JP2004500600A - 色分散を生成するためのバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイを使用した光装置 - Google Patents

色分散を生成するためのバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイを使用した光装置 Download PDF

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    • H04B10/25133Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion due to chromatic dispersion including a lumped electrical or optical dispersion compensator

Abstract

色分散を補償するための、ミラーと共に用いるバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器の様々な構成。VIPA生成器は、VIPA生成器から進む光を生成し、ミラーは光をVIPA生成器に反射して戻す。様々な実施形態は、ミラーの曲率に関連する。ある実施形態では、ミラーがその回りに回転する回転軸と回転軸の平行移動パスが設けられ、出力光が反射されるミラーの曲率が変化される。様々なミラー構成が提供される。
【選択図】図20(A)

Description

【0001】
【関連出願へのクロスリファレンス】
本出願は、1999年12月14日出願の米国出願09/461,277号、及び2000年5月23日出願の米国出願09/576,541号に基づく優先権を主張するものであり、ここに参照文献として併合する。
【0002】
2000年12月4日に出願された、シリアル番号が未設定で、代理人整理番号が21.1930cip2であり、発明者がシモン・カオ及びShirasaki masatakaである、発明の名称が「色分散を生成するためのバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイを用いた光装置」の米国出願に基づいた優先権を主張するものであり、ここに参照文献として併合する。
【0003】
本出願の要旨は、1997年2月7日に出願された米国出願08/796,842号、1996年7月24日出願の米国出願08/685,362号、及び1997年8月13日出願の米国出願08/910,251号に関連し、これらは、ここに、参照文献として併合する。
【0004】
【発明の背景】
【0005】
【発明の技術分野】
本発明は、色分散を生成する装置に関連し、光ファイバ伝送線で蓄積される色分散を補償するために使用される。特には、本発明は、色分散を生成するためのバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイを使用する装置に関連する。
【0006】
【関連技術の記載】
図1(A)は、光を使って情報を転送する、従来の光ファイバ通信システムを記載した図である。図1(A)を参照すると、送信機30は、受信機36へ、光ファイバ34を介してパルス32を転送する。残念なことに、光ファイバ34の色分散、これは、「波長分散」とも呼ばれるが、は、システムの信号品質を劣化させる。特には、色分散の結果、光ファイバ内を信号を伝搬する速度は、信号の波長に依存する。例えば、より長い波長のパルス(例えば、「赤」色パルスを示す波長のパルス)が、より短い波長のパルス(例えば、「青」色パルスを示す波長のパルス)よりも速く伝搬するとき、分散は、通常「通常」分散と呼ばれる。逆に、より短い波長のパルス(青色パルスなど)が、より長い波長のパルス(赤色パルスなど)より速い場合には、分散は通常「異常」分散と呼ばれる。
【0007】
従って、パルス32が、送信機30から出射されたとき赤及び青色パルスで構成されるならば、パルス32は、光ファイバ34を伝搬するとき分裂し、別々の赤色パルス38と青色パルス40が異なる時間に受信機36によって受信される。図1(A)は、赤色パルスが青色パルスよりも速く伝番する、「通常」分散の場合を示している。
【0008】
パルス伝送の他の例として、図1(B)は、青から赤の連続した波長成分を有するパルスが送信機30から送信される様子を示した図である。図1(C)は、パルス42が受信機36に到達した時を示す図である。赤成分と青成分は、異なる速度で伝搬するので、パルス42は、光ファイバ34の中で広げられ、図1(C)に示されるように、色分散によってゆがめられてしまう。全てのパルスは、有限の範囲の波長を含んでいるので、このような色分散は、光ファイバ通信システムにおいては、非常によく見られるものである。
【0009】
従って、高伝送容量を供給する光ファイバ通信システムにおいては、光ファイバ通信システムは、色分散を補償しなくてはならない。
図2は、色分散を補償するための逆分散コンポーネントを有する光ファイバ通信システムを示す図である。図2を参照すると、一般に、逆分散コンポーネント44は、光ファイバ34を伝搬することによって受ける分散をキャンセルするためにパルスに「反対」の分散を与える。
【0010】
逆分散コンポーネント44として使用可能な装置が従来知られている。例えば、図3は、特別な断面屈折率プロファイルを有し、色分散を補償するために、逆分散コンポーネントとして動作する分散補償ファイバを有する光ファイバ通信システムを示す図である。図3を参照すると、分散補償ファイバ46は、光ファイバ34による分散をキャンセルするための逆分散を提供する。しかし、分散補償ファイバは、製造するのに高価であり、色分散を充分補償するために比較的長く無ければならない。例えば、光ファイバ34は、100kmの長さの時は、分散補償ファイバ46は、約20〜30kmの長さである必要がある。
【0011】
図4は、色分散を補償するための、逆分散コンポーネントとしての使用のためのチャープド・グレーティングを示す図である。図4を参照すると、光ファイバを伝送し、色分散を受ける光は、光サーキュレータ50の入力ポート48から供給される。サーキュレータ50は、チャープド・グレーティングに光を供給する。チャープド・グレーティング52は、チャープド・グレーティング52に沿って、異なる距離で反射される異なる波長の光をサーキュレータ50に戻し、異なる波長成分が、異なる距離を伝搬するようにし、色分散を補償させる。例えば、チャープド・グレーティング52は、より長い波長成分が、チャープド・グレーティング52にそって、更に遠い距離で反射され、従って、より短い波長成分よりもより多くの距離を伝搬するように設計することができる。サーキュレータ50は、チャープド・グレーティング52から反射された光を出力ポート54に供給する。従って、チャープド・グレーティング52は、反対の分散をパルスに与える。
【0012】
残念なことに、チャープド・グレーティングは、パルスを反射するためのバンド幅が非常に狭く、従って、波長分割多重光のようなたくさんの波長を含む光を補償するために充分な波長帯域を提供することができない。多数のチャープド・グレーティングを波長多重信号のために直列接続することができるが、システムが高価になってしまう。むしろ、図4のような、サーキュレータを持つチャープド・グレーティングは、光ファイバ通信システムを介して、単一のチャネルを送信する時の使用により向いている。
【0013】
図5は、色分散を生成するのに使用できる従来の回折格子を示す図である。図5を参照すると、回折格子56は、回折面58を有している。異なる波長を有する平行光60は、回折面58に入射する。光は、回折面58の各ステップで反射され、互いに干渉する。結果として、異なる波長を持つ光62、64、66が異なる格子56から異なる角度で出力される。回折格子は、以下により詳しく説明するように、色分散を補償するために、空間的に格子をペアにする構成とすることができる。
【0014】
特には、図6(A)は、色分散を補償するための、逆分散コンポーネントとして使用する空間格子ペア構成を示す図である。図6(A)を参照すると、光67は、第1の回折格子68から回折されて、より短い波長の光69とより長い波長の光70となる。これらの光69及び70は、第2の回折格子71によって回折され、同じ方向に伝搬する光とされる。図6(A)から分かるように、異なる波長の波長成分は、異なる距離を伝搬し、逆分散を与え、色分散を補償する。より長い波長(例えば、光70)は、より短い波長(例えば、光69)よりも長い距離進むので、図6(A)に示される空間格子ペア構成は、異常分散を有する。
【0015】
図6(B)は、色分散を補償するための、逆分散コンポーネントとして使用する、別の空間格子ペア構成を示す図である。図6(B)に示されるように、レンズ72及び74は、第1と第2の回折格子68と71の間に配置され、1つの焦点を共有するようになっている。より長い波長(例えば、光70)は、より短い波長(例えば、光69)よりも短い距離を進むので、図6(B)に示される空間格子ペア構成は通常分散を有する。
【0016】
図6(A)及び6(B)を示す空間格子ペア構成は、通常レーザ共振器において分散を制御するために使用される。しかし、現実的な空間格子ペア構成は、光ファイバ通信システムにおいて起きる比較的大きな量の色分散を補償するために充分大きな分散を供給することができない。特に、回折格子によって生成される角分散は、通常非常に小さく、通常0.05度/nmである。従って、光ファイバ通信システムで起きる色分散を補償するために、第1と第2の格子68と71は、非常に大きな距離を隔てて設けられねばならず、そのような空間格子ペア構成は現実的ではなくなっている。
【0017】
【発明の要約】
従って、本発明の目的は、色分散を生成し、光ファイバで蓄積される色分散を補償するのに現実的な装置を提供することである。
【0018】
本発明の目的は、「バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ」、「VIPA」あるいは、「VIPA生成器」と呼ぶ装置を含む装置を提供することによって達成される。VIPA生成器は、VIPA生成器から伝搬する光を生成する。装置は、VIPA生成器の中で多重反射を行わせるように、VIPA生成器へ光を返送するミラーあるいは反射面を含んでいる。
【0019】
本発明の目的は、VIPA生成器と反射面を有する装置を提供することによって達成される。VIPA生成器は、各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向にVIPA生成器から進む、対応するコリメートされた出力光を生成する。反射面は、出力光をVIPA生成器に返送する。反射面は、VIPA生成器の各分散方向あるいは、異なる波長の入力光に対して、VIPA生成器からのコリメートされた出力光の進行方向を含む面と垂直な方向の異なる位置に置いて異なる曲率を有している。
【0020】
本発明の目的は、VIPA生成k、反射面及びレンズを含む装置を提供することによって達成される。VIPA生成器は、各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向へVIPA生成器から進む、対応するコリメートされた出力光を生成し、従って、出力光は、異なる波長の入力光に対して生成された出力光から空間的に区別可能である。反射面は、円錐形状あるいは、変形された円錐形状を有している。レンズは、VIPA生成器から進む出力光を反射面上に集光し、反射面は、出力光を反射し、反射光は、レンズによってVIPA生成器に向けられる。変形された円錐形状は、装置が波長分割多重高の同じチャネルの光に均一な色分散を耐えるように設計することができる。
【0021】
本発明の目的は、角分散コンポーネントと反射面を有する装置を提供することによって達成される。角分散コンポーネントは、各分散コンポーネントへ/から光を受光し、光を出力する透過域を有している。角分散コンポーネントは、透過域を介して、波長の連続範囲内の各波長を有する入力光を受光し、入力光に多重反射させ、入力光の波長によって決められる方向に沿って角分散コンポーネントから進み、波長の連続範囲内の他の如何なる波長を有する入力光に対して生成される出力光からも空間的に区別可能なコリメートされた出力光を生成する自己干渉を起こさせる。反射面は、出力光を角分散コンポーネントへ返し、角分散コンポーネント内で多重反射させ、透過域から出力させる。反射面は、異なる波長の入力光に対し、角分散コンポーネントからコリメートされた出力光の進行方向を含む平面に垂直な方向に沿っての異なる位置において異なる曲率を有している。
【0022】
更に、本発明の目的は、角分散コンポーネントと反射面を含む装置を提供することにより達成される。角分散コンポーネントは、角分散コンポーネントへ/から、光を受光し、光を出力する透過域を有している。角分散コンポーネントは、透過域を介して、線状に集光された入力光を受光し、入力光の波長によって決められる方向に沿って、角分散コンポーネントから進み、異なる波長を有する入力光に対して生成される出力光から空間的に区別可能なコリメートされた出力光を形成するように自己干渉を起こさせるため入力光の多重反射を起こさせる。反射面は、角分散コンポーネントへ出力光を返し、角分散コンポーネント内で多重反射させ、透過域から出力させる異なる波長の入力光に対し、角分散コンポーネントからコリメート出力光の進行方向を含む平面と垂直な方向にそった異なる位置において異なる曲率を有する。
【0023】
本発明の目的は、第1と第2の反射面及びミラーを有する装置をテーブル強する事によって更に達成される。第2の反射面は、入射する光の一部が等化するような反射率を有している。各波長の入力光は、線状に集光される。第1及び第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面の間で複数回反射され、複数の光が第2の反射面から送出されるように配置される。複数の透過光は、互いに干渉し、入力光の波長によって決定される方向に沿って第2の反射面から進み、異なる波長を有する入力光に対して形成される出力光と空間的に区別可能なコリメートされた出力光を生成する。ミラー面は、光を第2の反射面に戻し、第2の面を透過させ、第1と第2の反射面間で多重反射を起こさせる。ミラー面は、異なる波長の入力光に対し第2の反射面からのコリメート出力光の進行方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なる位置において異なる曲率を有する。
【0024】
本発明の目的は、また、VIPA生成器、レンズ、第1及び第2のミラー及び波長フィルタを含む装置を提供することによっても達成される。VIPA生成器は、第1と第2の波長を含む、線状に集光された、波長分割多重(WDM)光を受光し、それぞれ第1と第2の波長に対応する第1と第2のコリメートされた出力光を生成する。第1と第2の出力光は、VIPA生成器から、それぞれ第1と第2の波長によって決定されるそれぞれ第1と第2の方向に、VIPA生成器から進む。レンズは、VIPA生成器から進む第1と第2の出力光を集光する。波長フィルタは、レンズによって集光された光をフィルタリングし、第1の波長の光を第1のミラーに集光させ、第1のミラーで反射されるように、第2の波長の光を第2のミラーに集光し、第2のミラーで反射されるようにする。反射された第1と第2の光は、波長フィルタとレンズによってVIPA生成器へ向けられる。
【0025】
更に、本発明の目的は、入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせることによって達成される。例えば、入力ファイバやVIPA生成器の表面に位相マスクを設けて、入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる。
【0026】
本発明の目的は、「バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ」、「VIPA」あるいは「VIPA生成器」と呼ばれる装置を含む装置を提供することによって達成される。VIPA生成器は、VIPA生成器から外へ伝搬する光を生成する。装置は、光をVIPA生成器に戻し、VIPA生成器内で多重反射をおこっせるミラーあるいは反射面を含む。
【0027】
本発明の目的は、VIPA生成器と反射面を備える装置を提供することによって達成される。VIPA生成器は、それぞれの波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向にVIPA生成器から進む、対応するコリメートされた出力光を生成する。反射面は、VIPA生成器に出力光を戻す。反射面は、VIPA生成器の角分散方向、あるいは、異なる波長の入力光に対して、VIPA生成器からコリメートされた出力光が進む方向を含む面と垂直な方向に沿った異なる位置において異なる曲率を有する。
【0028】
本発明の目的はまた、VIPA生成器、反射面、及びレンズを備えた装置を提供することによっても達成される。VIPA生成器は、それぞれの波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向へVIPA生成器から進む対応するコリメートされた出力光を生成し、従って、出力光は異なる波長の入力光に対して生成される出力光から空間的に区別可能なる。反射面は、円錐形状あるいは変形された円錐形状を有している。レンズは、VIPA生成器から進む出力光を反射面上に集光し、反射面が出力光を反射し、反射された光がレンズによってVIPA生成器へ向けられるようにする。変形された円錐形状は、装置が波長分割多重光の同じチャネルの光に均一な色分散を与えるように設計することができる。
【0029】
本発明の目的は、角分散コンポーネントと反射面を備える装置を提供することによって達成される。角分散コンポーネントは、角分散コンポーネントに/から光を受光し出力する透過域を有する。角分散コンポーネントは、透過域を介して、波長の連続範囲内の各波長を有する入力光を受光し、入力光に多重反射させ、入力光の波長によって決まる方向に沿って、角分散コンポーネントから進む、従って、波長の連続範囲の他のいかなる波長を有する入力光に対して生成される出力光からも空間的に区別可能なコリメートされた出力光を形成する自己干渉を起こさせる。反射面は、出力光を角分散コンポーネントに戻し、角分散コンポーネント内で多重反射させ、透過域から出力させる。反射面は、異なるアクセス長の入力光に対して、角分散コンポーネントからのコリメートされた出力光の進行方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なる位置において異なる曲率を持つ。
【0030】
更に、本発明の目的は、角分散コンポーネントと反射面を含む装置を提供することによって達成される。角分散コンポーネントは、角分散コンポーネントへ/から光を受光し、出力する透過域を有している。角分散コンポーネントは、透過域を介して、線状に集光された入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向に沿って角分散コンポーネントから進む、異なる波長を有する入力光に対して形成される出力光から空間的に区別できるコリメートされた出力光を形成するように自己干渉を起こさせるように、入力光に多重反射させる。反射面は、角分散コンポーネントに出力光を返し、角分散コンポーネント内で多重反射させ、透過域から出力される。反射面は、異なる波長の入力光に対し、角分散コンポーネントからコリメートされた出力光が進む方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なる位置において、異なる曲率を持つ。
【0031】
本発明の目的は、更に、第1と第2の反射面とミラーを備える装置を提供することによっても達成できる。第2の反射面は、入射する光の一部を透過させる反射率を有する。各波長の入力光は、線状に集光される。第1と第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面間で複数回反射され、複数の光が第2の反射面を透過するようにする。複数の透過光は、互いに干渉し、入力光の波長によって決定される方向に沿って、第2の反射面から進み、従って、異なる波長を有する入力光に対して生成される出力光から空間的に区別可能なコリメートされた出力光を生成する。ミラー面は、出力光を第2の反射面に返し、第2の反射面を透過させ、第1と第2の反射面間で多重反射させる。ミラー面は、異なる波長の入力光に対し、第2の反射面からのコリメートされた出力光の進む方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なる位置において異なる曲率を持つ。
【0032】
本発明の目的は、VIPA生成器、レンズ、第1及び第2のミラー及び波長フィルタを含む装置を提供することによっても達成される。VIPA生成器は、第1と第2の波長を含む、線状に集光された、波長分割多重(WDM)光を受光し、それぞれ、第1及び第2の波長に対応する、コリメートされた第1及び第2の出力光を生成する。第1及び第2の光は、それぞれ、第1及び第2の波長によって決定される、それぞれ、第1と第2の方向にVIPA生成器から進む。レンズは、VIPA生成器から進む第1と第2の出力光を集光する。第1及び第2のミラーは、均一な色分散を生成するために、円錐形状あるいは変形した円錐形状をそれぞれ有している。波長フィルタは、レンズによって集光された光をフィルタリングし、第1の波長の光が、第1のミラーに集光され、第1のミラーによって反射され、第2の波長の光が、第2のミラーに集光され、第2のミラーによって反射されるようにする。反射された第1と第2の光は、波長フィルタとレンズによって、VIPA生成器に向けられる。
【0033】
更に、本発明の目的は、入力光が双峰形状のファーフィールド分布を有するようにすることによって達成される。例えば、入力ファイバあるいは、VIPA生成器の面に位相マスクを設け、入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる。
【0034】
本発明の目的は、(a)バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器によって生成された光をVIPA生成器に反射して返すように配置された可変曲率ミラーと、(b)出力光が反射されるミラーの曲率を変えるために回転されるミラーの回転軸を含む装置を提供することによって達成される。
【0035】
本発明の目的は、(a)VIPA生成器から進む光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、(b)光をVIPA生成器に反射して返すように配置された可変曲率ミラーと、(c)出力光が反射されるミラーの曲率を変えるためにミラーが回転するときの回転軸とを含む装置を提供することによっても達成される。
【0036】
本発明の目的は、(a)各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向にVIPA生成器から進む、対応する出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)と、(b)VIPA生成器に出力光を反射して返送するように配置され、反射された出力光がVIPA生成器を通って、入力光に分散補償を行う可変曲率ミラーと、(c)出力光が反射されるミラーの曲率を変えるためミラーを回転する、入力光への分散補償量を可変する回転軸とを備える装置を提供することによって更に達成される。
【0037】
更に、本発明の目的は、(a)照射ウィンドウと、(b)互いに平行な第1と第2の反射面で、第1の反射面は、実質的に光を透過させず、照射ウィンドウと同じ面に存在し、第2の反射面は、入射する光の一部を透過させる反射率を持っており、各波長の入力光は、照射ウィンドウを通って進み、線に集光され、第1と第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面で複数回反射され、複数の光が第2の反射面を通って透過され、複数の透過光が互いに干渉して、入力光の波長によって決定される方向に沿って第2の反射面から進み、従って、異なる波長の入力光に対して形成された出力光と空間的に区別できるコリメートされた出力光を生成する第1と第2の反射面と、(c)出力光を反射して第2の反射面に戻し、第2の反射面を透過させて、第1と第2の反射面間で多重反射させる可変曲率ミラーと、(d)出力光が反射されるミラーの曲率を変えるためにミラーを回転させる回転軸とを備える装置を提供することによって達成される。
【0038】
本発明の目的は、(a)光を反射するための異なる面曲率を有する複数のミラーと、(b)回転軸有し、複数のミラーを回転軸から等距離に保持し、バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器によって生成された光を反射して、VIPA生成器に戻す位置に、複数のミラーの内の異なるそれぞれのミラーを持っていくように、回転軸の回りに回転可能なホルダとを含む装置を提供することによって達成される。
【0039】
本発明の目的は、(a)光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)と、(b)異なる面曲率を有する複数のミラーと、(c)回転軸を持ち、複数のミラーを回転軸から等距離に保持し、VIPA生成器によって生成される光を反射してVIPA生成器に戻すような位置に、複数のミラーの内の異なるそれぞれのミラーを移動とするために回転軸の回りに回転可能なホルダとを含む装置を提供することによって達成できる。
【0040】
更に、本発明の目的は、(a)各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向に、VIPA生成器から進む、対応する出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)と、(b)異なる面曲率を有する複数のミラーと、(c)回転軸を持ち、複数のミラーを回転軸から等距離に保持し、出力光をVIPA生成器に反射して戻すような位置に、複数のミラーの異なるそれぞれのミラーを持ってくるように回転軸の回りに回転可能であり、従って、入力光に分散補償を与えるホルダとを備える装置を提供することによって達成される。
【0041】
