JP2003198155A - キャップ実装構造 - Google Patents

キャップ実装構造

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JP2003198155A
JP2003198155A JP2001389803A JP2001389803A JP2003198155A JP 2003198155 A JP2003198155 A JP 2003198155A JP 2001389803 A JP2001389803 A JP 2001389803A JP 2001389803 A JP2001389803 A JP 2001389803A JP 2003198155 A JP2003198155 A JP 2003198155A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャップを容易に填め込めるキャップ実装構
造を提供する。 【解決手段】 キャップ3を凹部6に挿入して凹部6の
底面(ネジ5、ネジボス7)を隠蔽するキャップ実装構
造であって、キャップ3は、任意の向きで凹部6に挿入
でき、凹部6の底面側を外部から遮蔽する形状であり、
凹部6は、流体を排出する貫通穴4が少なくとも1つ設
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャップを容易に
凹部へ填め込めるキャップ実装構造に関し、特に、凹部
の底面に配置されたネジを隠蔽するためのキャップを凹
部に填め込んだキャップ実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、凹部が設けられた部材の外観を向
上させるために、キャップを凹部へ挿入して凹部の底面
を外部から隠蔽する手法が用いられている。本明細書で
は、凹部にキャップが挿入された構造をキャップ実装構
造と表現する。例えば、携帯端末機器等においては製品
の美観を向上させるためにキャップ実装構造が適用され
ており、図8に示すように、フロントケース1にリアカ
バー2を填め合わせ、ネジ締めした後に凹部6にキャッ
プ3を圧入し、凹部6の底面に配置されているネジ穴や
これに締結されたネジを隠蔽している。
【0003】近年、携帯端末機器は、急速な普及に伴っ
て小型・軽量薄型化が進んでおり、さらにコスト競争も
激化している。このため、製品を生産する段においても
開発費、部品コストおよび生産工数を低減するととも
に、生産量を増加させて、生産コストを低減する必要に
迫られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図9に示
すように、従来のキャップ3は、凹部6に圧入する際の
リブ潰れや凹部内に密閉される空気の圧縮が考慮され、
一方の端面が開口した中空円筒状に形成されていた。こ
のため、キャップ3の方向を識別した上で組み立て作業
を行う必要があっただけでなく、キャップ3を正しくな
い向きに填め込んでしまった場合は、キャップ3を取り
外した上で再度取り付け直さねばならず、工数が増加す
る要因となっていた。また、キャップ3を凹部6に圧入
すると、凹部6内の空気が圧縮され、キャップ3が浮い
て脱落しやすくなる場合があった。
【0005】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、キャップを容易に凹部へ挿入できるキャップ実
装構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、第1の態様として、キャップを凹部に挿
入して凹部の底面を隠蔽するキャップ実装構造であっ
て、キャップは、任意の向きで凹部に挿入でき、凹部の
底面側を外部から遮蔽する形状であり、凹部は、流体を
排出する穴が少なくとも1つ設けられたことを特徴とす
るキャップ実装構造を提供するものである。以上の構成
によれば、キャップを挿入する方向を識別する必要がな
く、キャップを挿入した際に圧縮された流体が穴を介し
て凹部の外へ排出される。このため、キャップを容易に
凹部へ挿入できる。
【0007】上記本発明の第1の態様において、実質的
に球体のキャップと略円筒状の凹部とを有して構成さ
れ、キャップの直径は、凹部の直径よりも大きく、凹部
の奥行きは、キャップの直径よりも長く、穴は、凹部の
開口部からキャップの直径以上離れた任意の位置に設け
