JP2003199122A - 色空間変換方法、装置、記録媒体、および、色空間変換システム - Google Patents

色空間変換方法、装置、記録媒体、および、色空間変換システム

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JP2003199122A
JP2003199122A JP2001391106A JP2001391106A JP2003199122A JP 2003199122 A JP2003199122 A JP 2003199122A JP 2001391106 A JP2001391106 A JP 2001391106A JP 2001391106 A JP2001391106 A JP 2001391106A JP 2003199122 A JP2003199122 A JP 2003199122A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度/クロミナンス色空間またはRGB色空間
のどちらかで保存されているビデオ画像を、パレット色
空間にリアルタイムで変換する技術を提供する。 【解決手段】 色空間変換エンジン124は、カラーパ
レットを多数の異なるカラーバンドに分割し、ルックア
ップテーブルを使って、任意のクロミナンス値を対応す
るカラーバンドに関連づける。対応するカラーバンドが
特定されると、各画素の輝度成分に応じて、そのカラー
バンドの中から個別のパレットカラーを選択し、特定さ
れた色をディスプレイに表示する。また、表示画像を視
覚的により満足のいくものにするために、輝度値にディ
ザ処理を施してもよい。また、RGB形式の色データをパ
レット色空間に変換する場合、最初にRGB形式の色デー
タをYPrPbなどの輝度/クロミナンス色空間に変換し、
その上で、輝度/クロミナンス形式からパレット色空間
に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概してビデオ画像
処理に関するものであり、特に、ビデオ画像をある色空
間から別の色空間に変換するシステム及びその方法に関
する。
【0002】
【発明の背景】多くの場合、映像データは、YUV色空
間、YCrCb色空間またはYPrPb色空間などの輝度/クロミ
ナンス色空間[luminance-chrominance color space]で
保存される。輝度/クロミナンス色空間とは、輝度値お
よびクロミナンス値で色を定義する色空間である。例え
ば、YUV色空間は、3つの変数Y、U、Vの組み合わせで色
を定義する。変数Yは、色の明るさ[luminosity]を表
す。変数Uは、赤から変数Yを引いたもの(R-Y)、変数V
は、青から変数Yを引いたもの(B-Y)、をそれぞれ表
す。一般に、輝度/クロミナンス色空間形式の映像デー
タは、RGB(red, green,blue)形式の生映像データと比
べて、かなり狭い記憶空間および伝送帯域幅で済む。こ
のため、輝度/クロミナンス色空間は、通常、映像デー
タを記憶及び伝送するのに好ましい。別の一般的な色空
間としては、赤、緑、青をそれぞれ表す3つの値で色を
定義するRGB色空間がある。
【0003】輝度/クロミナンス色空間では、一意的及
び効率的に多数の色を定義することができる。しかし場
合によって、映像データをコンピュータディスプレイ上
に表示するのに、輝度/クロミナンス色空間を使用でき
ないことがある。代わりに、パレット色空間など別の色
空間を使って、映像データをコンピュータディスプレイ
上に表示してもよい。パレット色空間は、各色がそれぞ
れ予め定められたRGB値を持つ、256色のカラーパレ
ットを含む。
【0004】従って、視覚的に一応満足のいく表示画像
が生成できるよう、輝度/クロミナンス色空間で保存さ
れた映像データをパレット色空間形式に効果的に変換す
るシステムおよび方法が必要になってくる。さらに、関
連するデータ処理装置に必要以上に負担をかけることな
く、輝度/クロミナンス色空間で保存された映像データ
を迅速かつ効果的に変換して、リアルタイムで表示する
システム及び方法が必要となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、第1の色空間から第2の色
空間に画像データを変換する方法であって、前記第1の
色空間は、各画素の色を、輝度値および少なくとも1つ
のクロミナンス値によって定義するものであり、前記第
2の色空間は、各画素の色を、所定の色集合から選択し
た1つの色に対応付けて定義するものであり、a)予め定
められた前記色集合を、複数のカラーバンドに分割する
とともに、クロミナンス値と各カラーバンドとの対応づ
けを記録したルックアップテーブルを生成する工程と、
b)前記画像データを複数の画素ブロックに分割するとと
もに、処理対象となる特定画素ブロックを選定する工程
と、c)前記特定画素ブロックの平均クロミナンス値を取
得するクロミナンス値取得工程と、d)前記特定画素ブロ
ック中の各画素の輝度値を取得する輝度値取得工程と、
e)前記ルックアップテーブルおよび算出した平均クロミ
ナンス値から、前記特定画素ブロックをいずれかの前記
カラーバンドに対応付ける工程と、f)前記特定画素ブロ
ック中の各画素について、対応付けられているカラーバ
ンドの中から各画素の輝度値に対応する特定色を選定す
る選定工程と、g)前記特定画素ブロック中の各画素につ
いて選定された特定色を保存する工程と、を備えること
を特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
色空間変換方法において、前記第1の色空間は、YUV色
空間、YCrCb色空間、または、YPrPb色空間、を含むこと
を特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1に記載の
色空間変換方法において、前記第2の色空間は、パレッ
ト色空間、を含むことを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1に記載の
色空間変換方法において、前記色集合は、256種類ま
たはそれ以下の種類の異なる色の集合であることを特徴
とする。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1に記載の
色空間変換方法において、前記画素ブロックは、4行4
列の16の画素からなる2次元配列、を含むことを特徴
とする。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項1に記載の
色空間変換方法において、前記クロミナンス値取得工程
は、c-1)前記特定画素ブロックの平均クロミナンス値を
算出する工程、を含むことを特徴とする。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項1に記載の
色空間変換方法において、前記クロミナンス値取得工程
は、c-2)前記特定画素ブロックの平均クロミナンス値を
ビデオ圧縮エンジンを利用して求める工程、を含むこと
を特徴とする。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項1に記載の
色空間変換方法において、前記輝度値取得工程は、d-1)
前記特定画素ブロック中の各画素の輝度値にディザ処理
を施す工程、を含むことを特徴とする。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項1に記載の
色空間変換方法において、前記輝度値取得工程は、d-2)
輝度値に誤り値を加算する工程、を含むことを特徴とす
る。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項1に記載
の色空間変換方法において、各カラーバンドには識別番
号が付与されており、前記識別番号に輝度値を加算する
ことによって、各カラーバンドに所属する特定色を限定
することが可能となるように前記識別番号が体系付けら
れており、前記選定工程は、f-1)各画素の輝度値を平均
クロミナンス値に対応するカラーバンドの識別番号に加
算することにより、特定色を選定する工程、を含むこと
を特徴とする。
【0015】請求項11記載の発明は、第1の色空間か
ら第2の色空間に画像データを変換する装置であって、
前記第1の色空間は、各画素の色を、輝度値および少な
くとも1つのクロミナンス値によって定義するものであ
り、前記第2の色空間は、各画素の色を、所定の色集合
から選択した1つの色に対応付けて定義するものであ
り、a)予め定められた前記色集合を、複数のカラーバン