本発明の目的は、(a)照射ウィンドウと、(b)互いに平行な第1と第2の反射面であって、第1の反射面は、実質的に光を透過させず、照射ウィンドウと同じ面にあり、第2の反射面は、入射した光の一部を透過させ、各波長の入力光を照射ウィンドウを通らせ、線に集光させ、第1と第2の反射面が、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面間で複数回反射し、第2の反射面から複数の光が透過されるようにし、複数の透過光は、互いに干渉し、入力光の波長によって決定される方向にそって第2の反射面から進み、従って、異なる波長を有する入力光に対して形成される出力光と空間的に区別可能なコリメートされた出力光を生成するように配置された第1と第2の反射面と、(c)異なる面曲率を有する複数のミラーと、(d)回転軸を有し、複数のミラーを回転軸から等距離に保持し、出力光を反射して第2の反射面に返し、第2の反射面を透過させ、第1と第2の反射面間で多重反射させるような位置に、複数のミラーの内の異なるそれぞれのミラーを持ってくるように回転軸の回りに回転可能なホルダとを備える装置を提供することによって達成される。
【0042】
更に、本発明の目的は、(a)光を反射する異なる面曲率を有する複数の固定ミラーと、(b)バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器によって生成された光を反射して、複数の固定ミラーのそれぞれの固定ミラーに送り、それぞれの固定ミラーによって反射された光を反射して、VIPA生成器に戻すように、回転軸の回りを回転可能な回転ミラーとを備える装置を提供することによって達成される。
【0043】
更に、本発明の目的は、(a)光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、(b)光を反射する異なる面曲率を有する複数の固定ミラーと、(c)VIPA生成器によって生成された光を複数の固定ミラーのそれぞれの固定ミラーへ反射して、それぞれの固定ミラーによって反射された光をVIPA生成器へ反射して戻すために回転軸の回りに回転可能な回転ミラーとを備える装置を提供することによって達成される。
【0044】
更に、本発明の目的は、(a)各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向にVIPA生成器から進む、対応する出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)と、(b)光を反射する異なる面曲率を有する複数の固定ミラーと、(c)VIPA生成器から進む出力光を複数の固定ミラーのそれぞれの固定ミラーへ反射し、各固定ミラーによって反射された光をVIPA生成器へ反射して戻し、入力光に分散補償を与えるように回転軸の回りに回転可能な回転ミラーとを備える装置を提供することによって達成される。
【0045】
また、本発明の目的は、(a)照射ウィンドウと、(b)互いに平行な第1と第2の反射面であって、第1の反射面は、実質的に光を透過させないで、照射ウィンドウと同じ面にあり、第2の反射面は、入射する光の一部を透過する反射率を有し、各波長の入力光は、照射ウィンドウを通って進み、線状に集光され、第1と第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面間で複数開反射され、第2の反射面を通って複数の光が透過し、複数の透過光が互いに干渉して、入力光の波長によって決定される方向に沿って第2の反射面から進み、異なる波長を有する入力光に対して生成される出力光から空間的に区別可能なコリメートされた出力光を生成するように配置されている第1と第2の反射面と、(c)光を反射する異なる面曲率を持つ複数の固定ミラーと、(d)第2の反射面から複数の固定ミラーの内の各固定ミラーへ出力光を反射し、各固定ミラーで反射された光を反射して、第2の反射面に戻し、第2の反射面を透過させ、第1と第2の反射面間で多重反射させる、回転軸の回りに回転可能な回転ミラーとを備える装置を提供することによって達成される。
【0046】
本発明の目的は、(a)光を反射する異なる面曲率を有する複数の固定ミラーと、(b)バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器によって生成された光を、複数の固定ミラーの内のそれぞれの固定ミラーへ反射し、各固定ミラーで反射された光を反射して、VIPA生成器に戻す、回転軸の回りに回転可能なオフアクシス放物ミラーとを備える装置を提供することによって達成される。
【0047】
更に、本発明の目的は、(a)光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、(b)光を反射する異なる面曲率を有する複数の固定ミラーと、(c)VIPA生成器によって生成された光を複数の固定ミラーの内のそれぞれの固定ミラーへ反射し、各固定ミラーによって反射された光を反射し、VIPA生成器に戻す、回転軸の回りに回転可能なオフアクシス放物ミラーとを含む装置を提供することによって達成される。
【0048】
更に、本発明の目的は、(a)各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向にVIPA生成器から進む、対応する出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、(b)光を反射する異なる面曲率を有する複数の固定ミラーと、(c)VIPA生成器から進む出力光を複数の固定ミラーの内のそれぞれの固定ミラーへ反射し、各固定ミラーで反射された光を反射して、VIPA生成器に戻し、入力光に分散補償を与える、回転軸の回りに回転可能なオフアクシス放物ミラーとを備える装置を提供することにより達成される。
【0049】
更に、本発明の目的は、(a)照射ウィンドウと、(b)互いに平行な第1と第2の反射面であって、第1の反射面は実質的に光を透過させず、照射ウィンドウと同じ面にあり、第2の反射面は入射する光の一部を透過させる反射率を有し、各波長の入力光は照射ウィンドウを通って進み、線に集光され、第1と第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面間を複数回反射し、第2の反射面を複数の光が透過し、複数の透過光が互いに干渉して、入力光の波長によって決定される方向に、第2の反射面から進み、異なる波長の入力光に対して形成された出力光と空間的に区別可能な、コリメートされた出力光を生成するように配置された第1と第2の反射面と、(c)光を反射する異なる面曲率を有する複数の固定ミラーと、(d)第2の反射面から複数の固定ミラーの内の各固定ミラーへ出力光を反射し、各固定ミラーによって反射された光を第2の反射面に反射して戻し、第2の反射面を透過させ、第1と第2の反射面間で多重反射させる、回転軸の回りに回転可能なオフアクシス放物ミラーとを備える装置を提供することによって達成される。
【0050】
【好適実施形態の記載】
以下、本発明の好適実施形態を詳細に参照し、これらの例は図に示されている。また、同じ参照符号は同様の構成要素を示す。
【0051】
図7は、バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)を示す図である。更に、以下において、「バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ」、「VIPA」、及び「VIPA生成器」は、相互に交換して使用するものとする。
【0052】
図7を参照すると、VIPA76は、好ましくはガラスの薄板で構成される。入力光77は、半円筒レンズのようなレンズ80によって線78に集光され、入力光77は、VIPA76の中に入る。線78は、以下では、「焦点線78」と呼ぶ。入力光77は、焦点線78から放射状に伝搬し、VIPA76内部に受光される。VIPA78は、コリメート光の光束82を出力し、ここで、憶測82の出力角度は、入力光77の波長が変化すると共に変化する。例えば、入力光77が波長λ1であるとき、VIPA76は、波長λ1の光束82aを特定の方向に出力する。入力光77が波長λ2のとき、VIPA76は、波長λ2の光束82aを異なる方向に出力する。従って、VIPA76は、互いに空間的に区別可能な光束82aと82bを生成する。
【0053】
図8は、VIPA76を示す詳細図である。図8を参照すると、VIPA76は、例えば、ガラスでできた板120を含み、その上には、反射膜122及び124が設けられている。反射膜122は、好ましくは、略95%以上であるが、100%より小さいの反射率を有している。反射膜124は、好ましくは、略100%の反射率を持っている。照射ウィンドウ126は、板120上に形成されており、好ましくは、略0%の反射率を有している。
【0054】
入力光77は、レンズ80によって、照射ウィンドウ126を介して、焦点線78に集光され、反射膜122と124の間で多重反射される。焦点線78は、好ましくは、反射膜122が設けられる板120の面に設けられる。このように、焦点線78は本質的に、照射ウィンドウ126を介して、反射膜122上に線集光される。焦点線78の幅は、レンズ80によって集光される入力光77の「ビームウエスト」と呼ばれる。このように、図8に示される本発明の実施形態は、入力光77のビームウエストを板120の遠い側の面(すなわち、反射膜122を有する面)上に集光させる。板120の遠い面上にビームウエストを集光させることによって、本発明の本実施形態は、(i)入力光77が照射ウィンドウを通って進むに従い、カバーされる板120の面上の照射ウィンドウ126の領域(例えば、以下に詳細に説明するが、図11に示される領域「a」)と(ii)入力光77が、反射膜124によって最初に反射されるとき、入力光77によってカバーされる反射膜124の領域(例えば、以下に詳細に説明するが、図11に示される領域「b」)の間の重なりの可能性を小さくする。VIPAの適当な動作を確保するため、そのような重なりは少なくするのが望ましい。
【0055】
図8において、入力光77の光軸132は、小さな傾き角θを有している。反射膜122からの最初の反射において、光の5%が反射膜122を透過し、ビームウエストの後拡散し、光の95%は、反射膜124に向かって反射される。反射膜124によって最初に反射された後、光は、再び反射膜122に当たるが、dだけずれている。そして、光の5%は、反射膜122を透過する。同nouに図8に示されるように、光は、一定の間隔dで多くのパスに分岐する。各パスのビーム形状は、光がビームウエストの虚像134から拡散するように形成される。虚像134は、板120の垂直な線に沿って、一定の間隔2tで配置される。ここで、tは、板120の厚さである。虚像134のビームウエストの位置は、自動的に決まるものであって、各位置を調整する必要はない。虚像134から拡散するhかりは、互いに干渉し、入力光77の波長に従って変化する方向に伝搬するコリメート光136を形成する。
【0056】
光パスの間隔は、d=2tSinθであり、隣接するビーム間のパスの長さの差は、2tCosθである。角分散は、2つの数の比、すなわち、cotθに比例する。結果として、VIPAは、かなり大きな角分散を生じる。
【0057】
図8から容易に分かるように、「バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ」という語は、虚像134の配列の形成から来ている。
図9は、図7に示されるVIPA76の線IX−IXに沿った断面を示す図である。図9を参照すると、板120は、その上に反射面122と124を有している。反射面122と124は、互いに平行で、板120の厚さtによって隔てられている。反射面122と124は、通常、板120上に取り付けられた反射膜である。前述したように、反射面124は、照射ウィンドウ126を除いて、略100%の反射率を有しており、反射面122は、略95%以上の反射率を有している。したがって、反射面122は、略5%以下の透過率を有しており、反射面122に入射するhかりの略5%以下を透過させ、光の略95%以上を反射する。反射面122と124の反射率は、VIPAを使用形態によって容易に変えることができる。しかし、一般に、反射面122は、入射光の一部を透過させるために100%より小さい反射率を持つべきである。
【0058】
反射面124は、その上に照射ウィンドウ126を持っている。照射ウィンドウ126は、光を透過し、好ましくは反射を生じず、非常に小さい反射率を有している。照射ウィンドウ126は、入力光77を受光し、入力光77が、反射面122と124の間で受光され、反射されるようにする。
【0059】
図9は、図7の線IX−IXに沿った断面を示しているので、図7の焦点線78は、図9の「点」として現れている。入力光77は、それから、焦点線78から放射状に伝搬する。更に、図9に示されているように、焦点線78は、反射面122上に配置されている。焦点線78は、反射面122上にある必要はないが、焦点線78の位置の移動は、VIPA76の特性に僅かな変化をもたらす。
【0060】
図9に示されているように、入力光77は、照射ウィンドウ126の領域A0を通って、板120に入る。ここで、点P0は、領域A0の周辺の点を示している。
【0061】
反射面122の反射率のために、入力光77の略95%以上は、反射面122によって反射され、反射面124の領域A1に入射する。点P1は、領域A1の周辺の点を示す。反射面124上の領域A1から反射された後は、入力光77は、反射面122へ進み、光線R1で規定される出力光Out1として、反射面122から部分的に透過される。このように、図9n示すように、入力光77は、反射面122と124の間で多重反射し、反射面122からの各反射は、それぞれ、透過される出力光となる。従って、例えば、入力光77が反射面124上の領域A2、A3、及びA4から反射されたすぐ後の各場合には、反射面122の入力光77の反射によって、出力光Out2、Out3及びOut4を生成する。点P2は、領域A2の周辺の点を示し、点P3は、領域Aの周辺の点を示し、点P4は、領域A4の周辺の点を示す。出力光Out2は、光線R2によって規定され、出力光Out3は、光線R3によって規定され、出力光Out4は、光線R4によって規定される。」図9は、出力光Out0、Out1、Out2、Out3及びOut4のみを示しているが、実際には、入力光77のパワー及び、反射面122及び124の反射率に依存して、より多くの出力光が存在する。更に以下により詳細に説明するように、出力光は、互いに干渉し、入力光77の波長に従って変化する方向を持つ光束を生成する。従って、光束は、出力光Out0、Out1、Out2、Out3及びOut4の干渉の結果形成される出力光として記述することができる。
【0062】
図10は、VIPAによって生成された反射間の干渉を示す図である。図10を参照すると、焦点線78から進む光は、反射面124によって反射される。前述したように、反射面1245は、略100%の反射率を持っており、従って、本質的にミラーとして機能する。結果として、出力光Out1は、反射面122及び124が存在せず、出力光Out1が焦点線Iから放射されているような光学的解析が可能である。同様に、出力光Out2、Out3及びOut4は、これらば、焦点線I、I、I、Iそれぞれから放射されうたように光学的解析ができる。焦点線I、I、及びIは、焦点線Iの虚像である。
【0063】
従って、図10に示されるように、焦点線Iは、焦点線Iから距離2tのところにある。ここで、tは、反射面122と124の間の距離に等しい。同様に、各後続の焦点線は、すぐ前の焦点線から距離2tのところにある。よって、焦点線Iは、焦点線Iから距離2tのところにある。更に、各後続の反射面122と124の間の多重反射は、前の出力光より強度の弱い出力光を生成する。従って、出力光Out2は、出力光Out1よりも強度が弱い。
【0064】
図10に示されるように、焦点線からの出力光は重なり、互いに干渉する。更に、特には、焦点線I、I、I及びIは、焦点線Iの虚像であるので、出力光Out0、Out1、Out2、Out3及びOut4は、焦点線I、I、I及びIの位置において、同じ光位相を有している。従って、干渉によって、入力光77の波長によって特定の方向に進む光束が生成される。
【0065】
本発明の上記実施形態に従ったVIPAは、VIPAの設計上の特性である強め合いの条件を有している。強め合いの条件は、出力光の干渉を増し、光束を形成する。VIPAの強め合いの条件は、以下の式(1)によって示される。
2t×cosφ=mλ
ここで、φは、反射面122と124の面に垂直な線から計った得られた光束の伝搬方向を示し、λは、入力光の波長を示し、tは、反射面122と124の間の距離を示し、mは整数を示す。
【0066】
従って、tが一定で、mに特定の値が与えられれば、波長λを有する入力光に対して生成される光束の伝搬方向φが決定される。
更には、入力光77は、焦点線78から放射状にある角度で拡散する。従って、同じ波長を有する入力光は、焦点線78から多くの異なる方向に進み、反射面122と124の間で反射される。VIPAの強め合いの条件によって、出力光の干渉によって強め合うべき特定の方向に進む光は、入力光の波長に対応する方向を有する光束を形成する。強め合いの条件によって要求される特定の方向以外の方向に進む光は、出力光の干渉によって、弱められてしまう。
【0067】
図11は、図7のVIPAの線IX−IXに沿った断面を示し、入力光の入射角、あるいは傾き角を決定するVIPAの特性を示す図である。
図11を参照すると、入力光77は、円筒レンズ(不図示)によって集光され、焦点線78に焦点を結ぶ。図11に示されているように、入力光77は、照射ウィンドウ126上において、「a」に等しい幅の領域をカバーする。入力光77が反射面122から1回反射された後、入力光77は、反射面124に入射し、反射面124上の「b」に等しい幅の領域をカバーする。更に、図11に示されるように、入力光77は、反射面122の垂線に対して傾き角θ1の光軸132に沿って進む。
【0068】
傾き角θ1は、反射面122によって最初に反射された後、照射ウィンドウを介していたから入力光77が出てしまわないように設定されるべきである。言い換えれば、傾き角θ1は、入力光77が反射面122と124の間に「トラップ」された状態となり、照射ウィンドウ126から逃げないように設定されるべきである。従って、入力光77が照射ウィンドウ126から板外に出てしまわないようにするためには、傾き角θ1は、以下の式(2)に従って設定されるべきである。
【0069】
傾き角θ1≧(a+b)/4t
従って、図7〜11によって示されるように、VIPAは、波長の連続範囲内の各波長を有する入力光を受光する。VIPAは、入力光を多重反射し、自己干渉させ、出力光を生成させる。出力光は、波長の連続範囲内の他の如何なる波長の入力光に対して生成される出力光からも空間的に区別できる。例えば、図9は、反射面122と124間で多重反射する入力光77を示している。この多重反射は、互いに干渉する複数の出力光Out0、Out1、Out2、Out3及びOut4を生成し、入力光77の各波長に対する空間的に区別可能な光束を生成する。
【0070】
「自己干渉」は、同じ光源から出る全ての複数の光あるいはビーム間で起きる干渉のことを示している。従って、出力光Out0、Out1、Out2、Out3及びOut4は全て同じ光源から来ている(すなわち、入力光77)ので、出力光Out0、Out1、Out2、Out3及びOut4の干渉は、入力光77の自己干渉と呼ばれる。
【0071】
入力光は、波長の連続範囲内の如何なる波長でも良い。従って、入力光は、離散的な値の範囲から選択された値である波長に限定されるものではない。更に、波長の連続範囲内の特定の波長の入力光に対して生成された出力光は、波長の連続範囲内の異なる波長の入力光について生成された出力光から空間的に区別可能である。従って、例えば、図7に示されているように、光束82の進行方向(すなわち、「空間的特性」)は、入力光77が波長の連続範囲内の異なる波長で有る場合と異なる。
【0072】
図12(A)、12(B)、12(C)及び12(D)は、VIPAを製造する方法を示す図である。
図12(A)を参照すると、平行板164は、好ましくは、ガラスでできており、良い平行性を持っている。反射膜166及び168は、真空蒸着、イオンスパッタリングあるいは、他の方法によって平行板164の両面に形成される。反射面166及び168の1つは、約100%の反射率を有し、他の反射膜は100%より小さい反射率を有しており、好ましくは、80%より大きいことが良い。
【0073】
図12(B)を参照すると、反射膜166と168の1つは、一部が削り取られ、照射ウィンドウ170が形成される。図12(B)において、反射膜166は、照射ウィンドウ170が、反射膜166と同じ平行板164の面に形成されるように、削り取られているように示されている。しかし、そうではなく、反射膜168が、部分的に削り取られ、照射ウィンドウが、平行板164の反射膜168と同じ面に形成されるようにしても良い。本発明の様々な実施形態に示されるように、照射ウィンドウは、平行板164のいずれの側であってもよい。
【0074】
反射膜を削り取ることは、エッチング処理によって行うことができるが、機械的に削り取る処理も可能であって、このようが安価である。しかし、反射膜が機械的に削り取られるので有れば、平行板164は、平行板164の破損を最小限にするように注意を払って処理されなければならない。例えば、照射ウィンドウを形成する平行板164の一部が大きく破損した場合には、平行板164は、受光入力光の散乱のために余分なロスを生じてしまう。
【0075】
最初に反射膜を形成し、次に削り取るのではなく、照射ウィンドウは、照射ウィンドウに対応する平行板164の一部を予めマスクし、この部分が反射膜によって覆われるのを防ぐことによって作ることも可能である。
【0076】
図12(C)を参照すると、透明な接着剤172が、反射膜166上と、反射膜166が取り除かれる平行板164の一部に付けられている。透明接着剤172は、照射ウィンドウを形成する平行板164の一部にも付けられるので、可能な限り小さな光ロスしか生成しないことが望まれる。
【0077】
図12(D)を参照すると、透明保護板174が、反射膜166と平行板164を保護するために透明接着剤172の上に設けられている。透明接着剤172は、反射膜166を取り除くことによって作られた凹部を満たすように付けられるので、透明保護板174は、平行板164の上面に平行に設けられる。
【0078】
同様に、反射膜168を保護するために、接着剤(不図示)は、反射膜168の上面に付けることができ、保護板(不図示)と共に設けるべきである。反射膜168が約100%の反射率を有しているので有れば、平行板164の同じ面には照射ウィンドウは存在しないので、接着剤と保護板は、透明である必要はない。
【0079】
更に、反射防止膜176を透明保護板174に設けることができる。例えば、透明保護板174と照射ウィンドウ170は、反射防止膜176によってカバーされる。
【0080】
焦点線は、照射ウィンドウの面か、入力光が入射する平行板の反対の面上にすることができる。更に、焦点線は、平行坂内あるいは、照射窓の手前にすることもできる。
【0081】
上記によれば、2つの反射膜は一方の反射率が略100%の反射率で間の光を反射する。しかし、同様の効果は、2つの反射膜が、100%より小さい反射率をそれぞれ有していても得られる。例えば、両反射膜は、95%の反射率を持つことができる。この場合、各反射膜は、光を透過し、干渉を生じさせる。結果として、波長による方向に進む光束は、反射膜が形成される平行板の両側に形成される。従って、本発明の様々な実施形態の様々な反射率は、VIPAの要求される特性に従って、容易に変えることができる。
【0082】
上記によれば、導波路デバイスは、平行板あるいは、互いに平行な反射面によって形成される。しかし、板あるいは反射面は、必ずしも平行である必要はない。
【0083】
上記によれば、VIPAは、多重反射を起こし、干渉光間の位相差を一定に保つ。結果として、VIPAの特性は安定し、偏波による光特性の変化を少なくする。これに対し、従来の回折格子の光特性は、入力光の偏波によって好ましくない変化を受ける。
【0084】
上記によれば、VIPAは、互いに「空間的に区別可能」な光束を生成する。「空間的に区別可能」とは、光束が空間内で区別可能であることを意味する。例えば、様々な光束は、コリメートされ、異なる方向に進む、あるいは、異なる位置に集光される場合には、空間的に区別可能である。しかし、本発明は、これらの詳細な例に限定することを意図するものではなく、光束が互いに空間的に区別される様々な他の方法が存在する。
【0085】
図13は、色分散を生成するための、回折格子ではなく、角分散コンポーネントとしてVIPAを用いた装置を示す図である。図13を参照すると、VIPA240は、例えば、略100%の反射率の第1の面242と、例えば、略98%の反射率の代2の面244を有している。VIPA240は、照射ウィンドウも有している。しかし、VIPA240は、この特定の構成に限定されるものではない。むしろ、VIPA240は、ここで示すような多くの異なる構成を有することが可能である。
【0086】
図13に示すように、光は、ファイバ246から出力され、コリメートレンズ248によってコリメートされ、円筒レンズ250によって照射ウィンドウ247を介してVIPA240内に線集光される。VIPA240は、集光レンズ252によって、ミラー254上に集光されるコリメート光251を生成する。ミラー254は、基板258上に形成されたミラー部分256とすることができる。
【0087】
ミラー254は、集光レンズ252を介して、光をVIPA240に反射して戻す。光は、次に、VIPA240内で多重反射をし、照射ウィンドウ247から出力される。照射ウィンドウ247から出力される光は、円筒レンズ250とコリメートレンズ248を通って進み、ファイバ246で受光される。
【0088】
従って、光は、VIPA240から出力され、ミラー254によって反射され、VIPA240に戻る。ミラー254によって反射される光は、最初に進んできたパスの方向と正確に反対方向のパスを通って進む。以下により詳細に見られるように、光の異なる波長成分は、ミラー254の異なる位置に集光され、VIPA240に反射され戻る。結果として、異なる波長成分は異なる距離を進み、色分散を生成する。
【0089】
図14は、図13のVIPAの動作を示すより詳細な図である。様々な波長成分を持つ光がVIPA240に受光されるとする。図14に示されるように、VIPA240は、ビームウエスト262の虚像260を形成し、各虚像260が光を放出する。
【0090】
