JP2003199456A - 魚類の養殖装置およびその方法 - Google Patents

魚類の養殖装置およびその方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】魚、特に回遊魚の人工養殖にあって、魚に不要
なストレスを与えることなく優良な品質に養殖して、安
定的な市場提供を行うことができる魚類の養殖装置およ
びその方法を提供する。 【解決手段】螺旋状に設けた水槽2内へその一側部から
水を定められた流速となるように供給しつつ、水槽2の
他側部より排水した該水槽内に一連の水流路を形成させ
た状態において、水槽2の一側部から魚bを投入し、一
連の水流路内を魚bの遊泳速度に合わせて水槽内の水の
流速を調整させ、該水槽内においてこの水槽2に対する
魚bの遊泳移動量を抑えさせた状態で該魚bを養殖させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚、特に回遊魚の人工
養殖にあって、魚に不要なストレスを与えることなく優
良な品質に養殖して、安定的な市場提供を行うことがで
きる魚類の養殖装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】我が国にとって漁業資源は、その食材等
にあって日常社会の中で、大きな比重を占めているもの
で、特に、マグロやカジキなどは鮮魚としての利用・消
費が諸外国と比べて極めて多いものである。しかしなが
ら、漁獲される天然のマグロは、その資源維持や有効利
用のために国際的な資源管理が図られているので、国内
にあって十分な利用・消費がなされておらず、また、そ
の供給量の不足から、市場においては高値で取引される
結果となるものであった。
【0003】特に、鯖科回遊魚の養殖にあたっては、重
要なことは海水や餌の状態あるいは十分な酸素取り入れ
のための回遊できる場所などが上げられ、しかも、元来
神経質なことから養殖環境も考慮しなければならない。
また、養殖中に生ずる天災などの被害もあらかじめ想定
しなければならず、自ずとその養殖生け簀は、体長15
0cmから最大で300cmとなる巨大魚を回遊養殖さ
せるためには、最低でも半径50mの大きさを必要とす
るもので、養殖に際しての前記悪条件に加え、更には、
既存の漁場との関係から希望する設置場所は十分に得ら
れなのが現状であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した問題
点を解決するためになされたもので、螺旋状に設けた水
槽内へその一側部から水を定められた流速となるように
供給しつつ、水槽の他側部より排水した該水槽内に一連
の水流路を形成させた状態において、水槽の一側部から
魚を投入し、一連の水流路内を前記魚の遊泳速度に合わ
せて水槽内の水の流速を調整させ、該水槽内においてこ
の水槽に対する魚の遊泳移動量を抑えさせた状態で該魚
を養殖させることにより、魚、特に回遊魚の人工養殖に
あって、魚に不要なストレスを与えることなく優良な品
質に養殖して、安定的な市場提供を行うことができる魚
類の養殖装置およびその方法を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、内部に魚類を収容する水槽と、
該水槽の一側部へ接続させた前記魚類が生息し得る水を
導入する供給手段と、前記水槽の他側部に接続させて該
水槽内の水を排出する排水手段と、前記水槽の適所に設
けた魚の投入部および魚の取出部とを有する魚類の養殖
装置にあって、前記水槽は、その内部を前記一側部から
前記他側部にわたって一連となる空洞の筒状に形成し
て、前記一側部から前記他側部に至るまでを螺旋状とな
るように設けてあり、前記内部を前記供給手段と前記排
水手段とによって前記水を定められた流速となるように
充満させた魚類の養殖装置の構成にある。
【0006】水槽の適所に該水槽内の環境を検出する検
出手段を一個または複数個配設させる。
【0007】螺旋状に設けた水槽内へその一側部から水
を定められた流速となるように供給しつつ、前記水槽の
他側部より排水した該水槽内に一連の水流路を形成させ
た状態において、前記水槽の一側部から魚を投入し、前
記一連の水流路内を前記魚の遊泳速度に合わせて前記水
槽内の水の流速を調整させ、該水槽内においてこの水槽
に対する前記魚の遊泳移動量を抑えさせた状態で該魚を
養殖させる魚類の養殖方法にある。
