JP2003201273A - ケタジン溶液の抽出法 - Google Patents

ケタジン溶液の抽出法

Info

Publication number
JP2003201273A
JP2003201273A JP2002341894A JP2002341894A JP2003201273A JP 2003201273 A JP2003201273 A JP 2003201273A JP 2002341894 A JP2002341894 A JP 2002341894A JP 2002341894 A JP2002341894 A JP 2002341894A JP 2003201273 A JP2003201273 A JP 2003201273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ketazine
weight
solution
hydrazine
aqueous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002341894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4580616B2 (ja
Inventor
Ottfried Schlak
オツトフリート・シユラク
Hans-Georg Adams
ハンス−ゲオルク・アダムス
Johannes Kaulen
ヨハネス・カウレン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JP2003201273A publication Critical patent/JP2003201273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4580616B2 publication Critical patent/JP4580616B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C251/00Compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton
    • C07C251/72Hydrazones
    • C07C251/88Hydrazones having also the other nitrogen atom doubly-bound to a carbon atom, e.g. azines

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒドラジンの製造から生ずる合成溶液からケ
タジンを抽出するための、先行技術の欠点を有していな
い方法を提供すること。 【解決手段】 抽出されるべきケタジン溶液が抽出され
るべきケタジンに基づいて50〜200%のモル過剰の
ケトンを有すること、ならびに大気圧において150〜
300℃の沸点を有する脂肪族炭化水素抽出剤を用いる
ことを特徴とする、5〜27重量%の塩含有率及び0〜
28重量%のアンモニア含有率を有するケタジン水溶液
を用いて行い、50〜120℃の温度で抽出するケタジ
ン水溶液の抽出法。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はケタジン水溶液を抽
出するため、特にヒドラジンの製造から生ずる水溶液か
らケタジンを単離するための方法に関する。 【0002】 【従来の技術】 【0003】 【特許文献1】 DE 1 273 503B 【0004】 【特許文献2】 DE 1 282 617B 【0005】 【特許文献3】 DE 2 056 357B 【0006】 【特許文献4】 GB 1 191 630B 【0007】 【特許文献5】 DE 24 36 335Aヒドラジ
ンは「ラーシッヒ法」(“Raschig process")に従って、
次亜塩素酸ナトリウムを用いるアンモニアの酸化により
製造される。中間体としてクロラミンが生成し、それは
過剰のアンモニアとさらに反応してヒドラジンを形成す
る。ラーシッヒ法のひとつの変法、「ケトン法」では、
ケトンが反応混合物に加えられ、ケタジン及びおそらく
ヒドラジン類が生成する。ケタジンの酸加水分解によ
り、これらをヒドラジン及び対応するケトンに転換する
