JP2003205834A - 操舵補助装置 - Google Patents
操舵補助装置Info
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- JP2003205834A JP2003205834A JP2002007568A JP2002007568A JP2003205834A JP 2003205834 A JP2003205834 A JP 2003205834A JP 2002007568 A JP2002007568 A JP 2002007568A JP 2002007568 A JP2002007568 A JP 2002007568A JP 2003205834 A JP2003205834 A JP 2003205834A
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- JP
- Japan
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- steering
- vehicle
- engine
- force
- wheel
- Prior art date
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- Pending
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- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両の走行中にエンジンが停止した場合に、
パワーステアリングの代わりに車両の操舵を確保する操
舵補助装置を提供する。 【解決手段】 パワーステアリング5をエンジン1の駆
動で作動させる車両に、車両の走行、エンジン1の停
止、操舵力の発生を検出する検出手段15,11,13
と、車輪14に制動力を生じさせるブレーキ手段16を
備えた制御ライン17a,22と、検出手段11,1
3,15に接続されて制御ライン17a,22を制御す
る制御部23とを備え、制御部23は、車両の走行中に
エンジン1が停止した際に、検出手段11,13,15
で検出された検出信号によりブレーキ手段16を作動さ
せ、操舵力に対応した制動力を車輪14に発生させるよ
う構成される。これにより、エンジン1の停止により作
動が低下するパワーステアリング5の代わりに車両の操
舵を確保する。
パワーステアリングの代わりに車両の操舵を確保する操
舵補助装置を提供する。 【解決手段】 パワーステアリング5をエンジン1の駆
動で作動させる車両に、車両の走行、エンジン1の停
止、操舵力の発生を検出する検出手段15,11,13
と、車輪14に制動力を生じさせるブレーキ手段16を
備えた制御ライン17a,22と、検出手段11,1
3,15に接続されて制御ライン17a,22を制御す
る制御部23とを備え、制御部23は、車両の走行中に
エンジン1が停止した際に、検出手段11,13,15
で検出された検出信号によりブレーキ手段16を作動さ
せ、操舵力に対応した制動力を車輪14に発生させるよ
う構成される。これにより、エンジン1の停止により作
動が低下するパワーステアリング5の代わりに車両の操
舵を確保する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行中にエンジン
停止した場合に用いる操舵補助装置に関するものであ
る。
停止した場合に用いる操舵補助装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両には、図6に示す如く、エ
ンジン1に連動したオイルポンプ2を備えており、オイ
ルポンプ2は、リザーバタンク3等を備えた油圧回路4
を介してパワーステアリング5のパワーステアリングギ
ア6等に接続されている。ここで、図中、7はステアリ
ングシャフト、8はホイール回動系(図示せず)に接続
されるリンク部材を示している。
ンジン1に連動したオイルポンプ2を備えており、オイ
ルポンプ2は、リザーバタンク3等を備えた油圧回路4
を介してパワーステアリング5のパワーステアリングギ
ア6等に接続されている。ここで、図中、7はステアリ
ングシャフト、8はホイール回動系(図示せず)に接続
されるリンク部材を示している。
【0003】このため、車両が走行する際には、エンジ
ン1の駆動でオイルポンプ2を回転させることにより油
圧回路4を介してパワーステアリングギア6等に油圧を
送り、ステアリングホイール9の操舵力を低減するよう
にしている。
ン1の駆動でオイルポンプ2を回転させることにより油
圧回路4を介してパワーステアリングギア6等に油圧を
