JP2003206310A - オレフィン重合用触媒およびこの触媒を用いるオレフィン重合体の製造方法 - Google Patents

オレフィン重合用触媒およびこの触媒を用いるオレフィン重合体の製造方法

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Yoshio Sonobe
部 善 穂 園
Junji Saito
藤 純 治 斎
Shinichi Kojo
城 真 一 古
Makoto Mitani
谷 誠 三
Yasuhiko Suzuki
木 靖 彦 鈴
Narikazu Matsui
居 成 和 松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高価な有機アルミニウムオキシ化合物または有
機ホウ素化合物と組み合わせて用いなくても高いオレフ
ィン重合活性を示し、長時間の重合においても高い活性
を持続することが可能な触媒およびオレフィン重合体の
製造方法を提供すること。 【解決手段】本発明に係るオレフィン重合触媒は、
(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウおよびセレン
からなる群より選ばれる原子を2つ以上含む遷移金属化
合物またはランタノイド化合物および(B)ルイス酸を
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、オレフィン重合用触媒お
よび該オレフィン重合用触媒を用いるオレフィン重合体
の製造方法に関し、さらに詳しくは、従来オレフィン重
合触媒成分として用いられてきた有機アルミニウムオキ
シ化合物または有機ホウ素化合物を含まないオレフィン
重合触媒および該オレフィン重合触媒を用いるオレフィ
ン重合体の製造方法に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、例えば以下の文献に代表さ
れるようにB、N、O、P、SおよびSeからなる群よ
り選ばれる1種以上の原子を2つ以上含む遷移金属化合
物またはランタノイド化合物が高いオレフィン重合活性
を示す触媒として注目されている。 1) Brookhart et al.,J.Am.Chem.Soc.,117,6414(199
5). 2) Brookhart et al.,J.Am.Chem.Soc.,118,267(199
6). 3) Brookhart et al.,J.Am.Chem.Soc.,118,11664(199
6). 4) Brookhart et al.,J.Am.Chem.Soc.,120,4049(199
8). 5) Gibson et al.,Chem.Commun.,849(1998). 6) McConville et al.,Macromolecules,29,5241(199
6). 7) Jordan et al.,Organometallics,16,3282(1997). 8) Collins et al.,Organometallics,18,2731(199
9). 9) Eisen et al.,Organometallics,17,3155(1998). 10) Eisen et al.,J.Am.Chem.Soc.,120,8640(1998). 11) Jordan et al.,J.Am.Chem.Soc.,119,8125(199
7). 12) Hakala et al.,Macromol.Rapid Commun.18,635-63
8(1997). しかしながら現在公知の方法では、これらの触媒は高価
な有機アルミニウムオキシ化合物または有機ホウ素化合
物と組み合わせて用いなければ高いオレフィン重合活性
を示すことができない。また、高価な有機アルミニウム
オキシ化合物または有機ホウ素化合物と組み合わせて高
いオレフィン重合活性を発現させた場合でもその活性は
短時間しか持続しないので、例えば30分間以上という
通常の工業生産で採用されているような長時間の重合に
おいては高い活性でのオレフィン重合を継続することは
できない。
【0003】このため、高価な有機アルミニウムオキシ
化合物または有機ホウ素化合物と組み合わせて用いなく
ても高いオレフィン重合活性を発現すること、さらに
は、例えば30分間以上というような通常の工業生産で
採用されている長時間の重合においても高い活性を持続
することが可能な触媒が望まれている。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記のような技術的背景に鑑
みてなされたものであって、高価な有機アルミニウムオ
キシ化合物または有機ホウ素化合物と組み合わせて用い
なくても高いオレフィン重合活性を示し、かつ長時間の
重合においても高い活性を持続することが可能な触媒お
よびこのような触媒を用いるオレフィン重合体の製造方
法を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の概要】本発明に係るオレフィン重合触媒は、
(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウおよびセレン
からなる群より選ばれる原子を2つ以上含む遷移金属化
合物またはランタノイド化合物および(B)ルイス酸を
含むことを特徴としている。
【0006】本発明の他の態様に係るオレフィン重合触
媒は、(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウおよび
セレンからなる群より選ばれる原子を2つ以上含む遷移
金属化合物またはランタノイド化合物(B)ルイス酸お
よび(C)酸素含有化合物または窒素含有化合物を含む
ことを特徴としている。
【0007】このようなオレフィン重合触媒としては、
例えば(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウおよび
セレンからなる群より選ばれる原子を2つ以上含む遷移
金属化合物またはランタノイド化合物および(B)ルイ
ス酸と、(C)酸素含有化合物または窒素含有化合物と
の接触物からなるものがある。
【0008】また本発明の他の態様に係るオレフィン重
合触媒は、(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウお
よびセレンからなる群より選ばれる原子を2つ以上含む
遷移金属化合物またはランタノイド化合物、(B)ルイ
ス酸、(C)酸素含有化合物または窒素含有化合物およ
び(D)上記(C)酸素含有化合物または窒素含有化合
物と反応して該(C)酸素含有化合物または窒素含有化
合物を上記化合物(A)に対して不活性化しうる不活性
化化合物から得られることを特徴としている。
【0009】このようなオレフィン重合触媒としては、
例えば上記(A)遷移金属化合物またはランタノイド化
合物と、(B)ルイス酸と、(C)酸素含有化合物また
は窒素含有化合物と、(D)不活性化化合物との接触物
であって、(A)遷移金属化合物またはランタノイド化
合物と(C)酸素含有化合物または窒素含有化合物とを
接触させる前に、(C)酸素含有化合物または窒素含有
化合物と(D)不活性化化合物とを接触させて得られた
もの、(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウおよび
セレンからなる群より選ばれる原子を2つ以上含む遷移
金属化合物またはランタノイド化合物、および(B)ル
イス酸と、(C)酸素含有化合物または窒素含有化合物
と、(D)不活性化化合物との接触物からなるものがあ
る。
【0010】上記(B)ルイス酸としては、例えば下記
(b-1)ないし(b-4) (b-1)CdCl2型またはCdI2型の層状結晶構造を
有するイオン結合性化合物 (b-2)粘土・粘土鉱物またはイオン交換性層状化合物 (b-3)ヘテロポリ化合物 (b-4)ハロゲン化ランタノイド化合物 から選ばれた少なくとも1種が挙げられる。
【0011】上記ルイス酸(B)として具体的には、例
えばマグネシウムのハロゲン化合物、マンガンのハロゲ
ン化合物、鉄のハロゲン化合物、コバルトのハロゲン化
合物およびニッケルのハロゲン化合物から選ばれる少な
くとも1種のハロゲン化合物が挙げられる。このような
(B)ルイス酸は、液状物から析出されたものであるこ
とが好ましい。
【0012】上記(D)不活性化化合物としては、例え
ば有機アルミニウム化合物、ハロゲン化チタン化合物お
よびハロゲン化シラン化合物から選ばれる少なくとも1
種の化合物が挙げられる。本発明に係るオレフィン重合
体の製造方法は、上記いずれかのオレフィン重合触媒、
および必要に応じて(E)有機アルミニウム化合物の存
在下にオレフィンを単独重合または共重合させることを
特徴としている。
【0013】このようなオレフィン重合触媒およびオレ
フィン重合体の製造方法は、高いオレフィン重合活性を
示し、かつ、長時間の重合においても高い活性を持続す
ることが可能である。
【0014】
【発明の具体的な説明】以下、本発明に係るオレフィン
重合触媒およびこの触媒を用いたオレフィン重合体の製
造方法について具体的に説明する。なお、本明細書にお
いて「重合」という語は、単独重合だけでなく、共重合
をも包含した意味で用いられることがあり、「重合体」
という語は、単独重合体だけでなく、共重合体をも包含
した意味で用いられることがある。
【0015】オレフィン重合用触媒 本発明に係るオレフィン重合触媒は、(A)ホウ素、窒
素、酸素、リン、イオウおよびセレンからなる群より選
ばれる原子を2つ以上含む遷移金属化合物またはランタ
ノイド化合物および(B)ルイス酸を含んでいる。
【0016】本発明の他の態様に係るオレフィン重合触
媒は、(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウおよび
セレンからなる群より選ばれる原子を2つ以上含む遷移
金属化合物またはランタノイド化合物(B)ルイス酸お
よび(C)酸素含有化合物または窒素含有化合物を含ん
でいる。
【0017】また本発明の他の態様に係るオレフィン重
合触媒は、(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウお
よびセレンからなる群より選ばれる原子を2つ以上含む
遷移金属化合物またはランタノイド化合物、(B)ルイ
ス酸、(C)酸素含有化合物または窒素含有化合物およ
び(D)上記(C)酸素含有化合物または窒素含有化合
物と反応して該(C)酸素含有化合物または窒素含有化
合物を上記化合物(A)に対して不活性化しうる不活性
化化合物とから得られる。
【0018】まず、本発明に係るオレフィン重合触媒を
形成する各触媒成分について説明する。(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウおよびセレン
からなる群より選ばれる原子を2つ以上含む遷移金属化
合物またはランタノイド化合物 本発明で用いられる(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、
イオウおよびセレンからなる群より選ばれる原子を2つ
以上含む遷移金属化合物またはランタノイド化合物とし
ては、例えば下記化合物(a-1)ないし(a-27)などが
挙げられる。これらの遷移金属化合物またはランタノイ
ド化合物は1種単独でまたは2種以上組み合わせて用い
ることができる。
【0019】化合物(a-1) 本発明では(A)成分として、下記一般式(I)〜(II
I)で表される化合物(a-1)を用いることができる。
【0020】
【化30】
【0021】(なお、ここでN……M1、N……M2およ
びN……M3は、一般的には配位していることを示す
が、本発明においては配位していてもしていなくてもよ
い。)式(I)中のM1、式(II)中のM2および式(I
I)中のM3は互いに同一でも異なっていてもよく、周期
表第3〜11族から選ばれる遷移金属原子(第3族には
ランタノイドも含まれる。)を示し、好ましくは第3〜
6族および第8〜10族の遷移金属原子であり、より好
ましくは第4族、第5族または第6族の遷移金属原子で
あり、特に好ましくは第4族または第5族の金属原子で
ある。具体的には、スカンジウム、チタン、ジルコニウ
ム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、コバ
ルト、ロジウム、イットリウム、クロム、モリブデン、
タングステン、マンガン、レニウム、鉄、ルテニウム、
ニッケル、パラジウムなどであり、好ましくはスカンジ
ウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウ
ム、ニオブ、タンタル、鉄、コバルト、ロジウム、ニッ
ケル、パラジウムなどであり、より好ましくは、チタ
ン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、
タンタル、クロム、モリブデンなどであり、特に好まし
くはチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、
ニオブ、タンタルである。
【0022】式(I)中のm、式(II)中のm’および
式(III)中のm''は互いに同一でも異なっていてもよ
く、1〜6の整数であり、好ましくは1〜4の整数であ
り、より好ましくは1〜3の整数であり、特に好ましく
は1〜2の整数である。式(I)中のk、式(II)中の
k’および式(III)中のk''は互いに同一でも異なっ
ていてもよく、1〜6の整数であり、好ましくは1〜4
の整数であり、より好ましくは1〜3の整数であり、特
に好ましくは1〜2の整数である。
【0023】式(I)中のAは酸素原子、イオウ原子、
セレン原子、または置換基−R6を有する窒素原子(−
N(R6)−)を示し、好ましくは酸素原子または窒素原
子である。式(I)中のDは窒素原子、リン原子、また
は置換基−R7を有する炭素原子(−C(R7)−)を示
し、好ましくは置換基−R7を有する炭素原子である。
【0024】式(I)中のR1〜R7は互いに同一でも異
なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素
基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有
基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示し、これ
らのうちの2個以上が互いに連結して環を形成していて
もよい。
【0025】式(II)中のGは酸素原子、イオウ原子、
セレン原子、または、置換基−R12を有する窒素原子
(−N(R12)−)を示し、好ましくは酸素原子である。
式(II)中のEはいずれもNに結合する−R13および−
14、または=C(R1 5)R16を示す。式(II)中のR8
〜R16は互いに同一でも異なっていてもよく、水素原
子、ハロゲン原子、炭化水素基、酸素含有基、窒素含有
基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテロ
環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基、
またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上が互
いに連結して環を形成していてもよい。
【0026】式(III)中のJは窒素原子、リン原子、
または置換基−R18を有する炭素原子(−C(R18
=)を示し、好ましくは置換基−R18を有する炭素原子
である。式(III)中のTは窒素原子またはリン原子を
示し、好ましくは窒素原子である。
【0027】式(III)中のLは窒素原子、リン原子、
または置換基−R19を有する炭素原子(−C(R19
=)を示し、好ましくは置換基−R19を有する炭素原子
である。式(III)中のQは、窒素原子、リン原子、ま
たは置換基−R20を有する炭素原子(−C(R20)=)
を示し、好ましくは置換基−R20を有する炭素原子であ
る式(III)中のRは、窒素原子、リン原子、または置
換基−R21を有する炭素原子(−C(R21)=)を示
し、好ましくは置換基−R21を有する炭素原子である式
(III)中のR17〜R21は、互いに同一でも異なってい
てもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、酸素
含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リ
ン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲル
マニウム含有基、またはスズ含有基を示し、これらのう
ちの2個以上が互いに連結して環を形成していてもよ
い。
【0028】式(I)においてmが2以上の場合には、
1同士、R2同士、R3同士、R4同士、R5同士、R6
士、R7同士は、互いに同一でも異なっていてもよい。
また、mが2以上の場合にはR1〜R7で示される基のう
ち2個の基が連結されていてもよい。式(II)において
m’が2以上の場合にはR8同士、R9同士、R10同士、
11同士、R12同士、R13同士、R14同士、R15同士、
16同士は、互いに同一でも異なっていてもよい。また
m’が2以上の場合には、R8〜R16で示される基のう
ち2個の基が連結されていてもよい。
【0029】式(III)においてm''が2以上の場合に
はR17同士、R18同士、R19同士、R20同士、R21同士
は、互いに同一でも異なっていてもよい。またm''が2
以上の場合にはR17〜R21で示される基のうち2個の基
が連結されていてもよい。式(I)中のR1〜R7、式
(II)中のR8〜R16、式(III)中のR17〜R21が示す
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が
挙げられる。
【0030】式(I)中のR1〜R7、式(II)中のR8
〜R16、式(III)中のR17〜R21が示す炭化水素基と
して具体的には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプ
ロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブ
チル、ネオペンチル、n-ヘキシルなどの炭素原子数が1
〜30、好ましくは1〜20の直鎖状または分岐状のア
ルキル基;ビニル、アリル、イソプロペニルなどの炭素
原子数が2〜30、好ましくは2〜20の直鎖状または
分岐状のアルケニル基;エチニル、プロパルギルなど炭
素原子数が2〜30、好ましくは2〜20の直鎖状また
は分岐状のアルキニル基;シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチルな
どの炭素原子数が3〜30、好ましくは3〜20の環状
飽和炭化水素基;シクロペンタジエニル、インデニル、
フルオレニルなどの炭素原子数5〜30の環状不飽和炭
化水素基;フェニル、ベンジル、ナフチル、ビフェニリ
ル、ターフェニリル、フェナントリル、アントリルなど
の炭素原子数が6〜30、好ましくは6〜20のアリー
ル基;メチルフェニル、イソプロピルフェニル、t-ブチ
ルフェニル、ジメチルフェニル、ジイソプロピルフェニ
ル、ジ-t-ブチルフェニル、トリメチルフェニル、トリ
イソプロピルフェニル、トリ-t-ブチルフェニルなどの
アルキル置換アリール基などが挙げられる。
【0031】上記炭化水素基は、水素原子がハロゲンで
置換されていてもよく、例えば、トリフルオロメチル、
ペンタフルオロフェニル、クロロフェニルなどの炭素原
子数1〜30、好ましくは1〜20のハロゲン化炭化水
素基が挙げられる。また、上記炭化水素基は、他の炭化
水素基で置換されていてもよく、例えばベンジル、クミ
ルなどのアリール基置換アルキル基などが挙げられる。
【0032】さらにまた上記炭化水素基は、ヘテロ環式
化合物残基;アルコキシ基、アリーロキシ基、エステル
基、エーテル基、アシル基、カルボキシル基、カルボナ
ート基、ヒドロキシ基、ペルオキシ基、カルボン酸無水
物基などの酸素含有基;アミノ基、イミノ基、アミド
基、イミド基、ヒドラジノ基、ヒドラゾノ基、ニトロ
基、ニトロソ基、シアノ基、イソシアノ基、シアン酸エ
ステル基、アミジノ基、ジアゾ基、アミノ基がアンモニ
ウム塩となったものなどの窒素含有基;ボランジイル
基、ボラントリイル基、ジボラニル基などのホウ素含有
基;メルカプト基、チオエステル基、ジチオエステル
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、チオアシル基、
チオエーテル基、チオシアン酸エステル基、イソチオシ
アン酸エステル基、スルホンエステル基、スルホンアミ
ド基、チオカルボキシル基、ジチオカルボキシル基、ス
ルホ基、スルホニル基、スルフィニル基、スルフェニル
基などのイオウ含有基;ホスフィド基、ホスホリル基、
チオホスホリル基、ホスファト基などのリン含有基、ケ
イ素含有基、ゲルマニウム含有基、またはスズ含有基な
どで置換されていてもよい。
【0033】このように炭化水素基は、酸素含有基、窒
素含有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、
ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基などで
置換されていてもよいが、この場合、酸素含有基などの
置換基は、その基を特徴づける原子団が、式(I)のN
またはD中の炭素原子、式(II)のE中の炭素原子、式
(III)のJ、L、Q、TまたはR中の炭素原子に直接
結合しないことが望ましい。
【0034】これらのうち、特に、メチル、エチル、n-
プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-
ブチル、t-ブチル、ネオペンチル、n-ヘキシルなどの炭
素原子数1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状または
分岐状のアルキル基;フェニル、ナフチル、ビフェニリ
ル、ターフェニリル、フェナントリル、アントリルなど
の炭素原子数6〜30、好ましくは6〜20のアリール
基;これらのアリール基にハロゲン原子、炭素原子数1
〜30、好ましくは1〜20のアルキル基またはアルコ
キシ基、炭素原子数6〜30、好ましくは6〜20のア
リール基またはアリーロキシ基などの置換基が1〜5個
置換した置換アリール基などが好ましい。
【0035】R1〜R7は、これらのうちの2個以上の
基、好ましくは隣接する基が互いに連結して環を形成す
ることもでき、R8〜R16は、これらのうちの2個以上
の基、好ましくは隣接する基が互いに連結して環を形成
することもでき、R17〜R21は、これらのうちの2個以
上の基、好ましくは隣接する基が互いに連結して環を形
成することもできる。このような環としては、例えばベ
ンゼン環、ナフタレン環、アセナフテン環、インデン環
などの縮環基、および上記縮環基上の水素原子がメチ
ル、エチル、プロピル、ブチルなどのアルキル基で置換
された基などが挙げられる。
【0036】式(I)中のR1〜R7、式(II)中のR8
〜R16、式(III)中のR17〜R21が示す酸素含有基
は、基中に酸素原子を1〜5個含有する基であり、下記
ヘテロ環化合物残基は含まれない。また、窒素原子、イ
オウ原子、リン原子、ハロゲン原子またはケイ素原子を
含み、かつこれらの原子と酸素原子とが直接結合してい
る基も酸素含有基には含まれない。酸素含有基として具
体的には、例えばアルコキシ基、アリーロキシ基、エス
テル基、エーテル基、アシル基、カルボキシル基、カル
ボナート基、ヒドロキシ基、ペルオキシ基、カルボン酸
無水物基などが挙げられ、アルコキシ基、アリーロキシ
基、アセトキシ基、カルボニル基、ヒドロキシ基などが
好ましい。なお酸素含有基が炭素原子を含む場合は、炭
素原子数が1〜30、好ましくは1〜20の範囲にある
ことが望ましい。
【0037】式(I)中のR1〜R7、式(II)中のR8
〜R16、式(III)中のR17〜R21が示す窒素含有基
は、基中に窒素原子を1〜5個含有する基であり、下記
ヘテロ環化合物残基は含まれない。窒素含有基として具
体的には、例えばアミノ基、イミノ基、アミド基、イミ
ド基、ヒドラジノ基、ヒドラゾノ基、ニトロ基、ニトロ
ソ基、シアノ基、イソシアノ基、シアン酸エステル基、
アミジノ基、ジアゾ基、アミノ基がアンモニウム塩とな
ったものなどが挙げられ、アミノ基、イミノ基、アミド
基、イミド基、ニトロ基、シアノ基が好ましい。なお、
窒素含有基が炭素原子を含む場合は、炭素原子数が1〜
30、好ましくは1〜20の範囲にあることが望まし
い。
【0038】式(I)中のR1〜R7、式(II)中のR8
〜R16、式(III)中のR17〜R21が示すホウ素含有基
は、基中に1〜5個のホウ素原子を含む基であり、下記
ヘテロ環化合物残基は含まれない。ホウ素含有基として
具体的には、例えばボランジイル基、ボラントリイル
基、ジボラニル基などのホウ素含有基が挙げられ、炭素
原子数が1〜30、好ましくは1〜20の炭化水素基が
1〜2個置換したボリル基または1〜3個置換したボレ
ート基が好ましい。炭化水素基が2個以上置換している
場合には、各炭化水素は同一でも異なっていてもよい。
【0039】式(I)中のR1〜R7、式(II)中のR8
〜R16、式(III)中のR17〜R21が示すイオウ含有基
は、基中にイオウ原子を1〜5個含有する基であり、下
記ヘテロ環化合物残基は含まれない。イオウ含有基とし
て具体的には、例えばメルカプト基、チオエステル基、
ジチオエステル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
チオアシル基、チオエーテル基、チオシアン酸エステル
基、イソチオシアン酸エステル基、スルホンエステル
基、スルホンアミド基、チオカルボキシル基、ジチオカ
ルボキシル基、スルホ基、スルホニル基、スルフィニル
基、スルフェニル基、スルフォネート基、スルフィネー
ト基などが挙げられ、スルフォネート基、スルフィネー
ト基、アルキルチオ基、アリールチオ基が好ましい。な
おイオウ含有基が炭素原子を含む場合は、炭素原子数が
1〜30、好ましくは1〜20の範囲にあることが望ま
しい。
【0040】式(I)中のR1〜R7、式(II)中のR8
〜R16、式(III)中のR17〜R21が示すリン含有基
は、基中に1〜5のリン原子を含有する基であり、下記
ヘテロ環化合物残基は含まれない。リン含有基として具
体的には、例えばホスフィノ基、ホスホリル基、ホスホ
チオイル基、ホスホノ基などが挙げられる。式(I)中
のR1〜R7、式(II)中のR8〜R16、式(III)中のR
17〜R21が示すヘテロ環式化合物残基は、基の中にヘテ
ロ原子を1〜5個含む環状の基であり、ヘテロ原子とし
てはO、N、S、P、Bなどが挙げられる。環としては
例えば4〜7員環の単環および多環、好ましくは5〜6
員環の単環および多環が挙げられる。具体的には、例え
ばピロール、ピリジン、ピリミジン、キノリン、トリア
ジンなどの含窒素化合物の残基;フラン、ピランなどの
含酸素化合物の残基;チオフェンなどの含イオウ化合物
の残基など、およびこれらの残基に、炭素原子数が1〜
30、好ましくは1〜20のアルキル基、炭素原子数が
1〜30、好ましくは1〜20のアルコキシ基などの置
換基がさらに置換した基などが挙げられる。
【0041】式(I)中のR1〜R7、式(II)中のR8
〜R16、式(III)中のR17〜R21が示すケイ素含有基
は、基中に1〜5のケイ素原子を含有する基であり、例
えば炭化水素置換シリル基などのシリル基、炭化水素置
換シロキシ基などのシロキシ基が挙げられる。具体的に
は、メチルシリル、ジメチルシリル、トリメチルシリ
ル、エチルシリル、ジエチルシリル、トリエチルシリ
ル、ジフェニルメチルシリル、トリフェニルシリル、ジ
メチルフェニルシリル、ジメチル-t-ブチルシリル、ジ
メチル(ペンタフルオロフェニル)シリルなどが挙げら
れる。これらの中では、メチルシリル、ジメチルシリ
ル、トリメチルシリル、エチルシリル、ジエチルシリ
ル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、トリ
フェニルシリルなどが好ましく、特にトリメチルシリ
ル、トリエチルシリル、トリフェニルシリル、ジメチル
フェニルシリルが好ましい。炭化水素置換シロキシ基と
して具体的には、トリメチルシロキシなどが挙げられ
る。なおケイ素含有基が炭素原子を含む場合は、炭素原
子数が1〜30、好ましくは1〜20の範囲にあること
が望ましい。
【0042】式(I)中のR1〜R7、式(II)中のR8
〜R16、式(III)中のR17〜R21が示すゲルマニウム
含有基およびスズ含有基としては、上記ケイ素含有基の
ケイ素をゲルマニウムおよびスズに置換したものが挙げ
られる。次に上記で説明した式(I)中のR1〜R7、式
(II)中のR8〜R16、式(III)中のR17〜R21の例に
ついて、より具体的に説明する。
【0043】酸素含有基のうち、アルコキシ基として
は、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキ
シ、n-ブトキシ、イソブトキシ、tert-ブトキシなど
が、アリーロキシ基としては、フェノキシ、2,6-ジメチ
ルフェノキシ、2,4,6-トリメチルフェノキシなどが、ア
シル基としては、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、p-
クロロベンゾイル、p-メトキシベンソイルなどが、エス
テル基としては、アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ、
メトキシカルボニル、フェノキシカルボニル、p-クロロ
フェノキシカルボニルなどが好ましく例示される。
【0044】窒素含有基のうち、アミノ基としては、メ
チルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロ
ピルアミノ、ジブチルアミノ、ジシクロヘキシルアミノ
などのアルキルアミノ基;フェニルアミノ、ジフェニル
アミノ、ジトリルアミノ、ジナフチルアミノ、メチルフ
ェニルアミノなどのアリールアミノ基またはアルキルア
リールアミノ基などが、イミノ基としては、メチルイミ
ノ、エチルイミノ、プロピルイミノ、ブチルイミノ、フ
ェニルイミノなどが、アミド基としては、アセトアミ
ド、N-メチルアセトアミド、N-メチルベンズアミドなど
が、イミド基としては、アセトイミド、ベンズイミドな
どが好ましく例示される。
【0045】イオウ含有基のうち、アルキルチオ基とし
ては、メチルチオ、エチルチオなどが、アリールチオ基
としては、フェニルチオ、メチルフェニルチオ、ナルチ
ルチオなどが、チオエステル基としては、アセチルチ
オ、ベンゾイルチオ、メチルチオカルボニル、フェニル
チオカルボニルなどが、スルホンエステル基としては、
スルホン酸メチル、スルホン酸エチル、スルホン酸フェ
ニルなどが、スルホンアミド基としては、フェニルスル
ホンアミド、N-メチルスルホンアミド、N-メチル-p-ト
ルエンスルホンアミドなどが好ましく挙げられる。
【0046】スルフォネート基としては、メチルスルフ
ォネート、トリフルオロメタンスルフォネート、フェニ
ルスルフォネート、ベンジルスルフォネート、p-トルエ
ンスルフォネート、トリメチルベンゼンスルフォネー
ト、トリイソブチルベンゼンスルフォネート、p-クロル
ベンゼンスルフォネート、ペンタフルオロベンゼンスル
フォネートなどが、スルフィネート基としてはメチルス
ルフィネート、フェニルスルフィネート、ベンジルスル
フィネート、p-トルエンスルフィネート、トリメチルベ
ンゼンスルフィネート、ペンタフルオロベンゼンスルフ
ィネートなどが挙げられる。
【0047】リン含有基のうち、ホスフィノ基として
は、ジメチルフォスフィノ、ジフェニルフォスフィノな
どが挙げられ、ホスホリル基としては、メチルホスホリ
ル、イソプロピルホスホリル、フェニルホスホリルなど
が挙げられ、ホスホチオイル基としては、メチルホスホ
チオイル、イソプロピルホスホチオイル、フェニルホス
ホチオイルなどが挙げられ、ホスホノ基としては、リン
酸ジメチル、リン酸ジイソプロピル、リン酸ジフェニル
などのリン酸エステル基、リン酸基などが挙げられる。
【0048】式(I)中のnは、M1の価数を満たす数
であり、具体的には0〜5、好ましくは0〜4、より好
ましくは0〜3の整数である。式(II)中のnは、M2
の価数を満たす数であり、具体的には0〜5、好ましく
は0〜4、より好ましくは0〜3の整数である。式(II
I)中のnは、M3の価数を満たす数であり、具体的には
0〜5、好ましくは0〜4、より好ましくは0〜3の整
数である。
【0049】なお、式(I)中のX1が酸素原子以外の
原子または基である場合には、nは、好ましくは1〜
4、より好ましくは1〜3の整数である。式(II)中の
2が酸素原子以外の原子または基である場合には、n
は、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3の整数で
ある。式(III)中のX3が酸素原子以外の原子または基
である場合には、nは、好ましくは1〜4、より好まし
くは1〜3の整数である。
【0050】式(I)において、X1は水素原子、ハロ
ゲン原子、酸素原子、炭化水素基、酸素含有基、窒素含
有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ハロ
ゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ア
ルミニウム含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有
基より任意に選ばれる原子または基を示し、式(II)に
おいて、X2は水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭
化水素基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イ
オウ含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式
化合物残基、ケイ素含有基、アルミニウム含有基、ゲル
マニウム含有基またはスズ含有基より任意に選ばれる原
子または基を示し、式(III)において、X3は水素原
子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素基、酸素含有
基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含
有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素
含有基、アルミニウム含有基、ゲルマニウム含有基また
はスズ含有基より任意に選ばれる原子または基を示す。
【0051】なお式(I)においてnが2以上の場合に
は、X1で示される複数の基は互いに同一であっても異
なっていてもよく、式(II)においてnが2以上の場合
には、X2で示される複数の基は互いに同一であっても
異なっていてもよく、式(III)においてnが2以上の
場合には、X3で示される複数の基は互いに同一であっ
ても異なっていてもよい。
【0052】また式(I)においてnが2以上の場合に
は、X1で示される複数の基は互いに結合して環を形成
していてもよく、式(II)においてnが2以上の場合に
は、X2で示される複数の基は互いに結合して環を形成
していてもよく、式(III)においてnが2以上の場合
には、X3で示される複数の基は互いに結合して環を形
成していてもよい。
【0053】式(I)中のX1、式(II)中のX2、式
(III)中のX3が示すハロゲン原子としては、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。式(I)中のX1
式(II)中のX2、式(III)中のX3が示す炭化水素基
としては、上記式(I)中のR1〜R7で例示したものと
同様のものが挙げられる。具体的には、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、
ドデシル、アイコシルなどのアルキル基;シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、ノルボルニル、アダマンチルなど
の炭素原子数が3〜30のシクロアルキル基;ビニル、
プロペニル、シクロヘキセニルなどのアルケニル基;ベ
ンジル、フェニルエチル、フェニルプロピルなどのアリ
ールアルキル基;フェニル、トリル、ジメチルフェニ
ル、トリメチルフェニル、エチルフェニル、プロピルフ
ェニル、ビフェニリル、ナフチル、メチルナフチル、ア
ントリル、フェナントリルなどのアリール基などが挙げ
られる。また、この炭化水素基には、ハロゲン化炭化水
素、具体的には炭素原子数1〜20の炭化水素基の少な
くとも一つの水素がハロゲンに置換した基も含まれる。
【0054】これらのうち、炭素原子数が1〜20のも
のが好ましい。式(I)中のX1、式(II)中のX2、式
(III)中のX3が示す酸素含有基としては、上記R1
21で例示したものと同様のものが挙げられ、具体的に
は、ヒドロキシ基;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
ブトキシなどのアルコキシ基;フェノキシ、メチルフェ
ノキシ、ジメチルフェノキシ、ナフトキシなどのアリー
ロキシ基;フェニルメトキシ、フェニルエトキシなどの
アリールアルコキシ基;アセトキシ基;カルボニル基な
どが挙げられる。
【0055】式(I)中のX1、式(II)中のX2、式
(III)中のX3が示す窒素含有基として具体的には、上
記R1〜R21で例示したものと同様のものが挙げられ、
具体的には、アミノ基;メチルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミ
ノ、ジシクロヘキシルアミノなどのアルキルアミノ基;
フェニルアミノ、ジフェニルアミノ、ジトリルアミノ、
ジナフチルアミノ、メチルフェニルアミノなどのアリー
ルアミノ基またはアルキルアリールアミノ基などが挙げ
られる。
【0056】式(I)中のX1、式(II)中のX2、式
(III)中のX3が示すホウ素含有基として具体的には、
BR4(Rは水素、アルキル基、置換基を有してもよい
アリール基、ハロゲン原子などを示す)が挙げられる。
式(I)中のX1、式(II)中のX2、式(III)中のX3
が示すイオウ含有基としては、上記R1〜R21で例示し
たものと同様のものが挙げられ、具体的には、メチルス
ルフォネート、トリフルオロメタンスルフォネート、フ
ェニルスルフォネート、ベンジルスルフォネート、p-ト
ルエンスルフォネート、トリメチルベンゼンスルフォネ
ート、トリイソブチルベンゼンスルフォネート、p-クロ
ルベンゼンスルフォネート、ペンタフルオロベンゼンス
ルフォネートなどのスルフォネート基;メチルスルフィ
ネート、フェニルスルフィネート、ベンジルスルフィネ
ート、p-トルエンスルフィネート、トリメチルベンゼン
スルフィネート、ペンタフルオロベンゼンスルフィネー
トなどのスルフィネート基;アルキルチオ基;アリール
チオ基などが挙げられる。
【0057】式(I)中のX1、式(II)中のX2、式
(III)中のX3が示すリン含有基として具体的には、ト
リメチルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリシク
ロヘキシルホスフィンなどのトリアルキルホスフィン
基;トリフェニルホスフィン、トリトリルホスフィンな
どのトリアリールホスフィン基;メチルホスファイト、
エチルホスファイト、フェニルホスファイトなどのホス
ファイト基(ホスフィド基);ホスホン酸基;ホスフィ
ン酸基などが挙げられる。
【0058】式(I)中のX1、式(II)中のX2、式
(III)中のX3が示すハロゲン含有基として具体的に
は、PF6、BF4などのフッ素含有基、ClO4、Sb
Cl6などの塩素含有基、IO4などのヨウ素含有基が挙
げられる。式(I)中のX1、式(II)中のX2、式(II
I)中のX3が示すヘテロ環式化合物残基としては、上記
1〜R21で例示したものと同様のものが挙げられる。
【0059】式(I)中のX1、式(II)中のX2、式
(III)中のX3が示すケイ素含有基として具体的には、
上記R1〜R21で例示したものと同様のものが挙げら
れ、具体的には、フェニルシリル、ジフェニルシリル、
トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリプロピルシ
リル、トリシクロヘキシルシリル、トリフェニルシリ
ル、メチルジフェニルシリル、トリトリルシリル、トリ
ナフチルシリルなどの炭化水素置換シリル基;トリメチ
ルシリルエーテルなどの炭化水素置換シリルエーテル
基;トリメチルシリルメチルなどのケイ素置換アルキル
基;トリメチルシリルフェニルなどのケイ素置換アリー
ル基などが挙げられる。
【0060】式(I)中のX1、式(II)中のX2、式
(III)中のX3が示すアルミニウム含有基として具体的
には、AlR4(Rは水素、アルキル基、置換基を有し
てもよいアリール基、ハロゲン原子などを示す)が挙げ
られる。式(I)中のX1、式(II)中のX2、式(II
I)中のX3が示すゲルマニウム含有基として具体的に
は、上記R1〜R21で例示したものと同様のものが挙げ
られる。
【0061】式(I)中のX1、式(II)中のX2、式
(III)中のX3が示すスズ含有基として具体的には、上
記R1〜R21で例示したものと同様のものが挙げられ
る。以下に、上記一般式(I)、(II)または(III)
で表される遷移金属化合物の具体的な例を示す。なお、
下記具体例においてMは遷移金属原子であり、例えばS
c(III)、Ti(III)、Ti(IV)、Zr(III)、
Zr(IV)、Hf(IV)、V(III)、V(IV)、V
(V)、Nb(V)、Ta(V)、Fe(II)、Fe
(III)、Co(II)、Co(III)、Rh(II)、Rh
(III)、Rh(IV)、Cr(III)、Ni(II)、Pd
(II)を示す。これらのなかでは、Ti(IV)、Zr
(IV)、Hf(IV)、V(III)、V(IV)、V
(V)、Nb(V)、Ta(V)が好ましく、特にTi
(IV)、Zr(IV)、Hf(IV)が好ましい。
【0062】また下記具体例においてXは、例えばC
l、Brなどのハロゲン、または酸素原子、またはメチ
ルなどのアルキル基を示す。また、Xが複数ある場合
は、これらは同じであっても、異なっていてもよい。n
は金属Mの価数により決定される。例えば、2種のモノ
アニオン種が金属に結合している場合、2価金属ではn
=0、3価金属ではn=1、4価金属ではn=2、5価
金属ではn=3になり、例えば金属がV(III)の場合
はn=1であり、Ti(IV)、Zr(IV)、V(IV)の
場合はn=2であり、V(V)の場合はn=3であり、
例えば、1種のモノアニオン種が金属に結合し、かつ1
つの酸素原子が二重結合を介して金属に結合している場
合、3価金属ではn=0、4価金属ではn=1、5価金
属ではn=2になり、例えば金属がV(III)の場合は
n=0であり、Ti(IV)またはZr(IV)またはV
(IV)の場合はn=1であり、V(V)の場合はn=2
であり、例えば、2種のモノアニオン種が金属に結合
し、かつ1つの酸素原子が二重結合を介して金属に結合
している場合、4価金属ではn=0、5価金属ではn=
1になり、例えば金属がTi(IV)またはZr(IV)ま
たはV(IV)の場合はn=0であり、V(V)の場合は
n=1であり、例えば1種のモノアニオン種が金属に結
合し、かつ1つの酸素原子が単結合を介して金属に結合
している場合、2価金属ではn=0、3価金属ではn=
1、4価金属ではn=2、5価金属ではn=3になり、
例えば金属がV(III)の場合はn=1であり、Ti(I
V)またはZr(IV)またはV(IV)の場合はn=2で
あり、V(V)の場合はn=3である。
【0063】以下に、上記一般式(I)、(II)または
(III)で表される遷移金属化合物の具体的な例を示
す。
【0064】
【化31】
【0065】
【化32】
【0066】
【化33】
【0067】
【化34】
【0068】
【化35】
【0069】
【化36】
【0070】
【化37】
【0071】
【化38】
【0072】
【化39】
【0073】
【化40】
【0074】
【化41】
【0075】
【化42】
【0076】
【化43】
【0077】
【化44】
【0078】
【化45】
【0079】
【化46】
【0080】
【化47】
【0081】
【化48】
【0082】
【化49】
【0083】
【化50】
【0084】
【化51】
【0085】
【化52】
【0086】
【化53】
【0087】
【化54】
【0088】
【化55】
【0089】
【化56】
【0090】
【化57】
【0091】
【化58】
【0092】
【化59】
【0093】
【化60】
【0094】
【化61】
【0095】
【化62】
【0096】
【化63】
【0097】
【化64】
【0098】
【化65】
【0099】
【化66】
【0100】
【化67】
【0101】
【化68】
【0102】
【化69】
【0103】
【化70】
【0104】
【化71】
【0105】
【化72】
【0106】
【化73】
【0107】
【化74】
【0108】
【化75】
【0109】
【化76】
【0110】
【化77】
【0111】
【化78】
【0112】
【化79】
【0113】
【化80】
【0114】
【化81】
【0115】
【化82】
【0116】
【化83】
【0117】
【化84】
【0118】
【化85】
【0119】
【化86】
【0120】
【化87】
【0121】
【化88】
【0122】
【化89】
【0123】
【化90】
【0124】
【化91】
【0125】
【化92】
【0126】
【化93】
【0127】
【化94】
【0128】
【化95】
【0129】
【化96】
【0130】
【化97】
【0131】
【化98】
【0132】
【化99】
【0133】
【化100】
【0134】
【化101】
【0135】
【化102】
【0136】
【化103】
【0137】なお上記化合物の例示中、Meはメチル
基、Etはエチル基、iPrはイソプロピル基、tBuは
t-ブチル基、Phはフェニル基、Adaは1-アダマンチ
ル基を示す。化合物(a-2) 本発明では(A)成分として、下記一般式(IVa)で表
される化合物(a-2)を用いることができる。
【0138】
【化104】
【0139】式(IVa)中、Mは周期表第3〜7族から
選ばれる遷移金属原子を示し、好ましくは第4、5族か
ら選ばれる遷移金属原子を示す。具体的には、チタン、
ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タン
タルなどが挙げられ、好ましくはチタン、ジルコニウ
ム、バナジウムである。式(IVa)中、R1〜R6は互い
に同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有
基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残
基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有
基を示し、これらのうちの2個以上が互いに連結して芳
香族環、脂肪族環または窒素原子、イオウ原子、酸素原
子などのヘテロ原子を含む炭化水素環などの環を形成し
ていてもよい。このうちR5およびR6は、炭化水素基で
あることが好ましく、アルキル基置換アリール基である
ことがより好ましい。
【0140】式(IVa)中のR1〜R6が示すハロゲン原
子、炭化水素基としては、上記式(I)中のR1〜R7
して例示したものと同様のハロゲン原子、炭化水素基が
挙げられる。式(IVa)中のR1〜R6が示す炭化水素基
は、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、スズ含有基などで置換されていてもよいが、この場
合、酸素含有基などの置換基は、その基を特徴づける原
子団が、式(IVa)のNに直接結合しないことが望まし
い。
【0141】これらのうち、特に、メチル、エチル、n-
プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-
ブチル、t-ブチル、ネオペンチル、n-ヘキシルなどの炭
素原子数1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状または
分岐状のアルキル基;フェニル、ナフチル、ビフェニリ
ル、ターフェニリル、フェナントリル、アントリルなど
の炭素原子数6〜30、好ましくは6〜20のアリール
基;これらのアリール基にハロゲン原子、炭素原子数1
〜30、好ましくは1〜20のアルキル基またはアルコ
キシ基、炭素原子数6〜30、好ましくは6〜20のア
リール基またはアリーロキシ基などの置換基が1〜5個
置換した置換アリール基などが好ましい。
【0142】式(IVa)中のR1〜R6は、これらのうち
の2個以上の基、好ましくは隣接する基が互いに連結し
て芳香族環、脂肪族環または窒素原子、イオウ原子、酸
素原子などを含む炭化水素環を形成していてもよく、こ
れらの環はさらに置換基を有していてもよく、特にR3
とR4は連結して芳香族環を形成することが好ましい。
式(IVa)中のR1〜R6が示す酸素含有基、窒素含有
基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテロ
環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基お
よびスズ含有基としては、上記式(I)中のR1〜R7
して例示したものと同様の基が挙げられる。
【0143】また式(IVa)中のR1〜R6のより具体的
な例としては、上記式(I)中のR1〜R7のより具体的
な例として示したものと同様の基が挙げられる。式(IV
a)中、nはMの価数を満たす数を示し、具体的には1
〜5、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3の整数
である。式(IVa)中、Xは、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有
基、ホウ素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、
ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有
基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示す。
【0144】式(IVa)中のXが示す、ハロゲン原子、
炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、
ホウ素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロ
ゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲ
ルマニウム含有基およびスズ含有基としては、上記式
(I)中のX1として例示したものと同様の原子または
基が挙げられる。
【0145】これらのうち炭化水素基としては、炭素原
子数が1〜20のものが好ましい。なお、nが2以上の
場合は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
して環を形成してもよい。上記一般式(IVa)で表され
る化合物(a-2)は、下記一般式(IVa')で表される化
合物であることが好ましい。
【0146】
【化105】
【0147】式(IVa')中、Mは周期表第4、5族から
選ばれる遷移金属原子を示し、具体的にはチタン、ジル
コニウム、バナジウム、ニオブ、タンタルが挙げられ
る。式(IVa')中、R7〜R13は互いに同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、
酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含有
基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有
基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示し、これ
らのうちの2個以上が互いに連結して環を形成していて
もよい。このうちR12およびR13は、炭化水素基である
ことが好ましく、o-アルキル基置換アリール基であるこ
とがより好ましい。
【0148】式(IVa')中、R7〜R13が示すハロゲン
原子、炭化水素基としては、上記一般式(I)中のR1
〜R7と同様の原子または基が挙げられる。炭化水素基
は、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、スズ含有基などで置換されていてもよいが、この場
合、酸素含有基などの置換基は、その基を特徴づける原
子団が、式(IVa')のNに直接結合しないことが望まし
い式(IVa')中、R7〜R13が示す酸素含有基、窒素含
有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテ
ロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基
およびスズ含有基としては、上記一般式(I)中のR1
〜R7と同様の基が挙げられる。
【0149】また式(IVa')中のR7〜R13のより具体
的な例としては、上記式(I)中のR1〜R7のより具体
的な例として示したものと同様の基が挙げられる。式
(IVa')中、nはMの価数を満たす数であり、具体的に
は1〜5、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3の
整数である。式(IVa')中、Xは、水素原子、ハロゲン
原子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含
有基、ホウ素含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘ
テロ環式化合物残基、アルミニウム含有基、ケイ素含有
基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示す。
【0150】式(IVa')中のXが示す、ハロゲン原子、
炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、
ホウ素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロ
ゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲ
ルマニウム含有基およびスズ含有基としては、上記式
(I)中のX1として例示したものと同様の原子または
基が挙げられる。
【0151】なお、nが2以上の場合は、Xで示される
複数の基は互いに同一でも異なっていてもよく、またX
で示される複数の基は互いに結合して環を形成してもよ
い。以下に、上記一般式(IVa)で表される化合物の具
体例を示す。
【0152】
【化106】
【0153】なお、上記例示中、iPrはイソプロピル
基を、tBuはt-ブチル基を、Phはフェニル基を示
す。化合物(a-3) 本発明では(A)成分として、下記一般式(IVb)で表
される化合物(a-3)を用いることができる。
【0154】
【化107】
【0155】式(IVb)中、Mは周期表第8〜11族か
ら選ばれる遷移金属原子を示し、好ましくは第8、9族
から選ばれる遷移金属原子を示す。具体的には、鉄、ル
テニウム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウ
ム、ニッケル、パラジウム、銅などが挙げられ、好まし
くは鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウムなどであり、
より好ましくは鉄またはコバルトである。
【0156】式(IVb)中、R1〜R6は互いに同一でも
異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水
素基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ
含有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含
有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示し、こ
れらのうちの2個以上が互いに連結して芳香族環、脂肪
族環または窒素原子、イオウ原子、酸素原子などのヘテ
ロ原子を含む炭化水素環などの環を形成していてもよ
い。このうちR5およびR6は、炭化水素基であることが
好ましく、アルキル基置換アリール基であることがより
好ましい。
【0157】式(IVb)中のR1〜R6が示すハロゲン原
子、炭化水素基としては、上記式(I)中のR1〜R7
して例示したものと同様のハロゲン原子、炭化水素基が
挙げられる。式(IVb)中のR1〜R6が示す炭化水素基
は、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、スズ含有基などで置換されていてもよいが、この場
合、酸素含有基などの置換基は、その基を特徴づける原
子団が、式(IVb)のNに直接結合しないことが望まし
い。
【0158】これらのうち、特に、メチル、エチル、n-
プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-
ブチル、t-ブチル、ネオペンチル、n-ヘキシルなどの炭
素原子数1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状または
分岐状のアルキル基;フェニル、ナフチル、ビフェニリ
ル、ターフェニリル、フェナントリル、アントリルなど
の炭素原子数6〜30、好ましくは6〜20のアリール
基;これらのアリール基にハロゲン原子、炭素原子数1
〜30、好ましくは1〜20のアルキル基またはアルコ
キシ基、炭素原子数6〜30、好ましくは6〜20のア
リール基またはアリーロキシ基などの置換基が1〜5個
置換した置換アリール基などが好ましい。
【0159】式(IVb)中のR1〜R6は、これらのうち
の2個以上の基、好ましくは隣接する基が互いに連結し
て芳香族環、脂肪族環または窒素原子、イオウ原子、酸
素原子などを含む炭化水素環を形成していてもよく、こ
れらの環はさらに置換基を有していてもよく、特にR3
とR4は連結して芳香族環を形成することが好ましい。
式(IVb)中のR1〜R6が示す酸素含有基、窒素含有
基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテロ
環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基お
よびスズ含有基としては、上記式(I)中のR1〜R7
して例示したものと同様の基が挙げられる。
【0160】また式(IVb)中のR1〜R6のより具体的
な例としては、上記式(I)中のR1〜R7のより具体的
な例として示したものと同様の基が挙げられる。式(IV
b)中、nはMの価数を満たす数であり、具体的には1
〜5、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3の整数
である。式(IVb)中のXは、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有
基、ホウ素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、
ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有
基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示す。
【0161】式(IVb)中のXが示す、ハロゲン原子、
炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、
ホウ素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロ
ゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲ
ルマニウム含有基およびスズ含有基としては、上記式
(I)中のX1として例示したものと同様の原子または
基が挙げられる。
【0162】これらのうち炭化水素基としては、炭素原
子数が1〜20のものが好ましい。なお、nが2以上の
場合は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
して環を形成してもよい。上記一般式(IVb)で表され
る化合物(a-3)は、下記一般式(IVb')で表される化
合物であることが好ましい。
【0163】
【化108】
【0164】式(IVb')中、Mは周期表第8、9族から
選ばれる遷移金属原子を示し、具体的には鉄またはコバ
ルトが挙げられる。式(IVb')中、R7〜R13は互いに
同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有
基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残
基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有
基を示し、これらのうちの2個以上が互いに連結して環
を形成していてもよい。このうちR12およびR13は、炭
化水素基であることが好ましく、o-アルキル基置換アリ
ール基であることがより好ましい。
【0165】式(IVb')中、R7〜R13が示すハロゲン
原子、炭化水素基としては、上記一般式(I)中のR1
〜R7と同様の原子または基が挙げられる。炭化水素基
は、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、スズ含有基などで置換されていてもよいが、この場
合、酸素含有基などの置換基は、その基を特徴づける原
子団が、式(IVb’)のNに直接結合しないことが望ま
しい 式(IVb')中、R7〜R13が示す酸素含有基、窒素含有
基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテロ
環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基お
よびスズ含有基としては、上記一般式(I)中のR1
7と同様の基が挙げられる。
【0166】また式(IVb')中のR7〜R13のより具体
的な例としては、上記式(I)中のR1〜R7のより具体
的な例として示したものと同様の基が挙げられる。式
(IVb')中、nはMの価数を満たす数であり、具体的に
は1〜5、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3の
整数である。式(IVb')中Xは、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有
基、ホウ素含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテ
ロ環式化合物残基、アルミニウム含有基、ケイ素含有
基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示す。
【0167】式(IVb')中のXが示す、ハロゲン原子、
炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、
