JP2003206272A - 含フッ素アルカンスルホニルフルオリドの製造方法 - Google Patents
含フッ素アルカンスルホニルフルオリドの製造方法Info
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Abstract
で、工業的に含フッ 素アルカンスルホニルフルオリドを製造する方法を提供
する。 【解決手段】 アルカンスルホニルフルオリドをフッ素
ガスと反応させるこ とにより、含フッ素アルカンスルホニルフルオリド、即
ちペルフルオロアルカン スルホニルフルオリド又はヒドロフルオロアルカンスル
ホニルフルオリドを得る 。
Description
二次電池用の電解質の 原料として、または医薬、農薬、高分子機能材料等の各
種化合物の合成原料とし て多方面の用途に期待される極めて有用且つ重要な化合
物である含フッ素アルカ ンスルホニルフルオリドの製造方法に関するものであ
る。
成する方法としては、 メタンスルホニルフルオリド等のアルカンスルホニルフ
ルオリドを出発原料に、 これを無水フッ化水素溶液中で電解フッ素化することで
合成する方法(ECF法) などが知られている(例えば、J.Chem.Soc.,173(1956),
J.Chem.Soc.,2640(1957) ,J.Chem.Soc.,4069(1957),米国特許第2732398(1956)
号、英国特許第758467(19 56)号、独国特許第22011649(1973)号、独国特許第22348
37(1974)号、仏国特許第 1478144(1967)号、及びJ.Appl.Chem.,4,289(1974)
等)。しかしながら、これら のECF法は、大規模な電解反応設備を必要とし、操作自
体も複雑であって、反応 効率を上げるための副反応を抑える対策や電極の寿命な
ど、種々の問題があった 。
リドからペルフルオロ アルカンスルホニルフルオリドまで一気にフッ素化が進
むため、フッ素化反応を 途中で止めることは出来ず、一部がフッ素化したヒドロ
フルオロアルカンスルホ ニルフルオリドを得るための方法としては、好ましいも
のではなかった。つまり 、従来は、有機機能性材料などへの使用が期待されるヒ
ドロフルオロアルカンス ルホニルフルオリドを定量的に製造することが、困難で
あった。
決し、選択率・収率良 く、簡便な装置ないしは設備で、工業的に含フッ素アル
カンスルホニルフルオリ ド、即ち、ペルフルオロアルカンスルホニルフルオリド
又はヒドロフルオロアル カンスルホニルフルオリドを製造する方法を提供するこ
とにある。
化して含フッ素アルカ ンスルホニルフルオリドを合成する方法を鋭意検討した
結果、アルカンスルホニ ルフルオリドのペルフルオロカーボン溶液とフッ素とを
反応させることにより、 収率良く、ペルフルオロアルカンスルホニルフルオリド
が得られることを見出し た。
を示す。) で表されるペルフルオロアルカンスルホニルフルオリド
の製造方法であって、 下記一般式[3]: (RHSO2F) [3] (式中、RHは炭素数1〜8のアルキル基を示す。) で表されるアルカンスルホニルフルオリドを、所定の溶
媒と混合させた状態で、 フッ素を含むガスを導入して液相中で反応させることに
より、ペルフルオロアル カンスルホニルフルオリドが得られることを見出した。
このときの溶媒としては 、ペルフルオロカーボンが適しており、特に、炭素数4
〜20までのペルフルオ ロカーボンであることが好ましい(炭素数3以下のもの
は、常温常圧で気体であ り、好ましい温度条件での反応を行うことが困難であ
る。一方、炭素数20を超 えるものは、融点が高いために、好ましい温度条件での
反応を行うことが困難で あり、且つ、ペルフルオロカーボン自体も高価となるた
め好ましくない。)。ま た、フッ素を含むガスとしては、実質的に100%のフ
ッ素ガスでもかまわない が、窒素、アルゴンなどの不活性ガスや気体状のペルフ
ルオロカーボンにより希 釈されたフッ素ガスが好ましく用いられる。
件下でフッ素を含むガ スとを反応させることにより、ヒドロフルオロアルカン