【0008】水槽内へ、養殖する多量の魚とこの魚が遊
泳し得る水とを供給して収容し、この水槽内の水に対し
て定められた流速の旋回流を与えつつ、魚の遊泳速度に
合わせて水槽内の水の旋回流速を調整させ、該水槽内に
おいてこの水槽に対する魚の遊泳移動量を抑えさせた状
態で該魚を養殖させる魚類の養殖方法にある。
【0009】
【実施例】次に、本発明に関する魚類の養殖装置および
その方法の実施の一例を図面に基づいて説明する。図1
および図5においてAは第一の実施例の魚類の養殖装置
で、支持体1と、水槽2と、供給手段3と、排水手段4
と、魚bの投入部5および魚bの取出部6とにより基本
的に構成される。なお、この魚類の養殖装置Aにあっ
て、養殖する魚bの種類は、例えば、マグロ類やブリ,
カツオなど回遊魚がより適している。また、該魚類の養
殖装置Aの設置にあっては、海や湖などの水中であって
も構わないが、好ましくは、潮流や波などの影響を受け
ず、かつ、管理や作業等が良好に行える陸地7上に設け
るものであり、更には、魚bが海水魚であれば、海沿岸
に付近の陸地7に設けることが好ましい。
【0010】そして、前記した支持体1は、堅牢に構成
されていて、後記する水槽2を陸地7上へ安定的に支持
させるもので、水槽2を包持させる筒状に形成したり、
枠組み状に形成したりする。
【0011】前記した水槽2は、支持体1へ取り付け
て、その内部に魚b類を収容して、一定の期間該魚b類
を人工養殖するいわゆる、生け簀となるもので、内部が
透視できる透明や半透明に形成すれば、魚bの飼育状態
が外部から把握できたり、太陽光の照射により光合成な
どによる水質維持が図れるもので、この透明や半透明の
構成は、水槽2の一部や全部に設けることができ、水槽
2における底部のみに設けることのできる。更には、水
槽2の適所に、間隔的にのぞき窓(図示せず)を設けて
もよい。なお、この水槽2内に供給する水は、人工養殖
する魚bが海水魚であれば海水を用い、淡水魚であれば
淡水を用いることはもちろんのことである。また、海水
の場合は、海洋深層水を用いることもある。
【0012】この水槽2は、その内部を一側部(投入部
5)から他側部(取出部6)にわたって一連となる空洞
(水の収容部となる)の筒状に形成して、図3および図
4に示すように、該水槽2の一側部(投入部5)から他
側部(取出部6)に至るまでを、その平面形状略円形
(図2参照)となる螺旋状となるように複数巻きに、例
えば、4〜5重巻きに設けてあり、水槽2の内部を後記
する供給手段3と後記する排水手段4とによって前記水
の流動速度を定められた流速となるように充満させてお
く。なお、この複数巻きの螺旋状態は、図3に示すよう
に、そのピッチに隙間を生ずることなく接触させて形成
することが好ましい。
【0013】なお、該水槽2の一側部(投入部5)から
他側部(取出部6)に至るまで配置は、この一側部(投
入部5)から他側部(取出部6)が縦方向となるように
設けられるもので、これにより、前記水は、その縦方向
に付けられた落差により重力落下させることができ、該
水に流動流速が与えられる。
【0014】更に、この水槽2は、水の流動する方向に
対して略直交するように断面したその断面形状が、円形
や角形などに形成させるもので、その内径は、養殖する
魚bの大きさにもよるが、例えば、2m〜6m程度に、
好ましくは、2.5m〜3.2mに形成する。また、該
水槽2は、例えば、透明強化プラスチック製により形成
して、外部から内部の状態が目視するできるようにして
あり、更に、内部からは外部が見えないあるいは見えに
くい構成にしてある。
【0015】前記した供給手段3は、水槽2の一側部
(投入部5を利用するかあるいは水槽2の他の適所)へ
接続させて、魚b類が生息し得る前記水を導入するもの
で、海などの水を濾過部材を備えたポンプ3aにより取
り入れて一旦貯水タンク3bに蓄溜し、水槽2の一側部
(投入部5)から他側部(取出部6)に至るまでを縦向
き配置にすることで、前記水が水槽2内を流動する際
に、その落差による自重落下によって所定の流速が得ら
れる。更には、水の供給路に一基または複数基を設けた
水流発生部材等の送水手段9により強制的に定められた
水の流速を与えることもできる。なお、前記した貯水タ
ンク3bは、付設したソーラヒーティング等からなる水
温調整部材(図示せず)により常に内部の水温が適温に
保たれており、タンクの容積は、その外壁などが伸縮す
ることで変化・調整させることができる。また、この貯
