JP2003199292A - 電動機制御ユニット冷却装置 - Google Patents

電動機制御ユニット冷却装置

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JP2003199292A
JP2003199292A JP2001398543A JP2001398543A JP2003199292A JP 2003199292 A JP2003199292 A JP 2003199292A JP 2001398543 A JP2001398543 A JP 2001398543A JP 2001398543 A JP2001398543 A JP 2001398543A JP 2003199292 A JP2003199292 A JP 2003199292A
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JP
Japan
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control unit
motor control
electric motor
curved portion
heat sink
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JP2001398543A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Koga
清隆 古賀
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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  • Inverter Devices (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機制御ユニットの冷却装置におけるヒー
トシンクの列設流路の本数に比して圧力損失を低減す
る。 【解決手段】 電動機制御ユニット冷却装置は、それに
接するヒートシンクHと、ヒートシンク内に形成された
クーラント流路Lを備え、クーラント流路は、その入口
Liから出口Loに至る間で並行に延び、端部の湾曲部
Tで相互に連通させて折り返される流路とされている。
湾曲部Tを、互いに隣接する流路の端部を繋ぐ小湾曲部
Taと、互いに離れた流路の端部を繋ぐ大湾曲部Tbと
で構成した。これにより、大湾曲部で小湾曲部に比して
圧力損失を低くすることができ、列設された流路の本数
に対する湾曲部の数が同じでも、湾曲部全体としての圧
力損失を低くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機制御ユニッ
トの冷却装置に関し、特に、電気自動車用駆動装置やハ
イブリッド車用駆動装置と一体化された電動機制御ユニ
ットのインバータ等のモジュールの冷却に適した冷却装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動機を駆動源に用いる車両用の駆動装
置では、電動機制御のためのインバータ等を内蔵する制
御ユニットを駆動装置と一体化する構成を採るのが車両
搭載スペース上も取扱い上も有利である。このように電
動機制御ユニットを駆動装置と一体化した場合、電動機
制御ユニットは、自身の発熱に加えて、駆動装置の電動
機の熱を受けることになり、更に、ハイブリッド車両用
駆動装置のように燃焼機関の発熱に曝されるものにあっ
ては、電動機制御ユニットの特にパワーモジュールの冷
却のために、クーラント流路を設けたヒートシンクに直
付けして配置される。従来、こうしたヒートシンク内の
クーラント流路の配置例として、パワーモジュールと流
路を流れるクーラントとの熱交換面積を最大限に確保す
べく、密に列設した並行流路の両端部を順次隣の列の流
路に湾曲部で繋いだ順列配置の流路としたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な電動機制御ユニットは、車両搭載性を確保するため、
小型化が必須であり、これに接しさせるヒートシンクの
面積も著しく制約される。こうした制約条件のもとで、
必要冷却性能を確保するには、クーラント流量を多くす
る必要があるが、クーラント流量を増やすことは、圧力
損失の増加につながり、クーラントの送り出しのための
ポンプの容量を大きくする必要を生じさせ、これが車両
