JP2003203063A - マイクロ・コンピュータ - Google Patents

マイクロ・コンピュータ

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JP2003203063A
JP2003203063A JP2002347623A JP2002347623A JP2003203063A JP 2003203063 A JP2003203063 A JP 2003203063A JP 2002347623 A JP2002347623 A JP 2002347623A JP 2002347623 A JP2002347623 A JP 2002347623A JP 2003203063 A JP2003203063 A JP 2003203063A
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rom
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eep
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Naomiki Mitsuishi
直幹 三ツ石
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EEP−ROM内蔵型のマイクロ・コンピュ
ータにあって、ハードウェア的資源の有効利用をする。 【解決手段】 シングルチップ型マイクロ・コンピュー
タ10であって、CPU1と、上記CPU1によって実
行されるユーザプログラムの格納領域と、データの格納
領域とを有するEEP−ROM4と、上記EEP−RO
M4に書込を行うための書込制御プログラムを格納する
領域を有するマスクROM3と、入出力手段とを有し、
上記書込制御プログラムは、上記マイクロ・コンピュー
タ10の外部からの制御によって上記CPU1を停止し
て上記EEP−ROM4に書き込まれ、上記ユーザプロ
グラムは、上記CPU1が上記書込制御プログラムによ
って上記EEP−ROM4にデータを書き込むための処
理に移行するための命令を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ・コン
ピュータ技術、さらにはEEP−ROM(エレクトリカ
リ・エレーサブル・アンド・プログラマブル・リード・
オンリ・メモリ)のような電気的に書込または消去が可
能なROMを内蔵したシングルチップ型マイクロ・コン
ピュータに適用して有効な技術に関するもので、たとえ
ば、ICカードに内蔵されるマイクロ・コンピュータに
利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、磁気カードなどに代わるものとし
て、いわゆるICカードが注目されている。このICカ
ードは、たとえば特公昭56−19665号公報などに
記載されているように、ID(識別コード)などのデー
タを記憶させたP−ROM(紫外線消去型のプログラマ
ブル・ROM)を内蔵することにより、たとえばキーの
代わりをなす識別カードとして機能させることができ
る。
【0003】ここで、本発明者は、たとえば上述したご
ときICカードに内蔵するのに適したEEP−ROM内
蔵型のシングルチップ型マイクロ・コンピュータについ
て検討した。以下は、公知とされた技術ではないが、本
発明者によって検討された技術であり、その概要は次の
とおりである。
【0004】図6は、本発明者によって検討されたマイ
クロ・コンピュータ10の構成を示す。同図に示すマイ
クロ・コンピュータ10はEEP−ROM内蔵のシング
ルチップ型であって、CPU(中央処理ユニット)1、
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)2、マスクRO
M(固定記憶ROM)3、EEP−ROM41,42、
I/O(入出力ユニット)5、周辺回路6、及びEEP
−ROM書込制御回路7などを同一半導体チップ内に有
する。各部(1〜7)はアドレスバスLA及びデータバ
スLDによって相互に接続されている。
【0005】このシングルチップ型マイクロ・コンピュ
ータ10は、たとえばICカード内に内蔵されて使用さ
