JP2009072123A - マグロの養殖装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出荷サイズのマグロを選別しながら、簡単かつ容易に、しかも暴れないように池から取り上げる。
【解決手段】マグロの養殖装置は、所定の幅を有する環状のリング池1を設けるリング壁2と、このリング壁2の間に設けられる各々のリング池1の池水を強制的に流動させる強制流動器15とを備える。さらに、マグロの養殖装置は、リング池1の外側にマグロの取上池5を連結しており、リング池1からマグロを取上池5に案内して取上池5からマグロを取り出すようにしている。
【選択図】図2

Description

本発明は、マグロの養殖装置、とくに池水を一定の方向に流してマグロを遊泳して養殖する装置に関する。ただし、本明細書においてマグロ牧場に相当する養殖装置は、マグロを大きくするためのみではなく、マグロを一時的に畜養する装置を含む意味に使用する。
本発明者は、地上に設置して池水を一定の方向に流す魚の養殖池を開発した。(特許文献1参照)この養殖池は、図1に示すように、複数のリング池91を同心に配置している。この養殖池は、各々のリング池91の池水を矢印で示すように流している。この養殖池は、リング池91の池水の流れに逆らうように魚を泳がせながら、回遊魚のマグロを養殖できる。この養殖池は、マグロを遊泳させながら自然に近い理想的な環境で生育できる。養殖池で大きく生育したマグロは、養殖池から取り出す必要がある。養殖池から取り出すときに、マグロが激しく暴れると、魚肉の味が低下することから、いかに暴れないように取り出すかが大切である。マグロの理想的な出荷方法は、暴れないように養殖池から取り上げた後、速やかに刺殺して冷蔵する方法であるが、大きなマグロを暴れないように取り上げするのは極めて難しい。現在、養殖池からマグロを取り上げるために、マグロを餌で釣り上げることによって取り上げて刺殺している。しかしこの方法は、取り上げに極めて手間がかかるばかりでなく、マグロを暴れないように捕まえるのも難しい。また、出荷サイズのマグロを選別して取り上げすることもできない。
実開昭63−119357号公報
本発明は、以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、出荷サイズのマグロを選別しながら、簡単かつ容易に、しかも暴れないように養殖池から取り上げできるマグロの養殖装置を提供することにある。
本発明のマグロの養殖装置は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
マグロの養殖装置は、所定の幅を有する環状のリング池1を設けるリング壁2と、このリング壁2の間に設けられる各々のリング池1の池水を強制的に流動させる強制流動器15とを備える。さらに、マグロの養殖装置は、リング池1の外側にマグロの取上池5を連結しており、リング池1からマグロを取上池5に案内して取上池5からマグロを取り出すようにしている。
本発明の請求項2のマグロの養殖装置は、取上池5をリング池1に隣接して平行に配設しており、強制流動器15が取上池5とリング池1の両方の池水を同じ方向に流動させている。
本発明の請求項3のマグロの養殖装置は、取上池5の幅をリング池1よりも狭くしている。さらに、本発明の請求項4のマグロの養殖装置は、取上池5の幅を50cm以上であって1.5m以下としている。
本発明の請求項5のマグロの養殖装置は、リング池1の外側リング壁2Aの外側に、外側リング壁2Aと平行に湾曲壁52を設けて、湾曲壁52と外側リング壁2Aとの間に取上池5を設けている。
本発明の請求項6のマグロの養殖装置は、取上池5とリング池1との連結部に、開閉ガイド54を設けており、この開閉ガイド54を開いてリング池1のマグロを取上池5に案内する。
本発明の請求項7のマグロの養殖装置は、取上池5の両端をリング池1に連結しており、取上池5の両端の連結部に開閉ガイド54を設けている。この養殖装置は、一方の開閉ガイド54を開いてリング池1のマグロを取上池5に案内し、他方の開閉ガイド54を開いて取上池5のマグロをリング池1に戻す。
さらに、本発明の請求項8のマグロの養殖装置は、開閉ガイド54が、池水を通過させてマグロを通過させない通水性を有している。
本発明の請求項9のマグロの養殖装置は、取上池5からマグロを取り出す取上具10を備える。この取上具10は、取上池5に入れて内側にマグロを案内する載せ部10Aと、この載せ部10Aの両端に連結している引上部10Bとを備える。この養殖装置は、取上具10の載せ部10Aにマグロを入れて、引上部10Bで引き上げて、マグロを取上池5から取り出す。
さらに、本発明の請求項10のマグロの養殖装置は、取上具10がシート材11の両側に2本のロッド14を連結して、シート材11を載せ部10A、ロッド14を引上部10Bとしている。さらにまた、本発明の請求項11のマグロの養殖装置は、取上具のシート材11を、非通水性の底シート12の両側に通水ネット13を連結したものとしている。
本発明のマグロの養殖装置は、出荷サイズのマグロを選別しながら、簡単かつ容易に、しかも暴れないように池から取り上げできる。このため、能率よく速やかにマグロを取り上げしながら、取り上げするときにマグロが暴れて魚肉の品質が低下するのを防止できる特徴がある。それは、本発明の養殖装置が、リング壁の間にリング池を設けて、このリング池の池水を強制的に流動させると共に、このリング池の外側にマグロの取上池を連結して、リング池からマグロを取上池に案内して取上池からマグロを取り出すようにしているからである。このように、本発明の養殖装置は、リング池から取上池にマグロを案内して取り出すので、従来とは異なり、出荷サイズのマグロを選別しながら理想的に取り出しできる。また、池水を強制的に流しているリング池は、マグロが流れに逆らって泳ぐ。したがって、リング池に連結している取上池には、リング池を泳いでいるマグロをスムーズに案内できる。
とくに、本発明の請求項2のマグロの養殖装置は、取上池をリング池に隣接して平行に配設して、強制流動器でもって、取上池とリング池の両方の池水を同じ方向に流動させている。この養殖装置は、リング池を流れに逆らって泳ぐマグロを、リング池から取上池によりスムーズに案内できる。また、取上池に案内されたマグロは、取上池においても流れに逆らって泳ぐことから、池水に対する速度は速くても、取上池に対する相対速度を遅くできる。マグロの取上池に対する移動速度が、マグロの遊泳速度と池水の流速との差となるからである。このため、取上池に案内されたマグロを簡単に補足して取り上げできる。
さらに、本発明の請求項3の養殖装置は、取上池の幅をリング池よりも狭くしており、また、請求項4の養殖装置は、取上池の幅を50cm以上であって1.5m以下と狭くしている。このため、取上池に案内されたマグロを簡単に取り上げできる。
さらにまた、本発明の請求項5の養殖装置は、リング池の外側リング壁の外側に、外側リング壁と平行に湾曲壁を設けて、湾曲壁と外側リング壁との間に取上池を設けている。この構造は、リング壁の外側に湾曲壁を設けて簡単に取上池を設けることができ、また、取上池とリング池とを平行に配設するので、リング池を泳ぐマグロをスムーズに取上池に案内できる。
さらに、本発明の請求項6の養殖装置は、取上池のリング池との連結部に、開閉ガイドを設けており、この開閉ガイドを開いてリング池のマグロを取上池に案内するようにしているので、リング池を泳ぐマグロを確実に取上池に案内できる。とくに、本発明の請求項7の養殖装置は、取上池の両端をリング池に連結して、両端の連結部に開閉ガイドを設けており、一方の開閉ガイドを開いてリング池のマグロを取上池に案内し、他方の開閉ガイドを開いて取上池のマグロをリング池に戻すようにしている。この構造の取上池は、リング池のマグロを取上池にスムーズに案内し、取上池でマグロの大きさなどを判定して、取り上げるマグロは取上池から排出し、取り上げしないマグロは、開閉ガイドを開いてリング池に簡単に戻すことができる。このため、取り上げするマグロを簡単に選別しながら排出できる。また、本発明の請求項8の養殖装置は、開閉ガイドが、池水を通過させてマグロを通過させない通水性を有する構造とするので、取上池に池水を循環しながら、開閉ガイドを開閉できる。また、取上池に池水を循環できるので、取上池の水が淀むのを有効に防止できる。
さらに、本発明の請求項9の養殖装置は、取上池からマグロを取り出す取上具を備えており、この取上具は、取上池に入れて内側にマグロを案内する載せ部と、この載せ部の両端に連結している引上部とを備えているので、取上池に案内されるマグロを取上具の載せ部に入れて、引上部で引き上げて、簡単かつ速やかにマグロをリング池から取り出すことができる。とくに、本発明の請求項10のマグロの養殖装置は、取上具がシート材の両側に2本のロッドを連結して、シート材を載せ部、ロッドを引上部としているので、2本のロッドを持って、シート材を取上池に入れて、また、2本のロッドを引き上げて、シート材を取上池から引き上げるので、魚を速やかに傷つけることなく取り出しできる。さらにまた、本発明の請求項11のマグロの養殖装置は、取上具のシート材を、非通水性の底シートの両側に通水ネットを連結したものとするので、マグロが傷つくのを防止しながら能率よく取り上げできる特徴がある。それは、マグロを底シートに載せることで暴れるのを抑えると共に、マグロの体表を底シートで保護しながら、両側の通水ネットで水切りして、速やかに取り出しできるからである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのマグロの養殖装置を例示するものであって、本発明は養殖装置を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図2ないし図5に示すマグロの養殖装置は、地上に設置されて、所定の幅を有する環状のリング池1を設けるリング壁2と、このリング壁2の間に設けられる各々のリング池1の池水を強制的に流動させる強制流動器15とを備える。