ホウ素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロ
ゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲ
ルマニウム含有基およびスズ含有基としては、上記式
(I)中のX1として例示したものと同様の原子または
基が挙げられる。
【0168】なお、nが2以上の場合は、Xで示される
複数の基は互いに同一でも異なっていてもよく、またX
で示される複数の基は互いに結合して環を形成してもよ
い。以下に、上記一般式(IVb)で表される化合物の具
体例を示す。
【0169】
【化109】
【0170】なお、上記例示中、iPrはイソプロピル
基を、tBuはt-ブチル基を、Phはフェニル基を示
す。本発明では、上記のような化合物において、鉄をロ
ジウム、コバルトなどの鉄以外の周期表第8〜11族か
ら選ばれる金属に置き換えた遷移金属化合物を例示する
こともできる。
【0171】化合物(a-4) 本発明では(A)成分として、下記一般式(IVc)で表
される化合物(a-4)を用いることができる。
【0172】
【化110】
【0173】式(IVc)中、Mは周期表第3〜11族か
ら選ばれる遷移金属原子を示し、好ましくは第4、5族
および第8、9族から選ばれる遷移金属原子を示す。具
体的には、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジ
ウム、ニオブ、タンタル、鉄、ルテニウム、オスミウ
ム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラ
ジウム、銅などが挙げられ、好ましくはチタン、ジルコ
ニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、鉄、ルテニウ
ム、コバルト、ロジウムなどであり、より好ましくはチ
タン、ジルコニウム、バナジウム、鉄またはコバルトで
ある。
【0174】式(IVc)中、mは、1〜6の整数であ
り、好ましくは1〜4の整数であり、より好ましくは1
〜3の整数であり、特に好ましくは1〜2の整数であ
る。式(IVc)中、R1〜R6は互いに同一でも異なって
いてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、酸
素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、
リン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲ
ルマニウム含有基またはスズ含有基を示し、これらのう
ちの2個以上が互いに連結して芳香族環、脂肪族環また
は窒素原子、イオウ原子、酸素原子などのヘテロ原子を
含む炭化水素環などの環を形成していてもよい。このう
ちR5およびR6は、炭化水素基であることが好ましく、
アルキル基置換アリール基であることがより好ましい。
【0175】式(IVc)中のR1〜R6が示すハロゲン原
子、炭化水素基としては、上記式(I)中のR1〜R7
して例示したものと同様のハロゲン原子、炭化水素基が
挙げられる。式(IVc)中のR1〜R6が示す炭化水素基
は、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、スズ含有基などで置換されていてもよいが、この場
合、酸素含有基などの置換基は、その基を特徴づける原
子団が、式(IVc)のNに直接結合しないことが望まし
い。
【0176】これらのうち、特に、メチル、エチル、n-
プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-
ブチル、t-ブチル、ネオペンチル、n-ヘキシルなどの炭
素原子数1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状または
分岐状のアルキル基;フェニル、ナフチル、ビフェニリ
ル、ターフェニリル、フェナントリル、アントリルなど
の炭素原子数6〜30、好ましくは6〜20のアリール
基;これらのアリール基にハロゲン原子、炭素原子数1
〜30、好ましくは1〜20のアルキル基またはアルコ
キシ基、炭素原子数6〜30、好ましくは6〜20のア
リール基またはアリーロキシ基などの置換基が1〜5個
置換した置換アリール基などが好ましい。
【0177】式(IVc)中のR1〜R6は、これらのうち
の2個以上の基、好ましくは隣接する基が互いに連結し
て芳香族環、脂肪族環または窒素原子、イオウ原子、酸
素原子などを含む炭化水素環を形成していてもよく、こ
れらの環はさらに置換基を有していてもよく、特にR3
とR4は連結して芳香族環を形成することが好ましい。
式(IVc)中のR1〜R6が示す酸素含有基、窒素含有
基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテロ
環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基お
よびスズ含有基としては、上記式(I)中のR1〜R7
して例示したものと同様の基が挙げられる。
【0178】また式(IVc)中のR1〜R6のより具体的
な例としては、上記式(I)中のR1〜R7のより具体的
な例として示したものと同様の基が挙げられる。式(IV
c)中、nはMの価数を満たす数であり、具体的には1
〜5、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3の整数
である。nが1の場合には、Xは酸素原子であり、nが
2以上の場合には、Xの少なくとも一つは酸素原子であ
り、その他は水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化
水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ
素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン
含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマ
ニウム含有基またはスズ含有基を示す。
【0179】式(IVc)中のXが示す、ハロゲン原子、
炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、
ホウ素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロ
ゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲ
ルマニウム含有基およびスズ含有基としては、上記式
(I)中のX1として例示したものと同様の原子または
基が挙げられる。
【0180】これらのうち炭化水素基としては、炭素原
子数が1〜20のものが好ましい。なお、nが2以上の
場合は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
して環を形成してもよい。上記一般式(IVc)で表され
る化合物(a-4)は、下記一般式(IVc')で表される化
合物であることが好ましい。
【0181】
【化111】
【0182】式(IVc')中、Mは周期表第4、5族およ
び第8、9族から選ばれる遷移金属原子を示し、具体的
にはチタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タン
タル、鉄またはコバルトが挙げられる。式(IVc')中、
mは、1〜6の整数であり、好ましくは1〜4の整数で
あり、より好ましくは1〜3の整数であり、特に好まし
くは1〜2の整数である。
【0183】式(IVc')中、R7〜R13は互いに同一で
も異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化
水素基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオ
ウ含有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素
含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示し、
これらのうちの2個以上が互いに連結して環を形成して
いてもよい。このうちR12およびR13は、炭化水素基で
あることが好ましく、o-アルキル基置換アリール基であ
ることがより好ましい。
【0184】式(IVc')中、R7〜R13が示すハロゲン
原子、炭化水素基としては、上記一般式(I)中のR1
〜R7と同様の原子または基が挙げられる。炭化水素基
は、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、スズ含有基などで置換されていてもよいが、この場
合、酸素含有基などの置換基は、その基を特徴づける原
子団が、式(IVc')のNに直接結合しないことが望まし
い。
【0185】式(IVc')中、R7〜R13が示す酸素含有
基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含
有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニ
ウム含有基およびスズ含有基としては、上記一般式
(I)中のR1〜R7と同様の基が挙げられる。また式
(IVc')中のR7〜R13のより具体的な例としては、上
記式(I)中のR1〜R7のより具体的な例として示した
ものと同様の基が挙げられる。
【0186】式(IVc')中、nは、Mの価数を満たす数
であり、具体的には1〜5、好ましくは1〜4、より好
ましくは1〜3の整数である。nが1の場合には、Xは
酸素原子であり、nが2以上の場合には、Xの少なくと
も一つは酸素原子であり、その他は水素原子、ハロゲン
原子、酸素原子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有
基、窒素含有基、ホウ素含有基、リン含有基、ハロゲン
含有基、ヘテロ環式化合物残基、アルミニウム含有基、
ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を
示す。
【0187】式(IVc')中のXが示す、ハロゲン原子、
炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、
ホウ素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロ
ゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲ
ルマニウム含有基およびスズ含有基としては、上記式
(I)中のX1として例示したものと同様の原子または
基が挙げられる。
【0188】なお、nが2以上の場合は、Xで示される
複数の基は互いに同一でも異なっていてもよく、またX
で示される複数の基は互いに結合して環を形成してもよ
い。化合物(a-5) 本発明では(A)成分として、下記一般式(V)で表さ
れる化合物(a-5)を用いることができる。
【0189】
【化112】
【0190】式(V)中、Mは周期表第3〜6族から選
ばれる遷移金属原子を示し、好ましくは4族原子であ
り、具体的にはチタン、ジルコニウムまたはハフニウム
である。式(V)中、RおよびR'は互いに同一でも異
なっていてもよく、水素原子、炭素原子数1〜50の炭
化水素基、炭素原子数1〜50のハロゲン化炭化水素基
もしくは有機シリル基または、窒素、酸素、リン、イオ
ウおよびケイ素から選ばれる少なくとも1種の原子を有
する置換基を示し、好ましくは炭化水素基である。
【0191】式(V)中、R、R'が示す炭素原子数1
〜50の炭化水素基、炭素原子数1〜50のハロゲン化
炭化水素基としては、例えば上記一般式(I)中のR1
〜R7として例示した炭化水素基、ハロゲン化炭化水素
基が挙げられ、R、R'が示す有機シリル基としては、
例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示したケ
イ素含有基が挙げられ、R、R'が示す窒素、酸素、リ
ン、イオウおよびケイ素から選ばれる少なくとも1種の
原子を有する置換基としては、例えば上記一般式(I)
中のR1〜R7として例示した窒素含有基、酸素含有基、
イオウ含有基およびヘテロ環式化合物残基のうち窒素、
酸素、リン、イオウまたはケイ素を有する残基が挙げら
れる。
【0192】式(V)中、nはMの価数を満たす数であ
り、具体的には1〜5、好ましくは1〜4、より好まし
くは1〜3の整数である。式(V)中、Xは互いに同一
でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、酸
素原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数
1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ
含有基、ケイ素含有基または窒素含有基を示し、X同士
が互いに結合して環を形成してもよい。
【0193】式(V)中のXが示すハロゲン原子、炭素
原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハ
ロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ
素含有基および窒素含有基としては、例えば上記一般式
(I)中のR1〜R7として例示したハロゲン原子、炭化
水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含
有基、ケイ素含有基および窒素含有基が挙げられる。
【0194】以下に上記一般式(V)で表される化合物
の具体例を示す。
【0195】
【化113】
【0196】なお、上記例示中、nBuはn-ブチル基
を、Meはメチル基を、iPrはイソプロピル基を、P
hはフェニル基を示す。化合物(a-6) 本発明では(A)成分として、下記一般式(VI)で表さ
れる化合物(a-6)を用いることができる。
【0197】
【化114】
【0198】式(VI)中、Mは、周期表第4族および第
5族から選ばれる遷移金属原子を示し、具体的にはチタ
ン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、
タンタルである。式(VI)中、R1〜R10は互いに同一
でも異なっていてもよく、水素原子、炭素原子数1〜5
0の炭化水素基、炭素原子数1〜50のハロゲン化炭化
水素基もしくは有機シリル基または窒素、酸素、リン、
イオウ、ケイ素から選ばれる少なくとも1種の原子を含
む置換基で置換された炭化水素基を示し、好ましくは水
素または炭化水素を示す。R1〜R10で表される基は、
それぞれが互いに連結して環を形成していてもよい。
【0199】式(VI)中、R1〜R10が示す炭素原子数
1〜50の炭化水素基、炭素原子数1〜50のハロゲン
化炭化水素基としては、例えば上記一般式(I)中のR
1〜R7として例示した炭化水素基、ハロゲン化炭化水素
基が挙げられ、R1〜R10が示す有機シリル基として
は、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示し
たケイ素含有基が挙げられ、R1〜R10が示す窒素、酸
素、リン、イオウおよびケイ素から選ばれる少なくとも
1種の原子を有する置換基で置換された炭化水素基とし
ては、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示
した窒素含有基、酸素含有基、イオウ含有基またはヘテ
ロ環式化合物残基のうち窒素、酸素、リン、イオウもし
くはケイ素を有する残基で置換された炭化水素基が挙げ
られる。
【0200】式(VI)中、nはMの価数を満たす数を示
し、具体的には1〜5、好ましくは1〜4、より好まし
くは1〜3の整数である。式(VI)中、Xは水素原子、
ハロゲン原子、酸素原子、炭素原子数1〜20の炭化水
素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸
素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基、窒素含有基を
示し、好ましくはハロゲン原子を示す。nが2以上の場
合には、Xで示される複数の基は互いに同一であって
も、異なっていてもよい。
【0201】式(VI)中のXが示すハロゲン原子、炭素
原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハ
ロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ
素含有基および窒素含有基としては、例えば上記一般式
(I)中のR1〜R7として例示したハロゲン原子、炭化
水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含
有基、ケイ素含有基および窒素含有基が挙げられる。
【0202】式(VI)中、Yは周期表第15族および1
6族から選ばれる原子を示す。具体的には、窒素、リ
ン、砒素、アンチモン、酸素、イオウまたはセレン原子
を示し、好ましくは窒素または酸素原子を示す以下に、
上記一般式(VI)で表される化合物の具体例を示す。
【0203】
【化115】
【0204】なお、上記例示中、Phはフェニル基を示
す。化合物(a-7) 本発明では(A)成分として、下記一般式(VII)また
は(VIII)で表される化合物(a-7)を用いることがで
きる。
【0205】
【化116】
【0206】式(VII)および(VIII)中、Mは周期表
第4族および第5族から選ばれる遷移金属原子を示し、
具体的にはチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジ
ウム、ニオブまたはタンタルである。式(VII)中のR1
〜R6および式(VIII)中のR7〜R10は、それぞれ互い
に同一でも異なっていてもよく、水素、炭素原子数1〜
50の炭化水素基、炭素原子数〜50のハロゲン化炭化
水素基もしくは有機シリル基または窒素、酸素、リン、
イオウ、ケイ素から選ばれる少なくとも1種の原子を含
む置換基で置換された炭化水素基を示し、好ましくは水
素または炭化水素を示す。式(VII)中のR1〜R6、式
(VIII)中のR7〜R10で表される基から選ばれる少な
くとも2個の基は、それぞれが互いに連結して環を形成
していてもよい。
【0207】式(VII)中のR1〜R6、式(VIII)中の
7〜R10が示す炭素原子数1〜50の炭化水素基、炭
素原子数1〜50のハロゲン化炭化水素基としては、例
えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示した炭化
水素基、ハロゲン化炭化水素基が挙げられ、式(VII)
中のR1〜R6、式(VIII)中のR7〜R10が示す有機シ
リル基としては、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7
として例示したケイ素含有基が挙げられ、式(VII)中
のR1〜R6、式(VIII)中のR7〜R10が示す窒素、酸
素、リン、イオウおよびケイ素から選ばれる少なくとも
1種の原子を有する置換基で置換された炭化水素基とし
ては、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示
した窒素含有基、酸素含有基、イオウ含有基または、ヘ
テロ環式化合物残基のうち窒素、酸素、リン、イオウも
しくはケイ素を有する残基で置換された炭化水素基が挙
げられる。
【0208】式(VII)および(VIII)中、mは、1〜
6の整数を示し、好ましくは1〜4の整数、より好まし
くは1〜2の整数を示す。式(VII)および(VIII)
中、nはMの価数を満たす数を示し、具体的には1〜
5、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3の整数で
ある。式(VII)および(VIII)中、Xは水素原子、ハ
ロゲン原子、酸素原子、炭素原子数1〜20の炭化水素
基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素
含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基、窒素含有基を示
し、好ましくはハロゲン原子を示す。nが2以上の場合
には、Xで示される複数の基は互いに同一であっても、
異なっていてもよい。
【0209】式(VII)および(VIII)中のXが示すハ
ロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原
子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イ
オウ含有基、ケイ素含有基および窒素含有基としては、
例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示したハ
ロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素
含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基および窒素含有基
が挙げられる。
【0210】式(VII)および(VIII)中、Yは周期表
第15族または16族の原子を示し、好ましくは15族
の原子を示す。具体的には、窒素、リン、砒素、アンチ
モン、酸素、イオウまたはセレン原子を示し、好ましく
は酸素原子である。以下に、上記一般式(VII)または
(VIII)で表される化合物の具体例を示す。
【0211】
【化117】
【0212】なお、上記例示中、Meはメチル基を示
す。化合物(a-8) 本発明では(A)成分として、下記一般式(IX)で表さ
れる化合物(a-8)を用いることができる。
【0213】
【化118】
【0214】式(IX)中、Mは周期表第3〜6族から選
ばれる遷移金属原子を示し、好ましくは第4族の遷移金
属を示す。具体的にはスカンジウム、イットリウム、チ
タン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオ
ブ、タンタル、クロム、モリブデンまたはタングステン
であり、好ましくチタン、ジルコニウムまたはハフニウ
ムである。
【0215】式(IX)中、RおよびR'は互いに同一で
も異なっていてもよく、水素原子、炭素原子数1〜50
の炭化水素基、炭素原子数1〜50のハロゲン化炭化水
素基または有機シリル基または、窒素、酸素、リン、イ
オウおよびケイ素から選ばれる少なくとも1種の原子を
有する置換基を示し、好ましくは炭化水素基である。炭
化水素基はアルキル基置換アリール基であることがより
好ましい。
【0216】式(IX)中、RおよびR'が示す炭素原子
数1〜50の炭化水素基、炭素原子数1〜50のハロゲ
ン化炭化水素基としては、例えば上記一般式(I)中の
1〜R7として例示した炭化水素基、ハロゲン化炭化水
素基が挙げられ、RおよびR'が示す有機シリル基とし
ては、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示
したケイ素含有基が挙げられ、RおよびR'が示す窒
素、酸素、リン、イオウおよびケイ素から選ばれる少な
くとも1種の原子を有する置換基としては、例えば上記
一般式(I)中のR1〜R7として例示した窒素含有基、
酸素含有基、イオウ含有基およびヘテロ環式化合物残基
のうち窒素、酸素、リン、イオウまたはケイ素を有する
残基が挙げられる。
【0217】式(IX)中、mは、0〜2の整数であり、
好ましくは2である。式(IX)中、nは、1〜5の整数
であり、好ましくは1〜3の整数である。式(IX)中、
Aは、周期表第13〜16族から選ばれる原子を示し、
好ましくは周期表第14族の原子を示す。具体的には、
ホウ素、炭素、窒素、酸素、ケイ素、リン、イオウ、ゲ
ルマニウム、セレン、スズなどが挙げられ、好ましくは
炭素またはケイ素である。nが2以上の場合には、複数
のAは、互いに同一でも異なっていてもよい。
【0218】式(IX)中、Eは、炭素、水素、酸素、ハ
ロゲン、窒素、イオウ、リン、ホウ素およびケイ素から
選ばれる少なくとも1種の原子を有する置換基であり、
好ましくは水素、または炭素原子である。Eで示される
基が複数存在する場合は、Eで示される複数の基は、互
いに同一でも異なっていてもよく、またEで示される2
個以上の基が互いに連結して環を形成していてもよい。
【0219】式(IX)中のEが示す炭素、水素、酸素、
ハロゲン、窒素、イオウ、リン、ホウ素およびケイ素か
ら選ばれる少なくとも1種の原子を有する置換基として
は、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示し
た、ハロゲン原子、炭化水素基、酸素含有基、窒素含有
基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテロ
環式化合物残基、ケイ素含有基などが挙げられる。
【0220】式(IX)中、pは、0〜4の整数であり、
好ましくは2である。式(IX)中、Xは、水素原子、ハ
ロゲン原子、酸素原子、炭素原子数が1〜20の炭化水
素基、炭素原子数が1〜20のハロゲン化炭化水素基、
酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基または窒素含
有機を示す。なおpが2以上の場合には、Xで示される
複数の基は、互いに同一でも異なっていてもよい。
【0221】式(IX)中のXが示すハロゲン原子、炭素
原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハ
ロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ
素含有基および窒素含有基としては、例えば上記一般式
(I)中のR1〜R7として例示したハロゲン原子、炭化
水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含
有基、ケイ素含有基および窒素含有基が挙げられる。
【0222】以下に、上記一般式(IX)で表される化合
物の具体例を示す。
【0223】
【化119】
【0224】
【化120】
【0225】
【化121】
【0226】
【化122】
【0227】化合物(a-9) また、本発明では(A)成分として、下記一般式(X)
で表される化合物(a-9)を用いることができる。
【0228】
【化123】
【0229】式(X)中、Mは周期表第3〜11族から
選ばれる遷移金属原子を示し、好ましくは周期表第3族
〜第6族から選ばれる遷移金属原子であり、より好まし
くは周期表第4族の遷移金属原子である。具体的にはス
カンジウム、イットリウム、チタン、ジルコニウム、ハ
フニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モ
リブデンまたはタングステンであり、より好ましくはチ
タン、ジルコニウム、ハフニウムである。
【0230】式(X)中、Aは、周期表第14〜16族
から選ばれる原子を示し、好ましくは第15、16族か
ら選ばれる原子を示す。具体的にはNR9、PR10
O、Sが好ましい。式(X)中、mは0〜3の整数であ
り、nは0、1の整数であり、pは1〜3の整数であ
り、qはMの価数を満たす数であり、mが0のとき、n
は0であり、pは2であることが好ましい。
【0231】式(X)中、R1〜R10は互いに同一でも
異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭素原
子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロ
ゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素
含有基または窒素含有基を示し、これらのうち2個以上
が互いに連結して環を形成していてもよい。式(X)中
のR1〜R10が示すハロゲン原子、炭素原子数1〜20
の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水
素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基、窒素
含有基としては、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7
として例示したハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン化
炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有
基、窒素含有基が挙げられる。
【0232】式(X)中、Xは、水素原子、ハロゲン原
子、酸素原子、炭素原子数が1〜20の炭化水素基、炭
素原子数が1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有
基、イオウ含有基、ケイ素含有基または窒素含有機を示
す。なおqが2以上の場合には、Xで示される複数の基
は、互いに同一でも異なっていてもよい。式(X)中の
Xが示すハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素
基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素
含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基および窒素含有基
としては、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として
例示したハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水
素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基および
窒素含有基が挙げられる。
【0233】式(X)中のmが1〜3のとき、YはAと
ボラータベンゼン環を架橋する基であり、炭素、ケイ素
またはゲルマニウムを表す。以下に、上記一般式(X)
で表される化合物の具体例を示す。
【0234】
【化124】
【0235】なお、上記例示中、iPrはイソプロピル
基を、tBuはtert-ブチル基を、Phはフェニル基を示
す。化合物(a-10) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XIa)で表
される化合物(a-10)を用いることができる。
【0236】
【化125】
【0237】式(XIa)中、Mは周期表第3〜11族か
ら選ばれる遷移金属原子を示し、好ましくは周期表第3
〜6族の遷移金属原子であり、より好ましくは周期表第
4、5族の遷移金属原子であり、特に好ましくは周期表
第4族の遷移金属原子である。具体的にはスカンジウ
ム、イットリウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウ
ム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデ
ンまたはタングステンであり、より好ましくはチタン、
ジルコニウムまたはハフニウムである。
【0238】式(XIa)中、AおよびA'は互いに同一で
も異なっていてもよく、炭素原子数1〜50の炭化水素
基、炭素原子数1〜50のハロゲン化炭化水素または、
酸素含有基、イオウ含有基もしくはケイ素含有基を有す
る炭化水素基または、酸素含有基、イオウ含有基もしく
はケイ素含有基を有するハロゲン化炭化水素基であり、
好ましくは炭化水素であり、より好ましくはアルキル基
置換アリール基である。
【0239】式(XIa)中のAおよびA'が示す炭素原子
数1〜50の炭化水素基、炭素原子数1〜50のハロゲ
ン化炭化水素基としては、例えば上記一般式(I)中の
1〜R7として例示した炭化水素基、ハロゲン化炭化水
素基が挙げられ、AおよびA'が示す酸素含有基、イオ
ウ含有基もしくはケイ素含有基を有する炭化水素基とし
ては、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示
した酸素含有基、イオウ含有基もしくはケイ素含有基を
有する炭化水素基が挙げられ、AおよびA'が示す酸素
含有基、イオウ含有基もしくはケイ素含有基を有するハ
ロゲン化炭化水素基としては、例えば上記一般式(I)
中のR1〜R7として例示した酸素含有基、イオウ含有基
もしくはケイ素含有基を有するハロゲン化炭化水素基が
挙げられる。
【0240】式(XIa)中、Dは存在しても存在してい
なくてもよく、存在する場合はAとA'とを架橋する結
合基を示し、存在していない場合はAとA'とは−O−
M−O−のみを介して結合している。式(XIa)中のD
として具体的には、単結合、炭素原子数1〜20の炭化
水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素、酸
素原子、イオウ原子またはR 12Zで表される基であ
る。R1およびR2は同一でも異なっていてもよく、炭素
原子数1〜20の炭化水素基、少なくとも1個以上のヘ
テロ原子を含む炭素原子数1〜20の炭化水素基であ
り、互いに結合して環を形成してもよく、Zは炭素原
子、窒素原子、イオウ原子、リン原子またはケイ素原子
を示す。
【0241】式(XIa)中、nはMの価数を満たす数を
示し、具体的には1〜5、好ましくは1〜4、より好ま
しくは1〜3の整数である。式(XIa)中、Xは水素原
子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、
炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有
基、イオウ含有基、ケイ素含有基または窒素含有基を示
し、nが2以上の場合は、Xで示される複数の基は互い
に同一でも異なっていてもよく、またXで示される複数
の基は互いに結合して環を形成してもよい。
【0242】式(XIa)中のXが示すハロゲン原子、炭
素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20の
ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケ
イ素含有基および窒素含有基としては、例えば上記一般
式(I)中のR1〜R7として例示したハロゲン原子、炭
化水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ
含有基、ケイ素含有基および窒素含有基が挙げられる。
【0243】以下に、上記一般式(XIa)で表される化
合物の具体例を示す。
【0244】
【化126】
【0245】なお、上記例示中、tBuはtert-ブチル基
を、Meはメチル基を示す。化合物(a-11) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XIb)で表
される化合物(a-11)を用いることができる。
【0246】
【化127】
【0247】式(XIb)中、Mは周期表第3〜11族か
ら選ばれる遷移金属原子を示し、好ましくは周期表第3
〜6族の遷移金属原子であり、より好ましくは周期表第
4、5族の遷移金属原子であり、特に好ましくは周期表
第4族の遷移金属原子である。具体的にはスカンジウ
ム、イットリウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウ
ム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデ
ンまたはタングステンであり、より好ましくはチタン、
ジルコニウムまたはハフニウムである。
【0248】式(XIb)中、mは、1〜6の整数であ
り、好ましくは1〜4の整数であり、より好ましくは1
〜3の整数であり、特に好ましくは1〜2の整数であ
る。式(XIb)中、AおよびA'は互いに同一でも異なっ
ていてもよく、炭素原子数1〜50の炭化水素基、炭素
原子数1〜50のハロゲン化炭化水素または、酸素含有
基、イオウ含有基もしくはケイ素含有基を有する炭化水
素基または、酸素含有基、イオウ含有基もしくはケイ素
含有基を有するハロゲン化炭化水素基であり、好ましく
は炭化水素であり、より好ましくはアルキル基置換アリ
ール基である。
【0249】式(XIb)中のAおよびA'が示す炭素原子
数1〜50の炭化水素基、炭素原子数1〜50のハロゲ
ン化炭化水素基としては、例えば上記一般式(I)中の
1〜R7として例示した炭化水素基、ハロゲン化炭化水
素基が挙げられ、AおよびA'が示す酸素含有基、イオ
ウ含有基もしくはケイ素含有基を有する炭化水素基とし
ては、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示
した酸素含有基、イオウ含有基もしくはケイ素含有基を
有する炭化水素基が挙げられ、AおよびA'が示す酸素
含有基、イオウ含有基もしくはケイ素含有基を有するハ
ロゲン化炭化水素基としては、例えば上記一般式(I)
中のR1〜R7として例示した酸素含有基、イオウ含有基
もしくはケイ素含有基を有するハロゲン化炭化水素基が
挙げられる。
【0250】式(XIb)中、Dは存在しても存在してい
なくてもよく、存在する場合はAとA'とを架橋する結
合基を示し、存在していない場合はAとA'とは−O−
M−O−のみを介して結合している。Dとして具体的に
は、単結合、炭素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原
子数1〜20のハロゲン化炭化水素、酸素原子、イオウ
原子またはR12Zで表される基である。R1およびR2
は同一でも異なっていてもよく、炭素原子数1〜20の
炭化水素基、少なくとも1個以上のヘテロ原子を含む炭
素原子数1〜20の炭化水素基であり、互いに結合して
環を形成してもよく、Zは炭素原子、窒素原子、イオウ
原子、リン原子、ケイ素原子を示す。
【0251】式(XIb)中、nは、Mの価数を満たす数
であり、具体的には1〜5、好ましくは1〜4、より好
ましくは1〜3の整数である。式(XIb)中のnが1の
場合には、Xは酸素原子であり、nが2以上の場合に
は、Xの少なくとも一つは酸素原子であり、その他は水
素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭素原子数1〜20
の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水
素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基または
窒素含有基を示し、Xで示される基が複数存在する場合
は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なってい
てもよく、またXで示される複数の基は互いに結合して
環を形成してもよい。
【0252】式(XIb)中のXが示すハロゲン原子、炭
素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20の
ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケ
イ素含有基および窒素含有基としては、例えば上記一般
式(I)中のR1〜R7として例示したハロゲン原子、炭
化水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ
含有基、ケイ素含有基および窒素含有基が挙げられる。
【0253】化合物(a-12) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XII)で表
される化合物(a-12)を用いることができる。
【0254】
【化128】
【0255】式(XII)中、Mは周期表第3〜11族の
遷移金属原子を示し、好ましくは周期表第3〜6族の遷
移金属原子であり、より好ましくは周期表第4族の遷移
金属原子である。具体的にはスカンジウム、イットリウ
ム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、
ニオブ、タンタル、クロム、モリブデンまたはタングス
テンであり、より好ましくはチタン、ジルコニウムまた
はハフニウムである。
【0256】Yは互いに同一でも異なっていてもよく、
周期表第13〜15族の原子を示し具体的には炭素、ケ
イ素、ゲルマニウム、窒素、リン、酸素、イオウまたは
セレンを示す。なお、Yのうちの少なくとも1つは炭素
以外の原子である。式(XII)中、mは1〜6の整数で
あり、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3であ
る。
【0257】式(XII)中、R1〜R5は、その結合する
Yが周期表第14族から選ばれる原子であるときに存在
し、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハ
ロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、有機
シリル基、または窒素、酸素、リン、イオウ、ケイ素か
ら選ばれる少なくとも1種の原子を含む置換基で置換さ
れた炭化水素基を示し、これらのうち2個以上が互いに
連結して環を形成していてもよい。
【0258】式(XII)中のR1〜R5が示す炭化水素
基、ハロゲン化炭化水素基としては、例えば上記一般式
(I)中のR1〜R7として例示した炭化水素基、ハロゲ
ン化炭化水素基が挙げられ、R1〜R5が示す有機シリル
基としては、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7とし
て例示したケイ素含有基が挙げられ、R1〜R5が示す窒
素、酸素、リン、イオウおよびケイ素から選ばれる少な
くとも1種の原子を有する置換基としては、例えば上記
一般式(I)中のR1〜R7として例示した窒素含有基、
酸素含有基、イオウ含有基およびヘテロ環式化合物残基
のうち窒素、酸素、リン、イオウまたはケイ素を有する
残基が挙げられる。
【0259】式(XII)中、nはMの価数を満たす数で
あり、具体的には1〜5、好ましくは1〜4、より好ま
しくは1〜3の整数である。式(XII)中、Xは、水素
原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭素原子数1〜20の
炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素
基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基または窒
素含有基を示し、nが2以上の場合には、Xで示される
複数の基は互いに同一でも異なっていてもよく、またX
で示される複数の基は互いに結合して環を形成してもよ
い。
【0260】式(XII)中のXが示すハロゲン原子、炭
素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20の
ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケ
イ素含有基および窒素含有基としては、例えば上記一般
式(I)中のR1〜R6として例示したハロゲン原子、炭
化水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ
含有基、ケイ素含有基および窒素含有基が挙げられる。
【0261】以下に、上記一般式(XII)で表される化
合物の具体例を示す。
【0262】
【化129】
【0263】なお、上記例示中、tBuはtert-ブチル基
を、Meはメチル基を示す。化合物(a-13) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XIII)で表
される化合物(a-13)を用いることができる。
【0264】
【化130】
【0265】式(XIII)中、Mは周期表3〜11族遷移
金属化合物を示し、好ましくは4〜5族の遷移金属原子
である。具体的にはチタン、ジルコニウム、バナジウ
ム、ニオブ、タンタルが例示される。式(XIII)中、m
は1〜6の整数であり、好ましくは1〜3である。式
(XIII)中、Rは互いに同一でも異なっていてもよく、
それぞれ水素原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、
炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基を示し、こ
れらのうち2個以上が互いに連結して環を形成していて
もよい。
【0266】式(XIII)中、nはMの価数を満たす数を
示し、具体的には1〜5、好ましくは1〜4、より好ま
しくは1〜3の整数である。式(XIII)中、Xはnが1
の場合には、酸素原子であり、nが2以上の場合には、
Xの少なくとも一つは酸素原子であり、その他は水素原
子、ハロゲン原子、酸素原子、炭素原子数1〜20の炭
化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素
基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基または窒
素含有基を示す。なお、Xで示される基が複数存在する
場合には、Xで示される複数の基は互いに同一でも異な
っていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結
合して環を形成してもよい。
【0267】式(XIII)中のXが示すハロゲン原子、炭
素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20の
ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケ
イ素含有基および窒素含有基としては、例えば上記一般
式(I)中のR1〜R7として例示したハロゲン原子、炭
化水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ
含有基、ケイ素含有基および窒素含有基が挙げられる。
【0268】式(XIII)中、Yは存在してもしていなく
てもよく、存在する場合は周期表第15、16族の原子
であり、具体的にはO、S、Se、NRである。以下
に、これらの化合物の具体的な構造例を示すが、この限
りではない。
【0269】
【化131】
【0270】化合物(a-14) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XIVa)で表
される化合物(a-14)を用いることができる。
【0271】
【化132】
【0272】式(XIVa)中、Mは周期表第3〜7族およ
び第11族から選ばれる遷移金属原子を示し、好ましく
は第4、5族から選ばれる遷移金属原子を示す。式(XI
Va)中、R1〜R4は互いに同一でも異なっていてもよ
く、炭素原子数1〜50の炭化水素基、炭素原子数1〜
50のハロゲン化炭化水素基、有機シリル基または、窒
素、酸素、リン、イオウおよびケイ素から選ばれる少な
くとも1種の原子を含む置換基で置換された炭化水素基
を示す。R1〜R4で表される基は、これらのうちの2個
以上、好ましくは隣接する基が互いに連結して環を形成
していてもよい。
【0273】式(XIVa)中のR1〜R4が示す炭素原子数
1〜50の炭化水素基、炭素原子数1〜50のハロゲン
化炭化水素基としては、例えば上記一般式(I)中のR
1〜R7として例示した炭化水素基、ハロゲン化炭化水素
基が挙げられ、R1〜R4が示す有機シリル基としては、
例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示したケ
イ素含有基が挙げられ、R1〜R4が示す窒素、酸素、リ
ン、イオウおよびケイ素から選ばれる少なくとも1種の
原子を有する置換基としては、例えば上記一般式(I)
中のR1〜R7として例示した窒素含有基、酸素含有基、
イオウ含有基およびヘテロ環式化合物残基のうち窒素、
酸素、リン、イオウまたはケイ素を有する残基が挙げら
れる。
【0274】式(XIVa)中、nはMの価数を満たす数で
あり、具体的には0〜4の整数を示す。式(XIVa)中、
Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の
炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素
基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基、窒素含
有基を示し、nが2以上の場合には、Xで示される複数
の基は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
【0275】式(XIVa)中のXが示すハロゲン原子、炭
素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20の
ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケ
イ素含有基および窒素含有基としては、例えば上記一般
式(I)中のR1〜R7として例示したハロゲン原子、炭
化水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ
含有基、ケイ素含有基および窒素含有基が挙げられる。
【0276】化合物(a-15) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XIVb)で表
される化合物(a-15)を用いることができる。
【0277】
【化133】
【0278】式(XIVb)中、Mは周期表第8〜10族か
ら選ばれる遷移金属原子を示し、好ましくはニッケル、
パラジウムまたは白金である。式(XIVb)中、R1〜R4
は互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数1〜
50の炭化水素基、炭素原子数1〜50のハロゲン化炭
化水素基、有機シリル基または、窒素、酸素、リン、イ
オウおよびケイ素から選ばれる少なくとも1種の原子を
含む置換基で置換された炭化水素基を示す。R1〜R4
表される基は、これらのうちの2個以上、好ましくは隣
接する基が互いに連結して環を形成していてもよい。
【0279】式(XIVb)中のR1〜R4が示す炭素原子数
1〜50の炭化水素基、炭素原子数1〜50のハロゲン
化炭化水素基としては、例えば上記一般式(I)中のR
1〜R7として例示した炭化水素基、ハロゲン化炭化水素
基が挙げられ、R1〜R4が示す有機シリル基としては、
例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示したケ
イ素含有基が挙げられ、R1〜R4が示す窒素、酸素、リ
ン、イオウおよびケイ素から選ばれる少なくとも1種の
原子を有する置換基としては、例えば上記一般式(I)
中のR1〜R7として例示した窒素含有基、酸素含有基、
イオウ含有基およびヘテロ環式化合物残基のうち窒素、
酸素、リン、イオウまたはケイ素を有する残基が挙げら
れる。
【0280】式(XIVb)中、nはMの価数を満たす数で
あり、具体的には0〜4の整数を示す。式(XIVb)中、
Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の
炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素
基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基、窒素含
有基を示し、nが2以上の場合には、Xで示される複数
の基は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
【0281】式(XIVb)中のXが示すハロゲン原子、炭
素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20の
ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケ
イ素含有基および窒素含有基としては、例えば上記一般
式(I)中のR1〜R7として例示したハロゲン原子、炭
化水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ
含有基、ケイ素含有基および窒素含有基が挙げられる。
【0282】以下に、これらの化合物の具体的な構造例
を示す。
【0283】
【化134】
【0284】
【化135】
【0285】
【化136】
【0286】化合物(a-16) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XIVc)で表
される化合物(a-16)を用いることができる。
【0287】
【化137】
【0288】式(XIVc)中、Mは周期表第3〜11族か
ら選ばれる遷移金属原子を示し、好ましくはニッケル、
パラジウムまたは白金である。式(XIVc)中、mは、1
〜6の整数であり、好ましくは1〜4の整数であり、よ
り好ましくは1〜3の整数であり、特に好ましくは1〜
2の整数である。式(XIVc)中、R1〜R4は互いに同一
でも異なっていてもよく、炭素原子数1〜50の炭化水
素基、炭素原子数1〜50のハロゲン化炭化水素基、有
機シリル基または、窒素、酸素、リン、イオウおよびケ
イ素から選ばれる少なくとも1種の原子を含む置換基で
置換された炭化水素基を示す。R1〜R4で表される基
は、これらのうちの2個以上、好ましくは隣接する基が
互いに連結して環を形成していてもよい。
【0289】式(XIVc)中のR1〜R4が示す炭素原子数
1〜50の炭化水素基、炭素原子数1〜50のハロゲン
化炭化水素基としては、例えば上記一般式(I)中のR
1〜R7として例示した炭化水素基、ハロゲン化炭化水素
基が挙げられ、R1〜R4が示す有機シリル基としては、
例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示したケ
イ素含有基が挙げられ、R1〜R4が示す窒素、酸素、リ
ン、イオウおよびケイ素から選ばれる少なくとも1種の
原子を有する置換基としては、例えば上記一般式(I)
中のR1〜R7として例示した窒素含有基、酸素含有基、
イオウ含有基およびヘテロ環式化合物残基のうち窒素、
酸素、リン、イオウまたはケイ素を有する残基が挙げら
れる。
【0290】式(XIVc)中、nはMの価数を満たす数で
あり、具体的には1〜5、好ましくは1〜4、より好ま
しくは1〜3の整数である。式(XIVc)中、Xはnが1
の場合には酸素原子であり、nが2以上の場合には、X
の少なくとも一つは酸素原子であり、その他は水素原
子、ハロゲン原子、酸素原子、炭素原子数1〜20の炭
化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素
基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基、窒素含
有基を示し、Xで示される基が複数存在する場合には、
Xで示される複数の基は互いに同一であっても、異なっ
ていてもよい。
【0291】式(XIVc)中のXが示すハロゲン原子、炭
素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20の
ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケ
イ素含有基および窒素含有基としては、例えば上記一般
式(IVa)中のR1〜R6として例示したハロゲン原子、
炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオ
ウ含有基、ケイ素含有基および窒素含有基が挙げられ
る。
【0292】化合物(a-17) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XV)で表さ
れる化合物(a-17)を用いることができる。
【0293】
【化138】
【0294】式(XV)中、Y1およびY3は互いに同一で
も異なっていてもよく、周期表第15族から選ばれる原
子を示す。式(XV)中、Y2は周期表第16族から選ば
れる原子を示す。式(XV)中、R1〜R8は互いに同一で
も異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭素
原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハ
ロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基または
ケイ素含有基を示し、これらのうち2個以上が互いに連
結して環を形成していてもよい。
【0295】式(XV)中のR1〜R8が示す炭素原子数1
〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化
炭化水素基としては、例えば上記一般式(I)中のR1
〜R7として例示した炭化水素基、ハロゲン化炭化水素
基が挙げられ、R1〜R8が示すハロゲン原子、酸素含有
基、イオウ含有基、ケイ素含有基としては、例えば上記
一般式(I)中のR1〜R7として例示したハロゲン原
子、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基が挙げら
れる。
【0296】化合物(a-18) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XVI)で表
される化合物(a-18)を用いることができる。
【0297】
【化139】
【0298】式(XVI)中、Mは周期表第3〜11族か
ら選ばれる遷移金属原子を示し、好ましくは第3〜6族
および第8〜10族の遷移金属原子であり、より好まし
くは第4族、第5族または第6族の遷移金属原子であ
り、特に好ましくは第4族または第5族の金属原子であ
る。式(XVI)中、mは1〜6の整数を示し、好ましく
は1〜4の整数であり、より好ましくは1〜3の整数で
あり、特に好ましくは1〜2の整数である。
【0299】式(XVI)中、Aは酸素原子、イオウ原
子、セレン原子または、結合基−R5を有する窒素原子
(−N(R5)−)を示す。式(XVI)中、Dは−C(R6)
(R7)−、−Si(R8)(R9)−、−P(O)(R10)−、−
P(R11)−、−SO−または−S−を示す。式(XVI)
中、ZはいずれもNに結合する−R12および−R13、=
C(R14)R1 5または=NR16を示す。
【0300】式(XVI)中、R1〜R16は互いに同一でも
異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水
素基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ
含有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含
有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示し、こ
れらのうちの2個以上が互いに連結して環を形成してい
てもよく、また、mが2以上の場合にはR1〜R16で示
される基のうち2個の基が連結されていてもよい。
【0301】式(XVI)中のR1〜R16が示すハロゲン原
子、炭化水素基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有
基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残
基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基と
しては、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例
示したものと同様の原子または基が挙げられる。式(XV
I)中、nはMの価数を満たす数であり、具体的には1
〜5、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3の整数
である。
【0302】式(XVI)中、Xは水素原子、ハロゲン原
子、酸素原子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有
基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミニウム含有基、
リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、
ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を
示し、nが2以上の場合は、Xで示される複数の基は互
いに同一でも異なっていてもよく、またXで示される複
数の基は互いに結合して環を形成してもよい。
【0303】式(XVI)中のXが示すハロゲン原子、炭
化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホ
ウ素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲ
ン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲル
マニウム含有基、スズ含有基としては、例えば上記一般
式(I)中のX1として例示したものと同様の原子また
は基が挙げられる。
【0304】化合物(a-19) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XVII)また
は(XVIII)で表される化合物(a-19)を用いることが
できる。
【0305】
【化140】
【0306】式(XVII)および(XVIII)中、Mは周期
表第3〜11族から選ばれる遷移金属原子を示し、好ま
しくは第3〜6族および第8〜10族の遷移金属原子で
あり、より好ましくは第4族、第5族または第6族の遷
移金属原子であり、特に好ましくは第4族または第5族
の金属原子である。式(XVII)中、mは1〜3の整数を
示す。
【0307】式(XVIII)中、m'は1〜6の整数を示
し、好ましくは1〜4の整数であり、より好ましくは1
〜3の整数であり、特に好ましくは1〜2の整数であ
る。式(XVII)および(XVIII)中、Eは窒素原子また
は置換基−R5を有する炭素原子(−C(R5)=)を示
す。式(XVII)および(XVIII)中、Gは酸素原子、イ
オウ原子、セレン原子または置換基−R6を有する窒素
原子(−N(R6)−)を示す。
【0308】式(XVII)および(XVIII)中、R1〜R6
は互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロ
ゲン原子、炭化水素基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ
素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテロ環式化合
物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ
含有基を示し、これらのうちの2個以上が互いに連結し
て環を形成していてもよく、また、式(XVII)において
mが2以上の場合にはR1〜R6で示される基のうち2個
の基が連結されていてもよく、式(XVIII)においてm'
が2以上の場合にはR1〜R6で示される基のうち2個の
基が連結されていてもよい。
【0309】式(XVII)および(XVIII)中のR1〜R6
が示すハロゲン原子、炭化水素基、酸素含有基、窒素含
有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテ
ロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、スズ含有基としては、上記一般式(I)中のR1
