JP2003204022A - 放熱部品 - Google Patents

放熱部品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱サイクルのかかる実使用時に、孔部にクラッ
クが入る等の問題が発生しがたいアルミニウム−炭化珪
素複合体からなる放熱部品を提供する。 【解決手段】炭化珪素成形体にアルミニウム又はアルミ
ニウム合金を含浸してなり、その少なくとも一部表面に
前記アルミニウム又はアルミニウム合金からなる金属層
を有する平板状の放熱部品であって、他の部品への取り
付け用孔部を前記平板の主面に有しており、しかも前記
孔部が前記炭化珪素成形体に取り囲まれないように設け
られていることを特徴とする放熱部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高熱伝導でしかも
熱膨張係数が小さいことから、パワーモジュール等に使
用されるアルミニウム−炭化けい素質放熱部品に関する
ものであり、特に高い信頼性を有したアルミニウム−炭
化けい素質放熱部品を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気自動車や電鉄用途におけるパ
ワ−モジュ−ル用放熱板として、従来の銅に替わりアル
ミニウム−炭化けい素質複合体が使用されている。アル
ミニウム−炭化けい素質複合体の熱伝導率は銅のそれに
は及ばないものの、その熱膨張係数は6〜8ppm/K
と銅の17ppm/Kの約半分であるため、モジュ−ル
を構成するセラミックス回路基板と放熱板とを接着する
半田層部分でのクラック発生が抑制され、高い信頼性が
得られるからである。
【0003】アルミニウム−炭化けい素質複合体は、通
常、炭化けい素粉末に添加物等を混合したのち、乾式プ
レス法、押し出し法やインジェクション法等により成形
体を形成し、これを焼成して、炭化けい素を主成分とし
た多孔質成形体(プリフォ−ムという)を作製したの
ち、このプリフォ−ムに、非加圧含浸法や、溶湯鍛造
法、ダイキャスト法などの加圧含浸法でアルミニウムま
たはその合金を含浸して作製される。また、炭化けい素
粉末にアルミニウムまたはその合金粉末を混合、加圧下
で焼成する粉末冶金的手法によっても作製できる。
【0004】また、前記アルミニウム−炭化けい素質複
合体は、表面加工や研磨を施したのち、メッキされ電子
・電気部品から発生する熱を放熱するための部品、即ち
放熱部品として用いられるが、電子・電気製品の中間工
程においては、さらに放熱フィン等の他の放熱用の部品
或いは製品外枠等にネジ止めされてモジュールとなる。
そのため、アルミニウム−炭化けい素質複合体には、予
めその外周或いはその近傍にネジ止め用の孔部が形成さ
れている。
【0005】前記孔部の形成方法としては様々な方法が
知られているが、プリフォームを作製する際に、予め成
形時にピン等を用いて所定位置に孔を形成したプリフォ
−ム、或いはプリフォ−ム作製後に所定位置を加工して
孔部を設けたプリフォームなどを用いて、アルミニウム
若しくはアルミニウム合金を含浸した後、金属部位を機
械加工して孔部を形成する方法が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記手
法で形成された孔部をもつアルミニウム−炭化けい素質
複合体を放熱フィン等の部品にネジ止めしようとする
と、従来のものでは前記孔部で割れたり、またたとえ取
り付け時には問題がなくとも、熱サイクルのかかる実使
用時に、孔部にクラックが入る等の問題が発生するた
め、より信頼性の高い孔部をもつアルミニウム−炭化け
い素質複合体が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記状況に
鑑み、孔及びその周辺部でのクラックや割れの発生原因
及びその対策につき鋭意検討を重ねた結果、クラックや
割れの発生は、孔及びその周辺部に存在する微小クラッ
ク等の欠陥が存在していることが原因であること、そし
て、アルミニウム−炭化けい素質複合体は高強度は有す
るものの、靭性が不足しているため、破壊につながるこ
と等を見出すとともに、その対策として、孔の周囲をア
ルミニウム−炭化けい素質複合体で取り囲まないように
し、孔から外周に至る少なくとも1方向については、プ
リフォ−ムに由来する炭化けい素成分を排除し、積極的
にアルミニウムまたはその合金で満たす構造を採用する
ことで、孔部並びにその周辺の靱性を高め、クラックや
割れが発生することを防止することに有効であることを
見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0008】すなわち、本発明は炭化珪素成形体にアル
ミニウム又はアルミニウム合金を含浸してなり、その少
なくと一部表面に前記アルミニウム又はアルミニウム合
金からなる金属層を有する平板状の放熱部品であって、
放熱フィン等への取り付け用孔部を前記平板の主面に有
しており、しかも前記孔部が前記炭化珪素成形体に取り
囲まれないように設けられていることを特徴とする放熱
部品であり、好ましくは、前記孔部を形成している金属
層が、前記炭化珪素成形体とは異なる無機物質を含有す
ることを特徴とする前記の放熱部品である。
【0009】また、本発明は、アルミニウム合金が0.