図14に示すように、集光レンズ252は、VIPA240からのコリメート光内の異なる波長成分をミラー254の異なる点に集光する。更には、より長い波長264は、点272に集光され、中心波長266は、点270に集光され、より短い波長268は、点274に集光される。そして、より長い波長264は、中心波長266と比べて、ビームウエスト262により近い虚像260に返される。より短い波長268は、中心波長266に比べて、ビームウエスト262から遠い虚像260に返される。そして、この構成は、通常分散を生成する。
【0091】
ミラー254は、特定の干渉次数の光のみを反射し、他の干渉次数の光をミラー254外に集光するように設計される。更には、前述したように、VIPAは、コリメート光を出力する。このコリメート光は、各虚像からのパスがmλの差を有する方向に進む。ここで、mは整数である。干渉のm次は、mに対応する出力光として定義される。
【0092】
例えば、図15は、VIPAの干渉の様々な次数を示す図である。図15を参照すると、VIPA240のようなVIPAは、コリメート光276、278及び280を放射する。各コリメート光276、278、及び280は、異なる干渉次数に対応する。従って、例えば、コリメート光276は、(n+2)次の干渉次数に対応するコリメート光であり、コリメート光278は、(n+1)次の干渉次数に対応するコリメート光であり、コリメート光280は、n次の干渉次数に対応するコリメート光である。ここで、nは整数である。コリメート光276は、数波長成分276a、276b及び276cを有するとして示されている。同様に、コリメート光278は、波長成分278a、278b及び278cを有するとして示されており、コリメート光280は、波長成分280a、280b及び280cを有するとして示されている。ここで、波長成分276a、278a及び280aは、同じ波長である。波長成分276b、278b及び280bは、同じ波長(波長成分276a、278a及び280の波長とは異なる)を有している。波長成分276c、278c、及び280cは、同じ波長(波長成分276a、178a、及び280aの波長及び波長成分276b、278b及び280bの波長と異なる)を有する。図15は、3つの異なる干渉次数のコリメート光についてのみ示したが、コリメート光は、他の多くの干渉次数についても放射される。
【0093】
異なる干渉次数に対する同じ波長のコリメート光は、異なる方向に進み異なる位置に集光されるので、ミラー254は、1つの干渉次数からの光のみを反射して、VIPA240に戻すように作ることができる。例えば、図15に示されるように、ミラー254の反射部の長さは、比較的小さく、1つの干渉次数に対応する光のみを反射するように作られるべきである。更に、図15においては、コリメート光278のみがミラー254によって反射される。このように、コリメート光276及び278は、ミラー254の外に集光される。
【0094】
波長分割多重光は、通常多くのチャネルを含んでいる。図13を再び参照すると、VIPA240の第1と第2の面242と244間の厚さtが特定の値に設定されると、各チャネルの分散を同時に補償することができる構成を得ることができる。
【0095】
更には、各チャネルは中心波長を有している。これらの中心波長は通常一定の周波数間隔で隔てられている。第1と第2の面242と244の間のVIPA240の厚さtは、中心波長に対応する全波長成分がVIPA240からの同じ出力角度を有し、ミラー254の同じ集光位置に集光されるように設定されるべきである。これは、厚さtを、各チャネルについて、中心波長に対応する波長成分が進む、VIPA240を通って一周する光学的距離が、各チャネルの中心波長の倍数であるようにすることによって可能である。この厚さtを以下、「WDMマッチングフリースペクトラルレンジの厚さ」あるいは「WDMマッチングFSR厚さ」と呼ぶ。
【0096】
更に、この場合、VIPA240を通った一周の光学的距離(2ntcosθ)は、各チャネルの中心波長に対応する波長に、同じθで異なる整数に対してある整数を乗算したものに等しい。ここで、nは第1と第2の面242と244の間の材質の屈折率、θは各チャネルの中心波長に対応する光束の伝搬方向を示す。更に、前述したように、θは、入力光の光軸の小さな傾き角を示す(図8参照)。
【0097】
従って、tが各チャネルの中心波長に対応する波長成分に対して、2ntcosθが、同じθで異なる整数に対して、各チャネルの中心波長の整数倍であるように設定されている場合には、中心波長に対応する全波長成分は、VIPA240からの同じ出力角を有しており、従って、ミラー254上の同じ点に集光する。
【0098】
例えば、一周2mmの物理長(これは、VIPA240の厚さ1mmの略2倍である)で屈折率が1.5のとき、100GHz間隔の全ての波長がこの条件を満たすことが出きる。結果として、VIPA240は、波長分割多重光の全てのチャネルの分散を一度に補償することができる。
【0099】
従って、図14を参照すると、厚さtをWDMマッチングFSRの厚さに設定することによって、VIPA240と集光レンズ252は、(a)各チャネルの中心波長に対応する波長成分をミラー254上の点270に集光させることができ、(b)各チャネルのより長い波長成分に対応する波長成分をミラー254上の点272に集光させることができ、(c)各チャネルのより短い波長成分に対応する波長成分をミラー254上の点274に集光させることができる。従って、VIPA240は、波長分割多重光の全てのチャネルにおいて色分散を補償するのに使用することができる。
【0100】
図16は、厚さtがWDMマッチングFSRの厚さに設定された場合の波長分割多重光の数チャネルの分散量を示すグラフである。図16に示されるように、全チャネルは、同じ分散が与えられる。しかし、分散は、チャネル間で連続ではない。更に、VIPA240が分散を補償する各チャネルの波長範囲は略ミラー254の大きさに設定することによって設定できる。
【0101】
厚さtがWDMマッチングFSRの厚さに設定されていないと、波長分割多重光の異なるチャネルは、ミラー254上の異なる点に集光される。例えば、厚さtが一周の光学的距離厚さの2分の1、3分の1、あるいは、他の分数値である場合、2、3、4あるいはより多くのチャネルの集光点は、各チャネルが異なる集光点に集光されつつ、同じミラー上に集光される。更に、厚さtがWDMマッチングFSRの厚さの2分の1のとき、奇数チャネルからの光は、ミラー254上の同じ点に集光され、偶数チャネルからの光は、ミラー254上の同じ点に集光される。しかし、偶数チャネルからの光は、奇数チャネルとは異なる点に集光される。
【0102】
例えば、図17は、ミラー254上の異なる点に集光される異なるチャネルを示す図である。図17が示すように、偶数チャネルの中心波長の波長成分は、ミラー254上の1点に集光され、奇数チャネルの中心波長の波長成分は、異なる点に集光される。結果として、VIPA240は、波長分割多重光の全チャネルにおける分散を同時に充分補償できる。
【0103】
VIPAによって与えられる分散値を変える異なる数個の方法がある。例えば、図18は、光に可変分散を与えるVIPAを用いた装置の側面を示す図である。図18を参照すると、VIPA240は、各異なる干渉次数が異なる角分散を持つようにする。従って、光信号に与えられる分散量は、異なる干渉次数に対応する光がミラー254上に集光され、VIPA240に反射して戻されるようにVIPA240を回転し、あるいは、移動することによって変えることができる。
【0104】
図19は、可変分散を提供するVIPAを用いた装置の側面を示す図である。図19を参照すると、集光レンズ252とミラー254の間の相対距離を一定に保ち、集光レンズ252とミラー254をVIPA240に対し一緒に移動させる。集光レンズ252とミラー254のこの動きは、VIPA240からミラー254に返る光をシフトし、分散を可変する。
【0105】
図20(A)及び20(B)は、光に色分散の様々な値を与えるVIPAを用いた装置の側面を示す図である。図20(A)及び20(B)は、図20(A)と20(B)がビームウエスト262の虚像260によって放出される光のより長い波長264、中心波長266及びより短い波長268の進む方向を示している点で、図14と似ている。
【0106】
図20(A)を参照すると、ミラー254は、凸ミラーである。凸ミラーでは、ビームシフトは拡大される。従って、短いレンズの焦点距離と小さなスペースで大きな色分散をえることができる。ミラー254が凸の場合には、図20(A)に示されているように、凸形状は、通常側面からのみ見え、正面からは見えない。
【0107】
図20(B)を参照すると、ミラー254は凹ミラーである。凹ミラーでは、分散の符号が逆になる。従って、短いレンズの焦点距離及び小さいスペースで異常分散が得られる。ミラー254が凹の場合、図20(B)に示されるように、凹形状は、通常側面からのみ見え、正面からは見えない。
【0108】
従って、通常、ミラー254は、正面から見たとき平坦に見える。しかし、ミラー254が正面から見たとき、凹あるいは凸ミラーであるようにし、ミラーが1次元ミラーであることを示すことは可能である。
【0109】
図20(A)及び20(B)において、ミラー254は、集光レンズ252の焦点、あるいは、その近くに配置することができる。
従って、上記したように、ミラー254は、例えば、図20(A)及び20(B)にそれぞれ記載されているように、側面から見て、凸あるいは凹であることができる。凸ミラーは、色分散を強調し、凹ミラーは、色分散を少なくする、あるいは、負(通常)から正(異常)に変えることさえできる。更に、凸ミラーは、負の方向により大きな分散を生成し、凹ミラーは、負の方向により小さな分散、あるいは、正に反転された分散を生成する。これは、色分散の大きさが、側面から見たときのミラーの曲率の関数であることから可能となるものである。
【0110】
図21は、VIPA240からの光束の出力角度対光束の波長を示すグラフである。図21から分かるように、波長のカーブ282対出力角度は線形ではない。
【0111】
VIPAによって生成される光束の波長と出力角度間の関係が線形でないので、色分散は、ミラー254として、平面ミラー、通常凸ミラーあるいは通常凹ミラーを使用する限り、波長帯域において一定ではない。この色分散の非線形性は、高次の分散と呼ばれる。
【0112】
一般に、図20(A)と20(B)の装置を参照すると、色分散の非線形性は、以下の式(3)によって理解できる。
(角分散)・(1−f(1/R))∝色分散
ここで、fは、レンズ252の焦点距離であり、Rは、ミラー254の曲率半径である。
【0113】
図22は、VIPA240の角分散対光束の波長を示すグラフである。一般に、図22のカーブ284は、図21のカーブ282の傾きを示している。図22から分かるように、角分散は一定ではない。むしろ、角分散は波長の変化と共に、変化する。
【0114】
図23は、上記式3の(1−f・(1/R))の項対波長を示すグラフである。更には、線286は、平面ミラー(曲率半径が「∞」(無限))に対する(1−f・(1/R))の項対波長のグラフを示す。線288は、凹ミラー(曲率半径が「+」)対波長のグラフを示す。線290は、凸ミラー(曲率半径が「−」)の(1−f・(1/R))の項対波長のグラフを示す。図23に示されるように、ミラーのそれぞれは、曲率半径が一定である。
【0115】
図24は、ミラー254が凸ミラー、平面ミラー及び凹ミラーのときの、図20(A)及び20(B)のような装置の色分散対波長を示す図である。更に、カーブ292は、ミラー254が凸ミラーのときの、色分散対波長のカーブである。カーブ294は、ミラー254が平面ミラーのときの、色分散対波長のカーブである。カーブ296は、ミラー254が凹ミラーであるときの色分散対波長のカーブである。
【0116】
一般的に、カーブ292、294及び296それぞれは、図22に示される角分散と上記式3によって示されるように、図23に示される適当な線との積を示している。更には、一般に、カーブ292は、図22におけるカーブ284と図23における線290の積を示している。一般に、カーブ294は、図22のカーブ284と図23の線286の積を示す。一般に、カーブ296は、図22のカーブ284と図23の線288の積を示す。
【0117】
図24から分かるように、色分散は、凸、平面あるいは凹ミラーのいずれかをミラー254として使用するかによって、一定ではない。
上記によれば、色分散の波長依存性は、ミラー254の曲率をチャープすることにより、減らしたり、消したりすることができる。
【0118】
更には、図25は、上記式3の(1−f・(1/R))の項対波長のカーブ298を示すグラフである。一般に、図25のカーブ298は、図22のカーブ284の逆である。従って、図25の特性を持つミラーは、図26のカーブ300が示すように、一定の色分散を与える。
【0119】
例えば、例として図14に示されている装置では、より長いはちょうは、より短い波長よりも負の方向により大きい分散を有している。従って、ミラー254は、分散の波長依存性を効果的に取り除くため、より長い波長を反射する部分では凹部及びより短い波長を反射する部分は凸部を有するように設計することが可能である。理想的には、ミラー254の曲率は、波長が短いものから長いものに変わる時、光の集光点にそって連続的に凸から凹に変化する。この変形が、平面ミラーではなく、従来の凸ミラーに基づく場合、ミラーの曲率は、波長が短いものから長いものへ変化するとき、光の集光点に沿って強い凸から弱い凸へ連続的に変化するように作ることができる。
【0120】
従って、一定の色分散を与えるため、ミラー254に対して多くの異なる設計方法がある。例えば、図27は、多くの異なるミラー設計の特性を示すグラフである。図27のカーブ302は、出力光の波長が増えると共に、凸から凹に連増的に変化するミラーを示している。カーブ304は、出力光の波長が増加すると共に、強い凸から弱い凸に変化するミラーを示している。カーブ306は、出力光の波長が増加するに従い、弱い凹から強い凹に変化するミラーを示している。例えば、他のミラー設計方法は、カーブ308及び310に示されているものを含む。
【0121】
理論的には、使用でき、図27にグラフ表示できるようなミラーの設計方法は限りなくある。更に、ミラーの設計は、図27に示されているものと同じ傾きの特性カーブを持つものに限定されるものではない。
【0122】
図28(A)、28(B)、28(C)及び28(D)は、ミラー254として、使用可能な様々なミラーの表面形状を示している。例えば、図28(A)は、図27のカーブ302によって示されるように、凸から凹に連続的に変化するミラーを示す。図28(B)は、図27のカーブ310によって示されるような、強い凸から弱い凸へ連続的に変化するミラーを示す。図28(C)は、図27のカーブ306によって示されるように、弱い凹から強い凹に連続的に変化するミラーを示す。
【0123】
更に、使用可能なミラーの設計方法としては、理論上限りない数のものがある。例えば、図28(D)は、凸に変化する平面ミラーを示す。図27(E)は、凹に変化する平面ミラーを示す。図28(F)は、凸部と凹部を有するミラーであるが、凸から凹に連続的には変化しないミラーを示している。
【0124】
従って、上記したように、装置は、VIPA、ミラー及びレンズを含む。VIPAは、入力光を受光し、VIPAから外に伝搬する対応する出力光(光束など)を生成する。レンズは、ミラー上に出力光を集光し、ミラーは、出力光を反射し、反射光はレンズによってVIPAへ戻される。ミラーは、装置が一定の色分散を生じるような形状をしている。
【0125】
例えば、レンズによって集光される出力光は、出力光の波長が変化するにしたがい、ミラーの異なる面の点に入射する。ミラーは、出力光の波長が短いものから長いものへ変化するに従い、凸から凹に連続的に面の点が変化するように、形作られている。他の例として、ミラーは、面の点が、出力光の波長が短いものから長いものへ変化するに従い、強い凸から弱い凸へ連続的に変化するような形状とすることも可能である。
【0126】
あるいは、ミラーは、面の点が、出力光の波長が短いものから長いものへ変化するに従い、弱い凹から強い凹へ連続的に変化する用に形作ることができる。そのほかにも多くの例がある。例えば、ミラーは、特定の波長より短い波長の出力光が凸部から反射し、特定の波長より長い波長の出力光が凹部より反射するように、凹部と凸部を有することができる。
【0127】
更に、例えば、ミラーは、特定の波長以上の出力光の波長の増加に伴って、特定の波長より短い波長の出力光が平坦部に、特定の波長より長い波長の出力光が凹部に入射するように、凸部へ連続的に変化する平坦部を有することができる。あるいは、ミラーは、特定の波長以上の出力光の波長の増加に伴って、特定の波長より短い波長の出力光が凸部に入射し、特定の波長より長い波長の出力光が平坦部に入射するように平坦部へ連続的に変化する凹部を有することができる。
【0128】
上記のように、VIPAは、回折格子よりずっと大きな角分散を提供する。従って、VIPAは、図6(A)及び6(B)に示される空間格子ペア構成よりもずっと大きな色分散を補償するために使用することができる。
【0129】
上述のように、光をVIPAに反射して返し、色分散を補償するミラーは、ミラーの形状が円筒の面のそれであるので、円筒ミラーとして記述することができる。言い換えれば、図29に示されるように、ミラーは、円筒を形成する軸に沿った曲率の同じ半径を有する。色分散は、上記したように、ミラー曲率の半径の関数であるので、色分散は、ミラーが円筒を形成する軸に沿って動くとき、変化しない。図30(A)に示されるように、色分散は、前述したように、各チャネル内で変化する(図24参照)。しかし、色分散は、図30(B)に示されるように、周期的で、色分散は、全てのチャネルに対し略同じである。
【0130】
図31(A)は、例えば、図28(A)〜28(F)における変形円筒ミラーを有するVIPAを使った色分散補償を受けた後の、波長分割多重光の1チャネルに対する色分散対波長を示すグラフである。図31(A)を参照すると、色分散量は、同じチャネル内で各波長について実質的に同じである。
【0131】
図31(B)は、例えば、図28(A)〜28(F)における変形円筒ミラーを有するVIPAを使った色分散補償を受けた後の、波長分割多重光の全ての波長(従って多くのチャネル)に対する色分散対波長を示すグラフである。図31(B)を参照すると、色分散量は、全てのチャネルの全ての波長について、実質的に同じであり、均一である。
【0132】
図32は、本発明の更なる実施形態に従った、光に可変色分散を与えるVIPAを使った装置の正面を示す図である。図32を参照すると、光をVIPA240に反射して戻すために、円錐形状ミラー400が使われている。ミラー400は、方向401に移動可能である。
【0133】
前述したように、VIPA240は、コリメートされた出力光と呼ばれる、光の波長によって決定される方向に進む、コリメートされた光束を生成する。VIPA240の角分散方向は、光の波長が変化するに従い、コリメートされた出力光が進む方向が変化する方向であり、例えば、図32では、方向402として示されている。異なる波長に対するコリメートされた出力光は、同じ面にある。
【0134】
従って、方向401は、円錐の面に沿っており、VIPA240の角分散方向とVIPA240からのコリメート光の進む方向の両方に垂直であるように記載されている。あるいは、方向401は、VIPA240からの異なる波長に対するコリメートされた出力光の進む方向を含む平面に垂直であるとして記載されている。
【0135】
図33(A)及び33(B)は、本発明の実施形態に従って、例えば、円錐405の断面からミラー400がどのように形成されるかを示した図である。図33(A)から分かるように、方向401は、好ましくは、円錐405の面に沿い、頂点を通っている。方向401が円錐405の頂点を通ることが好ましいが、頂点を通る必要はない。
【0136】
図33(B)においては、ミラー400は、曲率の3つの異なる半径A、B、及びCとして示されている。曲率の半径Aは、最も大きく、曲率の半径Cは最も小さく、曲率の半径Bの大きさはAとCとの間である。
【0137】
ミラーを方向401(例えば、図32の方向401に対応する)に移動させることにより、光焦点の位置は、図33(B)の円錐形状ミラーの面上のAからCに移動する。半径は、A、B、及びCに対して異なるので、色分散は異なる。そして、色分散は円錐形状ミラーを移動させることにより変化する。
【0138】
図34(A)は、本発明の実施形態に従った、方向401のような方向にミラーを動かした時の円錐形状ミラーの曲率の半径A、B、及びCに対する1チャネル内の色分散量対波長を示すグラフである。
【0139】
図34(A)から分かるとおり、一般に、曲率の半径Cは、最も大きな色分散量を生成する。一般に、曲率の半径Aは、最も小さい色分散量を生成する。図34(A)から分かるように、曲率の半径Bによって生成される色分散量は、AとCの間である。
【0140】
図34(A)から分かるように、また、図24と30(A)を参照して記載されているように、色分散量は、チャネル内の異なる波長に対して異なる。しかし、図26、31(A)及び31(B)を参照して記載したように、ミラーを変形することによって、各チャネル及び全てのチャネルに均一な色分散量を提供することを可能とする。
【0141】
例えば、図34(B)は、本発明の実施形態に従った、方向401のような方向に円錐形状ミラーが移動されたとき、曲率の半径A、B、及びCを示す図である。これに対し、図34(C)は、本発明の実施形態に従った、均一な色分散を与えるための変形された円錐形状ミラーが方向401のような方向に移動された場合に、曲率の変形された半径A’、B’及びC’を示す図である。例えば、変形ミラーにおいては、レンズ252によって集光される出力光は、出力光の波長が変化するに従い、ミラー上の異なる面の点に入射する。ミラーは、出力光の波長が短いものから長いものへ変化されるに従い、面の点が凸から凹に連続的に変化するように、形作られている。他の例として、ミラーは、面の点が、出力光の波長が短いものから長いものへ変化するに従い、強い凸から弱い凸へ連続的に変化するように形作られている。
【0142】
あるいは、ミラーは、面の点が出力光の波長が短いものから長いものに変化するに従い、弱い凹から強い凹に連続的に変化するように形作られている。他のも多くの例がある。例えば、ミラーは、特定の波長より短い波長の出力光を凸部から反射され、特定の波長より長い波長の出力光を凹部から反射されるように、凹部及び凸部を有することが可能である。
【0143】
結果として、変形されたミラーは、各チャネルに、そして、全てのチャネルに均一な色分散を与える。
図35は、本発明の実施形態に従った、曲率の半径A’、B’、及びC’に対する1チャネルにおける色分散対波長を示す図である。図35から分かるように、曲率の各半径A’、B’及びC’は、均一であるが、異なる色分散量を生成する。従って、各チャネルは、均一な色分散を有し、色分散量は、ミラーを動かすことによって変えることができる。
【0144】
図36は、本発明の実施形態に従った、VIPAを使用した装置における様々な角度を示す図である。図36を参照すると、Θ及びθは、平均入射角度、Φ及びφは、VIPA240を形成する、第2の面244のような、板の垂線に対しての出力角度である。Θ及びΦは、空中での角度を示し、θ及びφは、VIPA240の面242及び244間のガラスにおける角度を示す。空中での角度は、ガラス面における屈折のため、ガラスにおけるものより略n倍大きい。ここで、nはガラスの屈折率である。
【0145】
図37は、本発明の実施形態に従った、VIPAを使用した装置における角度を示す更なる図である。図37において示されるように、出力角度φは、2つの隣接するビームウエストから来る光パスの差が光波長の倍数であるような方向として決定される。隣接するビームウエスト間の間隔は、2t(図8に例として示されているように、tはVIPAの厚さ)であり、ガラスにおける出力角度はφである。従って、2tcosφ=mλ/n(mは整数)。これから、以下の式(4)によって示されるように、角分散はdΦ/dλ=−n/λΦである。
【0146】
【数10】
Figure 2004500600
【0147】
図38は、本発明の実施形態に従った、VIPAを使用した装置において、色分散がどのように生成されるかを示した図である。図14も色分散がどのように生成されるかを示しているが、図38は、より定量的な記載となっている。
【0148】
図38を参照すると、VIPAの法線に対しての空気中での光の進む角度は、Φ−Θである。また、レンズ252の焦点距離はfであり、中心ビームウエストの深さはaである。ミラー上の光集光位置yは、y=f(Φ−Θ)である。ミラー形状はyの関数としてc(y)である。ミラーの傾きhはdc/dyである。そして、一周のビームシフトは、以下の式(5)によって得られる。
【0149】
【数11】
Figure 2004500600
【0150】
図38の距離の変化は、ビームシフトから容易に得られ、遅延波、ガラス中の光の速度で距離の変化を割ったものである。色分散は、波長変化に伴う遅延変化として計算され、以下の式(6)に示される。
【0151】
【数12】
Figure 2004500600
【0152】
ミラーが円筒ミラーであり、各分散方向に沿って円形の形状をしているならば、dh/dyは、単に1/rであり、以下の式(7)が得られる。
式(7)より、色分散は、WDMチャネルに対し均一ではなく、色分散は1/Φに略比例して変化する。
【0153】
式(6)に示されるように、色分散は、Φの関数である。WDMチャネルにおいて、この分散を均一にするためには、Φの変化にしたいして、この式が一定である必要がある。従って、式(6)の大括弧内の値は、Φに比例すべきである(λの小さな変化を無視した)。比例定数をKとし(これは、色分散が−2nK/cλであることを意味する)、n、c、λ、f及びaが定数あるいは波長の小さな変化についてほぼ一定であるとすると、以下の式(8)を得る。
【0154】
【数13】
Figure 2004500600
【0155】
ミラーの傾きhは、中心y=0で零であるべきである。式(8)を解くと、以下の式(9)を得る。
【0156】
【数14】
Figure 2004500600
【0157】
ミラーのカーブは、積分することによって得られ、以下の式(10)に示される。
【0158】
【数15】
Figure 2004500600
【0159】
式(10)は、例えば、図28において記載されるように、異なるKに対する理想曲線を決定する。