の燃費の悪化につながる。したがって、この種の冷却技
術において、少ないクーラント流量で冷却効率を上げる
には、クーラント流路の圧力損失をいかに低くするかが
重要な課題である。
【0004】こうした見地から上記従来の流路配置をみ
ると、従来技術の構成では、図5に具体的な流路配置を
示すように、列設した各流路Lの両端をそれぞれ直ぐ隣
の流路に湾曲部Tで繋いだ配置であるため、各湾曲部T
の曲率半径は、隣り合う流路L間のピッチと実質上等し
くなり、これら曲率の大きな湾曲部Tで圧力損失が大き
いことから、湾曲部Tの数に応じた圧力損失の増加が避
けられない。このことは、流路Lの並列部分の数により
圧力損失が定まってしまうことを意味する。
【0005】そこで本発明は、総合的に湾曲部の圧力損
失を小さく抑えることができるクーラント流路配置とす
ることで、ヒートシンクの列設流路の本数に比して圧力
損失を低減することができる電動機制御ユニットの冷却
装置を提供することを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1に記載のように、電動機制御ユ
ニットに接するヒートシンクと、該ヒートシンク内に形
成されたクーラント流路を備え、該クーラント流路は、
その入口から出口に至る間で並行に延び、端部の湾曲部
で相互に連通させて折り返される流路とされた電動機制
御ユニット冷却装置において、前記湾曲部は、互いに隣
接する流路の端部を繋ぐ小湾曲部と、互いに離れた流路
の端部を繋ぐ大湾曲部とからなることを特徴とする。
【0007】上記の構成において、請求項2に記載のよ
うに、前記クーラント流路は、その上流から下流に向か
って、第1の大湾曲部、第1の小湾曲部、第2の小湾曲
部、第2の大湾曲部の順に湾曲部を有し、第1の大湾曲
部が第2の小湾曲部の外側を囲い、第2の大湾曲部が第
1の小湾曲部の外側を囲う配置を単位流路として備える
構成を採るのが有効である。
【0008】また、上記の構成において、前記電動機制
御ユニットが、パワーモジュールを備える場合、請求項
3に記載のように、該パワーモジュールの発熱チップ配
設部に接するヒートシンク部分に前記単位流路が配置さ
れた構成を採ると更に有効である。
【0009】また、前記電動機制御ユニットが、ヒート
シンクに異なる部分で接する複数のパワーモジュールを
備える場合、請求項4に記載のように、それらパワーモ
ジュールの発熱チップ配設部に接するヒートシンク部分
に前記単位流路がそれぞれ配置された構成を採るのが有
効である。
【0010】上記の各構成は、請求項5に記載のよう
に、前記電動機制御ユニットを、電動機を備える車両用
駆動装置の電動機を制御するインバータとして適用する
ことができる。
【0011】上記の構成は、請求項6に記載のように、
前記電動機制御ユニットを、電動機と発電機を備えるハ
イブリッド車用駆動装置の電動機と発電機を制御するイ
ンバータとして適用することができる。
【0012】
【発明の作用及び効果】上記請求項1に記載の構成で
は、列設された流路を繋ぐ湾曲部を、それら湾曲部のう
ちの大湾曲部で曲率の小さなものとすることができる。
これにより、大湾曲部で小湾曲部に比して圧力損失を低
くすることができる。このため、列設された流路の本数
に対する湾曲部の数が同じでも、湾曲部全体としての圧
力損失を低くすることができ、これがクーラント流路全
体の圧力損失の低減につながる。したがって、この構成
によれば、電動機制御ユニットに対して同じ冷却能力を
得るのに、クーラント送り出しのためのポンプ負荷を低
減することができる。また、同じポンプ負荷に対して列
設流路の本数を増やして冷却能力を向上させることもで
きる。
【0013】次に、請求項2に記載の構成では、上流と
下流に繋ぐことができる列設流路が密接した配置の最小
単位の流路を、2つの湾曲部が大湾曲部となるそれ自体
で圧力損失の少ない流路とするユニット化が可能とな
る。したがって、この単位流路を適宜繋ぎ合わせること
で、ヒートシンクの熱負荷の部分的な大小に合わせた流
路配置を採ることができ、それにより電動機制御ユニッ
トを効率良く冷却することができる。
【0014】次に、請求項3に記載の構成では、パワー
モジュールの発熱チップ配設部を重点的に冷却すること
ができ、電動機制御ユニットの冷却効率を一層向上させ
ることができる。
【0015】また、請求項4に記載の構成では、複数の
パワーモジュールの特に発熱チップ配設部を重点的に冷
却することで、電動機制御ユニットを全体として効率良