1〜1.5質量%のマグネシウムと0.1〜18質量%
のシリコンを含むことを特徴とし、表面全体がアルミニ
ウム又はアルミニウム合金からなる金属層を有すること
を特徴とする前記の放熱部品であり、さらに炭化珪素成
形体の相対密度が55〜75%であることを特徴とする
前記の放熱部品である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の最大の特徴は、アルミニ
ウム−炭化けい素質からなる平板状放熱部品を放熱フィ
ン等の他の放熱部品や製品外枠等の他の部品にネジ止め
する際やネジ止め後の実使用時において発生する孔やそ
の周辺部のクラック、割れ等の破損を抑制する新規な構
造を見出した点にある。
【0011】以下、従来構造と本発明を図に基づいて説
明する。図1は従来公知のアルミニウム−炭化けい素質
複合体からなる平板状放熱部品を示したものであり、ま
た、A−A’部分の断面図も示した。上方から眺めたと
きに、前記平板状放熱部品は長方形をしていて、その4
隅に他の部品にネジ止め固定するための貫通孔1が設け
られている。また、前記平板状放熱部品は、アルミニウ
ム−炭化珪素質複合材部分2と、アルミニウム又はその
合金からなる金属部分3とからなるが、従来の平板状放
熱部品においては、前記貫通孔1よりも外周部に存在す
る部分には、アルミニウム−炭化珪素質複合材部分2が
存在している。然るに、従来の平板状放熱部品は、通
常、予め孔を形成しておいた炭化けい素を主成分とする
成形体(以下、プリフォ−ムと呼ぶ)を用いて、これに
公知の方法でアルミニウムまたはその合金を含浸して形
成されるものであるからである。尚、図1においては、
前記平板状放熱部品の主平面の表面にアルミニウム又は
その合金からなる金属部分3が存在しているが、機械加
工等により取り去って、直接表面を複合部としてもかま
わない。
【0012】一方、図2は本発明の平板状放熱部品の一
例を示したものであり、外観的には図1の従来の平板状
放熱部品と同じ外観を有し、上方から眺めたときに長方
形をしていて、その4隅に他の部品にネジ止め固定する
ための貫通孔1が設けられ、また、アルミニウム−炭化
珪素質複合材部分2と、アルミニウム又はその合金から
なる金属部分3とからなるが、その構造、特に貫通孔1
よりも外周部に存在する部分には、アルミニウム又はそ
の合金からなる金属部分3が存在するのみで、従来のも
のと異なり、この部分にアルミニウム−炭化珪素質複合
材部分2を存在させていない特徴がある。
【0013】本発明の放熱部品は、前述の構造を有して
いるので、この部分の靱性が向上し、その結果として、
従来構造のもので発生しやすかったクラックや割れの発
生を防止することができるという特徴を有している。
尚、従来の放熱部品の場合と同じく、主平面にアルミニ
ウム又はその合金からなる金属部分3が存在しても、或
いは存在していなくても構わない。
【0014】本発明において、前記アルミニウム又はそ
の合金からなる金属部分3には、無機成分を含むことが
好ましい。これにより、貫通孔1付近を構成する部分の
高靱性化が一層達成され易くなり、本発明の目的を一層
達成しやすくなるからである。前記無機成分としては、
プリフォームを形成している炭化珪素以外のものを選択
するとき、貫通孔1並びにその近傍の構造、形状に応じ
て適切な高靱性化ができ、しかも含浸時のひけ、巣の発
生を防止できるので好ましい。この様な無機成分の例と
して、アルミナ繊維等が挙げられる。
【0015】図3は、本発明の放熱部品の他の一例であ
り、長方形で、長辺の夫々に3個の貫通孔1を有する平
板状放熱部品である。
【0016】次に、本発明の平板状放熱部品を得る方法
について、主として、湿式プレス法で炭化珪素成形体
(プリフォーム)を得てこれにアルミニウムを溶湯鍛造
法により含浸する方法を例に説明する。
【0017】まず、炭化珪素粉末よりプリフォームを得
る方法については、得られる放熱部品の特性に応じて炭
化珪素粉末や成形条件を適宜選択するが、例えば、放熱
部品の熱膨張係数を6〜9ppm/K程度におさめるた
めには、プリフォームの相対密度を55〜75%にする
