JP2003203885A - 加工機 - Google Patents

加工機

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JP2003203885A
JP2003203885A JP2002001331A JP2002001331A JP2003203885A JP 2003203885 A JP2003203885 A JP 2003203885A JP 2002001331 A JP2002001331 A JP 2002001331A JP 2002001331 A JP2002001331 A JP 2002001331A JP 2003203885 A JP2003203885 A JP 2003203885A
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Japan
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spindle
rotary tool
tool
cutting
processing machine
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JP2002001331A
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English (en)
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Kenji Masutani
謙治 升谷
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Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転スピンドル(88)に切削工具(90)
の如き回転工具が装着されている形態の切削機の如き加
工機において、スピンドルに対する回転工具の装着状態
を適切に検出することができるようになす。 【解決手段】 回転工具が回転せしめられる間の、回転
工具の所定面の状態を検出し、これによってスピンドル
に対する回転工具の装着状態を検出する検出手段(14
4)を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転スピンドルと
このスピンドルに着脱自在に装着される切削工具の如き
回転工具とを具備する加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体チップの製造においては、半導体
ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートによっ
て複数個の矩形領域が区画され、矩形領域の各々に半導
体回路が配設される。そして、ストリートに沿って半導
体ウエーハを切削することによって矩形領域を個々に分
離して半導体チップが生成される。ストリートに沿った
半導体ウエーハの切削には、ダイサーと称されている切
削機が使用されている。かかる切削機は高速回転せしめ
られるスピンドルとこのスピンドルに着脱自在に装着さ
れる切削工具を含んでいる。通常、スピンドルには装着
具が固定され、切削工具は装着具に着脱自在に装着され
る。切削工具は金属製ハブとこのハブに固定された環状
薄板形状の切削ブレードとから構成されている。切削ブ
レードは適宜の結合剤によって結合されたダイヤモンド
粒子を含有している。切削工具はそのハブをスピンドル
に固定された装着具に着脱自在に装着することによっ
て、スピンドルに着脱自在に装着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】当業者には周知の如
く、上記ストリートに沿った半導体ウエーハの切削は著
しく精密に遂行されることが重要であり、従ってスピン
ドルに対する切削工具の装着も著しく精密に遂行される
ことが重要である。然るに、本発明者の経験によれば、
例えばスピンドルに装着された装着具と切削工具のハブ
との間に微細な埃乃至切削屑が挟み込まれることに起因
して、スピンドルの中心軸線に対して切削工具の中心軸
線が若干ではあるが傾斜し、従ってスピンドルの中心軸
線に対して垂直に延在すべきである切削工具の切削ブレ
ードがスピンドルの中心軸線に対して垂直から若干では
あるが傾斜してしまうことがある。切削工具のかかる傾
斜を修正することなく切削機を作動せしめて半導体ウエ
ーハの切削を遂行すると、ストリートに沿った切削にお
ける切削幅が過剰になり、そしてまた切削された半導体
チップの切削縁に許容し得ない欠けが生成されてしまう
傾向がある。
【0004】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、切削機の如き加工機、
更に詳しくは回転スピンドルとこのスピンドルに着脱自