ミラー形状は、色分散を与える値Kによって決定される。図33(B)のカーブA、B、及びCに沿った形状を得るためには、式(10)において、それぞれ、小さいK、中間のK、及び大きなKを使用することができる。図39(A)、39(B)及び39(C)にカーブが描かれている。しかし、容易に製造するために、形状を略楕円あるいは放物線あるいは双曲線の一部とすることもできる。この場合、ミラーは、円錐の一部となる。
【0160】
図40は、本発明の実施形態に従った、ミラーを構成する円錐の例を示す図である。図40を参照すると、円錐405は底面406を持っている。底面406が円ならば、円錐405は通常の円錐である。しかし、円錐405は、例えば、横方向に伸ばしても良い。この場合、底面406は、図40に示されるように楕円となる。楕円の場合、底面406は、長軸rと短軸rを有している。方向401は、円錐の頂点から円錐面が底面406において長軸あるいは短軸に当たる底までの円錐の面に沿って線を通らせることによって決定される。しかし、しかし、この線は、必ずしも軸の1つに当たる必要はない。図40に示されているように、円錐406は、方向401に垂直な面407によって切られる。ミラーの切断形状408は、円錐405の頂点角によって、楕円、放物線、双曲線などとなる。従って、ミラー領域の切断曲線408は、これら3つのカーブの1つの一部である。変形円錐形状ミラーは、切断曲線408が3つの形状ではなく、式(10)で決定されるように定義される。
【0161】
異なるWDMチャネルの光は、方向401にずれた異なる位置に集光される。従って、異なるWDMチャネルは、異なるカーブを見ることになり、異なる色分散を生成する。従って、円錐形状は、異なるWDMチャネルに対する切断曲線が望ましい値Kで式(10)によって決定されるように更に変形されることができる。これは、分散変化が波長あるいはWDMチャネルと共に線形に変化することに限定するものではなく、あらゆる方法で変化することができる。
【0162】
図41は、本発明の実施形態に従った、ステップ形状ミラー面を示す図である。このミラーは、入力光に対して、ミラーを余計に傾けること無く、異なるWDMチャネルに対する異なる形状を提供できるものである。
【0163】
図32を再び参照すると、ミラー400は、方向401に可動である。ミラー400は、また、レンズ252の焦点面内あるいはその周囲を移動できるように記載されている。ミラー400は上記したように、円錐形状あるいは変形円錐形状を有しており、ミラー400は、面に沿って異なる曲率を有している。曲率は、方向401に沿って変化し、ミラー400は、この方向に移動でき、色分散は、比較的小さい距離をミラー400を移動させることによって変えることができる。この設計では、ミラー400の移動距離は、通常、1cmより小さく、図19のミラー254の移動距離よりもかなり小さい。
【0164】
更に、図19では、レンズ252の位置が移動でき、図32では、レンズ252の位置は、通常固定されている。従って、図19においては、望ましい色分散量を得るためにレンズ252とミラー254が、共に比較的大きな距離を移動できるように、VIPA240とレンズ252との間に大きなスペースが要求される。この、VIPA240とレンズ252の間の大きなスペースは望ましくなく、装置の全体の大きさを非常に増加する。これに対し、図32においては、VIPA240とレンズ252との間には比較的小さなスペースが有ればよいので、ミラー400は、望ましい色分散量を提供するために比較的小さな距離を移動するのみで良く、図19の装置に比べ、かなり全体の大きさを小さくすることができる。
【0165】
図42は、本発明の更なる実施形態に従った、色分散スロープを与える、VIPAを用いた装置の側面を示す図である。図42を参照すると、角分散コンポーネント500は、VIPA240とレンズ252との間に配置されている。角分散コンポーネント500は、例えば、透過型回折格子、反射型回折格子あるいはホログラフィー型格子が可能である。
【0166】
角分散コンポーネント500は、VIPA240の角分散方向に垂直な角分散方向を有している。
好ましくは、角分散コンポーネント500によって与えられる角分散量は、異なるWDMチャネルの異なる波長を区別できるぐらいに十分大きくすべきである。従って、好ましくは、角分散コンポーネント500によって与えられる角分散は、略0.1度/nmよりも大きくすべきである。この数値は、角分散コンポーネントとして回折格子を使うことにより容易に達成できる。しかし、本発明は、いかなる特定の角分散量に限定されるものではない。
【0167】
図42においては、ミラー400の位置は好ましくは固定される。これは、ミラー400の位置を移動可能な図32とは異なる。しかし、図42においては、ミラー400は、固定されたものに限定されず、可変分散を与えるために移動可能としても良い。
【0168】
VIPA240とレンズ252との間に角分散コンポーネントを用いることにより、異なるチャネルの光は、角分散コンポーネント500角分散のために、ミラー400の面上の方向401(図42には不図示)に沿ってずらされた位置に、レンズ252によって集光され、ミラー400の異なる曲率を見ることになる。結果として、異なるチャネルは、異なる色分散を有する。このチャネル依存色分散は、高次分散あるいは分散スロープと呼ばれ、ファイバ内を進む異なるWDMチャネルがファイバ内で異なる色分散を受けるので、ファイバ分散を補償するために必要とされる。
【0169】
図43(A)は、本発明の実施形態に従った、図42のミラー400として使用される円錐形状ミラーによる全ての波長(多くのチャネル)の色分散量を示したグラフである。例えば、この円錐形状ミラーは、通常、図33(A)及び33(B)に示されている通りである。図43(A)に示されるように、色分散量は、角チャネル内で均一ではなく、異なるチャネル毎に異なる。
【0170】
図43(B)は、本発明の実施形態に従った、図42のミラー400として使用する変形円錐形状ミラーによる全ての波長(多くのチャネル)に対する色分散量を示したグラフである。例えば、この変形円錐形状ミラーは、通常、本発明の実施形態に従った、図34(C)に示される、曲率の半径A’、B’及びC’を有している。図43(B)に示されるように、色分散量は、角チャネル内で均一であり、異なるチャネルで異なっている。
【0171】
図43(A)及び43(B)においては、分散は、波長が増加すると増加するように示されている。しかし、本発明のある実施形態においては、分散は、角分散コンポーネント500を反転する、あるいは、円錐形状ミラーの方向を反転することによって、波長が増加するに従い減少するようにすることも可能である。
【0172】
従って、パラメータ(ミラー形状、レンズの焦点距離など)は、好ましくは、例えば、図43(A)あるいは43(B)に示されているように、各WDMチャネルに対する色分散は、同じ量であるが、全てのWDMチャネルを同時に分散補償するために、対応する波長において、伝送線の色分散と反対の符号となっている。特に、異なるWDMチャネルは、伝送線に渡って、異なる色分散量を感じるものの、ここに記載するように、VIPAは、WDMチャネルの分散を異なる分散量で補償するために使用することができる。
【0173】
図44は、本発明の実施形態に従った、VIPA240とレンズ252間の角分散コンポーネントとしてのホログラフィー型格子510の使用を示す図である。
【0174】
更に、図45は、本発明の実施形態に従った、VIPA240とレンズ252間の角分散コンポーネントとしての反射型格子520の使用を示す図である。
角分散コンポーネントとして回折格子が使用される時は(図42参照)、偏波依存性が一つの問題である。従って、回折格子の偏波依存性をうち消すために4分の1波長板を称することができる。
【0175】
例えば、図46は、回折格子とレンズ252の間に挿入された4分の1波長板530の使用を示す図である。
図47は、レンズ252と円錐形状ミラー400間に挿入された4分の1波長板530の使用を示す図である。
【0176】
図46及び47のような構成においては、p−偏波で回折格子を通過する光は、s−偏波で回折格子に返ってくるし、s−偏波で回折格子を通過する光は、p−偏波で回折格子に返ってくる。従って、回折格子の偏波依存性はうち消される。
【0177】
図48(A)は、本発明の更なる実施形態に従った、異なるチャネルに対する2つの異なる色分散を与えるVIPAを用いた装置の側面あるいは正面を示す図である。図48(A)を参照すると、波長フィルタ510は、レンズ252とミラーM1及びM2との間に配置される。波長フィルタ510は、レンズ252からの光をフィルタリングし、波長λ1の光をミラーM1に向け、波長λ2の光をミラーM2に向ける。ミラーM1は、ミラーM2とは異なる曲率を持っており、従って、λ1とλ2は、異なる色分散を受ける。そして、ミラーM1とM2のそれぞれは、例えば、ここに記載するように、円筒ミラーあるいは変形円筒ミラーとすることができる。例えば、ミラーM1とM2は、λ1とλ2に対応するチャネルにおいて、均一であるが、異なる色分散量を与えるために、変形円筒ミラーとすることができる。
【0178】
図48(B)は、本発明の実施形態に従った、各チャネル内に均一な色分sなんを提供するためにミラーM1とM2に変形円筒ミラーを用いる、図48(A)の装置の色分散対波長を示すグラフである。図48(A)は、2つの波長について構成された装置を示すが、一般に、更に他の波長あるいはチャネルを分離するためにしよう可能な波長フィルタ及びミラーの数には制限はない。
【0179】
例えば、図49は、本発明の実施形態に従った、異なるチャネルに対し3つの異なる色分散を与えるVIPAを用いた装置の側面あるいは正面を示す図である。図49を参照すると、波長フィルタ520と530は、波長λ1、λ2及びλ3の光を、それぞれ、ミラーM1、M2、及びM3に向けるために使用される。
【0180】
本発明の上記実施形態においては円錐あるいは、変形円錐形状ミラーなどのミラーと共にVIPAを使用する装置は、分散スロープあるいは高次の分散を生成するために使用される。ミラーの円錐あるいは変形円錐形状は、装置の分散スロープあるいは高次分散が、伝送線(ファイバ)の分散スロープあるいは高次の分散を補償するように設計される。
【0181】
送信機が光信号を電送線を介して受信機に送信する光通信システムにおいては、本発明の装置は、送信機、伝送線、受信機あるいは送信機、伝送線あるいは受信機のあらゆる組み合わせに挿入することができる。例えば、図1においては、本発明の装置は、送信機30、光ファイバ34(例えば、伝送線)あるいは送信機30、光ファイバ34及び受信機36のあらゆる組み合わせに挿入できる。更に、本発明の装置の2以上を一緒に直列に接続したり、送信機30、光ファイバ34及び/あるいは受信機36にただ一つの装置を使用することもできる。そして、本発明は、望ましい効果を得るために一緒に使用する装置の数を限定するものではない。
【0182】
本発明の上記実施形態のとしての、色分散を与えるVIPAを用いた装置の1つの問題は、装置の透過スペクトルが比較的狭帯域であることである。一般に、帯域は、ファイバ・ツー・ファイバの挿入損失によって狭い。例えば、図13においては、挿入損失は、ファイバ246から進み出る光がVIPA240を通り、ミラー254によって反射された後、ファイバ246で再び受光されるまでに起こる。
【0183】
例えば、図50は、本発明の実施形態に従った、色分散を与えるVIPAを使用した装置の挿入損失を示すグラフである。図50を参照すると、カーブ550は、通常1チャネルに生じる実際の挿入損失を示している。これに対し、カーブ560は、そのチャネルのより好ましい挿入損失を表している。
【0184】
挿入損失は、幾つかの異なるファクタによるが、1つの大きなファクタとしては、異なる波長における異なる回折効率によるロスがある。
例えば、図51は、異なる波長における異なる回折効率を示した図である。図51を参照すると、VIPA240から出力される光は、レンズ252によってミラー570上に集光される。より短い波長の光は、点580に集光され、中心波長の光は点590に集光され、より長い波長の光は点600に集光される。しかし、VIPA240の特性により、特に、VIPA240内で起きる多重反射の物理により、点590の中心波長の光は、最も強く、それぞれ点580と600のより短い波長とより長い波長の光は、より弱い。
【0185】
例えば、図52は、本発明の上記実施形態におけるファイバから進み出て、VIPAに入る光の光強度を示す図である。図52は、図13に示すような、ファイバ246及びレンズ248と250を含むが、VIPAは取り除かれ、光は、スクリーン610に進めるようになっている。点線のボックス240は、VIPAが設けられるであろう位置を示している。
【0186】
図52に示されるように、光は、スクリーン610において、カーブ620によって示される光強度を有している。結果として、VIPAに与えられる入力光のファーフィールド分布が双峰形状であれば、挿入損失を、図50の望ましい挿入損失560に近くすることができる。このように、装置の透過スペクトルはずっと平らである。
【0187】
図53は、本発明の実施形態に従った、色分散を与えるためのVIPAを用いた装置における、双峰形状ファーフィールド分布を生成する、入力ファイバに設けられた光位相マスクの側面を示す図である。図53を参照すると、入力ファイバ246(例えば、図13の入力ファイバ246に対応する)は、コア650を持っている。光位相マスク660と670は、それぞれ、コア650の上方と下方の部分をカバーする。結果として、双峰形状ファーフィールド分布は、VIPA(図53においては不図示)の入力において与えられ、装置の挿入損失は、より好ましい挿入損失を有する。
【0188】
図54は、本発明の実施形態に従った、図53における線54−54に沿った、断面を示す図である。図53と53から分かるように、位相マスク660と670は、それぞれ上方と下方をカバーする。位相マスクは、コアの側面部に設けるべきではない。
【0189】
位相マスクは、入力ファイバに設けられる必要はない。あるいは、例えば、位相マスクは、VIPAに設けても良い。
例えば、図55は、本発明の実施形態に従った、VIPA内に受光される光に対して、双峰形状のファーフィールド分布を与えるVIPAに設けられた位相マスクの側面を示す図である。図55の構成要素は、図11のものと同様である。
【0190】
図55を参照すると、光位相マスク690と695は、VIPA内部で受光される光の双峰形状ファーフィールド分布を提供するために、光入射ウィンドウ面124上に配置されている。
【0191】
図56は、本発明の更なる実施形態に従った、VIPA内部で受光される光に対して双峰形状のファーフィールド分布を提供するVIPA上に設けられた位相マスクの側面を示す図である。図56は、位相マスク690と695が、反射面122に設けられている点で図55と異なっている。従って、位相マスクは、VIPAの反射面か光入射ウィンドウに設けることができる。
【0192】
更に、双峰形状ファーフィールド分布は、入力光の中心に位相マスクを配置する事によって得られる。
例えば、図57及び58は、本発明の更なる実施形態に従った、VIPA内で受光される光に対し双峰形状のファーフィールド分布を与えるVIPA上の位相マスクの側面を示す図である。図57及び58において、位相マスク700は、入力光の中央に配置される。この場合、ファーフィールド分布の中央の光位相は、πであり、端では0である。これは、図53〜56のファーフィールド分布の反対である。
【0193】
上述したように、位相マスクは、双峰形状ファーフィールド分布を提供するのに用いることができる。位相マスクは、好ましくは、光位相にπを加えることに対応する厚さを有する。しかし、位相マスクによって与えられる光位相の好ましい範囲は、2/3πから4/3πである。
【0194】
位相マスクとしては、適当な更なる位相を与えることができる透明な材質が使用可能である。例えば、SiOは、位相マスクとしては一般的な材質である。 上記したように、位相マスクは、双峰形状ファーフィールド分布を与えるのに使用する。ここで、「双峰形状」は、2つのほとんど同じピークを持ち、間に谷間があるものとして規定される。谷間の幅は、最大ピーク値の50%以下であるべきで、好ましくは、最大ピーク値の20%より小さい。好ましくは、ピークは等しく、しかし、ピークが、互いの10%以内の振幅を有することが良い。
【0195】
更に、位相マスクを使わずに、双峰形状ファーフィールド分布を生成する他の方法があり、本発明は、この目的のために位相マスクを使用することに限定するものではない。
【0196】
双峰形状ファーフィールド分布を生成するために位相マスクを使用した上記実施形態は、色分散を生成するためのVIPAを使用した本発明の実施形態に応用可能である。しかし、これらの実施形態は、VIPAを分波器として使用する場合にも応用可能である。例えば、双峰形状ファーフィールド分布を生成するために位相マスクを使用するのに関した本発明の上記実施形態は、図7及び8のVIPAにも応用可能である。
【0197】
上記したように、色分散を補償するためにVIPAを使用する装置は、通常、図50に示されるように、各WDMチャネルにおいて損失曲線を有している。上記したように、この損失曲線は、光位相マスクを使用することによって平らにすることができる。しかし、余分な損失を与えるような、損失曲線を平たくする方法は他にもある。
【0198】
例えば、図59は、本発明の実施形態に従った、損失曲線に加えられた余分な損失を示す図である。図59を参照すると、余分に損失705を加えることにより、損失曲線550は、曲線710のように平坦になる。
【0199】
図60は、本発明のの実施形態に従った、余分な損失を与える、従って、損失曲線を平坦化する余剰損失コンポーネントの使用を示した図である。図60を参照すると、VIPA分散補償器720は、ここで述べるように、色分散を生成するためにVIPAを使用した装置を示す。余剰損失コンポーネント730は、VIPA分散コンポーネント720とともに直列に接続される。余剰損失コンポーネント730は、VIPA分散コンポーネント720の上流か下流に設けられ、VIPA分散コンポーネント720と余剰損失コンポーネント730の間には何らかの光コンポーネントが設けられよう。そして、本発明は、余剰損失コンポーネント730に対して、VIPA分散コンポーネント720を特定の場所におくことを限定するものではない。
【0200】
余剰損失コンポーネント730は、例えば、光干渉計あるいは波長フィルタなどが可能である。しかし、マッハツェンダ干渉計やファブリペロー干渉計は、周期的な透過曲線を有しており、干渉系の適切なパラメータを選択することにより、WDMチャネル間隔に周期を調整できるので、適している。従って、全体の透過曲線は、全てのWDMチャネルについて、同時に平坦化される。
【0201】
余剰損失コンポーネントを使用した上記実施形態は、色分散を生成するVIPAを用いた本発明の実施形態に適用可能である。しかし、これらの実施形態は、VIPAを分波器として使用するものにも応用可能である。例えば、余剰損失コンポーネントの使用に関する本発明の上記実施形態は、図7及び8のVIPAに適用可能である。
【0202】
余剰損失コンポーネントを使わないで、損失曲線を平坦化する他の方法がある。
例えば、図61は、本発明の実施形態に従った、色分散を生成するためにVIPAを使用するための、損失曲線を平坦化するミラーの側面を示す図である。図61を参照すると、ミラー704は、円錐形状ミラー、変形円錐形状ミラー、平坦ミラーあるいは他の形状のミラーとすることができる。図61は、側面の位置P、Q、及びRを示している。位置P、Q、及びRは、それぞれ、図14の点274、270及び272にそれぞれ対応している。より短い波長の光は点274あるいはPに集光され、より長い波長の光は、点272あるいはRに集光される。
【0203】
ミラー740上の反射率は、VIPAの角分散方向に沿って変調されている。すなわち、位置Qの反射率は最も低く、従って大きな損失を与え、位置PとRの反射率は、より高く、従って、より少ない損失を与える。従って、反射光のパワーは、WDMチャネルの中心付近で小さくされ、損失曲線が平坦化される。反射率を変調するためには、光吸収材質の層が、点Qの近傍にコーティングされ、あるいは、多層ミラーの場合には、1以上の層の厚さが変えられる。
【0204】
この反射率の変調は、VIPAが円錐あるいは変型円錐形状でないミラーと共に使用される、すなわち、VIPAが、例えば、図14、20(A)、20(B)のミラー254や、図28(A)から28(F)のミラー形状のようなミラーと共に使用される場合、実際に反射率を変えるのではなく、ミラーのパターニングによって効果的に達成される。
【0205】
例えば、図62は、本発明の実施形態に従った、ミラー750の正面を示す図である。図62を参照すると、ミラー750は、図のようにパターニングされており、ミラー750の反射率を変えている。ここで、ミラー750の幅は、位置Qの近傍では、集光されたビームサイズ760よりも小さく、従って、位置Qの近傍から反射された光のパワーが減少する。
【0206】
図63(A)、63(B)、及び63(C)は、本発明の実施形態に従った、円錐あるいは変型した円錐形状ではないミラー770と共にVIPAを使用する場合の有効反射率を変調する他の方法について示した図である。
【0207】
更には、図63(A)、63(B)及び63(C)は、それぞれ、位置P、Q、及びRにおけるミラー770上の入射ビーム780の平面を示す図である。図63(A)、63(B)、及び63(C)に示されるように、反射率を変調するのではなく、平面のミラー角度を変える。図14のような、前述の本発明の実施形態においては、ミラーは、好ましくは平面において、平均光入射角度に垂直である。しかし、図63(A)、63(B)、及び63(C)のように、ミラーが平面において傾けられた場合、反射光は、偏向され、出力ファイバへの結合効率が減少する。位置PとRにおいては、入射光780は、ミラー770に対し垂直で、光は全て出力ファイバに返される。他方、位置Qにおいては、ミラー770は、平面で傾いているので、反射光は出力ファイバの方向から僅かにずれる。これにより、余分な損失が生じ、損失曲線を平坦化する。平面においてミラー770の傾き角度をVIPAの角分散方向に沿って次第に変えることにより、損失曲線を平坦化する余剰損失が効果的に生成される。
【0208】
図63(A)、63(B)及び63(C)にあるように、ミラー角度を変えることは、及び、図62にあるように、ミラーのパターニングをすることは、円錐あるいは変型円錐形状でないミラーと共にVIPAを使用する上記の装置において使用することができる。これは、円錐あるいは変型円錐形状ミラーの場合、ある波長の光は、平面において、ミラーの異なる位置に効果的に集光され、従って、ミラーは、平面において、パターニングしてはならない、あるいは傾きを持ってはならない。
【0209】
図64は、本発明の実施形態に従った、VIPAとレンズの間のグレーティングの使用を示す図である。図64は、図44及び45に似ている。しかし、図44及び45の実施形態においては、ホログラフィー型格子、及び反射型格子それぞれを使い、図64の実施形態では、グレーティング800を使う。グレーティング800は、例えば、透過型格子の種類であるが、グレーティング800からの出力光は、グレーティング800への入力光から30度以上150度以下の範囲の大きな角度を有している。例えば、図64の特定の例の場合、グレーティング800からの出力光は、グレーティング800への入力光から略90度である。グレーティング800は、例えば、ホログラフィーによって作って良い。グレーティング800の角分散が小さな空間内で比較的大きいので、図64の構成は、とても実用的である。
【0210】
更に、図46及び47の実施形態は、図64の実施形態の適用できる。更に、図46及び47に示される4分の1波長板530は、グレーティング800の偏波依存性をうち消すために、図64の実施形態に適用可能である。
【0211】
図44、45、及び64においては、ミラー400は、分散量を変えるために移動可能である。
例えば、図65、66及び67は、それぞれ、図44、45、及び64に対応するが、ミラー400が、分散量を変えるために移動可能であることを示している。例えば、図65、66及び67において、ミラー400は、ミラー400の面に沿った、そして、VIPA240の角分散方向402に垂直な方向810の移動可能である。
【0212】
上記から分かるように、本発明の様々な実施形態においては、色分散量は、変えられる。従って、VIPAは、他の構成要素(ミラーやレンズなど)と共に動作して、調整可能な色分散補償器を提供することができる。
【0213】
図68と69は、本発明の他の実施形態に従った、チューナブル分散補償器を示す図である。図68及び69を参照すると、チューナブル分散補償器は、VIPA340の角分散方向に平行な次元に沿って曲率を変える可変曲率ミラー455を備えている。図70に示されるように、可変曲率ミラー455は、例えば、他の数限りない構成が可能であるが、平坦部455a及び凸部455bを備える。
【0214】
図68及び69に示されているように、チューナブル分散補償器は、VIPA340の角分散方向に垂直な軸456の回りに可変曲率ミラー455を回転する機構を有している。あるいは、軸456は、VIPA340からの異なる波長のコリメートされた出力光の進む方向を含む平面に垂直として記述することができる。軸456の回りの回転によって、ミラー455の異なる曲率の部分が集光レンズ352の焦点面内に持ってこられる。
【0215】
図68及び69の両方は、あるチャネルのより長い波長からなる光及び、あるチャネルのより短い波長468からなる光がチューナブル分散補償器を通る通り道を示している。しかし、いずれの光チャネルからなる光は、波長の連続範囲の光を含んでいる。図68において、可変曲率ミラー455は、凸部455bがより長い波長光464とより短い波長の光468を遮り、反射するように配置され、図69においては、ミラーは、平坦部455aが、これらの光を遮り、反射するように配置されている。前述したように、凸及び平坦部455a〜455bは、光464及び468を反射し、レンズ352を介してVIPA340に返し、凸部が光路に配置されたとき、より大きな色分散を生成するようにされる。
【0216】