7として例示したものと同様の原子または基が挙げら
れる。
【0310】式(XVII)および(XVIII)中、nはMの
価数を満たす数であり、具体的には1〜5、好ましくは
1〜4、より好ましくは1〜3の整数である。式(XVI
I)および(XVIII)中、Xは、水素原子、ハロゲン原
子、酸素原子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有
基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミニウム含有基、
リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、
ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を
示し、式(XVII)および式(XVIII)においてnが2以
上の場合は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異
なっていてもよく、Xで示される複数の基は互いに結合
して環を形成してもよい。
【0311】式(XVII)および(XVIII)中のXが示す
ハロゲン原子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有
基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミニウム含有基、
リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、
ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基として
は、上記一般式(I)中のR1〜R7として例示したもの
と同様の原子または基が挙げられる。
【0312】化合物(a-20) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XIX)で表
される化合物(a-20)を用いることができる。
【0313】
【化141】
【0314】式(XIX)中、Mは周期表第3〜11族か
ら選ばれる遷移金属原子を示し、好ましくは第3〜6族
および第8〜10族の遷移金属原子であり、より好まし
くは第4族、第5族または第6族の遷移金属原子であ
り、特に好ましくは第4族または第5族の金属原子であ
る。式(XIX)中、mは1〜6の整数を示し、好ましく
は1〜4の整数であり、より好ましくは1〜3の整数で
あり、特に好ましくは1〜2の整数である。
【0315】式(XIX)中、Aは、酸素原子、イオウ原
子、セレン原子または、置換基−R5を有する窒素原子
(−N(R5)−)を示す。式(XIX)中、Bは、いずれも
Nに結合する−R6および−R7、=C(R8)R9または=
NR10を示す。式(XIX)中、R1〜R10は互いに同一で
も異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化
水素基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオ
ウ含有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素
含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示し、
これらのうちの2個以上が互いに連結して環を形成して
いてもよく、また、mが2以上のときは、一つの配位子
に含まれるR1〜R10のうちの1個の基と、他の配位子
に含まれるR1〜R10のうちの1個の基とが結合されて
いていもよく、R1同士、R2同士、R3同士、R4同士、
5同士、R6同士、R7同士、R8同士、R9同士、R10
同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
【0316】式(XIX)中のR1〜R10が示すハロゲン原
子、炭化水素基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有
基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残
基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基と
しては、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例
示したものと同様の原子または基が挙げられる。式(XI
X)中、nは、Mの価数を満たす数であり、具体的には
1〜5、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3の整
数である。
【0317】式(XIX)中、Xは水素原子、ハロゲン原
子、酸素原子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有
基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミニウム含有基、
リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、
ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を
示し、nが2以上の場合には、Xで示される複数の基は
互いに同一でも異なっていてもよく、またXで示される
複数の基は互いに結合して環を形成してもよい。
【0318】式(XIX)中のXが示すハロゲン原子、炭
化水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ
含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミニウム含有
基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残
基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基と
しては、例えば上記一般式(I)中のX1として例示し
たものと同様の原子または基が挙げられる。
【0319】化合物(a-21) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XXa)また
は(XXIa)で表される化合物(a-21)を用いることがで
きる。
【0320】
【化142】
【0321】式(XXa)および(XXIa)中、Mは周期表
第3、4族から選ばれる遷移金属原子を示す。式(XX
a)および(XXIa)中、A1は酸素原子、イオウ原子また
は炭化水素置換窒素原子を示す。式(XXa)および(XXI
a)中、A2は炭化水素置換酸素原子、炭化水素置換イオ
ウ原子または炭化水素置換窒素原子を示す。
【0322】式(XXa)および(XXIa)中、Eは酸素原
子またはイオウ原子を示す。式(XXa)および(XXIa)
中、mは1〜2の整数を示す。式(XXa)および(XXI
a)中、R1〜R5は互いに同一でも異なっていてもよ
く、水素原子、炭化水素基、炭化水素置換シリル基を示
す。式(XXa)および(XXIa)中、nはMの価数を満た
す数であり、具体的には0〜5、好ましくは0〜4、よ
り好ましくは0〜3の整数である。
【0323】式(XXa)および(XXIa)中、Xは水素原
子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素基、酸素含有
基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミ
ニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環
式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基また
はスズ含有基を示し、nが2以上の場合は、Xで示され
る複数の基は互いに同一でも異なっていてもよく、また
Xで示される複数の基は互いに結合して環を形成しても
よい。
【0324】式(XXa)および(XXIa)中のXが示すハ
ロゲン原子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、
窒素含有基、ホウ素含有基、アルミニウム含有基、リン
含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ
素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基としては、
例えば上記一般式(I)中のX1として例示したものと
同様の原子または基が挙げられる。
【0325】化合物(a-22) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XXb)また
は(XXIb)で表される化合物(a-22)を用いることがで
きる。
【0326】
【化143】
【0327】式(XXb)および(XXIb)中、Mは周期表
第5〜11族から選ばれる遷移金属原子を示し、好まし
くは周期表第8〜10族の遷移金属原子である。式(XX
b)および(XXIb)中、A1は酸素原子、イオウ原子また
は炭化水素置換窒素原子を示す。式(XXb)および(XXI
b)中、A2は炭化水素置換酸素原子または炭化水素置換
イオウ原子または炭化水素置換窒素原子を示し、式(XX
b)および(XXIb)中、Eは酸素原子またはイオウ原子
を示す。
【0328】式(XXb)および(XXIb)中、mは1〜2
の整数を示す。式(XXb)および(XXIb)中、R1〜R5
は互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、炭化
水素基、炭化水素置換シリル基を示す。式(XXb)およ
び(XXIb)中、nはMの価数を満たす数であり、具体的
には1〜5、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3
の整数である。
【0329】式(XXb)および(XXIb)中、Xは水素原
子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素基、酸素含有
基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミ
ニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環
式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基また
はスズ含有基を示し、nが2以上の場合は、Xで示され
る複数の基は互いに同一でも異なっていてもよく、また
Xで示される複数の基は互いに結合して環を形成しても
よい。
【0330】式(XXb)および(XXIb)中のXが示すハ
ロゲン原子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、
窒素含有基、ホウ素含有基、アルミニウム含有基、リン
含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ
素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基としては、
例えば上記一般式(I)中のX1として例示したものと
同様の原子または基が挙げられる。化合物(a-23) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XXII)、
(XXIII)、(XXIV)または(XXV)で表される化合物
(a-23)を用いることができる。
【0331】
【化144】
【0332】式(XXII)、(XXIII)、(XXIV)および
(XXV)中、Mは周期表第3〜11族から選ばれる遷移
金属原子を示し、好ましくは第3〜6族および第8〜1
0族の遷移金属原子であり、より好ましくは第4族、第
5族または第6族の遷移金属原子であり、特に好ましく
は第4族または第5族の金属原子である。式(XXII)、
(XXIII)、(XXIV)および(XXV)中、Aは酸素原子、
イオウ原子、セレン原子または窒素原子を示す。Aは、
金属Mとの結合様式に応じて置換基R6を有することも
できる。
【0333】式(XXII)、(XXIII)、(XXIV)および
(XXV)中、Dは−C(R7)(R8)−、−Si(R9)(R10)
−、−CO−、−SO2−、−SO−または−P(O)(O
11)−を示す。式(XXII)、(XXIII)、(XXIV)およ
び(XXV)中、mは1〜6の整数を示し、好ましくは1
〜4の整数であり、より好ましくは1〜3の整数であ
り、特に好ましくは1〜2の整数である。
【0334】式(XXII)、(XXIII)、(XXIV)および
(XXV)中、R1〜R11はそれぞれが互いに同一でも異な
っていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素
基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有
基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示し、これ
らのうちの2個以上が互いに連結して環を形成していて
もよい。また、mが2以上のときは、R1同士、R2
士、R3同士、R4同士、R5同士、R6同士、R7同士、
8同士、R9同士、R10同士、R11同士は互いに同一で
も異なっていてもよく、いずれか1つの配位子に含まれ
るR1〜R11で示される基のうちの少なくとも1個の基
と、他の配位子に含まれるR1〜R11で示される基のう
ちの少なくとも1個の基とが連結されていてもよい。
【0335】式(XXII)、(XXIII)、(XXIV)および
(XXV)中のR1〜R11が示すハロゲン原子、炭化水素
基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有
基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基としては、例えば
上記一般式(I)中のR1〜R7として例示したものと同
様の原子または基が挙げられる。
【0336】式(XXII)、(XXIII)、(XXIV)および
(XXV)中、nはMの価数を満たす数であり、具体的に
は1〜5、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3の
整数である。式(XXII)、(XXIII)、(XXIV)および
(XXV)中、Xは水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、
炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、
ホウ素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロ
ゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲ
ルマニウム含有基またはスズ含有基を示し、nが2以上
の場合には、Xで示される複数の基は互いに同一でも異
なっていてもよく、またXで示される複数の基は互いに
結合して環を形成してもよい。
【0337】式(XXII)、(XXIII)、(XXIV)および
(XXV)中のXが示すハロゲン原子、炭化水素基、酸素
含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、ア
ルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテ
ロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、スズ含有基としては、例えば上記一般式(I)中の
1として例示したものと同様の原子または基が挙げら
れる。
【0338】化合物(a-24) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XXVI)、
(XXVII)、(XXVIII)または(XXIX)で表される化合
物(a-24)を用いることができる。
【0339】
【化145】
【0340】式(XXVI)、(XXVII)、(XXVIII)およ
び(XXIX)中、Mは周期表第3〜11族から選ばれる遷
移金属原子を示し、好ましくは第3〜6族および第8〜
10族の遷移金属原子であり、より好ましくは第4族、
第5族または第6族の遷移金属原子であり、特に好まし
くは第4族または第5族の金属原子である。式(XXV
I)、(XXVII)、(XXVIII)および(XXIX)中、mは1
〜6の整数を示し、好ましくは1〜4の整数であり、よ
り好ましくは1〜3の整数であり、特に好ましくは1〜
2の整数である。
【0341】式(XXVI)、(XXVII)、(XXVIII)およ
び(XXIX)中、Aは酸素原子、イオウ原子、セレン原子
または窒素原子を示す。またAは金属Mとの結合様式に
応じて置換基R5を有することもできる。式(XXVI)、
(XXVII)、(XXVIII)および(XXIX)中、Bは、それ
ぞれNと結合する基−R6および−R7、=NR8または
=CR910を示す。
【0342】式(XXVI)、(XXVII)、(XXVIII)およ
び(XXIX)中、R1〜R10は互いに同一でも異なってい
てもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、酸素
含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リ
ン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲル
マニウム含有基、またはスズ含有基を示し、これらのう
ちの2個以上が互いに連結して環を形成していてもよ
い。また、mが2以上のときは、R1〜R10で示される
基のうち2個の基が連結されていてもよく、またR1
10のそれぞれ同士は、互いに同一でも異なっていても
よい。
【0343】式(XXVI)、(XXVII)、(XXVIII)およ
び(XXIX)中のR1〜R10が示すハロゲン原子、炭化水
素基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ
含有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含
有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基としては、例え
ば上記一般式(I)中のR1〜R7として例示したものと
同様の原子または基が挙げられる。
【0344】式(XXVI)、(XXVII)、(XXVIII)およ
び(XXIX)中、nはMの価数を満たす数であり、具体的
には1〜5、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3
の整数である。式(XXVI)、(XXVII)、(XXVIII)お
よび(XXIX)中、Xは水素原子、ハロゲン原子、酸素原
子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有
基、ホウ素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、
ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有
基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示し、nが
2以上の場合には、Xで示される複数の基は互いに同一
でも異なっていてもよく、またXで示される複数の基は
互いに結合して環を形成してもよい。
【0345】式(XXVI)、(XXVII)、(XXVIII)およ
び(XXIX)中のXが示すハロゲン原子、炭化水素基、酸
素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、
アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘ
テロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、スズ含有基としては、例えば上記一般式(I)中の
1として例示したものと同様の原子または基が挙げら
れる。
【0346】化合物(a-25) 本発明では(A)成分として、下記一般式(XXX)で表
される化合物(a-25)も用いることができる
【0347】
【化146】
【0348】式(XXX)中、Mは周期表第3〜11族か
ら選ばれる遷移金属原子を示し、好ましくは第3〜6族
および第8〜10族の遷移金属原子であり、より好まし
くは第4族、第5族または第6族の遷移金属原子であ
り、特に好ましくは第4族または第5族の金属原子であ
る。式(XXX)中、A1およびA2は互いに同一でも異な
っていてもよく、窒素原子またはリン原子を示す。
【0349】式(XXX)中、Q1〜Q6は互いに同一でも
異なっていてもよく、窒素原子、リン原子または置換基
−R2を有する炭素原子(−C(R2)=)を示し、Q1
〜Q6のうちに置換基−R2を有する炭素原子が複数ある
場合、それらのR2同士は互いに同一でも異なっていて
もよい。式(XXX)中、R1およびR2は、互いに同一で
も異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化
水素基、ヘテロ環式化合物残基、酸素含有基、窒素含有
基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ケイ素
含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基を示し、
これらは互いに連結して環を形成していてもよい。
【0350】式(XXX)中のR1、R2が示すハロゲン原
子、炭化水素基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有
基、イオウ含有基、リン含有基、ヘテロ環式化合物残
基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基と
しては、例えば上記一般式(I)中のR1〜R7として例
示したものと同様の原子または基が挙げられる。式(XX
X)中、mは1〜6の整数であり、好ましくは1〜4の
整数であり、より好ましくは1〜3の整数であり、特に
好ましくは1〜2の整数である。mが2以上のときは、
1つの配位子に含まれるR1、R2のいずれかと、他の配
位子に含まれるR1、R2のいずれかとが結合していても
よく、またR1同士、R2同士は互いに同一でも異なって
いてもよい。
【0351】式(XXX)中、nは、Mの価数を満たす数
であり、具体的には1〜5、好ましくは1〜4、より好
ましくは1〜3の整数である。式(XXX)中、Xは水素
原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素基、酸素含有
基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミ
ニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環
式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基また
はスズ含有基を示し、nが2以上の場合には、Xで示さ
れる複数の基は互いに同一でも異なっていてもよく、ま
たXで示される複数の基は互いに結合して環を形成して
もよい。
【0352】式(XXX)中のXが示すハロゲン原子、炭
化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホ
ウ素含有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲ
ン含有基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲル
マニウム含有基、スズ含有基としては、例えば上記一般
式(I)中のX1として例示したものと同様の原子また
は基が挙げられる。
【0353】化合物(a-26) また、本発明では(A)成分として、下記一般式(XXXI
a)または(XXXIIa)で表される化合物(a-26)を用い
ることができる。
【0354】
【化147】
【0355】式(XXXIa)および(XXXIIa)中、Mは周
期表第3〜7族から選ばれる遷移金属原子を示し、好ま
しくは第4、5族から選ばれる遷移金属原子を示す。式
(XXXIa)および(XXXIIa)中、R1〜R6は互いに同一
でも異なっていてもよく、水素原子または炭化水素基、
炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有
基、イオウ含有基、ケイ素含有基、窒素含有基またはリ
ン含有基を示し、これらのうちの2個以上が互いに連結
して環を形成していてもよい。
【0356】式(XXXIa)および(XXXIIa)中、R1〜R
6が示す炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化
炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有
基、窒素含有基、リン含有基としては、例えば上記一般
式(I)中のR1〜R7として例示した炭化水素基、ハロ
ゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素
含有基、窒素含有基、リン含有基が挙げられる。
【0357】式(XXXIa)および(XXXIIa)中、nは、
Mの価数を満たす数であり、具体的には1〜5、好まし
くは1〜4、より好ましくは1〜3の整数である。式
(XXXIa)および(XXXIIa)中、Xは互いに同一でも異
なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、酸素原
子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、酸素含有基、イ
オウ含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミニウム
含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合
物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ
含有基を示す。なお、nが2以上の場合には、Xで示さ
れる複数の基は互いに同一でも異なっていてもよく、ま
たXで示される複数の基は互いに結合して環を形成して
もよい。
【0358】式(XXXIa)および(XXXIIa)中のXが示
すハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、酸
素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、
アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘ
テロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基またはスズ含有基としては、例えば上記一般式(I)
中のX1として例示したものと同様の原子または基が挙
げられる。
【0359】化合物(a-27) また、本発明では(A)成分として、下記一般式(XXXI
b)または(XXXIIb)で表される化合物(a-27)を用い
ることができる。
【0360】
【化148】
【0361】式(XXXIb)および(XXXIIb)中、Mは周
期表第8〜11族から選ばれる遷移金属原子を示し、好
ましくは第8、9族から選ばれる遷移金属原子を示す。
式(XXXIb)および(XXXIIb)中、R1〜R6は互いに同
一でも異なっていてもよく、水素原子、炭化水素基、炭
素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有
基、イオウ含有基、ケイ素含有基、窒素含有基またはリ
ン含有基を示し、これらのうちの2個以上が互いに連結
して環を形成していてもよい。
【0362】式(XXXIb)および(XXXIIb)中のR1〜R
6が示す炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化
炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有
基、窒素含有基、リン含有基としては、例えば上記一般
式(I)中のR1〜R7として例示した炭化水素基、ハロ
ゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素
含有基、窒素含有基、リン含有基が挙げられる。
【0363】式(XXXIb)および(XXXIIb)中、nは、
Mの価数を満たす数であり、具体的には1〜5、好まし
くは1〜4、より好ましくは1〜3の整数である。式
(XXXIb)および(XXXIIb)中、Xは互いに同一でも異
なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、酸素原
子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、酸素含有基、イ
オウ含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミニウム
含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合
物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ
含有基を示す。なお、nが2以上の場合には、Xで示さ
れる複数の基は互いに同一でも異なっていてもよく、ま
たXで示される複数の基は互いに結合して環を形成して
もよい。
【0364】式(XXXIb)および(XXXIIb)中のXが示
すハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、酸
素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、
アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘ
テロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基またはスズ含有基としては、例えば上記一般式(I)
中のX1として例示したものと同様の原子または基が挙
げられる。
【0365】(B)ルイス酸 本発明で用いられるルイス酸(B)は、少なくとも1つ
の電子対を受け取る能力を有する化合物であって上記
(A)遷移金属化合物と反応してイオン対を形成するこ
とが可能な化合物であり、例えば(b-1)CdCl2型ま
たはCdI2型の層状結晶構造を有するイオン結合性化
合物(以下「イオン結合性化合物」ということがあ
る。)、(b-2)粘土・粘土鉱物またはイオン交換性層
状化合物、(b-3)ヘテロポリ化合物、(b-4)ハロゲン
化ランタノイド化合物などが挙げられる。さらに、加熱
などの処理を施して、ルイス酸点を発生させたSi
2、Al2 3、天然または合成ゼオライトなど、およ
びこれらを含む複合物または混合物も挙げることができ
る。
【0366】なおルイス酸(B)には従来オレフィン重
合触媒の助触媒成分として知られている有機アルミニウ
ムオキシ化合物(アルミノキサン、アルモキサンともい
う。)および特開平1-501950号公報、特開平1-
502036号公報、特開平3-179005号公報、
特開平3-179006号公報、特開平3-207703
号公報、特開平3-207704号公報、USP-532
1106号などに記載されたルイス酸、イオン性化合
物、ボラン化合物、カルボラン化合物などの有機ホウ素
化合物は含まれない。
【0367】また本発明では、これらルイス酸(B)は
1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いることがで
きる。(b-1)イオン結合性化合物 イオン結合性化合物(b-1)は、CdI2型またはCdC
2型の層状結晶構造を有する化合物である。
【0368】一般に、強い極性の陽イオンと分極されや
すい陰イオンからなる塩の多くは、陽イオンの層が陰イ
オン層で挟まれ、そのサンドイッチの間には余分な陽イ
オンの無い層状構造を形成している。本発明で用いられ
るイオン結合性化合物(b-1)は、層状構造を有する化
合物に分類される。これらの化合物は、種々の文献に記
載された公知の結晶構造であって、例えば「化学大辞典
1」(共立出版(株)、初版1962年2月28日発
行)、「現代無機化学講座無機化学各論(前編)」
(内海誓一郎著、(株)技報堂、初版昭和40年7月2
0日発行)などに記載されている。
【0369】CdI2型結晶構造を有する化合物として
具体的には、例えばCdBr2、FeBr2、CoB
2、NiBr2、CdI2、MgI2、CaI2、Zn
2、PbI2、MnI2、FeI2、CoI2、Mg(O
H)2、Ca(OH)2、Cd(OH)2、Mn(OH)2、Fe
(OH)2、Co(OH)2、Ni(OH)2、ZrS4、SnS
4、TiS 4、PtS4などが挙げられる。
【0370】CdCl2型結晶構造を有する化合物とし
て具体的には、例えばCdCl2、MnCl2、FeCl
2、CoCl2、NiI2、NiCl2、MgCl2、Zn
Br2、CrCl3などが挙げられる。これらのうち好ま
しくは、CdBr2、FeBr2、CoBr2、NiB
2、CdI2、MgI2、CaI2、ZnI2、PbI2
MnI2、FeI2、CoI2、CdCl2、MnCl2
FeCl2、CoCl2、NiI2、NiCl2、MgCl
2、ZnBr2であり、より好ましくは、MnCl2、F
eCl2、CoCl2、NiCl2、MgCl2である。
【0371】上記のようなイオン結合性化合物(b-1)
は、最終的に触媒中に含まれていればよく、必ずしもイ
オン結合性化合物(b-1)自体を用いなければならない
わけではない。従って触媒の調製時に、イオン結合性化
合物(b-1)を形成しうる化合物を用いてイオン結合性
化合物(b-1)を形成させて最終的に触媒中に存在させ
るようにしてもよい。つまり、CdI2型またはCdC
2型の結晶構造のいずれにも属さない化合物を用い
て、触媒の調製の途中で、該化合物とハロゲン含有化合
物または水酸基含有化合物と接触反応させ、最終的に得
られる触媒中においてイオン結合性化合物(b-1)とし
てもよい。
【0372】例えば、MgCl2またはMgI2を形成さ
せて最終的に触媒成分中に存在させる場合には、これら
を形成しうる化合物として、還元能を有するマグネシウ
ム化合物および還元能を有しないマグネシウム化合物を
出発物質として用いることができる。還元能を有するマ
グネシウム化合物としては、例えば下式で表される有機
マグネシウム化合物が挙げられる。
【0373】XnMgR2-n 式中、nは0≦n<2であり、Rは水素または炭素原子
数1〜20のアルキル基、炭素原子数6〜21のアリー
ル基または炭素原子数5〜20のシクロアルキル基であ
り、nが0である場合2個のRは同一でも異なっていて
もよい。Xはハロゲンである。
【0374】このような還元能を有する有機マグネシウ
ム化合物として具体的には、ジメチルマグネシウム、ジ
エチルマグネシウム、ジプロピルマグネシウム、ジブチ
ルマグネシウム、ジアミルマグネシウム、ジヘキシルマ
グネシウム、ジデシルマグネシウム、オクチルブチルマ
グネシウム、エチルブチルマグネシウムなどのジアルキ
ルマグネシウム化合物;エチル塩化マグネシウム、プロ
ピル塩化マグネシウム、ブチル塩化マグネシウム、ヘキ
シル塩化マグネシウム、アミル塩化マグネシウムなどの
アルキルマグネシウムハライド;ブチルエトキシマグネ
シウム、エチルブトキシマグネシウム、オクチルブトキ
シマグネシウムなどのアルキルマグネシウムアルコキシ
ド;その他ブチルマグネシウムハイドライドなどが挙げ
られる。
【0375】還元能を有しないマグネシウム化合物の具
体的な例としては、メトキシ塩化マグネシウム、エトキ
シ塩化マグネシウム、イソプロポキシ塩化マグネシウ
ム、ブトキシ塩化マグネシウム、オクトキシ塩化マグネ
シウムなどのアルコキシマグネシウムハライド;フェノ
キシ塩化マグネシウム、メチルフェノキシ塩化マグネシ
ウムなどのアリロキシマグネシウムハライド;エトキシ
マグネシウム、イソプロポキシマグネシウム、ブトキシ
マグネシウム、n-オクトキシマグネシウム、2-エチルヘ
キソキシマグネシウムなどのアルコキシマグネシウム;
ジフェノキシマグネシウム、メチルフェノキシマグネシ
ウムなどのアリロキシマグネシウム;ラウリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸マグネシウムなどのマグネシウム
のカルボン酸塩などが挙げられる。
【0376】その他マグネシウム金属、水素化マグネシ
ウムなどを用いることもできる。これら還元能を有さな
いマグネシウム化合物は、上述した還元能を有するマグ
ネシウム化合物から誘導した化合物、または触媒の調製
時に誘導した化合物であってもよい。還元能を有さない
マグネシウム化合物を、還元能を有するマグネシウム化
合物から誘導するには、例えば、還元能を有するマグネ
シウム化合物を、ポリシロキサン化合物、ハロゲン含有
シラン化合物、ハロゲン含有アルミニウム化合物、エス
テル、アルコール、ハロゲン含有化合物、またはOH基
や活性な炭素−酸素結合を有する化合物と接触させれば
よい。
【0377】なお上記の還元能を有するマグネシウム化
合物および還元能を有さないマグネシウム化合物は、例
えばアルミニウム、亜鉛、ホウ素、ベリリウム、ナトリ
ウム、カリウムなどの他の有機金属化合物との錯化合
物、複化合物を形成していてもよく、または混合物であ
ってもよい。さらに、マグネシウム化合物は単独であっ
てもよく、上記の化合物を2種以上組み合わせてもよ
く、また液状状態で用いても固体状態で用いてもよい。
還元能を有するマグネシウム化合物または還元能を有さ
ないマグネシウム化合物が固体である場合、後述する酸
素含有化合物または窒素含有化合物(C)などを用いて
液状状態にすることができる。
【0378】また、マグネシウム化合物以外のイオン結
合性化合物(b-1)についても、これらを形成しうる化
合物(以下、「出発化合物」という。)として、上記と
同様に、還元能を有する化合物および還元能を有しない
化合物を出発化合物として用いることができる。これら
出発化合物として具体的には、例えばジメチルカドミウ
ム、ジエチルカドミウム、ジプロピルカドミウム、ジブ
チルカドミウム、ジアミルカドミウム、ジヘキシルカド
ミウム、ジデシルカドミウム、オクチルブチルカドミウ
ム、エチルブチルカドミウム、ジメチル亜鉛、ジエチル
亜鉛、ジプロピル亜鉛、ジブチル亜鉛、ジアミル亜鉛、
ジヘキシル亜鉛、ジデシル亜鉛、オクチルブチル亜鉛、
エチルブチル亜鉛、テトラメチル鉛、テトラエチル鉛、
テトラプロピル鉛、テトラブチル鉛、テトラアミル鉛、
テトラヘキシル鉛、テトラデシル鉛、トリオクチルブチ
ル鉛、ジエチルジブチル鉛などのアルキル金属化合物;
メチル塩化カドミウム、エチル塩化カドミウム、プロピ
ル塩化カドミウム、ブチル塩化カドミウム、アミル塩化
カドミウム、ヘキシル塩化カドミウム、デシル塩化カド
ミウム、メチル塩化亜鉛、エチル塩化亜鉛、プロピル塩
化亜鉛、ブチル塩化亜鉛、アミル塩化亜鉛、ヘキシル塩
化亜鉛、デシル塩化亜鉛、トリメチル塩化鉛、ジメチル
ジクロロ鉛、メチルトリクロロ鉛、トリエチル塩化鉛、
ジエチルジクロロ鉛、エチルトリクロロ鉛、トリプロピ
ル塩化鉛、トリブチル塩化鉛、トリアミル塩化鉛、トリ
ヘキシル塩化鉛、トリデシル塩化鉛、ジオクチルブチル
塩化鉛、ジエチルブチル塩化鉛などのアルキル金属ハラ
イド化合物;ジフェニルカドミウム、ジフェニル亜鉛、
テトラフェニル鉛、トリフェニルメチル鉛、ジフェニル
ジエチル鉛、α-ナフチルカルシウムなどのフェニル金
属化合物;フェニル塩化カドミウム、フェニル塩化亜
鉛、トリフェニル塩化鉛、ジフェニルメチル塩化亜鉛、
ジフェニルジクロロ鉛などのフェニルハライド化合物;
フッ化カドミウム、フッ化鉄(II)、フッ化鉄(II
I)、フッ化コバルト(II)、フッ化コバルト(III)、
フッ化ニッケル、フッ化カルシウム、フッ化亜鉛、フッ
化鉛、フッ化マンガン(II)、フッ化マンガン(III)
などのフッ化金属化合物;メトキシ鉄(II)、メトキシ
鉄(III)、エトキシ鉄(II)、エトキシ鉄(III)、n-
プロポキシ鉄(II)、n-プロポキシ鉄(III)、イソプ
ロポキシ鉄(II)、イソプロポキシ鉄(III)、n-ブト
キシ鉄(II)、n-ブトキシ鉄(III)、tert-ブトキシ鉄
(II)、tert-ブトキシ鉄(III)、2-エチルヘキソキシ
鉄(II)、2-エチルヘキソキシ鉄(III)、N,N-ジメチ
ルアミノメトキシ鉄(II)、N,N-ジメチルアミノメトキ
シ鉄(III)、メトキシコバルト、エトキシコバルト、n
-プロポキシコバルト、イソプロポキシコバルト、n-ブ
トキシコバルト、t-ブトキシコバルト、2-エチルヘキソ
キシコバルト、N,N-ジメチルアミノメトキシコバルト、
メトキシニッケル、エトキシニッケル、n-プロポキシニ
ッケル、イソプロポキシニッケル、n-ブトキシニッケ
ル、tert-ブトキシニッケル、2-エチルヘキソキシニッ
ケル、N,N-ジメチルアミノメトキシニッケル、メトキシ
カルシウム、エトキシカルシウム、n-プロポキシカルシ
ウム、イソプロポキシカルシウム、n-ブトキシカルシウ
ム、tert-ブトキシカルシウム、2-エチルヘキソキシカ
ルシウム、N,N-ジメチルアミノメトキシカルシウム、メ
トキシ亜鉛、エトキシ亜鉛、n-プロポキシ亜鉛、イソプ
ロポキシ亜鉛、n-ブトキシ亜鉛、tert-ブトキシ亜鉛、2
-エチルヘキソキシ亜鉛、N,N-ジメチルアミノメトキシ
亜鉛、メトキシマンガン、エトキシマンガン、n-プロポ
キシマンガン、イソプロポキシマンガン、n-ブトキシマ
ンガン、tert-ブトキシマンガン、2-エチルヘキソキシ
マンガン、N,N-ジメチルアミノメトキシマンガンなどの
アルコキシ金属化合物;メトキシ鉄(II)クロライド、
ジメトキシ鉄(III)クロライド、メトキシ鉄(III)ジ
クロライド、エトキシ鉄(II)クロライド、ジエトキシ
鉄(III)クロライド、エトキシ鉄(III)ジクロライ
ド、n-プロポキシ鉄(II)クロライド、ジ-n-プロポキ
シ鉄(III)クロライド、イソプロポキシ鉄(II)クロ
ライド、ジイソプロポキシ鉄(III)クロライド、n-ブ
トキシ鉄(II)クロライド、ジ-n-ブトキシ鉄(III)ク
ロライド、tert-ブトキシ鉄(II)クロライド、ジ-tert
-ブトキシ鉄(III)クロライド、2-エチルヘキソキシ鉄
(II)クロライド、ジ-2-エチルヘキソキシ鉄(III)ク
ロライド、N,N-ジメチルアミノメトキシ鉄(II)クロラ
イド、ビス(N,N-ジメチルアミノメトキシ)鉄(III)
クロライド、N,N-ジメチルアミノメトキシ鉄(III)ジ
クロライド、メトキシ塩化コバルト、エトキシ塩化コバ
ルト、n-プロポキシ塩化コバルト、イソプロポキシ塩化
コバルト、n-ブトキシ塩化コバルト、tert-ブトキシ塩
化コバルト、2-エチルヘキソキシ塩化コバルト、N,N-ジ
メチルアミノメトキシコバルトクロライド、メトキシ塩
化ニッケル、エトキシ塩化ニッケル、n-プロポキシ塩化
ニッケル、イソプロポキシ塩化ニッケル、n-ブトキシ塩
化ニッケル、tert-ブトキシ塩化ニッケル、2-エチルヘ
キソキシ塩化ニッケル、N,N-ジメチルアミノメトキシニ
ッケルクロライド、メトキシ塩化カルシウム、エトキシ
塩化カルシウム、n-プロポキシ塩化カルシウム、イソプ
ロポキシ塩化カルシウム、n-ブトキシ塩化カルシウム、
tert-ブトキシ塩化カルシウム、2-エチルヘキソキシ塩
化カルシウム、N,N-ジメチルアミノメトキシカルシウム
クロライド、メトキシ塩化亜鉛、エトキシ塩化亜鉛、n-
プロポキシ塩化亜鉛、イソプロポキシ塩化亜鉛、n-ブト
キシ塩化亜鉛、tert-ブトキシ塩化亜鉛、2-エチルヘキ
ソキシ塩化亜鉛、N,N-ジメチルアミノメトキシ亜鉛クロ
ライド、メトキシ塩化マンガン、エトキシ塩化マンガ
ン、n-プロポキシ塩化マンガン、イソプロポキシ塩化マ
ンガン、n-ブトキシ塩化マンガン、tert-ブトキシ塩化
マンガン、2-エチルヘキソキシ塩化マンガン、N,N-ジメ
チルアミノメトキシマンガンクロライドなどのアルコキ
シ金属ハライド化合物;フェノキシ鉄(II)、フェノキ
シ鉄(III)、メチルフェノキシ鉄(II)、メチル−ビ
ス(フェノキシ)鉄(III)、ジメチル(フェノキシ)
鉄(III)、ビス(フェノキシ)コバルト、メチルフェ
ノキシコバルト、ビス(フェノキシ)ニッケル、メチル
フェノキシニッケル、ビス(フェノキシ)カルシウム、
メチルフェノキシカルシウム、ビス(フェノキシ)亜
鉛、メチルフェノキシ亜鉛、ビス(フェノキシ)マンガ
ン、メチルフェノキシマンガンなどのアリーロキシ金属
化合物;フェノキシ鉄(II)クロライド、ビス(フェノ
キシ)鉄(III)クロライド、フェノキシ鉄(III)ジク
ロライド、メチルフェノキシ鉄(III)クロライド、フ
ェノキシコバルトクロライド、フェノキシニッケルクロ
ライド、フェノキシカルシウムクロライド、フェノキシ
亜鉛クロライド、フェノキシマンガンクロライドなどの
アリーロキシ金属ハライド化合物;ギ酸カドミウム、酢
酸カドミウム、プロピオン酸カドミウム、アクリル酸カ
ドミウム、2-エチルヘキサン酸カドミウム、デカン酸カ
ドミウム、ラウリン酸カドミウム、ステアリン酸カドミ
ウム、シクロヘキシル酪酸カドミウム、シュウ酸カドミ
ウム、安息香酸カドミウム、フタル酸カドミウム、ギ酸
鉄(III)、酢酸鉄(II)、酢酸鉄(III)、プロピオン
酸鉄(II)、プロピオン酸鉄(III)、アクリル酸鉄(I
I)、アクリル酸鉄(III)、2-エチルヘキサン酸鉄(I
I)、2-エチルヘキサン酸鉄(III)、デカン酸鉄(I
I)、デカン酸鉄(III)、ラウリン酸鉄(II)、ラウリ
ン酸鉄(III)、ステアリン酸鉄(II)、ステアリン酸
鉄(III)、シクロヘキシル酪酸鉄(II)、シクロヘキ
シル酪酸鉄(III)、シュウ酸鉄(II)、シュウ酸鉄(I
II)、安息香酸鉄(II)、安息香酸鉄(III)、フタル
酸鉄(II)、ギ酸コバルト、酢酸コバルト、プロピオン
酸コバルト、アクリル酸コバルト、2-エチルヘキサン酸
コバルト、デカン酸コバルト、ラウリン酸コバルト、ス
テアリン酸コバルト、シクロヘキシル酪酸コバルト、シ
ュウ酸コバルト、安息香酸コバルト、フタル酸コバル
ト、アジピン酸コバルト、ギ酸ニッケル、酢酸ニッケ
ル、プロピオン酸ニッケル、アクリル酸ニッケル、2-エ
チルヘキサン酸ニッケル、デカン酸ニッケル、ラウリン
酸ニッケル、ステアリン酸ニッケル、シクロヘキシル酪
酸ニッケル、シュウ酸ニッケル、安息香酸ニッケル、フ
タル酸ニッケル、アジピン酸ニッケル、ギ酸カルシウ
ム、酢酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム、アクリ
ル酸カルシウム、2-エチルヘキサン酸カルシウム、デカ
ン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸
カルシウム、シクロヘキシル酪酸カルシウム、シュウ酸
カルシウム、安息香酸カルシウム、フタル酸カルシウ
ム、ギ酸亜鉛、酢酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、アクリル
酸亜鉛、2-エチルヘキサン酸亜鉛、デカン酸亜鉛、ラウ
リン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、シクロヘキシル酪酸亜
鉛、シュウ酸亜鉛、安息香酸亜鉛、フタル酸亜鉛、ギ酸
鉛、酢酸鉛、プロピオン酸鉛、アクリル酸鉛、2-エチル
ヘキサン酸鉛、デカン酸鉛、ラウリン酸鉛、ステアリン
酸鉛、シクロヘキシル酪酸鉛、シュウ酸鉛、安息香酸
鉛、フタル酸鉛、ギ酸マンガン、酢酸マンガン、プロピ
オン酸マンガン、アクリル酸マンガン、2−エチルヘキ
サン酸マンガン、デカン酸マンガン、ラウリン酸マンガ
ン、ステアリン酸マンガン、シクロヘキシル酪酸マンガ
ン、シュウ酸マンガン、安息香酸マンガン、フタル酸マ
ンガンなどの金属カルボン酸塩;水素化カルシウム、次
亜塩素酸カルシウム、水素化鉛、トリフェニル鉛ハイド
ライド、トリス(1-ピロリル)鉛ハイドライド、トリシ
クロヘキシル鉛ハイドライド、トリス(1-ナフチル)鉛
ハイドライドなどの金属ハイドライド化合物;その他、
カドミウムアセチルアセトナート、鉄(II)アセチルア
セトナート、鉄(III)アセチルアセトナート、コバル
ト(II)アセチルアセトナート、コバルト(III)アセ
チルアセトナート、ニッケル(II)アセチルアセトナー
ト、カルシウムアセチルアセトナート、亜鉛アセチルア
セトナート、鉛(II)アセチルアセトナート、マンガン
(II)アセチルアセトナート、フェロセン、コバルトセ
ン、ニケロセン、マンガノセン、デカメチルフェロセ
ン、デカメチルコバルトセン、デカメチルニケロセン、
デカメチルマンガノセンなども用いることができる。
【0379】これらのうち、還元能を有さない出発化合
物は、マグネシウム化合物の場合と同様に、還元能を有
する出発化合物から誘導した化合物、または触媒の調製
時に誘導した化合物であってもよい。還元能を有さない
出発化合物を、還元能を有する出発化合物から誘導する
には、例えば、還元能を有する出発化合物を、ポリシロ
キサン化合物、ハロゲン含有シラン化合物、ハロゲン含
有アルミニウム化合物、エステル、アルコール、ハロゲ
ン含有化合物、またはOH基や活性な炭素−酸素結合を
有する化合物と接触させればよい。また、上記の還元能
を有する出発化合物および還元能を有さない出発化合物
は、例えばアルミニウム、亜鉛、ホウ素、ベリリウム、
ナトリウム、カリウムなどの他の有機金属化合物との錯
化合物、複化合物を形成していてもよく、または混合物
であってもよい。さらに、出発化合物は単独で用いても
よく、2種以上組み合わせて用いてもよく、また液状状
態で用いても固体状態で用いてもよい。マグネシウム化
合物の場合と同様に、出発化合物が固体である場合、後
述する酸素含有化合物または窒素含有化合物(C)など
を用いて液状状態にすることがでる。
【0380】本発明では、イオン結合性化合物(b-1)
を固体状態で用いる場合、微結晶サイズが小さいことが
好ましい。微結晶サイズを小さくする方法としては、例
えば、液状状態から析出させる方法や、ボールミル、振
動ミルにより機械的に粉砕する方法などが挙げられる。
イオン結合性化合物(b-1)を液状状態から析出させる
方法としては、例えば(B)成分としてマグネシウム化
合物、(C)成分としてアルコール類、カルボン酸類ま
たはアミン類、(D)成分として有機アルミニウム化合
物類を用い、炭化水素溶媒中で(B)成分と(C)成分
とを接触させて錯体を形成させ液状状態とし、次いで該
錯体と(D)成分とを接触させてイオン結合性化合物
(b-1)を析出させる方法がある。
【0381】例えば、塩化マグネシウムを固体状態で用
いる場合、塩化マグネシウムの微結晶サイズが、好まし
くは250オングストローム以下、より好ましくは15
0オングストローム以下である。塩化マグネシウムの微
結晶サイズが250オングストロームより小さい場合に
は、高い重合活性が得られ易い傾向がある。微結晶サイ
ズの測定は、X線回折装置により、塩化マグネシウムの
(110)面の半価幅を測定し、かつ既知のScherrerの
式(式中、0.9は定数Kに帰着する。)を適用するこ
とにより求めることができる。なお、Scherrerの式を用
いた微結晶サイズの測定方法は、「カリティX線回折要
論(松村源太郎訳)アグネ社刊」に詳しい。
【0382】(b-2)粘土・粘土鉱物またはイオン交換
性層状化合物 粘土は、通常粘土鉱物を主成分として構成される。また
イオン交換性層状化合物は、イオン結合などによって構
成される面が互いに弱い結合力で平行に積み重なった結
晶構造を有する化合物であり、含有するイオンが交換可
能なものである。
【0383】なお粘土・粘土鉱物またはイオン交換性層
状化合物は、合成品を用いてもよく、天然に産出する鉱
物を用いてもよい。一般に、粘土鉱物の大部分はシリカ
四面体が二次元的に連続した四面体シートと、アルミナ
八面体やマグネシア八面体などが二次元状に連続した八
面体シートが組み合わされて構成される。その際に、一
枚の四面体シートと一枚の八面体シートが組み合う1:
1層を形成する場合と、二枚の四面体シートが頂点を向
かい合わせて一枚の八面体シートを挟んで組み合う2:
1層を形成する場合とがある。1:1層が繰り返して積
み重なることによって作られる粘土鉱物を1:1型鉱
物、2:1層の積み重なりを基本とする粘土鉱物を2:
1型鉱物と呼ぶ。また、1:1型鉱物または2:1型鉱
物が、それぞれ他の1:1型鉱物または2:1型鉱物と
組み合わされて構成される粘土鉱物を混合層鉱物と呼
ぶ。そして、一部のシリカ四面体のSi4+がAl3+に、
アルミナ八面体Al3+がMg2+に、マグネシア八面体の
Mg2+がLi+に同型置換されることにより層内部の正
電荷が不足し、層全体として負電荷を帯びている。この
負電荷を補償するために層間にカチオンを有するが、こ
の層間カチオンは他のカチオンとイオン交換が可能であ
る。従って、大部分の粘土鉱物はイオン交換性層状化合
物である。
【0384】粘土・粘土鉱物として具体的には、例えば
イオン交換性層状化合物として1:1型鉱物に分類され
るカオリナイト、ディッカイト、ナクライト、ハロイサ
イト、アノーキサイトなどのカオリン鉱物類;クリソタ
イル、リザーダイト、アンチゴライトなどの蛇紋石類;
ペコラアイト、ネポーアイト、グリーナライト、カリオ
ピライト、アメサイト、Alリザーダイト、バーチェリ
ン、ブリンドリアイト、ケリアイト、クロンステダイト
などの蛇紋石類縁鉱物類、イオン交換性層状化合物とし
て2:1型鉱物に分類されるパイロフィライト、タル
ク、ケロライト、ウィレムスアイト、ピメライト、ミネ
ソタアイトなどのパイロフィライト−タルク鉱物類;イ
ライト、セリサイト、海緑石、セラドナイト、トベライ
トなどの雲母粘土鉱物類;Mg緑泥石、FeMg緑泥
石、Fe緑泥石、ニマイト、ペナンタイト、ドンバサイ
ト、スドーアイト、クッケアイトなどの緑泥石類;バー
ミキュライトなどのバーミキュライト鉱物類;モンモリ
ロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイ
ト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチーブンサイトな
どのスメクタイト類、イオン交換性層状化合物として混
合層鉱物に分類されるイライト/モンモリロナイト、セ
リサイト/モンモリロナイト、海緑石/スメクタイト、
レクトライトなどの雲母/スメクタイト混合層鉱物類、
スドーアイト/モンモリロナイト、ドンバサイト/モン
モリロナイト、トスダイトなどの緑泥石/スメクタイト
混合層鉱物類、雲母/緑泥石混合層鉱物類、雲母/緑泥
石/スメクタイト混合層鉱物類、ハイドロバイオタイト
などの黒雲母/バーミキュライト混合層鉱物類、コレン
サイトなどの緑泥石/バーミキュライト混合層鉱物類な
どが挙げられる。
【0385】人工合成物としては、合成雲母、合成ヘク
トライト、合成サポナイト、合成テニオライトなどが挙
げられる。また、イオン交換性層状化合物に属さない粘
土・粘土鉱物としては、2:1リボン型鉱物に分類され
繊維状の形態を示す、セピオライト、パリゴルスカイト
などが挙げられ、非晶質ないし低結晶質鉱物に分類され
るアロフェン、イモゴライトなどが挙げられる。
【0386】さらに、モンモリロナイト含量が低いため
ベントナイトと呼ばれる粘土、モンモリロナイトに他の
成分が多く含まれる木節粘土、ガイロメ粘土などが挙げ
られる。この他、粘土・粘土鉱物でないイオン交換性層
状化合物として、六方細密パッキング型、アンチモン型
などの層状の結晶構造を有するイオン結晶性化合物など
が挙げられる。
【0387】その具体例を示すと、α-Zr(HAsO4)
2・H2O、α-Zr(HPO4)2、α-Zr(KPO4)2・3
2O、α-Ti(HPO4)2、α-Ti(HAsO4)2・H2
O、α-Sn(HPO4)2・H2O、γ-Zr(HPO4)2
γ-Ti(HPO4 ) 2、γ-Ti(NH4PO4)2・H2Oなど
の多価金属の結晶性酸性塩などが挙げられる。これらの
うち好ましくは粘土・粘土鉱物であり、より好ましくは
モンモリロナイト、パイロフィライト、バーミキュライ
ト、合成雲母、合成ヘクトライト、合成サポナイト、合
成テニオライトであり、特に好ましくはモンモリロナイ
ト、パイロフィライト、合成雲母である。
【0388】これらは、特に処理を行うことなくそのま
ま使用してもよいし、ボールミル、篩い分けなどの処理
を行った後に使用してもよい。粘土・粘土鉱物には、化
学処理を施すことも好ましい。化学処理としては、表面
に付着している不純物を除去する表面処理、粘土の結晶
構造に影響を与える処理など、いずれも使用できる。化
学処理として具体的には、酸処理、アルカリ処理、塩類
処理、有機物処理などが挙げられる。酸処理は、表面の
不純物を取り除くほか、結晶構造中のAl、Fe、Mg
などの陽イオンを溶出させることによって表面積を増大
させる。アルカリ処理では粘土の結晶構造が破壊され、
粘土の構造の変化をもたらす。また、塩類処理、有機物
処理では、イオン複合体、分子複合体、有機誘導体など
を形成し、表面積や層間距離を変えることができる。
【0389】上記の前処理を行う際には、例えば含有さ
れる交換可能な金属イオンを以下に示す塩類および/ま
たは酸により解離した陽イオンとイオン交換することが
好ましい。イオン交換に使用する塩類としては、周期表
1〜14族原子からなる群より選ばれた少なくとも一種
の原子を含む陽イオンと、ハロゲン原子、無機酸および
有機酸からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子ま
たは原子団より誘導される陰イオンとからなる化合物で
あり、さらに好ましくは、周期表第2〜14族原子から
なる群より選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イオ
ンと、Cl、Br、I、F、PO4、SO4、NO3、C
3、C24、ClO4、OOCCH3、CH3COCHC
OCH3、OCl2、O(NO3)2、O(ClO4)2、O(S
4)2、OH、O2Cl2、OCl3、OOCHおよびOO
CCH2CH3からなる群より選ばれた少なくとも1種の
陰イオンとから成る化合物である。また、これら塩類は
2種以上同時に使用してもよい。
【0390】上記のイオン交換に使用する酸は任意のも
のを使用できるが、好ましくは塩酸、硫酸、硝酸、酢
酸、シュウ酸から選択され、これらは2種以上を併用し
てもよい。塩類処理と酸処理を組み合わせて行ってもよ
く、具体的には塩類処理を行った後に酸処理を行う方
法、酸処理を行った後に塩類処理を行う方法、塩類処理
と酸処理を同時に行う方法、塩類処理を行った後に塩類
処理と酸処理を同時に行う方法などが挙げられる。
【0391】イオン交換性層状化合物は、イオン交換性
を利用し、層間の交換性イオンを別の大きな嵩高いイオ
ンと交換することにより、層間が拡大した状態の層状化
合物であってもよい。このような嵩高いイオンは、層状
構造を支える支柱的な役割を担っており、通常、ピラー
と呼ばれる。また、このように層状化合物の層間に別の
物質を導入することをインターカレーションという。イ
ンターカレーションするゲスト化合物としては、TiC
4、ZrCl4などの陽イオン性無機化合物、Ti(O
R)4、Zr(OR)4、PO(OR)3、B(OR)3などの金
属アルコキシド(Rは炭化水素基など)、[Al13
4(OH)24]7+、[Zr4(OH)14]2+、[Fe3O(OCOC
3)6]+ などの金属水酸化物イオンなどが挙げられる。
これらの化合物は単独でまたは2種以上組み合わせて用
いられる。また、これらの化合物をインターカレーショ
ンする際に、Si(OR)4、Al(OR)3、Ge(OR)4
(Rは炭化水素基など。)などの金属アルコキシドなど
を加水分解して得た重合物、SiO2などのコロイド状
無機化合物などを共存させることもできる。また、ピラ
ーとしては、上記金属水酸化物イオンを層間にインター
カレーションした後に加熱脱水することにより生成する
酸化物などが挙げられる。
【0392】このような処理をした、粘土・粘土鉱物ま
たはイオン交換性層状化合物は、水銀圧入法で測定した
半径20オングストローム以上の細孔容積が0.1cc
/g以上のものが好ましく、0.3〜5cc/gのもの
が特に好ましい。ここで、細孔容積は、水銀ポロシメー
ターを用いた水銀圧入法により、細孔半径20〜3×1
4オングストロームの範囲について測定される。半径
20オングストローム以上の細孔容積が0.1cc/g
より大きいものを担体として用いた場合には、高い重合
活性が得られ易い傾向がある。
【0393】粘土・粘土鉱物またはイオン交換性層状化
合物は通常、吸着水および層間水を含む。ここで、吸着
水とはイオン交換性層状化合物または粘土・粘土鉱物の
表面または結晶破面に吸着された水であり、層間水と
は、結晶の層間に存在する水である。本発明において
は、上記のような吸着水および層間水を除去してから使
用することが好ましい。脱水方法は、特に制限されない
が、加熱脱水、気体流通下の加熱脱水、減圧下の加熱脱
水および有機溶媒との共沸脱水などの方法が使用でき
る。加熱温度は、吸着水および層間水が残存しないよう
な温度範囲とされ、通常100℃以上、好ましくは15
0℃以上であるが構造破壊を生ずるような高温条件は好
ましくない。加熱時間は少なくとも0.5時間以上、好
ましくは1時間以上であり、その際脱水乾燥した後の重
量減少は、温度200℃、圧力1mmHgの条件下で2
時間吸引した場合の値として3重量%以下であることが
好ましい。
【0394】(b-3)ヘテロポリ化合物 ヘテロポリ化合物(b-3)は、ケイ素、リン、チタン、
ゲルマニウム、ヒ素または錫から選ばれる原子と、バナ
ジウム、ニオブ、モリブデンおよびタングステンから選
ばれる1種または2種以上の原子とを含む化合物であ
る。ヘテロポリ化合物(b-3)として具体的には、リン
バナジン酸、ゲルマノバナジン酸、ヒ素バナジン酸、リ
ンニオブ酸、ゲルマノニオブ酸、シリコノモリブデン
酸、シリコノタングステン酸、リンモリブデン酸、チタ
ンモリブデン酸、ゲルマノモリブデン酸、ヒ素モリブデ
ン酸、錫モリブデン酸、リンタングステン酸、ゲルマノ
タングステン酸、錫タングステン酸、リンモリブドバナ
ジン酸、リンタングストバナジンン酸、ゲルマノタング
ストバナジンン酸、リンモリブドタングストバナジン
酸、ゲルマノモリブドタングストバナジン酸、リンモリ
ブドタングステン酸、リンモリブドニオブ酸、およびこ
れらの酸の塩、例えば周期表第1族または第2族の元
素、具体的には、リチウム、ナトリウム、カリウム、ル
ビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カル
シウム、ストロンチウム、バリウムなどとの塩、および
ジメチルアニリニウム塩、トリフェニルエチル塩などの
有機塩を使用できる。
【0395】これらのうち好ましくは、シリコノモリブ
デン酸、シリコノタングステン酸、リンモリブデン酸、
ゲルマノモリブデン酸、リンタングステン酸、ゲルマノ
タングステン酸、リンモリブドバナジン酸、リンタング
ストバナジンン酸、ゲルマノタングストバナジンン酸、
リンモリブドタングストバナジン酸、ゲルマノモリブド
タングストバナジン酸、リンモリブドタングステン酸、
リンモリブドニオブ酸の無機塩および有機塩であり、よ
り好ましくは、これらの有機塩である。さらに好ましく
は、これらのジメチルアニリニウム塩、およびトリフェ
ニルエチル塩である。