れる。そして、図7に示すように、外部とのデータDx
の授受はすべてCPU1を介して行われるようになって
いる。図7は、図6に示したマイクロ・コンピュータ1
0をデータDxの流れに着目して示したものである。こ
のマイクロ・コンピュータ10は適切なソフトウェアに
よる「鍵」を使用しない限り内蔵ソフトウェアを知るこ
とができない構成とすることができ、ICカード内に内
蔵されるシングルチップ型マイクロ・コンピュータとし
ての適正を持たせている。
【0006】ここで、EEP−ROM41,42は同等
のものが互いに独立して2つ設けられている。そして、
図8に示すように、一方のEEP−ROM41は、いわ
ゆるユーザ・プログラム領域(M1)として利用され
る。ここには、ユーザが任意に作成したプログラムが予
め書き込まれる。このプログラムの書込は外部からの制
御によってCPU1を停止し、外部から直接EEP−R
OM41に対して行われる。このようなP−ROMのプ
ログラム方法は、たとえば(株)日立製作所、昭和59
年8月発行「日立マイクロコンピュータデータブック8
ビットシングルチップ」823〜865頁によって公知
である。これにより製造工程におけるマスクROMの書
換えが不要となり、ユーザの多様な応用に即座に応ずる
ことができる。さらに、EEP−ROM41に対するプ
ログラムが行われた後、このEEP−ROMに対する再
書込あるいは読出しを禁止することを可能とする手段を
有する構成とすれば内蔵ソフトウェアの保護として効果
がある。他方のEEP−ROM42はデータ領域(M
2)として利用される。ここには、CPU1によって管
理される入出力データのうち、保存を要するデータDx
が必要に応じて随時に書き込まれる。このEEP−RO
M42に対する書込はCPU1によって制御される書込
制御回路7を介して行われる。一般にEEP−ROMの
書込に要する時間はCPUの平均的な命令実行時間に比
べ1000倍程度であって、この書込期間、EEP−R
OM42はCPU1から電気的に切離され、EEP−R
OM42の読出し、書込ともに不可能となっている。
【0007】他方、CPU1は、プログラム格納用EE
P−ROM41に書き込まれたユーザ・プログラムIx
2を1命令ずつ読込みながら、所定の処理動作を実行す
る。そして、その処理動作の過程にて要保存データDx
をデータ格納用EEP−ROM42に書き込む必要が生
じた場合には、EEP−ROM書込制御回路7を介し
て、そのEEP−ROM42への書込を行う。この処理
動作の実行に際しては、マスクROM3に予め標準プロ
グラムIx1として用意されているプログラム・ルーチ
ン(あるいはプログラム・モジュール)が適宜参照され
る。前記プログラム・ルーチンは、たとえばソフトウェ
アタイマや除算のプログラムであって、多くの用途ある
いは応用によって有用なプログラムが用意されている。
一般にマスクROMは同容量のEEP−ROMに比べて
小さい面積で実現可能である。このため、全てのプログ
ラムをEEP−ROM41に格納せずに前記ROM3を
利用することで半導体チップ全体のサイズを縮小するこ
とが可能となっている。
【0008】しかし、全体的な処理はEEP−ROM4
1に書き込まれたユーザ・プログラムに従って行われ
る。
【0009】図7において示されるようなEEP−RO
M書込制御回路7は、たとえば一方のEEP−ROM4
1に書き込まれたプログラムに基づく制御を受けなが
ら、他方のEEP−ROM42への書込動作を行う。こ
の他方のEEP−ROM42は、書込が行われている
間、CPU1から切り離される。
【0010】以上のようにして、ユーザの多様な仕様要
求及び多様な用途に対して即座に応じられ、かつデータ
Dxを必要に応じてEEP−ROMに半永久的に保存さ
せることが可能なマイクロ・コンピュータ10が構成さ
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題点があることが本発明者に
よって明らかとされた。
【0012】すなわち、上述したマイクロ・コンピュー
タ10では、ユーザ・プログラムIx2を書き込むため
と要保存データDxを記憶するために、互いに独立した
2つのEEP−ROM41,42が必要となる。EEP
−ROMが1つだけでは、そのEEP−ROMに書込を
行っている間、そのEEP−ROMに対する読出しアク