スルホニルフルオリドが 得られることを見出した。
1つ以上16個以下のフ ッ素及び少なくとも1つ以上16個以下の水素を持つア
ルキル基を示し、アルキ ル基上の水素およびフッ素の位置については限定されな
い。) で表されるヒドロフルオロアルカンスルホニルフルオリ
ドの製造方法であって、 下記一般式[3]: (RHSO2F) [3] (RHは前述の通り。) で表されるアルカンスルホニルフルオリドを、無溶媒
で、フッ素を含むガスを導 入して液相中で反応させることにより、ヒドロフルオロ
アルカンスルホニルフル オリドが得られる。このときのフッ素を含むガスとして
は、窒素、アルゴンなど の不活性ガスや気体状のペルフルオロカーボンにより希
釈されたフッ素ガスが好 ましく用いられる。
ドについてもさらにフッ 素化すると、即ち、ヒドロフルオロアルカンスルホニル
フルオリドを、ペルフル オロカーボン溶媒中に混合させた状態で、フッ素を含む
ガスを導入して液相中で 反応させることにより、選択率及び収率良く、ペルフル
オロアルカンスルホニル フルオリドを製造することが出来る。また、ヒドロフル
オロアルカンスルホニル フルオリドの中には、沸点が低く、常温でも比較的容易
に気化することができる ものがある。このような場合、ヒドロフルオロアルカン
スルホニルフルオリドを 気化させた後、気相中でフッ素ガスと反応させて、選択
率及び収率良く、ペルフ ルオロアルカンスルホニルフルオリドを得ることもでき
る。
造されるペルフルオロ アルカンスルホニルフルオリドにおいて、一般式[1]
中でRFで定義されてい る炭素数1〜8のペルフルオロアルキル基とは、その炭
素鎖が直鎖状、分枝状ま たは環状の飽和炭化水素基であって、その水素原子がす
べてフッ素原子に置換さ れたものであることを示す。炭素数が1〜8である理由
は、常温で、液体である からである。同様にして、本発明により製造されるヒド
ロフルオロアルカンスル ホニルフルオリドにおいては、一般式[2]中でRHFで
定義されている炭素数1 〜8のヒドロフルオロアルキル基とは、その炭素鎖が直
鎖状、分枝状または環状 の飽和炭化水素基であって、少なくとも1個以上16個
以下の水素原子とその水 素原子の数より左右される16個以下(1個以上)のフ
ッ素原子とを有する基で あることを示しており、アルキル基上の水素およびフッ
素の位置については特に 制限されない。
フルオリドの製造方法 を、図に基づいて説明する。
応を実施する。すなわ ち、反応器(6)に、原料のアルカンスルホニルフルオ
リド及び溶媒を仕込み、 恒温相(7)中でマグネティックスターラー(8)で高
速に撹拌する。次いで、 マスフローメーター(3)で流量を調整したフッ素ガス
を、SUS製ノズル(9) より導入する。反応中は、液相温度計(4)及び気相温
度計(5)により温度を 測定し、また、コンデンサ(10)より排出されるガス
中の未反応フッ素を、検 出口(11)において分析する。さらに、排出ガスはバ
ッファ(12)、水洗浄 (13)及び10%Na2SO3水溶液洗浄(14)を経
て、寒剤で冷却した容器 (15)にて生成物を捕捉する。捕捉されなかったガス
は、排出口(17)を経 て除外装置に導入する。
アルカンスルホニルフ ルオリド(30)と溶媒(40)は、相溶する場合と不
溶の場合があるが、後者 の場合であっても、撹拌子(20)で激しく撹拌させて
懸濁状態にすることでフ ッ素化が可能になる。フッ素は、フッ素導入口(50)
から、SUS製ノズル(9 )により導入する。ノズルの位置は、液面より下であれ
ばどこでも良い。さや管 (80)より、液相温度測定用熱電対(90)及び気相
温度測定用熱電対(10 0)を挿入する。液相温度測定用熱電対(90)の位置
は、液面より下であれば どこでも良いが、SUS製ノズル(9)の位置の高さに合
わせるのが好ましい。気 相温度測定用熱電対(100)の位置は、液面より上で
あればどこでも良いが、 好ましくは、液面上3cm付近とする。生成物がガス状
の場合は排出口(70) より取り出される。一方、生成物が液体の場合は、コン