【0396】(b-4)ハロゲン化ランタノイド化合物 ハロゲン化ランタノイド化合物として具体的には、例え
ば、塩化ランタン、塩化セリウム、塩化プラセオジム、
塩化ネオジム、塩化プロメチウム、塩化サマリウム、塩
化ユウロピウム、塩化ガドリニウム、塩化テルビウム、
塩化ジスプロシウム、塩化ホルミウム、塩化エルビウ
ム、塩化ツリウム、塩化イッテルビウム、塩化ルテチウ
ムなどの塩化ランタノイド化合物;臭化ランタン、臭化
セリウム、臭化プラセオジム、臭化ネオジム、臭化プロ
メチウム、臭化サマリウム、臭化ユウロピウム、臭化ガ
ドリニウム、臭化テルビウム、臭化ジスプロシウム、臭
化ホルミウム、臭化エルビウム、臭化ツリウム、臭化イ
ッテルビウム、臭化ルテチウムなどの臭化ランタノイド
化合物;ヨウ化ランタン、ヨウ化セリウム、ヨウ化プラ
セオジム、ヨウ化ネオジム、ヨウ化プロメチウム、ヨウ
化サマリウム、ヨウ化ユウロピウム、ヨウ化ガドリニウ
ム、ヨウ化テルビウム、ヨウ化ジスプロシウム、ヨウ化
ホルミウム、ヨウ化エルビウム、ヨウ化ツリウム、ヨウ
化イッテルビウム、ヨウ化ルテチウムなどのヨウ化ラン
タノイド化合物;フッ化ランタン、フッ化セリウム、フ
ッ化プラセオジム、フッ化ネオジム、フッ化プロメチウ
ム、フッ化サマリウム、フッ化ユウロピウム、フッ化ガ
ドリニウム、フッ化テルビウム、フッ化ジスプロシウ
ム、フッ化ホルミウム、フッ化エルビウム、フッ化ツリ
ウム、フッ化イッテルビウム、フッ化ルテチウムなどの
フッ化ランタノイド化合物などが挙げられる。
【0397】上記のようなハロゲン化ランタノイド化合
物(b-4)は、最終的に触媒成分中に含まれていればよ
く、従って触媒成分の調製時に、成分(b-4)を形成し
うる化合物を用いて最終的に触媒成分中にハロゲン化ラ
ンタノイド化合物(b-4)を形成させて存在させてもよ
く、必ずしも成分(b-4)自体を用いなければならない
わけではない。つまり上記ハロゲン化ランタノイド化合
物(b-4)に属さない化合物を用いて、触媒成分の調製
の途中で、該化合物とハロゲン化ランタノイド化合物
(b-4)に属さないハロゲン含有化合物とを接触反応さ
せ、最終的に得られる触媒成分中において、ハロゲン化
ランタノイド化合物(b-4)とすることができる。
【0398】これら(B)成分のうち、好ましくはイオ
ン結合性化合物(b-1)、粘土・粘土鉱物またはイオン
交換性層状化合物(b-2)、およびヘテロポリ化合物(b
-3)であり、より好ましくはイオン結合性化合物(b-
1)および粘土・粘土鉱物またはイオン交換性層状化合
物(b-2)であり、特に好ましくはイオン結合性化合物
(b-1)である。
【0399】(C)酸素含有化合物または窒素含有化合
酸素含有化合物または窒素含有化合物(C)としては、
アルコール類、フェノール類、アルデヒド類、カルボン
酸類、ケトン類、有機酸ハライド、有機酸または無機酸
のエステル類、エーテル類、エポキシド類、酸無水物
類、酸素含有イオウ化合物類、酸素含有リン化合物類、
および下記一般式(c-1)で表されるポリエーテル類、
下記一般式(c-2)で表されるジエーテル類などの酸素
含有化合物、
【0400】
【化149】
【0401】(式中、nは2≦n≦10の整数であり、
1〜R26は炭素、水素、酸素、ハロゲン、窒素、イオ
ウ、リン、ホウ素およびケイ素から選ばれる少なくとも
1種の原子を有する置換基であり、任意のR1〜R26
好ましくはR1〜R2nは共同してベンゼン環以外の環を
形成していてもよく、主鎖中に炭素以外の原子が含まれ
ていてもよい。)
【0402】
【化150】
【0403】(式中、RaおよびRbは、互いに同一でも
異なっていてもよく、炭素原子数1〜6のアルキル基、
例えばメチル、エチル、n-プロピル、iso-プロピル、n-
ブチル、iso-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、2-エチルヘキシルなどを示す。XおよびYは、互い
に同一でも異なっていてもよく、炭素原子数1〜6のア
ルキル基またはハロゲン原子を示す。mは0≦m≦4の
整数であり、nは0≦n≦4の整数である。) アンモニア類、アミン類、アミノ基含有化合物類、酸ア
ミド類、酸イミド類、ニトリル類、ピリジン類、ニトロ
化合物類などの窒素含有化合物が挙げられる。
【0404】また、酸素含有化合物または窒素含有化合
物(C)として、上記酸素含有化合物、窒素含有化合物
以外のアルコキシ基含有化合物類、カルボニル基含有化
合物類またはアミノ基含有化合物類を用いることもでき
る。酸素含有化合物または窒素含有化合物(C)として
より具体的には、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、2-エチ
ルヘキサノール、オクタノール、ドデカノール、オクタ
デシルアルコール、オレイルアルコール、ベンジルアル
コール、フェニルエチルアルコール、クミルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、イソプロピルベンジルア
ルコールなどの炭素原子数1〜18のアルコール類やト
リクロロメタノールやトリクロロエタノール、トリクロ
ロヘキサノールなどの炭素原子数1〜18のハロゲン含
有アルコール類;フェノール、クレゾール、キシレノー
ル、エチルフェノール、プロピルフェノール、ノニルフ
ェノール、クミルフェノール、ナフトールなどの低級ア
ルキル基を有してもよい炭素原子数6〜20のフェノー
ル類;アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、オク
チルアルデヒド、ベンズアルデヒド、トルアルデヒド、
ナフトアルデヒドなどの炭素原子数2〜15のアルデヒ
ド類;ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプ
ロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リ
ノール酸、リノレン酸、フェニル酢酸、安息香酸、トル
イル酸、フタル酸、テレフタル酸などの炭素原子数1〜
20のカルボン酸類;アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、アセトフェノン、ベンゾフェ
ノン、ベンゾキノンなどの炭素原子数3〜15のケトン
類;アセチルクロリド、ベンゾイルクロリド、トルイル
酸クロリド、アニス酸クロリドなどの炭素原子数2〜1
5の酸ハライド類;ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ビニル、酢酸プロピル、酢酸オクチル、酢酸シ
クロヘキシル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、吉草
酸エチル、クロル酢酸メチル、ジクロル酢酸エチル、ト
リクロル酢酸エチル、メタクリル酸メチル、クロトン酸
エチル、シクロヘキサンカルボン酸エチル、安息香酸メ
チル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブ
チル、安息香酸オクチル、安息香酸シクロヘキシル、安
息香酸フェニル、安息香酸ベンジル、トルイル酸メチ
ル、トルイル酸エチル、トルイル酸アミル、エチル安息
香酸エチル、アニス酸メチル、アニス酸エチル、エトキ
シ安息香酸エチル、γ-ブチロラクトン、δ-バレロラク
トン、クマリン、フタリド、炭酸エチレンなどの有機酸
エステル類;メチルエーテル、エチルエーテル、イソプ
ロピルエーテル、ブチルエーテル、アミルエーテル、テ
トラヒドロフラン、アニソール、ジフェニルエーテルな
どの炭素原子数2〜20のエーテル類;エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、エピクロロヒドリンなどのエ
ポキシド類、無水酢酸、無水フタル酸、無水安息香酸な
どの酸無水物類;ジフェニルスルホン、フェニルメチル
スルホン、ジメチルスルホキシド、ジフェニルスルホキ
シド、ジメチルスルファイト、グリコールスルファイ
ト、1,3-ブチレングリコールスルファイト、1,2-プロピ
レングリコールスルファイト、ジメチルスルフェート、
ジエチルスルフェート、ジプロピルスルフェート、エチ
レンスルフェート、1,3-プロパンジオールサイクリック
スルフェート、エチルクロロスルホネート、1,3-プロパ
ンスルトン、1,4-ブタンスルトン、メチルメタンスルホ
ネート、メチルp-トルエンスルホネート、メチルベンゼ
ンスルホネート、スルフリルアセテート、アセチルメタ
ンスルホネート、スルファミド、N,N-ジメチルスルファ
ミド、N,N,N',N'-テトラエチルスルファミド、ジメチル
スルファモイルクロリド、メタンスルホンアミド、ベン
ゼンスルホンアミド、N-メチルベンゼンスルホンアミ
ド、メチルアニリンスルホンアミド、N,N-ジメチルメタ
ンスルホンアミドなどの酸素含有イオウ化合物類;トリ
メチルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリ2-
エチルヘキシルホスファイト、ペンタメトキシホスホラ
ン、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリ2-エチルヘキシルホスフェート、ジエチルクロ
ロホスファイト、ジメチルクロロホスフェート、ジメチ
ルジエトキシホスフィン、ジメチルメチルホスホネー
ト、ジエチルメチルホスホネート、メチルジクロロホス
ファイト、エチルホスホロジクロリド、メチルジクロロ
ホスフェート、エチルジエチルホスフィネート、ジメチ
ルアセチルホスフィンなどの酸素含有リン化合物類;2,
2-ジイソブチル-1,3-ジメトキシプロパン、2-イソプロ
ピル-2-イソブチル-1,3-ジメトキシプロパン、2-イソプ
ロピル-2-イソペンチル-1,3-ジメトキシプロパン、2,2-
ジシクロヘキシル-1,3-ジメトキシプロパン、2,2-ビス
(シクロヘキシルメチル)-1,3-ジメトキシプロパン、2
-シクロヘキシル-2-イソプロピル-1,3-ジメトキシプロ
パン、2-イソプロピル-2-s-ブチル-1,3-ジメトキシプロ
パン、2,2-ジフェニル-1,3-ジメトキシプロパン、2-シ
クロペンチル-2-イソプロピル-1,3-ジメトキシプロパ
ン、9,9-ビス(メトキシメチル)フルオレン、9,9-ビス
(エトキシメチル)フルオレン、9-メトキシ-9-エトキ
シメチルフルオレン、9,9-ビス(メトキシメチル)-2,7
-ジメチルフルオレン、9,9-ビス(メトキシメチル)-2,
6-ジイソプロピルフルオレン、9,9-ビス(メトキシメチ
ル)-3,6-ジイソブチルフルオレン、9,9-ビス(メトキ
シメチル)-2-イソブチル-7-イソプロピルフルオレン、
9,9-ビス(メトキシメチル)-2,7-ジクロロフルオレ
ン、9,9-ビス(メトキシメチル)-2-クロロ-7-イソプロ
ピルフルオレンなどのジエーテル類;トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリベンジ
ルアミン、テトラメチルエチレンジアミンなどのアミン
類、酢酸N,N-ジメチルアミド、安息香酸N,N-ジエチルア
ミド、トルイル酸N,N-ジメチルアミドなどの酸アミド
類、フタルイミド、スクシンイミドなどの酸イミド類;
アセトニトリル、ベンゾニトリル、トルニトリルなどの
ニトリル類;ピリジン、メチルピリジン、エチルピリジ
ン、ジメチルピリジンなどのピリジン類、ニトロメタ
ン、ニトロエタン、ニトロプロパン、ニトロベンゼン、
ニトロトルエンなどのニトロ化合物などが挙げられる。
【0405】また、上記酸素含有化合物、窒素含有化合
物以外のアルコキシ基含有化合物類、カルボニル基含有
化合物類またはアミノ基含有化合物類としては、例えば
下記一般式(c-3)または(c-4)で表される骨格を有す
る化合物が挙げられる。 M1m1n11 3-(m1+n1) …(c-3) M2m2n22 4-(m2+n2) …(c-4) 式中、M1はAlまたはBを示し、M2はGe、Si、T
iまたはSnを示す。
【0406】R1およびR2は互いに同一でも異なってい
てもよく、炭素原子数1〜12の炭化水素基を示す。A
は−OR3、−COR4、−OCOR5または−NR67
を示し、R3〜R7は炭素原子数1〜12の置換または無
置換の炭化水素基を示す。炭化水素基R3〜R7が置換さ
れている場合の置換基は、N、O、Sなどの異原子を含
み、例えばC−O−C、COOR、−C−N−C−など
の置換基を有する。また、R6とR7はそれぞれ互いに連
結されて環状構造を形成していてもよい。
【0407】R1〜R7が示す炭素原子数1〜12の炭化
水素基としては、例えばアルキル基、シクロアルキル
基、アルキレン基、アリール基、アラルキル基などが挙
げられ、具体的にはメチル、エチル、n-プロピル、イソ
プロピル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチ
ル、2-エチルヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、ビニル、フェニル、トリル、ベンジルなどが挙げら
れる。
【0408】Xはハロゲンを示す。m1は1以上3以下
の整数、m2は1以上4以下の整数、n1は0以上2以
下の整数、n2は0以上3以下の整数である。このよう
なアルコキシ基含有化合物、カルボニル基含有化合物、
アミノ基含有化合物としては、具体的には以下のような
化合物が用いられる。
【0409】トリメトキシアルミニウム、トリエトキシ
アルミニウム、トリイソプロポキシアルミニウム、トリ
2-エチルヘキソキシアルミニウム、トリフェノキシアル
ミニウム、メチルアルミニウムビス(2,6-ジ-t-ブチル-
4-メチルフェノキシド)、ジエチルアルミニウムエトキ
シド、トリスアセチルアセトナトアルミニウム、アルミ
ニウムトリアクリレート、アルミニウムトリアセテー
ト、アルミニウムトリメタクリレートなどの酸素含有ア
ルミニウム化合物;トリス(ジメチルアミノ)アルミニ
ウム、トリス(ジエチルアミノ)アルミニウム、トリス
(ジプロピルアミノ)アルミニウム、トリス(ジブチル
アミノ)アルミニウム、ビス(ジメチルアミノ)アルミ
ニウムクロリド、ビス(ジメチルアミノ)アルミニウム
ブロミド、ビス(ジエチルアミノ)アルミニウムクロリ
ド、ビス(ジプロピルアミノ)アルミニウムクロリド、
ビス(ジメチルアミノ)メチルアルミニウム、ビス(ジ
メチルアミノ)エチルアルミニウム、ビス(ジメチルア
ミノ)プロピルアルミニウム、ビス(ジメチルアミノ)
イソブチルアルミニウム、ビス(ジメチルアミノ)フェ
ニルアルミニウム、ジメチルアミノアルミニウムジクロ
リド、ジエチルアミノアルミニウムジクロリド、ジメチ
ルアミノジメチルアルミニウム、ジメチルアミノジエチ
ルアルミニウム、ジメチルアミノジプロピルアルミニウ
ム、ジメチルアミノジイソブチルアルミニウム、ジメチ
ルアミノジオクチルアルミニウム、ジメチルアミノジフ
ェニルアルミニウムなどの窒素含有アルミニウム化合
物;トリメチルボレート、トリエチルボレート、トリイ
ソプロピルボレート、トリ2-エチルヘキシルボレート、
トリフェニルボレート、ジイソプロポキシメチルボラ
ン、ブチルジイソプロポキシボラン、ジイソプロポキシ
フェニルボラン、ジエチルメトキシボランなどの酸素含
有ホウ素化合物;トリス(ジメチルアミノ)ボラン、ト
リス(ジエチルアミノ)ボラン、トリス(ジプロピルア
ミノ)ボラン、ビス(ジメチルアミノ)クロロボラン、
ビス(ジメチルアミノ)ブロモボラン、ビス(ジメチル
アミノ)メチルボラン、ビス(ジメチルアミノ)エチル
ボラン、ビス(ジメチルアミノ)プロピルボラン、ビス
(ジメチルアミノ)ブチルボラン、ビス(ジメチルアミ
ノ)フェニルボラン、ジメチルアミノジクロロボラン、
ジメチルアミノジブロモボラン、ジメチルアミノジメチ
ルボラン、ジメチルアミノジエチルボラン、ジメチルア
ミノジプロピルボラン、ジメチルアミノジイソブチルボ
ラン、ジメチルアミノジフェニルボランなどの窒素含有
ホウ素化合物;テトラメトキシチタン、テトラエトキシ
チタン、テトライソプロポキシチタン、テトラブトキシ
チタン、テトラ2-エチルヘキソキシチタン、テトラフェ
ノキシチタン、テトラベンジロキシチタン、トリイソプ
ロポキシクロロチタン、トリイソプロポキシヨードチタ
ン、ジエトキシジクロロチタン、ジイソプロポキシジク
ロロチタン、チタンテトラメタクリレートなどの酸素含
有チタン化合物;テトラキス(ジメチルアミノ)チタ
ン、テトラキス(ジエチルアミノ)チタン、トリス(ジ
メチルアミノ)クロロチタン、トリス(ジメチルアミ
ノ)ブロモチタン、トリス(ジエチルアミノ)クロロチ
タン、ビス(ジメチルアミノ)ジクロロチタン、ビス
(ジエチルアミノ)ジクロロチタン、ジメチルアミノト
リクロロチタン、ジエチルアミノトリクロロチタンなど
の窒素含有チタン化合物;テトラメトキシシラン、テト
ラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブ
トキシシラン、テトラ2-エチルヘキソキシシラン、テト
ラフェノキシシラン、テトラベンジロキシシラン、エチ
ルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、
n-プロピルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシ
ラン、デシルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキ
シシラン、γ-クロロプロピルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、t-ブチルトリエトキシシラ
ン、n-ブチルトリエトキシシラン、iso-ブチルトリエト
キシシラン、フェニルトリエトキシシラン、γ-アミノ
プロピルトリエトキシシラン、エチルトリイソプロポキ
シシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニルトリアセ
トキシシラン、メチルトリアリロキシ(allyloxy)シラ
ン、シクロペンチルトリメトキシシラン、ヘキセニルト
リメトキシシラン、2-メチルシクロペンチルトリメトキ
シシラン、2,3-ジメチルシクロペンチルトリメトキシシ
ラン、シクロペンチルトリエトキシシラン、シクロヘキ
シルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリエトキシ
シラン、2-ノルボルナントリメトキシシラン、2-ノルボ
ルナントリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラ
ン、ジメチルジエトキシシシラン、ジイソプロピルジメ
トキシシラン、t-ブチルメチルジメトキシシラン、t-ブ
チルメチルジエトキシシラン、t-アミルメチルジエトキ
シシラン、ジフェニルジメトキシシラン、フェニルメチ
ルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ビ
スo-トリルジメトキシシラン、ビスm-トリルジメトキシ
シラン、ビスp-トリルジメトキシシラン、ビスp-トリル
ジエトキシシラン、ビスエチルフェニルジメトキシシラ
ン、ジシクロヘキシルジメトキシシラン、シクロヘキシ
ルメチルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジエ
トキシシラン、2-ノルボルナンメチルジメトキシシラ
ン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、ビス(2-メチ
ルシクロペンチル)ジメトキシシラン、ビス(2,3-ジメ
チルシクロペンチル)ジメトキシシラン、ジシクロペン
チルジエトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、ト
リメチルエトキシシラン、トリメチルフェノキシシラ
ン、トリシクロペンチルメトキシシラン、トリシクロペ
ンチルエトキシシラン、ジシクロペンチルメチルメトキ
シシラン、ジシクロペンチルエチルメトキシシラン、ジ
シクロペンチルメチルエトキシシラン、シクロペンチル
ジメチルメトキシシラン、シクロペンチルジエチルメト
キシシラン、シクロペンチルジメチルエトキシシラン、
ケイ酸エチル、ケイ酸ブチル、ビニルトリス(β-メト
キシエトキシシラン)、ジメチルテトラエトキシジシロ
キサン、トリメトキシクロロシラン、トリエトキシクロ
ロシラン、トリプロポキシクロロシラン、トリブトキシ
クロロシラン、トリ2-エチルヘキソキシクロロシラン、
トリフェノキシクロロシラン、トリメトキシブロモシラ
ン、トリエトキシブロモシラン、トリプロポキシブロモ
シラン、トリブトキシブロモシラン、トリ2-エチルヘキ
ソキシブロモシラン、トリフェノキシブロモシラン、ジ
ベンジロキシジクロロシラン、フェノキシトリクロロシ
ラン、シリコンアセテート、シリコンベンゾエート、シ
リコン2-エチルヘキサノエート、メチルトリアセトキシ
シラン、エチルトリアセトキシシラン、ビニルメチルジ
アセトキシシラン、フェニルメチルジアセトキシシラ
ン、ジフェニルジアセトキシシラン、ジメチルジアセト
キシシラン、トリメチルアセトキシシラン、アセチルト
リフェニルシラン、ベンゾイルトリフェニルシラン、ア
セチルトリメチルシランなどの酸素含有シラン化合物;
テトラキス(ジメチルアミノ)シラン、テトラキス(ジ
エチルアミノ)シラン、トリス(ジメチルアミノ)クロ
ロシラン、トリス(ジエチルアミノ)クロロシラン、ト
リス(ジメチルアミノ)メチルシラン、トリス(ジメチ
ルアミノ)エチルシラン、トリス(ジメチルアミノ)フ
ェニルシラン、ビス(ジメチルアミノ)ジクロロシラ
ン、ビス(ジメチルアミノ)メチルクロロシラン、ビス
(ジメチルアミノ)フェニルクロロシラン、ビス(ジメ
チルアミノ)ジメチルシラン、ビス(ジメチルアミノ)
ジフェニルシラン、ビス(ジエチルアミノ)ジメチルシ
ラン、ジメチルアミノトリクロロシラン、ジエチルアミ
ノトリクロロシラン、ジメチルアミノトリメチルシラ
ン、ジメチルアミノメチルジクロロシラン、トリメチル
シリルピロールなどの窒素含有シラン化合物;テトラメ
トキシゲルマン、テトラエトキシゲルマン、テトラプロ
ポキシゲルマン、テトラブトキシゲルマン、テトラ2-エ
チルヘキソキシゲルマン、テトラフェノキシゲルマン、
メチルトリエトキシゲルマン、エチルトリエトキシゲル
マン、ジエチルジエトキシゲルマン、トリエチルメトキ
シゲルマン、ブチルジアセトキシゲルマン、トリブチル
アセトキシゲルマン、トリエチルメタクリロキシゲルマ
ントリフェニルアセチルゲルマンなどの酸素含有ゲルマ
ニウム化合物;テトラキス(ジメチルアミノ)ゲルマ
ン、テトラキス(ジエチルアミノ)ゲルマン、トリス
(ジメチルアミノ)クロロゲルマン、トリス(ジメチル
アミノ)メチルゲルマン、トリス(ジメチルアミノ)エ
チルゲルマン、ビス(ジメチルアミノ)ジクロロゲルマ
ン、ビス(ジメチルアミノ)ジメチルゲルマン、ビス
(ジメチルアミノ)ジエチルゲルマン、ジメチルアミノ
トリクロロゲルマン、ジエチルアミノトリクロロゲルマ
ン、ジメチルアミノトリメチルゲルマン、ジメチルアミ
ノトリエチルゲルマン、ジメチルアミノトリフェニルゲ
ルマンなどの窒素含有ゲルマニウム化合物;ビスアセチ
ルアセトナトジクロロ錫、ジブチルジメトキシ錫、ジブ
チルジブトキシ錫、トリブチルメトキシ錫、トリブチル
エトキシ錫、錫アセテート、錫メタクリレート、ブチル
トリス2-エチルヘキサノエート錫、ジメチルジアセトキ
シ錫、ジブチルジアセトキシ錫、トリプロピルアセトキ
シ錫、トリブチルアセトキシ錫などの酸素含有錫化合
物;テトラキス(ジメチルアミノ)錫、テトラキス(ジ
エチルアミノ)錫、トリス(ジメチルアミノ)クロロ
錫、トリス(ジメチルアミノ)ブロモ錫、トリス(ジメ
チルアミノ)メチル錫、ビス(ジメチルアミノ)ジクロ
ロ錫、ビス(ジメチルアミノ)ジメチル錫、ビス(ジメ
チルアミノ)ジエチル錫、ジメチルアミノトリクロロ
錫、ジメチルアミノトリメチル錫、ジメチルアミノトリ
エチル錫、ジエチルアミノトリメチル錫、ジメチルアミ
ノトリブチル錫、トリフェニルピペリジノ錫などの窒素
含有錫化合物などが挙げられる。
【0410】上記のような酸素含有化合物または窒素含
有化合物(C)は、最終的に触媒成分中に含まれていれ
ばよく、必ずしも酸素含有化合物または窒素含有化合物
(C)自体を用いなければならないわけではない。従っ
て触媒の調製時に、酸素含有化合物または窒素含有化合
物(C)を形成しうる化合物を用いて酸素含有化合物ま
たは窒素含有化合物(C)を形成させて最終的に触媒成
分中に存在させるようにしてもよい。つまり、上記酸素
含有化合物または窒素含有化合物(C)に属さない化合
物を用いて、触媒の調製の途中で、該化合物と上記酸素
含有化合物または窒素含有化合物(C)以外の酸素含有
化合物または窒素含有化合物と接触反応させ、最終的に
得られる触媒成分中において、酸素含有化合物または窒
素含有化合物(C)としてもよい。
【0411】これらの酸素含有化合物、窒素含有化合物
うち好ましくは、炭素原子数1〜18のアルコール類、
炭素原子数1〜18のハロゲン含有アルコール類、低級
アルキル基を有してもよい炭素原子数6〜20のフェノ
ール類、炭素原子数2〜15のアルデヒド類、炭素原子
数1〜20のカルボン酸類、炭素原子数3〜15のケト
ン類、炭素原子数2〜15の酸ハライド類、有機酸エス
テル類、炭素原子数2〜20のエーテル類、エポキシド
類、酸無水物類、ジエーテル類、酸素含有アルミニウム
化合物、酸素含有ホウ素化合物、酸素含有チタン化合
物、酸素含有シラン化合物、アミン類、酸アミド類、酸
イミド類、窒素含有アルミニウム化合物、窒素含有ホウ
素化合物、窒素含有チタン化合物、窒素含有シラン化合
物、およびこれらを形成しうる化合物が挙げられ、より
好ましくは、炭素原子数1〜18のアルコール類、炭素
原子数1〜18のハロゲン含有アルコール類、炭素原子
数2〜15のアルデヒド類、炭素原子数1〜20のカル
ボン酸類、炭素原子数3〜15のケトン類、炭素原子数
2〜15の酸ハライド類、有機酸エステル類、炭素原子
数2〜20のエーテル類、ジエーテル類、酸素含有アル
ミニウム化合物、酸素含有チタン化合物、酸素含有シラ
ン化合物、アミン類、窒素含有アルミニウム化合物、窒
素含有チタン化合物、窒素含有シラン化合物、およびこ
れらを形成しうる化合物が挙げられ、さらに好ましく
は、炭素原子数1〜18のアルコール類、炭素原子数1
〜18のハロゲン含有アルコール類、炭素原子数1〜2
0のカルボン酸類、有機酸エステル類、ジエーテル類、
酸素含有アルミニウム化合物、酸素含有チタン化合物、
酸素含有シラン化合物、アミン類が挙げられる。
【0412】(D)酸素含有化合物または窒素含有化合
物(C)と反応して、酸素含有化合物または窒素含有化
合物(C)を遷移金属化合物(A)に対して不活性化し
うる不活性化化合物 (D)不活性化化合物としては、有機アルミニウム化合
物類、ハロゲン化ホウ素化合物類、ハロゲン化リン化合
物類、ハロゲン化イオウ化合物類、ハロゲン化チタン化
合物類、ハロゲン化シラン化合物類、ハロゲン化ゲルマ
ニウム化合物類、ハロゲン化錫化合物類などが挙げられ
る。但し、不活性化化合物(D)を用いる際には、該
(D)は酸素含有化合物または窒素含有化合物(C)と
同一ではない。
【0413】このような有機アルミニウム化合物類とし
ては、例えば下記式で表される。 Ra n AlX3-n (式中、Raは炭素原子数1〜12の炭化水素基であ
り、Xはハロゲン原子または水素原子であり、nは1〜
3である。) 炭素原子数1〜12の炭化水素基は、例えばアルキル
基、シクロアルキル基またはアリール基であり、具体的
には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピ
ル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル
基、トリル基などである。
【0414】このような有機アルミニウム化合物として
は、具体的には以下のような化合物が挙げられる。トリ
メチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイ
ソプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリオクチルアルミニウム、トリ2-エチルヘキシル
アルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム;イソプ
レニルアルミニウムなどのアルケニルアルミニウム;ジ
メチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムク
ロリド、ジイソプロピルアルミニウムクロリド、ジイソ
ブチルアルミニウムクロリド、ジメチルアルミニウムブ
ロミドなどのジアルキルアルミニウムハライド;メチル
アルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセス
キクロリド、イソプロピルアルミニウムセスキクロリ
ド、ブチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミ
ニウムセスキブロミドなどのアルキルアルミニウムセス
キハライド;メチルアルミニウムジクロリド、エチルア
ルミニウムジクロリド、イソプロピルアルミニウムジク
ロリド、エチルアルミニウムジブロミドなどのアルキル
アルミニウムジハライド;ジエチルアルミニウムハイド
ライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライドなどの
アルキルアルミニウムハイドライドなどが挙げられる。
【0415】また下記式で表される有機アルミニウム化
合物を用いることもできる。 Ra n AlY3-n 上記式において、Raは上記と同様であり、Yは−ORb
基、−OSiRc 3基、−OAlRd 2基、−NRe 2基、−
SiRf 3基または−N(Rg)AlRh 2基であり、nは
1〜2であり、Rb、Rc、RdおよびRhはメチル基、エ
チル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロヘキシ
ル基、フェニル基などであり、Reは水素、メチル基、
エチル基、イソプロピル基、フェニル基、トリメチルシ
リル基などであり、RfおよびRgはメチル基、エチル基
などである。
【0416】このような有機アルミニウム化合物として
は、具体的には、以下のような化合物が用いられる。 (i)Ra nAl(ORb3-n で表される化合物、例え
ばジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニ
ウムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムメトキシ
ド、ジエチルアルミニウム-2-エチルヘキソキシドなど
のアルキルアルミニウムアルコキシド。 (ii)Ra nAl(OSiRc 33-n で表される化合物、
例えば Et2Al(OSiMe3)、(iso-Bu)2Al(OSiM
e3)、(iso-Bu)2Al(OSiEt3) など。 (iii)Ra nAl(OAlRd 23-n で表される化合物、
例えば Et2AlOAlEt2、(iso-Bu)2AlOAl(iso-Bu)2
など。 (iv)Ra nAl(NRe 23-n で表される化合物、例え
ば Me2AlNEt2、Et2AlNHMe、Me2AlNHEt、Et
2AlN(Me3Si)2、(iso-Bu)2AlN(Me3Si)2
など、 (v)Ra nAl(SiRf 33-n で表される化合物、例え
ば (iso-Bu)2AlSiMe3など。 (vi)Ra nAl〔N(Rg)−AlRh 23-n で表される
化合物、例えば Et2AlN(Me)−AlEt2、(iso-Bu)2AlN
(Et)Al(iso-Bu)2など。
【0417】また、有機アルミニウム化合物類として、
第I族金属とアルミニウムとの錯アルキル化物である下
記一般式で表される化合物を用いることができる。 M1AlRj 4 (但し、M1はLi、Na、Kであり、Rjは炭素原子数
1〜15の炭化水素基である) 具体的には、LiAl(C25)4、LiAl(C715)4
などが挙げられる。
【0418】また、ハロゲン化ホウ素化合物類、ハロゲ
ン化リン化合物類、ハロゲン化イオウ化合物類、ハロゲ
ン化ゲルマニウム化合物類、ハロゲン化シラン化合物
類、ハロゲン化チタン化合物類、ハロゲン化錫化合物類
としては、具体的には以下の化合物などが用いられる。
三フッ化ホウ素、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素などのハ
ロゲン化ホウ素化合物;三塩化リン、三臭化リン、三ヨ
ウ化リン、五塩化リン、五臭化リン、オキシ塩化リン、
オキシ臭化リン、メチルジクロロホスフィン、エチルジ
クロロホスフィン、プロピルジクロロホスフィン、ブチ
ルジクロロホスフィン、シクロヘキシルジクロロホスフ
ィン、フェニルジクロロホスフィン、メチルジクロロホ
スフィンオキシド、エチルジクロロホスフィンオキシ
ド、ブチルジクロロホスフィンオキシド、シクロヘキシ
ルジクロロホスフィンオキシド、フェニルジクロロホス
フィンオキシド、メチルフェニルクロロホスフィンオキ
シド、ジブロモトリフェニルホスホラン、テトラエチル
ホスホニウムクロリド、ジメチルジフェニルホスホニウ
ムヨージド、エチルトリフェニルホスホニウムクロリ
ド、アリルトリフェニルホスホニウムクロリド、ベンジ
ルトリフェニルホスホニウムクロリド、アリルトリフェ
ニルホスホニウムブロミド、ブチルトリフェニルホスホ
ニウムブロミド、ベンジルトリフェニルホスホニウムブ
ロミドなどのハロゲン化リン化合物;二塩化イオウ、塩
化チオニル、塩化スルフリル、臭化チオニルなどのハロ
ゲン化イオウ化合物;四フッ化チタン、四塩化チタン、
四臭化チタン、四ヨウ化チタン、メトキシトリクロロチ
タン、エトキシトリクロロチタン、ブトキシトリクロロ
チタン、エトキシトリブロモチタン、ブトキシトリブロ
モチタン、ジメトキシジクロロチタン、ジエトキシジク
ロロチタン、ジブトキシジクロロチタン、ジエトキシジ
ブロモチタン、トリメトキシクロロチタン、トリエトキ
シクロロチタン、トリブトキシクロロチタン、トリエト
キシブロモチタンなどのハロゲン化チタン化合物;四塩
化ケイ素、四臭化ケイ素、四ヨウ化ケイ素、メトキシト
リクロロシラン、エトキシトリクロロシラン、ブトキシ
トリクロロシラン、エトキシトリブロモシラン、ブトキ
シトリブロモシラン、ジメトキシジクロロシラン、ジエ
トキシジクロロシラン、ジブトキシジクロロシラン、ジ
エトキシジブロモシラン、トリメトキシクロロシラン、
トリエトキシクロロシラン、トリブトキシクロロシラ
ン、トリエトキシブロモシラン、メチルトリクロロシラ
ン、エチルトリクロロシラン、ブチルトリクロロシラ
ン、フェニルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラ
ン、ジエチルジクロロシラン、ジブチルジクロロシラ
ン、ジフェニルジクロロシラン、トリメチルクロロシラ
ン、トリエチルクロロシラン、トリブチルクロロシラ
ン、トリフェニルクロロシランなどのハロゲン化シラン
化合物;四フッ化ゲルマニウム、四塩化ゲルマニウム、
四ヨウ化ゲルマニウム、メトキシトリクロロゲルマニウ
ム、エトキシトリクロロゲルマニウム、ブトキシトリク
ロロゲルマニウム、エトキシトリブロモゲルマニウム、
ブトキシトリブロモゲルマニウム、ジメトキシジクロロ
ゲルマニウム、ジエトキシジクロロゲルマニウム、ジブ
トキシジクロロゲルマニウム、ジエトキシジブロモゲル
マニウム、トリメトキシクロロゲルマニウム、トリエト
キシクロロゲルマニウム、トリブトキシクロロゲルマニ
ウム、トリエトキシブロモゲルマニウムなどのハロゲン
化ゲルマニウム化合物;四フッ化錫、四塩化錫、四臭化
錫、四ヨウ化錫、メトキシトリクロロ錫、エトキシトリ
クロロ錫、ブトキシトリクロロ錫、エトキシトリブロモ
錫、ブトキシトリブロモ錫、ジメトキシジクロロ錫、ジ
エトキシジクロロ錫、ジブトキシジクロロ錫、ジエトキ
シジブロモ錫、トリメトキシクロロ錫、トリエトキシク
ロロ錫、トリブトキシクロロ錫、トリエトキシブロモ
錫、メチルトリクロロ錫、エチルトリクロロ錫、ブチル
トリクロロ錫、フェニルトリクロロ錫、ジメチルジクロ
ロ錫、ジエチルジクロロ錫、ジブチルジクロロ錫、ジフ
ェニルジクロロ錫、トリメチルクロロ錫、トリエチルク
ロロ錫、トリブチルクロロ錫、トリフェニルクロロ錫な
どのハロゲン化錫化合物。
【0419】これらの化合物は単独で用いてもよく、2
種以上を組み合わせてもよい。また、炭化水素、ハロゲ
ン化炭化水素に希釈してもよい。これら(D)成分の具
体例のうち、好ましくは、トリアルキルアルミニム類、
アルケニルアルミニウム類、ジアルキルアルミニウムハ
ライド類、アルキルアルミニウムセスキハライド類、ア
ルキルアルミニウムジハライド類、アルキルアルミニウ
ムハイドライド類、アルキルアルミニウムアルコキシド
類、(iso-Bu)2Al(OSiMe3)、(iso-Bu)2Al
(OSiEt3)、Et2AlOAlEt2、(iso-Bu)2
lOAl(iso-Bu)2、LiAl(C25)4、ハロゲン化
シラン化合物類、およびハロゲン化チタン化合物類であ
り、より好ましくは、トリアルキルアルミニム類、アル
ケニルアルミニウム類、ジアルキルアルミニウムハライ
ド類、アルキルアルミニウムセスキハライド類、アルキ
ルアルミニウムジハライド類、アルキルアルミニウムハ
イドライド類、アルキルアルミニウムアルコキシド類が
挙げられる。
【0420】次に本発明に係るオレフィン重合触媒を形
成する各触媒成分の好ましい組合せを以下に例示する。
上記一般式(I)で示される遷移金属化合物(以下単に
「化合物(I)」)と、CdI2型またはCdCl2型の
層状結晶構造を有するイオン結合性化合物(b-1)から
選ばれる少なくとも1種のルイス酸 (以下単に「(b-
1)」)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-1)、および酸素含有化合物ま
たは窒素含有化合物から選ばれる少なくとも1種の化合
物(以下単に「(C)」)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-1)、(C)、および(C)と
反応して、(C)を化合物(I)に対して不活性化しう
る不活性化化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物
(以下単に「(D)」)の組合せ。 ・化合物(I)と、粘土・粘土鉱物またはイオン交換性
層状化合物(b-2)から選ばれる少なくとも1種のルイ
ス酸(以下単に「(b-2)」)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(I)と、ヘテロポリ化合物(b-3)から選ば
れる少なくとも1種のルイス酸(以下単に「(b-
3)」)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(I)と、ハロゲン化ランタノイド化合物(b-
4)から選ばれる少なくとも1種のルイス酸(以下単に
「(b-4)」)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(II)で示される遷移金属化合物(以下単
に「化合物(II)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(II)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(II)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(II)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(III)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(III)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(III)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(III)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(III)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(IVa)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(IVa)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(IVb)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(IVb)」)と、(b-1)、および(C)の
組合せ。 ・化合物(IVb)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVb)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVb)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVb)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(IVb)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVb)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVb)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(IVb)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVb)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(IVc)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(IVc)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(V)で示される遷移金属化合物(以下単
に「化合物(V)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(V)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(V)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(V)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(V)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(V)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(V)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(V)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(V)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(V)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(V)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(V)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(VI)で示される遷移金属化合物(以下単
に「化合物(VI)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(VII)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(VII)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(VII)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VII)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(VII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(VII)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VII)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(VII)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(VII)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VII)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(VII)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(VII)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VII)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(VIII)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(VIII)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(VIII)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(VIII)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(VIII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(VIII)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(VIII)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(VIII)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(VIII)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(VIII)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(VIII)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(VIII)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(VIII)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(IX)で示される遷移金属化合物(以下単
に「化合物(IX)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(IX)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IX)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IX)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(IX)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IX)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IX)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(IX)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IX)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IX)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(IX)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IX)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(X)で示される遷移金属化合物(以下単
に「化合物(X)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(X)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(X)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(X)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(XIa)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XIa)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(XIb)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XIb)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(XII)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XII)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(XIII)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XIII)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIII)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIII)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIII)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIII)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XIVa)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XIVa)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XIVb)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XIVb)」)と、(b-1)、および(C)
の組合せ。 ・化合物(XIVb)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVb)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVb)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVb)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XIVb)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVb)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVb)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XIVb)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVb)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XIVc)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XIVc)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XV)で示される遷移金属化合物(以下単
に「化合物(XV)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XV)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XV)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XV)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XV)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XV)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XV)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XV)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XV)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XV)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XV)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XV)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(XVI)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XVI)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XVI)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XVI)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XVI)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XVI)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XVI)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XVI)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XVI)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XVI)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XVI)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XVI)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XVI)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(XVII)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XVII)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XVII)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XVII)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XVII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XVII)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XVII)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XVII)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XVII)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XVII)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XVII)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XVII)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XVII)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XVIII)で示される遷移金属化合物(以
下単に「化合物(XVIII)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XVIII)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XVIII)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XVIII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XVIII)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XVIII)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XVIII)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XVIII)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XVIII)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XVIII)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XVIII)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XVIII)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XIX)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XIX)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XIX)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIX)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIX)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XIX)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIX)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIX)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XIX)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIX)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIX)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XIX)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIX)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(XXa)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XXa)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXa)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXa)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXa)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXa)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXa)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXa)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXa)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXa)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXa)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXa)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXa)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(XXb)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XXb)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(XXIa)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XXIa)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXIa)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIa)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIa)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXIa)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIa)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIa)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXIa)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIa)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIa)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXIa)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIa)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XXIb)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XXIb)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XXII)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XXII)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXII)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXII)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXII)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXII)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXII)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXII)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXII)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXII)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXII)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXII)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XXIII)で示される遷移金属化合物(以
