出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤改良装置にお
ける固化材吐出装置に関し、特に母機(ベースマシン)
となるバックホウ等の建設機械に支持された掘削,撹拌
用の撹拌装置に装着されて、掘削した土壌と撹拌,混合
するためにセメントや石灰等の粉粒体状もしくはスラリ
状(ミルク状)の固化材を地中に吐出する固化材吐出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の地盤改良装置における固化材吐
出技術として、例えば特公平8−6313号公報および
特許第2686920号公報に記載されたものが知られ
ている。
【0003】これらの従来の技術では、固化材圧送管の
先端にラッパ状もしくは漏斗状に広がる吐出口部を設
け、この吐出口部からセメント等の粉粒体状の固化材を
単独もしくは水や圧縮空気とともに放射状に拡散させな
がら吐出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
では、吐出口部から一方向に向けて固化材を吐出するだ
けであるため、土壌と固化材との撹拌混合度合いの均一
化が図れないだけでなく、上記吐出口部が土壌中に大き
く開口するかたちとなるため、理論上は吐出の瞬間に広
範囲にわたって固化材を拡散,噴射させることができる
ものの、実際には上記吐出口部に土圧抵抗が加わること
になるためにその吐出口部が土壌によって閉塞状態もし
くは目詰まりを起こしやすく、固化材の吐出効率ひいて
は土壌と固化材との撹拌混合品質もしくは地盤改良品質
の向上の上でなおも改善の余地を残している。
【0005】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたものであり、とりわけ撹拌装置に付設された固化材
吐出装置が土壌中にあっても効率よく固化材を吐出し
て、土壌と均一に撹拌,混合することができるようにし
た構造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、地盤の掘削,撹拌処理を行う撹拌装置に装着され、
その撹拌装置による土壌の掘削,撹拌処理と並行して土
壌中に粉粒体状もしくはスラリ状の固化材を吐出する固
化材吐出装置であって、固化材圧送管の先端に接続され
たノズルチャンバーと、このノズルチャンバーに形成さ
れて、固化材圧送管にて圧送されてきた固化材を吐出す
る偏平スリット状の吐出口と、上記吐出口の上流側にあ
って、固化材吐出方向を指向するように圧縮空気を導入
することで吐出すべき固化材の流速を高める加速領域
と、上記吐出口と加速領域の間にあって、加速された固
化材を吐出口の吐出幅全体に拡散させる拡散領域と、を
備えたことを特徴としている。
【0007】この場合において、加速および拡散効率向
上の上では、請求項2に記載のように、上記固化材圧送
管の断面積をS1、拡散領域の入口断面積をS2とした
とき、S1≧S2に設定して、固化材加速流に減圧およ
び減速をさせないようにすることが望ましい。
【0008】また、上記加速領域は、請求項3に記載の
ように、偏平状の加速用チャンバー内に円錐体の一部を
カットした形状の拡散部材を設け、この拡散部材に沿わ
せるようにして固化材を拡散,吐出するようになってい
ることが望ましい。
【0009】さらに、吐出幅寸法が大きい場合には、請
求項3に記載の発明を前提として、請求項4に記載のよ
うに、一つの加速領域に対して複数の拡散領域を吐出幅
方向に並設することが拡散効率向上の上で望ましい。
【0010】したがって、請求項1〜4に記載の発明で
は、吐出口が偏平スリット状のものであってその開口面
積が小さいものの、固化材圧送管にてノズルチャンバー
内に圧送されてきた固化材は上流側の加速領域にて先ず
加速され、次いでその下流側の拡散領域にて吐出口の全
域に均一に広がるように拡散されて、最終的にはそのま
ま偏平スリット状の吐出口から拡散,吐出されることに
なる。
【0011】特に請求項2に記載のように、上記固化材
圧送管の断面積S1と拡散領域の入口断面積S2とをS
1≧S2の関係となるように設定してあると、固化材加
速流の減圧および減速が緩慢となり、固化材の拡散作用
と加圧,加速作用とがより良好に行われるようになる。
【0012】さらに、請求項3に記載のように、上記拡
散領域に円錐体の一部をカットした形状の拡散部材を設
け、この拡散部材に沿わせるようにして固化材を拡散,
吐出するようにすると、上記拡散領域での固化材の拡散
作用がきわめて良好に且つ安定して行われるようにな
る。
【0013】その上、請求項4に記載のように、一つの
加速領域に対して複数の拡散領域を吐出幅方向に並設し
てあると、吐出幅寸法が大きい場合であっても固化材の
拡散作用と加圧,加速作用とが一段と良好に行われて、
吐出口から固化材が均一に拡散吐出される。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかの記載を前提として、上記加速領域の上流側に
空気タンクを設けるとともに、この空気タンクから加速
領域への空気導入通路面積よりも空気タンクへの空気供
給路面積を大きく設定して、空気タンクに一時的に蓄え
た圧縮空気を加速領域に導入するようになっていること
を特徴としている。
【0015】したがって、この請求項5に記載の発明で
は、空気タンクは脈動等の防止のためのアキュームレー
タとして機能し、加速領域への圧縮空気の供給が安定化
することで、その圧縮空気による固化材の加圧,加速作
用が一段と安定化するようになる。
【0016】ここで、請求項6に記載のように、ノズル