可変曲率ミラー455は、板の上あるいは内部に配置された回転軸456を持つ板を備えるので、一般に、可変曲率ミラー455のあらゆる特定の部分の曲率の中心が回転軸とは一致しない。従って、可変曲率ミラー455の軸456の回りの回転は、一般に、レンズ352の焦点あるいはその近傍の正しい位置に可変曲率ミラー455の異なる曲率部分を持ってくることができない。従って、これら様々な位置間のミラーの移動は、軸456の回りの可変曲率ミラー455の回転と、予め定められたパスに沿った軸456の平行移動とからなる。図68と69において、軸4356は、図68に示される位置から図69に示される位置への回転の間のスロットあるいはトラック458に沿った移動、あるいはこの反対の移動を起こすロッドあるいはピンを備えている。あるいは、軸の平行移動は、他の多くの機構で実現できる。ミラー455の回転及び軸456の平行移動は、装置において同時に制御され、望まれるように、異なる曲率の大きさや種類(凸、凹、平坦)からなるミラー部分を光のパスのパスに持ってくるようにする。
【0217】
図71は、本発明の他の実施形態に従った、チューナブル分散補償器を示す図である。図71の補償器は、補償器のミラー機構558が、図68及び69の1つの可変曲率ミラー455に置き換わっている以外は、図68と69の補償器と同様な構成要素からなっている。ミラー機構558は、複数のミラー555a、555b、555cなどを含み、これら全ては回転軸556から略同じ距離に固定されている。ここで、「複数」のミラーは、2以上のミラーあるいはミラー片を示している。これらのミラーあるいはミラー片は、一般に、様々な大きさや種類の曲率(凸、凹、及び平坦)の面からなっている。ミラーあるいはミラー片555a、555b、555cなどは、回転軸556を中心とするミラーホルダ557に取り付けられている。軸556の回りのミラーホルダ557の回転により、複数のミラー555a、555b、555cなどの異なる買う個々のミラーは、光464及び468を遮り、反射するような位置に持ってこられる。
【0218】
図71においては、ミラーホルダ557は、回転軸556を中心とする円筒からなっている。しかし、レンズ352の中心から光464及び468が反射されるミラー面への距離がレンズの焦点距離に略等しく保たれるので有れば、あらゆる幾何形状あるいは構成をミラーホルダ557に利用することができる。ミラーあるいはミラー片555a、555b、555cなどは、図71においては、分離した、隣接していないミラー片として示されているが、これらのミラーは連続的に変化する曲率を持つ1つのミラー面の一部とすることができる。
【0219】
図72は、本発明の他の実施形態に従った、チューナブル分散補償器を示した図である。図72のチューナブル分散補償器は、図68及び図69のチューナブル分散補償器及び図71のチューナブル分散補償器も構成する同じVIPA340と集光レンズ352からなっている。しかし、図68及び69のチューナブル分散補償器及び図71のチューナブル分散補償器とは異なり、レンズ352の焦点線にそって配置された湾曲したミラーを持っていない。むしろ、図72の補償器は、焦点線をはずして配置された複数のミラーあるいはミラー片655a、655b、655cなどと回転する平坦ミラー602からなっている。ミラーあるいはミラー片655a、655b、655cなどは、一般に、様々な大きさや種類の曲率(凸、凹、及び平坦)の面を備えている。これらのミラーあるいはミラー片は、図72において、別々の隣接していないミラー片として記載されているが、連続的に変化する曲率の1つのミラー面の一部として構成しても良い。
【0220】
図72においては、回転する平坦ミラー602は、VIPA340の反対のレンズ352の焦点線に沿って、この線の角度で配置されており、光464と468のパスを1以上のミラーあるいはミラー片655a、655b、655cなど上に折り曲げるようになっている。平坦ミラー602は、平坦ミラー602の反射面に、レンズ352の焦点線に沿って、配置された軸603の回りを回転する。図72に示される軸603は、一般に、物理的なコンポーネントではなく、ただ幾何学的な構成であることに注意されたい。光チャネルの中心波長のhかりの通り道(不図示)は、回転軸603の位置でミラー602を遮る。
【0221】
図72のチューナブル分散補償器からなる複数のミラーあるいはミラー片655a、655b、655cなどは、回転軸603を中心とする円の一部を示す円形弧606にそって配置される。弧606の半径は、レンズ352の中心から軸603までの距離と軸603から弧606までの距離の和に、レンズ352の焦点距離に等しくなるようになっている。したがって、光464及び468は、共に、それぞれ、点472及び474に集光、あるいは、略集光され、両点472と474は、ミラーあるいはミラー片655a、655b、655c等の一つの面に位置している。光464及び468は、複数のミラーあるいはミラー片655a、655b、655cなどの一つによって反射され、光464及び468のそれぞれは、回転する平坦ミラー602に戻され、レンズ352を通り、VIPA340に戻される。
【0222】
図72のチューナブル分散補償器において、光464と468からなる光信号に生成される色分散量は、調整方向604によって示されるその中心の回りに平面ミラー602を回転させることにより変えることができる。この回転する平面ミラー602の回転は、ミラーあるいはミラー片655a、655b、655cなどの固定されたセットの1つから他のものへの反射点472及び474の制御された移動を可能にする。前述したように、信号光がVIPA340へ反射されて戻されるセット655a、655b、655cなどの特定のミラーあるいはミラー片のミラー曲率の大きさと方向は、装置によって生成される色分散量を決定する。これらのミラーあるいはミラー片の弧606に沿った配置によれば、信号光は、各ミラーあるいはミラー片655a、655b、655cなどの面に集光され続ける。このように、この装置は、チューナブル色分散補償器として機能する。
【0223】
図73は、本発明の更なる実施形態に従った、チューナブル分散補償器を示す図である。図73のチューナブル分散補償器は、図68、69、71及び72のチューナブル分散補償器内のものと同じVIPA340からなっている。しかし、これらの他のチューナブル分散補償器と違って、図73のチューナブル分散補償器はVIPA340の出力側に集光レンズを有していない。そのかわり、図73のチューナブル分散補償器は、集光機能を行うオフアクシス放物ミラー702からなっている。オフアクシス放物ミラー702は、VIPA340の出力側に配置され、VIPA340から出力される光チャネルからなる光を遮り、反射する。より長い波長を含む光464とより短い波長を含む光468の2つのこのような光のパスは、図73に記載されている。オフアクシス放物ミラー702は、光チャネルの中心波長(不図示)の光が放物ミラー702を遮る線に沿って配置される軸703の回りを回転することができる。図73の軸703は一般に物理的なコンポーネントではなく、単に幾何学的な構成であることに注意されたい。
【0224】
オフアクシス放物ミラー702は、焦点705を含んでいる。オフアクシス放物ミラー702の集光力により、VIPA340によって出力され、光チャネル(不図示)の中心波長を含むコリメート光線は、点705の焦点に持ってこられる。当該チャネルのより長い波長を含む光464とより短い波長からなる光468は、図73に示される、それぞれ、点472と474に集光される。点472と474は、図73に更に示されるように、焦点705の反対側に配置される。軸703の回りのオフアクシス放物ミラー702の回転の間、焦点705及び点472と474は、軸703を中心とする円の一部を示す弧706にそって移動する。図73のチューナブル分散補償器は、更に、面が弧706の接線となるように配置された複数のミラーあるいはミラー片755a、755b、755cなどを含んでいる。図73においては、ミラーあるいはミラー片755a、755b、755cなどは、別々の隣接していないミラー片として記載されているが、これらのミラーは、連続的に変化する曲率の1つのミラー面の一部として構成できる。
【0225】
図73のチューナブル分散補償器においては、光464と368を含む光信号に生成される色分散量は、調整方向704として示されている軸703の回りのオフアクシス放物ミラー702の回転によって変えることができる。オフアクシス放物ミラー702のこの回転は、ミラーあるいはミラー片755a、755b、755cなどのセットの1つから他のものへの反射点472及び474の制御された移動を可能にする。信号チャネルからなる光は、ミラーあるいはミラー片755a、755b、755c等の1つによって反射され、オフアクシス放物ミラー702に戻される。これらの光は、オフアクシス放物ミラー702によって再びコリメートされ、反射されてVIPA340に戻される。前述したように、信号光がVIPAに反射されて戻されるセット755a、755b、755
などの特定のミラーあるいはミラー片のミラー曲率の大きさや種類(凸、凹、平坦)は、図73の装置によって生成される色分散量を決定する。信号光は、これらのミラーあるいはミラー片を弧706に沿って配置することにより、各ミラーあるいはミラー片755a、755b、755cなどの面に集光され続ける。このように、この装置は、チューナブル色分散補償器として機能する。
【0226】
上記したように、ミラーは、光をVIPAへ反射して戻すのに使われる。そして、ミラーは、光をVIPAに戻す「光返送装置」呼ばれる。しかし、本発明は、光返送装置としてミラーを使用することに限定するものではない。例えば、プリズム(ミラーではなく)は、光をVIPAに戻すために、光返送装置として使用することができる。更に、ミラー及び/あるいはプリズムあるいはレンズ装置の様々な組み合わせは、光をVIPAに戻すための光返送装置として使用可能である。
【0227】
本発明の様々な実施形態においては、レンズは、VIPAからの光をミラーに集光し、返送光をミラーからVIPAに向けるのに使用される。例えば、図13の連スイッチ252の動作を参照されたい。しかし、本発明は、この目的のためにレンズを使用することに限定されない。あるいは、レンズの代わりに、光方向付け装置の他の種類が使用可能である。例えば、ミラーは、VIPAからの光を集光し、返送光をVIPAに向けるために、レンズ252の代わりに使用できる。
【0228】
本発明の上記実施形態においては、VIPAは、光を反射する反射膜を持っている。例えば、図8は、光を反射するための反射膜122と124を有するVIPA76を示している。しかし、VIPAにおいて、反射面を設けるために「膜」を使うことに限定することを意図するものではない。あるいは、VIPAは、単に適当な反射面を持たなくてはならず、これらの反射面は、「膜」で作っても作らなくても良い。
【0229】
更に、本発明の上記実施形態においては、VIPAは、多重反射が起きる透明ガラス板を有している。例えば、図8は、反射膜を有する透明ガラス板120を有するVIPA76を示している。しかし、反射面を分離するのに、ガラス材あるいは、如何なる種類の「板」を使用することに、VIPAを限定することを意図するものではない。あるいは、反射面は、単に、ある種類のスペーサによって互いに隔離されて維持されなければならない。例えば、VIPAの反射面は、ガラス板を間に挟むのではなく、「空気」によって隔離されることができる。従って、反射面は、例えば、光学ガラスあるいは空気である透明材質によって隔離されたものとして記述可能である。
【0230】
本発明の上記実施形態によれば、装置は、色分散を補償するためにVIPAを使用する。このために、本発明の実施形態は、特定のVIPA構成に限定することを意図するものではない。むしろ、ここで説明した異なるVIPA構成あるいは、参照文献として併合された米国出願番号08/685,362号に開示されているようなもののいずれも、色分散を補償するための装置に使用可能である。例えば、VIPAは、照射ウィンドウを持っても持たなくても良いし、VIPAの様々な面の反射率は特定の例に限定することを意図するものではない。
【0231】
本発明は、VIPA分散補償器に関連する。「VIPA分散補償器」は、以上に記載したような、色分散を生成するためのVIPAを使用した装置のことを言う。例えば、他の中でも図13、19、32、42、44及び48(A)の装置は、VIPA分散補償器を示している。
【0232】
ここで記載したVIPAの様々な実施形態は、バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器とも呼ばれる。
本発明の幾つかの好適実施形態を示し、説明したが、当業者によれば、本発明の原理及び要旨から離れることなくこれらの実施形態に変更を加えられることは理解されるであろう。ここで、本発明の範囲は、請求項及びその均等により規定される。
【図面の簡単な説明】
発明のこれら及び他の目的及び利点は、添付の図面と共に、実施形態の記載によりより明らかになるであろう。
【図1】
(A)(従来技術)従来の光ファイバ通信システムを示す図である。
(B)従来の光ファイバ通信システムにおけるファイバを介しての伝送前のパルスを示す図である。
(C)従来の光ファイバ通信システムにおけるファイバを介しての伝送後のパルスを示す図である。
【図2】
(従来技術)色分散を補償するために逆分散コンポーネントを有する光ファイバ通信システムを示す図である。
【図3】
(従来技術)逆分散コンポーネントとしての分散補償ファイバを有する光ファイバ通信システムを示す図である。
【図4】
(従来技術)色分散を補償するための、逆分散コンポーネントとして使用するチャープド・グレーティングを示す図である。
【図5】
(従来技術)従来の回折格子を示す図である。
【図6】
(A)(従来技術)異常分散を生成するための空間格子ペア構成を示す図である。
(B)(従来技術)通常分散を生成するための空間格子ペア構成を示す図である。
【図7】
VIPAを示す図である。
【図8】
図7のVIPAを示す詳細図である。
【図9】
図7のVIPAの線IX−IXに沿った断面を示す図である。
【図10】
VIPAによって生成される反射間の干渉を示す図である。
【図11】
入力光の傾き角を決定するための、図7に示されるVIPAの線IX−IXに沿った断面を示す図である。
【図12】
(A)、(B)、(C)、(D)は、VIPAを作るための方法を示す図である。
【図13】
色分散を生成するための角分散コンポーネントとしてVIPAを使用する装置を示した図である。
【図14】
図13の装置の動作を示す更なる詳細図である。
【図15】
VIPAの干渉の様々な次数を示す図である。
【図16】
波長分割多重光の数チャネルに対する色分散を示すグラフである。
【図17】
VIPAによってミラーの異なる点に集光される波長分割多重光の異なるチャネルを示す図である。
【図18】
光に可変色分散を与えるVIPAを用いた装置の側面を示す図である。
【図19】
光に可変色分散を与えるVIPAを用いた装置の側面を示す図である。
【図20】
(A)及び(B)は、光に色分散を与えるためにVIPAを用いた装置の側面を示す図である。
【図21】
VIPAからの光束の出力角度対光束の波長を示すグラフである。
【図22】
VIPAの角度分散対光束の波長を示すグラフである。
【図23】
VIPAを用いた装置における異なるミラーの種類の効果を示すグラフである。
【図24】
色分散対装置に用いられるミラーの異なる種類に対して、VIPAを用いた装置の波長を示す図である。
【図25】
VIPAを用いた装置のミラーの効果を示すグラフである。
【図26】
VIPAを用いた装置の定色分散を示すグラフである。
【図27】
VIPAを用いた装置に対して異なるミラー設計の特性を示すグラフである。
【図28】
(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)は、VIPAを用いた装置のミラーの例を示す図である。
【図29】
円筒ミラーを示す図である。
【図30】
(A)は、色分散対円筒ミラーを用いたVIPAによる色分散補償を受けた後の波長分割多重光の1チャネルに対する波長を示すグラフである。
(B)は、色分散対円筒ミラーを用いたVIPAによる色分散補償を受けた後の波長分割多重光の全ての波長に対する波長を示すグラフである。
【図31】
(A)色分散対変形円筒ミラーを用いたVIPAによる色分散補償を受けた後の波長分割多重光の1チャネルに対する波長を示すグラフである。
(B)は、色分散対変形円筒ミラーを用いたVIPAによる色分散補償を受けた後の波長分割多重光の全ての波長に対する波長を示すグラフである。
【図32】
本発明の更なる実施形態に従った、光に可変色分散を与えるVIPAを用いた装置の平面を示す図である。
【図33】
(A)及び(B)は、本発明の実施形態に従った、ミラーが円錐の断面から℃のように形成されるかを示した図である。
【図34】
(A)は、色分散量対本発明の実施形態に従った、色分散を生成するVIPAを用いた装置において、ミラーの曲率の異なる半径に対する1チャネル内の波長を示すグラフである。
(B)は、本発明の実施形態に従った、図34(A)の曲率の半径を示す図でえある。
(C)は、本発明の実施形態に従った、曲率の変形半径を示す図である。
【図35】
色分散対本発明の実施形態に従った、色分散を与えるVIPAを用いた装置における曲率の異なる半径に対する波長を示すグラフである。
【図36】
本発明の実施形態に従った、VIPAを用いた装置における様々な角度を示す図である。
【図37】
本発明の実施形態に従った、VIPAを用いた装置における角度を示す更なる図である。
【図38】
本発明の実施形態に従った、VIPAを用いた装置における、色分散がどのように生成されるかを示す図である。
【図39】
(A)、(B)及び(C)は、本発明の実施形態に従った、ミラーのカーブを示すグラフである。
【図40】
本発明の実施形態に従った、ミラーを形成する円錐を示す図である。
【図41】
本発明の実施形態に従った、ステップ形状ミラー面を示す図である。
【図42】
本発明の更なる実施形態に従った、色分散スロープを与えるVIPAを用いた装置の側面を示す図である。
【図43】
(A)本発明の実施形態に従った、円錐形状ミラーを用いた図42の装置における全ての波長に対する色分散量示すグラフである。
(B)本発明の実施形態に従った、変形円錐形状ミラーを用いた図42の装置における全ての波長に対する色分散量を示すグラフである。
【図44】
本発明の実施形態に従った、VIPAとレンズの間のホログラフィー型格子の使用を示す図である。
【図45】
本発明の実施形態に従った、VIPAとレンズの間の反射型格子の使用を示す図である。
【図46】
本発明の実施形態に従った、4分の1波長板の使用を示す図である。
【図47】
本発明の実施形態に従った、4分の1波長板の使用を示す図である。
【図48】
(A)本発明の更なる実施形態に従った、異なるチャネルに対して異なる色分散を与えるVIPAを用いた装置の側面あるいは平面を締め宇図である。
(B)色分散対本発明の実施形態に従った、図48(A)の装置に対する波長を示したグラフである。
【図49】
本発明の実施形態に従った、異なるチャネルに対し異なる色分散を与えるVIPAを用いた装置の側面あるいは平面を示す図である。
【図50】
本発明の実施形態に従った、色分散を与えるVIPAを用いた装置の挿入損失を示す図である。
【図51】
本発明の実施形態に従った、色分散を与えるVIPAを用いた装置における異なる波長における異なる回折効率を示す図である。
【図52】
本発明の実施形態に従った、ファイバから出て、VIPAに入る光の光強度を示す図である。
【図53】
本発明の実施形態に従った、色分散を与えるVIPAを用いた装置における、双峰形状ファーフィールド分布を生成する入力ファイバの光位相マスクの側面を示す図である。
【図54】
本発明の実施形態に従った、図53の線54−54に沿った断面を示す図である。
【図55】
本発明の実施形態に従った、VIPA内で受光される光についての双峰形状ファーフィールド分布を与えるVIPAの位相マスクの側面を示す図である。
【図56】
本発明の更なる実施形態に従った、VIPA内で受光される光についての双峰形状ファーフィールド分布を与えるVIPAの位相マスクの側面を示す図である。
【図57】
本発明の更なる実施形態に従った、VIPA内で受光される光についての双峰形状ファーフィールド分布を与えるVIPAの位相マスクの側面を示す図である。
【図58】
本発明の更なる実施形態に従った、VIPA内で受光される光についての双峰形状ファーフィールド分布を与えるVIPAの位相マスクの側面を示す図である。
【図59】
本発明のの実施形態に従った、ロス曲線に加えられる余剰ロスを示す図である。
【図60】
本発明の実施形態に従った、余剰ロスを与える余剰ロスコンポーネントの使用を示す図である。
【図61】
本発明の実施形態に従った、色分散を与えるVIPAと共に使用するミラーの側面を示す図である。
【図62】
本発明の実施形態に従った、ミラーの正面を示す図である。
【図63】
(A)、(B)、(C)は、本発明の実施形態に従った、VIPAを使用した装置における有効反射率を変調する方法を示す図である。
【図64】
本発明の実施形態に従った、VIPAとレンズ間のグレーティングの使用を示した図である。
【図65】
本発明の実施形態に従った、可動ミラーと共にVIPAを用いる様子を示した図である。
【図66】
本発明の実施形態に従った、可動ミラーと共にVIPAを用いる様子を示した図である。
【図67】
本発明の実施形態に従った、可動ミラーと共にVIPAを用いる様子を示した図である。
【図68】
本発明の実施形態に従った、回転可能な可変カーブミラーを使用したチューナブル分散補償器を示す図である。
【図69】
本発明の実施形態に従った、回転可能な可変カーブミラーを使用したチューナブル分散補償器を示す図である。
【図70】
本発明の実施形態に従った、チューナブル分散補償器の一部として可変カーブミラーを使用する例を示す図である。
【図71】
本発明の実施形態に従った、複数の湾曲ミラーあるいはミラー片を使用した、チューナブル分散補償器を示す図である。
【図72】
本発明の実施形態に従った、複数の湾曲ミラーあるいはミラー片及び回転可能平面ミラーを使用したチューナブル分散補償器を示した図である。
【図73】
本発明の実施形態に従った、複数の湾曲ミラーあるいはミラー片及び回転可能オフアクシス放物ミラーを使用したチューナブル分散補償器を示す図である。

Claims (286)

  1. 各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向に、VIPA生成器から進む、コリメートされた出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    VIPA生成器に出力光を反射して返し、異なる波長の入力光に対するVIPA生成器からのコリメートされた出力光の進む方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なる位置において異なる曲率を持つ反射面と
    を備えることを特徴とする装置。
  2. 出力光を反射面が反射し、反射された光がレンズあるいはミラーによってVIPA生成器に向けられるように、VIPA生成器から進む出力光を反射面上に集光する該レンズあるいはミラーを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記反射面は、円錐あるいは変型円錐形状を持っていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記反射面は、前記レンズの焦点面内あるいはその周囲を移動可能であることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  5. 前記反射面は、円錐あるいは変型円錐形状を持っていることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  6. 前記反射面は、焦点面内にあり、VIPAからのコリメートされた出力光の光が進む方向に垂直な線に沿って、レンズの焦点面に接することを特徴とする請求項2に記載の装置。
  7. 前記反射面は、前記線の方向に移動可能なことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  8. 前記VIPA生成器と前記レンズあるいはミラーとの間にあり、前記平面に垂直な角分散方向を有する角分散部を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  9. 前記角分散部は、透過型回折格子、反射型回折格子あるいはホログラフィー型格子(グレーティング)であることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 前記VIPA生成器によって受光される入力光は、双峰形状ファーフィールド分布を持っていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  11. 前記VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  12. 前記VIPA生成器によって受光される入力光に、双峰形状ファーフィールド分布を持たせる少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  13. 入力光を前記VIPA生成器に与えるファイバと、
    該VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、該ファイバに設けられた少なくとも1つの位相マスクとを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  14. 前記VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、該VIPA生成器の面に設けられた少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  15. 前記入力光は、波長に依存し、伝送路を進むことによる色分散量をそれぞれ有する、複数のチャネルを含む波長分割多重(WDM)光であり、
    前記反射面のパラメータによって、装置は、伝送路を進むことによる色分散と反対符号で、同じ量の色分散を各チャネルに与えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  16. 前記入力光は、損失曲線を有し、
