JP3800938B2 - パワーモジュールの冷却装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーモジュールの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スイッチング素子と還流ダイオードとを各相ごとにブリッジに組み、同一基板上に全相のブリッジを配置したパワーモジュールにおいて、パワー半導体素子を冷却するパワーモジュールの冷却装置として、従来、特開平9−92762号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
この従来のパワーモジュールの冷却装置は、各パワー半導体素子の近傍下の金属基板の内部に直接流路を形成し、冷却材をその流路に流すことにより冷却能力を向上させると共に、パワーモジュール全体の大きさを小形化するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の技術を、例えば、交流発電機、この発電機出力を直流電力に変換する発電機側インバータ、この発電機側インバータの直流電力を交流電力に再変換するモータ側インバータ、そしてこのモータ側インバータの出力する交流電力によって回転駆動される車両駆動用モータで構成されるシリーズハイブリッド車(以下、「SHEV」と称する。)のインバータ部分のパワー半導体素子の冷却装置として適用することが考えられ、これを図5及び図6に示す。
【0005】
このパワーモジュールの冷却装置では、発電機側インバータ(INV)、モータ側インバータ(INV)それぞれの各相のスイッチング素子としてのIGBTを冷却基板1上に一直線に配列し、また発電機側INV、モータ側INVそれぞれの各相の還流ダイオード(フライホイールダイオード:FWD)も冷却基板1上に、IGBTの配列に並行させて一直線に配列し、冷却基板1の各配列の直下近傍を通るように1本の冷却水路2を蛇行させて配設し、この冷却水路2内に冷却材として冷却水3を冷却ポンプ4によって通流させ、外部の熱交換器5により熱除去する構造である。
【0006】
ところが、特にSHEVのように損失の大きい大電力用のインバータ装置では、パワー半導体素子からの熱を拡散して広げ、熱抵抗を下げようとすると、金属冷却基板1の厚みが増し、かつ各半導体素子の平面的な間隔が必要となり、装置全体が大型化してしまう恐れがある。
【0007】
そこで、可能な限り冷却基板1の厚みを薄くし、各半導体素子を平均的に冷却するために、上述の図5及び図6に示すように、各半導体素子の直下に冷却水路2を設け、半導体素子からの熱を直接、冷却水路2内の冷却水3に放熱する構造にすることになる。
【0008】
このような冷却装置の構造においても、装置の小形化のためには冷却水路2の内径を小さくしなければならないが、多数の半導体素子の直下にこのような細い径の冷却水路2を設けると、全体の冷却水路長が長くなり、系の圧力損失が増大し、冷却水ポンプが大型化し、かつこの冷却水ポンプを駆動する仕事率も増大してしまう。
【0009】
また、図5及び図6に示したように冷却水配管2を何度も蛇行させると曲り部分でも圧力損失が増大してしまう。そのため冷却水路2の曲り回数はできるだけ少ない方が好ましいが、モジュールの小形化のためにすべての半導体素子の直下に冷却水配管を通そうとすると多くの曲り部分ができてしまい、圧力損失の増大の要因となる。
【0010】
本発明はこのような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、冷却性能を損なうことなく、小形化が図れるパワーモジュールの冷却装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のパワーモジュールの冷却装置は、発電機出力を直流電力に変換する発電機側インバータのスイッチング素子及び還流ダイオードと、前記発電機側インバータの直流電力を交流電力に変換して車両駆動用モータに供給するモータ側インバータのスイッチング素子及び還流ダイオードを同一の冷却板上に集積したパワーモジュールにおいて、前記発電機側のインバータの還流ダイオードと前記モータ側インバータのスイッチング素子とを各相ごとに前記冷却板上の一直線上に配列し、冷却材配管を各相ごとの前記直線に沿って配置させたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1のパワーモジュールの冷却装置において、前記発電機側インバータのスイッチング素子と前記モータ側インバータの還流ダイオードとを各相ごとに前記冷却板上の一直線上に配列し、前記冷却板におけるこれら各相ごとのスイッチング素子と還流ダイオードとの直線配列の直下部分の肉厚を他の部分よりも厚くしたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項3の発明のパワーモジュールの冷却装置は、発電機出力を直流電力に変換する発電機側インバータのスイッチング素子及び還流ダイオードと、前