JP2003199547A - 食品洗浄装置及び食品洗浄方法 - Google Patents

食品洗浄装置及び食品洗浄方法

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JP2003199547A
JP2003199547A JP2002001506A JP2002001506A JP2003199547A JP 2003199547 A JP2003199547 A JP 2003199547A JP 2002001506 A JP2002001506 A JP 2002001506A JP 2002001506 A JP2002001506 A JP 2002001506A JP 2003199547 A JP2003199547 A JP 2003199547A
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water
food
chamber
cleaning
washing
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JP2002001506A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Komine
隆一 小嶺
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Komine Kikai KK
Original Assignee
Komine Kikai KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄機に使用する洗浄水として、塩分を含ま
ない電解次亜水を用いることにより、食品衛生法の規制
をクリアしながら、除菌効果が高く、また塩分による泡
立ちがない状態で洗浄することができるようにした食品
洗浄技術の提供。 【解決手段】 気泡を食品に浴びせて洗浄させるように
した食品洗浄方法であって、陽極室5a及び陰極室5b
に原水Wを通水させると共に、中間室5cに電解質水溶
液Dを収納して電解処理させることにより、中間室に収
納した電解質水溶液を電気泳動により原水に供給させて
陽極室で酸性電解水を得ると共に、陰極室でアルカリ性
電解水を得るように形成された水電気分解装置5を用
い、前記陽極室から排出された酸性電解水と陰極室から
排出されたアルカリ性電解水とを混合させて弱アルカリ
性の電解次亜水W7にして、この電解次亜水を洗浄水W
10として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜や海藻、食肉、魚
介類等の食品を殺菌、脱塩、洗浄するために用いられる
食品洗浄装置及び食品洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗浄機としては、洗浄水を収容す
る洗浄槽を設け、この洗浄槽内に一端側の食品投入部か
ら他端側の食品取出部に至る搬送洗浄路を形成させると
共に、食品取出部に取出しコンベアを取り付け、搬送洗
浄路の下方に、搬送洗浄路に食品投入部から食品取出部
に向けて水流を生じさせながら気泡を食品に浴びせるよ
うにエアーを噴出させるエアー噴出装置を設けたものに
なっている。
【0003】従って、この洗浄機では、搬送用エアー噴
出装置から噴出するエアの勢いによって搬送洗浄路に食
品投入部から食品取出部に向けて水流が生じるから、食
品投入部に投入された食品は、エアーによる気泡を下方
から浴びて洗浄されるとともに、浮沈を繰返しながら水
流によって搬送洗浄路を食品取出部側へと送られ、そし
て、この食品取出部に搬送された食品は取出しコンベア
によって洗浄槽の外部に取り下ろされるものである。
【0004】また、従来、洗浄槽に収容する洗浄水とし
ては、除菌性を有する亜塩素酸ナトリウム溶液や次亜塩
素酸ナトリウム溶液等が用いられるほか、電解水等が用
いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、洗浄水として次亜塩素酸ナトリウム溶液等を用
いた場合、次亜塩素酸ナトリウム等の薬剤を所定の濃度
に希釈して用いるという手間がかかるし、洗浄後にすす
ぎが必要になるという手間が必要になり、又、高濃度で
使用した場合には、人体への安全性に悪影響がある等の
問題があった。
【0006】また、電解水の場合には、原料が食塩水と