送り、ステアリングホイール9の操舵力を低減するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両の
走行中に、エンジン1の欠陥等によりエンジン1が緊急
停止した場合には、オイルポンプ2の回転が停止してパ
ワーステアリングギア6等への油圧を確保できなくなる
ため、操舵力が極端に増大して車両の充分な操舵量の確
保が困難になる可能性があった。
走行中に、エンジン1の欠陥等によりエンジン1が緊急
停止した場合には、オイルポンプ2の回転が停止してパ
ワーステアリングギア6等への油圧を確保できなくなる
ため、操舵力が極端に増大して車両の充分な操舵量の確
保が困難になる可能性があった。
【0005】本発明は、車両の走行中にエンジンが停止
した場合に、パワーステアリングの代わりに車両の操舵
を確保する操舵補助装置を提供することを目的とするも
のである。
した場合に、パワーステアリングの代わりに車両の操舵
を確保する操舵補助装置を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の操舵補助装置
は、パワーステアリングをエンジンの駆動で作動させる
車両に、該車両の走行、前記エンジンの停止、操舵力の
発生を検出する検出手段と、該検出手段で検出された検
出信号により、操舵力に対応した制動力を車輪に発生さ
せるブレーキ手段とを備えたものである。
は、パワーステアリングをエンジンの駆動で作動させる
車両に、該車両の走行、前記エンジンの停止、操舵力の
発生を検出する検出手段と、該検出手段で検出された検
出信号により、操舵力に対応した制動力を車輪に発生さ
せるブレーキ手段とを備えたものである。
【0007】又、本発明の操舵補助装置は、パワーステ
アリングをエンジンの駆動で作動させる車両に、該車両
の走行、前記エンジンの停止、操舵力の発生を検出する
検出手段と、車輪に制動力を生じさせるブレーキ手段を
備えた制御ラインと、前記検出手段に接続されて制御ラ
インを制御する制御部とを備え、前記制御部は、車両の
走行中にエンジンが停止した際に、検出手段で検出され
た検出信号により制御ラインを介してブレーキ手段を作
動させ、前記操舵力に対応した制動力を車輪に発生させ
るよう構成されたものである。
アリングをエンジンの駆動で作動させる車両に、該車両
の走行、前記エンジンの停止、操舵力の発生を検出する
検出手段と、車輪に制動力を生じさせるブレーキ手段を
備えた制御ラインと、前記検出手段に接続されて制御ラ
インを制御する制御部とを備え、前記制御部は、車両の
走行中にエンジンが停止した際に、検出手段で検出され
た検出信号により制御ラインを介してブレーキ手段を作
動させ、前記操舵力に対応した制動力を車輪に発生させ
るよう構成されたものである。
【0008】このように、車両の走行中にエンジンが停
止した場合には、検出手段の検出信号によりブレーキ手
段を作動させ、操舵力に対応して左右の車輪に制動力差
を生じるよう制動力を車輪に発生させるので、車両にヨ
ーモーメントを生じて操舵力の増大を防止し、結果的
に、エンジンの停止により作動が低下するパワーステア
リングの代わりに車両の操舵を確保することができる。
止した場合には、検出手段の検出信号によりブレーキ手
段を作動させ、操舵力に対応して左右の車輪に制動力差
を生じるよう制動力を車輪に発生させるので、車両にヨ
ーモーメントを生じて操舵力の増大を防止し、結果的
に、エンジンの停止により作動が低下するパワーステア
リングの代わりに車両の操舵を確保することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
例と共に説明する。
【0010】図1〜図5は本発明の操舵補助装置を実施
する形態例であって、図中、図6と同一の符号を付した
部分は同一物を表わしている。
する形態例であって、図中、図6と同一の符号を付した
部分は同一物を表わしている。
【0011】操舵補助装置10は、エンジン1に取り付
けられてエンジン1の回転によりエンジン1の停止の有
無を検出し得る検出手段のエンジン回転センサ11と、
パワーステアリング5のパワーステアリングギア6等に
備えられてパワーステアリング5のトーションバー12
等のねじれ角により操舵力の発生を検出し得る検出手段
の操舵力センサ13と、車輪14に備えられて車速によ
り車両の走行の有無を検出し得る検出手段の車速センサ
15とを備えている。ここで、操舵力センサ13は、操
舵速度を検出する操舵速度センサ、操舵トルクを検出す
る操舵トルクセンサ、操舵トルク変化量を検出する操舵
トルク変化量センサを備えるものでもよい。又、エンジ
ン回転センサ11は、エンジン1の停止の有無を検出し
得るならば、どのようなセンサでもよく、更に、車速セ