デンサで冷却され、排出 口(70)より、反応器(6)へと戻される。次に、ペ
ルフルオロアルカンスル ホニルフルオリドの製造方法を、その好ましい実施形態
に基づいて具体的に説明 する。
せる。上記の溶媒とし ては、ペルフルオロカーボンを使用することが好適であ
る。フッ化水素を溶媒と して用いた場合は、フッ素化反応と同時に分解反応を併
発してしまうので好まし くない。一方、ギ酸やクロロホルムといった有機溶媒を
使用すると、溶媒のフッ 素化が優先して起こるので好ましくない。ペルフルオロ
カーボンとしては、炭素 数4〜20のもの、好ましくは5〜10のものを用いる
ことが良く、その使用量 は、原料のアルカンスルホニルフルオリドに対するペル
フルオロカーボンの濃度 が1〜99重量%、好ましくは50〜95重量%となる
割合が望ましい。(ペル フルオロカーボンの濃度が50重量%未満では、目的化
合物の選択性が低下し、 また、95重量%以上では、大掛かりな反応器を必要と
するため、コスト的に好 ましくない。)また、常温常圧下で経済的に行なうため
には、ペルフルオロカー ボンの炭素数が4〜20の範囲のものであることが好ま
しい。炭素数3以下のも のは、常温常圧で気体であり、好ましい温度条件での反
応を行うことが困難であ る。一方、炭素数が20を超えると、ペルフルオロカー
ボンの融点が高くなり、 好ましい温度条件での反応が困難になる。次いで、上記
のアルカンスルホニルフ ルオリドのペルフルオロカーボン溶液に、フッ素ガス若
しくはフッ素と不活性ガ スとの混合ガスを導入する。
しくはペルフルオロカ ーボン溶液またはフッ化水素溶液)を高速で撹拌し、且
つ上記のガスを200μ m以下、好ましくは15μm以下の微細な孔より、上記
液相中に噴出させること によって、より穏やかに且つ安全にフッ素化反応を進行
させることが可能となる 。撹拌速度が低下すると、液相中のフッ素ガスの気泡が
大きくなり、局部的な爆 発反応が起こることがある。撹拌速度としては、200
〜1000rpm程度が 好ましい。反応器の材質としては、SUS、モネル、イン
コネル、ハステロイ、銅 、鉄、ニッケルおよびアルミニウムのような金属合金ま
たは金属や、PFA及び テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂が使用できる。ま
た、フッ素ガスを噴出させるための微 細な孔を有するノズルの材質は、SUS、モネル、インコ
ネル、ハステロイ、銅、 鉄、ニッケルおよびアルミニウムのような金属合金また
は金属や、テフロン等の フッ素樹脂が好ましい。孔の形状は特に制限されるもの
ではないが、穏和・安全 に反応させるためには、ガスの導入速度が1cm3/c
m2以下、好ましくは0. 8cm3/cm2以下となるようにすることが好ましく、
そのための手段として孔 の断面積を調整する方法などの手法を採用することが好
ましい。
0%フッ素ガスよりも 、フッ素ガスとヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプト
ンまたはキセノンといっ た希ガス類や窒素、あるいは炭素数1から4までのペル
フルオロカーボンとの混 合ガスを使用することが好ましい。上記の不活性ガスに
対するフッ素ガスの濃度 は1〜75容積%、好ましくは5〜50容積%となる割
合である。
50℃である。液相温 度が20℃未満であると、フッ素化反応速度が著しく低
下し、また80℃を超え ると、分解反応を併発してしまうために、好ましくな
い。また、反応中の気相温 度は、30〜100℃、好ましくは40〜80℃であ
る。気相温度が30℃未満 であると、フッ素化反応が著しく低下し、また100℃
を超えると、分解反応を 併発してしまうために、好ましくない。
化学量論量の3倍程度 まで、好ましくは化学量論量の0.1〜2倍程度であ
る。0.01当量より少な いと、完全なフッ素化が進行しないので好ましくない。
また3倍を超えると大過 剰のフッ素により、原料、目的物及び溶媒等が分解し、
目的物の選択性が低下す るので、好ましくない。なお、この場合、フッ素を0.