下単に「化合物(XXIII)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXIII)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIII)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXIII)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIII)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIII)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXIII)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIII)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIII)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXIII)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIII)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XXIV)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XXIV)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXIV)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIV)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIV)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXIV)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIV)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIV)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXIV)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIV)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIV)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXIV)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIV)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XXV)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XXV)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXV)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXV)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXV)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXV)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXV)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXV)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXV)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXV)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXV)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXV)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXV)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(XXVI)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XXVI)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXVI)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXVI)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXVI)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXVI)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXVI)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXVI)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXVI)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXVI)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXVI)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXVI)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXVI)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XXVII)で示される遷移金属化合物(以
下単に「化合物(XXVII)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXVII)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXVII)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXVII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXVII)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXVII)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXVII)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXVII)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXVII)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXVII)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXVII)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXVII)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XXVIII)で示される遷移金属化合物(以
下単に「化合物(XXVIII)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXVIII)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXVIII)と、(b-1)、(C)、および
(D)の組合せ。 ・化合物(XXVIII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXVIII)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXVIII)と、(b-2)、(C)、および
(D)の組合せ。 ・化合物(XXVIII)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXVIII)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXVIII)と、(b-3)、(C)、および
(D)の組合せ。 ・化合物(XXVIII)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXVIII)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXVIII)と、(b-4)、(C)、および
(D)の組合せ。 ・上記一般式(XXIX)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XXIX)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXIX)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIX)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIX)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXIX)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIX)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIX)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXIX)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIX)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIX)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXIX)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIX)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XXX)で示される遷移金属化合物(以下
単に「化合物(XXX)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXX)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXX)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXX)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXX)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXX)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXX)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXX)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXX)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXX)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXX)と、(b-4)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXX)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・上記一般式(XXXIa)で示される遷移金属化合物(以
下単に「化合物(XXXIa)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXXIa)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIa)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXXIa)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXXIa)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIa)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXXIa)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXXIa)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIa)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXXIa)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXXIa)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIa)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XXXIb)で示される遷移金属化合物(以
下単に「化合物(XXXIb)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXXIb)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIb)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXXIb)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXXIb)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIb)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXXIb)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXXIb)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIb)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXXIb)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXXIb)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIb)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・上記一般式(XXXIIa)で示される遷移金属化合物(以
下単に「化合物(XXXIIa)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXXIIa)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIIa)と、(b-1)、(C)、および
(D)の組合せ。 ・化合物(XXXIIa)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXXIIa)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIIa)と、(b-2)、(C)、および
(D)の組合せ。 ・化合物(XXXIIa)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXXIIa)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIIa)と、(b-3)、(C)、および
(D)の組合せ。 ・化合物(XXXIIa)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXXIIa)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIIa)と、(b-4)、(C)、および
(D)の組合せ。 ・上記一般式(XXXIIb)で示される遷移金属化合物(以
下単に「化合物(XXXIIb)」)と、(b-1)の組合せ。 ・化合物(XXXIIb)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIIb)と、(b-1)、(C)、および
(D)の組合せ。 ・化合物(XXXIIb)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXXIIb)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIIb)と、(b-2)、(C)、および
(D)の組合せ。 ・化合物(XXXIIb)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXXIIb)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIIb)と、(b-3)、(C)、および
(D)の組合せ。 ・化合物(XXXIIb)と、(b-4)の組合せ。 ・化合物(XXXIIb)と、(b-4)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXXIIb)と、(b-4)、(C)、および
(D)の組合せ。
【0421】また、より好ましい組合せとしては、 ・化合物(I)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(I)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(I)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(I)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(II)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(II)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(II)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(II)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(III)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(III)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(III)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(III)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(X)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(X)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(X)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(X)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(X)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XII)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIII)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIII)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIII)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVa)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIVc)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-3)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-3)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXb)と、(b-4)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-3)の組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-3)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-3)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XXIb)と、(b-4)、(C)、および(D)
の組合せ。が挙げられ、特に好ましい組合せとしては、 ・化合物(I)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(I)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(I)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(II)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(II)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(II)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(III)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(III)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(III)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVa)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(IVc)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(VI)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIa)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-1)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-1)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-2)、および(C)の組合せ。 ・化合物(XIb)と、(b-2)、(C)、および(D)の
組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-1)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIII)と、(b-1)、(C)、および(D)
の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-2)の組合せ。 ・化合物(XIII)と、(b-2)、および(C)の組合
せ。 ・化合物(XIII)と、(b-2)、(C)、および(D)
の組合せ。 が挙げられる。
【0422】また、本発明に係るオレフィン重合用触媒
は、必要に応じて後述するような無機または有機化合物
を支持体として用いることもできる。このうち無機化合
物としては、無機酸化物、無機水酸化物、無機塩化物お
よびその他の無機塩、例えば硫酸塩、炭酸塩、リン酸
塩、硝酸塩、ケイ酸塩などが挙げられる。
【0423】このうち、好ましい例としては、シリカ、
チタニア、アルミナ、ジルコニア、クロミア、マグネシ
ア、酸化ホウ素、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化バリ
ウム、シリカヒドロゲル、シリカキセロゲル、シリカエ
アロゲル、およびそれらの混合物であるタルク、シリカ
/クロミア、シリカ/クロミア/チタニア、シリカ/ア
ルミナ、シリカ/チタニア、シリカ/マグネシア、シリ
カ/マグネシア/チタニア、リン酸アルミニウムゲルな
どの無機酸化物が挙げられる。なお、これらの無機酸化
物はNa2CO3、K2CO3、CaCO3、MgCO3、N
2SO4、Al 2(SO43、BaSO4、KNO3、M
g(NO32、Al(NO33、Na2O、K2Oおよび
Li2Oなどの炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩、酸化物成分を
含有していても差し支えない。
【0424】また、本発明で用いられる無機化合物とし
ては、カルボシロキサン、フォスファジン、シロキサ
ン、およびポリマー/シリカ複合体などの無機化合物の
重合体も挙げられる。上述した無機化合物支持体のなか
でも、特に好ましいものはシリカ、チタニア、アルミ
ナ、タルク、シリカ/クロミア、シリカ/クロミア/チ
タニア、シリカ/アルミナ、シリカ/チタニアなどの単
一または混合の無機酸化物である。また、これらの無機
酸化物は、周期表第2族の金属を含む塩化物との複合物
として用いることもできる。具体的には、シリカ/塩化
マグネシウム複合体(グレース・デビソン社製、商品名
Sylopol 5510およびSylopol 5550)などが挙げられる。
【0425】本発明で支持体として用いられる有機化合
物としては、例えば官能化ポリエチレンや官能化ポリプ
ロピレン、官能化されたエチレン/α―オレフィン共重
合体、ポリスチレン、官能化ポリスチレン、ポリアミ
ド、ポリエステル等が挙げられる。オレフィン重合触媒の調製工程 次に本発明に係るオレフィン重合触媒の調製方法につい
て説明する。図1に、本発明に係るオレフィン重合触媒
の調製工程を示す。
【0426】本発明に係るオレフィン重合触媒の調製の
際、各成分の使用法、添加順序は任意に選ぶことができ
る。具体的には以下のような方法が例示される。 (1)(A)上記一般式(I)ないし(XXXII)のいず
れかで示される遷移金属化合物から選ばれる少なくとも
1種の化合物(以下単に「(A)成分」という。)と、
(B)ルイス酸(以下単に「(B)成分」という。)と
を任意の順序で重合器に添加することにより調製する方
法。 (2)(A)成分と(B)成分とを予め接触させた接触
物を、重合器に添加することにより調製する方法。 (3)(A)成分と(B)成分を予め接触させた接触物
と、(B)成分とを任意の順序で重合器に添加すること
により調製する方法。この場合、(B)成分は、同一で
も異なっていてもよい。 (4)(A)成分、(B)成分および(C)酸素含有化
合物または窒素含有化合物から選ばれる少なくとも1種
の化合物(以下単に「(C)成分」という。)とを任意
の順序で重合器に添加することにより調製する方法。 (5)(A)成分と(B)成分を予め接触させた接触物
と、(C)成分とを任意の順序で重合器に添加すること
により調製する方法。 (6)(A)成分と(C)成分を予め接触させた接触物
と、(B)成分とを任意の順序で重合器に添加すること
により調製する方法。 (7)(B)成分と(C)成分を予め接触させた接触物
と、(A)成分とを任意の順序で重合器に添加すること
により調製する方法。 (8)(A)成分と(B)成分を予め接触させた接触物
と、(B)成分と(C)成分を予め接触させた接触物と
を任意の順序で重合器に添加することにより調製する方
法。この場合、(B)成分は、同一でも異なっていても
よい。 (9)(A)成分と(C)成分を予め接触させた接触物
と、(B)成分と(C)成分を予め接触させた接触物と
を任意の順序で重合器に添加することにより調製する方
法。この場合、(C)成分は、同一でも異なっていても
よい。 (10)(A)成分、(B)成分および(C)成分を予
め接触させた接触物を、重合器に添加することにより調
製する方法。 (11)(A)成分、(B)成分および(C)成分を予
め接触させた接触物と、(B)成分とを任意の順序で重
合器に添加することにより調製する方法。この場合、
(B)成分は、同一でも異なっていてもよい。 (12)(A)成分、(B)成分および(C)成分を予
め接触させた接触物と、(C)成分とを任意の順序で重
合器に添加することにより調製する方法。この場合、
(C)成分は、同一でも異なっていてもよい。 (13)(A)成分、(B)成分および(C)成分を予
め接触させた接触物と、(B)成分と(C)成分を予め
接触させた接触物とを任意の順序で重合器に添加するこ
とにより調製する方法。この場合、(B)成分および
(C)成分は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。 (14)(A)成分、(B)成分、(C)成分、および
(D)不活性化化合物(以下単に「(D)成分」とい
う。)とを任意の順序で重合器に添加することにより調
製する方法。 (15)(A)成分と(B)成分を予め接触させた接触
物と、(C)成分および(D)成分とを任意の順序で重
合器に添加することにより調製する方法。 (16)(B)成分と(C)成分を予め接触させた接触
物と、(A)成分および(D)成分とを任意の順序で重
合器に添加することにより調製する方法。 (17)(C)成分と(D)成分を予め接触させた接触
物と、(A)成分および(B)成分とを任意の順序で重
合器に添加することにより調製する方法。 (18)(A)成分と(C)成分を予め接触させた接触
物と、(B)成分および(D)成分とを任意の順序で重
合器に添加することにより調製する方法。 (19)(A)成分と(D)成分を予め接触させた接触
物と、(B)成分および(C)成分とを任意の順序で重
合器に添加することにより調製する方法。 (20)(B)成分と(D)成分を予め接触させた接触
物と、(A)成分および(C)成分とを任意の順序で重
合器に添加することにより調製する方法。 (21)(A)成分と(B)成分を予め接触させた接触
物と、(C)成分と(D)成分を予め接触させた接触物
とを任意の順序で重合器に添加することにより調製する
方法。 (22)(A)成分と(C)成分を予め接触させた接触
物と、(B)成分と(D)成分を予め接触させた接触物
とを任意の順序で重合器に添加することにより調製する
方法。 (23)(A)成分と(D)成分を予め接触させた接触
物と、(B)成分と(C)成分を予め接触させた接触物
とを任意の順序で重合器に添加することにより調製する
方法。 (24)(A)成分、(B)成分および(C)成分を予
め接触させた接触物と、(D)成分とを任意の順序で重
合器に添加することにより調製する方法。 (25)(A)成分、(B)成分および(D)成分を予
め接触させた接触物と、(C)成分とを任意の順序で重
合器に添加することにより調製する方法。 (26)(B)成分、(C)成分および(D)成分を予
め接触させた接触物と、(A)成分とを任意の順序で重
合器に添加することにより調製する方法。 (27)(A)成分、(B)成分、(C)成分および
(D)成分を予め接触させた接触物を、重合器に添加す
ることにより調製する方法。
【0427】これらのうち、好ましくは(C)成分と
(D)成分の接触が、少なくとも(A)成分と(C)成
分が接触する以前に接触している調製方法が挙げられ
る。また、(B)成分が、少なくとも一回は液状化され
る調製方法も好ましい。本発明では、(B)成分が(b-
1)イオン結合性化合物であり、(C)成分がアルコー
ル類、フェノール類、アルデヒド類、カルボン酸類、ケ
トン類、有機酸ハライド、有機酸または無機酸のエステ
ル類、エーテル類、エポキシド類、酸無水物類、酸素含
有イオウ化合物類または酸素含有リン化合物類であっ
て、(B)成分と(C)成分と(D)成分とを接触させ
て得られた接触物と、(A)成分とを接触させることが
好ましい態様の一つである。
【0428】本発明では、上記のような方法で調製され
たオレフィン重合触媒はオレフィンが予備重合されてい
てもよい。オレフィン重合体の製造方法 本発明に係るオレフィン重合体の製造方法では、上記の
ようなオレフィン重合触媒、および必要に応じて(E)
有機アルミニウム化合物の存在下に、オレフィンを重合
または共重合することによりオレフィン重合体を得る。
【0429】(E)有機アルミニウム化合物 本発明で用いられる(E)有機アルミニウム化合物は、
下記の一般式で表わされる化合物である。 R3-m AlX (ここで、Rは炭素原子数1〜20、好ましくは1〜1
2の炭化水素残基を、Xは水素またはハロゲンを、mは
0≦m≦2の数を、それぞれ示す) このような化合物の具体例としては、トリメチルアルミ
ニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアル
ミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルア
ルミニウム、トリデシルアルミニウムなどのトリアルキ
ルアルミニウム;ジエチルアルミニウムモノクロライ
ド、ジイソブチルアルミニウムモノクロライド、エチル
アルミニウムセスキクロライド、エチルアルミニウムジ
クロライド、などのアルキルアルミニウムハライド;ジ
エチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミ
ニウムハイドライドなどのアルキルアルミニウムハイド
ライドなどが挙げられる。
【0430】これら(E)成分の具体例のうち、好まし
くは、トリアルキルアルミニウム、およびアルキルアル
ミニウムハライドであり、より好ましくは、トリエチル
アルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキ
シルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジエチ
ルアルミニウムモノクロライド、ジイソブチルアルミニ
ウムモノクロライド、エチルアルミニウムセスキクロラ
イド、エチルアルミニウムジクロライドである。
【0431】本発明では、重合は溶解重合、懸濁重合な
どの液相重合法または気相重合法のいずれにおいても実
施できる。液相重合法において用いられる不活性炭化水
素媒体として具体的には、プロパン、ブタン、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカ
ン、灯油などの脂肪族炭化水素;シクロペンタン、シク
ロヘキサン、メチルシクロペンタンなどの脂環族炭化水
素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素;エチレンクロリド、クロルベンゼン、ジクロロメタ
ンなどのハロゲン化炭化水素またはこれらの混合物など
を挙げることができ、オレフィン自身を溶媒として用い
ることもできる。
【0432】上記のようなオレフィン重合触媒を用い
て、オレフィンの重合を行うに際して、(A)成分は、
反応容積1リットル当り、(A)成分中の遷移金属原子
またはランタノイド原子として、通常10-11〜10ミ
リモル、好ましくは10-9〜1ミリモルとなるような量
で用いられる。(B)成分1g当たり、(A)成分は通
常10-4〜100ミリモル、好ましくは10-3〜50ミ
リモルとなるような量で用いられる。
【0433】(E)成分は必要に応じて使用することが
できるが、使用する際には、(A)成分中の遷移金属原
子(M)とのモル比〔(E)/M〕が、通常0.001
〜100000、好ましくは0.005〜50000と
なるような量で用いられる。また、このようなオレフィ
ン重合触媒を用いたオレフィンの重合温度は、通常−5
0〜+200℃、好ましくは0〜170℃の範囲であ
る。重合圧力は、通常常圧〜100kg/cm2、好ま
しくは常圧〜50kg/cm2の条件下であり、重合反
応は、回分式、半連続式、連続式のいずれの方法におい
ても行うことができる。さらに重合を反応条件の異なる
2段以上に分けて行うことも可能である。
【0434】得られるオレフィン重合体の分子量は、重
合系に水素を存在させるか、または重合温度を変化させ
ることによって調節することができる。さらに、使用す
る(E)成分の違いにより調節することもできる。本発
明において重合されるオレフィンとしては、炭素原子数
が2〜30、好ましくは2〜20の直鎖状または分岐状
のα-オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、1-ブ
テン、2-ブテン、1-ペンテン、3-メチル-1-ブテン、1-
ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、3-メチル-1-ペンテ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセ
ン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセン;
炭素原子数が3〜30、好ましくは3〜20の環状オレ
フィン、例えばシクロペンテン、シクロヘプテン、ノル
ボルネン、5-メチル-2-ノルボルネン、テトラシクロド
デセン、2-メチル1,4,5,8-ジメタノ-1,2,3,4,4a,5,8,8a
-オクタヒドロナフタレン;極性モノマー、例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、フマル酸、無水マレイン酸、
イタコン酸、無水イタコン酸、ビシクロ(2,2,1)-5-ヘ
プテン-2,3-ジカルボン酸無水物などのα,β-不飽和カ
ルボン酸、およびこれらのナトリウム塩、カリウム塩、
リチウム塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、カルシウム塩な
どのα,β-不飽和カルボン酸金属塩;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-プロピル、アクリ
ル酸イソプロピル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸イ
ソブチル、アクリル酸tert-ブチル、アクリル酸2-エチ
ルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸n-プロピル、メタクリル酸イソプロピ
ル、メタクリル酸n-ブチル、メタクリル酸イソブチルな
どのα,β-不飽和カルボン酸エステル;酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリン酸ビニ
ル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、トリフル
オロ酢酸ビニルなどのビニルエステル類;アクリル酸グ
リシジル、メタクリル酸グリシジル、イタコン酸モノグ
リシジルエステルなどの不飽和グリシジルエステルなど
が挙げられる。また、ビニルシクロヘキサン、ジエンま
たはポリエンなどを用いることもできる。ジエンまたは
ポリエンとしては、炭素原子数4〜30、好ましくは4
〜20であり2個以上の二重結合を有する環状又は鎖状
の化合物が用いられる。具体的には、ブタジエン、イソ
プレン、4-メチル-1,3-ペンタジエン、1,3-ペンタジエ
ン、1,4-ペンタジエン、1,5-ヘキサジエン、1,4-ヘキサ
ジエン、1,3-ヘキサジエン、1,3-オクタジエン、1,4-オ
クタジエン、1,5-オクタジエン、1,6-オクタジエン、1,
7-オクタジエン、エチリデンノルボルネン、ビニルノル
ボルネン、ジシクロペンタジエン;7-メチル-1,6-オク
タジエン、4-エチリデン-8-メチル-1,7-ノナジエン、5,
9-ジメチル-1,4,8-デカトリエン;さらに芳香族ビニル
化合物、例えばスチレン、o-メチルスチレン、m-メチル
スチレン、p-メチルスチレン、o,p-ジメチルスチレン、
o-エチルスチレン、m-エチルスチレン、p-エチルスチレ
ンなどのモノまたはポリアルキルスチレン;メトキシス
チレン、エトキシスチレン、ビニル安息香酸、ビニル安
息香酸メチル、ビニルベンジルアセテート、ヒドロキシ
スチレン、o-クロロスチレン、p-クロロスチレン、ジビ
ニルベンゼンなどの官能基含有スチレン誘導体;3-フェ
ニルプロピレン、4-フェニルプロピレン、α-メチルス
チレンなどが挙げられる。
【0435】本発明に係るオレフィン重合触媒は、高い
重合活性を示し、また分子量分布の狭い重合体を得るこ
とができる。さらに、2種以上のオレフィンを共重合し
たときに、組成分布が狭いオレフィン共重合体を得るこ
とができる。また、本発明に係るオレフィン重合触媒
は、α-オレフィンと共役ジエンとの共重合に用いるこ
ともできる。
【0436】ここで用いられるα-オレフィンとして
は、上記と同様の炭素原子数が2〜30、好ましくは2
〜20の直鎖状または分岐状のα-オレフィンが挙げら
れる。なかでもエチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペ
ンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテ
ンが好ましく、エチレン、プロピレンが特に好ましい。
これらのα-オレフィンは、1種単独でまたは2種以上
組み合わせて用いることができる。
【0437】また共役ジエンとしては、例えば1,3-ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレン、1,3-シクロヘキサ
ジエン、1,3-ペンタジエン、4-メチル-1,3-ペンタジエ
ン、1,3-ヘキサジエン、1,3-オクタジエンなどの炭素原
子数が4〜30、好ましくは4〜20の脂肪族共役ジエ
ンが挙げられる。これらの共役ジエンは、1種単独でま
たは2種以上組み合わせて用いることができる。
【0438】本発明では、α-オレフィンと共役ジエン
とを共重合させるに際して、さらに非共役ジエンまたは
ポリエンを用いることができ、非共役ジエンまたはポリ
エンとしては、1,4-ペンタジエン、1,5-ヘキサジエン、
1,4-ヘキサジエン、1,4-オクタジエン、1,5-オクタジエ
ン、1,6-オクタジエン、1,7-オクタジエン、エチリデン
ノルボルネン、ビニルノルボルネン、ジシクロペンタジ
エン、7-メチル-1,6-オクタジエン、4-エチリデン-8-メ
チル-1,7-ノナジエン、5,9-ジメチル-1,4,8-デカトリエ
ンなどが挙げられる。
【0439】また、本発明に係るオレフィン重合触媒
は、α-オレフィンと末端不飽和結合を有するポリマー
との共重合に用いることもできる。ここで用いられる末
端不飽和結合を有するポリマーとしては、数平均分子量
(Mn)の値が100〜5,000,000の直鎖状また
は分岐状の末端不飽和結合を有するポリマーが挙げられ
る。なかでも好ましくは、Mnの値が500〜1,00
0,000、さらに好ましくは1,000〜500,00
0の直鎖状または分岐状の末端不飽和結合を有するポリ
マーが挙げられる。
【0440】本発明で得られるオレフィン重合体には、
必要に応じて耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、ア
ンチブロッキング剤、滑剤、核剤、顔料、染料、無機ま
たは有機充填剤などを配合することもできる。
【0441】
【発明の効果】本発明に係るオレフィン重合触媒は、高
価な有機アルミニウムオキシ化合物または有機ホウ素化
合物と組み合わせて用いなくても高い活性でオレフィン
重合させることができる。また、高価な有機アルミニウ
ムオキシ化合物または有機ホウ素化合物を用いていない
ので安価である。さらに、長時間の重合においても高い
活性を持続してオレフィン重合させることができる。
【0442】本発明に係るオレフィン重合体の製造方法
は、このようなオレフィン重合触媒の存在下に、オレフ
ィンを重合させているため、分子量分布が狭いオレフィ
ン重合体を高収率で製造することができる。
【0443】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。下記の実施例において(共)重合体の分子量分布
は、(共)重合体の重量平均分子量分布(Mw)の、数
平均分子量(Mn)に対する比により、「ウォーターズ
(Waters)」モデル「Alliance GPC 2000」ゲル浸透ク
ロマトグラフ(高温サイズ排除クロマトグラフ)により
得られる分子量分布曲線から計算した。なお操作条件
は、下記の通りである: 移動相:o−ジクロロベンゼン 移動相流速:1ml/min. 2本の「TSK−GEL」(登録商標)モデル「GMH6
−HT」カラムと、2本の「TSK−GEL」(登録商
標)モデル「GMH6−HTL」カラム 温度:140℃ 試料濃度:30mg/20ml(0.15%(w/
v)) 注入容量:500μリットル クロマトグラフと一体の屈折計により検出 「リギデックス(Rigidex)」6070EAの商標名で
ビーピーケミカルズ(BP Chemicals)S.N.C.によ
り販売されている高密度ポリエチレンを使用して校正:
Mw=65,000およびMw/Mn=4、かつ高密度
ポリエチレン:Mw=210,000およびMw/Mn
=17.5
【0444】
【実施例1】[成分(B1)の調製]無水塩化マグネシ
ウム 95.2g(1.0モル)、デカン 442mlお
よび2-エチルヘキシルアルコール 390.6g(3.
0モル)を130℃で2時間反応を行い均一溶液(成分
(B1))を得た。
【0445】[成分(B1-1)の調製]精製トルエン
15ml中に、成分(B1)1.0ml(マグネシウム
原子換算で1ミリモル)、トリエチルアルミニウム
3.0ミリモルを装入し、5分間接触反応させて、成分
(B1-1)を得た。 [重合]充分に窒素置換した内容積500mlのパドル
翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精製トルエン
250mlを入れ、50℃に加温し、エチレン 100
リットル/hrで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B1-1)を全量装入し、さらに3分
後、下記成分(A1) 3.12ミリグラム(チタン原
子換算で0.005ミリモル)を加えて重合を開始し
た。常圧のエチレンガス雰囲気下、30分間重合させた
後、少量のイソブチルアルコールを添加して重合を止め
た。反応生成物を大量のメタノールに投入してポリマー
を全量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取し
た。得られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリ
エチレン 2.75gを得た。
【0446】重合活性は1,100g/mmol-Ti・hrであ
り、このポリエチレンのデカリン中135℃で求めた極
限粘度(以下「[η]と略記する。)は4.05dl/
gであった。またGPCにより測定したこのポリエチレ
ンのMwは2.41×105であり、Mw/Mn比は
2.18であった。
【0447】
【化151】
【0448】
【実施例1−1】充分に窒素置換した内容積500ml
のパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精製ト
ルエン 250mlを入れ、50℃に加温し、エチレン
100リットル/hrで液相および気相をエチレンで飽
和させた。その後、実施例1と同様にして調製した成分
(B1-1)を全量装入し、さらに3分後、下記成分(A
1-117)3.68ミリグラム(チタン原子換算で0.0
05ミリモル)を加えて重合を開始した。常圧のエチレ
ンガス雰囲気下、30分間重合させた後、少量のイソブ
チルアルコールを添加して重合を止めた。反応生成物を
大量のメタノールに投入してポリマーを全量析出後、塩
酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得られたポリ
マーを10時間、真空乾燥させてポリエチレン5.59
gを得た。
【0449】重合活性は2240g/mmol-Ti・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は6.10dl/gであ
った。またGPC測定より測定したこのポリエチレンの
Mwは3.25×105であり、Mw/Mn比は2.2
6であった。
【0450】
【化152】
【0451】
【実施例1−2】充分に窒素置換した内容積500ml
のパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精製ト
ルエン 250mlを入れ、50℃に加温し、エチレン
100リットル/hrで液相および気相をエチレンで飽
和させた。その後、実施例1と同様にして調製した成分
(B1-1)を全量装入し、さらに3分後、下記成分
(A1-72) 3.48ミリグラム(チタン原子換算で
0.005ミリモル)を加えて重合を開始した。常圧の
エチレンガス雰囲気下、30分間重合させた後、少量の
イソブチルアルコールを添加して重合を止めた。反応生
成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量析出
後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得られ
たポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレン
7.81gを得た。
【0452】重合活性は3120g/mmol-Ti・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は8.64dl/gであ
った。またGPC測定より測定したこのポリエチレンの
Mwは4.97×105であり、Mw/Mn比は2.7
1であった。
【0453】
【化153】
【0454】
【実施例1−3】充分に窒素置換した内容積500ml
のパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精製ト
ルエン 250mlを入れ、50℃に加温し、エチレン
100リットル/hrで液相および気相をエチレンで飽
和させた。その後、実施例1と同様にして調製した成分
(B1-1)を全量装入し、さらに3分後、下記成分(A
1-51)4.48ミリグラム(チタン原子換算で0.00
5ミリモル)を加えて重合を開始した。常圧のエチレン
ガス雰囲気下、30分間重合させた後、少量のイソブチ
ルアルコールを添加して重合を止めた。反応生成物を大
量のメタノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸
を加えてグラスフィルターで濾取した。得られたポリマ
ーを10時間、真空乾燥させてポリエチレン 2.21
gを得た。
【0455】重合活性は880g/mmol−Ti・h
rであり、このポリエチレンの[η]は6.28dl/
gであった。またGPC測定より測定したこのポリエチ
レンのMwは3.43×105であり、Mw/Mn比は
2.60であった。
【0456】
【化154】
【0457】
【比較例1】充分に窒素換した内容積500mlのパド
ル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精製トルエン
250mlを入れ、50℃に加温し、エチレン 100
リットル/hrで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。次いで、あらかじめ精製トルエン 15ml中で5
分間接触反応させた、2−エチルヘキシルアルコール
390.6mg(3.0ミリモル)と、トリエチルアル
ミニウム 3.0ミリモルの接触反応液を装入し、さら
に3分後、実施例1で用いた成分(A1)3.12ミリ
グラム(チタン原子換算で0.005ミリモル)を加え
て重合を開始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、30
分間重合させた後、少量のイソブチルアルコールを添加
して重合を止めた。反応生成物を大量のメタノールに投
入したが、ポリマーは得られなかった。
【0458】
【実施例2】[成分(B1-2)の調製]精製トルエン
15ml中に、実施例1と同様にして調製した成分(B
1)1.0ml(マグネシウム原子換算で1ミリモ
ル)、トリエチルアルミニウム 4.0ミリモルを装入
し、5分間接触反応させて、成分(B1-2)を得た。
【0459】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン250mlを入れ、50℃に加温し、エチレ
ン 100リットル/hrで液相および気相をエチレン
で飽和させた。その後、成分(B1-2)を全量装入
し、さらに3分後、下記成分(A2) 3.33ミリグ
ラム(ジルコニウム原子換算で0.005ミリモル)を
加えて重合を開始した。
【0460】常圧のエチレンガス雰囲気下、30分間重
合させた後、少量のイソブチルアルコールを添加して重
合を止めた。反応生成物を大量のメタノールに投入して
ポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィルター
で濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾燥さ
せてポリエチレン12.3gを得た。重合活性は4,9
20g/mmol-Zr・hrであり、このポリエチレンの[η]
は1.45dl/gであった。
【0461】
【化155】
【0462】
【実施例2−1】充分に窒素置換した内容積500ml
のパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精製ト
ルエン 250mlを入れ、50℃に加温し、エチレン
100リットル/hrで液相および気相をエチレンで飽
和させた。その後、実施例2と同様にして調製した成分
(B1-2)を全量装入し、さらに3分後、下記成分
(A2-84) 3.76ミリグラム(ジルコニウム原子換
算で0.005ミリモル)を加えて重合を開始した。常
圧のエチレンガス雰囲気下、30分間重合させた後、少
量のイソブチルアルコールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 11.19gを得た。
【0463】重合活性は4,480g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は3.32dl/gであ
った。
【0464】
【化156】
【0465】
【実施例2−2】[成分(B1-3)の調製]実施例2に
おいて、成分(B1-2)の調製時に用いた、トリエチル
アルミニウムの代わりに、トリイソブチルアルミニウム
4.0ミリモルを用いた以外は、同様にして、成分
(B1-3)を調製した。
【0466】[重合]実施例2において、成分(B1-
2)の代わりに、成分(B1-3)を用いた以外は、実施
例2と同様にして重合を行った。その結果、ポリエチレ
ン 14.92gを得た。重合活性は5,970g/mmol
-Zr・hrであり、このポリエチレンの[η]は2.04d
l/gであった。
【0467】
【比較例2】充分に窒素置換した内容積500mlのパ
ドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精製トルエ
ン 250mlを入れ、50℃に加温し、エチレン 10
0リットル/hrで液相および気相をエチレンで飽和さ
せた。その後、トリエチルアルミニウム 1.0ミリモ
ルを装入し、さらに3分後、実施例2で用いた成分(A
2)3.33ミリグラム(ジルコニウム原子換算で0.
005ミリモル)を加えて重合を開始した。常圧のエチ
レンガス雰囲気下、30分間重合させた後、少量のイソ
ブチルアルコールを添加して重合を止めた。反応生成物
を大量のメタノールに投入したが、ポリマーは得られな
かった。
【0468】
【実施例3−1】[成分(B1−4)の調製]精製トル
エン15ml中に、実施例1と同様にして調製した成分
(B1)0.4ml(マグネシウム原子換算で0.4ミ
リモル)、トリメチルアルミニウム1.2ミリモルを装
入し、5分間接触反応させて、成分(B1-4)を得た。
【0469】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのステンレススチール(以下「SUS」ともい
う。)製オートクレーブに精製トルエン500mlを入
れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレンで飽
和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気にて、予め
調製しておいた成分(B1-4)を全量(マグネシウム原
子換算で0.4ミリモル)装入し、さらに3分後、成分
(A1)1.25ミリグラム(チタン原子換算で0.0
02ミリモル)を加えて重合を開始した。エチレン圧を
0.78MPa・Gとし、30分間重合を行った。重合
中は、25℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持し
た。重合終了後、反応生成物を大量のメタノールに投入
してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィル
ターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾
燥させてポリエチレン 5.46gを得た。
【0470】重合活性は5,500g/mmol-Ti・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は17.6dl/gであ
った。
【0471】
【実施例3−2】[重合]実施例3−1において、成分
(B1-4)の代わりに、実施例1と同様に調製した成分
(B1-1)をマグネシウム原子換算で0.4ミリモル用
いた以外は、実施例3−1と同様にして重合を行った。
その結果、ポリエチレン9.00gを得た。
【0472】重合活性は9,000g/mmol-Ti・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は9.47dl/gであ
った。またGPC測定より測定したこのポリエチレンの
Mwは5.35×105であり、Mw/Mn比は2.6
6であった。
【0473】
【実施例3−3】[成分(B1-5)の調製]実施例3−
1において、成分(B1-4)の調製時、トリメチルアル
ミニウムの代わりに、トリイソブチルアルミニウム
1.2ミリモルを用いた以外は、同様にして、成分(B
1-5)を調製した。
【0474】[重合]実施例3−1において、成分(B
1-4)の代わりに、成分(B1-5)を用いた以外は、実
施例3−1と同様にして重合を行った。その結果、ポリ
エチレン12.1gを得た。重合活性は12,100g
/mmol-Ti・hrであり、このポリエチレンの[η]は9.
96dl/gであった。
【0475】
【実施例3−4】[成分(B1-6)の調製]実施例3−
1において、成分(B1-4)の調製時に、トリメチルア
ルミニウムの替わりに、トリノルマルオクチルアルミニ
ウム1.2ミリモルを用いた以外は、同様にして成分
(B1-6)を調製した。
【0476】[重合]実施例3−1において、成分(B
1-4)の代わりに、成分(B1-6)を用いた以外は、実
施例3−1と同様にして重合を行い、ポリエチレン0.
20gを得た。重合活性は200g/mmol-Ti・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、10.3dl/gで
あった。またGPC測定より測定したこのポリエチレン
のMwは4.35×105であり、Mw/Mn比は1.