ことができる。上記の合成は良好な収率で且つ簡単な技
術的手段を用いて行われ得るが、合成溶液の仕上げ、す
なわちヒドラジン、ヒドラゾン及びケタジン反応生成物
の取り出しは、それらの低い濃度ならびに無機塩及び有
機反応パートナーの高い含有率のために問題となる。 【0008】ケタジンを取り出す場合、ケトン法でのア
セトンの使用から生ずるジメチルケタジン(アセトン
(1−メチルエチリデン)−ヒドラゾン)の取り出しに
適用され得る方法と3個より多い炭素原子を有するケト
ンに基づく高級ケタジンの取り出しに適した方法との間
の区別を設ける必要がある。 【0009】 【特許文献1】は、ジメチルケタジンの水溶液を、あら
かじめアンモニアを排除した後にジメチルケタジン−水
共沸蒸留により仕上げて、ケタジンを得ることができる
と開示している。ジメチルケタジンは共沸蒸留の間に加
水分解を受けるので、急速なアセトン還流下且つ過剰の
アセトンの存在下で操作を行わなければならない。この
方法は、その高い比エネルギー要求のために、経費がか
かる。 【0010】高級ケタジンは同様に、水を用いる最小共
沸混合物形成の結果として水溶液から取り出され得る。
そのような方法は、例えば、 【特許文献2】に記載されている。親水性物質の添加に
よる、特に塩の添加による高級ケタジンの取り出しも可
能である。これは系を2相に分離し、ケタジンを含有す
る相から水相を取り出すことができる。そのような方法
は、例えば 【特許文献3】に記載されている。比較的容易に取り出
され得る高級ケタジンの欠点は、アセトンより高価なケ
トンを用いなければならないことである。さらに、続く
ヒドラジン及びケトンを与える加水分解の技術的及びエ
ネルギー的要求はジメチルケタジンの場合より高い。塩
の添加によって行われる仕上げ手段は、生ずる塩負荷量
を望ましくないやり方で増加させる。 【0011】 【特許文献4】は、ケタジン水溶液の抽出的仕上げを開
示している。上記の文書は、ケタジン−及びヒドラゾン
−含有水溶液からのヒドラジンの調製を記載しており、
それは抽出的ヒドラゾン不均化(extractive hydrazone
disproportionation)に基づいている。用いられる抽出
剤は、平衡からのヒドラゾンの不均化の間にヒドラジン
に加えて生成するケタジンを取り出すために、塩素化炭
化水素、ベンゼン及びトルエンのような芳香族溶媒なら
びにまたアルコール類である。この方法の欠点は、遊離
のヒドラジンの収率がわずか約60%であることであ
る。 【0012】 【特許文献5】は、ヒドラジン製造の間の合成水溶液の
仕上げ法を記載しており、それは水−非混和性またはほ
んのわずかに混和性の有機溶媒を用いて合成溶液を抽出
し、ケタジンを取り出すことを含む。用いられる溶媒は
高級アルコール類、塩素化炭化水素及びまた場合により
置換されていることができる芳香族化合物であった。該
文書はさらに、最大ヒドラジン収率を得る抽出段階の数
が塩含有率、アンモニア濃度、ヒドラジン、ヒドラゾン
及びケタジンの濃度、温度、圧力ならびにケタジン対全
ヒドラジンのモル比のような種々の因子に依存すること
を記載している。 【0013】上記の方法の欠点は、得られる抽出物が、
用いられる抽出剤に依存して比較的高い水、アセトン及
び塩の含有率を有することである。高い水の含有率はケ
タジンの単離を複雑にし、抽出物中の高いアセトン含有
率は結果として多段階抽出を招き、水相中のケトン対全
ヒドラジンのモル比を低下させ、分配係数を悪化させ
る。高い塩含有率は続く洗浄により下げられねばなら
ず、それはそうしないと蒸留による仕上げをそれが壊す
からである。さらに別の欠点は、抽出剤の抽出性能が時
間の経過中に減少することであり、それは望ましくない
生成物の損失に導く。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】従って、好ましくはヒ
ドラジン製造から生ずる合成溶液からケタジンを抽出す
るための、上記の欠点を有していない方法が求められて
いる。 【0015】 【課題を解決するための手段】驚くべきことに、今回、
抽出されるべきケタジン溶液が抽出されるべきケタジン
に基づいて50〜200%のモル過剰のケトンを有する
こと、ならびに大気圧において150〜300℃の沸点
を有する脂肪族炭化水素抽出剤を用いることを特徴とす
る、5〜27重量%の塩含有率及び0〜28重量%のア
ンモニア含有率を有するケタジン水溶液を用いて行い、
50〜120℃の温度で抽出するケタジン水溶液の抽出
法が見出された。 【0016】本発明に従う方法は、特に、ヒドラジン製
造から得られるケタジン−含有合成溶液の仕上げを容易
にする。ヒドラジン製造からの合成溶液は、いずれかの
型の活性ハロゲンもしくはペルオキシ(−O−O−)化
合物を用い、さらに別の成分の存在下に、結合形態で存
在することもできるアンモニアを酸化することによって
ヒドラジンもしくはヒドラジン誘導体を製造する目的
で、ヒドラジン、ヒドラゾン及びケタジンを合成する段
階の後に既知の方法から得られる反応混合物である。ヒ
ドラジン製造の型に依存して、合成溶液の組成は変わり
得る。ヒドラジン、ヒドラジンとケトンの反応生成物、
例えばヒドラゾン、ケタジン及び水と別に、以下のさら
に別の物質が存在し得る:アンモニア、ケトン類、塩−
様化合物、塩ならびに反応の目的のために必要であるか
又は合成から生ずる有機成分、例えば過酸化水素を用い
る既知の方法から得られるニトリル類、エステル類、イ
ミド類もしくはアミド類。以下において、ヒドラジン、
ヒドラゾン及びケタジンのモル合計量を全ヒドラジンと
呼ぶ。本発明に従う方法は、ヒドラジンもしくはその塩
又はヒドラジンの他の誘導体に転換することができる純
粋な水溶液の形態でケタジン及びヒドラゾンを単離する
ことを容易にする。 【0017】一般的に、本発明に従う方法をケタジン水
溶液、特にケトン法によるヒドラジン製造から得られる
合成溶液について用いることができ、それはヒドラゾン
と一緒に又はそれなしでケタジン及びケトンを含む。存
在するケトン(I)、ケタジン(III)及びヒドラゾ
ン(II)は好ましくは式(I)〜(III)に相当す
る、 【0018】 【化1】 【0019】式中、R1及びR2はそれぞれ独立して直鎖
状もしくは分枝鎖状C1−C12−アルキル、C3−C12
シクロアルキル又はC6−C14−アラルキルであるか、
あるいはR1又はR2はC6−C10−アリールであるか、
あるいはR1及びR2は一緒になって5〜10個の炭素原
子を有する環系の一部である。 【0020】本発明に従う方法で用いられるケタジン水
溶液は、好ましくは、R1及びR2がそれぞれ独立してメ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、フェニル
又はベンジルであるか、あるいはR1及びR2が一緒にな
ってシクロヘキサン又はシクロヘプタン環の一部を形成
する式(I)〜(III)のヒドラゾンと一緒にもしく
はそれなしでケタジン及びケトンを含む。 【0021】本発明に従う方法で用いられるケタジン水
溶液は、特に好ましくはアセトン、2−ブタノン、2−
ペンタノン、3−ペンタノン、メチルイソプロピルケト
ン、メチルベンジルケトン、メチルフェニルケトン、シ
クロペンタノン及びシクロヘプタノンの群からのケトン
(ならびにそれらから誘導される式(II)及び(II
I)に従う、ヒドラゾンと一緒のもしくはそれなしの対
応するケタジン)を含む。本発明に従う方法で用いられ
るケタジン水溶液は、最も好ましくはアセトン及びジメ
チルケタジンを、それらから誘導される式(II)及び
(III)に従うアセトンヒドラゾンと一緒にもしくは
それなしで含む。 【0022】本発明に従う方法で用いられるケタジン水
溶液の、特にヒドラジンの製造から得られる合成溶液の
均一性は決定的ではない。均一溶液、多相混合物、沈降
物を含有する多相混合物又は水相と沈降物の混合物を仕
上げることができる。均一溶液ならびに沈降物のない有
機及び水相を有する多相混合物を用いるのが好ましい。 【0023】本発明に従う方法において、用いられるケ
タジン水溶液は、抽出されるべきケタジンに基づいて2
0〜300%のモル過剰のケトン、好ましくは50〜2
00%のモル過剰のケトン、より好ましくは50〜15
0%のモル過剰のケトンを含む。ケトンは好ましくはR
1及びR2基が式(III)のケタジンのR1及びR2基と
同じである式(I)のものである。過剰のケトンの添加
は、用いられるケタジン水溶液中に存在するヒドラジン
又はヒドラゾンをケタジンに転換する。本発明に従う方
法で用いられるケタジン水溶液は、好ましくは0.01
〜5モル/lのケタジン含有率、より好ましくは0.0
1〜4モル/lのケタジン含有率、最も好ましくは0.
