JP2003206235A - 消化器系疾患予防・治療用組成物 - Google Patents

消化器系疾患予防・治療用組成物

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JP2003206235A
JP2003206235A JP2001401952A JP2001401952A JP2003206235A JP 2003206235 A JP2003206235 A JP 2003206235A JP 2001401952 A JP2001401952 A JP 2001401952A JP 2001401952 A JP2001401952 A JP 2001401952A JP 2003206235 A JP2003206235 A JP 2003206235A
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Noriko Horie
典子 堀江
Radwan Ibrahim Hisham
ラドワン イブラヒム ヒッシャム
Kenji Horie
健二 堀江
Busaku Kin
武祚 金
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Pharma Foods Research Co Ltd
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PHARMAFOODS KENKYUSHO KK
Pharma Foods Research Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡便で効果的なピロリ菌抑制物質
を見い出し、高い除菌効果を有する食品及び医薬品、医
薬部外品を提供することで、本菌によって発症する消化
器系疾患を予防・治療することにある。 【解決手段】 食品成分中のピロリ菌抑制効果を検討す
る中で卵白中の蛋白質がピロリ菌の増殖を強く抑制する
こと、抗ピロリ菌卵抗体と組み合わせることで生体内に
おいても非常に高い除菌効果を得られることを見出し本
発明を完成させた。すなわち、本発明は効果的にピロリ
菌を除菌することでピロリ菌由来の胃炎を予防・治療す
る方法を提供するものであり、従来の除菌素材より安全
でしかも強い除菌効果を有することで本課題を解決する
に至った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Helicoba
cter属の細菌に起因する消化性潰瘍を予防・治療す
る組成物ならびに該組成物を含有する食品及び医薬品、
医薬部外品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年Helicobacter属の細
菌、特にHelicobacter pylori(以
下ピロリ菌という)が消化性潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰
瘍)、慢性胃炎の発病や再発に深く関与していることが
知られるようになった。ピロリ菌の除菌方法として、抗
生物質と胃酸分泌抑制剤を併用する方法等が検討されて
いるが、充分な除菌効果は得られていないのが現状であ
る。抗生物質を用いた除菌で充分な効果が得られない理
由としてピロリ菌に特徴的な以下の原因が考えられる。 1.投与された抗生物質の抗菌活性が胃酸により弱めら
れる 2.ピロリ菌は粘液層の奥に成育しているため有効濃度
の薬剤が到達し難い 3.ピロリ菌が抗生物質に対する耐性を獲得してしまう
等が挙げられる。
【0003】そのため抗生物質による除菌の場合でも投
与量を増やす事や何剤もの抗生物質を併用する必要があ
ると報告されている。しかし、投与量を多くしたり何剤
も併用することはすなわち副作用が非常に出やすくなる
といった問題が生じるため長期間にわたる薬剤の摂取は
不可能であり、そのため副作用の心配がなく除菌できる
方法は未だ開発されていないのが現状である。従って、
投与する抗菌性物質は常にある一定以上の量と非常に強
い抗菌性更には高い安全性が必要であると考えられる。
【0004】ピロリ菌は、胃という強酸性の他の細菌と
は著しく異なった環境下で生育しているため抗生物質を
始めとする種々の抗菌物質を用いても除菌することが非
常に困難であることが大きな問題となっている。このよ
うな背景から、様々な発明が報告されているが、中でも
以下のような天然物による予防及び治療方法が報告され
ている。
【0005】Yamazaki,N.,et al J
ournal of Infection and C
hemotherapy 3,P85−89 1997
では、牛乳由来のラクトフェリンが、H.pylori
に対する抗菌性を有することを見出し、ラクトフェリン
を用いた除菌を提唱している。
【0006】しかし、ラクトフェリン等牛乳由来の抗菌
性物質は初乳には比較的多く含まれるものの常乳中では
非常に微量であり、日常的に摂取する牛乳では充分な抗
菌効果が得られないと考えられる。そのためラクトフェ
リンを用いた除菌の場合は、牛乳中からラクトフェリン
を抽出、濃縮して種々の食品に添加する必要があり非常
に煩雑である。
【0007】特開平11−292788では、鉄結合型
のラクトフェリンがピロリ菌に対する感染防御機能を有
