JP2003202252A - 流量計及びそれに用いるストレーナ - Google Patents

流量計及びそれに用いるストレーナ

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JP2003202252A JP2001402040A JP2001402040A JP2003202252A JP 2003202252 A JP2003202252 A JP 2003202252A JP 2001402040 A JP2001402040 A JP 2001402040A JP 2001402040 A JP2001402040 A JP 2001402040A JP 2003202252 A JP2003202252 A JP 2003202252A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通過流体の流れをできるだけスムーズにするこ
とによる容量のアップを達成し、かつコストを低く押さ
えることができ、さらに簡単に取り付けられて、通過面
積と強度の確保も容易なストレーナ及びこれを備えた流
量計を提供する 【解決手段】 流入口と流出口をつなぐ方向に対して、
流体の流量を計測する羽根車の回転軸が交差するように
縦方向に配置された縦型ウォルトマン式流量計を前提と
する。そして、ストレーナは樹脂製で、流路の内壁に嵌
合される筒状部と、その筒状部内に形成されて流体の流
入側又は流出側に向かって凸となる凸曲面に開口する多
数の通過孔が形成され、その多数の通過孔の内壁は流体
の通過方向に所定の長さを有する筒状に形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は水道メータ等の流
量計に関し、特に縦型ウォルトマン式流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】縦型ウォルトマン式流量計においては、
図18に示すように、水道メータの1次側(上流側)よ
り流入した水(被計量流体)は、補足管101を通過し
た後、下ケース102の下部へと入り、その後上昇して
整流器103を通り、羽根車104にぼぼ軸方向から当
たる。羽根車104等は自身の回転軸105に対して角
度のある捻れた複数枚の板羽根を有し、その板羽根にほ
ぼ軸方向から水が当たることにより、その水流の力で羽
根車104が回転する。その回転数が機械的又は電気的
に取り出されることにより流量が測定されて、それが上
ケース106の計量表示部107に表示され、羽根車1
04を通過した水は流出口108から下流に流れる。
【0003】ここで、従来の縦型ウォルトマン式流量計
においては、多数の孔が打ち抜かれた金属製で板状(パ
ンチングメタル状)のストレーナ110が、補足管10
1の流入側にスリーブ111を介してねじ112等によ
り固定されて設置されている。補足管101の流出側1
13又は下ケース102の流入側104にそのストレー
ナ110が設置される場合もある。流入口115から入
った流体はストレーナ110を通過して羽根車104を
回転させ、流出口108へと向かう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ストレーナ110はパンチングメタル状の板形態をなす
ものであるため、水流損失が大きく、流れの乱れや騒音
の原因となっていた。また製造コストが高く、また板状
をなすため単独での固定が難しく、スリーブ111やね
じ112を用いた固定が必要で設置が面倒であり、量産
には不向きであった。また、板状のストレーナ110が
流体の流れに直角に置かれるものであるため、金属製で
一定以上の厚みを有した強度の確保が必要であるととも
に、所定の通過面積を確保しなければならず、材質や形
状の自由度が低い欠点があった。
【0005】この発明の課題は、通過流体の流れをでき
るだけスムーズにすることによる容量のアップを達成
し、かつコストを低く押さえることができ、さらに簡単
に取り付けられて、通過面積と強度の確保も容易なスト
レーナを備えた流量計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】この発明
は、流入口と流出口をつなぐ方向に対して、流体の流量
を計測する羽根車の回転軸が交差するように縦方向に配
置された縦型ウォルトマン式流量計において、前記羽根
車に向かう流体の流路に異物の通過を防止するストレー
ナを配置するとともに、そのストレーナは樹脂製で、前
記流路の内壁に嵌合される筒状部と、その筒状部内に形
成されて流体の流れの流入側又は流出側に向かって凸と
なる凸曲面上に開口する多数の通過孔が形成され、その
多数の通過孔の内壁は流体の通過方向に所定の長さを有
する筒状に形成されていることを特徴とする流量計であ
る。
【0007】このようにストレーナを構成したことによ
り、例えば凸曲面に向かって流体が導入され、縮流の抑
制及び整流効果が生じ、水流損失を軽減するとともに、
騒音の発生を抑制することができる。また、このような
筒状のストレーナの採用により、従来の板状のストレー
ナと固定用のスリーブ及びねじ部材の組合せに比べて、
部品点数の削減、部品単価の低減さらには組立工数の低
減を図ることができる。さらに、樹脂化に伴う強度の低
下を防ぎ、水流方向にかかるスラスト荷重に対する強靱
化を図ることができる。
【0008】また、この発明の好適な態様では、前記ス