られることが好ましい。以上の構成によれば、キャップ
に方向性がないため、填め込む方向を識別する必要がな
い。よって、キャップの填め込み作業を容易に行える。
さらに、キャップを誤った向きに取り付けることがない
ため、再取付作業を行う必要がなく、取り付けミスによ
り工数が増加してしまうことがない。さらに、凹部内に
穴を設け、圧縮された流体が凹部内に残存しないように
したことにより、キャップの浮きや脱落を防止できる。
【0008】また、上記目的を達成するため、本発明
は、第2の態様として、キャップを凹部に挿入して凹部
の底面を隠蔽するキャップ実装構造であって、キャップ
は、所定の挿入方向を有し、挿入方向およびこれと逆方
向のいずれでも凹部に挿入でき、凹部の底面側を外部か
ら遮蔽する形状であり、凹部は、流体を排出する穴が少
なくとも1つ設けられたことを特徴とするキャップ実装
構造を提供するものである。以上の構成によれば、キャ
ップを挿入する方向を容易に識別でき、キャップを挿入
した際に圧縮された流体が穴を介して凹部の外へ排出さ
れる。このため、キャップを容易に凹部へ挿入できる。
【0009】上記本発明の第2の態様において、挿入方
向と直交する断面の形状が任意の位置において略円形で
あるキャップと略円筒状の凹部とを有して構成される請
求項1記載のキャップ実装構造であって、キャップの最
大径は、凹部の直径よりも大きく、凹部の奥行きは、キ
ャップの挿入方向の長さよりも長く、穴は、開口部から
キャップの直径以上離れた任意の位置に設けられること
が好ましい。以上の構成によれば、キャップの方向性を
容易に識別できるため、キャップの填め込み作業を容易
に行える。さらに、キャップを誤った向きに取り付ける
ことがないため、再取付作業を行う必要がなく、取り付
けミスにより工数が増加してしまうことがない。さら
に、凹部内に穴を設け、圧縮された流体が凹部内に残存
しないようにしたことにより、キャップの浮きや脱落を
防止できる。
【0010】また、上記目的を達成するため、本発明
は、第3の態様として、キャップを凹部に挿入して凹部
の底面を隠蔽するキャップ実装構造であって、キャップ
は、所定の挿入方向を有し、挿入方向およびこれと逆方
向のいずれでも凹部に挿入できる形状で、凹部の底面側
の流体を外部に排出する連通部が少なくとも1つ設けら
れたことを特徴とするキャップ実装構造を提供するもの
である。以上の構成によれば、キャップを挿入する方向
を容易に識別でき、キャップを挿入した際に圧縮された
流体が連通部を介して凹部の外へ排出される。このた
め、キャップを容易に凹部へ挿入できる。
【0011】上記本発明の第3の態様において、挿入方
向と直交する断面の形状が任意の位置において略円形で
あるキャップと略円筒状の凹部とを有して構成され、凹
部の奥行きは、キャップの挿入方向の長さよりも長く、
キャップは、その直径が凹部の直径よりも大きく、凹部
と接触する部分の表面には、連通部を形成する溝が少な
くとも1つ設けられることが好ましい。以上の構成によ
れば、キャップの方向性を容易に識別できるため、キャ
ップの填め込み作業を容易に行える。さらに、キャップ
を誤った向きに取り付けることがないため、再取付作業
を行う必要がなく、取り付けミスにより工数が増加して
しまうことがない。さらに、凹部へ挿入した際に凹部と
接触しない部分ができるようにキャップの表面に溝を設
けたことにより、凹部の底面側の流体が凹部の外へ排出
されるため、キャップの浮きや脱落を防止できる。
【0012】また、本発明の第3の態様において、挿入
方向と直交する断面の形状が任意の位置において略円形
であるキャップと略円筒状の凹部とを有して構成され、
凹部の奥行きは、キャップの挿入方向の長さよりも長
く、キャップは、その直径が凹部の直径よりも大きく、
当該キャップを挿入方向に貫通して連通部を形成する連
通穴が少なくとも1つ設けられることが好ましい。以上
の構成によれば、キャップの方向性を容易に識別できる
ため、キャップの填め込み作業を容易に行える。さら
に、キャップを誤った向きに取り付けることがないた
め、再取付作業を行う必要がなく、取り付けミスにより
工数が増加してしまうことがない。さらに、キャップを
挿入方向に貫通する連通穴を少なくとも1つ設けたこと
により、凹部の底面側の流体が凹部の外へ排出されるた
め、キャップの浮きや脱落を防止できる。