く冷却することができ、それにより複数配置のパワーモ
ジュールの冷却効率を一層向上させることができる。
【0016】また、請求項5に記載の構成では、電動機
を備える車両用駆動装置に電動機制御ユニットを一体化
したものにおいて、電動機制御ユニット部分の温度上昇
を抑えて、車両用駆動装置の高熱から電動機制御ユニッ
ト部分を保護することができる。
【0017】また、請求項6に記載の構成では、電動機
と発電機を備えるハイブリッド車用駆動装置に電動機制
御ユニットを一体化したものにおいて、電動機制御ユニ
ット部分の温度上昇を抑えて、エンジンや車両用駆動装
置の高熱から電動機制御ユニット部分を保護することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明をハイ
ブリッド車両用駆動装置に適用した実施形態を説明す
る。図2は実施形態に係る駆動装置の各軸を同一平面上
に展開して軸方向断面を示す。この駆動装置は、第1軸
I上配置の発電機(以下、ジェネレータという)Gと、
第2軸II上配置の電動機(以下、モータという)M
と、第4軸IV上配置のディファレンシャル装置Dと、
第1軸I上配置のシングルピニオン構成のプラネタリギ
ヤセットPとを主要な構成要素とし、第1軸I上でプラ
ネタリギヤセットPに連結される図にクランク軸端のみ
を示す内燃機関(以下、エンジンという)Eと、これと
同軸のジェネレータGとをプラネタリギヤセットPを介
して相互且つ第3軸III上のカウンタギヤ機構Tを介
してディファレンシャル装置Dに駆動連結するととも
に、モータMをカウンタギヤ機構Tを介してディファレ
ンシャル装置Dに直接連結し、更に、エンジンEの逆回
転阻止のためのワンウェイクラッチFと、ジェネレータ
Gの空転阻止のためのブレーキBとを付設した構成とさ
れている。
【0019】図3に各軸の実際の位置関係をサイドカバ
ーを外した側面図で示すように、この駆動装置は、ディ
ファレンシャル装置Dを配した第4軸IVを最も低い位
置とし、その概ね上方にモータMを配した第2軸IIを
位置させ、第4軸IVの前方(車載状態での前方)やや
上方にジェネレータG等を配した第1軸Iを位置させた
配置とされている。なお、図3上では第3軸は現れてい
ないが、この軸位置は、第1軸、第2軸及び第4軸の軸
心を結ぶ直線で囲まれる三角形の概ね中央の位置にあ
る。
【0020】こうした構成からなる駆動装置に対して、
図2に示す制御ユニットUは、駆動装置と一体化した状
態での装置の全高を低くすべく、制御ユニットUの取付
け面が図3に示すようにモータM及びジェネレータGの
外径と概ね接するように連結され、モータM及びジェネ
レータGの軸位置の高さが異なることから、駆動装置の
前方に前下がりの姿勢で駆動装置ケース10に取付けら
れている。
【0021】この形態における制御ユニットUは、電動
機制御ユニットと駆動装置制御ユニットからなり、電動
機制御ユニットは、モータM及びジェネレータGを共に
車載バッテリを電源として駆動する3相交流電動機とす
ることから、図4に分解斜視図で示すように、モータM
及びジェネレータGをそれぞれ制御するインバータを構
成するパワーモジュール、すなわち、バッテリ電源の直
流をスイッチング作用で交流(電動機が3相交流電動機
の場合は3相交流)に変換するスイッチングトランジス
タや付随の回路チップと、それらを配した回路基板から
なるパワーモジュールUm,Ugとされている。また、
駆動装置制御ユニットは、駆動装置全体を制御する各種
プログラム及びデータを格納したメモリとマイクロコン
ピュータを主体とする電子制御装置(ECU)を構成す
る各種チップを回路基板上に配した制御モジュールUc
とされている。これら各モジュールのうち、大電流を扱
うパワーモジュールUm,Ugは、その構成チップから
の発熱が大きいことから、モジュールケース20の底壁
で構成されるヒートシンクH(図2参照)に接しさせて
冷却すべく、最下方に底壁面上に並べて配置し、その上
部にインバータの平滑回路用のコンデンサCを配置し、
更にその上方に制御モジュールUcを配置した構成とさ
れている。
【0022】図2に戻って、この形態では、駆動装置の
機構各部の潤滑と、モータM及びジェネレータGの冷却
のために駆動装置ケース10内でATF(オートマチッ
ク・トランスミッション・フルイド:本明細書において
オイルという)を循環させ、このオイルを別のクーラン
ト(例えば水、不凍液等を用いる)との熱交換で冷却す