チャンバーよりも上流側の固化材圧送管の一部が加速領
域を兼ねていてもよい。
【0017】請求項7に記載の発明は、地盤の掘削,撹
拌処理を行う撹拌装置に装着され、その撹拌装置による
土壌の掘削,撹拌処理と並行して土壌中に粉粒体状もし
くはスラリ状の固化材を吐出する固化材吐出装置であっ
て、固化材圧送管の先端に、その固化材圧送管によって
圧送されてきた固化材を偏平状に且つ広角に拡散噴射す
る噴射ノズルを設けるとともに、上記噴射ノズルよりも
上流側に、噴射すべき固化材の流速を高める加速領域を
設定したことを特徴とする。
【0018】より具体的には、上記加速領域は、請求項
8に記載のように固化材圧送方向を指向するように圧縮
空気を導入することで吐噴射すべき固化材の流速を高め
るようになっていることが望ましく、また、噴射ノズル
の先端には請求項9に記載のように固化材を広角に広げ
たい方向に沿ってスリット状の噴射口が形成されている
ことが望ましい。
【0019】さらに、複数の噴射ノズルが並設される場
合には、請求項10に記載のように、複数の噴射ノズル
がその上流側で単一の加速領域を共有していることが望
ましく、その上、請求項11に記載のように噴射ノズル
が着脱可能となっていることがノズル交換の容易性の上
で望ましい。
【0020】
【発明の効果】請求項1,6に記載の発明によれば、ノ
ズルチャンバーに形成された偏平スリット状の吐出口の
上流側に加速領域と拡散領域とが形成されているため、
土圧抵抗を受けたとしても吐出口が目詰まりしにくく、
土壌中にて固化材を効率良く、しかも安定して吐出する
ことが可能となる。
【0021】また、請求項2に記載の発明によれば、上
記固化材圧送管の断面積S1と拡散領域の入口断面積S
2とをS1≧S2の関係となるように設定してあるた
め、特に加速領域での固化材の加圧,加速作用とがより
良好に行われるようになる利点がある。
【0022】請求項3に記載の発明のよれば、上記拡散
領域では円錐体の一部をカットした形状の拡散部材を設
けて、この拡散部材に沿わせるようにして固化材を拡
散,吐出するようにしてあるため、上記拡散領域での固
化材の拡散作用がきわめて良好に且つ安定して行われる
利点がある。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、一つの加
速領域に対して複数の拡散領域を吐出幅方向に並設して
あるため、吐出幅寸法が大きい場合であっても固化材の
拡散作用と加圧,加速作用とが一段と良好に行われて、
吐出口から固化材が均一に拡散,吐出される利点があ
る。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、空気タン
クが実質的にアキュームレータとして機能して加速領域
への圧縮空気の供給が安定化することから、脈動等の発
生を未然に防止しつつ、その圧縮空気による固化材の加
圧,加速作用が一段と安定化する利点がある。
【0025】請求項7,8に記載の発明によれば、請求
項1〜6のノズルチャンバー方式に代えて広角拡散式の
噴射ノズルとしたため、土壌中にて固化材を効率良く且
つ安定して拡散噴射できるほか、固化材吐出装置の構造
を一段と簡素で且つコンパクトなものとすることがで
き、特に請求項9に記載の発明によれば、低吐出量のも
とでも固化材を偏平状に且つ広角に拡散噴射できる利点
がある。
【0026】請求項10に記載の発明によれば、単一の
加速領域を複数の噴射ノズルが共有していることによっ
て、ノズル数が増えたとしても固化材吐出装置の構造を
一段と簡素化でき、また請求項11に記載の発明によれ
ば、ノズルが消耗した場合にその交換をきわめて容易に
行える利点がある。
【0027】
【発明の実施の形態】図1の(A)〜(C)は本発明に
係る固化材吐出装置の第1の実施の形態を示している。
【0028】同図(A),(B)に示すように、固化材
吐出装置1は、例えば粉粒体状の固化材の圧送を目的と
した固化材圧送管2の先端に接続されたノズルチャンバ
ー3を中心として形成されている。このノズルチャンバ
ー3は、後述するように固化材圧送管2から供給されて
くる固化材の通路面積を一旦拡大化した上で下流側に向
かってその通路面積を絞るべく、上流側から下流側に向
かって先細り形状となる漏斗状もしくはテーパ筒状の加
速用チャンバー4と、この加速用チャンバー4の下流側
に接続されて上記加速された固化材の流れを幅広に拡散
させるべく略偏平矩形状をなす拡散用チャンバー5とを
備えていて、拡散用チャンバー5の下端には偏平スリッ
ト状に開口した吐出口5aが形成されている。そして、
上記加速用チャンバー4はその形状からして加速領域と
して、拡散用チャンバー5は拡散領域としての機能をそ
れぞれ有している。
【0029】ここで、上記固化材圧送管2の断面積をS
1、拡散用チャンバー5の入口断面積(加速用チャンバ
ー4の出口断面積)をS2としたとき、両者の関係がS
1≧S2となるように設定してある。
【0030】上記加速用チャンバー4の上面には複数の
圧縮空気導入口6が形成されていて、この圧縮空気導入
口6から加速用チャンバー4の内部に向けて圧縮空気を
導入もしくは噴射することにより、加速用チャンバー4
における固化材の加速効果ならびに拡散用チャンバー5
における固化材の拡散効果をそれぞれ助長するように設
定してある。
【0031】また、上記拡散用チャンバー5内には、拡
散部材として図2に示すように円錐体形状の一部をカッ
トした形状の所定曲率の拡散プレート7を配設してあ
る。この拡散プレート7は、拡散用チャンバー5の上流
側から下流側に向かってスカート状に広がりながらその
拡散用チャンバー5内における通路面積を下流側に向か