【0013】また、上記本発明の第3の態様において、
円筒状の凹部と、挿入方向と直交する断面の面積が最大
となる位置においての最大幅が凹部の直径よりも大き
く、最小幅が凹部の直径よりも小さいキャップとを有し
て構成され、凹部の奥行きは、キャップの挿入方向の長
さよりも長く、凹部とキャップとの間隙に連通部が形成
されることが好ましい。以上の構成によれば、キャップ
の方向性を容易に識別できるため、キャップの填め込み
作業を容易に行える。さらに、キャップを誤った向きに
取り付けることがないため、再取付作業を行う必要がな
く、取り付けミスにより工数が増加してしまうことがな
い。さらに、凹部へ挿入した際に凹部と部分的に接する
形状にしたことにより凹部底面側の流体が凹部の外へ排
出されるため、キャップの浮きや脱落を防止できる。
【0014】上記本発明の各態様のいずれの構成におい
ても、凹部の底面に穴が設けられ、当該穴を介して凹部
を備える部材とは別の部材に設けられたネジ穴および/
または当該ネジ穴へ螺着されたネジを、キャップによっ
て隠蔽することが好ましい。これにより、凹部を備えた
筐体とネジ穴を備えた別の筐体とを凹部の底面に設けら
れた穴を介してネジ止めしたのち、キャップによりネジ
やネジ穴(ネジボス)を隠蔽できる。よって、これらの
構成を電子機器等の筐体に適用すれば、製品の美観を向
上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕本発明による
キャップ実装構造を好適に実施した第1の実施形態につ
いて説明する。図2に、第1の実施形態にかかるキャッ
プ実装構造が適用された携帯電話端末を示す。図に示す
ように、フロントケース1にリアカバー2を填め合わ
せ、ネジ締めした後にネジ隠し用のキャップ3を凹部6
へ填め込むことで美観を向上させている。
【0016】図1に、キャップ実装部の断面を示す。本
実施形態では、キャップ3は球状に形成される。凹部6
には、貫通穴4が設けられており、キャップ3を圧入し
た際には、凹部6内の空気はここから凹部6の外へ排出
される。なお、空気は筐体(フロントケース1およびリ
アカバー2)の外側へ排出されるようにしても良いし、
凹部6よりも大きな閉鎖空間へ排出されるようにしても
良い。キャップ3は凹部6の直径より大きく形成されて
おり、凹部6内に圧入された際には部分的に変形し、一
部が内壁面に密着する。キャップ3を凹部6へ圧入する
ことにより、ネジ5やネジボス7が隠蔽されて外部から
見えなくなるため、美観が向上する。
【0017】なお、キャップ3の直径を凹部6の直径よ
りもどの程度大きくするかは、キャップ3に適用した材
料により変化するが、キャップ3を凹部6に圧入でき、
圧入したキャップ3が凹部6の内壁面に密着する大きさ
とすると良い。例えば、キャップ3にプラスチック材料
やゴム材料を適用する場合は、キャップ3の直径を凹部
6の直径より0.1〜0.5mm大きくすることが好ま
しく、特に0.3mm大きくすることが好ましい。
【0018】図3に、本実施形態の変形例を示す。図に
示すように、キャップ3の形状を樽型あるいは算盤の珠
型等のように中央部が膨らんだ形状としても良い。すな
わち、キャップ3の最も膨らんだ部分の直径(最大径)
が凹部6の直径よりも大きくなるようにキャップ3を形
成し、これを圧入するようにしてもよい。上記同様に凹
部6内には貫通穴4が設けられているため、キャップ3
を圧入した際には凹部6内の空気はここから凹部6の外
へ排出される。
【0019】キャップ3の材質としては、シリコンゴ
ム、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、天然ゴム、
ブチルゴム、ウレタンゴム、ブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、クロロプレンゴム等のゴム材料やPVC(塩化
ビニル)等の弾性材料を用いてもよいし、熱可塑性エラ
ストマー(オレフィン系、スチレン系、塩化ビニル系、
ウレタン系、アミド系等)を用いてもよい。あるいは、
発泡材料を用いても良く、バッチ発泡(不連続発泡)材
料または連続発泡材料のいずれも適用できる。発泡材料
としては、ウレタン、ポリエチレン、ポリオレフィン等
を適用できる。なお、ポリエチレンやポリオレフィンは
バッチ発泡材料として好ましく、ウレタンは、連続発泡