トレーナは、筒状部内に流体の流入側に向かって膨出す
るドーム状曲面を有してそのドーム状曲面に多数の通過
孔が開口しており、流体はその流入側に膨出するドーム
状曲面側の開口をからストレーナに流入して、反対側か
ら流出する。このようなドーム形状に膨出させることで
一層縮流が抑制され、また水流のスラスト方向の強靱化
が図られる。
【0009】さらに、ストレーナの前記筒状部には、流
路の内壁に対し接近・離間する方向に弾性変形可能な係
止部が形成され、流路の内壁にはそのストレーナ側の係
止部が弾性的に係合する係合部が形成されて、それら係
止部と係合部との係合によりストレーナがワンタッチで
流路の内壁に取り付けられるようにすることができる。
これによりストレーナの組付けが一層容易となる。ま
た、ストレーナ側の係止部を流路側の係合部から弾性的
に離脱させてストレーナをワンタッチで流路内壁から取
り外すための係合解除つまみ部をストレーナの上記筒状
部に形成しておけば、ストレーナの取外しも簡単に行い
得る。
【0010】ストレーナの流体の流入側又は流出側に凸
となる凸曲面には、多角形状の通過孔が開口し、その多
角形状の通過孔の壁部が隣り合う通過孔と仕切り壁を共
有する多角形筒状に形成されるようにし、例えば正六角
形状のハニカム筒状に形成されるものとすれば、樹脂製
でありながら強度が高く、また流体の通過を一層スムー
ズになし得る。また、その通過孔の少なくとも流入側端
面に、流体を滑らかかつスムーズに通過孔内に導入する
アール部を形成することができ、このようなアール部に
より、通過孔の流入側端面で流体の流れが急激に絞られ
る縮流が抑制される。
【0011】ストレーナは上記筒状部の一端にフランジ
を備え、そのフランジが流路の管継ぎ手の端面に当接す
ることによりストレーナの嵌合量が規定されるようにで
きる。かつそのフランジに隣接して上記筒状部には外周
面から突出する係止部が弾性変形部の先端に形成され、
前記流路の管継ぎ手の端面近傍の流路内壁には環状の係
合溝が形成され、ストレーナの筒状部が管継ぎ手の開口
から挿入される際に、そのストレーナに形成された係止
部が前記弾性変形部の弾性変形を伴い上記内壁で押し戻
された後の弾性復帰作用によりその係合溝に係合して、
ストレーナが管継ぎ手の端部に抜け止めされた状態で取
り付けられるようにすることができる。
【0012】さらに、その管継ぎ手の端面には、その端
面より小径なストレーナのフランジ部が当接した状態
で、そのフランジ部の端面と管継ぎ手の端面とがほぼ面
一になるように、挫ぐり部が形成することができる。か
つストレーナの上記筒状部がその管継ぎ手の開口近傍の
内壁に嵌合された状態で、その内壁には上記筒状部のほ
ぼ肉厚分だけ周辺の内壁より内径が大きくされた大径内
周部が形成され、そこにストレーナの筒状部が嵌合する
ことにより、ストレーナの筒状部の内径とそのストレー
ナに続く流路内壁の内径とがほぼ面一に連続するように
できる。これにより、ストレーナと管部材との端面に段
差ができず、また管内壁とストレーナともほぼ面一とな
るため、管路断面がストレーナのために狭くならず、流
体のスムーズな通過が確保される。
【0013】なお、この発明は、流体の流れの流入側又
は流出側に向かって凸となる凸曲面状に開口する多数の
通過孔が形成されたストレーナ以外に、凸曲面状となら
ない面に通過孔が開口するとともに、そのストレーナの
筒状部に、流路の内壁に対し接近・離間する方向に弾性
変形可能な係止部が形成され、流路の内壁にはそのスト
レーナ側の係止部が弾性的に係合する係合部が形成され
て、それら係止部と係合部との係合によりストレーナが
ワンタッチで流路の内壁に取り付けられるものであって
もよい。この場合でも、ストレーナの取り付けを容易に
行い得る効果がある。
【0014】また、この発明は、流量計としてはもちろ
ん、流量計に取り付けるためストレーナとして把握する
こともできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に示す実施例を参照しつつ説明する。以下の例は、例
えば水道メータに適用される流量計であり、その場合の
被計量流体は水である。
【0016】図1において、流量計1は、補足管2と、
その補足管2が接続された下ケース11と、その下ケー
ス11の上部に設けられた計量装置4とを含む。下ケー
ス11は、補足管2とジョイント5により連結された直
管状の流入管部分3と、その直管状の流入管部分3から
所定の曲率半径で直角に曲げられたL字管状の曲がり部
として曲管部(以下、L字管ともいう)16と、計量室
17の羽根車15を経た被計量流体を導くL字管状の流
出管部分8とを備える。
【0017】下ケース11内の計量室17は、曲がり部
(L字管部)16の垂直管部分の上端に位置し、この計
量室17内に垂直方向のピボット(回転支持軸)14に
より羽根車15が水平面内で回転可能に収容されてい
る。羽根車15の中心部には下向きに開口する中心穴6
が形成され、この中心穴6がピボット14に緩く嵌合す
るともに、そのピボット14の先端で羽根車15が回転
可能に支持される。羽根車15は自身の中心線のまわり
に螺旋状にねじれた複数の羽根15aを備え、ほぼ垂直
下方から流入する被計量流体により回転する。
【0018】羽根車15を回転させつつそこを通過した
被計量流体は、計量室17の外周の開口から羽根車15
の半径方向外方へ流出し、L字管状の流出管部分8によ
り垂直下方から水平方向に所定の曲率で方向を変え、下
流に導かれる。被計量流体の流量にほぼ比例する羽根車
15の回転数は、電子的又は機械的に流量に変換されて
計量装置4で計量され、所定の流量の表示がなされる。
【0019】羽根車15の下側に近接して下ケース11
には整流器13が固定されている。整流器13は環状を
なして、その環状内に半径方向又はその他所定の配置形
態で複数の整流板を有し、また中心部に上記ピボット1
4を備えて、羽根車15の支持機構を兼ねている。下方
から導かれる被計量流体はこの整流器13を通過するこ
とにより、その整流板で整流された後、羽根車15に当
たるようになっている。なお、放射状の整流板に加えて
(又は置換して)、L字状管部16の曲がり部に、被計
量流体の流れを乱さないための整流板19を配置するこ
とができる。整流板19は、L字状管部16の曲がり部
の曲率にほぼ対応する曲率の曲がり(湾曲形態)を有
し、L字状管部16の管壁の曲がりに沿って所定長さ延
びるもので、整流板19の凹曲面側の板面には、その整
流板19と垂直に交わるリブ18がL字状管部16の中
心線と平行な方向に延びるように形成されている。
【0020】上記整流板19としては、適数(例えば1
〜4枚、好適には3枚程度)のものを用いることがで
き、複数設ける場合は、複数の整流板19が所定の間隔
及び曲率半径で設けられ、各整流板19と垂直に交わる
ように、整流板19の幅方向の中間に適数(例えば1
枚)のリブ18が形成され、リブ18が各整流板19を
連結して一定の強度を確保する。このような整流板19
は、整流器13の下端部に連結されて、その整流器13
によって位置固定に支持される。
【0021】この流量計1において、補足管2と直管状
の流入管部分3(流入口)は水平方向で同軸上にあり、
さらに流出管部分8(流出口)も同軸上にある。言い換
えば、補足管2及び流入管部分3の中心線の延長線に対
し、羽根車15に近い側を上側、羽根車15から遠い側
を下側としたとき、補足管2から流入管部分3を経て導
入される被計量流体を下向きに下げることなく、まっす
ぐ水平に導入し、そのままL字状管部(L字管)16に
より羽根車15の軸方向に沿う向き(垂直上方)に流れ
の方向を変えて、被計量流体を羽根車15に当てて計量
する構成である。
【0022】また、この流量計1においては、流入管部
分3の流路断面積(流入口の断面積)をS1、羽根車1
5に対する下側からの導入部の断面積(整流器13の内
径又は羽根車15の外径に対応する断面積とも言える)
をS2としたとき、S1からS2に至るまでの断面積の
変化として、S1とS2とはほぼ等しくなるように、ある
いは等しくなくとも両者の差は所定値以下とされてい
る。すなわち、S2/S1は例えば0.7〜1.4の範囲
に規定される。
【0023】ストレーナ20及び補足管2を通過した被
計量流体は、下ケース11へ入る。流入口部分3は補足
管2から続く直管を延長するように延びていき、整流器
13に設置してあるピボット14上の羽根車15に、被
計量流体が垂直に当たるように、上述のようにL字管の
ごとく直管が所定の曲率で直角に曲げられて、L字状管
部16とされる。
【0024】上記のように、流入口3側から羽根車15
へと導く被計量流体の管路を、下側に下がることなく、
水平から垂直へとL字状管部16で直角に曲げるように
し、また流入側から羽根車15までの断面変化を小さく
した(滞留部をなくした)ことにより、流路の折れ曲が
り部分が少なく、また滞留部がほとんどなく、さらに流
体の流れの乱れが少なくなり、圧力損失が減少する。そ
の結果、流量計の容量を増加させることができる。
【0025】上記のような流量計1において、補足管2
の流入側端部(フランジ38の開口部)には、樹脂製で
筒状のストレーナ20が設置されている。ストレーナ2
0は、補足管2の流入側開口部の内壁に嵌合され、その
内壁は円形断面をなすところから、ストレーナ20の外
殻は円筒形態の筒状部22(円筒状部又は円筒部)を備
えている。
【0026】図2及び3に示すように、ストレーナ20
の筒状部22内には、流体の流入側に向かって凸となる
ドーム状凸曲面24を有して、そのドーム状曲面24に
多数の流体の通過孔25が開口している。さらに具体的
には、ストレーナ20の筒状部22内には、その軸方向
に所定の厚みtを有するドーム状壁部(凸曲面状壁部)
26が、流体の流入側(IN)に向かって凸となるように形
成される。そのドーム状壁部26をストレーナ20の軸
方向と平行に、上述の多数の通過孔25が貫通してい
る。図3に示すように、通過孔25(格子)の流入側の
端面には、所定の曲率の円弧状のアール部25aが形成
され、このアール部25aが後述のように縮流(水流等
が中心側に絞られて流れ径が細くなること)を防止す
る。なお、このようなアール部25aは、通過孔25
(格子)の流出側にも形成することができる。
【0027】それら通過孔25は多角形状の断面、特に
この例では正六角形状の断面を有し、その正六角形状の
通過孔25の互いに隣り合うもの同士の仕切り壁部はほ
ぼ一定の肉厚で形成されている。言い換えれば、ストレ
ーナ20の通過孔25は正六角形状のハニカム筒状部2
8の空洞部により形成されるとともに、それら通過孔2
5の流体の流入側開口がその流入側に膨出したドーム状
曲面に24に開口し、流出側の開口がドーム状壁部26
の凹状のドーム状凹曲面27に開口している。これら流
