JP2003204952A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JP2003204952A
JP2003204952A JP2002008431A JP2002008431A JP2003204952A JP 2003204952 A JP2003204952 A JP 2003204952A JP 2002008431 A JP2002008431 A JP 2002008431A JP 2002008431 A JP2002008431 A JP 2002008431A JP 2003204952 A JP2003204952 A JP 2003204952A
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bed
magnetic resonance
measurement
image
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JP2002008431A
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English (en)
Inventor
Etsuji Katouno
悦慈 上遠野
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】造影MRAにて寝台移動開始を被験者に自動知
し、計測時の被験者の動きを抑制して良好な画像が得ら
れる磁気共鳴イメージング装置を実現する。 【解決手段】ステップS1で被検体計測部位Aの位置決め
処理を行い画像を計測する。ステップS2で計測終了と同
時にチャイムを鳴らしステップS5で0.5秒待ち寝台移動
する。ステップS4で計測部位Bへの移動時点で停止させ
ステップS5で位置決め画像を計測しステップS6で部位B
での造影剤注入前の画像計測を行う。ステップS7でチャ
イムを鳴らしステップS8で0.5秒待ちステップS9で寝台
移動する。ステップS10でステップS1にて計測した部位A
の画像を使用し造影剤注入前のマスク像を計測する。ス
テップS11で造影剤注入しステップS12で画像を得る。ス
テップS13で計測終了と同時にチャイムを鳴らしステッ
プS14で0.5秒待ちステップS15で寝台移動しステップS16
でライブ像を計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造影MRA(磁気
共鳴アンジオグラフィ)を複数の部位にまたがって計測
位置を変えながら複数回の計測を行う機能を持つ磁気共
鳴イメージング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージング装置における、造
影MRA、つまり造影剤を使用した血管造影のシーケン
スにおいては、一度、被験者の目的部位を計測した後
に、造影剤を注入する。そして、注入した造影剤が目的
部位を通過するタイミングで再度同じ部位を計測し、造
影後の画像から、造影前の画像を引く差分処理を行う。
造影MRAは、上述した差分処理による造影効果によ
り、高コントラストに描出される血管だけを抽出する手
法である。
【0003】磁気共鳴イメージング装置において、一度
の計測で得られる計測視野は、350〜450mm程度
であるが、造影剤を使用した血管造影を目的としたシー
ケンスを行う場合、1000mm〜1200mm程度の
広い計測範囲の血管の走行を調べる事がある。
【0004】この場合、一度の造影剤の注入で、被験者
が横たわる寝台を移動し、被験者に対する計測位置を変
えながら複数回の計測を行う。
【0005】この場合、造影剤が計測しようとしている
所望の部位を通過した後に計測を行ったのでは、せっか
くの造影効果を得る事ができないため、所望の部位に造
影剤が位置するときに計測を行うためには、計測から次
計測へ移る寝台の移動時間を極力少なくするため、速や
かに寝台を移動する必要がある。
【0006】このため、被験者には、計測を行う前に、
計測と次計測との間に寝台が動く旨の説明を事前に行っ
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、造影MRA
においては、上述したように、造影後の画像から造影前
の画像を引く差分処理をする事で血管像を抽出している
為、被験者の体が動いてしまうと、この差分処理がうま
く行えず所望の血管像を得る事ができない。
【0008】一方、造影剤が所望部位に位置するとき
に、計測を行うためには、計測から次計測へ移る寝台の
移動時間を極力少なくするため、速やかに寝台を移動す
る必要があり、寝台の移動速度をある程度以上とする必
要がある。
【0009】しかしながら、従来の技術においては、計
測を行う前に、計測と次計測との間に寝台が動く旨の説