図2ないし図5に示す養殖装置は、環状のリング池1を同心に複数列に配置している。リング池1は、所定の幅と高さを有する溝形で上方を開口している。図の養殖装置は、3列のリング池1を同心に設けている。3列のリング池1は、最内周リング池1Aと最外周リング池1Cとの間に中間リング池1Bを設けて、各々のリング池1の幅を外側に向かって次第に広くしている。リング池1は、たとえば、最内周リング池1Aの幅を1.5m、中間リング池1Bの幅を2m、最外周リング池1Cの幅を2.5mとする。また、リング池1を構成するリング壁2の高さは、たとえば3.6mとする。ただし、本発明の養殖装置は、リング池1の幅とリング壁2の高さを特定するものではない。リング池1の幅と深さは、養殖し、あるいは畜養するマグロの種類や大きさを考慮して最適値に設計される。たとえば、リング池1の幅は1m〜5m、リング壁2の高さは50cm〜5mとすることができる。さらに、以上の養殖装置は3列のリング池1を設けているが、本発明の養殖装置は3列以上又は2列のリング池を設けることができる。
図の養殖装置は、地面に円形のリング壁2を垂直に固定して、リング池1の両側にリング壁2を設けている。図4と図5の養殖装置は、地面に土間コンクリート23を打設し、この土間コンクリート23の上にプラスチック板からなる底板24を固定している。さらに、底板24の上に、リング壁2となる円形のプラスチック板を接着又は溶着して垂直に固定してリング池1を設けている。土間コンクリート23は、たとえば厚さを20cmとし、プラスチック板は5mm厚のポリエチレン板を使用する。ただ、土間コンクリートとプラスチック板は厚くして強固にできるので、リング池の大きさによって最適値とする。さらに、図4と図5の養殖装置は、最外周の外側リング壁2Aの外側にはコンクリート25を固定して補強している。
隣接するリング池1の間のリング壁2は、一部に開口部3を設けている。この開口部3は、池水を通過できる通水性区画材4でマグロが通過しないように閉塞している。図6に示す通水性区画材4は、複数の水平ロッド31を上下に離して連結している格子30である。格子30の水平ロッド31は、水平面内においてリング壁2に沿う方向に変形している。格子30を構成する水平ロッド31の間隔は、池水を通過させてマグロを通過させない隙間、たとえば、1cmないし5cmとしている。格子30の通水性区画材4は、リング壁2の開口部3を、池水を通過させてマグロを通過しないように塞いでいる。ただ、本発明の養殖装置は、通水性区画材を格子に特定しない。通水性区画材には、池水を通過できるがマグロが通過しないように閉塞できる他のすべてのもの、たとえば、網やネットも使用できる。
格子30の通水性区画材4は、リング壁2に沿う方向に変形している水平ロッド31を、水平面内において、通水性区画材4を連結しているリング壁2と同じ曲率半径に湾曲している。この養殖装置は、リング壁2と格子30をひとつの円周上に配置して、リング池1に沿って遊泳するマグロが格子30に接触するのを有効に防止できる。水平ロッド31は、ステンレス等の金属製の丸パイプである。
通水性区画材4の格子30は、図7と図8に示すように、水平ロッド31を上下ロッド32で連結している。上下ロッド32は、水平ロッド31の中間の複数カ所を連結して、水平ロッド31の間隔を一定に保持している。上下ロッド32は、水平ロッド31を貫通して一定の間隔に連結する。上下ロッド32は、水平ロッド31を一定の間隔に保持するスペーサ筒33に挿通している。スペーサ筒33は、上下の水平ロッド31に挟着されて、水平ロッド31の間に固定される。上下ロッド32は一端に鍔34を有し、他端に雄ネジ35を設けており、この雄ネジ35にナット36をねじ込んで、水平ロッド31を固定している。さらに、図の通水性区画材4の格子30は、スペーサ筒33の表面を回転パイプ37でカバーしている。回転パイプ37は、スペーサ筒33の表面を回転できるようにカバーする。したがって、回転パイプ37はその内径をスペーサ筒33の外径よりも大きく、かつ全長をスペーサ筒33よりも短くしている。回転パイプ37はステンレス等の金属パイプである。
さらに、通水性区画材4の格子30は、水平ロッド31の両端を、溝形連結材38の溝内に挿入して、この溝形連結材38を介して連結している。溝形連結材38もステンレス等の金属製の溝形鋼である。この格子30は、溝形連結材38と水平ロッド31を貫通するように止ネジ39で固定している。止ネジ39は、水平ロッド31を直径方向に貫通するように、溝形連結材38と水平ロッド31を貫通して、水平ロッド31を溝形連結材38に固定している。水平ロッド31と溝形連結材38は、図示しないが、止ネジによらずリベットで連結することができ、また溶接して連結することもできる。
