JP2003198350A - 負荷駆動回路 - Google Patents

負荷駆動回路

Info

Publication number
JP2003198350A
JP2003198350A JP2001390431A JP2001390431A JP2003198350A JP 2003198350 A JP2003198350 A JP 2003198350A JP 2001390431 A JP2001390431 A JP 2001390431A JP 2001390431 A JP2001390431 A JP 2001390431A JP 2003198350 A JP2003198350 A JP 2003198350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
mos transistor
load
substrate potential
sense
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001390431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3736453B2 (ja
Inventor
Yutaka Fukuda
豊 福田
Takashi Nakano
敬志 中野
Nobutada Ueda
展正 植田
Shoji Miura
昭二 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2001390431A priority Critical patent/JP3736453B2/ja
Priority to US10/160,098 priority patent/US7109558B2/en
Publication of JP2003198350A publication Critical patent/JP2003198350A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3736453B2 publication Critical patent/JP3736453B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】過電流制限機能を有する負荷駆動回路におい
て、MOSトランジスタのオン/オフの切り替え時(ス
イッチング時)と安定状態(定常状態)での両トランジ
スタの電流波形の相似性を確保することができるように
する。 【解決手段】電源+Bと負荷1とフォーストランジスタ
Qfが直列に接続され、フォーストランジスタQfに対
し並列に、センストランジスタQsと検出抵抗Rsとの
直列回路が接続されている。ゲート駆動回路2により両
トランジスタQf,Qsがオン・オフ動作する。検出抵
抗Rsに発生する電圧が所定値を越えると、トランジス
タ3により負荷1に流れる電流が制限される。両トラン
ジスタQf,Qsのオフからオンへの切り替え時とオン
からオフへの切り替え時に、基板電位調整回路4によ
り、センストランジスタQsにおける基板電位を調整し
てセンストランジスタQsに流れる電流の波形が整形さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷駆動回路に係
り、特に、過電流制限機能を有する負荷駆動回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、米国特許第4
553084号公報がある。これは、図8に示すよう
に、電源に対し負荷100とフォーストランジスタ10
1を直列接続するとともに、フォーストランジスタ10
1に対しセンストランジスタ102と検出抵抗103と
の直列回路を並列に接続する。フォーストランジスタ1
01のゲート端子とセンストランジスタ102のゲート
端子はゲート駆動回路104と接続され、両トランジス
タ101,102はカレントミラー接続されている。そ
して、フォーストランジスタ101に流れる電流に比例
する電流をセンストランジスタ102に流して検出抵抗
103で電圧に変換してアンプ105で過電流を判断す
る。
【0003】この時、ドレイン・ソース間電圧Vdsが
大きい時にはトランジスタ101と102のカレントミ
ラー比は安定している。しかし、ドレイン・ソース間電
圧Vdsが小さくなってきた時(トランジスタ101,
102のオン時)には、抵抗103の電圧ドロップの寄
与率が大きくなり、カレントミラー比が崩れる。
【0004】特に、PWM制御しており、スイッチング
状態と定常状態が繰り返され、かつ電流制限する場合
(例えば、特開平9−64707号公報)にはカレント
ミラー比の安定化が課題である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような背
景の下になされたものであり、その目的は、過電流制限
機能を有する負荷駆動回路において、MOSトランジス
タのオン/オフの切り替え時(スイッチング時)と安定
状態(定常状態)での両トランジスタの電流波形の相似