入側及び流出側のいずれの開口も、ハニカム形状となっ
ている。
【0028】上記ストレーナ20の筒状部22の一端に
はフランジ29が半径方向外方に突き出るよう形成され
ている。その筒状部22の外周面には、フランジ29に
近接して1又は複数(この例では2個)の係止部30が
外向きに突出して、かつ180度の角度間隔で、ストレ
ーナ20の中心に介して対称に形成されている。これら
の係止部30は、フランジ29の側(流体の流入側)
に、ストレーナ20の軸線のほぼ直角な係止面(ストッ
パ面)31と、その係止面31から流出側に向かって漸
次高さが低くなる斜面32とを備える。
【0029】また、これらの係止部30に対応してスト
レーナ20の筒状部22には、図4に示すように、それ
ぞれ弾性変形部33が形成されている。この弾性変形部
33は、筒状部22に対しフランジ29側の端部から軸
方向と平行に2本のスリット34が形成されることによ
り、帯状の弾性変形部33が筒状部22の本体部分から
部分的に切り離され、樹脂材料の弾性能の範囲で各弾性
変形部33がストレーナ20の半径方向に弾性変形可能
とされ、各係止部30はそれら弾性変形部33の中間部
に形成されているため、各係止部30がストレーナ20
の軸線に対し接近・離間する方向に弾性的に変位可能と
なる。、
【0030】各弾性変形部33の自由端部33aはフラ
ンジ29の外端面とほぼ面一に位置するが、その弾性変
形部33の自由端部33aの外側に位置するようにフラ
ンジ29には、所定形状(例えば矩形状)の切欠35が
形成され、それらの切欠35により弾性変形部33の自
由端部33aは互いの接近・離間が許容されるととも
に、それらの切欠35から指を入れて双方の自由端部3
3aをつまむようにして接近させれば、後述のように係
止部30による係止(ストッパ)作用を解除することが
できる。ここでは、上記切欠35内の自由端部33aが
係合解除つまみ部として機能することとなる。
【0031】上記のようなストレーナ20が図1の補足
管2の流体の流入側端部37に配置されており、この例
ではその端部37にフランジ38が形成されている。ス
トレーナ20に対応してその流入側端部37の内壁に
は、図6に示すように、補足管2の内周部(流体通路内
壁)39より内径の大きい大径内周部40が形成され、
その大径内周部40は、ストレーナ20の筒状部22の
厚みのほぼ2倍に相当する寸法だけ補足管2の通常の孔
径(通路径)39より大きく、かつストレーナ20の軸
方向長さに対応する長さとされ、フランジ37側に開口
する。この大径内周部40にストレーナ20の筒状部2
2が嵌合することとなる。
【0032】大径内周部40の開口端部(フランジ37
に端面)の近傍には、その大径内周部40の周方向に連
続する環状の(又は所定の位相で形成された部分的な)
係合溝41が形成され、この係合溝41内にストレーナ
20の2個の係止部30が係合するようになっている。
さらに、補足管2の流入側の端面(この例ではフランジ
37の端面)には、ストレーナ20のフランジ35の外
径に対応する内径、及びフランジ35の厚みに対応する
深さを有する座ぐり部42が形成され、この座ぐり部4
2にストレーナ20のフランジ29が着座する。
【0033】この座ぐり部42と係合溝41との境界部
は、大径内周部40とほぼ内径を有しているが、流入側
端面(座ぐり部42)側に向かってやや内径が増大する
テーパ状の内周部43か、丸みが付されたアール状の、
もしくは面取り状の内周面43とされる。この内周部4
3は、ここを乗り越えてストレーナ20の係止部30が
係合溝41に入り込む際の、係止部30の縮径(前
進)、ひいては係止部30を支持する弾性変形部33の
弾性変形をスムーズに行わせることに寄与する。
【0034】そして、図6に示すように、ストレーナ2
0は補足管2の流入側端部37に対して、ドーム状凸曲
面24が流入側に向かって凸となる向きで(フランジ2
9とは反対側の端部から)、補足管2の大径内周部40
に挿入(嵌合)される。その挿入の終盤で、ストレーナ
20の係止部30が補足管2の内壁(この例では内周部
43)に当たって内側へ弾性的に押し戻される。この
際、係止部30の先行する斜面32が内周部43に乗り
上がることで、係止部30を中間に備えるストレーナ2
0の弾性変形部33が内側(中心側)に弾性変形し、そ
の後、係止部30が係合溝41に至って弾性復帰するこ
とにより、係止部30が係合溝41に係合して、ストレ
ーナ20の補足管2に対する取付けがワンタッチで完了
する。
【0035】この取付け状態では、図7に示すように、
ストレーナ20の先端が大径内周部40の先端の段部4
4に当接又はごく近接し、補足管2の内周部39と、ス
トレーナ20の筒状部22の内周面との内径差はほとん
どなく、双方の内周面がほぼ面一に連続する(又は筒状
部22の内径が補足管20の内周部39の内径より小さ
くならない)ようにされる。これにより、補足管2へス
トレーナ20を嵌合しても、それによって水流の通路の
最大直径は小さくならず、縮流(絞り)は生じにくい。
【0036】また、ストレーナ20のフランジ29は、
補足管2の開口端面の座ぐり部42に着座し、ストレー
ナ20の嵌合量が規定されるとともに、フランジ29ひ
いてはストレーナ20の端面は、補足管2の端面とほぼ
面一となり、その補足管2の端面から突出しない。これ
により、補足管2をフランジ37を介して別の管部材に
連結する際に、ストレーナ20のフランジ29がその連
結に干渉することはなく、またそのフランジ29が補足
管2と別の管部材との間に密着して挟まれた状態となる
ようにすれば、ストレーナ20の管路に対する取付け状
態が安定し、水流の通過による振動や音を抑えられる。
【0037】さらに、ストレーナ20の補足管2への取
付け状態では、ストレーナ20に引き抜き力が作用し、
あるは振動等によりストレーナ20を補足管2から離脱
させやすい状況が生じたとしても、ストレーナ20にお
ける係止部30の係止面31が、補足管2における係合
溝41の開口側溝面に当接して、ストレーナの抜けが防
止される。これにより、流量計の現場設置時にストレー
ナ20を補足管2に取り付けるのではなく(もちろんそ
れも可能だが)、工場あるいは倉庫等の出荷時に予め補
足管2にストレーナ20を取り付け、その状態で運搬す
ることができ、現場施工の手間が軽減される。
【0038】また、何らかの理由(例えばストレーナか
らのゴミの除去やストレーナの交換等)で、ストレーナ
20を補足管2から取り外す必要が生じた場合は、補足
管2の流入側開口部に位置するストレーナ弾性変形部3
3の2個の自由端部33a(図5も参照)を、切欠35
に指を入れ摘むようにして、それらの自由端部を弾性的
にストレーナ20の中心側へ引き寄せれば、それらに付
随する各係止部30が、補足管2の係合溝3から離脱す
るから、この状態でストレーナ20に引く抜き力を加え
れば、ストレーナ20を補足管2からワンタッチで取り
外すことができる。
【0039】なお、図4に示すように、ストレーナ20
の筒状部22の外周面に、流体の流入側の端部から先端
方向に所定の長さで、1又は複数の低い突条(例えば帯
状の凸部)45を形成することができる。この帯状の凸
部45は、筒状部22の前記弾性変形部33を除く部分
に、好ましくは所定の間隔で複数(例えば等角度間隔で
4個程度)形成することが可能である。このような低い
凸部45は、ストレーナ20の補足管2への嵌合状態
で、補足管2の内壁(例えば大径内周部40)に接触し
てストレーナ20と補足管2とのガタを解消することに
利用できる。それにより水流によるストレーナ20の振
動等が抑制される。
【0040】以上のようなストレーナ20が取り付けら
れた図1の流量計において、流体(代表的には水)は、
補足管2の流入口37からストレーナ20のドーム状凸
曲面24に当たるように流入し、そこの多数の通過孔2
5を経て補足管2を流れ、下ケース11に至ってから、
そこのL字状の曲がり部16でほぼ90度向きを変えて
上昇し、羽根車15に当たってこれを回転させた後、下
降して下ケース11の流出口7から流出する。
【0041】そこで、流体が補足管2のストレーナ20
に流入する際には、図7に示すように、その通過水はス
トレーナ20のドーム状凸曲面(アール形状部)24に
より、通過孔25に単に流入するだけでなく、通過孔2
5の流入側のアール部25aによりスムーズに案内され
て通過孔25の内部に導かれるから、通過孔25の入口
部端面で水流が急激かつ強制的に絞られる縮流が生じに
くい。。また、ドーム状凸曲面24の頂部から裾野へ
(中心から離れる拡径方向へ)水流を誘導する機能も生
じやすくいため、このことも中心側に水流が絞られる縮
流を抑制することに寄与する。縮流が生じると、その絞
り作用で圧力損失や流速が変動して計量作用に好ましく
ない影響を生じる場合があるが、上記ストレーナ20に
よれば、そういった縮流が抑制されるため、安定した流
量測定がしやすくなる。なお、縮流がある程度生じても
よいように、水流損失の確保が充分な場合は、図3の右
欄下段に示すように、通過孔25の流入側端面にアール
部を形成しないで、通過孔25の流入側内面と流入側端
面とがほぼ直角なコーナーを形成するようにしてもよ
い。
【0042】また、ストレーナ20の通過孔25が所定
の厚み(軸方向幅)を有するドーム状壁部26(筒状部
内の所定幅のリブも言える)に形成されて所定の軸方向
長さを有し、ここに導かれた流体はこのドーム状壁部2
6の壁面(孔壁面)により整流されながらストレーナ2
0を通過するので、水流の乱れが生じにくい効果もあ
る。
【0043】ストレーナ20のドーム状凸曲面24が通
過孔25の流入側端面に形成されているに加え、この例
では通過孔25の流出側の端面もドーム状凹曲面25が
形成されて、筒状部22内に全体としてドーム状壁部2
6とされているため、流出側で水流が絞られることはな
く、また個々の通過孔25の長さもほぼ均一なものとな
り、水流に対する縮流の抑制や整流の効果はより大きい
と言える。
【0044】また、このストレーナ20は樹脂化された
ものであり、金属製のものと比べると強度の低下が考え
られるが、ストレーナ20において流体の流れに対向す
る部分がドーム状凸曲面24(全体としてドーム状壁部
26)とされ、言い換えれば立体的なアーチ形状とされ
たことにより、水流方向に対する強度を向上させること
ができる。さらに、このストレーナ20は前述のように
ワンタッチによる取付けが可能で、ねじ止めを不要と
し、組立工数を低減することができる。そして、樹脂成
型品のストレーナ20とすることにより、さらに量産品
としてのコストダウンが図れる。
【0045】また、ストレーナ20の通過孔の断面形状
を円形とせず、多角形状とすることにより、無駄な厚肉
部を形成することなく、流体の通過面積を有効に確保す
ることができる。ここでは、異物の通過をなるべく抑え