る方式を採ることと、駆動装置にその制御ユニットUを
一体配置とし、これをクーラントとの熱交換で冷却する
方式を採ることから、駆動装置と制御ユニットUとの連
結部(図3にその駆動装置ケース10側の合わせ面が左
下がりの平面として示されている)に冷却装置が配置さ
れている。
【0023】冷却装置は、駆動装置ケース10側の合わ
せ面に形成されたオイル溜まり11と、オイル溜まり1
1を覆う蓋を構成するアルミ材等の熱伝導性のよい材料
からなるフィン付伝熱壁12と、制御ユニットUの各モ
ジュールを収容し、同様にアルミ材等の熱伝導性のよい
材料からなるユニットケース20の底壁部20aに形成
されたヒートシンクHとで構成される。駆動装置ケース
10側のオイル溜まり11は、プラネタリギヤセットP
のキャリアに駆動連結されたオイルポンプOを圧送源と
するオイル循環路の途中の油路を構成しており、その入
口側と出口側に設けられた図示しないオリフィスによる
流量調整で常に適切なオイル溜まり量を保つものとされ
ている。本発明の適用に係るユニットケース20側のヒ
ートシンクHは、制御ユニットUのモータM用及びジェ
ネレータG用のパワーモジュールUm,Ugに接するも
のとされ、ヒートシンクH内に形成された下方が開放さ
れた断面U字状の溝20bからなるクーラント流路Lを
備える。この溝の開放面側は、溝蓋を構成する断熱壁2
2で閉じられている。
【0024】図1にヒートシンクHを上方から透視状態
にみたクーラント流路の詳細を示すように、クーラント
流路Lは、その入口Liから出口Loに至る間で並行に
延び、端部の湾曲部Tで相互に連通させて折り返される
流路とされている。湾曲部Tは、互いに隣接する流路L
aの端部を繋ぐ小湾曲部Taと、互いに離れた流路La
の端部を繋ぐ大湾曲部Tbとからなる。詳しくは、クー
ラント流路Lは、その上流から下流に向かって、第1の
大湾曲部Tb1 、第1の小湾曲部Ta1 、第2の小湾曲
部Ta2 、第2の大湾曲部Tb2 の順に湾曲部Tを有
し、第1の大湾曲部Tb1 が第2の小湾曲部Ta2 の外
側を囲い、第2の大湾曲部Tb2 が第1の小湾曲部Ta
1 の外側を囲う配置を単位流路として備える。ちなみ
に、図示の形態の場合、ジェネレータ用のパワーモジュ
ールUgの冷却用として1つの単位流路、モータ用のパ
ワーモジュールUmの冷却用として2つの単位流路が、
それぞれ両パワーモジュールUm,Ugの発熱チップU
mc,Ugcの直下に配置されている。
【0025】クーラント流路Lの入口Liは、ユニット
ケース20の側壁に、該側壁を貫通する孔20cとして
形成され、そこから延びる直線流路Laが最初の単位流
路の第1の大湾曲部Tb1 に繋がる導入路L1 を構成す
る。最初の単位流路の第2の大湾曲部Tb2 に繋がる直
線流路Laは、次の単位流路への連絡路L2 を構成す
る。この連絡路L2 は、両端を小湾曲部で連結して折り
返す3本の流路とされている。連絡路L2 の最後の一本
に繋げて次の単位流路が設けられ、この次の単位流路と
最後の単位流路は、相互に連結されている。最後の単位
流路の第2の大湾曲部Tb2 に繋がる直線流路Laは、
出口Loを構成する開口に連通する導出路L3 を構成し
ている。
【0026】このように構成されたヒートシンクHの溝
20bは、その開放面側すなわちユニットケース20底
壁の下面側を断熱壁22で蓋することで、一条の連続す
る流路を構成する。なお、本形態では、溝の中央に1本
あるいは場所により2本の分離壁が設けられているが、
これらの壁は、熱交換面積を増すためのフィンとしての
機能し、かつクーラントの流速を溝幅方向に均一化する
ガイドとして機能するもので、全体としての並行流路を
構成するものではない。断熱壁22には、出口Loの形
状に符合する連絡開口と、戻り口Lrの形状に符合する
戻り開口が形成されており、ユニットケース底壁の戻り
口Lrは、周壁の戻り孔20dに連通している。
【0027】ヒートシンクHへのクーラントの送り込み
は、別途設けられた図示しない電動ポンプによる圧送
で、適宜の図示しない外部配管を経て、ユニットケース
20周壁の入口孔20cからなされる。クーラント流路
Lに入った低温の流体は、導入路L1 から大湾曲部Tb
1 を経て直ちにジェネレータ用のパワーモジュールUg
の発熱チップUgcの直下に導かれ、最初の単位流路を
流れる間に十分な温度勾配の熱交換でジェネレータ用の
パワーモジュールUgの特にチップ部分を冷却する。最
初の単位流路を出た流体は、ジェネレータ用のパワーモ