性を確保することができるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、ゲート駆動回路によりパワーMOSトランジス
タとセンス用MOSトランジスタがオン・オフ動作され
るとともに検出抵抗に発生する電圧が所定値を越えると
負荷に流れる電流が制限される。また、両トランジスタ
のオフからオンへの切り替え時、または、オンからオフ
への切り替え時、または、オン時に、パワーMOSトラ
ンジスタとセンス用MOSトランジスタの少なくともい
ずれかのトランジスタにおける基板電位を調整して少な
くともいずれかのトランジスタに流れる電流の波形を整
形することにより、MOSトランジスタのオン/オフの
切り替え時(スイッチング時)と安定状態(定常状態)
での両トランジスタの電流波形の相似性を確保すること
が可能となる。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、ゲート駆
動回路により、パワーMOSトランジスタのゲート端子
およびセンス用MOSトランジスタのゲート端子の電圧
が調整されて両トランジスタがオン・オフ動作されてオ
ン時に負荷が通電される。また、電流制限手段により、
検出抵抗に発生する電圧が所定値を越えると負荷に流れ
る電流が制限される。さらに、基板電位調整手段によ
り、ゲート駆動回路による両トランジスタのオフからオ
ンへの切り替え時、または、オンからオフへの切り替え
時、または、オン時に、パワーMOSトランジスタとセ
ンス用MOSトランジスタの少なくともいずれかのトラ
ンジスタにおける基板電位が調整されて少なくともいず
れかのトランジスタに流れる電流の波形が整形される。
よって、MOSトランジスタのオン/オフの切り替え時
(スイッチング時)と安定状態(定常状態)での両トラ
ンジスタの電流波形の相似性を確保することが可能とな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。図1には、本実施形
態における負荷駆動回路の電気的構成を示す。
【0009】図1において、メインパワーMOSFET
(以下、フォーストランジスタという)Qfのソース端
子は接地されるとともに、ドレイン端子は負荷1を介し
て電源+Bと接続されている。このようにして、電源+
Bと負荷1とフォーストランジスタQfとの直列回路が
形成されている。また、フォーストランジスタQfに対
し、センス用MOSFET(以下、センストランジスタ
という)Qsと検出抵抗Rsとの直列回路が、並列に接
続されている。さらに、フォーストランジスタQfのゲ
ート端子およびセンストランジスタQsのゲート端子に
はゲート駆動回路2が接続されている。このゲート駆動
回路2により、フォーストランジスタQfのゲート端子
およびセンストランジスタQsのゲート端子の電圧を調
整して両トランジスタQf,Qsをオン・オフ動作させ
オン時に負荷1を通電することができる。このトランジ
スタQf,Qsのオン時には、フォーストランジスタQ
fに流れる電流に比例する電流がセンストランジスタQ
sに流れるとともに、検出抵抗Rsにおいてセンストラ
ンジスタQsに流れる電流に比例する電圧が発生する。
【0010】また、フォーストランジスタQfおよびセ
ンストランジスタQsのゲート端子とグランド間におい
て電流制限用トランジスタ3が接続されている。同トラ
ンジスタ3のベース端子はセンストランジスタQsと検
出抵抗Rsとの間の点αと接続されている。そして、電
流制限手段としての電流制限用トランジスタ3は、検出
抵抗Rsに発生する電圧が所定値を越えると、フォース
トランジスタQfおよびセンストランジスタQsのゲー
ト端子の電圧を強制的に調整して(下げて)負荷1に流
れる電流を制限する。
【0011】さらに、センストランジスタQsの基板電
位を調整するための基板電位調整回路4が設けられてい
る。基板電位調整回路4においては、電源Vcc(=1
4ボルト)とグランド間において抵抗10とツェナーダ
イオード11が直列に接続されている。ツェナーダイオ
ード11でのツェナー電圧は6ボルトであり、これによ
り基準電圧Vghが生成される。ツェナーダイオード1
1に対しダイオード12a,12b,12cと抵抗13
の直列回路が並列に接続されている。各ダイオード12
a,12b,12cは順方向電圧が0.6ボルトであり
(計1.8ボルトが生成され)、ダイオード12a,1
2b,12cでのVcc側端子βが6ボルトであるの
で、ダイオード12a,12b,12cでのグランド側
端子γには4.2ボルトの基準電圧Vglが作られる。
【0012】また、ダイオード12a,12b,12c
でのVcc側端子βは、コンパレータ14の+入力端子
と接続されている。また、ダイオード12a,12b,
12cでのグランド側端子γは、コンパレータ15の−
入力端子と接続されている。コンパレータ14の−入力
端子及びコンパレータ15の+入力端子は、ゲート駆動
回路2からトランジスタQf,Qsのゲート端子へのゲ
ート入力ラインと接続されている。よって、コンパレー
タ15においてゲート入力電圧Vgとγ点電位(=4.