材料として好ましい。ゴム材料等の弾性材料やエラスト
マーによりキャップを形成すれば、キャップが自身の弾
力によって凹部に密着するため、脱落を防止できる。あ
るいは、クッション性を備えた発泡材料によりキャップ
を形成すれば、キャップの凹部と干渉する部分が凹部と
同形状に変形して密着するため、脱落を防止できる。連
鎖発泡材料を適用すれば、凹部の底面側と凹部の外とが
気泡を介して連通されるため、圧縮された流体が凹部内
に残存しなくなる。
【0020】本実施形態にかかるキャップ実装構造によ
れば、キャップ3が特定の挿入方向が無い形状、または
挿入方向に対して前後の区別のない形状であるため、キ
ャップ3を凹部6へ填め込む際にその前後方向を識別す
る必要が無くなり、工数を低減できる。さらに、キャッ
プ3を正しい向きに取り付け直す作業を行う必要が完全
に無くなるため、キャップ3の取り外しおよび再取付作
業を削減できる。また、凹部6の内部に貫通穴4を設け
たことにより、キャップを着脱する際に気圧差による正
圧・負圧が生じないため、キャップ3の着脱を容易に行
える。また、凹部6の底面側に圧縮された空気が残留し
ないため、キャップ3が浮いてしまうことが無くなり、
脱落が防止される。
【0021】〔第2の実施形態〕本発明によるキャップ
実装構造を好適に実施した第2の実施形態について説明
する。図4に、本実施形態にかかるキャップ実装構造に
おけるキャップおよびキャップ実装部の断面を示す。こ
のキャップ実装構造は、第1の実施形態と同様に、携帯
端末のフロントケース1にリアカバー2を填め合わせ、
ネジ5を締結した後に、ネジ隠し用のキャップ3を凹部
6へ填め込むことで美観を向上させる構造である。本実
施形態では、キャップ3の外周面に軸方向に沿って溝3
aが形成されている。キャップ3は、最大幅が凹部6の
径よりも大きく、溝3aの谷の部分での幅が凹部6の直
径より小さくなるよう形成されている。なお、第1の実
施形態と同様に、キャップ3の最大幅を凹部6の直径よ
りもどの程度大きくするかは、キャップ3に適用した材
料により変化する。
【0022】キャップ3を凹部6に圧入した場合、溝3
aが形成されていない部分は、変形を起こして凹部6の
内壁面と密着するが、溝3aの谷の部分では凹部6の直
径よりも小さいため壁面と密着しない。すなわち、溝3
aにより連通部が形成される。これにより、凹部6の底
面側の空気は溝3aを介して凹部6の外へ排出される。
【0023】図5に本実施形態の変形例を示す。図に示
すように、キャップ3の形状を球状や円柱状などとして
もよい。なお、いずれの形状を適用する場合でも、キャ
ップ3を凹部6に填め込んだ際に、凹部6内の空気が排
出されるように溝3aを設置する。
【0024】また、連通部は必ずしもキャップ3と凹部
6との間に形成されなくともよい。すなわち、図6に示
すように、キャップ3に連通部を形成する連通穴3bを
設け、凹部6の底面側の空気を連通穴3bを介して凹部
6の外へ排出するようにしてもよい。なお、ここではキ
ャップ3が円柱状の場合を例に挙げたが、連通穴により
連通部が形成される形状であれば他の形状であっても良
い。例えば、キャップ3は球体や樽状であってもよい。
【0025】本実施形態にかかるキャップ実装構造によ
れば、キャップ3を填め込む際に凹部6の方向とキャッ
プ3の方向とを揃えるだけでよく、キャップ3の前後
(圧入方向)を識別する必要がないため工数を低減でき
る。さらに、キャップ3を正しい向きに取り付け直す作
業を行う必要が無くなるため、キャップ3の取り外しお
よび再取付作業を削減できる。また、キャップに溝3a
(あるいは、連通穴3b)を設けたことにより、キャッ
プ3を着脱する際に気圧差による正圧・負圧が生じない
ため、着脱を容易に行える。また、凹部6の底面側に圧
縮された空気が残留しないため、キャップ3が浮いてし
まうことが無くなり、脱落が防止される。
【0026】〔第3の実施形態〕本発明によるキャップ
実装構造を好適に実施した第3の実施形態について説明
する。図7に、本実施形態によるキャップ実装構造にお
けるキャップおよびキャップ実装部の断面を示す。この
キャップ実装構造は、上記各実施形態と同様に、携帯端
末のフロントケース1にリアカバー2を填め合わせ、ネ
ジ5を締結した後に、ネジ隠し用のキャップ3を凹部6
へ填め込むことで美観を向上させる構造である。キャッ
プ3は、外周面にリブ8が設けられている。キャップ3