水タンク3bは水槽2の上部に設けることで、該貯水タ
ンク3b内に収容した水の重力が水槽2内へ導入された
際に、該水の流動流速を与える推進源とにもなる。
【0016】この水槽2内を流動させる水の流速は、魚
bが持つその遊泳速度とほぼ同速に設定することが好ま
しいもので、これにより、魚bは水槽2内において水の
流速と魚bの前記遊泳速度とが相殺されて、見かけ上水
槽2内のある位置を略停止した状態となって、該魚b
は、水槽2内の水路の長い距離を無駄に遊泳することが
なくその魚bの生息を維持し生長を続けることができ、
そのため、水槽2の内壁に当たったり、他の魚bと干渉
する不都合が解消され、魚bに与えるストレスや魚体損
傷をできるだけ減少させることができる。すなわち、水
は水槽2の一側部(投入部5)から他側部(取出部6)
へ向かって流動し、一方、一側部(投入部5)に設けた
可動式の保護ネット2bを通過させて水槽2内に収容さ
れた魚bは、この水の流れに逆らって泳ごうとする性質
があるため、前記水の流速を魚bの遊泳速度に合わせて
やればよいことになる。
【0017】なお、この水槽2は、図1においては1基
のみを示しているが、複数基を並列的に接続させてもよ
く、養殖魚bの育成状況に合わせて、他の水槽2へ移し
換えることができ、所定に成長したとき出荷準備を始め
る。
【0018】前記した排水手段4は、水槽2の他側部
(取出部6)に接続させて該水槽2内の水を排出するも
ので、基本的には、供給手段3により供給された水量と
同量を排出するものであって、その出口管に付設した自
動または手動式のバルブ等の排水調整手段8によって制
御される。なお、水の排出の際に、水槽2内の養殖中の
魚bが水と一緒に排出されないように、所定メッシュの
網体(図示せず)を設けることもある。
【0019】前記した魚bの投入部5および魚bの取出
部6は、水槽2の適所に、例えば、水槽2の始端部であ
る一側部に投入部5を設け、水槽2の終端部である他側
部に取出部6を設けてある。このうち、投入部5は、水
の供給手段3の供給口と兼用することができるものであ
るが、図3に示すように、水槽2の流路の適所に設ける
こともできる。また、魚bの投入にあっては、例えば、
稚魚や幼魚である未養殖の魚bを収容させた予備槽10
の搬入部11を、水のろ過手段20を介してこの投入部
5に接続してある。該予備槽10は、前記水を収容して
あって、魚bの回遊速度に合わせた旋回流をこの水に与
えてある。魚bの水槽2への投入にあっては、予備槽1
0内の水と共に行うと良い。更に、この予備層10は、
複数基の槽を水槽2の近傍において該水槽と接続するよ
うに並列的に設置して、順次、魚bの生育度合いに応じ
て、水槽2側へ向かって移し換えたり、水槽2の容積に
対応するようにこの複数の予備層10に分散収容させて
おくものである。
【0020】また、魚bの取出部6は、該魚bの取り出
しにあって、水槽2内の水の排出と共に行うことができ
るもので、必要に応じて、取出部6の出口管に付設した
バルブ8を全開放し、この取出部6に接続した回収槽1
2へ送り込む。
【0021】この回収槽12は、図5に示すように、水
槽2内の水を回収して該水をこの回収槽12内に収容し
てあって、魚bの遊泳速度に合わせた旋回流Mをこの水
に与えてあるもので、水槽2の容量に合わせて、一基あ
るいは複数基並列的に設けられていて、魚bの出荷状況
に合わせて、一時、該魚bを待機・蓄溜させておく。な
お、魚bの出荷にあっては、該回収槽12の適所に設け
た搬出部13から取り出され、運搬車輌等の搬送手段3
4へ積み込む。なお、稚魚・幼魚bが取出部6から万一
流出しても、この回収槽12において回収され、再び水
槽2へ投入することができる。搬出部13からの取り出
しにあっては、魚bが赤色の光に向かっていく習性を利
用して、この搬出部13の適所あるいはその近傍におけ
る適所に、赤色照明体13aを付設しておく、または、
この搬出部13付近から搬出ラインにおいて適宜赤色照
明することで、魚bの回収槽12からの取り出しが容易
となる。
【0022】また、該回収槽12の適所には、過剰の水
を排出する排出部14を設けてあって、この排出口に
は、魚bが流れ出ないように防護ネット14aを張設し
てあって、配管15を介して一旦、ろ過手段16へ送り
込む。このろ過手段16では、水槽2内において発生し
た異物や汚物、例えば、魚bの排泄物や魚bの餌の残り
物などを水槽2内から回収した水中より除去し、清浄化
した後、使用水が海水であれば海17へ、淡水であれば
河川や海17へ切り換え部材18を経て排出する。ま
た、必要に応じて、切り換え部材18を経て配管19に
より予備層10へ戻すことで、水の循環使用をすること
ができる。
【0023】なお、図1および図3,図4において21
は、魚bへ餌を与える給餌手段で、水槽2の適所におい
て該水槽2内の魚bに対して万遍なく餌が行き渡るよう
に、間隔的に複数箇所にわたって設けてある。この給餌
手段21は、図示しない管理室からや他の制御手段など
の操作によって、定められた時間と定められた量の餌を
自動的に供給するように構成することが好ましい。
【0024】更に、水槽2の適所において間隔的に多数
箇所に、内部の水および魚bに対して酸素を供給する供
給部22を設けてあって、配管23を介して酸素供給源
24からの酸素が水槽2内へ送り込まれる。この酸素供
給動作は、水槽2内の水質状態(水温も含む)を逐次検
査し、この検査データに基づいて、図示しない管理室か
らや他の制御手段などにより適宜制御される。
【0025】図1〜図3において25は検出手段で、水
槽2内に収容された魚bの移動流速闇図の流動速度の検
出をはじめ、魚の位置や水温、水質、酸素濃度、魚類の
体温などの水槽2内のさまざまな生息環境を検出するも
ので、水槽2の適所において一個または複数個配設させ
る。この検出された各種情報は、図示しない管理室に送
信され、該管理室において一元的に制御される。また、
カメラを設置してその画像を前記管理室に送信してモニ
ターなどで集中的に把握することができる。すなわち、
この検出手段25による魚bの移動流速の検出にあって
は、所定の流速を有する水流に対して逆らうように遊泳
(魚bの持つ性質)する水槽2内の魚bが、この水流に
対して負けて下流側へ流されるのであれば、供給手段3
による水の供給流速を遅く(弱く)調整し、魚bが、前
記水流に抗して上流側へ溯るのであれば、供給手段3に
よる水の供給流速を早く(強く)調整することで、水槽
2内の魚bは、常に水槽2の同一位置付近を遊泳するこ
とができて、水槽2の内壁への体当たりや他の受けるス
トレスによる養殖された魚体の品質低下を防止すること
ができる。
【0026】したがって、前述のように構成される本発
明実施例の魚類の養殖装置Aおよびその方法は以下に述
べる作用を奏する。例えば、マグロの稚魚bを、螺旋状
に設けた水槽2内へその上部に設けられた一側部である
投入部5から海水を定められた流速で一方向(図2にお
いて矢印Mに示す方向)となるように供給する。このと
き、供給する海水は、あらかじめ大型水タンクに蓄溜さ
せた海水あるいは海洋深層水を用いたり、海中から直接
取り入れたりする。また、海水の流速は、適宜、送水手
段9によりその速遅を調整可能とすることで、更には、
排水手段4との併用により、魚bの生育によって変化す
る該魚bの遊泳速度に適宜対応させる。
【0027】また、水槽2の他側部である取出部6より
連続状態で排水してあって、該水槽2内に一連の水が流
動する水流路を形成させた状態において、この水槽2の
一側部(投入部5)から、例えば、大量のマグロの稚魚
bを投入し、前記一連の水流路内を魚bの遊泳速度に合
わせて、前記水槽内の水の流速を調整(例えば、稚魚b
の遊泳速度≒海水の流動速度 となるように調整)させ
る。
【0028】すると、大量に投入された稚魚bは、該水
槽2内においてその全体へ徐々にばらけて、この水槽2
の全体にわたって互いに干渉しない間隔で供給された流
速のある海水に逆らって(図2において矢印Nの方向
へ)自力で遊泳する。このとき、魚bは、自分の遊泳速
度と水槽2を流動する海水速度とがほぼ同じであるた
め、各魚bが水槽2内において、ばらけて移動した現在
の位置とほぼ同じ位置を遊泳し続けるので、実質的、こ
の水槽2の水流路に対する魚bの遊泳移動量がほとんど
無く、他の魚bに干渉したり、水槽2の内壁などに衝突
する、あるいは、前記干渉や衝突を回避するためにこれ
ら魚bに生ずるストレスが可及的減少させることができ
て、該魚bが良好な状態で成長が促進され、結果、優良
品となる魚bを短期間で養殖させることができる。
【0029】また、水槽2の適所において多数散在させ
た検出手段25により、絶えず、水槽2内を遊泳する魚
b全体に対して万遍なくその遊泳速度を検出しているた
め、該魚bの遊泳速度に変化を生ずれば、海水の送水手
段9や排水調整手段8を任意に操作して、できるだけ、
水槽2に対する魚bの遊泳移動量がほとんど無いように
調整する。
【0030】更に、水槽2内の魚bたちには、水槽2の
適所において多数散在させた給餌手段21により、定期
的にあるいは間欠的に必要量の餌が与えられるもので、
魚bは遊泳しながら確実に餌を補食することができ、ム
ラのない成長が望める。
【0031】そして、水槽2にあって、魚bたちが排泄
した排泄物や食べ残した餌あるいは他の異物は、この水
槽2内の水流路に絶えず海水が流動し、かつ、常に新し
く養分を含んだ海水が供給されるため、直ちに水槽2の
終端部における取出部6の排水手段から排出され、水槽
2内は前記異物などによって汚染させることなく、魚b
の生育に良好な清浄な状態に維持される。
【0032】なお、取出部6から排出された前記異物な
どは、ろ過手段16において、海水と前記異物などとが
分離され、前記異物などは別途他の処理手段(図示せ
ず)において処理され、有機肥料などに再利用されると
共に、残りの清浄となった海水は、海に戻したり、再
び、貯水タンク3bを経て水槽2への供給水として利用
する。
【0033】こうして、一定の大きさや重量に成長した
魚bは、水槽2から取り出されるもので、この場合、投
入部5からの海水の供給を停止することで、魚bは、取
出部6から次から次へと回収槽12へ回収される。この
回収槽12において出荷調整等がなされ、適宜、搬送手
段14によって市場へ出荷される。
【0034】したがって、本発明実施例によれば、従来
から養殖が困難とされていたマグロであっても、良好な
歩留まりにより、良質のマグロが短期間に大量に養殖す
ることができる。
【0035】図6および図7においてAは、第二の実施
例の魚類の養殖装置で、養殖する多量の魚bとこの魚b
が遊泳し得る水とを収容する水槽30と、その水槽30
内の水に対して定められた一方向の旋回流を与える作動
手段31とを有する。
【0036】前記した水槽30は、その平面形状が略円
形に形成することが前記水の旋回流を生じやすいもの
で、所定の深さを有する。
【0037】前記した作動手段31は、図6に示すよう
に、送水ポンプ等の送水手段を用いて、略円形の水槽3
0の中心より偏心した位置に、すなわち、水槽30の内
壁に対して接線状に水の投入部32を設けて、この投入
部32からの圧力水を水槽30内へ供給することで、水
槽30の内壁に沿った旋回流が生ずる。
【0038】更に、この作動手段31は、図7に示すよ
うに、水槽30内に旋回流を生じさせる旋回翼を有する
回転羽根部材を設けてもよく、基本的には、水槽30内
に収容された魚bの遊泳速度に見合う旋回流を発生させ
るものであれば、前記以外にも任意の手段が選定し得
る。
【0039】また、水槽30の適所に水槽30内の水お
よび魚bを水槽30外へ排出する取出部33を設けてあ
るもので、水と魚bが取り出しやすい位置であれば水槽
30の任意の位置に設けられる。また、図6に示すよう
な、送水ポンプ等の送水手段式の作動手段31を用いた
場合には、水槽30の底部中心部に設けることで、水槽
30内の水の排水に際して、水槽30内の水に渦巻き流
が生じて、一層、前記水の旋回流の発生を助長させるこ
とができる。
【0040】なお、本実施例の魚類の養殖装置Aにあっ
て、この装置Aに附帯する予備層10やろ過手段16,
20,回収槽12,給餌手段21,検出手段25,酸素
を供給する供給部25などは同様に水槽30に対して配
備されているもので、その構成は、基本的には前記第一
の実施例と同様に構成されかつ、同様の作用・効果を奏
するものであるから、一部のものには同一符号を付し、
また、その詳細な説明は第一の実施例の構成を援用して
省略する。
【0041】したがって、この魚類の養殖装置Aによる
魚類の養殖方法は、以下に述べる作用を奏する。まず、
水槽30内へ、養殖する多量の魚bとこの魚bが遊泳し
得る水とを投入部32より供給して収容し、この水槽3
0内の水に対して作動手段31により定められた流速の
旋回流(図7において矢印M方向)を与えつつ、魚bの
遊泳速度に合わせて水槽30内の水の旋回流速を調整さ
せ、該水槽30内においてこの水槽30に対する魚bの
遊泳移動量を抑えさせた状態で該魚bを養殖させる。
【0042】また、水槽2の他側部である取出部33よ
り連続状態で排水(排水しない場合もある)して、水槽
30内を魚bの遊泳速度に合わせて水槽30内の水の流
速を調整(例えば、稚魚bの遊泳速度≒海水の旋回流動
速度 となるように調整)させる。
