JP2003202515A - 光装置 - Google Patents
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Abstract
膜を設け集束光を入射する光素子は透過特性が非対称な
周期特性をゆうしており、この特性を補償する。 【解決手段】透明部材の一方に半透明の反射膜と他方に
反射膜を設け集束光を入射する光素子に対して、該光素
子の入力光側に非対称周期特性を有する非対称周期フィ
ルタを設ける。
Description
る装置及び、光ファイバ伝送路において蓄積する波長分
散を補償するために用いる装置に係わる。
イメージド・フェイズド・アレイを、波長分散を生成す
るために用いる装置に係わる。
光ファイバ通信システムの送信器は、光パルスを光ファ
イバに送出する。この光ファイバからの光を受光器にて
受信する。
れる波長分散を有している。
ス幅が変化し信号品質を劣化させる。
イバ中の信号光の伝播速度はその信号光の波長に依存す
る。
赤色を示す波長をもつ光パルス)が、短い波長を持つ光
パルス(例えば青色を示す波長をもつ光パルス)よりも
速く伝播するとき、その分散は正常分散と呼ばれる。
色パルス)が、長い波長を持つパルス(例えば赤色パル
ス)よりも速く伝播するとき、その分散は異常分散と呼
ばれる。
れる際に赤色パルスおよび青色パルスを含む場合、信号
光パルスは光ファイバ内を伝播する間に赤色パルスおよ
び青色パルスに分離され、それぞれの光パルスが異なる
時間に受光器によって受光される。
色へ連続する波長成分を持つ信号光パルスを送信する場
合には、各成分は異なる速度で光ファイバ内を伝播する
ため、信号光パルスは光ファイバ内でその時間幅が広げ
られ、歪みが生じる。全てのパルスは有限な波長範囲内
の成分を含むため、このような波長分散は光ファイバ通
信システムにおいては、きわめて一般的である。
ムにおいては、高送信能力を得るために、波長分散を補
償することが必要となる。
ファイバ通信システムには、光ファイバにおいて発生す
る波長分散と逆の波長分散を光パルスに与える「逆分散
コンポーネント」が必要となる。
つとして、特許出願番号 平成10年−534450及
び平成11年−513133には、図1に示すような、
「Virtually Imaged Phased Array(バーチャリ・イメー
ジド・フェイズド・アレイ)」、すなわちVIPA1と
呼ぶ部分を含む装置が従来提案されている。
成する。この装置には、VIPAに光を戻し、VIPA
内で多重反射が発生するようにするための返光装置も含
む。
入力光を受け取り、対応する出力光を連続して生成す
る、VIPAを含む装置を備えることによって達成され
る。この出力光は、連続する波長範囲内の他の波長の出
力光とは空間的に区別できる(例えば、異なる方向に進
む)。この出力光が進行角度で区別できれば、この装置
は角度分散があるということである。
置2を備えることによって達成される。
まれる。
入出力することができる。
つ。
2の表面の反射面は反射すると特性と入射光の一部を透
過する特性を合わせ持っている。
れ、透明部材の第1および第2の表面の間で何度も反射
され、複数の光が第2の表面を透過する。
生成される。
ち、出力光は、その波長範囲内の他の波長を持つ光とは
空間的に区別することができる。
の表面へと返すことができ、第2の表面を透過してVI
PAに入力され、その出力光がVIPA内を多重反射し
てVIPAの透過域から入力経路へ出力される。
波長を持ち、異なる干渉次数を持つ複数の出力光を生成
するVIPAを備えた装置を用意することによって達成
される。
光をVIPAに返し、その他の出力光は返さない返光装
置も備えている。
光のみをVIPAに返す。
置、およびレンズ5を含む装置を備えることによって達
成される。
から伝播する、対応する出力光を生成する。返光装置は
VIPAから出力光を受け取り、その出力光をVIPA
に返す。