電気だけであるし、水電気分解装置(電解水生成器)か
ら排出された電解水をそのまま使用できるという利便性
と、その除菌性によって洗浄水として好適に使用できる
という利点がある。
【0007】ところで、電解水は除菌性を有しているた
め、これを食品に使用した場合は食品添加物の範疇にな
るとされていたが、この電解水の取り扱いについては、
電解水の主成分である次亜塩素酸が平成3年に食品衛生
法の食品添加物リストから削除されたことに伴ない、電
解次亜水は食品の除菌に使用できるが、強酸性および弱
酸性電解水は食品の除菌には使用できないと規制されて
いる(平成11年6月25日衛化第31号:「いわゆる
電解水の取り扱いについて」)。そこで、食品の除菌に
使用できる電解次亜水について、従来では、食塩水を無
隔膜で電解して弱アルカリ性の電解次亜水を生成するも
の、また、隔膜で区画した陽極室と陰極室とでそれぞれ
食塩水を電解して、陽極室で生成された酸性電解水と陰
極室で生成されたアルカリ性電解水とを混合させて弱ア
ルカリ性の電解次亜水にするという方法が一般に知られ
ている。
【0008】しかしながら、上記した電解次亜水は、食
塩水を原水とし、これを直接電解するため、生成された
電解次亜水には塩分が残留したものになっている。この
ように塩分を含む電解次亜水を、洗浄機、即ち、洗浄槽
内において、食品投入部から食品取出部に向けて水流を
生じさせるようにエアーを噴出させながら気泡を食品に
浴びせて洗浄させるようにした洗浄機の洗浄水として使
用した場合、気泡による攪拌によって塩分による泡立ち
が発生してしまう。そして、この泡が洗浄水の表面を覆
いつくして、洗浄対象となる食品の目視ができなくなっ
たり、洗浄機の各部に付着して錆や汚損の原因になって
しまうという問題があった。
【0009】本発明は上記のような従来の問題点を解決
するためになされたもので、洗浄槽内において、食品投
入部から食品取出部に向けて水流を生じさせるようにエ
アーを噴出させながら気泡を食品に浴びせて洗浄させる
ようにした洗浄機に使用する洗浄水として、塩分を含ま
ない電解次亜水を用いることにより、食品衛生法の規制
をクリアしながら、除菌効果が高く、また塩分による泡
立ちがない状態で洗浄することができるようにした食品
洗浄装置及び食品洗浄方法を提供することを課題として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するする
ために、本発明の食品洗浄装置(請求項1)は、洗浄水
を収容する洗浄槽が設けられ、この洗浄槽内には一端側
の食品投入部から他端側の食品取出部に至る搬送洗浄路
が形成されると共に、食品取出部に取出しコンベアが取
り付けられ、前記搬送洗浄路の下方に、搬送洗浄路に食
品投入部から食品取出部に向けて水流を生じさせながら
気泡を食品に浴びせるようにエアーを噴出させるエアー
噴出装置が設けられている洗浄機を備え、水電気分解装
置を備えた洗浄水供給装置が前記洗浄槽に接続され、前
記水電気分解装置は、陽極板を配置した陽極室と、陰極
板を配置した陰極室と、陽極室と陰極室との間に配置し
た中間室と、が隔壁により区画して設けられている電解
槽を備え、陽極室及び陰極室に原水(水道水や井戸水)
を通水させると共に、中間室に電解質水溶液(食塩水
等)を収納して電解処理させることにより、中間室に収
納した電解質水溶液を電気泳動により原水に供給させて
陽極室で酸性電解水を得ると共に、陰極室でアルカリ性
電解水を得るように形成され、前記洗浄水供給装置は、
水電気分解装置の陽極室から排出された酸性電解水と陰
極室から排出されたアルカリ性電解水とを混合させて弱
アルカリ性(pH7〜8)の電解次亜水にして、この電
解次亜水を洗浄水として洗浄槽に供給するように形成さ
れている構成とした。
【0011】又、本発明の食品洗浄方法(請求項2)
は、洗浄水を収容した洗浄槽内において、食品投入部か
ら食品取出部に向けて水流を生じさせるようにエアーを
噴出させながら気泡を食品に浴びせて洗浄させるように
した食品洗浄方法であって、陽極板を配置した陽極室
と、陰極板を配置した陰極室と、陽極室と陰極室との間
に配置した中間室と、が隔壁により区画して設けられて
いる電解槽を備え、陽極室及び陰極室に原水(水道水や
井戸水)を通水させると共に、中間室に電解質水溶液
(食塩水等)を収納して電解処理させることにより、中
間室に収納した電解質水溶液を電気泳動により原水に供