明を事前に行うのみであり、実際に、寝台が移動すると
き等には何ら被験者に通告する事なく寝台の移動を開始
していた。
【0010】このため、被験者は寝台が何時動き出すか
知る事ができない状態で寝台に横たわっており、何らの
通知無しに寝台が動き出した場合には、それに反応して
被験者は体を動かしてしまう可能性があり、その場合に
は所望の画像を得ることができなかった。
【0011】本発明の目的は、造影MRAにおいて、被
験者が横たわる寝台の移動開始を被験者に自動的に通知
し、計測時における被験者の動きを抑制して良好な画像
を得ることができる磁気共鳴イメージング装置を実現す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成される。 (1)静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、被検体
の生体組織を構成する原子の原子核に核磁気共鳴を起こ
させる高周波パルスを印加するシーケンサと、このシー
ケンサからの高周波パルスにより被検体の生体組織の原
子核に核磁気共鳴を起こさせるために高周波磁場を照射
する送信系と、上記核磁気共鳴により放出されるエコー
信号を検出する受信系と、この受信系で検出したエコー
信号を用いて画像再構成演算を行う信号処理系と、被検
体が配置され、被験体の計測部位を磁場中心に移動させ
るための移動可能な寝台と、上記シーケンサ及び寝台の
動作を制御するとともに、上記核磁気共鳴により放出さ
れるエコー信号の計測を繰り返し行って断層像を得る機
能を有する制御手段とを備える磁気共鳴イメージング装
置において、被検体への報知手段をさらに備え、上記制
御手段は、被検体の複数部位を計測するとき、上記寝台
を移動させる直前に、上記報知手段を駆動し、寝台が動
く事を被検体に報知して上記寝台を移動させて、被検体
の計測位置を移動させる。
【0013】(2)好ましくは、上記(1)において、
上記報知手段は、音声を発生する報知音発生手段であ
る。
【0014】(3)また、好ましくは、上記(1)にお
いて、上記報知手段は、チャイム音を発生する報知音発
生手段である。
【0015】(4)また、好ましくは、上記(1)にお
いて、上記報知手段は、ブザー音を発生する報知音発生
手段である。
【0016】(5)静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手
段と、被検体の生体組織を構成する原子の原子核に核磁
気共鳴を起こさせる高周波パルスを印加するシーケンサ
と、このシーケンサからの高周波パルスにより被検体の
生体組織の原子核に核磁気共鳴を起こさせるために高周
波磁場を照射する送信系と、上記核磁気共鳴により放出
されるエコー信号を検出する受信系と、この受信系で検
出したエコー信号を用いて画像再構成演算を行う信号処
理系と、被検体が配置され、被験体の計測部位を磁場中
心に移動させるための移動可能な寝台と、上記シーケン
サ及び寝台の動作を制御するとともに、上記核磁気共鳴
により放出されるエコー信号の計測を、被検体繰り返し
行って断層像を得る機能を有する制御手段とを備え、被
検体に造影剤を注入する前の断層像を計測し、被検体に
造影剤を注入した後に計測した断層像とら上記注入前の
断層像とを差分処理し、画像を得る磁気共鳴イメージン
グ装置において、被検体への報知手段と、被検体が上記
寝台上で移動したことを検知する移動検知手段と、を備
え、上記制御手段は、被検体の複数部位を計測すると
き、上記寝台を移動させる直前に、上記報知手段を駆動
し、寝台が動く事を被検体に報知し、上記寝台を移動さ
せて、被検体の計測位置を移動させ、被検体に造影剤を
注入する前の被検体の複数部位を計測するとき、上記寝
台を移動させる直前に、上記報知手段を駆動し、寝台が
動く事を被検体に報知して上記寝台を移動させて、被検
体の計測位置を移動させ、寝台停止後に、上記移動検知
手段により被検体が移動したことを検知したときは、上
記報知手段を駆動し、被検体に造影剤を注入した後の被
検体の複数部位を計測するとき、上記寝台を移動させる
直前に、上記報知手段を駆動し、寝台が動く事を被検体
に報知して上記寝台を移動させて、被検体の計測位置を
移動させる。
【0017】本発明によれば、計測後の寝台移動、およ
び、寝台移動後の次計測を速やかに行うことが可能とな
る。
【0018】また、寝台移動前に被検体に、寝台がこれ
から動く事を事前に知らせる事が出来、寝台移動に供な
う被検体の不安や、動きを抑制することが可能となり、
より良い血管像を得ることが可能となる。
【0019】また、造影剤注入前において、寝台移動後
に被検体の動きを検知したときには、それを報知するよ
うに構成すれば、被験体への造影剤注入前の計測画像精
度を向上することができるとともに、造影剤注入後の姿