のがよく、前記数値範囲の相対密度を得るには、通常、
粒度の異なった粉末の配合が行われる。炭化珪素の場
合、#150や#220の粉末と#1000及びそれら
より細かい粉を配合した粉末の使用がその一例として挙
げることができる。
【0018】前記炭化珪素粉末を成形する方法として
は、従来より公知の乾式プレス法、湿式プレス法、押出
し成型法、インジェクション法、キャスティング法、シ
ート成形後打ち抜く方法等を用いることができる。ま
た、含浸時に割れなどの異常を発生しないような強度を
発現させるために、無機質或いは有機質のバインダーを
前記成形方法に応じて適宜添加することもできる。前記
バインダーとしてシリカゾルが、高強度のプリフォーム
が得やすいので、好ましい。
【0019】例えば、湿式プレス法を適用する場合に
は、多孔質の凹凸型を用意し、凹型内に炭化珪素粉末と
無機バインダー及び水を主成分とするスラリーを充填
し、凸型で圧縮成形すれば良いが、本発明では、得られ
るプリフォームが、例えば図2や図3に示した通りに、
貫通孔を形成する部分とならないように、付形されてい
れば良い。
【0020】前記した各種製法で作製した成形体は、そ
の製法によって異なるものの、通常は乾燥、加熱脱脂処
理を経た後、所定の強度を有する成形体を得るため焼成
される。焼成条件としては、不活性雰囲気中や大気中、
700℃以上が好ましいが、大気中の場合、1100℃
以上の温度で焼成した場合、炭化珪素が酸化し得られる
複合体の熱伝導率が低下するので、少なくともこの温度
以下で焼成することが好ましい。
【0021】アルミニウムやアルミニウム合金の前記プ
リフォームへの含浸は、いわゆる溶湯鍛造法やダイカス
ト法が採用できる。溶湯鍛造法の場合、製品形状を持つ
湯口付きの型内にプリフォームを充填し、更にこれをプ
レス凹型内にセットし、アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金の溶湯を前記凹型内に注入し、凸型で密閉し、プ
レスした後、前記溶湯を冷却固化してブロック状とす
る。冷却後、前記ブロックから製品形状のアルミニウム
−炭化珪素質複合体を得るものであり、前記湯口付き型
の形状を工夫して、多数のアルミニウム−炭化珪素質複
合体を得ることもできる。ダイカスト法は、プリフォー
ムを製品形状のキャビティーを有する金型内にセット
し、型締めを行ったのち、アルミニウムまたはアルミニ
ウム合金を高速注入し、複合体を得る方法である。
【0022】なお、含浸で発生する引けスの発生防止の
ために、貫通孔を開ける部位に、予め炭化珪素以外の無
機物、たとえばアルミナ繊維等を充填した成形体を使用
し、含浸することが好適に行われる。この際、使用する
無機物はアルミニウムまたはその合金との反応性が低い
ことが望ましく、また、その充填率は使用する無機物に
より異なるが、通常30体積%以下が好ましい。充填率
を高くすると、この部分が硬くなるため、後の貫通孔加
工時に負担がかかるためである。
【0023】プリフォームへのアルミニウム又はアルミ
ニウム合金の溶湯を含浸させる場合、前記いずれの方法
においても、プリフォームは含浸前に加熱されているこ
とが好ましい。これは、含浸途中において、成形体内で
溶融したアルミニウムまたはアルミニウム合金が含浸不
十分のままに固化することを防ぐためである。好適な加
熱温度は、使用するアルミニウム合金の組成や成形体の
大きさ・形状等により実験的に決められるが、本発明者
の検討結果に拠れば、550℃以上に加熱しておくこと
が好ましい。また、含浸する溶融アルミニウムまたはそ
の合金の溶湯温度も実験的に決められるが、通常750
℃以上が好ましい。
【0024】
【実施例】〔実施例1〕平均粒径が100μmの炭化け
い素粉末(大平洋ランダム社製)65質量部と平均粒径
が13μmの炭化けい素粉末(大平洋ランダム社製)3
5質量部とを混合し、水を9質量部、コロイダルシリカ
溶液(日産化学社製、商品名スノーテックスO)を12
質量部ならびに減水剤(グレースケミカルズ社製、商品
名スーパー200)を3質量部、さらには増粘剤を0.