01から0.5化学量論 量導入した場合、ヒドロフルオロアルカンスルホニルフ
ルオリドを得ることが可 能である。他方、目的のペルフルオロアルカンスルホニ
ルフルオリドを得るには 、フッ素を0.5から3化学量論量導入することで成さ
れる。
系(反応器)より排出 されるガスを、水洗浄、引き続き亜硫酸ナトリウム水溶
液で洗浄することで行わ れる。または、反応系(反応器)より排出されるガス
を、フッ化ナトリウムを充 填した塔(容器)に導き、副生するフッ化水素を取り除
き、その後ソーダライム 塔に通じることで未反応フッ素を取り除く方法を用いて
も良い。生成物をガス状 で得る場合は、液体窒素で保冷した容器に補集すること
によって行なう方法を採 用する。または、活性炭等に吸着・脱着させる方法を用
いてもよい。他方、生成 物を液体状で得る場合は、−30℃に冷却したコンデン
サーによって還流して、 反応器へと戻す(好ましくは、その操作を繰り返すこと
によって行なう方法が採 用される)。反応終了後、補集容器に補集された粗生成
物または反応器内に生成 した粗生成物は、蒸留等により精製し、本発明のペルフ
ルオロアルカンスルホニ ルフルオリドを得る。
ニルフルオリドが得ら れてくるが、これを再度、フッ素ガスと反応させること
で、ペルフルオロアルカ ンスルホニルフルオリドに変換することができる。
る方法について述べる 。上記のアルカンスルホニルフルオリドに、フッ素ガス
若しくはフッ素と不活性 ガスとの混合ガスを導入する。反応器は吹出しノズルの
材質、反応条件、及び後 処理は、ペルフルオロアルカンスルホニルフルオリドの
製造方法をそのまま使用 することができる。
ら、化学量論量の1倍程 度まで、好ましくは化学量論量の0.1〜0.5倍程度
である。0.01当量よ り少ないと、完全なフッ素化が進行しないので好ましく
ない。また1倍を超える と分解反応が併発して、目的物の選択性が低下するの
で、好ましくない。
より精製し、本発明の ヒドロフルオロアルカンスルホニルフルオリドを得る。
明はこれらの実施例に 限定されるものではない。 実施例1 1000mLのPFA製反応容器に、メタンスルホニル
フルオリド(CH3S O2F)179g(1.8mol)およびC6F14 70
0g(2.1mol)を 仕込み(メタンスルホニルフルオリド:20重量%、C
6F14:80重量%)、 窒素ガスを200mL/minの流量でSUS製ノズル
(細孔直径:15μm、 表面積:7.5cm2)より30分間、反応容器内に吹
込みながら、溶存してい る空気等を系外に追い出した。その後、窒素ガスで30
%に希釈したフッ素ガス を、SUS製ノズル(細孔直径:15μm、表面積:
7.5cm2)より、10 0mL/min(0.075mol/h)の流量で液相
中に吹込んだ(フッ素総 導入量:5.0mol)。反応中は、回転数を約800
rpmにした攪拌機によ って絶えず反応液を撹拌して、一ヶ所にフッ素ガスを滞
留させないようにした。 反応容器内の液相温度は35〜45℃に、同様に、気相
温度が40〜60℃にな るように、外部に設けた恒温槽により保った。反応によ
り得られるガス状生成物 は、反応器から冷却器を通して原料とC6F14を除き、
水洗浄および亜硫酸ナト リウム水洗浄により未反応フッ素及び副生したフッ化水
素を除去し、液体窒素で 冷却した容器に補集した。その結果、純度88%のトリ