在に固定される切削工具の如き回転工具とを具備する加
工機にして、スピンドルに対する回転工具の装着が充分
精密に遂行されなかった場合に、かかる不備を検出する
ことができる検出手段が装備された加工機を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記主
たる技術的課題を達成するために、回転工具が回転させ
しめられる間の、回転工具の所定面の状態を検出し、こ
れによってスピンドルに対する回転工具の装着状態を検
出する検出手段を加工機に装備する。
【0006】即ち、本発明によれば、上記主たる技術的
課題を達成する加工機として、回転スンドルと該スピン
ドルに着脱自在に装着された回転工具とを具備する加工
機において、該回転工具が回転せしめられる間の、該回
転工具の所定面の状態を検出し、これによって該スピン
ドルに対する該回転工具の装着状態を検出する検出手段
を含む、ことを特徴とする加工機が提供される。
【0007】好ましくは、該回転工具の該所定面は該回
転工具の中心軸線に対して垂直に延在する垂直平面であ
り、該検出手段は該回転工具が回転せしめられる間の、
該垂直平面における複数箇所の、該スピンドルの中心軸
線方向位置を測定して該垂直平面の状態を検出する。該
検出手段は該回転工具の該垂直平面に対して該スピンド
ルの中心軸線方向に離隔して配置された非接触式検出ヘ
ッドを有する測長器を含むのが好適である。該検出手段
は、該回転工具の該垂直平面の該複数箇所の、該スピン
ドルの中心軸線方向位置間の最大変位長さを算出し、そ
してまた該最大変位長さが所定閾値を越えると警告信号
を生成するのが好ましい。好適実施形態においては、該
回転工具は金属製ハブと該ハブに固定された環状薄板形
状の切削ブレードとから構成され、該切削ブレードは結
合剤によって結合されたダイヤモンド粒子を含有する切
削工具であり、該垂直平面は該ハブの前面又は後面であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
加工機の好適実施形態を図示している添付図面を参照し
て更に詳述する。
【0009】図1には、本発明に従って構成された加工
機の典型例である切削機が図示されている。図示の切削
機はハウジング2を具備しており、このハウジング2上
には装填域4、待機域6、チャッキング域8、アライメ
ント域10、切削域12並びに洗浄及び乾燥域14が規
定されている。装填域4には昇降テーブル16が配設さ
れており、この昇降テーブル16上にはカセット18が
装填される。このカセット18内には上下方向に間隔を
おいて複数個の半導体ウエーハ20(図2)が収納され
ている。
【0010】図2に明確に図示する如く、カセット18
に収納されている半導体ウエーハ20は、装着テープ2
2を介してフレーム24に装着されている。金属或いは
合成樹脂から形成することができるフレーム24は中央
部に比較的大きな円形開口26を有し、装着テープ22
は円形開口26を跨いで延在せしめられており、フレー
ム24の裏面に貼着されている。半導体ウエーハ20は
円形開口26内に位置せしめられ、その裏面が装着テー
プ22に貼着されている。半導体ウエーハ20の表面に
はストリート28が格子状に配列されており、かかるス
トリート28によって複数個の矩形領域30が区画され
ている。矩形領域30の各々には半導体回路が配設され
ている。
【0011】図1を参照して説明を続けると、装填域4
及び待機域6に関連せしめて第一の搬送手段32が配設
されている。昇降テーブル16の昇降に応じて第一の搬
送手段32が作動せしめられ、切断すべき半導体ウエー
ハ20が装着されているフレーム24をカセット18か
ら順次に待機域6に搬出する(そしてまた、後に更に言
及する如く、切断され、洗浄及び乾燥された半導体ウエ
ーハ20が装着されているフレーム24を待機域6から
カセット18に搬入する)。待機域6、チャッキング域
8並びに洗浄及び乾燥域14に関連せしめて第二の搬送
手段34が配設されている。カセット18から待機域6
に搬出されたフレーム24は、第二の搬送手段34によ
ってチャッキング域8に搬送される。チャッキング域8
においては、フレーム24及びこれに装着された半導体
ウエーハ20がチャック手段36に保持される。更に詳
述すると、チャック手段36は実質上水平な吸着表面を
有するチャック板38を有し、このチャック板38には
複数個の吸引孔乃至溝が形成されている。フレーム24
に装着されている半導体ウエーハ20はチャック板38
上に載置され、チャック板38上に真空吸着される。チ
ャック手段36には一対の把持手段40も配設されてお
り、フレーム24はかかる一対の把持手段40によって
把持される。
【0012】後に更に言及する如く、チャック手段36
は実質上水平である第一の方向即ちX軸方向に移動せし
められ、チャック手段36に保持されている半導体ウエ
ーハ20はチャック手段36の移動に付随して移動せし
められて、アライメント域10及び切削域12に順次に
搬送せしめられる。図示の実施形態においては、X軸方
向に見てチャック手段36の両側(即ち下流側及び上流
側)にはチャック手段36の移動に応じて伸縮せしめら
れる蛇腹手段41が配設されている。アライメント域1
0に関連せしめてアライメント手段42が配設されてい
る。アライメント域10においてはチャック手段36上
に保持されている半導体ウエーハ20の表面の画像が撮
像され、かかる画像に応じて半導体ウエーハ20が所要
とおりに充分精密に位置付けられる。しかる後に、切削
域12において、切削手段44の作用によって半導体ウ
エーハ20がストリート28に沿って切削される。かか
る切削によって矩形領域30が個々に分離されるが装着
テープ22が切削されることはなく、従って個々に分離
された矩形領域30は装着テープ22を介してフレーム
24に装着され続ける。アライメント手段42及び切削
手段44については、後に更に詳述する。
【0013】切削域12において半導体ウエーハ20が
所要とおりに切削された後においては、チャック手段3
6がチャッキング域8に戻される。チャッキング域8並
びに洗浄及び乾燥域14に関連せしめて第三の搬送手段
46が配設されており、この第三の搬送手段46によっ
てフレーム24及びこれに装着されている半導体ウエー
ハ20が洗浄及び乾燥域14に搬入される。そして、洗
浄及び乾燥域14においては、切削された半導体ウェー
ハ20が洗浄及び乾燥手段(図示していない)によって
洗浄され、乾燥される。しかる後に、フレーム24及び
これに装着されている半導体ウエーハ20が第二の搬送
手段34によって待機域6に戻され、次いで第一の搬送
手段32によってカセット18に戻される。
【0014】図3においては、ハウジング2の上面壁及
びチャック手段36の両側に配設されている蛇腹手段4
1を省略して、これらの下方に配設されている構成要素
を図示している。図1と共に図3を参照して説明する
と、ハウジング2内には支持基板48が配設されてい
る。この支持基板48上にはX軸方向に延びる一対の案
内レール50が固定されており、かかる一対の案内レー
ル50上には滑動ブロック52がX軸方向に移動自在に
装着されている。一対の案内レール50間にはX軸方向
に延びるねじ軸54が回転自在に装着されており、かか
るねじ軸54にはパルスモータ56の出力軸が連結され
ている。滑動ブロック52は下方に垂下する垂下部(図
示していない)を有し、かかる垂下部にはX軸方向に貫
通して延びる雌ねじ孔が形成されており、かかる雌ねじ
孔にねじ軸54が螺合せしめられている。滑動ブロック
52には円筒部材58を介して支持テーブル59が固定
されていると共に、チャック手段36が装着されてい
る。従って、パルスモータ56が正転せしめられると、
支持テーブル59及びチャック手段36が矢印60で示
す切削方向に移動せしめられ、パルスモータ56が逆転
せしめられると、支持テーブル59及びチャック手段3
6が矢印62で示す戻り方向に移動せしめられる。チャ
ック手段36を構成するチャック板38及び一対の把持
手段40は実質上鉛直に延びる中心軸線を中心として回
転自在に装着されており、円筒部材58内にはチャック
板38及び一対の把持手段40を回転せしめるためのパ
ルスモータ(図示していない)が配設されている。
【0015】支持基板48にはY軸方向に延びる一対の
案内レール64も固定されており、かかる一対の案内レ
ール64上には滑動ブロック66がY軸方向に移動自在
に装着されている。一対の案内レール64間にはY軸方
向に延びるねじ軸68が回転自在に装着されており、か
かるねじ軸68にはパルスモータ72の出力軸が連結さ
れている。滑動ブロック66は略L字形状であり、水平
基部74とこの水平基部74から上方に延びる直立部7
6とを有する。水平基部74には下方に垂下する垂下部
(図示していない)が形成されており、かかる垂下部に
はY軸方向に貫通して延びる雌ねじ孔が形成され、かか
る雌ねじ孔にねじ軸68が螺合せしめられている。滑動
ブロック66の直立部76にはZ軸方向に延びる一対の
案内レール80(図3には一方の案内レール80の上端
のみを図示している)が形成されている。そして、この
一対の案内レール80には連結ブロック82がZ軸方向
に移動自在に装着されている。滑動ブロック66の直立
部76にはZ軸方向に延びるねじ軸(図示していない)
が回転自在に装着されており、このねじ軸にはパルスモ
ータ84の出力軸が連結されている。連結ブロック82
には滑動ブロック66の直立部76に向けて突出せしめ
られた突出部(図示していない)が形成されており、か
かる突出部にはZ軸方向に貫通して延びる雌ねじ孔が形
成されており、かかる雌ねじ孔にZ軸方向に延びる上記
ねじ軸が螺合せしめられている。連結ブロック82には
上述した切削手段44が装着されている。切削手段44
は連結ブロック82に固定されたケーシンジ86を有
し、かかるケーシンジ86内にはY軸方向に延びる回転
スピンドル88(図4)が回転自在に装着され、そして
かかる回転スピンドル88の先端部に回転工具即ち切削
工具90が着脱自在に装着されている。切削工具90自
体及び回転スピンドル88に対する切削工具90の装着
様式については後に更に言及する。ケーシング86内に
は回転スピンドル88を高速回転せしめるためのモータ
(図示していない)も配設されている。ケーシング86
の先端には、純水でよい冷却液を噴射するための冷却液
噴射手段92も配設されている。
【0016】パルスモータ72が正転せしめられると滑
動ブロック66がY軸方向に割出移動せしめられ、これ
によって切削工具90がY軸方向前方に割出移動せしめ
られる。パルスモータ72が逆転せしめられると滑動ブ
ロック66がY軸方向後方に割出移動せしめられ、これ
によって切削工具90がY軸方向後方に割出移動せしめ
られる。パルスモータ84が正転せしめられると、連結
ブロック82がZ軸方向に下降せしめられ、これによっ
て切削工具90がZ軸方向に下降せしめられる。パルス
モータ84が逆転せしめられると、連結ブロック82が
Z軸方向に上昇せしめられ、これによって切削工具90
がZ軸方向に上昇せしめられる。
【0017】上記ケーシング86にはX軸方向に突出す
る支持ブロック94も固定されており、この支持ブロッ
ク94には上記アライメント手段42を構成する顕微鏡
96が装着されている。チャック手段36がアライメン
ト域10に位置せしめられると、チャック手段36は顕
微鏡96の下方に位置し、チャック手段36上に保持さ
れている半導体ウエーハ20の表面の光像が顕微鏡96
に入射される。顕微鏡96に入射した光像はCCDから
構成することができる撮像手段(図示していない)によ
って撮像され、所要画像処理される。画像処理された画
像信号は制御手段に送信されて半導体ウエーハ20のス
トリート28と切削手段44における切削工具90との
アライメントに利用される。画像信号はハウジング2に
配設されているモニター98にも送信されてモニター9
8上に表示される。
【0018】而して、図示の切削機における上述したと
おりの構成は当業者には周知の形態でよく、従ってこれ
らの構成についての詳細な説明は本明細書においては省
略する。
【0019】図4を参照して説明を続けると、上記ケー
シング86(図3)に回転自在に装着されている上記回
転スピンドル88の先端部はケーシング86から突出せ
しめられており、かかる先端部に装着具100を介して
回転工具即ち切削工具90が装着されている。詳述する
と、ステンレス鋼の如き適宜の金属から形成することが
できるスピンドル88の先端部には先端(図4において
左端)に向かって外径が漸次低減せしめられたテーパ部
102が配設され、そして更にテーパ部102よりも先
端側には雄螺条部104が配設されている。雄螺条部1
04はテーパ部102の最小外径に略対応した外径を有
し、雄螺条部106の外周面には雄螺条が形成されてい
る。同様にステンレス鋼の如き適宜の金属から形成する
ことができる装着具100には先端に向かって内径が漸
次低減せしめられた貫通テーパ穴106が配設されてい
る。スピンドル88に配設されているテーパ部102の
テーパ角度と装着具100に配設されているテーパ穴1
06のテーパ角度とは実質上同一に設定されている。装
着具100の後部には半径方向外方に突出するフランジ
部108が形成されており、かかるフランジ部108の
外周縁部前面には前方に突出せしめられた環状突起が形
成されており、その前面には装着具100の中心軸線に
対して実質上垂直である環状支持面110が形成されて
いる。環状支持面110の前側には装着部112と雄螺
条部114とが配設されている。装着部112は円筒形
状の外周面を有する。雄螺条部114は装着部112の
外径と略上同一の外径を有し、その外周面には雄螺条が
形成されている。装着具100の前部の内径は上記テー
パ穴106の先端の内径よりも大きくテーパ穴106の
後端の内径と略同一にせしめられており、装着具100
の前面には装着具110の中心軸線に対して垂直である
環状受面116が形成されている。図4に図示する如
く、装着具100の貫通テーパ穴106がスピンドル8
8のテーパ部102に組み合わされる。そして、スピン
ドル88の雄螺条部102に固定ナット118が装着さ
れ、固定ナット118から装着具100に装着具100
を後方(図4において右方)に強制する力が加えられ、
これによってスピンドル88のテーパ部102に装着具
100のテーパ穴106が密着され、スピンドル88に
装着具100が固定される。
【0020】図4を参照して説明を続けると、図示の実
施形態における切削工具90はハブ124と切削ブレー
ド126とから形成されている。アルミニウムの如き適
宜の金属から形成することができるハブ124の中央部
には、装着具100の装着部112の外径と実質上同一
の内径を有する貫通穴128が形成されている。ハブ1
24の後端には環状フランジ130が形成されている。
ハブ124の後面132(即ち環状フランジ130の後
面132)及び前面134は共にハブ124の中心軸線
に対して実質上垂直に延びている。切削ブレード126
は環状薄板形状であり、その内周部がハブ124の環状
フランジ130の後面外周部に固定されており、その外
周部は環状フランジ130の外周縁を越えて突出せしめ
られている。切削ブレード126は、例えばハブ124
の環状フランジ130上に電気メッキされるニッケルの
如き電着金属中にダイヤモンド粒子が分散せしめられた
所謂電鋳ブレードでよい。かような切削工具90は、図
4に明確に図示する如く、装着具100の装着部112
に被嵌し、次いで装着具100の雄螺条部114に固定
ナット136を螺合することによって装着具100に着
脱自在に装着される。固定ナット136は中心軸線に対
して実質上垂直である後面140を有する。固定ナット
136を装着具100の雄螺条部114に螺合し、装着
部100の環状支持面110と固定ナット136の後面
140との間に切削工具90を挟持することによって切
削工具90が所定位置に装着される。
【0021】而して、本発明に従って構成された切削機
においては、切削工具90の所定面の状態を検出し、こ
れによってスピンドル88に対する切削工具90の装着
状態を検出する検出手段144(図4と共に図3も参照
されたい)が配設されていることが重要である。図示の
実施形態における検出手段144は、上記支持テーブル
59の上面に固定されたケーシング146とこのケーシ
ング146に固定されケーシング146からY軸方向後
方に実質上水平に突出せしめられている非接触式検出ヘ
ッド148を含む測長器から構成されている。非接触式
検出ヘッド144を含む測長器は精密測長器であること
が重要であり、好適に使用し得る測長器としては、レー
ザ光を利用した変調光式或いはドプラービート式の測長
器、渦電流を利用した渦電流式測長器を挙げることがで
きる。例えば切削機の運転開始時に、実際に半導体ウエ
ーハ20の切削を開始するのに先立って、切削工具90
の装着状態を検出する検出工程が遂行される。この検出
工程においては、図4に図示する如く、切削工具90の
ハブ124の前面134が非接触式検出ヘッド148に
対向して位置せしめられる。換言すれば、非接触式検出
ヘッド148が切削工具90におけるハブ124の前面
134に対してスピンドル88の中心軸線方向に所要距
離だけ離隔せしめられた状態が確立される。そして、ス
ピンドル88が回転せしめられ、スピンドル88が回転
せしめされている間に、測長器に接続されたパルス発信
器150が発生するパルスに応じて非接触式検出ヘッド
148が作動せしめられ、非接触式検出ヘッド148と
切削工具90におけるハブ124の前面134との間の
距離、換言すれば切削工具90におけるハブ124の前
面の、スピンドル88の中心軸線方向位置、が測定され
る。パルス発信器150が発生するパルス間隔は、例え
ば切削工具90が1回転するのに要する時間の1/4に
設定される。従って、切削工具90におけるハブ124
の前面134の、周方向に間隔をおいた4個の測定点に
て、非接触式検出ヘッド148と切削工具90における
ハブ124の前面134との間の距離が測定される。
【0022】図4と共に検出工程のフローチャートであ
る図5を参照して説明すると、ステップn−1において
はパルス発信器150が発生するパルスに応じて測長が
遂行される。検出手段144には適宜の演算回路(図示
していない)も付設されており、ステップn−2におい
ては測長値の最大値が保持され、ステップn−3におい
ては測長値の最小値が保持される。ステップn−4にお
いては最大値と最小値の差(従って切削工具90におけ
るハブ124の前面134の、測定される複数箇所の、
スピンドル88の中心軸線方向位置の最大変位長さ)が
所定閾値以下か否かが判断される。スピンドル88に充
分精密に切削工具90が装着されている場合には、切削
工具90におけるハブ124の前面134はスピンドル
88の中心軸線に対して充分精密に垂直であり、従って
上記最大値と上記最小値との差は、例えば1μmである
閾値以下である。しかしながら、回転スピンドル88に
装着された装着具100と切削工具90のハブ124と
の間に埃或いは切削屑が挟み込まれたりすると、切削工
具90の装着精度が不充分になり、ハブ124の前面1
34がスピンドル90の中心軸線に対して若干ではある
が傾斜し、これに起因して上記最大値と上記最小値との
差が閾値を越えてしまう。ステップn−4にて差が閾値
以下である場合にはステップn−5に進み、ステップn
−5においては例えば4回でよい所定回数の測長が遂行
されたか否かが判断される。所定回数の測長が遂行され
ていない場合にはステップn−1に戻る。所定回数の測
長が遂行された場合には、切削工具90が充分精密に装
着されていることが確認されたことになり、実際の切削
工程に進むことが許容される。一方、上記ステップn−
4において差が閾値を越えた場合には、ステップn−6
に進み、警告信号が生成される。この警告信号が生成さ
れると、例えば警告ブザー及び/又は警告ランプが付勢
され、切削工具90の装着が不充分であることが操作者
に警告される。この場合には、切削工程に進むことな
く、切削工具90を再度装着する。
【0023】切削工具90におけるハブ124の前面1
34の状態を検出、即ちハブ124の前面134がスピ
ンドル88の中心軸線に対して充分精密に垂直であるか
否かを検出することに代えて、例えば、図4に二点鎖線
で図示する如く、スピンドル88が装着されている上記
ケーシング86に、検出手段144を構成する測長器の
ケーシング146を固定し、検出工程の際には非接触検
出ヘッド144を切削工具90におけるハブ124の後
面132に対向して位置せしめ、かくしてスピンドル8
8の中心軸線に対してハブ124の後面132が充分精
密に垂直であるか否かを検出することもできる。切削工
具90におけるハブ124の前面134或いは後面13
2に代えて、切削ブレード126の前面或いは後面がス
ピンドル88の中心軸線に対して充分精密に垂直である
か否かを検出することも意図され得るが、切削ブレード
126の前面或いは後面には分散せしめられているダイ
ヤモンド砥粒に起因して若干の凹凸(通常、かかる凹凸
は1μmよりも大きい)が存在する故に、切削ブレード
126の前面或いは後面ではなくて、ハブ126の前面
134或いは後面132を検出するのが望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明の加工機においては、スピンドル
に対する回転工具の装着が充分精密に遂行されなかった
場合には、実際に所要加工を遂行する前に、検出手段に
よってかかる不備を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された加工機の好適実施形
態である切削機の全体を示す簡略斜面図。
【図2】図2の切削機において切削される半導体ウエー
ハを、装着テープを介してフレームに装着された状態で
示す斜面図。
【図3】図1の切削機における主要構成要素を示す斜面
図。
【図4】図1の切削機における、スピンドルに対する切
削工具の装着様式と共に検出手段を簡略に図示する断面
図。
【図5】図1の切削機において遂行される、切削工具の
装着状態を検出するための検出工程の典型例を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
88:回転スピンドル 90:切削工具(回転工具) 124:切削工具のハブ 126:切削工具の切削ブレード 132:ハブの後面 134:ハブの前面 144:検出手段 148:非接触検出ヘッド 150:パルス発信器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転スンドルと該スピンドルに着脱自在
    に装着された回転工具とを具備する加工機において、 該回転工具が回転せしめられる間の、該回転工具の所定
    面の状態を検出し、これによって該スピンドルに対する
    該回転工具の装着状態を検出する検出手段を含む、こと
    を特徴とする加工機。
  2. 【請求項2】 該回転工具の該所定面は該回転工具の中
    心軸線に対して垂直に延在する垂直平面であり、該検出
    手段は該回転工具が回転せしめられる間の、該垂直平面
    における複数箇所の、該スピンドルの中心軸線方向位置
    を測定して該垂直平面の状態を検出する、請求項1記載
    の加工機。
  3. 【請求項3】 該検出手段は該回転工具の該垂直平面に
    対して該スピンドルの中心軸線方向に離隔して配置され
    た非接触式検出ヘッドを有する測長器を含む、請求項2
    記載の加工機。
  4. 【請求項4】 該検出手段は、該回転工具の該垂直平面
    の該複数箇所の、該スピンドルの中心軸線方向位置間の
    最大変位長さを算出する、請求項2又は3記載の加工
    機。
  5. 【請求項5】 該検出手段は、該最大変位長さが所定閾
    値を越えると警告信号を生成する、請求項4記載の加工
    機。
  6. 【請求項6】 該回転工具は金属製ハブと該ハブに固定
    された環状薄板形状の切削ブレードとから構成され、該
    切削ブレードは結合剤によって結合されたダイヤモンド
    粒子を含有する切削工具であり、該垂直平面は該ハブの
    前面又は後面である、請求項1から5までのいずれかに
    記載の加工機。
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