05〜3モル/lのケタジン含有率を有する。 【0024】本発明に従う方法において、用いられるケ
タジン水溶液は5〜27重量%、好ましくは10〜25
重量%、より好ましくは15〜22重量%の塩含有率を
含む。塩は無機もしくは有機酸又は周期表の主族1及び
2の金属の水酸化物の、ならびに又アンモニウムの塩で
ある。塩はより好ましくはNaClである。 【0025】本発明に従う方法において、用いられるケ
タジン水溶液はアンモニアを含むことができる。用いら
れるケタジン水溶液は好ましくは0〜28重量%のアン
モニア、より好ましくは0〜20重量%のアンモニアを
含む。 【0026】本発明に従う方法は50〜120℃の温度
で、好ましくは55〜100℃で、より好ましくは60
〜90℃で行われる。 【0027】本発明に従う方法で用いられる抽出剤は、
大気圧において150〜300℃の沸点を有する脂肪族
炭化水素である。9〜20個の炭素原子を有する脂肪族
炭化水素を用いるのが好ましく、9〜20個の炭素原子
を有する分枝鎖状アルカンを用いるのがより好ましく、
それは異性体混合物の形態にあるのが最も好ましい。最
も好適に用いられる抽出剤はイソドデカン異性体の混合
物である。 【0028】本発明に従う方法で用いられる抽出剤対抽
出されるべきケタジン溶液の重量比は1/15〜3/
1、好ましくは1/10〜2/1、より好ましくは1/
5〜1/1である。 【0029】本発明に従う方法は、通常、大気圧におい
て又はそれより上の圧力で、好ましくは1〜3気圧の圧
力で、より好ましくは大気圧において行われる。 【0030】本発明に従う方法は1段階もしくはそれよ
り多い抽出段階から、好ましくは1段階より多い抽出段
階から成ることができる。抽出段階の理論的数を決定す
るために、限定された容積の抽出されるべきケタジン水
溶液を同容積の抽出剤と1回より多く激しく混合し、水
相中に残る全ヒドラジンを決定する。強酸性媒体中で抽
出剤及びケトンを煮沸した後に炭酸水素ナトリウム媒体
中におけるヨウ素還元滴定により、あるいは分光学的方
法、例えばプロトン磁気共鳴又はガスクロマトグラフィ
ーを用いて全ヒドラジンを決定するのが好ましい。 【0031】本発明に従う方法は、バッチ様式で又は連
続的に行なわれ得る。連続法によりそれを行なうのが好
ましい。この方法の場合、抽出されるべきケタジン水溶
液及び抽出剤を緊密に混合するのが好ましい。振盪、撹
拌又は既知の装置を用いる他の適した手段により混合を
行うことができる。 【0032】本発明に従う方法を行うことから生ずる抽
出物を蒸留により仕上げるのが好ましい。減圧下、より
好ましくは10〜200ミリバールの圧力において抽出
物を蒸留により分離し、好ましくは90重量%より多い
ケタジン含有率及び2重量%未満の水含有率を有する頂
部生成物(top product)を得るのが好まし
い。頂部生成物を既知の方法により、例えばヒドラジン
を遊離させる酸加水分解により仕上げることができる 【特許文献5】を参照されたい)。得られる底部生成物
(bottom product)は抽出剤であり、そ
れは本発明に従う方法の好ましい態様では抽出に戻され
る。 【0033】本発明に従う方法で用いられる抽出剤をケ
タジンの取り出しの後に抽出に戻す場合、それを戻す前
に精製するのが好ましい。アンモニア、ケタジン、ヒド
ラジン及びそれらの誘導体ならびに又ヒドラゾンのよう
な塩基性窒素化合物をそれが含まないように、希酸水溶
液を用いるスクラビングにそれを供するのが特に好まし
い。抽出剤を反応に戻す前に、それを水蒸気蒸留により
精製するのが特に好ましい。 【0034】以下において、本発明に従う方法を制限で
はない実施例により示す。用いられる量の重量%又はモ
ル%で収率を報告する。主に重量%で溶液の組成を報告
するかあるいはmg/mlもしくはモル/lで溶液の全
ヒドラジン含有率を報告する。抽出物中のNaCl含有
率をmg/kg Naとして分析した。窒素分析により
塩基性窒素化合物(実質的にはケタジン、ヒドラジン及
びそれらの誘導体ならびに又ヒドラゾン)の含有率を決
定し、結果を全窒素のmg/mlで報告した。すべての
実施例で用いられたケトンはアセトンであり、用いられ
たケタジンはジメチルケタジンであった。 【0035】 【実施例】本発明の実施例1 6.80重量%のケタジン、14.9重量%のNaC
l、13.7重量%のアンモニア及びケタジンに基づい
て50%モル過剰の遊離のアセトンを含有する250g
の水溶液を60℃の温度で250gのイソドデカンと3
0分間激しく攪拌した。次いで混合物を約2分間放置し
て落ち着かせ、相を分離した。水相は0.23重量%の
ケタジンを含有していた。有機相は6.02重量%のケ
タジン、0.1重量%のアンモニア及び1.99重量%
のアセトンを含有していた。比較実施例1 250gのイソドデカンの代わりに250gの2−エチ
