JP2003201687A - ポリエステル繊維以外の生地への転写プリント方法 - Google Patents

ポリエステル繊維以外の生地への転写プリント方法

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JP2003201687A
JP2003201687A JP2001396878A JP2001396878A JP2003201687A JP 2003201687 A JP2003201687 A JP 2003201687A JP 2001396878 A JP2001396878 A JP 2001396878A JP 2001396878 A JP2001396878 A JP 2001396878A JP 2003201687 A JP2003201687 A JP 2003201687A
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JP
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polyester fiber
transfer
cloth
fabric
transfer paper
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JP2001396878A
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English (en)
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Katsutoshi Kubota
勝利 久保田
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Cosmo Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ポリエステル繊維以外の繊維、紙、
不織布、フィルム、メッシュ等の生地、若しくは前記生
地とポリエステル繊維との混紡生地等にポリエステル繊
維用昇華型分散インクの昇華する性質を利用した転写プ
リントをする方法を提供することを課題とする。 【解決手段】本発明は、課題を解決するため、転写プリ
ント方法に次の手段を採用した。第1に、生地表面に、
ターペン油、バインダー、乳化剤、水を混ぜたエマルジ
ョン様の糊をポリエステル繊維以外の生地の表面に付着
させる。第2に、その後乾燥させる。第3に、他方、吸
収性樹脂と吸収性充填剤を塗布した転写紙にポリエステ
ル繊維用分散インクで図柄を描く。第4に、転写紙の転
写面と生地の糊の付着面を合わせて熱転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル繊維
以外の繊維、紙、不織布、フィルム、メッシュ等の生
地、若しくは前記生地とポリエステル繊維との混紡生地
等にポリエステル繊維用昇華型分散インクの昇華する性
質を利用した転写プリントをする方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】昇華型分散染料はポリエステル生地を染
着する染料であるため、これを利用した昇華型転写プリ
ント方法はポリエステル生地に限定され、他の素材の生
地には適するものではなかった。ポリエステル繊維用昇
華型分散インク以外での染着方法は昇華しないものであ
るため転写プリントには不向きであった。
【0003】更に、染料を水に溶かして染める方法は、
転写プリント方法に比較して面倒である。そこで例え
ば、木綿生地に転写プリントする方法が考案されてい
る。この方法は、転写紙に予めバインダー(接着剤)を
塗布しておき、転写紙の転写面にインクジェットプリン
ターやカラーコピー等を用いて、インク又は顔料を混ぜ
たインクで柄を描き、転写紙の転写面と木綿生地のバイ
ンダー塗布面を合わせて、常圧又は真空圧着し、熱転写
するものであった。これによりインクの色素が木綿生地
に付着し、同時にバインダーが溶け、色素と共に木綿生
地に固着するのである。
【0004】しかし、この方法ではインクが生地表面に
浮き上がった感じや、固着した糊の固さが残り、摩耗や
洗濯に対して弱く、ポリエステル生地に対する昇華型転
写プリント方法のようなナチュラルな転写プリントがな
しえなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリエステ
ル繊維以外の繊維、紙、不織布、フィルム、メッシュ等
の生地、若しくは前記生地とポリエステル繊維との混紡
生地等にポリエステル繊維用昇華型分散インクの昇華す
る性質を利用した転写プリントをする方法を提供し、上
記問題点を改希有しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明は、転写プリント方法に次の手段を採用
した。第1に、ポリエステル繊維以外の生地表面に、タ
ーペン油、バインダー、乳化剤、水を混ぜたエマルジョ
ン様の糊を付着させる。第2に、その後乾燥させる。第
3に、他方、吸収性樹脂と吸収性充填剤を塗布した転写
紙にポリエステル繊維用昇華型分散インクで図柄を描
く。第4に、上記転写紙の転写面と乾燥後の上記ポリエ
ステル繊維以外の生地のエマルジョン様の糊の付着面を
合わせて熱転写する。第2の発明は、第1の発明におけ
るエマルジョン様の糊に紫外線吸収剤を加えたものであ
る。第3の発明は、第1の発明によるエマルジョン様の
糊の代わりに、バインダー、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム(CMC)、ポリビニールアルコール(P
VA)、柔軟剤及び紫外線吸収剤を混入した下地液を用
い、該液中にポリエステル繊維以外の生地を浸す方法と
している。そして、第4の発明は、第3の発明における
下地液に紫外線吸収剤を加えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1に従って、実施例と共
に本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発
明に係る転写プリント方法を示すブロック図であり、図
2は、プリント状態を示す説明図である。
【0008】図1及び図2に示されるように本実施例
で、ポリエステル繊維以外の生地1と転写紙2が用意さ
れる。生地1がポリエステル繊維以外の生地とされたの
は、本発明が。ポリエステル繊維そのものにポリエステ
ル繊維用昇華型分散インクを用いて転写するプリント方
法を他の生地にも応用しようとするものだからである。
【0009】ポリエステル繊維以外の生地1には、ポリ
エステル繊維以外の繊維(麻、綿等の天然繊維等)、
紙、不織布、フィルム、メッシュ等の生地、若しくは前
記生地とポリエステル繊維との混紡生地等が含まれる。
勿論、ここに挙げたものは例示であり、本発明が応用で
きる生地全てが含まれる。
【0010】ポリエステル繊維以外の生地1には、エマ
ルジョン様の糊が付着される。エマルジョン様の糊は、
ターペン油、バインダー、乳化剤、水、又はそれらに紫
外線吸収剤を混ぜたものである。エマルジョン様である
ので、水にターペン油等が完全には溶けずに、一部溶け
なかったターペン油等が浮かんでいる状態でよい。ポリ
エステル繊維外の生地を浸す方法をとる場合、下地液に
上記エマルジョン様の糊の代わりに、バインダー、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、ポリビ
ニールアルコール(PVA)、柔軟剤及び紫外線吸収剤
を混入した下地液(場合によっては色顔料を加える)中
にポリエステル繊維以外の生地を浸す方法が好ましい。
【0011】上記ターペン油とは、適度の粘性を保たせ
るための増量剤であるが、その中でも分散しやすく、揮
発するものが好ましい。更に、ポリエステル繊維外の生
地1に着色ぜず、臭気を残さず、引火性が少ないものが
よい。
【0012】バインダーは、アクリル系のものが最適で
あるが、同様な特性を有する他のバインダーでも良いこ
とは勿論である。転写用インク(色素)を繊維に固着さ
せたり、バインダーそのものに転写用インク(色素)を
溶け込ませるために、バインダーは無色透明のものが望
ましい。上記下地液に混入されるカルボキシメチルセル
ロース(CMC)とポリビニールアルコール(PVA)
は、バインダー及び顔料の分散性を助け、生地1に付着
するための適度な粘性を持たせるためのものであり、柔
軟剤は生地1に柔軟性を持たせるためのものである。
【0013】しかし、色生地1に転写する場合にはバイ
ンダーに白顔料などを混ぜ、生地1を白くさせて転写プ
リントを行う方法も考えられている。用途において薄い
生成被膜から厚い被膜まで作るために、バインダー、白
顔料(色顔料)を選択する必要がある。生地色が濃色の
場合は、生地色より淡い色は表現できなくなるので、予
め白色を塗布しておけば、淡い色を含めて全ての色が表
現できる。衣料用生地などには薄い生成被膜(乾燥させ
たバインダー等)の方が良いが、ポップ広告や重い質感
を求める生地などは厚い生成被膜の方が良い。
【0014】乳化剤は、水に容易に溶ける特性を有し、
且つ、ターペン油の乳化力が良好なものがよい。ターペ
ン油と水の分離状態からエマルジョン様にするのに適し
ている必要があるからである。
【0015】水は不純物のない濾過水を使用するのが好
ましい。
【0016】紫外線吸収剤はなるべく無色のものが望ま
しい。紫外線吸収剤を混入する理由は 耐光堅牢度を高
め、色があせない製品とするためである。
【0017】上記エマルジョン様の糊が準備された後、
ポリエステル繊維以外の生地1の表面にエマルジョン様
の糊を塗布又は浸透という手段で付着させる。塗布の方
法としては、型を使用したスケージング、ブラシ刷毛塗
りなどによる塗布、コンプレッサーを使用した塗布等の
方法がある。又、浸透とは、前記下地液又はエマルジョ
ン様の糊の中にポリエステル繊維以外の生地を浸すこと
を言う。
【0018】上記エマルジョン様の糊を付着させたポリ
エステル繊維以外の生地1及び上記下地液に浸したポリ
エステル繊維以外の生地は、その後に乾燥させる。乾燥
は自然乾燥、熱乾燥、熱風乾燥方法がある。乾燥後のポ
リエステル繊維以外の生地1は、ポリエステル繊維以外
の生地1の表面にバインダー又はバインダーと紫外線吸
収剤が生成皮膜を形成して、付着している状態になって
いる。
【0019】他方、転写紙2は、通常の素材であり、素
材が限定されるものではない。転写紙2には、吸収性樹
脂と吸収性充填剤が塗布される。吸収性樹脂と吸収性充
填剤が塗布された転写紙2には、ポリエステル繊維用昇
華型分散インクで、インクジェットプリンター又はグラ