以上に示す格子30の通水性区画材4は、水平ロッド31や回転パイプ37や溝形連結材38をステンレス等の金属製としている。金属製の格子30である通水性区画材4は、全体を強固にできる特徴がある。ただ、格子の通水性区画材は、水平ロッドや回転パイプや溝形連結材を、プラスチック製とすることもできる。プラスチック製の格子は、たとえば、ポリ塩化ビニルやポリエチレン等のプラスチックで製作される。このように、プラスチックで製作される通水性区画材は、全体を軽くしながら、低コストに製造できる。
格子30の通水性区画材4は、溝形連結材38を介して格子30の片側を水平面内で傾動できるように、リング壁2の開口部3の一方の側縁3Aに連結している。図9の拡大断面図に示すように、格子30は、溝形連結材38とリング壁2の開口部3の内面に固定している蝶番40を介して傾動できるようにリング壁2に連結している。格子30の通水性区画材4は、蝶番40と反対側の側縁を脱着部4Aとして、開口部3の他方の側縁3Bに脱着できるように連結している。さらに、図6に示す通水性区画材4は、水平面内でスムーズに傾動できるように、脱着部4Aである溝形連結材38の下端にローラー41を設けている。この通水性区画材4は、リング池1の底面に沿ってローラー41を回転させて、スムーズに傾動できる。
以上の格子30の通水性区画材4は、脱着部4Aを外して内側のリング壁2に連結して、マグロを内側のリング池1から外側のリング池1に移送する。図示しないが、通水性区画材は、脱着部を外側のリング壁に連結して、外側のマグロを内側に移送することもできる。図2と図3に示す通水性区画材4は、リング池1の幅よりも広くして、内側又は外側のリング壁2に連結する状態で、リング壁2に対して傾斜する姿勢としている。この通水性区画材4は、マグロをスムーズに隣のリング池1に移送できる。
さらに、図2と図3の養殖装置は、リング池1の外側にマグロの取上池5を設けている。図の養殖装置は、リング池1の外側リング壁2Aの外側に、外側リング壁2Aと平行に湾曲壁52を設けて、湾曲壁52と外側リング壁2Aとの間に取上池5を設けている。取上池5は、最も外側の最外周リング池1Cの外側に隣接して、最外周リング池1Cと平行に設けている。取上池5は、その幅をリング池1よりも狭くしている。取上池5の幅は、たとえば、50cm以上であって1.5m以下とすることができる。
さらに、養殖装置は、取上池5とリング池1との連結部に開閉ガイド54を設けており、この開閉ガイド54を介して、取上池5を最外周リング池1Cに連結している。この養殖装置は、開閉ガイド54を開いて、リング池1のマグロを取上池5に案内する。外側リング壁2Aは、取上池5と最外周リング池1Cとの連結部に開口部3を設けており、この開口部3を開閉ガイド54で閉塞している。図の養殖装置は、取上池5の両端をリング池1に連結しており、取上池5の両端の連結部に開閉ガイド54を設けている。この取上池5は、一方の開閉ガイド54を開いてリング池1のマグロを取上池5に案内し、他方の開閉ガイド54を開いて取上池5のマグロをリング池1に戻すことができる。ただ、養殖装置は、取上池の一端のみをリング池に連結することもできる。
図2に示す開閉ガイド54は、図6に示す前述の通水性区画材4と同じ構造の格子30としている。格子30である開閉ガイド54は、池水を通過させて、マグロを通過させない通水性を有する構造として、マグロを確実に取上池5に案内できる。ただ、開閉ガイドは、必ずしも格子とする必要はなく、網やネットを使用して、池水を通過できるが、マグロが通過させない構造とすることもできる。このように、開閉ガイド54が通水性を有する構造は、取上池5の水を淀ませることなく、取上池5からリング池1に、また、リング池1から取上池5に池水を流動させて、取上池5とリング池1とに理想的に池水を循環できる特徴がある。とくに、通水性を有する開閉ガイド54は、全体を軽くして、水の抵抗を少なくできるので、取上池5やリング池1に池水を循環させる状態においても、簡単かつスムーズに開閉できる。ただ、本発明の養殖装置は、開閉ガイドを、必ずしも、池水を通過できる通水性を有する構造とする必要はない。それは、この開閉ガイド54が、マグロを取上池5に案内するときにのみ、最外周リング池1Cを取上池5に連結するための部材であって、通常時において、池水を通過させる必要はないからである。したがって、開閉ガイドは、通水性のない部材とすることもできる。