95であった。
【0477】
【実施例3−5】[重合]充分に窒素置換した内容積1
リットルのSUS製オートクレーブに精製トルエン50
0mlを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエ
チレンで飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気
にて、トリイソブチルアルミニウム1.2ミリモル、実
施例1と同様にして調製した成分(B1)0.4ml
(マグネシウム原子換算で0.4ミリモル)、次いで、
成分(A1)1.25ミリグラム(チタン原子換算で
0.002ミリモル)を、この順に装入した。エチレン
圧を0.78MPa・Gとし、30分間重合を行った。
重合中は、25℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保
持した。重合終了後、反応生成物を大量のメタノールに
投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフ
ィルターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真
空乾燥させてポリエチレン 14.30gを得た。
【0478】重合活性は14,300g/mmol-Ti・hrで
あり、このポリエチレンの[η]は9.31dl/gで
あった。またGPC測定より測定したこのポリエチレン
のMwは5.68×105であり、Mw/Mn比は2.
46であった。
【0479】
【実施例3−6】[成分(B2)の調製]精製トルエン
15ml中に、実施例1と同様にして調製した成分(B
1)0.4ml(マグネシウム原子換算で0.4ミリモ
ル)に、2−エチルヘキシルアルコール 78.1ミリ
グラム(0.6ミリモル)を装入し、5分間接触攪拌さ
せて成分(B2)を得た。
【0480】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン500m
lを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレ
ンで飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気に
て、トリイソブチルアルミニウム1.8ミリモル、予め
調製しておいた成分(B2)を全量(マグネシウム原子
換算で0.4ミリモル)装入し、次いで、成分(A1)
1.25ミリグラム(チタン原子換算で0.002ミリ
モル)を、この順に装入した。エチレン圧を0.78M
Pa・Gとし、30分間重合を行った。重合中は、25
℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持した。重合終
了後、反応生成物を大量のメタノールに投入してポリマ
ーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取
した。得られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポ
リエチレン 21.75gを得た。
【0481】重合活性は21,800g/mmol-Ti・hrで
あり、このポリエチレンの[η]は9.55dl/gで
あった。またGPC測定より測定したこのポリエチレン
のMwは5.52×105であり、Mw/Mn比は2.
50であった。
【0482】
【実施例3−7】[成分(B3)の調製]精製トルエン
15ml中に、実施例1と同様にして調製した成分(B
1)0.4ml(マグネシウム原子換算で0.4ミリモ
ル)に、2-エチルヘキシルアルコール 156.2ミリ
グラム(1.2ミリモル)を装入し、5分間接触攪拌さ
せて成分(B3)を得た。
【0483】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン500m
lを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレ
ンで飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気に
て、トリイソブチルアルミニウム2.4ミリモル、予め
調製しておいた成分(B3)を全量(マグネシウム原子
換算で0.4ミリモル)装入し、次いで、成分(A1)
1.25ミリグラム(チタン原子換算で0.002ミリ
モル)を、この順に装入した。エチレン圧を0.78M
Pa・Gとし、30分間重合を行った。重合中は、25
℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持した。重合終
了後、反応生成物を大量のメタノールに投入してポリマ
ーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取
した。得られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポ
リエチレン 29.28gを得た。
【0484】重合活性は29,300g/mmol-Ti・hrで
あり、このポリエチレンの[η]は9.43dl/gで
あった。またGPC測定より測定したこのポリエチレン
のMwは5.39×105であり、Mw/Mn比は2.
38であった。
【0485】
【実施例3−8】[成分(B4)の調製]精製トルエン
15ml中に、実施例1と同様にして調製した成分(B
1)0.4ml(マグネシウム原子換算で0.4ミリモ
ル)に、2−エチルヘキシルアルコール 312.5ミ
リグラム(2.4ミリモル)を装入し、5分間接触攪拌
させて成分(B4)を得た。
【0486】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン500m
lを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレ
ンで飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気に
て、トリイソブチルアルミニウム 3.6ミリモル、予
め調製しておいた成分(B4)を全量(マグネシウム原
子換算で0.4ミリモル)装入し、次いで、成分(A
1)1.25ミリグラム(チタン原子換算で0.002
ミリモル)を、この順に装入した。エチレン圧を0.7
8MPa・Gとし、30分間重合を行った。重合中は、
25℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持した。重
合終了後、反応生成物を大量のメタノールに投入してポ
リマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで
濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾燥させ
てポリエチレン 15.47gを得た。
【0487】重合活性は15,500g/mmol-Ti・hrで
あり、このポリエチレンの[η]は9.41dl/gで
あった。またGPC測定より測定したこのポリエチレン
のMwは5.13×105であり、Mw/Mn比は2.
39であった。
【0488】
【実施例3−9】[成分(B5)の調製]精製トルエン
15ml中に、実施例1と同様にして調製した成分(B
1)0.4ml(マグネシウム原子換算で0.4ミリモ
ル)に、2−エチルヘキシルアルコール 468.7ミ
リグラム(3.6ミリモル)を装入し、5分間接触攪拌
させて成分(B5)を得た。
【0489】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン500m
lを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレ
ンで飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気に
て、トリイソブチルアルミニウム 4.8ミリモル、予
め調製しておいた成分(B5)を全量(マグネシウム原
子換算で0.4ミリモル)装入し、次いで、成分(A
1)1.25ミリグラム(チタン原子換算で0.002
ミリモル)を、この順に装入した。エチレン圧を0.7
8MPa・Gとし、30分間重合を行った。重合中は、
25℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持した。重
合終了後、反応生成物を大量のメタノールに投入してポ
リマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで
濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾燥させ
てポリエチレン 13.17gを得た。
【0490】重合活性は13,200g/mmol-Ti・hrで
あり、このポリエチレンの[η]は8.95dl/gで
あった。またGPC測定より測定したこのポリエチレン
のMwは5.20×105であり、Mw/Mn比は2.
47であった。
【0491】
【実施例3−10】[成分(B6)の調製]無水塩化マ
グネシウム 9.86g(0.10モル)、デカン 50
ml、2−エチルヘキサン酸 64.89g(0.45
モル)を140℃で4時間反応を行い均一溶液(成分
(B6))を得た。
【0492】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン500m
lを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレ
ンで飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気に
て、トリイソブチルアルミニウム 1.8ミリモル、予
め調製しておいた成分(B6)0.48ml(マグネシ
ウム原子換算で0.4ミリモル)装入し、次いで、成分
(A1)1.25ミリグラム(チタン原子換算で0.0
02ミリモル)を、この順に装入した。エチレン圧を
0.78MPa・Gとし、30分間重合を行った。重合
中は、25℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持し
た。重合終了後、反応生成物を大量のメタノールに投入
してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィル
ターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾
燥させてポリエチレン 0.23gを得た。
【0493】重合活性は230g/mmol-Ti・hrであり、
このポリエチレンの[η]は6.59dl/gであっ
た。
【0494】
【実施例3−11】[成分(B7)の調製]無水塩化マ
ンガン 0.75g(6.05ミリモル)、トルエン 4
5ml、エタノール 3.2ml(55.2ミリモル)
を室温で24時間攪拌混合し、均一溶液とし、成分(B
7)を得た。
【0495】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン 500
mlを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチ
レンで飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気に
て、トリイソブチルアルミニウム 3.6ミリモル、予
め調製しておいた成分(B7)3.31ml(マンガン
原子換算で0.4ミリモル)装入し、次いで、成分(A
1)1.25ミリグラム(チタン原子換算で0.002
ミリモル)を、この順に装入した。エチレン圧を0.7
8MPa・Gとし、30分間重合を行った。重合中は、
25℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持した。重
合終了後、反応生成物を大量のメタノールに投入してポ
リマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで
濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾燥させ
てポリエチレン 0.85gを得た。
【0496】重合活性は850g/mmol-Ti・hrであっ
た。
【0497】
【実施例3−12】[重合]充分に窒素置換した内容積
1リットルのSUS製オートクレーブに精製トルエン5
00mlを入れ、エチレンを流通し、液相および気相を
エチレンで飽和させた。その後、50℃、エチレン雰囲
気にて、ジエチルアルミニウムクロライド1.2ミリモ
ル、トリエチルアルミニウム1.2ミリモル、および、
実施例3−7と同様にして調製した成分(B3)(マグ
ネシウム原子換算で0.4ミリモル)を装入し、次い
で、成分(A1)0.156ミリグラム(チタン原子換
算で0.25マイクロモル)を、この順に装入した。エ
チレン圧を0.78MPa・Gとし、30分間重合を行
った。重合中は、50℃、エチレン圧0.78MPa・
Gを保持した。重合終了後、反応生成物を大量のメタノ
ールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグ
ラスフィルターで濾取した。得られたポリマーを10時
間、真空乾燥させてポリエチレン 16.44gを得
た。
【0498】重合活性は131,500g/mmol-Ti・hr
であった。
【0499】
【実施例3−13】[重合]充分に窒素置換した内容積
1リットルのSUS製オートクレーブに精製トルエン5
00mlを入れ、エチレンを流通し、液相および気相を
エチレンで飽和させた。その後、75℃、エチレン雰囲
気にて、ジエチルアルミニウムクロライド1.2ミリモ
ル、トリエチルアルミニウム1.2ミリモル、および、
実施例3−7と同様にして調製した成分(B3)(マグ
ネシウム原子換算で0.4ミリモル)を装入し、次い
で、成分(A1)0.078ミリグラム(チタン原子換
算で0.125マイクロモル)を、この順に装入した。
エチレン圧を0.78MPa・Gとし、30分間重合を
行った。重合中は、75℃、エチレン圧0.78MPa
・Gを保持した。重合終了後、反応生成物を大量のメタ
ノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加えて
グラスフィルターで濾取した。得られたポリマーを10
時間、真空乾燥させてポリエチレン 29.94gを得
た。
【0500】重合活性は479,000g/mmol-Ti・hr
であった。
【0501】
【比較例3】[成分(B1-0)の調製]精製トルエン1
5ml中に、実施例1と同様にして調製した成分(B
1)0.4ml(マグネシウム原子換算で0.4ミリモ
ル)、トリエチルアルミニウム0.6ミリモルを装入
し、5分間接触反応させて成分(B1-0)を得た。
【0502】[重合]実施例3−1において、成分(B
1-4)の代わりに、成分(B1-0)を用いた以外は、実
施例3−1と同様にして重合を行った。重合終了後、反
応生成物を大量のメタノールに投入したが、ポリマーは
得られなかった。
【0503】
【比較例4】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン500m
lを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレ
ンで飽和させた。その後、50℃、エチレン雰囲気に
て、アルミニウム原子換算で1.25ミリモルのメチル
アルミノキサン(アルベマーレ社製、10wt%トルエ
ン溶液品)を装入し、次いで、成分(A1)0.312
ミリグラム(チタン原子換算で0.5マイクロモル)
を、この順に装入した。エチレン圧を0.78MPa・
Gとし、30分間重合を行った。重合中は、50℃、エ
チレン圧0.78MPa・Gを保持した。重合終了後、
反応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全
量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。
得られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチ
レン 11.16gを得た。
【0504】重合活性は44,600g/mmol-Ti・hrで
あった。
【0505】
【比較例5】[重合]比較例4において、メチルアルミ
ノキサンと成分(A1)の装入温度、および、重合温度
を75℃に変更した以外は、比較例4と同様にして重合
を行った。その結果、ポリエチレン 8.96gを得
た。
【0506】重合活性は35,800g/mmol-Ti・hrで
あった。
【0507】
【実施例4−1】充分に窒素置換した内容積1リットル
のSUS製オートクレーブに精製トルエン500mlを
入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレンで
飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気にて、ト
リイソブチルアルミニウム 2.5ミリモル、実施例1
と同様にして調製した成分(B1)0.5ml(マグネ
シウム原子換算で0.5ミリモル)、次いで、成分(A
2)0.667ミリグラム(ジルコニウム原子換算で
0.001ミリモル)を、この順に装入した。エチレン
圧を0.78MPa・Gとし、30分間重合を行った。
重合中は、25℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保
持した。重合終了後、反応生成物を大量のメタノールに
投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフ
ィルターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真
空乾燥させてポリエチレン 12.34gを得た。
【0508】重合活性は24,700g/mmol-Zr・hrで
あり、このポリエチレンの[η]は3.68dl/gで
あった。
【0509】
【実施例4−2】実施例4−1において、トリイソブチ
ルアルミニウム、成分(B1)、成分(A2)の装入温
度、および重合温度を変更し、50℃とした以外は、実
施例4−1と同様にして重合を行った、その結果ポリエ
チレン28.11gを得た。重合活性は56,200g
/mmol-Zr・hrであり、このポリエチレンの[η]は5.
33dl/gであった。
【0510】
【実施例4−3】実施例4−1において、トリイソブチ
ルアルミニウム、成分(B1)、成分(A2)の装入温
度、および重合温度を変更し、75℃とした以外は、実
施例4−1と同様にして重合を行った。その結果、ポリ
エチレン16.63gを得た。重合活性は33,300
g/mmol-Zr・hrであり、このポリエチレンの[η]は
3.14dl/gであった。
【0511】
【実施例4−4】充分に窒素置換した内容積1リットル
のSUS製オートクレーブに精製トルエン 500ml
を入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレン
で飽和させた。その後、50℃に昇温し、エチレン雰囲
気にて、トリイソブチルアルミニウム 1.9ミリモ
ル、実施例1と同様にして調製した成分(B1)0.5
ml(マグネシウム原子換算で0.5ミリモル)、次い
で、成分(A2-84)0.753ミリグラム(ジルコニ
ウム原子換算で0.001ミリモル)を、この順に装入
した。エチレン圧を0.78MPa・Gとし、30分間
重合を行った。重合中は、50℃、エチレン圧0.78
MPa・Gを保持した。重合終了後、反応生成物を大量
のメタノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を
加えてグラスフィルターで濾取した。得られたポリマー
を10時間、真空乾燥させてポリエチレン 24.58
gを得た。
【0512】重合活性は49,200g/mmol-Zr・hrで
あり、このポリエチレンの[η]は11.9dl/gで
あった。
【0513】
【実施例4−5】実施例4−4において、トリイソブチ
ルアルミニウム、成分(B1)、成分(A2−84)の
装入温度、および重合温度を変更し、75℃とした以外
は、実施例4−4と同様にして重合を行った。その結
果、ポリエチレン 17.67gを得た。
【0514】重合活性は35,300g/mmol-Zr・hrで
あり、このポリエチレンの[η]は7.25dl/gで
あった。
【0515】
【実施例4−6】充分に窒素置換した内容積1リットル
のSUS製オートクレーブに精製トルエン500mlを
入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレンで
飽和させた。その後、50℃に昇温し、エチレン雰囲気
にて、トリイソブチルアルミニウム 1.9ミリモル、
実施例1と同様にして調製した成分(B1)0.5ml
(マグネシウム原子換算で0.5ミリモル)、次いで、
下記成分(A2-116)0.767ミリグラム(ジルコニ
ウム原子換算で0.001ミリモル)を、この順に装入
した。
【0516】エチレン圧を0.78MPa・Gとし、3
0分間重合を行った。重合中は、50℃、エチレン圧
0.78MPa・Gを保持した。重合終了後、反応生成
物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量析出
後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得られ
たポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレン
44.22gを得た。
【0517】重合活性は176,900g/mmol-Zr・hr
であり、このポリエチレンの[η]は24.2dl/g
であった。
【0518】
【化157】
【0519】
【実施例4−7】充分に窒素置換した内容積1リットル
のSUS製オートクレーブに精製トルエン500mlを
入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレンで
飽和させた。その後、75℃に昇温し、エチレン雰囲気
にて、トリイソブチルアルミニウム 1.9ミリモル、
実施例1と同様にして調製した成分(B1)0.5ml
(マグネシウム原子換算で0.5ミリモル)、次いで、
成分(A2-116)0.384ミリグラム(ジルコニウム
原子換算で0.0005ミリモル)を、この順に装入し
た。エチレン圧を0.78MPa・Gとし、15分間重
合を行った。重合中は、75℃、エチレン圧0.78M
Pa・Gを保持した。重合終了後、反応生成物を大量の
メタノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加
えてグラスフィルターで濾取した。得られたポリマーを
10時間、真空乾燥させてポリエチレン 33.25g
を得た。
【0520】重合活性は266,000g/mmol-Zr・hr
であり、このポリエチレンの[η]は15.8dl/g
であった。
【0521】
【実施例5−1】充分に窒素置換した内容積500ml
のパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、精製
トルエン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪拌下
にエチレン 100リットル/hrで液相および気相を
エチレンで飽和させた。その後、攪拌回転数1200r
pmにて、実施例1と同様にして調製した成分(B1)
0.5ml(マグネシウム原子換算で0.5ミリモ
ル)、次いで、トリクロロ酢酸エチル 0.25ミリモ
ル、トリエチルアルミニウム 1.5ミリモル、ジエチ
ルアルミニウムクロライド 0.25ミリモル、さら
に、下記成分(A7-1)1.317ミリグラム(バナジ
ウム原子換算で0.00275ミリモル)を、この順
に、30秒間隔で装入し、重合を開始した。常圧のエチ
レンガス雰囲気下、15分間重合させた後、少量のイソ
ブチルアルコールを添加して重合を停止した。反応生成
物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量析出
後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得られ
たポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレン
15.23gを得た。
【0522】重合活性は22,200g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は26.5dl/gであ
った。
【0523】
【化158】
【0524】
【実施例5−2】実施例5−1において、成分(A7-
1)の代わりに、下記成分(A7-2)1.414ミリグ
ラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモル)
を用いた以外は、実施例5−1と同様にして重合を行っ
た。その結果、ポリエチレン 13.80gを得た。
【0525】重合活性は20,100g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は30.6dl/gであ
った。
【0526】
【化159】
【0527】
【実施例5−3】実施例5−1において、成分(A7-
1)の代わりに、下記成分(A7-3)1.317ミリグ
ラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモル)
を用いた以外は、実施例5−1と同様にして重合を行っ
た。その結果、ポリエチレン 5.95gを得た。
【0528】重合活性は8,650g/mmol-V・hrであっ
た。
【0529】
【化160】
【0530】
【実施例5−4】実施例5−1において、成分(A7-
1)の代わりに、下記成分(A7-4)1.934ミリグ
ラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモル)
を用いた以外は、実施例5−1と同様にして重合を行っ
た。その結果、ポリエチレン 15.65gを得た。
【0531】重合活性は22,800g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は31.5dl/gであ
った。
【0532】
【化161】
【0533】
【実施例5−5】実施例5−1において、成分(A7-
1)の代わりに、下記成分(A7-5)1.168ミリグ
ラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモル)
を用いた以外は、実施例5−1と同様にして重合を行
い、ポリエチレン 13.61gを得た。
【0534】重合活性は19,800g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は26.7dl/gであ
った。
【0535】
【化162】
【0536】
【実施例5−6】実施例5−1において、成分(A7-
1)の代わりに、下記成分(A7-6)0.883ミリグ
ラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモル)
を用いた以外は、実施例5−1と同様にして重合を行
い、ポリエチレン 10.46gを得た。
【0537】重合活性は15,200g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は34.4dl/gであ
った。
【0538】
【化163】
【0539】
【実施例5−7】実施例5−1において、成分(A7-
1)の代わりに、下記成分(A7-7)0.900ミリグ
ラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモル)
を用いた以外は、実施例5−1と同様にして重合を行
い、ポリエチレン 10.67gを得た。
【0540】重合活性は15,500g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は31.0dl/gであ
った。
【0541】
【化164】
【0542】
【実施例5−8】実施例5−1において、成分(A7−
1)の代わりに、下記成分(A7−8)0.902ミリ
グラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例5−1と同様にして重合を
行った。その結果、ポリエチレン13.49gを得た。
【0543】重合活性は19,600g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は33.9dl/gであ
った。
【0544】
【化165】
【0545】
【実施例5−9】実施例5−1において、成分(A7-
1)の代わりに、下記成分(A7-9)1.015ミリグ
ラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモル)
を用いた以外は、実施例5−1と同様にして重合を行っ
た。その結果、ポリエチレン 3.06gを得た。
【0546】重合活性は4,460g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は39.4dl/gであ
った。
【0547】
【化166】
【0548】
【実施例5−10】充分に窒素置換した内容積500m
lのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、精
製デカン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪拌下
にエチレン150リットル/hr、プロピレン 50リ
ットル/hrの混合ガスで液相および気相を飽和させ
た。
【0549】その後、攪拌回転数1200rpmにて、
実施例1と同様にして調製した成分(B1)0.5ml
(マグネシウム原子換算で0.5ミリモル)、次いで、
トリクロロ酢酸エチ ル0.25ミリモル、トリエチル
アルミニウム 1.5ミリモル、ジエチルアルミニウム
クロライド 0.5ミリモル、さらに、成分(A7-1)
1.317ミリグラム(バナジウム原子換算で0.00
275ミリモル)を、この順に、30秒間隔で装入し、
共重合を開始した。常圧のエチレン・プロピレン混合ガ
ス雰囲気下、15分間重合させた後、少量のイソブチル
アルコールを添加して重合を停止した。反応生成物を大
量のメタノール・アセトン混合溶媒に投入してポリマー
を全量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取し
た。得られたポリマーを10時間、真空乾燥させてエチ
レン・プロピレン共重合体 2.37gを得た。
【0550】重合活性は3,450g/mmol-V・hrであ
り、IRにより測定したプロピレン含量は12.0モル
%であり、この共重合体の[η]は5.36dl/gで
あった。
【0551】
【実施例5−11】実施例5−10において、供給する
オレフィンガスの流量比を変更し、エチレン100リッ
トル/hr、プロピレン100リットル/hrとした以
外は、実施例5−10と同様にして重合を行った。その
結果、エチレン・プロピレン共重合体 0.93gを得
た。
【0552】重合活性は1,350g/mmol-V・hrであ
り、この共重合体の[η]は3.04dl/gであっ
た。
【0553】
【比較例6】充分に窒素置換した内容積500mlのパ
ドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、精製トル
エン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪拌下にエ
チレン 100リットル/hrで液相および気相をエチ
レンで飽和させた。その後、ジエチルアルミニウムクロ
ライド 0.1ミリモル、次いで、トリクロロ酢酸エチル
0.5ミリモル、実施例5−1で用いた成分(A7-
1)0.239ミリグラム(バナジウム原子換算で0.0
005ミリモル)を、この順に、30秒間隔で装入し、
重合を開始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、5分間
重合させた後、少量のイソブチルアルコールを添加して
重合を停止した。反応生成物を大量のメタノールに投入
してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィル
ターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾
燥させてポリエチレン 0.228gを得た。
【0554】重合活性は5,470g/mmol-V・hrであっ
た。
【0555】
【実施例6−1】[成分(B1-7-1)の調製]充分に窒
素置換した内容積200mlのフラスコに、実施例1と
同様にして調製した成分(B1)25ml(マグネシウ
ム原子換算で25ミリモル)、および精製デカン 10
0mlを装入し、攪拌下、液温を15℃に保持しなが
ら、精製デカンで希釈したトリエチルアルミニウム 2
6ミリモルを、30分間にわたって滴下装入した。その
後、液温を2時間かけて80℃に昇温し、1時間反応さ
せた。次いで、80℃を保持しながら、再び、精製デカ
ン希釈のトリエチルアルミニウム 49ミリモルを、3
0分間にわたって滴下装入し、その後さらに1時間加熱
反応した。反応終了後、濾過にて固体部を採取し、トル
エンにて充分洗浄した。
【0556】以上の操作によって調製した成分(B1-7
-1)の一部を乾燥し、組成を調べたところ、マグネシウ
ムが17.0重量%であり、アルミニウムが2.7重量
%であり、2−エチルヘキソキシ基が23.4重量%で
あり、塩素が49.0重量%であった。 [重合]充分に窒素置換した内容積1リットルのSUS
製オートクレーブに精製トルエン 400mlを入れ、
エチレンを流通し、液相および気相をエチレンで飽和さ
せた。その後、50℃に昇温し、エチレン雰囲気にて、
トリエチルアルミニウム0.2ミリモル、上記で調製し
た成分(B1-7-1)をマグネシウム原子換算で1.6ミ
リモル、実施例2で用いた成分(A2)5.335ミリ
グラム(ジルコニウム原子換算で0.008ミリモル)
を、この順に装入した。エチレン圧を0.78MPa・
Gとし、20分間重合を行った。重合中は、50℃、エ
チレン圧0.78MPa・Gを保持した。重合終了後、
反応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全
量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。
得られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチ
レン 10.2gを得た。
【0557】重合活性は3,830g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は3.1dl/gであっ
た。
【0558】
【実施例6−2】[成分(B1-7-2)の調製]充分に窒
素置換した内容積200mlのフラスコに、実施例1と
同様にして調製した成分(B1)25ml(マグネシウ
ム原子換算で25ミリモル)、および精製デカン 10
0mlを装入し、攪拌下、液温を15℃に保持しなが
ら、精製デカンで希釈したトリエチルアルミニウム 1
00ミリモルを、30分間にわたって滴下装入した。そ
の後、液温を2時間かけて80℃に昇温し、2時間30
分間反応させた。反応終了後、濾過にて固体部を採取
し、トルエンにて充分洗浄した。
【0559】以上の操作によって調製した成分(B1-7
-2)の一部を乾燥し、組成を調べたところ、マグネシウ
ムが22.0重量%であり、アルミニウムが1.0重量
%であり、2−エチルヘキソキシ基が3.6重量%であ
り、塩素が66.0重量%であった。 [重合]実施例6−1において成分(B1-7-1)の代わ
りに、上記で調製した成分(B1-7-2)を用いた以外
は、実施例6−1と同様にして重合を行った。その結
果、ポリエチレン 9.8gを得た。
【0560】重合活性は3,680g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は7.1dl/gであっ
た。
【0561】
【実施例6−3】[成分(B1-7-3)の調製]充分に窒
素置換した内容積200mlのフラスコに、実施例1と
同様にして調製した成分(B1)18.8ml(マグネ
シウム原子換算で18.8ミリモル)、および精製デカ
ン 26mlを装入し、攪拌下、液温を15℃に保持し
ながら、精製デカンで希釈したトリエチルアルミニウム
75ミリモルを滴下装入し、5分間接触反応させた。
【0562】その後、別途用意した50℃精製デカン中
に、攪拌下、全量添加し、10分間50℃にて加熱反応
した。反応終了後、濾過にて固体部を採取し、トルエン
にて充分洗浄した。以上の操作によって調製した成分
(B1-7-3)の一部を乾燥し、組成を調べたところ、マ
グネシウムが19.0重量%、アルミニウムが2.1重
量%、2−エチルヘキソキシ基が13.7重量%、塩素
が56.0重量%であった。
【0563】[重合]実施例6−1において成分(B1
-7-1)の代わりに、上記で調製した成分(B1-7-3)を
用いた以外は、実施例6−1と同様にして重合を行っ
た。その結果、ポリエチレン 20.8gを得た。重合
活性は7,800g/mmol-Zr・hrであり、このポリエチ
レンの[η]は4.74dl/gであった。
【0564】
【実施例6−4】[成分(B1-7-4)の調製]充分に窒
素置換した内容積200mlのフラスコに、実施例1と
同様にして調製した成分(B1)18.8ml(マグネ
シウム原子換算で18.8ミリモル)、および精製デカ
ン 26mlを装入し、攪拌下、液温を15℃に保持し
ながら、精製デカンで希釈したトリエチルアルミニウム
75ミリモルを滴下装入し、5分間接触反応した。
【0565】その後、別途用意した80℃精製デカン中
に、攪拌下、全量添加し、10分間80℃にて加熱反応
した。反応終了後、濾過にて固体部を採取し、トルエン
にて充分洗浄した。以上の操作によって調製した成分
(B1-7-4)の一部を乾燥し、組成を調べたところ、マ
グネシウムが21.0重量%であり、アルミニウムが
1.6重量%であり、2−エチルヘキソキシ基が8.0
重量%であり、塩素が61.0重量%であった。
【0566】[重合]実施例6−1において成分(B1
-7-1)の代わりに、上記で調製した成分(B1-7-4)を
用いた以外は、実施例6−1と同様にして重合を行っ
た。その結果、ポリエチレン 19.3gを得た。重合
活性は7,240g/mmol-Zr・hrであり、このポリエチ
レンの[η]は5.5dl/gであった。
【0567】
【実施例6−5】充分に窒素置換した内容積1リットル
のSUS製オートクレーブに精製トルエン 400ml
を入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレン
で飽和させた。その後、50℃に昇温し、エチレン雰囲
気にて、トリエチルアルミニウム0.2ミリモル、実施
例6−3と同様にして調製した成分(B1-7-3)をマグ
ネシウム原子換算で1.6ミリモル、成分(A2-84)
6.024ミリグラム(ジルコニウム原子換算で0.0
08ミリモル)を、この順に装入した。エチレン圧を
0.78MPa・Gとし、20分間重合を行った。重合
中は、50℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持し
た。重合終了後、反応生成物を大量のメタノールに投入
してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィル
ターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾
燥させてポリエチレン 20.7gを得た。
【0568】重合活性は7,760g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は8.8dl/gであっ
た。
【0569】
【実施例6−6】充分に窒素置換した内容積1リットル
のSUS製オートクレーブに精製トルエン400mlを
入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレンで
飽和させた。その後、50℃に昇温し、エチレン雰囲気
にて、トリエチルアルミニウム0.2ミリモル、実施例
6−4と同様にして調製した成分(B1-7-4)をマグネ
シウム原子換算で1.6ミリモル、成分(A2-84)
6.024ミリグラム(ジルコニウム原子換算で0.0
08ミリモル)を、この順に装入した。エチレン圧を
0.78MPa・Gとし、20分間重合を行った。重合
中は、50℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持し
た。重合終了後、反応生成物を大量のメタノールに投入
してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィル
ターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾
燥させてポリエチレン 17.1gを得た。
【0570】重合活性は6,410g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は9.3dl/gであっ
た。
【0571】
【実施例6−7】実施例6−5において、成分(B1-7
-3)の添加量をマグネシウム原子換算で0.8ミリモル
に変更し、成分(A2-84)の代わりに、成分(A2-11
6)を3.068ミリグラム(ジルコニウム原子換算で
0.004ミリモル)用いた以外は、実施例6−5と同
様にして重合を行った。その結果、ポリエチレン 4
4.5gを得た。
【0572】重合活性は33,400g/mmol-Zr・hrで
あった。
【0573】
【実施例6−8】実施例6−6において、成分(B1-7
-4)の添加量をマグネシウム原子換算で0.8ミリモル
に変更し、成分(A2-84)の代わりに、成分(A2-11
6)3.068ミリグラム(ジルコニウム原子換算で
0.004ミリモル)とした以外は、実施例6−6と同
様にして重合を行った。その結果、ポリエチレン 4
1.7gを得た。
【0574】重合活性は31,300g/mmol-Zr・hrで
あった。
【0575】
【実施例6−9】実施例6−5において、成分(B1-7
-3)の添加量をマグネシウム原子換算で0.8ミリモル
に変更し、成分(A2-84)の代わりに、下記成分(A
2-138)を3.693ミリグラム(ジルコニウム原子換
算で0.004ミリモル)用いた以外は、実施例6−5
と同様にして重合を行った。その結果、ポリエチレン
60.4gを得た。
【0576】重合活性は45,300g/mmol-Zr・hrで
あった。
【0577】
【化167】
【0578】
【実施例6−10】実施例6−6において、成分(B1
-7-4)の添加量をマグネシウム原子換算で0.8ミリモ
ルに変更し、成分(A2-84)の代わりに、成分(A2-
138)を3.693ミリグラム(ジルコニウム原子換算
で0.004ミリモル)用いた以外は、実施例6−6と
同様にして重合を行った。その結果、ポリエチレン 6
0.7gを得た。
【0579】重合活性は45,500g/mmol-Zr・hrで
あった。
【0580】
【実施例7−1】[成分(B1-8)の調製]実施例1と
同様にして調製した成分(B1)に無水フタル酸 2
2.2gを添加し、130℃にて1時間撹拌混合を行
い、無水フタル酸を溶解させた。得られた均一溶液を室
温に冷却した後、−20℃に保持した四塩化チタン80
ml中にこの均一溶液30mlを45分間にわたって滴
下装入した。液温を3時間かけて20℃に昇温し、20
℃に達したところで濾過した。固体部をデカンで洗浄
後、110mlのトルエンに再懸濁させ、得られた懸濁
液を110℃に昇温した。110℃に到達する直前にテ
トラエトキシシラン 2.8mlを添加し、110℃で
2時間加熱した。反応終了後、熱濾過にて固体部を採取
し、110℃のデカンにて溶液中に遊離のチタン化合物
が検出されなくなるまで充分洗浄した。
【0581】以上の操作によって調製した成分(B1-
8)の一部を乾燥し、組成を調べたところ、チタンが
0.2重量%であり、マグネシウムが23.0重量%で
あり、塩素が66.0重量%であり、エトキシ基が0.