ジュールUgとモータ用パワーモジュールUmの間の連
絡路L2 を経て次の単位流路に導かれ、大湾曲部Tb1
を経てモータ用パワーモジュールUmの発熱チップUm
cの直下に導かれ、この次の単位流路を流れる間に第1
列目のチップ部分を冷却する。次いで最後の単位流路に
入るときにも、第2列目の発熱チップの直下に導かれ、
最後の単位流路を流れる間に第2列目のチップ部分を冷
却する。こうしてヒートシンクHを出るクーラントは、
断熱壁22の開口を通り、該壁の下側に回り込み、図2
に示す駆動装置ケース10との合わせ面部分を流れる際
に、フィン付伝熱壁12との熱交換で、今度はオイル溜
まり11のオイルを冷却する。合わせ面部分を流れるこ
とで一連の熱交換を終わったクーラントは、断熱壁22
の戻り開口から再びヒートシンクH側に入り、ユニット
ケース20周壁の出口孔20dから適宜の図示しない配
管を経てエンジン冷却用のラジエータあるいは専用のク
ーラ等の放熱手段経由で電動ポンプの吸い込み側に繋が
る冷媒溜めに戻る。
【0028】前記のようなヒートシンクH内でのクーラ
ントの流れにおいて、圧力損失は特に流路の屈曲部Tに
おいて大きく、また屈曲が急であるほど大きくなる。こ
の形態の流路構成では、列設された流路の本数(流路列
数)が、単位流路、導入路、連絡路、導出路全てを含め
て15本であり、これらに対する湾曲部Tの数が14箇
所(流路列数−1)となるが、これら湾曲部Tのうちの
6箇所(単位流路数×2)が大湾曲部Tbとなるため、
これらの部分で小湾曲部Taに対して圧力損失を低減す
ることができる(小湾曲部数=流路列数−1−単位流路
数×2)。したがって、この構成により、ヒートシンク
H内流路全体でみたときの圧力損失を、順列状に小湾曲
部で折り返す従来流路構成(小湾曲部数=流路列数−
1)に比べて大幅に低減することができる。
【0029】この実施形態の冷却装置の場合、クーラン
トをパワーモジュールUm,Ugの冷却とオイルの冷却
に共用しているが、前記流路配置の関係から、クーラン
トが先ずヒートシンクHを介してパワーモジュールU
m,Ugを冷却した後、モータM及びジェネレータG冷
却用のオイルを冷却する順序となるため、クーラントの
温度をヒートシンクH側で伝熱壁12側より低く保つこ
とができる。この冷却形態は、パワーモジュールUm,
Ugの耐熱温度がモータM及びジェネレータGの耐熱温
度より低いことに関係しており、モータM及びジェネレ
ータGの冷却用のクーラントとしてのオイルの温度は、
十分な冷却を必要とするようなモータMあるいはジェネ
レータGの負荷が大きい状態では、パワーモジュールU
m,Ugの温度より遥かに高い温度となるため、ヒート
シンクH通過後の温度上昇したクーラントを用いてもな
お、伝熱壁12を挟むオイルとの間に十分な温度勾配が
生じるため、効率のよい冷却を行なうことができること
に依存する。
【0030】また、上記のような冷却の順序から、駆動
装置ケース10とユニットケース20との間に介在する
冷却装置部分は、それ自体でヒートシンクH側と伝熱壁
12側との間において高温のオイルの熱がパワーモジュ
ールUm,Ug側に伝わるのを阻止する断熱手段として
も有効に機能する。このことから、重負荷のオイル温度
上昇時にも、クーラントの温度がパワーモジュールU
m,Ugの耐熱温度を超えるまで上昇するのを防ぐこと
ができる。したがって、上記のような作用の相乗で、ク
ーラントを共通としながら、効率良くパワーモジュール
Um,Ug、モータM及びジェネレータGをそれらの耐
熱性に応じて効率良く冷却することができる。
【0031】以上詳述したように、この実施形態の冷却
装置によれば、ハイブリッド車用駆動装置に一体化され
た制御ユニットUのパワーモジュールUm,Ugに対し
て同じ冷却能力を得るのに、クーラント送り出しのため
の電動ポンプ負荷を低減することができる。したがっ
て、このことを利用して、ポンプ負荷の軽減分だけ列設
流路の本数を増やし、それによりパワーモジュールU
m,Ugに対する冷却能力を向上させることもできる。
【0032】以上、本発明を実施形態に基づき詳説した
が、本発明はこの実施形態に限るものではなく、特許請
求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に具体的構成を変
更して実施することができる。例えば、例示の実施形態
では、湾曲部以外の列設流路部分を直線の流路とした
が、パワーモジュールの回路基板上のチップ配列によっ
ては、それらの配列に合わせて曲がった流路とすること
もでき、こうしたものに適用しても、流路の折り返し数
に対して圧力損失を低減することを本質とする本発明の
効果は達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電動機制御ユニット冷
却装置のヒートシンクをクーラント流路配置を透視状態
で示す底面図である。
【図2】実施形態に係る電動機制御ユニット冷却装置を
適用したハイブリッド車用駆動装置の軸方向展開断面図
である。
【図3】ハイブリッド車用駆動装置のサイドカバーを外
した状態で示す側面図である。
【図4】ハイブリッド車用駆動装置の制御ユニットの分
解斜視図である。
【図5】従来の電動機制御ユニット冷却装置のヒートシ
ンクのクーラント流路配置を示す底面図である。
【符号の説明】
M モータ(電動機) G ジェネレータ(発電機) U 制御ユニット Ug,Um パワーモジュール H ヒートシンク L クーラント流路 T 湾曲部 Ta 小湾曲部 Tb 大湾曲部 Tb1 第1の大湾曲部 Ta1 第1の小湾曲部 Ta2 第2の小湾曲部 Tb2 第2の大湾曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 7/48 H05K 7/20 N H05K 7/20 H02K 11/00 X Fターム(参考) 5E322 AA07 DA01 FA01 5H007 AA06 BB06 CA01 CB02 CB05 HA05 HA07 5H115 PA08 PG04 PI16 PU01 PV09 PV22 SE10 TO05 TR02 TU11 UI02 UI29 UI30 UI40 5H609 BB01 BB11 PP05 PP16 QQ04 QQ09 RR30 RR40 RR67 5H611 AA09 BB01 TT01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機制御ユニットに接するヒートシン
    クと、 該ヒートシンク内に形成されたクーラント流路を備え、 該クーラント流路は、その入口から出口に至る間で並行
    に延び、端部の湾曲部で相互に連通させて折り返される
    流路とされた電動機制御ユニット冷却装置において、 前記湾曲部は、互いに隣接する流路の端部を繋ぐ小湾曲
    部と、互いに離れた流路の端部を繋ぐ大湾曲部とからな
    ることを特徴とする電動機制御ユニット冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記クーラント流路は、その上流から下
    流に向かって、第1の大湾曲部、第1の小湾曲部、第2
    の小湾曲部、第2の大湾曲部の順に湾曲部を有し、第1
    の大湾曲部が第2の小湾曲部の外側を囲い、第2の大湾
    曲部が第1の小湾曲部の外側を囲う配置を単位流路とし
    て備える、請求項1記載の電動機制御ユニット冷却装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電動機制御ユニットは、パワーモジ
    ュールを備え、該パワーモジュールの発熱チップ配設部
    に接するヒートシンク部分に前記単位流路が配置され
    た、請求項2記載の電動機制御ユニット冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記電動機制御ユニットは、ヒートシン
    クに異なる部分で接する複数のパワーモジュールを備
    え、それらパワーモジュールの発熱チップ配設部に接す
    るヒートシンク部分に前記単位流路がそれぞれ配置され
    た、請求項2記載の電動機制御ユニット冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記電動機制御ユニットは、電動機を備
    える車両用駆動装置に一体化され、電動機を制御するイ
    ンバータである、請求項1、2又は3記載の電動機制御
    ユニット冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記電動機制御ユニットは、電動機と発
    電機を備えるハイブリッド車用駆動装置に一体化され、
    電動機と発電機を制御するインバータである、請求項1
    〜3又は5記載の電動機制御ユニット冷却装置。
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