ドに分割するカラーバンド生成手段と、b)クロミナンス
値と各カラーバンドとの対応づけを記録したルックアッ
プテーブルを記憶する手段と、c)前記画像データを複数
の画素ブロックに分割するとともに、処理対象の特定画
素ブロックを特定する手段と、d)前記特定画素ブロック
の平均クロミナンス値から対応するカラーバンドを特定
するとともに、前記特定画素ブロック中の各画素につい
て、特定されたカラーバンドの中から、各画素の輝度値
に応じて特定色を選定する変換手段と、を備えることを
特徴とする。
【0016】請求項12記載の発明は、請求項11に記
載の色空間変換装置において、前記第1の色空間は、YU
V色空間、YCrCb色空間、またはYPrPb色空間、を含むこ
とを特徴とする。
【0017】請求項13記載の発明は、請求項11に記
載の色空間変換装置において、前記第2の色空間は、パ
レット色空間、を含むことを特徴とする。
【0018】請求項14記載の発明は、請求項11に記
載の色空間変換装置において、前記色集合は、256種
類またはそれ以下の種類の異なる色の集合であることを
特徴とする。
【0019】請求項15記載の発明は、請求項11に記
載の色空間変換装置において、前記変換手段は、d-1)前
記特定画素ブロックの平均クロミナンス値を算出する手
段、を含むことを特徴とする。
【0020】請求項16記載の発明は、請求項11に記
載の色空間変換装置において、各カラーバンドには識別
番号が付与されており、前記識別番号に輝度値を加算す
ることによって、各カラーバンドに所属する特定色を限
定することが可能となるように前記識別番号が体系付け
られており、前記変換手段は、d-2)各画素の輝度値を平
均クロミナンス値に対応するカラーバンドの識別番号に
加算することにより、特定色を選定する手段、を含むこ
とを特徴とする。
【0021】請求項17記載の発明は、2次元の画素配
列であって、RGB(Red, Green, Blue)色空間で定義さ
れている画像データを、第3の色空間を介して、第2の
色空間に変換するための方法であって、前記第2の色空
間は、各画素の色を、所定の色集合から選択した1つの
色に対応付けて定義するものであり、前記第3の色空間
は、各画素の色を、輝度値および少なくとも1つのクロ
ミナンス値によって定義するものであり、a)予め定めら
れた前記色集合を、複数のカラーバンドに分割するとと
もに、クロミナンス値と各カラーバンドとの対応づけを
記録したルックアップテーブルを生成する工程と、b)前
記RGB色空間で保存された画像データを、前記第3の色
空間に変換する工程と、c)画像データ中の1画素のクロ
ミナンス値を求める工程と、d)画像データを分割したブ
ロック内の各画素の輝度値を求める輝度値取得工程と、
e)前記ルックアップテーブルを用いて、求めたクロミナ
ンス値を前記カラーバンドのうちの1つに対応付ける工
程と、f)各画素について求めた輝度値から、各画素に対
して対応付けられた前記カラーバンドの中の特定色を選
定する選定工程と、g)画素ごとに選択された特定色を保
存する工程と、を備えることを特徴とする。
【0022】請求項18記載の発明は、請求項17に記
載の色空間変換方法において、前記第2の色空間は、パ
レット色空間、を含むことを特徴とする。
【0023】請求項19記載の発明は、請求項17に記
載の色空間変換方法において、前記第3の色空間は、YU
V色空間、YCrCb色空間、またはYPrPb色空間、を含むこ
とを特徴とする。
【0024】請求項20記載の発明は、請求項17に記
載の色空間変換方法において、各カラーバンドには識別
番号が付与されており、前記識別番号に輝度値を加算す
ることによって、各カラーバンドに所属する特定色を限
定することが可能となるように前記識別番号が体系付け
られており、前記選定工程は、f-1)各画素の輝度値を平
均クロミナンス値に対応するカラーバンドの識別番号に
加算することにより、特定色を選定する工程、を含むこ
とを特徴とする。
【0025】請求項21記載の発明は、請求項17に記
載の色空間変換方法において、前記選定工程は、f-2)輝
度値にディザ処理を施す工程、を含むことを特徴とす
る。
【0026】請求項22記載の発明は、請求項17に記
載の色空間変換方法において、前記色集合は、256種
類またはそれ以下の種類の異なる色の集合であることを
特徴とする。
【0027】請求項23記載の発明は、2次元の画素配
列であって、RGB(Red, Green, Blue)色空間で保存さ
れた画像データを、第3の色空間を介して第2の色空間
に変換する装置であり、前記第2の色空間は、各画素の
色を、所定の色集合から選択した1つの色に対応付けて
定義するものであり、前記第3の色空間は、各画素の色
を、輝度値および少なくとも1つのクロミナンス値によ
って定義するものであり、a)前記RGB色空間で保存され
た画像データの画素を、前記第3の色空間に変換する第
1変換手段と、b)予め定められた前記色集合を、複数の
カラーバンドに分割するカラーバンド生成手段と、c)ク
ロミナンス値と各カラーバンドとの対応づけを記録した
ルックアップテーブルを記憶する手段と、d)画素のクロ
ミナンス値から対応するカラーバンドを特定するととも
に、特定されたカラーバンドの中から、各画素の輝度値
に応じて特定色を選定する第2変換手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0028】請求項24記載の発明は、請求項23に記
載の色空間変換装置において、前記第3の色空間は、YU
V色空間、YCrCb色空間、またはYPrPb色空間、を含むこ
とを特徴とする。
【0029】請求項25記載の発明は、請求項23に記
載の色空間変換装置において、前記第2の色空間は、パ
レット色空間、を含むことを特徴とする。
【0030】請求項26記載の発明は、請求項23に記
載の色空間変換装置において、前記色集合は、256種
類またはそれ以下の種類の異なる色の集合であることを
特徴とする。
【0031】請求項27記載の発明は、請求項23に記
載の色空間変換装置において、各カラーバンドには識別
番号が付与されており、前記識別番号に輝度値を加算す
ることによって、各カラーバンドに所属する特定色を限
定することが可能となるように前記識別番号が体系付け
られており、前記第2変換手段は、d-1)各画素の輝度値
を平均クロミナンス値に対応するカラーバンドの識別番
号に加算することにより、特定色を選定する手段、を含
むことを特徴とする。
【0032】請求項28記載の発明は、コンピュータ読
みとり可能な記録媒体であって、前記記録媒体に記録さ
れたプログラム命令は、前記コンピュータに以下の工程
を実行させる。a)予め定められた色集合を、複数のカラ
ーバンドに分割する工程、b)画素ブロックを特定する工
程、c)前記画素ブロックの平均クロミナンス値を求める
工程、d)前記画素ブロック中の各画素の輝度値を求める
工程、e)ルックアップテーブルを使って、平均クロミナ
ンス値を前記カラーバンドの1つに対応させる工程、f)
前記画素ブロック中の各画素について、対応する前記カ
ラーバンドから画素の輝度値に応じて特定色を選定する
工程、および、g)前記画素ブロック中の各画素について
選定された特定色を保存する工程。
【0033】請求項29記載の発明は、コンピュータ読
みとり可能な記録媒体であって、前記記録媒体に記録さ
れたプログラム命令は、前記コンピュータに以下の工程
を実行させる。a)予め定められた色集合を、複数のカラ
ーバンドに分割する工程、b)RGB色空間で保存された画
像データを、各画素の色を輝度値および少なくとも1つ
のクロミナンス値によって定義する第3の色空間に変換
する工程、c)画素ブロックを特定する工程、d)1画素の
クロミナンス値を求める工程、e)画素ブロック中の各画
素の輝度値を求める工程、f)ルックアップテーブルを使
って、クロミナンス値を前記カラーバンドの1つに対応
させる工程、g)前記画素ブロック中の各画素について、
対応する前記カラーバンドから画素の輝度値に応じて特
定色を選定する工程、および、h)前記画素ブロック中の
各画素について選定された特定色を保存する工程。
【0034】請求項30記載の発明は、第1の色空間か
ら第2の色空間へ画像データを変換するシステムであっ
て、前記第1の色空間は、各画素の色を、輝度値および
少なくとも1つのクロミナンス値によって定義するもの
であり、前記第2の色空間は、各画素の色を、所定の色
集合から選択した1つの色に対応付けて定義するもので
あり、a)予め定められた色集合を、複数のカラーバンド
に分割する手段と、b)前記画像データを複数の画素ブロ
ックに分割するとともに、処理対象となる特定画素ブロ