【0043】すると、大量に投入された稚魚bは、該水
槽30内において徐々にばらけてこの水槽30の全体に
わたって互いに干渉しない間隔で、供給された流速のあ
る旋回流の水に逆らって(図7において矢印Nの方向
へ)遊泳する。このとき、魚bは、自分の遊泳速度と水
槽30を旋回流動する水速度とがほぼ同じであるため、
各魚bが水槽30内において、現在の位置とほぼ同じ位
置を遊泳し続けるので、実質的、この水槽30に対する
魚bの遊泳移動量がほとんど無く、他の魚bに干渉した
り、水槽30の内壁などに衝突する、あるいは、前記干
渉や衝突を回避するためにこれら魚bに生ずるストレス
が可及的減少させることができて、該魚bが良好な状態
で成長が促進され、結果、優良品となる魚bを養殖させ
ることができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は、従来から養殖が困難とされて
いた高速回遊魚であっても、良好な歩留まりにより、良
質の魚が短期間で大量に養殖することができる。水槽を
陸地に設置することができるので、海や湖などの波等の
水の影響、特には、台風時における影響を受けにくいた
め、安定した魚の養殖を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関する魚類の養殖方法に採用した魚
類の養殖装置の第一の実施例の概要を示す説明図であ
る。
【図2】 図1における魚類の養殖装置の水槽部を示す
横断断面図である。
【図3】 図1における魚類の養殖装置の水槽部の他の
例を示す要部の正面図である。
【図4】 図1における魚類の養殖装置の水槽部を示す
要部の斜視図である。
【図5】 図1における魚類の養殖装置の最終部に接続
させた回収槽の概略を示す平面図である。
【図6】 本発明に関する魚類の養殖方法に採用した魚
類の養殖装置の第二の実施例の概要を示す説明図であ
る。
【図7】 図4における魚類の養殖装置の水槽部の概略
を示す平面図である。
【符号の説明】
A…魚類の養殖装置.b…魚.1…支持体.2,30…
水槽.3…供給手段.4…排水手段.5…投入部.6…
取出部.25…検出手段
フロントページの続き (72)発明者 朝比奈 万太郎 静岡県静岡市中島46−150 Fターム(参考) 2B104 CA01 CB04 CB07 EA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に魚類を収容する水槽と、該水槽の
    一側部へ接続させた前記魚類が生息し得る水を導入する
    供給手段と、前記水槽の他側部に接続させて該水槽内の
    水を排出する排水手段と、前記水槽の適所に設けた魚の
    投入部および魚の取出部とを有する魚類の養殖装置にあ
    って、 前記水槽は、その内部を前記一側部から前記他側部にわ
    たって一連となる空洞の筒状に形成して、前記一側部か
    ら前記他側部に至るまでを螺旋状となるように設けてあ
    り、前記内部を前記供給手段と前記排水手段とによって
    前記水を定められた流速となるように充満させたことを
    特徴とする魚類の養殖装置。
  2. 【請求項2】 水槽の適所に該水槽内の環境を検出する
    検出手段を一個または複数個配設させたことを特徴とす
    る請求項1記載の魚類の養殖装置。
  3. 【請求項3】 螺旋状に設けた水槽内へその一側部から
    水を定められた流速となるように供給しつつ、前記水槽
    の他側部より排水した該水槽内に一連の水流路を形成さ
    せた状態において、前記水槽の一側部から魚を投入し、
    前記一連の水流路内を前記魚の遊泳速度に合わせて前記
    水槽内の水の流速を調整させ、該水槽内においてこの水
    槽に対する前記魚の遊泳移動量を抑えさせた状態で該魚
    を養殖させることを特徴とする魚類の養殖方法。
  4. 【請求項4】 水槽内へ、養殖する多量の魚とこの魚が
    遊泳し得る水とを供給して収容し、この水槽内の水に対
    して定められた流速の旋回流を与えつつ、魚の遊泳速度
    に合わせて水槽内の水の旋回流速を調整させ、該水槽内
    においてこの水槽に対する魚の遊泳移動量を抑えさせた
    状態で該魚を養殖させることを特徴とする魚類の養殖方
    法。
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