することを見出し、感染防御機能は鉄飽和度と共に高く
なると報告されている。しかし、鉄結合型のラクトフェ
リンを調製するには更に煩雑な処理が必要であり、実用
的ではないといえる。
【0008】又、特開平11−80197では卵由来の
ピロリ菌に対する抗体を用いて除菌を試みているが抗体
にはピロリ菌に対する凝集効果は認められるものの殺菌
効果は認められていない。従って、単独では充分な除菌
効果は期待できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ピロリ菌を
より効果的に抑制する抗菌性物質を身近な食材である卵
中より新たに見い出し、ピロリ菌除菌物質を提供するこ
とにある。更にその物質を用いた食品及び医薬品、医薬
部外品を提供することで、効果的にしかも副作用の心配
なくピロリ菌を除菌し、消化器系疾患を予防・治療する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意研究を
重ねた結果、卵白中の蛋白質に非常に強くピロリ菌を抑
制する効果を見出し、更にはピロリ菌に対する卵黄抗体
を組み合わせることで生体内においても極めて高い除菌
効果を得られることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は効果的にピロリ菌を除菌する方法を
提供するものであり、従来の除菌物質とは全く異なった
効果で本課題を解決するに至った。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明におけるHelicoba
cter属とは、特に限定するものではないが、Hel
icobacter pylori、 Helicoba
ctercinaedi、Helicobacter
fennelliae、Helicobacter h
eilmanii、Helicobacter rap
pini、Helicobacterfelis等があ
げられる。
【0012】本発明における卵白蛋白質の添加量は、特
に限定するものではないが0.001%〜10%が望ま
しく、0.01%〜1%が特に好ましい。本濃度以下で
は効果が認められにくく、また添加量が10%以上にな
ると物性、風味の点で問題が生じる可能性があると考え
られる。
【0013】本発明におけるオボトランスフェリンの添
加量は、特に限定するものではないが0.0001%〜
2%が望ましく、0.001%〜2%が特に好ましい。
本発明におけるオボトランスフェリンの鉄飽和度は、特
に限定するものではないが0〜50%が望ましく、0〜
25%が特に好ましい。通常、卵白中のオボトランスフ
ェリンの鉄飽和度は7%〜20%であり、鉄飽和度を調
整する必要もなく卵をそのまま使用しても充分に高い除
菌効果がある。本発明におけるオボトランスフェリン加
水分解物の調製方法としては、塩酸などを用いた酸加水
分解、プロテアーゼやペプチターゼ等の加水分解酵素を
用いた酵素分解のいずれの方法でも構わない。
【0014】本発明における卵抗体の添加量は、ピロリ
菌に特異的に接着すれば特に限定するものではないが
0.001%〜1.0%が望ましく、特に好ましくは
0.01%〜0.1%である。本発明における卵とは特
に限定するものではないが産卵鶏、鶉、駝鳥、鳩等鳥類
全般の卵のことであり、好ましくは鶏の卵のことであ
る。本発明における卵中の抗体とは特に限定するもので
はないが、卵白中、卵黄中に含まれる抗体のことであり
好ましくは卵黄中の抗体のことである。本発明における
抗ピロリ菌卵抗体の免疫方法は特に限定するものではな
いがピロリ菌の菌体由来の抗原を鶏に免疫して得られる
ものであり、抗原としてはピロリ菌の全菌体、及び菌体
抽出蛋白質、ウレアーゼ、鞭毛、毒素蛋白質(Vac
A、CagA)等が挙げられる。得られた抗原を鶏に免
疫する方法としては種々の方法が知られているがいずれ
の方法を用いても問題はない。
【0015】本発明における食品の形態は特に限定する
ものではないが、ヨーグルト、清涼飲料水、牛乳、乳飲
料、焼き菓子、ガム、キャンディー、タブレットなどが
挙げられる。
【0016】本発明における医薬品、医薬部外品の形態
は特に限定するものではないが、打錠品、カプセル、糖
衣錠等が挙げられる。
【0017】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 菌体の培養 <ピロリ菌の培養>ピロリ菌(ATCC43504)を
7%馬脱繊維血液を含むSkirrowの寒天培地で3
7℃、4日間培養した(10%CO2、10%空気、加
湿)。次いで生成したコロニーをかきとり生理食塩水に
懸濁し、8,000rpm、20分間の遠心分離で集
め、生理食塩水で3回洗浄した。菌体を1x10CF
U/mlになるよう生理食塩水に分散させ試験用菌体溶
液とした。
【0018】<大腸菌の培養>ポリペプトン 10g、
イーストエクストラクト5g、NaCl 10g;pH
7.0で37℃、一晩培養した大腸菌(IFO330
1)を菌数が1.0×10 になるように調整し、試験
用菌体液とした。
【0019】<黄色ブドウ球菌の培養>黄色ブドウ球菌
(IFO12732)を下記の培地組成で37℃、12
時間振とう培養した。 <培地組成>ペプトン 5.0(g)、イーストエキス 1.