    前記装置は、該入力光に損失を与えることにより、該損失曲線を平坦化する余剰損失コンポーネントを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  17. 各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向に、VIPA生成器から進む、対応したコリメートされた出力光を生成し、該出力光が、異なる波長の入力光に対して生成される出力光から空間的に区別可能なバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    円錐あるいは変型円錐形状を有する反射面と、
    該VIPA生成器から進む出力光を反射面上に集光し、該反射面が該出力光を反射し、反射光がレンズあるいはミラーによってVIPA生成器に向けられるレンズあるいはミラーを備えることを特徴とする装置。
  18. 前記反射面の前記円錐あるいは変型円錐形状は、不均一な色分散を補正することを特徴とする請求項17に記載の装置。
  19. 円錐あるいは変型円錐形状の反射面は、前記VIPA生成器の角分散方向に垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  20. 前記反射面は、異なる波長の入力光に対して、前記VIPA生成器から進むコリメートされた出力光の進む方向を含む平面に垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  21. 前記反射面は、前記レンズあるいはミラーの焦点面内あるいはその周辺を移動可能であることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  22. 前記VIPA生成器と前記レンズとの間に設けられた角分散部を更に備えることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  23. 前記角分散部は、前記VIPA生成器の角分散方向に垂直な角分散方向を持つことを特徴とする請求項22に記載の装置。
  24. 前記角分散部は、透過型回折格子、反射型回折格子、あるいは、ホログラフィー型格子(グレーティング)であることを特徴とする請求項22に記載の装置。
  25. 前記VIPA生成器によって受光される入力光は、双峰形状ファーフィールド分布を持っていることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  26. 前記VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる手段を更に備えることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  27. 前記VIPA生成器によって受光される入力光に、双峰形状ファーフィールド分布を持たせる少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  28. 入力光を前記VIPA生成器に与えるファイバと、
    該VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、該ファイバに設けられた少なくとも1つの位相マスクとを更に備えることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  29. 前記VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、該VIPA生成器の面に設けられた少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  30. 前記入力光は、波長に依存し、伝送路を進むことによる色分散量をそれぞれ有する、複数のチャネルを含む波長分割多重(WDM)光であり、
    前記反射面のパラメータによって、装置は、伝送路を進むことによる色分散と反対符号で、同じ量の色分散を各チャネルに与えることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  31. 前記入力光は、損失曲線を有し、
    前記装置は、該入力光に損失を与えることにより、該損失曲線を平坦化する余剰損失コンポーネントを更に備えることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  32. 光を受光し、出力光を出力する透過領域を有し、該透過領域を介して波長の連続範囲内の各波長を有する入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向に沿って角分散コンポーネントから進む、波長の連続範囲内の他の波長を有する入力光に対して形成される出力光と空間的に区別可能なコリメートされた出力光を形成する自己干渉を生成する入力光の多重反射を生じさせる角分散コンポーネントと、
    該出力光を該角分散コンポーネントに反射して返し、該角分散コンポーネント内で多重反射させ、該透過領域から出力させ、異なる波長の入力光に対する、角分散コンポーネントから進むコリメートされた出力光の進む方向を含む面に垂直な方向に沿った異なる点において異なる曲率を有する反射面と、
    を備えることを特徴とする装置。
  33. 前記角分散コンポーネントから進む出力光を前記反射面上に集光し、反射面が出力光を反射し、反射光がレンズあるいはミラーによって該角分散コンポーネントに向けられるようにするレンズあるいはミラーを更に備えることを特徴とする請求項32に記載の装置。
  34. 前記反射面は、円錐あるいは変型円錐形状を有することを特徴とする請求項32に記載の装置。
  35. 前記反射面は、円錐あるいは変型円錐形状を有することを特徴とする請求項33に記載の装置。
  36. 前記反射面は、前記面に垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項32に記載の装置。
  37. 前記反射面は、前記面に垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項35に記載の装置。
  38. 前記角分散コンポーネントは、第1の角分散コンポーネントであり、
    第1の角分散コンポーネントと前記レンズあるいはミラーの間にあり、第1の角分散コンポーネントが前記平面に垂直な角分散方向を有するような第2の角分散コンポーネントを更に備えることを特徴とする請求項33に記載の装置。
  39. 前記第2の角分散コンポーネントは、透過型回折格子、反射型回折格子、あるいは、ホログラフィー型格子(グレーティング)であることを特徴とする請求項38に記載の装置。
  40. 前記角分散コンポーネントは、双峰形状ファーフィールド分布を有することを特徴とする請求項32に記載の装置。
  41. 前記角分散コンポーネントに双峰形状ファーフィールド分布を持たせる手段を更に備えたことを特徴とする請求項32に記載の装置。
  42. 前記角分散コンポーネントに受光される前記入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項32に記載の装置。
  43. 前記入力光を前記各分散コンポーネントを与えるファイバと、
    前記角分散コンポーネントによって受光される前記入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、ファイバ上に設けられた少なくとも1つの位相マスクとを更に備えたことを特徴とする請求項32に記載の装置。
  44. 前記角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、該角分散コンポーネントの面に設けられた少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項32に記載の装置。
  45. 光を受光し、出力する透過領域を有し、該透過領域を介して、線集光された光を受光し、入力光の波長によって決定される方向にそって、角分散コンポーネントから進み、異なる波長を有する入力光に対して形成される出力光と空間的に区別できる、コリメートされた出力光を形成する自己干渉を起こすために、入力光の多重反射を起こさせる角分散コンポーネントと、
    出力光を角分散コンポーネントに反射して返し、該角分散コンポーネントの中で多重反射を起こさせ、透過領域から出力させ、異なる波長の入力光に対して、角分散コンポーネントからのコリメートされた出力光の進む方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なる点における異なる曲率を有する反射面と、
    を備えることを特徴とする装置。
  46. 前記角分散コンポーネントから進む出力光を反射面上に集光し、反射面が出力光を反射し、反射光がレンズあるいはミラーによって該角分散コンポーネントに返されるようなレンズあるいはミラーを更に備えることを特徴とする請求項45に記載の装置。
  47. 前記反射面は、円錐あるいは変型円錐形状を有していることを特徴とする請求項45に記載の装置。
  48. 前記反射面は、円錐あるいは変型円錐形状を有していることを特徴とする請求項46に記載の装置。
  49. 前記反射面は、前記平面に対して垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項45に記載の装置。
  50. 前記反射面は、前記平面に対して垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項46に記載の装置。
  51. 前記角分散コンポーネントは、第1の角分散コンポーネントであり、
    前記装置は、第1の角分散コンポーネントと前記レンズあるいはミラーの間にあり、前記平面と垂直な角分散方向を有する第2の角分散コンポーネントを更に備えることを特徴とする請求項46に記載の装置。
  52. 前記第2の角分散コンポーネントは、透過型回折格子、反射型回折格子、あるいは、ホログラフィー型格子(グレーティング)であることを特徴とする請求項51に記載の装置。
  53. 前記角分散コンポーネントによって受光される入力光は、双峰形状ファーフィールド分布を有することを特徴とする請求項45に記載の装置。
  54. 前記角分散コンポーネントによって受光される入力光に、双峰形状ファーフィールド分布を持たせる手段を更に備えることを特徴とする請求項45に記載の装置。
  55. 前記角分散コンポーネントに受光される入力光に、双峰形状ファーフィールド分布を持たせる少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項45に記載の装置。
  56. 前記角分散コンポーネントに入力光を供給するファイバと、
    該角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、ファイバに設けられた少なくとも1つの位相マスクと、
    を更に備えることを特徴とする請求項45に記載の装置。
  57. 前記角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、該角分散コンポーネントの面に設けられた少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項45に記載の装置。
  58. 第2の反射面は、入力光の一部を透過させる反射率を有し、各波長の入力光が線に集光され、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面間で複数回反射され、複数の光を第2の反射面を透過させ、複数の透過光が互いに干渉して、入力光の波長によって決定される方向に沿って、第2の反射面から進み、従って異なる波長を有する入力光に対して形成される出力光と空間的に区別可能な、コリメートされた出力光を生成する第1と第2の反射面と、
    出力光を第2の反射面に反射して戻し、第2の反射面を透過させ、第1と第2の反射面間で多重反射させ、異なる波長の入力光に対して、第2の反射面から進むコリメートされた出力光の進む方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なる位置において異なる曲率を持つミラー面と、
    を備えることを特徴とする装置。
  59. 前記第2の反射面から進む出力光を前記ミラー面上に集光し、該ミラー面が出力光を反射し、反射光がレンズあるいはミラーによって第2の反射面に返されるようにするレンズあるいはミラーを更に備えることを特徴とする請求項58に記載の装置。
  60. 前記ミラー面は、円錐あるいは変型円錐形状であることを特徴とする請求項58に記載の装置。
  61. 前記ミラー面は、円錐あるいは変型円錐形状であることを特徴とする請求項59に記載の装置。
  62. 前記ミラー面は、前記平面に垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項59に記載の装置。
  63. 第2の反射面と前記レンズあるいはミラーの間にあり、前記平面に対して垂直な角分散方向を持つ角分散コンポーネントを更に備えることを特徴とする請求項59に記載の装置。
  64. 前記角分散コンポーネントは、透過型回折格子、反射型回折格子、あるいは、ホログラフィー型格子(グレーティング)であることを特徴とする請求項63に記載の装置。
  65. 前記入力光は、双峰形状のファーフィールド分布を有していることを特徴とする請求項58に記載の装置。
  66. 前記入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる手段を更に備えることを特徴とする請求項58に記載の装置。
  67. 前記入力光に、双峰形状ファーフィールド分布を持たせる少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項58に記載の装置。
  68. 線に集光されるべき前記入力光を供給するファイバと、
    入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、ファイバに設けられた少なくとも1つの位相マスクとを更に備えることを特徴とする請求項58に記載の装置。
  69. 前記入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、第1と第2の反射面の一方に設けられた少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項58に記載の装置。
  70. 第2の反射面が、入射光の一部を透過させる反射率を有する第1及び第2の反射面と、
    各波長を有し、線に集光される入力光を線から放射させ、第1と第2の反射面間で複数回反射させ、複数の光を第2の反射面から透過させ、複数の透過光が、互いに干渉し、入力光の波長によって決定される方向に、第2の反射面から進み、従って、異なる波長の入力光に対して生成される出力光と空間的に区別可能な、コリメートされた出力光を生成する手段と、
    円錐あるいは変型円錐形状を有するミラー面と、
    第2の反射面から進む出力光を前記ミラー面上に集光させ、該ミラー面が出力光を反射し、反射光が、レンズあるいはミラーによって第2の反射面に返されるようにするレンズあるいはミラーと
    を備えることを特徴とする装置。
  71. 第1と第2の波長の光を含む、線集光される波長分割多重光を受光し、第1と第2の波長にそれぞれ対応する第1と第2のコリメートされた出力光を生成し、VIPA生成器からそれぞれ、第1と第2の波長によって決定される第1と第2の方向に進む第1と第2の出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    前記VIPA生成器から進む第1と第2の出力光を集光するレンズあるいは光指向ミラーと、
    均一な色分散を生じさせるための円錐形状あるいは変型円錐形状をそれぞれ有する第1及び第2のミラーと、
    前記レンズあるいは、光指向ミラーによって集光される光をフィルタリングし、第1の波長の光を第1のミラーに集光させ、第1のミラーによって反射させ、第2の波長の光を第2のミラーに集光させ、第2のミラーによって反射させ、反射された第1と第2の光を、波長フィルタ及び前記レンズあるいは光指向ミラーによって前記VIPA生成器に戻させる波長フィルタと、
    を備えることを特徴とする装置。
  72. 前記第1及び第2のミラーは、それぞれ、第1及び第2の波長の光に与えられる色分散量を変えるため、移動可能であることを特徴とする請求項71に記載の装置。
  73. 第2の反射面が入射光の一部を透過させる反射率を有し、第1と第2の波長の光を含む波長分割多重(WDM)光を線に集光し、第1と第2の反射面が、WDM光が、線から放射され、第1と第2の反射面の間で複数回反射され、複数の透過光が、第2の反射面を透過し、複数の透過光が互いに干渉して、第1と第2の波長にそれぞれ対応する第1と第2のコリメートされた光を生成し、第1及び第2の出力光は、それぞれ第1及び第2の波長によって決定される第1と第2の方向に、第2の反射面から進むような第1と第2の反射面と、
    第2の反射面から進む第1と第2の出力光を集光するレンズあるいは光指向ミラーと、
    均一な色分散を生成する、それぞれ円錐形状あるいは変型円錐形状を有する第1及び第2のミラーと、
    前記レンズあるいは光指向ミラーによって集光される光をフィルタリングし、第1の波長の光は、第1のミラーに集光され、第1のミラーによって反射され、第2の波長の光は、第2のミラーに集光され、第2のミラーによって反射され、反射された第1と第2の光は、波長フィルタあるいは前記レンズあるいは光指向ミラーによって、第2の反射面に戻され、第2の反射面を透過して、第1と第2の面間で多重反射させる波長フィルタと、
    を備えることを特徴とする装置。
  74. 第1と第2のミラーは、それぞれ第1と第2のは波長の光に与えられる色分散量を変えるために移動可能であることを特徴とする請求項73に記載の装置。
  75. 光伝送線と、
    該伝送線によって光信号を送信する送信機と、
    伝送線から光信号を受光する受信機と、
    光信号に分散スロープあるいは高次の分散を与えるために、送信機、受信機及び伝送線の1つに動作可能なように接続されている補償装置とを備え、
    補償装置は、
    線集光された入力光として光信号を受光し、入力光の波長によって決定される方向に、VIPA生成器から進む、対応するコリメートされた出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    円錐あるいは変型円錐形状を有するミラーと、
    VIPA生成器から進む出力光をミラー上に集光し、ミラーが出力光を反射し、反射光をVIPA生成器に、光指向装置によって戻す光指向装置と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  76. 光伝送線と、
    該伝送線によって光信号を送信する送信機と、
    伝送線から光信号を受光する受信機と、
    光信号に分散スロープあるいは高次の分散を与えるために、送信機、受信機及び伝送線の1つに動作可能なように接続されている補償装置とを備え、
    補償装置は、
    第2の反射面が、入射光の一部を透過させる反射率を有する第1と第2の反射面を備え、
    光信号は、線に集光され、線集光入力光として補償器に与えられ、
    第1と第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面の間で複数回反射され、第2の反射面を複数の光に透過させ、複数の透過光が互いに干渉し、入力光の波長によって決定される方向に沿って、第2の反射面から進み、異なる波長の入力光に対して形成された出力光と空間的に区別可能なコリメートされた出力光を生成するように配置されており、
    更に、出力光を第2の反射面に反射して返し、第2の反射面を透過させ、第1と第2の反射面間で多重反射させ、異なる波長の入力光に対して第2の反射面から進むコリメートされた出力光が進む方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なる点で異なる曲率を有するミラーと
    を備えることを特徴とする通信システム。
  77. 各波長の入力光を受光し、双峰形状ファーフィールド分布を有し、入力光の波長によって決定される方向に、VIPA生成器から進む、対応したコリメートされた出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    出力光をVIPA生成器へ戻す反射面と、
    を備えることを特徴とする装置。
  78. VIPA生成器から進む出力光を反射面上に集光し、反射面が出力光を反射し、反射光がレンズあるいはミラーによってVIPA生成器に戻されるようなレンズあるいはミラーを更に備えることを特徴とする請求項77に記載の装置。
  79. VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる手段を更に備えることを特徴とする請求項77に記載の装置。
  80. VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせるな少なくとも1つの位相マスクを備えることを特徴とする請求項77に記載の装置。
  81. VIPA生成器に入力光を与えるファイバと、
    VIPA生成器に受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を与える、ファイバ上の少なくとも1つの位相マスクとを更に備えることを特徴とする請求項77に記載の装置。
  82. VIPA生成器に受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、VIPA生成器の面上の少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項77に記載の装置。
  83. 各波長の入力光を受光し、双峰形状ファーフィールド分布を持ち、入力光の波長によって決定される方向に、VIPA生成器から進む、対応するコリメートされた出力光を生成し、出力光が結果として、異なる波長の入力光に対して生成される出力光と空間的に区別可能であるバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    反射面と、
    VIPA生成器から進む出力光を反射面上に集光し、反射面が出力光を反射し、反射光が、VIPA生成器にレンズまたはミラーによって戻されるレンズあるいはミラーと、
    を備えることを特徴とする装置。
  84. VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせるしゅだんを更に備えることを特徴とする請求項83に記載の装置。
  85. VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項83に記載の装置。
  86. VIPA生成器に入力光を提供するファイバと、
    VIPA生成器に受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を与える、ファイバに設けられた、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項83に記載の装置。
  87. VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、VIPA生成器の面に設けられた、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項83に記載の装置。
  88. 光を受光し、出力する透過領域を有し、透過領域を介して、波長の連続範囲内の各波長を有し、双峰形状ファーフィールド分布を有する入力光を受光し、入力光に多重反射させて、入力光の波長によって決定される方向に沿って、角分散コンポーネントから進み、波長の連続範囲内の他の波長を有する入力光に対して生成される出力光と空間的に区別可能な、コリメートされた出力光を形成する自己干渉を起こさせる角分散コンポーネントと、
    出力光を反射して、角分散コンポーネントに返し、角分散コンポーネント内で多重反射させ、透過領域から出力させる反射面と
    を備えることを特徴とする装置。
  89. 角分散コンポーネントから進む出力光を反射面上に集光し、反射面が出力光を反射し、反射光がレンズあるいはミラーによって角分散コンポーネントに戻されるようなレンズあるいはミラーを更に備えることを特徴とする請求項88に記載の装置。
  90. 角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる手段を更に備えることを特徴とする請求項88に記載の装置。
  91. 角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項88に記載の装置。
  92. 角分散コンポーネントに入力光を与えるファイバと、
    角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、ファイバに設けられた、少なくとも1つの位相マスクと、
    を備えることを特徴とする請求項88に記載の装置。
  93. 角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、角分散コンポーネントの面上に設けられた、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項88に記載の装置。
  94. 光を受光し、出力する透過領域を有し、透過領域を介して、双峰形状ファーフィールド分布を有する線集光された入力光を受光し、入力光に多重反射させ、入力光の波長によって決定される方向に沿って、角分散コンポーネントから進み、異なる波長の入力光に対して形成された出力光と空間的に区別可能な、コリメートされた出力光を形成する自己干渉を起こさせる角分散コンポーネントと、
    出力光を角分散コンポーネントに反射して戻し、角分散コンポーネント内で多重反射させ、透過領域から出力させる反射面と、
    を備えることを特徴とする装置。
  95. 角分散コンポーネントから進む出力光を反射面上に集光し、反射面が出力光を反射し、反射光がレンズあるいはミラーによって角分散コンポーネントに戻されるようなレンズあるいはミラーを更に備えることを特徴とする請求項94に記載の装置。