って漸次狭める機能を有している。
【0032】したがって、このように構成された固化材
吐出装置1によれば、固化材圧送管2を通して所定の圧
力をもって圧送されてきた固化材は、ノズルチャンバー
3内において加速,拡散された上で拡散用チャンバー5
の下端の偏平スリット状の吐出口5aからその吐出口W
全幅にわたって拡散,吐出される。
【0033】より詳しくは、固化材圧送管2からノズル
チャンバー3内に入った固化材は、加速用チャンバー4
自体の形状のほか圧縮空気導入口6からの圧縮空気力の
影響を受けて、その加速用チャンバー4の下流側に向か
って流れが収束されるようにして加速されるのと同時に
加圧される。こうして加速用チャンバー4内にて加圧,
加速された固化材の流れはそのまま幅広の拡散用チャン
バー5内に導入される。加速用チャンバー4内にて加
圧,加速された固化材の流れが拡散用チャンバー5内に
導入されると、固化材は拡散プレート7に衝突しながら
その拡散プレート7に沿って流れるために吐出口5aの
吐出幅W全幅にわたるように拡散され、同時に上記拡散
プレート7の存在のために拡散用チャンバー5内の下流
側に向かって漸次通路面積が狭められることにより一段
と加速され、最終的には偏平スリット状の吐出口5aか
ら均一に且つ勢い良く拡散,吐出されることになる。
【0034】このように本実施の形態の固化材吐出装置
1によれば、固化材がノズルチャンバー3内を通過する
過程で圧縮空気等を用いてその固化材を加圧,加速して
その運動エネルギーを高めておくことにより、土圧抵抗
等によって固化材の吐出が遮られることがなく、確実且
つ均一に固化材を拡散,吐出することができる。
【0035】図3,4には本発明に係る固化材吐出装置
の第2,第3の実施の形態をそれぞれ示す。なお、図1
に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一符号
を付してある。
【0036】図3に示す第2の実施の形態では、拡散用
チャンバー15の下端に形成される偏平スリット状の吐
出口16の吐出幅寸法Wが大きい場合に、その拡散用チ
ャンバー15内に図2に示すような拡散部材としての拡
散プレート7を二つ並べて設ける一方、単一の加速用チ
ャンバー4にて加圧,加速された固化材の流れを分岐用
チャンバー8にて分岐させて、その穴9をもってそれぞ
れ拡散プレート7の上流側に導くようにしたものであ
る。
【0037】また、図4に示す第3の実施の形態では、
拡散用チャンバー25の下端に形成される偏平スリット
状の吐出口26の吐出幅寸法Wが極端に大きい場合に、
その拡散用チャンバー25内に図2に示すような拡散部
材としての拡散プレート7を三つ並べて設ける一方、単
一の加速用チャンバー4にて加圧,加速された固化材の
流れを分岐用チャンバー18にて分岐させて、その穴1
9をもって各拡散プレート7の上流側に導くようにした
ものである。
【0038】これら第2,第3の実施の形態によれば、
図1のものと比べて吐出幅寸法Wが大幅に大きくなった
場合でも、その吐出口16または26の吐出幅Wの全域
にわたり固化材を均一に拡散,吐出することができる利
点がある。
【0039】図5の(A)〜(D)には本発明に係る固
化材吐出装置の第4の実施の形態を示す。なお、この第
4の実施の形態においても図1に示した第1の実施の形
態と共通する部分には同一符号を付してある。
【0040】この第4の実施の形態では、加速用チャン
バー4の上流側に所定容量の空気タンク10を設けてあ
り、圧縮空気供給口11から導入した圧縮空気を空気タ
ンク10内に一時的に蓄えた上で、圧縮空気導入口6か
ら加速用チャンバー4内に導入するようになっている。
そして、本実施の形態では、空気タンク10への圧縮空
気供給口11が一つで且つ加速用チャンバー4への圧縮
空気導入口6が複数個設けられているが、この圧縮空気
導入口6の総面積よりも圧縮空気供給口11の総面積の
方が大きくなるように設定してある。
【0041】したがって、本実施の形態によれば、加速
用チャンバー4には空気タンク10に一時的に蓄えられ
た圧縮空気が導入されることになるので、その加速用チ
ャンバー4への圧縮空気の供給が安定化し、脈動等の発
生を未然に防止しつつ、その圧縮空気による固化材の加
圧,加速作用と拡散作用が一段と安定化するようにな
る。
【0042】図6には本発明に係る固化材吐出装置の第
5の実施の形態を示す。
【0043】この第5の実施の形態の固化材吐出装置2
1では、図4に示した第3の実施の形態の固化材吐出装
置に図5と同様の空気タンク10を付加したものであ
り、図5と同様の作用効果が得られることになる。
【0044】図7〜10は、上記第5の実施の形態の固
化剤吐出装置21が適用される地盤改良装置の一例を示
している。
【0045】図7に示すように、建設機械であるバック
ホウ31を母機(ベースマシン)として、そのアーム3
2の先端に土壌の掘削,撹拌のためのチェーン駆動を基
本としたトレンチャー式撹拌装置(以下、単に撹拌装置
という)33を装着してある。
【0046】図8,9は上記撹拌装置33の詳細を示す
正面説明図および側面説明図であって、その撹拌装置3
3の主体となるフレーム34は、略角柱状の支柱部35
と、その支柱部35の上端に接合された左右一対のサイ
ドプレート36、およびそれら左右のサイドプレート3
6,36同士を接続しているトッププレート37と、こ
のトッププレート37に接合された二股状のクレビス3
8と、上記支柱部35の下端から斜めに延設された左右
各一対の補助アーム39,40とをもって構成されてい
て、図7に示したように上記フレーム34のクレビス3
8がバックホウ31のアーム32に着脱可能に接続され
