JPH10115647A - 表面電位センサ - Google Patents

表面電位センサ

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JPH10115647A
JPH10115647A JP27066796A JP27066796A JPH10115647A JP H10115647 A JPH10115647 A JP H10115647A JP 27066796 A JP27066796 A JP 27066796A JP 27066796 A JP27066796 A JP 27066796A JP H10115647 A JPH10115647 A JP H10115647A
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JP
Japan
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tuning fork
surface potential
potential sensor
vibrating reed
piezoelectric element
Prior art date
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Application number
JP27066796A
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English (en)
Inventor
Akihiro Goto
章博 後藤
Shoji Koyama
昌二 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirose Cherry Precision Co Ltd
Original Assignee
Hirose Cherry Precision Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 表面電位センサは、検知電極と、振動片
を有するチョッパ手段と、振動片を自励振動させるため
の駆動手段とを備え、振動片は、少なくとも一部分が磁
性体であり、駆動手段は、振動片の磁性体部分に電磁気
的に作用して駆動力を与えるための電磁的素子と、振動
片の振動に応じた帰還信号を発生するための圧電素子
と、電磁的素子に駆動信号を与え、圧電素子から帰還信
号を受け取ることにより、振動片の共振周波数で発振し
て振動片を自励振動させるための駆動回路とを含む。 【効果】 充放電電流がなくなり、また、電極で検知す
るのは電界であり、一方、音叉を駆動するのは磁界であ
り、両者の間に相互干渉がないのでノイズの問題がな
く、測定精度、ピックアップ精度が向上する。その上、
電磁コイル等の電磁的素子による駆動力は、圧電素子に
よるものに比較して倍力となる他、左右対称に精度良く
駆動力を掛けられるので、設計の自由度が高まり、小型
化が可能となり、製造コストも低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の帯電ドラム、あるいは半導体ウエハー等の表面電位
を検知するための表面電位センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の表面電位センサとして
は、種々な形式のものが開発され使用されてきている
が、なかでも、比較的に小型で低コストで且つ高精度の
表面電位検出が可能なものとして、添付図面の図12、
図13および図14に例示したような形式のものが普及
してきている。
【0003】図12は、この従来の表面電位センサの分
解部品配列斜視図であり、図13は、図12の表面電位
センサを組立て状態にて示す平面図であり、この図13
においては、シールド部材の天井部は除いて示してい
る。また、図14は、図12の表面電位センサを組立て
状態にて示す正面図であり、この図14においては、シ
ールド部材の正面部は除いて示している。これら図に示
されるように、この従来の表面電位センサは、主とし
て、プリント基板10と、シールド部材20と、音叉3
0と、駆動用圧電素子41と、帰還用圧電素子42と、
検知電極50とを備える。
【0004】この表面電位センサは、音叉を自励振動さ
せるための駆動回路および検知電極に誘起される被測定
体の表面電位に応じた交流信号を測定信号として出力す
るための変換回路等を含むものであり、通常、これら回
路は、プリント基板10上の適所に搭載されるものであ
るが、図では省略されている。
【0005】プリント基板10には、音叉30や検知電
極50を取り付け固定するための取付け孔11が設けら
れており、また、図示してはいないが、各種の接続導体
が配線されている。シールド部材20は、外部電界の影
響を除くために金属材料で形成された箱状のものであ
り、被測定体の表面に対して検知電極50を露出させる
ための検知窓21が形成されている。音叉30は、基部
37の両側から延長する第1の振動片31と第2の振動
片32とを有しており、各振動片の自由端には、チョッ
パー電極33および34がそれぞれ設けられている。基
部37の両端には、取付け脚部35および36が形成さ
れている。音叉30の第1の振動片41には、駆動用圧
電素子41が取り付けられ、第2の振動片32には、帰
還用圧電素子42が取り付けられている。検知電極50
は、シールド部材20の検知窓21を通して被測定体の
表面に対向させられる検知表面51と、この検知表面5
1の両側に形成された取付け脚部52および53とを有
している。
【0006】このような構成の従来の表面電位センサ
は、次のような動作により、被測定体の表面電位を検知
するものである。駆動回路(図示していない)の出力を
駆動用圧電素子に接続し、駆動回路の入力を帰還用圧電
素子42に接続して、駆動回路を付勢すると、駆動用圧
電素子41により音叉30の第1の振動片31が駆動さ
れて、音叉30の機械的な振動が開始させられ、第2の
振動片32の振動により帰還用圧電素子42の厚み方向
に電気信号が発生されて、これが駆動回路の入力に帰還
されるため、音叉30の共振周波数で発振を始めるよう
になる。
【0007】音叉30の第1の振動片31および第2の
振動片32の自由端に設けられたチョッパー電極33お
よび34は、このような音叉30の振動により検知窓2
1を一定周期で開閉するような動きを行う。被測定体の
表面電位に基づく電気力線は、検知窓21を通って検知
電極50に入るが、検知窓21と検知電極50との間に
位置するチョッパー電極33、34が音叉30の振動に
よって、この電気力線を鎖交して切るようになり、検知
電極50に被測定体の表面電位に比例した交流電圧を誘
起する。この交流電圧は、プリント基板10上に搭載さ
れた電流増幅回路(図示していない)等を用いて低イン
ピーダンス信号に変換された後、被測定体の表面電位を
表す検知信号として外部へと取り出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の表面電位センサは、音叉の自励振動を行わせるため
の駆動用素子および帰還用素子の両方ともが圧電素子に
て構成されているものであるため、次のような問題があ
るものであった。
【0009】先ず、第一に、圧電素子と音叉との間にコ
ンデンサが形成されたり、圧電素子自体がコンデンサと
しての作用を持つことから、充放電が繰り返されること
となり、この充放電電流が電位の測定をはじめ音叉振動
についての帰還のためのピックアップにも悪影響を及ぼ
す。
【0010】第二に、圧電素子は、音叉に直接取り付け
るものであり、取付け精度は、振動特性に大きな影響を
与えるものであるため、厳密な管理が必要となり、製造
コストが嵩む。
【0011】第三に、特性の安定化と製造面での優位性
から、両圧電素子の取付け位置は、凡そ一般的に左右対
称となるほか、その位置も自ずと限られてしまい、設計
の自由度は低いものとなる。
【0012】第四に、圧電素子に接続するリード線は、
細くデリケートで、製造においても細心の注意が必要と
なりコストが嵩む。
【0013】本発明の目的は、前述したような従来技術
の問題点を解消しうるような表面電位センサを提供する
ことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、被測定
体の表面電位を検知するための表面電位センサにおい
て、前記被測定体の表面に対して対峙させられる検知電
極と、振動片を含み該振動片の自励振動により前記被測
定体から前記検知電極へと向かう電気力線を断続的に切
って、前記検知電極に、前記表面電位に応じた交流信号
を誘起させるためのチョッパ手段と、前記振動片を自励
振動させるための駆動手段とを備えており、前記振動片
は、少なくとも一部分が磁性体であり、前記駆動手段
は、前記振動片の磁性体部分に電磁気的に作用して駆動
力を与えるための電磁的素子と、前記振動片の振動に応
じた帰還信号を発生するための圧電素子と、前記電磁的
素子に駆動信号を与え、前記圧電素子から帰還信号を受
け取ることにより、前記振動片の共振周波数で発振して
前記振動片を自励振動させるための駆動回路とを含むこ
とを特徴とする。
【0015】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
振動片は、音叉により与えられ、前記電磁的素子は、前
記音叉の振動片の磁性体部分の近傍に配置される電磁コ
イルであり、前記圧電素子は、前記音叉の振動片の基部
に取り付けられている。
【0016】本発明の別の実施の形態によれば、前記振
動片は、音叉により与えられ、前記電磁的素子は、前記
音叉の振動片の磁性体部分の近傍に配置される電磁コイ
ルであり、前記圧電素子は、前記音叉の振動片とは支点
を挟んで反対側において前記振動片の振動中心に対して
偏心させた位置に延長して形成された延長片に取り付け
られる。
【0017】本発明のもう一つ別の実施の形態によれ
ば、前記振動片は、音叉により与えられ、前記電磁的素
子は、前記音叉の振動片の磁性体部分の近傍に配置され
る電磁コイルであり、前記圧電素子は、前記音叉の振動
片とは支点を挟んで反対側において前記振動片の振動中
心と整列した位置に延長して形成された延長片に取り付
けられる。
【0018】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記振動片は、音叉により与えられ、前記電磁的素子
は、前記音叉の振動片の磁性体部分の近傍に配置される
電磁コイルであり、前記圧電素子は、前記音叉を取り付
けた基板上に取り付けられる。
【0019】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記電磁コイルは、前記音叉の振動片の磁性体部分の近
傍へと延びる延出部を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、添付図面の図1から図11
に基づいて、本発明の実施例について、本発明をより詳
細に説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施例としての表面電
位センサの概略平面図であり、図2は、図1の表面電位
センサの概略正面図である。なお、これら図1および図
2においては、図12から図14について説明したよう
な従来の表面電位センサにおけるシールド部材20に対
応するシールド部材および検知電極50に対応する検知
電極については、同様のものが備えられているのである
が、図を簡単化するために省略されており、同様の理由
により、平面図にはプリント基板は省略されている。後
述する別の実施例を示す図においても同じである。
【0022】図1および図2に示されるように、この実
施例の表面電位センサは、プリント基板10上に取り付
けられる音叉30Aを備えている。この音叉30Aは、
磁性体材料で一体的に形成されており、基部37Aの両
側から延長する第1の振動片31Aと第2の振動片32
Aとを有している。第1の振動片31Aの自由端には、
チョッパー電極33Aが形成されており、第2の振動片
32Aの自由端には、チョッパー電極34Aが形成され
ている。基部37Aの両端には、取付け脚部35Aおよ
び36Aが形成されている。
【0023】この実施例の表面電位センサは、音叉30
Aを駆動するための電磁的素子としての電磁コイル60
と、帰還用圧電素子42Aとを備えている。電磁コイル
60は、プリント基板10上への取付け脚部61と、音
叉30Aの第1の振動片31Aと第2の振動片32Aと
の間に配置されるようなサイズとされたヨーク(鉄心)
62と、このヨーク62に巻回されたコイル63とを備
えている。帰還用圧電素子42Aは、音叉30Aの基部
37Aの天井部の裏面に取り付けられている。
【0024】この実施例の表面電位センサが、被測定体
の表面電位を検知するための全体的な動作は、前述した
従来の表面電位センサの動作と同様であるので、ここで
は、同様の動作部分については繰り返し説明せずに、本
発明による異なる動作部分についてのみ説明する。
【0025】この実施例の表面電位センサにおいては、
前述した従来の表面電位センサの駆動用圧電素子41の
代わりに、電磁コイル60が使用されている。プリント
基板10上に搭載された適当な駆動回路(図示していな
い)の出力が電磁コイル60のコイル63の両端に接続
され、駆動回路の入力が帰還用圧電素子42Aに接続さ
れる。駆動回路を付勢すると、電磁コイル60が付勢さ
れて、磁性体である音叉30Aの第1の振動片31Aお
よび第2の振動片32Aに対して電磁的に駆動力が及ぼ
され、音叉30Aの機械的な振動が開始させられる。す
ると、この振動が基部37Aにも伝達されるので、そこ
に取り付けられた帰還用圧電素子42Aの厚み方向に電
気信号が発生されて、これが駆動回路の入力に帰還され
るため、音叉30Aの共振周波数で発振を始めるように
なる。音叉30Aの第1の振動片31Aおよび第2の振
動片32Aの自由端に設けられたチョッパー電極33A
および34Aは、このような音叉30Aの振動により、
シールド部材(図示していない)の検知窓を一定周期で
開閉するような動きを行い、被測定体の表面電位に応じ
た検知信号を検知電極から取り出すことができる。この
実施例の如く、電磁コイル60を音叉30Aの第1の振
動片31Aと第2の振動片32Aとの間に配置する構成
とすると、電磁コイルの倍力のメカニズムが達成され
る。すなわち、電磁コイル60は、両方の振動片の間に
位置して磁界を形成し両方の振動片に作用させることに
なり、コイルの両側において左右両側の振動片を同時に
且つ左右対称に振動させることができ、磁界を利用する
形態としては極めて効率の良い形態である。したがっ
て、このような実施例の構成によれば、電磁コイルを小
型なものとすることができる。
【0026】なお、図1および図2に示した実施例で
は、帰還用圧電素子42Aは、音叉30Aの基部37A
の天井部の裏面に取り付けられたのであるが、天井部の
表面に取り付けてもよい。
【0027】図3は、本発明の別の実施例としての表面
電位センサの構成を示す図1と同様の概略平面図であ
り、図4は、図3の表面電位センサの構成を示す図2と
同様の概略正面図である。この実施例の表面電位センサ
の構成および動作の大部分については、図1および図2
の実施例の表面電位センサと同様であるので、同様の部
分については、説明を省略し、異なる部分についてのみ
説明する。この実施例においては、音叉30Bには、支
点としての基部37Bを挟んで第1の振動片31Bおよ
び第2の振動片32B並びにチョッパー電極33Bおよ
び34Bとは反対側において第1の振動片31Bの側へ
と偏心させた位置に延長して形成された延長片38Bが
設けられている。そして、帰還用圧電素子42Bは、こ
の延長片38Bに取り付けられている。
【0028】図5は、本発明のさらに別の実施例として
の表面電位センサの構成を示す図1と同様の概略平面図
であり、図6は、図5の表面電位センサの構成を示す図
2と同様の概略正面図である。この実施例の表面電位セ
ンサの構成および動作の大部分については、図1および
図2の実施例の表面電位センサと同様であるので、同様
の部分については、説明を省略し、異なる部分について
のみ説明する。この実施例においては、音叉30Cに
は、支点としての基部37Cを挟んで第1の振動片31
Cおよび第2の振動片32C並びにチョッパー電極33
Cおよび34Cとは反対側において第1の振動片31C
と第2の振動片32Cとの間の振動中心と整列した位置
に延長して形成された延長片38Cが設けられている。
そして、帰還用圧電素子42Cは、この延長片38Cに
取り付けられている。さらに、この実施例の表面電位セ
ンサの音叉30Cにおいては、基部37Cの一端に一つ
の取付け脚部35Cと、基部37Cの他端に一対の取付
け脚部36Cとの、合計3個の取付け脚部が設けられて
いる。
【0029】図7は、本発明のさらに別の実施例として
の表面電位センサの構成を示す図1と同様の概略平面図
であり、図8は、図7の表面電位センサの構成を示す図
2と同様の概略正面図である。この実施例の表面電位セ
ンサの構成および動作の大部分については、図1および
図2の実施例の表面電位センサと同様であるので、同様
の部分については、説明を省略し、異なる部分について
のみ説明する。この実施例においては、帰還用圧電素子
42Dは、音叉30Dの部分に直接取り付けられるので
なく、音叉30Dを取り付けたプリント基板10の上で
音叉30Dに近接した位置に取り付けられている。
【0030】図9は、本発明のさらに別の実施例として
の表面電位センサの構成を示す図1と同様の概略平面図
であり、図10は、図9の表面電位センサの構成を示す
図2と同様の概略正面図である。この実施例の表面電位
センサの構成および動作の大部分については、図1およ
び図2の実施例の表面電位センサと同様であるので、同
様の部分については、説明を省略し、異なる部分につい
てのみ説明する。この実施例においては、電磁コイル6
0の構成とは若干異なる構成の電磁コイル60Aが設け
られる。図11は、この電磁コイル60Aのみを取り出
して示す側面図であり、この図11によく示されるよう
に、この電磁コイル60Aは、プリント基板10上への
取付け脚部61Aと、音叉30Eの第1の振動片31E
と第2の振動片32Eとの間へと延びる延出部64Aを
有したたヨーク(鉄心)62Aと、このヨーク62Aに
巻回されたコイル63Aとを備えている。また、この実
施例では、音叉の第1の振動片と第2の振動片との間へ
と延びる延出部を、電磁コイルのヨークに形成したので
あるが、これに限らず、例えば、ヨークを有しない電磁
コイルのような場合にも、コイル自体の形状を工夫する
ことにより、この延出部と同等の効果を発揮しうる延出
部を与えることができる。
【0031】なお、前述した実施例では、音叉の全体を
磁性体材料にて形成しているが、本発明は、これに限ら
ず、例えば、音叉の振動片の電磁コイルが近接する部分
に磁性体片を取り付けるなどして、部分的に磁性体を有
する音叉としてもよいものである。また、前述した実施
例では、電磁的素子として電磁コイルを用いたのである
が、本発明はこれに限らず、振動片に対して電磁気的に
駆動力を与えることのできるものであれば、任意のもの
でよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、振動片の駆動手段を電
磁的素子とし、帰還のためのピックアップ手段のみを圧
電素子としたので、充放電電流がなくなり、測定精度、
ピックアップ精度が向上する。また、検知電極によって
検知するのは被測定体の表面電位に基づく電界であり、
また、帰還用圧電素子も電界に基づき作用するものであ
り、一方、音叉を駆動するのは磁界であり、この両者の
間には何ら相互干渉がないことからノイズの問題がなく
なり、一層精密な測定が可能となる。その上、電磁コイ
ル等の電磁的素子による駆動力は、圧電素子によるもの
に比較して倍力となる他、左右対称に精度良く駆動力を
掛けられるので、設計の自由度が高まり、小型化が可能
となり、製造コストも低減できる。
【0033】次に、前述した実施例において特に得られ
る効果について、実施例別に述べると、先ず、図1およ
び図2の実施例では、電磁コイルが音叉の一対の振動片
の間に収められ、圧電素子が音叉の基部の天井の裏面に
取り付けられるので、表面電位センサ全体としてのサイ
ズを極めて小型化することができる。
【0034】図3および図4の実施例では、帰還用圧電
素子は、支点を挟んで音叉の振動片およびチョッパー電
極の反対側に位置しているので、音叉の共振特性に影響
を与えず、テコの原理を利用して共振による振動を増
幅、拡大して圧電素子で検出することができる。また、
このような配置とすることにより、圧電素子の接着、電
極線の半田付け作業を簡単化することができる。更に、
この実施例では、圧電素子が振動片の振動中心に対して
偏心させた位置に位置しているので、高調波での共振時
に左右のバランスを崩し、減衰を大きくすることによ
り、共振し難くする働きもある。
【0035】図5および図6の実施例では、音叉の基部
には3本の取付け脚部があり、図3および図4の実施例
のような共振の増幅、拡大や、高調波の共振の減衰など
の作用はないが、図1および図2の実施例との比較にお
いて、より圧電素子の接着、電極線の半田付け作業を簡
単化することができる。
【0036】図7および図8の実施例は、プリント基板
に取り付けた圧電素子により、音叉よりプリント基板へ
と伝わる漏れ振動をピックアップするものである。この
ような構成としたことにより、センサの組立て作業をよ
り簡単化することができるほか、設計の自由度が高ま
り、小型化も可能となる。
【0037】図9、図10および図11の実施例では、
電磁コイルのヨークが両端に一対の延出部を備えてお
り、コイルにより発生する磁力を延出部により音叉に作
用させることで、コイル自体を自由な位置に設置するこ
とができ、設計、デザインの自由度が高まると共に、セ
ンサを小型化することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての表面電位センサの概
略平面図である。
【図2】図1の表面電位センサの概略正面図である。
【図3】本発明の別の実施例としての表面電位センサの
構成を示す図1と同様の概略平面図である。
【図4】図3の表面電位センサの構成を示す図2と同様
の概略正面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例としての表面電位セ
ンサの構成を示す図1と同様の概略平面図である。
【図6】図5の表面電位センサの構成を示す図2と同様
の概略正面図である。
【図7】本発明のさらに別の実施例としての表面電位セ
ンサの構成を示す図1と同様の概略平面図である。
【図8】図7の表面電位センサの構成を示す図2と同様
の概略正面図である。
【図9】本発明のさらに別の実施例としての表面電位セ
ンサの構成を示す図1と同様の概略平面図である。
【図10】図9の表面電位センサの構成を示す図2と同
様の概略正面図である。
【図11】図9および図10の表面電位センサの電磁コ
イルのみを取り出して示す側面図である。
【図12】従来の表面電位センサの分解部品配列斜視図
である。
【図13】図12の表面電位センサを組立て状態にて示
す平面図である。
【図14】図12の表面電位センサを組立て状態にて示
す正面図である。
【符号の説明】
10 プリント基板 20 シールド部材 21 検知窓 30A 音叉 31A 第1の振動片 32A 第2の振動片 33A チョッパー電極 34A チョッパー電極 35A 取付け脚部 36A 取付け脚部 37A 基部 42A 帰還用圧電素子 50 検知電極 60 電磁コイル 61 取付け脚部 62 ヨーク 63 コイル 64A 延出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定体の表面電位を検知するための表
    面電位センサにおいて、前記被測定体の表面に対して対
    峙させられる検知電極と、振動片を含み該振動片の自励
    振動により前記被測定体から前記検知電極へと向かう電
    気力線を断続的に切って、前記検知電極に、前記表面電
    位に応じた交流信号を誘起させるためのチョッパ手段
    と、前記振動片を自励振動させるための駆動手段とを備
    えており、前記振動片は、少なくとも一部分が磁性体で
    あり、前記駆動手段は、前記振動片の磁性体部分に電磁
    気的に作用して駆動力を与えるための電磁的素子と、前
    記振動片の振動に応じた帰還信号を発生するための圧電
    素子と、前記電磁的素子に駆動信号を与え、前記圧電素
    子から帰還信号を受け取ることにより、前記振動片の共
    振周波数で発振して前記振動片を自励振動させるための
    駆動回路とを含むことを特徴とする表面電位センサ。
  2. 【請求項2】 前記振動片は、音叉により与えられ、前
    記電磁的素子は、前記音叉の振動片の磁性体部分の近傍
    に配置される電磁コイルであり、前記圧電素子は、前記
    音叉の振動片の基部に取り付けられている請求項1記載
    の表面電位センサ。
  3. 【請求項3】 前記振動片は、音叉により与えられ、前
    記電磁的素子は、前記音叉の振動片の磁性体部分の近傍
    に配置される電磁コイルであり、前記圧電素子は、前記
    音叉の振動片とは支点を挟んで反対側において前記振動
    片の振動中心に対して偏心させた位置に延長して形成さ
    れた延長片に取り付けられる請求項1記載の表面電位セ
    ンサ。
  4. 【請求項4】 前記振動片は、音叉により与えられ、前
    記電磁的素子は、前記音叉の振動片の磁性体部分の近傍
    に配置される電磁コイルであり、前記圧電素子は、前記
    音叉の振動片とは支点を挟んで反対側において前記振動
    片の振動中心と整列した位置に延長して形成された延長
    片に取り付けられる請求項1記載の表面電位センサ。
  5. 【請求項5】 前記振動片は、音叉により与えられ、前
    記電磁的素子は、前記音叉の振動片の磁性体部分の近傍
    に配置される電磁コイルであり、前記圧電素子は、前記
    音叉を取り付けた基板上に取り付けられる請求項1記載
    の表面電位センサ。
  6. 【請求項6】 前記電磁コイルは、前記音叉の振動片の
    磁性部分の近傍へと延びる延出部を有する請求項2また
    は3または4または5記載の表面電位センサ。
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