  96. 角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる手段を更に備えることを特徴とする請求項94に記載の装置。
  97. 角分散コンポーネントによって受光される入力光に同報形状ファーフィールド分布を持たせる少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項94に記載の装置。
  98. 角分散コンポーネントに入力光を与えるファイバと、
    角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、ファイバに設けられた、少なくとも1つの位相マスクと、
    を備えることを特徴とする請求項94に記載の装置。
  99. 角分散コンポーネントに受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、角分散コンポーネントの面に設けられた、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項94に記載の装置。
  100. 第2の反射面が、入射光の一部を透過させる反射率を有する第1と第2の反射面を備え、
    各波長の入力光は、線に集光され、双峰形状のファーフィールド分布を有し、
    第1と第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面間で複数回反射され、複数の光に第2の反射面を透過させ、複数の透過光が、互いに干渉して、入力光の波長によって決定される方向に沿って、第2の反射面から進み、異なる波長の入力光に対して形成される出力光と空間的に区別可能な、コリメートされた出力光を生成し、
    更に、第2の反射面に出力光を反射して返し、第2の反射面を透過させ、第1と第2の反射面間で多重反射させるミラーと、
    を備えることを特徴とする装置。
  101. 第2の反射面から進む出力光をミラー面上に集光させ、ミラー面は、出力光を反射させ、反射光は、レンズあるいは光指向ミラーによって第2の反射面に戻されるようなレンズあるいは光指向ミラーを更に備えることを特徴とする請求項100に記載の装置。
  102. 入力光に双峰形状のファーフィールド分布を持たせる手段を更に備えることを特徴とする請求項100に記載の装置。
  103. 入力光に双峰形状のファーフィールド分布を持たせるような少なくとも1つの位相マスクを更に備えるような請求項100に記載の装置。
  104. 線に集光されるべき入力光を提供するファイバと、
    入力光に双峰形状ファーフィールド分布を与える、ファイバに設けられた少なくとも1つの位相マスクと、
    を更に備えることを特徴とする請求項100に記載の装置。
  105. 入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、第1と第2の反射面のいずれかに設けられた、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項100に記載の装置。
  106. 各波長の線集光された入力光を受光し、入力光の波長によって決定された方向に、VIPA生成器から進む、対応するコリメートされた出力光を生成し、出力光が、異なる波長の入力光に対して生成された出力光から空間的に区別可能で、入力光が付随の損失曲線を持つバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    損失曲線を平坦化するために、入力光に損失を与える余剰損失コンポーネントと、
    を備えることを特徴とする装置。
  107. 余剰損失コンポーネントは、マッハツェンダ干渉計、ファブリペロー干渉計、光干渉計、あるいは、波長フィルタであることを特徴とする請求項106に記載の装置。
  108. 各波長の線集光された入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向に、VIPA生成器から進む、対応するコリメートされた出力光を生成し、対応する角分散方向を有するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    入力光に色分散あるいは高次の分散を与えるために出力光をVIPA生成器に反射して戻し、反射率がVIPA生成器の角分散方向に沿って変調されている反射面と、
    を備えることを特徴とする装置。
  109. 反射面は、円錐形状ミラー、変型円錐形状ミラーあるいは円筒ミラーで有ることを特徴とする請求項108に記載の装置。
  110. 各波長の線集光された入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向にVIPA生成器から進む、対応するコリメートされた出力光を生成し、対応する角分散方向を有し、入力光が付随の損失曲線を有するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    反射面と、
    VIPA生成器から進む出力光を反射面上に集光し、反射面が出力光を反射し、反射光が、前記レンズあるいはミラーによってVIPA生成器に戻され、反射面が損失曲線を平坦化するためにパターニングされているレンズあるいはミラーと
    を備えることを特徴とする装置。
  111. 各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決まる方向に、VIPA生成器から進む、対応するコリメートされた出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    出力光をVIPA生成器に反射して返し、異なる波長の入力光に対し、VIPA生成器からコリメートされた出力光が進む方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なる位置において、異なる曲率を有する反射面であって、反射面の曲率c(y)が以下で与えられる反射面と、
    Figure 2004500600
    からなることを特徴とする装置。
  112. VIPA生成器から進む出力光を反射面上に集光し、反射面が出力光を反射し、反射光は、前記レンズあるいはミラーによってVIPA生成器に戻されるようなレンズあるいはミラーを更に備えることを特徴とする請求項111に記載の装置。
  113. 反射面は、円錐あるいは変型円錐形状を有することを特徴とする請求項111に記載の装置。
  114. 反射面は、レンズの焦点面の内部あるいはその周辺で移動可能であることを特徴とする請求項112に記載の装置。
  115. 反射面は、円錐あるいは変型円錐形状を有することを特徴とする請求項112に記載の装置。
  116. 反射面は、焦点面内にあり、VIPAからのコリメートされた出力光の光の進む方向に垂直な線に沿ってレンズの焦点面に接することを特徴とする請求項112に記載の装置。
  117. 反射面は、前記線の方向に移動可能であることを特徴とする請求項116に記載の装置。
  118. 前記VIPA生成器と、前記レンズあるいはミラーとの間にあり、前記面に垂直な角分散方向を有する角分散部を更に備えることを特徴とする請求項112に記載の装置。
  119. 前記角分散部は、グレーティングであることを特徴とする請求項118に記載の装置。
  120. 前記グレーティングの偏波依存性をうち消す4分の1波長板を更に備えることを特徴とする請求項119に記載の装置。
  121. 反射面は、分散量を変えるために移動可能であることを特徴とする請求項119に記載の装置。
  122. VIPA生成器によって受光される入力光は双峰形状ファーフィールド分布を有していることを特徴とする請求項111に記載の装置。
  123. VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項111に記載の装置。
  124. VIPA生成器に入力光を与えるファイバと、
    VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、ファイバに設けられた、少なくとも1つの位相マスクと、
    を更に備えることを特徴とする請求項111に記載の装置。
  125. VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状のファーフィールド分布を持たせる、VIPA生成器の面に設けられた、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項111に記載の装置。
  126. 入力光は、波長に応じた、伝送線を伝搬することによる、色分散量をそれぞれ持った、複数のチャネルを有する波長分割多重(WDM)光であり、
    反射面のパラメータによって、装置は、伝送線を進むことによる色分散と反対符号で同じ量の色分散を各チャネルに与えることを特徴とする請求項111に記載の装置。
  127. VIPA生成器は、
    第1の面が実質的に光を透過しない、第1と第2の面と、
    第1の面と同じ面にあり、入力光が通って、VIPA生成器内に入り、VIPA生成器に入る入力光が、第1と第2の面の間で複数回反射し、前記出力光を生成する照射ウィンドウとを備えることを特徴とする請求項111に記載の装置。
  128. 第1の面は、実質的に100%の反射率を持ち、照射ウィンドウは、実質的に100%の透過率を持つことを特徴とする請求項127に記載の装置。
  129. 各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向に、VIPA生成器から進み、出力光が異なる波長の入力光に対して生成される出力光と空間的に区別可能な、対応するコリメートされた出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    円錐あるいは変型円錐形状を有する反射面と、
    VIPA成績から進む出力光を反射面上に集光し、反射面が出力光を反射し、反射光が前記レンズあるいはミラーによって、VIPA生成器に戻されるようなレンズあるいはミラーであって、反射面の曲率c(y)が以下で与えられる
    Figure 2004500600
    ことを特徴とする装置。
  130. 反射面の円錐あるいは変型円錐形状は、不均一な色分散を補正することを特徴とする請求項129に記載の装置。
  131. 円錐あるいは変型円錐形状反射面は、VIPA生成器の角分散方向に垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項129に記載の装置。
  132. 反射面は、異なる波長の入力光に対する、VIPAからのコリメートされた出力光の進む方向を含む平面に垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項129に記載の装置。
  133. 反射面は、前記レンズあるいはミラーの焦点面内あるいはその周辺で移動可能であることを特徴とする請求項129に記載の装置。
  134. VIPA生成器とレンズの間に角分散部を更に備えることを特徴とする請求項129に記載の装置。
  135. 角分散部は、VIPA生成器の角分散方向に垂直な角分散方向を有していることを特徴とする請求項134に記載の装置。
  136. 角分散部は、グレーティングであることを特徴とする請求項134に記載の装置。
  137. グレーティングの偏波依存性をうち消す4分の1波長板を更に備えることを特徴とする請求項136に記載の装置。
  138. 反射面は、分散量を可変するために移動可能であることを特徴とする請求項136に記載の装置。
  139. VIPA生成器によって受光される入力光は、双峰形状ファーフィールド分布を有することを特徴とする請求項129に記載の装置。
  140. VIPA生成器によって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項129に記載の装置。
  141. VIPA生成器に入力光を与えるファイバと、
    VIPA生成器に受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、ファイバに設けられた、少なくとも1つの位相マスクと、
    を備えることを特徴とする請求項129に記載の装置。
  142. VIPA生成器に受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、VIPA生成器の面に設けられた、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項129に記載の装置。
  143. 入力光は、波長に対応し、伝送線を進むことによる、色分散量をそれぞれ有する、複数のチャネルを有する波長分割多重(WDM)光であり、
    前記反射面と前記レンズあるいはミラーの少なくとも1つのパラメータによって、装置は、伝送線を進むことによる色分散と反対符号で同量の色分散を各チャネルに与えることを特徴とする請求項129に記載の装置。
  144. VIPA生成器は、
    第1の面が実質的に光を透過しない、第1と第2の面と、
    第1の面と同じ面にあり、入力光が透過し、VIPA生成器に入力し、第1と第2の面が、VIPA生成器に入る入力光が、第1と第2の面の間で複数回反射し、出力光を生成するように配置されているような照射ウィンドウと、
    を備えることを特徴とする請求項129に記載の装置。
  145. 第1の面は、実質的に100%の反射率を有し、照射ウィンドウは、実質的に100%の透過率を有することを特徴とする請求項144に記載の装置。
  146. 光を受光し、出力する透過領域を有し、透過領域を介して、波長の連続範囲内の各波長を有する入力光を受光し、入力光を多重反射させ、入力光の波長によって決められる方向に沿って、角分散コンポーネントから進み、波長の連続範囲内の他の波長の入力光に対して形成される出力光と空間的に区別できる、コリメートされた出力光を形成する自己干渉を起こさせる角分散コンポーネントと、
    出力光を角分散コンポーネントに反射して返し、角分散コンポーネント内で多重反射させ、透過領域から出力させ、反射面が、異なる波長の入力光に対し、角分散コンポーネントからのコリメートされた出力光の進む方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なった位置において異なる曲率を有するような、反射面であって、反射面の曲率が以下で与えられる、
    Figure 2004500600
    ことを特徴とする装置。
  147. 角分散コンポーネントから進む出力光を反射面上に集光し、反射面が、出力光を反射し、反射光が、前記レンズあるいはミラーによって、角分散コンポーネントに戻されるようなレンズあるいはミラーを更に備えることを特徴とする装置。
  148. 反射面は、円錐あるいは変型円錐形状を有することを特徴とする請求項146に記載の装置。
  149. 反射面は、円錐あるいは変型円錐形状を有することを特徴とする請求項146に記載の装置。
  150. 反射面は、前記平面に垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項147に記載の装置。
  151. 反射面は、前記平面に垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項149に記載の装置。
  152. 角分散コンポーネントは、第1の角分散コンポーネントであり、前記装置は、
    第1の角分散コンポーネントと前記レンズあるいはミラーの間にあり、前記平面に垂直な角分散方向を第1の角分散コンポーネントが有しているような第2の角分散コンポーネントを更に備えることを特徴とする請求項147に記載の装置。
  153. 第2の角分散コンポーネントは、グレーティングであることを特徴とする請求項152に記載の装置。
  154. グレーティングの偏波依存性をうち消すための4分の1波長板を更に備えることを特徴とする請求項153に記載の装置。
  155. 角分散コンポーネントにより受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項146に記載の装置。
  156. 角分散コンポーネントに入力光を与えるファイバと、
    角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状のファーフィールド分布を与える、ファイバに設けられた、少なくとも1つの位相マスクと、
    を更に備えることを特徴とする請求項146に記載の装置。
  157. 角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、角分散コンポーネントの面に設けられた、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項146に記載の装置。
  158. 角分散コンポーネントは、
    第1の面が実質的に光を透過せず、透過領域が第1の面と同じ面にあり、第1と第2の面が、入力光が透過領域を介して角分散コンポーネントに入り、第1と第2の面の間で複数回反射し、出力光を生成するように配置されている第1と第2の面を備えることを特徴とする請求項146に記載の装置。
  159. 第1の面は、実質的に100%の反射率を有し、透過領域は、実質的に100%の透過率を有することを特徴とする請求項158に記載の装置。
  160. 光を入力し、出力する透過領域を有し、透過領域を介して、線集光された入力光を受光し、入力光の多重反射を起こさせ、入力光の波長によって決定される方向に沿って角分散コンポーネントから進み、異なる波長の入力光に対し、形成される出力光から空間的に区別可能な、コリメートされた出力光を形成する自己干渉を起こさせる角分散コンポーネントと、
    出力光を角分散コンポーネントに反射して返し、角分散コンポーネント内において多重反射させ、透過領域から出力させ、異なる波長の入力光に対し、角分散コンポーネントからのコリメートされた出力光の進む方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なる位置において異なる曲率を有する反射面を備え、
    反射面の曲率は、以下で与えられる、
    Figure 2004500600
    ことを特徴とする装置。
  161. 角分散コンポーネントから進む出力光を反射面上に集光し、反射面が出力光を反射し、反射光が、前記レンズあるいはミラーによって、角分散コンポーネント戻されるようなレンズあるいはミラーを更に備えることを特徴とする請求項160に記載の装置。
  162. 反射面は、円錐あるいは変型円錐形状を有することを特徴とする請求項160に記載の装置。
  163. 反射面は、円錐あるいは変型円錐形状を有することを特徴とする請求項161に記載の装置。
  164. 反射面は、前記平面に垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項160に記載の装置。
  165. 角分散コンポーネントは、第1の角分散コンポーネントであり、装置は、更に、
    前記第1の角分散コンポーネントと前記レンズあるいはミラーの間にあり、第2の角分散コンポーネントが、前記平面と直交する角分散方向を有する第2の角分散コンポーネントを更に備えることを特徴とする請求項161に記載の装置。
  166. 第2の角分散コンポーネントは、グレーティングであることを特徴とする請求項165に記載の装置。
  167. グレーティングの偏波依存性をうち消すための4分の1波長板を更に備えることを特徴とする請求項166に記載の装置。
  168. 角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状のファーフィールド分布を持たせるための手段を更に備えることを特徴とする請求項160に記載の装置。
  169. 角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項160に記載の装置。
  170. 角分散コンポーネントに入力光を与えるためのファイバと、
    角分散コンポーネントに受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を与える、ファイバに設けられた、少なくとも1つの位相マスクとを更に備えることを特徴とする請求項160に記載の装置。
  171. 角分散コンポーネントによって受光される入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせるための、角分散コンポーネントの面に設けられた、少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項160に記載の装置。
  172. 角分散コンポーネントは、
    第1の面が、実質的に光を透過せず、透過領域は、第1の面と同じ面にあり、第1と第2の面が、入力光が、角分散コンポーネントに、透過領域を介して入り、第1と第2の面の間で複数回反射し、出力光を生成するように配置された第1及び第2の面を備えることを特徴とする請求項160に記載の装置。
  173. 第1の面は、実質的に100%の反射率を有し、透過領域は、実質的に100%の透過率を有することを特徴とする請求項172に記載の装置。
  174. 照射ウィンドウと、
    第1の反射面が、実質的に光を透過せず、照射ウィンドウと同じ面にあり、第2の反射面は、入射光の一部を透過させる反射率を持つ第1と第2の反射面を備え、
    各波長の入力光は、照射ウィンドウを介して進み、線に集光され、
    第1と第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の面の間で複数回反射され、複数の光が第2の反射面から透過され、複数の透過光が、互いに干渉して、入力光の波長によって決定される方向に沿って、第2の反射面から進み、従って、異なる波長の入力光に対して形成された出力光から空間的に区別可能な、コリメートされた出力光を生成し、
    更に、出力光を第2の反射面に反射して返し、第2の反射面を透過させ、第1と第2の反射面の間で多重反射させ、異なる波長の入力光に対し、第2の反射面からのコリメートされた出力光の進む方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なる位置において異なる曲率を有するミラー面を備え、
    ミラー面の曲率c(y)は、以下である、
    Figure 2004500600
    ことを特徴とする装置。
  175. 第2の反射面から進む出力光をミラー面上に集光し、ミラー面が出力光を反射し、反射光がレンズあるいはミラーによって第2の反射面に返されるようなレンズあるいはミラーを更に備えることを特徴とする請求項174に記載の装置。
  176. ミラー面は、円錐あるいは変型円錐形状を有していることを特徴とする請求項174に記載の装置。
  177. ミラー面は、円錐あるいは変型円錐形状を有していることを特徴とする請求項175に記載の装置。
  178. ミラー面は、前記平面に垂直な方向に移動可能であることを特徴とする請求項175に記載の装置。
  179. 第2の反射面とレンズあるいはミラーの間にあり、前記平面に垂直な角分散方向を有している角分散コンポーネントを更に備えることを特徴とする請求項175に記載の装置。
  180. 角分散コンポーネントは、グレーティングであることを特徴とする請求項179に記載の装置。
  181. グレーティングの偏波依存性をうち消すために4分の1波長板を更に備えることを特徴とする請求項180に記載の装置。
  182. ミラー面は、分散値を可変するために移動可能であることを特徴とする請求項180に記載の装置。
  183. 入力光は、双峰形状ファーフィールド分布を有することを特徴とする請求項174に記載の装置。
  184. 入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる手段を更に備えることを特徴とする請求項174に記載の装置。
  185. 入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる少なくとも1つの位相マスクを更に備えることを特徴とする請求項174に記載の装置。
  186. 線に集光されるべき入力光を提供するファイバと、
    入力光に双峰形状ファーフィールド分布を持たせる、ファイバに設けられた、少なくとも1つの位相マスクとを更に備えたことを特徴とする請求項174に記載の装置。
  187. 照射ウィンドウは実質的に100%の透過率を持ち、第1の反射面は、実質的に100%の反射率を有することを特徴とする請求項174に記載の装置。
  188. 照射ウィンドウと、
    第1の面が、該照射ウィンドウと同じ面にあり、実質的に光を透過せず、第2の反射面が、入射光の一部を透過させる反射率を持つ第1及び第2の反射面と、
    該照射ウィンドウを通って進み、線に集光される各波長に入力光を線から放射され、第1と第2の反射面間で複数回反射し、複数の光が第2の反射面を透過し、複数の透過した光が互いに干渉して、入力光の波長によって決定される方向に、第2の反射面から進み、従って、異なる波長の入力光に対して生成された出力光と空間的に区別可能な、コリメートされた出力光を生成させる手段と、
    円錐あるいは変型円錐形状を有するミラー面と、
    第2の反射面から進む出力光をミラー面上に集光し、該ミラー面が出力光を反射し、反射光がレンズあるいはミラーによって第2の反射面に戻されるようなレンズあるいはミラーとを備え、
    ミラー面の曲率c(y)が以下で与えられる、
    Figure 2004500600
    ことを特徴とする装置。
  189. 線集光された、第1と第2の波長を含む波長分割多重光を受光し、それぞれ、第1及び第2の波長に対応する、コリメートされた第1と第2の出力光を生成し、それぞれ、第1と第2の波長によって決定される、それぞれ第1と第2の方向に、第1と第2の出力光がVIPA生成器から進むようなバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    VIPA生成器から進む、第1と第2の出力光を集光するレンズあるいは光指向ミラーと、
    均一の色分散を生成する円錐形状あるいは変型円錐形状をそれぞれ有する第1及び第2のミラーと、