ックを選定する工程と、c)前記特定画素ブロックの平均
クロミナンス値を求める手段と、d)前記特定画素ブロッ
ク中の各画素の輝度値を求める手段と、e)ルックアップ
テーブルを使って、平均クロミナンス値を前記カラーバ
ンドの1つに対応させる手段と、f)前記特定画素ブロッ
ク中の各画素について、対応するカラーバンドから画素
の輝度値に応じて特定色を選定する手段と、g)前記特定
画素ブロック中の各画素について、選定された特定色を
保存する手段と、を備えることを特徴とする。
【0035】請求項31記載の発明は、2次元の画素配
列であって、RGB(Red, Green, Blue)色空間で保存さ
れた画像データを、第3の色空間を介して第2の色空間
に変換する色空間変換システムであり、前記第2の色空
間は、各画素の色を、所定の色集合から選択した1つの
色に対応付けて定義するものであり、前記第3の色空間
は、各画素の色を、輝度値および少なくとも1つのクロ
ミナンス値によって定義するものであり、a)予め定めら
れた色集合を、複数のカラーバンドに分割する手段と、
b)RGB色空間で保存されている画像データを、前記第3
の色空間に変換する手段と、c)1画素のクロミナンス値
を求める手段と、d)画素ブロック中の各画素の輝度値を
求める手段と、e)ルックアップテーブルを使って、クロ
ミナンス値を前記カラーバンドの1つに対応させる手段
と、f)各画素について、対応するカラーバンドから画素
の輝度値に応じて特定色を選定する手段と、g)各画素に
ついて、選定された特定色を保存する手段と、を備える
ことを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】{第1の実施の形態}図1は、本
発明で具現化されている色空間変換技術を実現するコン
ピュータシステム100を示している。図示のように、
コンピュータシステム100は、ディスプレイ102、
ディスプレイアダプター104、中央演算処理装置(C
PU)106、メモリ装置108、データ記憶装置11
0、入出力装置112,及び通信インターフェース11
4を備える。
【0037】CPU106、メモリ装置108、記憶装
置110、入出力装置112、及び通信インターフェー
ス114は全て、システムバス116に接続されてい
る。さらに、従来からあるCRTや、LCDモニターな
どで構成されるディスプレイ102も、ディスプレイア
ダプター104を介してシステムバス116に接続され
ている。また、ディスプレイ102は、画像および文字
をユーザに対して表示するよう構成されている。ディス
プレイアダプター104は、独立したビデオカードで構
成される場合や、CPU106に実装される場合などが
あり、システムバス116を通じて受信した信号を、デ
ィスプレイ102に対応した電気信号に変換する。CP
U106は、例えば、Intel Pentium(登録商標)また
はIntel Celeron(登録商標)などのデータプロセッサ
ーからなる。
【0038】メモリ装置108は、オペレーティングシ
ステム122,色変換エンジン124,及びアプリケー
ション126を含む。一般に、メモリ装置108は、ラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ
(ROM)、及び不揮発性記憶装置のうちのいずれか1
つかまたはそれらを組み合わせたものから構成され、プ
ログラム命令、ファイル、及びその他のデータを記憶す
る。
【0039】オペレーティングシステム122は、例え
ばWindows(登録商標)98などのオペレーティングシス
テムである。アプリケーション126は、ビデオグラフ
ィックスをリアルタイムで生成または復元してディスプ
レイ102などのコンピュータディスプレイに表示する
ためのアプリケーションソフトウェアであり、一般に用
いられている様々なアプリケーションソフトウェアを利
用することが可能である。
【0040】後で詳しく述べるように、色変換エンジン
124は、アプリケーション126によって生成された
ビデオグラフィックスを、例えばRGB色空間または輝度
/クロミナンス色空間などの色空間からパレット色空間
に変換するものであり、ディスプレイはCPU106の
リソースを保護しながらリアルタイムでビデオグラフィ
ックスを表示できる。
【0041】また、入出力装置112は、1つまたは複
数のプリンター、キーボード、マウス、トラックボール
等であり、ユーザまたは他の装置から情報を受信したり
情報を伝達したりする機能を有する。また、入出力装置
112として、デジタルカメラを含めてもよい。デジタ
ルカメラを備える場合、当該デジタルカメラから入力し
た画像データに対して本発明の色変換処理を適用させる
ことが可能である。また、各種のインタフェースケーブ
ルや無線通信を介してデジタルカメラから画像データを
取得するようにしてもよい。最後に、通信インターフェ
ース114は、モデムや、イーサネット(登録商標)カ
ードであり、ネットワーク(図示せず)を介して1つま
たは複数の遠隔端末との間で通信を可能としている。
【0042】図2は、図1の色変換エンジン124の細
部を模式的に示している。図示のように、色変換エンジ
ン124は、カラーバンド生成部202、ルックアップ
テーブル204,変換モジュール206、及びピクセル
バッファ208を含む。色変換エンジン124のモジュ
ールは、効率的にかつリアルタイムで、輝度/クロミナ
ンス色空間又はRGB色空間などのある色空間の映像デー
タをパレット色空間の映像データに変換する。
【0043】一般に、カラーバンド生成部202は、色
集合であるカラーパレットを複数の色部分集合であるカ
ラーバンドに分割する。通常、オペレーティングシステ
ム122(図1)は、予め定められた色集合(色セッ
ト)からなるカラーパレットを持っている。最も一般的
なカラーパレットは256種の異なる色をセットとして
含んでいる。この実施の形態では、RGB色空間又は輝度
/クロミナンス色空間からパレット色空間へのビデオグ
ラフィックデータの変換を容易にするため、カラーバン
ド生成部202は、256色のカラーパレットを16個
のカラーバンドに分割する。したがって、各カラーバン
ドはそれぞれ異なる16色の色を含むことになる。この
ようにして生成される各カラーバンドは1組のパレット
カラーを保有することになり、それぞれのパレットカラ
ーは、全く同じとはいかないまでもほぼ同じ色成分を持
ち、異なる輝度成分を持つ。カラーバンド生成部202
についての詳細は、後で図3を参照しながら述べる。な
お、本実施の形態においては、カラーパレットは256
色のものを利用しているが、もちろん、カラーパレット
の色セットは、256色以下のものであってもよいし、
256色以上のものであってもよい。
【0044】ルックアップテーブル204は、ある画素
のクロミナンス値または画素集合の平均クロミナンス値
を、カラーバンド生成部202によって生成されたカラ
ーバンドのうちのいずれか1つに効率的に対応づけるた
めに利用されるテーブルである。この実施の形態におい
て、ルックアップテーブル204は、各カラーバンドの
クロミナンス値の範囲を示すマトリクスとなっており、
色変換エンジン124はある画素のクロミナンス値また
は画素集合の平均クロミナンス値に対応するカラーバン
ドを迅速に特定することができる。ルックアップテーブ
ル204の詳細については、後で図4を参照しながら述
べる。
【0045】変換モジュール206は、ある画素につい
て、パレット色空間中における対応する色を、ルックア
ップテーブル204で特定されたカラーバンド及びその
画素の輝度値に基づいて決定する。この実施の形態によ
ると、変換モジュール206は、画素の輝度値に応じ
て、特定されたカラーバンドの中から個別の色を選択す
る。この処理を実行する1つの方法として、変換モジュ
ール206は、特定されたカラーバンドに対応する数値
に画素の輝度値を加えて、個別のパレットカラーに対応
する数値を求める。
【0046】変換モジュール206は、また、輝度値に
ディザ処理を施すことによって、誤差を考慮している。
本発明では何千種類の中の1色を256種類の中の1色
に変換しなければならないので、選択されたパレットカ
ラーが元の色と完全に一致しないことがよくある。選択
されたパレットカラーと元の色との誤差を考慮するた
め、本発明ではディザリング工程を設け、それによって
輝度値の差異を隣接する画素に反映させる。輝度値のデ
ィザリングによって、変換後の画像が視覚的により満足
のいくものとなる。変換モジュール206及びディザリ
ング工程の詳細については、後で述べる。
【0047】ピクセルバッファ210は、パレット色空
間に変換された映像データを、ディスプレイ102(図
1)に表示する前に保存しておくための一時メモリバッ
ファである。この実施の形態において、変換モジュール
206は、変換後の映像データをピクセルバッファ21
0に保存する。そして、ピクセルバッファ210にアク
セスすることによって、変換後の映像データをディスプ
レイ102に表示することを可能としている。
【0048】図3は、図2のカラーバンド生成部202
の動作を示す。カラーバンド生成部202はカラーパレ
ット310にアクセスし、カラーパレット310の種々
の色を複数のカラーバンド320に分類する。上述のよ
うに、カラーパレット310は、通常、256種類の異
なる色を備えており、各色はそれぞれ0〜255のいず
れかの整数に対応する。カラーバンド生成部202が独
自にカラーパレット310を持っていてもよいが、カラ
ーパレット310は、通常、オペレーティングシステム
122の一部としてメモリ108(図1)に保有されて
いる。この実施の形態において、カラーバンド生成部2
02は、カラーパレット310の256色を、16のカ
ラーバンドに分類する。
【0049】ここで、各カラーバンドはそれぞれ16種
類の異なるパレットカラーを持っている。各カラーバン
ドが保有する色の集合は、異なる輝度値を持ちながら、
全く同じでなくとも非常によく似たクロミナンス値を持
つ色の集合であることが望ましい。後で図4を参照しな
がら述べるように、カラーバンド320は、ルックアッ
プテーブル204(図2)によって利用される。
【0050】図4は、図2で示されたルックアップテー
ブル204の動作を示す。図示のように、ルックアップ
テーブル204は、クロミナンス値410を受け取り、
受け取ったクロミナンス値410に対応するカラーバン
ド番号420を出力する。ルックアップテーブル204
は、受け取ったクロミナンス値410に対応するカラー
バンドを特定するための対応情報から成るマトリクスで
ある。
【0051】1つの実施例としては、クロミナンス値4
10は、ある画素ブロックの平均クロミナンス値であ
る。この実施例は、一般的に、輝度/クロミナンス色空
間形式のデータを比較的高速にパレット色空間に変換す
る場合に用いられる。
【0052】別の実施例としては、クロミナンス値41
0は、単一画素のクロミナンス値である。この実施例
は、一般的に、輝度/クロミナンス色空間形式のデータ
を比較的高品質にパレット空間に変換する場合に用いら
れる。
【0053】図5は、図2の変換モジュール206の細
部を示す。図示されるように、変換モジュール206
は、ルックアップテーブル204によって特定されたカ
ラーバンド番号420(図2、4)及び選択された画素
の輝度値502を入力として受け取る。パレットカラー
決定モジュール504は、カラーバンド番号420及び
輝度値502を受け取り、カラーバンド320及び誤差
計算モジュール506を使って、特定の色空間形式の色
510を出力する。
【0054】具体的には、パレットカラー決定モジュー
ル504はカラーバンド番号420を受け取り、カラー
バンド320にアクセスして任意の画素に対応するカラ
ーバンドを特定する。次に、パレットカラー決定モジュ
ール504は、着目する画素の輝度値502に対応する
特定の色が見つかるまで、特定されたカラーバンドの個
別の色を順次検索する。この実施の形態において、パレ
ットカラー決定モジュール504は、カラーバンド番号
420に輝度値502を加算して、特定されたカラーバ
ンドの中からその輝度値502に対応する固有の1色を
一意的に決定する。
【0055】また、パレットカラー決定モジュール50
4は、誤差計算モジュール506を実行することによ
り、輝度値にディザ処理を施し、輝度/クロミナンス色
空間形式の色をパレット色空間形式の色へ変換する際の
固有の誤差や近似を明らかにする。上述のように、輝度
/クロミナンス色空間では、数千種類の異なる色が定義
されるのに対し、パレット空間ではだいたい256種類
またはそれより少ない種類の色が定義される。したがっ
て、輝度/クロミナンス色空間からパレット色空間に変
換する際には、本質的にある程度の近似が必要となる。
実際、輝度/クロミナンス色空間からパレット色空間へ
の変換で、当初の輝度/クロミナンスカラーと完全に一
致するパレット色空間形式の色が存在しないことがよく
ある。誤差計算モジュール506は、ある画素に対して
選択されたパレット色空間形式の色と、対応する輝度/
クロミナンス色空間形式の色とがどの程度異なるのかを
明らかにする。この色の違いは隣接する画素に加算さ
れ、その結果得られる画像は視覚的により満足のいくも
のとなる。後述するが、本実施の形態においては、この
誤差は輝度値として求められるものであり、隣接する画
素に対しては、誤差補正用の輝度値が加算されることに
なる。
【0056】特に、誤差計算モジュール506は、エラ
ーバッファを保持して前の画素の誤り値を保存してい
る。この誤り値は、パレットカラー決定モジュール50
4がカラーバンド番号420に対応するカラーバンドを
割り出す前に、輝度値520に加算される。このよう
に、例えばある近似による誤差を隣接する画素に反映さ
せることによって、少なくとも部分的にこれらの誤差を
考慮することができる。
【0057】例えば、前の画素で選択されたパレットカ
ラーの輝度が対応する輝度/クロミナンスカラーの輝度
よりもある程度低かった場合、誤差計算モジュールはエ
ラーバッファにこの誤り値を保存する。そして、現在の
画素に対して、誤差計算モジュール506は、エラーバ
ッファに保存された誤り値を現在の画素の輝度値502
に加算する。これによって、完全に一致する色よりもわ
ずかに暗い色に対応付けられた前の画素とは異なり、現
在の画素の輝度はわずかに高くなる。このように輝度値
にディザ処理を施すことによって、場合によっては画質
が向上することがわかっている。
【0058】図6は、輝度/クロミナンス色空間からパ
レット空間に、映像データをリアルタイムで変換する方
法を示すフローチャート650である。この方法による
と、まずステップS600で、必要であれば、映像デー
タを輝度/クロミナンス色空間に変換する。ただし、映
像データがすでに輝度/クロミナンス色空間形式で表現
されている場合には、最初に映像データを輝度/クロミ
ナンス色空間に変換する処理は不要である。しかし、最
初の状態において、映像データがRGB色空間形式である
場合などにおいては、RGB色空間から輝度/クロミナン
ス色空間への変換用の計算式よって作成された周知のテ
ーブルを用いて、映像データを輝度/クロミナンス形式
に変換する。
【0059】次に、ステップS602で、カラーバンド
生成部202(図3)は、パレットカラーを複数のカラ
ーバンドに分割または組成する。一般的に、カラーバン
ド生成部202(図2)はカラーパレットを異なる色の
カラーバンドに分割する。オペレーティングシステム1
22(図1)は、通常、予め定められた色セットからな
るカラーパレットを保有している。最も一般的なカラー
パレットは256種の異なる色を保有している。この実
施の形態においては、RGB色空間または輝度/クロミナ
ンス色空間からパレット色空間への映像グラフィックデ
ータの変換を簡単にするため、カラーバンド生成部20
2は、256色のカラーパレットを16のカラーバンド
に分割する。ここで、各カラーバンドはそれぞれ16種
の別々の色を含む。しかし、当業者であれば分かるよう
に、パレットカラーを別のグループ分けでカラーバンド
に分類してもよいし、また、そのようなグループ分けを
映像データの色に応じて最適化してもよい。
【0060】各カラーバンドは、1組のパレットカラー
からなり、各色が全く同一ではなくともよく似た色成分
と異なる輝度成分とを持つという利点を持つ。例えば、
あるカラーバンドは、1組の色合いの異なるオレンジか
ら成り、それぞれの色合いよって輝度が異なる。また、
カラーバンドをたとえばグレーなどの特定の色のみにす
ることで、カラー画像を高速に白黒画像に変換すること
が可能である。
【0061】次に、ステップS604で、カラーバンド
のルックアップテーブルを読み込む。ルックアップテー
ブル204は、各画素のクロミナンス値または画素集合
の平均クロミナンス値を、カラーバンド生成部202で
生成されたカラーバンドのうちの1つに効果的に対応さ
せるようにしている。上述のように、この実施の形態に
おいて、ルックアップテーブル204は、カラーバンド
ごとのクロミナンス値の範囲を示すマトリクスなので、
色変換エンジン124はある画素のクロミナンス値また
は画素集合の平均クロミナンス値に対応するカラーバン
ドを迅速に特定することができる。
【0062】次に、ステップS606で、輝度/クロミ
ナンス色空間形式のある画素ブロックが選択される。こ