図2と図3に示す開閉ガイド54は、最外周リング池1Cの外側壁である外側ガイド壁2Aから内側壁に移動できるように連結しており、開閉ガイド54を最外周リング池1Cの内側壁に連結して、最外周リング池1Cのマグロを取上池5に移動できるようにしている。開閉ガイド54は、水平面内で傾動できるように、外側リング壁2Aの開口部3の一方の側縁3Aに連結している。この開閉ガイド54は、図9に示す構造と同様にして、すなわち、開口部3の側縁3Aに固定される蝶番を介して、傾動できるように外側リング壁2Aに連結することができる。さらに、開閉ガイド54は、反対側の側縁を脱着部54Aとして、開口部3の他方の側縁3Bに脱着できるように連結している。図2と図3に示す開閉ガイド54は、最外周リング池1Cの幅よりも広くして、内側壁に連結する状態で、リング壁2に対して傾斜する姿勢としている。この開閉ガイド54は、マグロをスムーズに取上池5に移送できる。
図3において、取上池5の右端に連結している開閉ガイド54は、図の鎖線で示す位置(図2において矢印Aで示す方向)に移動して、最外周リング池1Cのマグロを取上池5に移送する。開閉ガイド54を実線位置に連結して、最外周リング池1Cのマグロを取上池5に移送することなく、最外周リング池1Cに遊泳させる。さらに、図3において取上池5の左上端部に連結している開閉ガイド54は、図の鎖線で示す位置(図2において矢印Bで示す方向)に移動して、取上池5に移したマグロを最外周リング池1Cに戻すことができる。最外周リング池1Cに取上池5を連結して、開閉ガイド54で最外周リング池1Cのマグロを取上池5に移送できる養殖装置は、マグロを取上池5に入れて簡単に取り出しできる。また、取上池5に移動して取り出ししないマグロは、開閉ガイド54を操作して、取上池5から最外周リング池1Cに簡単に移動できる。このため、取り出しするマグロを選別しながら能率よくマグロを養殖装置から取り出しできる。
図10ないし図12は、取上池5のマグロを損傷なく簡単に取り出しできる取上具10を示す。これ等の図に示す取上具10は、取上池5に入れて内側にマグロを案内する載せ部10Aと、この載せ部10Aの両端に連結している引上部10Bとを備える。この取上具10は、図10に示すように、載せ部10Aにマグロを入れて、引上部10Bで引き上げて、マグロを取上池5から簡単に、しかも損傷させない状態で取り出しできる。図の取上具10は、シート材11の両側に2本のロッド14を連結して、シート材11を載せ部10Aとし、ロッド14を引上部10Bとしている。載せ部10Aであるシート材11は、非通水性の底シート12の両側に通水ネット13を連結したものである。通水ネット13は、網材やシートに多数の貫通孔を設けて通水できるようにしてなるシートである。
この取上具10は、以下のようにして、取上池5のマグロを取り出しする。
(1)図3において、取上池5の右端に連結している開閉ガイド54を実線位置として、取上池5にマグロを入れない状態で、2本のロッド14の間隔を取上池5の幅にほぼ等しくなるように広げて、シート材11を取上池5につり込む。
(2)その後、図3において取上池5の右端の開閉ガイド54を鎖線で示す位置(図2において矢印Aで示す方向)に移動して、最外周リング池1Cのマグロを取上池5に移動させる。このとき、取上池5の左上の開閉ガイド54は、取上池5のマグロが最外周リング池1Cに戻らないように、実線で示す位置として、取上池5の左上端を閉塞する。
(3)引上部10Bである2本のロッド14をつり上げると、載せ部10Aであるシート材11の上のマグロが取上池5から取り上げられる。このとき、マグロは、図10に示すように、底シート12に縦に乗って暴れることがなく、また、水はシート材11の通水ネット13から排水される。したがって、マグロが底シート12の上に乗った状態で、水切りして取り出し、能率よく、しかもマグロを損傷することなく取り出しできる。
リング池1の池水は、強制流動器15で同じ方向に回転するように流動される。さらに強制流動器15は、リング池1の外側に隣接して配設される取上池5の池水も、リング池1と同じ方向に流動させている。すなわち、図の強制流動器15は、取上池5とリング池1の両方の池水を同じ方向に流動させている。この養殖装置は、開閉ガイド54を開いて取上池5を最外周リング池1Cに連結する状態で、最外周リング池1C内を流れに逆らって泳ぐマグロを、最外周リング池1Cから取上池5に、よりスムーズに案内できる。また、取上池5に案内されたマグロは、取上池5においても流れに逆らって泳ぐことから、取上池5に案内されたマグロを簡単に補足して取り上げできる。それは、池水に対するマグロの速度は速くても、取上池5に対する相対速度を遅くできるからである。