勢静止の必要性を被験者に喚起して、造影剤注入後の計
測画像精度を向上することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の
実施形態である磁気共鳴イメージング装置の画像計測動
作フローチャートであり、図2は、本発明の第1の実施
形態である磁気共鳴イメージング装置の画像計測の動作
説明図である。また、図3は、本発明が適用される磁気
共鳴イメージング装置の全体概略構成図である。
【0021】まず、図3において、この磁気共鳴イメー
ジング装置は、核磁気共鳴(NMR)現象を利用して被
検体の断層像を得るもので、静磁場発生磁石2と、磁場
勾配発生系3と、送信系5と、受信系6と、信号処理系
7と、シーケンサ4と、中央処理装置(CPU(制御手
段))8とを備える。
【0022】静磁場発生磁石2は、被検体1の周りにそ
の体軸方向または体軸と直交する方向に均一な静磁場を
発生させるもので、被検体1の周りのある広がりをもっ
た空間に永久磁石方式または常電導方式あるいは超電導
方式の磁場発生手段が配置されている。
【0023】磁場勾配発生系3は、X、Y、Zの三軸方
向に巻かれた傾斜磁場コイル9と、それぞれの傾斜磁場
コイル9を駆動する傾斜磁場電源10とを備え、シーケ
ンサ4からの命令に従って、X、Y、Zのそれぞれの傾
斜磁場コイル9の傾斜磁場電源10を駆動する。これに
より、磁場勾配発生系3は、X、Y、Zの三軸方向の傾
斜磁場Gx、Gy、Gzを被検体1に印加するようにな
っている。
【0024】この傾斜磁場の印加方法により被検体1に
対するスライス面を設定することができる。
【0025】シーケンサ4は、被検体1の生体組織を構
成する原子の原子核に核磁気共鳴を起こさせる高周波磁
場パルスを所定のパルスシーケンスで繰り返し印加させ
るものである。
【0026】このシーケンサ4は、CPU8の制御によ
り動作し、被検体1の断層像のデータ収集に必要な種々
の命令を、送信系5、磁場勾配発生系3、及び受信系6
に送るようになっている。
【0027】送信系5は、シーケンサ4から送り出され
る高周波パルスにより被検体1の生体組織を構成する原
子の原子核に核磁気共鳴を起こさせるために高周波磁場
を照射する。
【0028】この送信系5は、高周波発振器11と、変
調器12と、高周波増幅器13と、送信側の高周波コイ
ル14aとを備える。そして、高周波発振器11から出
力された高周波パルスは、シーケンサ4の命令に従って
変調器12で振幅変調され、この振幅変調された高周波
パルスが高周波増幅器13で増幅される。増幅された高
周波パルスは、被検体1に近接して配置された高周波コ
イル14aに供給され、この高周波コイル14aから、
電磁波が被検体1に照射されるように構成されている。
【0029】また、受信系6は、被検体1の生体組織の
原子核の核磁気共鳴により放出されるエコー信号(NM
R信号)を検出するものである。この受信系6は、受信
側の高周波コイル14bと、増幅器15と、直交位相検
波器16と、A/D変換器17とを備える。
【0030】この受信系6において、送信側の高周波コ
イル14aから照射された電磁波による被検体1からの
応答電磁波(NMR信号)は被検体1に近接して配置さ
れた高周波コイル14bで検出され、増幅器15及び直
交位相検波器16を介してA/D変換器17に入力され
てディジタル量に変換される。
【0031】さらに、シーケンサ4からの命令によるタ
イミングで直交位相検波器16によりサンプリングされ
た二系列の収集データとされ、その信号が信号処理系7
に送られるようになっている。
【0032】この信号処理系7は、CPU8と、磁気デ
ィスク18及び磁気テープ19等の記録装置と、CRT
等のディスプレイ20とを備え、CPU8でフーリエ変
換、補正係数計算、像再構成等の処理を行い、任意断面
の信号強度分布あるいは複数の信号に適当な演算を行っ
て得られた分布を画像化してディスプレイ20に断層像
として表示する。
【0033】なお、図3において、送信側及び受信側の
高周波コイル14a、14bと、傾斜磁場コイル9と
は、被検体1の周りの空間に配置された静磁場発生磁石
2の磁場空間内に設置されている。
【0034】また、心電同期計測を可能とするために、
被検体1に取り付けた心電検出計(図示せず)で検出さ
れた心電図は心電計(図示せず)に送られ、必要な波形
データを、必要に応じてトリガ信号と共にシーケンサ4
に送る。
【0035】CPU8は、被検体の計測手順に従って、
後述する寝台の移動及びチャイム音、ブザー音等の発生
を制御するものである。
【0036】次に、本発明の第1の実施形態における複
数の部位にわたる造影MRAの撮像手順(以降マルチス
テーションMRAと呼ぶ)を図1及び図2を参照して説
明する。
【0037】最初に、ステップS1(手順1)におい
て、被検体の計測部位Aの位置で位置決め処理を行い、