セスができなくなって、CPU1が実行すべき命令を読
み出せなくなってしまうからである。したがって、上述
したように、プログラムとデータとをそれぞれに独立し
た2つのEEP−ROM41,42に格納させ、一方の
EEP−ROM41から命令を読み出しながら、その読
み出した命令に基づいて他方のEEP−ROM42の書
込制御を実行するように構成しなければならなかった。
【0013】しかし、そのためには、互いに独立した2
つのEEP−ROM41,42が必要であり、しかも各
EEP−ROM41,42は、各方面のユーザからの種
々多様な仕様要求に対応できるようにするために、それ
ぞれに十分に大きな記憶領域M1,M2を用意できるも
のでなければならない。たとえば、データサイズは小さ
くてよいがプログラムサイズは大きく、あるいはプログ
ラムサイズは小さくてよいがデータサイズは大きく、と
いったような2通りの要求のいずれにも対応できるよう
にするためには、結局、2つのEEP−ROM41,4
2のそれぞれの記憶容量をどちらも大きくせざるを得な
い。さらに、2つのEEP−ROM41,42の各記憶
容量を両方ともに大きくしても、そのどちらかは記憶容
量が大きく余って有効に利用されない、という無駄が生
じやすい。
【0014】なお、EEP−ROM41,42のそれぞ
れは、メモリアレイとともにセンスアンプ、ドライバ回
路のようなデータ入出力のための回路やアドレスを選択
するための回路からなる周辺回路を持つ。それ故に、E
EP−ROMが複数個独立して形成された場合、センス
アンプ、ドライバなどの周辺回路がそれぞれのEEP−
ROM内に設けられることになるので、多くの回路要素
が必要とされる。これに応じて、EEP−ROMの全体
のサイズを大きくせざるを得なくなっている。
【0015】そこで、本発明者は、EEP−ROM41
に、EEP−ROM42の制御のためのプログラムを格
納するとともにEEP−ROM42のプログラムによっ
て参照されるべきデータを格納し、またEEP−ROM
42に、EEP−ROM41の制御のためのプログラム
とともにEEP−ROM41のプログラムによって参照
されるデータを格納することも検討した。このようにす
ると、EEP−ROM41及び42のそれぞれにおける
プログラム格納エリアとデータ格納エリアとを可変にす
ることが可能になる。この場合、前述のようなメモリエ
リアもしくはサイズに関する問題は幾分緩和される。し
かしながら、この場合であっても、各EEP−ROM4
1及び42が互いに独立的なセンスアンプやデコーダ回
路のような周辺回路をそれぞれに持つので、EEP−R
OM全体のサイズもしくは半導体チップ全体のサイズに
関しての不利益は十分に除去されない。
【0016】以上のように、上述したマイクロ・コンピ
ュータでは、ユーザの多様な仕様要求及び多様な用途に
対して即座に応じられ、かつデータDxを必要に応じて
EEP−ROMに半永久的に保存させることができると
いう利点を有するものの、それぞれに十分に大きな記憶
容量を持つ2つの独立したEEP−ROM41,42が
必要であった。このため、そのハードウェア的な構成負
担が大きく、特に、シングルチップ型のものにあって
は、その半導体チップサイズがどうしても大きくなって
しまい、その割にハードウェア資源の利用効率が必ずし
もよくない、という問題点のあることが本発明者によっ
て始めて明らかとされた。特にICカードに内蔵する場
合に半導体チップサイズの縮小はカード強度の向上のた
めに強い要求があり、上記の半導体チップはこれに反す
るものとなっている。
【0017】本発明の目的は、上述したマイクロ・コン
ピュータの利点、すなわちユーザの多様な仕様要求及び
多様な用途に対して即座に応じられ、かつデータを必要
に応じてEEP−ROMに半永久的に保存させることが
できるという利点を保持しつつ、そのハードウェア的な
構成規模の縮小を可能にし、かつハードウェア資源の利
用効率を高められるようにする、という技術を提供する
ことにある。特に、CPUの処理速度より、書込または
消去の時間が長かったり、素子特性のバラツキの大きい
EEP−ROMなどの電気的に書込(または消去)が可
能なROMを内蔵した場合のように、素子特性にあった
高速かつ確実な書込を実現することができ、書込時間の
