JP2003200157A - 軟水化装置およびその再生制御方法 - Google Patents

軟水化装置およびその再生制御方法

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JP2003200157A
JP2003200157A JP2002002872A JP2002002872A JP2003200157A JP 2003200157 A JP2003200157 A JP 2003200157A JP 2002002872 A JP2002002872 A JP 2002002872A JP 2002002872 A JP2002002872 A JP 2002002872A JP 2003200157 A JP2003200157 A JP 2003200157A
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salt water
salt
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JP2002002872A
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Hiroyuki Takeda
弘之 竹田
Hitoshi Asamura
仁志 浅村
Hajime Abe
元 安部
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Miura Co Ltd
Miura Institute of Research and Development Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Miura Institute of Research and Development Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン交換樹脂の再生に用いる塩を節約
するとともに、再生を確実,かつ的確に行うことであ
り、さらには24時間以上に亘る処理水の連続供給を可
能とすることである。 【解決手段】 イオン交換樹脂を充填した樹脂筒2への
供給水の硬度を測定する入口硬度測定手段10と、前記
樹脂筒2通過後の処理水を使用する軟水使用機器5の稼
動状況検出手段19と、再生時の塩水の濃度を検出する
塩水濃度検出手段18と、再生時の塩水の消費量を検出
する塩水消費量検出手段17とを備えたことを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、硬度を含む原水
を軟水にイオン交換処理する軟水化装置およびその再生
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ボイラ,温水器あるいは
冷却器等の冷熱機器類への供給水ラインには、冷熱機器
内でのスケール付着を防止する必要から、供給水に含ま
れる硬度を除去するための装置が接続されており、なか
でもイオン交換樹脂を用いて硬度を除去する方式の自動
再生式軟水化装置が広く普及している。この種の軟水化
装置は、Na+型イオン交換樹脂を用い、水中に含まれ
る硬度の成分のうちのCa2+あるいはMg2+等の金属陽
イオンをNa+と置換させ、硬度を取り除くものであ
る。そして、前記イオン交換樹脂が陽イオンと置換して
飽和状態になり、硬度の除去能力を失った場合には塩水
と反応させて、能力を再生する再生作動を行うようにし
ている。
【0003】従来の軟水化装置の再生制御は、あらかじ
め前記冷熱機器類の設置場所の供給水の硬度を測定し、
その測定値に基づいて、前記冷熱機器類が運転できる稼
動時間を算出する。そして、この算出した稼動時間に到
達する時点より少し早く再生作動を行うように制御する
再生制御であった。しかしながら、前記供給水,とくに
地下水の硬度は、季節的な要因で変動する。そのため、
前記再生作動の設定は、前記イオン交換樹脂が破過状態
(硬度もれの状態)にならないように、前記算出した稼
動時間より少ない時間で安全側となるような稼動時間で
再生するように設定している。したがって、前記イオン
交換樹脂に処理能力がある場合(いわゆる、残存能力が
ある場合)においても、再生作動を行うこととなること
があり、再生用の塩水が無駄となるおそれがある。
【0004】また、前記軟水化装置が組込まれる冷熱機
器類の設備にあっては、24時間以上に亘る連続運転が
行われており、これに対応して、前記軟水化装置も24
時間以上に亘って処理水を連続供給する必要がある。し
かしながら、前記軟水化装置は、前記のように、再生作
動を行うことが必要であり、この再生作動中は、処理水
を供給できないと云う問題点がある。この問題点に対し
ては、前記軟水化装置を複数台用いる等の種々の改良が
なされているが、依然として、再生用の塩水が無駄とな
るおそれがある点に関しては、未だ解消されておらず、
とくに複数台用いた場合の塩水の無駄が膨大となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、イオン交換樹脂の再生に用いる塩を節約
するとともに、再生を確実,かつ的確に行うことであ
り、さらには24時間以上に亘る処理水の連続供給を可
能とすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、イオン交換樹脂を充填した樹脂筒への供給水の硬度
を測定する入口硬度測定手段と、前記樹脂筒通過後の処
理水を使用する軟水使用機器の稼動状況検出手段と、再
生時の塩水の濃度を検出する塩水濃度検出手段と、再生
時の塩水の消費量を検出する塩水消費量検出手段とを備
えたことを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、イオン交換樹脂
を充填した樹脂筒への供給水の硬度を測定する入口硬度
測定手段と、前記樹脂筒通過後の処理水を使用する軟水
使用機器の稼動状況検出手段と、再生時の塩水の濃度を
検出する塩水濃度検出手段と、再生時の塩水の消費量を
検出する塩水消費量検出手段とを備えた軟水化装置を複
数台並列設置し、これらの各軟水化装置の通水作動,再
生作動を切換可能に接続したことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の発明は、イオン交換樹脂
を充填した樹脂筒への供給水の硬度を測定する入口硬度
測定手段と、前記樹脂筒通過後の処理水を使用する軟水
使用機器の稼動状況検出手段と、再生時の塩水の濃度を
検出する塩水濃度検出手段と、再生時の塩水の消費量を
検出する塩水消費量検出手段と、前記樹脂筒通過後の処
理水の硬度を測定し、硬度もれを検知する硬度もれ検出
手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】請求項4に記載の発明は、イオン交換樹脂
を充填した樹脂筒への供給水の硬度を測定する入口硬度
測定手段と、前記樹脂筒通過後の処理水を使用する軟水
使用機器の稼動状況検出手段と、再生時の塩水の濃度を
検出する塩水濃度検出手段と、再生時の塩水の消費量を
検出する塩水消費量検出手段と、前記樹脂筒通過後の処
理水の硬度を測定し、硬度もれを検知する硬度もれ検出
手段とを備えた軟水化装置を複数台並列設置し、これら
の各軟水化装置の通水作動,再生作動を切換可能に接続
したことを特徴としている。
【0010】請求項5に記載の発明は、前記入口硬度測
定手段を給水ラインに設けた分岐部の上流側に設けたこ
とを特徴としている。
【0011】請求項6に記載の発明は、前記硬度もれ検
出手段を合流手段の下流側に設けたことを特徴としてい
る。
【0012】請求項7に記載の発明は、塩水タンクを単
数個設け、この塩水タンクと前記各軟水化装置とを塩水
ラインに設けた切換手段を介してそれぞれ切換可能に接
続し、この切換手段の上流側に前記塩水濃度検出手段を
設けたことを特徴としている。
【0013】請求項8に記載の発明は、前記塩水タンク
に前記塩水消費量検出手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0014】請求項9に記載の発明は、イオン交換樹脂
を充填した樹脂筒への供給水の硬度を測定する入口硬度
測定手段と、前記樹脂筒通過後の処理水を使用する軟水
使用機器の稼動状況検出手段と、再生時の塩水の濃度を
検出する塩水濃度検出手段と、再生時の塩水の消費量を
検出する塩水消費量検出手段とを備えた軟水化装置の再
生制御方法であって、再生時の塩水濃度と再生時の塩水
消費量に基づいて次回再生までの硬度除去量の設定値を
あらかじめ設定し、入口硬度と前記軟水使用機器の稼動
状況検出量とに基づいて硬度除去量の積算値を経時的に
求め、この積算値が前記設定値となったとき、前記軟水
化装置の再生作動を開始させることを特徴としている。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項2に記
載の軟水化装置の再生制御方法であって、再生時の塩水
濃度と再生時の塩水消費量に基づいて次回再生までの硬
度除去量の設定値をあらかじめ設定し、入口硬度と前記
軟水使用機器の稼動状況検出量とに基づいて硬度除去量
の積算値を経時的に求め、この積算値が前記設定値とな
ったとき、前記通水作動中の軟水化装置を再生作動へ切
り換えるとともに、通水待機中の軟水化装置を通水作動
へ切り換える制御を行うことを特徴としている。
【0016】請求項11に記載の発明は、請求項3に記
載の軟水化装置の再生制御方法であって、前記樹脂筒通
過後の処理水の硬度を測定し、硬度もれを検知したと
き、前記軟水化装置を再生作動へ移行させることを特徴
としている。
【0017】さらに、請求項12に記載の発明は、請求
項4または請求項6のいずれか1項に記載の軟水化装置
の再生制御方法であって、前記樹脂筒通過後の処理水の
硬度を測定し、硬度もれを検知したとき、前記通水作動
中の軟水化装置を再生作動へ切り換えるとともに、通水
待機中の軟水化装置を通水作動へ切り換える制御を行う
こと特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明する。この発明は、冷熱機器類,特にこの冷
熱機器類への供給水が軟水化されていることが望ましい
機器(以下、「軟水使用機器」と云う)へ装備する軟水
化装置において、好適に実施することができる。この発
明は、イオン交換樹脂を充填した樹脂筒への供給水の硬
度を測定する入口硬度測定手段と、前記樹脂筒通過後の
処理水を使用する前記軟水使用機器の稼動状況検出手段
と、再生時の塩水の濃度を検出する塩水濃度検出手段
と、再生時の塩水の消費量を検出する塩水消費量検出手
段とを備え、前記入口硬度測定手段の検出値と、前記稼
動状況検出手段により検出される稼動状況検出量と、再
生時の塩水濃度および再生時の塩水消費量とに基づい
て、前記軟水化装置の再生作動を制御する制御器を設け
た構成の軟水化装置において実施することができる。
【0019】前記軟水化装置の基本的な構成として、前
記樹脂筒とコントロールバルブとを備え、このコントロ
ールバルブには、前記樹脂筒へ被処理水を供給する給水
ラインと、軟水化処理された処理水を前記軟水使用機器
へ供給する処理水ラインが接続されている。また、この
コントロールバルブには、塩水ラインを介して塩水タン
クが接続されている。そして、前記給水ラインには、供
給水の硬度を測定する前記入口硬度測定手段が設けられ
ている。また、前記塩水ラインには、前記塩水濃度検出
手段が設けられており、さらに前記塩水タンクには、前
記塩水消費量検出手段が設けられている。一方、前記軟
水化装置は、前記軟水使用機器の稼動状況量,たとえば
ボイラの蒸発量等の検出手段を備えている。
【0020】また、不測の原因により、予定より早く前
記イオン交換樹脂の処理限界を超えて硬度もれをした場
合のバックアップとして、前記処理水ラインには、実施
に応じ、処理水の硬度もれ検出手段を設けることも好適
である。
【0021】そして、処理水を24時間連続的に供給す
るための対応として、前記軟水化装置を複数台並列設置
する形態がある。これらの各軟水化装置は、それぞれ独
立して通水作動,再生作動等を行うことができるよう
に、切換可能に接続されている。すなわち、前記給水ラ
インと前記処理水ラインとの間に、それぞれ独立して軟
水化処理機能を有する複数台の軟水化装置が並列状態で
切換可能に接続されている。したがって、前記各軟水化
装置を通水作動状態,再生作動状態,待機状態に切り換
えることができ、よって処理水の24時間以上に亘る連
続供給に対応することができる。
【0022】また、前記各軟水化装置の複数台並列装置
の形態にあっては、前記各軟水化装置を構成する機器の
うち共通化可能な機器,たとえば前記塩水タンク,前記
塩水濃度検出手段,前記塩水消費量検出手段,前記入口
硬度測定手段および前記硬度もれ検出手段は、共通化で
きるように接続されている。
【0023】さて、前記構成の軟水化装置の再生制御方