5質量部(ビックケミー・ジャパン社製 商品名BYK
−P104S)添加し、十分に攪拌混合し、スラリーを
作製した。
【0025】前記スラリーを、真空攪拌脱泡機にて脱泡
後、長さが120mmで幅が70mmのキャビティー
(但し、4隅が15mmサイズで残っている)を有し、
前記キャビティー表面に配置され、しかも外部から真空
引きできる構造の吸水スリットを有しいる凹型内に充填
し、その後、凸型を載せ、真空引きを行いながら総荷重
5000Kg重(4.9×108Pa)下で成形後脱型
して、厚み3mmの成形体を得た。前記成形体を120
℃で乾燥後、800℃にて2時間、空気中で焼成して、
プリフォームを得た。前記プリフォームは、重量及び寸
法測定から、相対密度を算出した。
【0026】次に、前記プリフォームを、外形が140
mm×90mm×6mmで、片面に120mm×70m
m×3mmのキャビティーをもち、さらに前記70mm
の辺から垂直方向に外部に向けて幅15mm、深さ2m
mの湯口となる溝を有し、かつ前記6mmの厚み部分
で、その厚み方向にボルト止め用の穴を4つ有するステ
ンレス製の型内にセットした。この際、型と成形体にで
きる4隅の空隙部には、アルミニウム質短繊維を充填し
た。次に、この上に、厚さ3mmで前記のキャビティー
を有する型の穴位置に対応する穴を有するステンレス製
の板を載せ、ボルトにて固定して、一つのブロックとし
た。なお、予めキャビティーを有する型及びステンレス
製板には、含浸後の成形体の離型性をよくするため、カ
ーボン粉末を塗布した。
【0027】前記ブロックを、600℃で1時間加熱し
た後、すぐに含浸用の容器内にセットし、850℃の溶
融アルミニウム合金(シリコンを12質量%、マグネシ
ウムを0.5質量%含有する)を前記ブロックが隠れる
まで注入し、容器をピストン状の凸型にて密閉し、前記
ピストンを押圧することで前記溶融アルミニウム合金を
加圧した。冷却後、アルミニウム(Al)合金に包まれ
たブロックを脱型し、ブロックを覆うアルミニウム合金
を除くことで、ブロックを解体し、アルミニウム合金と
炭化珪素とからなる120mm×70mm×3mmの平
板状のアルミニウム−炭化珪素質複合体を取り出した。
前記複合体の主面の4隅に、周囲から7.5mmの位置
に中心のある、直径7.5mmの貫通孔を機械加工にて
形成し、図2に示した形状の複合体とした。
【0028】前記の手順により複合体を5枚作製し、各
複合体をそれぞれを、4隅に直径7.5mmの穴を設け
てある大きさ120mm×70mm×10mmのアルミ
ニウム板に、ボルトとナットを用いて締めて固定した。
この際、トルクレンチにて締め付けトルクを、4、8、
10、12及び15Nmとした。次に、−40℃、30
分間と125℃、30分間の熱サイクルに300回かけ
たのち、アルミニウム板との固定を解除し、複合体の4
隅を超音波探傷機にて測定することで、欠陥の発生有無
を調べた。この結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】〔実施例2〕使用した炭化けい素粉末とし
て平均粒径60μmのものを55質量部とし、13μm
のものを45質量部としたこと、アルミニウム合金とし
てシリコンを0.1質量%、マグネシムを1.5質量%
含んでいること、さらに、プリフォームとして、図3に
例示したとおりに、長辺部にU字状に除いた部分を形成
し、この部分に穴を形成したこと、大きさが130mm
×80mmであり、貫通孔の中心位置が長辺より7mm
であり、U字部の深さが12mmであり、幅が10mm
であり、同じ長辺上の隣り合う貫通孔の中心間距離が4
5mmであること以外は、すべて実施例1と同じ方法で
複合体を作製し、評価も実施例1と同じ方法で行った。
この結果を表1に示す。
【0031】〔実施例3〕使用した炭化けい素粉末とし