計測位置を磁場中心にセットし、位置決め画像を計測す
る。
【0038】ここで、計測情報として寝台移動ON、移
動量+380mmが設定されている。この一番最初の位
置決めを行った寝台の位置を原点Oとして覚えておく。
また、この原点Oの位置より、寝台を磁石より、手前
(装置から搬出する方向、図2では左方向)に移動させ
る場合を+(プラス)方向、奥(装置から搬出する方
向、図2では右向)に入れる場合を−(マイナス)方向
と定義する。
【0039】以降の計測において、寝台を移動させる場
合は計測パラメータとして、移動する旨の指示と、原点
Oからの相対的な移動量をプラス又はマイナスの記号を
付けて入カする事で寝台の自動移動を可能とさせる。
【0040】次に、ステップS2(手順2)において、
計測終了と同時に、チャイム音発生手段(図示せず)に
よりチャイム音を0.5秒程度鳴らし、その後、ステッ
プS3で0.5秒待って、即、寝台の移動を開始する。
【0041】ステップS4(手順3)において、寝台が
計測部位Bの位置に移動した時点で寝台を停止させる。
ここで、計測部位Aの位置から計測部位Bの位置へ寝台
を移動させる量は、計測位置Aでの血管像の計測時の計
測視野(FOV)の大きさによって判断する事が可能で
ある。
【0042】通常、マルチステーションMRAにおい
て、連続した血管像を得る場合には、各画像間の連続性
が分かるように、1〜2cm程度、画像が重なるように
計測を行う。例えば、FOVが400mmであれば、次
計測位置は380mm移動した位置であり、計測部位A
の位置決め像の撮像パラメータの一部として、この移動
量を事前設定しておく事で計測部位Aの位置決め画像の
計測終了後に上記ステップS2(手順2)の動作が可能
となる。
【0043】次に、ステップS5(手順4)において、
位置決め画像を計測し、このステップS5(手順4)で
計測した位置決め画像を使用して、ステップS6(手順
5)で計測部位Bでの造影剤注入前の画像(マスク像)
の計測を行う。ここで、計測情報として寝台移動ON、
移動量−380mmが設定されている。
【0044】続いて、ステップS7(手順6)におい
て、計測終了と同時にチャイム音を0.5秒程度鳴ら
し、ステップS8で、0.5秒待つ。次に、ステップS
9(手順7)において、ステップS8の実行直後に、寝
台を、−380mm(計測部位Aの位置に)移動する。
【0045】次に、ステップS10(手順8)におい
て、ステップS1(手順1)にて計測した計測部位Aの
位置決め画像を使用し、計測部位Aの位置での造影剤注
入前の画像(マスク像)の計測をおこなう。
【0046】次に、ステップS11(手順9)におい
て、被験者に造影剤を注入し、造影効果の最も得られる
時間に計測部位Aの位置で、ステップS10(手順8)
で計測したマスク像と同じ位置の計測を再度行い造影効
果のある画像(ライブ像)を得る(ステップS12(手
順10))。
【0047】ここで、ステップS12(手順10)にお
いては、計測情報として寝台移動ON、移動量+380
mmが設定されている。
【0048】次に、ステップS13(手順11)におい
て、ステップS12の計測終了と同時にチャイム音を
0.5秒程度鳴らす。そして、ステップS14におい
て、0.5秒待って、その後、ステップS15(手順1
2)にて、速やかに寝台を+380mm(計測部位Bの
位置に)移動する。
【0049】続いて、ステップS16(手順13)にお
いて、ステップS6(手順5)で計測した位置と同じ位
置での計測を開始(ライブ像の計測)する。
【0050】これらのステップS1〜S16(手順1〜
手順13)を実行することによって得られたそれぞれの
計測部位A、Bのマスク像とライブ像とを差分処理する
事により、それぞれの部位A、Bにおける血管像A、B
を得る事ができる。
【0051】以上のように、本発明の第1の実施形態に
よれば、造影MRAにおいて、寝台の移動開始前0.5
秒にチャイム音を自動的に発生し、寝台の移動を被験者
に報知し、その後、寝台が自動的に移動するように構成
したので、計測時における被験者の不要動作を回避する
ことができる。
【0052】つまり、造影MRAにおいて、被験者が横
たわる寝台の移動開始を被験者に自動的に通知し、計測
時における被験者の動きを抑制して良好な画像を得るこ
とができる磁気共鳴イメージング装置を実現することが
できる。
【0053】なお、上述した本発明の第1の実施形態に
おいては、計測後にチャイム音を0.5秒鳴らすように
したが、これは、計測中は計測音が大きく被験者がチャ
イム音を認識出来ない場合を考慮して書いている為であ
る。
【0054】計測音が著しく小さい場合や、チャイム音
が大きく、計測中においても被験者が十分にチャイム音
を認識出来る状態であれば、計測終了直前に音を鳴ら
し、計測終了と同時に、チャイム音を鳴らしながら寝台
