JP2003202221A - 加振型接触検出センサ - Google Patents

加振型接触検出センサ

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JP2003202221A
JP2003202221A JP2002238962A JP2002238962A JP2003202221A JP 2003202221 A JP2003202221 A JP 2003202221A JP 2002238962 A JP2002238962 A JP 2002238962A JP 2002238962 A JP2002238962 A JP 2002238962A JP 2003202221 A JP2003202221 A JP 2003202221A
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stylus
circuit
unit
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connecting means
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JP2002238962A
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Takaharu Akagi
敬治 赤木
Motohiro Moriya
元宏 守谷
Masanori Arai
雅典 新井
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストダウンを図ることができる加振型接触
検出センサを提供すること。 【解決手段】 加振回路および検出回路を有する回路部
30に対し、スタイラスユニット20を着脱可能に設け
るとともに、スタイラスユニット20および回路部30
に、電磁結合可能なコイル271〜273,311〜3
13を有したスタイラス側接続手段27および回路側接
続手段31を設けた。これにより、スタイラス21の交
換にあたって、加振型接触検出センサ1全体を交換せず
に、スタイラスユニット20のみを交換することができ
るから、コストダウンを図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加振型接触検出セ
ンサに係り、たとえば一次元測定機や、三次元測定機、
輪郭測定機等の測定機の接触式プローブとして用いられ
る加振型接触検出センサに関する。
【0002】
【背景技術】従来より、被測定物の形状や寸法の測定を
行う測定機としてハイトゲージ(一次元測定機)や、三
次元測定機、表面性状測定機や小穴測定機等が知られて
いる。これらの測定機には、当該測定機と被測定物との
位置関係を検知するために各種プローブが使用され、こ
れらのプローブとしては、被測定物に対して非接触で検
知可能な非接触式プローブと、被測定物に接触すること
で検知可能な接触式プローブとがある。
【0003】上述したような測定機の接触式プローブと
しては、図7に示すような加振型接触検出センサ100
が知られている(特開2000−55643号公報、特
願2001−126410号(本出願人によるもの)等
参照)。この加振型接触検出センサ100は、スタイラ
スホルダ101と、スタイラス102と、2枚の圧電素
子103を含んで構成されている。
【0004】スタイラスホルダ101は、図示しない測
定機の移動軸に取り付けるための固定部111と、スタ
イラス102を接着固定するためのスタイラス取付部1
12とを備えている。このうち、スタイラス取付部11
2は、二股に分かれており、この二股の先端2箇所でス
タイラス102を軸方向に沿って2点支持している。ス
タイラス取付部112の先端は、断面コ字状に形成され
ており、その開口内にスタイラス102が配置され、固
定されている。スタイラス102は、略柱状に形成さ
れ、その先端には被測定物と接触する接触部121が設
けられている。
【0005】圧電素子103は、スタイラス102を軸
方向に共振状態で加振するとともに、接触部121と被
測定物との接触に際して生じるスタイラス102の共振
状態の変化を検出するためのものであり、2枚の圧電素
子103は、スタイラス取付部112の二股部分にまた
がって上面および下面にそれぞれ取り付けられている。
2枚の圧電素子103において、スタイラス取付部11
2に取り付けられる面とは反対側の面は、二分割され、
加振用電極103Aおよび検出用電極103Bがそれぞ
れ形成されている。また、2枚の圧電素子103におい
て、スタイラス取付部112に取り付けられる面には、
一つの共通電極103Cが形成されている。
【0006】このような構成において、圧電素子103
の加振用電極103Aに所定周波数の電圧を加えて圧電
素子103を振動させると、スタイラス102が振動し
始めて軸方向に沿って共振状態で振動する。この状態
で、接触部121が被測定物に接触すると、スタイラス
102の共振状態に変化が生じて、圧電素子103の振
動にも変化が生じる。この圧電素子103の振動変化
を、検出用電極103Bから出力される電圧信号に基づ
いて検知することで、接触部121と被測定物との接触
を検出できるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな加振型接触検出センサ100は、図示は省略する
が、圧電素子103の加振用電極103Aおよび検出用
電極103Bにそれぞれ電気的に接続される加振回路お
よび検出回路を有している。加振回路は、たとえば交流
電圧信号を出力する交流電圧源と電気的に接続され、交
流電圧源から出力される信号を、圧電素子103で利用
可能な信号に変換するものとなっている。検出回路は、
たとえば加振型接触検出センサ100を移動させる移動
機構の動作を制御する制御装置と電気的に接続され、検
出用電極103Bから出力される信号を、制御装置で利
用可能な信号に変換するものとなっている。
【0008】ここで、上述したような加振型接触検出セ
ンサ100では、通常、加振用電極103Aと加振回路
との間、および検出用電極103Bと検出回路との間
が、それぞれリード線によって接続されている。これに
より、加振型接触検出センサ100は、スタイラス10
2、スタイラスホルダ101、圧電素子103、加振回
路、および検出回路が一体となった構造を有している。
このため、たとえばスタイラス102が損傷した場合
や、測定物や測定部位に合わせてスタイラス102の種
類を変更したい場合には、スタイラス102のみを交換
することができず、加振回路および検出回路を含んだ加
振型接触検出センサ100全体の交換が要され、コスト
アップを招くという問題がある。
【0009】また、各種測定物や各種測定部位の測定に
対応するためには、接触部の形状や、軸方向長さが異な
るスタイラスを複数種用意することが望ましいが、上述
のようにスタイラスは、スタイラスホルダ101、圧電
素子103、加振回路、および検出回路と一体に構成さ
れているので、複数種のスタイラスを用意するために
は、複数種の加振型接触検出センサを用意しなければな
らず、大幅なコストアップを招いてしまうという問題が
ある。
【0010】本発明の目的は、コストダウンを図ること
ができる加振型接触検出センサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の加振型接触検出
センサは、上記目的を達成するために、被測定物と接触
する接触部を有するスタイラスと、前記スタイラスを保
持するスタイラスホルダと、前記スタイラスを軸方向に
共振状態で振動させる加振手段と、前記スタイラスの前
記接触部と被測定物との接触に際して生じる当該スタイ
ラスの共振状態の変化を検出する検出手段とを含んで構
成されるスタイラスユニット、および、前記スタイラス
ユニットの前記加振手段と信号的に接続されて当該加振
手段へ信号を出力する加振回路と、前記スタイラスユニ
ットの検出手段と信号的に接続されて当該検出手段から
の信号が入力される検出回路とを含んで構成される回路
部を備え、前記スタイラスユニットには、前記加振手段
および前記検出手段と信号的に接続されるスタイラス側
接続手段が設けられ、前記回路部には、前記加振回路お
よび前記検出回路と信号的に接続される回路側接続手段
が設けられ、前記スタイラスユニットは、前記回路部に
着脱可能に設けられ、前記スタイラス側接続手段および
前記回路側接続手段は、前記スタイラスユニットが前記
回路部に取り付けられる際に、少なくとも信号結合およ
び電力結合のいずれか一方が互いに行われることを特徴
とするものである。
【0012】この発明によれば、加振回路および検出回
路を有する回路部に対し、スタイラスユニットが着脱可
能に設けられているとともに、スタイラスユニットおよ
び回路部には、スタイラスユニットが回路部に取り付け
られた際に、少なくとも信号結合および電力結合のいず
れか一方が互いに行われるスタイラス側接続手段および
回路側接続手段が設けられているので、たとえばスタイ
ラスが損傷した場合や、測定物や測定部位に合わせてス
タイラスの種類を変更したい場合には、スタイラスユニ
ットの交換によりスタイラスの交換が行える。このた
め、スタイラスの交換にあたって、加振型接触検出セン
サ全体を交換する必要がなくなるから、コストダウンが
図れるようになる。また、各種測定物や各種測定部位の
測定に対応するために、接触部の形状や、軸方向長さが
異なるスタイラスを複数種用意する場合には、複数種の
スタイラスユニットを用意すればよいので、コストをあ
まりかけずに複数種のスタイラスを用意することができ
るようになる。
【0013】本発明の加振型接触検出センサでは、前記
スタイラスユニットと前記回路部との間には、前記回路
部に対する前記スタイラスユニットの取付位置を決定す
る位置決め手段が設けられていることが望ましい。ここ
で、位置決め手段としては、スタイラスユニットおよび
回路部のいずれか一方に設けられた位置決め凸部と、他
方に設けられかつ前述の位置決め凸部と係合する位置決
め凹部とを含んで構成される位置決め手段を採用しても
よい。また、位置決め手段としては、スタイラスユニッ
トおよび回路部のいずれか一方に設けられる位置決め面
を含んで構成される位置決め手段を採用してもよく、こ
のような場合、スタイラスユニットおよび回路部の他方
が、一方に設けられた位置決め面に向かって付勢される
ことで、一方に対する他方の位置決めが行われることと
なる。
【0014】このような本発明では、スタイラスユニッ
トを回路部に取り付ける際、位置決め手段により、回路
部に対するスタイラスユニットの取付位置を常に略同一
位置とすることができる。これにより、スタイラスユニ
ットの交換による、スタイラスの位置のばらつきを最小
限にとどめることができ、本発明に係る加振型接触検出
センサを利用した測定の信頼性が向上する。
【0015】本発明の加振型接触検出センサでは、前記
スタイラス側接続手段と前記回路側接続手段とは、前記
スタイラスユニットが前記回路部に取り付けられる際
に、少なくとも電磁結合および光結合のいずれか一方が
行われることが望ましい。本発明では、スタイラスユニ
ットのスタイラス側接続手段と回路部の回路側接続手段
とが電磁結合あるいは光結合することにより、加振手段
と加振回路、および検出手段と検出回路が信号的に接続
される。従って、スタイラス側接続手段および回路側接
続手段の各接触面に錆や汚れ等があった場合でも、加振
手段と加振回路、および検出手段と検出回路が確実に信
号的に接続されるから、本発明に係る加振型接触検出セ
ンサを利用した測定の信頼性が向上する。
【0016】本発明の加振型接触検出センサでは、前記
スタイラスユニットは、一方の面側に前記スタイラスホ
ルダが装着されかつ他方の面側に前記スタイラス側接続
手段が装着される回路基板を有し、前記スタイラスホル
ダに装着される前記加振手段および前記検出手段は、前
記回路基板を介して前記スタイラス側接続手段と電気的
に接続されていることが望ましい。このように、スタイ
ラスユニットを回路基板を含んで構成すれば、スタイラ
スホルダおよびスタイラス側接続手段を支持する役割
と、加振手段および検出手段とスタイラス側接続手段と
を電気的に接続する役割とを回路基板に兼用させること
ができるから、スタイラスユニットの構成を簡単にでき
るようになる。
【0017】本発明の加振型接触検出センサでは、前記
スタイラスユニットが前記回路部に取り付けられた際
に、前記スタイラス側接続手段および前記回路側接続手
段が相互に接する方向に、これらのうちの少なくとも一
方を他方へ向かって付勢する付勢手段が設けられている
ことが望ましい。本発明では、スタイラス側接続手段お
よび回路側接続手段が相互に接する方向に、これらのう
ちの少なくとも一方を他方へ向かって付勢する付勢手段
を設けることにより、付勢させない場合と比べて、スタ
イラス側接続手段と回路側接続手段の接触面での密着性
が向上する。従って、信号や電力の伝達効率の変動を防
止できるから、本発明に係る加振型接触検出センサを利
用した測定の信頼性を向上させることができる。
【0018】本発明の加振型接触検出センサでは、前記
付勢手段は、前記回路部側に設けられ、前記回路側接続
手段を前記スタイラス側接続手段へ向かって付勢する構
成であることが望ましい。このような構成にすることに
より、各種測定物や各種測定部位の測定に対応するとき
やスタイラス故障時等に交換されるスタイラスユニット
側に、付勢手段が設けられていないので、交換部品のコ
ストダウンを図ることができる。
【0019】本発明の加振型接触検出センサでは、前記
スタイラスユニットを収容したスタイラスケースと、前
記スタイラスケースと接続、分離可能で、かつ、前記回
路部を収容した回路部ケースとを備え、前記回路部ケー
ス内に前記付勢手段が備えられた構成であることが望ま
しい。このような構成にすることにより、スタイラスユ
ニットおよび回路部に対する外部からの衝撃を抑えるこ
とができる。また、それらに対しての防塵を行うことが
できる。付勢手段が、交換部品であるスタイラスケース
内ではなく回路部ケース内に備えられているので、交換
部品のコストダウンを図ることができる。
【0020】本発明の加振型接触検出センサでは、前記
付勢手段が、前記回路側接続手段を有するプレートを前
記スタイラス側接続手段に対して接離する方向へ移動可
能にガイドする複数のガイドピンと、前記各ガイドピン
の周囲に巻装され前記プレートを前記スタイラス側接続
手段に接する方向へ付勢するばねとを含んで構成されて
いることが望ましい。このように、付勢手段としてばね
だけではなくガイドピンを設けることにより、回路側接
続手段が、ばねによりスタイラス側接続手段へ向かって
付勢される際に、この回路側接続手段が、その付勢方向
と垂直方向への位置ずれを生じるのを最小限にとどめる
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1には、本発明の第1の実施形態に
係る加振型接触検出センサ1が示されている。このセン
サ1は、図示は省略するが、たとえば一次元測定機(ハ
イトゲージ)や、三次元測定機、輪郭測定機、表面性状
測定機、小孔測定機等の測定機において、当該測定機と
被測定物との位置関係を検出するための接触式プローブ
として使用されるものである。
【0022】具体的に、センサ1は、被測定物や、被測
定部位に接触するスタイラス21を含んで構成されたス
タイラスユニット20と、このスタイラスユニット20
が着脱可能に設けられた回路部30とを備えている。ま
た、スタイラスユニット20および回路部30には、ス
タイラスユニット20が回路部30に取り付けられた
際、スタイラスユニット20と回路部30とを電気的に
接続するためのスタイラス側接続手段27および回路側
接続手段31がそれぞれ設けられている。なお、これら
スタイラス側接続手段27および回路側接続手段31に
ついては、後に詳細に説明する。
【0023】スタイラスユニット20は、図2にも示す
ように、上述したスタイラス21と、このスタイラス2
1を保持するスタイラスホルダ22と、このスタイラス
ホルダ22を間に挟持する押さえ板23および回路基板
としてのスタイラスユニット用プリント基板24と、こ
のプリント基板24に取り付けられたスタイラス側接続
手段27とを備えている。スタイラス21は、略柱状に
形成され、その先端には被測定物と接触する針状の接触
部211が設けられ、後端には必要に応じて図示しない
カウンタバランスが設けられている。
【0024】スタイラスホルダ22は、押さえ板23お
よびスタイラスユニット用プリント基板24間に挟持さ
れる固定部221と、この固定部221から平行に延び
た一対の腕部222と、これら腕部222と略直交しか
つ一対の腕部222の先端の間に配置された圧電素子支
持部223とを有している。このうち、圧電素子支持部
223は、略平行配置された一対の板ばね223Aと、
これら一対の板ばね223Aの両端を、それぞれ一対の
腕部222の先端へ接続する板ばね支持部223Bとを
有している。一対の板ばね223Aは、スタイラス21
の軸方向と略直交する方向に沿って配列されている。各
板ばね223Aは、スタイラス21の軸方向へ弾性変形
可能とされている。なお、スタイラスホルダ22を構成
する固定部221、一対の腕部222、および圧電素子
支持部223は、一体に形成されている。このようなス
タイラスホルダ22は、弾性能力の高い導電性材料から
形成され、たとえばステンレス(特にばね用ステンレ
ス)や、ばね用りん青銅、ばね用洋白、ベリリウム銅等
の材料から形成されている。
【0025】圧電素子支持部223の各板ばね223A
の略中央には、図3にも示すように、スタイラス21が
取り付けられた略板状の圧電素子25が設置されてい
る。なお、スタイラス21は、その重心位置が圧電素子
25の略中心上に配置されている。ここで、各板ばね2
23Aの略中央には、図4にも示すように、圧電素子2
5の設置位置に対応して凹部223Cが形成され、この
凹部223Cの底面上に圧電素子25が配置されてい
る。つまり、圧電素子25の一部(図4中では下部)が
凹部223Cの内部に配置されている。
【0026】各板ばね223Aにおいて、スタイラス2
1を挟んで対向配置される凹部223Cの一対の内壁面
のうち、一方の内壁面(本実施形態では図3中手前側に
配置された内壁面)は、圧電素子25のX方向における
位置決めを行うX方向位置決め面223Dとしての役割
を有している。また、一対の板ばね223Aの凹部22
3Cにおいて、2つのX方向位置決め面223DはX方
向における位置が略一致している。
【0027】また、各板ばね223Aにおいて、当該一
対の板ばね223Aが互いに対向する対向面とは反対側
の面(以下、外側面という)は、それぞれ圧電素子25
の端面とY方向における位置が略一致しており、圧電素
子25のY方向における位置決めを行うY方向位置決め
面223Eとしての役割を有している。つまり、圧電素
子25のY方向に沿う寸法D1が、圧電素子支持部22
3のY方向に沿う寸法D2と略一致している。なお、本
実施形態では、両方の板ばね223Aの外側面のY方向
における位置が、圧電素子25の端面と略一致するよう
にしているが、少なくともいずれか一方の板ばね223
Aの外側面のY方向における位置が、圧電素子25の端
面と略一致していればよい。
【0028】さらに、一対の板ばね223Aにおいて、
図4に示すように、各凹部223CのZ方向に沿う寸法
D6は、圧電素子25のZ方向に沿う寸法D5の略1/
2以下となっている。また、一対の板ばね223Aにお
いて、各凹部223CのX方向に沿う寸法D4は、圧電
素子のX方向に沿う寸法D3よりも大きく、これによ
り、凹部223Cの底面上に圧電素子25が確実に配置
されるようになる。なお、X方向、Y方向、およびZ方
向は、互いに略直交する方向を示している。
【0029】圧電素子25は、スタイラス21を軸方向
に共振状態で加振する加振手段としての役割と、スタイ
ラス21の接触部211と被測定物との接触に際して生
じるスタイラス21の振動状態の変化を検出する検出手
段としての役割との2つの役割を有している。具体的
に、圧電素子25の圧電素子支持部223との装着面
(図中下面)は、導電性を有する導電性接着剤26(図
3および図4参照)によってスタイラスホルダ22に固
定され、当該導電性接着剤26は、圧電素子25の共通
電極としての役割を有している。また、装着面と反対側
の面(図中上面)には、中央で分割された加振用電極2
5Aおよび検出用電極25Bが形成されている。ここ
で、導電性接着剤(共通電極)26は、導電性材料から
形成されたスタイラスホルダ22を介してアース接続さ
れている。なお、導電性接着剤26としては、たとえば
エポキシ樹脂等の樹脂に銀粉等の導電性物質を混合した
接着剤等が採用できる。
【0030】このような構成を有する圧電素子25で
は、加振用電極25Aに所定周波数の電圧信号を加える
と、当該圧電素子25が振動して、スタイラス21が軸
方向に共振状態で振動するようになる。このスタイラス
21の振動は、当該圧電素子25に伝わり、検出用電極
25Bから出力される電圧信号を取り出すことで、スタ
イラス21の振動状態を検知することが可能となる。
【0031】押さえ板23は、導電性材料から形成され
ている。この押さえ板23には、スタイラスユニット用
プリント基板24との間に挟持するスタイラスホルダ2
2の固定部221が、図示しないねじ等により固定され
ている。なお、本実施形態では、スタイラスホルダ22
と押さえ板23とを別々に製作しているが、一体ものと
して製作してもよい。
【0032】スタイラスユニット用プリント基板24
は、樹脂等でできた絶縁性基板の上に銅箔等で配線パタ
ーンを描いた電子回路基板であり、プリント基板24の
一方の面には、スタイラスホルダ22および押さえ板2
3等が取り付けられ、他方の面には、前述したスタイラ
ス側接続手段27が取り付けられている。スタイラスユ
ニット用プリント基板24には、圧電素子25の加振用
電極25A、検出用電極25B、および導電性接着剤を
介して共通電極26がそれぞれ電気的に接続されてい
る。具体的に説明すると、共通電極26は、導電性材料
から形成されたスタイラスホルダ22および押さえ板2
3を介して、プリント基板24に電気的に接続されてい
る。ここで、押さえ板23は、プリント基板24上に押
さえつけられて、当該プリント基板24に形成されたア
ースの配線パターンに電気的に接続されている。これに
より、共通電極26は、スタイラスホルダ22および押
さえ板23を介してアース接続されている。
【0033】一方、加振用電極25Aおよび検出用電極
25Bは、それぞれリード線281,282を介して、
プリント基板24に電気的に接続されている。各リード
線281,282の一端は、ワイヤーボンディング、接
着剤、はんだ付け等の種々の固定手段により、それぞれ
加振用電極25Aおよび検出用電極25Bに取り付けら
れ、他端は、前述の固定手段により、スタイラスユニッ
ト用プリント基板24の端子領域24A(いわゆるラン
ド)に取り付けられている。これらのリード線281,
282は、直径20μmの金線から構成されている。
【0034】リード線281,282の固定手段として
ワイヤーボンディングを採用した場合には、リード線2
81,282を加振用電極25A、検出用電極25B、
または端子領域24Aに押しつけて、所定周波数の超音
波振動でこすりつけ、その時発生する摩擦熱でリード線
281,282を加振用電極25A、検出用電極25
B、または端子領域24Aに接合する超音波方式と、リ
ード線281,282を加振用電極25A、検出用電極
25B、または端子領域24Aに押しつけた状態で、加
熱することでリード線281,282を加振用電極25
A、検出用電極25B、または端子領域24Aに接合す
る熱圧着方式とのいずれも採用できる。このようにして
リード線281,282がそれぞれ取り付けられた端子
領域24Aは、スタイラスユニット用プリント基板24
の配線パターンを介して、スタイラス側接続手段27と
電気的に接続されている。
【0035】スタイラス側接続手段27は、3つのコイ
ル271,272,273を有している。これら3つの
コイル271〜273のうち、一つのコイル271は、
スタイラスユニット用プリント基板24およびリード線
281を介して加振用電極25Aに電気的に接続され、
他の一つのコイル272は、スタイラスユニット用プリ
ント基板24およびリード線282を介して検出用電極
25Bに電気的に接続され、残りの一つのコイル273
は、図示は省略するが、たとえば加振用電極25Aへ出
力される所定周波数の電圧信号を増幅するアンプや、検
出用電極25Bから出力される検出信号を増幅するアン
プ等に電気的に接続されている。
【0036】回路部30は、上述した回路側接続手段3
1、およびこの回路側接続手段31を支持する回路部用
プリント基板33を備えている。回路側接続手段31
は、スタイラス側接続手段27の3つのコイル271〜
273とそれぞれ電磁結合可能な3つのコイル311,
312,313を有している。ここで、回路側接続手段
31の3つのコイル311〜313の略中央部分には、
図1および図5に示すように、スタイラスユニット20
側へ向かって突出した位置決めピン32が設けられ、ス
タイラス側接続手段27の3つのコイル271〜273
の略中央部分には、各位置決めピン32が挿入される位
置決め穴29が設けられている。なお、本発明に係る位
置決め手段は、位置決めピン32および位置決め穴29
を含んで構成されている。
【0037】スタイラスユニット20を回路部30に取
り付ける際、位置決めピン32を位置決め穴29に挿入
することで、回路部30に対するスタイラスユニット2
0の位置決めがなされ、回路部30に対するスタイラス
21の位置のばらつきを最小限とすることができるよう
になる。また、スタイラス側接続手段27の3つのコイ
ル271〜273と、回路側接続手段31の3つのコイ
ル311〜313との位置決めもなされるので、スタイ
ラスユニット20を回路部30に取り付けた際に、コイ
ル271〜273,311〜313同士を確実に電磁結
合させることが可能となる。
【0038】回路部用プリント基板33は、スタイラス
ユニット用プリント基板24と同様に、樹脂等でできた
絶縁性基板の上に銅箔等で配線パターンを描いた電子回
路基板である。この回路部用プリント基板33には、ス
タイラス側接続手段27および回路側接続手段31によ
り、圧電素子25の加振用電極25Aおよび検出用電極
25Bにそれぞれ電気的(信号的)に接続される図示し
ない加振回路および検出回路が設けられている。
【0039】加振回路は、たとえば交流電圧信号を出力
する交流電圧源と電気的に接続され、交流電圧源から出
力される信号を、圧電素子25で利用可能な信号に変換
するものとなっている。検出回路は、たとえば加振型接
触検出センサ1を移動させる移動機構の動作を制御する
制御装置と電気的に接続され、検出用電極25Bから出
力される信号を、制御装置で利用可能な信号に変換する
ものとなっている。
【0040】ここで、回路側接続手段31において、加
振用電極25Aと電気的に接続されているスタイラス側
接続手段27のコイル271と電磁結合可能なコイル3
11は、回路部用プリント基板33の加振回路と電気的
(信号的)に接続されている。これにより、スタイラス
側接続手段27のコイル271と、回路側接続手段31
のコイル311とが電磁結合することで、スタイラスユ
ニット20の加振用電極25Aと、回路部30の加振回
路とが電気的に接続され、加振回路から所定周波数の電
圧信号を圧電素子25に印加することが可能となる。
【0041】回路側接続手段31において、検出用電極
25Bと電気的に接続されているスタイラス側接続手段
27のコイル272と電磁結合可能なコイル312は、
回路部用プリント基板33の検出回路と電気的(信号
的)に接続されている。これにより、スタイラス側接続
手段27のコイル272と、回路側接続手段31のコイ
ル312とが電磁結合することで、スタイラスユニット
20の検出用電極25Bと、回路部30の検出回路とが
電気的に接続され、検出用電極25Bから出力される電
圧信号に基づいて、加振型接触検出センサ1を移動させ
る移動機構を制御することが可能となる。
【0042】回路側接続手段31において、スタイラス
ユニット20に設けられたアンプ等と電気的に接続され
ているスタイラス側接続手段27のコイル273と電磁
結合可能なコイル313は、電源に電気的に接続されて
いる。これにより、スタイラス側接続手段27のコイル
273と、回路側接続手段31のコイル313とが電磁
結合することで、スタイラスユニット20に設けられた
アンプ等と、電源とが電気的に接続され、アンプ等に電
力を供給することが可能となる。
【0043】次に、上述した加振型接触検出センサ1の
組立手順について説明する。まず、予めスタイラスユニ
ット20および回路部30を製作しておく。スタイラス
ユニット20を製作する際には、まず圧電素子25にス
タイラス21を取り付けた後に、圧電素子25をスタイ
ラスホルダ22に装着する。ただし、この順番は、圧電
素子25をスタイラスホルダ22に装着してからスタイ
ラス21を圧電素子25に取り付けてもよい。ここで、
圧電素子25のスタイラスホルダ22に対する位置決め
を、スタイラスホルダ22に設けられたX方向位置決め
面223DおよびY方向位置決め面223Eに基づいて
行えば、スタイラスホルダ22に対して圧電素子25を
常に略一定の位置に取り付けることが可能となる。
【0044】次いで、回路部30を、図5中二点鎖線示
すように、たとえば絶縁板41を介して、断面略コ字状
のハウジング42内に組み付けた後、位置決めピン32
および位置決め穴29により、回路部30にスタイラス
ユニット20を取り付ける。そして、ハウジング42の
開口を塞ぐカバー43を、ねじ止め等でハウジング42
に固定する。このカバー43により、スタイラスユニッ
ト20が回路部30側に押さえつけられた状態となり、
スタイラスユニット20の回路部30への取り付けが完
了する。ここで、たとえばスタイラス21が損傷した場
合や、測定物や測定部位に合わせてスタイラス21の種
類を変更したい場合には、カバー43をハウジング42
から取り外してスタイラスユニット20を交換した後、
再びカバー43をハウジング42に取り付けることで、
スタイラス21の交換が可能となる。なお、加振型接触
検出センサ1を測定機に装着する場合、センサ1のハウ
ジング42を測定機に取り付ける。
【0045】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1)本実施形態では、加振回路および検出回路を有す
る回路部30に対し、スタイラスユニット20が着脱可
能に設けられているとともに、スタイラスユニット20
および回路部30には、電磁結合可能なコイル271〜
273,311〜313を有したスタイラス側接続手段
27および回路側接続手段31が設けられているので、
スタイラスユニット20のみを交換することができる。
このため、スタイラス21の交換にあたって、加振型接
触検出センサ1全体を交換する必要がなくなり、コスト
ダウンを図ることができる。また、各種測定物や各種測
定部位の測定に対応するために、接触部211の形状
や、軸方向長さが異なるスタイラス21を複数種用意す
る場合には、複数種のスタイラスユニット20を用意す
ればよいので、コストをあまりかけずに複数種のスタイ
ラス21を用意することができる。
【0046】(2)スタイラスユニット20に位置決め
穴29を設けるとともに、回路部30に位置決めピン3
2を設けたので、スタイラスユニット20を回路部30
に取り付ける際、回路部30に対するスタイラスユニッ
ト20の取付位置を常に略同一位置とすることができ
る。これにより、スタイラスユニット20の交換によ
る、スタイラス21の位置のばらつきを最小限にとどめ
ることができ、加振型接触検出センサ1を利用した測定
の信頼性を向上させることができる。
【0047】(3)スタイラスユニット20のスタイラ
ス側接続手段27と回路部30の回路側接続手段31と
が電磁結合することで、加振用電極25Aと加振回路、
および検出用電極25Bと検出回路が電気的に接続され
るから、たとえば、接触式のコネクタを用いる場合と異
なり、錆や汚れ等による接触不良を誘発するおそれがな
いので、加振用電極25Aと加振回路、および検出用電
極25Bと検出回路の電気的接続を確実に行うことがで
きる。
【0048】(4)スタイラスユニット20をスタイラ
スユニット用プリント基板24を含んで構成し、当該プ
リント基板24に、スタイラスホルダ22およびスタイ
ラス側接続手段27を支持する役割と、加振用電極25
Aおよび検出用電極25Bとスタイラス側接続手段27
とを電気的に接続する役割とを兼用させているため、ス
タイラスユニット20の構成の簡素化を図ることができ
る。さらに、スタイラスホルダ22に圧電素子25を取
り付け、さらにステンレス等で形成された金属製の押さ
え板23を組み合わせたので、スタイラスユニット用プ
リント基板24の熱膨張によるスタイラス21の位置変
動を抑制することができる。また、スタイラスユニット
用プリント基板24の近傍にステンレス等の金属板の押
さえ板23を組み合わせたので、スタイラスユニット用
プリント基板24上の銅箔による回路パターンに対し
て、静電シールドの効果を生じ、雑音の混入を防止する
ことができる。
【0049】(第2実施形態)図6には、本発明の第2
の実施形態に係る加振型接触検出センサ2が示されてい
る。なお、同図の説明にあたって、第1実施形態と同一
の構成要件については同一符号を付し、その説明を省略
もしくは簡略化する。このセンサ2は、第1実施形態に
おけるスタイラスユニット20側のスタイラス側接続手
段27と回路部30側の回路側接続手段31とが、相互
に接するように構成されている。このセンサ2は、スタ
イラスユニット20を収容したスタイラスケース50と
回路部30を収容した回路部ケース60とを備えてお
り、これらスタイラスケース50と回路部ケース60と
は接続、分離可能に構成されている。
【0050】スタイラスケース50は、樹脂等の絶縁性
材料で形成され一側面および下面が開口された箱状のス
タイラス収容体51と、このスタイラス収容体51の下
面に装着された蓋としての板状のスタイラスケースカバ
52とを備えている。スタイラス収容体51の上壁内面
には、スタイラスユニット20のスタイラスユニット用
プリント基板24が固定されている。スタイラスケース
カバ52には、スタイラス側接続手段27を突出させる
開口部521が形成されている。
【0051】本実施形態のスタイラスユニット20は、
スタイラスユニット用プリント基板24の下面にスタイ
ラスホルダ22を介してスタイラス21が取り付けられ
ているとともに、スタイラス側接続手段27が取り付け
られている。本実施形態におけるスタイラス側接続手段
27は、2つのコイル271,272のみで構成されて
いる。各コイル271,272は、略中央部分に位置決
め穴29を有するフェライトコア291と、このフェラ
イトコア291に巻装されたコイル素子292とから構
成されている。
【0052】回路部ケース60は、樹脂等の絶縁性材料
で形成された上面が開口された箱状の回路部収容体61
と、この回路部収容体61の上面に装着された蓋として
の板状の回路部ケースカバ62とを備えている。回路部
ケースカバ62には、回路側接続手段31を突出させる
開口部621が形成されている。
【0053】本実施形態の回路部30は、樹脂等の絶縁
性材料で形成されたプレート63の上面に回路側接続手
段31が取り付けられ、下面に加振回路、検出回路を有
する電装部64が取り付けられている。本実施形態にお
ける回路側接続手段31は、2つのコイル311,31
2のみで構成されている。コイル311,312は、略
中央部分に位置決めピン32が備えられたフェライトコ
ア321と、このフェライトコア321に巻装されたコ
イル素子322とから構成されている。
【0054】回路部30は、この回路部30を上方向に
付勢する付勢手段65を介して回路部収容体61に収容
されている。付勢手段65は、回路側接続手段31を有
するプレート63を、スタイラス側接続手段27に対し
て接離する方向へ移動可能にガイドする複数のガイドピ
ン651と、プレート63と回路部収容体61との間
で、かつ、ガイドピン651の周囲に巻装されプレート
63を上方(スタイラス側接続手段27に接する方向)
へ付勢する圧縮コイルばね652とを備えている。
【0055】上述した加振型接触検出センサ2の組立手
順について説明する。スタイラスユニット20を収容し
たスタイラス収容体51に、スタイラスケースカバ52
を嵌合させる。また、回路部30を収容した回路部収容
体61に、回路部ケースカバ62を嵌合させる。
【0056】スタイラスケースカバ52および回路部ケ
ースカバ62からそれぞれ突出されたスタイラス側接続
手段27および回路側接続手段31を接続させるように
スタイラスケース50を回路部ケース60にねじ止めな
どで固定する。このとき、スタイラス側接続手段27と
回路側接続手段31との位置決めは、第1実施形態と同
様にスタイラス側接続手段27に設けられた位置決め穴
29に、回路側接続手段31に設けられた位置決めピン
32が挿入されることにより行われる。
【0057】ここで、たとえばスタイラス21が損傷し
た場合や、測定物や測定部位に合わせてスタイラス21
の種類を変更したい場合には、スタイラスケース50を
取り外して所望のスタイラス21が備えられているスタ
イラスケース50を取り付けることで、スタイラス21
の交換が可能となる。
【0058】上述のような第2実施形態によれば、第1
実施形態による効果(1)〜(4)に加え、次のような
効果がある。 (5)回路部30に設けられた回路側接続手段31を、
スタイラスユニット20に設けられたスタイラス側接続
手段27に接する方向に付勢する付勢手段65を設けた
ので、付勢手段65を設けない場合と比べて回路側接続
手段31とスタイラス側接続手段27との接触面での密
着性が向上する。従って、信号や電力の伝達効率の変動
を防止でき、加振型接触検出センサ2を利用した測定の
信頼性を向上させることができる。
【0059】(6)スタイラスユニット20を収容した
スタイラスケース50と、このスタイラスケース50と
接続、分離可能で、かつ、回路部30を収容した回路部
ケース60とを備えた構成とすることで、スタイラスユ
ニット20および回路部30に対する外部からの衝撃を
抑えることができ、また、それらに対する防塵を行うこ
とができる。
【0060】(7)回路部ケース60内に付勢手段65
を設けたので、各種測定物や各種測定部位に対応した測
定を行うときやスタイラス故障時等にスタイラスユニッ
ト20を交換する場合でも、付勢手段65がスタイラス
ケース50内に設けられていないので、交換部品のコス
トダウンを図ることができる。
【0061】(8)付勢手段65として、回路側接続手
段31を有するプレート63をスタイラス側接続手段2
7に対して接離する方向へ移動可能にガイドする複数の
ガイドピン651と、プレート63と回路部収容体61
との間で、かつ、ガイドピン651の周囲に巻装されプ
レート63を上方へ付勢する圧縮コイルばね652とを
含んだ構成としたので、回路側接続手段31が圧縮コイ
ルばね652によりスタイラス側接続手段27へ向かっ
て付勢される際に、この回路側接続手段31がその付勢
方向と垂直方向への位置ずれを生じるのを最小限にとど
めることができる。従って、第1実施形態と比べて信号
の伝達効率の変動を抑えることができるので、加振型接
触検出センサ2を利用した測定の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0062】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。たとえば、
接触部としては、針状に形成された接触部211に限ら
ず、たとえば円盤形状や、球形状等の種々の形状を採用
できる。
【0063】加振手段および検出手段としては、一体に
形成されたものに限定されず、それぞれ別に形成された
ものであってもよく、たとえば加振手段および検出手段
をそれぞれ一枚の圧電素子を含んで構成してもよい。ま
た、加振手段および検出手段としては、圧電素子25に
より構成されたものに限らず、磁歪素子や、形状記憶素
子の固体素子等を採用してもよい。さらに、加振手段ま
たは検出手段としては、スタイラスに直接装着されるも
の、およびスタイラスに間接的に装着されるもの(図7
参照)のいずれを採用してもよく、このような場合も本
発明に含まれる。
【0064】スタイラス側接続手段27および回路側接
続手段31としては、互いに電磁結合可能なものに限ら
ず、コネクタ等の電気的接続手段を利用したもの、ある
いは、光結合を行うものであって互いに信号的に接続可
能なものであってもよい。例えば、スタイラス側接続手
段27および回路側接続手段31のうちの信号送信側に
発光ダイオードを設け、信号受信側に受光ダイオードを
設けることによって両者間で光結合による信号授受を行
ってもよい。
【0065】前記実施形態では、付勢手段65を回路部
ケース60内に設け、回路側接続手段31をスタイラス
側接続手段27に接する方向へ付勢する構成としたが、
付勢手段65をスタイラスケース50内に設け、スタイ
ラス側接続手段27を回路側接続手段31に接する方向
へ付勢する構成としても良い。ただし、前記実施形態の
方が、スタイラスケース50に対するスタイラス21の
相対位置を一義的に決定できるので、この加振型接触検
出センサ2を測定機に装着した場合に、スタイラス21
の相対位置を定義しやすいという効果がある。また、付
勢手段65の数および配置は任意であり、回路部収容体
61とガイドピン651およびプレート63と位置決め
ピン32は、同一材料からなる一体化されたものを採用
することもできる。さらに、付勢手段65としてガイド
ピン651と圧縮コイルばね652の代わりに、板ばね
とすることもできる。要は、スタイラス側接続手段27
および回路側接続手段31が相互に接する方向に、これ
らのうちの少なくとも一方から他方へ向かって付勢され
る構成であれば、付勢手段65の構成、形態は任意であ
る。
【0066】スタイラスユニット20および回路部30
は、それぞれスタイラスケース50および回路部ケース
60に収容されていたが、外部からの衝撃、塵、埃等へ
の対策が必要ない環境で使用される場合には、ケース等
に収容されていなくても良い。
【0067】
【発明の効果】本発明に係る加振型接触検出センサによ
れば、コストダウンを図ることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る加振型接触検出セ
ンサを示す分解斜視図である。
【図2】前記実施形態におけるスタイラスユニットを示
す斜視図である。
【図3】前記実施形態におけるスタイラスユニットの要
部を示す分解斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図1のV−V線に沿った断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る加振型接触検出セ
ンサを示す断面図である。
【図7】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 加振型接触検出センサ 20 スタイラスユニット 21 スタイラス 22 スタイラスホルダ 24 回路基板であるスタイラスユニット用プリント基
板 25 加振手段および検出手段である圧電素子 27 スタイラス側接続手段 29 位置決め手段である位置決め穴 30 回路部 31 回路側接続手段 32 位置決め手段である位置決めピン 50 スタイラスケース 60 回路部ケース 651 ガイドピン 652 圧縮コイルばね 211 接触部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 雅典 神奈川県川崎市高津区坂戸1−20−1 株 式会社ミツトヨ内 Fターム(参考) 2F063 AA01 AA50 CA34 CA40 DA02 DA05 DC08 DD02 EB02 EB07 EB09 EB23 HA00 HA09 HA20 LA04 LA05 ZA01 2F069 AA01 AA98 DD26 DD27 GG01 GG06 GG19 GG62 HH01 LL03 MM04 RR03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物と接触する接触部を有するスタ
    イラスと、 前記スタイラスを保持するスタイラスホルダと、 前記スタイラスを軸方向に共振状態で振動させる加振手
    段と、 前記スタイラスの前記接触部と被測定物との接触に際し
    て生じる当該スタイラスの共振状態の変化を検出する検
    出手段とを含んで構成されるスタイラスユニット、 および、 前記スタイラスユニットの前記加振手段と信号的に接続
    されて当該加振手段へ信号を出力する加振回路と、 前記スタイラスユニットの検出手段と信号的に接続され
    て当該検出手段からの信号が入力される検出回路とを含
    んで構成される回路部を備え、 前記スタイラスユニットには、前記加振手段および前記
    検出手段と信号的に接続されるスタイラス側接続手段が
    設けられ、 前記回路部には、前記加振回路および前記検出回路と信
    号的に接続される回路側接続手段が設けられ、 前記スタイラスユニットは、前記回路部に着脱可能に設
    けられ、 前記スタイラス側接続手段および前記回路側接続手段
    は、前記スタイラスユニットが前記回路部に取り付けら
    れる際に、少なくとも信号結合および電力結合のいずれ
    か一方が互いに行われることを特徴とする加振型接触検
    出センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加振型接触検出センサ
    において、 前記スタイラスユニットと前記回路部との間には、前記
    回路部に対する前記スタイラスユニットの取付位置を決
    定する位置決め手段が設けられていることを特徴とする
    加振型接触検出センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の加振型
    接触検出センサにおいて、 前記スタイラス側接続手段と前記回路側接続手段とは、
    前記スタイラスユニットが前記回路部に取り付けられる
    際に、少なくとも電磁結合および光結合のいずれか一方
    が行われることを特徴とする加振型接触検出センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    加振型接触検出センサにおいて、 前記スタイラスユニットは、一方の面側に前記スタイラ
    スホルダが装着されかつ他方の面側に前記スタイラス側
    接続手段が装着される回路基板を有し、 前記スタイラスホルダに装着される前記加振手段および
    前記検出手段は、前記回路基板を介して前記スタイラス
    側接続手段と電気的に接続されていることを特徴とする
    加振型接触検出センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    加振型接触検出センサにおいて、 前記スタイラスユニットが前記回路部に取り付けられた
    際に、前記スタイラス側接続手段および前記回路側接続
    手段が相互に接する方向に、これらのうちの少なくとも
    一方を他方へ向かって付勢する付勢手段が設けられてい
    ることを特徴とする加振型接触検出センサ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の加振型接触検出センサ
    において、 前記付勢手段は、前記回路部側に備えられ、前記回路側
    接続手段を前記スタイラス側接続手段へ向かって付勢す
    ることを特徴とする加振型接触検出センサ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の加振型接触検出センサ
    において、 前記スタイラスユニットを収容したスタイラスケース
    と、 前記スタイラスケースと接続、分離可能で、かつ、前記
    回路部を収容した回路部ケースとを備え、前記回路部ケ
    ース内に前記付勢手段が備えられていることを特徴とす
    る加振型接触検出センサ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の加振型接触検出センサ
    において、 前記付勢手段は、前記回路側接続手段を有するプレート
    を前記スタイラス側接続手段に対して接離する方向へ移
    動可能にガイドする複数のガイドピンと、前記各ガイド
    ピンの周囲に巻装され前記プレートを前記スタイラス側
    接続手段に接する方向へ付勢するばねとを含んで構成さ
    れていることを特徴とする加振型接触検出センサ。
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EP1857771A1 (en) * 2006-05-16 2007-11-21 Mitutoyo Corporation Probe and contour measuring instrument

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