フルオロメタンスルホニ ルフルオリド(CF3SO2F)を、38g(0.201
mol、収率12%)得 た。一方、2相にわかれた反応液から、下相のC6F14
を分離後、上相を水50 gで洗浄し、蒸留精製することにより、ジフルオロメタ
ンスルホニルフルオリド (CHF2SO2F)を17g(0.13mol、収率7
%)、モノフルオロメタ ンスルホニルフルオリド(CH2FSO2F)を69g
(0.6mol、収率33 %)得ることが出来、また同時に原料のメタンスルホニ
ルフルオリドを51g( 0.52mol,未反応回収率29%)回収した。 実施例2 1000mLのPFA製反応容器に、モノフルオロメタ
ンスルホニルフルオリ ド180g(1.6mol)、およびC6F14 700
g(2.1mol)を仕 込み(モノフルオロメタンスルホニルフルオリド:20
重量%、C6F14:80 重量%)、実施例1と同様の条件にて反応を行ったとこ
ろ(総導入F2量:5. 0mol)、トリフルオロメタンスルホンスルホニルフ
ルオリドを、90g(0 .6mol、収率38%)得た。また、実施例1と同様
の手法で反応液を精製し たところ、ジフルオロメタンスルホニルフルオリドを1
0g(0.07mol、 収率5%)得た。また、原料のモノフルオロメタンスル
ホニルフルオリドを58 g(0.5mol、未反応回収率32%)回収した。 実施例3 1000mLのPFA製反応容器に、メタンスルホニル
フルオリド500g( 5.1mol)を仕込み、実施例1と同様の条件で反応
を行った(総導入F2量 :5.0mol)。
ろ、ジフルオロメタン スルホニルフルオリドを、21g(0.15mol、収
率3%)及びモノフルオ ロメタンスルホニルフルオリドを、109g(0.94
mol、収率18%)得 た。また、原料のメタンスルホニルフルオリドを350
g(3.57mol、未 反応回収率70%)回収した。 比較例1 1000mLのPFA製反応容器に、メタンスルホニル
フルオリド250g( 2.6mol)およびフッ化水素250g(12.5m
ol)を仕込み(メタン スルホニルフルオリド:50重量%、フッ化水素:50
重量%)、実施例1と同 様の手法を用いて反応を行ったところ(総導入F2量:
5.0mol)、モノフ ルオロメタンスルホニルフルオリドを、29g(0.2
7mol、収率10%) 得た。また、原料のメタンスルホニルフルオリドを19
9g(2.1mol、未 反応回収率80%)回収した。また、生成ガス中の主成
分は、分解物であるCF 4 およびSO2F2であった。 比較例2 1000mLのPFA製反応容器に、メタンスルホニル
フルオリド98g(1 .0mol)およびギ酸440g(9.5mol)を仕
込み(メタンスルホニル フルオリド:20重量%、ギ酸:80重量%)、実施例
1と同様の手法を用いて 反応を行ったところ(総導入F2量:5.0mol)、
炭酸ガスが発生し、ほと んどは未反応のままの原料が回収された。
方法によると、電解フ ッ素化法といった従来の製造方法で必要とされた煩雑な
操作や大掛かりな反応装 置を使用とせず、含フッ素アルカンスルホニルフルオリ
ドを簡便且つ高選択率を もって製造することが可能となる。
出発原料を選ぶことに より、炭素数4〜20程度の炭素鎖長を有する含フッ素
アルカンスルホニルフル オリドを、安全且つ簡便に製造することが出来、方法と
して幅広い利用・応用が 可能である。