図2ないし図4の強制流動器15は、ポンプ16と、このポンプ16で加圧して排出される池水を噴射するノズル18を固定している給水パイプ17とからなる。図2ないし図4の養殖装置は、対向する位置に給水パイプ17を配置している。図において左側に配置される給水パイプ17に池水を供給するポンプ16は水中ポンプで、池水を吸入し、これを加圧して給水パイプ17に供給する。図3と図4において右側に配置される給水パイプ17に池水を供給するポンプ16は、後述する浄化槽28で浄化された水を吸入し、これを加圧して給水パイプ17に供給する。給水パイプ17は、リング池1の液面から上方に離れて配置される。この給水パイプ17は、リング池1を遊泳するマグロが衝突することがない。給水パイプ17は、所定の間隔で複数のノズル18を固定している。ノズル18は、ポンプ16から供給される池水をリング池1の水面に噴射して、リング池1の池水を加速して、リング池1に沿って回転させる。ノズル18は、リング池1の池水を流す方向に傾斜して、リング池1の水面に池水を噴射する。養殖装置の対向する位置に配置される両方の給水パイプ17は、ノズル18から噴射する池水で、池水を同じ方向に回転させる。給水パイプ17は、リング池1に直交するように配置される。この構造の強制流動器15は、リング池1の池水を一定の方向に流れるように加速しながら、池水に酸素を補給できる。ただ、本発明の養殖装置は、強制流動器15を以上の構造には特定しない。強制流動器には、リング池の池水を一定の方向に加速して流すことができる全ての構造にできるからである。
強制流動器15でリング池1に沿って回転するように流される池水は、最内周リング池1Aの内側に異物を集積させる。ここに集められる異物をリング池1から排出するために、最内周リング池1Aの池底の内側に、池水を流入させる排水開口6を設けて、この排水開口6に排水管7を連結している。図3の養殖装置は、最内周リング池1Aの池底の内側に沿って排水リング8を設けて、この排水リング8に排水開口6を設けている。図13は、排水リング8を示す斜視図である。この図の排水リング8は、上方を開口する溝形として排水開口6を設けている。さらに、この図の排水リング8は、複数のリングユニット8Aに分割されて、分割されたリングユニット8Aを連結具9で連結している。この構造の排水リング8は、同じ形状のリングユニット8Aをプラスチックで成形し、これを連結具9で連結して簡単に施工できる。リングユニット8Aは、最内周リング池1Aの内側に沿う曲率半径に湾曲する形状であって、上方を開口する溝形に成形される。さらに、リングユニット8Aは、連結具9に挿入して連結される連結部8aを筒状とし、この連結部8aを筒状の連結具9に挿入して簡単に連結できる。とくに、リングユニット8Aと連結具9をプラスチックで成形し、これを接着剤で接着して簡単に連結できる。この構造の排水リング8は、3つのパイプをT字状に連結しているチーズを連結具9に使用し、この連結具9にリングユニット8Aと排水管7を連結して、排水リング8に排水管7を簡単に連結できる。
溝形の排水リング8で上方を排水開口6とする構造は、最内周リング池1Aの内側に集められる異物を速やかに外部に排出できる。ただし、本発明の養殖装置は、最内周リング池に設ける排水開口をこの構造には特定しない。たとえば、最内周リング池の底部内周に沿って複数の排水開口を設け、各々の排水開口に排水管を連結する構造、また排水リングを多数の貫通孔のあるパイプとすることもできる。また、最内周リング池の底面を内周に沿って溝のある形状に成形し、この溝に排水開口を設けて排水管を連結する構造とすることもできる。
排水開口6を大きく開口する構造は、最内周リング池1Aの内側に集められる異物を速やかに排出できる。ただ、畜養されるマグロが排水開口に対して小さいと、マグロが排水開口に侵入し、あるいは、排水開口で傷つくおそれがある。したがって、養殖装置は、図4の一部拡大断面図に鎖線で示すように、排水開口6に網材19を配置して、畜養されるマグロが排水開口6に侵入するのを防止することができる。この網材19には、集められる異物を通過できるが、畜養されるマグロが通過できない網目のものを使用する。また、排水リングを多数の貫通孔のあるパイプとする構造は、パイプに開口される貫通孔の大きさを、異物を通過できるがマグロが通過できない大きさとしてマグロの侵入を防止できる。
排水管7は、図5に示すように、リング池1の底に埋設されて外部に引き出され、外部の引出部に立上部7Aを設けている。立上部7Aは、上端開口部7aから池水を排水して、池水の水面レベルをコントロールする。池水の水面レベルは、立上部7Aの上端開口部7aのレベルにほぼ等しくなるので、立上部7Aの上端開口部7aの上下位置を調整してリング池1の水面レベルをコントロールできる。