て平均粒径100μmのものを75質量部とし、13μ
mのものを25質量部としたこと、アルミニウム合金が
シリコンを18質量%、マグネシムを0.1質量%含ん
でいること以外は、すべて実施例1と同じ方法で複合体
の作製並びに評価を行った。結果を表1に示す。
【0032】〔比較例1〕長方形タイプのキャビティー
を有する型で成形したこと、焼成後のプリフォームの4
隅に機械加工にて直径9mmの貫通孔を形成したこと、
さらに形成した孔にはアルミニウム質短繊維を充填し、
複合体のこの部分に直径7.5mmの貫通孔を形成した
こと以外は、実施例1と同じ方法で複合体を作製し、評
価を行った。この結果を表1に示す。
【0033】〔比較例2〕長方形タイプのプリフォーム
を作製したこと、プリフォームの長辺に沿って直径9m
mの貫通孔を機械加工にて設けたこと以外は、すべて実
施例2と同じ方法にて、図3に示す形状の複合体を作製
し、評価を行った。この結果を表1に示す。
【0034】〔比較例3〕形状として長方形タイプのキ
ャビティーを有する型で成形したこと、焼成後のプリフ
ォームの4隅に機械加工にて直径9mmの貫通孔を形成
したこと、さらに形成した孔にはアルミニウム質短繊維
を充填し、複合体のこの部分に直径7.5mmの貫通孔
を形成したこと以外は、実施例1と同じ方法で複合体を
作製し、評価を行った。この結果を表1に示す。
【0035】
【発明の効果】本発明の放熱部品は、他の部品にネジ止
め固定するための貫通孔の部分が高靱性化されるよう
に、この部分にアルミニウム−炭化珪素質複合材部分を
存在させていない構造を有しているので、放熱フィン等
の他の放熱部品や製品外枠等の他の部品にネジ止めする
際やネジ止め後の実使用時においてもクラックや割れ等
の破損が抑制されている特徴を有しており、パワ−モジ
ュ−ル等に使用されて高い信頼性を示すことができ、産
業用非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来公知の放熱部品の平面図と断面図。
【図2】本発明の放熱部品の一例を示す平面図と断面
図。
【図3】本発明の放熱部品の他の一例を示す平面図。
【符号の説明】
1 貫通孔 2 アルミニウム−炭化珪素質複合体 3 アルミニウム又はアルミニウム合金

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭化珪素成形体にアルミニウム又はアルミ
    ニウム合金を含浸してなり、その少なくとも一部表面に
    前記アルミニウム又はアルミニウム合金からなる金属層
    を有する平板状の放熱部品であって、他の部品への取り
    付け用孔部を前記平板の主面に有しており、しかも前記
    孔部が前記炭化珪素成形体に取り囲まれないように設け
    られていることを特徴とする放熱部品。
  2. 【請求項2】前記孔部を形成している金属層が、前記炭
    化珪素成形体とは異なる無機物質を含有することを特徴
    とする請求項1記載の放熱部品。
  3. 【請求項3】アルミニウム合金が0.1〜1.5質量%
    のマグネシウムと0.1〜18質量%のシリコンを含む
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の放熱部
    品。
  4. 【請求項4】表面全体がアルミニウム又はアルミニウム
    合金からなる金属層を有することを特徴とする請求項
    1、請求項2又は請求項3記載の放熱部品。
  5. 【請求項5】炭化珪素成形体の相対密度が55〜75%
    であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3
    又は請求項4記載の放熱部品。
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