ビア版、シルクスクリーン、手描きなので図柄3を描い
ておく。この工程は、ポリエステル繊維への転写プリン
トと同じである。
【0020】転写は、転写紙2の転写面と乾燥後のポリ
エステル繊維以外の生地1の上記エマルジョン様の糊の
付着面又は下地液の付着面を合わせて熱転写することに
より行われる。熱転写はロール式でもフラット式でも、
アイロンでも良い。
【0021】温度は、当該ポリエステル繊維以外の生地
1を構成する繊維等が脆化しない程度の温度とし、時間
も脆化しない程度とする。おおよそ摂氏180度から1
85度で45秒程度が妥当だと思われる。上記例は木
綿、天然繊維の場合を想定したものである。これらの条
件は通常のベーキングに比べ温度も高く、時間も長い。
これによりバインダー等をより強く生地に固着すること
になる。
【0022】
【発明の効果】本発明はによれば、熱によって昇華型分
散インクが昇華し(ガス化し)、繊維に蒸着するか又は
バインダーに溶け込む。同時に、熱によってバインダー
を繊維に固着させ、繊維に蒸着したインク(色素)を包
み込む。以上の方法で、ポリエステル繊維以外の繊維に
熱転写することができることとなった。
【0023】請求項2及び4記載の発明の効果ではある
が、エマルジョン様の糊又は下地液の中に紫外線吸収剤
を混入することにより 耐光堅牢度を高い、色があせな
いプリント製品を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写プリント方法を示すブロック
【図2】プリント状態を示す説明図
【符号の説明】
1......ポリエステル繊維以外の生地 2......転写紙 3......図柄
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 13/02 D06M 13/02 15/09 15/09 15/333 15/333 D06P 1/16 D06P 1/16 Z 3/00 3/00 E Fターム(参考) 3B005 EA02 EB05 EB09 FA06 FB26 FE01 FE22 FE23 FG20Y GA01 GC08 4H057 AA02 BA08 CA14 CA15 CA24 CA26 CA29 CA36 CB02 CB05 CB45 CB46 CC01 DA01 DA11 FA17 FA42 GA05 GA25 HA01 4L033 AA02 AA05 AB04 AB07 AC11 BA01 BA12 CA03 CA29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ターペン油、バインダー、乳化剤、水を混
    ぜたエマルジョン様の糊をポリエステル繊維以外の生地
    の表面に付着させ、その後乾燥させると共に、他方、吸
    収性樹脂と吸収性充填剤を塗布した転写紙にポリエステ
    ル繊維用昇華型分散インクで図柄を描き、上記転写紙の
    転写面と乾燥後の上記生地のエマルジョン様の糊の付着
    面を合わせて熱転写することを特徴とする転写プリント
    方法。
  2. 【請求項2】ターペン油、バインダー、乳化剤、水及び
    紫外線吸収剤を混ぜたエマルジョン様の糊をポリエステ
    ル繊維以外の生地の表面に付着させ、その後乾燥させる
    と共に、他方、吸収性樹脂と吸収性充填剤を塗布した転
    写紙にポリエステル繊維用昇華型分散インクで図柄を描
    き、上記転写紙の転写面と乾燥後の上記生地のエマルジ
    ョン様の糊の付着面を合わせて熱転写することを特徴と
    する転写プリント方法。
  3. 【請求項3】バインダー、カルボキシメチルセルロース
    ナトリウム(CMC)、ポリビニールアルコール(PV
    A)及び柔軟剤を混入した下地液中にポリエステル繊維
    以外の生地を浸し、その後乾燥させると共に、他方、吸
    収性樹脂と吸収性充填剤を塗布した転写紙にポリエステ
    ル繊維用昇華型分散インクで図柄を描き、上記転写紙の
    転写面と乾燥後の上記生地の乾燥した下地液の付着面を
    合わせて熱転写することを特徴とする転写プリント方
    法。
  4. 【請求項4】バインダー、カルボキシメチルセルロース
    ナトリウム(CMC)、ポリビニールアルコール(PV
    A)、柔軟剤及び紫外線吸収剤を混入した下地液中にポ
    リエステル繊維以外の生地を浸し、その後乾燥させると
    共に、他方、吸収性樹脂と吸収性充填剤を塗布した転写
    紙にポリエステル繊維用昇華型分散インクで図柄を描
    き、上記転写紙の転写面と乾燥後の上記生地の乾燥した
    下地液の付着面を合わせて熱転写することを特徴とする
    転写プリント方法
  5. 【請求項5】ポリエステル繊維以外の生地が、ポリエス
    テル繊維以外の繊維、紙、不織布、フィルム、メッシュ
    等の生地、若しくは前記生地とポリエステル繊維との混
    紡生地である請求項1乃至4のうち何れか一つに記載さ
    れた転写プリント方法。
JP2001396878A 2001-12-27 2001-12-27 ポリエステル繊維以外の生地への転写プリント方法 Pending JP2003201687A (ja)

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