図に示す立上部7Aは、池水の水面レベルをコントロールする調整部29を設けて、上端開口部7aの高さを調整できる構造としている。図の調整部29は、立上部7Aの上端部に連結してなる連結筒29Aと、この連結筒29Aの上側に、脱着自在に連結される調整筒29Bとからなる。この構造の調整部29は、連結筒29Aに連結される調整筒29Bの長さで上端開口部7aの高さを調整できる。すなわち、この調整部29は、連結筒29Aに連結する調整筒29Bの長さを短くして、上端開口部7aを低く、すなわち、池水の水面レベルを低くでき、また、連結筒29Aに連結する調整筒29Bの長さを長くして、上端開口部7aを高く、すなわち、池水の水面レベルを高くできる。この構造の調整部29は、極めて簡単な構造で、池水の水面レベルを自由に調整できる。ただ、立上部は、図示しないが、伸縮できる二重筒構造として、上端開口部の高さを自由に調整することもできる。
排水管7から排水される池水は、排水槽26に蓄えられる。排水管7の上端開口部7aは排水槽26の内部にあって、ここから排水する池水を排水槽26に蓄える。排水管7から排水槽26に流入される池水は、ポンプ27で浄化槽28に供給される。浄化槽28は、ポンプ27から供給される池水を物理濾過し、さらに生物濾過して清澄な池水とする。浄化槽28で清澄になった池水は、さらにポンプ16に吸入されて給水パイプ17に送られる。給水パイプ17は、供給される池水をノズル18から勢いよく噴射して、リング池1に沿って強制的に流動させる。図の養殖装置は、リング池1の池水を、最内周リング池1Aの池底の内側に設けた排水開口6→排水管7→排水槽26→ポンプ27→浄化槽28→ポンプ16→供給パイプ17→リング池1に循環して、清澄に保持する。また、循環させる池水をノズル18から噴射して、池水を強制的に流動させている。ただし、本発明のマグロの養殖装置は、排水管から排水される池水を循環することなく外部に排水することで浄化槽を設けない構造とすることもでき、また、浄化槽で清澄になった池水をノズルから噴射することなく、リング池に循環することもできる。
図2ないし図4の養殖装置は、リング池1の上方に、各々のリング池1に交差するように、すなわち、リング池1に橋渡しするように交差材20を配置している。図の交差材20は、作業用の歩み板21と、リング池1に水を噴射して池水を加速して流動させる強制流動器15の給水パイプ17である。交差材20は、これらの部材に特定するものでないが、用途を問わず交差材20があると、リング池1のマグロに損傷を与える。リング池1の流れに逆らって遊泳するマグロが水面から飛び上がって衝突するからである。交差材20は、ここに衝突したほとんどのマグロを死滅させる。
以上の弊害を解消するために、図2と図3に鎖線で示すように、交差材20の下面から下流方向に延長して帯状の軟質材22を配置している。図に示す帯状の軟質材22は、マグロが衝突しても損傷しない可撓性シート22Aである。可撓性シート22Aは、図14に示すように、一端を交差材20の上流側の下面に固定すると共に、他端部を交差材20の下流方向に延長して水面上に浮設している。この可撓性シート22Aは、図14に示すように、下流側の先端部が池水の流れの方向に向かって流されて水面上に浮設される。さらに、給水パイプ17である交差材20に配設される可撓性シート22Aは、ノズル18から噴射される池水が上面に供給されて、池水を一定の方向に流れるように加速して同じ方向に回転させる。マグロはリング池1の流れに逆らって泳ぐので、水面に飛び上がるマグロは、図14において右側から左側に飛び跳ねようとする。このとき、可撓性シート22Aの下側において、水面に飛び上がろうとするマグロは、図の矢印Aで示すように、可撓性シート22Aの下面に衝突して水中に落下して、交差材20に衝突するのが阻止される。また、可撓性シート22Aの下流側において、水面に沿って飛び跳ねるマグロは、図の矢印Bで示すように、可撓性シート22Aの上面に落下するが、このマグロは、図15に示すように、可撓性シート22Aに設けたスリット22aを通過して水中に戻り、あるいは、強制流動器15のノズル18から噴射される水圧で下流方向に押し流されて水中に戻る。このため、流れに逆らって飛び上がるマグロが交差材20に衝突して損傷するのが阻止される。
図15の可撓性シート22Aは、池水の流れに沿ってリング池1に浮設できるように、両側をリング壁2の内面に沿う湾曲形状としている。さらに、図の可撓性シート22Aは、上面に乗り上げたマグロを水中に戻すために、下流側の端部から中間部にかけて、複数列のスリット22aを開口して設けている。このスリット22aは、上面にマグロが乗り上げた状態では、図の鎖線で示すように拡開して、可撓性シート22Aの上面から下面にマグロを通過させて水中に戻す。ただ、図示しないが、このスリットは、下流側の端縁まで延長して開口して、可撓性シートの全体形状をのれん状とすることもできる。可撓性シート22Aは、水面から飛び上がるマグロが公差材20に衝突するのを阻止できるように、飛び跳ねたマグロが水面上を前進する距離よりも長く、たとえば、マグロの体長の2〜5倍の長さとして、先端部を池水の流れに沿って浮設している。