ルヘキサノールを用いた以外は、本発明の実施例1と類
似の方法で比較実施例1を行った。水相は0.33重量
%のケタジンを含有していた。有機相は5.59重量%
のケタジン、1.7重量%のアンモニア、2.74重量
%の水及び3.97重量%のアセトンを含有していた。本発明の実施例2 6.80重量%のケタジン、19.6重量%のNaC
l、13.7重量%のアンモニア及びケタジンに基づい
て50%モル過剰の遊離のアセトンを含有する250g
の水溶液を60℃の温度で250gのイソドデカンと3
0分間激しく攪拌した。次いで混合物を約2分間放置し
て落ち着かせ、相を分離した。有機相は6.08重量%
のケタジン、0.1重量%のアンモニア、0.05重量
%の水及び1.93重量%のアセトンを含有していた。比較実施例2 250gのイソドデカンの代わりに250gの2−エチ
ルヘキサノールを用いた以外は、本発明の実施例2と類
似の方法で比較実施例2を行った。水相は0.27重量
%のケタジンを含有していた。有機相は5.65重量%
のケタジン、1.5重量%のアンモニア、2.61重量
%の水及び3.90重量%のアセトンを含有していた。本発明の実施例3 6.20重量%のケタジン、19.6重量%のNaC
l、0.54重量%のアンモニア及びケタジンに基づい
て50%モル過剰の遊離のアセトンを含有する250g
の水溶液を60℃の温度で250gのイソドデカンと3
0分間激しく攪拌した。次いで混合物を約2分間放置し
て落ち着かせ、相を分離した。水相は0.45重量%の
ケタジンを含有していた。有機相は<1mg/kgのN
aを含有していた。比較実施例3 250gのイソドデカンの代わりに250gの2−エチ
ルヘキサノールを用いた以外は、本発明の実施例3と類
似の方法で比較実施例3を行った。水相は0.70重量
%のケタジンを含有していた。有機相は19mg/kg
のNaを含有していた。本発明の実施例4 250gのイソドデカンの代わりに250gのIsop
arRG(イソパラフィン性炭化水素混合物、Exxo
nMobil Chemical Central E
urope GmbHの商品)を用いた以外は、本発明
の実施例3と類似の方法で本発明の実施例4を行った。
水相は0.53重量%のケタジンを含有していた。本発明の実施例5 70℃において、各回250gのイソドデカンを用いる
3段階で抽出を行った以外は、本発明の実施例3に類似
の方法で本発明の実施例5を行った。次いで水相を分析
した。第1の抽出段階の後、水相は0.64重量%のケ
タジン、第2の後は0.076重量%のケタジンそして
第3の抽出段階の後は0.022重量%のケタジンを含
有した。本発明の実施例6 イソドデカンの代わりに同量のトリイソブチレンを抽出
剤として用いた以外は、本発明の実施例5に類似の方法
で本発明実施例6を行った。次いで水相を分析した。第
1の抽出段階の後、水相は0.66重量%のケタジン、
第2の後は0.079重量%のケタジンを含有し、第3
の抽出段階の後、ケタジン含有率は検出限界未満であっ
た。本発明の実施例7 6.30重量%のケタジン、19.3重量%のNaC
l、0.52重量%のアンモニア及びケタジンに基づい
て150%モル過剰の遊離のアセトンを含有する250
gの水溶液を60℃の温度で250gのイソドデカンと
30分間激しく攪拌した。次いで混合物を約2分間放置
して落ち着かせ、相を分離した。水相は0.15重量%
のケタジンを含有していた。本発明の実施例8 6.0重量%のケタジン、17.1重量%のNaCl、
0.49重量%のアンモニア及びケタジンに基づいて1
00%モル過剰の遊離のアセトンを含有する250gの
水溶液を、大気圧で65℃の温度において、パルス状ラ
ンダム充填カラム(pulsed randomly
packed column)中で、向流原理によりイ
ソドデカンを用いて連続的に抽出した。ケタジン水溶液
対イソドデカンの容積比は2:1であった。カラム中の
滞留時間は17分であった。その後、水相は150mg
/lの全ヒドラジンを含有していた。本発明の実施例9 本発明の実施例8により得られた有機相を100ミリバ
ールの減圧下で蒸留した。GC分析によると、頂部生成
物は98.7重量%のケタジン及び0.35重量%の水
を含有していた。底部生成物はケタジンを含まなかった
が、窒素分析によるとまだ35mg/lの全窒素を含有
していた。本発明の実施例10 本発明の実施例9からの底部生成物を、10%硫酸を用
いてスクラビングした。その後、全窒素含有率は検出限
界未満であった。この方法で処理されたイソドデカンを
抽出に戻した。5回の抽出/蒸留サイクルの後、平均し
て水相中で、新しいイソドデカンを用いる時と同じ全ヒ
ドラジン含有率が見出された。本発明の実施例11 本発明の実施例9からの底部生成物を水蒸気蒸留により
精製した。その後、全窒素含有率は検出限界未満であっ
た。この方法で処理されたイソドデカンを抽出に戻し