4重量%であった。 [固体状触媒成分の調製]上記で得られた成分(B1-
8)0.45gを充分窒素置換したシュレンク管に入
れ、10mlの塩化メチレンに懸濁させた。予め別のシ
ュレンク管に、実施例2で用いた成分(A2)22.5
ミリグラムを塩化メチレン 10mlに溶解させたもの
を調製し、この溶液全量を成分(B1-8)のスラリー中
に攪拌下室温で滴下した。このシュレンク管内容物を室
温で2時間接触攪拌させた後、塩化メチレンを減圧留去
し、得られた固体生成物をトルエン 15mlにて再懸
濁し、グラスフィルターで固体部を濾別した。得られた
固体生成物はトルエンにて溶液中に遊離のジルコニウム
化合物が検出されなくなるまで充分洗浄した。
【0582】以上の操作によって調製した固体状触媒成
分はデカンスラリーとして保存したが、この内の一部を
触媒組成を調べる目的で乾燥した。このようにして得ら
れた固体状触媒成分の組成は、ジルコニウムが0.84
重量%、チタンが0.12重量%、マグネシウムが2
1.0重量%であった。 [重合]充分に窒素置換した内容積500mlのパドル
翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精製トルエン
250mlを入れ、エチレン 100リットル/hで液
相および気相をエチレンで飽和させた。その後、25
℃、エチレン雰囲気にて、トリエチルアルミニウム
0.5ミリモルおよび上記のようにして調製した固体状
触媒成分をジルコニウム原子換算で0.0025ミリモ
ル含むデカンスラリー2.48mlを加えて重合を開始
した。常圧のエチレンガス雰囲気下、25℃で30分間
重合させた後、少量のイソブチルアルコールを添加して
重合を停止した。反応生成物を大量のメタノールに投入
してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィル
ターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾
燥させてポリエチレン 0.61gを得た。
【0583】重合活性は490g/mmol-Zr・hrであり、
このポリエチレンの[η]は1.68dl/gであっ
た。
【0584】
【実施例7−2】[固体状触媒成分の調製]実施例7−
1と同様にして調製した成分(B1-8)0.40gを充
分窒素置換したシュレンク管に入れ、10mlの塩化メ
チレンに懸濁させた。予め別のシュレンク管に、成分
(A2-84)23.0ミリグラムを塩化メチレン 10m
lに溶解させたものを調製し、この溶液全量を成分(B
1-8)のスラリー中に攪拌下室温で滴下した。このシュ
レンク管内容物を室温で2時間接触攪拌させた後、塩化
メチレンを減圧留去し、得られた固体生成物をトルエン
15mlにて再懸濁し、グラスフィルターで固体部を濾
別した。得られた固体生成物はトルエンにて溶液中に遊
離のジルコニウム化合物が検出されなくなるまで充分洗
浄した。
【0585】以上の操作によって調製した固体状触媒成
分はデカンスラリーとして保存したが、この内の一部を
触媒組成を調べる目的で乾燥した。このようにして得ら
れた固体状触媒成分の組成は、ジルコニウムが1.70
重量%、チタンが0.27重量%、マグネシウムが2
1.0重量%であった。 [重合]充分に窒素置換した内容積500mlのパドル
翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精製トルエン
250mlを入れ、エチレン 100リットル/hで液
相および気相をエチレンで飽和させた。その後、25
℃、エチレン雰囲気にて、トリエチルアルミニウム
0.5ミリモルおよび上記のようにして調製した固体状
触媒成分をジルコニウム原子換算で0.0025ミリモ
ル含むデカンスラリー1.56mlを加えて重合を開始
した。常圧のエチレンガス雰囲気下、25℃で30分間
重合させた後、少量のイソブチルアルコールを添加して
重合を停止した。反応生成物を大量のメタノールに投入
してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィル
ターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾
燥させてポリエチレン 1.20gを得た。
【0586】重合活性は960g/mmol-Zr・hrであり、
このポリエチレンの[η]は3.85dl/gであっ
た。
【0587】
【実施例7−3】[重合]充分に窒素置換した内容積1
リットルのSUS製オートクレーブに精製トルエン50
0mlを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエ
チレンで飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気
にて、トリエチルアルミニウム 0.5ミリモルおよび
実施例7−1と同様にして調製した固体状触媒成分をジ
ルコニウム原子換算で0.0025ミリモル含むデカン
スラリー 2.48mlを加えて重合を開始した。エチ
レン圧を0.78MPa・Gとし、30分間重合を行っ
た。重合中は、25℃、エチレン圧0.78MPa・G
を保持した。重合終了後、反応生成物を大量のメタノー
ルに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラ
スフィルターで濾取した。得られたポリマーを10時
間、真空乾燥させてポリエチレン 27.26gを得
た。
【0588】重合活性は21,800g/mmol-Zr・hrで
あり、このポリエチレンの[η]は、1.38dl/g
であった。またGPC測定より測定したこのポリエチレ
ンのMwは0.89×105であり、Mw/Mn比は2
4.53であった。
【0589】
【実施例7−4】[重合]充分に窒素置換した内容積1
リットルのSUS製オートクレーブに精製トルエン50
0mlを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエ
チレンで飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気
にて、トリエチルアルミニウム 0.5ミリモルおよび
実施例7−2で調製した固体状触媒成分をジルコニウム
原子換算で0.0025ミリモル含むデカンスラリー
1.56mlを加えて重合を開始した。エチレン圧を
0.78MPa・Gとし、30分間重合を行った。重合
中は、25℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持し
た。重合終了後、反応生成物を大量のメタノールに投入
してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィル
ターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾
燥させてポリエチレン18.81gを得た。
【0590】その結果、重合活性は15,000g/mmo
l-Zr・hrであり、このポリエチレンの[η]は5.28
dl/gであった。またGPC測定より測定したこのポ
リエチレンのMwは4.67×105であり、Mw/M
n比は126.58であった。
【0591】
【実施例8−1】[成分(B8-1)の調製]窒素雰囲気
下で精製トルエン 3.5ml、トリエチルアルミニウ
ム 2.59ml、および2−エチルヘキシルアルコー
ル 2.91mlを、50℃で0.5時間加熱反応を行
った。この接触反応物の全量、および無水塩化マグネシ
ウム20gを、充分に窒素置換した、直径15mmのS
US製ボール 2.8kgの入った内容積800mlの
SUS製粉砕用ポットに装入した。ポットを水冷却によ
り室温に保ちながら、バイブロミル装置で8時間粉砕し
た。得られた粉砕物をヘキサンで2回洗浄し、デカンス
ラリーとした。
【0592】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン500m
lを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレ
ンで飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気に
て、トリエチルアルミニウム 0.15ミリモル、上記
で調製した成分(B8-1)をマグネシウム原子換算で1
0.54ミリモル、成分(A1)1.559ミリグラム
(チタン原子換算で0.0025ミリモル)を、この順
に装入した。エチレン圧を0.78MPa・Gとし、3
0分間重合を行った。重合中は、25℃、エチレン圧
0.78MPa・Gを保持した。重合終了後、反応生成
物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量析出
後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得られ
たポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレン
3.47gを得た。
【0593】重合活性は2,780g/mmol-Ti・hrであっ
た。
【0594】
【実施例8−2】[成分(B8-1-1)の調製]精製トル
エン10ml中に、実施例8−1と同様にして調製した
成分(B8-1)をマグネシウム原子換算で10.54ミ
リモル、成分(A1)1.559ミリグラム(チタン原
子換算で0.0025ミリモル)を装入し、15分間接
触反応させた。
【0595】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン500m
lを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレ
ンで飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気に
て、トリエチルアルミニウム 0.15ミリモル、上記
で調製した成分(B8-1-1)を全量装入した。エチレン
圧を0.78MPa・Gとし、30分間重合を行った。
重合中は、25℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保
持した。重合終了後、反応生成物を大量のメタノールに
投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフ
ィルターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真
空乾燥させてポリエチレン 5.54gを得た。
【0596】重合活性は4,430g/mmol-Ti・hrであ
った。
【0597】
【実施例8−3】[成分(B8-2)の調製]窒素雰囲気
下で精製トルエン 1.3ml、トリイソブチルアルミ
ニウム 4.80ml、および2−エチルヘキシルアル
コール 2.91mlを、50℃で0.5時間加熱反応
を行った。この接触反応物の全量、および無水塩化マグ
ネシウム 20gを、充分に窒素置換した、直径15m
mのSUS製ボール2.8kgの入った内容積800m
lのSUS製粉砕用ポットに装入した。ポットを水冷却
により室温に保ちながら、バイブロミル装置で8時間粉
砕した。得られた粉砕物をヘキサンで2回洗浄し、デカ
ンスラリー(成分(B8-2))とした。
【0598】[重合]実施例8−1において、成分(B
8-1)の代わりに、上記で調製した成分(B8-2)をマ
グネシウム原子換算で13.45ミリモル用いた以外は
実施例8−1と同様にして重合を行い、ポリエチレン
4.88gを得た。重合活性は3,900g/mmol-Ti・h
rであった。
【0599】
【実施例8−4】[成分(B8-2-1)の調製]精製トル
エン10ml中に、実施例8−3で用いた成分(B8-
2)をマグネシウム原子換算で13.45ミリモル、実施
例1で用いた成分(A1)1.559ミリグラム(チタ
ン原子換算で0.0025ミリモル)を装入し、15分
間接触反応させて成分(B8-2-1)を得た。
【0600】[重合]実施例8−2において、成分(B
8-1-1)の代わりに、上記で調製した成分(B8-2-1)
を全量用いた以外は実施例8−2と同様にして重合を行
った。その結果、ポリエチレン 7.26gを得た。重合
活性は5,810g/mmol-Ti・hrであった。
【0601】
【実施例8−5】実施例8−3において、重合温度を5
0℃に変更した以外は、実施例8−3と同様にして重合
を行った。その結果、ポリエチレン 17.15gを得
た。重合活性は13,700g/mmol-Ti・hrであった。
【0602】
【実施例8−6】実施例8−4において、重合温度を5
0℃に変更した以外は、実施例8−4と同様にして重合
を行った。その結果、ポリエチレン 14.26gを得
た。重合活性は11,400g/mmol-Ti・hrであった。
【0603】
【実施例9−1】[成分(B20-1)の合成]200m
lナスフラスコにH3[PMo1240]・nH2O(n=
28.84)5.00g(2.13mmol)を入れ、
アセトン50mlに溶解させた。別途、トリフェニルメ
タンクロライド(Ph3CCl)1.78g(6.40
mmol)をアセトン20mlに溶解させた。H3[P
Mo1240]・nH2O溶液を攪拌しながら、これに室
温でPh3CCl溶液をゆっくり滴下し、2時間攪拌を
続けた。攪拌終了後、アセトンを減圧留去し、100m
lのトルエンで5回洗浄した後、更に100mlのヘキ
サンで2回洗浄した。洗浄後、減圧下100℃で4時間
乾燥し、成分(B20-1)を得た。乾燥後の成分(B2
0-1)の収量は、3.30gであった。
【0604】[成分(B20-1-0)の調製]30mlシ
ュレンク管に精製トルエン10ml、成分(B20-1)
51.0mg(0.02mmol)を採取し、これにト
リエチルアルミニウムトルエン溶液(1M)1.0ml
(1.0mmol)を加えた。さらに、別途調製した成
分(A2)のトルエン溶液(1M)10ml(0.01
mmol)を加え5分間攪拌して成分(B20-1-0)を
調製した。
【0605】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B20-1-0)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、30分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 3.74gを得た。
【0606】重合活性は750g/mmol-Zr・hrであり、
このポリエチレンの[η]は、1.63dl/gであっ
た。
【0607】
【実施例9−2】[成分(B20-1-1)の調製]30m
lシュレンク管に実施例9−1と同様にして調製した成
分(B20-1)12.8mg(0.005mmol)を
採取し、これにトリエチルアルミニウムトルエン溶液
(1M)1.0ml(1.0mmol)を加えた。さら
に、別途調製した成分(A2-116)のトルエン溶液(1
M)10ml(0.01mmol)を加え5分間攪拌し
て成分(B20-1-1)を調製した。
【0608】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B20-1-1)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 5.11gを得た。
【0609】重合活性は2,040g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、7.66dl/gで
あった。
【0610】
【実施例9−3】[成分(B20-1-1-1)の調製]30
mlシュレンク管に実施例9−1と同様にして調製した
成分(B20-1)12.8mg(0.005mmol)
を採取し、これに2−エチルヘキサノール1.56mg
(0.015ミリモル)、およびトリエチルアルミニウ
ムトルエン溶液(1M)1.0ml(1.0mmol)
を加えた。さらに、別途調製した成分(A2-116)のト
ルエン溶液(1M)10ml(0.01mmol)を加
え5分間攪拌して成分(B20-1-1-1)を調製した。
【0611】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B20-1-1-1)を全量加えて重合を
開始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合
させた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。
反応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全
量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。
得られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチ
レン 6.65gを得た。
【0612】重合活性は2,660g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、7.80dl/gで
あった。
【0613】
【実施例9−4】[成分(B21-1)の合成]200m
lナスフラスコにH3[PMo9340]・nH2O(n
=28.62)3.00g(1.15mmol)を入
れ、アセトン30mlに溶解させた。別途、Ph3CC
l 0.96g(3.46mmol)をアセトン20m
lに溶解させた。H3[PMo9340]・nH2O溶液
を攪拌しながら、これに室温でPh 3CCl溶液をゆっ
くり滴下し、2時間攪拌を続けた。攪拌終了後、アセト
ンを減圧留去し、100mlのトルエンで5回洗浄した
後、更に100mlのヘキサンで2回洗浄した。洗浄
後、減圧下100℃で4時間乾燥し、成分(B21-1)
を得た。乾燥後の成分(B21-1)の収量は、1.79
gであった。
【0614】[成分(B21-1-1)の調製]30mlシ
ュレンク管に成分(B21-1)14.01mg(0.0
05mmol)を採取し、これにトリエチルアルミニウ
ムトルエン溶液(1M)1.0ml(1.0mmol)
を加えた。さらに、別途調製した成分(A2-116)のト
ルエン溶液(1M)10ml(0.01mmol)を加
え5分間攪拌して成分(B21-1-1)を調製した。
【0615】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B21-1-1)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 5.87gを得た。
【0616】重合活性は2,350g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、6.80dl/gで
あった。
【0617】
【実施例9−5】[成分(B22-1)の合成]200m
lナスフラスコにH3[PMo6640]・nH2O(n
=28.43)3.00g(1.05mmol)を入
れ、アセトン 30mlに溶解させた。別途、Ph3CC
l 0.88g(3.14mmol)をアセトン 20m
lに溶解させた。H3[PMo6640]・nH2O溶液
を攪拌しながら、これに室温でPh3CCl溶液をゆっ
くり滴下し、2時間攪拌を続けた。攪拌終了後、アセト
ンを減圧留去し、100mlのトルエンで5回洗浄した
後、さらに100mlのヘキサンで2回洗浄した。洗浄
後、減圧下100℃で4時間乾燥し、成分(B22-1)
を得た。乾燥後の成分(B22-1)の収量は、1.62
gであった。
【0618】[成分(B22-1-1)の調製]30mlシ
ュレンク管に成分(B22-1)12.8mg(0.00
5mmol)を採取し、これにトリエチルアルミニウム
トルエン溶液(1M)1.0ml(1.0mmol)を
加えた。さらに、別途調製した成分(A2-116)のトル
エン溶液(1M)10ml(0.01mmol)を加え
5分間攪拌して成分(B22-1-1)を調製した。
【0619】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B22-1-1)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 5.54gを得た。
【0620】重合活性は2,220g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、6.56dl/gで
あった。
【0621】
【実施例9−6】[成分(B23-1)の合成]200m
lナスフラスコにH3[PMo3940]・nH2O(n
=29.17)3.00g(0.96mmol)を入
れ、アセトン 30mlに溶解させた。別途、Ph3CC
l 0.80g(2.86mmol)をアセトン 20m
lに溶解させた。H3[PMo3940]・nH2O溶液
を攪拌しながら、これに室温でPh3CCl溶液をゆっ
くり滴下し、2時間攪拌を続けた。攪拌終了後、アセト
ンを減圧留去し、100mlのトルエンで5回洗浄した
後、さらに100mlのヘキサンで2回洗浄した。洗浄
後、減圧下100℃で4時間乾燥し、成分(B23-1)
を得た。乾燥後の成分(B23-1)の収量は、1.84
gであった。
【0622】[成分(B23-1-1)の調製]30mlシ
ュレンク管に成分(B23-1)16.7mg(0.00
5mmol)を採取し、これにトリエチルアルミニウム
トルエン溶液(1M)1.0ml(1.0mmol)を
加えた。さらに、別途調製した成分(A2-116)のトル
エン溶液(1M)10ml(0.01mmol)を加え
5分間攪拌して成分(B23-1-1)を調製した。
【0623】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B23-1-1)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 7.62gを得た。
【0624】重合活性は3,050g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、6.69dl/gで
あった。
【0625】
【実施例9−7】[成分(B24-1)の合成]200m
lナスフラスコにH3[PW1240]・nH2O(n=2
6.06)5.00g(1.49mmol)を入れ、ア
セトン 50mlに溶解させた。別途、Ph3CCl
1.25g(4.47mmol)をアセトン 20ml
に溶解させた。H3[PW1240]・nH2O溶液を攪拌
しながら、これに室温でPh3CCl溶液をゆっくり滴
下し、2時間攪拌を続けた。攪拌終了後、アセトンを減
圧留去し、100mlのトルエンで5回洗浄した後、さ
らに100mlのヘキサンで2回洗浄した。洗浄後、減
圧下100℃で4時間乾燥し、成分(B24-1)を得
た。乾燥後の成分(B24-1)の収量は、3.45gで
あった。
【0626】[成分(B24-1-1)の調製]30mlシ
ュレンク管に成分(B24-1)18.0mg(0.00
5mmol)を採取し、これにトリエチルアルミニウム
トルエン溶液(1M)1.0ml(1.0mmol)を
加えた。さらに、別途調製した成分(A2-116)のトル
エン溶液(1M)10ml(0.01mmol)を加え
5分間攪拌して成分(B24-1-1)を調製した。
【0627】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B24-1-1)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 7.80gを得た。
【0628】重合活性は3,120g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、6.34dl/gで
あった。
【0629】
【実施例9−8】[成分(B25-1)の合成]200m
lナスフラスコにH4[SiW1240]・nH2O(n=
24.20)5.00g(1.51mmol)を入れ、
アセトン 50mlに溶解させた。別途、Ph3CCl
1.68g(6.04mmol)をアセトン 20ml
に溶解させた。H4[SiW1240]・nH2O溶液を攪
拌しながら、これに室温でPh 3CCl溶液をゆっくり
滴下し、2時間攪拌を続けた。攪拌終了後、アセトンを
減圧留去し、100mlのトルエンで5回洗浄した後、
更に100mlのヘキサンで2回洗浄した。洗浄後、減
圧下100℃で4時間乾燥し、成分(B25-1)を得
た。乾燥後の成分(B25-1)の収量は、3.55gで
あった。
【0630】[成分(B25-1-1)の調製]30mlシ
ュレンク管に成分(B25-1)19.2mg(0.00
5mmol)を採取し、これにトリエチルアルミニウム
トルエン溶液(1M)1.0ml(1.0mmol)を
加えた。さらに、別途調製した成分(A2-116)のトル
エン溶液(1M)10ml(0.01mmol)を加え
5分間攪拌して成分(B25-1-1)を調製した。
【0631】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B25-1-1)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 3.63gを得た。
【0632】重合活性は1,450g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は6.17dl/gであ
った。
【0633】
【実施例9−9】[成分(B26-1)の合成]200m
lナスフラスコにH4[SiMo1240]・nH2O(n
=28.23)5.00g(2.14mmol)を入
れ、アセトン 50mlに溶解させた。別途、Ph3CC
l 2.39g(8.56mmol)をアセトン 20m
lに溶解させた。H4[SiMo1240]・nH2O溶液
を攪拌しながら、これに室温でPh3CCl溶液をゆっ
くり滴下し、2時間攪拌を続けた。攪拌終了後、アセト
ンを減圧留去し、100mlのトルエンで5回洗浄した
後、さらに100mlのヘキサンで2回洗浄した。洗浄
後、減圧下100℃で4時間乾燥し、成分(B26-1)
を得た。乾燥後の成分(B26-1)の収量は、3.85
gであった。
【0634】[成分(B26-1-1)の調製]30mlシ
ュレンク管に成分(B26-1)14.0mg(0.00
5mmol)を採取し、これにトリエチルアルミニウム
トルエン溶液(1M)1.0ml(1.0mmol)を
加えた。さらに、別途調製した成分(A2-116)のトル
エン溶液(1M)10ml(0.01mmol)を加え
5分間攪拌して成分(B26-1-1)を調製した。
【0635】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B26-1-1)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 4.74gを得た。
【0636】重合活性は1,900g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、6.73dl/gで
あった。
【0637】
【実施例9−10】[成分(B27-1)の合成]200
mlナスフラスコにH4[PVMo1140]・nH2
(n=29.35)3.00g(1.30mmol)を
入れ、アセトン 30mlに溶解させた。別途、Ph3
Cl 1.45g(5.20mmol)をアセトン 20
mlに溶解させた。H4[PVMo1140]・nH2O溶
液を攪拌しながら、これに室温でPh3CCl溶液をゆ
っくり滴下し、2時間攪拌を続けた。攪拌終了後、アセ
トンを減圧留去し、100mlのトルエンで5回洗浄し
た後、更に100mlのヘキサンで2回洗浄した。洗浄
後、減圧下100℃で4時間乾燥し、成分(B27-1)
を得た。乾燥後の成分(B27-1)の収量は、2.09
gであった。
【0638】[成分(B27-1-1)の調製]30mlシ
ュレンク管に成分(B27-1)13.8mg(0.00
5mmol)を採取し、これにトリエチルアルミニウム
トルエン溶液(1M)1.0ml(1.0mmol)を
加えた。さらに、別途調製した成分(A2-116)のトル
エン溶液(1M)10ml(0.01mmol)を加え
5分間攪拌して成分(B27-1-1)を調製した。
【0639】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B27-1-1)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 3.57gを得た。
【0640】重合活性は1,430g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、6.87dl/gで
あった。
【0641】
【実施例9−11】[成分(B20-1-2)の調製]30
mlシュレンク管に実施例9−1と同様にして調製した
成分(B20-1)12.8mg(0.005mmol)
を採取し、これにトリエチルアルミニウムトルエン溶液
(1M)1.0ml(1.0mmol)を加えた。さら
に、別途調製した成分(A2-126)のトルエン溶液(1
M)10ml(0.01mmol)を加え5分間攪拌し
て成分(B20-1-2)を調製した。
【0642】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B20-1-2)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 7.37gを得た。
【0643】重合活性は2,950g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、7.37dl/gで
あった。
【0644】
【実施例9−12】[成分(B20-1-3)の調製]30
mlシュレンク管に実施例9−1と同様にして調製した
成分(B20-1)12.8mg(0.005mmol)
を採取し、これにトリエチルアルミニウムトルエン溶液
(1M)1.0ml(1.0mmol)を加えた。さら
に、別途調製した下記成分(A2-171)のトルエン溶液
(1M)10ml(0.01mmol)を加え5分間攪
拌して成分(B20-1-3)を調製した。
【0645】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B20-1-3)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、3分間重合させ
た後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反応
生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量析
出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得ら
れたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレン
4.55gを得た。
【0646】重合活性は9,100g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、0.35dl/gで
あった。
【0647】
【化168】
【0648】
【実施例9−13】[成分(B24-1-2)の調製]30
mlシュレンク管に実施例9−7と同様にして調製した
成分(B24-1)18.0mg(0.005mmol)
を採取し、これにトリエチルアルミニウムトルエン溶液
(1M)1.0ml(1.0mmol)を加えた。さら
に、別途調製した成分(A2-171)のトルエン溶液(1
M)10ml(0.01mmol)を加え5分間攪拌し
て成分(B24-1-2)を調製した。
【0649】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B24-1-2)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、3分間重合させ
た後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反応
生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量析
出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得ら
れたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレン
3.85gを得た。
【0650】重合活性は7,700g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、0.29dl/gで
あった。
【0651】
【実施例9−14】[成分(B20-2)の調製]100
mlシュレンク管に日本無機化学製Na3[PMo12
40]・nH2O5.00gを入れ、減圧下150℃で2
時間乾燥し、成分(B20-2)を得た。 [成分(B20-2-1)の調製]30mlシュレンク管に
成分(B20-2)9.5mg(0.005mmol)を
採取し、これにトリエチルアルミニウムトルエン溶液
(1M)1.0ml(1.0mmol)を加えた。更
に、別途調製した成分(A2-116)のトルエン溶液(1
M)10ml(0.01mmol)を加え5分間攪拌し
て成分(B20-2-1)を調製した。
【0652】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B20-2-1)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 4.77gを得た。
【0653】重合活性は1,900g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、7.70dl/gで
あった。
【0654】
【実施例9−15】[成分(B20-3)の合成]充分に
窒素置換した100mlシュレンク管に成分(B20-
2)1.00g(0.53mmol)を入れ、アセトン
80mlに溶解させた。別途、N,N−ジメチルアニリ
ン塩酸塩 0.27g(1.73mmol)をアセトン
20mlに溶解させた。成分(B20-2)溶液を攪拌し
ながら、窒素雰囲気下、室温でN,N−ジメチルアニリ
ン塩酸塩溶液をゆっくり滴下し、2時間攪拌を続けた。
攪拌終了後、アセトンを減圧留去し、100mlのトル
エンで5回洗浄した後、さらに100mlのヘキサンで
2回洗浄した。洗浄後、減圧下100℃で4時間乾燥
し、成分(B20-3)を得た。乾燥後の成分(B20-
3)の収量は、0.54gであった。
【0655】[成分(B20-3-1)の調製]30mlシ
ュレンク管に成分(B20-3)10.9mg(0.00
5mmol)を採取し、これにトリエチルアルミニウム
トルエン溶液(1M)1.0ml(1.0mmol)を
加えた。更に、別途調製した成分(A2-116)のトルエ
ン溶液(1M)10ml(0.01mmol)を加え5
分間攪拌して成分(B20-3-1)を調製した。
【0656】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B20-3-1)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、30分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 6.19gを得た。
【0657】重合活性は2,500g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、6.64dl/gで
あった。
【0658】
【実施例9−16】[成分(B20-1-1-2)の調製]1
50℃、5時間窒素流通下で焼成したSiO2(富士シ
リシア製 P10)127.5mgを充分に窒素置換し
た30mlシュレンク管に採取した。別途、充分に窒
素置換した30mlシュレンク管に成分(B20-1)
12.8mg(0.005mmol)を採取し、1.0
mol/リットル トリエチルアルミニウムヘキサン溶
液1.0ml(1.0mmol)をこれに加え10分間
超音波を照射したものをシュレンク管に加えた。ヘキ
サンを除去した後、1.0mol/リットル トリエチ
ルアルミニウムトルエン溶液1.0ml(1.0mmo
l)をシュレンク管に加え、さらに、調製した成分
(A2-116)のトルエン溶液(1M)10ml(0.0
1mmol)を加えて5分間攪拌し成分(B20-1-1-
2)を得た。
【0659】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B20-1-1-2)を全量加えて重合を
開始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合
させた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。
反応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全
量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。
得られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチ
レン 7.95gを得た。
【0660】重合活性は3,180g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、21.5dl/gで
あった。
【0661】
【実施例9−17】[成分(B20-1-1a)の調製]3
0mlシュレンク管に実施例9−1と同様にして調製し
た成分(B20-1)6.4mg(0.0025mmo
l)を採取し、1.0mol/リットル トリエチルア
ルミニウムトルエン溶液0.5ml(0.5mmol)
をこれに加え10分間超音波を照射した。更に、別途調
製した成分(A2-116)のトルエン溶液(1M)5ml
(0.005mmol)を加え5分間攪拌して成分(B
20-1-1a)を調製した。
【0662】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのオートクレーブに精製トルエン500mlを入
れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレンで飽
和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気にて成分
(B20-1-1a)を全量加えて重合を開始した。エチレ
ン圧を0.78MPa・Gとし、20分間重合を行っ
た。重合中は、25℃、エチレン圧0.78MPa・G
を保持した。重合終了後、反応生成物を大量のメタノー
ルに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラ
スフィルターで濾取した。得られたポリマーを10時
間、真空乾燥させてポリエチレン17.64gを得た。
【0663】重合活性は10,600g/mmol-Zr・hrで
あった。
【0664】
【比較例7】[重合]成分(B20-1)を加えず重合時
間を30分にした以外は、実施例1と同様に行った。反
応生成物を大量のメタノールに投入したがポリマーは得
られなかった。
【0665】
【比較例8】[重合]成分(B20-1)を加えず重合時
間を30分にした以外は、実施例2と同様に行った。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 2.10gを得た。
【0666】重合活性は430g/mmol-Zr・hrであり、
このポリエチレンの[η]は、9.97dl/gであっ
た。
【0667】
【比較例9】[成分(B20-0-1)の調製]30mlシ
ュレンク管に乾燥したPh3CClmg(0.015m
mol)を採取し、これにトリエチルアルミニウムトル
エン溶液(1M)1.0ml(1.0mmol)を加え
た。更に、別途調製した成分(A2-116)のトルエン溶
液(1M)10ml(0.01mmol)を加え5分間
攪拌して成分(B20-0-1)を調製した。
【0668】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B20-0-1)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 1.67gを得た。
【0669】重合活性は670g/mmol-Zr・hrであり、
このポリエチレンの[η]は、9.89dl/gであっ
た。
【0670】
【実施例10−1】[成分(B30-1)の調製] (1)粘土鉱物の化学処理 1N塩酸水溶液100mlにモンモリロナイト(Aldric
h社製、Montmorillonite K10)7.65gを分散させ、
90℃で2時間処理した。処理後、固体成分を充分に水
洗した。次に、得られた固体成分をAl2(SO43
14〜18H2O7.25gを溶解させた蒸留水150
mlに分散させ、室温で30分間攪拌しろ過した。この
操作を2回繰り返した後、固体成分を蒸留水で洗浄し、
乾燥(減圧下常温で10時間)、脱水(減圧下200℃
で2時間加熱)を行った。 (2)有機アルミニウム処理 (1)で得られた化学処理モンモリロナイト 2gを採
取し、脱水トルエン 20mlを加えてトルエンスラリ
ーとした。これに、トリエチアルミニウムのトルエン溶
液(1.0mol/リットル)4.6mlを加え、室温
で1時間接触させた後、固体成分をトルエンで充分に洗
浄し、トルエン 50mlを加え、有機アルミニウム処
理モンモリロナイト(成分(B30-1))のトルエンス
ラリーを調製した。
【0671】[成分(B30-1-1)の調製](2)で得
られた成分(B30-1)34mgに、トリエチアルミニ
ウムのトルエン溶液(1.0mol/リットル)0.2
mlを加え、さらに実施例4−6と同様にして調製した
成分(A2-116)のトルエン溶液(0.007mmol
/リットル)0.71mlを添加し30分間接触させる
ことで触媒成分(成分(B30-1-1))を調製した。
【0672】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン500m
lを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレ
ンで飽和させた。その後、50℃、エチレン雰囲気に
て、トリエチルアルミニウム 0.25mmol、成分
(B30-1-1)を全量装入した。エチレン圧を0.78
MPa・Gとし、30分間重合を行った。重合中は、5
0℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持した。重合
終了後、反応生成物を大量のメタノールに投入してポリ
マーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾
取した。得られたポリマーを10時間、真空乾燥させて
ポリエチレン 43.45gを得た。
【0673】重合活性は173,800g/mmol-Zr・hr
であり、このポリエチレンの[η]は、19.7dl/
gであった。
【0674】
【実施例10−2】[成分(B31−1)の調製]実施
例10−1の[成分(B30−1)の調製]において、
モンモリロナイト(Aldrich社製、Montmorillonite K1
0)の代わりに、合成雲母(コープケミカル社、ソマシ
フME−100)を用いた以外は、実施例10−1と同
様に処理することで、有機アルミニウム処理合成雲母
(成分(B31-1))のトルエンスラリーを調製した。
【0675】[成分(B31-1-1)の調製]上記で得ら
れた成分(B31-1)34mgに、トリエチアルミニウ
ムのトルエン溶液(1.0mol/リットル)0.2m
lを加え、さらに成分(A2-116)のトルエン溶液
(0.007mmol/リットル)0.71mlを添加
し、30分間接触させることで触媒成分(成分(B31
-1-1))を調製した。
【0676】[重合]実施例10−1で用いた成分(B
30-1-1)の代わりに、成分(B31-1-1)を用いた以
外は、実施例10−1と同様にして重合を行った。その
結果、ポリエチレン51.29gを得た。重合活性は2
05,200g/mmol-Zr・hrであり、このポリエチレン
の[η]は14.2dl/gであった。
【0677】
【実施例10−3】[成分(B32−1)の調製]実施
例10−1の[成分(B30−1)の調製]において、
モンモリロナイト(Aldrich社製、Montmorillonite K1
0)の代わりに、モンモリロナイト(クニミネ工業社
製、クニピアF)を用いた以外は、実施例10−1と同
様に処理することで、有機アルミニウム処理モンモリロ
ナイト(成分(B32-1))のトルエンスラリーを調製
した。
【0678】[成分(B32-1-1)の調製]上記で得ら
れた成分(B32-1)34mgに、トリエチアルミニウ
ムのトルエン溶液(1.0mol/リットル)0.2m
lを加え、さらに成分(A2-116)のトルエン溶液
(0.007mmol/リットル)0.71mlを添加
し、30分間接触させることで触媒成分(成分(B32
-1-1))を調製した。
【0679】[重合]実施例10−1において、成分
(B30-1-1)の代わりに、成分(B32-1-1)を用い
た以外は、実施例10−1と同様にして重合を行った。
その結果、ポリエチレン 26.92gを得た。重合活
性は107,700g/mmol-Zr・hrであり、このポリエ
チレンの[η]は、13.2dl/gであった。
【0680】
【実施例10−4】[成分(B33−1)の調製]実施
例10−1の[成分(B30−1)の調製]において、
モンモリロナイト(Aldrich社製、Montmorillonite K1
0)の代わりに、パイロフィライト(丸尾カルシウム株
式会社製、HAクレー)を用いた以外は、実施例10−
1と同様に処理することで、有機アルミニウム処理パイ
ロフィライト(成分(B33-1))のトルエンスラリー
を調製した。
【0681】[成分(B33-1-1)の調製]上記で得ら
れた成分(B33-1)34mgに、トリエチアルミニウ
ムのトルエン溶液(1.0mol/リットル)0.2m
lを加え、さらに成分(A2-116)のトルエン溶液
(0.007mmol/リットル)0.71mlを添加
し、30分間接触させることで触媒成分(成分(B33
-1-1))を調製した。
【0682】[重合]実施例10−1において、成分
(B30-1-1)の代わりに、成分(B33-1-1)を用い
た以外は、実施例10−1と同様にして重合を行った。
その結果、ポリエチレン 45.98gを得た。重合活
性は184,000g/mmol-Zr・hrであり、このポリエ
チレンの[η]は、14.4dl/gであった。
【0683】
【実施例10−5】[成分(B34-1)の調製]実施例
10−1の[成分(B30−1)の調製]において行っ
たAl2(SO43・14〜18H2O処理を行わない以
外は実施例10−1と同様に処理することで、有機アル
ミニウム処理モンモリロナイト(成分(B34-1))の
トルエンスラリーを調製した。
【0684】[成分(B34-1-1)の調製]上記で得ら
れた成分(B34-1)34mgに、トリエチアルミニウ
ムのトルエン溶液(1.0mol/リットル)0.2m
lを加え、さらに成分(A2-116)のトルエン溶液
(0.007mmol/リットル)0.71mlを添加
し、30分間接触させることで触媒成分(成分(B34
-1-1))を調製した。
【0685】[重合]実施例10−1において用いた成
分(B30-1-1)の代わりに、成分(B34-1-1)を用
いた以外は、実施例10−1と同様にして重合を行っ
た。その結果、ポリエチレン 30.91gを得た。重
合活性は124,000g/mmol-Zr・hrであり、このポ
リエチレンの[η]は、18.5dl/gであった。
【0686】
【実施例11−1】充分に窒素置換した内容積500m
lのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精製
トルエン250mlを入れ、50℃に加温し、エチレン
100リットル/hrで液相および気相をエチレンで飽
和させた。その後、実施例2と同様にして調製した成分
(B1-2)を全量装入し、さらに3分後、下記成分(A
4)2.62ミリグラム(鉄原子換算で0.005ミリ
モル)を加えて重合を開始した。常圧のエチレンガス雰
囲気下、30分間重合させた後、少量のイソブチルアル
コールを添加して重合を止めた。反応生成物を大量のメ
タノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加え
てグラスフィルターで濾取した。得られたポリマーを1
0時間、真空乾燥させてポリエチレン 6.12gを得
た。
【0687】重合活性は2,450g/mmol-Fe・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、1.80dl/gで
あった。
【0688】
【化169】
【0689】
【比較例10】充分に窒素置換した内容積500mlの
パドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精製トル
エン250mlを入れ、50℃に加温し、エチレン10
0リットル/hrで液相および気相をエチレンで飽和さ
せた。その後、トリエチルアルミニウム1.0ミリモル
を装入し、次いで実施例11−1で用いた成分(A4)
2.62ミリグラム(鉄原子換算で0.005ミリモ
ル)を加えて重合を開始した。常圧のエチレンガス雰囲
気下、30分間重合させた後、少量のイソブチルアルコ
ールを添加して重合を止めた。反応生成物を大量のメタ
ノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加えて
グラスフィルターで濾取した。得られたポリマーを10
時間、真空乾燥させてポリエチレン 1.48gを得
た。
【0690】重合活性は590g/mmol-Fe・hrであり、
このポリエチレンの[η]は、0.27dl/gであっ
た。
【0691】
【実施例11−2】充分に窒素置換した内容積500m
lのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、精
製トルエン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪拌
下にエチレン 100リットル/hrで液相および気相
をエチレンで飽和させた。その後、攪拌回転数1200
rpmにて、実施例1と同様にして調製した成分(B
1)0.5ml(マグネシウム原子換算で0.5ミリモ
ル)、次いで、トリクロロ酢酸エチル 0.25ミリモ
ル、トリエチルアルミニウム 1.5ミリモル、ジエチ
ルアルミニウムクロライド 0.25ミリモル、さら
に、下記成分(A8-1)1.074ミリグラム(バナジ
ウム原子換算で0.00275ミリモル)を、この順
に、30秒間隔で装入し、重合を開始した。常圧のエチ
レンガス雰囲気下、15分間重合させた後、少量のイソ
ブチルアルコールを添加して重合を停止した。反応生成
物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量析出
後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得られ
たポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレン
2.14gを得た。
【0692】重合活性は3,120g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、46.5dl/gで
あった。
【0693】
【化170】
【0694】
【実施例11−3】実施例11−2において、成分(A
8-1)の代わりに、下記成分(A8-2)1.366ミリ
グラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例11−2と同様にして重合
を行い、ポリエチレン 2.24gを得た。
【0695】重合活性は3,260g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、28.1dl/gで
あった。
【0696】
【化171】
【0697】
【実施例11−4】実施例11−2において、成分(A
8-1)の代わりに、下記成分(A8-3)1.383ミリ
グラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例11−2と同様にして重合
を行い、ポリエチレン 0.605gを得た。
【0698】重合活性は880g/mmol-V・hrであり、
このポリエチレンの[η]は、34.1dl/gであっ
た。
【0699】
【化172】
【0700】
【実施例11−5】実施例11−2において、成分(A
8-1)の代わりに、下記成分(A8-4)1.570ミリ
グラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例11−2と同様にして重合
を行った。その結果、ポリエチレン1.27gを得た。
【0701】重合活性は1,850g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、30.2dl/gで
あった。
【0702】
【化173】
【0703】
【実施例11−6】実施例11−2において、成分(A
8-1)の代わりに、下記成分(A8-5)1.250ミリ
グラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例11−2と同様にして重合
を行った。その結果、ポリエチレン4.08gを得た。
【0704】重合活性は5,930g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、31.5dl/gで
あった。
【0705】
【化174】
【0706】
【実施例11−7】実施例11−2において、成分(A
8-1)の代わりに、下記成分(A8-6)1.218ミリ
グラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例11−2と同様にして重合
を行った。その結果、ポリエチレン1.46gを得た。
【0707】重合活性は2,120g/mmol-V・hrであっ
た。
【0708】
【化175】
【0709】
【実施例11−8】実施例11−2において、成分(A
8-1)の代わりに、下記成分(A8-7)1.317ミリ
グラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例11−2と同様にして重合
を行った。その結果、ポリエチレン1.15gを得た。
【0710】重合活性は1,670g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、27.9dl/gで
あった。
【0711】
【化176】
【0712】
【実施例11−9】実施例11−2において、成分(A
8-1)の代わりに、下記成分(A8-8)1.152ミリ
グラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例11−2と同様にして重合
を行った。その結果、ポリエチレン15.38gを得
た。
【0713】重合活性は22,400g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、27.9dl/gで
あった。
【0714】
【化177】
【0715】
【実施例11−10】実施例11−2において、成分
(A8-1)の代わりに、下記成分(A8-9)1.767
ミリグラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリ
モル)を用いた以外は、実施例11−2と同様にして重
合を行った。その結果、ポリエチレン2.16gを得
た。
【0716】重合活性は3,140g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、30.4dl/gで
あった。
【0717】
【化178】
【0718】
【実施例12−1】[成分(B1-7-5)の調製]充分に
窒素置換した内容積200mlのフラスコに、実施例1
で調製した成分(B1)18.8ml(マグネシウム原
子換算で18.8ミリモル)、および精製デカン 26
mlを装入し、攪拌下、液温を15℃に保持しながら、
精製デカンで希釈したトリエチルアルミニウム 75ミ
リモルを滴下装入し、5分間接触反応した。
【0719】その後、別途用意した110℃精製デカン
中に、攪拌下、全量添加し、10分間110℃にて加熱
反応した。反応終了後、濾過にて固体部を採取し、トル
エンにて充分洗浄した。以上の操作によって調製した成
分(B1-7-5)の一部を乾燥し、組成を調べたところ、
マグネシウムが22.0重量%であり、アルミニウムが
1.4重量%であり、2−エチルヘキソキシ基が4.0
重量%であり、塩素が64.0重量%であった。
【0720】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン400m
lを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレ
ンで飽和させた。その後、50℃に昇温し、エチレン雰
囲気にて、トリエチルアルミニウム0.2ミリモル、上
記で調製した成分(B1-7-5)をマグネシウム原子換算
で0.6ミリモル、実施例11−1で用いた成分(A
4)1.573ミリグラム(鉄原子換算で0.003ミ
リモル)を、この順に装入した。エチレン圧を0.78
MPa・Gとし、20分間重合を行った。重合中は、5
0℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持した。重合
終了後、反応生成物を大量のメタノールに投入してポリ
マーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾
取した。得られたポリマーを10時間、真空乾燥させて
ポリエチレン 58.5gを得た。
【0721】重合活性は58,500g/mmol-Zr・hrで
あり、このポリエチレンの[η]は、2.98dl/g
であった。
【0722】
【実施例13−1】[固体状触媒成分の調製]実施例7
−1と同様にして調製した成分(B1-8)0.42gを
充分窒素置換したシュレンク管に入れ、10mlの塩化
メチレンに懸濁させた。別のシュレンク管に、成分(A
4)16.4ミリグラムを塩化メチレン 10mlに溶
解させたものを調製し、この溶液全量を成分(B1-8)
のスラリー中に攪拌下室温で滴下した。このシュレンク
管内容物を室温で2時間接触攪拌させた後、塩化メチレ
ンを減圧留去し、得られた固体生成物をトルエン 15
mlにて再懸濁し、グラスフィルターで固体部を濾別し
た。得られた固体生成物はトルエンにて溶液中に遊離の
鉄化合物が検出されなくなるまで充分洗浄した。
【0723】以上の操作によって調製した固体状触媒成
分はデカンスラリーとして保存したが、この内の一部を
触媒組成を調べる目的で乾燥した。このようにして得ら
れた固体状触媒成分の組成は、鉄が1.06重量%であ
り、チタンが0.28重量%であり、マグネシウムが2
1.0重量%であった。 [重合]充分に窒素置換した内容積500mlのパドル
翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精製トルエン
250mlを入れ、エチレン 100リットル/hで液
相および気相をエチレンで飽和させた。その後、25
℃、エチレン雰囲気にて、トリエチルアルミニウム
0.5ミリモルおよび上記のようにして調製した固体状
触媒成分を鉄原子換算で0.0025ミリモル含むデカ
ンスラリー 1.36mlを加えて重合を開始した。常
圧のエチレンガス雰囲気下、25℃で30分間重合させ
た後、少量のイソブチルアルコールを添加して重合を停
止した。反応生成物を大量のメタノールに投入してポリ
マーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾
取した。得られたポリマーを10時間、真空乾燥させて
ポリエチレン 4.28gを得た。
【0724】重合活性は3,424g/mmol-Fe・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、1.42dl/gで
あった。
【0725】
【実施例13−2】[重合]充分に窒素置換した内容積
1リットルのオートクレーブに精製トルエン 500m
lを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレ
ンで飽和させた。その後、25℃、エチレン雰囲気に
て、トリエチルアルミニウム 0.5ミリモルおよび実
施例13−1と同様にして調製した固体状触媒成分を鉄
原子換算で0.0025 ミリモル含むデカンスラリー
1.36mlを加えて重合を開始した。エチレン圧を
0.78MPa・Gとし、30分間重合を行った。重合
中は、25℃、エチレン圧0.78MPa・Gを保持し
た。重合終了後、反応生成物を大量のメタノールに投入
してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィル
ターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾
燥させてポリエチレン 36.7gを得た。
【0726】重合活性は73,400g/mmol-Fe・hrで
あり、このポリエチレンの[η]は、1.42dl/g
であった。またGPCにより測定したこのポリエチレン
のMwは0.64×105であり、Mw/Mn比は4.
09であった。
【0727】
【実施例14−1】[成分(B20-1-4)の調製]30
mlシュレンク管に精製トルエン10ml、実施例9−
1と同様にして調製した成分(B20-1)から51.0
mg(0.02mmol)を採取し、これにトリエチル
アルミニウムトルエン溶液(1M)1.0ml(1.0
mmol)を加えた。さらに、成分(A4)のトルエン
溶液(1M)10ml(0.01mmol)を加え5分
間攪拌して成分(B20-1-4)を調製した。
【0728】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン250mlを入れ、室温、エチレン100リ
ットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させた。
その後、成分(B20-1-4)を全量加えて重合を開始し
た。常圧のエチレンガス雰囲気下、30分間重合させた
後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反応生
成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量析出
後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得られ
たポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレン
12.5gを得た。
【0729】重合活性は2,500g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、2.99dl/gで
あった。
【0730】
【実施例14−2】[成分(B20-1-5)の調製]30
mlシュレンク管に成分(B20-1)12.8mg
(0.005mmol)を採取し、これにトリエチルア
ルミニウムトルエン溶液(1M)1.0ml(1.0m
mol)を加えた。さらに、下記成分(A5)6.2m
g(0.01mmol)を加え5分間攪拌して成分(B
20-1-5)を調製した。
【0731】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B20-1-5)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 0.46gを得た。
【0732】重合活性は180g/mmol-Zr・hrであっ
た。
【0733】
【化179】
【0734】
【実施例14−3】[成分(B20-1-6)の調製]30
mlシュレンク管に成分(B20-1)12.8mg
(0.005mmol)を採取し、これにトリエチルア
ルミニウムトルエン溶液(1M)1.0ml(1.0m
mol)を加えた。さらに、下記成分(A6)5.0m
g(0.01mmol)を加え5分間攪拌して成分(B
20-1-6)を調製した。
【0735】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに精
製トルエン 250mlを入れ、室温、エチレン 100
リットル/hで液相および気相をエチレンで飽和させ
た。その後、成分(B20-1-6)を全量加えて重合を開
始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間重合さ
せた後、少量のメタノールを添加して重合を止めた。反
応生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量
析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得
られたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレ
ン 2.43gを得た。
【0736】重合活性は1,000g/mmol-Zr・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、2.61dl/gで
あった。
【0737】
【化180】
【0738】
【比較例11】成分(B20-1)を用いない以外は実施
例14−2と同様に行った。その結果、反応生成物を大
量のメタノールに投入したが、ポリマーは得られなかっ
た。
【0739】
【比較例12】成分(B20-1)を用いない以外は実施
例14−3と同様に行った。その結果、反応生成物を大
量のメタノールに投入したが、ポリマーは得られなかっ
た。
【0740】
【実施例15−1】[成分(B30-1-2)の調製]実施
例10−1と同様にして調製した成分(B30-1)11
4.9mgを採取し、これに成分(A8-5)1.250
ミリグラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリ
モル)を脱水トルエン9ml中で15分間接触させた。
次に、トリクロロ酢酸エチル 0.25mmol、ジエ
チルアルミニウムクロライド 0.25mmolの順で
接触させることにより、成分(B30-1-2)を調製し
た。
【0741】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン 500
mlを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチ
レンで飽和させた。その後、75℃、エチレン雰囲気に
て、上記で調製した成分(B30-1-2)を全量装入し
た。エチレン圧を0.78MPa・Gとし、30分間重
合を行った。重合中は、75℃、エチレン圧0.78M
Pa・Gを保持した。重合終了後、反応生成物を大量の
メタノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加
えてグラスフィルターで濾取した。得られたポリマーを
10時間、真空乾燥させてポリエチレン 3.77gを
得た。
【0742】重合活性は2,700g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、4.31dl/gで
あった。
【0743】
【実施例15−2】実施例15−1において用いた成分
(A8-5)の代わりに、成分(A8-8)1.152ミリ
グラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、触媒成分の調製、重合ともに実施
例15−1と同様に行った。その結果、ポリエチレン
2.37gを得た。
【0744】重合活性は1,700g/mmol-V・hrであっ
た。
【0745】
【実施例16−1】[触媒成分の予備接触]精製トルエ
ン10ml、実施例1と同様にして調製した成分(B
1)1.0ml(マグネシウム原子換算で1ミリモ
ル)、トリクロロ酢酸エチル 0.5ミリモルの混合溶
液中に、トリエチルアルミニウム 3.0ミリモルを装
入し、3分間接触反応させた。次いでジエチルアルミニ
ウムクロライド 0.5ミリモルを加え、2分間接触反
応させた後に、下記成分(A3-1)2.527ミリグラ
ム(バナジウム原子換算で0.0055ミリモル)を装
入し、さらに5分間接触反応させた。
【0746】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、
精製トルエン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪
拌下にエチレン 100リットル/hrで液相および気
相をエチレンで飽和させた。その後、攪拌回転数600
rpmにて、上記で調製した触媒成分の予備接触物を全
量装入し、重合を開始した。常圧のエチレンガス雰囲気
下、15分間重合させた後、少量のイソブチルアルコー
ルを添加して重合を停止した。反応生成物を大量のメタ
ノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加えて
グラスフィルターで濾取した。得られたポリマーを10
時間、真空乾燥させてポリエチレン 9.68gを得
た。
【0747】重合活性は7,040g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、28.1dl/gで
あった。
【0748】
【化181】
【0749】
【実施例16−2】[触媒成分の予備接触]精製トルエ
ン 10ml中に、実施例1と同様にして調製した成分
(B1)1.0ml(マグネシウム原子換算で1ミリモ
ル)、およびトリエチルアルミニウム 3.0ミリモル
を加え、3分間接触反応させた。次いでジエチルアルミ
ニウムクロライド 0.5ミリモルを加え、2分間接触
反応させた後に、成分(A3-1)2.527ミリグラム
(バナジウム原子換算で0.0055ミリモル)を装入
し、さらに5分間接触反応させた。
【0750】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、
精製トルエン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪
拌下にエチレン 100リットル/hrで液相および気
相をエチレンで飽和させた。その後、攪拌回転数600
rpmにて、トリクロロ酢酸エチル 0.5ミリモル、
上記で調製した触媒成分の予備接触物を全量装入し、重
合を開始した。常圧のエチレンガス雰囲気下、15分間
重合させた後、少量のイソブチルアルコールを添加して
重合を停止した。反応生成物を大量のメタノールに投入
してポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィル
ターで濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾
燥させてポリエチレン 9.92gを得た。
【0751】重合活性は7,210g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、18.7dl/gで
あった。
【0752】
【実施例16−3】[触媒成分の予備接触]精製トルエ
ン10ml、実施例1と同様にして調製した成分(B
1)1.0ml(マグネシウム原子換算で1ミリモ
ル)、トリクロロ酢酸エチル 0.5ミリモルの混合溶
液中に、トリエチルアルミニウム 3.0ミリモルを装
入し、3分間接触反応させた。次いで成分(A3-1)
2.527ミリグラム(バナジウム原子換算で0.00
55ミリモル)を装入し、2分間接触反応させた後に、
ジエチルアルミニウムクロライド 0.5ミリモルを加
え、さらに5分間接触反応させた。
【0753】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、
精製トルエン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪
拌下にエチレン 100リットル/hrで液相および気
相をエチレンで飽和させた。その後、攪拌回転数600
rpmにて、上記で調製した触媒成分の予備接触物を全
量装入し、重合を開始した。常圧のエチレンガス雰囲気
下、15分間重合させた後、少量のイソブチルアルコー
ルを添加して重合を停止した。反応生成物を大量のメタ
ノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加えて
グラスフィルターで濾取した。得られたポリマーを10
時間、真空乾燥させてポリエチレン 9.83gを得
た。
【0754】重合活性は7,150g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、19.5dl/gで
あった。
【0755】
【実施例16−4】[触媒成分の予備接触]精製トルエ
ン5ml中に、ジエチルアルミニウムクロライド 0.
25ミリモル、および成分(A3-1)1.263ミリグ
ラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモル)
を加え、3分間接触反応させた。
【0756】[重合]充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、
精製トルエン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪
拌下にエチレン 100リットル/hrで液相および気
相をエチレンで飽和させた。その後、攪拌回転数600
rpmにて、実施例1と同様にして調製した成分(B
1)0.5ml(マグネシウム原子換算で0.5ミリモ
ル)、次いで、トリエチルアルミニウム 1.5ミリモ
ル、トリクロロ酢酸エチル 0.25ミリモル、さら
に、上記で調製した触媒成分の予備接触物の全量を、こ
の順に、30秒間隔で装入し、重合を開始した。常圧の
エチレンガス雰囲気下、15分間重合させた後、少量の
イソブチルアルコールを添加して重合を停止した。反応
生成物を大量のメタノールに投入してポリマーを全量析
出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。得ら
れたポリマーを10時間、真空乾燥させてポリエチレン
7.81gを得た。
【0757】重合活性は11,360g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、24.3dl/gで
あった。
【0758】
【実施例17−1】充分に窒素置換した内容積500m
lのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、精
製トルエン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪拌
下にエチレン 100リットル/hrで液相および気相
をエチレンで飽和させた。その後、攪拌回転数600r
pmにて、実施例1と同様にして調製した成分(B1)
0.5ml(マグネシウム原子換算で0.5ミリモ
ル)、次いで、トリクロロ酢酸エチル 0.25ミリモ
ル、トリエチルアルミニウム 1.5ミリモル、ジエチ
ルアルミニウムクロライド 0.25ミリモル、さら
に、成分(A3-1)1.263ミリグラム(バナジウム
原子換算で0.00275ミリモル)を、この順に、3
0秒間隔で装入し、重合を開始した。常圧のエチレンガ
ス雰囲気下、15分間重合させた後、少量のイソブチル
アルコールを添加して重合を停止した。反応生成物を大
量のメタノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸
を加えてグラスフィルターで濾取した。得られたポリマ
ーを10時間、真空乾燥させてポリエチレン 10.9
6gを得た。
【0759】重合活性は15,900g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、24.5dl/gで
あった。
【0760】
【実施例17−2】実施例17−1において、各成分の
装入順序を、トリエチルアルミニウム、次いで、ジエチ
ルアルミニウムクロライド、成分(B1)、トリクロロ
酢酸エチル、最後に、成分(A3-1)とした以外は、実
施例17−1と同様にして重合を行った。その結果、ポ
リエチレン9.98gを得た。
【0761】重合活性は14,520g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、31.1dl/gで
あった。
【0762】
【実施例17−3】実施例17−1において、各成分の
装入順序を、成分(B1)、次いで、トリエチルアルミ
ニウム、トリクロロ酢酸エチル、ジエチルアルミニウム
クロライド、最後に、成分(A3-1)とした以外は、実
施例17−1と同様にして重合を行った。その結果、ポ
リエチレン 9.91gを得た。
【0763】重合活性は14,410g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、27.4l/gであ
った。
【0764】
【実施例17−4】実施例17−1において、各成分の
装入順序を、成分(B1)、次いで、トリクロロ酢酸エ
チル、ジエチルアルミニウムクロライド、トリエチルア
ルミニウム、最後に、成分(A3-1)とした以外は、実
施例17−1と同様にして重合を行った。その結果、ポ
リエチレン 8.28gを得た。
【0765】重合活性は12,040g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、50.7dl/gで
あった。
【0766】
【実施例17−5】実施例17−1において、各成分の
装入順序を、成分(B1)、次いで、トリエチルアルミ
ニウム、成分(A3-1)、トリクロロ酢酸エチル、最後
に、ジエチルアルミニウムクロライドとした以外は、実
施例17−1と同様にして重合を行った。その結果、ポ
リエチレン 7.96gを得た。
【0767】重合活性は11,580g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、41.5dl/gで
あった。
【0768】
【実施例17−6】実施例17−1において、各成分の
装入順序を、成分(B1)、次いで、ジエチルアルミニ
ウムクロライド、トリエチルアルミニウム、成分(A3
-1)、最後に、トリクロロ酢酸エチルとした以外は、実
施例17−1と同様にして重合を行った。
【0769】その結果、ポリエチレン 7.96gを得
た。重合活性は、実施例17−5に等しい値を示した。
しかし、得られたポリエチレンの[η]は実施例17−
5とは異なり、31.7dl/gであった。
【0770】
【実施例17−7】実施例17−1において、各成分の
装入順序を、成分(B1)、次いで、トリエチルアルミ
ニウム、トリクロロ酢酸エチル、成分(A3-1)、最後
に、ジエチルアルミニウムクロライドとした以外は、実
施例17−1と同様にして重合を行った。その結果、ポ
リエチレン 7.81gを得た。
【0771】重合活性は11,360g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、21.6dl/gであ
った。
【0772】
【実施例17−8】実施例17−1において、各成分の
装入順序を、成分(B1)、次いで、トリエチルアルミ
ニウム、ジエチルアルミニウムクロライド、成分(A3
-1)、最後に、トリクロロ酢酸エチルとした以外は、実
施例17−1と同様にして重合を行った。その結果、ポ
リエチレン 7.37gを得た。
【0773】重合活性は10,720g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、23.2dl/gであ
った。
【0774】
【実施例17−9】実施例17−1において、各成分の
装入順序を、成分(B1)、次いで、トリエチルアルミ
ニウム、ジエチルアルミニウムクロライド、トリクロロ
酢酸エチル、最後に、成分(A3-1)とした以外は、実
施例17−1と同様にして重合を行った。その結果、ポ
リエチレン 6.66gを得た。
【0775】重合活性は9,690g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、25.7dl/gであ
った。
【0776】
【実施例17−10】実施例17−1において、各成分
の装入順序を、成分(B1)、次いで、トリエチルアル
ミニウム、成分(A3-1)、ジエチルアルミニウムクロ
ライド、最後に、トリクロロ酢酸エチルとした以外は、
実施例17−1と同様にして重合を行った。その結果、
ポリエチレン 6.53gを得た。
【0777】重合活性は9,500g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、24.3dl/gで
あった。
【0778】
【実施例17−11】実施例17−1において、各成分
の装入順序を、成分(B1)、次いで、ジエチルアルミ
ニウムクロライド、トリエチルアルミニウム、トリクロ
ロ酢酸エチル、最後に、成分(A3-1)とした以外は、
実施例17−1と同様にして重合を行った。その結果、
ポリエチレン 4.98gを得た。
【0779】重合活性は7,240g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、59.0dl/gで
あった。
【0780】
【比較例13】充分に窒素置換した内容積500mlの
パドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、精製ト
ルエン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪拌下に
エチレン 100リットル/hrで液相および気相をエ
チレンで飽和させた。その後、攪拌回転数600rpm
にて、トリクロロ酢酸エチル 0.5ミリモル、ジエチ
ルアルミニウムクロライド 0.5ミリモル、さらに、
成分(A3-1)2.527ミリグラム(バナジウム原子
換算で0.0055ミリモル)を、この順に、30秒間
隔で装入し、重合を開始した。常圧のエチレンガス雰囲
気下、15分間重合させた後、少量のイソブチルアルコ
ールを添加して重合を停止した。反応生成物を大量のメ
タノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加え
てグラスフィルターで濾取した。得られたポリマーを1
0時間、真空乾燥させてポリエチレン 2.30gを得
た。
【0781】重合活性は1,670g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、11.3dl/gで
あった。
【0782】
【実施例17−12】実施例17−1において、トリク
ロロ酢酸エチル、およびジエチルアルミニウムクロライ
ドの添加量を変更し、トリクロロ酢酸エチルを0.12
5ミリモル、ジエチルアルミニウムクロライドを0.1
25ミリモルとした以外は、実施例17−1と同様にし
て重合を行った。その結果、ポリエチレン 6.04g
を得た。
【0783】重合活性は8,790g/mmol-V・hrであっ
た。
【0784】
【実施例17−13】実施例17−1において、トリク
ロロ酢酸エチル、およびジエチルアルミニウムクロライ
ドの添加量を変更し、トリクロロ酢酸エチルを0.75
ミリモル、ジエチルアルミニウムクロライドを0.75
ミリモルとした以外は、実施例17−1と同様にして重
合を行った。その結果、ポリエチレン 8.04gを得
た。
【0785】重合活性は11,690g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、19.1dl/gで
あった。
【0786】
【実施例17−14】実施例17−1において、ジエチ
ルアルミニウムクロライドの添加量のみを変更し、ジエ
チルアルミニウムクロライドを0.75ミリモルとした
以外は、実施例17−1と同様にして重合を行った。そ
の結果、ポリエチレン 6.07gを得た。
【0787】重合活性は8,830g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、25.1dl/gで
あった。
【0788】
【実施例17−15】実施例17−5において、トリク
ロロ酢酸エチル、およびジエチルアルミニウムクロライ
ドの添加量を変更し、トリクロロ酢酸エチルを0.12
5ミリモル、ジエチルアルミニウムクロライドを0.1
25ミリモルとした以外は、実施例17−5と同様にし
て重合を行った。その結果、ポリエチレン 10.67
gを得た。
【0789】重合活性は15,520g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、26.0dl/gで
あった。
【0790】
【実施例17−16】実施例17−5において、トリク
ロロ酢酸エチル、およびジエチルアルミニウムクロライ
ドの添加量を変更し、トリクロロ酢酸エチルを0.75
ミリモル、ジエチルアルミニウムクロライドを0.75
ミリモルとした以外は、実施例17−5と同様にして重
合を行った。その結果、ポリエチレン 8.22gを得
た。
【0791】重合活性は11,960g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、25.7dl/gで
あった。
【0792】
【実施例17−17】実施例17−5において、ジエチ
ルアルミニウムクロライドの添加量のみを変更し、ジエ
チルアルミニウムクロライドを0.75ミリモルとした
以外は、実施例17−5と同様にして重合を行った。そ
の結果、ポリエチレン 6.01gを得た。
【0793】重合活性は8,740g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、22.1dl/gで
あった。
【0794】
【実施例17−18】実施例17−3において、攪拌回
転数のみを変更し、1200rpmとした以外は、実施
例17−3と同様にして重合を行った。その結果、ポリ
エチレン 14.94gを得た。重合活性は21,700
g/mmol-V・hrであり、このポリエチレンの[η]は、
28.3dl/gであった。
【0795】
【実施例17−19】実施例17−5において、攪拌回
転数のみを変更し、1200rpmとした以外は、実施
例17−5と同様にして重合を行った。その結果、ポリ
エチレン 12.04gを得た。重合活性は17,500
g/mmol-V・hrであり、このポリエチレンの[η]は、
25.5dl/gであった。
【0796】
【実施例17−20】充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、
精製トルエン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪
拌下にエチレン 100リットル/hrで液相および気相を
エチレンで飽和させた。その後、攪拌回転数1200r
pmにて、実施例1と同様にして調製した成分(B1)
0.5ml(マグネシウム原子換算で0.5ミリモ
ル)、次いで、トリクロロ酢酸エチル 0.25ミリモ
ル、トリエチルアルミニウム 1.5ミリモル、ジエチ
ルアルミニウムクロライド0.25ミリモル、さらに、
成分(A3-1)1.263ミリグラム(バナジウム原子
換算で0.00275ミリモル)を、この順に、30秒
間隔で装入し、重合を開始した。常圧のエチレンガス雰
囲気下、15分間重合させた後、少量のイソブチルアル
コールを添加して重合を停止した。反応生成物を大量の
メタノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加
えてグラスフィルターで濾取した。得られたポリマーを
10時間、真空乾燥させてポリエチレン16.49gを
得た。
【0797】重合活性は24,000g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、31.6dl/gで
あった。
【0798】
【実施例17−21】実施例17−20において、重合
温度を50℃とした以外は、実施例17−20と同様に
して重合を行った。その結果、ポリエチレン 20.2
8gを得た。重合活性は29,500g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、46.6dl/gで
あった。
【0799】
【実施例17−22】実施例17−20において、触媒
成分として用いたジエチルアルミニウムクロライドの代
わりに、エチルアルミニウムジクロライド 0.25ミ
リモルとした以外は、実施例17−20と同様にして重
合を行った。その結果、ポリエチレン12.31gを得
た。
【0800】重合活性は17,900g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、27.8dl/gであ
った。
【0801】
【実施例17−23】実施例17−20において、触媒
成分として用いたジエチルアルミニウムクロライドの代
わりに、エチルアルミニウムセスキクロライド 0.2
5ミリモル(アルミニウム原子換算で0.5ミリモル)
とした以外は、実施例17−20と同様にして重合を行
った。その結果、ポリエチレン 10.65gを得た。
【0802】重合活性は15,500g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、28.7dl/gで
あった。
【0803】
【実施例17−24】実施例17−1において、各成分
の添加量を変更し、成分(B1)を1.0ml(マグネ
シウム原子換算で1.0ミリモル)、トリクロロ酢酸エ
チルを0.5ミリモル、トリエチルアルミニウムを3.
0ミリモル、ジエチルアルミニウムクロライドを0.5
ミリモル、成分(A3-1)を2.527ミリグラム(バ
ナジウム原子換算で0.0055ミリモル)とした以外
は、実施例17−1と同様にして重合を行った。その結
果、ポリエチレン11.27gを得た。
【0804】重合活性は8200g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、20.0dl/gで
あった。
【0805】
【実施例17−25】実施例17−20において、各成
分の添加量を変更し、成分(B1)を0.2ml(マグ
ネシウム原子換算で0.2ミリモル)、トリクロロ酢酸
エチルを0.1ミリモル、トリエチルアルミニウムを
0.9ミリモル、ジエチルアルミニウムクロライドを
0.1ミリモル、成分(A3-1)を0.505ミリグラ
ム(バナジウム原子換算で1.1マイクロモル)とした
以外は、実施例17−20と同様にして重合を行った。
その結果、ポリエチレン 12.96gを得た。
【0806】重合活性は47,100g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、31.2dl/gで
あった。
【0807】
【実施例17−26】実施例17−20において、各成
分の添加量を変更し、成分(B1)を0.1ml(マグ
ネシウム原子換算で0.1ミリモル)、トリクロロ酢酸
エチルを0.05ミリモル、トリエチルアルミニウムを
0.45ミリモル、ジエチルアルミニウムクロライドを
0.05ミリモル、成分(A3-1)を0.2527ミリ
グラム(バナジウム原子換算で0.55マイクロモル)
とした以外は、実施例17−20と同様にして重合を行
った。その結果、ポリエチレン 6.59gを得た。
【0808】重合活性は47,900g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、38.2dl/gであ
った。
【0809】
【実施例17−27】充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、
精製トルエン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪
拌下にエチレン 100リットル/hr、水素 25リッ
トル/hrの混合ガスで液相および気相を飽和させた。
【0810】その後、攪拌回転数600rpmにて、実
施例1と同様にして調製した成分(B1)0.5ml
(マグネシウム原子換算で0.5ミリモル)、次いで、
トリクロロ酢酸エチル 0.25ミリモル、トリエチル
アルミニウム 1.5ミリモル、ジエチルアルミニウム
クロライド 0.25ミリモル、さらに、成分(A3-
1)1.263ミリグラム(バナジウム原子換算で0.0
0275ミリモル)を、この順に、30秒間隔で装入
し、重合を開始した。常圧のエチレン・水素混合ガス雰
囲気下、30分間重合させた後、少量のイソブチルアル
コールを添加して重合を停止した。反応生成物を大量の
メタノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加
えてグラスフィルターで濾取した。得られたポリマーを
10時間、真空乾燥させてポリエチレン 0.12gを
得た。
【0811】重合活性は90g/mmol-V・hrであり、G
PCにより測定したこのポリエチレンのMwは1.95
×104であり、Mw/Mn比は2.50であった。
【0812】
【実施例17−28】充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、
精製トルエン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪
拌下にエチレン 50リットル/hr、プロピレン 50
リットル/hrの混合ガスで液相および気相を飽和させ
た。
【0813】その後、攪拌回転数1200rpmにて、
実施例1と同様にして調製した成分(B1)0.2ml
(マグネシウム原子換算で0.2ミリモル)、次いで、
トリクロロ酢酸エチル 0.1ミリモル、トリエチルア
ルミニウム 0.9ミリモル、ジエチルアルミニウムク
ロライド 0.1ミリモル、さらに、成分(A3-1)
0.505ミリグラム(バナジウム原子換算で1.1マ
イクロモル)を、この順に、30秒間隔で装入し、共重
合を開始した。常圧のエチレン・プロピレン混合ガス雰
囲気下、15分間重合させた後、少量のイソブチルアル
コールを添加して重合を停止した。反応生成物を大量の
メタノール・アセトン混合溶媒に投入してポリマーを全
量析出後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾取した。
得られたポリマーを10時間、真空乾燥させてエチレン
・プロピレン共重合体0.71gを得た。
【0814】重合活性は2,580g/mmol-V・hrであ
り、IRにより測定したプロピレン含量は19.0モル
%であり、この共重合体の[η]は5.19dl/gで
あった。
【0815】
【実施例17−29】実施例17−20において、重合
溶媒として用いたトルエンの代わりに、デカン 250
mlとした以外は、実施例17−20と同様にして重合
を行った。その結果、ポリエチレン 14.78gを得
た。重合活性は21,500g/mmol-V・hrであり、この
ポリエチレンの[η]は、39.5dl/gであった。
【0816】
【実施例17−30】充分に窒素置換した内容積500
mlのパドル翼攪拌機付きガラス製オートクレーブに、
デカン 250mlを入れ、75℃に加温し、攪拌下に
エチレン 95リットル/hr、プロピレン 5リットル
/hrの混合ガスで液相および気相を飽和させた。
【0817】その後、攪拌回転数1200rpmに
て、、実施例1と同様にして調製した成分(B1)0.
5ml(マグネシウム原子換算で0.5ミリモル)、次
いで、トリクロロ酢酸エチル 0.25ミリモル、トリ
エチルアルミニウム 1.5ミリモル、ジエチルアルミ
ニウムクロライド 0.25ミリモル、さらに、成分
(A3-1)1.263ミリグラム(バナジウム原子換算
で0.00275ミリモル)を、この順に、30秒間隔
で装入し、共重合を開始した。常圧のエチレン・プロピ
レン混合ガス雰囲気下、15分間重合させた後、少量の
イソブチルアルコールを添加して重合を停止した。反応
生成物を大量のメタノール・アセトン混合溶媒に投入し
てポリマーを全量析出後、塩酸を加えてグラスフィルタ
ーで濾取した。得られたポリマーを10時間、真空乾燥
させてエチレン・プロピレン共重合体 5.42gを得
た。
【0818】重合活性は7,880g/mmol-V・hrであ
り、IRにより測定したプロピレン含量は0.8モル%
であり、この共重合体の[η]は21.6dl/gであ
った。
【0819】
【実施例17−31】実施例17−30において、供給
するオレフィンガスの流量比を変更し、エチレン 80
リットル/hr、プロピレン 20リットル/hrとし
た以外は、実施例2−30と同様にして重合を行った。
その結果、エチレン・プロピレン共重合体 2.01g
を得た。
【0820】重合活性は2,920g/mmol-V・hrであ
り、IRにより測定したプロピレン含量は9.9モル%
であり、この共重合体の[η]は9.14dl/gであ
った。
【0821】
【実施例17−32】実施例17−20において、成分
(A3-1)の代わりに、下記成分(A3-2)1.434
ミリグラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリ
モル)を用いた以外は、実施例17−20と同様にして
重合を行った。その結果、ポリエチレン 14.62g
を得た。
【0822】重合活性は21,300g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、32.1dl/gで
あった。
【0823】
【化182】
【0824】
【実施例17−33】実施例17−20において、成分
(A3-1)の代わりに、成分(A3-3)1.297ミリ
グラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例17−20と同様にして重
合を行った。その結果、ポリエチレン13.31gを得
た。
【0825】重合活性は19,400g/mmol-V・hrであ
った。
【0826】
【化183】
【0827】
【実施例17−34】実施例17−20において、成分
(A3-1)の代わりに、成分(A3-4)1.071ミリ
グラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例17−20と同様にして重
合を行った。その結果、ポリエチレン11.01gを得
た。
【0828】重合活性は16,000g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、29.2dl/gで
あった。
【0829】
【化184】
【0830】
【実施例17−35】実施例17−20において、成分
(A3-1)の代わりに、成分(A3-5)0.8295ミ
リグラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例17−20と同様にして重
合を行った。その結果、ポリエチレン7.80gを得
た。
【0831】重合活性は11,300g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、37.5dl/gで
あった。
【0832】
【化185】
【0833】
【実施例17−36】実施例17−20において、成分
(A3-1)の代わりに、成分(A3-6)0.9039ミ
リグラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例17−20と同様にして重
合を行った。その結果、ポリエチレン12.00gを得
た。
【0834】重合活性は17,500g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、28.7dl/gで
あった。
【0835】
【化186】
【0836】
【実施例17−37】実施例17−20において、成分
(A3-1)の代わりに、成分(A3-7)0.8443ミ
リグラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例17−20と同様にして重
合を行った。その結果、ポリエチレン12.40gを得
た。
【0837】重合活性は18,000g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、29.5dl/gで
あった。
【0838】
【化187】
【0839】
【実施例17−38】実施例17−20において、成分
(A3-1)の代わりに、成分(A3-8)0.8625ミ
リグラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例17−20と同様にして重
合を行った。その結果、ポリエチレン12.22gを得
た。
【0840】重合活性は17,800g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は35.5dl/gであ
った。
【0841】
【化188】
【0842】
【実施例17−39】実施例17−20において、成分
(A3-1)の代わりに、成分(A3-9)0.7870ミ
リグラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例17−20と同様にして重
合を行った。その結果、ポリエチレン11.43gを得
た。
【0843】重合活性は16,600g/mmol-V・hrであ
り、このポリエチレンの[η]は、35.2dl/gで
あった。
【0844】
【化189】
【0845】
【実施例18−1】[成分(B30-1-3)の調製]実施
例10−1と同様にして調製した成分(B30-1)11
4.9mg採取し、これに成分(A3-1)1.263ミ
リグラム(バナジウム原子換算で0.00275ミリモ
ル)を脱水トルエン 9ml中で15分間接触させた。
次に、トリクロロ酢酸エチル 0.25mmol、ジエ
チルアルミニウムクロライド 0.25mmolの順で
接触させることにより、成分(B30-1-3)を調製し
た。
【0846】[重合]充分に窒素置換した内容積1リッ
トルのSUS製オートクレーブに精製トルエン500m
lを入れ、エチレンを流通し、液相および気相をエチレ
ンで飽和させた。その後、75℃、エチレン雰囲気に
て、上記で調製した成分(B30-1-3)を全量装入し
た。エチレン圧を0.78MPa・Gとし、30分間重
合を行った。重合中は、75℃、エチレン圧0.78M
Pa・Gを保持した。重合終了後、反応生成物を大量の
メタノールに投入してポリマーを全量析出後、塩酸を加
えてグラスフィルターで濾取した。得られたポリマーを
10時間、真空乾燥させてポリエチレン 29.25g
を得た。
【0847】重合活性は21,300g/mmol-Zr・hrで
あり、このポリエチレンの[η]は、10.3dl/g
であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオレフィン重合用触媒の調製工程
の一例を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板 東 秀 樹 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 園 部 善 穂 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 斎 藤 純 治 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 古 城 真 一 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 三 谷 誠 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 鈴 木 靖 彦 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 松 居 成 和 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 柏 典 夫 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 藤 田 照 典 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 Fターム(参考) 4J028 AA01 AB01 AC09 AC27 AC38 BA01 BB01 CA14 CA16 CA22 CA30 CB23 CB25 CB54 CB89 EB01 GB01 GB02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウ
    およびセレンからなる群より選ばれる原子を2つ以上含
    む遷移金属化合物またはランタノイド化合物と、(B)
    ルイス酸とを含むことを特徴とするオレフィン重合用触
    媒。
  2. 【請求項2】(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウ
    およびセレンからなる群より選ばれる原子を2つ以上含
    む遷移金属化合物またはランタノイド化合物と、(B)
    ルイス酸と、(C)酸素含有化合物または窒素含有化合
    物とを含むことを特徴とするオレフィン重合用触媒。
  3. 【請求項3】(A)ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウ
    およびセレンからなる群より選ばれる原子を2つ以上含
    む遷移金属化合物またはランタノイド化合物と、(B)
    ルイス酸と、(C)酸素含有化合物または窒素含有化合
    物と必要により、(D)上記(C)酸素含有化合物また
    は窒素含有化合物と反応して該(C)酸素含有化合物ま
    たは窒素含有化合物を上記化合物(A)に対して不活性
    化しうる不活性化化合物から得られることを特徴とする
    請求項1または2に記載のオレフィン重合用触媒。
  4. 【請求項4】遷移金属化合物またはランタノイド化合物
    (A)が、下記一般式(I)〜(XXXII)で示されるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    のオレフィン重合用触媒。 【化1】 (式(I)中、M1は周期表第3〜11族から選ばれる
    遷移金属原子を示し、 kは1〜6の整数を示し、 mは、1〜6の整数を示し、 Aは酸素原子、イオウ原子、セレン原子、または置換基
    −R6を有する窒素原子を示し、 Dは、窒素原子、リン原子、または置換基−R7を有す
    る炭素原子を示し、 R1〜R7は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物残
    基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
    有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基
    またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上が互
    いに連結して環を形成していてもよく、また、mが2以
    上の場合には、R1同士、R2同士、R3同士、R4同士、
    5同士、R6同士、R7同士は互いに同一でも異なって
    いてもよく、またいずれか一つの配位子に含まれるR1
    〜R7のうちの1個の基と、他の配位子に含まれるR1
    7のうちの1個の基とで結合基または単結合を形成し
    てもよく、またR1〜R7に含まれるヘテロ原子はM1
    配位または結合していてもよく、 nは、M1の価数を満たす数であり、 X1は、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基またはスズ含有基を示し、nが2以上の場合に
    は、X1で示される複数の基は互いに同一でも異なって
    いてもよく、またX1で示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。) 【化2】 (式(II)中、M2は周期表第3〜11族から選ばれる
    遷移金属原子を示し、 k'は1〜6の整数を示し、 m'は、1〜6の整数を示し、 Gは、酸素原子、イオウ原子、セレン原子、または置換
    基−R12を有する窒素原子を示し、 Eは、それぞれがNの結合する−R13および−R14、ま
    たは=C(R15)R16を示し、 R8〜R16は、互いに同一でも異なっていてもよく、水
    素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物
    残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ
    含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
    基またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上が
    互いに連結して環を形成していてもよく(但し、R8
    13またはR8とR14が連結して芳香環を形成するもの
    は除く)、また、m'が2以上のときは、いずれか一つ
    の配位子に含まれるR8〜R16のうちの1個の基と、他
    の配位子に含まれるR8〜R16のうちの1個の基とで結
    合基または単結合を形成してもよく、R8同士、R9
    士、R10同士、R11同士、R12同士、R13同士、R14
    士、R15同士、R16同士は互いに同一でも異なっていて
    もよく、またR8〜R16に含まれるヘテロ原子はM2に配
    位または結合していてもよく、 nは、M2の価数を満たす数であり、 X2は、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基、またはスズ含有基を示し、nが2以上の場合
    には、X2で示される複数の基は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、またX2で示される複数の基は互いに結
    合して環を形成してもよい。) 【化3】 (式(III)中、M3は周期表第3〜11族から選ばれる
    遷移金属原子を示し、 k''は1〜6の整数を示し、 m''は、1〜6の整数を示し、 Jは、窒素原子、リン原子、または置換基−R18を有す
    る炭素原子を示し、 Tは、窒素原子またはリン原子を示し、 Lは、窒素原子、リン原子、または置換基−R19を有す
    る炭素原子を示し、 Qは、窒素原子、リン原子、または置換基−R20を有す
    る炭素原子を示し、 Rは、窒素原子、リン原子、または置換基−R21を有す
    る炭素原子を示し、 R17〜R21は、互いに同一でも異なっていてもよく、水
    素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物
    残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ
    含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
    基またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上が
    互いに連結して環を形成していてもよく、m''が2以上
    の場合には、いずれか一つの配位子に含まれるR17〜R
    21のうちの1個の基と、他の配位子に含まれるR17〜R
    21のうちの1個の基とで結合基または単結合を形成して
    もよく、R17同士、R18同士、R19同士、R20同士、R
    21同士は互いに同一でも異なっていてもよく、またR17
    〜R21に含まれるヘテロ原子はM3に配位または結合し
    ていてもよく、 nは、M3の価数を満たす数であり、 X3は、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基またはスズ含有基を示し、nが2以上の場合に
    は、X3で示される複数の基は互いに同一でも異なって
    いてもよく、またX3で示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。) 【化4】 (式(IVa)中、Mは周期表3〜7族から選ばれる遷移
    金属原子を示し、 R1〜R6は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物残
    基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
    有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基
    またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上が互
    いに連結して芳香族環、脂肪族環またはヘテロ原子を含
    む炭化水素環を形成していてもよく、これらの環はさら
    に置換基を有していてもよく、 nはMの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、酸素含有
    基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミ
    ニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環
    式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基また
    はスズ含有基を示し、nが2以上の場合には、Xで示さ
    れる複数の基は互いに同一でも異なっていてもよく、ま
    たXで示される複数の基は互いに結合して環を形成して
    もよい。) 【化5】 (式(IVb)中、Mは周期表8〜11族から選ばれる遷
    移金属原子を示し、 R1〜R6は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物残
    基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
    有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基
    またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上が互
    いに連結して芳香族環、脂肪族環またはヘテロ原子を含
    む炭化水素環を形成していてもよく、これらの環はさら
    に置換基を有していてもよく、 nはMの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、酸素含有
    基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミ
    ニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環
    式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基また
    はスズ含有基を示し、nが2以上の場合には、Xで示さ
    れる複数の基は互いに同一でも異なっていてもよく、ま
    たXで示される複数の基は互いに結合して環を形成して
    もよい。) 【化6】 (式(IVc)中、Mは周期表3〜11族から選ばれる遷
    移金属原子を示し、 mは、1〜6の整数を示し、 R1〜R6は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物残
    基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
    有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基
    またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上が互
    いに連結して芳香族環、脂肪族環またはヘテロ原子を含
    む炭化水素環を形成していてもよく、これらの環はさら
    に置換基を有していてもよく、 nはMの価数を満たす数であり、 nが1の場合、Xは酸素原子であり、nが2以上の場
    合、Xの少なくとも一つは酸素原子でありその他のX
    は、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素基、
    酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含有
    基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基またはスズ含有基を示し、Xで示される基が複
    数存在する場合には、Xで示される複数の基は互いに同
    一でも異なっていてもよく、またXで示される複数の基
    は互いに結合して環を形成してもよい。) 【化7】 (式(V)中、Mは周期表第3〜6族から選ばれる遷移
    金属原子を示し、 RおよびR'は、互いに同一でも異なっていてもよく、
    水素原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基もしくは
    有機シリル基、または窒素、酸素、リン、イオウおよび
    ケイ素から選ばれる少なくとも1種の元素を有する置換
    基を示し、 nはMの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有
    基、ケイ素含有基または窒素含有基を示し、nが2以上
    の場合には、Xで示される複数の基は互いに同一でも異
    なっていてもよく、またXで示される複数の基は互いに
    結合して環を形成してもよい。) 【化8】 (式(VI)中、Mは周期表第4族または5族の遷移金属
    原子を示し、 R1〜R10は、互いに同一でも異なっていてもよく、水
    素原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基もしくは有
    機シリル基、または窒素、酸素、リン、イオウ、ケイ素
    から選ばれる少なくとも1種の元素を含む置換基で置換
    された炭化水素基を示し、R1〜R10で表される基は、
    それぞれが互いに連結して環を形成していてもよく、 nはMの価数を満たす数であり、 Xは水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素基、
    ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケ
    イ素含有基、窒素含有基を示し、nが2以上の場合に
    は、Xで示される複数の基は互いに同一であっても異な
    っていてもよく、Yは周期表第15族または16族の原
    子を示す。) 【化9】 (式(VII)、(VIII)中、Mは周期表第4族または5
    族の遷移金属原子を示し、 R1〜R6およびR7〜R10は、互いに同一でも異なって
    いてもよく、水素原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水
    素基もしくは有機シリル基、または窒素、酸素、リン、
    イオウ、ケイ素から選ばれる少なくとも1種の元素を含
    む置換基で置換された炭化水素基を示し、R1〜R6およ
    びR7〜R10で表される基は、それぞれが互いに連結し
    て環を形成していてもよく、 mは、1〜6の整数を示し、 nはMの価数を満たす数であり、 Xは水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素基、
    ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケ
    イ素含有基、窒素含有基を示し、nが2以上の場合に
    は、Xで示される複数の基は互いに同一であっても異な
    っていてもよく、 Yは周期表第15族または16族の原子を示す。) 【化10】 (式(IX)中、Mは周期表第3〜6族から選ばれる遷移
    金属原子を示し、 RおよびR'は、互いに同一でも異なっていてもよく、
    水素原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基もしくは
    有機シリル基、または窒素、酸素、リン、イオウおよび
    ケイ素から選ばれる少なくとも1種の元素を有する置換
    基を示し、 mは、0〜2の整数を示し、 nは、1〜5の整数を示し、 Aは、周期表第13〜16族の原子を示し、nが2以上
    の場合には、Aは互いに同一でも異なっていてもよく、 Eは、炭素、水素、酸素、ハロゲン、窒素、イオウ、リ
    ン、ホウ素およびケイ素から選ばれる少なくとも1種の
    元素を有する置換基であり、Eで示される基が複数存在
    する場合には、Eで示される複数の基は、互いに同一で
    も異なっていてもよく、またEで示される2個以上の基
    が互いに連結して環を形成していてもよく、 pは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有
    基、ケイ素含有基または窒素含有基を示し、pが2以上
    の場合には、Xで示される複数の基は、互いに同一でも
    異なっていてもよい。) 【化11】 (式(X)中、Mは周期表3〜11族から選ばれる遷移
    金属原子を示し、 mは0〜3の整数を示し、 nは0〜1の整数を示し、 pは1〜3の整数を示し、 R1〜R8は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基または窒
    素含有基を示し、これらのうち2個以上が互いに連結し
    て環を形成していてもよく、 qはMの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有
    基、ケイ素含有基または窒素含有基から選ばれ、qが2
    以上の場合には、Xで示される複数の基は、互いに同一
    でも異なっていてもよく、 mが1〜3のとき、YはAとボラータベンゼン環を架橋
    する基であり、炭素原子、ケイ素原子またはゲルマニウ
    ム原子を示し、 Aは、周期表14〜16族の原子を示す。) 【化12】 (式(XIa)中、Mは周期表第3〜11族から選ばれる
    遷移金属原子を示し、 AおよびA'は互いに同一でも異なっていてもよく、炭
    化水素基、ハロゲン化炭化水素または、酸素含有基、イ
    オウ含有基もしくはケイ素含有基を持つ炭化水素基また
    は、ハロゲン化炭化水素基であり、 Dは、存在しても存在していなくてもよく、存在する場
    合はAとA'を架橋する基を示し、炭化水素基、ハロゲ
    ン化炭化水素、酸素原子、イオウ原子またはR 12Zで
    表される基であり、AとA’は直接結合していてもよ
    く、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、炭化水素
    基または少なくとも1個以上のヘテロ原子を含む炭化水
    素基であり、互いに結合して環を形成してもよく、Zは
    炭素原子、窒素原子、イオウ原子、リン原子またはケイ
    素原子を示し、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン
    化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有
    基または窒素含有基から選ばれ、nが2以上の場合に
    は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なってい
    てもよく、またXで示される複数の基は互いに結合して
    環を形成してもよい。) 【化13】 (式(XIb)中、Mは周期表第3〜11族の遷移金属原
    子を示し、 mは、1〜6の整数を示し、 AおよびA'は互いに同一でも異なっていてもよく、炭
    化水素基、ハロゲン化炭化水素または、酸素含有基、イ
    オウ含有基もしくはケイ素含有基を有する炭化水素基ま
    たは、ハロゲン化炭化水素基であり、 Dは、存在しても存在していなくてもよく、存在する場
    合はAとA'を架橋する基を示し、炭化水素基、ハロゲ
    ン化炭化水素、酸素原子、イオウ原子またはR 12Zで
    表される基であり、AとA’は直接結合していてもよ
    く、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、炭化水素
    基または少なくとも1個以上のヘテロ原子を含む炭化水
    素基であり、互いに結合して環を形成してもよく、Zは
    炭素原子、窒素原子、イオウ原子、リン原子、ケイ素原
    子を示し、 nは、Mの価数を満たす数であり、 nが1の場合、Xは酸素原子であり、nが2以上の場
    合、Xの少なくとも一つは酸素原子でありその他のX
    は、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素基、
    ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケ
    イ素含有基または窒素含有基から選ばれ、nが2以上の
    場合は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。) 【化14】 (式(XII)中、Mは周期表3〜11族の遷移金属原子
    を示し、 Yは、周期表第13〜15族の原子を示し、それぞれ同
    じでも異なっていてもよいが、Yの内少なくとも1つは
    炭素以外の元素を示し、 mは1〜6の整数を示し、 R1〜R5は、その結合するYが周期表第14族の原子の
    とき存在し、互いに同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素
    基、有機シリル基または窒素、酸素、リン、イオウ、ケ
    イ素から選ばれる少なくとも1種の元素を含む置換基で
    置換された炭化水素基を示し、これらのうち2個以上が
    互いに連結して環を形成していてもよく、 nはMの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有
    基、ケイ素含有基または窒素含有基を示し、nが2以上
    の場合は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異な
    っていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結
    合して環を形成してもよい。) 【化15】 (式(XIII)中、Mは周期表3〜11族の遷移金属化合
    物を示し、 mは1〜6の整数を示し、 Rは互いに同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素
    原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基を示し、これ
    らのうち2個以上が互いに連結して環を形成していても
    よく、 nはMの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有
    基、ケイ素含有基または窒素含有基を示し、nが2以上
    の場合は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異な
    っていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結
    合して環を形成してもよく、 Yは存在してもしていなくてもよく、存在する場合は周
    期表第15、16族の原子である。) 【化16】 (式(XIVa)中、Mは周期表第3〜7族および第11族
    の遷移金属原子を示し、 R1〜R4は、互いに同一でも異なっていてもよく、炭化
    水素基、ハロゲン化炭化水素基、有機シリル基または窒
    素、酸素、リン、イオウ、ケイ素から選ばれる少なくと
    も1種の元素を含む置換基で置換された炭化水素基を示
    し、 R1〜R4で表される基は、これらのうちの2個以上が互
    いに連結して環を形成していてもよく、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン
    化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有
    基、窒素含有基から選ばれ、nが2以上の場合には、X
    で示される複数の基は互いに同一であっても、異なって
    いてもよい。) 【化17】 (式(XIVb)中、Mは周期表第8〜10族の遷移金属原
    子を示し、 R1〜R4は、互いに同一でも異なっていてもよく、炭化
    水素基、ハロゲン化炭化水素基、有機シリル基または窒
    素、酸素、リン、イオウ、ケイ素から選ばれる少なくと
    も1種の元素を含む置換基で置換された炭化水素基を示
    し、R1〜R4で表される基は、これらのうちの2個以上
    が互いに連結して環を形成していてもよく、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン
    化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有
    基、窒素含有基から選ばれ、nが2以上の場合には、X
    で示される複数の基は互いに同一であっても、異なって
    いてもよい。) 【化18】 (式(XIVc)中、Mは周期表第3〜11族の遷移金属原
    子を示し、 mは、1〜6の整数を示し、 R1〜R4は、互いに同一でも異なっていてもよく、炭化
    水素基、ハロゲン化炭化水素基、有機シリル基または窒
    素、酸素、リン、イオウ、ケイ素から選ばれる少なくと
    も1種の元素を含む置換基で置換された炭化水素基を示
    し、 R1〜R4で表される基は、これらのうちの2個以上が互
    いに連結して環を形成していてもよく、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xはnが1の場合には酸素原子であり、nが2以上の場
    合、Xの少なくとも一つは酸素原子でありその他のX
    は、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素基、
    ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケ
    イ素含有基、窒素含有基から選ばれ、nが2以上の場合
    には、Xで示される複数の基は互いに同一であっても、
    異なっていてもよい。) 【化19】 (式(XV)中、Y1、Y3は周期表第15族の元素、Y2
    は周期表第16族の元素を示し、 R1〜R8は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基またはケイ素含有基を示
    し、これらのうち2個以上が互いに連結して環を形成し
    ていてもよい。) 【化20】 (式(XVI)中、Mは周期表第3〜11族の遷移金属原
    子を示し、 mは1〜6の整数を示し、 Aは、酸素原子、イオウ原子、セレン原子、または結合
    基−R5を有する窒素原子を示し、 Dは、−C(R6)(R7)−、−Si(R8)(R9)−、−P
    (O)(R10)−、−P(R1 1)−、−SO−、または−S−
    を示し、 Zは、いずれもNに結合する−R12および−R13、=C
    (R14)R15または=NR16を示し、 R1〜R16は、互いに同一でも異なっていてもよく、水
    素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物
    残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ
    含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
    基またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上が
    互いに連結して環を形成していてもよく、また、mが2
    以上の場合にはR1〜R16で示される基のうち2個の基
    が連結されていてもよく、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基、またはスズ含有基から選ばれ、nが2以上の
    場合は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。) 【化21】 (式(XVII)、(XVIII)中、Mは周期表第3〜11族
    の遷移金属原子を示し、 mは1〜3の整数を示し、 m'は1〜6の整数を示し、 Eは、窒素原子または置換基−R5を有する炭素原子を
    示し、 Gは、酸素原子、イオウ原子、セレン原子、または置換
    基−R6を有する窒素原子を示し、 R1〜R6は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物残
    基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
    有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基
    またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上が互
    いに連結して環を形成していてもよく、また、mまたは
    m'が2以上の場合にはR1〜R6で示される基のうち2
    個の基が連結されていてもよく、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基、またはスズ含有基から選ばれ、nが2以上の
    場合は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。) 【化22】 (式(XIX)中、Mは周期表第3〜11族の遷移金属原
    子を示し、 mは、1〜6の整数を示し、 Aは、酸素原子、イオウ原子、セレン原子または、置換
    基−R5を有する窒素原子を示し、 Bは、いずれもNに結合する−R6および−R7、=C
    (R8)R9、または=NR 10を示し、 R1〜R10は、互いに同一でも異なっていてもよく、水
    素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物
    残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ
    含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
    基、またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上
    が互いに連結して環を形成していてもよく、また、mが
    2以上のときは、一つの配位子に含まれるR1〜R10
    うちの1個の基と、他の配位子に含まれるR1〜R10
    うちの1個の基とが結合されていていもよく、R1
    士、R2同士、R3同士、R4同士、R5同士、R6同士、
    7同士、R8同士、R9同士、R10同士は互いに同一で
    も異なっていてもよく、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基またはスズ含有基から選ばれ、nが2以上の場
    合には、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。) 【化23】 (式(XXa)、(XXIa)中、Mは周期表第3、4族の遷
    移金属原子を示し、 A1は酸素原子またはイオウ原子または炭化水素置換窒
    素原子を示し、 A2は炭化水素置換酸素原子、炭化水素置換イオウ原子
    または炭化水素置換窒素原子を示し、 Eは酸素原子またはイオウ原子を示し、 mは、1〜2の整数を示し、 R1〜R5は、互いに同一でも異なっていてもよく、炭化
    水素基、水素原子、炭化水素置換シリル基を示し、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基、またはスズ含有基から選ばれ、nが2以上の
    場合は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。) 【化24】 (式(XXb)、(XXIb)中、Mは周期表第5〜11族の
    遷移金属原子を示し、 A1は酸素原子またはイオウ原子または炭化水素置換窒
    素原子を示し、 A2は炭化水素置換酸素原子または炭化水素置換イオウ
    原子または炭化水素置換窒素原子を示し、 Eは酸素原子またはイオウ原子を示し、 mは、1〜2の整数を示し、 R1〜R5は、互いに同一でも異なっていてもよく、炭化
    水素基、水素原子、炭化水素置換シリル基を示し、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基、またはスズ含有基から選ばれ、nが2以上の
    場合は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。) 【化25】 (式(XXII)〜(XXV)中、Mは周期表第3〜11族の
    遷移金属原子を示し、 mは、1〜6の整数を示し、 Aは、酸素原子、イオウ原子、セレン原子もしくは窒素
    原子を示し、金属Mとの結合様式に応じて置換基R6
    有することもでき、 Dは、−C(R7)(R8)−、−Si(R9)(R10)−、−C
    O−、−SO2−、−SO−、または−P(O)(OR11)
    −を示し、 R1〜R11は、それぞれが互いに同一でも異なっていて
    もよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ
    環式化合物残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有
    基、イオウ含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマ
    ニウム含有基、またはスズ含有基を示し、これらのうち
    の2個以上が互いに連結して環を形成していてもよく、
    mが2以上のときは、R1〜R11で示される基のうち2
    個の基が連結されていてもよく、またR1〜R11のそれ
    ぞれ同士は、互いに同一でも異なっていてもよく、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基またはスズ含有基から選ばれ、nが2以上の場
    合には、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。) 【化26】 (式(XXVI)〜(XXIX)中、Mは周期表第3〜11族の
    遷移金属原子を示し、 mは、1〜6の整数を示し、 Aは、酸素原子、イオウ原子、セレン原子または窒素原
    子を示し、金属Mとの結合様式に応じて置換基R5を有
    することもでき、 Bは、Nと結合する基−R6および−R7、=NR8、ま
    たは=CR910を示し、 R1〜R10は、それぞれが互いに同一でも異なっていて
    もよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ
    環式化合物残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有
    基、イオウ含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマ
    ニウム含有基、またはスズ含有基を示し、これらのうち
    の2個以上が互いに連結して環を形成していてもよく、
    また、mが2以上のときは、R1〜R10で示される基の
    うち2個の基が連結されていてもよく、またR1〜R10
    のそれぞれ同士は、互いに同一でも異なっていてもよ
    く、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基またはスズ含有基から選ばれ、nが2以上の場
    合には、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。) 【化27】 (式(XXX)中、Mは周期表第3〜11族の遷移金属原
    子を示し、 A1、A2は、互いに同一でも異なっていてもよく、窒素
    原子またはリン原子を示し、 Q1〜Q6は、互いに同一でも異なっていてもよく、窒素
    原子、リン原子、または置換基−R2を有する炭素原子を
    示し、Q1〜Q6のうちに結合基−R2を有する炭素原子
    が複数ある場合、それらのR2同士は互いに同一でも異
    なっていてもよく、 R1およびR2は、互いに同一でも異なっていてもよく、
    水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合
    物残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオ
    ウ含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含
    有基、またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以
    上が互いに連結して環を形成していてもよく、 mは1〜6の整数であり、mが複数のときは、1つの配
    位子に含まれるR1およびR2のいずれかと、他の配位子
    に含まれるR1およびR2のいずれかとが結合していても
    よく、またR1、R2のそれぞれ同士は互いに同一でも異
    なっていてもよく、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基またはスズ含有基から選ばれ、nが2以上の場
    合には、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。) 【化28】 (式(XXXIa)、(XXXIIa)中、Mは周期表第3〜7族
    の遷移金属原子を示し、 R1〜R6は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素
    原子または炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含
    有基、イオウ含有基、ケイ素含有基、窒素含有基または
    リン含有基を示し、これらのうちの2個以上が互いに連
    結して環を形成していてもよく、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基またはスズ含有基から選ばれ、nが2以上の場
    合には、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。) 【化29】 (式(XXXIb)、(XXXIIb)中、Mは周期表第8〜11
    族の遷移金属原子を示し、 R1〜R6は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有
    基、イオウ含有基、ケイ素含有基、窒素含有基またはリ
    ン含有基を示し、これらのうちの2個以上が互いに連結
    して環を形成していてもよく、 nは、Mの価数を満たす数であり、 Xは、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子、炭化水素
    基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
    有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
    基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
    ム含有基またはスズ含有基から選ばれ、nが2以上の場
    合には、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合
    して環を形成してもよい。)
  5. 【請求項5】ルイス酸(B)が下記(b-1)ないし(b-
    4); (b-1)CdCl2型またはCdI2型の層状結晶構造を
    有するイオン結合性化合物 (b-2)粘土・粘土鉱物またはイオン交換性層状化合物 (b-3)ヘテロポリ化合物 (b-4)ハロゲン化ランタノイド化合物 から選ばれた少なくとも1種である請求項1ないし4のい
    ずれか1項に記載のオレフィン重合触媒。
  6. 【請求項6】ルイス酸(B)が、マグネシウムのハロゲ
    ン化合物、マンガンのハロゲン化合物、鉄のハロゲン化
    合物、コバルトのハロゲン化合物およびニッケルのハロ
    ゲン化合物から選ばれる少なくとも1種のハロゲン化合
    物である請求項5に記載のオレフィン重合用触媒。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
    オレフィン重合用触媒、および必要に応じて(E)有機
    アルミニウム化合物の存在下にオレフィンを単独重合ま
    たは共重合させることを特徴とするオレフィン重合体の
    製造方法。
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