本発明者が先に開発したマグロの養殖装置の平面図である。 本発明の一実施例にかかるマグロの養殖装置の斜視図である。 図2に示すマグロの養殖装置の概略平面図である。 図2に示すマグロの養殖装置のA−A線断面図である。 図2に示すマグロの養殖装置のB−B線断面図である。 図2に示すマグロの養殖池の通水性区画材を示す斜視図である。 図6に示す通水性区画材の分解斜視図である。 図6に示す通水性区画材の垂直断面図である。 リング壁の開口部と通水性区画材の連結構造を示す拡大断面図である。 取上具の一例を示す斜視図である。 図6に示す取上具の側面図である。 図6に示す取上具の展開図である。 排水リングの一例を示す斜視図である。 図2に示す養殖装置の軟質材を示す断面図である。 図14に示す軟質材の平面図である。
符号の説明
1…リング池 1A…最内周リング池
1B…中間リング池
1C…最外周リング池
2…リング壁 2A…外側リング壁
3…開口部 3A…側縁
3B…側縁
4…通水性区画材 4A…脱着部
5…取上池
6…排水開口
7…排水管 7A…立上部
7a…開口部
8…排水リング 8A…リングユニット
8a…連結部
9…連結具
10…取上具 10A…載せ部
10B…引上部
11…シート材
12…底シート
13…通水ネット
14…ロッド
15…強制流動器
16…ポンプ
17…給水パイプ
18…ノズル
19…網材
20…交差材
21…歩み板
22…軟質材 22A…可撓性シート
22a…スリット
23…土間コンクリート
24…底板
25…コンクリート
26…排水槽
27…ポンプ
28…浄化槽
29…調整部 29A…連結筒
29B…調整筒
30…格子
31…水平ロッド
32…上下ロッド
33…スペーサ筒
34…鍔
35…雄ネジ
36…ナット
37…回転パイプ
38…溝形連結材
39…止ネジ
40…蝶番
41…ローラー
52…湾曲壁
54…開閉ガイド 54A…脱着部
91…リング池

Claims (11)

  1. 所定の幅を有する環状のリング池(1)を設けるリング壁(2)と、このリング壁(2)の間に設けられる各々のリング池(1)の池水を強制的に流動させる強制流動器(15)とを備えるマグロの養殖装置であって、
    リング池(1)の外側にマグロの取上池(5)を連結しており、リング池(1)からマグロを取上池(5)に案内して取上池(5)からマグロを取り出すようにしてなるマグロの養殖装置。
  2. 前記取上池(5)がリング池(1)に隣接して平行に配設され、前記強制流動器(15)が取上池(5)とリング池(1)の両方の池水を同じ方向に流動させている請求項1に記載されるマグロの養殖装置。
  3. 前記取上池(5)の幅がリング池(1)よりも狭い請求項1に記載されるマグロの養殖装置。
  4. 前記取上池(5)の幅が50cm以上であって1.5m以下である請求項3に記載されるマグロの養殖装置。
  5. 前記リング池(1)の外側リング壁(2A)の外側に、外側リング壁(2A)と平行に湾曲壁(52)を設けて、湾曲壁(52)と外側リング壁(2A)との間に前記取上池(5)を設けている請求項1に記載されるマグロの養殖装置。
  6. 前記取上池(5)のリング池(1)との連結部に、開閉ガイド(54)を設けており、この開閉ガイド(54)を開いてリング池(1)のマグロを取上池(5)に案内するようにしてなる請求項1に記載されるマグロの養殖装置。
  7. 前記取上池(5)の両端をリング池(1)に連結しており、取上池(5)の両端の連結部に開閉ガイド(54)を設けており、一方の開閉ガイド(54)を開いてリング池(1)のマグロを取上池(5)に案内し、他方の開閉ガイド(54)を開いて取上池(5)のマグロをリング池(1)に戻すようにしてなる請求項1に記載されるマグロの養殖装置。
  8. 前記開閉ガイド(54)が、池水を通過させてマグロを通過させない通水性を有する請求項6または7に記載されるマグロの養殖装置。
  9. 前記取上池(5)からマグロを取り出す取上具(10)を備え、この取上具(10)が、取上池(5)に入れて内側にマグロを案内する載せ部(10A)と、この載せ部(10A)の両端に連結している引上部(10B)とを備え、
    前記取上具(10)の載せ部(10A)にマグロを入れて、引上部(10B)で引き上げて、マグロを取上池(5)から取り出すようにしてなるマグロの養殖装置。
  10. 前記取上具(10)がシート材(11)の両側に2本のロッド(14)を連結して、シート材(11)を載せ部(10A)、ロッド(14)を引上部(10B)としている請求項9に記載されるマグロの養殖装置。
  11. 前記取上具(10)のシート材(11)が、非通水性の底シート(12)の両側に通水ネット(13)を連結したものである請求項10に記載されるマグロの養殖装置。
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