ンサ15は、車両の走行の有無を検出し得るならば、ど
のようなセンサでもよい。
けられてエンジン1の回転によりエンジン1の停止の有
無を検出し得る検出手段のエンジン回転センサ11と、
パワーステアリング5のパワーステアリングギア6等に
備えられてパワーステアリング5のトーションバー12
等のねじれ角により操舵力の発生を検出し得る検出手段
の操舵力センサ13と、車輪14に備えられて車速によ
り車両の走行の有無を検出し得る検出手段の車速センサ
15とを備えている。ここで、操舵力センサ13は、操
舵速度を検出する操舵速度センサ、操舵トルクを検出す
る操舵トルクセンサ、操舵トルク変化量を検出する操舵
トルク変化量センサを備えるものでもよい。又、エンジ
ン回転センサ11は、エンジン1の停止の有無を検出し
得るならば、どのようなセンサでもよく、更に、車速セ
ンサ15は、車両の走行の有無を検出し得るならば、ど
のようなセンサでもよい。
【0012】一方、右側前方車輪14FR、左側前方車
輪14FL、右側後方車輪14RR、左側後方車輪14
RLには、制動力を与え得るブレーキ手段のホイールシ
リンダ16を備えており、右側前方車輪14FRのホイ
ールシリンダ16及び左側前方車輪14FLのホイール
シリンダ16には、制御ラインの第一油圧回路17aを
接続し、右側後方車輪14RRのホイールシリンダ16
及び左側後方車輪14RLのホイールシリンダ16に
は、制御ラインの第二油圧回路17bを接続している。
輪14FL、右側後方車輪14RR、左側後方車輪14
RLには、制動力を与え得るブレーキ手段のホイールシ
リンダ16を備えており、右側前方車輪14FRのホイ
ールシリンダ16及び左側前方車輪14FLのホイール
シリンダ16には、制御ラインの第一油圧回路17aを
接続し、右側後方車輪14RRのホイールシリンダ16
及び左側後方車輪14RLのホイールシリンダ16に
は、制御ラインの第二油圧回路17bを接続している。
【0013】第一油圧回路17aには、右側前方車輪1
4FRのホイールシリンダ16を制御する右側前方用コ
ントロールバルブ18FRと、左側前方車輪14FLの
ホイールシリンダ16を制御する左側前方用コントロー
ルバルブ18FLとを備え、第二油圧回路17bには、
右側後方車輪14RRのホイールシリンダ16を制御す
る右側後方用コントロールバルブ18RRと、左側後方
車輪14RLのホイールシリンダ16を制御する左側後
方用コントロールバルブ18RLとを備えている。
4FRのホイールシリンダ16を制御する右側前方用コ
ントロールバルブ18FRと、左側前方車輪14FLの
ホイールシリンダ16を制御する左側前方用コントロー
ルバルブ18FLとを備え、第二油圧回路17bには、
右側後方車輪14RRのホイールシリンダ16を制御す
る右側後方用コントロールバルブ18RRと、左側後方
車輪14RLのホイールシリンダ16を制御する左側後
方用コントロールバルブ18RLとを備えている。
【0014】又、第一油圧回路17aには、油圧を送る
第一エアマスタ19aを介して制御ラインの第一エア回
路20aを備え、第二油圧回路17bには、油圧を送る
第二エアマスタ19bを介して制御ラインの第二エア回
路20bを備えており、第一エア回路20aには、エア
タンク(図示せず)から第一エアマスタ19aにエアを
供給し得る第一リレーバルブ21aを備え、第二エア回
路20bには、エアタンク(図示せず)から第二エアマ
スタ19bにエアを供給し得る第二リレーバルブ21b
を備えている。
第一エアマスタ19aを介して制御ラインの第一エア回
路20aを備え、第二油圧回路17bには、油圧を送る
第二エアマスタ19bを介して制御ラインの第二エア回
路20bを備えており、第一エア回路20aには、エア
タンク(図示せず)から第一エアマスタ19aにエアを
供給し得る第一リレーバルブ21aを備え、第二エア回
路20bには、エアタンク(図示せず)から第二エアマ
スタ19bにエアを供給し得る第二リレーバルブ21b
を備えている。
【0015】更に、夫々のコントロールバルブ18F
R,18FL,18RR,18RL、リレーバルブ21
a,21bは、前記の車速センサ15、エンジン回転セ
ンサ11及び操舵力センサ13と共に、制御ラインの電
気回路22を介して制御部23に接続されており、制御
部23は、各センサ15,11,13の検出信号を受け
ることにより関数処理して、夫々のコントロールバルブ
18FR,18FL,18RR,18RL、リレーバル
ブ21a,21bを制御するようにプログラミングされ
ている。又、制御部23、夫々コントロールバルブ18
FR,18FL,18RR,18RL等は、タイヤがロ
ックするのを防ぐABSシステムのABSコンピュー
タ、ABSコントロールバルブ等を代用することが好ま
しい。