5、肉エキス 1.5、NaCl 3.5、グルコース1.
0、Na2HPO4 3.0、KH2PO4 1.32を蒸留水
に溶解し、1000mlにメスアップする。菌数を1.
0×10になるように調整し、試験用菌体溶液とし
た。
【0020】実施例2 ピロリ菌免疫用抗原の調製 実施例1において培養したピロリ菌の菌体を生理食塩水
で洗浄後、超音波処理により菌体を破砕し、抽出蛋白質
を得た。遠心分離後の上清をフリーズドライし、菌体抽
出蛋白質粉末を得た。この菌体抽出蛋白質粉末を免疫用
抗原とする。
【0021】実施例3 抗ピロリ菌卵黄抗体の調製 実施例2にて得られた免疫用抗原粉末を蛋白質として4
mg/mlになるようにPBSバッファーに溶解し、フ
ロイントコンプリートアジュバントと1:1で混合し、
産卵鶏(ホワイトレグホン)10羽に筋肉注射による免
疫操作を行った。初回免疫後1週ごとに集められた鶏卵
から卵黄を分離し、抗体価を測定した。抗体価は、初回
免疫から2週間後に上昇し、その後6週間程度抗体価を
持続した。10週目に抗体価の低下を確認し、追加免疫
を行った。追加免疫から2週間後に抗体価の上昇を確認
し、本試験用の採卵を開始した。割卵により卵黄を分離
後、噴霧乾燥により抗ピロリ菌卵黄抗体含有卵黄粉末を
得た。卵黄粉末100gにエタノール500mlを加え
て混合し、脱脂操作を繰り返し行い脱脂卵黄粉末を得
た。得られた脱脂卵黄粉末にリン酸生理食塩水(PBS)
を加え卵黄水溶性蛋白質を抽出し、得られた抽出液を凍
結乾燥により粉末化した。得られた抗体粉末を抗ピロリ
菌抗体粉末とした。
【0022】実施例4 オボトランスフェリン加水分解
物の調製 オボトランスフェリン粉末(和光純薬社製 純品)10
gを0.085N塩酸溶液(pH1.5)100mlに
溶解し、0.3%になるようにペプシンを添加する。そ
の後、37℃で1時間酵素反応を行い、反応終了後水酸
化ナトリウムでpH8.0に調整し、酵素反応を停止し
た。吸引ろ過にて不溶物を除去後、凍結乾燥にて粉末化
し、オボトランスフェリン加水分解物を得た。
【0023】実施例5 <各素材での抗菌試験>実施例1にて調製したピロリ
菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌のそれぞれの菌体溶液に以
下の3種類のサンプルを最終濃度0%、0.001%、
0.01%、0.1%、1.0%になるように添加し、
37℃で1時間インキュベートした。その後各細菌の生
菌数を測定した結果を表1、表2、表3に示す。 (サンプル) オボトランスフェリン(和光純薬社製) オボトランスフェリン加水分解物(実施例4) ラクトフェリン(和光純薬社製、純品) 表1;ピロリ菌(ATCC43504) 表2;大腸菌(IFO3301) 表3;黄色ブドウ球菌(IFO12732)
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】表1の結果からオボトランスフェリン、オ
ボトランスフェリン加水分解物のH.pyloriに対
する殺菌効果は、牛乳由来のラクトフェリンよりも極め
て高いことが確認できた。表2、表3の結果からラクト
フェリンは、ピロリ菌以外の細菌に対する抗菌性は強い
もののピロリ菌に対する抗菌性は、他の細菌に対する抗
菌性と比較してそれ程強くないことが確認された。
【0028】以上の結果から、ピロリ菌に対する抗菌性
は他の細菌の場合と異なり、非常に特徴的な挙動を示
し、一般的に抗菌性が知られている物質を使用しても必
ずしも効果が期待できるものではなく殺菌が非常に困難
な細菌であることが推察される。
【0029】実施例6 <スナネズミによる除菌効果試験>スナネズミ(雄、6
週令)を使用し、各素材による除菌試験を実施した。ス
ナネズミは、ピロリ菌が感染し、3〜4ヶ月後には胃粘
膜の深くまで定着、6ヶ月後には潰瘍を発症するモデル
動物として広く認知され、ヒトにおける胃潰瘍患者と状
況が似ていると言われている。
【0030】上記スナネズミに経口にて、実施例1で培
養したピロリ菌株(ATCC43504)を1×10
になるように調整した後、3日間連続で投与し感染を成
立させた。その後4ヶ月間通常飼料で飼育後、試験群の
一部を屠殺し、胃内のピロリ菌の菌数を測定し、定着を
確認した。その後、試験動物を以下の6群(1群10匹)
に分けた。 1群:菌投与なし 2群:通常飼料(Control) 3群:オボトランスフェリン 4群:オボトランスフェリン加水分解物 5群:ラクトフェリン 6群:抗ピロリ菌卵黄抗体 3群から6群までは、通常飼料に各素材を実施例5にて
殺菌効果が認められた0.01%ずつ添加した。以上の
飼料を2ヶ月間自由摂取した後、胃内のピロリ菌の菌数
を測定した。本結果を表4に示す。
【0031】
【表4】
【0032】以上の結果から、オボトランスフェリン、
オボトランスフェリン加水分解物をそれぞれ単独で投与
した場合に除菌効果(陰性)を認めた。ラクトフェリ
ン、抗ピロリ菌卵黄抗体の単独投与では、その他の素材
と比較して除菌効果は若干低く不充分であることが認め
られた。
【0033】ピロリ菌は、前述したように胃の中という
特殊な環境下で生育しているため強酸性下でも強い抗菌
性を示す物質による除菌が必須条件であり、そのことが
除菌を困難にしている原因である。従って、ラクトフェ
リン等の抗菌性が広く知られている物質であってもピロ
リ菌に関しては除菌が不可能である場合も多いのが現状
であり、生体内において除菌効果が認められたことは、
非常に意義のあることである。
【0034】実施例7 <抗ピロリ菌卵黄抗体との相乗効果による除菌効果試験
>実施例6にて除菌効果が確認されたそれぞれの素材と
抗ピロリ菌卵黄抗体の相乗効果について、以下の試験群
で実施例6の方法に従ってスナネズミによる動物試験を
行った。結果を表5に示す。 1群:菌投与なし 2群:通常飼料(Control) 3群:オボトランスフェリン+抗ピロリ菌卵黄抗体 4群:オボトランスフェリン加水分解物+抗ピロリ菌卵
黄抗体 5群:ラクトフェリン+抗ピロリ菌卵黄抗体
【0035】
【表5】
【0036】本結果より、オボトランスフェリン+抗ピ
ロリ菌卵黄抗体、オボトランスフェリン加水分解物+抗
ピロリ菌卵黄抗体では、各素材を単独で投与するより極
めて高い除菌効果を得られることを初めて確認した。し
かし、ラクトフェリン+抗ピロリ菌卵黄抗体では各素材
を単独で使用した場合と同程度の除菌効果しか認められ
なかった。
【0037】以上の結果より、ピロリ菌の除菌効果は、
必ずしもIn vitroでの抗菌試験を反映させるも
のではないことが明確になった。つまりは、ピロリ菌の
場合は他の細菌とは異なり、In vitroにおいて
抗菌効果が確認出来た抗菌性物質でも、In vivo
になると全く効果を発揮しないということも充分あり得
る特殊な細菌であるということである。その理由として
は、前述したように胃という強酸性の特殊な環境で生育
しているため、中性域でのIn vitro試験で効果
が確認できた抗菌性物質でも、In vivoでは強酸
により抗菌活性が阻害されると考えられる。
【0038】本発明品のオボトランスフェリン、オボト
ランスフェリン加水分解物は共に卵白中に存在する蛋白
質でありピロリ菌に対する高い抗菌効果を有すること、
更には卵黄中に存在する抗ピロリ菌卵黄抗体を組み合わ
せることで生体内において驚くべき相乗効果が得られる
ことを見出した。卵は非常に身近な食品素材であり副作
用もなく安全性の高い有用な除菌素材であるといえる。
【0039】実施例8 <本発明品を添加した乳飲料の調製>本発明品を添加し
た乳飲料を下記の処方にて作成した。尚、この処方は食
品の形態の1例でありこの処方により何ら限定されるも
のではない。 <ミルクセーキ> 全卵 1個 抗ピロリ菌卵黄抗体含有全卵粉末 25g 牛乳 150cc 砂糖 10g バニラエッセンス 少々 全ての原料を混合し、ミキサーにて均質化する。
【0040】<ヨーグルト> 牛乳 960g 脱脂粉乳 5g 抗ピロリ菌卵黄抗体含有全卵粉末 30g 水 5g
【0041】<本発明品を添加した医薬品又は医薬部外
品> オボトランスフェリン 100mg 抗ピロリ菌卵黄抗体 100mg 乳糖 260mg 塩酸セトラキサート 20mg ラベプラゾールナトリウム 10mg 全ての原料を混合し、打錠する。
【0042】
【発明の効果】本発明により簡便でしかも副作用が少な
くピロリ菌に対して高い除菌効果を有する食品素材及び
医薬品、医薬部外品を提供することを可能にするもので
あり、本発明の産業上への貢献度は極めて大きい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 1/04 A61P 31/04 31/04 A61K 37/02 (72)発明者 堀江 健二 京都府京都市南区吉祥院石原堂の後西町24 番5号 株式会社ファーマフーズ研究所内 (72)発明者 金 武祚 京都府京都市南区吉祥院石原堂の後西町24 番5号 株式会社ファーマフーズ研究所内 Fターム(参考) 4B018 LB01 LB08 MD07 MD72 ME11 4C084 AA02 AA03 BA01 BA08 BA23 BA33 CA70 MA16 MA27 MA52 NA09 NA14 ZA662 ZA682 ZB352 4C085 AA13 BB11 CC21 CC40 EE03 GG08 4C087 AA01 AA02 BB61 CA16 MA16 MA27 MA52 NA09 NA10 NA14 ZA66 ZA68 ZB35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Helicobacter属の細菌に対
    する殺菌因子として卵白由来の蛋白質を有効成分として
    含有することを特徴とする消化器系疾患予防・治療用組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の卵白蛋白質がオボト
    ランスフェリンであることを特徴とする請求項1に記載
    の消化器系疾患予防・治療用組成物。
  3. 【請求項3】 Helicobacter属の細菌に対
    する殺菌因子としてオボトランスフェリン加水分解物を
    有効成分として含有することを特徴とする消化器系疾患
    予防・治療用組成物。
  4. 【請求項4】 前記請求項1記載の殺菌因子とHeli
    cobacter属の細菌に対する特異的接着因子とし
    てHelicobacter属の細菌に対する卵抗体と
    を組み合わせることを特徴とする請求項1から3いずれ
    か記載の消化器系疾患予防・治療用組成物。
  5. 【請求項5】 前記請求項1から4いずれか記載の消化
    器系疾患予防・治療用組成物を主成分として含有するこ
    とを特徴とする消化器系疾患予防・治療用食品及び医薬
    品、医薬部外品。
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JP2005350420A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Pharma Foods International Co Ltd 大腸癌予防剤及び該大腸癌予防剤を含有する飲食品
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