るために孔断面の対角長を短くしつつ、有効通過面積を
確保し、なおかつ強度を持たせる形状として正六角形の
孔形状で、全体としてハニカム形状が採用されている。
もちろん、充分な開口面積と強度が確保できる場合は、
円形状、三角形状、四角形状、八角形状等も採用可能で
ある。
【0046】以上の実施例では、ストレーナ20がフラ
ンジ29を有していたが、図8に示すストレーナ47の
ようにフランジを有しない円筒状のものでもよい。その
他の部分は図2及び3等に示した例と同様であるが、フ
ランジが省略される場合は図6の補足管2の端面の座ぐ
り部42も省略されることとなる。
【0047】また、以上の実施例では、図1の補足管2
の流入側端部37にストレーナ20が取り付けられてい
たが、ストレーナは、補足管2の流出側端部48、ある
いは下ケース11の流入側端部49に装着することもで
きる。下ケース11の流入側端部49に取り付けられる
ストレーナは、図2及び図3に示したものと同様のスト
レーナ20を使用することもできるし、図8のようにフ
ランジを有しないストレーナ47を使用することもでき
る。他方、図1において補足管2の流出側端部48に取
り付けるべきストレーナは、補足管2に対する取付方向
(挿入方向)と流体の流れ方向とが逆になる点が、それ
らが同じ方向であった図1の実施例と異なる。
【0048】つまり、例えば図9に示すストレーナ50
のように、筒状部22において図3等に示したストレー
ナ20とは反対側の端部に(軸方向で反対向きの関係
で)、フランジ52、弾性変形部33の自由端部33
a、係止部51が形成され、またフランジ52とは反対
側(流入側端)に、図3のストレーナ20と同様のドー
ム状壁部26が流入側に対向して膨出するように、かつ
筒状部22内ではなく筒状部の端面がさらに流入側に向
かって突出するように形成され、その壁部26を貫通す
る単数の通過孔5の両端が、ドーム状凸曲面24及びド
ーム状凹曲面27にそれぞれ開口する。このストレーナ
50は、図1の補足管2の流出側端部48の開口から水
流の流れ方向と反対向きに挿入され、図1に図示はされ
ていないが、図6の位置(41)とは反対側の管端に形
成される係合溝に図9の係止部51が係合して、ワンタ
ッチの装着ができる。
【0049】また、図9のドーム状壁部26に代えて、
図10に示すような円錐状壁部54(又は三角錐等の多
角錘状壁部)を筒状部22の流入側の端部に、流入側に
対向して突出するように備えたストレーナ55を採用す
ることもできる。その円錐状(多角錘状)壁部54を貫
通する通過孔25は、その壁部54の円錐状(又は多角
錘状)凸部56及び凹部57にそれぞれ開口する。な
お、この例では、筒状部22の周方向の4箇所の均等位
置に係止部51が形成され、それに対応して4箇所に弾
性変形部33を備えている。
【0050】図11は、円錐状壁部54(又は三角錐等
の多角錘状壁部)を筒状部22の中間に備えたストレー
ナ56で、流体の流れ方向と同じ方向において、補足管
又は下ケースの流入側端部に挿入される、図3と同じタ
イプのものである。言い換えれば、図3のドーム状壁部
26が円錐状壁部54(又は三角錐等の多角錘状壁部)
に置き換えられたストレーナである。フランジ29はあ
ってもなくてもよい。
【0051】さらに、図12のストレーナ57のよう
に、流体の流入方向に対向して突出する載頭円錐台状
(又は載頭多角錘台状)壁部58を設けることもでき
る。この壁部(リブ)58は、流入方向に向かって細く
なるテーパ状壁部とも言うことができ、その壁部58を
貫通する多数の通過孔25は、その壁部58の前後の面
となる載頭円錐台状(又は載頭多角錘台状)凸曲面及び
凹曲面にそれぞれ開口する。このようなテーパ状壁部に
多数の通過孔25を備えたすすストレーナの場合でも、
ドーム状又は載頭円錐ないし多角錘台状のものとほぼ同
様の効果が得られる。
【0052】また、図13に示すストレーナ60のよう
に、通過孔25が開口するストレーナ孔端面の流入側端
面にドーム状凸曲面(R形状部)24を形成し、併せて
図3等のように、流出側の孔端面にもドーム状凹曲面
(R形状部)27を設けることができるが、図13のよ
うに流出側にドーム状部を形成せず、例えば流れにほぼ
直角で平坦なストレーナ流出側孔端面61とすることも
できる。同様に、図14は円錐状(又は三角錐等の多角
錘状)凸曲面63を流入側孔端面に有する一方、流出側
孔端面61は平坦面状としたストレーナ62である。図
15は、載頭円錐台状(又は載頭多角錘台状)凸曲面6
6(テーパ形状部)を流入側孔端面に有する一方、流出
側孔端面61は平坦面状としたストレーナ65である。
【0053】さらに図16に示すストレーナ68のよう
に、流入側に対向して突出する凸曲面(R形状部)では
なく、流出側に向かって凸となるドーム状壁部69等の
凸部(流入側に凹曲面部70、流出側に凸曲面70’を
有する)を形成することもできる。この場合でも、その
ドーム状壁部69によりストレーナ68の強度が高く、
また筒状部22の係止部30により、このストレーナ6
8を前述のように管部材に対しワンタッチ取付けができ
るメリットがある。
【0054】なお、上記図11〜図16の簡略図で、通
過孔が形成された筒状部の壁部(リブ)の変形例を示し
たが、一部を除き各図ではフランジや係止部等は無視
し、壁部の形態のみに着目しており、それらの基本的な
壁部形態に既述のフランジや係止部等を付ける場合、付