R,18FL,18RR,18RL、リレーバルブ21
a,21bは、前記の車速センサ15、エンジン回転セ
ンサ11及び操舵力センサ13と共に、制御ラインの電
気回路22を介して制御部23に接続されており、制御
部23は、各センサ15,11,13の検出信号を受け
ることにより関数処理して、夫々のコントロールバルブ
18FR,18FL,18RR,18RL、リレーバル
ブ21a,21bを制御するようにプログラミングされ
ている。又、制御部23、夫々コントロールバルブ18
FR,18FL,18RR,18RL等は、タイヤがロ
ックするのを防ぐABSシステムのABSコンピュー
タ、ABSコントロールバルブ等を代用することが好ま
しい。
【0016】以下、本発明を実施する形態例の作用を説
明する。
明する。
【0017】車両の走行中に、エンジン1の欠陥等のエ
ンジントラブルによりエンジン1が停止した場合には、
運転者は車両をステアリングホイール9を操作して車両
を路肩に寄せる等の操舵をする。
ンジントラブルによりエンジン1が停止した場合には、
運転者は車両をステアリングホイール9を操作して車両
を路肩に寄せる等の操舵をする。
【0018】このとき、操舵補助装置10は、第一ステ
ップS1として、車速センサ15より車両の走行(車
速)を検出して検出信号を制御部23に送り、次に、第
二ステップS2として、エンジン回転センサ11よりエ
ンジン1の停止を検出して検出信号を制御部23に送
り、続いて、第三ステップS3として、操舵力センサ1
3より操舵力の発生を検出して制御部23に検出信号を
送り、制御部23では、車両の走行、エンジン1の停
止、操舵力の発生の全てを検出することにより条件を満
たすとして判断し、第四ステップS4に移行する。尚、
制御部23において車両の走行、エンジン1の停止、操
舵力の発生の全てを検出できない場合には、条件を満た
さないとして判断し、第四ステップS4に移行すること
なく、リターンのステップより最初のステップへ戻る。
ップS1として、車速センサ15より車両の走行(車
速)を検出して検出信号を制御部23に送り、次に、第
二ステップS2として、エンジン回転センサ11よりエ
ンジン1の停止を検出して検出信号を制御部23に送
り、続いて、第三ステップS3として、操舵力センサ1
3より操舵力の発生を検出して制御部23に検出信号を
送り、制御部23では、車両の走行、エンジン1の停
止、操舵力の発生の全てを検出することにより条件を満
たすとして判断し、第四ステップS4に移行する。尚、
制御部23において車両の走行、エンジン1の停止、操
舵力の発生の全てを検出できない場合には、条件を満た
さないとして判断し、第四ステップS4に移行すること
なく、リターンのステップより最初のステップへ戻る。
【0019】第四ステップS4では、制御部23におい
て検出信号を関数処理することによって夫々のコントロ
ールバルブ18FR,18FL,18RR,18RL、
リレーバルブ21a,21bに所定の指令信号を送り、
指令信号は、第一リレーバルブ21a、第二リレーバル
ブ21bを開放させることにより第一エアマスタ19
a、第二エアマスタ19bにエアを供給して第一油圧回
路17a、第二油圧回路17bに油圧を送り、同時に、
夫々のコントロールバルブ18FR,18FL,18R
R,18RLを適宜開閉させることによりホイールシリ
ンダ16を作動させて右側前方車輪14FR、左側前方
車輪14FL、右側後方車輪14RR、左側後方車輪1
4RLに、左右の車輪14で異なる制動力を生じるよう
制動力を与え、車両に操舵力方向へのヨーモーメント
(回転力)を与える。
て検出信号を関数処理することによって夫々のコントロ
ールバルブ18FR,18FL,18RR,18RL、
リレーバルブ21a,21bに所定の指令信号を送り、
指令信号は、第一リレーバルブ21a、第二リレーバル
ブ21bを開放させることにより第一エアマスタ19
a、第二エアマスタ19bにエアを供給して第一油圧回
路17a、第二油圧回路17bに油圧を送り、同時に、
夫々のコントロールバルブ18FR,18FL,18R
R,18RLを適宜開閉させることによりホイールシリ
ンダ16を作動させて右側前方車輪14FR、左側前方
車輪14FL、右側後方車輪14RR、左側後方車輪1
4RLに、左右の車輪14で異なる制動力を生じるよう
制動力を与え、車両に操舵力方向へのヨーモーメント
(回転力)を与える。
【0020】尚、図4、図5に示す如く、タイヤ回転軸
Rとタイヤ中心Cの間のモーメントアームLにより制動
力Fが発生した場合には、L×Fの回転力がタイヤ回転
軸R周りに更に作用する。ここで、図中、24はビー
ム、25はタイヤ、26はホイールを示している。
Rとタイヤ中心Cの間のモーメントアームLにより制動