Claims (9)
- 【請求項1】 下記一般式[1]: (RFSO2F) [1] (式中、RFは炭素数1〜8のペルフルオロアルキル基
を示す。) で表されるペルフルオロアルカンスルホニルフルオリ
ド、 又は、 下記一般式[2]: (RHFSO2F) [2] (式中、RHFは炭素数1〜8の炭素鎖上に、少なくとも
1つ以上16個以下のフ ッ素及び少なくとも1つ以上16個以下の水素を持つア
ルキル基を示し、アルキ ル基上の水素およびフッ素の位置については限定されな
い。) で表されるヒドロフルオロアルカンスルホニルフルオリ
ドの製造方法であって、 下記一般式[3]: (RHSO2F) [3] (式中、RHは炭素数1〜8のアルキル基を示す。) で表されるアルカンスルホニルフルオリドとフッ素を含
むガスとを反応させるこ とを特徴とする含フッ素アルカンスルホニルフルオリド
の製造方法。 - 【請求項2】 前記一般式[1]又は[2]で表される化合物におい
て、RF又はRHFの炭素 数が1、即ちトリフルオロメタンスルホニルフルオリド
(CF3SO2F)又はジ フルオロメタンスルホニルフルオリド(CHF2SO
2F)若しくはモノフルオロ メタンスルホニルフルオリド(CH2FSO2F)である
請求項1記載の含フッ素 アルカンスルホニルフルオリドの製造方法。 - 【請求項3】 ペルフルオロカーボンの存在下、アルカンスルホニルフ
ルオリドとフッ素を含 むガスとを接触させ、ヒドロフルオロアルカンスルホニ
ルフルオリドを得ること を特徴とする請求項1又は2記載の含フッ素アルカンス
ルホニルフルオリドの製 造方法。 - 【請求項4】 ペルフルオロカーボンの存在下、ヒドロフルオロアルカ
ンスルホニルフルオリ ドとフッ素を含むガスとを接触させ、ペルフルオロアル
カンスルホニルフルオリ ドを得ることを特徴とする請求項1又は2記載の含フッ
素アルカンスルホニルフ ルオリドの製造方法。 - 【請求項5】 ペルフルオロカーボンの存在下、アルカンスルホニルフ
ルオリドとフッ素を含 むガスとを接触させ、ヒドロフルオロアルカンスルホニ
ルフルオリドを得、さら にペルフルオロカーボンの存在下、ヒドロフルオロアル
カンスルホニルフルオリ ドとフッ素を含むガスとを接触させ、ペルフルオロアル
カンスルホニルフルオリ ドを得ることを特徴とする請求項1又は2記載の含フッ
素アルカンスルホニルフ ルオリドの製造方法。 - 【請求項6】 フッ素を含むガスが、不活性ガスまたはガス状ペルフル
オロカーボンで希釈さ れたフッ素ガス又は実質的に100%フッ素ガスである
ことを特徴とする請求項 1〜5の何れか1項記載の含フッ素アルカンスルホニル
フルオリドの製造方法。 - 【請求項7】 ペルフルオロカーボンが、炭素数4〜20までのペルフ
ルオロカーボンである ことを特徴とする請求項3〜5の何れか1項記載の含フ
ッ素アルカンスルホニル フルオリドの製造方法。 - 【請求項8】 反応時の液相温度を20〜80℃とすることを特徴とす
る請求項1〜7の何れ か1項記載の含フッ素アルカンスルホニルフルオリドの
製造方法。 - 【請求項9】 反応時の気相温度を30〜100℃とすることを特徴と
する請求項1〜8の何 れか1項記載の含フッ素アルカンスルホニルフルオリド
の製造方法。
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