    レンズあるいは光指向ミラーによって集光される光をフィルタリングし、第1の波長の光を第1のミラーに集光し、第1のミラーで反射させ、第2の波長の光を第2のミラーに集光し、第2のミラーによって反射させ、反射された第1及び第2の光は、波長フィルタ及びレンズあるいは光指向ミラーによってVIPA生成器に向けられるような波長フィルタとを備え、
    第1と第2のミラーの各曲率c(y)は以下の通りである、
    Figure 2004500600
    ことを特徴とする装置。
  190. 第1と第2のミラーは、それぞれ第1と第2の波長の光に与えられる色分散量を変化させるために移動可能であることを特徴とする請求項189に記載の装置。
  191. VIPA生成器は、
    第1の面が実質的に光を透過させない第1及び第2の面と、
    第1の面と同じ面にあり、第1と第2の面が、波長分割多重光が、照射ウィンドウを通って、VIPA生成器に受光され、第1と第2の面の間で複数回反射して、第1と第2の出力光を生成するように配置された、照射ウィンドウと、
    を備えることを特徴とする請求項189に記載の装置。
  192. 第1の面は、実質的に100%の反射率を有し、照射ウィンドウを実質的に100%の透過率を有することを特徴とする請求項191に記載の装置。
  193. 照射ウィンドウと、
    第1の反射面が実質的に光を透過せず、照射ウィンドウと同じ面にあり、第2の反射面が入射光の一部を透過させる反射率を有する第1と第2の反射面とを備え、
    第1と第2の波長を含む波長分割多重(WDM)光は、照射ウィンドウを通って進み、線に集光され、
    第1と第2の反射面は、WDM光が、線から放射され、第1と第2の反射面間を複数回反射され、複数の光が第2の反射面を通って透過され、複数の透過光が互いに干渉して、第1と第2の波長にそれぞれ対応する、コリメートされた第1と第2の出力光を生成し、第1と第2の出力光は、それぞれ第1と第2の波長によって決定される第1と第2の方向にそれぞれ、第2の反射面から進むように配置されており、更に、
    第2の反射面から進む、第1と第2の出力光を集光するレンズあるいは光指向ミラーと、
    均一な色分散を生成する、それぞれ円錐あるいは変型円錐形状を有する第1と第2のミラーと、
    レンズあるいは光指向ミラーによって集光される光をフィルタリングし、第1の波長の光を第1のミラーに集光し、第1のミラーによって反射させ、第2の波長の光を第2のミラーに集光し、第2のミラーによって反射させ、反射された第1及び第2の光は、波長フィルタ及びレンズあるいはミラーによって第2の反射面に戻され、第2の反射面を透過して、第1と第2の面噛んで多重反射するような波長フィルタとを備え、
    第1及び第2のミラーのそれぞれの曲率c(y)は、以下である、
    Figure 2004500600
    ことを特徴とする装置。
  194. 第1及び第2の面は、それぞれ第1及び第2の波長の光に与えられる色分散量を可変するために移動可能であることを特徴とする請求項193に記載の装置。
  195. 光伝送線と、
    伝送線を介して光信号を送信する送信機と、
    伝送線から光信号を受け取る受信機と、
    光信号に分散スロープあるいは高次分散を与えるために、送信機、受信機あるいは伝送線に動作可能に接続された補償装置とを備え、補償装置は、
    実質的に反射率0の照射ウィンドウと、
    第1の反射面は実質的に光を透過せず、照射ウィンドウと同じ面にあり、第2の反射面が、入射光の一部を透過する反射率を有する第1と第2の反射面とを備え、
    光信号は、照射ウィンドウを通って進み、補償装置への線集光された入力光として、線に集光され、
    第1と第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面間で複数回反射され、複数の光に第2の反射面を透過させ、複数の透過光が互いに干渉して、入力光の波長によって決定される方向に沿って第2の反射面から進み、異なる波長の入力光に対して形成される出力光から空間的に区別できる、コリメートされた出力光を生成するように配置され、
    更に、
    光を第2の反射面に反射して返し、第2の反射面を透過し、第1と第2の反射面の間で多重反射し、異なる波長の入力光に対して、第2の反射面からのコリメートされた光の進む方向を含む平面に垂直な方向に沿った異なる位置における異なる曲率を有するミラーとを備え、
    ミラーの曲率c(y)は、以下である、
    Figure 2004500600
    ことを特徴とする通信システム。
  196. バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器によって生成された光を反射してVIPA生成器に戻すように配置された、可変曲率ミラーと、
    出力光が反射される部分のミラーの曲率を可変するためにミラーが回転するときの回転軸と
    を備えることを特徴とする装置。
  197. ミラーの曲率は、VIPA生成器の角分散方向に平行な方向にそって変化することを特徴とする請求項196に記載の装置。
  198. 回転軸は、VIPA生成器の角分散方向に垂直であることを特徴とする請求項196に記載の装置。
  199. 回転軸は、VIPA生成器の角分散方向に垂直であることを特徴とする請求項197に記載の装置。
  200. 回転軸は、ミラー上あるいはその内部にあることを特徴とする請求項196に記載の装置。
  201. 回転軸は、ミラー上あるいはその内部にあることを特徴とする請求項197に記載の装置。
  202. 回転軸は、ミラー上あるいはその内部にあることを特徴とする請求項198に記載の装置。
  203. 出力光が反射される部分のミラーの曲率を変える回転と平行移動の両方を提供するために、回転軸がそれに沿って移動可能な平行移動パスを更に備えることを特徴とする請求項196に記載の装置。
  204. 出力光が反射される部分のミラーの曲率を変える回転と平行移動の両方を提供するために、回転軸がそれに沿って移動可能な平行移動パスを更に備えることを特徴とする請求項197に記載の装置。
  205. 出力光が反射される部分のミラーの曲率を変える回転と平行移動の両方を提供するために、回転軸がそれに沿って移動可能な平行移動パスを更に備えることを特徴とする請求項198に記載の装置。
  206. ミラーの曲率は、平坦部から凸部へと変化することを特徴とする請求項196に記載の装置。
  207. ミラーの曲率は、平坦部から凸部へと変化することを特徴とする請求項197に記載の装置。
  208. ミラーの曲率は、平坦部から凸部へと変化することを特徴とする請求項198に記載の装置。
  209. ミラーの曲率は、平坦部から凸部へと変化することを特徴とする請求項200に記載の装置。
  210. ミラーの曲率は、平坦部から凸部へと変化することを特徴とする請求項203に記載の装置。
  211. VIPAから進む光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    光をVIPA生成器に反射して戻すように配置された可変曲率ミラーと、
    出力光が反射される部分のミラーの曲率を変えるためにミラーがその回りに回転する回転軸と、
    を備えることを特徴とする装置。
  212. ミラーの曲率は、VIPA生成器の角分散方向に平行な方向に沿って変化することを特徴とする請求項211に記載の装置。
  213. 回転軸は、VIPA生成器の角分散方向に垂直であることを特徴とする請求項211に記載の装置。
  214. 回転軸は、VIPA生成器の角分散方向に垂直であることを特徴とする請求項212に記載の装置。
  215. 回転軸は、ミラー上あるいはその内部にあることを特徴とする請求項211に記載の装置。
  216. 回転軸は、ミラー上あるいはその内部にあることを特徴とする請求項212に記載の装置。
  217. 回転軸は、ミラー上あるいはその内部にあることを特徴とする請求項213に記載の装置。
  218. 出力光が反射される部分のミラーの曲率を変える回転と平行移動の両方を提供するために、回転軸がそれに沿って移動可能な平行移動パスを更に備えることを特徴とする請求項211に記載の装置。
  219. 出力光が反射される部分のミラーの曲率を変える回転と平行移動の両方を提供するために、回転軸がそれに沿って移動可能な平行移動パスを更に備えることを特徴とする請求項212に記載の装置。
  220. 出力光が反射される部分のミラーの曲率を変える回転と平行移動の両方を提供するために、回転軸がそれに沿って移動可能な平行移動パスを更に備えることを特徴とする請求項213に記載の装置。
  221. ミラーの曲率は、平坦部から凸部へと変化することを特徴とする請求項211に記載の装置。
  222. ミラーの曲率は、平坦部から凸部へと変化することを特徴とする請求項212に記載の装置。
  223. ミラーの曲率は、平坦部から凸部へと変化することを特徴とする請求項213に記載の装置。
  224. ミラーの曲率は、平坦部から凸部へと変化することを特徴とする請求項215に記載の装置。
  225. ミラーの曲率は、平坦部から凸部へと変化することを特徴とする請求項218に記載の装置。
  226. VIPA生成器から進む光をミラーに向け、ミラーが光を反射し、反射光がレンズによってVIPA生成器に戻されるようなレンズを更に備えることを特徴とする請求項211に記載の装置。
  227. VIPA生成器から進む光をミラーに向け、ミラーが光を反射し、反射光がレンズによってVIPA生成器に戻されるようなレンズを更に備えることを特徴とする請求項218に記載の装置。
  228. 各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向に、VIPA生成器から進む対応する出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    出力光をVIPA生成器に反射して返し、反射出力光がVIPA生成器を通ってすすみ、入力光に分散補償を提供するように配置された可変曲率ミラーと、
    出力光が反射される部分のミラーの曲率を変えるために、ミラーがその回りに回転し、入力光に与えられる分散補償量を可変する回転軸と、
    を備えることを特徴とする装置。
  229. ミラーの曲率は、VIPA生成器の角分散方向に平行な方向に沿って変化することを特徴とする請求項228に記載の装置。
  230. 回転軸は、VIPA生成器の角分散方向に垂直であることを特徴とする請求項228に記載の装置。
  231. 回転軸は、VIPA生成器の角分散方向に垂直であることを特徴とする請求項229に記載の装置。
  232. 回転軸は、ミラー上あるいはその内部に設けられていることを特徴とする請求項228に記載の装置。
  233. 出力光が反射される部分のミラーの曲率を変える回転と平行移動の両方を提供するために、回転軸がそれに沿って移動可能な平行移動パスを更に備えることを特徴とする請求項228に記載の装置。
  234. 出力光が反射される部分のミラーの曲率を変える回転と平行移動の両方を提供するために、回転軸がそれに沿って移動可能な平行移動パスを更に備えることを特徴とする請求項230に記載の装置。
  235. ミラーの曲率は、平坦部から凸部へと変化することを特徴とする請求項228に記載の装置。
  236. VIPA生成器から進む光をミラーに向け、ミラーが光を反射し、反射光がレンズによってVIPA生成器に戻されるようなレンズを更に備えることを特徴とする請求項228に記載の装置。
  237. VIPA生成器から進む光をミラーに向け、ミラーが光を反射し、反射光がレンズによってVIPA生成器に戻されるようなレンズを更に備えることを特徴とする請求項233に記載の装置。
  238. 照射ウィンドウと、
    互いに平行で、第1の反射面が実質的に光を透過せず、照射ウィンドウと同じ面にあり、第2の反射面が、入射光の一部を透過させる反射率を有する第1と第2の反射面とを備え、
    各波長の入力光は、照射ウィンドウを介して進み、線に集光され、
    第1と第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面間で複数回反射され、複数の光に第2の反射面を透過させ、複数の透過光が互いに干渉し、入力光の波長によって決定される方向に沿って第2の反射面から進み、異なる波長の入力光に対して形成される出力光から空間的に区別可能なように配置され、
    更に、
    出力光を第2の反射面へ反射して戻し、第2の反射面を介して透過させ、第1と第2の反射面間で多重反射させる可変曲率ミラーと、
    出力光が反射される部分のミラーの曲率を可変するためにミラーがその回りに回転する回転軸と、
    を備えることを特徴とする装置。
  239. ミラーの曲率は、異なる波長の入力光に対する第2の反射面からのコリメートされた出力光が進む方向を含む平面に平行な方向に沿って変化することを特徴とする請求項238に記載の装置。
  240. 回転軸は、異なる波長の入力光に対する第2の反射面からのコリメートされた出力光の進む方向を含む平面に垂直であることを特徴とする請求項238に記載の装置。
  241. 回転軸は、ミラー上あるいは、その内部に設けられることを特徴とする請求項238に記載の装置。
  242. 出力光が反射される部分のミラーの曲率を変える回転と平行移動の両方を提供するために、回転軸がそれに沿って移動可能な平行移動パスを更に備えることを特徴とする請求項238に記載の装置。
  243. ミラーの曲率は、平坦部から凸部へと変化することを特徴とする請求項238に記載の装置。
  244. 第2の反射面から進む光をミラーに向け、ミラーが光を反射し、反射光がレンズによって第2の反射面に戻されるようなレンズを更に備えることを特徴とする請求項238に記載の装置。
  245. 光を反射する異なる面曲率を持つ複数のミラーと、
    回転軸を有し、回転軸から等距離に複数のミラーを保持し、回転軸の回りに回転可能で、複数のミラーの異なる、それぞれのミラーをバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器によって生成される光を反射してVIPA生成器に返す位置に持ってくるホルダと、
    を備えることを特徴とする装置。
  246. 複数のミラーは、別々の、隣接しないミラーであることを特徴とする請求項245に記載の装置。
  247. 複数のミラーは、連続的に曲率が変化する1つのミラー面の一部であることを特徴とする請求項245に記載の装置。
  248. 光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    異なる面曲率を有する複数のミラーと、
    回転軸を有し、複数のミラーを回転軸から等距離に保持し、回転軸の回りに回転可能で、複数のミラーの異なる、それぞれのミラーをVIPA生成器が生成した光をVIPA生成器に反射して返す位置に持ってくるホルダと、
    を備える装置。
  249. 複数のミラーは、別々の、隣接しないミラーであることを特徴とする請求項248に記載の装置。
  250. 複数のミラーは、連続的に曲率が変化する1つのミラー面の一部であることを特徴とする請求項248に記載の装置。
  251. VIPA生成器によって生成される光を、光を反射する位置の各ミラーに集光し、反射光をVIPA生成器に戻すようなレンズを更に備えることを特徴とする請求項248に記載の装置。
  252. 各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向にVIPA生成器から進む対応する出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    異なる面曲率を有する複数のミラーと、
    回転軸を有し、複数のミラーを回転軸から等距離に保持し、回転軸の回りに回転可能で、複数のミラーの異なるそれぞれのミラーを、出力光をVIPA生成器に反射して戻し、入力光に分散補償を行う位置に持ってくるホルダと、
    を備える装置。
  253. 複数のミラーは、別々の、隣接しないミラーであることを特徴とする請求項252に記載の装置。
  254. 複数のミラーは、連続的に曲率が変化する1つのミラー面の一部であることを特徴とする請求項252に記載の装置。
  255. VIPA生成器から進む出力光を、光を反射する位置のそれぞれのミラーへ集光し、反射光をVIPA生成器に戻すレンズを更に備えることを特徴とする請求項252に記載の装置。
  256. 照射ウィンドウと、
    互いに平行で、第1の反射面が実質的に光を透過せず、照射ウィンドウと同じ面にあり、第2の反射面が入射光の一部を透過させる反射率を有する第1と第2の反射面とを備え、
    各波長の入力光は、照射ウィンドウを介して進み、線に集光され、
    第1と第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面間で複数回反射され、複数の光に第2の反射面を透過させ、複数の透過光が互いに干渉し、入力光の波長によって決定される方向に沿って、第2の反射面から進み、異なる波長の入力光に対して形成される出力光と空間的に区別可能なコリメートされた出力光を生成しするように配置され、
    更に、
    異なる面曲率を有する複数のミラーと、
    回転軸を持ち、複数のミラーを回転軸から等距離に保持し、回転軸の回りに回転可能で、複数のミラーの異なる、それぞれのミラーを出力光を第2の反射面に反射して返し、第2の反射面を透過させ、第1と第2の面の間で多重反射させる位置に持ってくるホルダと、
    を備えることを特徴とする装置。
  257. 複数のミラーは、別々の、隣接しないミラーであることを特徴とする請求項256に記載の装置。
  258. 複数のミラーは、連続的に曲率が変化する1つのミラー面の一部であることを特徴とする請求項256に記載の装置。
  259. 第2の反射面から進む出力光を、出力光を反射する位置にあるそれぞれのミラーに集光し、反射光を第2の反射面に返すレンズを更に備えることを特徴とする請求項256に記載の装置。
  260. 光を反射する異なる面曲率を有する複数の固定ミラーと、 回転軸の回りに回転可能で、バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器によって生成された光を複数の固定ミラーのそれぞれの固定ミラーに向けて反射し、各固定ミラーで反射された光を反射して、VIPA生成器に戻す回転ミラーと、
    を備えることを特徴とする装置。
  261. 複数の固定ミラーは、別々の、隣接しないミラーであることを特徴とする請求項260に記載の装置。
  262. 複数の固定ミラーは、連続的に変化する曲率の1つのミラー面の一部であることを特徴とする請求項260に記載の装置。
  263. 光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    光を反射する異なる面曲率を持つ複数の固定ミラーと、
    回転軸の回りに回転可能で、VIPA生成器によって生成される光を複数の固定ミラーのそれぞれの固定ミラーへ反射し、各固定ミラーで反射された光を反射してVIPA生成器に戻す回転ミラーと、
    を備えることを特徴とする装置。
  264. 複数の固定ミラーは別々の、隣接しないミラーであることを特徴とする請求項263に記載の装置。
  265. 複数の固定ミラーは連続して変換する曲率の1つのミラー面の一部であることを特徴とする請求項263に記載の装置。
  266. VIPA生成器によって生成される光を回転ミラーに向け、固定ミラーからの、回転ミラーによって反射された光をVIPA生成器に戻すレンズを更に備えることを特徴とする請求項263に記載の装置。
  267. 各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向にVIPA生成器から進む対応する出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    光を反射する異なる面曲率を有する複数の固定ミラーと、
    回転軸の回りに回転可能な、VIPA生成器から進む出力光を複数の固定ミラーのそれぞれの固定ミラーへ反射し、各固定ミラーから反射された光をVIPA生成器に反射して戻し、入力光に分散補償を行う回転ミラーと、
    を備えることを特徴とする装置。
  268. 複数の固定ミラーは、別々の、隣接しないミラーであることを特徴とする請求項267に記載の装置。
  269. 複数の固定ミラーは、連続的に変化する曲率の1つのミラー面の一部であることを特徴とする請求項267に記載の装置。
  270. VIPA生成器から進む出力光を回転ミラーに集光し、固定ミラーからの、回転ミラーによって反射された光をVIPA生成器に戻すレンズを更に備えることを特徴とする請求項267に記載の装置。
  271. 照射ウィンドウと、
    互いに平行で、第1の反射面が実質的に光を透過せず、照射ウィンドウと同じ面にあり、第2の反射面が入射光の一部を透過するような反射率を有する第1と第2の反射面とを備え、
    各波長の入力光が、照射ウィンドウを透過して進み、線に集光され、
    第1と第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面間で複数回反射され、、複数の光が第2の反射面を透過し、複数の透過光が互いに干渉し、入力光の波長によって決定される方向に沿って、第2の反射面から進み、異なる波長の入力光に対して形成される出力光と空間的に区別可能な、コリメートされた出力光を生成するように配置され、
    更に、
    光を反射する異なる面曲率の複数の固定ミラーと、
    回転軸の回りに回転可能で、第2の反射面から進む出力光を複数の固定ミラーのそれぞれの固定ミラーに反射し、それぞれの固定ミラーによって反射される光を反射して、第2の反射面に返し、第2の反射面を透過させ、第1と第2の反射面間で多重反射させる回転ミラーと、
    を備えることを特徴とする装置。
  272. 複数の固定ミラーは、別々の、隣接しないミラーであることを特徴とする請求項271に記載の装置。
  273. 複数の固定ミラーは、連続的に変化する曲率の1つのミラー面の一部であることを特徴とする請求項271に記載の装置。
  274. 第2の反射面から進む出力光を回転ミラーに集光し、固定ミラーからの、回転ミラーから反射された光を第2の反射面に戻すレンズを更に備えたことを特徴とする請求項271に記載の装置。
  275. 光を反射する異なる面曲率を有する複数の固定ミラーと、 回転軸の回りに回転可能で、バーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器によって生成される光を複数の固定ミラーのそれぞれの固定ミラーに反射し、各固定ミラーによって反射された光を反射して、VIPA生成器に戻すオフアクシス放物ミラーと、
    を備えることを特徴とする装置。
  276. 複数の固定ミラーは、別々の、隣接しないミラーであることを特徴とする請求項275に記載の装置。
  277. 複数の固定ミラーは、連続的に変化する曲率の1つのミラー面の一部であることを特徴とする請求項275に記載の装置。
  278. 光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    光を反射する異なる面曲率を有する複数の固定ミラーと、
    回転軸の回りに回転可能な、VIPA生成器によって生成される光を複数の固定ミラーのそれぞれの固定ミラーへ反射し、各固定ミラーによって反射された光を反射して、VIPA生成器に戻すオフアクシス放物ミラーと、
    を備えることを特徴とする装置。
  279. 複数の固定ミラーは、別々の、隣接しないミラーであることを特徴とする請求項278に記載の装置。
  280. 複数の固定ミラーは、連続して変化する曲率の1つのミラー面の一部であることを特徴とする請求項278に記載の装置。
  281. 各波長の入力光を受光し、入力光の波長によって決定される方向に、VIPA生成器から進む、対応する出力光を生成するバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VIPA)生成器と、
    光を反射する異なる面曲率の複数の固定ミラーと、
    回転軸の回りに回転可能で、VIPA生成器から進む出力光を複数の固定ミラーのそれぞれの固定ミラーへ反射し、それぞれの固定ミラーによって反射される光を反射して、VIPA生成器に戻し、入力光に分散補償を行うオフアクシス放物ミラーと、
    を備えることを特徴とする装置。
  282. 複数の固定ミラーは、別々の、隣接しないミラーであることを特徴とする請求項281に記載の装置。
  283. 複数の固定ミラーは、連続して変化する曲率の1つのミラー面の一部であることを特徴とする請求項281に記載の装置。
  284. 照射ウィンドウと、
    互いに平行で、第1の反射面が実質的に光を透過せず、照射ウィンドウと同じ面にあり、第2の反射面が入射光の一部を透過させる反射率を有する第1と第2の反射面とを備え、
    各波長の入力光は、照射ウィンドウを介して進み、線に集光され、
    第1と第2の反射面は、入力光が線から放射され、第1と第2の反射面間で複数回反射され、複数の光を第2の反射面から透過させ、複数の透過光が互いに干渉して、入力光の波長によって決定される方向に沿って第2の反射面から進み、異なる波長の入力光に対して形成される出力光と空間的に区別可能な、コリメートされた出力光を生成するように配置され、
    更に、
    光を反射する異なる面曲率を有する複数の固定ミラーと、
    回転軸の回りに回転可能で、第2の反射面から進む出力光を複数の固定ミラーのそれぞれの固定ミラーに反射し、それぞれの固定ミラーから反射された光を反射して第2の反射面に返し、第2の反射面を透過させ、第1と第2の反射面間で多重反射させるオフアクシス放物ミラーと、
    を備えることを特徴とする装置。
  285. 複数の固定ミラーは、別々の、隣接しないミラーであることを特徴とする請求項284に記載の装置。
  286. 複数の固定ミラーは、連続的に変化する曲率の1つのミラー面の一部であることを特徴とする請求項284に記載の装置。
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