記発電機側インバータの直流電力を交流電力に変換して車両駆動用モータに供給するモータ側インバータのスイッチング素子及び還流ダイオードを同一の冷却板上に集積したパワーモジュールにおいて、前記発電機側のインバータの還流ダイオードと前記モータ側インバータのスイッチング素子とを各相ごとに前記冷却板上の第1の直線上に配列し、前記発電機側インバータのスイッチング素子と前記モータ側インバータの還流ダイオードとを各相ごとに、前記冷却板上の前記第1直線に並行する第2の直線上に配列し、冷却材配管を各相ごとの前記第1の直線配列に沿って配置させ、前記冷却板における各相ごとの前記第2の直線配列の直下部分の肉厚を他の部分よりも厚くし、かつ当該厚肉部分の両側に熱抵抗を大きくする溝を形成したことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の効果】
請求項1の発明のパワーモジュールの冷却装置では、発電機側のインバータの還流ダイオードとモータ側インバータのスイッチング素子とを各相ごとに冷却板上の一直線上に配列し、冷却材配管を各相ごとの前記直線配列に沿って配置させた構造にすることにより、冷却材流路の路長を短くし、また流路の曲り回数を少なくすることができ、冷却ポンプによる冷却材通流のための仕事率を小さくし、冷却系のサイズを小さくして、コストの低減が図れる。
【0015】
請求項2の発明のパワーモジュールの冷却装置では、請求項1の発明の効果に加えて、発電機側インバータのスイッチング素子とモータ側インバータの還流ダイオードとを各相ごとに冷却板上の一直線上に配列し、冷却板におけるこれら各相ごとのスイッチング素子と還流ダイオードとの直線配列の直下部分の肉厚を他の部分よりも厚くしたことにより、それらの配列直下部分の熱容量を大きくし、それらの半導体素子の温度上昇を低く抑えることができる。
【0016】
請求項3の発明のパワーモジュールの冷却装置では、発電機側のインバータの還流ダイオードとモータ側インバータのスイッチング素子とを各相ごとに冷却板上の第1の直線上に配列し、発電機側インバータのスイッチング素子とモータ側インバータの還流ダイオードとを各相ごとに、冷却板上の第1の直線に並行する第2の直線上に配列し、冷却材配管を各相ごとの第1の直線配列に沿って配置させ、冷却板における各相ごとの第2の直線配列の直下部分の肉厚を他の部分よりも厚くし、かつ当該厚肉部分の両側に熱抵抗を大きくする溝を形成したことにより、請求項1の発明、請求項2の発明の効果に加えて、第2の直線配列の直下部分の熱を溝によって冷却材配管部分に伝導しないように遮ぎることができ、冷却材配管部分の冷却能力を必要最低限度に設定することができ、この結果、冷却ポンプの仕事率を小さくし、冷却系のサイズを小さくし、装置コストを低減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。まず、シリーズハイブリッド電気自動車(SHEV)について、図1を参照して説明する。SHEVは、ガソリンエンジンのような内燃機関(ICE)によって直接タイヤ12を駆動するのではなく、ICE11で交流発電機13を駆動し、この発電機13の発電電力でモータ14を駆動し、このモータ14によってタイヤ12を駆動する。
【0018】
そして発電機13の交流発電電力を定電圧の直流電力に変換し、再度所望の交流電力に変換するために発電機側インバータ(INV)15と、モータ側インバータ(INV)16を設けている。なお、19は平滑コンデンサである。
【0019】
これらの発電機側INV15、モータ側INV16は、いずれも3相交流−直流の相互変換を行うため、U,V,W各相ごとにパワースイッチング素子としてIGBTと還流ダイオード(フライホイールダイオード:FWD)のブリッジ回路を備え、これらのIGBTをPWMスイッチング制御することによって所望の電力変換を行う。
【0020】
このようなSHEVシステムは、従来の機械式変速機を必要とせず、またICE11も発電のためだけに効率良く運転することが可能となるため、燃費の向上、装置レイアウトの自由度の向上等さまざまなメリットがある。
【0021】
ここでSHEVシステムの運転状況を考えると、定常的には発電→駆動といった電気エネルギの流れとなるが、一般的には発電機13、モータ14共に高効率運転制御を行うため、力率が発電機13では−1、モータ14では1に近い運転となっている。インバータ15,16は通常、IGBTのようなパワースイッチング素子とFWDの並列接続から構成されているが、力率が−1(発電)状態では、電力損失のかなりの割合がFWDの部分で、また逆に力率が1(駆動)状態では電力損失のかなりの割合がIGBTのようなスイッチング素子の部分で発生する。そしてこの割合はIGBTとFWDのスイッチング損失と定常損失の値により変化するが、スイッチング損失が定常損失よりかなり低いような使い方をした場合にその差は顕著となる。
【0022】