こで、輝度/クロミナンス色空間形式画素ブロックは、
好ましくは、各画素がそれぞれ輝度成分及びクロミナン
ス成分を持つ輝度/クロミナンス色空間形式にフォーマ
ットされており、16個の画素からなる4×4の画素ブ
ロックであることが望ましい。画素ブロックが選択され
ると、次にステップS608で、このブロック画素のク
ロミナンス成分またはクロミナンス値の平均を求めて、
この画素ブロックの平均クロミナンス値を割り出す。
【0063】別の方法としては、画素ブロックの平均ク
ロミナンス値を、アプリケーション126(図1)によ
って求める。アプリケーション126は、例えば、映像
データ復元アプリケーションなどである。この実施の形
態では、画素ブロックの平均クロミナンス値はアプリケ
ーション126によって既に算出されているため、色変
換エンジン124(図1)は画素ブロックの平均クロミ
ナンス値を特定するだけでよい。
【0064】ステップS610では、色変換エンジン1
24は、ブロックの平均クロミナンス値に対応するカラ
ーバンドを選択する。具体的には、色変換エンジン12
4(図1)は、ルックアップテーブル204(図4)を
使って、画素ブロックの平均クロミナンス値と最も一致
するカラーバンドを特定する。ルックアップテーブル
は、好ましくは、画素ブロックの平均クロミナンス値に
相当するカラーバンドに対応するカラーバンド番号を示
していることが望ましい。
【0065】この実施の形態では、平均クロミナンス値
は、1つのパレットカラーインデックスの4×4マトリ
クスを示す。平均クロミナンス値によっては、対応する
カラーインデックスが存在する場合もあるが、他の平均
クロミナンス値によっては、クロミナンス値にディザ処
理を施して、より近い平均クロミナンスにしなければ、
対応するカラーインデックスが存在しない場合もある。
そして、各画素について、その画素のディザ化輝度値に
応じて4×4のマトリクスの順次検索が行われ、画素ご
とに個別のパレットカラーを特定する。
【0066】次に、ステップS612では、色変換エン
ジン124(図1)が選択されたブロックの中から1画
素を選択する。画素が選択されると、ステップS614
で、選択された画素に対応する輝度値502(図5)
が、色変換エンジン124の変換モジュール206(図
5)によって特定される。ステップS614で輝度値5
02が特定された後、誤差計算モジュール506により
誤り値が指定されると、ステップS616で、特定した
輝度値502に誤り値を加算する。上述のように、誤り
値を輝度値502に加算することによって、輝度/クロ
ミナンス色空間からパレット色空間への変換の際に起こ
る固有の誤差を考慮することができる。輝度値502と
誤り値の合計は、以降、ディザ化輝度値と呼ぶこととす
る。誤り値がない場合、ディザ化輝度値は特定された輝
度値と等しい。
【0067】次に、ステップS618において、パレッ
トカラー決定モジュール504(図5)は、選択された
カラーバンドまたはカラーマトリクスからパレットカラ
ーをディザ化輝度値に応じて選択し、パレット色空間形
式の色510(図5)を決定する。具体的には、パレッ
トカラー決定モジュール504は、選択されたカラーバ
ンドのパレットカラーを順時検索し、カラーバンド中の
ディザ化輝度値に対応するパレットカラーを特定する。
【0068】この実施の形態において、パレットカラー
決定モジュール504は、カラーバンド番号にディザ化
輝度値を加算することによってパレット色空間形式の色
510を特定する。ここでは、ディザ化輝度値とカラー
バンド番号との合計値によって、選択されたカラーバン
ドの中の個別の色を定義している。パレット色空間形式
の色510は、その後画素バッファ210(図2)に保
存され、ディスプレイ102に表示される(図1)。
【0069】上記のようにパレットカラー決定モジュー
ル504によってパレット色空間形式の色510が決ま
ると、誤差計算モジュール506(図5)は、ブロック
620で、新しい誤り値を求める。とりわけ、誤差計算
モジュール506は、パレット色空間形式の色510の
輝度と輝度値502との違いを求めることにより、新た
な誤り値を求める。そして、次の画素の輝度にこの新し
い誤り値が上述のように適用されるように、前の誤り値
を新しい誤り値に置き換える。
【0070】ステップS622では、選択された画素が
ブロックの最後の画素であるかどうかを判断する。ステ
ップS622の結果が"no"であれば、プログラムはス
テップS612に戻り、ブロックの次の画素が選択され
る。逆に、ステップS622の結果が"yes"であれ
ば、プログラムはステップS624に進み、選択された
画素ブロックが変換すべき画素ブロックの最後の画素ブ
ロックかどうかを判断する。ステップS624の結果
が"no"の場合、プログラムはステップS606に戻っ
て、次の画素ブロックが選択される。ステップS624
の結果が"yes"の場合、プログラムはステップS62
6に進んで、終了する。
【0071】{第2の実施の形態}図7は、本発明の第
2の実施の形態を示すフローチャート750である。図
示のように、この方法によると、まずステップS700
で、必要であれば、映像データが輝度/クロミナンス色
空間に変換される。ただし、映像データがすでに輝度/
クロミナンス色空間形式である場合には、最初に映像デ
ータを輝度/クロミナンス色空間に変換する必要はな
い。しかし、最初の状態において映像データがRGB色空
間形式などである場合には、RGB色空間等から輝度/ク
ロミナンス色空間への変換用の計算式よって作成された
テーブルを使って、RGB色空間形式の映像データを輝度
/クロミナンス色空間形式に変換する。
【0072】次に、ステップS702で、カラーバンド
生成部202(図3)は、パレットカラーを複数のカラ
ーバンドに分割または組成する。一般的に、カラーバン
ド生成部202(図2)はカラーパレットを異なる色の
カラーバンドに分割する。オペレーティングシステム1
22(図1)は、通常、予め定められた色集合であるカ
ラーパレットを持っている。最も一般的なカラーパレッ
トは256種の異なる色を含んでいる。この実施の形態
において、RGB色空間または輝度/クロミナンス色空間
からパレット色空間へのビデオグラフィックデータの変
換を簡単にするため、カラーバンド生成部202は、2
56色のカラーパレットを16のカラーバンドに分割す
る。ここで、各カラーバンドはそれぞれ16種の別々の
色を含む。しかし、当業者であれば分かるように、パレ
ットカラーを別のグループ分けでカラーバンドに分類し
てもよいし、また、そのようなグループ分けを映像デー
タの色に応じて最適化してもよい。
【0073】各カラーバンドは、1組のパレットカラー
から成り、各色が全く同一ではなくともよく似た色成分
と異なる輝度成分とを持つという利点がある。例えば、
あるカラーバンドは、1組の色合いの異なるオレンジか
ら成り、それぞれの色合いよって輝度が異なる。
【0074】次に、ステップS704で、輝度テーブル
およびクロミナンステーブルを読み込む。輝度テーブル
およびクロミナンステーブルは、輝度/クロミナンス形
式の画素データの輝度成分およびクロミナンス成分を1
組の指数値に変換するのに使われるルックアップテーブ
ルである。好ましくは、3つ1組の輝度およびクロミナ
ンステーブルを設けて、1つ目のテーブルで輝度成分を
示し、別の2つのテーブルで輝度/クロミナンスデータ
の2つのクロミナンス成分を示すようにすればよい。例
えば、YUV形式の輝度/クロミナンスデータの場合、1
つ目のテーブルはY値から指数への変換用、2つ目のテ
ーブルはU値から指標への変換用、3つ目のテーブルは
V値から指標への変換用である。
【0075】ステップS706では、輝度/クロミナン
ス色空間形式の映像データの1画素が、パレット色空間
へ変換するために選択される。次に、ステップS708
で、輝度の指数値及びクロミナンスの指数値を求める。
輝度の指数値は、輝度/クロミナンスデータの輝度成分
を輝度指数値に関連づける輝度指数テーブルを使って求
められる。後述するように、輝度の指数値は、選択され
たカラーバンドの中から個別のパレットカラーを特定す
るのに用いられる。
【0076】同様に、クロミナンス指数テーブルを使っ
て、クロミナンスの指数値を求める。例えば、この実施
の形態では、クロミナンスの指数値は、YUV形式の映像
データのU成分及びV成分に対応する。後述するように、
クロミナンスの指数値を組み合わせることによって、個
別のカラーバンドを選択する。
【0077】次に、ステップS710では、クロミナン
スの指数値を使って、輝度/クロミナンス形式の着目さ
れている画素のクロミナンス成分に対応するカラーバン
ドを選択する。この実施の形態では、クロミナンスの指
数値を全て加算して、得られた合計がちょうど1つのカ
ラーバンドと対応するようになっている。例えば、上述
のように、各カラーバンドにそれぞれ固有の番号を付け
て、クロミナンスの指数値の合計がその番号の1つと等
しくなるようになっている。従って、この場合、クロミ
ナンスの指数値の合計と同じ番号をもつカラーバンド
が、そのクロミナンス指数値に対応するカラーバンドと
して選択される。
【0078】着目されている画素のクロミナンス成分に
対応するカラーバンドが選択されると、次にステップS
712で、選択されたカラーバンドの中から輝度の指数
値に応じてパレットカラーが選択される。選択されたカ
ラーバンドの中のどのパレットカラーを着目されている
画素に対応する色として保存するかが、輝度の指数値か
ら決定できる。この実施の形態によると、輝度の指数値
をクロミナンスの指数値の合計に加算して1色のパレッ
トカラーを一意的に特定し、その特定されたパレットカ
ラーを着目している画素に対応する色として保存する。
【0079】ステップS714では、選択された色をピ
クセルバッファ210(図2)に保存して、ディスプレ
イ102(図1)に表示できるようにする。そして、ス
テップS716で、色変換エンジン124は、着目され
ている画素がパレット色空間に変換すべき最後の画素か
どうかを判断する。ステップS176の結果が"no"の
場合、プログラムはステップS706に戻って、次の画
素が選択される。逆に、ステップS716の結果が"y
es"の場合、プログラムはステップS718に進み、
終了する。
【0080】以上説明した本発明の概要を最後にまとめ
ておく。本発明は、映像データを輝度/クロミナンス形
式からパレット色空間形式に変換してリアルタイムで表
示する際に起こる従来の問題を解決または実質的に改善
するためのものである。本発明では、概して、カラーパ
レットを多数の別々のカラーバンド(color band)に分
割し、ルックアップテーブルまたはマトリックスを用い
て、任意のクロミナンス値を対応するカラーバンドに関
連づける。対応するカラーバンドが明らかになると、輝
度/クロミナンスカラーデータの輝度成分に応じて、そ
のカラーバンドの中から特定のパレットカラーが選択さ
れる。そして、特定された色がディスプレイに表示され
る。
【0081】また、表示画像を視覚的により満足のいく
ものにするために、輝度値にディザ処理を施す。また、
RGB形式の色データをパレット空間形式に変換するの
に、この発明を効果的に用いることが可能である。この
場合、最初にRGB形式の色データをYPrPbなどの輝度/ク
ロミナンス色空間形式に変換し、次に輝度/クロミナン
ス色空間からパレット色空間に変換する。
【0082】また、本発明の色変換エンジンはコンピュ
ータで読み取り可能な媒体に保存して提供することが可
能である。本発明の色変換エンジンにはカラーバンドテ
ーブルが含まれる。カラーバンドテーブルは、カラーパ
レット中の別々のカラーバンドに分割された色から成
る。さらに色変換エンジンには、輝度/クロミナンス映
像データのクロミナンス値をカラーバンドに対応づける
ルックアップテーブルも含まれている。また、輝度/ク
ロミナンス値をパレット色空間値に変換するために、色
変換エンジンの一部として変換モジュールも設けられて
いる。これらのモジュールを使って、色変換エンジン
は、効果的にかつリアルタイムで、輝度/クロミナンス
映像データをパレット色空間形式のデータに変換するこ
とができる。
【0083】本発明の方法は、概して、任意の画素のク
ロミナンス値及び輝度値を検索する工程から成る。次
に、色変換エンジンは、カラーバンド・ルックアップテ
ーブルを用いてクロミナンス値に対応するカラーバンド
を特定する。対応するカラーバンドが明らかになると、
色変換エンジンは、輝度値に応じて特定されたカラーバ
ンドの中から1色を選択し、付随のディスプレイに表示
する。
【0084】あるいは、本発明の方法において、最初
に、ある画素ブロックの輝度/クロミナンス色データを
検索し、その画素ブロックの平均クロミナンス値を算出
または取得してもよい。この場合、次に、色変換エンジ
ンは、カラーバンド・ルックアップテーブルを用いて平
均クロミナンス値に対応するカラーバンドを特定し、そ
の後、ブロックの各画素に対応する輝度値に応じて各画
素について対応する色を特定する。
【0085】以上、本発明について具体的な実施例に基
づいて説明した。しかし、請求項に記載した本発明のよ
り広範な目的および要旨を逸脱することなく、様々な変
形および変更が可能であるということは言うまでもな
い。従って、上述の説明および図面は単に例示であり、
本発明を限定するものではない。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、11、
28、29、30記載の発明では、クロミナンス値と輝
度値を取得することにより、輝度/クロミナンス空間の
色をパレット色空間の色に即座に変換することができる
ので、輝度/クロミナンス空間の色を容易に表示するこ
とが可能である。
【0087】請求項17、23、31記載の発明では、
RGB色空間の色を、一旦輝度/クロミナンス空間の色に
変換し、その後、クロミナンス値と輝度値とを用いてパ
レット色空間の色に変換するので、RGB色空間の画像デ
ータについても、容易に表示可能となる。
【0088】請求項2、12、19、24記載の発明で
は、輝度/クロミナンス色空間としてYUV色空間、YCrCb
色空間、YPrPb色空間に適応可能であり、汎用性が高
い。
【0089】請求項3、13、18、25記載の発明で
は、パレット色空間を変換後の色空間として利用するの
で、コンピュータディスプレイとの親和性がよい。
【0090】請求項4、14、22、26記載の発明で
は、変換後の色空間は、256色またはそれより少ない
種類の色集合を利用するので、コンピュータディスプレ
イでの表示が容易である。
【0091】請求項5記載の発明では、画素ブロックと
して4行4列の2次元画素配列を用いるので、処理が容
易である。
【0092】請求項6、15記載の発明では、平均クロ
ミナンス値を算出する手段を含むので、処理対応力が高
い。
【0093】請求項7記載の発明では、平均クロミナン
ス値をビデオ圧縮エンジンを利用して求めるので、汎用
性の高い構成となる。
【0094】請求項8、21記載の発明では、輝度値に
ディザ処理を施すので、表示画像の適正化を図ることが
できる。
【0095】請求項9記載の発明では、輝度値に誤り値
を加算するので、表示画像の適正化を図ることができ
る。
【0096】請求項10、16、20,27記載の発明
では、クロミナンス値に対応したカラーバンド番号に輝
度値を加算することによって、特定の色を指定すること
が可能であるので、色の変換処理を簡素化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るコンピュータシステ
ムのブロック図である。
【図2】本発明に係る色変換エンジンの概略図である。
【図3】カラーバンド生成部の入出力を示す概略図であ
る。
【図4】ルックアップテーブルを用いた処理概略を示す
図である。
【図5】変換モジュールの機能ブロック構成および入出
力を示す概略図である。
【図6】本発明に係る、映像データをパレット色空間に
変換する方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る、映像データをパレット色空間に
変換する別の方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
108 メモリ装置 122 オペレーティングシステム 124 色変換エンジン 126 アプリケーション 202 カラーバンド生成部 204 ルックアップテーブル 206 変換モジュール 208 ピクセルバッファ 310 カラーパレット 320 カラーバンド 410 クロミナンス値 420 カラーバンド番号 502 輝度値 504 パレットカラー決定部 510 (パレット色空間上の)色
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE17 CE18 CH07 CH08 5C066 AA11 BA20 CA27 GA02 KE07 5C077 LL19 MP08 PP32 PP34 PP37 PQ12 PQ23 SS06 5C079 HB01 HB04 HB09 HB11 LB01 MA04 MA11 MA17 NA03 PA05

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の色空間から第2の色空間に画像デ
    ータを変換する方法であって、 前記第1の色空間は、各画素の色を、輝度値および少な
    くとも1つのクロミナンス値によって定義するものであ
    り、 前記第2の色空間は、各画素の色を、所定の色集合から
    選択した1つの色に対応付けて定義するものであり、 a)予め定められた前記色集合を、複数のカラーバンドに
    分割するとともに、クロミナンス値と各カラーバンドと
    の対応づけを記録したルックアップテーブルを生成する
    工程と、 b)前記画像データを複数の画素ブロックに分割するとと
    もに、処理対象となる特定画素ブロックを選定する工程
    と、 c)前記特定画素ブロックの平均クロミナンス値を取得す
    るクロミナンス値取得工程と、 d)前記特定画素ブロック中の各画素の輝度値を取得する
    輝度値取得工程と、 e)前記ルックアップテーブルおよび算出した平均クロミ
    ナンス値から、前記特定画素ブロックをいずれかの前記
    カラーバンドに対応付ける工程と、 f)前記特定画素ブロック中の各画素について、対応付け
    られているカラーバンドの中から各画素の輝度値に対応
    する特定色を選定する選定工程と、 g)前記特定画素ブロック中の各画素について選定された
    特定色を保存する工程と、 を備えることを特徴とする色空間変換方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の色空間変換方法におい
    て、 前記第1の色空間は、 YUV色空間、YCrCb色空間、または、YPrPb色空間、を含
    むことを特徴とする色空間変換方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の色空間変換方法におい
    て、 前記第2の色空間は、 パレット色空間、を含むことを特徴とする色空間変換方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の色空間変換方法におい
    て、 前記色集合は、256種類またはそれ以下の種類の異な
    る色の集合であることを特徴とする色空間変換方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の色空間変換方法におい
    て、 前記画素ブロックは、 4行4列の16の画素からなる2次元配列、を含むこと
    を特徴とする色空間変換方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の色空間変換方法におい
    て、 前記クロミナンス値取得工程は、 c-1)前記特定画素ブロックの平均クロミナンス値を算出
    する工程、を含むことを特徴とする色空間変換方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の色空間変換方法におい
    て、 前記クロミナンス値取得工程は、 c-2)前記特定画素ブロックの平均クロミナンス値をビデ
    オ圧縮エンジンを利用して求める工程、を含むことを特
    徴とする色空間変換方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の色空間変換方法におい
    て、 前記輝度値取得工程は、 d-1)前記特定画素ブロック中の各画素の輝度値にディザ
    処理を施す工程、を含むことを特徴とする色空間変換方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の色空間変換方法におい
    て、 前記輝度値取得工程は、 d-2)輝度値に誤り値を加算する工程、を含むことを特徴
    とする色空間変換方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の色空間変換方法にお
    いて、各カラーバンドには識別番号が付与されており、
    前記識別番号に輝度値を加算することによって、各カラ
    ーバンドに所属する特定色を限定することが可能となる
    ように前記識別番号が体系付けられており、 前記選定工程は、 f-1)各画素の輝度値を平均クロミナンス値に対応するカ
    ラーバンドの識別番号に加算することにより、特定色を
    選定する工程、を含むことを特徴とする色空間変換方
    法。
  11. 【請求項11】 第1の色空間から第2の色空間に画像
    データを変換する装置であって、 前記第1の色空間は、各画素の色を、輝度値および少な
    くとも1つのクロミナンス値によって定義するものであ
    り、 前記第2の色空間は、各画素の色を、所定の色集合から
    選択した1つの色に対応付けて定義するものであり、 a)予め定められた前記色集合を、複数のカラーバンドに
    分割するカラーバンド生成手段と、 b)クロミナンス値と各カラーバンドとの対応づけを記録
    したルックアップテーブルを記憶する手段と、 c)前記画像データを複数の画素ブロックに分割するとと
    もに、処理対象の特定画素ブロックを特定する手段と、 d)前記特定画素ブロックの平均クロミナンス値から対応
    するカラーバンドを特定するとともに、前記特定画素ブ
    ロック中の各画素について、特定されたカラーバンドの
    中から、各画素の輝度値に応じて特定色を選定する変換
    手段と、を備えることを特徴とする色空間変換装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の色空間変換装置に
    おいて、 前記第1の色空間は、 YUV色空間、YCrCb色空間、またはYPrPb色空間、を含む
    ことを特徴とする色空間変換装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の色空間変換装置に
    おいて、 前記第2の色空間は、 パレット色空間、を含むことを特徴とする色空間変換装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の色空間変換装置に
    おいて、 前記色集合は、256種類またはそれ以下の種類の異な
    る色の集合であることを特徴とする色空間変換装置。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の色空間変換装置に
    おいて、 前記変換手段は、 d-1)前記特定画素ブロックの平均クロミナンス値を算出
    する手段、を含むことを特徴とする色空間変換装置。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の色空間変換装置に
    おいて、各カラーバンドには識別番号が付与されてお
    り、前記識別番号に輝度値を加算することによって、各
    カラーバンドに所属する特定色を限定することが可能と
    なるように前記識別番号が体系付けられており、 前記変換手段は、 d-2)各画素の輝度値を平均クロミナンス値に対応するカ
    ラーバンドの識別番号に加算することにより、特定色を
    選定する手段、を含むことを特徴とする色空間変換装
    置。
  17. 【請求項17】 2次元の画素配列であって、RGB(Re
    d, Green, Blue)色空間で定義されている画像データ
    を、第3の色空間を介して、第2の色空間に変換するた
    めの方法であって、 前記第2の色空間は、各画素の色を、所定の色集合から
    選択した1つの色に対応付けて定義するものであり、 前記第3の色空間は、各画素の色を、輝度値および少な
    くとも1つのクロミナンス値によって定義するものであ
    り、 a)予め定められた前記色集合を、複数のカラーバンドに
    分割するとともに、クロミナンス値と各カラーバンドと
    の対応づけを記録したルックアップテーブルを生成する
    工程と、 b)前記RGB色空間で保存された画像データを、前記第3
    の色空間に変換する工程と、 c)画像データ中の1画素のクロミナンス値を求める工程
    と、 d)画像データを分割したブロック内の各画素の輝度値を
    求める輝度値取得工程と、 e)前記ルックアップテーブルを用いて、求めたクロミナ
    ンス値を前記カラーバンドのうちの1つに対応付ける工
    程と、 f)各画素について求めた輝度値から、各画素に対して対
    応付けられた前記カラーバンドの中の特定色を選定する
    選定工程と、 g)画素ごとに選択された特定色を保存する工程と、を備
    えることを特徴とする色空間変換方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の色空間変換方法に
    おいて、 前記第2の色空間は、 パレット色空間、を含むことを特徴とする色空間変換方
    法。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の色空間変換方法に
    おいて、 前記第3の色空間は、 YUV色空間、YCrCb色空間、またはYPrPb色空間、を含む
    ことを特徴とする色空間変換方法。
  20. 【請求項20】 請求項17に記載の色空間変換方法に
    おいて、各カラーバンドには識別番号が付与されてお
    り、前記識別番号に輝度値を加算することによって、各
    カラーバンドに所属する特定色を限定することが可能と
    なるように前記識別番号が体系付けられており、 前記選定工程は、 f-1)各画素の輝度値を平均クロミナンス値に対応するカ
    ラーバンドの識別番号に加算することにより、特定色を
    選定する工程、を含むことを特徴とする色空間変換方
    法。
  21. 【請求項21】 請求項17に記載の色空間変換方法に
    おいて、 前記選定工程は、 f-2)輝度値にディザ処理を施す工程、を含むことを特徴
    とする色空間変換方法。
  22. 【請求項22】 請求項17に記載の色空間変換方法に
    おいて、 前記色集合は、256種類またはそれ以下の種類の異な
    る色の集合であることを特徴とする色空間変換方法。
  23. 【請求項23】 2次元の画素配列であって、RGB(Re
    d, Green, Blue)色空間で保存された画像データを、第
    3の色空間を介して第2の色空間に変換する装置であ
    り、 前記第2の色空間は、各画素の色を、所定の色集合から
    選択した1つの色に対応付けて定義するものであり、 前記第3の色空間は、各画素の色を、輝度値および少な
    くとも1つのクロミナンス値によって定義するものであ
    り、 a)前記RGB色空間で保存された画像データの画素を、前
    記第3の色空間に変換する第1変換手段と、 b)予め定められた前記色集合を、複数のカラーバンドに
    分割するカラーバンド生成手段と、 c)クロミナンス値と各カラーバンドとの対応づけを記録
    したルックアップテーブルを記憶する手段と、 d)画素のクロミナンス値から対応するカラーバンドを特
    定するとともに、特定されたカラーバンドの中から、各
    画素の輝度値に応じて特定色を選定する第2変換手段
    と、を備えることを特徴とする色空間変換装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の色空間変換装置に
    おいて、 前記第3の色空間は、 YUV色空間、YCrCb色空間、またはYPrPb色空間、を含む
    ことを特徴とする色空間変換装置。
  25. 【請求項25】 請求項23に記載の色空間変換装置に
    おいて、 前記第2の色空間は、 パレット色空間、を含むことを特徴とする色空間変換装
    置。
  26. 【請求項26】 請求項23に記載の色空間変換装置に
    おいて、 前記色集合は、256種類またはそれ以下の種類の異な
    る色の集合であることを特徴とする色空間変換装置。
  27. 【請求項27】 請求項23に記載の色空間変換装置に
    おいて、各カラーバンドには識別番号が付与されてお
    り、前記識別番号に輝度値を加算することによって、各
    カラーバンドに所属する特定色を限定することが可能と
    なるように前記識別番号が体系付けられており、 前記第2変換手段は、 d-1)各画素の輝度値を平均クロミナンス値に対応するカ
    ラーバンドの識別番号に加算することにより、特定色を
    選定する手段、を含むことを特徴とする色空間変換装
    置。
  28. 【請求項28】 コンピュータ読みとり可能な記録媒体
    であって、前記記録媒体に記録されたプログラム命令
    は、前記コンピュータに以下の工程を実行させる。 a)予め定められた色集合を、複数のカラーバンドに分割
    する工程、 b)画素ブロックを特定する工程、 c)前記画素ブロックの平均クロミナンス値を求める工
    程、 d)前記画素ブロック中の各画素の輝度値を求める工程、 e)ルックアップテーブルを使って、平均クロミナンス値
    を前記カラーバンドの1つに対応させる工程、 f)前記画素ブロック中の各画素について、対応する前記
    カラーバンドから画素の輝度値に応じて特定色を選定す
    る工程、および、 g)前記画素ブロック中の各画素について選定された特定
    色を保存する工程。
  29. 【請求項29】 コンピュータ読みとり可能な記録媒体
    であって、前記記録媒体に記録されたプログラム命令
    は、前記コンピュータに以下の工程を実行させる。 a)予め定められた色集合を、複数のカラーバンドに分割
    する工程、 b)RGB色空間で保存された画像データを、各画素の色を
    輝度値および少なくとも1つのクロミナンス値によって
    定義する第3の色空間に変換する工程、 c)画素ブロックを特定する工程、 d)1画素のクロミナンス値を求める工程、 e)画素ブロック中の各画素の輝度値を求める工程、 f)ルックアップテーブルを使って、クロミナンス値を前
    記カラーバンドの1つに対応させる工程、 g)前記画素ブロック中の各画素について、対応する前記
    カラーバンドから画素の輝度値に応じて特定色を選定す
    る工程、および、 h)前記画素ブロック中の各画素について選定された特定
    色を保存する工程。
  30. 【請求項30】 第1の色空間から第2の色空間へ画像
    データを変換するシステムであって、 前記第1の色空間は、各画素の色を、輝度値および少な
    くとも1つのクロミナンス値によって定義するものであ
    り、 前記第2の色空間は、各画素の色を、所定の色集合から
    選択した1つの色に対応付けて定義するものであり、 a)予め定められた色集合を、複数のカラーバンドに分割
    する手段と、 b)前記画像データを複数の画素ブロックに分割するとと
    もに、処理対象となる特定画素ブロックを選定する工程
    と、 c)前記特定画素ブロックの平均クロミナンス値を求める
    手段と、 d)前記特定画素ブロック中の各画素の輝度値を求める手
    段と、 e)ルックアップテーブルを使って、平均クロミナンス値
    を前記カラーバンドの1つに対応させる手段と、 f)前記特定画素ブロック中の各画素について、対応する
    カラーバンドから画素の輝度値に応じて特定色を選定す
    る手段と、 g)前記特定画素ブロック中の各画素について、選定され
    た特定色を保存する手段と、 を備えることを特徴とする色空間変換システム。
  31. 【請求項31】 2次元の画素配列であって、RGB(Re
    d, Green, Blue)色空間で保存された画像データを、第
    3の色空間を介して第2の色空間に変換する色空間変換
    システムであり、 前記第2の色空間は、各画素の色を、所定の色集合から
    選択した1つの色に対応付けて定義するものであり、 前記第3の色空間は、各画素の色を、輝度値および少な
    くとも1つのクロミナンス値によって定義するものであ
    り、 a)予め定められた色集合を、複数のカラーバンドに分割
    する手段と、 b)RGB色空間で保存されている画像データを、前記第3
    の色空間に変換する手段と、 c)1画素のクロミナンス値を求める手段と、 d)画素ブロック中の各画素の輝度値を求める手段と、 e)ルックアップテーブルを使って、クロミナンス値を前
    記カラーバンドの1つに対応させる手段と、 f)各画素について、対応するカラーバンドから画素の輝
    度値に応じて特定色を選定する手段と、 g)各画素について、選定された特定色を保存する手段
    と、 を備えることを特徴とする色空間変換システム。
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KR20210060162A (ko) * 2019-11-18 2021-05-26 김남희 빅데이터 분석 기반 디지털 이미지 생성 방법 및 이를 실행하는 장치

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