レンズを通り、さらにレンズによって返光装置に集光さ
れることによってVIPAから返光装置に進み、(b)
出力光が、返光装置からレンズへ、そしてレンズによっ
てVIPAに方向付けされることによって返光装置から
VIPAに返され、さらに(c)VIPAからレンズに
進む出力光が、レンズからVIPAに返る出力光に対し
て平行および逆方向に進むように位置決めされる。
は、レンズからVIPAに返される出力光とは重ならな
い。
6、およびレンズを含む装置を備えることによって達成
される。
VIPAから伝播する出力光を生成する。レンズは、出
力光をミラーに集光させ、ミラーが出力光を反射して、
反射光がレンズによってVIPAに返される。ミラー
は、装置が一定の波長分散を行うように形成する。
に角分散の機能を持ち、波長分散補償を可能とするが、
特に大きな角分散を有することが特徴であり、実用的な
逆分散コンポーネントを容易に提供することができる。
VIPAを用いた装置には、波長に対する透過率の特性
が平坦でなく、図2のような、各透過帯域内のピーク波
長を中心に非対称な周期特性になってしまうという問題
が残されている。
をもつ装置が光伝送路内に存在すると、送信機から送出
された信号光パルス波形に歪みが生じ、信号を正確に伝
送することができなくなってしまう。とくに、大きな波
長分散を補償することが必要な、長距離の光ファイバ通
信システムにおいて、VIPAを用いた装置を多段に用
いて波長分散補償を行う場合、上記のような望ましくな
い透過特性が重ね合わせられるため、信号光パルスの劣
化が非常に大きくなってしまう。
坦な出力光の波長特性を持つことが望ましい。
は、以下のような理由で、VIPAを用いた装置におい
て原理的に生じるものである。
渉次数の異なる複数の可能な進行方向を持つため、光の
強度がこれら複数の干渉次数光に分散されてしまう。
干渉次数光はカットし、必要な一つの干渉次数の光のみ
を取り出さなければならない。したがって、カットされ
るべき不要な干渉次数光がVIPAから出力されると、
その分光損失が発生することになる。
れるか否かは、各干渉次数光の進行すべき方向が、レン
ズによってVIPAに収束される入力光に含まれる平行
光成分の進行方向のなかに含まれているか否かによる。
光が発生する度合いは異なることになる。
長より上方方向にあり、長波長側の干渉条件を満たす方
向は中心波長より下方方向にある。
干渉条件を満たす領域が重ならないと干渉光は発生しな
いことになるが、長波長側での干渉条件は異なる次数間
の角度が大きいために複数の干渉光が生じないことにな
る。よって、不要な次数の個所にもエネルギーが多く分
配されることになってしまいこれが捨て光となり、長波
長側の光の損失が多くなる。
のバランスが崩れることによって、透過特性の非対称性
が生じる。
な透過特性を改善し、望ましい平坦な透過特性を実現す
る方法については、前記 特許出願番号 平成10年−
534450及び平成11年−513133には具体的
に記載されていない。
る光信号の劣化を防ぐ方法として、透過特性を平坦な特
性に変換する透過特性を有する補償用光フィルタを備え
る方法が特許公開番号 平成11年−72756で提案
されている。しかし、従来知られている導波路を用いた
マッハツェンダ干渉や、エタロンを用いたファブリペロ
ー干渉を用いた光フィルタの透過特性は、図3に示すよ
うに、ピーク波長を中心に左右対称な周期特性となるた
め、VIPAを用いた装置に対しては、厳密な平坦化は
不可能である。
ルタを多段に重ねて、非対称のフィルタを実現すること
は可能であるが、フィルタの数が多くなるほど透過光の
損失が大きくなり、また、フィルタが高価になるため現
実的でない。
課題は、波長分散を補償するための、VIPAを用いた
装置において、現実的な方法で、出力光の波長特性を望
ましいものに改善するための手段を提供することであ
る。
置は透明部材の一方に半透明の反射膜と他方に反射膜を
設け集束光を入射する光素子と、該光素子の入力光側に