力Fが発生した場合には、L×Fの回転力がタイヤ回転
軸R周りに更に作用する。ここで、図中、24はビー
ム、25はタイヤ、26はホイールを示している。
【0021】ここで、車両の走行中にエンジン1が停止
し、車両を右に曲げるようステアリングホイール9を操
作した場合の具体例で説明すると、制御部23は、右側
前方用コントロールバルブ18FR、右側後方用コント
ロールバルブ18RRを開放することにより右側前方車
輪14FRのホイールシリンダ16、右側後方車輪14
RRのホイールシリンダ16への油圧の送給を行って大
きな制動力を発生させると共に、左側前方用コントロー
ルバルブ18FL、左側後方用コントロールバルブ18
RLを閉止することにより左側前方車輪14FLのホイ
ールシリンダ16、左側後方車輪14RLのホイールシ
リンダ16への油圧の送給を停止して路面からの摩擦等
の小さな制動力にし、図1に示す如く、車両の左右の制
動力差から車両に右方向へのヨーモーメント(回転力)
を与える。
し、車両を右に曲げるようステアリングホイール9を操
作した場合の具体例で説明すると、制御部23は、右側
前方用コントロールバルブ18FR、右側後方用コント
ロールバルブ18RRを開放することにより右側前方車
輪14FRのホイールシリンダ16、右側後方車輪14
RRのホイールシリンダ16への油圧の送給を行って大
きな制動力を発生させると共に、左側前方用コントロー
ルバルブ18FL、左側後方用コントロールバルブ18
RLを閉止することにより左側前方車輪14FLのホイ
ールシリンダ16、左側後方車輪14RLのホイールシ
リンダ16への油圧の送給を停止して路面からの摩擦等
の小さな制動力にし、図1に示す如く、車両の左右の制
動力差から車両に右方向へのヨーモーメント(回転力)
を与える。
【0022】このように、車両の走行中に、エンジン1
の欠陥等のエンジントラブルによりエンジン1が停止し
た場合には、車両の走行、エンジン1の停止、操舵力の
発生の検出信号から、制御部23は制御ラインの油圧回
路17a,17bを介してブレーキ手段のホイールシリ
ンダ16を適宜作動させ、操舵力に対応して左右の車輪
14に制動力差を生じるよう制動力を車輪14に発生さ
せるので、車両にヨーモーメントを生じて操舵力の増大
を防止し、結果的に、エンジン1の停止により作動が低
下するパワーステアリング5の代わりに車両の操舵を確
保することができる。尚、車体の片側のみに制動力を掛
けると、タイヤ回転軸R周りに作用する回転力によりタ
イヤ25の操舵が更に容易になる。
の欠陥等のエンジントラブルによりエンジン1が停止し
た場合には、車両の走行、エンジン1の停止、操舵力の
発生の検出信号から、制御部23は制御ラインの油圧回
路17a,17bを介してブレーキ手段のホイールシリ
ンダ16を適宜作動させ、操舵力に対応して左右の車輪
14に制動力差を生じるよう制動力を車輪14に発生さ
せるので、車両にヨーモーメントを生じて操舵力の増大
を防止し、結果的に、エンジン1の停止により作動が低
下するパワーステアリング5の代わりに車両の操舵を確
保することができる。尚、車体の片側のみに制動力を掛
けると、タイヤ回転軸R周りに作用する回転力によりタ
イヤ25の操舵が更に容易になる。
【0023】又、制御部23、夫々のコントロールバル
ブ18FR,18FL,18RR,18RL等をABS
コンピュータ、ABSコントロールバルブ等で代用する
と、従来部品に対して大幅な変更を必要をすることもな
く、製造コストを低減することができる。
ブ18FR,18FL,18RR,18RL等をABS
コンピュータ、ABSコントロールバルブ等で代用する
と、従来部品に対して大幅な変更を必要をすることもな
く、製造コストを低減することができる。
【0024】尚、本発明の操舵補助装置は、上述の実施
例にのみ限定されるものではなく、前方車輪と後方車輪
の関係を夫々独立に制御してもよいこと、その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
例にのみ限定されるものではなく、前方車輪と後方車輪
の関係を夫々独立に制御してもよいこと、その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】本発明の操舵補助装置は、車両の走行中
にエンジンが停止した場合には、検出手段の検出信号に
よりブレーキ手段を作動させ、操舵力に対応して左右の
車輪に制動力差を生じるよう制動力を車輪に発生させる
ので、車両にヨーモーメントを生じて操舵力の増大を防
止し、結果的に、エンジンの停止により作動が低下する
パワーステアリングの代わりに車両の操舵を確保するこ
とができるという優れた効果を奏し得る。
にエンジンが停止した場合には、検出手段の検出信号に
よりブレーキ手段を作動させ、操舵力に対応して左右の
車輪に制動力差を生じるよう制動力を車輪に発生させる
ので、車両にヨーモーメントを生じて操舵力の増大を防
止し、結果的に、エンジンの停止により作動が低下する
パワーステアリングの代わりに車両の操舵を確保するこ
とができるという優れた効果を奏し得る。
【図1】本発明の操舵補助装置を実施する形態例におけ
る検出手段を示す概略図である。
る検出手段を示す概略図である。
【図2】本発明の操舵補助装置を実施する形態例におけ
る油圧回路を示す概略図である。
る油圧回路を示す概略図である。
【図3】車輪に対して操舵力方向への制動力発生を示す
フローである。
フローである。
【図4】本発明の操舵補助装置を実施する形態例におけ
るタイヤ回転軸及びタイヤ中心を示す平面図である。
るタイヤ回転軸及びタイヤ中心を示す平面図である。
【図5】本発明の操舵補助装置を実施する形態例におけ
るタイヤ回転軸及びタイヤ中心を示す側面図である。
るタイヤ回転軸及びタイヤ中心を示す側面図である。
【図6】パワーステアリングにおけるステアリングホイ
ールと油圧回路を示す概略図である。
ールと油圧回路を示す概略図である。
1 エンジン
5 パワーステアリング
11 エンジン回転センサ(検出手段)
13 操舵力センサ(検出手段)
14 車輪
15 車速センサ(検出手段)
16 ホイールシリンダ(ブレーキ手段)
17a 第一油圧回路(制御ライン)
17b 第二油圧回路(制御ライン)
20a 第一エア回路(制御ライン)
20b 第二エア回路(制御ライン)
22 電気回路(制御ライン)
23 制御部
Claims (2)
- 【請求項1】 パワーステアリングをエンジンの駆動で
作動させる車両に、該車両の走行、前記エンジンの停
止、操舵力の発生を検出する検出手段と、該検出手段で
検出された検出信号により、操舵力に対応した制動力を
車輪に発生させるブレーキ手段とを備えたことを特徴と
する操舵補助装置。 - 【請求項2】 パワーステアリングをエンジンの駆動で
作動させる車両に、該車両の走行、前記エンジンの停
止、操舵力の発生を検出する検出手段と、車輪に制動力
を生じさせるブレーキ手段を備えた制御ラインと、前記
検出手段に接続されて制御ラインを制御する制御部とを
備え、前記制御部は、車両の走行中にエンジンが停止し
た際に、検出手段で検出された検出信号により制御ライ
ンを介してブレーキ手段を作動させ、前記操舵力に対応
した制動力を車輪に発生させるよう構成されたことを特
徴とする操舵補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007568A JP2003205834A (ja) | 2002-01-16 | 2002-01-16 | 操舵補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002007568A JP2003205834A (ja) | 2002-01-16 | 2002-01-16 | 操舵補助装置 |
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JP2003205834A true JP2003205834A (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=27646055
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003205834A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101332056B1 (ko) | 2006-04-22 | 2013-11-22 | 젯트에프 프리드리히스하펜 아게 | 궤도 차량용 스티어링 시스템 |
DE102008046007B4 (de) * | 2008-09-05 | 2021-05-20 | Man Truck & Bus Se | Vorrichtung zur Lenkkraftunterstützung eines Kraftfahrzeuges |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000255441A (ja) * | 1999-03-10 | 2000-09-19 | Honda Motor Co Ltd | 車両の協調制御装置 |
-
2002
- 2002-01-16 JP JP2002007568A patent/JP2003205834A/ja active Pending
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