一般的に車両用モータ14を駆動するインバータ16のPWMキャリア周波数は数kHz〜10kHz程度であり、スイッチング損失が定常損失に比べて少ない状態であることが多く、このような場合にはIGBTとFWDとの間で消費される電力の差は大きくなる。したがって、定常運転を考慮すると、同じインバータ16内では、IGBTの方がFWDよりも冷却の必要性が大きい。
【0023】
定常運転とは逆に、電力エネルギが流れるときの動作を考慮する。例えば、ICE11をスタートさせるために発電機13をモータとして駆動する場合や、減速エネルギを電池などに蓄えるための回生動作としてモータ14を発電機代わりに使用する場合がこれに相当する。この場合、各インバータ15,16の力率は定常運転時とは正反対になり、発電機側INV15では力率が1近くになり、電力損失は主にIGBTで発生し、モータ側INV16では力率が−1近くになり、電力損失は主にFWDで発生することになる。したがって、この場合の冷却を考えると、発電機側INV15では主にIGBTを冷却する必要があり、モータ側INV16では主にFWDを冷却する必要がある。
【0024】
しかしながら、このような逆の動作はSHEVシステムにおいては定常的に発生するものではない。例えば、ICE11をスタートさせるために発電機13を駆動モータとして用い、最大電流を供給する時間を1秒以下に設計することは容易であるし、モータ14を発電機として用いる回生動作も回生のピーク電流を抑え、継続時間を極短くすることは制御上容易である。
【0025】
このようなSHEVシステムの特殊性を考慮すると、定常的に最大電力損失が発生し、それゆえに発熱が顕著なパワー半導体素子に対してその直下近傍に冷却材を通流させることによって集中的に冷却することにより、いずれの半導体素子の表面温度もTjmax(接合の最大温度)を超えないように冷却系を設計することが可能となる。
【0026】
この場合、最大電力損失が比較的に小さい素子については直接に冷却材で冷却するのではなく、冷却材の通流によって集中的に冷却されている素子に隣接させることにより、その素子の所まで横方向に熱伝達させる冷却構造にすればよい。それによって熱抵抗は高くなってしまうが、本来最大電力損失が小さいので、Tjmaxを一定に抑えることが可能である。また、冷却材流路が直下近傍に存在しない半導体素子の最大電力損失が、それが直下近傍に存在する半導体素子と同程度である場合でも、最大電力損失の発生する状態の継続時間は上述した理由により極短いものであるので、半導体素子直下の金属基板そのものの熱容量で半導体素子の温度上昇をTjmax以下に抑える設計が可能である。
【0027】
かかる考察に基づき、本発明の第1の実施の形態のパワーモジュールの冷却装置は、図2に示す構造にした。すなわち、交流発電機13の直流出力を直流電力に変換する発電機側INV15のU,V,W各相のパワースイッチング素子としてのIGBT及び還流ダイオード(FWD)と、発電機側INV15の直流電力を交流電力に再変換して車両駆動用モータ15に供給するモータ側INV16の各相のIGBT及びFWDを同一の冷却基板21上に集積したパワーモジュールに対して、発電機側INV15のFWDとモータ側INV16のIGBTとをU,V,W各相ごとに冷却基板21上の第1の直線上に配列し、冷却材である冷却水を通流させる冷却水路22を各相ごとの第1の直線配列の直下部分のみを通るように蛇行させている。そしてこの冷却水路22は、図5に示した従来例と同様に熱交換器5に接続し、また冷却ポンプ4によって冷却水を通流させる。
【0028】
なお、残りのパワー半導体素子、つまり、発電機側INV15のIGBTとモータ側INV16のFWDも、各相ごとに冷却基板21上の第1の直線に並行する第2の直線上に配列している。
【0029】
これにより、図5及び図6に示した従来例の冷却水路2と比較すると、冷却水路22の曲りの回数が5回から2回(180度で1回と数えて)に減り、路長もほぼ半分に減っているので、冷却ポンプの圧力損失が下がり、それだけポンプの小形化が可能となる。
【0030】
より具体的に、圧力損失と流量の関係を想定した計算結果を図3のグラフに示してある。流路断面を長方形状として幅12mm、高さ6mm、そして路長が1482mm、180度に曲がる曲り部の個所数を5個とした従来例に相当する冷却水路(1)と、本実施の形態のように路長を半分の長さ(741mm=1482mm/2)にし、曲り部の個所数を2個にした冷却水路(2)とについて、流量と圧損との関係を求めた結果が図3のグラフである。この図3のグラフから明らかなように、本実施の形態の冷却水路により圧損がほぼ半分になることが分かる。
【0031】
これにより、冷却水の配管中の流れが円滑になり、それだけ熱除去性能が向上し、また配管中での冷却水の吸収した熱による温度上昇も抑えられ、それだけ半導体素子からの熱の吸収も効果的に行なえることになる。
【0032】
次に、本発明の第2の実施の形態を図4に基づいて説明する。第2の実施の形態は、図2に示した第1の実施の形態の構造に対して、さらに、冷却基板21におけるパワー半導体素子の第2の直線配列の直下部分を厚肉部23にし、その両側に熱抵抗をあげるための溝24を形成したことを特徴とする。なお、冷却水路22の配置は第1の実施の形態と同様である。
【0033】
図2に示した第1の実施の形態の構造では、冷却水路22が設けられていない第2の直線配列上のパワー半導体素子の発熱が比較的大きく、かつ継続時間が長くて接合の最大温度Tjmaxを超える恐れがあるような場合には、この第2の実施の形態の構造にする。
【0034】
このようにして、冷却水路22が直下近傍に形成されていない第2の直線配列上の半導体素子に対する熱容量を厚肉部23により大きくすることにより、多少電力損失の継続する時間が長くなっても素子温度の上昇を抑えることが可能である。
【0035】
また、冷却基板21における第2の直線配列とこれに並行する第1の直線配列との間に溝24を形成することにより、横方向の熱抵抗を大きくして冷却水路22での実効的な熱伝達率の低下を防ぐことができる。
【0036】
すなわち、冷却水路22で放熱すべき半導体素子の温度上昇をTjmaxで抑えるためだけに水路に流すべき冷却水の最低限の流量、発生する圧損等のパラメータは決められているが、近接する半導体素子が発熱した際に冷却基板21の横方向の熱抵抗が構造上低いと横方向から冷却水路22への熱流の侵入が生じ、設計以上に冷却水路22で熱交換を行わなければならなくなる場合が発生する。そしてこれに対応するためには、冷却水路22での熱伝達率を余計に高めねばならず、設定流量、圧損を増やさざるを得ず、最終的に冷却ポンプ能力を増大させる必要が生じ、その結果として、冷却系のコストが上昇し、またサイズも大きくなってしまう。
【0037】
しかしながら、本実施の形態のように溝24を形成することにより、横方向の熱抵抗を大きくして冷却水路22での実効的な熱伝達率の低下を防ぐ構造にすれば、横方向からの冷却水路22への熱流の侵入を抑えることができ、上述した問題を避けることができるのである。
【0038】
なお、上述した実施の形態では、3相交流のパワーモジュールについて説明したが、3相に限らず、例えば、2相に用いた場合も同様の効果をもたらす。
【0039】
また、上述した実施の形態では、1つの冷却水路を蛇行させるようにしたが、1つの冷却水路が冷却ポンプ側(入口側)で分配されて、各分配された冷却水路が各相ごとの直列配列の直下部分を通った後に集配されて熱交換器へ戻るようにしてもよい。またこの場合、熱交換器にて直接に集配されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なSHEVシステムの構成を示す回路ブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構造を示す平面図及び断面図。
【図3】上記の第1の実施の形態による冷却水路と従来例の冷却水路との配管特性を示すグラフ。
【図4】本発明の第2の実施の形態の構造を示す平面図及び断面図。
【図5】従来例の構造を示す斜視図。
【図6】従来例の構造を示す平面図。
【符号の説明】
21 冷却基板
22 冷却水路
23 厚肉部
24 溝
Claims (3)
- 発電機出力を直流電力に変換する発電機側インバータのスイッチング素子及び還流ダイオードと、前記発電機側インバータの直流電力を交流電力に変換して車両駆動用モータに供給するモータ側インバータのスイッチング素子及び還流ダイオードを同一の冷却板上に集積したパワーモジュールにおいて、
前記発電機側のインバータの還流ダイオードと前記モータ側インバータのスイッチング素子とを各相ごとに前記冷却板上の一直線上に配列し、冷却材配管を各相ごとの前記直線配列に沿って配置させたことを特徴とするパワーモジュールの冷却装置。 - 前記発電機側インバータのスイッチング素子と前記モータ側インバータの還流ダイオードとを各相ごとに前記冷却板上の一直線上に配列し、前記冷却板におけるこれら各相ごとのスイッチング素子と還流ダイオードとの直線配列の直下部分の肉厚を他の部分よりも厚くしたことを特徴とする請求項1に記載のパワーモジュールの冷却装置。
- 発電機出力を直流電力に変換する発電機側インバータのスイッチング素子及び還流ダイオードと、前記発電機側インバータの直流電力を交流電力に変換して車両駆動用モータに供給するモータ側インバータのスイッチング素子及び還流ダイオードを同一の冷却板上に集積したパワーモジュールにおいて、
前記発電機側のインバータの還流ダイオードと前記モータ側インバータのスイッチング素子とを各相ごとに前記冷却板上の第1の直線上に配列し、
前記発電機側インバータのスイッチング素子と前記モータ側インバータの還流ダイオードとを各相ごとに、前記冷却板上の前記第1直線に並行する第2の直線上に配列し、
冷却材配管を各相ごとの前記第1の直線配列に沿って配置させ、
前記冷却板における各相ごとの前記第2の直線配列の直下部分の肉厚を他の部分よりも厚くし、かつ当該肉厚部分の両側に熱抵抗を大きくする溝を形成したことを特徴とするパワーモジュールの冷却装置。
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