た。5回の抽出/蒸留サイクルの後、平均して水相中
で、新しいイソドデカンを用いる時と同じ全ヒドラジン
含有率が見出された。本発明の主たる特徴及び態様は以
下の通りである。 1.抽出されるべきケタジン溶液が抽出されるべきケタ
ジンに基づいて50〜200%のモル過剰のケトンを有
すること、ならびに大気圧において150〜300℃の
沸点を有する脂肪族炭化水素抽出剤を用いることを特徴
とする、5〜27重量%の塩含有率及び0〜28重量%
のアンモニア含有率を有するケタジン水溶液を用いて行
い、50〜120℃の温度で抽出するケタジン水溶液の
抽出法。 2.ケタジン水溶液がヒドラジンの製造から生ずる合成
溶液であることを特徴とする上記1項に従う方法。 3.ケタジン水溶液がヒドラジン、ヒドラジンとケトン
の反応生成物、ヒドラゾン、水、アンモニア、ケトン、
塩−様化合物、塩及び有機成分の群からの1種もしくは
それより多い化合物を含有することを特徴とする上記1
及び2項のひとつもしくはそれより多くに従う方法。 4.存在するケタジンがジメチルケタジンであり、存在
するケトンがアセトンであることを特徴とする上記1〜
3項のうちの一項もしくはそれより多くに従う方法。 5.用いられる脂肪族炭化水素がイソアルカン類の混合
物であることを特徴とする上記1〜4項のうちの一項も
しくはそれより多くに従う方法。 6.用いられる脂肪族炭化水素がイソドデカン類である
ことを特徴とする上記1〜5項のうちの一項もしくはそ
れより多くに従う方法。 7.抽出を1段階より多い段階で行うことを特徴とする
上記1〜6項のうちの一項もしくはそれより多くに従う
方法。 8.抽出を連続的に行うことを特徴とする前の上記1〜
7項のうちの一項もしくはそれより多くに従う方法。 9.抽出物を減圧下で蒸留し、90重量%より多いケタ
ジン含有率及び2重量%未満の水含有率を有する頂部生
成物を得ることを特徴とする上記1〜8項のうちの一項
もしくはそれより多くに従う方法。 10.抽出剤を底部生成物として得、精製し、抽出に戻
すことを特徴とする上記9項に従う方法。 11.塩がNaClであることを特徴とする上記1〜1
0項のうちの一項もしくはそれより多くに従う方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス−ゲオルク・アダムス ドイツ51371レーフエルクーゼン・ピユツ ツデレ41アー (72)発明者 ヨハネス・カウレン ドイツ51519オーデンタール・アムシユタ インベルク5 Fターム(参考) 4H006 AA02 AD16 BB11 BB14 BB49 BC34 BC51

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 抽出されるべきケタジン溶液が抽出され
    るべきケタジンに基づいて50〜200%のモル過剰の
    ケトンを有すること、ならびに大気圧において150〜
    300℃の沸点を有する脂肪族炭化水素抽出剤を用いる
    ことを特徴とする、5〜27重量%の塩含有率及び0〜
    28重量%のアンモニア含有率を有するケタジン水溶液
    を用いて行い、50〜120℃の温度で抽出するケタジ
    ン水溶液の抽出法。
JP2002341894A 2001-12-03 2002-11-26 ケタジン溶液の抽出法 Expired - Fee Related JP4580616B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10159265.5 2001-12-03
DE10159265 2001-12-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003201273A true JP2003201273A (ja) 2003-07-18
JP4580616B2 JP4580616B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=7707837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002341894A Expired - Fee Related JP4580616B2 (ja) 2001-12-03 2002-11-26 ケタジン溶液の抽出法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6818794B2 (ja)
JP (1) JP4580616B2 (ja)
CN (1) CN1249021C (ja)
DE (1) DE10254119A1 (ja)
FR (1) FR2833009B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190022555A (ko) * 2016-06-28 2019-03-06 코베스트로 도이칠란트 아게 폴리우레탄 분산액으로부터의 케타진의 증류 분리