法について説明する。この発明における再生制御方法
は、前回の再生時の塩水の濃度および再生時の塩水の消
費量に基づいて、次回再生までの硬度除去量の設定値を
あらかじめ求め、前記入口硬度測定手段の検出値と、前
記稼動状況検出手段の検出量から硬度除去量の積算値を
経時的に求め、前記積算値が前記設定値と等しくなった
とき、前記軟水化装置の再生作動を開始するものであ
る。すなわち、再生作動の開始は、前記樹脂筒に充填し
たイオン交換樹脂の交換能力(再生後は、再生時の塩水
の濃度および塩水消費量により再生度合が定まり、この
再生度合により一律に定まる。)と、前記入口硬度測定
手段により測定した硬度と前記稼動状況検出量とによる
硬度除去量の積算値(すなわち、イオン交換を行ったイ
オン交換樹脂の交換量)とがほぼ等量になったとき、前
記制御器へ信号を出力し、この信号に基づいて再生作動
を開始させる。
【0024】これにより、前記イオン交換樹脂の処理能
力が無くなった時点,すなわち前記設定値と前記積算値
とが等しくなった時点で再生作動を開始するので、塩水
の必要最小量での再生が可能になり、塩水の無駄が無く
なる。すなわち、前記イオン交換樹脂の残存能力が残っ
ている時点での再生開始を無くすることができ、塩水の
無駄が無くなる。
【0025】また、前記処理水ラインに前記硬度もれ検
出手段を設けた構成にあっては、イオン交換樹脂の劣化
等により、予定より早く処理限界を超え、硬度もれをし
たときは、前記硬度もれ検出手段がこれを検出して前記
制御器へ信号を出力し、この信号に基づいて再生作動を
開始させるようになっている。
【0026】ここで、前記各軟水化装置の複数台並列装
置の形態にあっては、前記軟水化装置の通水作動状態が
継続しているとき、前記制御器は、前記入口硬度測定手
段および前記稼動状況検出手段からの検出量に基づい
て、前記軟水化装置の硬度除去量の積算値を経時的に演
算する。そして、前記軟水化装置の前記積算値が前記設
定値に到達すると、前記制御器は、前記軟水化装置の前
記通水作動を再生作動へ切り換えるとともに、通水待機
中の軟水化装置を通水作動へ切り換える制御を行う。
【0027】ここにおいて、複数台並列装置の形態にあ
っては、次回再生までの硬度除去量の設定値は以下のよ
うに決定される。すなわち、前記制御器により、前記塩
水濃度検出手段および前記塩水消費量検出手段からの両
検出値に基づいて、待機状態となった軟水化装置の再生
度合が算出され、この再生度合により次回の再生までに
除去することができる硬度除去量が演算される。そし
て、その演算値に基づいて、次回再生までの硬度除去量
が設定される。
【0028】一方、前記各軟水化装置の複数台並列装置
の形態であって、前記処理水ラインに前記硬度もれ検出
手段を設けた構成にあっては、硬度もれを検出すると、
前記制御器は、前記軟水化装置の通水作動を再生作動へ
切り換えるとともに、通水待機中の軟水化装置を通水作
動へ切り換える制御を行う。
【0029】以上のように、この発明における軟水化装
置およびその再生制御方法によれば、イオン交換樹脂の
再生を塩水の無駄なく効率よく行うことができ、さらに
は再生を確実,かつ的確に行うことができるとともに、
24時間以上に亘る処理水の連続供給を可能とすること
ができる。
【0030】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、この発明の第一実施例を
概略的に示す説明図である。以下の説明は、軟水使用機
器として、ボイラを例として説明する。
【0031】まず、図1において、この発明における軟
水化装置1は、Na+型のイオン交換樹脂(図示省略)
を充填した樹脂筒2とコントロールバルブ3とを備えて
いる。このコントロールバルブ3には、前記樹脂筒2へ
水を供給する給水ライン4と、前記樹脂筒2からの処理
水を軟水使用機器としてのボイラ5へ供給する処理水ラ
イン6が接続されている。また、前記コントロールバル
ブ3には、前記イオン交換樹脂を再生するための塩水を
貯留した塩水タンク7が塩水ライン8を介して接続され
ている。さらに、前記コントロールバルブ3には、再生
時の排水等を排出するドレンライン9が接続されてい
る。
【0032】また、前記給水ライン4には、供給水の硬
度を検出する入口硬度測定手段10が設けられている。
そして、前記処理水ライン6には、処理水の硬度を測定
して硬度もれの有無を検出する硬度もれ検出手段11が
設けられており、さらに給水ポンプ12および逆止弁1
3が設けられている。
【0033】さらに、前記ボイラ5には、バーナ14が
設けられており、このバーナ14により前記処理水ライ
ン6介して供給された軟水が加熱されて蒸気になる。こ
の蒸気は、蒸気ライン15を介して外部の蒸気使用機器
(図示省略)へ供給される。さらに、前記ボイラ5に
は、ボイラ用制御器16が設けられており、このボイラ
用制御器16により、あらかじめ設定したプログラムに
したがって前記給水ポンプ12および前記バーナ14の
稼動が制御されるようになっている。
【0034】前記塩水タンク7は、再生時の塩水の消費
量を検出する塩水消費量検出手段17を備えている。こ
の塩水消費量検出手段17は、再生に使用した塩水の量
を正確に測定する装置である。前記塩水タンク7中の塩
は、その飽和溶解度が水温に依存せず一定である。した
がって、たとえば秤(図示省略)の上に前記塩水タンク
7を載せ、重量の変化で塩水の消費量を検出する。ま
た、実施に応じ、前記樹脂筒2への塩水の流入量から塩
水の消費量を測定することも好適である。ほかにも、前
記塩水タンク7の底部に圧力センサー(図示省略)を取
り付け、水頭圧の変化から塩水の消費量を検出すること
も好適である。
【0035】前記塩水タンク7と接続されている前記塩
水ライン8には、再生時の塩水の濃度を検出する塩水濃
度検出手段18を備えている。この塩水濃度検出手段1
8は、再生に使用した塩水の濃度を正確に測定する装置
である。塩水は、その濃度により電気伝導度が異なるの
で、その電気伝導度を測定することにより、塩水の濃度
を検出することができる。この濃度検出は、電気伝導度
の測定のほかに、塩水の屈折率を測定する方法等があ
る。また、濃度センサとしては、超音波式センサ等があ
る。ここにおいて、前記塩水濃度検出手段18は、前記
塩水タンク7に設けることも、実施に応じて好適であ
る。
【0036】さらに、前記軟水化装置1は、前記ボイラ
5の稼動状況を検出する稼動状況検出手段19を備えて
いる。この稼動状況検出手段19は、前記ボイラ5の燃
焼時間に基づいて前記稼動状況検出量として蒸発量を検
出するようになっており、この稼動状況検出手段19に
は、前記ボイラ用制御器16が信号線20を介して接続
されている。ここにおいて、前記稼動状況検出手段19
により検出される稼動状況検出量は、前記ボイラ用制御
器16から得られる前記ボイラ5の稼動時間から演算さ
れる蒸発量が好適であるが、実施に応じて、前記給水ポ
ンプ12の作動時間から演算される給水量でもよいし、
前記バーナ14の燃焼時間から演算される蒸発量でもよ
い。
【0037】そして、前記稼動状況検出手段19,前記
コントロールバルブ3,前記入口硬度測定手段10,前
記硬度もれ検出手段11,前記塩水消費量検出手段17
および前記塩水濃度検出手段18は、信号線20,2
0,…を介して制御器21にそれぞれ接続されている。
【0038】前記制御器21は、硬度もれを外部へ報知
する警報器22を備えている。ここにおいて、前記稼動
状況検出手段19は、前記ボイラ用制御器16または前
記制御器21に内蔵させた構成とすることもできる。そ
して、前記制御器21は、あらかじめ設定したプログラ
ムにしたがって前記コントロールバルブ3の動作を制御
する機能を有している。たとえば、前記軟水化装置1の
再生作動は、逆洗工程,塩水再生工程,水洗工程,補水
工程等を含むもので、これらの各工程は、前記コントロ
ールバルブ3を制御することにより行われる。また、前
記制御器21は、硬度もれ検出時のバックアップ制御を
行う機能を有している。
【0039】ここで、前記入口硬度測定手段10につい
て詳細に説明する。この入口硬度測定手段10は、供給
水中に含まれる硬度を正確に検出する硬度測定装置であ
って、たとえば硬度測定用指示薬を添加したときの発色
により硬度を測定する方法等が用いられる。前記硬度測
定用指示薬を用いる方法は、供給水を所定量収容した透
明容器(図示省略)へ前記硬度測定用指示薬を添加し
て、前記硬度測定用指示薬の反応による供給水の色相の
変化を特定波長の光を照射したときの吸光度から、供給
水中の硬度を測定するものである。そして、測定した供
給水の硬度を前記制御器21へ通報する。
【0040】前記構成における軟水化装置の再生制御方
法は、供給水中の硬度が季節的な要因等により変動した
とき、前記イオン交換樹脂の再生開始時期を効率的に制
御するものである。そこで、前記塩水消費量検出手段1
7および前記塩水濃度検出手段18により検出される前
回の再生時における塩水の消費量および再生時の塩水の
濃度に基づいて再生度合を判定し、この判定結果に基づ
いて、次回の再生までに硬度除去が可能な硬度除去量の
設定値をあらかじめ求める。
【0041】ついで、通水中における前記入口硬度測定
手段10の検出値(入口硬度)と前記稼動状況検出手段
19の検出値(蒸発量)に基づいて、通水中の硬度除去
量の積算値を経時的に求める。そして、この積算値が前
記設定値と等しくなった時点で通水作動を停止し、再生
作動を開始するように制御する。すなわち、前記設定値
と前記積算値とに基づいて、前記イオン交換樹脂の再生
開始時期を制御するものである。
【0042】すなわち、入口硬度が高いときは、前記積
算値が比較的早く前記設定値に到達するので、再生のサ
イクル,すなわちつぎの再生作動までの時間は比較的短
時間となる。また、入口硬度が低いときは、前記積算値
が比較的長い時間経過した後、前記設定値に到達するこ
とになり、したがって再生サイクルは、反対に比較的長
時間となる。したがって、この制御方法によれば、供給
水の入口硬度に対応して、前記イオン交換樹脂の前記設
定値に応じた再生サイクルを特定することができる。
【0043】一方、再生作動に関しては、前記イオン交
換樹脂の処理能力が無くなった時点,すなわち前記設定
値と前記積算値とが等しくなった時点で再生作動を開始
するので、塩水の必要最小量での再生が可能になり、塩
水の無駄が無くなる。すなわち、前記イオン交換樹脂の
残存能力が残っている時点での再生開始を無くすること
ができ、塩水の無駄が無くなる。
【0044】さらに、前記硬度もれ検出手段11は、供
給水を軟水化処理しているときのバックアップ制御手段
であって、前記硬度もれ検出手段11から硬度もれ信号
が前記制御器21へ出力されると、前記制御器21は、
前記イオン交換樹脂の劣化等と判断し、前記警報器22
から警報を発して硬度もれを通報するとともに、前記軟
水化装置1を再生作動へ移行させる。
【0045】つぎに、この発明の第二実施例を図2に基
づいて詳細に説明する。この第二実施例を示す図2にお
いて、前記第一実施例と同一の部材には同一の符号を付
し、その詳細な説明は省略する。
【0046】さて、図2は、軟水化装置による処理水の
24時間以上に亘る連続供給が必要となる場合に対応す
る形態であり、前記軟水化装置1を2台並列に設置した
場合の説明図である。また、この図2においては、前記
軟水化装置1を構成する部材のうち、共通化可能な部材
は、共通化したものとして図示している。
【0047】図2において、第一軟水化装置23と第二
軟水化装置24は、前記給水ライン4と前記処理水ライ
ン6との間に並列状態で設置されており、それぞれ独立
して通水作動状態(軟水化処理作動)と再生作動状態と
なることができるように接続されている。
【0048】まず、前記両軟水化装置23,24におけ
る供給水の入口側について説明すると、前記両軟水化装
置23,24と前記給水ライン4とは、前記給水ライン
4から分岐した第一給水ライン25と第二給水ライン2
6を介してそれぞれ接続されている。そして、これら両
給水ライン25,26の分岐部27の上流側(すなわ
ち、前記給水ライン4の部分)には、前記入口硬度測定
手段10が設けられている。これにより、前記入口硬度
測定手段10を一つ設けるのみで、前記両軟水化装置2
3,24への供給水の入口硬度を測定することができ
る。もちろん、前記入口硬度測定手段10を前記両給水
ライン25,26のそれぞれに設けることも、実施に応
じて好適である。
【0049】つぎに、前記両軟水化装置23,24にお
ける処理水の出口側について説明すると、前記第一軟水
化装置23の第一処理水ライン28と前記第二軟水化装
置24の第二処理水ライン29とは、三方弁等の合流手
段30を介して合流しており、この合流手段30と前記
処理水ライン6とが接続している。この合流手段30の
切換操作により、前記両処理水ライン28,29のいず
れかと前記処理水ライン6とが連通する。そして、前記
合流手段30の下流側(すなわち、前記処理水ライン
6)には、前記硬度もれ検出手段11が設けられてお
り、さらに前記給水ポンプ12および前記逆止弁13が
それぞれ設けられている。これにより、前記各軟水化装
置23,24の通水作動中における硬度もれを一つの検
出手段でそれぞれ個別に検出することができる。
【0050】ここにおいて、前記硬度もれ検出手段11
を前記両処理水ライン28,29のそれぞれに設けるこ
とも,すなわち前記硬度もれ検出手段11を前記両軟水
化装置23,24のそれぞれに設けることも、実施に応
じて好適である。
【0051】さらに、前記塩水消費量検出手段17につ
いて説明すると、この塩水消費量検出手段17は、前記
のとおり、前記塩水タンク7に設けられるものであるか
ら、前記塩水タンク7を一つ設けた構成として説明す
る。前記塩水タンク7の塩水ライン8は、三方弁等の切
換手段31を介して第一塩水ライン32と第二塩水ライ
ン33とに分岐し、前記第一塩水ライン32は、前記第
一軟水化装置23のコントロールバルブ3と接続し、ま
た前記第二塩水ライン33は、前記第二軟水化装置24
のコントロールバルブ3と接続している。したがって、
前記切換手段31の切換操作により、前記塩水タンク7
内の塩水を前記両軟水化装置23,24のいずれかに供
給することができる。これにより、前記塩水タンク7に
前記塩水消費量検出手段17を一つ設けるのみで、前記
両軟水化装置23,24の再生時における塩水の消費量
をそれぞれ個別に検出することができる。ここにおい
て、前記両軟水化装置23,24にそれぞれ塩水タンク
7を設け、前記塩水消費量検出手段17をそれぞれの塩
水タンク7に設けることも、実施に応じて好適である。
【0052】また、前記塩水濃度検出手段18について
説明すると、前記塩水濃度検出手段18は、前記切換手
段31から上流側において、前記塩水ライン8に一個設
けられている。これにより、前記塩水濃度検出手段18
を一つ設けるのみで、前記両軟水化装置23,24の再
生時における塩水の濃度をそれぞれ個別に検出すること
ができる。ここにおいて、前記塩水濃度検出手段18
は、前記塩水タンク7に設けることも、実施に応じて好
適である。さらに、前記塩水濃度検出手段18を前記両
塩水ライン32,33のそれぞれに設けることも,すな
わち前記塩水濃度検出手段18を前記両軟水化装置2
3,24のそれぞれに設けることも、実施に応じて好適
である。
【0053】ここで、この第二実施例における作用を説
明する。まず、前記両軟水化装置23,24の個々の再
生制御は、前記第一実施例の再生制御と同様、通水作動
状態となっているいずれかの軟水化装置の前記積算値が
前記設定値に到達した時点で、その軟水化装置の再生作
動を開始するようになっている。
【0054】たとえば、前記第一軟水化装置23が通水
作動状態であり、前記第二軟水化装置24が再生作動を
終了した待機状態である場合について説明する。
【0055】この状態において、前記第一軟水化装置2
3は、前記第一給水ライン25を介して前記給水ライン
4と連通しており、また前記第一処理水ライン28を介
して前記処理水ライン6と連通し、前記ボイラ5へ処理
水を供給している。そして、前記第一軟水化装置23
は、前記塩水タンク7とは、前記塩水ライン8および前
記第一塩水ライン32を介して連通している。
【0056】一方、前記第二軟水化装置24は、待機状
態であるので、前記第二給水ライン26を介して前記給
水ライン4と連通しているが、前記合流手段30および
前記切換手段31の作用により、前記処理水ライン6お
よび前記塩水ライン8との連通は遮断されている。
【0057】さて、前記第一軟水化装置23の通水作動
が継続しているとき、前記制御器21は、前記入口硬度
測定手段10および前記稼動状況検出手段19からの検
出値(蒸発量)に基づいて、前記第一軟水化装置23の
硬度除去量の積算値を経時的に演算する。そして、前記
第一軟水化装置23の前記積算値が前記設定値に到達す
ると、前記制御器21は、前記第一軟水化装置23の前
記通水作動を再生作動へ切り換えるとともに、通水待機
中の前記第二軟水化装置24を通水作動へ切り換える制
御を行う。この切替制御について、詳細に説明する。
【0058】まず、前記第一軟水化装置23の通水作動
を停止するとともに、再生作動を開始させる。すなわ
ち、前記合流手段30を切換操作して、前記第一軟水化
装置23の前記第一処理水ライン28と前記処理水ライ
ン6との連通を遮断する。そして、前記塩水ライン8お
よび前記第一塩水ライン32を介して塩水を前記塩水タ
ンク7から前記樹脂筒2内へ導入し、前記イオン交換樹
脂を再生する。
【0059】これと同時に、前記合流手段30を切換操
作して、前記第二軟水化装置24の前記第二処理水ライ
ン29と前記処理水ライン6とを連通させ、処理水を前
記ボイラ5へ供給する。これにより、前記第一軟水化装
置23が再生作動状態となるとともに、前記第二軟水化
装置24が通水作動状態となる。
【0060】つぎに、前記第二軟水化装置24の前記積
算値が前記設定値に到達すると、前記と同様、前記第二
軟水化装置24の通水作動を停止し、再生作動を開始す
る。一方、再生作動が終了して待機状態となっている前
記第一軟水化装置23の通水作動を開始する。以下、こ
のような制御を繰り返し、前記両軟水化装置23,24
を交互に通水作動と再生作動とへ移行させ、24時間以
上に亘る処理水の連続供給を可能としている。
【0061】ところで、前記両軟水化装置23,24の
再生作動について簡単に説明すると、この再生作動は、
通常行われている再生作動と同様、逆洗工程,塩水再生
工程,水洗工程,補水工程等を含むもので、これらの各
工程は、前記両軟水化装置23,24の各コントロール
バルブ3の制御により、それぞれ個別に行われる。
【0062】したがって、この第二実施例においては、
前記各工程が終了した時点で、前記制御器21は、前記
切換手段31を切換操作し、通水作動状態となっている
軟水化装置のコントロールバルブ3と前記塩水ライン8
とを連通させる。すなわち、通水作動状態となっている
軟水化装置は、通水初期においては、前記塩水ライン8
とは遮断された状態となっているが、もう一方の軟水化
装置の前記各工程が終了した時点,すなわち前記塩水タ
ンク7への補水工程が完了した時点で連通状態となる。
そして、もう一方の軟水化装置は、つぎの通水作動に備
えての待機状態となる。
【0063】さらに、前記各軟水化装置23,24にあ
っては、前記制御器21により、前記塩水消費量検出手
段17および前記塩水濃度検出手段18からの両検出値
に基づいて、待機状態となった軟水化装置の再生度合が
算出され、この再生度合により次回の再生までに除去す
ることができる硬度除去量が演算される。そして、その
演算値に基づいて、次回再生までの硬度除去量があらか
じめ設定される。
【0064】一方、前記各軟水化装置23,24を2台
並列設置した場合において、前記硬度もれ検出手段11
は、供給水を軟水化処理しているときのバックアップ制
御手段であって、前記硬度もれ検出手段11から硬度も
れ信号が前記制御器21へ出力されると、前記制御器2
1は、前記イオン交換樹脂の劣化等と判断し、前記警報
器22から警報を発して硬度もれを通報するとともに、
通水作動中の軟水化装置を再生作動へ切り換えるととも
に、通水待機中の軟水化装置を通水作動へ切り換える制
御を行う。
【0065】以上のように、この第二実施例によれば、
前記第一実施例と同様、塩水の無駄が無くなるととも
に、処理水の前記ボイラ5への24時間以上に亘る連続
供給を可能とすることができる。
【0066】つぎに、この発明の第三実施例を図3に基
づいて詳細に説明する。この第三実施例を示す図3にお
いて、前記第一実施例および第二実施例と同一の部材に
は同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0067】さて、図3は、軟水化装置による処理水の
24時間以上に亘る連続供給が必要となる場合に対応す
るための形態であり、前記軟水化装置1を3台並列に設
置した場合の説明図である。また、この図3において
も、前記軟水化装置1を構成する部材のうち、共通化可
能な部材は、共通化したものとして図示している。
【0068】図3において、第三軟水化装置34と第四
軟水化装置35と第五軟水化装置36は、前記給水ライ
ン4と前記処理水ライン6との間に並列状態で設置され
ており、それぞれ独立して通水作動状態(軟水化処理作
動)と再生作動状態となることができるように接続され
ている。
【0069】まず、前記各軟水化装置34,35,36
における供給水の入口側について説明すると、前記各軟
水化装置34,35,36と前記給水ライン4とは、前
記給水ライン4から分岐した第三給水ライン37,第四
給水ライン38および第五給水ライン39を介してそれ
ぞれ接続されている。そして、これら給水ライン37,
38,39の分岐部27の上流側(すなわち、前記給水
ライン4の部分)には、前記入口硬度測定手段10が設
けられている。これにより、前記入口硬度測定手段10
を一つ設けるのみで、前記各軟水化装置34,35,3
6への供給水の入口硬度を検出することができる。もち
ろん、前記入口硬度測定手段10を前記各給水ライン3
7,38,39のそれぞれに設けることも、実施に応じ
て好適である。
【0070】つぎに、前記各軟水化装置34,35,3
6における処理水の出口側について説明すると、前記第
三軟水化装置34の第三処理水ライン40,前記第四軟
水化装置35の第四処理水ライン41および前記第五軟
水化装置36の第五処理水ライン42は、四方弁等の合
流手段43を介して合流しており、この合流手段43と
前記処理水ライン6とが接続している。この合流手段4
3の切換操作により、前記各処理水ライン40,41,
42のいずれかと前記処理水ライン6とが連通する。そ
して、前記合流手段43の下流側(すなわち、前記処理
水ライン6)には、前記硬度もれ検出手段11が設けら
れており、さらに前記給水ポンプ12および前記逆止弁
13がそれぞれ設けられている。これにより、前記硬度
もれ検出手段11を一つ設けるのみで、前記各軟水化装
置34,35,36の通水時における硬度もれの有無を
それぞれ個別に検出することができる。ここにおいて、
前記硬度もれ検出手段11を前記各処理水ライン40,
41,42のそれぞれに設けることも、実施に応じて好
適である。
【0071】さらに、前記塩水消費量検出手段17につ
いて説明すると、この塩水消費量検出手段17は、前記
のとおり、前記塩水タンク7に設けられるものであるか
ら、前記塩水タンク7を一つ設けた構成として説明す
る。前記塩水タンク7の塩水ライン8は、四方弁等の切
換手段44を介して第三塩水ライン45,第四塩水ライ
ン46および第五塩水ライン47に分岐し、前記第三塩
水ライン45は、前記第三軟水化装置34のコントロー
ルバルブ3と接続し、また前記第四塩水ライン46は、
前記第四軟水化装置35のコントロールバルブ3と接続
し、さらに前記第五塩水ライン47は、前記第五軟水化
装置36のコントロールバルブ3と接続している。した
がって、前記切換手段44の切換操作により、前記塩水
タンク7内の塩水を前記各軟水化装置34,35,36
のいずれかに供給する。
【0072】これにより、前記塩水タンク7に前記塩水
消費量検出手段17を一つ設けるのみで、前記各軟水化
装置34,35,36の再生時における塩水の消費量を
それぞれ個別に検出することができる。ここにおいて、
前記各軟水化装置34,35,36にそれぞれ塩水タン
ク7を設け、前記塩水消費量検出手段17をそれぞれの
塩水タンク7に設けることも、実施に応じて好適であ
る。
【0073】また、前記塩水濃度検出手段18について
説明すると、前記塩水濃度検出手段18は、前記切換手
段44から上流側において、前記塩水ライン8に一個設
けられている。これにより、前記塩水濃度検出手段18
を一つ設けるのみで、前記各軟水化装置34,35,3
6の再生時における塩水の濃度をそれぞれ個別に検出す
ることができる。ここにおいて、前記塩水濃度検出手段
18は、前記塩水タンク7に設けることも、実施に応じ
て好適である。さらに、前記塩水濃度検出手段18を前
記各塩水ライン45,46,47のそれぞれに設けるこ
とも,すなわち前記塩水濃度検出手段18を前記各軟水
化装置34,35,36のそれぞれに設けることも、実
施に応じて好適である。
【0074】ここで、この第三実施例における作用を説
明する。まず、前記各軟水化装置34,35,36の個
々の再生制御は、前記第一実施例および前記第二実施例
の再生制御と同様、通水作動状態となっているいずれか
の軟水化装置の前記積算値が前記設定値に到達した時点
で、その軟水化装置の再生作動を開始するようになって
いる。
【0075】この第三実施例について、たとえば前記第
三軟水化装置34が通水作動状態であり、前記第四軟水
化装置35が再生作動状態であり、前記第五軟水化装置
36が待機状態である場合について説明する。
【0076】この状態において、前記第三軟水化装置3
4は、前記第三給水ライン37を介して前記給水ライン
4と連通しており、また前記第三処理水ライン40を介
して前記処理水ライン6と連通し、前記ボイラ5へ処理
水を供給している。前記第三軟水化装置34と前記塩水
ライン8との連通は、前記第四軟水化装置35が再生作
動中であるので、前記切換手段44の作用により遮断さ
れている。
【0077】また、前記第四軟水化装置35は、前記第
四給水ライン38を介して前記給水ライン4と連通して
いるが、再生作動中であるので、前記合流手段43の作
用により、前記処理水ライン6との連通は遮断されてい
る。さらに、前記第四軟水化装置35は、前記塩水タン
ク7とは、前記塩水ライン8,前記切換手段44および
前記第四塩水ライン46を介して連通している。
【0078】さらに、前記第五軟水化装置36は、前記
第五給水ライン39を介して前記給水ライン4と連通し
ているが、待機中であるので、前記合流手段43および
前記切換手段44の作用により、前記処理水ライン6お
よび前記塩水ライン8との連通は遮断されている。
【0079】さて、前記第三軟水化装置34の通水作動
が継続しているとき、前記制御器21は、前記入口硬度
測定手段10および前記稼動状況検出手段19からの検
出値(蒸発量)に基づいて、前記第三軟水化装置34の
硬度除去量の積算値を経時的に演算する。そして、前記
第三軟水化装置34の前記積算値が前記設定値に到達す
ると、前記制御器21は、3台の軟水化装置の運転を切
り替える制御を行う。この切替制御について、詳細に説
明する。
【0080】まず、前記制御器21は、前記合流手段4
3を切換操作して、前記第三軟水化装置34から前記処
理水ライン6への通水作動を停止する。
【0081】これと同時に、前記合流手段43を切換操
作して、待機中であった前記第五軟水化装置36の前記
第五処理水ライン42と前記処理水ライン6とを連通さ
せ、前記第五軟水化装置36から処理水を前記ボイラ5
へ供給する。
【0082】つぎに、前記第三軟水化装置34の再生作
動を開始し、前記切換手段44を切換操作して、前記第
三塩水ライン45と前記塩水ライン8とを連通させて、
前記第三軟水化装置34の前記樹脂筒2へ塩水を導入す
る。
【0083】これにより、前記第三軟水化装置34が再
生作動状態となるとともに、前記第五軟水化装置36が
通水作動状態となり、さらに前記第四軟水化装置35が
待機状態になる。
【0084】そして、前記第五軟水化装置36の前記積
算値が前記設定値に到達すると、前記と同様、前記第五
軟水化装置36の通水作動が停止し、再生作動を開始す
る。また、待機状態となっていた前記第四軟水化装置3
5の通水作動を開始する。この時点では、前記第三軟水
化装置34の再生作動が終了しており、この第三軟水化
装置34は、待機状態となっている。以下、このような
制御を繰り返し、前記各軟水化装置34,35,36を
ローテーションして通水作動状態と再生作動状態と待機
状態とへ移行させ、24時間以上に亘る処理水の連続供
給を可能としている。
【0085】ところで、前記各軟水化装置34,35,
36の再生作動について簡単に説明すると、この再生作
動は、前記第一実施例および前記第二実施例についての
説明と同じく、通常行われている再生作動と同様、逆洗
工程,塩水再生工程,水洗工程,補水工程等を含むもの
で、これらの各工程は、前記各軟水化装置34,35,
36の各コントロールバルブ3の制御により、それぞれ
個別に行われる。
【0086】したがって、この第三実施例においては、
前記制御器21は、前記切換手段44を切換操作し、再
生作動状態となっている軟水化装置のコントロールバル
ブ3と前記塩水ライン8とを連通させる。そして、再生
作動を完了した軟水化装置は、つぎの通水作動に備えて
の待機状態となる。通水作動状態の軟水化装置は、再生
作動中の軟水化装置が再生作動を完了したことを確認し
た後、前記コントロールバルブ3と前記塩水ライン8と
を連通させる。
【0087】さらに、前記各軟水化装置34,35,3
6にあっては、前記制御器21により、前記塩水消費量
検出手段17および前記塩水濃度検出手段18からの両
検出値に基づいて、待機状態となった軟水化装置の再生
度合が算出され、この再生度合により次回の再生までに
除去することができる硬度除去量が演算される。そし
て、その演算値に基づいて、次回再生までの硬度除去量
があらかじめ設定される。
【0088】一方、前記各軟水化装置34,35,36
を3台並列設置した場合において、前記硬度もれ検出手
段11は、供給水を軟水化処理しているときのバックア
ップ制御手段であって、前記硬度もれ検出手段11から
硬度もれ信号が前記制御器21へ出力されると、前記制
御器21は、前記イオン交換樹脂の劣化等と判断し、前
記警報器22から警報を発して硬度もれを通報するとと
もに、通水作動中の軟水化装置を再生作動へ切り換える
とともに、待機中の軟水化装置を通水作動へ切り換え、
再生作動の終了した軟水化装置を待機中の軟水化装置へ
切り替える制御を行う。
【0089】以上のように、この第三実施例によれば、
処理水の24時間以上に亘る連続供給が可能となる。ま
た、再生作動が通水作動に間に合わないときには、軟水
化装置を2台設置した場合と異なり、待機状態の軟水化
装置が存在するため、通水を停止することなく処理水を
24時間以上確実に供給することができる。
【0090】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、イオ
ン交換樹脂の再生を効率良く行うことができ、再生作動
に必要な塩水を節約することができる。また、硬度もれ
を検知したとき、硬度もれの警報を発することはもちろ
ん、軟水化装置を再生作動へ移行させることができ、硬
度もれした供給水を軟水使用機器へ供給しないようにす
ることができる。さらに、軟水化装置を複数台並列に設
置することで軟水の24時間以上に亘る連続供給が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例を概略的に示す説明図で
ある。
【図2】この発明の第二実施例を概略的に示す説明図で
ある。
【図3】この発明の第三実施例を概略的に示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 軟水化装置 2 樹脂筒 4 給水ライン 5 ボイラ(軟水使用機器) 6 処理水ライン 7 塩水タンク 8 塩水ライン 10 入口硬度測定手段 11 硬度もれ検出手段 17 塩水消費量検出手段 18 塩水濃度検出手段 19 稼動状況検出手段 27 分岐部 30 合流手段 31 切換手段 43 合流手段 44 切換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安部 元 愛媛県松山市堀江町7番地 三浦工業株式 会社内 Fターム(参考) 4D025 AA02 AB19 BA08 BB02 BB10 BB19 CA01 CA02 CA04 CA05 CA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換樹脂を充填した樹脂筒2への
    供給水の硬度を測定する入口硬度測定手段10と、前記
    樹脂筒2通過後の処理水を使用する軟水使用機器5の稼
    動状況検出手段19と、再生時の塩水の濃度を検出する
    塩水濃度検出手段18と、再生時の塩水の消費量を検出
    する塩水消費量検出手段17とを備えたことを特徴とす
    る軟水化装置。
  2. 【請求項2】 イオン交換樹脂を充填した樹脂筒2への
    供給水の硬度を測定する入口硬度測定手段10と、前記
    樹脂筒2通過後の処理水を使用する軟水使用機器5の稼
    動状況検出手段19と、再生時の塩水の濃度を検出する
    塩水濃度検出手段18と、再生時の塩水の消費量を検出
    する塩水消費量検出手段17とを備えた軟水化装置1を
    複数台並列設置し、これらの各軟水化装置1の通水作
    動,再生作動を切換可能に接続したことを特徴とする軟
    水化装置。
  3. 【請求項3】 イオン交換樹脂を充填した樹脂筒2への
    供給水の硬度を測定する入口硬度測定手段10と、前記
    樹脂筒2通過後の処理水を使用する軟水使用機器5の稼
    動状況検出手段19と、再生時の塩水の濃度を検出する
    塩水濃度検出手段18と、再生時の塩水の消費量を検出
    する塩水消費量検出手段17と、前記樹脂筒2通過後の
    処理水の硬度を測定し、硬度もれを検知する硬度もれ検
    出手段11とを備えたことを特徴とする軟水化装置。
  4. 【請求項4】 イオン交換樹脂を充填した樹脂筒2への
    供給水の硬度を測定する入口硬度測定手段10と、前記
    樹脂筒2通過後の処理水を使用する軟水使用機器5の稼
    動状況検出手段19と、再生時の塩水の濃度を検出する
    塩水濃度検出手段18と、再生時の塩水の消費量を検出
    する塩水消費量検出手段17と、前記樹脂筒2通過後の
    処理水の硬度を測定し、硬度もれを検知する硬度もれ検
    出手段11とを備えた軟水化装置1を複数台並列設置
    し、これらの各軟水化装置1の通水作動,再生作動を切
    換可能に接続したことを特徴とする軟水化装置。
  5. 【請求項5】 前記入口硬度測定手段10を給水ライン
    4に設けた分岐部27の上流側に設けたことを特徴とす
    る請求項2または請求項4に記載の軟水化装置。
  6. 【請求項6】 前記硬度もれ検出手段11を合流手段3
    0,43の下流側に設けたことを特徴とする請求項4に
    記載の軟水化装置。
  7. 【請求項7】 塩水タンク7を単数個設け、この塩水タ
    ンク7と前記各軟水化装置1とを塩水ライン8に設けた
    切換手段31,44を介してそれぞれ切換可能に接続
    し、この切換手段31,44の上流側に前記塩水濃度検
    出手段18を設けたことを特徴とする請求項2,4,
    5,6のいずれか1項に記載の軟水化装置。
  8. 【請求項8】 前記塩水タンク7に前記塩水消費量検出
    手段17を設けたことを特徴とする請求項7に記載の軟
    水化装置。
  9. 【請求項9】 イオン交換樹脂を充填した樹脂筒2への
    供給水の硬度を測定する入口硬度測定手段10と、前記
    樹脂筒2通過後の処理水を使用する軟水使用機器5の稼
    動状況検出手段19と、再生時の塩水の濃度を検出する
    塩水濃度検出手段18と、再生時の塩水の消費量を検出
    する塩水消費量検出手段17とを備えた軟水化装置1の
    再生制御方法であって、再生時の塩水濃度と再生時の塩
    水消費量に基づいて次回再生までの硬度除去量の設定値
    をあらかじめ設定し、入口硬度と前記軟水使用機器5の
    稼動状況検出量とに基づいて硬度除去量の積算値を経時
    的に求め、この積算値が前記設定値となったとき、前記
    軟水化装置1の再生作動を開始させることを特徴とする
    軟水化装置の再生制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の軟水化装置の再生制
    御方法であって、再生時の塩水濃度と再生時の塩水消費
    量に基づいて次回再生までの硬度除去量の設定値をあら
    かじめ設定し、入口硬度と前記軟水使用機器5の稼動状
    況検出量とに基づいて硬度除去量の積算値を経時的に求
    め、この積算値が前記設定値となったとき、前記通水作
    動中の軟水化装置1を再生作動へ切り換えるとともに、
    通水待機中の軟水化装置1を通水作動へ切り換える制御
    を行うことを特徴とする軟水化装置の再生制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項3に記載の軟水化装置の再生制
    御方法であって、前記樹脂筒2通過後の処理水の硬度を
    測定し、硬度もれを検知したとき、前記軟水化装置1を
    再生作動へ移行させることを特徴とする軟水化装置の再
    生制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項4または請求項6のいずれか1
    項に記載の軟水化装置の再生制御方法であって、前記樹
    脂筒2通過後の処理水の硬度を測定し、硬度もれを検知
    したとき、前記通水作動中の軟水化装置1を再生作動へ
    切り換えるとともに、通水待機中の軟水化装置1を通水
    作動へ切り換える制御を行うこと特徴とする軟水化装置
    の再生制御方法。
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CN111036312A (zh) * 2020-01-04 2020-04-21 西安热工研究院有限公司 一种离子交换树脂再生监测控制系统及方法

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