給させて陽極室で酸性電解水を得ると共に、陰極室でア
ルカリ性電解水を得るように形成された水電気分解装置
を用い、前記陽極室から排出された酸性電解水と陰極室
から排出されたアルカリ性電解水とを混合させて弱アル
カリ性(pH7〜8)の電解次亜水にして、この電解次
亜水を洗浄水として使用する構成とした。
【0012】本発明で用いる水電気分解装置では、陽極
側では、中間室内に充填した電解質水溶液に含有してい
る塩素イオン等の陰イオンが各イオンの輸率に基づき陽
極室内に電気泳動により移動し、電極表面において陰イ
オン及び水が電気分解されて酸性電解水が生成される。
一方、陰極側では、中間室内に充填した電解質水溶液に
含有しているナトリウムイオン等の陽イオンが各イオン
の輸率に基づき陰極室内に移動し、電極表面において陽
イオン及び水が電気分解されてアルカリ性電解水が生成
される。このように陽極室及び陰極室には原水を通水
し、電解質水溶液を中間室に収容させて電解することか
ら、生成された電解水(酸性電解水及びアルカリ性電解
水)には塩分が含まれない。そして、陽極室から排出さ
れた酸性電解水と陰極室から排出されたアルカリ性電解
水とを混合させて弱アルカリ性(pH7〜8)の電解次
亜水にして、この電解次亜水を洗浄水として使用するも
ので、従って、除菌効果が高い電解次亜水を洗浄水とし
て使用しながら、塩分による泡立ちを防止することがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の1形
態にかかる食品洗浄装置の説明断面図である。
【0014】この食品洗浄装置は、洗浄機1と洗浄水供
給装置6を備えている。洗浄機1は、内部に洗浄水を収
容する洗浄槽2が設けられ、この洗浄槽2内には、一端
側の食品投入部21から他端側の食品取出部22に至る
搬送洗浄路20が形成され、食品取出部22に取出しコ
ンベア3が取り付けられている。
【0015】前記搬送洗浄路20の下方には戻り流路2
3を形成するための隔離板24が設けられ、この隔離板
24の下方に、前記搬送洗浄路20に食品投入部21か
ら食品取出部22に向けて水流を生じさせるようにエア
ーを噴出させるエアー噴出装置4が設けられている。こ
のエアー噴出装置4は、ブロア40に接続した空気配管
41が搬送洗浄路20の搬送方向に延在して設けられ、
この空気配管41に食品取出部22側に向けて傾斜させ
た多数のノズル管42が突設され、このノズル管42の
先端が隔離板24を通して搬送洗浄路20に臨むように
形成されている。
【0016】又、前記搬送洗浄路20の途中(実施の形
態では、食品取出部22寄り位置)に、この搬送洗浄路
20の水流に制動を作用させるようにエアーを噴出させ
る制動用エアー噴出装置43が設けられているこの制動
用エアー噴出装置43は、ブロア40に接続した空気配
管44が搬送洗浄路20の搬送方向と直交する方向に延
在して設けられ、この空気配管44に真上に向けて多数
の噴気口が形成され、この噴気口が隔離板24を通して
搬送洗浄路20に臨むように形成されている。
【0017】尚、図中25はオーバーフロー穴、26は
排水バルブ、27は洗浄水供給口、28は逆流防止ネッ
トである。又、29はゴミ取り用ネットコンベアで、取
出しコンベア3の手前で食品を強制的に潜行させ、浮き
ゴミ(特に虫、毛髪、ワラクズ、食品クズ)をオーバー
フロー穴25から排出させる。
【0018】上記した洗浄機1では、エアー噴出装置4
から噴出するエアの勢いによって搬送洗浄路20に食品
投入部21から食品取出部22に向けて水流を生じさせ
ることができる。従って、食品投入部21に食品Hを投
入すると、その食品Hはエアーによる気泡を下方から浴
びて洗浄されるとともに、浮沈を繰返しながら水流によ
って搬送洗浄路20を食品取出部22へと送られる。
【0019】そして、搬送洗浄路20の途中(ゴミ取り
用ネットコンベア29の直前)に、制動用エアー噴出装
置43が設けられているため、この制動用エアー噴出装
置43から噴出するエアーによって搬送洗浄路20の水
流に制動(ブレーキ)が加えられるもので、この制動に
よって食品Hの搬送速度が低下する。このように搬送洗
浄路20の途中において食品Hの搬送速度が低下する
と、ここを先頭として後続の食品Hが次々に渋滞してい
くことから、洗浄時間を長くとることができる。
【0020】尚、水流による制動で渋滞した食品Hは、
後続の食品Hによって押されることから、搬送が完全に