は、キャップ本体の直径が凹部6の直径よりも小さく、
リブ8が形成されたの部分での最大幅が凹部6の直径よ
り大きくなるように形成されている。
【0027】キャップ3を凹部6に圧入した場合、リブ
8が形成されていない部分は凹部6の内壁面と密着しな
いが、リブ8が形成されている部分ではリブ8が変形を
起こして凹部6の内壁面と密着する。すなわち、リブ8
により連通部が形成される。このため、凹部6の底面側
の空気は、キャップ3と凹部6の内壁面との間を通って
凹部6の外へ排出される。
【0028】なお、リブ8が形成されている部分の幅を
凹部6の直径よりもどの程度大きくするかは、リブ8に
適用した材料により変化するが、キャップ3を凹部6に
圧入でき、リブ8が凹部6の内壁面に密着する大きさと
すると良い。例えば、リブ8にプラスチック材料やゴム
材料を適用する場合は、リブ8が形成されている部分の
幅を凹部6の直径より0.1〜0.5mm大きくするこ
とが好ましく、特に0.3mm大きくすることが好まし
い。
【0029】本実施形態にかかるキャップ実装構造によ
れば、キャップ3を填め込む際にキャップ3の前後(圧
入方向)を識別する必要がないため工数を低減できる。
さらに、キャップ3を正しい向きに取り付け直す作業を
行う必要が無くなるため、取り外しおよび再取付作業を
削減できる。また、キャップ3にリブ8を設けたことに
より、キャップ3を着脱する際に気圧差による正圧・負
圧が生じないため、着脱を容易に行える。なお、リブ8
は必ずしも畝状である必要はなく、凸の頂点が連なって
いなくともよい。
【0030】なお、上記各実施形態は、本発明の好適な
実施の一例であり、本発明はこれに限定されるものでは
ない。例えば、キャップ3の形状は図示した形状に限定
されることはなく、凹部6への挿入方向を容易に識別で
きる形状であればどのような形状であっても構わない。
すなわち、楕円体や瓢箪形状等であってもよい。また、
キャップ3の断面形状は、必ずしも略円形である必要は
ない。例えば、楕円形であってもよく、この場合は長径
が凹部6の直径よりも大きく、短径が凹部6の直径より
も小さくするとよい。あるいは、溝3aやリブ8の数、
形状等は、図示した構成に限定されるものではなく、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形してもよい。ま
た、キャップ3は必ずしも凹部6へ圧入する必要はな
い。例えば、焼き嵌めによって凹部6内に配置してもよ
い。さらに、凹部6の底面には必ずしもネジ5やネジボ
ス7が配置されていていなくともよい。あるいは、凹部
6の内部の流体は空気等の気体に限定されることはな
く、水や油等の液体やゲル状の固体、あるいは粉体であ
ってもよい。このように、本発明は様々な変形が可能で
ある。
【0031】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によれば、キャップの方向を容易に識別でき、あるい
は、キャップの方向を識別する必要がないため、組み立
て作業であり、再取付作業により工数が増加してしまう
ことがない。また、圧縮された流体が凹部内に残留しな
いため、キャップが浮いて脱落してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を好適に実施した第1の実施形態にかか
るのキャップ実装構造におけるキャップ実装部の断面を
示す図である。
【図2】第1の実施形態にかかるキャップ実装構造が適
用された携帯電話端末の外観を示す図である。
【図3】第1の実施形態にかかるキャップ実装構造の変
形例を示す図である。
【図4】本発明を好適に実施した第2の実施形態にかか
るキャップ実装構造におけるキャップおよびキャップ実
装部の断面を示す図である。
【図5】第2の実施形態にかかるキャップ実装構造の変
形例を示す図である。
【図6】第2の実施形態にかかるキャップ実装構造の変
形例を示す図である。
【図7】本発明を好適に実施した第3の実施形態にかか
るキャップ実装構造におけるキャップおよびキャップ実
装部の断面を示す図である。
【図8】従来技術によるキャップ実装構造が適用された
携帯電話端末の外観を示す図である。
【図9】従来技術によるキャップ実装構造におけるキャ
ップ実装部の断面を示す図である。
【符号の説明】
1 フロントケース 2 リアカバー 3 キャップ 3a 溝 3b 連通穴 4 貫通穴 5 ネジ 6 凹部 7 ネジボス 8 リブ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップを凹部に挿入して当該凹部の底
    面を隠蔽するキャップ実装構造であって、 前記キャップは、任意の向きで前記凹部に挿入でき、当
    該凹部の底面側を外部から遮蔽する形状であり、 前記凹部は、流体を排出する穴が少なくとも1つ設けら
    れたことを特徴とするキャップ実装構造。
  2. 【請求項2】 キャップを凹部に挿入して当該凹部の底
    面を隠蔽するキャップ実装構造であって、 前記キャップは、所定の挿入方向を有し、当該挿入方向
    およびこれと逆方向のいずれでも前記凹部に挿入でき、
    当該凹部の底面側を外部から遮蔽する形状であり、 前記凹部は、流体を排出する穴が少なくとも1つ設けら
    れたことを特徴とするキャップ実装構造。
  3. 【請求項3】 キャップを凹部に挿入して当該凹部の底
    面を隠蔽するキャップ実装構造であって、 前記キャップは、所定の挿入方向を有し、当該挿入方向
    およびこれと逆方向のいずれでも前記凹部に挿入できる
    形状で、前記凹部の底面側の流体を外部に排出する連通
    部が少なくとも1つ設けられたことを特徴とするキャッ
    プ実装構造。
  4. 【請求項4】 実質的に球体のキャップと略円筒状の凹
    部とを有して構成される請求項1記載のキャップ実装構
    造であって、 前記キャップの直径は、前記凹部の直径よりも大きく、 前記凹部の奥行きは、前記キャップの直径よりも長く、 前記穴は、前記凹部の開口部から前記キャップの直径以
    上離れた任意の位置に設けられたことを特徴とするキャ
    ップ実装構造。
  5. 【請求項5】 挿入方向と直交する断面の形状が任意の
    位置において略円形であるキャップと略円筒状の凹部と
    を有して構成される請求項2記載のキャップ実装構造で
    あって、 前記キャップの最大径は、前記凹部の直径よりも大き
    く、 前記凹部の奥行きは、前記キャップの挿入方向の長さよ
    りも長く、 前記穴は、前記開口部から前記キャップの直径以上離れ
    た任意の位置に設けられたことを特徴とするキャップ実
    装構造。
  6. 【請求項6】 挿入方向と直交する断面の形状が任意の
    位置において略円形であるキャップと略円筒状の凹部と
    を有して構成される請求項3記載のキャップ実装構造で
    あって、 前記凹部の奥行きは、前記キャップの挿入方向の長さよ
    りも長く、 前記キャップは、その直径が前記凹部の直径よりも大き
    く、前記凹部と接触する部分の表面には、前記連通部を
    形成する溝が少なくとも1つ設けられたことを特徴とす
    るキャップ実装構造。
  7. 【請求項7】 挿入方向と直交する断面の形状が任意の
    位置において略円形であるキャップと略円筒状の凹部と
    を有して構成される請求項3記載のキャップ実装構造で
    あって、 前記凹部の奥行きは、前記キャップの挿入方向の長さよ
    りも長く、 前記キャップは、その直径が前記凹部の直径よりも大き
    く、当該キャップを挿入方向に貫通して前記連通部を形
    成する連通穴が少なくとも1つ設けられたことを特徴と
    するキャップ実装構造。
  8. 【請求項8】 円筒状の凹部と、挿入方向と直交する断
    面の面積が最大となる位置においての最大幅が前記凹部
    の直径よりも大きく、最小幅が前記凹部の直径よりも小
    さいキャップとを有して構成される請求項3記載のキャ
    ップ実装構造であって、 前記凹部の奥行きは、前記キャップの挿入方向の長さよ
    りも長く、 前記凹部と前記キャップとの間隙に前記連通部が形成さ
    れることを特徴とするキャップ実装構造。
  9. 【請求項9】 前記凹部の底面に穴が設けられ、当該穴
    を介して前記凹部を備える部材とは別の部材に設けられ
    たネジ穴および/または当該ネジ穴へ螺着されたネジ
    を、前記キャップによって隠蔽することを特徴とする請
    求項1から8のいずれか1項記載のキャップ実装構造。
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