る。
【0047】上記サイドプレート36,36同士の間に
は一対のブラケット41,42が立設されており、これ
らのブラケット41,42には駆動軸43と一体の駆動
輪としての駆動側チェーンスプロケット44がベアリン
グユニット45,46にて両持ち支持されるかたちで回
転可能に支持されている。一方のブラケット42の外側
には回転駆動手段として油圧モータ47が取り付けられ
ており、この油圧モータ47によって上記駆動側チェー
ンスプロケット44が回転駆動されるようになってい
る。なお、上記油圧モータ47としては正逆転駆動が可
能なものが採用されている。
【0048】また、フレーム34の下端において左右で
対をなす各補助アーム39,40同士の間には、互いに
平行にそれぞれに回転軸48が横架されている。各回転
軸48の中央部には従動輪としてのチェーンローラ49
が装着されているとともに、各回転軸48の両端部には
ガイドローラ50がそれぞれに装着されている。これら
のチェーンローラ49とガイドローラ50は個々に独立
して回転できる構成であってもよく、それらチェーンロ
ーラ49と左右一対のガイドローラ50,50とが同軸
一体のものとして構成されていてもよい。加えて、チェ
ーンローラ49は駆動側チェーンスプロケット44と異
なり後述するドライブチェーン51と噛み合う歯を有し
ていないものであるが、駆動側チェーンスプロケット4
4と同様の歯を有するチェーンスプロケットタイプのも
のでもよい。
【0049】そして、上記駆動側チェーンスプロケット
44とチェーンローラ49との間には単一かつエンドレ
スなドライブチェーン51が巻き掛けられていて、この
ドライブチェーン51は上記油圧モータ47の起動に応
じて周回駆動されるようになっているととに、上記ドラ
イブチェーン51の外周には所定のピッチで多数(例え
ば6枚〜12枚程度)の撹拌翼52が装着されている。
この撹拌翼52は、図10に示すように、幅寸法に比し
てその長さが十分に長い短冊平板状のもので、上記フレ
ーム34の下部では各撹拌翼52の両端部がガイドロー
ラ50に接触してこれらのガイドローラ50に案内され
るようになっている。また、各撹拌翼52の前面には例
えば四つの切削羽根53が突出形成されているととも
に、裏面側の両端部には突起部材54が一体に形成され
ている。
【0050】上記フレーム34のうち左右一対のサイド
プレート36,36同士の対向間隙内には、払拭手段と
して各撹拌翼52と同等の長さを有するワイヤブラシも
しくは櫛形状の払拭ブラシ55がドライブチェーン51
側に向けて一直線状に設けられていて、ドライブチェー
ン51の周回運動に応じて各撹拌翼52が払拭ブラシ5
5を通過する際にこれに接触してその撹拌翼52に付着
した泥や固化材等が払拭されるようになっている。
【0051】また、フレーム34の一部を形成する左右
一対のサイドプレート36,36の内側面には、定位置
固定式の略円弧状に湾曲成形された所定幅寸法の誘導リ
ング56がそれぞれに溶接固定されている。そして、各
誘導リング56の上半部外周面の位置および曲率半径は
ドライブチェーン51に固定された撹拌翼52の内周面
の周回移動軌跡と一致させてあり、したがって、ドライ
ブチェーン51とともに周回移動する各撹拌翼52はガ
イドローラ50のみならず誘導リング56によってもま
た案内されるようになっている。
【0052】上記フレーム34のうち支柱部35の下面
には一対のチェーンローラ49,49同士の間に位置す
るようにしてセメントや石灰等に代表される粉粒体状の
地盤改良用の固化材を吐出するための固化材吐出装置と
して図6に示した固化材吐出装置21が設けられてい
る。この固化材吐出装置27は、図6にも示すようにノ
ズルチャンバー3の一部である拡散用チャンバー25の
先端に形成された吐出口26が下方を指向するように設
定してある。
【0053】なお、上記フレーム34のうち支柱部35
の両側面にはドライブチェーン51の張り側および緩み
側にそれぞれ張力を付与するためのチェーンテンショナ
58,59が互いに連動するように配設されている。
【0054】ここで、図9のほか図11〜13に示すよ
うに、上記撹拌装置33のフレーム34の一部を形成し
ている中空角柱状もしくは角筒状の支柱部35は完全密
閉構造となっており、その支柱部35の内部は後述する
ように固化材吐出装置21側に供給すべき圧縮空気を一
時的に蓄えるレシーバータンク60としての機能を併せ
持っている。そして、図示しない空気圧力源からエア供
給管61(図8参照)を通して供給された圧縮空気は支
柱部35の側部に形成されたポート62を通してそのレ
シーバータンク60内に一旦導入された上、固化材吐出
装置21側に供給されることになる。また、図示しない
固化材供給源から固化材吐出装置21側へと固化材を圧
送するための固化材圧送管2は、その圧送管2自体が上
記支柱部35内を通過して支柱部35の底部から外部に
突出して、そのまま固化材吐出装置21側に接続される
ことになる。
【0055】したがって、このように構成された地盤改
良装置によれば、図7に示すように撹拌装置33がバッ
クホウ31のアーム32に支持されている状態で油圧モ
ータ47を起動させて、ドライブチェーン51を駆動側
チェーンスプロケット44とチェーンローラ49との間
で周回駆動させる。この時、ドライブチェーン51の外
周に装着されている各撹拌翼52はドライブチェーン5
1とともに周回移動し、特にフレーム34の下部側では
撹拌翼52が複数のガイドローラ50によって、またフ
レーム34の上部側では撹拌翼52が左右一対の誘導リ
ング56によってそれぞれ案内されることから、各撹拌
翼52の周回運動が安定して行われる。
【0056】この状態でバックホウ31自体の掘削能力
をもって撹拌装置33を対象とする改良土壌(改良地
盤)G中に挿入し、同時に撹拌装置33先端の固化材吐
出装置21から例えばセメントあるいは石灰等の固化材
を吐出する。これにより、改良土壌が繰り返し掘り返さ
れながら固化材と混ざり合うように撹拌混合される。
【0057】この撹拌混合の過程では、ドライブチェー
ン51の張り側および緩み側ともに相互に連動するチェ
ーンテンショナ58,59によって所定の張力が付与さ
れており、しかもドライブチェーン51とチェーンロー
ラ49との噛み合い部の両側にそれぞれにガイドローラ
50が位置しているため、石等の異物が噛み込みにくい
ばかりでなく、ドライブチェーン51自体もきわめて外
れにくいものとなる。
【0058】また、各撹拌翼52には切削羽根53とと
もその裏面側に突起部材54が設けられていることか
ら、掘削土壌をほぐしつつその塊を効率よく破砕するこ
とができることはもちろんのこと、掘り起こした土壌中
に適度な空間をつくって固化材と満遍なく混合すること
ができるようになり、またドライブチェーン51の裏側
に土壌が回り込んだとしてもやがては上記突起部材54
によって排除されることになる。
【0059】図14,15は本発明の第6の実施の形態
を示し、この実施の形態では、2連チェーン式の撹拌装
置71に図6の構造をさらに変形させた固化材吐出装置
72を適用したものである。
【0060】図14,15に示すように、撹拌装置71
は、支柱部73の上下のチェーンスプロケット74,7
5間に互いに独立したエンドレスなドライブチェーン7
6,76を二本平行に巻き掛けて、これらの二本のドラ
イブチェーン76にまたがるように複数の撹拌翼77を
装着したものであって、ドライブチェーン76はチェー
ンテンショナ78により所定の張力を付与されながら油
圧モータ79の起動により変速ボックス80内の歯車列
もしくは巻き掛け手段を介して周回駆動される。
【0061】他方、固化材吐出装置72は、図16に示
すように加速用チャンバー4とともにノズルチャンバー
3を形成することになる拡散用チャンバーが三つの拡散
用チャンバー81,82に分割されていて、各拡散用チ
ャンバー81,82は分岐用チャンバー18を介して単
一の加速用チャンバー4を共有している。そして、三つ
の拡散用チャンバー81,82のうち中央部の拡散用チ
ャンバー82は左右の拡散用チャンバー81よりもその
吐出幅が大きくるように設定されていて、実質的に中央
部の加速用チャンバー82における吐出口83の有効開
口面積が左右のものよりも大きくなっている。
【0062】したがって、この実施の形態によれば、ド
ライブチェーン76とともに周回駆動される撹拌翼77
による土壌の掘削および撹拌,混合処理と並行して、図
6に示したものと全く同様にして固化材吐出装置72の
吐出口83から固化材が拡散,吐出されることになるの
であるが、相互に独立した三つの吐出口83の開口面積
を中央部のものと左右のものとで積極的に変化させるこ
とにより、仮に全体としての固化材吐出量が少なくなっ
た場合でも各吐出口83から確実に固化材と吐出するこ
とができるようになる。
【0063】図17,18は本発明の第7の実施の形態
を示す図で、この実施の形態では撹拌装置として回転式
垂直押し込み方式の撹拌シャフト90を採用するととも
に、この撹拌シャフト90に図6に示した第5の実施の
形態のものとほぼ同様の固化材吐出装置100を適用し
たものである。
【0064】撹拌装置としての撹拌シャフト90は、そ
の下端には例えば一対の撹拌翼91が装着されていて、
撹拌シャフト90自体の回転運動とともに母機の押し込
み推力を受けることにより地中深くまでその掘削,撹拌
が可能となっている。そして、撹拌翼91には図6に示
したものとほぼ同様の固化材吐出装置100が隣接配置
されていて、撹拌翼91による掘削,撹拌処理と並行し
てその固化材吐出装置100から所定の固化材が拡散,
吐出されるようになっている。
【0065】上記固化材吐出装置100には撹拌シャフ
ト90内の固化材圧送管2を通して所定の固化材が供給
されるようになっているとともに、エア供給管92を通
して外部から供給された圧縮空気が空気室タンク10に
導入されるようになっている。
【0066】したがって、本実施の形態においても、先
の第5の実施の形態のものと比べて撹拌装置の形式が異
なるだけであるから、固化材吐出装置100の機能をは
じめとして基本的にはその第5の実施の形態のものと全
く同様の作用効果が得られ、特に図19に示すように撹
拌翼91の全長にわたる範囲に固化材を拡散,吐出でき
る利点がある。
【0067】ここで、地盤改良の施工に際して、図20
に示すように互いに平行な撹拌シャフト110,110
を連結アーム111で連結するとともに、各撹拌シャフ
ト110の上下に複数の撹拌翼112,113を装着し
たいわゆるツインヘッド型のものが用いられることがあ
るが、この場合においても図17,18に示した構造の
固化材吐出装置100を適用可能であることは言うまで
もない。
【0068】図21〜23は本発明の第8の実施の形態
を示す。
【0069】図21,22に示すように、撹拌装置13
1は、支柱部132の上下のチェーンスプロケット13
3とチェーンローラ134との間に単一のドライブチェ
ーン135を巻き掛けて、このドライブチェーン135
に複数の撹拌翼136を装着したものであって、ドライ
ブチェーン135はチェーンテンショナ137により所
定の張力を付与されながら油圧モータ138の起動によ
り周回駆動される。
【0070】他方、固化材吐出装置139は、図3に示
したものと同様に拡散部材としての二つの拡散プレート
7を有してなる一対の拡散用チャンバー140を分岐配
管141をもって相互に接続してノズルチャンバー14
2としたもので、その分岐配管141は分岐部143に
て固化材圧送管2に接続されている。そして、上記分岐
部143には図23に示すように仕切板144が設けら
れているとともに、分岐配管141の直径は固化材圧送
管2のそれよりも小さく設定されていて、なお且つ左右
の分岐配管141,141の総断面積は固化材圧送管2
の断面積よりも小さくなるように設定されている。
【0071】また、上記撹拌装置131のフレームの一
部を形成している中空角錐状もしくは角錐筒状の支柱部
132は領域Mにおいて図11〜13に示したものと同
様に完全密閉構造のものとなっており、その支柱部13
2の内部は固化材吐出装置139側に供給すべき圧縮空
気を一時的に蓄える空気タンク145としての機能を併
せ持っている。そして、図示しない空気圧力源からエア
供給配管146を介して供給された圧縮空気はポート1
47からその空気タンク145内に一旦導入された上
で、さらにポート148から補助配管149をもって取
り出されて、固化材圧送管2の分岐部143よりも上流
側の屈曲部150の合流部151にてこの固化材圧送管
2に導入されるようになっている。
【0072】すなわち、固化材圧送管2の屈曲部150
は所定角度傾斜しているものであるが、上記補助配管1
49から固化材圧送管2に導入される圧縮空気はその屈
曲部150の軸線方向を指向するように吹き込まれるよ
うになっている。したがって、本実施の形態では、拡散
用チャンバー140が、吐出すべき固化材を積極的に拡
散させる拡散領域として機能する一方で、固化材圧送管
2のうち分岐部143から合流部151までの領域が圧
縮空気の導入を受けて固化材を積極的に加速させる加速
領域として機能するようになっている。
【0073】図24,25は本発明の第9の実施の実施
の形態を示し、撹拌翼161が装着された二状のドライ
ブチェーン162を油圧モータにて同時に周回駆動させ
るタイプの撹拌装置160において、先の第8の実施の
形態と同様の思想を取り入れたもので、図21,22と
共通する部分には同一符号を付してある。
【0074】より詳しくは、拡散プレート7を有してな
る大小三つの拡散用チャンバー163,164を分岐配
管165,166をもって相互に接続してノズルチャン
バー167とし、上流側の分岐配管166を分岐部14
3にて固化材圧送管2に接続する一方、さらに固化材圧
送管2の分岐部143よりも上流側の合流部151にて
空気タンク145からの補助配管149を接続して、こ
の合流部151にて分岐部側143を指向するように圧
縮空気を導入するようになっている。したがって、この
第9の実施の形態においても、拡散用チャンバー16
3,164が、吐出すべき固化材を積極的に拡散させる
拡散領域として機能する一方で、固化材圧送管2のうち
分岐部143から合流部151までの領域が圧縮空気の
導入を受けて固化材を積極的に加速させる加速領域とし
て機能することになる。
【0075】これら第8,第9の実施の形態において
は、実質的に固化材圧送管2の一部が圧縮空気の導入に
よる加速領域を兼ねているものであるから、先の各実施
の形態における固化材吐出装置と全く同様の機能が発揮
されることになる。
【0076】図26〜28は本発明の第10の実施の形
態を示し、図14〜16に示した固化材吐出装置72に
さらなる改良を加えて固化材吐出装置と172としたも
ので、それ以外の構成は同図と共通としてある。
【0077】図26,27のほか図28に示すように、
固化材吐出装置172は加速領域としての単一の加速用
チャンバー4の下流側が一次分岐配管201をもって四
つの二次分岐配管202に分岐されているとともに、各
二次分岐配管202の先端には小型で且つチップ状の噴
射ノズル203が個別に装着されていて、実質的に合計
四つの噴射ノズル203,203…が加速領域である単
一の加速用チャンバー4を共有している。
【0078】各噴射ノズル203は、図29の(A)〜
(C)に示すように偏平状で且つ噴射角βとして例えば
90°〜120°程度の広角の噴射パターンPが得られ
るように矩形状のノズルボディ204の中央部に円錐状
もしくは深球状の中心穴205を形成するとともに、こ
の中心穴205に連通するように広角に広げたい方向に
沿って単一の偏平スリット状の噴射口206を形成した
もので、二次分岐配管202の先端に例えば溶接にて固
定される(溶接部を符号207で示す)。なお、図30
は図29のものに対して相対的に中心穴205Aの直径
を小さくしたものであり、このような中心穴205,2
05Aの直径や深さならびに噴射口206の溝幅等は、
必要とする噴射パターンPや固化材噴射量に応じて適宜
設定される。また、上記の各噴射ノズル203は、図3
1に示すように噴射口206を形成する一対の角材20
8を共通の天板209に溶接固定してノズルボディ20
4とした上で上面からドリル210等により穴明け加工
を施すことにより形成される。
【0079】したがって、この実施の形態に形態によれ
ば、上記と同様に土壌の掘削および撹拌,混合処理と並
行して、固化材吐出装置172の各噴射ノズル203か
ら固化材が偏平状に広範囲にわたって拡散噴射されるこ
とになる。そして、噴射ノズル203の内部には拡散プ
レート等が全く存在しないので目詰まりしにくく、仮に
固化材吐出量が少なくなったとしても安定した拡散噴射
を行えるようになる。
【0080】図32,33は本発明の第11の実施の形
態を示し、図21,22に示した固化材吐出装置139
にさらなる改良を加えて固化材吐出装置239としたも
ので、それ以外の構成は同図と共通としてある。すなわ
ち、図32,33の固化材吐出装置239は、図21,
22の固化材吐出装置139における拡散用チャンバー
140に代えて図29に示した噴射ノズル203を採用
したものである(図30に図示のものでも可)。
【0081】また、図34,35は本発明の第12の実
施の形態を示し、図24,25に示した固化材吐出装置
167にさらなる改良を加えて固化材吐出装置267と
したもので、それ以外の構成は同図と共通としてある。
すなわち、図34,35の固化材吐出装置267は、図
24,25の固化材吐出装置167における拡散用チャ
ンバー163,164に代えて図29に示した噴射ノズ
ル203を採用したものである(図30に図示のもので
も可)。
【0082】これら第11,12の実施の形態において
も第10の実施の形態における噴射ノズル203と全く
同等の機能が発揮されることになる。
【0083】図30は本発明の第13の実施の形態を示
し、図29,30に示した噴射ノズル203のさらなる
変形例を示している。
【0084】すなわち、この実施の形態では六角ナット
部301とおねじ部302とが形成されたチップ状のノ
ズルボディ303に段付き状の中心穴304を形成する
とともに、ノズルボディ303の先端に中心穴304に
連通するように略V字状をなすスリット状の噴射口30
5を形成することで噴射ノズル300としたものである
(なお、この種のノズルは市販されている)。そして、
この噴射ノズル300はおねじ部302をもって相手側
となる配管に螺合させることで着脱可能に装着される。
【0085】この噴射ノズル300は、先に説明した第
10〜第12の実施の形態における噴射ノズル203に
代えて用いることが可能であり、特にノズルボディ30
3自体がコンパクトであるために固化材吐出装置の小型
化と構造の簡素化に寄与できるほか、ねじ込み式で着脱
可能であるために例えば噴射ノズル300が消耗した場
合に容易に交換できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固化材吐出装置の第1の実施を示
す図で、(A)はその正面説明図、(B)は側面説明
図、(C)は同図(A)のA1−A1線に沿う断面図。
【図2】図1における拡散プレートの拡大斜視図。
【図3】本発明に係る固化材吐出装置の第2の実施の形
態を示す正面説明図。
【図4】本発明に係る固化材吐出装置の第3の実施の形
態を示す正面説明図。
【図5】本発明に係る固化材吐出装置の第4の実施の形
態を示す図で、(A)はその正面説明図、(B)は側面
説明図、(C)は同図(A)のA2−A2線に沿う断面
図、(D)は同図(A)のB−B線に沿う断面図。
【図6】本発明に係る固化材吐出装置の第5の実施の形
態を示す正面説明図。
【図7】図6の固化材吐出装置が適用される地盤改良装
置の一例を示す全体構成説明図。
【図8】図7に示す撹拌装置の正面説明図。
【図9】図7に示す撹拌装置の側面説明図。
【図10】図8,9に示すドライブチェーンの詳細を示
す図で、(A)は正面説明図、(B)は同図(A)の平
面説明図、(C)は同図(A)の右側面説明図。
【図11】図9のA3−A3線に沿う拡大断面図。
【図12】図9のB1−B1線に沿う拡大断面図。
【図13】図9のC−C線に沿う拡大断面図。
【図14】固化材吐出装置を備えた撹拌装置の他の例を
示す側面説明図。
【図15】図14に示した撹拌装置の正面説明図。
【図16】図15に示す固化材吐出装置の構成説明図。
【図17】固化材吐出装置を備えた撹拌装置のさらに他
の例を示す側面説明図。
【図18】図17の側面説明図。
【図19】図17の平面説明図。
【図20】図17の撹拌装置の変形例を示す要部拡大
図。
【図21】本発明の第8の実施の形態として固化材吐出
装置を備えた撹拌装置の別の例を示す側面説明図。
【図22】図21に示した撹拌装置の正面説明図。
【図23】図22における分岐部の拡大説明図。
【図24】本発明の第9の実施の形態として固化材吐出
装置を備えた撹拌装置のさらに別の例を示す側面説明
図。
【図25】図24に示した撹拌装置の正面説明図。
【図26】本発明の第10の実施の形態として固化材吐
出装置を備えた撹拌装置の他の例を示す側面説明図。
【図27】図26に示した撹拌装置の正面説明図。
【図28】図26に示す固化材吐出装置の構成説明図。
【図29】図28に示す噴射ノズルの詳細を示す図で、
(A)はその平面説明図、(B)は同図(A)のa−a
線に沿う断面説明図、(C)は同図(A)のb−b線に
沿う断面説明図。
【図30】図29に示す噴射ノズルの変形例を示す図
で、(A)はその平面説明図、(B)は同図(A)のa
−a線に沿う断面説明図、(C)は同図(A)のb−b
線に沿う断面説明図。
【図31】図29,30に示す噴射ノズルの製作工程の
一例を示す図で、(A)は素材の正面説明図、(B)は
その穴明け工程の説明図。
【図32】本発明の第11の実施の形態として固化材吐
出装置を備えた撹拌装置の他の例を示す側面説明図。
【図33】図32に示した撹拌装置の正面説明図。
【図34】本発明の第12の実施の形態として固化材吐
出装置を備えた撹拌装置の他の例を示す側面説明図。
【図35】図34に示した撹拌装置の正面説明図。
【図36】本発明の第13の実施の形態として噴射ノズ
ルの他の例を示し、(A)はその一部破断斜視図、
(B)は同図(A)の半断面図。
【符号の説明】
1…固化材吐出装置 2…固化材圧送管 3…ノズルチャンバー 4…加速用チャンバー(加速領域) 5…拡散用チャンバー(拡散領域) 5a…吐出口 6…圧縮空気導入口 7…拡散プレート(拡散部材) 10…空気タンク 11…圧縮空気供給口 15…拡散用チャンバー 16…吐出口 21…固化材吐出装置 26…吐出口 33…トレンチャー式撹拌装置 71…撹拌装置 72…固化材吐出装置 81,82…拡散用チャンバー 83…吐出口 90…撹拌シャフト(撹拌装置) 100…固化材吐出装置 110…撹拌シャフト(撹拌装置) 131…撹拌装置 139…固化材吐出装置 140…拡散用チャンバー 142…ノズルチャンバー 145…空気タンク 146…エア供給配管 149…補助配管 160…撹拌装置 163…拡散用チャンバー 164…拡散用チャンバー 167…ノズルチャンバー 172…固化材吐出装置 203…噴射ノズル 206…噴射口 239…固化材吐出装置 267…固化材吐出装置 300…噴射ノズル 305…噴射口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 浩邦 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江新田字下市場 19番地の1 株式会社加藤建設内 (72)発明者 金井 勝夫 千葉県四街道市大日1017番地 金井重機興 業有限会社内 Fターム(参考) 2D040 AB05 BA02 BA13 CA01 CB01 CB03 DA11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤の掘削,撹拌処理を行う撹拌装置に
    装着され、その撹拌装置による土壌の掘削,撹拌処理と
    並行して土壌中に粉粒体状もしくはスラリ状の固化材を
    吐出する固化材吐出装置であって、 固化材圧送管の先端に接続されたノズルチャンバーと、 このノズルチャンバーに形成されて、固化材圧送管にて
    圧送されてきた固化材を吐出する偏平スリット状の吐出
    口と、 上記吐出口の上流側にあって、固化材吐出方向を指向す
    るように圧縮空気を導入することで吐出すべき固化材の
    流速を高める加速領域と、 上記吐出口と加速領域の間にあって、加速された固化材
    を吐出口の吐出幅全体に拡散させる拡散領域と、 を備えたことを特徴とする地盤改良装置における固化材
    吐出装置。
  2. 【請求項2】 上記固化材圧送管の断面積をS1、拡散
    領域の入口断面積をS2としたとき、S1≧S2に設定
    して、固化材加速流に減圧および減速をさせないように
    したことを特徴とする請求項1に記載の地盤改良装置に
    おける固化材吐出装置。
  3. 【請求項3】 上記加速領域は、偏平状の加速用チャン
    バー内に円錐体の一部をカットした形状の拡散部材を設
    け、この拡散部材に沿わせるようにして固化材を拡散,
    吐出するようになっていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の地盤改良装置における固化材吐出装置。
  4. 【請求項4】 一つの加速領域に対して複数の拡散領域
    を吐出幅方向に並設したことを特徴とする請求項3に記
    載の地盤改良装置における固化材吐出装置。
  5. 【請求項5】 上記加速領域の上流側に空気タンクを設
    けるとともに、この空気タンクから加速領域への空気導
    入通路面積よりも空気タンクへの空気供給通路面積を大
    きく設定して、空気タンクに一時的に蓄えた圧縮空気を
    加速領域に導入するようになっていることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の地盤改良装置における
    固化材吐出装置。
  6. 【請求項6】 上記固化材圧送管の一部が加速領域を兼
    ねていることを特徴とする請求項1に記載の地盤改良装
    置における固化材吐出装置。
  7. 【請求項7】 地盤の掘削,撹拌処理を行う撹拌装置に
    装着され、その撹拌装置による土壌の掘削,撹拌処理と
    並行して土壌中に粉粒体状もしくはスラリ状の固化材を
    吐出する固化材吐出装置であって、 固化材圧送管の先端に、その固化材圧送管によって圧送
    されてきた固化材を偏平状に且つ広角に拡散噴射する噴
    射ノズルを設けるとともに、 上記噴射ノズルよりも上流側に、噴射すべき固化材の流
    速を高める加速領域を設定したことを特徴とする地盤改
    良装置における固化材吐出装置。
  8. 【請求項8】 上記加速領域は、固化材圧送方向を指向
    するように圧縮空気を導入することで吐噴射すべき固化
    材の流速を高めるようになっていることを特徴とする請
    求項7に記載の地盤改良装置における固化材吐出装置。
  9. 【請求項9】 噴射ノズルの先端には、固化材を広角に
    広げたい方向に沿ってスリット状の噴射口が形成されて
    いることを特徴とする請求項7または8に記載の地盤改
    良装置における固化材吐出装置。
  10. 【請求項10】 複数の噴射ノズルがその上流側で単一
    の加速領域を共有しているものであることを特徴とする
    請求項7〜9のいずれかに記載の地盤改良装置における
    固化材吐出装置。
  11. 【請求項11】 噴射ノズルが着脱可能となっているこ
    とを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の地盤
    改良装置における固化材吐出装置。
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