停滞することはなく、徐々に前進して食品取出部22に
向けて搬送される。この場合、食品取出部22の手前で
ゴミ取り用ネットコンベア29で浮きゴミが分離され、
その後、食品取出部22に浮上して取出しコンベア3に
より掬い上げられ、この取出しコンベア3上を搬送され
て洗浄槽2の外部に取り下ろされる。
【0021】上記のように、制動用エアー噴出装置43
から噴出するエアーの制動作用によって、搬送洗浄路2
0の途中において食品Hの搬送速度を低下させることが
できるため、気泡による洗浄力を維持させながら搬送時
間を長くとることができ、全体としての洗浄効果を向上
させることができる。特に、搬送速度の低下によって食
品Hが次々に渋滞していくことから、食品H同士の攪拌
が生じて互いがもみ洗いされ、このもみ洗いと気泡によ
る洗浄力によって洗浄効果を大幅に向上させることがで
きるし、これにより装置の小型化を図ることができる。
【0022】次に、本発明の食品洗浄装置には、水電気
分解装置5を備えた洗浄水供給装置6が、前記洗浄機1
の洗浄槽2に設けた洗浄水供給口27に接続されてい
る。前記水電気分解装置5は、2枚の隔膜50,50で
仕切ることによって陽極室5aと陰極室5bと中間室5
cとを設けた電解槽51を備えている。
【0023】前記陽極室5a及び陰極室5bには、多数
の孔が形成された電極板としての陽極板52及び陰極板
53が隔膜50,50を背にするように設けられてい
る。この場合、陽極板52と隔膜50、陰極板53と隔
膜50は離れていても密着していてもよいが、密着させ
る場合は両電極板(陽極板52及び陰極板53)と各隔
膜50との間に両電極板と同じ孔のあいたシート状の非
導電材料を挿入するのが好ましい。
【0024】陽極室5a及び陰極室5bには、それぞれ
水道水等の原水Wを通水するものであるが、この実施の
形態では、原水Wを電解処理する水W1と電解処理しな
い水W2とに分流し、電解処理する水W1は陽極室5a
及び陰極室5bに通水し、ここで電解処理された後、電
解処理しない水W2と合流させて希釈し、所定のpH
2.0〜3.0の酸性電解水W3及び所定のpH10.
5〜12.0のアルカリ性電解水W4に調整する。
【0025】又、中間室5cには、高濃度の電解質水溶
液Dが収容されている。この電解質水溶液Dは、通常は
塩化カリウムや塩化ナトリウムの10%以上の水溶液を
使用し、ポンプ54を使用して循環送給させるようにし
ている。この場合の電解質濃度は水溶液の流動性を妨げ
ない限りいくら高くてもよい。
【0026】そして、陽極板52及び陰極板53に電流
を負荷して電気分解すると、陽極側では、中間室5c内
に充填した電解質水溶液Dに含有している塩素イオン等
の陰イオンが各イオンの輸率に基づき陽極室5a内に電
気泳動により移動し、電極表面において陰イオン及び水
が電気分解されて強酸性電解水W5及び酸素、塩素等の
ガスが生成する。この強酸性電解水W5は、陽極室5a
から排出され、電解処理されない水W2と合流し、目的
のpH値(例えばpH2.0〜3.0)を有する酸性電
解水W3に調整される。一方、陰極側では、中間室5c
内に充填した電解質水溶液Dに含有しているナトリウム
イオン等の陽イオンが各イオンの輸率に基づき陰極室5
b内に移動し、電極表面において陽イオン及び水が電気
分解されて強アルカリ性電解水W6及び水素等のガスが
生成する。この強アルカリ性電解水W6は陰極室5bか
ら排出され、電解処理されない水W2と合流し、目的の
pH値(例えばpH10.5〜12.0)を有するアル
カリ性電解水W4に調整される。
【0027】本発明においては電解処理する水W1の水
量に対して1500クーロン/リットル以上の直流電流
を負荷する。この負荷は、逆算すると1Aの電流値の場
合の水量の最大値は40ミリリットルとなる。1500
クーロン/リットル以上の直流電流を負荷する理由は、
電解効率を低下させる原因の一つである水の輸液現象を
防止するのに必要な電流負荷量を調べた結果、その値が
1500クーロン/リットル以上あったこと、遊離塩素
の生成効率が1500クーロン/リットル以上で高まる
現象を示したこと、また1500クーロン/リットル以
上で陰極におけるスケールの付着が見られなかったこと
からである。そして、1500クーロン/リットル以上
の電流負荷時における陽極室5a内で生成される強酸性
電解水W5のpH値は1.9以下になり、陰極室5b内
の強アルカリ性電解水W6のpH値は12.1以上にな