けない場合の実施例をもすべて包含するものとする。
【0055】図17に示すストレーナ71は、筒状部2
2の端部に形成されたフランジ29において、ねじ部材
73等により例えば補足管2の流入側端部に固定される
ものである。この場合、フランジ29にねじ穴73を形
成しておくことにより、フランジを利用したねじ止めに
も対応できる。逆に言えば、ねじ止めの対応を考慮しな
い場合は、フランジは省略可能とも言える。つまり、図
3等に示すストレーナ20のフランジ29にねじ穴73
を形成しておけば、係止部30によるワンタッチ装着と
ねじ止めとの併用とを選択することができる。
【0056】また、図3の係止部30、弾性変形部33
(スリット34)、切欠35を一切を省略して、単純な
フランジ付き円筒状の外観を有するストレーナ71(図
17)とし、ねじ止め専用のものとしてもよい。その場
合でも、流体の流れ方向に対向するように突出する凸曲
面をもって、ストレーナ孔端面とすることにより、前述
の縮流抑制効果、並びに水流方向における強靱化を達成
することができる。
【0057】さらに、これまでの説明では、ストレーナ
のワンタッチ取付け(嵌め込み)の構造として、弾性変
形部33をスリット35により筒状部22の1〜数カ所
に設けて、そこに係止部30を形成したスナップ式の嵌
め込み構造のものであったが、それに代えて、筒状部の
外周面に、その周方向(例えば円周方向)にリング部を
一体的に設け、そのリング部を管内壁側の溝等の被係合
部に強制的に嵌め込んで固定するリング押入式の嵌め込
み構造であってもよい。そのリング部は、筒状部の全周
に付けることも一定区間ごとに区切って形成することも
できる。
【0058】なお、以上説明したすべてのストレーナ
は、図1における補足管2の流入側端部37、流出側端
部48及び下ケース11の流入側端部49に選択的に取
り付けられることは既に説明したが、このタイプの流量
計1以外にも、図18に示した流量計100における、
補足管101の流入側端部115、流出側端部113及
び下ケース102の流入側端部114に選択的に取り付
けることもできる。これ以外にも、要するにこの発明の
ストレーナは、羽根車15又は104の上流の管路に組
み込まれていればよく、上記の例は取付位置の例示であ
り、さらには上記羽根車を備えた計量部の下流に設けた
場合でも、ゴミを捕獲する効果があることはもちろんで
ある。
【0059】さらに、図1の説明では、補足管2が水平
配置で、羽根車15が垂直配置となるものとして縦型ウ
ォルトマン式流量計の実施例を説明した。もちろん図1
の配置で流量計が設置され、固定されるのが一般的では
あるが、図1に示した縦型ウォルトマン式流量計1にお
いて、補足管2が垂直等の上下配置になるように90度
等の角度範囲で倒立させた姿勢で設置・固定される場合
もある。図18についても同様である。前記説明におけ
る上下、あるいは水平・垂直等の表現は、説明を簡単に
するための便宜上のもので、発明の本質を限定するもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である流量計の全体の断面
図。
【図2】ストレーナの正面図。
【図3】ストレーナの側面断面図。
【図4】そのストレーナの側面図。
【図5】そのストレーナの正面の簡略図(内部省略)
【図6】図3のストレーナを補足管に取り付ける工程を
示す断面図。
【図7】図6の取付完了状態を示す断面図。
【図8】ストレーナの変形例1を示す断面図。
【図9】ストレーナの変形例2を示す断面図。
【図10】ストレーナの変形例3を示す断面図。
【図11】ストレーナの変形例4を示す断面図。
【図12】ストレーナの変形例5を示す断面図。
【図13】ストレーナの変形例6を示す断面図。
【図14】ストレーナの変形例7を示す断面図。
【図15】ストレーナの変形例8を示す断面図。
【図16】ストレーナの変形例9を示す断面図。
【図17】ストレーナの変形例10を示す断面図。
【図18】従来例のストレーナとそのストレーナが組み
込まれた流量計を示す全体断面図。
【符号の説明】
1、100 流量計 2、101 補足管 11、102 下ケース 15、104 羽根車 20、47、50、55、56、57、60、62、6
5、68、71ストレーナ 22 筒状部 24 ドーム状凸曲面 25 通過孔 25a 通過孔の流入側端面のアール部 26 ドーム状壁部 27 ドーム状凹曲面 29 フランジ 30 係止部 40 大径内周部 41 係合溝 42 座ぐり部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 鉄平 愛知県名古屋市中区錦二丁目2番13号 リ コーエレメックス株式会社内 Fターム(参考) 2F030 CA10 CC02 CF02 CF14 CG01 CH03 CH05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口と流出口をつなぐ方向に対して、
    流体の流量を計測する羽根車の回転軸が交差するように
    縦方向に配置された縦型ウォルトマン式流量計におい
    て、 前記羽根車に向かう流体の流路に異物の通過を防止する
    ストレーナを配置するとともに、そのストレーナは樹脂
    製で、前記流路の内壁に嵌合される筒状部と、その筒状
    部内に形成されて流体の流入側又は流出側に向かって凸
    となる凸曲面に開口する多数の通過孔が形成され、その
    多数の通過孔の内壁は流体の通過方向に所定の長さを有
    する筒状に形成されていることを特徴とする流量計。
  2. 【請求項2】 前記ストレーナは、前記筒状部内に、流
    体の流入側又は流出側に向かって凸となるドーム状曲面
    を有してそのドーム状曲面に多数の通過孔が開口してお
    り、流体はその流入側又は流出側に膨出するドーム状曲
    面側の開口からストレーナに流入して、反対側から流出
    する請求項1に記載の流量計。
  3. 【請求項3】 前記ストレーナの前記筒状部には、流路
    の内壁に対し接近・離間する方向に弾性変形可能な係止
    部が形成され、流路の内壁にはそのストレーナ側の係止
    部が弾性的に係合する係合部が形成されて、それら係止
    部と係合部との係合によりストレーナがワンタッチで流
    路の内壁に取り付けられる請求項1又は2に記載の流量
    計。
  4. 【請求項4】 前記ストレーナの前記筒状部には、流路
    の内壁に対し接近・離間する方向に弾性変形可能な係止
    部が形成され、流路の内壁にはそのストレーナ側の係止
    部が弾性的に係合する係合部が形成されて、それら係止
    部と係合部との係合によりストレーナがワンタッチで流
    路の内壁に取り付けられるとともに、ストレーナ側の係
    止部を流路側の係合部から弾性的に離脱させて前記スト
    レーナをワンタッチで流路内壁から取り外すための係合
    解除つまみ部が前記ストレーナの前記筒状部の端部に形
    成されている請求項1又は2に記載の流量計。
  5. 【請求項5】 前記ストレーナは前記筒状部の一端にフ
    ランジを備え、そのフランジが前記流路の管継ぎ手の端
    面に当接することによりストレーナの嵌合量が規定さ
    れ、かつそのフランジに隣接して前記筒状部には外周面
    から突出する係止部が弾性変形部の先端に形成され、前
    記流路の管継ぎ手の端面近傍の流路内壁には環状の係合
    溝が形成され、前記ストレーナの嵌合部が管継ぎ手の開
    口から挿入される際に、そのストレーナに形成された係
    止部が前記弾性変形部の弾性変更を伴って前記係合溝に
    接近し、弾性復帰作用でその係合溝に係合して、ストレ
    ーナが前記管継ぎ手の端部に抜け止めされた状態で取り
    付けられる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の流
    量計。
  6. 【請求項6】 前記管継ぎ手の端面には、その端面より
    小径な前記ストレーナのフランジ部が当接した状態で、
    そのフランジ部の端面と管継ぎ手の端面とがほぼ面一に
    なるように、挫ぐり部が形成され、かつストレーナの前
    記筒状部がその管継ぎ手の開口近傍の内壁に嵌合された
    状態で、その内壁には前記筒状部のほぼ肉厚分だけ周辺
    の内壁より内径が大きくされた大径内周部が形成され、
    そこにストレーナの筒状部が嵌合することにより、スト
    レーナの筒状部の内径とそのストレーナに続く流路内壁
    の内径とがほぼ面一に連続するようにされた請求項5に
    記載の流量計。
  7. 【請求項7】 前記ストレーナの流体の流入側又は流出
    側に凸となる凸曲面には、多角形状の通過孔が開口し、
    その多角形状の通過孔の壁部が隣り合う通過孔と仕切り
    壁を共有する多角形筒状に形成されている請求項1ない
    し6のいずれか1項に記載の流量計。
  8. 【請求項8】 前記ストレーナの孔部は正六角形状のハ
    ニカム筒状に形成されるとともに、流体の流入側又は流
    出側の開口端面がその流入側又は流出側に膨出したドー
    ム形状等の凸曲面状に形成されている請求項7に記載の
    流量計。
  9. 【請求項9】 流入口と流出口をつなぐ方向に対して、
    流体の流量を計測する羽根車の回転軸が交差するように
    縦方向に配置された縦型ウォルトマン式流量計におい
    て、 前記羽根車に向かう流体の流路に異物の通過を防止する
    ストレーナを配置するとともに、そのストレーナは、前
    記流路の内壁に嵌合される筒状部と、その筒状部を仕切
    るように形成された壁部と、その壁部を貫通して多数形
    成された流体の通過孔を有し、かつ、そのストレーナの
    前記筒状部には、流路の内壁に対し接近・離間する方向
    に弾性変形可能な係止部が形成され、流路の内壁にはそ
    のストレーナ側の係止部が弾性的に係合する係合部が形
    成されて、それら係止部と係合部との係合によりストレ
    ーナがワンタッチで流路の内壁に取り付けられることを
    特徴とする流量計。
  10. 【請求項10】 前記ストレーナの前記筒状部には、前
    記ストレーナ側の係止部を流路側の係合部から弾性的に
    離脱させて前記ストレーナをワンタッチで流路内壁から
    取り外すための係合解除操作部が前記ストレーナの前記
    筒状部の端部に形成されている請求項9に記載の流量
    計。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    ストレーナ。
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