短縮、さらに応答時間の短縮が図れるようにする技術を
提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0019】すなわち、本発明のマイクロ・コンピュー
タは、中央処理ユニット(CPU)と、上記中央処理ユ
ニットによって実行されるユーザプログラムの格納領域
と、データの格納領域とを有する電気的に書込及び消去
可能なROM(EEP−ROMなど)と、上記電気的に
書込及び消去可能なROMに書込を行うための書込制御
プログラムを格納する領域を有する記憶手段(マスクR
OM、RAMなど)と、入出力手段(I/O)とを有
し、上記書込制御プログラムは、上記マイクロ・コンピ
ュータの外部からの制御によって上記中央処理ユニット
を停止して上記電気的に書込及び消去可能なROMに書
き込まれ、上記ユーザプログラムは、上記中央処理ユニ
ットが上記書込制御プログラムによって上記電気的に書
込及び消去可能なROMにデータを書き込むための処理
に移行するための命令を有しているものである。
【0020】さらに、本発明の他のマイクロ・コンピュ
ータは、上記書込制御プログラムが、上記電気的に書込
及び消去可能なROMへのデータの書込処理が完了した
後に、上記中央処理ユニットが上記ユーザプログラムの
実行へと復帰するための命令を有している、またはフラ
グを有し、上記中央処理ユニットが、上記フラグに基づ
き、上記電気的に書込及び消去可能なROMへのデータ
の書込処理の完了を判定し、上記判定結果に基づき上記
中央処理ユニットが上記ユーザプログラムの実行へと復
帰する、あるいは上記記憶手段が、上記電気的に書込及
び消去可能なROMから上記書込制御プログラムの転送
を受けたRAMに適用するものである。
【0021】よって、前記マイクロ・コンピュータによ
れば、書込可能なROMにデータを書き込むのに際し、
そのときだけCPUを別の記憶装置へジャンプさせて、
そこに予め格納された所定の書込制御プログラムを実行
させることにより、書込可能なROMへの書込動作中に
もCPUに所定の書込制御処理を実行させることができ
る。これにより、ユーザ・プログラム領域とデータ領域
とを1つの書込可能なROM内に置くことができ、さら
に各領域の大きさの割合を任意に選ぶことができる。こ
れによって、ユーザの多様な仕様要求に即座に応じら
れ、かつデータを必要に応じて上記ROMに半永久的に
保存させることができるという利点を保持しつつ、その
ハードウェア的な構成規模の縮小を可能にし、かつハー
ドウェア資源の利用効率を高められるようにする、とい
う目的が達成される。特に、制御プログラムによってフ
ラグを操作してROMの書込(または消去)を制御する
ことにより、素子特性にあった高速かつ確実な書込を実
現することができ、書込時間の短縮、さらに応答時間の
短縮を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。なお、各図中、同一符号は
同一あるいは相当部分を示す。
【0023】図1はこの発明による技術が適用されたマ
イクロ・コンピュータ10の主要部における一実施の形
態を示す。
【0024】同図にその主要部を示すマイクロ・コンピ
ュータ10はシングルチップ型のものであって、CPU
1とともに、ユーザ・プログラムIx2と要保存データ
の両方が任意の割合で書き込まれるEEP−ROM4を
備える。これとともに、そのEEP−ROM4に書込を
行うための書込制御プログラムが標準プログラムIx1
の一部として予め固定的に格納されたいわゆるマスクR
OM3を備える。
【0025】マスクROM3は、書込制御プログラムの
みを格納したものであってもよく、あるいはさらに前記
した標準プログラム・ルーチンを格納したものであって
もよい。ここで、書込制御プログラムはたとえば書込制
御回路7に対する起動のためのプログラムあるいは書込
の終了を検出するためのプログラムを含むようなもので
ある。さらに書込データが多量である場合にはRAM2
内の所定の領域に用意されたデータを順次EEP−RO
M4に対して転送し、書込を行うものであってもよい。
さらに、そのEEP−ROM4とマスクROM3はそれ
ぞれ、上記CPU1のアドレス空間上にて、互いに異な
るアドレス位置に配置されている。ここで、図1におけ
るスイッチは仮想的なものであって、CPU1の実行プ
ログラムがEEP−ROM4に対する書込時にはコール
命令によってマスクROM3に移り、書込終了後リター
ン命令によってEEP−ROM4に戻ることを示すもの
である。
【0026】この場合、EEP−ROM4内には、その
EEP−ROM4への書込制御プログラムの代わりに、
マスクROM3内の特定ルーチンへのコール命令が書き
込まれるようになっている。他方、マスクROM3内に
は、EEP−ROM4のための書込制御プログラムとと
もに、この書込制御プログラムの最後にEEP−ROM
4へのリターン命令が書き込まれるようになっている。
【0027】図2は、図1に示したマイクロプロセッサ
10の全体的な構成の一実施の形態を示す。
【0028】同図に示すように、上記マイクロ・コンピ
ュータ10には、上述した構成要素すなわちCPU1、
マスクROM3、及びEEP−ROM4の他に、CPU
1の作業領域を提供するRAM2、外部に対してデータ
Dxの受け渡しを行うI/O(入出力ユニット)5、周
辺回路6、及びEEP−ROM書込制御回路7などが内
蔵されている。これらを内蔵することにより、たとえば
ICカード内に内蔵されるシングルチップ型マイクロ・
コンピュータとしての適性を持たせられている。マイク
ロ・コンピュータ10内の各部(1〜7)はアドレスバ
スLA及びデータバスLDによって相互に接続されてい
る。各メモリや周辺回路に対する制御信号は省略されて
いる。
【0029】図3は、図2に示したマイクロ・コンピュ
ータ10を、データDxの流れに着目して示す。同図に
示すように、外部とのデータDxの授受は全てCPU1
を介して行われるようになっている。これにより適切な
ソフトウェアによる「鍵」を使用しない限り、内蔵ソフ
トウェアを知ることができない構成とすることが可能で
ある。
【0030】図4は、上記CPU1のアドレス空間の状
態の3つの例をそれぞれメモリ・マップによって示す。
同図に示すように、上記EEP−ROM4による記憶領
域M内には、ユーザ・プログラム領域M1と、データ領
域M2の両方が任意の割合でもって割り当てられるよう
になっている。
【0031】図5は、上記CPU1がEEP−ROM4
への書込制御を行う場合の処理動作例をフローチャート
によって示す。
【0032】図2において、CPU1は、ユーザ・プロ
グラム領域M1に書き込まれたプログラムIx2を1命
令ずつ読込みながら、所定の処理動作を実行する(ステ
ップS6)。
【0033】ここで、その処理動作の過程にて要保存デ
ータDxをEEP−ROM4に書き込む必要が生じると
(ステップS1)、CPU1は、コール命令によって、
マスクROM3に格納された標準プログラム領域Ix1
中の書込制御プログラムの先頭アドレスにジャンプする
(ステップS2)。そして、その書込制御プログラムに
したがってEEP−ROM4の書込制御処理を実行する
(ステップS3)。これにより、EEP−ROM書込制
御回路7を介して、そのEEP−ROM4への書込が行
われる。この書込が行われている間、EEP−ROM4
はCPU1から切り離される。
【0034】この後、書込が完了すると、CPU1は、
たとえば書込制御回路7側から発せられるフラグあるい
は割込要求に基づいて、書込の完了を判定する(ステッ
プS4)。すると、CPU1は、マスクROM3からE
EP−ROM4のプログラム領域M1にリターンし、ジ
ャンプ時のアドレスの次の番地からユーザ・プログラム
の読込みを再開する(ステップS5)。そして、処理の
終了あるいは次のデータ書込要求が発生するまで、EE
P−ROM4のユーザ・プログラムを実行する(ステッ
プS6)。
【0035】以上のようにして、ユーザ・プログラム領
域M1とデータ領域M2とを1つのEEP−ROM4内
に置くことができるようになっている。これとともに、
両領域M1とM2の大きさの割合を任意に選ぶことがで
きるので、EEP−ROM全体の記憶領域Mのサイズが
それほど大きくなくとも、たとえば図4に3つの例を示
すように、データ領域M2のサイズを小さくする代わり
にプログラム領域M1のサイズを大きくとったり、ある
いはプログラム領域M1のサイズを小さくする代わりに
データ領域M2のサイズを大きくとったり、といったよ
うに記憶領域Mを融通し合って効率良く利用することが
できる。
【0036】これによって、ユーザの多様な用途に対し
て即座に応じられ、かつデータDxを必要に応じてEE
P−ROM4に半永久的に保存させることができるとい
う利点を保持しつつ、そのハードウェア的な構成規模の
縮小を可能にし、かつハードウェア資源の利用効率を高
められるようにする、という目的が達成される。
【0037】ここで、EEP−ROMの書込が完了され
たときのユーザ・プログラムへのリターンは、実施の形
態のように書込制御回路7から発せられるフラグあるい
は割込要求によらなくてもよい。たとえば、CPU1内
の適当な作業レジスタが、EEP−ROMへの書込動作
の開始と同時に動作開始されて、その動作中に一定周期
で更新される一種のカウンタもしくはタイマとして利用
され、かかる作業レジスタの内容が所定値に達したとき
に上記リターン動作が実行されるように構成されてもよ
い。つまり、CPU1が予め見込まれる所定の書込所要
時間を計時し、この計時が完了した時点でEEP−RO
Mへの書込動作の完了をソフトウェア的にチェックする
構成であってもよい。この場合、書込時間の設定とその
後のリターン動作の制御は、タイマ回路のような専用回
路によってハードウェア的に行わせるようにしてもよ
い。
【0038】上記した例では、ユーザ・プログラムは、
特に制限されないものの、外部からの制御によってCP
U1を停止し、外部から直接EEP−ROM4のユーザ
・プログラム領域M1に対して書込を行う構成となって
いる。
【0039】このユーザ・プログラムの書込は、マスク
ROM3のプログラムに従ってCPU1がI/Oユニッ
ト5を介して外部よりプログラムを受信し、順次EEP
−ROM4のユーザ・プログラム領域M1に対して書き
込む構成としてもよい。この例では、内蔵EEP−RO
M4に対して外部から直接アクセスする手段を持たない
ために、機密保護機能が強化され、ICカード内に内蔵
されるシングルチップ型マイクロ・コンピュータとして
の適正を増大させることができる。
【0040】この場合、ユーザ・プログラム4に対する
書込が既に行われているか否かは、EEP−ROM4内
にフラグを有してその状態で判定すればよい。このフラ
グの状態に応じて、CPU1のリセット後のスタートア
ドレスを変更するような構成にしてもよい。
【0041】また、書込可能なROMとしては、EEP
−ROMのような電気的に書込及び消去可能なROMだ
けではなく、紫外線消去型のEP−ROMも利用でき
る。
【0042】上記の例では、特に制限はされないもの
の、書込は書込制御回路7によって行われ、一定時間の
書込が行われている。
【0043】EP−ROMの場合には、一般にEEP−
ROMに比して書込時間が長い。このために、上記のよ
うな書込時間一定の方法ではICカードに内蔵した場合
には応答時間の増加を招いてしまう。ここで、EP−R
OM素子のプロセスバラツキが大きいことにより、ワー
ストケースを考慮して書込時間は設定されるために多く
の場合、書込時間が必要以上に費やされてしまってい
る。
【0044】そこで、本発明者は書込制御回路7に対し
てCPU1が起動をかけるとともにさらに、停止も可能
とできる構成とすることを考えた。すなわち、書込制御
回路7内にフラグPGMを設け、このフラグPGMをC
PU1がセットすると書込が開始され、前記フラグをリ
セットすると書込が終了されるというものである。書込
時間は、たとえば前記したようにソフトウェアによって
計時されてもよいし、あるいはタイマ回路を内蔵してい
るものにあっては、これを利用してもよい。
【0045】図9は上記の場合のマスクROM3内に格
納されるべき書込制御プログラムの一実施の形態を示す
フローチャートである。
【0046】まず、CPU1がEP−ROMに対する書
込アドレス・データを設定し、EP−ROMはこれらを
ラッチする(ステップS1)。次にCPU1は特定レジ
スタNの内容をクリアし(ステップS2)、上記レジス
タNに+1の加算を行った(ステップS3)後に、フラ
グPGMをセットする(ステップS4)。所定の単位時
間たとえば1msの計時を行い(ステップS5)、その
後にフラグPGMをリセットし(ステップS6)、単位
時間の書込を終了する。
【0047】この後、正しく書込が行われたか否かを判
定する(ステップS7)。この判定は、EP−ROMの
読出しを行い、この読出された内容と書込データを比較
する。特に制限はされないが、この読出し時には前記ラ
ッチされたデータを破壊しないように構成されている。
この比較結果が不一致であればCPU1は前記レジスタ
Nの値を判定して(ステップS11)、24以下であれ
ば上記ステップS3に戻り再び単位時間の書込を実行す
る。上記単位時間の書込が25回行われても、すなわち
N=25となっても不一致の場合は不良と判定して(ス
テップS12)終了する。
【0048】上記判定の結果が一致していれば、CPU
1はフラグPGMをセットし(ステップS8)、さらに
3×Nmsの計時を行った(ステップS9)後に、フラ
グPGMをクリアして(ステップS10)終了する。す
なわち、上記判定結果が一致するまでに要した時間Nm
sの3倍の時間による重ね書込が行われる。
【0049】これによって、素子特性にあった高速かつ
確実な書込を実現することができ、書込時間の短縮、さ
らに応答時間の短縮を図ることができる。
【0050】上記した方法によって、ユーザの多様な仕
様要求及び多様な用途に対して即座に応じられ、かつデ
ータDxを必要に応じてEP−ROMに半永久的に保存
させることができるという利点を有しつつ、そのハード
ウェア的な構成規模の縮小を可能にし、かつハードウェ
ア資源の利用効率を高められるようにし、さらに応答時
間を短縮することができる。
【0051】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
たとえば、書込制御プログラムをマスクROM3あるい
はEEP−ROM4に予め格納し、EEP−ROM4の
書込動作を行うときに、その格納された書込制御プログ
ラムをRAM2へ転送してCPU1に実行させるような
構成でもよい。
【0052】また、ICカード用シングルチップ型マイ
クロ・コンピュータに適用した場合について説明した
が、それに限定されるものではなく、たとえば、ボード
型のマイクロ・コンピュータなどにも適用できる。
【0053】少なくとも、EEP−ROMにプログラム
とデータの両方を記憶させる条件のものには適用でき
る。
【0054】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0055】すなわち、EEP−ROM内蔵型のマイク
ロ・コンピュータにあって、ハードウェア的資源の有効
利用をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による技術が適用されたEEP−RO
M内蔵型マイクロ・コンピュータの主要部を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1に示したマイクロ・コンピュータの全体的
な構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示したマイクロ・コンピュータをデータ
の流れに着目して示すブロック図である。
【図4】図2に示したマイクロ・コンピュータ内CPU
のアドレス空間の3つの状態を例示するアドレスマップ
である。
【図5】図2に示したマイクロ・コンピュータの動作例
を示すフローチャートである。
【図6】この発明に先立って検討されたEEP−ROM
内蔵型マイクロ・コンピュータの構成を示すブロック図
である。
【図7】図6に示したマイクロ・コンピュータをデータ
の流れに着目して示すブロック図である。
【図8】図6に示したマイクロ・コンピュータ内CPU
のアドレス空間の状態を例示するアドレスマップであ
る。
【図9】EP−ROMを内蔵した場合の書込制御プログ
ラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 RAM 3 マスクROM 4,41,42 EEP−ROM 5 I/O 6 周辺回路 7 書込制御回路 10 マイクロ・コンピュータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央処理ユニットと、 上記中央処理ユニットによって実行されるユーザプログ
    ラムの格納領域と、データの格納領域とを有する電気的
    に書込及び消去可能なROMと、 上記電気的に書込及び消去可能なROMに書込を行うた
    めの書込制御プログラムを格納する領域を有する記憶手
    段と、 入出力手段とを有するマイクロ・コンピュータであっ
    て、 上記書込制御プログラムは、上記マイクロ・コンピュー
    タの外部からの制御によって上記中央処理ユニットを停
    止して上記電気的に書込及び消去可能なROMに書き込
    まれ、 上記ユーザプログラムは、上記中央処理ユニットが上記
    書込制御プログラムによって上記電気的に書込及び消去
    可能なROMにデータを書き込むための処理に移行する
    ための命令を有していることを特徴とするマイクロ・コ
    ンピュータ。
  2. 【請求項2】 中央処理ユニットと、 上記中央処理ユニットによって実行されるユーザプログ
    ラムの格納領域と、データの格納領域とを有する電気的
    に書込及び消去可能なROMと、 上記電気的に書込及び消去可能なROMに書込を行うた
    めの書込制御プログラムを格納する領域を有する記憶手
    段と、 入出力手段とを有するマイクロ・コンピュータであっ
    て、 上記書込制御プログラムは、上記マイクロ・コンピュー
    タの外部からの制御によって上記中央処理ユニットを停
    止して上記電気的に書込及び消去可能なROMに書き込
    まれ、 上記ユーザプログラムは、上記中央処理ユニットが上記
    書込制御プログラムによって上記電気的に書込及び消去
    可能なROMにデータを書き込むための処理に移行する
    ための命令を有しており、 上記書込制御プログラムは、上記電気的に書込及び消去
    可能なROMへのデータの書込処理が完了した後に、上
    記中央処理ユニットが上記ユーザプログラムの実行へと
    復帰するための命令を有していることを特徴とするマイ
    クロ・コンピュータ。
  3. 【請求項3】 中央処理ユニットと、 上記中央処理ユニットによって実行されるユーザプログ
    ラムの格納領域と、データの格納領域とを有する電気的
    に書込及び消去可能なROMと、 上記電気的に書込及び消去可能なROMに書込を行うた
    めの書込制御プログラムを格納する領域を有する記憶手
    段と、 入出力手段と、 フラグとを有するマイクロ・コンピュータであって、 上記書込制御プログラムは、上記マイクロ・コンピュー
    タの外部からの制御によって上記中央処理ユニットを停
    止して上記電気的に書込及び消去可能なROMに書き込
    まれ、 上記ユーザプログラムは、上記中央処理ユニットが上記
    書込制御プログラムによって上記電気的に書込及び消去
    可能なROMにデータを書き込むための処理に移行する
    ための命令を有しており、 上記中央処理ユニットは、上記フラグに基づき、上記電
    気的に書込及び消去可能なROMへのデータの書込処理
    の完了を判定し、上記判定結果に基づき上記中央処理ユ
    ニットが上記ユーザプログラムの実行へと復帰すること
    を特徴とするマイクロ・コンピュータ。
  4. 【請求項4】 中央処理ユニットと、 上記中央処理ユニットによって実行されるユーザプログ
    ラムの格納領域と、データの格納領域とを有する電気的
    に書込及び消去可能なROMと、 上記電気的に書込及び消去可能なROMに書込を行うた
    めの書込制御プログラムを格納する領域を有する記憶手
    段と、 入出力手段とを有するマイクロ・コンピュータであっ
    て、 上記書込制御プログラムは、上記マイクロ・コンピュー
    タの外部からの制御によって上記中央処理ユニットを停
    止して上記電気的に書込及び消去可能なROMに書き込
    まれ、 上記ユーザプログラムは、上記中央処理ユニットが上記
    書込制御プログラムによって上記電気的に書込及び消去
    可能なROMにデータを書き込むための処理に移行する
    ための命令を有しており、 上記記憶手段は、上記電気的に書込及び消去可能なRO
    Mから上記書込制御プログラムの転送を受けたRAMで
    あることを特徴とするマイクロ・コンピュータ。
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