った。
【0028】そして、洗浄水供給装置6では、上記のよ
うにして陽極室5aから排出された強酸性電解水W5を
電解処理されない水W2と合流させて得た酸性電解水W
3と、陰極室5bから排出された強アルカリ性電解水W
6を電解処理されない水W2と合流させて得たアルカリ
性電解水W4とを貯水タンク60内に導入して、ここで
弱アルカリ性(pH7〜8)の電解次亜水W7となし、
この電解次亜水W7を洗浄機1の洗浄槽2に洗浄水W1
0として供給するように形成されている。尚、貯水タン
ク60内には、水位センサ61が設けられ、この水位セ
ンサ61が満水を検知すると、前記水電気分解装置5の
運転が停止するとともに、電磁弁62が閉鎖して洗浄水
供給装置6から貯水タンク60への電解水の供給が停止
する。
【0029】以上のように、本発明で用いる水電気分解
装置5では、陽極側では、中間室5c内に充填した電解
質水溶液Dに含有している塩素イオン等の陰イオンが各
イオンの輸率に基づき陽極室5a内に電気泳動により移
動し、電極表面において陰イオン及び水が電気分解され
て強酸性電解水W5が生成され、必要なpH値の酸性電
解水W3に調整される。一方、陰極側では、中間室5c
内に充填した電解質水溶液Dに含有しているナトリウム
イオン等の陽イオンが各イオンの輸率に基づき陰極室5
b内に移動し、電極表面において陽イオン及び水が電気
分解されて強アルカリ性電解水W6が生成され、必要な
pH値のアルカリ性電解水W4に調整される。このよう
に陽極室5a及び陰極室5bには原水を通水し、電解質
水溶液Dを中間室5cに収容させて電解することから、
生成された電解水及び最終的に調整された電解次亜水W
7には塩分が含まれない。
【0030】そして、前記酸性電解水W3とアルカリ性
電解水W4とを混合させて弱アルカリ性(pH7〜8)
の電解次亜水W7にして、この電解次亜水W7を洗浄水
W10として使用するもので、従って、除菌効果が高い
電解次亜水W7を洗浄水W10として使用しながら、塩
分による泡立ちを防止することができる。
【0031】尚、このようにして得た電解次亜水W7に
ついては、塩素臭がなく、また、酸化還元電位(OR
P)についても、760〜800mvを示し、洗浄水W
10として繰返し使用した場合もこのORP値及び次亜
塩素酸濃度の低下が少なく、長期に亘って使用すること
ができた。
【0032】又、本発明において、例えば、本発明に係
る洗浄機を第2洗浄機として配置し、この第2洗浄機の
手前に、同様に形成した第1洗浄機を配置し、この第1
洗浄機の洗浄槽に活性水を洗浄水として供給させて、こ
の第1洗浄機において活性水により食品を洗浄した後、
その食品を第2洗浄機に供給して引き続き本発明に係る
第2洗浄機において、弱アルカリ性(pH7〜8)の電
解次亜水により食品を洗浄させるようにすることができ
る。このように、先ず活性水により洗浄し、引き続き弱
アルカリ性(pH7〜8)の電解次亜水により洗浄する
というように、2段階の洗浄工程を経ることでより効果
的な洗浄を行うことができる。
【0033】尚、上記のように、第1洗浄機に活性水
を使用し、第2洗浄機に本発明の弱アルカリ性(pH7
〜8)の電解次亜水を使用した場合と、第1洗浄機及
び第2洗浄機に活性水を使用した場合と、第1洗浄機
及び第2洗浄機に水道水を使用した場合において、これ
ら、、についての衛生検査成績を表1に示す。こ
こで、の弱アルカリ性の電解次亜水はpH7.5〜
7.8とし、及びの活性水はセラミック活水器で製
造した。
【0034】
【表1】
【0035】この表1の検査結果で判るように、本発明
の食品洗浄装置を用いたの場合は、レタス、キャベ
ツ、白菜、ごぼうのいずれの食品(野菜)についても、
洗浄前に比べて洗浄後では一般生菌数及び大腸菌群数が
大幅に減少し、又、、の場合に比べても顕著な殺菌
効果が得られることが認められた。
【0036】
【発明の効果】以上、説明してきたように本発明の食品
洗浄装置及び食品洗浄方法にあっては、洗浄槽内におい
て、食品投入部から食品取出部に向けて水流を生じさせ
るようにエアーを噴出させながら気泡を食品に浴びせて
洗浄させるようにした洗浄機に使用する洗浄水として、
塩分を含まない電解次亜水を用いるようにしたため、食
品衛生法の規制をクリアしながら、除菌効果が高く、ま
た塩分による泡立ちがない状態で洗浄することができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態にかかる食品洗浄装置の