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101921213B (zh) * 2010-08-27 2013-07-10 黎明化工研究院 一种过氧化氢氧化法合成酮连氮的方法
WO2016064818A1 (en) * 2014-10-22 2016-04-28 Axiall Ohio, Inc. Stabilization of chlorinated olefins

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5137896A (en) * 1974-07-27 1976-03-30 Bayer Ag Hidorajinno seizochunierareru goseiyoekino shorihoho
JPH0717931A (ja) * 1993-06-29 1995-01-20 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ヒドラジンの回収方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1547242A (fr) * 1966-12-17 1968-11-22 Bayer Ag Procédé de préparation de l'hydrazine
DE1282617B (de) 1966-12-17 1968-11-14 Bayer Ag Verfahren zur Aufbereitung von Hydrazin aus waessrigen Ketazinloesungen
FR1547243A (fr) * 1966-12-17 1968-11-22 Bayer Ag Procédé pour la préparation de l'hydrazine
DE1273503B (de) 1966-12-17 1968-07-25 Bayer Ag Verfahren zur Aufbereitung von Hydrazin aus waessrigen Ketazinloesungen
GB1191630A (en) 1966-12-22 1970-05-13 Fisons Ind Chemicals Ltd Hydrazine Process
DE2056357A1 (de) 1970-11-17 1972-05-18 Farbenfabriken Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verfahren zur Herstellung von Reaktionsprodukten aus Hydrazin und Carbonylverbindungen
RO93341B1 (ro) * 1985-11-25 1988-01-31 Universitatea Babes Bolyai Procedeu de obtinere a sulfatului de hidrazina

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5137896A (en) * 1974-07-27 1976-03-30 Bayer Ag Hidorajinno seizochunierareru goseiyoekino shorihoho
JPH0717931A (ja) * 1993-06-29 1995-01-20 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ヒドラジンの回収方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190022555A (ko) * 2016-06-28 2019-03-06 코베스트로 도이칠란트 아게 폴리우레탄 분산액으로부터의 케타진의 증류 분리
KR102422483B1 (ko) 2016-06-28 2022-07-20 코베스트로 도이칠란트 아게 폴리우레탄 분산액으로부터의 케타진의 증류 분리

Also Published As

Publication number Publication date
JP4580616B2 (ja) 2010-11-17
CN1422842A (zh) 2003-06-11
DE10254119A1 (de) 2003-06-18
CN1249021C (zh) 2006-04-05
FR2833009A1 (fr) 2003-06-06
US6818794B2 (en) 2004-11-16
US20030105355A1 (en) 2003-06-05