非対称周期特性を有する非対称周期フィルタを有する。
第2の手段として:光装置は透明部材の一方に半透明の
反射膜と他方に反射膜を設け集束光を入射する光素子
と、該光素子で分光された光を該光素子に反射するミラ
ーと、 該ミラーから反射された光を非対称な周期特性
で透過する非対称周期フィルタを有する。第3の手段と
して:第1手段及び第2手段の光装置の前記非対称周期
フィルタは非対称周期フィルタの周期が前記光素子の有
す周期と等しいか、または該周期の整数分の一になって
いる。第4の手段として:第1手段及び第2手段の光装
置の該非対称周期フィルタはエタロンであって、該エタ
ロンに拡散光または集束光を透過させることにより所望
の透過波長特性を得る。第5の手段として:第1手段及
び第2手段の光装置の前記非対称周期フィルタは1対の
光ファイバと、一方の該光ファイバから出射される拡散
光を集束させ他方の光ファイバに集束光として結合させ
る少なくとも一つのレンズと、エタロンとを有し、一方
の該光ファイバとレンズとの間にエタロンを挿入して、
該エタロンに拡散光または集束光を透過させる。
べる。
周期特性を有したフィルタをについて以下に説明する。
拡散光または集束光を透過させる。
透過特性、すなわち透過率Iと波長λの関係は、式(1)
で与えられ、図3のように透過率が最大となる波長λ
(中心波長λc)が周期的に存在し、且つ中心波長を中
心に左右対称な透過特性となる。
t;ギャップの物理的厚さ(距離)、θ;光の入射角度 λc=2ntcosθ/m…式(2) 但し、m;次数 しかし、式(1)(2)が成り立つのは、エタロンに平行な光
を入射した場合のみである。本発明は、このエタロンに
角度分布を有する拡散光または集束光を透過させる。
したことと等価となり、透過特性に非対称性が生じてく
る。本発明で用いる光フィルタは、この原理を積極的に
使った非対称周期フィルタである。
タの透過特性を計算する過程を説明しておく。
それぞれの波面に対してエタロン板間tで生じる位相変
化をかけた平面波を合成する。この計算をエタロン内で
生じる反射回数分繰り返す。
を表し、FおよびF-1はフーリエ変換、逆フーリエ変換
を表す演算子である。また反射するたびに反射率を考慮
することによって、反射回数の多いEの複素振幅量は減
衰するように考慮する。位相変化を表すGについては、
拡散光(または集束光)の波長の波数をK、kxをk方向
の波数とすると、 Kntcos(kx/K)、但しθ≒kx/K…式(4) である。近軸での議論であるので、テーラ展開し、2次
まで残すことにより、 G(kx)=exp(-iKnt(1-kx 2/2K2))…式(5) となる。
しずつ出射した光をたし合わせれば良いので、例えば
(3)式の反射回数を表すiの偶数番目を出射ヒ゛ームとする
と、 T=■jE2j-1 …式(6) となる。
て、拡散光を入射したときのエタロンの透過特性を計算
することができる。
(強度が1/e2となるスポットサイズ)のビーム半径W5
μm、0次のガウシアンビームの最大広がり角θ=5.5度の
拡散光をエタロンに入射した例を図4に示す。
られていることが分かる。
波長側と長波長側の最大傾斜(絶対値)の比(短波長の
傾斜/長波長の傾斜)を非対称度と定義すると、非対称
度は5.08/7.20=0.706である。
と称す)は、幾何光学的に強度が1/e2となる光の進行す
る角度と光軸とのなす角を指す。
っており、これを用いても良い。
には、 θ=tan-1(λ/πW)…式(6) の関係があり、ビーム半径Wを小さくするに従い、広が
り角θが大きくなることが分かる。
の広がり角θ1.4度の拡散光をエタロンに入射した例を
図5に示すが、ビームの広がり角θを変えることによ
り、非対称性を変えることができることが分かる。
度分布を変えることにより、透過特性の非対称性を変え
ることができる。
6に、ビームの広がり角θと透過特性の非対称性の度合
いを表す非対称度との関係を図7に示すが、非対称度0.
95以下とするには、少なくともビームの広がり角θ≧0.
5度が必要であり、十分な非対称度0.78以下とするに
は、ビームの広がり角θ≧1度以上であることが望まし
い。
Wが100μm以上の平行ビーム(コリメートビーム)で
は、式(6)より、ビーム広がり角θが0.28度であり、本
発明で用いる非対称周期フィルタとは異なることを明記
したい。
ーム広がり角)は、式(6)から明らかなように、ビーム
ウエストのビーム半径によって決まる。
する光ファイバを選択したり、光ファイバのモードフィ
ールド半径を変えるためにコアを熱拡散したコア拡大フ
ァイバを用いたり、レンズの像変換によりビームウエス
トサイズを調整したりすることが可能である。
9にVIPAの分光原理そして、図10に分散補償の原理を
示す。
に反射膜をコーティングした仮想的階段型回折格子であ
る。
反射ミラー12と、複数のレンズ14〜15からなる。
した信号光は、光サーキュレータ16,コリメータレン
ズ13、ラインフォーカスレンズ14を通過した後、VIPA
板11に入射する。
端面に98 %程度の反射膜(半透明の反射膜)をそれぞれ
形成したガラス板である。
より集束してVIPA板11中に入射される。
重反射を繰り返す。
出射する。
格子となり、出射光は図9に示す様に干渉条件を満たす
方向に伝播する。
ラー12に集光された光は、集光位置のミラー12の形状に
より決まる反射角度によって任意の位置に戻り、入射時
と逆の経路で光ファイバに再び結合する。
る場合は、短波長側の光が、上側のビームウェストに戻
り、長波長側の光と比べ光路長が長くなり遅延が増大す
る。
分散を発生する。
正分散を発生することが可能となる。
光路を戻ってくる構成であるため、サーキュレータ16を
用いてインラインに用いることができる。
を有する曲面で構成する。そして、この様なミラー12
をVIPA板11からのビームに対して、曲面の変化方
向に移動することで、可変の分散値を得ることができ
る。
置は光が通過した際の、光の波長に対する透過率の特性
に於いて、望ましい平坦な特性にはなっておらず、図2
に示されているような、連続する透過波長帯域内のピー
ク波長を中心に非対称な周期特性となっている。
号に対応すべく、周期すなわちFSRを100GHz(波長λ=1
500nm帯では約0.8nmに相当する)とするため、VIPA板の
ガラス材質を屈折率n=1.8の光学ガラスとし、板厚t
を約0.8mmとしている。
例によるVIPAを用いた装置では、所望の非対称な周
期特性を有したフィルタを接続する。
特性の代表的な1つの波長特性(図11の)で説明す
ると、非対称周期フィルタの設計を最適化し、図11の
のようにとは逆の特性の非対称な透過特性を得るこ
とができ、VIPAを用いた分散補償器に非対称周期フィル
タを接続することにより、図11ののように広い帯域
に渡って平坦な透過特性を実現することができる。
し、非対称周期フィルタのFSRが等しいか、または整数
分の一であれば、VIPAを用いた分散補償器の各透過波長
帯域(すなわちWDMの各信号CH)の全てで平坦な透過特
性が実現できていることになる。
を有したフィルタの実現方法を具体的に説明する。
る。
期フィルタの概略構成図であり、1対の光ファイバ21,2
2と、一方の光ファイバ21から出射される拡散光を集束
させ、他方の光ファイバ22に集束光を結合させるレンズ
23と、エタロン24とから構成されている。
端面を熱拡散によりコア径を拡大したコア拡大ファイバ
21,22を用い、モードフィールド半径(=ビーム半径≒
コア半径)W3(=W4)=22μmとしたので、光の波長λ=1.
5μmの時、ビームの広がり角θ3は前記式(6)よりθ3=1.
2度となる。
ここで、一般に 1/d1+1/d2=1/f …式(7) M=W2/W1=d2/d1 …式(8) 但し、d1,d2;レンズからの距離、M;像倍率、W1,W
2;ビーム半径 が成り立つ。
位置関係になるように1対のファイバ21,22とレンズ23
とを配置すると、M=1(等倍)で、W2=W1=22μmと
なり、ビームサイズが光ファイバのモードフィールド径
に合致することから、出射側の光ファイバ21からの光が
入射側の光ファイバ22に結合することができる。
方の光ファイバ21とレンズ23との間にエタロン24を挿入
(の位置)し、エタロン24に拡散光を入射させると、
図に示すように異なる入射角度の光がエタロン24に入射
したことと等価となり、透過特性に非対称性が生じる。
=θ2=1.2度であるため、エタロン24をの位置に挿入
し、エタロンに集束光を入射させてもまったく同様の効
果が得られる。
質を石英(屈折率n=1.45)、板厚tを約2mmとして、F
SRをVIPA板のFSRの正確に1/2である50GHz(波長λ=150
0nm帯では約0.4nmに相当する)とし、またエタロン24の
両面に誘電体多層膜からなる反射膜(不図示)を形成し
て、反射率を32%としている。
のようになり、非対称な特性が得られていることが分か
る。
と本実施例の非対称周期フィルタ32とをサーキュレータ
16を介して接続すると、ミラー6で反射した図11の
特性を持つ光が、図11ののように、透過特性が広範
囲に渡って平坦化することができる。
た光デバイス装置を備えた波長多重伝送装置では、少な
くとも光デバイス装置の透過特性による信号の波形劣化
は抑制される。
に設けてあるが、平坦化できる条件が揃えば拡散光側
(サーキュレータ16側)に設けても良い。
番号を用いており、その機能は同じであるため、その説
明は省略する。
VIPA素子やVIPA型分散補償器の入力側に設けても良い。
型分散補償器は入力光側にレンズを有していることか
ら、図14のようにVIPA型分散補償器内部の入力光側レ
ンズ13と光サーキュレータ16との間、又はVIPA
板11とレンズ14の間にエタロン24を挿入すると部品
点数も少なくて効果的である。
装置の出力光側と、図14のようにVIPA素子やVIPA型分
散補償器の入力光側に設ける両方の構成を組み合わせて
用いることもできる。
についてについて説明する。
例具体的な実施例を説明する。
モードフィールド半径W3=5μmの光ファイバ25を用い、
他方の光ファイバとして、前述の実施例と同様のモード
フィールド半径W4=22μmのコア拡大ファイバ22を用い
ている。
イバ25,22の距離、d3,d4を5:22となるように設置した
ので、式(8)から、M=d4/d3=4.4=W6/W5となり、
像倍率Mは4.4倍となり、W3=5μm、W4=22μmでビー
ムサイズが光ファイバのモードフィールド径に合致し、
結合することができる。
ア拡大ファイバ22とレンズ26との間にエタロンを挿入す
ると、前述した実施例と同様に図11ののような非対
称性な透過特性が得られる。ここで、ビームの広がり角
θ3とθ4は異なり、θ4=1.2度となる。
ることで、光ファイバ25とレンズ26間にエタロンを
設けることができる。
の実施例について説明する。
明する。図16、17に示されるのは、本発明の非対称
周期フィルタの概略構成図であり、1対の光ファイバ4
1,42と、像変換を行う1対のレンズ43,44と、エタロン2
4とから構成されている。
径W3=5μmの光ファイバ25と同様であり、エタロン24は
前述した実施例と同様である。
あり、焦点距離f=1.8mmを有している。
径が成り立つ。
=1.5μmであり、d5=2.204mmとすると、式(10),(11)
よりd6=9.69mm、W6=22μmとなる。また、このと
き、式(6)よりビームの広がり角θ5=1.2度となる。
d7の位置関係になるように1対のファイバ41,42とレン
ズ43,44とを配置すると、ビームサイズが光ファイバの
モードフィールド径に合致し、出射側の光ファイバ41か
らの光が入射側の光ファイバ42に結合することができ
る。
対のレンズ43,44の間に挿入すると、非対称性な透過特
性が得られる。この時の透過特性は、図11ののよう
になる。
イバ41により近づけ、d9をd5より小さくすると、式(1
1)より、W8を大きくすることができ、結果的に式(6)よ
りθ6をθ5よりも小さくすることができる。
くなるので、当然d11(=d10)を大きくしなければなら
ず、レンズ44はレンズ43から遠ざける必要がある。
り、レンズ44に対して、光ファイバ42を近づける必要が
ある。
およびレンズ間の距離を変えることにより、エタロンに
透過させる光束の角度分布を変え、所望の非対称性に調
整することができる。
出力側に設けた非対称周期フィルタや,図14のように
入力側に設けた非対称周期フィルタや図13及び図14
を組み合わせ入力側と出力側の両方に設けた非対称周期
フィルタにそれぞれ用いることができる。
によれば、波長によらず略一定の波長分散を生じさせ、
実際に光ファイバに蓄積された波長分散を多チャンネル
の多波長領域において同時に分散補償する装置を提供す
ることができ、さらに、透過率の波長特性を所望のもの
にすることができる。
し記述したが、当業者は、本発明の原理に基づいて、請
求項に定義された範囲およびその等価物の範囲内で、変
更を加えることができるのは明らかである。 (付記1)光を受け取り、光を出力する複数の透過域を
持ち、その透過域を通じて連続する波長範囲内の各波長
を有する入力光を受け取り、入力光の多重反射を行っ
て、入力光の自己干渉を行わせることにより、前記連続
する波長範囲内の各波長を有する光を、波長毎に異なる
出力角度で分散させ、前記連続する波長範囲内の他の波
長を有する入力光に対して形成された出力光とは空間的
に区別することのできる出力光を形成するバーチャリ・
イメージド・フェイズド・アレイ(VIPA)と、VI
PAによって形成された、前記波長毎に異なる出力角度
を有する出力光を、波長毎に異なる位置に集束させるレ
ンズと、集束した光を前記レンズに反射して戻し、前記
レンズは、反射された出力光をVIPAに戻し、それに
よって反射された出力光がVIPA内で多重反射を受け
て、VIPAから透過域を通じて出力されるようにする
と共に、VIPAによる角分散方向に対して、VIPA
からの出力光に波長によらず略一定の波長分散を与える
ような形状を有しているミラーとからなる装置に、エタ
ロンに、角度分布を有する拡散光または集束光を透過さ
せることにより、所望の非対称な周期特性を有したフィ
ルタを接続することにより、所望の透過波長特性を得た
ことを特徴とする装置。 (付記2) 前記非対称周期フィルタにおいて、非対称
周期フィルタの周期が、前記VIPAを有する装置の周期と
等しいか、または該周期の整数分の一になっていること
を特徴とする請求項1に記載の装置。 (付記3) 前記非対称周期フィルタにおいて、エタロ
ンに透過させる光束の角度分布を変えることにより、所
望の非対称性に調整したことを特徴とする請求項1に記
載の装置。 (付記4) 前記非対称周期フィルタにおいて、1対の
光ファイバと、一方の光ファイバから出射される拡散光
を集束させ、他方の光ファイバに集束光を結合させるレ
ンズと、エタロンとを有し、一方の光ファイバとレンズ
との間にエタロンを挿入して、エタロンに拡散光または
集束光を透過させることを特徴とする請求項1に記載の
装置。 (付記5) 特許請求の範囲第4項において、1対また
は一方の光ファイバが、コア拡大ファイバであることを
特徴とする装置。 (付記6) 前記非対称周期フィルタにおいて、1対の
光ファイバと、像変換を行う1対のレンズと、エタロン
とを有し、一対のレンズ間にエタロンを挿入して、エタ
ロンに拡散光または集束光を透過させることを特徴とす
る請求項1に記載の装置。 (付記7) 特許請求の範囲第5項において、光ファイ
バとレンズの距離、およびレンズ間の距離を変えること
により、エタロンに透過させる光束の角度分布を変え、
所望の非対称性な特性に調整することを特徴とする請求
項1に記載の装置。 (付記8) 請求項1〜7に記載の装置を搭載し、波長
分散が補償され、且つ平坦な透過波長特性が与えられる
ことにより、信号波形劣化が低減されたことを特徴とす
る光伝送装置。 (付記9)透明部材の一方に半透明の反射膜と他方に反
射膜を設け集束光を入射する光素子と、該光素子の入力
光側に非対称周期特性を有する非対称周期フィルタを設
けたことを特徴とする光装置。 (付記10)透明部材の一方に半透明の反射膜と他方に
反射膜を設け集束光を入射する光素子と、該光素子で分
光された光を該光素子に反射するミラーと、該ミラーか
ら反射された光を非対称な周期特性で透過する非対称周
期フィルタを設けたことを特徴とする光装置。 (付記11) 前記非対称周期フィルタは非対称周期フ
ィルタの周期が前記光素子の有す周期と等しいか、また
は該周期の整数分の一になっていることを特徴とする付
記9及び付記10記載の光装置。 (付記12) 該非対称周期フィルタはエタロンであっ
て、該エタロンに拡散光または集束光を透過させること
により所望の透過波長特性を得たことを特徴とする付記
9及び付記10記載の光装置。 (付記13) 前記非対称周期フィルタは1対の光ファ
イバと、一方の該光ファイバから出射される拡散光を集
束させ他方の光ファイバに集束光として結合させる少な
くとも一つのレンズと、エタロンとを有し、一方の該光
ファイバとレンズとの間にエタロンを挿入して、該エタ
ロンに拡散光または集束光を透過させることを特徴とす
る付記9及び付記10記載の光装置。
る拡散光または集束光を透過させることによって所望の
非対称な周期特性を有したエタロンフィルタを接続する
ことによってVIPAを含む光装置の透過特性を平坦化
することができる。
イを示す図
イの透過特性を示す図
た光フィルタの透過特性を示す図
5度の拡散光をエタロンに入射した例を示す図
に入射した例を示す図
変化を示す図
合いを表す非対称度との関係を示す図
特性平坦化の例を示す図
フィルタを組合わせた構成図
フィルタを組合わせた構成図
Claims (5)
- 【請求項1】透明部材の一方に半透明の反射膜と他方に
反射膜を設け集束光を入射する光素子と、 該光素子の入力光側に非対称周期特性を有する非対称周
期フィルタを設けたことを特徴とする光装置。 - 【請求項2】透明部材の一方に半透明の反射膜と他方に
反射膜を設け集束光を入射する光素子と、 該光素子で分光された光を該光素子に反射するミラー
と、該ミラーから反射された光を非対称な周期特性で透
過する非対称周期フィルタを設けたことを特徴とする光
装置。 - 【請求項3】 前記非対称周期フィルタは非対称周期フ
ィルタの周期が前記光素子の有す周期と等しいか、また
は該周期の整数分の一になっていることを特徴とする請
求項1及び2に記載の光装置。 - 【請求項4】 該非対称周期フィルタはエタロンであっ
て、該エタロンに拡散光または集束光を透過させること
により所望の透過波長特性を得たことを特徴とする請求
項1及び2に記載の光装置。 - 【請求項5】 前記非対称周期フィルタは1対の光ファ
イバと、一方の該光ファイバから出射される拡散光を集
束させ他方の光ファイバに集束光として結合させる少な
くとも一つのレンズと、エタロンとを有し、一方の該光
ファイバとレンズとの間にエタロンを挿入して、該エタ
ロンに拡散光または集束光を透過させることを特徴とす
る請求項1及び2に記載の装置。
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