説明断面図である。
【符号の説明】
1 洗浄機 2 洗浄槽 20 搬送洗浄路 21 食品投入部 22 食品取出部 23 戻り流路 24 隔離板 25 オーバーフロー穴 26 排水バルブ 27 洗浄水供給口 28 逆流防止ネット 29 ゴミ取り用ネットコンベア 3 取出しコンベア 4 エアー噴出装置 40 ブロア 41 空気配管 42 ノズル管 43 制動用エアー噴出装置 44 空気配管 5 水電気分解装置 5a 陽極室 5b 陰極室 5c 中間室 50 隔膜 51 電解槽 52 陽極板 53 陰極板 54 ポンプ 6 洗浄水供給装置 60 貯水タンク 61 水位センサ 62 電磁弁 H 食品 D 電解質水溶液 W 原水 W1 電解処理する水水 W2 電解処理しない水 W3 酸性電解水 W4 アルカリ性電解水 W5 強酸性電解水 W6 強アルカリ性電解水 W7 電解次亜水 W10 洗浄水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61L 2/18 A61L 2/18 C02F 1/46 C02F 1/46 A Fターム(参考) 4B011 KA01 KB01 KC02 KD01 4B021 LA41 LP07 LT03 LW02 LW03 LW04 MC01 MK08 MP02 MP03 4B061 AA07 BA01 CA13 4C058 AA21 BB02 BB07 CC06 DD13 EE11 EE26 JJ06 JJ21 4D061 DA03 DB07 EA02 EB12 EB17 EB19 EB37 EB39 ED12 ED13 GA04 GC11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水を収容する洗浄槽が設けられ、こ
    の洗浄槽内には一端側の食品投入部から他端側の食品取
    出部に至る搬送洗浄路が形成されると共に、食品取出部
    に取出しコンベアが取り付けられ、前記搬送洗浄路の下
    方に、搬送洗浄路に食品投入部から食品取出部に向けて
    水流を生じさせながら気泡を食品に浴びせるようにエア
    ーを噴出させるエアー噴出装置が設けられている洗浄機
    を備え、 水電気分解装置を備えた洗浄水供給装置が前記洗浄槽に
    接続され、 前記水電気分解装置は、陽極板を配置した陽極室と、陰
    極板を配置した陰極室と、陽極室と陰極室との間に配置
    した中間室と、が隔壁により区画して設けられている電
    解槽を備え、陽極室及び陰極室に原水を通水させると共
    に、中間室に電解質水溶液を収納して電解処理させるこ
    とにより、中間室に収納した電解質水溶液を電気泳動に
    より原水に供給させて陽極室で酸性電解水を得ると共
    に、陰極室でアルカリ性電解水を得るように形成され、 前記洗浄水供給装置は、水電気分解装置の陽極室から排
    出された酸性電解水と陰極室から排出されたアルカリ性
    電解水とを混合させて弱アルカリ性の電解次亜水にし
    て、この電解次亜水を洗浄水として洗浄槽に供給するよ
    うに形成されていることを特徴とした食品洗浄装置。
  2. 【請求項2】 洗浄水を収容した洗浄槽内において、食
    品投入部から食品取出部に向けて水流を生じさせるよう
    にエアーを噴出させながら気泡を食品に浴びせて洗浄さ
    せるようにした食品洗浄方法であって、 陽極板を配置した陽極室と、陰極板を配置した陰極室
    と、陽極室と陰極室との間に配置した中間室と、が隔壁
    により区画して設けられている電解槽を備え、陽極室及
    び陰極室に原水を通水させると共に、中間室に電解質水
    溶液を収納して電解処理させることにより、中間室に収
    納した電解質水溶液を電気泳動により原水に供給させて
    陽極室で酸性電解水を得ると共に、陰極室でアルカリ性
    電解水を得るように形成された水電気分解装置を用い、 前記陽極室から排出された酸性電解水と陰極室から排出
    されたアルカリ性電解水とを混合させて弱アルカリ性の
    電解次亜水にして、この電解次亜水を洗浄水として使用
    することを特徴とした食品洗浄方法。
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