を移動させるように構成することも、もちろん可能であ
る。
【0055】また、チャイム音の発生手段は、本発明の
ために別個設けることもできるが、現状の設備に設けら
れている被験者への音声通知手段等を利用することもで
きる。
【0056】図4は、本発明の第2の実施形態である磁
気共鳴イメージング装置の画像計測動作フローチャート
である。
【0057】この第2の実施形態は、第1の実施形態に
おける動作フローチャート(図1)のステップS4とス
テップS5との間に、ステップS4A及びS4Bを加入
した例であり、他のステップは、第1の実施形態と同様
となっている。
【0058】この第2の実施形態においては、寝台の被
験者を載せる面の検査対象部位に対応する部分に、被験
者が動いたか否かを検出する被験者動き検出手段(例え
ば、圧力センサ)が配置されている。
【0059】そして、この被験者動き検出手段からの検
出信号は、CPU8に供給され、CPU8は被験者が動
いたか否かを判断し得るように構成されている。
【0060】図4のステップS4で寝台をした後、ステ
ップS4Aにおいて、CPU8は、被験者動き検出手段
からの出力信号に基づいて、被験者が寝台上で移動した
か否かを判断する。
【0061】ステップS4Aにおいて、被験者が動いて
いないと判断すると、処理はステップS5に進み、その
後の処理(ステップS5〜S16)を実行する。
【0062】ステップS4Aにおいて、被験者が動いて
いると判断すると、ステップS4Bに進み、チャイム音
ではなく、ブザー音を発生し、ステップS4Aに戻る。
以降、同様な動作を行う。
【0063】これにより、確実に、被験者が静止した状
態でマスク像を計測することができる。
【0064】また、以上のように、第1回目のマスク像
計測直前に、被験者が動いた場合には、ブザー音を発生
させることにより、被験者に静止する必要があることの
注意を喚起することができ、その後に行われる造影剤注
入後の計測時には、被験者は静止し、良好な画像を得る
ことができる。
【0065】造影剤注入後は、造影剤の移動に応じてタ
イミングよく計測を行う必要があるため、寝台の移動か
ら静止後は、速やかに計測を行う必要があり、そのとき
に、被験者が動いたことを検知したとしても、再計測は
困難である。
【0066】このため、造影剤注入前のマスク像計測の
際に、被験者の動きを検出し、ブザーを鳴らして注意を
喚起するものである。
【0067】以上のように、本発明の第2の実施形態に
よれば、第1の実施形態と同様な効果を得ることができ
る他、被験者への造影剤注入前の計測画像精度を向上す
ることができるとともに、造影剤注入後の姿勢静止の必
要性を被験者に喚起して、造影剤注入後の計測画像精度
を向上することができる。
【0068】なお、図4に示した例においては、ステッ
プS4A及びS4BをステップS4とS5との間に加入
するのみとしたが、ステップS4A及びS4Bと同様な
処理を、ステップS9とS10との間にも加入すること
も可能である。
【0069】また、上述した例においては、被験者への
寝台移動又は身体の動きをチャイム音、ブザー音により
報知するようにしたが、被験者への報知方法は、音声と
することもできるし、光等を用いることも可能である。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、寝台移動後の次計測を
遅らせることなく、寝台移動前に被験者に寝台がこれか
ら動くことを事前に知らせることができ、寝台移動に供
なう被験者の不安や、動きを抑えることが可能となり、
より良い血管像を得ることが可能となる。
【0071】つまり、造影MRAにおいて、被験者が横
たわる寝台の移動開始を被験者に自動的に通知し、計測
時における被験者の動きを抑制して良好な画像を得るこ
とができる磁気共鳴イメージング装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である磁気共鳴イメー
ジング装置の画像計測動作フローチャートである。
【図2】本発明の第1の実施形態である磁気共鳴イメー
ジング装置の画像計測の動作説明図である。
【図3】本発明が適用される磁気共鳴イメージング装置
の全体概略構成図である。
【図4】本発明の第2の実施形態である磁気共鳴イメー
ジング装置の画像計測動作フローチャートである。
【符号の説明】
1 被検体 2 磁場発生装置 3 傾斜磁場発生系 4 シーケンサ 5 送信系 6 受信系 7 信号処理系 8 CPU 9 傾斜磁場コイル 10 傾斜磁場電源 11 高周波発信器 12 変調器 13、15 高周波増幅器 14a 送信側の高周波コイル 14b 受信側の高周波コイル 16 直交位相検波器 17 A/D変換器 18 磁気ディスク 19 磁気テープ 20 ディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C096 AA11 AA18 AA20 AB41 AB46 AB50 AC04 AC05 AC06 AC08 AD03 AD12 AD18 AD19 AD23 AD26 BA36 DA03 DA18 DB07 DC33 DD19 EA04 EA10 EB04 EB10 FC10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、
    被検体の生体組織を構成する原子の原子核に核磁気共鳴
    を起こさせる高周波パルスを印加するシーケンサと、こ
    のシーケンサからの高周波パルスにより被検体の生体組
    織の原子核に核磁気共鳴を起こさせるために高周波磁場
    を照射する送信系と、上記核磁気共鳴により放出される
    エコー信号を検出する受信系と、この受信系で検出した
    エコー信号を用いて画像再構成演算を行う信号処理系
    と、被検体が配置され、被験体の計測部位を磁場中心に
    移動させるための移動可能な寝台と、上記シーケンサ及
    び寝台の動作を制御するとともに、上記核磁気共鳴によ
    り放出されるエコー信号の計測を繰り返し行って断層像
    を得る機能を有する制御手段とを備える磁気共鳴イメー
    ジング装置において、 被検体への報知手段をさらに備え、 上記制御手段は、被検体の複数部位を計測するとき、上
    記寝台を移動させる直前に、上記報知手段を駆動し、寝
    台が動く事を被検体に報知して上記寝台を移動させて、
    被検体の計測位置を移動させることを特徴とする磁気共
    鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置
    において、上記報知手段は、音声を発生する報知音発生
    手段であることを特徴とする磁気共鳴イメージング装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置
    において、上記報知手段は、チャイム音を発生する報知
    音発生手段であることを特徴とする磁気共鳴イメージン
    グ装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置
    において、上記報知手段は、ブザー音を発生する報知音
    発生手段であることを特徴とする磁気共鳴イメージング
    装置。
  5. 【請求項5】静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、
    被検体の生体組織を構成する原子の原子核に核磁気共鳴
    を起こさせる高周波パルスを印加するシーケンサと、こ
    のシーケンサからの高周波パルスにより被検体の生体組
    織の原子核に核磁気共鳴を起こさせるために高周波磁場
    を照射する送信系と、上記核磁気共鳴により放出される
    エコー信号を検出する受信系と、この受信系で検出した
    エコー信号を用いて画像再構成演算を行う信号処理系
    と、被検体が配置され、被験体の計測部位を磁場中心に
    移動させるための移動可能な寝台と、上記シーケンサ及
    び寝台の動作を制御するとともに、上記核磁気共鳴によ
    り放出されるエコー信号の計測を、被検体繰り返し行っ
    て断層像を得る機能を有する制御手段とを備え、被検体
    に造影剤を注入する前の断層像を計測し、被検体に造影
    剤を注入した後に計測した断層像とら上記注入前の断層
    像とを差分処理し、画像を得る磁気共鳴イメージング装
    置において、 被検体への報知手段と、 被検体が上記寝台上で移動したことを検知する移動検知
    手段と、 を備え、上記制御手段は、被検体の複数部位を計測する
    とき、上記寝台を移動させる直前に、上記報知手段を駆
    動し、寝台が動く事を被検体に報知し、上記寝台を移動
    させて、被検体の計測位置を移動させ、 被検体に造影剤を注入する前の被検体の複数部位を計測
    するとき、上記寝台を移動させる直前に、上記報知手段
    を駆動し、寝台が動く事を被検体に報知して上記寝台を
    移動させて、被検体の計測位置を移動させ、寝台停止後
    に、上記移動検知手段により被検体が移動したことを検
    知したときは、上記報知手段を駆動し、 被検体に造影剤を注入した後の被検体の複数部位を計測
    するとき、上記寝台を移動させる直前に、上記報知手段
    を駆動し、寝台が動く事を被検体に報知して上記寝台を
    移動させて、被検体の計測位置を移動させることを特徴
    とする磁気共鳴イメージング装置。
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