FR2833009B1 (fr) 2005-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4902828A (en) Recovery of aqueous glyoxylic acid solutions
JPH10505867A (ja) 不均質触媒による炭化水素、アルコール又はケトンの酸化方法
JP4580616B2 (ja) ケタジン溶液の抽出法
US4005179A (en) Working up synthesis solutions obtained in production of hydrazine
JPH0451536B2 (ja)
JP2007537204A (ja) 不飽和ラクトンの調製方法
RU2259996C2 (ru) Новый способ получения альфа-(2,4-дисульфофенил)-n-трет-бутилнитрона и его фармакологически приемлемых солей
AU739778B2 (en) Process for the removal of heavy metals
US20020022743A1 (en) Method for the purification of aryl sulfonic acids and salts
Perkins et al. From early spin-trapping experiments to acyl nitroxide chemistry: synthesis of and spin trapping with a water-soluble nitrosopyrazole derivative
JPS5829790B2 (ja) 有機溶媒中過カルボン酸の連続製造法
EP0131526B1 (fr) Procédé de préparation d'amino-phénols par hydroxylation d'anilines en milieu superacide au moyen du péroxyde d'hydrogène
FR2839973A1 (fr) Procede d'oxydation d'hydrocarbures, d'alcools et/ou cetones
JP2000072737A (ja) オキシムの製造方法
EP0326455A1 (fr) Procédé de préparation de chloranil
EP0403331B1 (fr) Procédé de séparation de deux isomères, son application à la purification du phényl-1 bromo-2 éthane
JPS6157530A (ja) ヨノンの製法
JPH0455182B2 (ja)
WO1997033878A1 (fr) Procede ameliore pour la preparation de derives de l'acide 3-(10-phenothiazyl)propanoique ou 3-(10-phenoxazyl)propanoique
JPS61176553A (ja) 脂肪酸の抽出方法
US4469901A (en) Complex formed for separating isopropylated m-cresols
Taguchi et al. Extraction of lanthanides with 8-quinolinol in the presence of 6-amino-4, 4′-(5-nonyl)-2, 2′-bipyridine
JPH03190847A (ja) 3,4―ジクロロニトロベンゼンの精製法
FR2617829A1 (fr) Procede de separation des terres rares par extraction liquide-liquide mettant en oeuvre des diluants halogenes ou du type acides carboxyliques
JPS5821613B2 (ja) カルボニルカゴウブツ ノ ブンリホウ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051110

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070814

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100302

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100824

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees