JP2003206401A - ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents

ポリウレタン樹脂組成物

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JP2003206401A
JP2003206401A JP2002007375A JP2002007375A JP2003206401A JP 2003206401 A JP2003206401 A JP 2003206401A JP 2002007375 A JP2002007375 A JP 2002007375A JP 2002007375 A JP2002007375 A JP 2002007375A JP 2003206401 A JP2003206401 A JP 2003206401A
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polyurethane resin
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polyamide
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Kazuo Maruo
和生 丸尾
Kazumasa Sato
和誠 佐藤
Koji Yamamoto
山本  幸司
Masashi Kurokawa
優志 黒河
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリウレタン樹脂の優れたエラストマーとして
の性能を損なうことなく、そのガスバリア性が改善され
た樹脂組成物を提供する。 【解決手段】ポリウレタン樹脂と特定の性状を有する非
ハロゲン系バリア性樹脂とを特定の比率で混合してなる
ポリウレタン樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスバリア性に優
れたポリウレタン樹脂組成物に関し、さらに詳しくはエ
ラストマーとしての性能を保持しつつ、ガスバリア性が
改善されたポリウレタン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−330307号公報には、不
飽和結合を持つゴムまたは熱可塑性エラストマーをベー
スゴムとしたタイヤのインナーチューブのガスバリア性
を高めるために、インナーチューブをハロゲン化処理
後、変性ナイロン、共重合ナイロン、ポリウレタンとポ
リフッ化ビニリデンのブレンド物、ポリウレタンとポリ
塩化ビニリデンのブレンド物からなる皮膜を1〜100
μmの厚みで形成することを特徴としたインナーチュー
ブが提案されている。
【0003】また、特開平6−127205号公報に
は、インナーライナーをはり付けていないチューブレス
タイヤ、または不飽和結合を持つゴムを主たるベースゴ
ムとしたインナーライナーをはり付けたタイヤにおい
て、タイヤの内側をハロゲン化処理後、変性ナイロン、
共重合ナイロン、ポリウレタンとポリフッ化ビニリデン
のブレンド物、ポリウレタンとポリ塩化ビニリデンのブ
レンド物からなる皮膜を10〜200μmの厚みで形成
することを特徴としたインナーライナーが提案されてい
る。
【0004】ガスバリア性があり伸縮性のあるポリフッ
化ビニリデンやポリ塩化ビニリデンはポリウレタン樹脂
の改質材として優れていると言えようが、ポリフッ化ビ
ニリデンやポリ塩化ビニリデンは廃棄、焼却した際に酸
性雨等の原因となる可能性があり、環境への悪影響が無
視できない。
【0005】一方、本発明のように環境への悪影響のな
い非ハロゲン系バリア性樹脂をブレンドすることにより
ガスバリア性の改善されたウレタン樹脂についての報告
はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ポリウレタンは、エラ
ストマーとしての機械的性能、耐摩耗性、耐寒性、耐溶
剤性等に優れたエラストマーとして広く使用されている
が、ガスバリア性に劣るという欠点があった。そのた
め、ガスバリア性が要求される中空緩衝材や風船、パッ
キング材等に用いるには限界があった。本発明の目的
は、ポリウレタン樹脂の優れたエラストマーとしての性
能を損なうことなく、そのガスバリア性を改善すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者らは、ポリウレタ
ン樹脂と特定の非ハロゲン系バリア性樹脂とのポリウレ
タン樹脂組成物が、ポリウレタン樹脂が本来有している
エラストマーとしての性能を損なうことなく、そのガス
バリア性を改善できることを見い出し本発明に到達し
た。
【0008】即ち本発明は、ポリウレタン樹脂(A)と
非ハロゲン系バリア性樹脂(B)からなる組成物であっ
て、該非ハロゲン系バリア性樹脂の23℃、相対湿度6
0%における酸素透過係数が0.15cc・mm/m2
・day・atm以下であり、該非ハロゲン系バリア性
樹脂が200℃以上に融点をもたず、該組成物中の前記
樹脂の重量比((A)/(B))が85/15〜50/
50の範囲であり、且つ該組成物の破断伸び率が100
%以上であるポリウレタン樹脂組成物に関するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の態様】本発明に用いるポリウレタン樹脂
(A)には、一般に熱可塑性ポリウレタン樹脂と呼ばれ
るウレタン結合を主たる結合単位とする熱可塑性のウレ
タン樹脂が使用される。熱可塑性ポリウレタン樹脂は一
般に、ソフトセグメントを構成する長鎖長ポリオール
と、ハードセグメントを構成する鎖長延長剤とも呼ばれ
る短鎖長ポリオール、およびジイソシアネート成分から
成る。ハードセグメント部の大きな分子間力により線状
高分子でも架橋高分子のような強靱な機械的性能を示
す。
【0010】ジイソシアネート成分としては、MDIと
して知られている2,4’−あるいは2,2’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート及びこれらの混合物が一般
に使用されるが、MDI以外にMDIを核水添した水添
MDI、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、
メタキシリレンジイソシネート(MXDI)、1,3−
ビスイソシナートメチルシクロヘキサン(1,3−BI
C)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、トル
エンジイソシアネート(TDI)等が使用される。
【0011】ソフトセグメントを構成する長鎖ポリオー
ルとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール等のジオールとアジピ
ン酸とのポリエステル及びこれらの共重合体やポリカプ
ロラクトン等のポリエステル系のポリオールや、ポリテ
トラメチレングリコールのようなポリエーテル系のポリ
オールが使用される。ポリオールの分子量は一般に10
00から2000である。
【0012】鎖長延長剤として使用される短鎖長ポリオ
ールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール等の分子量300以
下のポリオールがあげられる。
【0013】また、本発明に用いるポリウレタン樹脂
(A)は、ウレタン結合が主体ではあるが、長鎖ジアミ
ンあるいは短鎖長ジアミンを使用して一部にウレア結合
を導入してもよい。
【0014】本発明に用いられる非ハロゲン系バリア性
樹脂(B)は、23℃、相対湿度60%における酸素透
過係数が0.15cc・mm/m2・day・atm以
下であり、かつ200℃以上に融点をもたないことが必
要である。非ハロゲン系バリア性樹脂の23℃、相対湿
度60%における酸素透過係数が0.15cc・mm/
2・day・atmより大きいと、ポリウレタン樹脂
のガスバリア性の改善効果が不充分であり、好ましくな
い。また、非ハロゲン系バリア性樹脂が200℃以上に
融点をもつとポリウレタン樹脂との混練に200℃以上
の温度を必要とし、ウレタン結合の分解をもたらすた
め、好ましくない。ここで、200℃以上に融点をもた
ないということは、融点が200℃未満であるか、ある
いは融点をもたないかのいずれかである。
【0015】本発明に用いられる非ハロゲン系バリア性
樹脂(B)は、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂
もしくはポリアミド樹脂から撰ぶことができる。
【0016】エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂は
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂をケン化して得ること
ができる。ケン化率は95モル%以上、エチレン含量は
20〜60モル%が好ましい。
【0017】本発明に用いられる200℃以上に融点を
もたないポリアミドとして、ナイロン6/66共重合樹
脂、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン1212等
の脂肪族ポリアミド、ポリヘキサメチレンテレフタル/
イソフタルアミドのような芳香族ポリアミドをあげるこ
とができるが、特に好ましいのは、キシリレンジアミン
を70モル%以上含むジアミン成分と、ジカルボン酸成
分とを重縮合して得られるポリアミド樹脂である。
【0018】前記ジアミン成分に含まれるジアミン化合
物を例示すると、主成分のキシリレンジアミン(メタキ
シリレンジアミンおよびパラキシリレンジアミン)の他
に、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミ
ン、メチルペンタンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ド
デカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチル−ヘキ
サメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメ
チレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロ
ヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
ン等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。これらのジアミン化合物は単独あるいは混合物とし
て使用できる。
【0019】前記ジカルボン酸成分としては、脂肪族ジ
カルボン酸、脂環族ジカルボン酸および芳香族ジカルボ
ン酸が使用できる。脂肪族ジカルボン酸を例示すると、
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ノナンジカルボン
酸、ドデカンジカルボン酸があげられる。脂環族ジカル
ボン酸を例示すると、1,3−シクロヘキサンジカルボ
ン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等があげら
れる。また、芳香族ジカルボン酸を例示すると、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸の各異
性体等があげられる。これらのジカルボン酸は単独ある
いは混合物として使用できる。
【0020】本発明に用いるポリアミドは一般的な製造
方法により得ることができる。具体的には、ジカルボン
酸とジアミン化合物で塩を形成し、水溶液中で加圧下に
反応させ、生成する反応水を除去しながら重合を進める
方法あるいは、アジピン酸を溶融後、アジピン酸溶液中
へジアミン化合物を滴下し、生成する反応水を除去しな
がら行う方法等に代表される公知の反応方法のいずれを
採用しても差し支えない。この際、得られる重合物の着
色防止のために、着色防止剤を使用することも可能であ
る。この様にして得られた重合物は相対粘度で1.0か
ら2.5程度である。分子量を更に増加して、より高分
子量のポリアミドを製造する方法として上記溶融重合を
長時間あるいはさらに溶融されたポリマーと接する気相
部の水蒸気圧をより低くして継続する方法もある。ま
た、相対粘度2.5までの溶融重合による第1段階、さ
らに、固相重合による高分子量化の第2段階の方法が採
用することもできる。
【0021】本発明に用いるポリアミドの相対粘度は
1.0〜5.0の範囲である。相対粘度が1.0未満だ
と成形性、機械的性能が劣り商品価値の高い成形品を得
ることができない。相対粘度が5.0を超えると溶融成
形が困難となり、やはり商品価値の高い成形品を得るこ
とができない。商品価値の高い成形品を得るのに、さら
に好ましい相対粘度は1.5〜4.0の範囲である。
【0022】本発明のポリウレタン樹脂組成物は、ポリ
ウレタン樹脂(A)と非ハロゲン系バリア性樹脂(B)
からなる組成物であって、前記樹脂の重量比((A)/
(B))が85/15〜50/50の範囲であり、且つ
該組成物の破断伸び率が100%以上である。ここで、
破断伸び率はJISK7311の方法で測定される。
【0023】ポリウレタン樹脂(A)と非ハロゲン系バ
リア性樹脂(B)との組成物100重量部に占める非ハ
ロゲン系バリア性樹脂(B)の割合が15重量部より小
さいと、ガスバリア性改善効果が不充分である。また、
ポリウレタン樹脂(A)と非ハロゲン系バリア性樹脂
(B)との組成物100重量部に占める非ハロゲン系バ
リア性樹脂(B)の割合が50重量部より大きいと、ポ
リウレタン樹脂組成物のエラストマーとしての性能が急
激に失われるため好ましくない。
【0024】本発明のポリウレタン樹脂組成物は、ポリ
ウレタン樹脂(A)と非ハロゲン系バリア性樹脂(B)
とを従来知られている方法により溶融混合することによ
り得られる。溶融混合手段を例示すると、単軸押出機、
二軸押出機、バンバリミキサー、ニーダー等が挙げられ
る。中でも二軸押出機が混練度、生産性から好適であ
る。ポリウレタン樹脂(A)と非ハロゲン系バリア性樹
脂(B)とを溶融混合してチップ状あるいはペレット状
の混合物を得た後、成形加工を施しても良いし、ポリウ
レタン樹脂(A)と非ハロゲン系バリア性樹脂(B)と
を溶融混合して直ちに成形加工して目的とする成形物を
得ても良い。
【0025】本発明のポリウレタン樹脂組成物は、種々
の成形法、例えば射出成形法、押出成形法、ブロー成形
法等により目的とする製品に成形することができる。
【0026】本発明のポリウレタン樹脂組成物には、必
要に応じて、ガラス繊維、炭素繊維、有機フィラー、無
機フィラー等の強化材、有機処理により層間を拡げた層
状ケイ酸塩、タルクや窒化硼素のような結晶化核剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、エチレンビスス
テアリルアミドのような滑剤等の各種添加剤を添加して
用いることができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。但し、本発明はこれら実施例に限定されない。な
お、実施例中に示す各種測定方法は次のとおりである。
【0028】(1)ポリアミドの性状測定方法 ガラス転移温度及び融点 ポリマーのガラス転移温度(Tg)及び融点(Tm)は
島津製作所製DSC/TA−50WSを使用し、試料約
10mgをアルミニウム製非密封容器に入れ、窒素ガス
(30ml/min)気流中昇温速度10℃/minで
測定した。
【0029】相対粘度(ηr) ポリマーを正確に0.2g秤量し、96%硫酸20ml
に室温にて溶解させ、キャノンフェンスケ粘度計を使用
して25℃にて測定した。 ηr=(ポリマー硫酸溶液の落下秒数)/(硫酸の落下秒
数)
【0030】(2)フィルム性能の測定方法 破断強度及び破断伸び率 フィルムより短冊型の試験片をフィルム作製時の樹脂の
流れ方向に打ち抜き、JISK7311に従い、測定し
た。
【0031】衝撃強度 フィルム衝撃試験機(東測精密工業(株)製IFT−6
0)を用いて測定した。
【0032】酸素透過率 ASTM D3985に準じて、酸素透過率測定装置
(モダンコントロールズ社製 OX−TRAN10/
50A)を用いて、温度23℃、相対湿度60%の条件
で測定した。
【0033】ポリアミドAの合成 アジピン酸6.00kgおよびイソフタル酸4.5kg
を内容積50リットルのステンレス製反応缶に仕込み、
窒素雰囲気下で170℃に加熱しアジピン酸を溶融し
た。溶融後、メタキシリレンジアミン9.2kgを徐々
に滴下し、かつ内温を240℃まで上昇させる。滴下時
間は2.5時間要した。滴下終了後、内温を260℃に
上げた。250℃に到達した時点で缶内を減圧にした。
260℃で20分間反応を継続した。反応終了後、缶内
を窒素で微加圧にし、5穴を有するダイヘッドからスト
ランドを押出し、ペレタイザーでペレット化した。得ら
れたポリアミドAの相対粘度は1.82であった。融点
は認められず、ガラス転移温度は110℃であった。得
られたポリアミド樹脂Aの23℃、相対湿度60%にお
ける酸素透過係数は0.07cc・mm/m2・day
・atmであった。
【0034】ポリアミドBの合成 アジピン酸7.00kgおよびイソフタル酸3.4kg
を内容積50リットルのステンレス製反応缶に仕込み、
窒素雰囲気下で170℃に加熱しアジピン酸を溶融し
た。溶融後、メタキシリレンジアミン9.2kgを徐々
に滴下し、かつ内温を240℃まで上昇させる。滴下時
間は2.5時間要した。滴下終了後、内温を260℃に
上げた。250℃に到達した時点で缶内を減圧にした。
260℃で20分間反応を継続した。反応終了後、缶内
を窒素で微加圧にし、5穴を有するダイヘッドからスト
ランドを押出し、ペレタイザーでペレット化した。得ら
れたポリアミドBの相対粘度は1.90であった。融点
は認められず、ガラス転移温度は103℃であった。得
られたポリアミド樹脂Bの23℃、相対湿度60%にお
ける酸素透過係数は0.07cc・mm/m2・day
・atmであった。
【0035】実施例1〜実施例4 ポリアミドAとポリウレタン樹脂(ダウプラスチック社
製 ペレセン−2355−80AE)とのブレンド比率
を20/80(重量比)、30/70(重量比)、40
/60(重量比)、50/50(重量比)として、45
mm二軸押出機を用いて、シリンダー温度200℃で押
し出し、引き出したストランドを水冷、ペレット化し
た。次いでこのペレットを80℃にて7時間真空乾燥し
た。Tダイを装着した20mm二軸押出機を用いて、シ
リンダー温度200℃で押し出し、ロール温度を30
℃、フィルムの巻き取り速度を1.2〜1.5m/分と
して、約100μm厚のフィルムを得た。得られたフィ
ルムの各種性能を測定し、表1に示した。
【0036】実施例5〜実施例7 ポリアミドAの替わりにポリアミドBを用い、実施例1
〜実施例4と同様にしてフィルムを得た。ポリアミドB
とポリウレタン樹脂(ダウプラスチック社製ペレセン−
2355−80AE)とのブレンド比率は20/80
(重量比)、30/70(重量比)、50/50(重量
比)とした。得られたフィルムの各種性能を測定し、表
2に示した。
【0037】比較例1〜比較例2 ポリアミドAとポリウレタン樹脂(ダウプラスチック社
製 ペレセン−2355−80AE)とのブレンド比率
を10/90(重量比)、60/40(重量比)とした
以外は実施例1〜実施例4と同様にしてフィルムを得
た。得られたフィルムの各種性能を測定し、表3に示し
た。
【0038】比較例3〜比較例4 ポリアミドBとポリウレタン樹脂(ダウプラスチック社
製 ペレセン−2355−80AE)とのブレンド比率
を10/90(重量比)、60/40(重量比)とした
以外は実施例5〜実施例7と同様にしてフィルムを得
た。得られたフィルムの各種性能を測定し、表3に示し
た。
【0039】比較例5 ポリウレタン樹脂(ダウプラスチック社製 ペレセン−
2355−80AE)のみを、Tダイを装着した20m
m二軸押出機を用いて、シリンダー温度200℃で押し
出し、ロール温度を30℃、フィルムの巻き取り速度を
1.2〜1.5m/分として、約100μm厚のフィル
ムを得た。得られたフィルムの各種性能を測定し、表4
に示した。
【0040】比較例6〜比較例7 ポリアミド樹脂AまたはBのみを、Tダイを装着した2
0mm二軸押出機を用いて、シリンダー温度200℃で
押し出し、ロール温度を30℃、フィルムの巻き取り速
度を1.2〜1.5m/分として、約100μm厚のフ
ィルムを得た。得られたフィルムの各種性能を測定し、
表4に示した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】本発明のポリウレタン樹脂組成物は、破
断伸び率が100%以上であり、エラストマーとしての
性能を充分有しているとともに、良好なガスバリア性を
有する。このため、本発明のポリウレタン樹脂組成物
は、中空緩衝材や風船、パッキング材等、ガスバリア性
を必要とする種々の用途に用いることができる。従っ
て、本発明の工業的な価値は高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 幸司 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社平塚研究所内 (72)発明者 黒河 優志 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社平塚研究所内 Fターム(参考) 4J002 BB222 BE032 CK021 CL012 CL032 CL052 CL062 FA040 FD010 FD200 FD202 GJ02 GM00 GT00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタン樹脂(A)と非ハロゲン系バ
    リア性樹脂(B)からなる組成物であって、該非ハロゲ
    ン系バリア性樹脂の23℃、相対湿度60%における酸
    素透過係数が0.15cc・mm/m2・day・at
    m以下であり、該非ハロゲン系バリア性樹脂が200℃
    以上に融点をもたず、該組成物中の前記樹脂の重量比
    ((A)/(B))が85/15〜50/50の範囲で
    あり、且つ該組成物の破断伸び率が100%以上である
    ポリウレタン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記非ハロゲン系バリア性樹脂が、エチレ
    ン−ビニルアルコール共重合樹脂および/またはポリア
    ミド樹脂である請求項1記載のポリウレタン樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】前記非ハロゲン系バリア性樹脂が、キシリ
    レンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分と、ジ
    カルボン酸成分とを重縮合して得られるポリアミド樹脂
    である請求項1記載のポリウレタン樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006049281A1 (ja) * 2004-11-08 2006-05-11 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. 芳香族ポリアミド延伸フィルム
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