2ボルト)が比較され、ゲート入力電圧Vgが4.2ボ
ルトよりも高いと出力がHレベルとなる。また、コンパ
レータ14においてゲート入力電圧Vgとβ点電位(=
6ボルト)が比較され、ゲート入力電圧Vgが6ボルト
よりも低いと出力がHレベルとなる。
【0013】さらに、両コンパレータ14,15の出力
端子はANDゲート16の入力端子に接続されている。
よって、ゲート入力電圧Vgがγ点電位(=4.2ボル
ト)よりも高く、かつ、β点電位(=6ボルト)よりも
低いと、ANDゲート16の出力がHレベルとなる。ま
た、ANDゲート16の出力端子はNANDゲート17
の一方の入力端子と接続されている。
【0014】一方、トランジスタQf,Qsのドレイン
端子はコンパレータ18の+入力端子と接続され、この
コンパレータ18の−入力端子には定電圧電源19が接
続されている。定電圧電源19には、図4のId−Vd
s特性での検出抵抗Rsによる負荷線上のドレイン電流
Id=0の時のドレイン・ソース間電圧Vds=Vdt
が発生する。図1のコンパレータ18において、フォー
ストランジスタQfのドレイン・ソース間電圧Vdsと
基準電圧Vdtとが比較され、ドレイン・ソース間電圧
Vdsが基準電圧Vdtよりも高いと、出力がHレベル
となる。コンパレータ18の出力端子は前述のNAND
ゲート17の入力端子と接続されている。よって、NA
NDゲート17においてゲート入力電圧Vgがγ点電位
(=4.2ボルト)〜β点電位(=6ボルト)の範囲内
にあり、かつ、ドレイン・ソース間電圧Vdsが基準電
圧Vdtよりも高い時には、出力がLレベルとなる。そ
れ以外の時には、NANDゲート17の出力はHレベル
となる。
【0015】また、電源Vccとグランド間において抵
抗20とトランジスタ21が直列に接続されている。こ
のトランジスタ21のゲート端子は前述のNANDゲー
ト17の出力端子と接続されている。よって、NAND
ゲート17の出力がHレベルの時にはトランジスタ21
がオンし、NANDゲート17の出力がLレベルの時に
はトランジスタ21がオフする。また、トランジスタ2
1のドレイン電圧がセンストランジスタQsの基板電位
となる。これにより、トランジスタ21がオン状態では
センストランジスタQsの基板電位がグランド電位(0
ボルト)となる。さらに、トランジスタ21に対し並列
にダイオード22が接続され、ダイオード22は順方向
電圧が0.8ボルトである。これにより、トランジスタ
21がオフ状態ではセンストランジスタQsの基板電位
として0.8ボルトが印加されることになる。一方、フ
ォーストランジスタQfの基板電位はソース電位(=0
ボルト)に固定されている。
【0016】次に、このように構成した負荷駆動回路の
作用を説明する。図2には、動作説明のためのタイムチ
ャートを示す。この図2は、図1でのトランジスタQ
f,Qsのゲート電圧Vg、フォーストランジスタQf
のドレイン・ソース間電圧Vds、フォーストランジス
タQfに流れるドレイン電流Idf、センストランジス
タQsに流れるドレイン電流Ids、センストランジス
タQsの基板電位Vbを示すものである。
【0017】図2において、t1のタイミングでゲート
電圧Vgが上昇を開始し、t2のタイミングで所定値に
達し、また、t3のタイミングでゲート電圧Vgが下降
を開始し、t4のタイミングで所定値(=0ボルト)に
達する。
【0018】ここで、従来方式について説明を加える。
図1のトランジスタQf,Qsについてのドレイン電流
Idと、ドレイン・ソース間電圧Vdsの関係は、図3
のようになる(あるゲートバイアス状態でオン時)。図
3の飽和領域で図2のt1〜t2の期間およびt3〜t
4の期間におけるスイッチング時の動作が行われ、ま
た、図3の直線領域(非飽和領域)で図2のt2〜t3
の期間における定常時の動作が行われる。ドレイン・ソ
ース間電圧Vdsの大きい飽和領域では、フォーストラ
ンジスタQfのドレイン電流Idfも、センストランジ
スタQsのドレイン電流Idsも検出抵抗Rsの電圧ド
ロップの影響はほぼ無くて等しい。これに対し、ドレイ
ン・ソース間電圧Vdsの小さい直線領域では、フォー
ストランジスタQfのIdfとセンストランジスタQs
のIdsは抵抗Rsの影響でズレてしまう。図3におい
て、ドレイン電流IdfとIdsの電流比は、スイッチ
ング時では、電流比が「1」であるのに対し、定常時で
は電流比が約「1/2」となってしまう。
【0019】よって、定常状態で電流制限値を設定する
と、スイッチング時に制限がかかってしまう。また、ス
イッチング時で設定すると、定常状態でマージンがあり
すぎる。
【0020】この不具合の対策を講じたのが図1であ
り、図2のt1〜t2,t3〜t4のスイッチング時に
おけるt10〜t11,t21〜t22の期間において
センストランジスタQsの基板電位Vbを「0」から
「0.8ボルト」にし正のバイアスをかけて閾値電圧V
tを上げ、その差分を検出抵抗Rsの電圧ドロップと等
しくして、センストランジスタQsの電流波形とフォー
ストランジスタQfの電流波形の相似性を確保してい
る。つまり、図2でのセンストランジスタQsのドレイ
ン電流Idsのスイッチング時(t1〜t2、t3〜t
4)におけるピーク波形(図中、従来で表す)を無くし
て、IdfとIdsの波形をほぼ等しくしている。
【0021】今、検出抵抗Rsの電圧降下が0.3ボル
ト程度(定常時)であると想定すると、スイッチング時
の閾値電圧Vtの持ち上げも0.3ボルト程度とすべ
く、0.8ボルト程度基板バイアス電圧Vbを上げる。
この基板電位Vbの設定は、トランジスタのデバイス構
成(不純物濃度等)で異なるため、図1のダイオード2
2の段数や供給電流の設定により行う。
【0022】図1のトランジスタ21がオフする条件
は、図4に示しており、ゲート電圧Vgがある電圧範囲
(Vgl〜Vgh)の時で、ドレイン・ソース間電圧V
dsがVdt以上の時である。Vdtは、例えばVgl
が飽和領域から直線領域に入る点Pから検出抵抗Rsの
傾きで負荷線を引いた時のVds軸との交点としてい
る。
【0023】図2において、t1のタイミングでVgが
上昇を開始してt10のタイミングで閾値電圧Vtに達
するとトランジスタQf,QsがオンしてIdf,Id
sが上昇するとともにVdsが低下し始める。同時に、
図1のコンパレータ15においてVgがVgl(=4.
2ボルト)に達し、出力がHレベルとなり、ANDゲー
ト16の出力がHレベルとなる。またこの時、コンパレ
ータ18においてはVdsがVdtよりも高いので出力
はHレベルとなる。よって、NANDゲート17の出力
がLレベルとなり、トランジスタ21がオフする。その
結果、センストランジスタQsの基板電位Vbはそれま
でのグランドレベル(=0ボルト)からダイオード22
による0.8ボルトにされる。
【0024】その後、図2のt11のタイミングにおい
てVdsがVdtになると、図1のコンパレータ18の
出力がLレベルになる。これにより、NANDゲート1
7の出力がHレベルとなり、トランジスタ21がオン
し、センストランジスタQsの基板電位Vbがグランド
レベル(=0ボルト)に戻される。
【0025】この図2のt10〜t11の期間でのセン
ストランジスタQsの基板電位Vbの上昇により、基板
電位を変えなかった場合(従来方式)に比べ、同期間で
のセンストランジスタQsに流れる電流Idsを低減し
てフォーストランジスタQfに流れる電流Idfでの波
形に相似したものにすることができる。
【0026】図2において、t3のタイミングでVgが
下降を開始してt20のタイミングでIdf,Idsが
低下し始めるとともにVdsが上昇し始める。その後の
t21のタイミングで図1のコンパレータ18において
VdsがVdtに達すると、出力はHレベルとなる。ま
たこの時、VgはVgl〜Vghの範囲内にあり、AN
Dゲート16の出力はHレベルとなっている。よって、
NANDゲート17の出力がLレベルとなり、トランジ
スタ21がオフする。その結果、センストランジスタQ
sの基板電位Vbはそれまでのグランドレベル(=0ボ
ルト)からダイオード22による0.8ボルトにされ
る。
【0027】その後、図2のt22のタイミングにおい
てVgがVglになると、図1のコンパレータ15の出
力がLレベルになる。これにより、NANDゲート17
の出力がHレベルとなり、トランジスタ21がオンし、
センストランジスタQsの基板電位Vbがグランドレベ
ル(=0ボルト)に戻される。
【0028】この図2のt21〜t22の期間でのセン
ストランジスタQsの基板電位Vbの上昇により、基板
電位を変えなかった場合(従来方式)に比べ、同期間で
のセンストランジスタQsに流れる電流Idsを低減し
てフォーストランジスタQfに流れる電流Idfでの波
形に相似したものにすることができる。
【0029】つまり、図4のVds−Id特性における
ハッチングを付した部分で、所定の基板バイアスをセン
ストランジスタQsにかけ、センストランジスタQsで
の電流を流れにくくすることにより、図2のスイッチン
グ状態のIdsを下げ、定常とスイッチング状態でのI
dfとIdsの比を同等とすることができる。
【0030】これにより図1のトランジスタ3による電
流制限値を例えば、Idsより2〜5割程度高い値で設
定でき、精度の高い電流制限動作を行わせることができ
る。なお、基板バイアス電圧Vbを作るための手法とし
てダイオード22の順方向電圧を利用することは、一つ
の例示であり、これに限ることはない。
【0031】また、図1ではフォーストランジスタおよ
びセンストランジスタをMOSFETとした事例で説明
したが、IGBTにおいても全く同様の効果が得られ
る。次に、IGBTを用いた場合を例に挙げて効果につ
いて言及する。
【0032】図5のIGBTによる回路構成とした場合
におけるゲート電圧Vgとドレイン電流Idf,Ids
の測定結果を図6に示す。図6からオフからオン、オン
からオフの切り替えの際に、つまり、Vgがある電圧の
範囲の時(図中のBで示す箇所)にIdsが跳ね上がっ
ていることが分かる。図7の特性図には、図6において
符号A,B,Cにて表した箇所に対応するものを示す。
【0033】この図6のB部で示すIdsの跳ね上がり
に対し、本実施形態のように、センストランジスタQs
の基板電位Vbをスイッチング状態の時のみ図1のトラ
ンジスタ21をオフして、ダイオード22の電圧分だけ
持ち上げる。これにより、見かけ上、センストランジス
タQsの閾値電圧Vtが上がり、図3での定常時の電流
比(Ids/Idf)である1/2の関係を補正してス
イッチング時と定常時との局所的な比のズレをなくすこ
とができる。
【0034】以上のごとく本実施形態は下記の特徴を有
する。 (イ)図1の負荷1に対しフォーストランジスタQfと
電源+Bを直列に接続するとともに、フォーストランジ
スタQfに対し並列に、センストランジスタQsと検出
抵抗Rsとの直列回路を接続し、ゲート駆動回路2によ
りフォーストランジスタQfとセンストランジスタQs
をオン・オフ動作させるとともに検出抵抗Rsに発生す
る電圧が所定値を越えると負荷1に流れる電流を制限す
るようにした負荷駆動回路において、基板電位調整回路
4を設けることにより、図2のごとく、両トランジスタ
Qf,Qsのオフからオンへの切り替え時とオンからオ
フへの切り替え時に、センストランジスタQsにおける
基板電位Vbを調整してセンストランジスタQsに流れ
る電流の波形を整形するようにした。よって、トランジ
スタQf,Qsのオン/オフの切り替え時(スイッチン
グ時)と安定状態(定常状態)でのフォースとセンスの
両トランジスタQf,Qsの電流波形の相似性を確保す
ることが可能となる。
【0035】つまり、スイッチング時にはセンストラン
ジスタQsの基板電圧Vbを引き上げ、Vt電圧を上げ
て、センストランジスタQsの閾値電圧Vtの寄与率と
検出抵抗Rsの電圧ドロップの寄与率を同等として、見
かけ上、スイッチング状態と定常状態の電流比(カレン
トミラー比)をほぼ等しくすることができる。 (ロ)より具体的な回路構成として、図1において基板
電位調整手段としての基板電位調整回路4は、トランジ
スタ21、ダイオード22、コンパレータ14,15,
18等を備え、両トランジスタQf,Qsへのゲート入
力電圧VgとフォーストランジスタQfのドレイン・ソ
ース間電圧Vdsをモニタして、ゲート入力電圧Vgと
ドレイン・ソース間電圧Vdsに基づいてセンス用MO
SトランジスタQsの基板電位を変更するものとした。 (ハ)さらに、基板電位調整回路4は、ゲート駆動回路
2による両トランジスタQf,Qsのオフからオンへの
切り替え時、および、オンからオフへの切り替え時に、
トランジスタ21とダイオード22により、センストラ
ンジスタQsにおける基板電位Vbを変更して同トラン
ジスタQsに流れる電流の波形を整形するものとした。
【0036】これまでの説明においては、オフからオン
への切り替え時とオンからオフへの切り替え時に、セン
ストランジスタQsの基板電位を調整するようにした
が、要は、両トランジスタQf,Qsのオフからオンへ
の切り替え時、または、オンからオフへの切り替え時、
または、オン時に、フォーストランジスタQfとセンス
トランジスタQsの少なくともいずれかのトランジスタ
における基板電位を調整して少なくともいずれかのトラ
ンジスタQf,Qsに流れる電流の波形を相似化して常
に両者に流れる電流比を一定に保てばよい。
【0037】詳しくは、例えば、表1でのNo2のよう
に、センストランジスタQsの基板電位としてトランジ
スタオン時(例えば、図2のt11〜t21の期間)に
負のバイアスを印加して同トランジスタQsに流れる電
流Idsを上げる(閾値電圧を下げる)。あるいは、表
1でのNo3のように、フォーストランジスタQfの基
板電位としてオフからオンへの切り替え時(例えば、図
2のt10〜t11の期間)とオンからオフへの切り替
え時(例えば、図2のt21〜t22の期間)に、負の
バイアスを印加して同トランジスタQfに流れる電流I
dfを上げる(閾値電圧を下げる)。あるいは、表1で
のNo4のように、フォーストランジスタQfの基板電
位としてトランジスタオン時(例えば、図2のt11〜
t21の期間)に、正のバイアスを印加して同トランジ
スタQfに流れる電流Idfを下げる(閾値電圧を上げ
る)。
【0038】なお、基板バイアスの方向としては、回路
構成から正にするのが容易であり、また、基板バイアス
のとり方としては、センストランジスタQsの方が相対
的にセル数が少ないので容易である。
【0039】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における負荷駆動回路の電気的構成
図。
【図2】作用を説明するためのタイムチャート。
【図3】不具合点を説明するためのVds−Id特性
図。
【図4】作用を説明するためのVds−Id特性図。
【図5】測定に用いた回路を示す図。
【図6】測定結果を示す図。
【図7】VCE−Id特性図。
【図8】従来技術を説明するための回路図。
【符号の説明】
1…負荷、2…ゲート駆動回路、3…電流制限用トラン
ジスタ、4…基板電位調整回路、Rs…検出抵抗、Qf
…フォーストランジスタ、Qs…センストランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 展正 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 三浦 昭二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5J055 AX32 AX53 AX64 BX16 CX20 DX03 DX09 DX22 DX55 DX73 DX83 EX01 EX06 EX07 EX11 EY01 EY12 EY17 EY21 EZ00 EZ10 EZ25 FX13 FX17 FX35 GX01 GX06 5J056 AA05 BB45 CC00 CC09 DD02 DD13 DD35 DD55 DD56 FF08 GG05 KK03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷(1)に対しパワーMOSトランジ
    スタ(Qf)と電源(+B)を直列に接続するととも
    に、パワーMOSトランジスタ(Qf)に対し並列に、
    センス用MOSトランジスタ(Qs)と検出抵抗(R
    s)との直列回路を接続し、ゲート駆動回路(2)によ
    り前記パワーMOSトランジスタ(Qf)とセンス用M
    OSトランジスタ(Qs)をオン・オフ動作させるとと
    もに前記検出抵抗(Rs)に発生する電圧が所定値を越
    えると前記負荷(1)に流れる電流を制限するようにし
    た負荷駆動回路において、 前記両トランジスタ(Qf,Qs)のオフからオンへの
    切り替え時、または、オンからオフへの切り替え時、ま
    たは、オン時に、前記パワーMOSトランジスタ(Q
    f)とセンス用MOSトランジスタ(Qs)の少なくと
    もいずれかのトランジスタにおける基板電位を調整して
    前記少なくともいずれかのトランジスタに流れる電流の
    波形を整形するようにしたことを特徴とする負荷駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 電源(+B)と負荷(1)とパワーMO
    Sトランジスタ(Qf)との直列回路と、 前記パワーMOSトランジスタ(Qf)に対し並列接続
    され、センス用MOSトランジスタ(Qs)と検出抵抗
    (Rs)との直列回路と、 前記パワーMOSトランジスタ(Qf)のゲート端子お
    よびセンス用MOSトランジスタ(Qs)のゲート端子
    の電圧を調整して両トランジスタ(Qf,Qs)をオン
    ・オフ動作させオン時に負荷(1)を通電するゲート駆
    動回路(2)と、 前記検出抵抗(Rs)に発生する電圧が所定値を越える
    と前記負荷(1)に流れる電流を制限する電流制限手段
    (3)と、 前記ゲート駆動回路(2)による前記両トランジスタ
    (Qf,Qs)のオフからオンへの切り替え時、また
    は、オンからオフへの切り替え時、または、オン時に、
    前記パワーMOSトランジスタ(Qf)とセンス用MO
    Sトランジスタ(Qs)の少なくともいずれかのトラン
    ジスタにおける基板電位を調整して前記少なくともいず
    れかのトランジスタに流れる電流の波形を整形する基板
    電位調整手段(4)と、を備えたことを特徴とする負荷
    駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記基板電位調整手段(4)は、前記両
    トランジスタ(Qf,Qs)へのゲート入力電圧と前記
    パワーMOSトランジスタ(Qf)のドレイン・ソース
    間電圧をモニタして、パワーMOSトランジスタ(Q
    f)とセンス用MOSトランジスタ(Qs)の少なくと
    もいずれかのトランジスタにおける基板電位を変更する
    ものであることを特徴とする請求項2に記載の負荷駆動
    回路。
  4. 【請求項4】 前記基板電位調整手段(4)は、トラン
    ジスタ(Qf,Qs)のオフからオンへの切り替え時と
    オンからオフへの切り替え時において、センス用MOS
    トランジスタ(Qs)における基板電位を変更して同セ
    ンス用MOSトランジスタ(Qs)に流れる電流の波形
    を整形するものであることを特徴とする請求項2に記載
    の負荷駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記パワーMOSトランジスタ(Qf)
    とセンス用MOSトランジスタ(Qs)は、MOSFE
    Tであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の負荷駆動回路。
JP2001390431A 2001-06-06 2001-12-21 負荷駆動回路 Expired - Fee Related JP3736453B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001390431A JP3736453B2 (ja) 2001-12-21 2001-12-21 負荷駆動回路
US10/160,098 US7109558B2 (en) 2001-06-06 2002-06-04 Power MOS transistor having capability for setting substrate potential independently of source potential

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001390431A JP3736453B2 (ja) 2001-12-21 2001-12-21 負荷駆動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003198350A true JP2003198350A (ja) 2003-07-11
JP3736453B2 JP3736453B2 (ja) 2006-01-18

Family

ID=27598360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001390431A Expired - Fee Related JP3736453B2 (ja) 2001-06-06 2001-12-21 負荷駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3736453B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100435192C (zh) * 2004-03-04 2008-11-19 富士电机电子设备技术株式会社 显示装置驱动电路
ITUB20150191A1 (it) * 2015-03-11 2016-09-11 St Microelectronics Srl Dispositivo di protezione elettrica e metodo per proteggere un dispositivo elettronico

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100435192C (zh) * 2004-03-04 2008-11-19 富士电机电子设备技术株式会社 显示装置驱动电路
ITUB20150191A1 (it) * 2015-03-11 2016-09-11 St Microelectronics Srl Dispositivo di protezione elettrica e metodo per proteggere un dispositivo elettronico
US10153631B2 (en) 2015-03-11 2018-12-11 Stmicroelectronics S.R.L. Electrical protection device and method of protecting an electronic device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3736453B2 (ja) 2006-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7420356B2 (en) Current direction detection circuit and switching regulator having the same
US7446513B2 (en) Dead time control in a switching circuit
JP3266679B2 (ja) 電流制限出力を有するシステム及び電源回路
JP2001282371A (ja) ボルテージレギュレータ
JP4022208B2 (ja) 線形および飽和領域で動作可能なパワーmosfet用電流センス
JP4420012B2 (ja) 過電流保護回路
JP2005269829A (ja) 電源装置
JP5229495B2 (ja) スイッチング装置及びその制御方法
US20130127496A1 (en) Driving circuit with zero current shutdown and a driving method thereof
JP3030076B2 (ja) 電流制御回路
US9705281B2 (en) Semiconductor light source driving apparatus
US7075355B2 (en) Drive circuit for semiconductor device
US9559668B2 (en) Drive circuit and semiconductor apparatus
JP2005327027A (ja) ボルテージレギュレータ用オーバーシュート制御回路
JP2003198350A (ja) 負荷駆動回路
US6989638B2 (en) Discharge lamp lighting circuit
JP2001333571A (ja) 駆動信号供給回路
US10504564B2 (en) Systems for voltage regulation using signal buffers and related methods
JP2001308688A (ja) 出力回路
JP3996147B2 (ja) わずかな充電電流を用いたブートストラップキャパシタ充電回路
JP2004015974A (ja) スイッチング電源装置
US7159583B2 (en) Technique for drive current stabilization of an automotive ignition system
JP3596415B2 (ja) 誘導性負荷駆動回路
JP2003198277A (ja) Mosトランジスタ出力回路
JPH11289045A (ja) 電圧駆動型半導体素子の保護回路、および過電圧保護機能を備えた電圧駆動型半導体回路

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091104

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101104

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111104

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111104

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121104

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131104

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees